JP4695675B2 - プリント配線基板の製造方法 - Google Patents
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Description
上記のような銅貼積層板は、表面に接着剤層が形成された絶縁フィルムに、銅箔を加熱圧着することにより製造される。したがって、このような銅貼積層板を製造する際には、銅箔を単独で取り扱わなければならない。しかしながら、銅箔は薄くなるほど腰が弱くなり、単独で取り扱える銅箔の下限は12〜35μm程度であり、これよりも薄い銅箔を用いる場合には、例えば支持体付の銅箔を用いることが必要になるなど、その取り扱いが非常に煩雑になる。また、絶縁フィルムの表面に接着剤を用いて、上記のような薄い銅箔を貼着した銅貼積層板を使用して配線パターンを形成すると、銅箔を貼着するために使用した接着剤の熱収縮によりプリント配線基板に反り変形が生ずる。特に電子機器の小型軽量化に伴い、プリント配線基板も薄化、軽量化が進んでおり、このようなプリント配線基板には、絶縁フィルム、接着剤および銅箔からなる3層構造の銅貼積層板では対応できなくなりつつある。
膜法で形成された第1金属層(基材金属層)と第1金属層の上にメッキ法で形成された導電性を有する第2金属層(導電性金属層)とを有する金属被覆ポリイミドフィルム(基材フィルム)に、エッチング法によってパターンを形成するプリント配線基板の製造方法において、前記エッチング後にエッチング表面を酸化剤による洗浄処理を行うことを特徴とするプリント配線基板の製造方法の発明が開示されている。また、この特許文献1の実施例5には、ニッケル・クロム合金を厚さ10nmにプラズマ蒸着し、次いでメッキ法で銅を8μmの厚さで析出させた例が示されている。
留成分が基板の特性に影響を及ぼすとは考えられてなかった。ところが、配線パターンのピッチ幅が次第に狭くなるに従って、このような狭ピッチの配線パターン間の電圧を印加すると、配線パターン間の絶縁抵抗値が変動しやすいことが明らかになった。このような絶縁抵抗値の変動は、ポリイミド基板 表面の金属残渣などによるものであるが、こうし
たマイグレーションなどの絶縁抵抗値の変動は、絶縁フィルム表面における金属などの含有量に依存していることがわかった。
第1処理液とは異なる化学組成を有し、且つ導電性金属に対するよりも基材金属層形成金属であるCrに対して高い選択性で作用する第2処理液と接触させて基材金属層に含有されるCrを溶解、除去し、且つ絶縁フィルム上に残存するCrを不働態化し、絶縁フィルムの上に残存する不働態化されたCrを絶縁フィルムの表層面と共に除去する、複数のエッチング工程で配線パターンを形成し、
該配線パターンが形成された絶縁フィルムを、さらに、還元性を有する有機酸あるいはその塩を含有する還元性水溶液と接触させることを特徴としている。
基材金属層を形成するNi金属を溶解する第1処理液と接触させて除去し、
次いで、導電性金属を選択的に溶解するマイクロエッチング液と接触させた後、
第1処理液とは異なる化学組成を有し、且つ導電性金属に対するよりも基材金属層形成金属であるCrに対して高い選択性で作用する第2処理液と接触させ、該配線パターンが形成されていない絶縁フィルムの表層面に残存する基材金属層を形成していて不働態化されたCrを絶縁フィルム表層面と共に除去し、
該配線パターンが形成された絶縁フィルムを、さらに、還元性を有する有機酸あるいはその塩を含有する還元性水溶液と接触させることが好ましい。
が好ましい。
そして、本発明の半導体装置は、上記のようなエッチング液由来の金属量が非常に少ないプリント配線基板に、電子部品が実装されていることを特徴としている。
導電性金属層とからなる配線パターンを形成した後、基材金属層をエッチングする際に使用したエッチング液に含有されるマンガンのようなエッチング液に由来する酸化性の金属あるいは金属化合物を、還元性物質を含有する水溶液を用いて処理している。このような還元性物質を含有する水溶液で処理することにより、エッチング液由来の金属あるいは金属化合物は、非常に水洗除去されやすくなり、水洗後のプリント配線基板の表面におけるエッチング液由来の金属の残存量を0.05μg/cm2以下、好ましくは0.000002〜0.03μg/cm2の範囲内にすることができる。このように配線パターンを形成した後に、還元性物質を含有する水溶液により、表面を洗浄することにより、エッチング液由来の金属の残留量を著しく低減することができ、この後の工程で使用される薬液を汚染することがなくなり、本発明のプリント配線基板の外観の悪化および品質の劣化を有効に防止することができる。さらに、配線パターン間の絶縁抵抗値の経時的変化を低減することができ、信頼性の高いプリント配線基板および回路基板を得ることができる。
ト配線基板の表面には、微量ながらエッチング液に由来する金属が残留しており、このような微量のエッチング液由来の残留金属によって、配線パターン間にマイグレーションなどが生じやすくなり、さらに、このような残留金属は、後の工程で使用する処理液などの
汚染原因ともなる。このようなエッチング液由来の残留金属は、水洗によっては除去されにくい。上記のようなプリント配線基板は長尺のテープ状にして連続して製造するために、水洗工程に割り付けられる工程には限りがあり、通常のプリント配線基板の製造工程における水洗によっては、プリント配線基板表面のエッチング液由来の金属の残存量を本発明で規定するように低減することはできない。
図1は、本発明のプリント配線基板を製造する際の工程の例を示す図である。また、図2は、それぞれの工程における配線パターン等の断面形状の例を示す断面図であり、図3は、本発明の方法により製造されるプリント配線基板における配線パターンの断面形状の例を模式的に示す断面図である。これら図2、図3において、共通の部材には共通の番号が付されており、付番11は絶縁フィルムであり、付番12は基材金属層であり、付番16はメッキ層であり、付番20は導電性金属層であり、付番22はマスキング材である。
い。
本発明において、基材金属層は、例えば、銅、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、シリコン、パラジウム、チタン、バナジウム、鉄、コバルト、マンガン、アルミニウム、亜鉛、スズおよびタンタルなど金属から形成することができる。これらの金属は単独であるいは組み合わされていてもよい。特に本発明では、基材金属層がニッケル、クロムあるいはこれらの金属を含む合金で形成されていることが好ましい。このような基材金属層は、絶縁フィルムの表面に蒸着法、スパッタリング法などの乾式の製膜法を使用して形成することが好ましい。このような基材金属層の厚さは、通常は、1〜100nm、好ましくは 2〜50nmの範囲内にある。この基材金属層は、この層の上に導電性金属層を
安定に形成するためのものであり、基材金属の一部が絶縁フィルム表面に物理的に食い込む程度の運動エネルギーを持って絶縁フィルムと衝突することにより形成されたものであることが好ましい。従って、本発明では、この基材金属層は、上記のような基材金属のスパッタリング層であることが特に好ましい。
導電性金属エッチング工程は、導電性金属層を形成する銅あるいは銅合金をエッチングする工程であり、ここで使用するエッチング剤は、導電性金属である銅あるいは銅合金に対するエッチング剤(すなわち、Cuエッチング液)である。
挙げることができる。このような導電性金属に対するエッチング剤は、導電性金属層を優れた選択性でエッチングして配線パターンを形成することができるものであると共に、このエッチング液は導電性金属層と絶縁フィルムとの間にある基材金属に対してもかなりのエッチング機能を有している。
記のような導電性金属エッチング工程により、主として導電性金属層を選択的にエッチングした後、この導電性金属エッチング工程でマスキング材として使用された感光性樹脂からなるパターンは、導電性金属エッチング工程を経た後、例えばアルカリ洗浄などにより除去されるが、こうしたアルカリ洗浄液との接触により、導電性金属層表面あるいは基材金属層表面に酸化被膜が形成されることがある。また、感光性樹脂からなるマスキング材と接触していた導電性金属層(Cu)表面(配線パターンのトップ)は、エッチング材と接触した履歴を有していないので、配線パターンの法面などと比較すると活性が異なることがある。従って、導電性金属エッチング工程後に酸洗(マイクロエッチング)を行って、配線パターン面を均一にすることにより、後の工程で精度の高いエッチングを行うことができる。
短間隔は、設計値に対して33%〜120%であり、さらに好適に条件を設定することによりこの基材金属間の最短の間隔を10〜16μmの範囲内、すなわち、設計値に対して、66.7〜106.7%の範囲内にすることができる。また、例えば、配線ピッチ100μm(設計上のライン幅50μm、スペース幅50μm)の場合、実測される配線パターン幅は、設計値の10〜120%の幅にすることができる。
本発明において、マイクロエッチングを行う場合に、使用することができるマイクロエッチング液としては、例えば、HClあるいはH2SO4のような導電性金属であるCuのエッ
チングに使用するエッチング液を使用することができ、さらに、過硫酸カリウム(K2S2O8)、過硫酸ナトリウム(Na2S2O8)、硫酸+H2O2などを用いることができる。特に本発明ではこのマイクロエッチング液として、過硫酸カリウム(K2S2O8)、過硫酸ナトリウム(Na2S2O8)、硫酸+H2O2を用いることが好ましい。
m、好ましくは0.2〜1.0μmの範囲内になる。
ここで使用される第2処理液は、基材金属層に含有されるCrを溶解しCrが残留する場合には、この残留Crを不働態化し得る処理液である。
おいて、上記のような第2処理液を用いた処理においては、処理温度は、通常は40〜70℃で、処理時間は、通常は10〜60秒間である。
に、この第2処理液は、絶縁フィルム11の表面から、通常は1〜100nm、好ましくは5〜50nmの深さで絶縁フィルム11を切削(溶解除去)することができる。上記のように第2処理液を用いることにより、絶縁フィルム11の表層に残存するCrを絶縁フィルムの表層と共に除去することができる。従って、この第2処理液を好適に使用した場合に
は、配線パターンが形成されていない部分の絶縁フィルム11の厚さが、配線パターンが形成されている絶縁フィルムの厚さよりも1〜100nm、好ましくは2〜50nm薄く形成されている。なお、配線パターンの部分の基材金属層12および絶縁フィルム11は、導電性金属層20によって第2処理液から保護される。
などであり、これらの金属が酸化物などの金属化合物を形成していることもある。
ここで使用する還元性物質としては、還元性を有する有機酸を挙げることができ、このような還元性を有する有機酸の例としては、シュウ酸、クエン酸、アスコルビン酸および有機カルボン酸などを挙げることができる。これらの還元性を有する有機酸は、単独であるいは組み合わせて使用することができる。また、これらの有機酸は塩を形成していてもよい。
、種々の方法を採用することができ、さらに、これらの方法は、組み合わせてもよい。
出されたMn量を求めて、得られた全Mn量を、切り出したサンプルの全面積(両面の合計面積)で割って求めた。
隠蔽するようにメッキ層を形成することができる。
、ハンダメッキ層、鉛フリーハンダメッキ層、Pdメッキ層、Niメッキ層、Znメッキ層、および、Crメッキ層などがあり、これらのメッキ層は単層であっても複数のメッキ層を積層した複合メッキ層であってもよく、特に本発明では、スズメッキ層、金メッキ層、ニッケルメッキ層、ニッケル-金メッキ層が好ましい。なお、この隠蔽メッキは、形成
された配線パターンを、端子部分を覆うようにして樹脂保護層を形成した後、露出する端子部分に形成してもよい。
このようにして配線パターンを隠蔽メッキ処理することにより、配線パターンの絶縁基板側にある不働態化した基材金属層の表面が隠蔽メッキ層により隠蔽され、異種金属間で電位差が生じても、配線パターン間の絶縁抵抗が充分高いため、基材金属層からのマイグレーションの発生を有効に防止できる。なお、この隠蔽メッキは、基材金属層からのマイグレーションの発生などを主な目的としているものであるが、このような基材金属層の隠蔽に限らず、例えば、後の端子部分のメッキ工程などにおける孔蝕の発生防止などを目的とするものであってもよい。
ムメッキ層、ニッケルメッキ層、亜鉛メッキ層、および、クロムメッキ層などを挙げることができる。このメッキ層は単層であっても複数のメッキ層が積層され た複合メッキ層
であってもよい。また、上記のような金属メッキ層は、上記の金属からなる純金属層であっても、他の金属が拡散した拡散層を有していてもよい。拡散層を形成する場合には、拡
散させようとする金属(あるいは金属メッキ層)の表面に拡散層を形成する金属からなるメッキ層を形成し、例えば加熱処理などにより、下層の金属と上層の金属とは相互に拡散させた拡散層を形成する。
このようなメッキ層の平均厚さは、形成するメッキ層の種類によって異なるが、通常は5〜12μmの範囲内にある。なお、配線パターンが複数のメッキ層を有する場合には、上記のメッキ層の平均厚さは、配線パターンに形成されたメッキ層の全体の厚さである。
る。
次に本発明のプリント配線基板の製造方法について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、以下に記載する絶縁抵抗値は全て恒温恒湿槽外における室温での測定値である
クスS)の一方の表面を逆スパッタにより粗化処理した後、以下の条件でニッケル・クロム合金をスパッタリングして平均厚さ40nmのクロム・ニッケル合金層を形成して基材金属層とした。すなわち、38μm厚のポリイミドフィルムを100℃で3×10-5Paの条件で10分間処理した後、装置内を100℃×0.5Paの圧力に脱ガスしてクロム・ニッケル合金のスパッタリングを行って基材金属層を形成した。
こうして形成された電解銅層の表面に感光性樹脂を塗布し、露光・現像して、配線ピッチが30μm(ライン幅;15μm、スペース幅;15μm)となるように櫛形電極のパターンを形成し、このパターンをマスキング材として、電解銅層を、HCl;100g/
リットルを含む濃度12%の塩化第2銅エッチング液を用いて30秒間エッチングして配線パターンを製造した。
で40℃×30秒間処理することにより除去した。
次いで酸洗液としてK2S2O8+H2SO4溶液を用いて、30℃×10秒処理し、電解銅
層と基材金属層(Ni-Cr合金)を酸洗した。
なかった場合(参考例1)には、0.14μg/cm2であり、シュウ酸水溶液洗浄を行わ
ない場合には、相当量のMnが基板上に残存し、このMnが、後工程で除去されないで残存したままでプリント配線基板が形成される虞があり、プリント配線基板の品質の劣化を招来する原因となることがある。また、このように残存するMnは、後の工程で使用される薬液を汚染し、プリント配線基板の外観あるいは品質の低下を招来する原因となることがある。
さらに、上記のようにしてスズメッキ層により配線パターンを隠蔽した後、接続端子および外部接続端子を露出するようにソルダーレジスト層を形成した。
こうして櫛形電極が形成されたプリント配線基板を85℃85%RHの条件で40Vの電圧を印加して1000時間導通試験(HHBT)を行った。この導通試験は促進試験であり、短絡が生ずるまでの時間(例えば絶縁抵抗値が1×108Ω未満になるまでの時間
)を、一応1000時間程度に設定した試験であり、1000時間を経過時点で、絶縁抵抗値が1×108Ω未満のものは、一般的な基板として使用することはできない。また、
1000時間経過後の絶縁抵抗値が1×1014Ω未満のものは、実用的には問題を生ずる虞がある。
クスS)の一方の表面を逆スパッタにより粗化処理した後、以下の条件でニッケル・クロム合金をスパッタリングして平均厚さ40nmのクロム・ニッケル合金層を形成して基材金属層とした。すなわち、38μm厚のポリイミドフィルムを100℃で3×10-5Paで10分間処理した後、装置内の圧力を100℃×0.5Paにしてクロム・ニッケル合金のスパッタリングを行って基材金属層を形成した。
こうして形成された電解銅層の表面に感光性樹脂を塗布し、露光・現像して、配線ピッチが30μm(ライン幅;15μm、スペース幅;15μm)となるように櫛形電極のパタ
ーンを形成し、このパターンをマスキング材として、電解銅層を、HCl;100g/リットル
を含む濃度12%の塩化第2銅エッチング液を用いて30秒間エッチングして感光性樹脂で形成したパターンと相似形の配線パターンを製造した。
で40℃×30秒間処理することにより除去した。
次いで第1処理液として、K2S2O8+H2SO4溶液で30℃×10秒処理し、銅と基材金属層(Ni−Cr合金)を酸洗した。
し、さらに線間に僅かに残存するクロムをできるだけ溶出すると共に、除去し切れなかったクロムを酸化クロムとして不働態化した。
わなかった場合(参考例2)は、残留Mn量は、0.11μg/cm2であった。
こうして形成された配線パターンの断面形状は、図3(1)に近似した形状を有していた。
クスS)の一方の表面を逆スパッタにより粗化処理した後、以下の条件でニッケル・クロム合金をスパッタリングして平均厚さ40nmのクロム・ニッケル合金層を形成して基材金属層とした。すなわち、38μm厚のポリイミドフィルムを100℃で3×10-5Paで10分間処理した後、装置内を、100℃×0.5Paに調整してクロム・ニッケル合金のスパッタリングを行って基材金属層を形成した。
こうして形成された電解銅層の表面に感光性樹脂を塗布し、露光・現像して、配線ピッ
チが30μm(ライン幅;15μm、スペース幅;15μm)となるように櫛形電極のパターンを形成し、このパターンをマスキング材として、電解銅層を、HCl;100g/
リットルを含む濃度12%の塩化第2銅エッチング液を用いて30秒間エッチングして感光性樹脂で形成したパターンと相似形の配線パターンを製造した。
で40℃×30秒間処理することにより除去した。
次いで酸洗液としてK2S2O8+H2SO4溶液で30℃×10秒処理し、銅と基材金属層(Ni
−Cr合金)を酸洗した。
、50℃×30秒かけてNi−Cr合金張出部26のNiを溶解すると共に、配線パターン間に絶縁フィルムであるポリイミドを露出させた。
の過マンガン酸カリウム+20g/リットルKOH溶液を用いて処理することにより配線パタ
ーン間にある金属をその下のポリイミドフィルム50nm厚と共に、溶解除去した。
わなかった場合(参考例3)は、Mnの残存量は0.056μg/cm2であった。
こうして櫛形電極が形成されたプリント配線基板を85℃85%RHの条件で40Vの電圧を印加して1000時間導通試験(HHBT)を行った。得られたプリント配膳基板の絶縁信頼試験前の絶縁抵抗は、7×1014Ωであり、絶縁信頼性試験後に測定した絶縁抵抗は8×1014Ωであり、両者の間に電圧を印加したことに伴う絶縁抵抗の実質的な差は認められなかった。
来の金属が除去されているので、後の工程における処理液、さらには装置が、エッチング液由来の金属によって汚染されることがなく、効率よくプリント配線基板および半導体装置を製造することができる。また、還元性物質を含有する処理液で、エッチング液由来の金属を効率よく除去することができるので、水洗工程を短縮することができ、本発明の製造方法を採用することにより、効率よくプリント配線基板を製造することができる。
12・・・基材金属層
16・・・メッキ層
17・・・断面台形状の基材基部
20・・・導電性金属層
22・・・マスキング材
Claims (9)
- 絶縁フィルムと、該絶縁フィルムの少なくとも一方の表面に形成された基材金属層および該基材金属層上に形成された導電性金属層とを有する基材フィルムの、主として導電性金属を溶解する第1処理液を用いて導電性金属を選択的にエッチングして除去するとともに、基材金属層を形成するNi金属を除去した後、
第1処理液とは異なる化学組成を有し、且つ導電性金属に対するよりも基材金属層形成金属であるCrに対して高い選択性で作用する第2処理液と接触させて基材金属層に含有されるCrを溶解、除去し、且つ絶縁フィルム上に残存するCrを不働態化し、絶縁フィルムの上に残存する不働態化されたCrを絶縁フィルムの表層面と共に除去する、複数のエッチング工程で配線パターンを形成し、
該配線パターンが形成された絶縁フィルムを、さらに、還元性を有する有機酸あるいはその塩を含有する還元性水溶液と接触させることを特徴とするプリント配線基板の製造方法。 - 上記第1処理液を用いて前記基材金属層を形成するNi金属を除去した後、前記第2処理液を用いる前に、導電性金属を選択的に溶解するマイクロエッチング液と接触させることを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記還元性を有する有機酸が、アスコルビン酸、シュウ酸、クエン酸および有機カルボン酸よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の有機酸であることを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記配線パターンが形成されたプリント配線基板の表面に、第2処理液に含有される酸化性無機化合物である過マンガン酸カリウムおよび/または過マンガン酸ナトリウムに由来する金属マンガンあるいはマンガン酸化物が残存することを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記還元性水溶液と接触した後、2秒間以上流水で水洗することを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記形成されたプリント配線基板の表面における第2処理液由来の金属マンガンあるいはマンガン酸化物の残留量が、0.05μg/cm2以下であることを特徴とする請求項第4項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記形成されたプリント配線基板の表面における第2処理液由来の金属マンガンあるいはマンガン酸化物の残留量が、0.000002〜0.03μg/cm2の範囲内にあることを特徴とする請求項第6項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記導電性金属層が、銅または銅合金で形成されていることを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
- 上記絶縁フィルムが、ポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項第1項記載のプリント配線基板の製造方法。
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