JP4689477B2 - 樹脂乳化粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法などにおいて使用される電子写真用トナーの製造に好適に用いられる樹脂乳化粒子を製造する方法に関する。
ケミカルトナーの製造方法として、重合法や乳化分散法が知られている。これらの方法の中で乳化分散法によるトナーの製造方法は、例えば結着樹脂と着色剤などの混合物を水系媒体と混合し、乳化させてトナー粒子を得るという方法である。この方法においては、例えば結着樹脂としてポリエステルを用いる場合、加熱による着色剤の凝集が発生したり、ポリエステルと着色剤の親和性が必ずしもよくないため着色剤が凝集しやすくなるなどの理由から、トナーの発色性及び色再現性が十分でないという問題があった。
水系媒体中でポリエステルを含む結着樹脂と着色剤からトナーを得る技術として、例えば、ポリエステル樹脂及び有機溶剤からなる樹脂溶液を水性媒体中に乳化させ、その後、有機溶剤を除去することにより樹脂微粒子を形成させ、更に、前記樹脂微粒子を凝集させてトナー粒子を製造する方法で、ポリエステル樹脂の定荷重押し出し形細管式レオメーターによるT1/2温度が120〜160℃の範囲であり、重量平均分子量と数平均分子量の比が12以上であり、樹脂微粒子の50%体積平均粒径が1μmを越えて6μm以下である静電荷像現像用トナーの製造方法が開示されており、この方法においては、粘度を下げるために、ポリエステル樹脂を有機溶剤に溶解或いは膨潤させている(特許文献1参照)。
また、結着樹脂と着色剤とからなり、結着樹脂がスルホン酸基を有する2価以上のカルボン酸を共重合成分として含有してなる結晶性ポリエステルを含む電子写真用トナー(特許文献2参照)などの水分散体を形成し易く且つ粘度の低いポリエステルを用いる方法が提案されている。しかし、上記いずれの技術においても、使用するポリエステル自体の粘度が低いため、着色剤の分散は十分ではなかった。
特開2002−351139号公報 特開2001−305796号公報
本発明は、ポリエステルを用いた水系でのトナー製造において、着色剤の分散性が良好な樹脂乳化粒子及び電子写真用トナーを製造する方法を提供することを目的とし、また、有機溶剤を使用することなく、簡便かつ短時間で環境にやさしい樹脂乳化粒子及び電子写真用トナーを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)着色剤を含有した樹脂乳化粒子の製造方法であって、95℃における粘度が4.5×104〜3.5×105Pa・sで、かつ酸価が10〜50mgKOH/gである樹脂を塩基性水性媒体中、乳化する工程を有する、樹脂乳化粒子の製造方法、
(2)上記樹脂が、少なくとも二種類の樹脂からなり、該少なくとも二種類の樹脂のうち、第一の樹脂(主成分)がポリエステルであり、第二の樹脂が第一の樹脂と95℃における粘度が異なるものである上記(1)に記載の樹脂乳化粒子の製造方法、及び
(3)上記(1)または(2)に記載の製造方法により樹脂乳化粒子を得る工程、及び該樹脂乳化粒子を凝集、合一させる工程を有する電子写真用トナーの製造方法、
に関する。
本発明の方法によれば、ポリエステルを結着樹脂に用いた水系でのトナー製造において、着色剤の分散性に優れた樹脂乳化粒子及び電子写真用トナーを得ることができ、また、有機溶剤等を用いることなく簡便に環境にやさしい樹脂乳化粒子及び電子写真用トナーを製造することができる。
本発明の樹脂乳化粒子の製造方法は、着色剤を含有した樹脂乳化粒子の製造方法であって、95℃における粘度が4.5×104〜3.5×105Pa・sで、かつ酸価が10〜50mgKOH/gである樹脂を塩基性水性媒体中、乳化する工程を有する方法である。以下、本発明の樹脂乳化粒子の製造方法について説明する。
95℃における粘度が4.5×104〜3.5×105Pa・sで、かつ酸価が10〜50mgKOH/gである樹脂は、トナーにおける結着樹脂として用いられる樹脂(以下、「結着樹脂」ということがある)であって、トナーにおいて結着樹脂として用いられる公知の樹脂、例えば、ポリエステル、スチレン−アクリル共重合体樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等をいずれも使用できる。なかでも、ポリエステルまたはスチレン−アクリル共重合体樹脂が好ましく、着色剤分散性、定着性及び耐久性の観点から、ポリエステルがより好ましい。
上記ポリエステルは、結晶性ポリエステル及び非晶質ポリエステルのいずれであってもよい。
ポリエステルの原料モノマーとしては、公知の2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知のカルボン酸成分が用いられる。
具体的には、アルコール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等の脂肪族ジオール:式(1):
Figure 0004689477
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは各々正の数を示し、xとyの和は1〜16、好ましくは1.5〜5である)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等の芳香族ジオール;グリセリン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコール等が挙げられる。ポリエステルの結晶化を促進する観点から、炭素数2〜8の脂肪族ジオールを用いることが好ましく、中でもα,ω−直鎖アルカンジオール、特に1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオールまたはこれらの混合物が好ましい。これらのアルコール成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記炭素数2〜8の脂肪族ジオールの全アルコール成分中の含有量は、ポリエステルの結晶性を促進する観点から、好ましくは80〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%である。なかでも、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、又はこれらの混合物が、全アルコール成分中、好ましくは80〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%含有されていることが望ましい。
カルボン酸成分としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸;トリメリット酸;ピロメリット酸などの3価以上の多価カルボン酸;及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。
本発明における結着樹脂は、酸基を有するものが好ましく、分子鎖末端に酸基を有することがより好ましい。酸基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基、スルフィン酸基等が挙げられ、樹脂の乳化性とそれを用いたトナーの耐環境特性との両立の観点からカルボキシル基が好ましい。上記酸基を有する樹脂の分子鎖末端の酸基の量は、乳化粒子の安定性並びにトナーの粒度分布及び粒径を決定する重要な因子の一つである。乳化粒子を安定にし、かつ小粒径のトナーをシャープな粒度分布で得るため、結着樹脂の酸価は、10〜50mgKOH/gであり、12〜45mgKOH/gがより好ましく、15〜40mgKOH/gが更に好ましく、15〜30mgKOH/gが更に好ましい。
また、樹脂粒子を迅速かつ均一に分散させる観点から、結着樹脂として、開口径5.6mmの篩いを95重量%以上、更に98重量%以上通過する粒度を有する樹脂粒子を用いることが好ましい。このような粒度を有する樹脂粒子を用いることにより、より均一に分散することができ、次の中和工程において、均一な中和が可能となり、均質な乳化粒子を作製することができる。
結晶性ポリエステルを用いる場合は、結晶性ポリエステルの数平均分子量は、乳化性、定着性、耐オフセット性等の観点から、2,000〜100,000が好ましく、2,000〜20,000がより好ましく、2,000〜10,000がさらに好ましく、2,000〜8,000がさらに好ましい。
結晶性ポリエステルの軟化点及び融点は、低温定着性の観点から、好ましくは60〜150℃、より好ましくは60〜130℃、更に好ましくは60〜120℃である。
非晶質ポリエステルを用いる場合、該非晶質ポリエステルのアルコール成分には、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等の、前記式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が含有されていることが好ましい。
非晶質ポリエステルとしては、その軟化点が95〜160℃、ガラス転移点が50〜75℃などの性状を有するものが好ましく用いられる。非晶質ポリエステルの数平均分子量は、耐久性及び定着性の観点から、1,000〜100,000が好ましく、1,000〜50,000がより好ましく、1,000〜12,000が更に好ましい。
本発明における結着樹脂は、着色剤の分散性の観点から樹脂粘度が高い方が分散に寄与するため好ましいが、粘度が高過ぎると製造の際、攪拌トルクが高くなり、攪拌モータがオーバーロードしてしまうなどの問題が生じる場合がある。このような観点から、上記樹脂の95℃における粘度は、4.5×104〜3.5×105 Pa・sであり、好ましくは4.5×104〜3.0×105 Pa・s、より好ましくは4.5×104〜2.5×105 Pa・s である。
本発明においては、上記粘度は、フローテスタ、例えば、島津製作所製「CFT-500D」を用い、実施例記載の方法により求めることができる。
上記樹脂は、結着樹脂として単独で用いても良いが、本発明においては、これらを2種以上組み合わせて用いることが好ましい。上記2種以上の樹脂を組み合わせる場合、含有量が最も多い樹脂を第一の樹脂(主成分)とし、それ以外の樹脂をまとめて第二の樹脂とする。第一の樹脂としては上記ポリエステルが好ましく用いられ、第二の樹脂としては、第一の樹脂と95℃における粘度が異なる樹脂が好ましく用いられる。
上記第二の樹脂は、着色剤に高剪断を与える観点から、第一の樹脂よりその粘度が高いものであることが好ましく、その粘度比(第二の樹脂の95℃における粘度/第一の樹脂の95℃における粘度)が5以上であることが好ましく、10〜200であることがより好ましく、10〜100であることが更に好ましい。
第二の樹脂の具体例としては、以下のようなポリマーを挙げることができる。すなわち、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸メチル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸エチル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸プロピル−ブタジエン)、ポリ(メタクリル酸ブチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸メチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸エチル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸プロピル−ブタジエン)、ポリ(アクリル酸ブチル−ブタジエン)、ポリ(スチレン−イソプレン)、ポリ(メチルスチレン−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸メチル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸エチル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸プロピル−イソプレン)、ポリ(メタクリル酸ブチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸メチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸エチル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸プロピル−イソプレン)、ポリ(アクリル酸ブチル−イソプレン)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル)、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(スチレン−イソプレン)、ポリ(スチレン−メタクリル酸ブチル)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸)、ポリ(スチレン−ブタジエン−アクリル酸)、ポリ(スチレン−イソプレン−アクリル酸)、ポリ(スチレン−メタクリル酸ブチル−アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸ブチル−アクリル酸ブチル)、ポリ(メタクリル酸ブチル−アクリル酸)、ポリ(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリロニトリル−アクリル酸)、ポリ(アクリロニトリル−アクリル酸ブチル−アクリル酸)などのビニル共重合ポリマー、ポリエステル、ポリエステル−スチレン−アクリルのハイブリッド樹脂などの縮重合系ポリマー、その他にも、ポリエポキシ、ポリウレタン、ポリエーテルが挙げられる。
また、上記第二の樹脂としては、着色剤の分散性の観点から、溶解度パラメーターがポリエステルに近いものが好ましく、具体的には、ポリエステル、ポリエステル−スチレン−アクリルのハイブリッド樹脂などの縮重合系ポリマーが好ましく挙げられ、このうち、ポリエステルがより好ましい。
本発明においては、上記ポリエステルの中でも、高い剪断力を与える高粘度成分として、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、トリメリット酸ピロメリット酸などの3価以上の多価カルボン酸、及びこれらの酸無水物をモノマー成分として含むものが好ましい。
本発明においては、結着樹脂はその酸価が10〜50mgKOH/gであるが、乳化粒子の製造性の観点から、第一の樹脂及び/又は第二の樹脂も酸価を有するものが好ましく、具体的には、その酸価は、10〜50mgKOH/gであることが好ましく、15〜50mgKOH/gであることがより好ましい。
また、乳化粒子の着色剤分散性の観点から、第一の樹脂と第二の樹脂のポリエステルの酸価は互いに異なることが好ましく、これらの酸価の差は2mgKOH/g以上であることが好ましく、3mgKOH/g以上であることがより好ましい。
本発明において、第二の樹脂が第一の樹脂であるポリエステルに近い溶解度パラメーター(例えば、その差が5J1/2/cm3/2未満である)を持つ場合、第一の樹脂と第二の樹脂の含有割合(第一の樹脂/第二の樹脂)は、上記着色剤の分散性の観点から、重量比で50/50〜95/5であることが好ましく、50/50〜90/10がより好ましく、50/50〜80/20が更に好ましい。なお、第一の樹脂及び第二の樹脂がともにポリエステルの場合は、その含有量の高い方を第一の樹脂とすることができる。
一方、第二の樹脂が第一の樹脂であるポリエステルと離れた溶解度パラメーター(例えば、その差が5J1/2/cm3/2以上である)を持つ、たとえばビニル共重合ポリマーを主成分とする樹脂等である場合、上記含有割合は重量比で50/50〜95/5であることが好ましく、50/50〜90/10であることがより好ましく、65/35〜90/10であることが更に好ましい。
総じて、第一の樹脂と第二の樹脂の上記含有割合は、重量比で50/50〜95/5であることが好ましく、50/50〜90/10であることがより好ましい。
本発明においては、結着樹脂に着色剤を加え、さらに必要に応じて離型剤、荷電制御剤などの添加剤を加え、これらの混合物を分散処理することができる。
着色剤としては、特に制限はなく公知の着色剤がいずれも使用でき、適宜選択することができる。具体的には、カーボンブラック、無機系複合酸化物、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレート等の種々の顔料やアクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、インジコ系、チオインジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、チアゾール系等の各種染料を1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
着色剤の平均粒径は、着色力及び色再現領域の観点から、5nm以上であることが好ましく、10nm以上がより好ましく、20nm以上がさらに好ましい。一方、結着樹脂と着色剤のマスターバッチとから構成される一次粒子に内包されるために、着色剤の平均粒径はかかる一次粒子の平均粒径より小さいことが好ましい。従って、100nm以下が好ましく、80nm以下がより好ましく、65nm以下がさらに好ましい。これらの観点より、着色剤の平均粒径は、5〜100nmが好ましく、10〜80nmがより好ましく、20〜65nmがさらに好ましい。着色剤の平均粒径は、例えば、着色剤調製時の水分散体の透過型電子顕微鏡(TEM)による写真像から求めることができ、少なくとも200個以上の複数の着色剤粒子から算出される個数平均粒子径をさす。
結着樹脂と着色剤との使用割合は、トナーの帯電性、耐久性、印字濃度などの観点から、重量比で70:30〜97:3が好ましく、80:20〜97:3がより好ましい、90:10〜97:3が更に好ましい。
離型剤の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物・石油系ワックスなどが挙げられる。
離型剤の含有量は、添加効果及び帯電性への悪影響を考慮して、結着樹脂と着色剤との合計量100重量部に対して、通常1〜20重量部程度、好ましくは2〜15重量部である。
荷電制御剤としては、例えば安息香酸の金属塩、サリチル酸の金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、カテコールの金属塩、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニルボレート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
荷電制御剤の含有量は、結着樹脂と着色剤との合計量100重量部に対して、通常10重量部以下、好ましくは0.01〜5重量部である。
本発明で用いられる塩基性水性媒体とは、塩基性化合物を含む水性媒体を指す。塩基性化合物としては、無機塩基性化合物及び有機塩基性化合物のいずれであってもよい。無機塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、それらの炭酸塩や酢酸塩などの弱酸の塩あるいは部分中和塩、及びアンモニアなどが挙げられる。有機塩基性化合物としては、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルアミン類、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類、コハク酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウムなどの脂肪酸塩等が挙げられる。これらの塩基性化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水性媒体は、水を主成分とするものであり、環境保全の観点から、水の含有量は、水性媒体中80重量%以上が好ましく、90重量%以上がより好ましく、100重量%がさらに好ましい。本発明では、実質的に有機溶媒を用いることなく水のみを用いても結着樹脂を分散させることができる。水以外の成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等の水に溶解する有機溶媒が挙げられる。これらのなかでは、トナーへの混入を防止する観点から、樹脂を溶解しない有機溶媒である、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール系有機溶媒が好ましい。
塩基性水性媒体における塩基性化合物の含有量は、用いる塩基性化合物の種類により左右されるが、結着樹脂の加水分解の抑制の点から、通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%、より好ましくは5〜10重量%である。
前記の塩基性水性媒体の使用量は、均一な樹脂乳化粒子を効果的に調製し得る点から、結着樹脂100重量部に対して、5〜100重量部が好ましく、10〜90重量部がより好ましく、20〜80重量部がさらに好ましい。
また、本発明においては、乳化は界面活性剤の存在下で行うことができる。その使用量は、分散工程での発泡抑制の観点及び最終的に得られる樹脂乳化粒子の乳化安定性の向上などを目的として、樹脂に対して好ましくは5重量%以下、より好ましくは0.5〜4重量%、より好ましくは1〜3重量%である。この界面活性剤としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等のアニオン界面活性剤;ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン界面活性剤;ラウリルジメチルアミンオキサイド等の両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニオン界面活性剤が挙げられる。これらの中で、乳化安定性などの観点から、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤が好ましく、アニオン界面活性剤がより好ましい。これらの界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、樹脂粒子あるいは樹脂粒子と着色剤と必要に応じて用いられる各種添加剤との混合物を均一に分散させる観点から、該樹脂粒子の軟化点未満の温度で分散処理を行う。該樹脂粒子の軟化点未満、好ましくは軟化点より50℃低い温度(以下、「軟化点−50℃」と記す)以下の温度で分散処理することにより、樹脂粒子同士の融着を抑制し、均一な樹脂分散液を調製することができる。また、分散処理の下限温度は、媒体の流動性及び樹脂乳化液の製造エネルギーの観点から0℃より高い温度が好ましく、10℃以上がより好ましい。混合樹脂を用いる場合は、その混合比率で混合し溶融した混合樹脂の軟化点を結着樹脂の軟化点とする。また、マスターバッチを使用する場合は、それに用いた樹脂をも含めた混合樹脂の軟化点とする。
具体的には、界面活性剤を含む塩基性水性媒体中において、例えばポリエステルなどの樹脂粒子を着色剤などと共に、該樹脂粒子の軟化点未満、例えば10〜50℃程度の温度で攪拌して分散処理するなどの通常の方法により、均一な樹脂分散液を調製することができる。
本発明においては、通常、樹脂分散液を該樹脂のガラス転移温度以上かつ軟化点以下の温度で一定時間攪拌して実質的に中和する工程を有することができる。樹脂を均一に中和する観点から、該攪拌時間は好ましくは30分以上、より好ましくは1時間以上である。
前記範囲の温度で行うことにより、中和が十分に行われ、乳化の際大きな乳化粒子の生成が抑制され、また、加熱に特別な装置を必要としない。この点で、中和温度は、該樹脂のガラス転移温度+10℃以上の温度であることが好ましく、また軟化点−5℃以下の温度であることが好ましい。
この中和工程における中和の度合いは、乳化粒子を作製するのに必要な親水性を樹脂に付与できる程度でよく、必ずしも100%中和する必要はない。例えば、極性基を多く有する親水性の高い樹脂を用いる場合は、中和度は低くてもよく、逆に親水性の低い樹脂を用いる場合は、中和度は高くするほうが好ましい。本発明においては、上記中和度は、50%以上であることが好ましく、60〜100%であることがより好ましく、70〜100%であることが更に好ましい。中和度は、一般に中和前後の酸基のモル数の比(中和後の酸基のモル数/中和前の酸基のモル数)で表わすことができる。
具体的には、前記工程で分散された樹脂分散液を、攪拌しながら該樹脂のガラス転移温度以上かつ軟化点以下の温度、例えばガラス転移温度が60〜65℃程度で軟化点が110〜120℃程度のカルボキシル基をもつポリエステルを用いた場合には、90〜100℃程度の温度に昇温し、所定の中和度に達するまで、その温度で適当な時間保持することにより中和を行う。
本発明においては、前記中和された分散液に、該樹脂のガラス転移温度以上かつ軟化点以下の温度で水性液を添加して水性媒体中で該樹脂を乳化する。
本発明においては、微細な樹脂乳化粒子を調製する観点から、中和された樹脂分散液を、該樹脂のガラス転移温度以上かつ軟化点以下の温度に保持し、攪拌しながら、これに水性液を添加し、水性媒体中で乳化を行う。
また、乳化を前記範囲の温度で行うことにより、乳化がスムーズに行われ、又加熱に特別の装置を必要としない。このことから、乳化を行う際の温度は、ガラス転移温度+10℃以上の温度であることが好ましく、また、軟化点−5℃以下の温度であることが好ましい。
乳化開始直前においては、転相が容易である等の点から、分散液中の樹脂含有量が好ましくは50〜90重量%程度、より好ましくは50〜80重量%である。ここで乳化開始直前とは、系内の粘度が全工程中で最も高くなる時点をいい、したがって、攪拌機に例えばトルクメーターなどを取り付けておくことで、その時点を容易に知ることができる。
乳化に用いられる水性液としては、前記塩基性水性媒体において水性媒体として示したものと同じものを挙げることができる。該水性液の添加速度は、乳化を効果的に実施し得る点から、樹脂100g当たり、好ましくは0.5〜50g/分、より好ましくは0.5〜30g/分、さらに好ましくは1〜20g/分である。この添加速度は、一般にO/W型の乳化液を実質的に形成するまで維持されていればよく、O/W型の乳化液を形成した後の水性液の添加速度に特に制限はない。
このようにして得られた樹脂乳化液の固形分濃度は、乳化液の安定性及び後で実施される凝集工程での樹脂乳化液の取扱い性の観点から、7〜50重量%が好ましく、7〜45重量%がより好ましく、10〜40重量%がさらに好ましい。
また、乳化粒子の体積中位粒径(D50)は、凝集工程での均一な凝集を行うために、好ましくは0.02〜2μm、より好ましくは0.05〜1μm、さらに好ましくは0.05〜0.6μmである。
本発明は、また、上記製造方法により樹脂乳化粒子を得る工程、及び該樹脂乳化粒子を凝集、合一させる工程を有する電子写真用トナーの製造方法に関するものである。
すなわち、本発明においては、上記得られた樹脂乳化液中の乳化粒子を、着色剤の存在下、凝集させ(以下、凝集工程という)、さらに合一させる(以下、合一工程という)ことにより本発明の電子写真用トナーが得られる。着色剤は樹脂乳化液に含有されていてもよいし、着色剤の分散液を樹脂乳化液と混合して凝集、合一させてもよい。
凝集工程においては、混合液の分散安定性と、結着樹脂及び着色剤等の微粒子の凝集性とを両立させる観点から、系内のpH値は2〜10が好ましく、2〜9がより好ましく、3〜8がさらに好ましい。
同様の観点から、凝集工程における系内の温度は、結着樹脂の軟化点−50℃以上、軟化点−10℃以下が好ましく、軟化点−30℃以上、軟化点−10℃以下がより好ましい。
凝集工程においては、凝集を効果的に行うために凝集剤を添加することが好ましい。凝集剤としては、界面活性剤の他、無機金属塩、2価以上の金属錯体、アンモニウム塩等が用いられる。無機金属塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及びポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム等の無機金属塩重合体が挙げられ、アンモニウム塩としては、テトラアルキルアンモニウムハライド等の4級アンモニウム塩、ハロゲン化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、サリチル酸アンモニウム等が挙げられる。その中でも、アルミニウム塩およびその重合体、硫酸ナトリウムなどの金属塩、アンモニウム塩が好ましく用いられる。特に、トナー粒子形状の制御の点からアンモニウム塩が好ましく、また、3価のアルミニウム塩およびその重合体が少ない添加量で凝集能力が高く、簡便に製造できるため好ましい。帯電特性制御の観点からは、金属錯体、4級塩のカチオン性界面活性剤が好ましい。
凝集剤の使用量は、凝集能力及びトナーの耐環境特性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、30重量部以下が好ましく、0.01〜20重量部がより好ましく、0.1〜10重量部が更に好ましい。
凝集剤は、水性媒体に溶解させて添加することが好ましく、凝集剤の添加時及び添加終了後には十分な攪拌をすることが好ましい。得られた凝集粒子は、凝集粒子を合一させる工程(合一工程)に供される。
合一工程においては、系内の温度は凝集工程の系内の温度と同じかそれ以上であることが好ましいが,目的とするトナーの粒径、粒度分布、形状制御、及び粒子の融着性の観点から、結着樹脂の軟化点−50℃以上、軟化点+10℃以下が好ましく、軟化点−40℃以上、軟化点+10℃以下がより好ましく、軟化点−30℃以上、軟化点+10℃以下が更に好ましい。具体的には、その温度は75〜95℃の範囲内であることが好ましく、80〜95℃の範囲内の温度であることがより好ましい。また、攪拌速度は凝集粒子が沈降しない速度であることが好ましい。
合一工程は、例えば昇温を連続的に行うことにより、あるいは凝集かつ合一が可能な温度まで昇温後、その温度で攪拌を続けることにより、凝集工程と同時に行うこともできる。
得られた合一粒子を、必要に応じ、適宣、ろ過などの固液分離工程、洗浄工程、乾燥工程に供することにより、トナー母粒子を得ることができる。
洗浄工程では、トナーとして十分な帯電特性及び信頼性を確保する目的から、トナー母粒子表面の金属イオンを除去するため酸を用いることが好ましく、洗浄は複数回行うことが好ましい。
また、乾燥工程では、振動型流動乾燥法、スプレードライ法、冷凍乾燥法、フラッシュジェット法等、任意の方法を採用することができる。トナー母粒子の乾燥後の水分含量は、帯電性の観点から、好ましくは1.5重量%以下、さらには1.0重量%以下に調整することが好ましい。
本発明の電子写真用トナーは、上述のようにして得られた合一粒子(トナー母粒子)を含むものであるが、該合一粒子のトナー中における含有量は、トナーの帯電性及び定着性の点から、95〜100重量%であることが好ましく、96.5〜99重量%であることが更に好ましい。
また、高画質化と生産性の観点から、トナー粒子の体積中位粒径(D50)は1〜10μmが好ましく、2〜8μmがより好ましく、3〜7μmがさらに好ましい。粒度分布は、同様の観点から、CV値(粒度分布の標準偏差/体積平均粒径(D50)×100)は25%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、18%以下がさらに好ましい。
また、トナーの軟化点は、低温定着性の観点から、60〜140℃あることが好ましく、より好ましくは60〜130℃、さらに好ましくは60〜120℃である。また、示差走査熱量計による吸熱の最大ピーク温度は、同様の観点から、60〜140℃であることが好ましく、より好ましくは60〜130℃、さらに好ましくは0〜120℃である。
本発明のトナーには、外添剤として流動化剤等の助剤をトナー母粒子表面に添加処理することができる。外添剤としては、表面を疎水化処理したシリカ微粒子、酸化チタン微粒子、アルミナ微粒子、酸化セリウム微粒子、カーボンブラック等の無機微粒子やポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、シリコーン樹脂等のポリマー微粒子等、公知の微粒子が使用できる。
外添剤の配合量は、外添剤による処理前のトナー母粒子100重量部に対して、1〜5重量部が好ましく、1.5〜3.5重量部がより好ましい。ただし、外添剤として疎水性シリカを用いる場合は、外添剤による処理前のトナー母粒子100重量部に対して、疎水性シリカを1〜3重量部用いることが好ましい。
本発明の電子写真用トナーが適用される被転写体(記録材)としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンターなどに使用される普通紙、OHPシートなどが挙げられる。これらの被転写体表面に転写されたトナー画像は、例えば、過熱型定着器により熱定着され、最終的なトナー画像が形成される。
各性状値は以下の方法により測定、評価した。
[樹脂の酸価]
JIS K0070に従って測定する。
[樹脂及びトナーの軟化点及びガラス転移点]
(1)軟化点
フローテスタ(島津製作所、「CFT−500D」)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスタのブランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
(2)ガラス転移点
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料を昇温速度10℃/分で測定する。軟化点より20℃以上低い温度でピークが観測される場合にはそのピークの温度を、また軟化点より20℃以上低い温度でピークが観測されずに段差が観測されるときは該段差部分の曲線の最大傾斜を示す接線と該段差の高温側のベースラインの延長線との交点の温度を、ガラス転移点として読み取る。なお、ガラス転移点は、樹脂の非晶質部分に特有の物性であり、一般には非晶質ポリエステルで観測されるが、結晶性ポリエステルでも非晶質部分が存在する場合には観測されることがある。
[樹脂の数平均分子量]
以下の方法により、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより分子量分布を測定し、数平均分子量を算出する。
(1)試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mlになるように、結着樹脂又はトナーをクロロホルムに溶解させる。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター[住友電気工業(株)製、「FP−200」]を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2)分子量測定
下記装置を用いて、クロロホルムを毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレンを標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:CO−8010(東ソー社製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー社製)
[樹脂の粘度]
島津製作所製「CFT-500D」を用いて、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出し、95℃における、フローテスターのブランジャー降下量から算出される粘度を樹脂粘度として求める。
[乳化粒子の分散粒径及び合一粒子の粒径]
レーザー回折型粒径測定機(島津製作所製、「LA−920」を用いて、測定用セルに脱イオン水を加え、吸光度が適正範囲になる濃度で体積中位粒径(D50)を測定する。
[トナーの粒径]
(1)分散液の調製:分散液[「エマルゲン 109P」(花王製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)5重量%水溶液]5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解質[「アイソトンII」(ベックマンコールター社製)]25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させ分散液を得る。
(2)測定装置:「コールターマルチサイザーII」(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:50μm
解析ソフト:「コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19」(ベックマンコールター社製)
(3)測定条件:ビーカーに電解液100mlと分散液を加え、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度で、3万個の粒子について、体積中位粒径(D50)を求める。
製造例1 ポリエステル樹脂Aの製造
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン8320g、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン80g、テレフタル酸1592g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)32gを窒素雰囲気下、常圧下230℃で5時間反応させ、更に減圧下で反応させた。210℃に冷却し、フマル酸1672g、ハイドロキノン8gを加え、5時間反応させた後に、更に減圧下で反応させて、ポリエステル樹脂Aを得た。ポリエステル樹脂Aの軟化点は110℃、ガラス転移点は66℃、酸価は24.4mgKOH/g、数平均分子量は3760、95℃における粘度は3.6×104Pa・sであった。
製造例2 ポリエステル樹脂Bの製造
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン17500g、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン16250g、テレフタル酸11454g、ドデセニルコハク酸無水物1608g、トリメリット酸無水物4800g及びジブチル錫オキサイド15gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、220℃で攪拌し、ASTM D36−86に準拠して測定した軟化点が120℃に達するまで反応させて、ポリエステル樹脂Bを得た。ポリエステル樹脂Bの軟化点は123℃、ガラス転移温度は65℃、酸価は21.0mgKOH/g、数平均分子量は2230、95℃における粘度は4.7×105Pa・sであった。
製造例3 ポリエステル樹脂Cの製造
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン34090g、フマル酸5800g及びジブチル錫オキサイド15gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で攪拌し、ASTM D36−86に準拠して測定した軟化点が100℃に達するまで反応させて、ポリエステル樹脂Cを得た。ポリエステル樹脂樹脂Cの軟化点は98℃、ガラス転移点は56℃、酸価は22.4mgKOH/g、数平均分子量は2930、95℃における粘度は7.2×103Pa・sであった。
製造例4 ポリエステル樹脂Dの製造
加熱乾燥した二口フラスコに、フマル酸ジメチル720g、セバシン酸ジメチル20700g、および、イソフタル酸ジメチル−5−スルホン酸ナトリウム1480gの酸成分と、エチレングリコール21700gと、触媒としてTi(OBu)4 275gと、を入れた後、減圧操作により容器内の空気を減圧し、さらに窒素ガスにより不活性雰囲気下とし、機械攪拌にて180℃で5時間還流を行った。その後、減圧蒸留にて過剰なエチレングリコールを除去し、230℃まで徐々に昇温を行い2時間攪拌し、粘稠な状態となったところで空冷し、反応を停止させてポリエステルを収率92%で得た。さらに、テトラヒドロフラン(THF)/メタノールを用いて再沈殿精製を行い、不飽和結晶性スルホン化ポリエステル(ポリエステルD)を得た。 ポリエステル樹脂Dの軟化点は102℃、ガラス転移点は57℃、酸価は3.1mgKOH/g、数平均分子量は3200、95℃における粘度は1.1×104Pa・sであった。
製造例5 マスターバッチAの製造
製造例3のポリエステル樹脂Cの微粉末70重量部及び大日精化工業社製ECB−301(Pigment Blue15:3)のスラリー顔料(固形分47.3%)を顔料分30重量部になる様にヘンシルミキサーに仕込み5分間混合し湿潤させた。次にこの混合物をニーダー型ミキサーに仕込み徐々に加熱した。ほぼ90〜110℃にて樹脂が熔融し、これを水が混在した状態で混練し、水を蒸発させながら20分間90〜110℃で混練を続けた。
更に120℃にて混練を続け残留している水分を蒸発させ、脱水乾燥させた。更に120〜130℃にて10分間混練を続けた。冷却後更に加熱三本ロールにより混練し、冷却、粗砕して青色顔料を30重量%の濃度で含有する高濃度着色組成物の粗砕品(マスターバッチA)を得た。これをスライドグラスに乗せて加熱溶融させて顕微鏡で観察したところ、顔料粒子は全て微細に分散しており、粗大粒子は認められなかった。
製造例6 マスターバッチBの製造
ポリエステル樹脂Cをポリエステル樹脂Aに変更した以外はマスターバッチの製造例1と同様にして、青色顔料を30重量%の濃度で含有する高濃度着色組成物の粗砕品(マスターバッチB)を得た。
実施例1
着色剤含有樹脂乳化液Aの製造
5リットル容のステンレス釜で、ポリエステル樹脂A 320.0g、ポリエステル樹脂B 210.0g、マスターバッチA 100.2g及び、陰イオン性界面活性剤「ネオペレックスG−25(花王製)」ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム9.23g及び、中和剤として水酸化カリウム水溶液(濃度:5重量%)を275.7g加え、カイ型の攪拌機で200r/minの攪拌下、95℃で分散させた。内容物は95℃に達した後2時間攪拌された後、カイ型の攪拌機で200r/minの攪拌下、脱イオン水1138gを滴下し、200メッシュ(目開き:105μm)の金網を通して、微粒化した着色剤含有樹脂乳化液Aを得た。得られた樹脂分散液中の樹脂粒子の体積中位粒径は0.14μm、固形濃度は30.8重量%、金網上には樹脂成分は何も残らなかった。
トナーの製造
着色剤含有樹脂乳化液A 400gを2リットル容の容器で室温下混合した。次に、カイ型の攪拌機で100r/minの攪拌下、この混合物に凝集剤として硫酸アンモニウム(分子量:132.14)6.1gを100gの脱イオン水に溶かし水溶液を室温で15分かけて滴下した。その後、混合分散液を1℃/5minで昇熱し凝集粒子を形成させ、85℃になった時点で85℃に固定して2時間攪拌したのち加熱をとめた。このときの固形分濃度は、24%であった。この2時間で、トナー形状が凝集粒子から合一粒子へ変化することを確認した。
室温まで徐冷し、吸引ろ過工程、洗浄工程及び乾燥工程を経て着色樹脂微粒子粉末を得た。着色樹脂微粒子粉末の体積中位粒径(D50)は4.2μmでシングルピークの分布であった。
この着色樹脂微粒子粉末100重量部に対して1.0重量部の疎水性シリカ(ワッカーケミー社製、TS530、一次個数平均粒子径:8nm)をヘンシェルミキサーで外添し、シアントナーとした。
実施例2
着色剤含有樹脂乳化液Bの製造
マスターバッチAをマスターバッチBに変更した以外、着色剤含有樹脂乳化液Aの製造と同様にして着色剤含有樹脂乳化液Bを作製した。得られた樹脂分散液中の樹脂粒子の体積中位粒径は0.13μm、固形濃度は30.2重量%であり、金網上には樹脂成分は残らなかった。
トナーの製造
着色剤含有樹脂乳化液B 400gを2リットル容の容器で室温下混合した。次に、カイ型の攪拌機で100r/minの攪拌下、この混合物に凝集剤として硫酸アンモニウム(分子量:132.14)6.1gを100gの脱イオン水に溶かし水溶液を室温で15分かけて滴下した。その後、混合分散液を1℃/5minで昇熱し凝集粒子を形成させ、85℃になった時点で85℃に固定して2時間攪拌したのち加熱をとめた。このときの固形分濃度は、23%であった。この2時間で、トナー形状が凝集粒子から合一粒子へ変化することを確認した。
室温まで徐冷し、吸引ろ過工程、洗浄工程及び乾燥工程を経て着色樹脂微粒子粉末を得た。着色樹脂微粒子粉末の体積中位粒径(D50)は3.9μmでシングルピークの分布であった。
この着色樹脂微粒子粉末100重量部に対して1.0重量部の疎水性シリカ(ワッカーケミー社製、TS530、一次個数平均粒子径:8nm)をヘンシェルミキサーで外添し、シアントナーとした。
実施例3
着色剤含有樹脂乳化液Cの製造
樹脂及び着色剤を、ポリエステル樹脂A 500.0g、スチレンアクリル樹脂「ハイマーSB−305(三洋化成社製、酸価0.1KOH/g、95℃における粘度2.1×106Pa・s)」30.0g、マスターバッチA 100.2gに変更した以外、着色剤含有樹脂乳化液Aの製造と同様にして着色剤含有樹脂乳化液Cを作製した。得られた樹脂分散液中の樹脂粒子の体積中位粒径は0.24μm、固形濃度は31.2重量%、金網上には樹脂成分は残らなかった。
トナーの製造
着色剤含有樹脂乳化液C 400gを2リットル容の容器で室温下混合した。次に、カイ型の攪拌機で100r/minの攪拌下、この混合物に凝集剤として硫酸アンモニウム(分子量:132.14)6.1gを100gの脱イオン水に溶かし水溶液を室温で15分かけて滴下した。その後、混合分散液を1℃/5minで昇熱し凝集粒子を形成させ、90℃になった時点で90℃に固定して2時間攪拌したのち加熱をとめた。このときの固形分濃度は、23%であった。この2時間で、トナー形状が凝集粒子から合一粒子へ変化することを確認した。
室温まで徐冷し、吸引ろ過工程、洗浄工程及び乾燥工程を経て着色樹脂微粒子粉末を得た。着色樹脂微粒子粉末の体積中位粒径(D50)は4.4μmでシングルピークの分布であった。
この着色樹脂微粒子粉末100重量部に対して1.0重量部の疎水性シリカ(ワッカーケミー社製、TS530、一次個数平均粒子径:8nm)をヘンシェルミキサーで外添し、シアントナーとした。
比較例1
着色剤含有樹脂乳化液Dの製造
樹脂及び着色剤を、ポリエステル樹脂A 530.0g、マスターバッチB 100.2gに変更した以外、着色剤含有樹脂分散液Aの製造と同様にして着色剤含有樹脂乳化液Dを作製した。得られた樹脂分散液中の樹脂粒子の体積中位粒径は0.12μm、固形濃度は30.7重量%、金網上には樹脂成分は残らなかった。
トナーの製造
着色剤含有樹脂乳化液D 400gを2リットル容の容器で室温下混合した。次に、カイ型の攪拌機で100r/minの攪拌下、この混合物に凝集剤として硫酸アンモニウム(分子量:132.14)6.1gを100gの脱イオン水に溶かし水溶液を室温で15分かけて滴下した。その後、混合分散液を1℃/5minで昇熱し凝集粒子を形成させ、90℃になった時点で90℃に固定して2時間攪拌したのち加熱をとめた。このときの固形分濃度は、23%であった。この2時間で、トナー形状が凝集粒子から合一粒子へ変化することを確認した。
室温まで徐冷し、吸引ろ過工程、洗浄工程及び乾燥工程を経て着色樹脂微粒子粉末を得た。着色樹脂微粒子粉末の体積中位粒径(D50)は4.4μmでシングルピークの分布であった。
この着色樹脂微粒子粉末100重量部に対して1.0重量部の疎水性シリカ(ワッカーケミー製、TS530、1次個数平均粒子径:8nm)をヘンシェルミキサーで外添し、シアントナーとした。
比較例2
着色剤含有樹脂乳化液Eの製造
ポリエステルD 100重量部および過酸化ラウロイル2.5重量部をTHF200重量部に溶解した。これに、Pigment Blue15:3の水スラリー顔料(大日精化工業社製ECB−301)の固形分20%希釈品を22.5重量部添加、分散後、25℃でTHFを除去することにより、顔料および重合開始剤が分散した樹脂を得た。該分散樹脂107重量部を、窒素気流下中80℃に加温した水2000重量部に加え、ROBOMICS(特殊機化社製)により8000rpmで20分間、せん断力を加え乳化し、着色剤含有樹脂乳化液Eを得た。得られた樹脂分散液中の樹脂粒子の体積中位粒径は0.35μm、固形濃度は21.4重量%、金網上には樹脂成分は何も残らなかった。
トナーの製造
前記乳化液Eを室温まで冷却し、2N硝酸を用いてpHを2.0に調節し、ポリアルミニウムクロライド0.2重量部を加え室温にて攪拌した。攪拌を続けながら徐々に50℃まで昇温した後、水酸化カリウム水溶液でpHを7.0に調整し、さらに75℃まで昇温後2時間攪拌した。その後、室温まで徐冷し、吸引ろ過工程、洗浄工程及び乾燥工程を経て着色樹脂微粒子粉末を得た。着色樹脂微粒子粉末の体積中位粒径(D50)は4.0μmでシングルピークの分布であった。該着色樹脂微粒子粉末100重量部に対して1.0重量部の疎水性シリカ(ワッカーケミー社製、TS530、一次個数平均粒子径:8nm)をヘンシェルミキサーで外添し、シアントナーとした。
上記実施例1〜3及び比較例1、2において使用した樹脂を表1にまとめて示す。また、実施例1〜3及び比較例1、2において作製したトナーについて、透過型電子顕微鏡による顔料分散性を目視観察して下記の基準に従って評価すると共に、市販の非磁性1成分フルカラープリンタ OKIマイクロライン5400(沖データ社製)を用いて、トナーカートリッジに入っていたトナーを除去清掃し、作製したトナーをそれぞれ搭載して、ベタ画像の画出し評価を行い、画像濃度の測定を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004689477
1) マスターバッチを用いた場合はそれに用いた樹脂も含む。
2) 第一の樹脂と第二の樹脂を混合した樹脂。
Figure 0004689477
着色剤分散性
◎…顔料が凝集している箇所が全く無く、顔料分散性が非常に良い
○…一部顔料が凝集している箇所が見られるものの、全般的に顔料分散が良い。
×…殆どの顔料が凝集した状態で分散している。
画像濃度
画像濃度は、ベタ画像を印字して、任意の5箇所について、濃度計「マクベス社製TR−927」を反射型にして測定し、それらの平均値を評価値とした。
本発明の樹脂乳化液の製造方法は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法などにおいて使用される電子写真用トナーの製造に好適に用いることができる。

Claims (7)

  1. 電子写真用トナーの製造方法であって、樹脂、着色剤、塩基性水性媒体、及び界面活性剤を混合し、該樹脂のガラス転移温度以上かつ軟化点以下の温度で攪拌した後、水性液を添加して乳化する工程を有し、該乳化する工程で形成された樹脂乳化粒子を凝集、合一させて得たトナーの樹脂の95℃における粘度が4.5×104〜3.5×105Pa・sで、かつ酸価が10〜50mgKOH/gである、電子写真用トナーの製造方法。
  2. 前記95℃における粘度が4.5×104〜3.5×105Pa・sで、かつ酸価が10〜50mgKOH/gである樹脂が、第一の樹脂(主成分)と、それ以外の樹脂からなる第二の樹脂とからなり、第一の樹脂がポリエステルであり、第二の樹脂が前記第一の樹脂と95℃における粘度が異なるものである請求項1記載の電子写真用トナーの製造方法。
  3. 第一の樹脂と第二の樹脂との含有割合(第一の樹脂/第二の樹脂)が、重量比で50/50〜95/5である請求項2記載の電子写真用トナーの製造方法。
  4. 第二の樹脂がポリエステルを含有する請求項2または3に記載の電子写真用トナーの製造方法。
  5. 前記乳化する工程の乳化開始直前における分散液中の樹脂含有量が50〜90重量%である、請求項1〜のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
  6. 前記樹脂、着色剤、塩基性水性媒体、及び界面活性剤の混合において、着色剤を該樹脂の少なくとも一部と、予め混合する、請求項1〜のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
  7. 樹脂乳化粒子を合一させる工程の温度が75〜95℃である請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
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