JPWO2018235454A1 - コイルモジュールの製造方法およびコイルモジュール - Google Patents

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Abstract

安価で特性が優れたコイルモジュールと、その製造方法を提供する。コイルモジュール1は、一対の脚部6a1と、一対の脚部6a1の一端同士を繋ぐ橋絡部6a2とを有し、コイルコア13を跨いで配置される複数のコイル素体6aと、配線基板2に形成された複数の配線電極6bとを有するコイル導体6を備えるコイルモジュール1の製造方法は、複数のコイル素体6aを樹脂で一体化して素体集合体3を形成する集合体形成工程と、素体集合体3を配線基板2に実装することにより、コイルコア13の周囲を巻回するコイル導体6を完成させる導体形成工程とを備え、導体形成工程は、複数のコイル素体6aを金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体9を成形し、素体集合体3を形成する。

Description

本発明は、コイルコアの周囲を巻回するコイル導体を備えたコイルモジュールの製造方法およびこの製造方法で製造されたコイルモジュールに関する。
従来、図5に示すような配線基板とコイルとを備えるコイルモジュールが知られている。このコイルモジュール100は、配線基板101と、配線基板101の上面101aに載置された環状のコイルコア102と、該コイルコア102の周囲を螺旋状に巻回するコイル導体103とを備える。コイル導体103は、コイルコア102を跨いで配置される略U字状の複数のコイルピン103aと、配線基板101の下面101bに形成された複数の配線電極(図示省略)とで構成される。また、コイルピン103aがコイルコア102を跨ぐ位置にはサポート体104が配設される。サポート体104には、コイルコア102の嵌合用の凹部104aが形成されるとともに、各コイルピン103aの位置決め用の複数の挿通孔104bが形成される。配線基板101には各コイルピン103aの脚部の先端を挿入可能な貫通孔105が形成される。このようなコイルモジュール100では、各コイルピン103aの先端を対応する貫通孔105に挿入して、配線基板101の下面101bから突出させ、各コイルピン103aの先端と、対応する配線電極の端部とを半田で接合して、コイルコア102の周囲を螺旋状に巻回するコイル導体103が形成される。
特開平1−302809号公報
しかしながら、上記した従来のコイルモジュール100では、サポート体104に挿通孔104bを形成したり、配線基板101に貫通孔105を形成したりする必要があるため、コイルモジュールの製造コストが増加する。また、挿通孔104bへのコイルピン103aの挿入も、コイルピン103aの整列等に多くの工数がかかるため製造コストの増加の要因となる。
また、挿通孔104bは一般的にレーザ加工やドリル加工で形成されるが、独立した挿通孔104bを形成するためには、隣接する挿通孔104b間のピッチを一定値以上確保する必要がある。そのため、コイルピン103aを狭ピッチで配置したり、コイルモジュール100の小型化を図ったりするのが困難である。また、コイルピン103aを挿通孔104bに安定的に挿入するためには、コイルピン103aの径に対して、挿通孔104bの穴径を大きくする、いわゆるあそびが必要となる。この場合、コイルピン103aが傾くなど、コイルピン103aの位置精度が悪く、周波数特性等のコイル特性が低下するおそれがある。さらに、コイルピン103aの位置精度が悪いと配線基板101への半田実装時の歩留まりが低下するおそれもある。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、安価で特性が優れたコイルモジュールと、その製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のコイルモジュールの製造方法は、一対の脚部と、前記一対の脚部の一端同士を繋ぐ橋絡部とを有し、コイルコアを跨いで配置される複数のコイル素体と、配線基板に形成された複数の配線電極とを有するコイル導体を備えるコイルモジュールの製造方法において、複数のコイル素体を樹脂で一体化してコイル素体集合体を形成する集合体形成工程と、前記コイル素体集合体を前記配線基板に実装することにより、前記コイルコアの周囲を巻回する前記コイル導体を完成させる導体形成工程とを備え、前記集合体形成工程は、前記複数のコイル素体を金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体を成形し、前記コイル素体集合体を形成することを特徴としている。
この構成によると、コイル導体の一部をなすコイル素体の集合体(コイル素体集合体)を形成する際、複数のコイル素体を金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体を成形することにより形成する。このようにすると、従来のように、コイル素体を配列・固定するためにブロック体に挿通孔を形成する必要がないため、コイルモジュールを安価に製造することができる。また、ブロック体に挿通孔を形成しないため、各コイル素体を狭ピッチで配置することができる。また、挿通孔のあそびでコイル素体が傾く等の位置精度の低下が生じないため、コイル特性の優れたコイルモジュールを製造することができる。また、コイル素体が傾かないことで、コイル素体集合体の実装歩留まりが向上する。
また、前記複数のコイル素体を前記金型内に配列するときには、隣接するコイル素体同士が接続部で繋がれており、前記集合体形成工程では、前記ブロック体の前記接続部が露出する位置に貫通孔を形成し、前記コイル素体集合体を形成した後に、前記貫通孔を介して前記接続部を切断するようにしてもよい。
この構成によると、コイル素体集合体の形成時に、コイル素体の位置がずれて他のコイル素体に接触するのを防止することができる。また、ブロック体には隣接するコイル素体を繋ぐ接続部が露出する位置に貫通孔が形成されるため、コイル素体集合体の形成後に、容易に接続部を切断することができる。
また、上記した目的を達成するために、本発明のコイルモジュールは、配線基板と、前記配線基板の主面に載置されたコイルコアと、前記コイルコアの周囲を巻回するコイル導体とを備え、前記コイル導体は、一対の脚部と、前記一対の脚部の一端同士を繋ぐ橋絡部とを有し、前記コイルコアを跨いで配置されるコイル素体と、前記配線基板に形成された複数の配線電極とを有し、前記複数のコイル素体は、樹脂製のブロック体で固定されてコイル素体集合体をなし、前記コイルコアが前記ブロック体に収まるように配置されていることを特徴としている。
この構成によると、コイル導体の一部をなす複数のコイル素体は、ブロック体で固定されているため、コイル素体同士が短絡するのを防止することができる。また、コイルコアがブロック体に収まるように配置されるため、コイルコアがブロック体からはみ出て配置され得る従来のコイルモジュールと比較して周波数特性などのコイル特性が向上する。
また、前記ブロック体には、前記コイルコアを固定する位置決めガイドが形成されていてもよい。
この構成によると、コイル導体とコイルコアとの位置関係が変動するのを確実に防止できるため、コイル特性がさらに向上する。
また、前記複数のコイル素体それぞれは、前記一対の脚部の他端が、前記配線基板の前記主面と平行な方向に屈曲していてもよい。
この構成によると、コイル素体集合体を配線基板に実装する際に、各コイル素体と配線基板との接続面積を容易に増やすことができるため、コイル素体集合体の接続信頼性の向上並びにコイル素体集合体の実装歩留りの向上を図ることができる。
また、前記ブロック体は貫通孔を有し、該貫通孔から前記複数のコイル素体それぞれの一部が露出していてもよい。
この構成によると、コイル素体集合体における各コイル素体の配列状態の検査を容易に行うことができる。
また、前記複数のコイル素体それぞれは、少なくとも2つの異なる幅を有していてもよい。
この構成によると、コイル素体の太いところを利用してピックアップするなど、コイル素体の取り扱いが容易になる。
本発明によれば、コイル導体の一部をなすコイル素体の集合体(コイル素体集合体)を形成する際、複数のコイル素体を金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体を成形することにより形成する。このようにすると、従来のように、コイル素体を配列・固定するためにブロック体に挿通孔を形成する必要がないため、コイルモジュールを安価に製造することができる。また、ブロック体に挿通孔を形成しないため、各コイル素体を狭ピッチで配置することができる。また、挿通孔のあそびでコイル素体が傾く等の位置精度の低下が生じないため、コイル特性の優れたコイルモジュールを製造することができる。また、コイル素体が傾かないことで、コイル素体集合体の実装歩留まりが向上する。
本発明の一実施形態にかかるコイルモジュールの部分断面図である。 図1の素体集合体の斜視図である。 図1のコイル素体を説明するための図である。 図1のブロック体の変形例を示すである。 従来のコイルモジュールの分解斜視図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態にかかるコイルモジュール1について、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1はコイルモジュール1の部分断面図、図2(a)は素体集合体3の基板接続部6a3を下にした状態の斜視図、図2(b)は素体集合体3の基板接続部6a3を上にした状態の斜視図、図3はコイル素体6aを説明するための図で、(a)は隣接するコイル素体6aの切断前の図、(b)は切断後の図、(c)は折り曲げ加工後の図である。
図1に示すように、この実施形態にかかるコイルモジュール1は、配線基板2と、該配線基板2の上面2aに実装された素体集合体3(本発明の「コイル素体集合体」に相当)と、配線基板2の下面2bに実装された複数の部品4と、これらの部品4を封止する封止樹脂層5とを備える。なお、この実施形態のコイルモジュール1は、複数のコイル素体6aと、複数の配線電極6bとによりコイルコア13の周囲を巻回するコイル導体6が形成される。そして、このコイル導体6がアンテナとして機能することにより、RF−ID(Radio Frequency−Identification)用のアンテナモジュールとして使用される。
配線基板2は、例えば、ガラスエポキシ基板やセラミック基板(例えば、低温同時焼成セラミック基板:LTCC基板)などであり、上面2aにはコイル導体6の一部をなす複数の配線電極6bが形成される。また、配線基板2の下面2bには、各部品4の実装電極を含む複数の配線電極7が形成される。また、配線基板2には、上面2aに形成された配線電極6bと下面2bに形成された配線電極7とを接続するビア導体8が形成される。なお、配線基板2に形成される各種配線電極6b,7およびビア導体8は、いずれも、Cu、Ag、Au等、一般的に配線電極に使用される材料で形成される。
部品4は、SiやGaAs等の半導体で形成された半導体素子や、チップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗等のチップ部品で構成され、半田接合などの一般的な表面実装技術により配線基板2に実装される。なお、この実施形態では、各部品4が配線基板2の下面2bに実装されているが、素体集合体3とともに配線基板2の上面2aに実装されていてもよい。
コイルコア13は、例えば、Ni−Znフェライト、Mn−Znフェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成される。
コイル導体6は、配線基板2に形成された複数の配線電極6bと、素体集合体3の一部を構成する複数のコイル素体6aとを有し、コイルコア13の周囲を螺旋状に巻回する。素体集合体3は、複数のコイル素体6aが樹脂製のブロック体9で一体化されてなる。
各コイル素体6aは、同じ形状で形成されている。具体的には、図3(c)に示すように、各コイル素体6aは、いずれも略平行に配置された一対の脚部6a1と、両脚部6a1の一端同士を繋ぐ橋絡部6a2とを有するとともに、両脚部6a1の他端の先端が略90°に屈曲してなる基板接続部6a3が形成されている。
ブロック体9は、各コイル素体6aが配列された状態で固定するための媒体として機能しており、コイルコア13を収容する箇所が切欠かれている(切欠部9a:図2(a)参照)。切欠部9aは、直方体のコイルコア13の一の面が当接する第1内壁9a1と、コイルコア13の前記一の面に対して垂直な4つの面のうち、平行な一対の面に当接する第2内壁9a2、第3内壁9a3とを有する(図2(b)等参照)。また、ブロック体9には、第2内壁9a2、第3内壁9a3に対して垂直な方向に張り出した板状の複数の位置決め片9b(本発明の「位置決めガイド」に相当)が設けられる。各位置決め片9bは、コイルコア13の前記一の面に対して垂直な4つの面のうち、前記平行な一対の面とは異なる、残りの平行な一対の面に当接してコイルコア13を挟む。このような構成により、各位置決め片9bにより、コイル導体6の巻回軸aと平行な方向へのコイルコア13の移動が規制される。また、ブロック体9の第2内壁9a2、第3内壁9a3により、コイルコア13がコイル導体6の巻回軸aと垂直な方向への移動が規制される。なお、ブロック体9は、例えば、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂で形成することができる。
各コイル素体6aそれぞれは、ブロック体9の切欠部9aにコイルコア13が配設されたときに、両脚部6a1と橋絡部6a2とによりコイルコア13を跨ぐ位置でブロック体9に固定される。すなわち、素体集合体3が配線基板2に実装された状態において、各コイル素体6aは、一方の脚部6a1それぞれがコイル導体6の巻回軸aに対して一方側(コイルコア13の一方側)に配置されるとともに、他方の脚部6a1それぞれが当該巻回軸aに対して他方側(コイルコア13の他方側)に配置された状態で、巻回軸aと平行な方向に配列・固定される(図1および図2(b)参照)。なお、各コイル素体6aの基板接続部6a3は、ブロック体9に被覆されておらず、各基板接続部6a3が素体集合体3を配線基板2に実装するときの接続部となる。
配線基板2の上面2aに形成された各配線電極6bはそれぞれ、各コイル素体6aそれぞれと対をなして設けられる。そして、各配線電極6bそれぞれは、対を成すコイル素体6aの一方の脚部6a1に繋がる基板接続部6a3と、該対を成すコイル素体6aに隣接するコイル素体6aの他方の脚部6a1に繋がる基板接続部6a3とを接続する。このようなコイル素体6aと配線電極6bとの接続構成により、コイルコア13の周囲を巻回するコイル導体6が形成される。
封止樹脂層5は、各部品4を封止するものであり、配線基板2の下面2bに積層される。封止樹脂層5は、例えば、エポキシ樹脂などの一般的な封止樹脂で形成されている。
(コイルモジュールの製造方法)
次に、コイルモジュール1の製造方法について説明する。各コイル素体6aは、1枚の金属板(例えば、Cu板)の切断加工後に折り曲げ加工を施すことより形成される。具体的には、図3(a)に示すように、各コイル素体6a(折り曲げ加工前)が平行かつ等間隔で配列された形状となるように1枚の金属板の切断加工を行う。このとき、折り曲げ加工後に各コイル素体6aの橋絡部6a2を成す位置において、隣接するコイル素体6aを繋ぐ素体接続部10(本発明の「接続部」に相当)を残した状態とし、コイル素体結合体11を形成する。
次に、コイル素体結合体11を折り曲げ加工して、各コイル素体6aそれぞれに、一対の脚部6a1、橋絡部6a2および基板接続部6a3を形成する。このとき、各コイル素体6aは素体接続部10で繋がれているため、折り曲げ加工後も配列したままの状態を維持する(図3(c)参照)。
次に、ブロック体9の形状に合わせた金型内に、折り曲げ加工後のコイル素体結合体11を配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体9を成形することにより、素体集合体3を形成する。このとき、ブロック体9から各コイル素体6aの橋絡部6a2の一部および各コイル素体6aの基板接続部6a3が露出するようにする(図2参照)。さらに、ブロック体9における、コイル素体結合体11の素体接続部10が位置するところに、貫通孔12が形成されるようにブロック体9を成形する。
次に、ブロック体9の貫通孔12に切断部材を挿入したり、レーザ光を照射したりするなどして素体接続部10を切断し、各コイル素体6aを分離する。このような切断方法によると、各コイル素体6aそれぞれは、図3(b)に示すように、素体接続部10を切断したところが、他の箇所よりも太くなる。
次に、ブロック体9の切欠部9aにコイルコア13をセットした上で、配線基板2の上面2aに素体集合体3を実装し、コイルモジュール1が完成する。このとき、各コイル素体6aの基板接続部6a3を対応する配線電極6bの端部に半田で接続し、コイルコア13の周囲を螺旋状に巻回するコイル導体6を形成する。なお、配線基板2は、一般的な配線基板の形成方法で形成することができる。また、素体集合体3および各部品4の配線基板2への実装順序は、各部品4を実装した後に素体集合体3を実装してもよいし、素体集合体3を実装した後に各部品4を実装してもよい。
したがって、上記の実施形態によれば、コイル導体6の一部をなすコイル素体6aの集合体(素体集合体3)を形成する際、複数のコイル素体6aを金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体9を成形することにより形成する。このようにすると、従来のように、コイル素体を配列・固定するためにブロック体に挿通孔を形成する必要がないため、コイルモジュール1を安価に製造することができる。また、従来のコイルモジュール100のように、サポート体104の挿通孔104bを形成する構成の場合、隣接する挿通孔104bが繋がらないようにするために、一定値以上の間隔が必要となる。したがって、挿通孔104b間のピッチを狭くするのに限界があるが、この実施形態のコイルモジュール1では、ブロック体9(従来技術の「サポート体104」に相当)に挿通孔を形成しないため、各コイル素体6aを狭ピッチで配置することができる。また、従来のコイルモジュール100(図5参照)のように、挿通孔104bのあそびにより、コイル素体6aが傾く等の位置精度の低下が生じないため、コイル特性の優れたコイルモジュール1を製造することができる。また、コイル素体6aが傾かないことで、素体集合体3の実装歩留まりが向上する。
また、素体集合体3を形成する際、各コイル素体6aが素体接続部10で繋がれたままの状態で、樹脂成形を行うため、金型に樹脂を導入する際の圧力などにより、各コイル素体6aの配列状態が変化するのを防止できる。特に、コイルコア13を大きくしたい場合は、コイル素体6aも大型化(例えば、脚部6a1が3mm以上)するため、このような場合に各コイル素体6aが素体接続部10で繋がれたままの状態で樹脂成形を行うと、コイル素体6aの配列状態の変化の防止効果がさらに高まる。
また、ブロック体9には、素体接続部10の位置に貫通孔12が形成されるため、ブロック体9の樹脂成形後に素体接続部10を容易に切断することができる。また、素体集合体3の完成後は、各コイル素体6aの橋絡部6a2の一部がブロック体9の表面から露出するため、素体集合体3が完成した後に、コイル素体6aの配列状態の検査(例えばショート不良の検査)を容易に行うことができる。
また、ブロック体9には、コイルコア13を収容する切欠部9aを有するとともに、コイルコア13の移動を規制する位置決め片9bが形成されるため、コイルコア13はブロック体9からはみ出さずに収まった状態で固定される。そのため、コイル導体6に対するコイルコア13の位置のばらつきを低減でき、コイル導体6の周波数特性などのコイル特性が安定する。
また、各コイル素体6aそれぞれは、両脚部6a1の他端の先端が90°に屈曲して基板接続部6a3が形成される。この場合、コイル素体6aの脚部6a1の他端の先端を屈曲させずに、そのままの状態で配線基板2と接続させる構成と比較して、配線基板2との接続面積が増加するため、素体集合体3と配線基板2との接続信頼性の向上および素体集合体3の実装歩留りの向上を図ることができる。
また、各コイル素体6aは、素体接続部10の切断箇所は他の箇所よりも幅が太く形成されるが、このような太い幅を有する部分を利用することにより、各コイル素体6aの当該他の箇所を細くしても、各コイル素体6aのピックアップ性などの取り扱い性が低下するのを防止できる。
(ブロック体9の変形例)
上記の実施形態では、ブロック体9に切欠部9aと位置決め片9bとを設けてコイルコア13の位置決めを行うように構成したが、例えば、図4に示すように、ブロック体9にコイルコア13を収容するための凹部9c(ポケット)を形成し、該凹部の開口に突出片9dを設けるようにしてもよい。この場合、ブロック体9を熱可塑性樹脂で形成しておけば、コイルコア13を凹部9cに収納した後、突出片9dに熱を与えて折り曲げれば、コイルコア13の位置固定がより確実になる。
なお、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、上記した実施形態では、各コイル素体6aを素体接続部10で繋いだ状態で樹脂成形を行ったが、例えば、コイル素体のサイズが小さい場合(例えば、脚部6a1の長さが1mm以下)は、コイル素体6aの配列状態が変化しにくいため、このような場合は、素体接続部10を設けないようにしてもよい。
また、コイル素体6aの形状は、U字状など、コイルコア13を跨ぐ形状であれば
よい。
また、本発明は、一部が配線基板の配線電極で形成されたコイル導体を備える種々のコイルモジュールに広く適用することができる。
1 コイルモジュール
2 配線基板
3 素体集合体(コイル素体集合体)
6 コイル導体
6a コイル素体
6a1 脚部
6a2 橋絡部
6b 配線電極
9 ブロック体
9b 位置決め片(位置決めガイド)
10 素体接続部(接続部)
12 貫通孔

Claims (7)

  1. 一対の脚部と、前記一対の脚部の一端同士を繋ぐ橋絡部とを有し、コイルコアを跨いで配置される複数のコイル素体と、配線基板に形成された複数の配線電極とを有するコイル導体を備えるコイルモジュールの製造方法において、
    複数のコイル素体を樹脂で一体化してコイル素体集合体を形成する集合体形成工程と、
    前記コイル素体集合体を前記配線基板に実装することにより、前記コイルコアの周囲を巻回する前記コイル導体を完成させる導体形成工程とを備え、
    前記集合体形成工程は、
    前記複数のコイル素体を金型内に配列した状態で、当該金型内に樹脂を導入してブロック体を成形し、前記コイル素体集合体を形成する
    ことを特徴とするコイルモジュールの製造方法。
  2. 前記複数のコイル素体を前記金型内に配列するときには、隣接するコイル素体同士が接続部で繋がれており、
    前記集合体形成工程では、前記ブロック体の前記接続部が露出する位置に貫通孔を形成し、前記コイル素体集合体を形成した後に、前記貫通孔を介して前記接続部を切断することを特徴とする請求項1に記載のコイルモジュールの製造方法。
  3. 配線基板と、
    前記配線基板の主面に載置されたコイルコアと、
    前記コイルコアの周囲を巻回するコイル導体とを備え、
    前記コイル導体は、
    一対の脚部と、前記一対の脚部の一端同士を繋ぐ橋絡部とを有し、前記コイルコアを跨いで配置されるコイル素体と、
    前記配線基板に形成された複数の配線電極とを有し、
    前記複数のコイル素体は、樹脂製のブロック体で固定されてコイル素体集合体をなし、
    前記コイルコアが前記ブロック体に収まるように配置されている
    ことを特徴とするコイルモジュール。
  4. 前記ブロック体には、前記コイルコアを固定する位置決めガイドが形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコイルモジュール。
  5. 前記複数のコイル素体それぞれは、前記一対の脚部の他端が、前記配線基板の前記主面と平行な方向に屈曲していることを特徴とする請求項3または4に記載のコイルモジュール。
  6. 前記ブロック体は貫通孔を有し、該貫通孔から前記複数のコイル素体それぞれの一部が露出していることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  7. 前記複数のコイル素体それぞれは、少なくとも2つの異なる幅を有することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のコイルモジュール。


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