JP4657781B2 - 表面実装型圧電振動子及びその製造方法 - Google Patents

表面実装型圧電振動子及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電振動子に係り、特に外部基板に表面実装するのに好適な表面実装型圧電振動子に関するものである。
時計や発振器、電子機器等の工業製品の製造に不可欠な電子素子として、圧電振動子があり、時刻源やタイミング源あるいは信号の基準源として用いられている。圧電振動子のパッケージとして、円筒状のシリンダ型パッケージが慣用されている。シリンダ型パッケージの圧電振動子の構成について、図面を参照して説明する。
図4は、シリンダ型パッケージの圧電振動子の構成を示す分解斜視図である。図4に示すように、シリンダ型パッケージの圧電振動子6は、2本のリード端子を備えた気密端子1の内側のインナーリード2に圧電振動片4が接合されている。圧電振動片4は、水晶等の圧電材料からなり、フォトリソグラフィー技術により音叉型に形成されている。音叉型の圧電振動片4の2本の振動腕部の表面には、励振電極4aが形成されている。圧電振動片4の気密端子1側の表面には、励振電極4aに繋がったマウント電極7が形成されている。
圧電振動片4と気密端子1の内側のインナーリード2との接合は、このマウント電極7で行われている。インナーリード2は、気密端子1の中を貫通してアウターリード3となり、このインナーリード2とアウターリード3とを総称してリード端子と呼んでいる。気密端子1の外周には、音叉型の圧電振動片4を覆うように金属製のシリンダ状有底筒体の封止管5が被せられ、真空に気密封止されている。
上記のように構成されたシリンダ型パッケージの圧電振動子は、2本のアウターリード3に所定の電圧を駆動電圧として印加すると、電流がインナーリード2からマウント電極7を介して励振電極4aに流れ、圧電振動片4が所定の周波数で発振する。
上記のようなシリンダ型パッケージの圧電振動子6は、他の電子部品と異なり、自動実装機を使用して表面実装することができないことから、シリンダ型パッケージの圧電振動子6を樹脂で覆うように成形し、自動実装機を用いて表面実装を可能にした表面実装型圧電振動子が知られている。
図33及び図34は、表面実装型圧電振動子を説明する図であり、図33は外観斜視図、図34は樹脂を切断した状態の内部構造を示す概略断面図である。
図33及び図34に示すように、表面実装型圧電振動子31では、その中央部に圧電振動子6が設置されており、アウターリード3の先端側には、外部基板への実装をなすためのリードフレーム60から形成される電極端子33が設けられている。電極端子33は、クランク状に折曲形成がなされており、その片側端部をアウターリード3との接合部とするとともに、他方側を基板実装部とし、前記基板実装部が表面実装型圧電振動子31の外方に向かうよう配置された形状をしている。
しかし前述した表面実装型圧電振動子は、電極端子33をクランク状に折り曲げて形成しているため、アウターリード3より外方に下部電極端子33aを突出し、表面実装型圧電振動子31の全長は下部電極端子33aとアウターリード3の先端までの寸法までの長さが必要となり、表面実装型圧電振動子31の小型化を阻害しているという問題点があった。
近年、電子部品を用いた製品の小型化が進んでおり、基板の小型化、表面実装型圧電振動子の実装面積の低減化が強く要求されている。
上記小型化の問題を解決するための例として、断面コの字電極端子形成の例(例えば、特許文献1参照。)と、電極端子内側向けの例(例えば、特許文献2参照。)がある。
まず、断面コの字電極端子形成の例として、特許文献1図8に示すように、電極端子46(本願の符号33に相当)を断面コの字状に折り曲げ形成し、電極端子46における片側に圧電振動片14(本願の符号4に相当)より引き出されシリンダ12(本願の封止管5に相当)から突出するアウターリード42(本願の符号3に相当)を接触させるとともに、垂直部に隣接する端子中央部48が圧電振動子44(本願の表面実装型圧電振動子31に相当)本体より露出するよう配置すれば、アウターリード42より外方に電極端子46を突出させることがないことから、圧電振動子44の全長はアウターリード42の先端までの寸法までとなり、圧電振動子44の小型化を図ることが知られている。
しかし前述した表面実装型圧電振動子31では、以下の課題がある。
1.薄板加工に用いられるプレス加工で、リードフレームから断面コの字状に折り曲げ形成する場合には、ダイとパンチを構成させて、電極端子の上面と裏面から押し当てて一度目のL字に、二度目に断面コの字状に折り曲げ形成させる必要がある。しかし、二度目の断面コの字状折り曲げに対して、ダイとパンチを構成させて上下動だけのプレス加工では、上部電極端子によって遮られ、折り曲げ加工して作り上げるには複雑かつ困難となる。
2.アウターリードと電気的導通を成す上部電極端子を当接させて電圧を加えることにより、アウターリードと電極端子とを接合する方式をとる場合には、電極端子33を断面コの字状に折り曲げ形成していることにより、電極端子33へ上部溶着治具を接触させることはできるが、上部電極端子の裏面は、下部電極端子によってさえぎられているため、直接下部溶着治具で受けることが困難となる。
3.電極端子の起立片としての垂直部を表面実装型圧電振動子本体から露出させて小型化することは、樹脂モールド金型の抜き勾配と、厚みのある垂直部の樹脂バリ形成の点で困難である。
すなわち、成形される表面実装型圧電振動子の外形と樹脂モールド金型との離型を良くするため、樹脂モールド金型には通常抜き勾配をつける必要がある。次に、樹脂モールド金型とリードフレームの接触によるリードフレームの変形を回避させるために、接触させないようスキマをもたす必要がある。このことから、前記垂直部には厚みのある樹脂バリが形成されてしまい、前記電極端子の垂直部の樹脂バリを通常のバリ取り方法で除去することは困難であり、表面実装型圧電振動子本体からの電極端子の垂直部の露出は困難なものとなる。
つぎに、上記小型化の問題を解決する二つ目の電極端子内側向けの例としては、電極端子はアウターリードと接続をなすとともに、基板実装部が前記圧電振動子と重なるような向きに配置されている。電極端子は、接合部から基板実装部に至る方向が、表面実装型振動子本体の外方から中央に向かう方向になっており、基板実装部が表面実装型振動子本体の外方側に広がることを防止し、基板実装部を表面実装型圧電振動子本体の内側に向かわせたことで、実装面積の低減を図ることが知られている。
しかし、前述した表面実装型圧電振動子では、表面実装型振動子本体の外方から中央に向かう方向になっており、基板実装部の下部電極端子が、圧電振動子と重なるような向きに配置されている。そのため、圧電振動子の封止管拡径部が下部電極端子と接触する可能性があり、接触すれば圧電振動子が短絡して振動子機能を損なうことになる。接触による短絡を避けるためには、封止管拡径部を接触させないための高さを確保する必要があり、前記表面実装型圧電振動子本体の高さが高くなってしまう課題がある。
つぎに、従来の表面実装型圧電振動子の製造方法は、以下のような問題点を有している。
表面実装型圧電振動子31の製造工程においては、圧電振動子6のアウターリード3をリードフレーム20から形成される電極端子33と接合する工程、圧電振動子6を被覆する樹脂モールドする工程、リードフレーム20と圧電振動子6としての樹脂モールド部とをつなぐ箇所をリードフレーム20から抜き落とす切断工程、そして表面実装型圧電振動子31の電気的テストを遂行する工程があるが、それぞれの工程について次のような問題があった。まずそれぞれの工程についての問題について説明する。
[アウターリードと電極端子の接合工程]
表面実装型圧電振動子31において、アウターリード3と電気的導通を成す電極端子33の上部電極端子を当接させて、電圧を加えることによりアウターリード3と上部電極端子とを接合する工程では、圧電振動子6を保持できる所定の移載用治具により、リードフレーム内側の各空間部内に運ばれて接合を行っている。
図35乃至図37は、従来のリードフレームを示す図であり、図35は概略斜視図、図36は図35の部分拡大図、図37はリードフレーム上の圧電振動子配列を説明するための平面図である。
従来の表面実装型圧電振動子用のリードフレーム60は、図35及び図36に示すように、搬送位置決め部のサイドフレーム61と、セクションバー62及び電極端子33を支持するためのフレーム63で仕切られた圧電振動子6の複数配列用エリア64がリードフレーム60の幅方向に2列設けられている(例えば、特許文献3参照。)。
この圧電振動子6の複数配列用エリア64には、サイドフレーム61及びリード端子を支持するためのフレーム63からリードフレーム60の幅方向に、電極端子33、他方にはダミー端子32が2つ並んで突出している。リードフレーム60の搬送位置決め用のサイドフレーム61には、図37に示すように、複数の位置決め用貫通孔65がそれぞれ一定間隔で設けられている。
上述の従来のリードフレーム60に対して、圧電振動子のアウターリード3と電極端子33の従来の溶接位置合せは、リードフレーム60の複数の位置決め用貫通孔65に対応して、リードフレーム60の位置決め用ピンが、(図示せず)位置決め基準ブロックに一定間隔で起立するよう設けられ、リードフレーム60の位置決め用ピンを複数の位置決め用貫通孔65に挿入することによって、リードフレーム60位置決め基準ブロックとリードフレーム60が位置合せされる。
圧電振動子6をリードフレーム60の圧電振動子6の複数配列用エリア64に配置し、図38に示すように、アウターリード3をリードフレーム60の上部電極端子33cに載せて、アウターリード3と上部電極端子33cを下部接合電極36で挟んで上部接合電極37に電圧印加して接合している。
しかしながら、前述した前記表面実装型圧電振動子において、アウターリード3と電気的導通を成す上部電極端子33cを当接させて、電圧を加えることによりアウターリード3と上部電極端子33cとを接合する工程では、このような方法によれば、リードフレームと圧電振動子6とを正しく位置決めすることは以下の課題を有している。
前記位置合せには、アウターリード3の回転角度差θ、アウターリード3と電気的導通を成す接合箇所、そしてアウターリード3切断端末位置の3つの位置合せを満たす必要がある。この3つの位置合せについて、図面を参照して説明する。
図38及び図39は、従来の圧電振動子の接合工程を説明するための図であり、図38は概略断面図、図39は図38を説明するためのアウターリード側から見た概略正面図である。
図38及び図39に示すように、3つの位置合せとは、2本を対とした上部電極端子33cに対するアウターリード3との回転角度差θを小さくすることと、上部電極端子33cの中央部に位置する上部電極端子33cの接合すべき箇所33dとアウターリード3を曲げて成形して必要な接合箇所3a(図4参照)とを一致させることと、上部電極端子33から圧電振動子外形までの間のアウターリード3の端末長さを所定の長さに収めることと、の3つである。以下にそれら3つの位置合せをさらに詳しく説明する。
1.気密端子1から突出する位置のアウターリード3の距離が、圧電振動子6の封止管5外形に対して小さいことと、数十グラム程度の荷重でアウターリード3が塑性変形するため、外力によってアウターリード3の回転角度差θを規制することは困難である。従って、圧電振動子6の自重を利用してアウターリード3の回転角度差θを規制しているものの、角度差θを小さくできなくて一致していないことによる必要な位置精度を満たしていない場合がある。
2.上部電極端子33の中央部に位置する上部電極端子33の接合すべき箇所33dを、アウターリード3を曲げて成形して必要な接合箇所3aを一致させている。しかしながら、予めアウターリード3を曲げて成形する工程においては、アウターリード3の回転角度差θが一致していないことに起因するアウターリード3曲げの成形が十分でなく、必要な接合箇所を一致させることができない場合がある。
3.前述したように、小さい荷重でもアウターリード3が塑性変形するため、アウターリード3の端末長さ位置を治具などで直接規制するのは困難である。そのため、従来では封止管5と気密端子1との圧電振動子6の長さ方向の形状を利用して圧電振動子6の円筒状の側面に対応したR面とした位置決め手段を設けて位置合せを行っている。しかし、予め封止管5と気密端子1とを封入する工程での圧電振動子6長さ方向寸法のバラツキと、前記バラツキを含めたアウターリード3の切断精度のバラツキがあることから前記位置合せが十分でない場合がある。
特に、移載用治具を用いた機械処理を行う場合には、このような事態となると、後の工程を適切に進行することができない。
また、前述の封止管5の位置合せが十分でない場合、リードフレーム60上の、電極端子33と対向して配置されたダミー端子32に封止管5が当ると、リードフレーム60に長手方向へ反りが生じることがある。リードフレーム60に反りが生じると、リードフレーム60の搬送と位置合せを機械処理で行う場合には、このような事態となると、後の工程を適切に進行することができない。
また、前記接合工程の後、樹脂モールドする工程の成形金型内で、圧電振動子6が正しく位置合せされないと、電極端子33接合の形成に問題が生じるだけでなく、モールド樹脂材料により圧電振動子6の周囲が正しく形成されないで、圧電振動子6がモールド樹脂部から一部露出するという問題がある。
[樹脂モールド工程]
表面実装型圧電振動子31の従来の樹脂モールド工程について説明する(例えば、特許文献4、図9参照。)。従来の樹脂モールド工程は、特許文献4の図19に示すように、表面実装型圧電振動子31(特許文献4の圧電振動子10に相当)では、その中央部に封止管(特許文献4の符号11に相当)が設置されており、アウターリード(特許文献4の符号12bに相当)の先端側には、外部基板への実装をなすためのリードフレームから形成される電極端子(特許文献4の符号13に相当)が設けられている。電極端子は、クランク状に折曲形成がなされており、その片側端部をアウターリードとの接合部とするとともに、他方側を基板実装部とし、前記基板実装部が表面実装型圧電振動子31の外方に向かうよう配置された形状をしている。
リードフレーム60の空間の内側に圧電振動子6を成形材料でモールドした樹脂モールド部を形成して、圧電振動子6を被覆する表面実装型圧電振動子31の樹脂モールド工程では、特許文献4の図25に示すように、樹脂モールドする成形用の上型(特許文献4の符号34に相当)と下型(特許文献4の符号33に相当)の間に挟まれた状態で樹脂モールドする成形が行われている。
表面実装型のパッケージでは、パッケージの側面にリードフレーム60厚みの板厚バリと称するバリの発生によってできるパッケージの外形寸法が大きくなるのを避け、図36及び図37に示すパッケージの外周を取り囲むように形成したサイドフレーム61とセクションバー62及びリード端子を支持するためのフレーム63の間に、樹脂モールドする成形用金型を入り込ませて成形が行われており、パッケージの外形側面形状を形成させているのが知られている。
下型の上面に形成した当接部と、上型の内側で圧電振動子が挟まれて保持された状態で、型内にモールド樹脂材料が注入され、図33に示すような樹脂モールド部を備えた表面実装型圧電振動子31が形成される。
しかし、上述した表面実装型圧電振動子31の製造方法においては、下記に示すような問題点があった。
1.リードフレーム60と樹脂モールドする成形用の金型64の大きさと配置は、図40で示すように、リードフレーム60の長さ方向に長い金型66の配置になっている。
リードフレーム60における圧電振動子6の配置は、図37で示すように、リードフレーム60の幅方向に対し、圧電振動子6の長手方向になっている。
一方、リードフレーム60の材質は、銅系合金等の導電金属、樹脂モールドする成形用の金型の材質は、鉄系合金が用いられ、それぞれの材質の線膨張係数が異なる。そして、樹脂モールドするにあたって150℃から180℃までの間の温度に樹脂モールド成形用の金型64とリードフレーム60が加熱される。
樹脂モールド成形用の金型66とリードフレーム60の線膨張係数の差から起因される樹脂モールド成形用の金型66とリードフレーム60とのずれは、リードフレーム60の長さ方向に現れ、表面実装型圧電振動子31の幅方向に現れやすくなる。
樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子31の外形と、リードフレーム60の電極端子33形状とが、表面実装型圧電振動子31の中心から幅方向に対して、前記線膨張係数の差から及ぼされるずれを生じさせることになると、電極端子33の表面実装型圧電振動子31の幅方向に対しての大きさが異なることになる。樹脂モールド成形工程後の電極端子33の切断工程になると、電極端子33の端部を切断するが、表面実装型圧電振動子31の幅方向に対して電極端子33大きさが異なることによって、切断するパンチがモールド樹脂に接触することがあり、リード切断による樹脂カケを生じさせるという問題がある。前述のように、樹脂モールドに起因する前記樹脂カケの発生は、表面実装型圧電振動子31の製品性能に悪影響を及ぼすという問題がある。
2.表面実装型圧電振動子31の電気的テスト工程においては、近年、表面実装型圧電振動子31の諸性能特性を保証する測定項目と測定精度によるその測定時間が増えてきて、そのテスト時間が永くかかり、個々の表面実装型圧電振動子31に対して性能特性を保証するための取扱上困難な問題がある。
そこで、表面実装型圧電振動子31の諸特性と信頼性を確保するために、表面実装型圧電振動子31のリードフレーム60上で電気的テストを測定することができ、同時により多く一括的に短時間で測定遂行して、短縮時間を諸性能特性測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を高めた保証をすることができる表面実装型圧電振動子31の樹脂モールド構造を必要としている。
3.それには、リードフレーム60上で電気的テストを測定することができ、同時により多く一括的に電極端子を当接させるレイアウトのリードフレーム60に対応した樹脂モールド構造のキャビティ密度を高める必要がある。しかし、樹脂モールド構造の金型66が複雑になるという課題があった。
すなわち、上述の樹脂モールド構造は、圧電振動子6を囲む形状の外周部と圧電振動子6側面との間に成形用の型の合わせ面が入り込むようにして成形を行っている。端子形成部の位置精度を維持するための圧電振動子6を囲む形状の周囲部はセクションバー62とリード端子を支持するためのフレーム63として、圧電振動子6側面に配置されている。そのためキャビティを形成する金型66は、圧電振動子6を囲む形状の外周部と圧電振動子6側面との間に成形用金型の合わせ面と、セクションバー62と成形用金型66の合わせ面が、キャビティ毎に金型形成されている。樹脂モールドする際に発生する樹脂バリは、パッケージの側面とリードフレーム上面に、上型と下型との型締めスキマから生じる薄バリがあり、この薄バリの除去が可能なように、パッケージの外形形状を形成させている箇所とセクションバー62の箇所毎に、薄バリの除去できる範囲の型締めスキマ精度を必要としている。このことから、複数の隣接するキャビティ間の距離を近づけキャビティ密度を上げていくには、狭まるセクションバー62と成形用金型の強度と、それぞれの型締めスキマ精度を維持させ、セクションバー62形状を避けた、複雑な成形用金型となる課題である。
[電極端子部切断工程]
電極端子部切断工程においては、リードフレーム60にアウターリード3を接合し、樹脂モールドを行う成形工程が終了した後、セクションバー23に支えられている第1及び第2のリード部24、25先端部の、後にダミー端子32と電極端子33となる箇所の裏面にノッチ溝47を形成する。
前述した線膨張係数の差から起因される表面実装型圧電振動子31の幅方向のセンターずれによる電極端子33の切断時に、樹脂カケを生じることがあることから、この対策として、リードフレーム60の長さ方向に表面実装型圧電振動子31を配置することによって、樹脂カケの発生が抑えられることになる。しかし、リードフレーム60の長さ方向に表面実装型圧電振動子31を配置して、セクションバー23に支えられている第1及び第2のリード部24、25先端部の、後にダミー端子32と電極端子33となる箇所の裏面にノッチ溝47を形成しようとすると、その弊害として、リードフレーム60の幅方向に反りを生じることがある。すなわち、リードフレーム60にノッチ溝47を形成することによって、リードフレーム60のノッチ溝47形成面が拡張され、ノッチ溝47形成面側へ幅方向反りを生じる弊害が発生することがある。リードフレーム60に反りが生じると、リードフレームの搬送と位置合せを機械処理で行う場合には、このような事態となると、後の工程を適切に進行することができない。
[電気的テスト工程]
表面実装型圧電振動子31の電気的テスト工程においては、近年、表面実装型圧電振動子31の諸性能特性を保証する測定項目と測定の精度に応じてその測定時間が増えてきて、そのテスト時間に多くを費やしている。
前記電気的テスト工程は、樹脂モールド後のリードフレーム60から個々の表面実装型圧電振動子31に分離され、各々の表面実装型圧電振動子31を個別に搬送位置決めして電気的に検査し、良品または不良品であるかを判別し、そして、表面実装型圧電振動子31の諸特性が高精度等の各種ユーザーの用途に応じて分類されている。
直列等価静電容量としての負荷容量と周波数偏差等の種類に分けて、テープ等に積載することにより表面実装型圧電振動子31の製造工程が完了される。
圧電振動子6の周波数測定は、測定時間を長くとるほど精度は高まるので、高精度を求めるにつれて測定時間は長くなる。
そのために、表面実装型圧電振動子31の諸性能特性を保証する測定項目と測定精度によるその測定時間が増え、そのテスト時間と、個別の搬送位置決めに多くを費やしていることに対応して、表面実装型圧電振動子31の諸性能特性と信頼性を確保するためには、一括的に測定して一個当たりでは短時間で測定遂行して、短縮時間を諸性能特性測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を高めた保証をする必要がある。
前記電気的テスト方法には、電極端子に電気的接触端子を当接させて電子部品を同時に、一括的に測定する方法が知られている(例えば、特許文献5、6参照。)。
しかしながら、表面実装型圧電振動子31の電気的テスト工程において、アウターリード3と電気的導通を成す電極端子33を当接させて、表面実装型圧電振動子31を一括的に測定することは以下の課題を有している。
1.特許文献5における方法では、サイドフレーム上に直角方向にして、一列に電子部品を搭載しているため、電気的接触端子を当接させて電子部品を一括的に測定することができる数が少なく数が限られている。
2.図36及び図37に示すように、従来のリードフレーム60では、サイドフレーム61上に直角方向にして二列に圧電振動子6を搭載するが、サイドフレーム61間を橋絡するセクションバー62、あるいはリード端子を支持するためのフレーム63などを必要としているため、図37に示すように、圧電振動子6間の密度を高めて配列させることができる数が限られ、一括的に測定する数が限られている。
3.一方で、複数の表面実装型圧電振動子31間の密度を高めて配列させてそれぞれ駆動発振させようとすると、隣接する表面実装型圧電振動子31の発振状態、距離によって、お互いに発振する周波数の影響を受けることがある。
図41は、圧電振動子1の発振回路図であり、図41の破線のCSは漂遊容量である。図42は負荷容量と周波数偏差グラフであり、図41のコンデンサCG容量の大きさによって、図42の負荷容量と周波数偏差グラフと同じように発振周波数が変化することはよく知られている。そして、前記漂遊容量は、発振回路に接続される配線の面積に比例して、距離に反比例することもよく知られている。
このことから、表面実装型圧電振動子31の電気的テスト工程においても、測定対象の隣接する表面実装型圧電振動子31の間で、圧電振動子6の周波数がお互いに変化することが知られている。そして隣接する表面実装型圧電振動子31間の距離によって影響の大きさが異なる。前述のより多くの電気的接触端子を当接させるリードフレーム60に対応したリードフレームレイアウト密度を高める必要性を満たそうすると、隣接する表面実装型圧電振動子31間の距離によって、お互いに発振する周波数の影響を受け、正しい周波数を測ることが困難になることがある。
特開2003−32067号公報 (図8) 特開2003−23335号公報 特許第3471215号公報 特開2002−67081号公報 (図9) 特公平8−17195号公報 特開2001−77278号公報 (図60乃至図62)
本発明は上記従来の問題点に着目し、実装面積低減と製造が容易であり、コストも安価である小型の表面実装型圧電振動子を提供することを目的とする。
また、2方向のリード端子を持ち、長さ寸法に対して1/3から1/5小さい幅寸法という特徴を生かし、前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム上ではマトリックス状に高密度配列された表面実装型圧電振動子に対して、セクションバー上で当接させる電気的接触端子を最大化させ、同時により多く一括的に測定して一個当たりでは短時間で遂行し、前記短縮時間を諸性能特性測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を高めることができる表面実装型圧電振動子の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の解決手段をとることとした。
第1の発明は、リード端子を備えた気密端子に圧電振動片を接合し金属製のシリンダ状有底筒体の封止管により封入してなる圧電振動子と、前記リード端子と電気的導通を成し外部電極と接続する電極端子と、前記圧電振動子を被覆するモールド樹脂と、を有する表面実装型圧電振動子であって、前記圧電振動子の長手方向に関する前記リード端子の先端部の位置と、前記電極端子の下部に水平に形成された下部電極端子の先端部の位置とが略等しい表面実装型圧電振動子である。
この第1の発明の構成によれば、モールド樹脂で被覆するべき圧電振動子の長手方向に関するリード端子の先端部の位置と、このリード端子と電気的導通を成し外部電極と接続する電極端子の下部に水平に形成された下部電極端子の先端部の位置とをほぼ等しい位置としたので、下部電極端子を金属製のシリンダ状有底筒体の封止管に近接させることなく電気的絶縁性を確保したまま、小型の表面実装型圧電振動子を提供することができる。
すなわちリードフレームの前記下部電極端子の折り曲げ部を前記表面実装型圧電振動子本体の内側に配置すれば、前記表面実装型圧電振動子本体長手方向への前記下部電極端子の突出量を最小限に抑えることができるので、長手方向の小型が図られ実装面積の低減を達成することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、前記電極端子は、前記圧電振動子の長手方向に関する縦断面形状がコの字状である表面実装型圧電振動子である。
この第2の発明の構成によれば、電極端子が一枚のリードフレームから圧電振動子の長手方向に関して縦断面コの字状に折り曲げられて形成されていることにより、簡単な構造の電極端子で下部電極端子を金属製のシリンダ状有底筒体の封止管に近接させることなく電気的絶縁性を確保したまま、小型の表面実装型圧電振動子を提供することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記電極端子は、前記下部電極端子の前記圧電振動子の長手方向に関して前記圧電振動子側に垂直に形成された電極端子垂直部と、該電極端子垂直部の上端側に、前記圧電振動子の長手方向に関して前記圧電振動子から遠ざかる方向に水平に形成された上部電極端子とをさらに有する表面実装型圧電振動子である。
この第3の発明の構成によれば、圧電振動子のリード端子と電気的に接続される上部電極端子が、電極端子垂直部の上端側に、圧電振動子の長手方向に関して圧電振動子から遠ざかる方向に水平に形成されているので、上部電極端子の折り曲げ部が圧電振動子に近接し、上部電極端子の端部が圧電振動子から遠い位置に配置される。従って、圧電振動子のリード端子と上部電極端子とを電気的に接続する際に、上部電極端子の端部が圧電振動子に接触することを防止でき、上部電極端子の端部で圧電振動子本体の外周部を傷つけたりすることがない。
第4の発明は、第3の発明において、前記下部電極端子と前記上部電極端子とは、前記圧電振動子の幅方向に関して互いに重ならない位置関係を有する表面実装型圧電振動子である。
この第4の発明の構成によれば、下部電極端子と上部電極端子とが、圧電振動子の幅方向に関して互いに重ならないように配置されているので、上部電極端子または下部電極端子のそれぞれの全面を金型で直接挟むことが可能である。すなわち、上部電極端子と下部電極端子の面にダイとパンチ、及び接合電極を当接させることが可能となり、個々の電極端子の形状形成やリード端子の接合等が容易となる。従って、電極端子を折り曲げ加工する工程、接合治具で接合する工程などで安定して製造できる良好な小型の表面実装型圧電振動子とすることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記上部電極端子の前記圧電振動子の幅方向に関する位置が、前記下部電極端子よりも前記圧電振動子の中心側に配置される表面実装型圧電振動子である。
この第5の発明の構成によれば、圧電振動子と電気的に接続される上部電極端子の幅方向位置が、下部電極端子よりも前記圧電振動子の中心側に配置されるため、モールド樹脂で被覆するべき圧電振動子のリード端子と上部電極端子の先端部を、少ない体積のモールド樹脂で被覆することができる。すなわち、モールド樹脂で被覆するべき部位が先端に行くほど細められ、必要最低限のモールド樹脂量で圧電振動子を樹脂モールドすることができる。よって、必要最低限のモールド樹脂量による小型の表面実装型圧電振動子とすることができる。
第6の発明は、第1の発明乃至第5の発明の表面実装型圧電振動子を、リードフレームを用いて製造する表面実装型圧電振動子の製造方法であって、前記リードフレームには、それぞれ複数の位置決め孔を有する一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレーム間を橋絡するセクションバーと、前記サイドフレーム及び前記セクションバーとで仕切られたフレームエリアと、前記フレームエリア内に所定の間隔で配列し、前記セクションバーから延設した複数の第1のリード部と、該第1のリード部と対峙させて前記セクションバーから延設した複数の第2のリード部とを設け、前記電極端子を前記第1のリード部で形成する表面実装型圧電振動子の製造方法である。
この第6の発明の製造方法によれば、リードフレームを用いて表面実装型圧電振動子を製造する際に、リードフレームの1つのフレームエリア内に、複数の第1のリード部と、該第1のリード部と対峙させて複数の第2のリード部とを設け、表面実装型圧電振動子の電極端子を第1のリード部で形成する方法としたので、互いに隣接する表面実装型圧電振動子の間隔を狭くでき、単位面積当たりの表面実装型圧電振動子の数量をさらに増大させることができる。
第7の発明は、第6の発明において、前記第2のリード部でダミー端子を形成する表面実装型圧電振動子の製造方法である。
この第7の発明の製造方法によれば、ダミー端子が設けられた表面実装型圧電振動子を、互いに隣接する表面実装型圧電振動子の間隔を狭くして、単位面積当たりの数量をさらに増大させて製造することができる。
第6及び第7の発明によれば、前記サイドフレームと前記セクションバーで仕切られたフレームエリア内には、個々のリード部を支えるための枠フレームなどはなく第1及び第2のリード部のみが備えられ、前記フレームエリア内を最大に活用したリードフレームとすることができる。
前記第1及び第2のリード部は、前記リードフレームの長手方向を向き、前記リードフレームの幅方向に配列してセクションバーで支えられ、無駄フレームのない最少構成のリードフレームとしている。長さに対して1/3から1/5と幅の小さいことに特徴を持つ前記表面実装型圧電振動子を前記リードフレームの長手方向に向かせ、前記リードフレームの幅方向に配列させることにより、前記表面実装型圧電振動子を高密度のマトリックス状に配置することができる。
前記フレームエリア内には、最少構成の第1及び第2のリード部のみが備えられていることにより、前記表面実装型圧電振動子を囲む形状の外周部を形成する複数の隣接するキャビティ間を狭められ、成形金型が複雑になることなく、高密度に配置可能なキャビティ密度を高めた樹脂モールド構造がとれる。
第1及び第2のリード部及び前記キャビティ長手方向は前記サイドフレームの方向に、前記圧電振動子配列は前記セクションバー方向とすることによって、前記サイドフレームの長手方向に発生していたモールドの前記中心ずれを前記表面実装型圧電振動子に影響受けにくい長手方向に向け、前記表面実装型圧電振動子の前記中心ずれによる第1及び第2のリード部切断工程のリード切断による樹脂カケ発生をなくすことができる樹脂モールド構造がとれる。
また、2方向のリード端子をもつ複数の表面実装型圧電振動子を無駄フレームのない最少構成の前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム全体ではマトリックス状に高密度配列することができ、当接させる電気的接触端子数を最大化させ一括的に測定遂行させることができる。
第8の発明は、第6または第7の発明において、前記リード端子と電気的導通を成す前記上部電極端子を当接させて、電圧を加えることにより前記リード端子と前記電極端子とを接合する接合工程を有し、前記接合工程で、前記リード端子の径と略等しい複数の切り込み部を有する長方形薄板に前記リード端子を挟持させ、前記電極端子が形成される前記リードフレームの前記電極端子の配置と、前記長方形薄板に搭載された前記圧電振動子の前記リード端子の配置とを同一の位置に配列し、接合する電極端子へ重ねて前記リード端子の位置を転写して接合する表面実装型圧電振動子の製造方法である。
この第8の発明の表面実装型圧電振動子の製造方法によれば、前記アウターリードの径と略等しい切り込み部の間に挟持されることにより、前記気密端子は搬送用パレットから移動し得ないように拘束され、保持される。前記切り込み部の間隔は、前記長方形薄板の少なくとも2箇所を対にして前記圧電振動子の幅より大きく配列されていることにより、前記アウターリードの回転角度差を小さく規制することができ、前記アウターリード位置精度の必要な位置精度を満たすことができる。
すなわち、前記アウターリード位置の半径が小さく、少ない荷重でアウターリードが塑性変形してしまい直接の外力では規制困難なことに対し、前記圧電振動子の幅より大きい位置の切り込み部に規制され、前記圧電振動子の封止管外形に対するアウターリードの回転角度を規制することができ、必要な位置精度を満たすことができる。
アウターリードを挿入された前記長方形薄板の前記切り込み部の位置精度は、例えばダイサーなどの数μmの加工精度が得られる汎用の精密加工機械で形成することが容易であり、前記切り込み部を利用した位置合せの必要な位置精度を満たすことができる。また、前記アウターリードの回転角度と、前記長方形薄板の前記切り込み部の位置精度が高い精度で得られることから、アウターリード曲げの必要な形状に成形することができ、必要な成形後の接合箇所を一致させることができる。
前記長方形薄板上に挟持され配列された前記アウターリードは、前記ダミー端子と前記電極端子とが形成されるリードフレームに対して、高精度な前記長方形薄板を位置合せすることにより、高精度に位置合せされる。このことにより、前記圧電振動子の封止管外形に対する精度が確保され、前記封止管外形の不用な前記リードフレーム接触による前記リードフレームの反りなどの悪影響を防止することができる。高精度に位置合せされた前記アウターリードを当接させることにより、前記圧電振動子の前記アウターリードを前記リードフレーム上に正しく位置決めして接合させることができる。
前記長方形薄板に搭載された前記圧電振動子の前記アウターリードの配列は、前記リードフレームの前記電極端子の配列と同一の位置に配列されていることにより、前記長方形薄板の一度の位置合せで、配列された複数の前記アウターリードが同時にして高精度に位置合せされる。そして、接合する電極端子へ重ねて前記アウターリードの位置を転写して接合することにより、同時にして高精度にかつ安定して接合することができる。
また、前記長方形薄板の位置合せが容易な形状をしていることから、移載用治具を用いた機械処理を行う場合には好適である。
第9の発明は、第6または第7の発明において、前記一対のサイドフレームと前記セクションバーとで仕切られたフレームエリア内に樹脂を入れ込む複数のキャビティを金型に形成して、前記圧電振動子の周囲を樹脂にてモールドする樹脂モールド工程を有し、前記樹脂モールド工程で、前記圧電振動子、前記リードフレーム及び前記金型それぞれの長手方向を同方向として樹脂モールドする表面実装型圧電振動子の製造方法である。
この第9の発明の製造方法によれば、金型を複雑にすることなく、隣接キャビティ間ピッチを密にして、スペース効率良く、キャビティの高密度に配列可能な樹脂モールド構造とすることができる。
すなわち、サイドフレームとセクションバーで仕切られたリードフレームのフレームエリア内には、第1及び第2のリード部のみが備えられ、前記フレームエリア内に配置される表面実装型圧電振動子間には他のフレームがなく、最少構成のリードフレームとしているため、前記複数キャビティを有して入り込む金型は前記フレームエリア内を最大に活用することができる。他のフレームがない前記キャビティ間を一つの平面で連接させたキャビティ間平面とすることにより、隣接キャビティ間を狭ピッチとして、前記サイドフレームの方向とした第1と第2のリード部及び前記長手方向キャビティとすることにより、長さに対して1/3から1/5小さい幅の特徴をもつ表面実装型圧電振動子をスペース効率良く配列させ、前記セクションバー上に配置する一つのランナーから第1のリード部間と第2のリード部間とに向けて設けた射出成形口とを含むことによって、無駄フレームのない最少構成の前記セクションバー上に、キャビティ当たりのランナー長さを最少にしてキャビティ密度と樹脂使用率を最大にしたモールド構造とすることができる。
また、圧電振動子、リードフレーム及び金型それぞれの長手方向を同方向とすることにより、すなわち、第1及び第2のリード部及び前記キャビティ長手方向は前記サイドフレームの方向に、前記圧電振動子配列は前記セクションバー方向とすることによって、前記サイドフレームの長手方向に発生していたモールドの前記中心ずれを前記表面実装型圧電振動子に影響受けにくい長手方向に向け、前記表面実装型圧電振動子の前記中心ずれによる第1及び第2のリード部切断工程のリード切断による樹脂カケ発生をなくすことができる樹脂モールド構造とすることができる。
第10の発明は、第9の発明において、前記樹脂モールド工程後に前記複数の第1のリード部を切断し、前記複数の第2のリード部で前記表面実装型圧電振動子を支持し、整列した複数個の前記表面実装型圧電振動子のうち互いに隣接しない一つ置きの前記表面実装型圧電振動子に対して所定の駆動電圧を印加するとともに、前記所定の駆動電圧を印加された前記表面実装型圧電振動子に隣接する一つ置きの前記表面実装型圧電振動子には、前記所定の駆動電圧とは異なる電圧を印加し、印加電圧を交互に変化させる電気的テスト工程を有する表面実装型圧電振動子の製造方法である。
第10の発明の製造方法によれば、長さ寸法に対して1/3から1/5の小さい幅寸法の特徴をもつ表面実装型圧電振動子を、2方向の端子をもち一方を電極端子としての機能する端子、他方を電気的に完全に独立されたダミー端子として、無駄フレームのない最少構成の前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム全体ではマトリックス状に高密度に配列することができる。従って、電気的テスト工程の際に表面実装型圧電振動子の電極端子に当接させる電気的接触端子数を最大化させるには好適である。これにより、同時により多く電気的接触端子を当接させ、表面実装型圧電振動子の電気的テストを一括的に行い一個当りでは短時間で遂行することができる。
前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム上ではマトリックス状に高密度に配列された複数の表面実装型圧電振動子に対して、電気的接触端子当接を繰り返すことなく電気的接触端子を当接させたままで、駆動電圧を印加させて前記表面実装型圧電振動子を駆動させ、一つ置きの前記表面実装型圧電振動子は駆動させる駆動電圧の印加レベルを交互に変化させて、一つ置きの複数の前記表面実装型圧電振動子を交互に電気的テストすることにより、隣接する振動子の周波数影響を受けることなく、大幅に前記表面実装型圧電振動子の電気的テスト時間を短縮できる。
すなわち、前記表面実装型圧電振動子は駆動させる駆動電圧の印加開始から前記振動子の周波数が安定するまでの時間に比べ、わずかに振動している状態から正常な周波数まで推移するまでの時間がはるかに短い。この特徴を生かし、隣接する前記表面実装型圧電振動子には駆動させる駆動電圧の印加レベルをわずかに振動するレベルに低く継続駆動させ、測定対象表面実装型圧電振動子には周波数影響を受けないようにする。そして、測定対象時には駆動電圧の印加レベルを正常印加レベルにすることにより、周波数が安定するまでの時間を短縮することができる。前述の短縮時間から、諸性能特性を保証する測定項目と測定精度によるその測定時間が増え、そのテスト時間に多くを費やしている前記表面実装型圧電振動子の諸性能特性の測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質が高められた前記表面実装型圧電振動子を製造することができる。
以上説明したように本発明によれば、圧電振動子の長手方向に関する前記リード端子の先端部の位置と、前記電極端子の下部に水平に形成された下部電極端子の先端部の位置とを略等しくしたことにより、前記上部電極端子から更に前記振動子本体の外方側に広がることを防止し、下部電極端子を金属製のシリンダ状有底筒体の封止管に近接させることなく電気的絶縁性を確保したまま、小型の表面実装型圧電振動子を提供することができる。また、前記上部電極端子は前記表面実装型圧電振動子本体幅方向に対して前記下部電極端子よりも内側にして、前記下部電極端子に対して上下方向に対して重なることなく配置したことにより、実装面積の低減が図れ、製造が容易でありコストも安価である小型の表面実装型圧電振動子を提供することができる。
また、2方向のリード端子をもち長さ寸法に対して1/3から1/5の小さい幅寸法の特徴を生かし、前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム上ではマトリックス状に高密度配列された表面実装型圧電振動子に対して、セクションバー上で当接させる電気的接触端子を最大化させ、同時により多く一括的に測定して一個当たりでは短時間で遂行し、前記短縮時間を諸性能特性測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を高めることができる表面実装型圧電振動子の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の表面実装型圧電振動子に好適な具体的実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本実施形態の表面実装型圧電振動子を示す図であり、図1は概略斜視図、図2は、モールド樹脂を断面にした概略断面図である。図3は、本実施形態の表面実装型圧電振動子の電極端子を説明するための概略斜視図である。図4は、圧電振動子の構成を説明するための概略斜視図である。図5及び図6は、図3に示した電極端子を説明するための概略側面図である。
まず、図4に示すように、シリンダ型パッケージの圧電振動子6は、2本のリード端子を備えた気密端子1の内側のインナーリード2に圧電振動片4が接合されている。圧電振動片4は、水晶等の圧電材料からなり、フォトリソグラフィー技術により音叉型に形成されている。音叉型の圧電振動片4の2本の振動腕部の表面には、励振電極4aが形成されている。圧電振動片4の気密端子1側の表面には、励振電極4aに繋がったマウント電極7が形成されている。
圧電振動片4と気密端子1の内側のインナーリード2との接合は、このマウント電極7で行われている。インナーリード2は、気密端子1の中を貫通してアウターリード3となり、このインナーリード2とアウターリード3とを総称してリード端子と呼んでいる。気密端子1の外周には、音叉型の圧電振動片4を覆うように金属製のシリンダ状有底筒体の封止管5が被せられ、真空に気密封止されている。
上記のように構成されたシリンダ型パッケージの圧電振動子は、2本のアウターリード3に所定の電圧を駆動電圧として印加すると、電流がインナーリード2からマウント電極7を介して励振電極4aに流れ、圧電振動片4が圧電作用により所定の周波数で発振する。
圧電振動片4のマウント電極7に接合されたインナーリード2は、圧電振動子6の拡径部に装着された絶縁材料でなる気密端子1を貫通して、外部にアウターリード3として引き出されている。引き出されたアウターリード3は、図2及び図3に示すように圧電振動子6の外部に露出する電極端子33と接合されている。電極端子33は、樹脂モールド部の一方の端部から外部に露出している。
すなわち、圧電振動片4を収容した圧電振動子6及び、アウターリード3を含む全体は、所定の成形材料,例えば、エポキシ系の成形材料等である樹脂材料により、後述するようにモールドされることにより、表面実装型圧電振動子31とされている。
図3に示すように、電極端子33は、その一部であり水平な下部電極端子33aが表面実装型圧電振動子31の底面に露出されている。また、電極端子33は、下部電極端子33aの表面実装型圧電振動子31本体の長手方向の内側が上方に垂直に折り曲げられた形の電極端子垂直部33bを有している。
電極端子垂直部33bは、表面実装型圧電振動子31本体の幅方向の内側に向かう方向に拡大し、下部電極端子33aの幅寸法よりも大きな幅寸法を持つ形状にしている。電極端子垂直部33bの上端部には、上部電極端子33cが形成されている。
上部電極端子33cは、電極端子垂直部33bの表面実装型圧電振動子31本体の幅方向内側に配置しており、表面実装型圧電振動子31本体の長手方向の外側に向かう水平方向に折り曲げて形成している。
このように電極端子33は、図2に示すように2箇所の水平部(下部電極端子33a及び上部電極端子33c)とその水平部に挟まれた垂直部(電極端子垂直部33b)を有する、表面実装型圧電振動子31の長手方向縦断面がコの字形状の電極端子である。
断面コの字型の電極端子33の電極端子垂直部33bがアウターリード3の先端部3bよりも圧電振動子6に近接した位置に形成され、電極端子垂直部33bから折り曲げ形成された2箇所の水平部(下部電極端子33a及び上部電極端子33c)それぞれの先端部位置が、表面実装型圧電振動子31の本体長手方向に関して、アウターリード3の先端部3bとほぼ等しい位置に形成されている。従って、下部電極端子33aが圧電振動子6の封止管5の直下に配置されることがなく、電気絶縁性が確保されたまま表面実装型圧電振動子31の長手方向寸法を短縮できる。
下部電極端子33aの折り曲げ部を表面実装型圧電振動子31本体の内側に配置することにより、背景技術で説明した図34に示す従来の表面実装型圧電振動子31の電極端子33の突出量に比べ、表面実装型圧電振動子31本体長手方向への下部電極端子33aの突出量を最小限に抑えることができる。従って、樹脂モールド後の表面実装型圧電振動子31の長手方向寸法の短縮化による小型化と実装面積の低減が図れる。
上部電極端子33cは、図5に示すように、表面実装型圧電振動子31本体幅方向に関して下部電極端子33aよりも内側にして、下部電極端子33aに対して上下方向に対して重なることなく配置している。このことにより図6に示すように、リードフレーム上での電極加工形成における上部電極端子33cと下部電極端子33aの面にダイとパンチによる加工、及びアウターリード3と上部電極端子33cとの接合工程における接合電極36、37を当接させることが可能となる。
そして、圧電振動子6外側のアウターリード3と電気的導通を成す上部電極端子33cの下部に下部接合電極36を当接させ、アウターリード3の上から当接した上部接合電極37との間を加圧して、下部接合電極36と上部接合電極37に電圧を加えることにより、図3に示すように、アウターリード3と上部電極端子33cとが接合された形態となる。これらについては、後述するアウターリード3と電極端子33の接合工程で詳しく説明する。
これに対して、図2に示すように、圧電振動子6のアウターリード3のない反対側の他方の端部には、圧電振動片4側と接続されていないダミー端子32が樹脂モールドにより、この他方の端部から露出するようにして形成されている。
この圧電振動子6は、圧電振動片4を収容した圧電振動子6を樹脂モールド部42によりモールドして表面実装型圧電振動子31として形成されているから、半導体部品等の他の表面実装型部品と同様に自動実装機によって、機械的に部品実装することができる。そして、実装対象である所定の実装基板上のランド(図示せず)に対して電極端子33とダミー端子32を載置して半田により固定される。これにより、実装機器内で、基板を介して、電極端子33を介して、アウターリード3,インナーリード2から圧電振動片4へ駆動電圧が印加されることによって、所定の振動周波数で振動するようになっている。そして、この振動を電気的に取り出して、組み込まれる機器の所定のクロック信号等に利用することができる。
以下、本発明の表面実装型圧電振動子の製造工程の実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、本発明に係る表面実装型圧電振動子の製造方法の1実施形態として、製造工程の概要を示すフローチャートである。本実施形態の理解のために、まず、これらの工程を簡潔に説明する。
1.圧電振動子準備工程:圧電材料に対して研磨と切断工程を行って水晶片を形成し、その表面及び裏面に振動片としての動作をさせるために必要な電極膜を形成して圧電振動片を形成する。圧電振動子の搬送用パレットに搭載した気密端子に圧電振動片を接合する。そして封止管内に封止され、圧電振動子として完成された圧電振動子の搬送用パレットを準備する。
2.リードフレーム準備工程:圧電振動子のアウターリードが接合される電極端子を形成しているリードフレームを準備する。
3.アウターリードと電極端子の接合工程:電極端子を形成するリードフレームへ圧電振動子のアウターリードを接合する。
4.樹脂モールド工程:リードフレーム上の圧電振動子を所定の成形材料により樹脂モールドして表面実装型圧電振動子を形成する。
5.電極端子部切断工程:電極端子部にノッチ溝を入れ、電極端子にはんだメッキを施した後、ダミー端子部を残してリードフレームから電極端子部を切断する。
6.電気的テスト工程:リードフレームから電気的に独立されたリードフレーム上の表面実装型圧電振動子に電気的接触端子を当接させて電気的テスト行う。
これらの各工程を経て、表面実装型圧電振動子が製品として完成する。
上記各工程について、以下にその製造方法をさらに詳しく説明する。
[圧電振動子準備工程]
図8乃至図11は、気密端子が搭載される本実施形態の圧電振動子の搬送用パレットを説明するための概略斜視図であり、図8は、搬送用パレット全体を示す概略斜視図、図9は、図8の搬送用パレットを詳細に説明するための部分拡大斜視図、図10は、搬送用パレットの長方形薄板に気密端子が保持された状態を示す部分拡大斜視図、図11は、搬送用パレットに気密端子が保持された状態の全体を示す概略斜視図である。
また、図12は、圧電振動片整列治具と搬送用パレットとの位置合せを説明するための概略斜視図、図13は、本実施形態の電気的測定を説明するための実施例概略斜視図、図14は、本実施形態の搬送用パレットに保持された圧電振動子の概略全体斜視図である。
圧電振動子の製造工程では、気密端子1の位置合せと搬送の手段として、気密端子のアウターリードを保持させた圧電振動子の搬送用パレットを用いている。
図8に示すように、本実施形態の圧電振動子の搬送用パレット10は、長方形薄板状の形状をしたパレット10の長辺の一辺に複数の切り込み部11を有している。切り込み部11は、図9に示すように、少なくとも2箇所を対にして配列されている。そして、切り込み部11の幅Aはアウターリード3の径Bと略等しく、切り込み部11の対の間隔Cは圧電振動子の幅Dより大きくしている。
搬送用パレット10は、数μmの加工精度が得られる汎用の精密加工機械である例えばダイサーを用い、搬送用パレット10の一辺に複数の切り込み部11を複数形成し、切り込み部11の間にアウターリード3を挟持させ,本実施形態の工程に必要なパレット10の形状と、複数切り込み部11及びアウターリード3の位置を高精度なものにしている。
アウターリード3は、図10に示すように、複数の切り込み部11幅を僅かに小さくしての圧入、または僅かに大きくしてのカシメ、接着などの方法により挟持、保持される。
本実施形態例では、搬送用パレット10の形状精度、切り込み部11の幅精度、切り込み部11の累積ピッチ精度は5μm以内でできている。図9に示す切り込み部11の幅A寸法は0.16mm、アウターリード3の径Bは0.18mmと略等しくしている。切り込み部11の対の間隔C寸法は1.5mm、圧電振動子の幅D寸法は1.1mm、インナーリード2の間隔Eは0.3mmとして、切り込み部11の対の間隔C寸法は圧電振動子の幅D寸法よりも大きく、インナーリード2の間隔E0.3mmの5倍としていることにより、インナーリード2の回転角度精度をアウターリード3回転角度位置の1/5に抑えられている。
このことによって、前述精密加工機械の加工精度で得られる高精度レベルに、気密端子1のアウターリード3及び気密端子1内側のインナーリード2の位置精度が搬送用パレット10内において高精度に確保される。
搬送用パレット10の材料はセラミック材料からなり、複数切り込み部11の位置精度を維持して複数切り込み部11間は電気的絶縁を保つことができ、本実施例である接合対象インナーリード2を電気的に独立させ、また、圧電振動片4の駆動電圧を印加することにより所定の周波数を得る測定工程に好適である。
そして搬送用パレット10は、図11に示すように、保持された個々の気密端子1をまとめて一度に容易に搬送移動することができ、長方形薄板状の単純な形状から、搬送用パレットの脱着も容易にすることができるものであり、搬送用パレット10の位置合せが容易にかつ安定させやすく本実施形態の接合工程の自動化対応に適している。また、繰返し行われる位置合せ作業と製造の装置間搬送に絶え得る耐磨耗性、そして加熱、真空に対応して要求される圧電振動子の搬送用パレット10への圧電振動子製造の複数工程にも好適である。
アウターリード3は、図10に示すように、アウターリード3の中央部3aを外側へ向け、切り込み部11幅の寸法に成形されて挿入される。そして、アウターリードの回転角度と、パレットの複数溝の位置精度が高い精度で得られることから、アウターリード曲げの必要な形状に成形することができ、接合に必要な中央部の位置を精度良くすることができる。
このようにして、図11に示す圧電振動子の搬送用パレット10に高い精度で搭載された気密端子1内側のインナーリード2を、図12に示すように、圧電振動片4が整列されている整列治具12に対して、インナーリード2位置精度の確保されたパレット10を位置合せするとともに、圧電振動片4に対して、インナーリード2を当接し、そのインナーリード2へ圧電振動片4が加熱、接合される。
つぎに、上述の所定の周波数を得る周波数調整工程では、加熱された炉を通過させた後、図13に示すように、真空中において測定端子13が設けられた測定ブロック14上に、アウターリード3が挟持された圧電振動子の搬送用パレット10を配置して、測定端子13を圧電振動子のアウターリード3に当接させる。圧電振動片4の駆動電圧が印加することにより所定の周波数を得ることを繰返し周波数調整がなされ、そして封止管5を気密端子1に封入され、図14に示すように、圧電振動子準備工程として、搬送用パレット10に保持された状態の圧電振動子6が完成される。
[リードフレーム準備工程]
つぎに、リードフレーム準備工程について図15乃至図22を参照して説明する。図15乃至図19は本実施形態に係るリードフレームを示す図であり、図15は、概略斜視図、図16は、概略平面図、図17は、図16におけるA部の部分拡大斜視図、図18は、図16におけるB部の部分拡大平面図、図19は、後工程でスリット加工が施された状態を示す平面図である。また、図20は、本実施形態の表面実装型圧電振動子がリードフレーム上に樹脂モールドされた概略斜視図、図21は、アウターリードとリードフレームに形成した電極端子との接合工程を説明するための概略斜視図、図22は、本実施形態の電気的テストを説明するための実施例概略斜視図である。
リードフレームは、後述するアウターリードと電極端子の接合工程、樹脂モールド工程、電極端子部切断工程、そして電気的テスト工程、それぞれの工程に深く関わって重要な位置付けにある。そのリードフレームの準備工程について詳しく説明する。
本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム20は、図15に示すように、一つ以上の位置決め孔21を有する一対のサイドフレーム22と、一対のサイドフレーム22間を橋絡するセクションバー23と、図16に示す第1及び第2のリード部24、25とから構成されている。
本実施形態のリードフレーム20は、例えば厚さが0.15mmの板状をした銅系合金等の導電性の金属からなる平板材にプレス加工を施し、サイドフレーム22、セクションバー23、第1及び第2のリード部24,25をプレスして形成した後、所定の曲げ加工を施すことによって形成される。
サイドフレーム22とセクションバー23で仕切られたフレームエリア26内には、図16に示すように、個々のリード部を支えるための枠フレームなどはなく第1及び第2のリード部24,25のみが備えられている。そのため、大きな面積を占めたエリアとなり、フレームエリア26内を最大に活用できる。
フレームエリア26内には、図16のA部拡大図である図17、B部拡大図である図18に示すように、セクションバー23から適宜の間隔で延びる複数の第1のリード部24と、第1のリード部と対峙して同間隔で延びる複数の第2のリード部25とが備えられている。第1及び第2のリード部24,25は、リードフレーム20の長手方向を向き、リードフレーム20の幅方向に配列してセクションバー23で支えられ、無駄フレームのない最少構成のリードフレーム20としている。
第1のリード部24先端は隣接するリード部と繋がって中央部に第1の突出部27を、第2のリード部25先端は2つに分岐して第2の突出部28を形成している。
第1の突出部27には垂直部を形成し、後の製造工程を経て表面実装型圧電振動子31のダミー端子32となる。
第2のリード部25先端の2つに分岐した第2の突出部28は垂直部と水平部とからなるクランク状に曲げられて形成し、後の製造工程を経て表面実装型圧電振動子31の電極端子33となる。
図18に示すように、第1のリード部24とフレームエリア26を挟んでリードフレーム20の長手方向に対峙する第2のリード部25との中心を結ぶ複数の中心線上には、第1のリード部24及び第2のリード部25のそれぞれに対応して複数の貫通孔29が設けられている。また、この貫通孔29は、リードフレーム20の長手方向位置として、セクションバー23と第1のリード部24との交点にあたる位置、及びセクションバー23と第2のリード部25との交点にあたる位置にそれぞれ設けられている。
この複数の貫通孔29を予めこの位置に設けた理由は、後工程である電極端子部切断工程において、この貫通孔29を終点とする少なくともこの貫通孔29の直径以下の幅寸法のスリット加工を行うためである。
一端が閉じている形状のスリット加工の場合は、形状の閉じている側の切断刃具に局部的負担がかかり、切断刃具の寿命に影響を与え継続しての加工が困難となる。このことから、リードフレーム20の第1のリード部24先端中央部から貫通孔29までの間にスリット加工を施す場合、貫通孔29を設けることにより、切断刃具に局部的負担がかかることなくスリット加工を継続して行えることになるからである。このスリット加工については、後の電極端子部切断工程の説明において改めて詳述することとする。
これにより、長さ寸法に対して1/3から1/5と幅寸法の小さいことに特徴を持つ表面実装型圧電振動子31を図20に示すように、リードフレーム20の長手方向に向かせ、リードフレーム20の幅方向に配列させることにより、表面実装型圧電振動子31を高密度のマトリックス状に配置することができるリードフレーム20となる。
本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム20の電極端子33とアウターリード3との接合工程においては、図21に示し後述するように、リードフレーム20の電極端子33の配列と同一の位置に配列することにより、搬送用パレット長方形薄板10の一度の位置合せで、配列された複数のアウターリード3が同時にして高精度に位置合せされる。そして、接合する電極端子33へ重ねてアウターリード3の位置を転写して接合することにより、同時にして高精度にかつ安定して接合することができるリードフレーム20となる。
本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム20の樹脂モールド工程においては、図20に示し後述するように、キャビティ間を一つの平面で連接させたキャビティ間平面とすることにより、隣接キャビティ間を狭ピッチとして、サイドフレーム22の方向とした第1及び第2のリード部24、25及び長手方向キャビティとすることにより、表面実装型圧電振動子をスペース効率良く配列させ、セクションバー23上に配置する一つのランナーから第1のリード部間と第2のリード部間とに向けて設けた射出成形口とを含むことによって、無駄フレームのない最少構成のセクションバー23上に、キャビティ当たりのランナー長さを最少にしてキャビティ密度と樹脂使用率を最大にしたモールド構造がとれるリードフレーム20となる。
また、第1及び第2のリード部24,25及びキャビティ長手方向はサイドフレーム22の方向に、圧電振動子配列はセクションバー23方向とすることによって、サイドフレーム22の長手方向に発生していたモールドの中心ずれを表面実装型圧電振動子に影響受けにくい長手方向に向け、表面実装型圧電振動子の中心ずれによる第1及び第2のリード部切断工程のリード切断による樹脂カケ発生をなくすことができる樹脂モールド構造がとれるリードフレーム20となる。
本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム20は、後述する電極端子33部切断工程において、貫通孔29を終点としたスリット30加工を施すことにより、繋がる箇所の溝形成面の拡張がスリット30に吸収されてリードフレーム20の幅方向に反りを生じない。
本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム20の電気的テスト工程においては、図22に示し後述するように、2方向の端子をもち一方を電極端子33としての機能する端子、他方を電気的に完全に独立されたダミー端子32として、無駄フレームのない最少構成のセクションバー23上に狭ピッチにしてリードフレーム全体ではマトリックス状に高密度配列することができ、電気的テスト測定ブロック34上の当接させる電気的接触端子35数を最大化させるリードフレーム20となる。
以上のように、上述の方法により、表面実装型圧電振動子用リードフレーム20は、アウターリード3と電極端子33の接合工程などの位置合せを行うための必要な位置精度を満たし、樹脂モールド工程の樹脂カケ発生をなくし、樹脂モールド金型が複雑になることなく、キャビティ密度を高めて金型精度を維持し、切断工程のリードフレーム変形をなくし、電気的テスト工程の表面実装型圧電振動子の電気的テストがリードフレーム上で測定可能なリードフレームとなっている。
[アウターリードと電極端子の接合工程]
次に、アウターリードと電極端子の接合工程について、図21及び図23乃至図25を参照して説明する。
図21は、先にも述べたように、本実施形態のアウターリードとリードフレームに形成した電極端子との接合工程を説明するための全体概略斜視図である。図23は、アウターリードとリードフレームに形成した電極端子との接合方法を説明するための図であり、図23(a)は、接合用電圧を印加する方法を示す図、図23(b)は、図23(a)の圧電振動子の右側面図である。図24は、圧電振動子をパレットから分離する方法を示す概略斜視図である。図25は、本実施形態の接合工程での完成形状を説明するための概略斜視図である。
リードフレーム準備工程で説明したように、リードフレーム20の構成を要約すると、図18に示すフレームエリア26内には、セクションバー23から適宜の間隔で延びる複数の第1のリード部24と、第1のリード部と対峙して同間隔で延びる複数の第2のリード部25とを備えて、第1のリード部24先端は隣接するリード部と繋がって中央部に第1の突出部27を、第2のリード部25先端は2つに分岐して第2の突出部28を形成している。第1の突出部27には垂直部を形成し、図19に示し後述するスリット加工形状30を形成後、表面実装型圧電振動子31のダミー端子32となる。第2のリード部24先端の2つに分岐した第2の突出部28は垂直部と水平部とからなるクランク状に曲げられて形成し、後の製造工程を経て表面実装型圧電振動子31の電極端子33となる。セクションバー23は、搬送用パレット長方形薄板10、樹脂モールド時のランナー配置としての用途として幅に余裕をもっているため従来のリードフレームに比べ、後述するスリット加工形状30を形成するまで、相対的にリードフレーム20の強度、剛性が高く、ダミー端子32と電極端子33の形状位置精度が維持されている。
図23(b)に示すように、ダミー端子32は、水平に延びる部分32aと、その水平に延びる部分32aから垂直に延びる部分32bを備えている。ダミー端子32と対峙している電極端子33は、リードフレーム20のセクションバー23から水平に延びる部分33aと、水平に延びる部分33aから垂直に延びる部分33bと、垂直に延びる部分33b上端から水平に延びる部分33cを備えている。また、水平に延びる部分33a、32aは、樹脂モールド後は実装基板の外部電極と接続されるようになる表面実装型圧電振動子の下部電極端子33a、32aとして構成される。
この接合工程では、圧電振動子6をリードフレーム20の表面実装型圧電振動子31の配列用空間であるフレームエリア26に配置し、正しく位置合せして、アウターリード3をリードフレーム20の上部電極端子33cに載せて、アウターリード3と上部電極端子33cを下部接合電極36で受けて上部接合電極37と挟んで電圧印加して接合する。
まず、図15及び図16に戻ってリードフレーム20を説明する。図15に示すように、リードフレーム20のサイドフレーム22には、複数の位置決め孔21がそれぞれ一定間隔で設けられている。リードフレーム20の位置決め治具には、リードフレーム20の複数の位置決め孔21に対応して、リードフレーム20の位置決め用ピンが一定間隔で起立するよう設けられる(図示せず)。リードフレーム20の位置決め用ピンを複数の位置決め孔21に挿入することによって、リードフレーム20が位置合せされる。
つぎに、圧電振動子6をリードフレーム20の表面実装型圧電振動子31の配列用空間である図16に示すフレームエリア26に配置する。
理解のために、従来の圧電振動子6単体毎に移載する方法では、圧電振動子6位置合せには、アウターリード3の回転角度、アウターリード3と電気的導通を成す接合箇所3a、そしてアウターリード3の切断端末位置の位置合せすることは困難であり、前述の3つの位置合せを正しく満たす必要があった。
すなわち、2本を対とした上部電極端子33cに対する2本を対としたアウターリード3との回転角度差と、上部電極端子33cの中央部と上部電極端子33cの接合すべき箇所とをアウターリード3を曲げて成形して必要な接合箇所3aを一致させる位置合せと、上部電極端子33cから圧電振動子6外形までの間にアウターリード3の端末を収めるとの、3つの位置合せがあり、正しく位置合せして接合することができないという不都合があった。
そこで、本実施形態では、圧電振動子6のアウターリード3の回転角度と位置精度が確保された圧電振動子搬送用パレット10を位置合せ手段として用いる方法により、アウターリード3とリードフレーム20とを位置合せする。
図21に示すように、搬送用パレット10とリードフレーム20との位置を定めるために、リードフレーム20位置決め治具には、リードフレーム20の位置決め用ピン(図示せず)と同一基準の搬送用パレット10位置合せ基準が設けられている。搬送用パレット10位置合せ基準に搬送用パレット10を当接させることによって、搬送用パレット10とリードフレーム20の同一基準の位置合せがされる。
アウターリード3が挟持、保持されているパレット10は、前述の圧電振動子準備工程で説明したように、正しく位置合せするために必要なパレット10の形状精度と位置精度を満たしている。すなわち、
1.前述の汎用の精密加工機械で加工された加工精度で得られるレベルにパレット10の形状精度が満たされており、気密端子1のアウターリード3の位置精度が確保されている。
2.図9に示す、気密端子1から突出する位置のインナーリード2と同半径のアウターリード3の半径Eが、圧電振動子6の封止管5外形Dに対して小さいことに比べて、アウターリード3の保持する配置の切り込み部11の間隔Cが前述のように、封止管3外形Dよりも大きくした寸法であることにより、アウターリード3の回転角度と中央接合箇所3aの位置が規制されている。
3.アウターリード3と接合するリードフレーム20は、変形に対して、高められた剛性によって高精度なリードフレーム20であることから、複数の位置決め孔21に位置決め用のガイドピン等を利用して位置決めすることによって、位置合せ精度が得られ、電極端子33とを接合する工程においては、アウターリード3と電極端子33とを安定した接合が得られる条件を満たしている。
4.また、ダミー端子32と電極端子33は圧電振動子6の配列が同一方向であるため、リードフレーム20に対する搬送用パレット10の位置合せが容易であり、移載用治具等を用いた機械処理を行う場合には好適である。
以上のことから、搬送用パレット10は、アウターリード3の回転角度、アウターリード3と電気的導通を成す接合部などのアウターリード3中央箇所3a、そしてアウターリード3先端切断端末箇所の3つの位置合せに利用することが可能となる。
圧電振動子6の円筒状の側面に対応したR面とした従来方法の位置決め手段を必要とせず、リードフレーム20に対するアウターリード3と圧電振動子6とを、正しく位置決めする手段とすることができる。また、アウターリード3の端末を必要な位置精度で収めることができることから、表面実装型圧電振動子31の長手方向の小型化に効果を奏する。
リードフレーム20の電極端子33の配置と、搬送用パレット10に搭載された圧電振動子6のアウターリード3の配置は、図21に示すように同一の配列にしている。リードフレーム20の電極端子33の配置と、搬送用パレット10のアウターリード3の配置は同一の配列であることにより、リードフレーム20と搬送用パレット10で保証された安定した位置精度をそのまま転写することができ、精度と安定した姿勢を確保した接合準備がなされる。
この状態で図23(a)に示すように、圧電振動子6外側のアウターリード3と電気的導通を成す上部電極端子33cの下部に下部接合電極36を当接させ、アウターリード3の上から当接した上部接合電極37との間を加圧して、下部接合電極36と上部接合電極37に電圧を加えることによりアウターリード3と上部電極端子33cとが接合される。
つぎに、図24に示すように、アウターリード3と電極端子33との接合後は、アウターリード3の、接合位置と搬送用パレット10との間に対して、レーザー装置38からレーザー光39を照射して切断し、リードフレーム20と接合によって一体となっていた圧電振動子6を搬送用パレット10から分離する。
圧電振動子6のアウターリード3をリードフレーム20上に正しく位置決めして接合させた後に、リードフレーム20を基準としたアウターリード3の切断位置に、レーザー光39を照射して切断し、図25に示すように、圧電振動子6を搬送用パレット10から分離することから、アウターリード3の切断位置は、圧電振動子6長さ方向寸法のバラツキと、バラツキを含めたアウターリード3の切断精度のバラツキの影響を受けることなく、アウターリード3の端末を必要な位置精度で収められる。
また圧電振動子6をリードフレーム20に正しく位置合わせすることができることによって、電気的接続を確実とするとともに圧電振動子6の周囲に適切に樹脂モールド部を形成することができる。
以上のように、上述の方法により、2本を対とした上部電極端子33cに対するアウターリード3との回転角度は、長方形薄板の複数の切り込み部11に規制され、アウターリード3位置精度の必要な位置精度を満たし、アウターリード3の回転角度差と、長方形薄板の複数切り込み部11の位置精度が高い精度で得られることから、アウターリード曲げの必要な形状に成形することができ、必要な接合箇所を一致させられる。リードフレーム20の電極端子33の配置と、長方形薄板のアウターリード3の配置は、同一の配列であることにより、リードフレーム20と長方形薄板で保証された安定した位置精度を確保することができ、安定した接合が得られる。リードフレーム20を基準としてレーザー光39を照射して切断分離することができることから、アウターリード3の端末を必要な位置精度で収められる。
[樹脂モールド工程]
つぎに、図26に示す圧電振動子6を収容した状態で樹脂モールド成形用の上金型40と下金型41を閉じて、成形材料を注入して樹脂モールド部42を形成して、図27に示すリードフレーム20上で圧電振動子6の単位面積当たりの数量をマトリックス状に高密度として樹脂モールドする工程を説明する。
図26は、本実施形態の表面実装型圧電振動子31の樹脂モールド構造を示す概略断面図であり、図27は、本実施形態のリードフレーム20上に樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子31の概略斜視図であり、図28は、本実施形態の樹脂モールド構造を説明するための概略平面図である。また、図29は、図28の部分拡大図である。
本実施形態の樹脂モールド構造は、先の図25に示すリードフレーム20上の電極端子33と接合された圧電振動子6及びダミー端子32を、図26に示す上金型40と下金型41を閉じて成形材料でモールドして、図27に示す樹脂モールド部42を形成する。
本実施形態の樹脂モールド構造に用いられるリードフレーム20は、サイドフレーム22とセクションバー23で仕切られた表面実装型圧電振動子31配列用フレームエリア26には、従来のリードフレーム補強用としてのフレームバーなどはないため、そこには表面実装型圧電振動子31を一つの平面で、複数並べて配列する樹脂モールド構造とすることができる。
すなわち、図26に示すように、樹脂モールドの上金型40は、表面実装型圧電振動子31を囲む外周の形状部43を形成する隣接キャビティ間の平面44が、一つの平面で連接させている。ダミー端子32と電極端子33のリード部及びキャビティ長手方向はサイドフレームの方向に、圧電振動子配列はセクションバー方向とするリードフレーム20に対して、隣接キャビティ間の平面44が一つの平面で連接している樹脂モールドの上金型40は、サイドフレーム22と、セクションバー23で仕切られたリードフレーム20の表面実装型圧電振動子31配列用フレームエリア26の間に入り込み、樹脂モールドの下金型41に接して表面実装型圧電振動子31を囲む外周形状部43を形成する。そして、図27に示すように、リードフレーム20上の樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子31ができあがる。
つぎに、ダミー端子32と電極端子33のリード部及びキャビティ長手方向はサイドフレームの方向に、圧電振動子配列はセクションバー方向とすることによって、樹脂モールド構造の樹脂モールドするランナー45は、図28に示すように、リードフレーム20長手方向に対して直角方向に、図29に示すように、セクションバー23の中央にして両側の表面実装型圧電振動子31へ樹脂を供給する配列にしている。射出成形口46の配置は、ランナー45両側の一方を表面実装型圧電振動子31の電極端子33側を、他方を電極端子33の反対側のダミー端子32側に形成している。
樹脂モールドするランナー45をリードフレーム20長手方向に対して直角方向に配置することにより、樹脂モールドするランナー45を中央にして両側に表面実装型圧電振動子31の本体長手方向に配列されている。
これにより、表面実装型圧電振動子31を囲む外周形状部43の周囲には従来のリードフレーム補強用としてのフレームバーなどがないリードフレーム20を構成していることから、樹脂モールドする上金型40、または下金型41は従来のセクションバー62、リード端子を支持するためのフレーム63を跨いだ構造をすることもなく、樹脂モールドするランナー45をスペース効率良く配置して、キャビティ密度を高めてフレームエリア26内に配置される表面実装型圧電振動子31の密度を高められて金型精度を維持することができる。
ここで、図30を参照して表面実装型圧電振動子31について説明する。
図30は、図28の樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子31部の拡大平面図であり、Lは表面実装型圧電振動子31の長さ寸法、Mは表面実装型圧電振動子31の幅寸法、Nは隣接する表面実装型圧電振動子31間の寸法、Pは隣接する表面実装型圧電振動子31間のピッチ寸法を示す。本実施形態例では、表面実装型圧電振動子31の長さ寸法Lは6.9mmであり、表面実装型圧電振動子31の幅寸法Mは1.4mmである。表面実装型圧電振動子31間ピッチ寸法Pは2.0mmである。表面実装型圧電振動子31の高さ寸法(図示せず)は高さ寸法1.4mmである。表面実装型圧電振動子31の長さ寸法Lに比べ、幅寸法Mが約1/5と狭い幅となっている。ピッチ寸法Pを狭くし高密度に配列して実施している。
樹脂モールド成形用の金型41とリードフレーム20の線膨張係数の差から起因される樹脂モールド成形用の金型41とリードフレーム20とのずれは、表面実装型圧電振動子31の長さ方向に現れやすい。
サイドフレームの長手方向に発生していたモールドの中心ずれを表面実装型圧電振動子に影響受けにくい長手方向に向けることによって、表面実装型圧電振動子31の外形形状は、切断する電極端子33の端部50が図30に示すように、斜面となっているため、切断するパンチがモールド樹脂に接触することを避けることができる。したがって、表面実装型圧電振動子31の中心ずれによるダミー端子32及び電極端子33のリード部切断工程のリード切断による樹脂カケ発生をなくすことができる。
本実施形態の樹脂モールド構造は、長さ寸法に対して1/3から1/5の小さい幅寸法の特徴をもつ表面実装型圧電振動子31を、2方向の端子をもち一方を電極端子33としての機能する端子、他方を電気的に完全に独立されたダミー端子32として、無駄フレームのない最少構成のセクションバー23上に狭ピッチにしてリードフレーム20全体ではマトリックス状に高密度に樹脂モールドすることができ、電気的テスト工程においての当接させる電気的接触端子数を最大化させる樹脂モールド構造には好適である。
以上のように、上述の方法により、成形材料により樹脂モールドする工程に起因するリード端子部切断工程の樹脂カケを生じることなく、また樹脂モールド金型が複雑になることなく、キャビティ密度を高めて、複数の表面実装型圧電振動子を同時により多く測定して、テスト作業を一括的に短時間で遂行して低コストとすることができる表面実装型圧電振動子の樹脂モールド構造となる。
[電極端子部切断工程]
樹脂モールド工程の次は、電極端子部切断工程である。電極端子部切断工程の説明は、図18及び図19に一度戻って行うこととする。
図18に示すように、本実施形態のリードフレーム20には、第1及び第2のリード部24及び25それぞれの中心を結ぶ中心線上に複数の貫通孔29が予め形成されている。電極端子部切断工程では、まず、この貫通孔29を終点とするフレームエリア26に開口するスリットを、貫通孔29の数に合わせて加工形成する。
図19は、リードフレーム20に複数のスリット30が加工形成された状態を示した平面図である。図13では、リードフレーム20の形状を分かり易くするために、既に整列固定されている表面実装型圧電振動子31については、その外形線のみを破線で示してある。
図19に示すように、スリット30の幅寸法は、少なくとも整列固定されている表面実装型圧電振動子31間の隙間寸法より小さく、かつ貫通孔29の直径よりも小さい。
一端が閉じているスリット30の形状加工の場合は、形状の閉じている側の切断刃具に局部的負担がかかり、切断刃具の寿命に影響を与え継続しての加工が困難となる。しかしながら、リードフレーム20の第1のリード部24の先端中央部から貫通孔29までの間にスリット30加工を施しても、貫通孔29が設けられているため、切断刃具に局部的負担がかかることなくスリット加工を継続して行えることになる。これと同様に、第2のリード部25の先端中央部から貫通孔29までの間にスリット30の加工を施しても、切断刃具に局部的負担がかかることなくスリット加工を継続して行えることになる。
スリット30の加工目的は、図18に示すようにセクションバー23に支えられている第1及び第2のリード部24及び25先端部の、後にダミー端子32と電極端子33となる箇所の裏面に、断面V字状のノッチ溝47を形成する場合があるためである。このノッチ溝47の目的は、後の切断時に加える荷重の低減であるが、このノッチ溝47を形成する際にスリット30がない場合には、リードフレーム20のノッチ溝47形成面が拡張されノッチ溝47形成面側への反りを生じることがある。
リードフレーム20の第1のリード部24先端中央部から貫通孔29までの間に、スリット30加工を施すことによって、ノッチ溝47を形成した時のリードフレーム20の変形が、細くなった第1及び第2のリード部24及び25の局部的な変形として吸収され、リードフレーム20全体としてのノッチ溝47形成面側への反りを防ぐことができる。
図18に示すように、第1及び第2のリード部24及び25先端の隣接するリード部と繋がっている箇所にノッチ溝47を形成しようとすると、その弊害として、繋がる箇所の溝形成面が拡張され、溝形成面側のリードフレーム20の幅方向に反りを生じることがある。リードフレーム20に反りが生じると、リードフレーム20の搬送と位置合せを機械処理で行う場合には、このような事態となると、後の工程を適切に進行することができない。そのために、図19に示すようにスリット加工30を施し、繋がる箇所のノッチ溝47形成面の拡張がスリット30によって吸収されてリードフレーム20の幅方向に反りを生じないようにしている。このような理由からノッチ溝47を形成する前に、この電極端子部切断工程内でスリット30を形成する。
つぎに、下部電極端子33bからスリット加工部までの間に、図19に示すように、のノッチ溝47を裏面から形成する。ノッチ溝47を形成した後、はんだメッキを施す。
はんだメッキ後、ダミー端子32を残してリードフレーム20から電極端子33を切断する。図30に示すように、切断は、リードフレーム20の表面にノッチ溝47に対応する位置で端子切断部50を形成して電極端子33をリードフレーム20から電気的に独立させる。
さらに、ダミー端子32を残してノッチ溝47に対応する位置で電極端子33を切断することにより、後述するリードフレーム20上での電気的テストが可能となる。
[電気的テスト工程]
図31は、本実施形態の電気的テストを説明するための実施例概略斜視図、図32は、図31を説明するための部分拡大図である。尚、図31及び図32においては、前工程で加工されたリードフレーム20のスリット30を省略している。
前述の図15に示すように、リードフレーム20準備工程では、長さ寸法に対して1/3から1/5の小さい幅寸法をもつ表面実装型圧電振動子31を、2方向の端子をもち一方を電極端子33として機能する端子、他方を電気的に完全に独立されたダミー端子32として、無駄フレームのない最少構成のセクションバー23上に狭ピッチにしてリードフレーム20全体ではマトリックス状に高密度配列することができ、当接させる電気的接触端子35数を最大化できるリードフレーム20を準備している。
つぎに、前述の図21に示すように、アウターリード3と電極端子33の接合工程では、リードフレーム20の電極端子33の配置と、搬送用パレット10のアウターリード3の配置は、リードフレーム20と搬送用パレット10で保証された安定した位置精度が確保され、安定した接合が得られている。
続いて、前述の図26に示すように、樹脂モールド工程では、樹脂モールド金型40、41が複雑になることなく、隣り合う表面実装型圧電振動子31のキャビティ密度を高めて、電気的接触端子35を同時により多く当接させ測定して、テスト作業を一括的に遂行できる表面実装型圧電振動子31の配置をした樹脂モールド構造としている。
このような製造工程となっていることによって、リードフレーム20上に形成する複数の表面実装型圧電振動子31の電極端子33に電気的接触端子35をより多く一括的に当接させることが可能となる。また、諸性能特性を保証する測定項目と測定精度によるその測定時間が増えてきて、そのテスト時間に多くを費やしている表面実装型圧電振動子31のテスト作業を、同時により多く一括的に短時間で測定遂行できるようになる。また、諸性能特性の測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を保証するには、リードフレーム準備工程、接合工程、樹脂モールド工程のそれぞれに上述のことが盛り込まれて可能となっている。
図22に示すリードフレーム20上でマトリックス状に高密度樹脂モールドされた複数の表面実装型圧電振動子の電極端子33列に対し、図30に示すように切り離して端子切断部50を形成する。端子切断部50が形成された表面実装型圧電振動子31は、リードフレーム20上で端子切断部50により電気的に完全に独立された状態にして、図31及び図32に示すように電気的テスト測定ブロック34上の電気的接触端子35を当接させる。
電気的テスト測定ブロック34は、電気的絶縁材料からなる板状の形状をして、貫通された穴に電気的接触端子35を挿入して固定された形態をしている。電気的接触端子35は、測定する当接側の反対側から配線が引き出され、表面実装型圧電振動子31を発振させる駆動回路と周波数測定回路(図示せず)へ接続されている。
電気的接触端子35に駆動電圧を印加させて表面実装型圧電振動子31を発振させる。そして、リードフレーム20上に形成する表面実装型圧電振動子31の電気的テストを遂行する。すなわち、表面実装型圧電振動子31は、リードフレーム20上で電気的に完全に独立された電極端子33に所定の電気を通電されることによって表面実装型圧電振動子31の電極不良品または良品であるかを電気的にテストすることができる。
そして、電気的テスト結果に対して、表面実装型圧電振動子31の外形面にレーザーマーカーによって、直列等価静電容量としての負荷容量と周波数偏差等の種類に分けた識別マークを印字する。
直列等価静電容量としての負荷容量と周波数偏差等の種類に分けた表面実装型圧電振動子31の識別ができるようになる。
識別された個々の表面実装型圧電振動子31は、その後、テープ等に搭載する工程では、前記電気的テストにかかる測定時間よりはるかに速く処理することができるため、諸特性が高精度等の各種ユーザーの用途にも、短時間で電気的テスト工程を処理される。
また、一括的に当接された電気的接触端子35は、一つ置きの表面実装型圧電振動子31に対して、発振させる駆動電圧の印加レベルを交互に変化させて、一つ置きの複数の表面実装型圧電振動子31を交互に測定する。
表面実装型圧電振動子31Aの電極端子33には、電気的接触端子35AA、35ABが当接され、表面実装型圧電振動子31Aに発振させる駆動回路と周波数測定回路が接続されている。同様に、表面実装型圧電振動子31B、31C、31Dには、電気的接触端子35BA、35BB、35CA、35CB、35DA、35DBが当接され、表面実装型圧電振動子31B、31C、31Dに発振させる駆動回路と周波数測定回路がそれぞれに接続されている。
一つ置きの表面実装型圧電振動子31B、31Dに対しては、発振させる駆動電圧の印加レベルをわずかに振動するレベルに低く継続駆動させておく。他方の一つ置きの測定対象表面実装型圧電振動子31A、31Cに対しては、駆動電圧の印加レベルを正常印加レベルにして駆動させ測定する。
測定対象の表面実装型圧電振動子31A、31Cの測定が終了した後には、表面実装型圧電振動子31A、31Cに対しては、発振させる駆動電圧の印加レベルをわずかに振動するレベルに低く継続駆動させ、他方の一つ置きの測定対象表面実装型圧電振動子31B、31Dに対しては、駆動電圧の印加レベルを正常印加レベルにして駆動させ測定する。
このように、隣接する前記表面実装型圧電振動子には駆動させる駆動電圧の印加レベルをわずかに振動するレベルに低く継続駆動させ、測定対象表面実装型圧電振動子には周波数影響を受けないようにする。そして、測定対象時には駆動電圧の印加レベルを正常印加レベルにすることにより、周波数が安定するまでの時間を短縮することができる。
このように交互に測定するようにすることにより、リードフレーム20上に狭ピッチで配列された複数の表面実装型圧電振動子31に対して、電気的接触端子35の当接を繰り返すことなく電気的接触端子35を当接させたままで、表面実装型圧電振動子31のテスト作業の測定個数を更に倍増させることができる。
そして、測定個数を倍増させることで大幅に表面実装型圧電振動子31測定時間を短縮できることから、諸性能特性の測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当てることができ、信頼性や品質を保証する表面実装型圧電振動子31を製造することができる。
測定終了後、電極端子33を切断して個々の表面実装型圧電振動子31に分離する。その後、直列等価静電容量としての負荷容量と周波数偏差等の種類に分けた識別マークに応じて、テーピングされ、出荷される。
以上のように、上述の方法により、2方向のリード端子をもち長さ寸法に対して1/3から1/5の小さい幅寸法の特徴を生かして、前記セクションバー上に狭ピッチにしてリードフレーム上ではマトリックス状に高密度配列された表面実装型圧電振動子に対して、セクションバー上で当接させる電気的接触端子を最大化させ、同時により多く一括的に測定して一個当たりでは短時間で遂行される。
そして、高密度配列化された複数の表面実装型圧電振動子に対して、電気的接触端子当接を繰り返すことなくまた隣接する振動子の周波数影響を受けることなく、電気的接触端子を当接させたままで、表面実装型圧電振動子の同時により多くのテスト作業を遂行し、前記短縮時間を諸性能特性測定項目と測定精度を保証する測定時間に割り当て、信頼性や品質を高められる。
本実施形態の表面実装型圧電振動子の概略斜視図。 図1の表面実装型圧電振動子のモールド樹脂を断面にした概略断面図。 本実施形態の表面実装型圧電振動子の電極端子を説明するための概略斜視図。 圧電振動子の構成を説明するための概略斜視図。 図3の電極端子を説明するための概略側面図。 図3の電極端子を説明するための概略側面図。 本実施形態に係る表面実装型圧電振動子の製造工程の概要を示すフローチャート。 本実施形態の圧電振動子の搬送用パレットを説明するための搬送用パレット全体を示す概略斜視図。 図8の圧電振動子の搬送用パレットを詳細に説明するための部分拡大斜視図。 本実施形態の搬送用パレットの長方形薄板に気密端子が保持された状態を示す部分拡大斜視図。 本実施形態の搬送用パレットに気密端子が保持された状態の全体を示す概略斜視図。 圧電振動片整列治具と搬送用パレットとの位置合せを説明するための概略斜視図。 本実施形態の電気的測定を説明するための実施例概略斜視図 本実施形態の搬送用パレットに保持された圧電振動子の概略全体斜視図。 本実施形態の表面実装型圧電振動子用のリードフレームを示す概略斜視図。 図15のリードフレームを説明するための概略平面図。 図16のリードフレームのA部の部分拡大斜視図。 図16のリードフレームのB部の部分拡大平面図。 図16のリードフレームにおいて、後工程でスリット加工が施された状態を示すB部の部分拡大平面図。 本実施形態の表面実装型圧電振動子がリードフレーム上に樹脂モールドされた概略斜視図。 アウターリードとリードフレームに形成した電極端子との接合工程を説明するための概略斜視図。 本実施形態の電気的テストを説明するための実施例概略斜視図。 本実施形態のアウターリードとリードフレームに形成した電極端子との接合方法を説明するための図であり、(a)は、接合用電圧を印加する方法を示す図、(b)は、図23(a)の圧電振動子の右側面図。 本実施形態の圧電振動子をパレットから分離する方法を示す概略斜視図。 本実施形態の接合工程での完成形状を説明するための概略斜視図。 本実施形態の表面実装型圧電振動子の樹脂モールド構造を示す概略断面図。 本実施形態のリードフレーム上に樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子を示す概略斜視図。 本実施形態の樹脂モールド構造を説明するための概略平面図。 図28の樹脂モールド構造を説明するための部分拡大図。 図28の樹脂モールドされた表面実装型圧電振動子を示す拡大平面図。 本実施形態の電気的テストを説明するための実施例概略斜視図。 図31を説明するための部分拡大図。 表面実装型圧電振動子を説明するための外観斜視図 図33の表面実装型圧電振動子の樹脂を切断した内部構造を示す概略断面図。 従来のリードフレームを示す概略斜視図。 図35の部分拡大図。 リードフレーム上の圧電振動子配列を説明するための平面図。 従来の圧電振動子の接合工程を説明するための概略断面図。 図38を説明するためのアウターリード側から見た概略正面図。 従来のリードフレームと金型形状の配置を説明するための概略拡大斜視図。 圧電振動子の発振回路図。 圧電振動子の負荷容量と周波数偏差の関係グラフ。
符号の説明
1 気密端子
2 インナーリード
3 アウターリード
3a アウターリードの中央部、接合箇所
3b アウターリードの先端部
4 圧電振動片
5 封止管
6 圧電振動子
7 マウント電極
10 本実施形態の圧電振動子搬送用パレット
11 切り込み部
12 圧電振動片整列治具
13 測定端子
14 測定ブロック
20 本実施形態の表面実装型圧電振動子用リードフレーム
21 位置決め孔
22 サイドフレーム
23 セクションバー
24 第1のリード部
25 第2のリード部
26 フレームエリア
27 第1の突出部
28 第2の突出部
29 貫通孔
30 スリット加工形状
31 表面実装型圧電振動子
32 ダミー端子
33 電極端子
33a 下部電極端子
33b 電極端子垂直部
33c 上部電極端子
33d 上部電極端子の接合すべき箇所
33e 下部電極端子の先端部
34 電気的テスト測定ブロック
35 電気的接触端子
36 下部接合電極
37 上部接合電極
38 レーザー装置
39 レーザー光
40 上金型
41 下金型
42 樹脂モールド部(キャビティ)
43 表面実装型圧電振動子を囲む外周形状部
44 隣接キャビティ間の平面
45 ランナー
46 射出成形口
47 ノッチ溝
50 端子切断部
60 従来のリードフレーム
61 従来のサイドフレーム
62 従来のセクションバー
63 従来のリード端子を支持するためのフレーム
64 圧電振動子の配列用空間
65 位置決め用貫通孔
66 従来の金型

Claims (9)

  1. リード端子を備えた気密端子に圧電振動片を接合し金属製のシリンダ状有底筒体の封止管により封入してなる圧電振動子と、
    前記リード端子と電気的導通を成し外部電極と接続する電極端子と、
    前記圧電振動子を被覆するモールド樹脂と、
    を有する表面実装型圧電振動子であって、
    前記圧電振動子の長手方向に関する前記リード端子の先端部の位置と、前記電極端子の下部に水平に形成された下部電極端子の先端部の位置とが略等しく、
    前記電極端子は、前記圧電振動子の長手方向に関する縦断面形状がコの字状であることを特徴とする表面実装型圧電振動子。
  2. 前記電極端子は、前記下部電極端子の前記圧電振動子の長手方向に関して前記圧電振動子側に垂直に形成された電極端子垂直部と、該電極端子垂直部の上端側に、前記圧電振動子の長手方向に関して前記圧電振動子から遠ざかる方向に水平に形成された上部電極端子とをさらに有する請求項1に記載の表面実装型圧電振動子。
  3. 前記下部電極端子と前記上部電極端子とは、前記圧電振動子の幅方向に関して互いに重ならない位置関係を有する請求項2に記載の表面実装型圧電振動子。
  4. 前記上部電極端子の前記圧電振動子の幅方向に関する位置が、前記下部電極端子よりも前記圧電振動子の中心側に配置される請求項3に記載の表面実装型圧電振動子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表面実装型圧電振動子を、リードフレームを用いて製造する表面実装型圧電振動子の製造方法であって、
    前記リードフレームには、それぞれ複数の位置決め孔を有する一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレーム間を橋絡するセクションバーと、前記サイドフレーム及び前記セクションバーとで仕切られたフレームエリアと、前記フレームエリア内に所定の間隔で配列し、前記セクションバーから延設した複数の第1のリード部と、該第1のリード部と対峙させて前記セクションバーから延設した複数の第2のリード部とを設け、
    前記電極端子を前記第1のリード部で形成する表面実装型圧電振動子の製造方法。
  6. 前記第2のリード部でダミー端子を形成する請求項5に記載の表面実装型圧電振動子の製造方法。
  7. 前記リード端子と電気的導通を成す前記上部電極端子を当接させて、電圧を加えることにより前記リード端子と前記電極端子とを接合する接合工程を有し、
    前記接合工程で、前記リード端子の径と略等しい複数の切り込み部を有する長方形薄板に前記リード端子を挟持させ、前記電極端子が形成される前記リードフレームの前記電極端子の配置と、前記長方形薄板に搭載された前記圧電振動子の前記リード端子の配置とを同一の位置に配列し、接合する電極端子へ重ねて前記リード端子の位置を転写して接合する請求項5または請求項6に記載の表面実装型圧電振動子の製造方法。
  8. 前記一対のサイドフレームと前記セクションバーとで仕切られたフレームエリア内に樹脂を入れ込む複数のキャビティを金型に形成して、前記圧電振動子の周囲を樹脂にてモールドする樹脂モールド工程を有し、
    前記樹脂モールド工程で、前記圧電振動子、前記リードフレーム及び前記金型それぞれの長手方向を同方向として樹脂モールドする請求項5または請求項6に記載の表面実装型圧電振動子の製造方法。
  9. 前記樹脂モールド工程後に前記複数の第1のリード部を切断し、前記複数の第2のリード部で前記表面実装型圧電振動子を支持し、整列した複数個の前記表面実装型圧電振動子のうち互いに隣接しない一つ置きの前記表面実装型圧電振動子に対して所定の駆動電圧を印加するとともに、前記所定の駆動電圧を印加された前記表面実装型圧電振動子に隣接する一つ置きの前記表面実装型圧電振動子には、前記所定の駆動電圧とは異なる電圧を印加し、印加電圧を交互に変化させる電気的テスト工程を有する請求項8に記載の表面実装型圧電振動子の製造方法。
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