JP4687760B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の樹脂絶縁層からなる積層体を備え、該積層体の端面で内部電極と外部電極が接続された電子部品に関する。
一般に、電子部品として、例えば樹脂絶縁層およびコイルパターンを積層して積層体を形成すると共に、該積層体を2つの磁性体基板の間に挟持したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、積層体の端面には、コイルパターンに接続された内部電極が露出する。また、積層体の端面にはスパッタ工法等によって外部電極が設けられ、該外部電極は端面に露出した内部電極と電気的に接続されている。
一方、積層体の端面には、内部電極と外部電極との間に位置して導体パッドを設けた構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、導体パッドは、内部電極と同一材料を用いて形成されると共に、内部電極の端面面積よりも大きく、外部電極の端面面積よりも小さい所定の面積を有している。これにより、導体パッドは、内部電極と外部電極との間の電気的な接続性を高める構成となっている。
特開平8−203737号公報 特開2006−287063号公報
ところで、樹脂絶縁層の線膨脹係数は、フェライト等のセラミックス材料からなる磁性体基板(セラミックス基板)や内部電極等の線膨脹係数に比べて大きい。このため、例えば電子部品を実装するために加熱したとき等のように、電子部品に温度変化が生じた場合には、樹脂絶縁層は、磁性体基板や内部電極に比べて大きく膨脹、収縮する。この結果、内部電極と外部電極とが剥離し、接続不良が生じ易いという問題がある。
特に、外部電極は、磁性体基板との密着性を高めるために、下地層としてニッケル(Ni)、ニッケル−クロム合金(NiCr)、クロム(Cr)等の材料が用いられる。しかし、これらの下地層の材料は、樹脂に比べて線膨脹係数が小さいため、温度変化に伴って内部電極と外部電極との間で接続不具合が生じ易い傾向がある。
また、特許文献1のように、電子部品としてコイル部品を構成した場合には、インダクタンスの向上等のように良好な電気的特性を得るために、2つの磁性体基板間の距離をできるだけ小さくする必要がある。このため、樹脂絶縁層、コイルパターン(電極パターン)、内部電極の厚さ寸法は、いずれも薄く形成されている。この結果、内部電極の露出端面は、厚さ寸法が数μm程度のように非常に薄いため、内部電極と外部電極とが剥離し易い傾向がある。
一方、特許文献2には、積層体の端面に導体パッドを設けることによって、内部電極と外部電極との間の接続性を高める構成が開示されている。しかし、電子部品の小型化、低背化が進んでいるため、内部電極の端面面積および外部電極の端面面積も非常に小さくなっている。このため、所定面積の導体パッドを精度良く形成するのが難しい。また、導体パッドを形成するために、新たな工程を追加する必要があり、生産性が低下するという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、内部電極と外部電極との間の接続性を高めることができる電子部品を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、セラミックス基板と、該セラミックス基板の表面に設けられ積層された複数の樹脂絶縁層の内部に電極パターンからなる内部回路が形成された積層体と、前記内部回路に電気的に接続され該積層体の端面に露出した内部電極と、前記積層体の端面に設けられ該内部電極に電気的に接続された外部電極とを備えた電子部品において、前記内部電極は、前記積層体の端面に露出して前記外部電極に接続された露出端面部を備え、前記樹脂絶縁層の外縁よりも内側には、前記内部回路と前記露出端面部との間に位置して、端面側の膨張を緩和する膨脹緩和部を設け、前記膨脹緩和部は、前記外部電極から前記積層体を見たときに、少なくとも一部が前記外部電極と重なり合う構成としてなり、前記セラミックス基板をなすセラミックス粉と前記樹脂絶縁層をなす樹脂材料とを混合した混合部材を用いて形成したことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記樹脂絶縁層の外縁よりも内側には、前記内部回路と前記露出端面部との間に位置して、厚さ方向に貫通した溝部を設け、前記膨脹緩和部は、該溝部に挿入される構成としている。
請求項の発明では、前記膨脹緩和部は、前記露出端面部の70%以上の部位と重複して前記露出端面部の長さ方向に向けて延びる構成としている。
請求項の発明では、前記セラミックス基板は、磁性体材料からなる磁性体基板によって形成し、前記内部回路は、前記電極パターンとしての渦巻状のコイルパターンからなるコイル回路によって構成し、前記膨脹緩和部は、前記混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成している。
請求項の発明では、前記セラミックス基板は、磁性体材料からなる磁性体基板によって形成し、前記内部回路は、前記電極パターンとしての2つの渦巻状のコイルパターンを厚さ方向に互いに対向して配置したコモンモードチョークコイル回路によって構成し、前記膨脹緩和部は、前記混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成している。
請求項の発明では、前記樹脂絶縁層には、前記コイルパターンの中心側および外周側に位置して前記膨脹緩和部を設け、前記コイルパターンの中心側に位置して前記磁粉樹脂からなるコア部を設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、内部電極は積層体の端面に露出して外部電極に接続された露出端面部を備えると共に、樹脂絶縁層の外縁よりも内側には内部回路と露出端面部との間に位置して膨脹緩和部を設けたから、膨張緩和部によって樹脂絶縁層の膨張を緩和し、積層体の熱膨張、収縮を抑制することができる。これにより、樹脂絶縁層の熱膨張によって内部電極と外部電極とが剥離するのを防止することができ、内部電極と外部電極との間の接続性を高めることができる。
また、膨脹緩和部は、外部電極から積層体を見たときに、少なくとも一部が外部電極と重なり合う構成としたから、膨張緩和部のうち外部電極と重なり合う部分を用いて、樹脂絶縁層の熱膨張による力が外部電極に伝わるのを阻止することができる。
さらに、膨脹緩和部は、セラミックス基板をなすセラミックス粉と樹脂絶縁層をなす樹脂材料とを混合した混合部材を用いて形成している。このため、膨張緩和部の線膨張係数をセラミックス基板と樹脂絶縁層との間の値にすることができるから、膨張緩和部によって樹脂絶縁層の熱膨張、収縮を阻止し、積層体の端面が熱によって変形するのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、樹脂絶縁層の外縁よりも内側には厚さ方向に貫通した溝部を設け、膨脹緩和部は該溝部に挿入される構成としたから、樹脂絶縁層によって膨脹緩和部を取囲むことができ、溝部の開口面積を小さくすることができる。これにより、例えばスピン塗布法を用いて樹脂絶縁層を形成するときに、溝部によって樹脂材料の拡散が阻害されることがなく、均一な膜を形成することができる。
請求項の発明によれば、膨脹緩和部は、内部電極の露出端面部のうち70%以上の部位と重複して該露出端面部の長さ方向に向けて延びる構成としたから、内部電極と外部電極との間の剥離防止効果を高めることができ、信頼性を向上することができる。
請求項の発明によれば、セラミックス基板は磁性体基板によって形成し、内部回路は渦巻状のコイルパターンからなるコイル回路によって構成したから、電子部品としてコイルパターンからなるコイル部品を構成することができる。また、膨張緩和部は混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成したから、膨脹緩和部によって内部電極と外部電極との間の接続性を高めることができる。
請求項の発明によれば、セラミックス基板は磁性体基板によって形成し、内部回路は2つの渦巻状のコイルパターンからなるコモンモードチョークコイル回路によって構成したから、電子部品として2つのコイルパターンからなるコモンモードチョークコイル部品を構成することができる。また、膨張緩和部は混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成したから、膨脹緩和部によって内部電極と外部電極との間の接続性を高めることができる。
請求項の発明によれば、樹脂絶縁層には、コイルパターンの外周側に位置して磁粉樹脂からなる膨脹緩和部を設けると共に、コイルパターンの中心側に位置して磁粉樹脂からなるコア部を設ける構成とした。このため、膨張緩和部およびコア部を用いて磁路を形成することができるから、コイルパターンによるインダクタンスやインピーダンスの取得効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態による電子部品について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。電子部品としてのコイル部品1は、セラミックス基板としての第1,第2の磁性体基板2,3と、該磁性体基板2,3の間に挟まれた積層体4とによって構成されている。ここで、磁性体基板2,3は、例えばX−Y平面に沿って広がった四角形状に形成されると共に、セラミックス材料としてフェライト等の磁性体材料を用いて形成されている。特に、磁性体基板2,3にフェライトを使用した場合には、コイル部品1は、高インダクタンスで高周波特性が優れたものになる。
積層体4は、後述する樹脂絶縁層5,10、コイル9等を厚み方向(Z方向)に積み重ねることによって形成されている。
第1の樹脂絶縁層5は、磁性体基板2の表面に位置して、スピン塗布法、スクリーン印刷等の方法を用いて形成されている。樹脂絶縁層5は、非磁性体の絶縁材料として、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂等の種々の絶縁樹脂材料が用いられる。樹脂絶縁層5の材料は、その目的に応じて複数材料を組み合わせたものを使用してもよい。そして、樹脂絶縁層5の線膨脹係数は、磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きな値となっている。
コイルパターン6(電極パターン)は、第1の樹脂絶縁層5の表面に設けられ、後述の引出パターン8等と共にコイル9を構成している。コイルパターン6の材料には、導電性に優れた材料として、例えば銀(Ag)、鉛(Pd)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属、またはこれらの合金等が採用される。コイルパターン6等の電極材料と樹脂絶縁層5等の絶縁樹脂材料との組み合わせは、加工性・密着性等を考慮して選択するのが望ましい。このとき、コイルパターン6の線膨脹係数は、例えば磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きく、樹脂絶縁層5の線膨脹係数よりも小さい値となっている。
そして、コイルパターン6は、樹脂絶縁層5の表面に導電性材料膜を形成した後に、レジストの塗布、露光、現像、エッチング等の一連のフォトリソグラフィ技術を用いて渦巻形状に形成される。なお、導電性材料膜は、スパッタリング、真空蒸着等の薄膜形成法、またはスクリーン印刷等の厚膜形成法といった成膜技術を用いて形成される。
また、渦巻状のコイルパターン6の中心位置は、例えば磁性体基板2,3の中心位置とほぼ一致している。そして、コイルパターン6のうち外周側の端部は、樹脂絶縁層5のY方向の一側外縁に位置して内部電極6Aとなっている。また、内部電極6Aは、積層体4のY方向一側の端面4Aに露出した露出端面部6Bを備えている。このとき、露出端面部6Bは、X方向(長さ方向)に沿って細長い筋状に延びている。一方、コイルパターン6のうち内周側の端部は、後述する引出パターン8に電気的に接続されている。
そして、図2および図3に示すように、コイルパターン6の表面には、例えば樹脂絶縁層5と同じ材料を用いて層間樹脂絶縁層7が形成される。層間樹脂絶縁層7には、例えばフォトリソグラフィ技術を用いてビアホール7Aが形成されている。このとき、ビアホール7Aは、層間樹脂絶縁層7を貫通した状態で形成され、例えばコイルパターン6の内周側の端部と対応した位置に配置されている。
また、層間樹脂絶縁層7には、コイルパターン6の露出端面部6Bの近傍に位置して溝部7Bが形成されている。ここで、溝部7Bは、露出端面部6Bと平行な状態でX方向に延びた細長い溝として形成されている。さらに、層間樹脂絶縁層7には、コイルパターン6の中心側に位置してコアホール部7Cが形成されている。そして、溝部7Bおよびコアホール部7Cは、ビアホール7Aと同様に層間樹脂絶縁層7を貫通し、例えばフォトリソグラフィ技術を用いてビアホール7Aと一緒に形成される。
なお、フォトリソグラフィ技術を用いる場合には、層間樹脂絶縁層7の材料として感光性機能を付加した材料が用いられる。本実施の形態では、層間樹脂絶縁層7は、例えば感光性のポリイミド樹脂材料が用いられる。
また、層間樹脂絶縁層7の表面には、層間樹脂絶縁層7の内側から外縁側に向けて延びる引出パターン8(電極パターン)が形成されている。このとき、引出パターン8の一端側は、ビアホール7Aを介してコイルパターン6の内周側の端部に電気的に接続されている。一方、引出パターン8の他端側は、層間樹脂絶縁層7のY方向の他側外縁に位置して内部電極8Aとなっている。また、内部電極8Aは、例えばコイルパターン6を挟んで内部電極6Aとは図2中の前,後方向(Y方向)の反対側に配置されている。
さらに、内部電極8Aは、積層体4のY方向他側の端面4Bに露出した露出端面部8Bを備えている。このとき、露出端面部8Bは、露出端面部6Bと同様にX方向(長さ方向)に沿って細長い筋状に延びている。
そして、コイルパターン6および引出パターン8によって、内部回路としてのコイル回路(コイル9)が形成されている。
第2の樹脂絶縁層10は、引出パターン8の表面に位置して、例えば樹脂絶縁層5,7と同じ材料を用いて成膜されている。また、樹脂絶縁層10のY方向一側には、層間樹脂絶縁層7の溝部7Bと対応した位置に、溝部7Bと同形状の溝部10Aが形成されている。このため、溝部10Aは、溝部7Bに連通している。一方、樹脂絶縁層10のY方向他側には、引出パターン8の露出端面部8Bの近傍に位置して溝部10Bが形成されている。ここで、溝部10Bは、露出端面部8Bと平行な状態でX方向に延びた細長い溝として形成されている。さらに、樹脂絶縁層10には、層間樹脂絶縁層7のコアホール部7Cと対応した位置に、コアホール部7Cと同形状のコアホール部10Cが形成されている。このため、コアホール部10Cは、コアホール部7Cに連通している。そして、溝部10A,10Bおよびコアホール部10Cは、樹脂絶縁層10を貫通し、例えばフォトリソグラフィ技術を用いて一緒に形成される。
磁性層11は、第2の樹脂絶縁層10の表面に位置して、例えば磁性体基板2,3を形成するフェライトの粉末を樹脂絶縁層5,7,10を形成する絶縁樹脂材料(例えばポリイミド樹脂)に混合した磁粉樹脂(混合部材)を用いて形成されている。ここで、磁性層11は、例えば重量比率の80〜90%がフェライト粉によって形成されている。このため、磁性層11の線膨脹係数は、樹脂絶縁層5,7,10の線膨脹係数よりも小さく、磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きな値となっている。そして、磁性層11は、膨脹緩和部12,13およびコア部14に接続されている。
膨脹緩和部12,13は、内部電極6A,8Aと外部電極16,17とが相互に接続された部位の近傍に配置されている。即ち、膨脹緩和部12,13は、内部回路としてのコイル9と内部電極6A,8Aの露出端面部6B,8Bとの間に位置して、樹脂絶縁層7,10の内部(外縁よりも内側となる位置)に配置されている。
ここで、膨脹緩和部12は、積層体4のY方向一側に位置して樹脂絶縁層7,10の溝部7B,10Aに挿入されている。一方、膨脹緩和部13は、積層体4のY方向他側に位置して樹脂絶縁層10の溝部10Bに挿入されている。また、膨脹緩和部12,13は、磁性層11と同一の磁粉樹脂を用いて形成されている。このため、膨脹緩和部12,13の線膨脹係数は、樹脂絶縁層5,7,10の線膨脹係数よりも小さく、磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きな値となっている。これにより、膨脹緩和部12,13は、樹脂絶縁層7,10が熱膨張するときでも、これらの熱膨脹を抑制して積層体4の端面4A,4B側の膨張を緩和する。
また、膨脹緩和部12は、外部電極16よりもX方向に大きな寸法をもって形成され、外部電極16から積層体4の内部を透過して見たときに、例えばX方向の中心側部分が外部電極16と重なり合っている。同様に、膨脹緩和部13は、外部電極17よりもX方向に大きな寸法をもって形成され、外部電極17から積層体4の内部を透過して見たときに、例えばX方向の中心側部分が外部電極17と重なり合っている。
さらに、膨脹緩和部12,13は、露出端面部6B,8Bと重複して該露出端面部6B,8Bの長さ方向(X方向)に向けて延びている。このとき、内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の接続性を高めるためには、後述するように膨脹緩和部12,13は、露出端面部6B,8Bの70%以上の部位と重複するのが好ましい。
コア部14は、樹脂絶縁層7,10のコアホール部7C,10Cに位置してコイルパターン6の中心側に挿通されている。そして、コア部14は、磁性層11と同一の磁性体材料を含んだ磁粉樹脂を用いて形成されている。これにより、コア部14は、磁性層11、膨脹緩和部12,13と一緒に磁路を形成し、コイル9のインダクタンスの取得効率を高めている。
接着樹脂絶縁層15は磁性層11と第2の磁性体基板3との間に位置して、例えば第1の樹脂絶縁層5と同じ材料を用いて形成されている。また、接着樹脂絶縁層15は、例えば熱硬化性のポリイミド樹脂を用いて形成され、第2の磁性体基板3を磁性層11の表面に接着するための接着剤として機能する。即ち、コイル部品1の製造時には、まず第1の磁性体基板2の表面に、第1の樹脂絶縁層5、コイル9、第2の樹脂絶縁層10、磁性層11を成膜工程等を繰返して積み重ねる。その後、第2の磁性体基板3の裏面側に接着樹脂絶縁層15を塗布した後に、磁性層11の表面に第2の磁性体基板3の裏面側を貼り合わせる。このとき、第2の磁性体基板3の接合は、真空中または不活性ガス中にて加熱、加圧した状態で行い、冷却後に圧力を解除するものである。
これにより、接着樹脂絶縁層15は、磁性層11と第2の磁性体基板3との間に配置される。この結果、第1,第2の磁性体基板2,3の間には、第1,第2の樹脂絶縁層5,10、コイル9、磁性層11、接着樹脂絶縁層15からなる積層体4が形成される。
なお、コイル9のインダクタンスの取得効率を高めるためには、各樹脂絶縁層5,7,10,15の厚さ寸法はそれぞれ例えば10μm以下に設定するのが好ましい。
外部電極16,17は、積層体4のY方向両端側に位置する端面4A,4Bにそれぞれ取付けられている。また、外部電極16は露出端面部6Bに接触して内部電極6Aに電気的に接続されている。一方、外部電極17は露出端面部8Bに接触して内部電極8Aに電気的に接続されている。
また、外部電極16,17は、例えば積層体4から外部に向けて付着層、第1,第2の半田くわれ防止層、半田付け層が積層された4層構造となっている。付着層は、積層体4および磁性体基板2,3に付着すると共に、磁性体基板2,3との密着性に優れた材料として、ニクロム(NiCr)、チタン(Ti)、クロム(Cr)等によって形成されている。第1の半田くわれ防止層は、付着層の表面に位置して、例えばモネル(NiCu)によって形成されている。第2の半田くわれ防止層は、第1の半田くわれ防止層の表面に位置して、例えばニッケル(Ni)によって形成される。最後に、半田付け層は、第2の半田くわれ防止層の表面に位置して、半田付け性の良好な材料として、例えば錫(Sn)によって形成されている。
そして、付着層および第1の半田くわれ防止層は、加工精度が良好な方法として、例えば所定開口穴を設けた治具を積層体4の端面4A,4Bに位置合わせした状態で、スパッタリングによって順次形成する。一方、第2の半田くわれ防止層および半田付け層は、例えば湿式メッキによって第1の半田くわれ防止層の表面に順次形成する。
本実施の形態によるコイル部品1は上述の如き構成を有するもので、次に膨脹緩和部12,13と露出端面部6B,8BとがX方向に重複して延びる割合と内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の接続信頼性について検討した。この結果を表1に示す。
なお、表1の結果は、膨脹緩和部12,13の有無および膨脹緩和部12,13のX方向の長さ寸法が異なる4種類のコイル部品を形成し、これらのコイル部品を高温雰囲気中に一定時間放置した後に、導通不具合の発生率を調べたものである。また、試験に用いた高温雰囲気は、気温を70℃、湿度を90%に設定した。さらに、コイル部品を放置した時間は、3000時間および5000時間の2種類とした。
また、試験に用いたコイル部品は、実施の形態によるコイル部品1と同様に、1個のコイル9を備えている。また、コイルパターン6、引出パターン8および内部電極6A,8Aは銀(Ag)を用いて形成し、樹脂絶縁層5,7,10,15はポリイミド樹脂を用いて形成し、磁性層11および膨脹緩和部12,13はフェライト粉とポリイミド樹脂を混合した磁粉樹脂を用いて形成し、外部電極16,17は4層構造をもって形成したものである。


Figure 0004687760
表1の結果より、従来技術のように、膨脹緩和部12,13を設けない(長さの比率が0%)場合には、3000時間および5000時間のいずれの試験でも、30個のコイル部品のうち一部のコイル部品で内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間で導通不具合が発生した。
また、膨脹緩和部12,13を設けると共に、膨脹緩和部12,13と露出端面部6B,8BとがX方向に重複して延びる割合を50%に設定した場合には、3000時間の試験では導通不具合が発生しなかった。しかし、この場合には、5000時間の試験では30個のコイル部品のうち2個のコイル部品で内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間で導通不具合が発生した。
一方、膨脹緩和部12,13を設けると共に、膨脹緩和部12,13と露出端面部6B,8BとがX方向に重複して延びる割合を70%以上に設定した場合には、3000時間および5000時間のいずれの試験でも導通不具合は発生しなかった。
これらの結果から、内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の接続性を高めるためには、膨脹緩和部12,13は、露出端面部6B,8Bの70%以上の部位と重複するのが好ましいことが分かった。
かくして、本実施の形態では、樹脂絶縁層7,10には内部電極6A,8Aと外部電極16,17とが相互に接続された露出端面部6B,8Bの近傍に位置して膨脹緩和部12,13を設けたから、膨張緩和部12,13によって樹脂絶縁層7,10の膨張を緩和して、内部電極6A,8Aと外部電極16,17とが剥離するのを防止することができる。
特に、積層体4の厚さ方向(Z方向)両側を2つの磁性体基板2,3によって挟んでコイル部品1を形成した場合には、磁性体基板2,3間の距離が開くと、コイル9に対する磁性体基板2,3の効果が減少し、所望の電気的特性(インダクタンス特性等)が得られなくなる。このため、内部電極6A,8Aの厚さ寸法には制限があり、露出端面部6B,8Bの厚さ寸法も一般的に数μm程度(最大でも総厚50μm程度)で非常に小さいから、内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の接続性は低下し易い傾向がある。
これに対し、本実施の形態では、コイルパターン6と露出端面部6B,8Bとの間には膨張緩和部12,13を設けたから、樹脂絶縁層7,10が熱膨張、収縮するときでも、膨張緩和部12,13によって露出端面部6B,8B近傍の熱膨張等を抑制することができる。これにより、樹脂絶縁層7,10の熱膨張によって内部電極6A,8Aと外部電極16,17とが剥離するのを防止することができ、内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の接続耐久性、信頼性を高めることができる。
また、膨脹緩和部12,13は、外部電極16,17から積層体4を見たときに、少なくとも一部が外部電極16,17と重なり合う構成としたから、膨張緩和部12,13のうち外部電極16,17と重なり合う部分を用いて、樹脂絶縁層7,10の熱膨張による力が外部電極16,17に伝わるのを阻止することができる。
また、膨脹緩和部12,13は、磁性体基板2,3をなすフェライト粉(セラミックス粉)と樹脂絶縁層7,10をなす樹脂材料とを混合した磁粉樹脂(混合部材)を用いて形成した。このため、膨張緩和部12,13の線膨張係数を磁性体基板2,3と樹脂絶縁層7,10との間の値にすることができるから、膨張緩和部12,13によって樹脂絶縁層7,10の熱膨張、収縮を阻止し、積層体4の端面4A,4Bが熱によって変形するのを抑制することができる。
さらに、膨脹緩和部12,13は、内部電極6A,8Aの露出端面部6B,8Bのうち70%以上の部位と重複して該露出端面部6B,8Bの長さ方向(X方向)に向けて延びる構成とした。このため、内部電極6A,8Aと外部電極16,17との間の剥離防止効果を高めることができ、信頼性を向上することができる。
また、樹脂絶縁層7,10には、コイルパターン6の外周側に位置して磁粉樹脂からなる膨脹緩和部12,13を設けると共に、コイルパターン6の中心側に位置して磁粉樹脂からなるコア部14を設ける構成とした。このため、膨張緩和部12,13およびコア部14を用いて磁路を形成することができるから、コイルパターン6によるインダクタンスやインピーダンスの取得効率を高めることができる。
なお、第1の実施の形態では、膨脹緩和部12はその一部が内部電極6Aの表面に接触すると共に、2つの樹脂絶縁層7,10に挿入される構成とした。また、膨脹緩和部13はその一部が内部電極8Aの表面に接触すると共に、1つの樹脂絶縁層10に挿入される構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、膨脹緩和部12,13を内部電極6A,8Aと干渉しない位置に配置すると共に、磁性体基板2まで貫通した状態で複数の樹脂絶縁層5,7,10内に挿入される構成としてもよい。同様に、コア部14も、磁性体基板2まで貫通した状態で複数の樹脂絶縁層5,7,10内に挿入される構成としてもよい。この場合、膨脹緩和部12,13およびコア部14による磁路を磁性体基板2まで延長することができ、インダクタンス等の取得効率をさらに高めることができる。
次に、図6ないし図10は本発明による第2の実施の形態を示している。そして、本実施の形態の特徴は、積層体の内部には電極パターンとしての2つの渦巻状のコイルパターンを厚さ方向に互いに対向して配置し、内部回路としてのコモンモードチョークコイル回路を構成したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
コモンモードチョークコイル部品21は、第1,第2の磁性体基板2,3と該磁性体基板2,3の間に挟まれた積層体22とによって構成されている。そして、積層体22は、後述する樹脂絶縁層23,28,33、コイル27,32等を厚み方向に積み重ねることによって形成されている。
第1の樹脂絶縁層23は、磁性体基板2の表面に位置して、スピン塗布法、スクリーン印刷等の方法を用いて形成されている。ここで、樹脂絶縁層23は、第1の実施の形態による樹脂絶縁層5と同様に、ポリイミド樹脂等の樹脂材料を用いて形成されている。また、樹脂絶縁層23には、後述する内部電極24A,26A,29A,31Aとコイル27,32の間に位置して、厚さ方向(Z方向)に貫通した溝部23A〜23Dがそれぞれ形成されている。このとき、溝部23A〜23Dは、露出端面部24B,26B,29B,31Bの近傍にそれぞれ配置され、露出端面部24B,26B,29B,31Bと平行にX方向に延びている。さらに、樹脂絶縁層23には、後述するコイルパターン24,29の中心側に位置して厚さ方向に貫通したコアホール部23Eが形成されている。
コイルパターン24(電極パターン)は、第1の樹脂絶縁層23の表面に設けられ、後述の引出パターン26等と共に1次コイル27を構成している。ここで、コイルパターン24は、第1の実施の形態によるコイルパターン6とほぼ同様に形成され、例えば導電性の金属材料を用いて渦巻形状に形成されている。
また、渦巻状のコイルパターン24の中心位置は、例えば磁性体基板2,3の中心位置とほぼ一致している。そして、コイルパターン24のうち外周側の端部は、樹脂絶縁層23のY方向の一側外縁に位置して内部電極24Aとなっている。また、内部電極24Aは、積層体22のY方向一側の端面22Aに露出した露出端面部24Bを備えている。このとき、露出端面部24Bは、X方向(長さ方向)に沿って細長い筋状に延びている。一方、コイルパターン24のうち内周側の端部は、後述する引出パターン26に電気的に接続されている。
そして、図7および図8に示すように、コイルパターン24の表面には、例えば樹脂絶縁層23と同じ材料を用いて層間樹脂絶縁層25が形成される。また、層間樹脂絶縁層25には、溝部23A〜23Dと対向した位置に溝部25A〜25Dがそれぞれ形成され、コアホール部23Eと対向した位置にコアホール部25Eが形成されている。さらに、層間樹脂絶縁層25には、コイルパターン24の内周側の端部と対応した位置にビアホール25Fが形成されている。そして、溝部25A〜25D、コアホール部25E、ビアホール25Fは、いずれも層間樹脂絶縁層25を貫通した状態で形成されている。
また、層間樹脂絶縁層25の表面には、層間樹脂絶縁層25の内側から外縁側に向けて延びる引出パターン26(電極パターン)が形成されている。このとき、引出パターン26の一端側は、ビアホール25Fを介してコイルパターン24の内周側の端部に電気的に接続されている。一方、引出パターン26の他端側は、層間樹脂絶縁層25のY方向の他側外縁に位置して内部電極26Aとなっている。また、内部電極26Aは、例えばコイルパターン24を挟んで内部電極24Aとは図7中の前,後方向(Y方向)の反対側に配置されている。
さらに、内部電極26Aは、積層体22のY方向他側の端面22Bに露出した露出端面部26Bを備えている。このとき、露出端面部26Bは、露出端面部24Bと同様にX方向(長さ方向)に沿って細長い筋状に延びている。
そして、コイルパターン24および引出パターン26によって、1次コイル27が形成されている。
コイル間樹脂絶縁層28は、引出パターン26の表面に位置して、例えば樹脂絶縁層23,25と同じ材料を用いて成膜されている。そして、コイル間樹脂絶縁層28は、1次コイル27と2次コイル32との間を絶縁している。このとき、コイル間樹脂絶縁層28にも、樹脂絶縁層23と同様に、溝部25A〜25D、コアホール部25Eと対向した位置に溝部28A〜28D、コアホール部28Eが形成されている。
コイル間樹脂絶縁層28の表面には、1次コイル27と同様な成膜工程等を繰返すことによって、コイルパターン24、層間樹脂絶縁層25、引出パターン26とほぼ同様な、コイルパターン29、層間樹脂絶縁層30、引出パターン31がそれぞれ形成されている。
但し、コイルパターン29と引出パターン31の内部電極29A,31A(露出端面部29B,31B)は、コイルパターン24と引出パターン26の内部電極24A,26A(露出端面部24B,26B)と異なる位置として、例えば内部電極24A,26Aから図7中の左,右方向(X方向)に離間した位置に配置されている。
また、層間樹脂絶縁層30にも、層間樹脂絶縁層25と同様に、溝部25A〜25D、コアホール部25E、ビアホール25Fと対向した位置に溝部30A〜30D、コアホール部30E、ビアホール30Fが形成されている。
そして、コイルパターン29および引出パターン31は、層間樹脂絶縁層30のビアホール30Fを介して接続され、2次コイル32を構成している。また、コイルパターン29は、その中心位置が磁性体基板2,3の中心位置とほぼ一致すると共に、コイル間樹脂絶縁層28等を挟んでコイルパターン24と対面した状態で配置されている。これにより、1次コイル27と2次コイル32とは、厚さ方向に積層された状態で磁気的に密接に結合し、内部回路としてのコモンモードチョークコイル回路を構成している。
第2の樹脂絶縁層33は2次コイル32と第2の磁性体基板3との間に位置して、例えば第1の樹脂絶縁層23と同じ材料を用いて形成されている。そして、第2の樹脂絶縁層33にも、第1の樹脂絶縁層23と同様に、溝部23A〜23D、コアホール部23Eと対向した位置に溝部33A〜33D、コアホール部33Eが形成されている。
磁性層34は、第2の樹脂絶縁層33の表面に位置して、第1の実施の形態による磁性層11とほぼ同様に形成されている。このため、磁性層34は、例えば磁性体基板2,3を形成するフェライトの粉末を樹脂絶縁層23,25,28,30,33を形成する絶縁樹脂材料(例えばポリイミド樹脂)に混合した磁粉樹脂(混合部材)を用いて形成されている。そして、磁性層34の線膨脹係数は、樹脂絶縁層23,25,28,30,33の線膨脹係数よりも小さく、磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きな値となっている。そして、磁性層34は、膨脹緩和部35〜38およびコア部39に接続されている。
膨脹緩和部35〜38は、内部電極24A,26A,29A,31Aと外部電極41〜44とが相互に接続された部位の近傍に配置されている。即ち、膨脹緩和部35〜38は、内部回路を構成するコイル27,32と内部電極24A,26A,29A,31Aの露出端面部24B,26B,29B,31Bとの間に位置して、樹脂絶縁層23,25,28,30,33の内部(外縁よりも内側となる位置)に配置されている。
ここで、膨脹緩和部35は、積層体22のY方向一側に位置して樹脂絶縁層23,25,28,30,33の溝部23A,25A,28A,30A,33Aに挿入されている。膨脹緩和部36は、積層体22のY方向他側に位置して樹脂絶縁層23,25,28,30,33の溝部23B,25B,28B,30B,33Bに挿入されている。また、膨脹緩和部37は、積層体22のY方向一側に位置して樹脂絶縁層23,25,28,30,33の溝部23C,25C,28C,30C,33Cに挿入されている。膨脹緩和部38は、積層体22のY方向他側に位置して樹脂絶縁層23,25,28,30,33の溝部23D,25D,28D,30D,33Dに挿入されている。
また、膨脹緩和部35〜38は、磁性層34と同一の磁粉樹脂を用いて形成されている。このため、膨脹緩和部35〜38の線膨脹係数は、樹脂絶縁層23,25,28,30,33の線膨脹係数よりも小さく、磁性体基板2,3の線膨脹係数よりも大きな値となっている。これにより、膨脹緩和部35〜38は、樹脂絶縁層23,25,28,30,33が熱膨張するときでも、これらの熱膨脹を抑制して積層体22の端面22A,22B側の膨張を緩和する。
また、膨脹緩和部35は、外部電極41よりもX方向に大きな寸法をもって形成され、外部電極41から積層体22の内部を透過して見たときに、例えばX方向の中心側部分が外部電極41と重なり合っている。同様に、膨脹緩和部36〜38は、外部電極42〜44よりもX方向に大きな寸法をもって形成され、外部電極42〜44から積層体22の内部を透過して見たときに、例えばX方向の中心側部分が外部電極42〜44と重なり合っている。
さらに、膨脹緩和部35〜38は、露出端面部24B,26B,29B,31Bと重複して該露出端面部24B,26B,29B,31Bの長さ方向(X方向)に向けて延びている。また、膨脹緩和部35〜38は、好ましくは露出端面部24B,26B,29B,31Bの70%以上の部位と重複している。
コア部39は、樹脂絶縁層23,25,28,30,33のコアホール部23E,25E,28E,30E,33Eに位置してコイルパターン24,29の中心側に挿通されている。そして、コア部39は、磁性層34と同一の磁性体材料を含んだ磁粉樹脂を用いて形成されている。これにより、コア部39は、磁性層34、膨脹緩和部35〜38と一緒に磁路を形成し、コイル27,32のインダクタンスの取得効率を高めている。
接着樹脂絶縁層40は磁性層34と第2の磁性体基板3との間に位置して、例えば第1の樹脂絶縁層23と同じ材料を用いて形成されている。また、接着樹脂絶縁層40は、例えば熱硬化性のポリイミド樹脂が用いられ、第2の磁性体基板3を磁性層34の表面に接着するための接着剤として機能する。
これにより、第1,第2の磁性体基板2,3の間には、第1,第2の樹脂絶縁層23,33、コイル27,32、磁性層34、接着樹脂絶縁層40からなる積層体22が形成される。
外部電極41〜44は、積層体22のY方向両端側に位置する端面22A,22Bにそれぞれ取付けられている。また、外部電極41は露出端面部24Bに接触して内部電極24Aに電気的に接続されている。外部電極42は露出端面部26Bに接触して内部電極26Aに電気的に接続されている。一方、外部電極43は露出端面部29Bに接触して内部電極29Aに電気的に接続されている。外部電極44は露出端面部31Bに接触して内部電極31Aに電気的に接続されている。
また、外部電極41〜44は、第1の実施の形態による外部電極16,17と同様に、例えば積層体22から外部に向けて付着層、第1,第2の半田くわれ防止層、半田付け層が積層された4層構造となっている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、膨脹緩和部35〜38およびコア部39を磁粉樹脂を用いて形成すると共に、樹脂絶縁層23,25,28,30,33を貫通して磁性体基板2に接触する構成とした。このため、膨脹緩和部35〜38およびコア部39による磁路の形成効果を高めることができ、インダクタンスやインピーダンスの取得効率をさらに高めることができる。
なお、前記各実施の形態では、積層体4,22の厚さ方向両端側に磁性体基板2,3を設ける構成としたが、例えば磁性体基板2を省く構成としてもよい。
また、前記第1の実施の形態では、内部回路としてのコイル回路を構成し、前記第2の実施の形態では、内部回路としてコモンモードチョークコイル回路を構成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばコイルとコンデンサとが複合した共振回路を構成してもよい。
また、前記各実施の形態では、外部電極16,17,41〜44から積層体4,22の内部を透過して見たときに、膨脹緩和部12,13,35〜38はその一部が外部電極16,17,41〜44と重なり合う構成としたが、膨脹緩和部の全部が外部電極と重なり合う構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、セラミックス基板として磁性体基板2,3を用いる構成としたが、磁性体に限らず、他のセラミックス材料を用いる構成としてよい。
また、前記各実施の形態では、膨脹緩和部12,13,35〜38は露出端面部6B,8B,24B,26B,29B,31Bに沿ってX方向に延びる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11および図12に示す変形例によるコイル部品1′のように、X方向に並んだ複数の膨脹緩和部12′,13′を設ける構成としてもよい。この場合、樹脂絶縁層7,10に形成される個々の溝部7B′,10A′,10B′の開口面積が小さくなるから、例えばスピン塗布法を用いて樹脂絶縁層10を形成するときに、溝部7B′によって樹脂材料の拡散が阻害されることがなく、均一な膜を形成することができる。
第1の実施の形態によるコイル部品を示す斜視図である。 図1中のコイル部品を分解して示す分解斜視図である。 コイル部品を図1中の矢示III−III方向からみた断面図である。 コイル部品を図1中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 第1の実施の形態によるコイルパターン等を図2中の矢示V−V方向からみた平面図である。 第2の実施の形態によるコモンモードチョークコイル部品を示す斜視図である。 図6中のコモンモードチョークコイル部品を分解して示す分解斜視図である。 コモンモードチョークコイル部品を図6中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 コモンモードチョークコイル部品を図6中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 第2の実施の形態によるコイルパターン等を図7中の矢示X−X方向からみた平面図である。 変形例によるコイル部品を分解して示す分解斜視図である。 変形例によるコイルパターン等を図11中の矢示XII−XII方向からみた平面図である。
符号の説明
1,1′ コイル部品
2 第1の磁性体基板
3 第2の磁性体基板
4,22 積層体
5,7,10,15,23,25,28,30,33,40 樹脂絶縁層
6,24,29 コイルパターン(電極パターン)
9,27,32 コイル
12,13,35〜38 膨脹緩和部
14,39 コア部
21 コモンモードチョークコイル部品

Claims (6)

  1. セラミックス基板と、該セラミックス基板の表面に設けられ積層された複数の樹脂絶縁層の内部に電極パターンからなる内部回路が形成された積層体と、前記内部回路に電気的に接続され該積層体の端面に露出した内部電極と、前記積層体の端面に設けられ該内部電極に電気的に接続された外部電極とを備えた電子部品において、
    前記内部電極は、前記積層体の端面に露出して前記外部電極に接続された露出端面部を備え、
    前記樹脂絶縁層の外縁よりも内側には、前記内部回路と前記露出端面部との間に位置して、端面側の膨張を緩和する膨脹緩和部を設け
    前記膨脹緩和部は、前記外部電極から前記積層体を見たときに、少なくとも一部が前記外部電極と重なり合う構成としてなり、前記セラミックス基板をなすセラミックス粉と前記樹脂絶縁層をなす樹脂材料とを混合した混合部材を用いて形成したことを特徴とする電子部品。
  2. 前記樹脂絶縁層の外縁よりも内側には、前記内部回路と前記露出端面部との間に位置して、厚さ方向に貫通した溝部を設け、
    前記膨脹緩和部は、該溝部に挿入される構成としてなる請求項1に記載の電子部品。
  3. 記膨脹緩和部は、前記露出端面部の70%以上の部位と重複して前記露出端面部の長さ方向に向けて延びる構成としてなる請求項1またはに記載の電子部品。
  4. 前記セラミックス基板は、磁性体材料からなる磁性体基板によって形成し、
    前記内部回路は、前記電極パターンとしての渦巻状のコイルパターンからなるコイル回路によって構成し、
    前記膨脹緩和部は、前記混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成してなる請求項1,2またはに記載の電子部品。
  5. 前記セラミックス基板は、磁性体材料からなる磁性体基板によって形成し、
    前記内部回路は、前記電極パターンとしての2つの渦巻状のコイルパターンを厚さ方向に互いに対向して配置したコモンモードチョークコイル回路によって構成し、
    前記膨脹緩和部は、前記混合部材として磁性体粉を樹脂材料に混合した磁粉樹脂を用いて形成してなる請求項1,2またはに記載の電子部品。
  6. 前記樹脂絶縁層には、前記コイルパターンの外周側に位置して前記膨脹緩和部を設け、前記コイルパターンの中心側に位置して前記磁粉樹脂からなるコア部を設ける構成としてなる請求項またはに記載の電子部品。
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