JP4659959B2 - 3−セフェム化合物及びその製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、式(1)の3−セフェム化合物及びその製造法に関する。式(1)の3−セフェム化合物は例えば注射薬として幅広く使用されているセフメタゾール(最新抗生剤要覧第10版、酒井克治著、92頁)に代表されるセファマイシン系抗生物質の重要中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】
一般にセフメタゾール等のセファマイシン系抗生物質の製造方法としては、下記反応式に示すように、化合物(A)を出発物質とし、セフェム環上3位にアセトキシメチル基をテトラゾリルメチル基に変換した化合物(B)に誘導し、次に4位カルボン酸を保護した化合物(C)とした後、7位メトキシ化して化合物(D)とし、目的とするセファマイシン系抗生物質に誘導する方法が挙げられる。セフメタゾールの場合には、化合物(D)からJ.Antibiotics,32,320(1979)に記載の方法で容易に製造することができる。
【0003】
【化3】
Figure 0004659959
【0004】
(式中R’はカルボン酸保護基を示す。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
化合物(C)の7位をメトキシ化して化合物(D)を得る工程において、Chem.Pharm.Bull.,27,2727(1979)、J.Am.Chem.Soc.,99,5504(1977),J.Am.Chem.Soc.,102,1690(1980)には下記チオイミン型官能基を有する化合物(E)に誘導してメトキシ化を行う方法が示されている。
【0006】
【化4】
Figure 0004659959
【0007】
(式中R’ は前記に同じ。R” はアルキル基、アリール基を示す。)
【0008】
しかしながら、化合物(E)に誘導する際にはアルキルチオールやアリールチオール等が用いられており、これらチオールは低沸点で、引火点が低く危険であり、また、臭気が強く、工業的製造には不適当である。また、R”がアリール基である場合には、3価のリン化合物を用いてメトキシ化を行う際、7位にアリールチオ基が転移反応して収量が低下し、転移反応を抑制するためには酢酸水銀を用いなければならない等、環境的見地からも好ましくない。
【0009】
本発明の課題は、セフメタゾール等のセファマイシン系抗生物質の製造中間体として、工業的に有用な3−セフェム化合物を、危険性や臭気、価格等の問題点を有さない工業的に利用しやすい試薬を用いて提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は式(1)で表わされる3−セフェム化合物に係る。
【0011】
【化5】
Figure 0004659959
【0012】
(式中Rは置換基を有していても良い含窒素芳香族複素環基を示す。Rは水素原子又はカルボン酸保護基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)
【0013】
また、本発明は式(2)で表わされる3−セフェム化合物またはその塩に式(3)で表わされる化合物を反応させることを特徴とする式(1)で表わされる3−セフェム化合物の製造法に係る。
【0014】
【化6】
Figure 0004659959
【0015】
(式中R及びXは前記と同じ。)
【0016】
S−Y (3)
(式中Rは前記と同じ。Yはハロゲン原子を示す。)
【0017】
また、本発明は式(4)で表わされる化合物及びハロゲン分子を反応させた後、式(2)の3−セフェム化合物またはその塩を反応させることを特徴とする式(1)で表わされる3−セフェム化合物の製造法に係る。
S−SR (4)
(式中Rは前記と同じ。)
【0018】
本発明者等は、セフメタゾール等のセファマイシン系抗生物質の製造中間体を開発するにあたり、
1)工業的に入手可能で、安価で、人体に影響の少ない試薬を用いて製造可能である化合物であること
2)その後の反応において副反応が生じにくい化合物であること、
3)汎用性がある化合物であることを念頭に置き、本発明の式(1)で表される3−セフェム化合物を開発した。
【0019】
本発明の式(1)で表わされる化合物は、文献未記載の新規物質であり、セフェム環3位にハロゲノメチル基を有しているため、その反応性を利用して種々の抗生物質の重要中間体として有用である。
例えば、化合物(D)の場合、式(1)で表わされる3−セフェム化合物にChem.Pharm.Bull.,27,2727(1979)、J.Am.Chem.Soc.,102,1690(1980)等に記載の方法に準じて7位をメトキシ化した後に、ナトリウム1−メチルテトラゾリルチオレート等を作用させて3位ハロゲノメチル基を1’−メチルテトラゾリルチオメチル基とすることで容易に7−アミノ−7−メトキシ−3−(1−メチルテトラゾール−5−イル)チオメチル−3−セフェム化合物を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書において示される各基は、具体的には各々次の通りである。
で示される置換基を有していても良い含窒素芳香族複素環基の含窒素芳香族複素環基としては、例えば、チアゾール−2−イル、チアジアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、イミダゾール−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ピリミジニル、ピリジル基などが例示できる。
【0021】
で示される含窒素芳香族複素環基に置換していてもよい置換基の種類としては、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アリール基、アラルキル基、低級アルキル基、アミノ基、モノ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、メルカプト基、基RS−(Rは低級アルキル基、アリール基又はアラルキル基)で表わされるアルキルチオ基、アリールチオ基又はアラルキルチオ基、ホルミルオキシ基、基RCOO−(Rは前記に同じ)で表わされるアシルオキシ基、ホルミル基、基RCO−(Rは前記に同じ)で表わされるアシル基、基RO−(Rは前記に同じ)で表わされるアルコキシ基、アリールオキシ基又はアラルキルオキシ基、カルボキシル基、基ROCO−(Rは前記に同じ)で表わされるアルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基などが例示できる。Rにおける含窒素芳香族複素環基は、上記置換基から選ばれる1つ以上の同一又は異なる種類の置換基で置換されていてもよい。
【0022】
で示されるカルボン酸保護基としてはベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、ジフェニルメチル基、トリクロロエチル基、tert−ブチル基或いはProtective Groups in Organic Synthesis,Theodora W.Greene著、1981年、(以下単に「文献」という)の第5章(p152〜192)に記載されている基を例示できる。
【0023】
尚、本明細書の説明において特に断らない限り、ハロゲン原子とは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素などを意味する。低級アルキル基とは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの直鎖又は分枝状のC〜Cアルキル基を意味する。アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどの直鎖又は分枝状のC〜Cアルコキシ基を意味する。アシル基とは、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリルなどの直鎖又は分枝状のC〜Cアシル基を意味する。又、アリール基とは、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ナフチルなどを意味し、アラルキル基とは、例えば、ベンジル、メトキシベンジル、ニトロベンジルなどを意味する。
【0024】
本発明において、出発原料として用いられる式(2)で表わされる3−セフェム化合物は、例えばRecent Advances in the Chemistry of β−Lactam Antibiotics 1980年発行、109頁に記載の方法に従って製造される。即ち3−クロロメチルセフェム化合物を出発原料とし、塩化メチレン中、五塩化リン及びピリジンと反応させた後、イソブタノールを用いて加溶媒分解した後、加水分解を行い脱アミド化すると化合物(2)が塩酸塩として得られる。このようにして得られた化合物(2)に式(3)のRS−Yまたは式(4)のRS−SRとハロゲン分子を反応させると、目的の式(1)の化合物が合成できる。化合物(3)、化合物(4)は市販品又は公知の方法で得られたものを使用することができる。
【0025】
化合物(3)の使用量としては、化合物(2)に対して通常1〜10倍モル、好ましくは1〜4倍モル量とするのが好ましい。
化合物(4)の使用量としては、化合物(2)に対して通常0.5〜5倍モル、好ましくは0.5〜2倍モル量とするのが好ましい。ハロゲン分子の使用量としては化合物(4)に対し通常1〜5倍モル、好ましくは1〜2倍モル量とするのが好ましい。ここで化合物(4)とハロゲン分子は下記の反応式に従って反応して化合物(3)を生成する。
S−SR+Y → 2RS−Y
【0026】
本反応では、化合物(1)の製造の際に生じるハロゲン化水素の影響を除去するため、反応系内にハロゲン化水素を捕捉できる化合物を入れておくのが望ましい。ハロゲン化水素の捕捉剤としては、プロピレンオキシド等のエポキシ化合物、エチレンオキシドガス、イオン交換樹脂等が使用できる。イオン交換樹脂としては例えばアンバーライトXE−583、アンバーライトIRA−94S等を例示できる。
【0027】
本発明の反応においては、溶媒を使用することもできる。溶媒としては例えば、ジクロルメタン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタン、ジブロムエタン、プロピレンジクロライド、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類が好ましく、上記溶媒を主として、これに他の通常の溶媒、例えば、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどの低級アルキルカルボン酸の低級アルキルエステル類、ジエチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチルセロソルブ、ジメトキシエタンなどのエーテル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、アニソールなどの置換もしくは未置換の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどのシクロアルカン類、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等のアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル等のニトリル等を併用した混合溶媒を用いることもできる。特に好ましい溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレンを主溶媒とする混合溶媒が用いられる。
【0028】
化合物(1)製造の際の有機溶媒は工業製品純度のものを用いることが可能であるが、特に問題が生じないかぎり水が混入していても差し支えない。
これら溶媒の使用量は、化合物(2)の1kg当たり0.5〜200リットル程度、好ましくは1〜50リットル程度とするのがよい。
反応は通常−10〜80℃、好ましくは0〜50℃の範囲で行なわれる。室温付近の反応温度でも本発明の反応は好適に進行する。
本発明により得られる化合物(1)は、反応終了後、通常の抽出操作或いは晶析操作を行なうことによりほぼ純品として得ることができるが、その他の方法によっても勿論精製することができる。
【0029】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、何らこれらに限定されるものではない。
【0030】
実施例1
式(2)で表される化合物(2a:R=p−メトキシベンジル基、X=Cl)10gを塩化メチレン50ml中に懸濁させ、プロピレンオキシド12.9mlを添加し、−15〜−4℃で15分間攪拌した。この溶液を冷却した式(3)で表される化合物(3a:R=2−ベンゾチアゾリル基)14.7gの塩化メチレン100ml溶液に加え、−15〜−4℃で1時間攪拌した後、更に室温で2時間攪拌した。反応液を5%食塩水100mlで洗った後、減圧下濃縮した。得られた残渣にアセトン20ml及びメタノール80mlを加えて結晶化させて、目的の式(1)で表される化合物(1a:R=2−ベンゾチアゾリル基、R=p−メトキシベンジル基)12.4g(収率: 86%)が得られた。
【0031】
1H NMR(300 MHz)CDCl;δ3.50(d,J=15.8Hz,1H),3.69(d,J=15.8Hz,1H),3.80(s,3H),4.42(d,J=10.5Hz,1H),4.58(d,J=10.5Hz,1H),5.23(d,J=11.3Hz,1H),5.32(d,J=11.3Hz,1H),5.37(s,1H),6.89〜7.97(m,8H)
【0032】
実施例2
あらかじめ化合物4a(R=2−ベンゾチアゾリル基)16.4gを塩化メチレン100mlに懸濁する。この液を−20℃に冷却し、この温度で分子状臭素2.5mlを加えた後、反応液を室温まで上昇させ1時間攪拌し、化合物3aの塩化メチレン溶液を調製する。これとは別に、化合物2a(R=p−メトキシベンジル基,X=Cl)10gをはかり取り塩化メチレン50mlに懸濁し、このものにプロピレンオキシド12.9mlを加え−15〜−4℃に冷却後15分間攪拌を行う。先に得られた化合物3aの塩化メチレン溶液を化合物2aの溶液にこの温度で加え、−15〜−4℃で1時間、室温にて2時間攪拌する。反応液を0〜3℃に再び冷却し、過剰の化合物4aを濾過した後、5%食塩水100mlにて水洗を行う。得られた有機層は減圧下濃縮を行い、アセトン20ml及びメタノール80mlを用いて結晶化を行うと目的の化合物1aが12.1g(84%)得られる。得られた化合物1aの1H NMRは実施例1のそれと一致した。
【0033】
実施例3
あらかじめ化合物4b(R=4−メチルベンゾチアゾール−2−イル基)17.8gを塩化メチレン200mlに懸濁する。この液を−20℃に冷却し、この温度で分子状臭素2.5mlを加えた後、反応液を室温まで上昇させ1時間攪拌し、化合物3bの塩化メチレン溶液を調製する。これとは別に、化合物2a(R=p−メトキシベンジル基,X=Cl)10gをはかり取り塩化メチレン50mlに懸濁し、このものにプロピレンオキシド12.9mlを加え−15〜−4℃に冷却後15分間攪拌を行う。先に得られた化合物3bの塩化メチレン溶液を化合物2aの溶液にこの温度で加え、−15〜−4℃で1時間、室温にて2時間攪拌する。反応液を0〜3℃に再び冷却し、過剰の化合物4bを濾過した後、5%食塩水100mlにて水洗を行う。得られた有機層は減圧下濃縮を行い、アセトン20ml及びメタノール80mlを用いて結晶化を行うと目的の化合物1bが13.4g(91%)得られる。
【0034】
1H NMR(300 MHz)CDCl;δ3.49(s,3H),3.50(d,J=17.3Hz,1H),3.70(d,J=17.3Hz,1H),3.81(s,3H),5.44(d,J=11.3Hz,1H),4.60(d,J=11.3Hz,1H),5.24(d,J=9.8Hz,1H),5.32(d,J=9.8Hz,1H),5.38(s,1H),6.90〜7.71(m,7H)
【0035】
実施例4〜12
反応溶媒を以下の溶媒に変えた以外は実施例2と同様の反応を行った結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0004659959
【0037】
実施例13〜14
ハロゲン分子の種類を以下のように変更した以外は実施例2と同様の反応を行った結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
Figure 0004659959
【0039】
実施例15〜18
反応温度及び反応時間を以下のように変更した以外は実施例2と同様の反応を行った結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
Figure 0004659959
【0041】
実施例19〜22
プロピレンオキシドを以下のように変更した以外は実施例2と同様の反応を行った結果を表4に示す。
【0042】
【表4】
Figure 0004659959
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、危険性や臭気、価格等の問題点を有さない工業的に利用しやすい試薬を用いて、セフメタゾール等のセファマイシン系抗生物質の製造中間体として工業的に有用な3−セフェム化合物を得ることができる。

Claims (2)

  1. 式(2)で表わされる3−セフェム化合物またはその塩に式(3)で表わされる化合物をハロゲン化水素の捕捉剤の存在下、反応させることを特徴とする式(1)で表わされる3−セフェム化合物の製造法。
    Figure 0004659959
    (式中Rは置換基を有していても良い含窒素芳香族複素環基を示す。Rは水素原子又はベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、ジフェニルメチル基、トリクロロエチル基、tert−ブチル基から選ばれるカルボン酸保護基を示す。Xは臭素及び塩素から選ばれるハロゲン原子を示す。)
    Figure 0004659959
    (式中R及びXは前記と同じ。)
    S−Y (3)
    (式中Rは前記と同じ。Yは臭素及び塩素から選ばれるハロゲン原子を示す。)
  2. 式(4)で表わされる化合物及び臭素及び塩素から選ばれるハロゲン分子を反応させた後、請求項1に記載の式(2)の3−セフェム化合物またはその塩をハロゲン化水素の捕捉剤の存在下、反応させることを特徴とする請求項1に記載の式(1)で表わされる3−セフェム化合物の製造法。
    S−SR (4)
    (式中Rは前記と同じ。)
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