JP5488284B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シート本体は、着座者の座面部となるシートクッションと、着座者の背もたれとなるシートバックとから成っており、前記シート本体は、前記シートバックが前記シートクッションに対し起立して車体フロア上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態と、前記着座状態の前記シートバックを前記シートクッションの上に車体フロア上で折り畳んだ折り畳み状態と、前記折り畳み状態の前記シートバック及びシートクッションを、車体フロア面から車体壁部への回動動作により車体壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態と、に配置切替可能とされる車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体が、着座者の座面部となるシートクッションと、着座者の背もたれとなるシートバックとから成っており、このシート本体は、シートバックがシートクッションに対し起立して車体フロア上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態と、着座状態のシートバックをシートクッションの上に車体フロア上で折り畳んだ折り畳み状態と、折り畳み状態のシートバック及びシートクッションを、車体フロア面から車体壁部への回動動作により車体壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態と、に配置切替可能とされる技術として例えば、特許文献1が知られている。この特許文献1においては、シート本体に帯状のストラップを介してフック等の係合部が設けられており、このフックが車体壁部に設けられたストライカ等の被係合部に係合することで、シート本体を起上状態に保持する構成とされている。
特開2008−290649号公報
しかしながら、この特許文献1の車両用シートにおいては、シート本体を起上状態に保持するために、シート本体のフックを車体壁部のストライカに係合する必要があるが、その際、シート本体を車体壁部に向かって押さえつけて係合する必要がある。ところが、シート本体が重く、起こし上げた状態で車体壁部に向かって押さえつける動作には煩わしさがあった。また、シート本体を正規の起上状態の位置に保持するために、フックとストライカの相対距離をストラップの長さ調整によって図られている。しかし、このストラップの長さが適当ではなく、仮にストラップが短い場合には、シート本体を車体壁部へ押さえつける力を大きくしなければ係合できない。一方、長すぎる場合には、正規の起上状態の位置に格納できずシート本体のガタつきのおそれが生じるといった作業性に問題を有していた。また、起上状態のシート本体は、車体壁部から出っ張った凹凸状態となるため、荷物を収納する際に、シート本体と荷物が干渉して、シート本体又は荷物が傷ついたり破損するおそれがある。また、車体壁部から出っ張った凹凸状態は車室内の見栄えも良くない。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート本体は、着座者の座面部となるシートクッションと、着座者の背もたれとなるシートバックとから成っており、前記シート本体は、前記シートバックが前記シートクッションに対し起立して車体フロア上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態と、前記着座状態の前記シートバックを前記シートクッションの上に車体フロア上で折り畳んだ折り畳み状態と、前記折り畳み状態の前記シートバック及びシートクッションを、車体フロア面から車体壁部への回動動作により車体壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態と、に配置切替可能とされる車両用シートにおいて、シート本体を起こし上げた後、その起上状態の保持を確実かつ容易に行うことができることを図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シート本体は、着座者の座面部となるシートクッションと、着座者の背もたれとなるシートバックとから成っており、前記シート本体は、前記シートバックが前記シートクッションに対し起立して車体フロア上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態と、前記着座状態の前記シートバックを前記シートクッションの上に車体フロア上で折り畳んだ折り畳み状態と、前記折り畳み状態の前記シートバック及びシートクッションを、車体フロア面から車体壁部への回動動作により車体壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態と、に配置切替可能とされる車両用シートであって、前記シート本体には、前記起上状態を保持するための被係合部が設けられており、該シート本体に設けられた被係合部に対応した係合部を備えたロック部材が、前記起上状態のシート本体に向けて回動可能とされて車両天井部に配設されており、前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への回動動作と前記ロック部材の前記シート本体の起上状態位置に向けての回動動作とを連動して行う連動機構が両回動機構間に配設されており、前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への配置切替動作に連動して前記連動機構により前記ロック部材がシート本体の起上状態位置に向けて作動して、ロック部材の係合部がシート本体の被係合部と係合して前記シート本体の起上状態が保持される構成となっていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、シート本体の折り畳み状態から起上状態への回動動作と、ロック部材のシート本体の起上状態位置に向けての回動動作と、を連動して行う連動機構が両回動機構間に配設されている。この連動機構によって、シート本体の折り畳み状態から起上状態への配置切替動作に連動して、ロック部材がシート本体の起上状態位置に向けて作動して、ロック部材の係合部がシート本体の被係合部と係合してシート本体の起上状態が保持される構成となっている。そのため、シート本体を車体壁部に押さえつける必要がなくなり、起上状態の保持を確実かつ容易に行うことができる。
次に、第2の発明は、第1の発明において、前記両回動機構間に配設される連動機構の伝達部材はワイヤーケーブルであって、該ワイヤーケーブルによる前記両回動機構間の接続には、前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への作動当初に作動遊びが付与されて接続されており、前記ロック部材は該作動遊び分だけ遅れて作動する構成となっており、前記ロック部材の回動は前記シート本体の回動と干渉することなく行われるようになっていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、連動機構の伝達部材はワイヤーケーブルの接続は、ロック部材が作動遊び分だけ遅れて作動する接続構成となっていることから、ロック部材の回動とシート本体の回動とが干渉することがないため、シート本体の格納作業が、より一層容易となり作業性の向上を図ることができる。
次に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記ロック部材は、外面が平板状部材として構成されており、車両天井部面に沿って配設可能とされていると共に、起上状態のシート本体を覆うことができる大きさとして形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、ロック部材が、起上状態のシート本体を覆うことができる大きさとして形成されている。これにより、起上状態におけるシート本体の凹凸面を隠すことによって、車室内をすっきりした空間とすることで、見栄えの向上を図ると共に、シート又は荷物が傷ついたり破損するおそれを防止することができる。
次に、第4の発明は、第3の発明において、前記平板状部材のロック部材は、起上状態のシート本体を車体フロア面まで覆うことができるように複数の板状部材が重ね合わされることにより伸縮可能に構成されており、前記ロック部材を構成する板状部材は、前記起上状態のシート本体を車体フロア面まで覆うために伸張する際、自重作用によりロック部材に設けられた係合部がシート本体に設けられた被係合部に係合してシート本体の起上状態が保持される構成となっており、前記板状部材が、車体フロア面から退避・収納されることで、前記ロック部材の係合部とシート本体の被係合部との係合が解除可能な構成とされていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、ロック部材の複数の板状部材の自重作用によって、ロック部材の係合部とシート本体の被係合部が係合する構成のため、シート本体の起上状態の保持がより一層容易となって作業性の向上を図ることができる。また、板状部材が、車体フロア面から退避・収納されるまでは、ロック部材の係合部とシート本体の被係合部との係合は解除されない構成となっており、より一層確実にシート本体の起上状態を保持することができるため、信頼性の向上を図ることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の車両用シートによれば、シート本体を起こし上げた後、その起上状態の保持を確実かつ容易に行うことができる。
次に、上記第2の発明の車両用シートによれば、ロック部材の回動とシート本体の回動とが干渉することがないため、シート本体の格納作業は、より一層容易となり作業性の向上を図ることができる。
次に、上記第3の発明の車両用シートによれば、起上状態におけるシート本体の凹凸面を隠すことによって、車室内をすっきりした空間とすることで、見栄えの向上を図ると共に、シート又は荷物が傷ついたり破損するおそれを防止することができる。
次に、上記第4の発明の車両用シートによれば、シート本体の起上状態の保持がより一層容易となって作業性の向上を図ることができる。また、板状部材が、車体フロア面から退避・収納されるまでは、ロック部材の係合部とシート本体の被係合部との係合は解除されない構成となっており、より一層確実にシート本体の起上状態を保持することができるため、信頼性の向上を図ることができる。
実施例1に係る車両用シートのシート本体が着座状態を示した側面図である。 実施例1に係る車両用シートのシート本体が折り畳み状態を示した側面図である。 実施例1に係る車両用シートのシート本体が起上状態を示した側面図である。 実施例1に係る車両用シートのシート本体が折り畳み状態及び起上状態の全体概略を車両後方から前方に向かって示した平面図である。 実施例1に係る車両用シートのシート本体の作動のうち、折り畳み状態を車両後方から前方に向かって示した平面図である。 実施例1に係る車両用シートのシート本体の作動のうち、車体壁部に向かって起こし上げる途中状態を車両後方から前方に向かって示した平面図である。 実施例1の係る車両用シートのシート本体の作動のうち、車体壁部に沿った起上状態の位置に作動する途中状態を車両後方から前方に向かって示した平面図である。 実施例1の係る車両用シートのシート本体の作動のうち、起上状態の位置に保持される状態を車両後方から前方に向かって示した平面図である。 実施例1の係る車両用シートのシート本体と車体壁部とをヒンジ連結するヒンジ機構の作動として図4のIX部を拡大して示した拡大図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材の端部と車両天井部とをヒンジ連結するヒンジ機構の作動として図4のX部を拡大して示した拡大図である。 実施例1の係る車両用シートのシート本体とロック部材に備えられるフックの係合前状態として図4のXI部を拡大して示した拡大図である。 実施例1の係る車両用シートのシート本体とロック部材に備えられるフックの係合状態として図4のXII部を拡大して示した拡大図である。 図11のXIII−XIII線の矢視図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材の内部構構造として図4のXIV−XIV線の断面図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材の内部構構造の変形例1として図14に対応して示した断面図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材に備えられるフックの変形例2の係合前状態を拡大して示した拡大図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材に備えられるフックの変形例2の係合途中状態を拡大して示した拡大図である。 実施例1の係る車両用シートのロック部材に備えられるフックの変形例2の係合状態を拡大して示した拡大図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図14を用いて説明する。なお、この実施例1においては、車両用シート1のシート本体10が車体フロア面Fから車体壁部Bへの回動動作により車体壁部Bの面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態10Cとする構成に特徴を有しており、その他の部分については特に変更を要しないのでその説明は省略することがある。また、図4〜図8は、車両用シート1のうち、車両の3列目に配設される後部座席ついて図示しそれ以外の1列目、2列目の座席については適宜図示を省略している。また、各図は、車体構造においても適宜簡略して図示している。
まず、この車両用シート1のシート本体10の作動構成の概略について説明する。図1から図3に図示されるように、この車両用シート1は、車両の3列目に配設される後部座席であり、シート本体10の構成は、着座車の座面部となるシートクッション12と、着座者の背もたれとなるシートバック14と、を有する。このシートバック14は、その両サイドの下部が、リクライニング装置13によってシートクッション12と連結されている。図1に示すように、このリクライニング装置13により、シートバック14がシートクッション12に対し起立して車体フロア面Fの上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態10Aの構成とすることができると共に、シートバック14がシートクッション12に対する背もたれ角度の調整を行うことができる。また、図2に示すように、リクライニング装置13の作動によって、着座状態10Aのシートバック14を前倒しにして、シートクッション12の上に車体フロア面Fの上で折り畳んだ折り畳み状態10Bの構成とすることができる。また、図3に示すように、この車両用シート1は、上記のように、折り畳み状態10Bのシートバック14及びシートクッション12を、車体フロア面Fから車体壁部Bへの回動動作により車体壁部Bの壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態10Cとする構成にすることができる。詳しくは、シート本体10は、車体壁部Bから突出して設けられたタイヤハウスBtと干渉しないように、タイヤハウスBtを回避するようにして起こし上げられるようになっている。これにより、シート本体10が設置されていた車体フロア面F上のスペースが空けられるため、この設置スペースを荷室スペース等の他の目的スペースとして利用することが可能となる。
図4に図示されるように、このシート本体10を構成するシートクッション12は、シートクッション12の側部と車体壁部Bとをヒンジ連結するヒンジ機構16によって、車体フロア面Fに対して回動可能に支持されている。このヒンジ機構16は、図9に示すように、シートクッション12の骨格となるクッションフレーム(図支省略)から側部外方に向かって延設されるアーム部16aの先端部位と、車体壁部Bとが回動可能に軸支されて構成されている。また、このヒンジ機構16の回転軸16cの回りには、シート本体10を車体フロア面Fから起こし上げる方向に附勢するバネ部材(図示省略)が組み付けられており、シート本体10を起こし上げる操作がバネ部材(図示省略)の附勢力によって補助されるように構成されている。また、シートクッション12の底面部には、ストライカ12s(被係合部)が設けられており、後述するロック部材30に備えられるフック31(係合部)(図11及び図12参照)と係合してシート本体10の起上状態10Cが保持される構成となっている。これにより、シート本体10が、上述したヒンジ機構16に設けられたバネ部材の附勢力によって、車体フロア面Fから車体壁部Bへの回動動作により車体壁部Bの壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態10Cに保持される構成となっている。なお、本実施例1においては、ストライカ12sがシートクッション12の底面部に設けられる構成について示したが、シート本体10が起上状態10Cを保持可能な構成であれば、ストライカ12s(被係合部)は、シート本体10を構成するシートクッション12、シートバック14のいずれの部位に設けられるものでもよい。
また、図5に図示されるように、シートクッション12の底面部には、着座状態10A及び折り畳み状態10Bのシート本体10を車体フロア面Fに対して支持するための支持機構18が構成されている。この支持機構18は、シートクッション12の底面部において、平板状の支持板18tがシートクッション12の底面部に対して回動可能にヒンジ連結され、この底面部に対して収納及び展開が可能に配設された構成となっている。この支持板18tは、常時は底面部に対して垂直に起立する方向に展開して附勢(図示省略)されている。したがって、支持板18tは、シート本体10が着座状態10A及び折り畳み状態10Bの時には、上記の附勢力によってシートクッション12の底面部に対して真っ直ぐに垂下した展開状態となって、シート本体10を車体フロア面Fに対して下方側から支持するようになっている。一方、図6及び図7に図示されるように、支持板18tは、シート本体10が車体フロア面Fから起こし上げられる起上状態10Cの際には、この動きに連動して、車体側から配索されたワイヤーケーブル等の牽引部材(図示省略)に牽引されることによって、シートクッション12の底面部に畳み込まれて収納凹部12aに収納されるようになっている。また、図4に図示されるように、支持板18tの前後側の各先端部には、車体フロア面F上に設置されたストライカFsと係合可能なフック(図示省略)がそれぞれ配設されている。これらフック(図示省略)は、シート本体10を車体フロア面F上に落とし込む動きによって、各ストライカFsと当接し、更にこれらと係合する方向に押し込まれて係合した状態でロックされるようになっている。したがって、シート本体10は、これらフック(図示省略)の係合によって、車体フロア面Fから起こし上げられないようにロックされた状態として保持される。これらフック(図示省略)の係合状態は、シート本体10に設けられた図示しない操作レバーの操作を行うことによって解除される。
ここで、図4に図示されるように、この車両用シート1のシート本体10は、車体フロア面Fから起こし上げられる起上状態10Cが保持されるために、シート本体10のストライカ12s(被係合部)に対応して係合可能なフック31(係合部)を備えたロック部材30が構成されている。このロック部材30は、車両幅方向に隣接する車両用シート1に対応して左右対称に構成されて車両天井に沿って配設されている。本実施例においては、図4の図示上における左側のロック部材30の構成について説明する。
図4に図示されるように、このロック部材30は、その端部と車両天井部Cとがヒンジ連結されるヒンジ機構36によって、車両天井部Cに対して回動可能に支持されており、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの回動動作に連動して、起上状態10Cの位置のシート本体10のストライカ12s(被係合部)に向けて回動可能とされている。このシート本体10の回動動作と、ロック部材30の回動動作との両回動機構間には後述する連動機構19が配設されている。この連動機構19により、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの配置切替動作に連動して、ロック部材30がシート本体10の起上状態10Cの位置に向けて作動して、ロック部材30のフック31(係合部)がシート本体10のストライカ12s(被係合部)と係合してシート本体10の起上状態10Cが保持される構成となっている。
さらに、このロック部材30は、図14に示されるように、板部材で区画された扁平な箱型部材32(平板状部材)と、この扁平な箱型部材32内に2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が重ね合わされて内装されており、この2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が箱型部材32から引き出されることで伸縮可能な扉状形態として構成されている。
図14に図示されるように、シャッター部材33、34は、断面が略波状に形成された板状部材である。ここで、ロック部材30は、シート本体10が着座状態10A及び折り畳み状態10Bにおいては、2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が箱型部材32(平板状部材)に収納された状態で、車両天井部Cの一部としてこの車両天井部Cに沿って配設されている。一方、シート本体10が折り畳み状態10Bから起上状態10Cへ配置切替されると、ロック部材30は、シート本体10の起上状態10Cの位置に向けて作動して、フック31(係合部)がシート本体10のストライカ12s(被係合部)と係合すると共に、箱型部材32(平板状部材)から2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が車体フロア面Fまで引き出されて、起上状態10Cのシート本体10を覆う構成とされている。
このロック部材30の構成について詳しく説明する。
図4に図示されるように、このロック部材30は、板部材で区画された扁平な箱型部材32(平板状部材)が形成されている(図14参照)。図4及び図10に図示されるように、この扁平な箱型部材32(平板状部材)の車両幅方向における一端側は、この箱型部材32(平板状部材)の中空部位を塞ぐとともに車両天井部Cに沿って湾曲形成されるアーム部36aが構成されており、車両天井部Cに対して回動可能に支持されてヒンジ機構36を構成している。また、図4及び図14に図示されるように、扁平な箱型部材32(平板状部材)の車両幅方向における他端側は、この箱型部材32(平板状部材)の中空部位内に収納された2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が引き出し可能な開口部として構成されている。
また、この箱型部材32(平板状部材)の他端側には、フック31が構成されている。図11から図13に図示されるように、このフック31は、箱型部材32(平板状部材)の他端側に形成されたヒンジ部31cを中心に回動可能に支持されている。このヒンジ部31c回りには、ねじりバネ31bが介装されており、ロック部材30が車両天井部Cに沿って配設される状態(シート本体10の着座状態10A及び折り畳み状態10B)では、フック31の係合爪31fがシート本体10のストライカ12sと係合しない方向に附勢されている。
また、図11に図示されるように、フック31は、ストッパー部位31aが係合爪31fと一体に構成されており、係合爪31fがストライカ12sと係合しない方向に附勢された状態においては、箱型部材32(平板状部材)の中空部位内に収納された2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が引き出されないように塞いだ状態で構成されている。一方、図12に図示されるように、シート本体10の起上状態10Cにおいては、シャッター部材33、34の自重が作用することでフック31は、ねじりバネ31bの附勢に抗して、係合爪31fとストライカ12sとが係合する方向(図12の図示上、時計回り方向)に回動して両部材が係合し、シャッター部材33、34が箱型部材32から引き出される。これに伴い、ストッパー部位31aは、シャッター部材33と当接状態となって、フック31が、係合爪31fとストライカ12sとの係合が解除できない状態となる(図12の図示上、反時計回り方向への回動ができない状態)。一方、シャッター部材33、34が、箱型部材32内に収納されると、フック31は、ねじりバネ31bの附勢によって、図12の図示上、反時計回り方向へ回動して、係合爪31fとストライカ12sとの係合が解除することが可能となると共に、2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が引き出されないように塞いだ状態に戻る。
次に、図9及び図10に基づいて、シート本体10の回動動作と、ロック部材30の回動動作との両回動機構間に構成される連動機構19について説明する。この連動機構19は、シート本体10の回動動作と、ロック部材30の回動動作との両回動機構間において、伝達部材としてのワイヤーケーブル20が配索されることで構成されている。本実施例におけるこのワイヤーケーブル20は、従来から用いられているプル式(引張りタイプ)のケーブルを用いている。このケーブルは、インナーケーブル24とアウターケーシング22で構成され引きを伝達するケーブルである。このワイヤーケーブル20の両端は、シート本体10の回動動作として構成されるヒンジ機構16、及び、ロック部材30の回動動作として構成されるヒンジ機構36に接続されている。
図9に図示されるように、ワイヤーケーブル20の一端側20aは、シート本体10の回動動作として構成されるヒンジ機構16のアーム部16aに接続されており、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10C(図8参照)への作動によってワイヤーケーブル20の他端側20bに引きの作動力を伝達する構成として接続されている。本実施例においては、ワイヤーケーブル20の一端側20aのアウターケーシング22aは、車体壁部Bにおいて、アーム部16aの先端部位における回転軸16cに対し、シートクッション12側に固定されている。また、ワイヤーケーブル20の一端側20aのインナーケーブル24aの先端26aは、アーム部16aにおいて、このアーム部16aの先端部位における回転軸16cに対し、シートクッション12側に開口形成された長孔状のスリット16bに接続されている。このワイヤーケーブル20の一端側20aのインナーケーブル24aの先端26aは、このスリット16b内を摺動可能に接続されている。すなわち、ワイヤーケーブル20の一端側20aのインナーケーブル24aの先端26aが、このスリット16b内を摺動することで、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの作動当初に作動遊びが付与されて接続される構成となっている。ここで、この作動遊び、すなわち、ワイヤーケーブル20の一端側20aインナーケーブル24aの先端26aが、このスリット16b内を摺動する範囲は、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへ起こし上げられて、シート本体10の車体壁部Bに対する姿勢角度Dが40度以内(図7参照)に到達するまでの作動遊びが付与されていることが好ましい。この作動遊びを超えて更に、シート本体10が起上状態10Cへ起こし上げられると、ワイヤーケーブル20の一端側20aに引きの作動がなされて、ワイヤーケーブル20の他端側20bに伝達される。
一方、図10に図示されるように、ワイヤーケーブル20の他端側20bは、ロック部材30の回動動作として構成されるヒンジ機構36のアーム部36aに接続されており、ワイヤーケーブル20の一端側20aからの引きの作動力が伝達されることにより、ロック部材30が、起上状態10Cの位置のシート本体10のストライカ12s(被係合部)に向けて回動する(図10の図示上時計回り方向)。本実施例においては、ワイヤーケーブル20の他端側20bのアウターケーシング22bは、車両天井部Cにおいて、アーム部36aの回転軸36cに対し、箱型部材32から離れる位置に固定されている。また、ワイヤーケーブル20の他端側20bのインナーケーブル24bの先端26bは、アーム部36aにおいて、このアーム部36aの先端部位における回転軸36cに対し、箱型部材32から離れる位置に固定されている。これにより、ワイヤーケーブル20の他端側20bに、引きの伝達がなされると、ロック部材30は、ねじりバネ36bの附勢に抗して、起上状態10Cの位置のシート本体10のストライカ12s(被係合部)に向けて回動する(図10の図示上時計回り方向)。
なお、ここで、上記ワイヤーケーブル20の他端側20bのインナーケーブル24bの先端26bへの引きの作動力の伝達は、ヒンジ機構16のスリット16b(図9参照)に接続される構成によって、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの作動当初に作動遊びが付与されている。これにより、ロック部材30は、この作動遊び分だけ遅れて作動する構成となっている。上述のように、シート本体10の車体壁部Bに対する姿勢角度Dが40度以内(図7参照)に到達するまでの作動遊びが付与されていることが好ましく、ロック部材30の回動とシート本体10の回動とが干渉することなく行われるように構成されている。
次に、本実施例1の車両用シート1の使用方法について図5から図8について説明する。
図1に図示されるように、3列目の車両用シートに乗員を着座させる場合には、シート本体10のシートバック14をシートクッション12に対し起立して車体フロア面Fの上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態10Aの構成とする。一方、図2及び図5に図示されるように、この3列目の車両用シートの設置スペースを荷室として利用する場合には、リクライニング装置13を作動させて、着座状態10Aのシートバック14を前倒しにして、シートクッション12の上に車体フロア面Fの上で折り畳んだ折り畳み状態10Bの構成とする。そして、図6に図示されるように、シート本体10に設けられた操作レバー(図示省略)の操作を行うことによって、支持機構18のフック(図示省略)と車体フロア面F上に設置されたストライカFsとの係合を解除して、折り畳み状態10Bのシートバック14及びシートクッション12を、車体フロア面Fから車体壁部Bへ起こし上げる。このとき、シートクッション12の側部と車体壁部Bとをヒンジ連結するヒンジ機構16の回転軸16cの回りには、シート本体10を車体フロア面Fから起こし上げる方向に附勢するバネ部材(図示省略)が組み付けられており、シート本体10を起こし上げる操作がバネ部材(図示省略)の附勢力によって補助される。
図7及び図9に図示されるように、このシート本体10の起こし上げ動作に伴って、ヒンジ機構16のアーム部16aに形成されたスリット16bに、接続されたワイヤーケーブル20の一端側20aのインナーケーブル24aの先端26aが、スリット16b内を摺動する。これにより、シート本体10の折り畳み状態10Bからの起こし上げ作動の当初に作動遊びが付与される。そして、シート本体10が、車体壁部Bに対して姿勢角度Dが40度以内に到達するまで起こし上げられると作動遊びを超えて、更にシート本体10が起こし上げられることにより、ワイヤーケーブル20の一端側20aに引きの作動がなされて、ワイヤーケーブル20の他端側20bに伝達される。
図7及び図10に図示されるように、ワイヤーケーブル20の他端側20bに、ワイヤーケーブル20の一端側20aからの引きの作動力が伝達されることにより、ロック部材30が、起上状態10Cの位置のシート本体10のストライカ12s(被係合部)に向けて回動する(図10の図示上時計回り方向)。そして、図7及び図11、図12、図13に図示されるように、ロック部材30は、シート本体10の起上状態10Cの位置に向けて作動して、フック31(係合部)のストッパー部位31a上のシャッター部材33、34の自重が作用してねじりバネ31bの附勢に抗して、係合爪31fとストライカ12sとが係合する方向(図12の図示上、時計回り方向)に回動して両部材が係合し、シート本体10を起上状態10Cの位置に保持する。そして、図8及び図12に図示されるように、箱型部材32(平板状部材)から2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が車体フロア面Fまで引き出されて、起上状態10Cのシート本体10を覆う。
このように、本実施例1の車両用シート1によれば、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの回動動作と、ロック部材30のシート本体10の起上状態10Cの位置に向けての回動動作と、を連動して行う連動機構19が両回動機構間に配設されている。この連動機構19によって、シート本体10の折り畳み状態10Bから起上状態10Cへの配置切替動作に連動して、ロック部材30がシート本体10の起上状態10Cの位置に向けて作動して、ロック部材30のフック31(係合部)がシート本体10のストライカ12s(被係合部)と係合してシート本体10の起上状態10Cが保持される構成となっている。そのため、シート本体10を車体壁部に押さえつける必要がなくなり、起上状態10Cの保持を確実かつ容易に行うことができる。
また、連動機構19の伝達部材はワイヤーケーブル20の接続は、ロック部材30が作動遊び分だけ遅れて作動する接続構成となっていることから、ロック部材30の回動とシート本体10の回動とが干渉することがないため、シート本体10の格納作業が、より一層容易となり作業性の向上を図ることができる。
また、ロック部材30が、起上状態10Cのシート本体10を覆うことができる大きさとして形成されている。これにより、起上状態10Cにおけるシート本体10の凹凸面を隠すことによって、車室内をすっきりした空間とすることで、見栄えの向上を図ると共に、シート又は荷物が傷ついたり破損するおそれを防止することができる。
また、ロック部材30のシャッター部材33、34(複数の板状部材)の自重作用によって、ロック部材30のフック31(係合部)とシート本体10のストライカ12s(被係合部)が係合する構成のため、シート本体10の起上状態10Cの保持がより一層容易となって作業性の向上を図ることができる。また、シャッター部材33、34(複数の板状部材)が、車体フロア面Fから退避して、箱型部材32(平板状部材)内に収納する扉状形態とされるまでは、ロック部材30のフック31(係合部)とシート本体10のストライカ12s(被係合部)との係合は解除されない構成となっており、より一層確実にシート本体10の起上状態10Cを保持することができるため、信頼性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について実施例1について説明したが、本発明の車両用シートは、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、本実施例の車両用シートは、ロック部材30の構成として箱型部材32と2枚のシャッター部材33、34の構成であった。しかしながら、これに限定されず、本発明の車両用シートは、起上状態のシート本体を車体フロア面まで覆うことができる構成として、シャッター部材は2枚以上あってもよい。また、箱型部材に収納されるもの以外にも、板状部材がすべて重ねあわされてロック部材として構成するものでもよい。また、シャッター部材33、34は断面が略波状に形成された板状部材のものについて示したが、変形例1として、図15に図示されるように、板状部材にリブが立設されたシャッター部材33a、34aであってもよい。
また、本発明における車両用シートは、ロック部材は、外面が平板状部材として構成されており、車両天井部面に沿って配設可能とされていると共に、起上状態のシート本体を覆うことができる大きさの構成であればよく、シャッター部材の構成がないものでもよい。
また、本実施例における車両用シートは、ワイヤーケーブルは、シート本体の折り畳み状態から起上状態への作動当初に作動遊びが付与されて接続される構成について示したが、本発明における車両用シートは、ロック部材の回動とシート本体の回動とが干渉しなければ、作動遊びが付与されない接続構成であってもよい。
また、本発明における車両用シートは、シート本体の回動動作とロック部材のシート本体の回動動作との間に配設される連動機構の伝達部材の構成として、ワイヤーケーブル以外の種々の伝達機構を適用できる。例えば、リンク機構であってもよい。
また、本発明における車両用シートは、ロック部材は、シート本体に設けられた被係合部に対応した係合部を備えたロック部材が、起上状態のシート本体に向けて回動可能とされて車両天井部に配設される構成であればよく、外面が平板状部材として構成されないものでもよい。この場合、フックを構成するロック装置の構成は、周知のものを適用できる。また、フックと、ストライカの配設構成を逆にするものでもよい。
また、本実施例の車両用シートのロック部材30に設けられたフック31(係合部)は、ロック部材30を構成するシャッター部材33、34(複数の板状部材)の自重作用によってシート本体10のストライカ12s(被係合部)に係合する構成について示した。この構成として、変形例2のようなものでもよい。図16から図18に図示されるように、フック37は、箱型部材32(平板状部材)の他端側に形成されたヒンジ部37cを中心に回動可能に支持されている。このヒンジ部37c回りには、ねじりバネ37bが介装されており、ロック部材が車両天井部に沿って配設される状態では、フック37の係合爪37fがシート本体10のストライカ12sと係合しない方向に附勢されている。また、図16に図示されるように、フック37は、ストッパー部位37aが係合爪37fと一体に構成されており、係合爪37fがストライカ12sと係合しない方向に附勢された状態においては、箱型部材32(平板状部材)の中空部位内に収納された2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が引き出されないように塞いだ状態で構成されている。一方、図17及び図18に図示されるように、フック37は、シート本体10の起上状態10C(図8参照)においては、シャッター部材33、34の自重が作用されると共に、係合爪37fがストライカ12sに押圧されることによって、ねじりバネ37bの附勢に抗して、係合爪37fとストライカ12sとが係合する方向(図17の図示上、時計回り方向)に回動して両部材が係合してストライカ12sは係合凹部37gに係合してシャッター部材33、34が箱型部材32から引き出される。これに伴い、ストッパー部位37aは、シャッター部材33と当接状態となって、フック37が、係合爪37fとストライカ12sとの係合が解除できない状態となる(図12の図示上、反時計回り方向への回動ができない状態)。一方、シャッター部材33、34が、箱型部材32内に収納されると、フック37は、ねじりバネ37bの附勢によって、図16の図示上、反時計回り方向へ回動して、係合爪37fとストライカ12sとの係合が解除することが可能となると共に、2枚のシャッター部材33、34(複数の板状部材)が引き出されないように塞いだ状態に戻る。
1 車両用シート
10 シート本体
10A 着座状態
10B 折り畳み状態
10C 起上状態
12 シートクッション
12a 収納凹部
12s ストライカ
13 リクライニング装置
14 シートバック
16 ヒンジ機構
16a アーム部
16b スリット
16c 回転軸
18 支持機構
18t 支持板
19 連動機構
20 ワイヤーケーブル
20a ワイヤーケーブルの一端側
20d ワイヤーケーブルの他端側
22 アウターケーシング
22a ワイヤーケーブルの一端側のアウターケーシング
22b ワイヤーケーブルの他端側のアウターケーシング
24 インナーケーブル
24a ワイヤーケーブルの一端側のインナーケーブル
24b ワイヤーケーブルの他端側のインナーケーブル
26a ワイヤーケーブルの一端側のインナーケーブルの先端
26b ワイヤーケーブルの他端側のインナーケーブルの先端
30 ロック部材
31 フック
31a ストッパー部位
31b ねじりバネ
31c ヒンジ部
31f 係合爪
32 箱型部材
33 シャッター部材
33a シャッター部材
34 シャッター部材
34a シャッター部材
36 ヒンジ機構
36a アーム部
36b ねじりバネ
36c 回転軸
37 フック
37a ストッパー部位
37b ねじりバネ
37c ヒンジ部
37g 係合凹部
37f 係合爪
B 車体壁部
Bt タイヤハウス
C 車両天井部
D 姿勢角度
F 車体フロア面
Fs ストライカ

Claims (4)

  1. シート本体は、着座者の座面部となるシートクッションと、着座者の背もたれとなるシートバックとから成っており、
    前記シート本体は、前記シートバックが前記シートクッションに対し起立して車体フロア上に載置されて乗員を着座可能とする着座状態と、
    前記着座状態の前記シートバックを前記シートクッションの上に車体フロア上で折り畳んだ折り畳み状態と、
    前記折り畳み状態の前記シートバック及びシートクッションを、車体フロア面から車体壁部への回動動作により車体壁面に沿った起こし上げ状態として格納する起上状態と、に配置切替可能とされる車両用シートであって、
    前記シート本体には、前記起上状態を保持するための被係合部が設けられており、
    該シート本体に設けられた被係合部に対応した係合部を備えたロック部材が、前記起上状態のシート本体に向けて回動可能とされて車両天井部に配設されており、
    前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への回動動作と前記ロック部材の前記シート本体の起上状態位置に向けての回動動作とを連動して行う連動機構が両回動機構間に配設されており、
    前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への配置切替動作に連動して前記連動機構により前記ロック部材がシート本体の起上状態位置に向けて作動して、ロック部材の係合部がシート本体の被係合部と係合して前記シート本体の起上状態が保持される構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記両回動機構間に配設される連動機構の伝達部材はワイヤーケーブルであって、該ワイヤーケーブルによる前記両回動機構間の接続には、前記シート本体の折り畳み状態から起上状態への作動当初に作動遊びが付与されて接続されており、前記ロック部材は該作動遊び分だけ遅れて作動する構成となっており、前記ロック部材の回動は前記シート本体の回動と干渉することなく行われるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記ロック部材は、外面が平板状部材として構成されており、車両天井部面に沿って配設可能とされていると共に、起上状態のシート本体を覆うことができる大きさとして形成されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記平板状部材のロック部材は、起上状態のシート本体を車体フロア面まで覆うことができるように複数の板状部材が重ね合わされることにより伸縮可能に構成されており、
    前記ロック部材を構成する板状部材は、前記起上状態のシート本体を車体フロア面まで覆うために伸張する際、自重作用によりロック部材に設けられた係合部がシート本体に設けられた被係合部に係合してシート本体の起上状態が保持される構成となっており、
    前記板状部材が、車体フロア面から退避・収納されることで、前記ロック部材の係合部とシート本体の被係合部との係合が解除可能な構成とされていることを特徴とする車両用シート。
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