JP4657262B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の半導体チップが搭載されてなる半導体装置に係り、特に、垂直実装型の半導体装置に関する。
近年、半導体装置のパッケージ方式としては、小型化の要求を満たすために、単一のパッケージに複数のICチップを包んでチップ実装密度を高めたマルチチップパッケージ(MCP:multi chip package)方式が用いられてきている。
マルチチップパッケージは、同一の基板上に複数のチップを平面状に実装した平面実装型と、複数のチップを垂直方向に積層して配置したスタック構造の垂直実装型とに分類される。
平面実装型の半導体装置101では、図31に示すように、基板102上に、例えば記憶回路が形成された半導体チップ103、104が同一平面上に配置される。
垂直実装型の半導体装置では。例えば、図32に示すように、基板105上に回路形成面が共に上方を向くように半導体チップ106、107が配置され積層された構成の半導体装置108が知られている。
また、図33に示すように、基板109上に回路形成面同士を向かい合わせるようにして、半導体チップ110、111が配置されたCOC(chip on chip)方式の半導体装置112も実用化されている。
次に、垂直実装型のマルチチップパッケージを採用した半導体装置の製造方法について説明する。
例えば、上述したCOC方式の半導体装置の製造方法においては、まず、図34(a)に示すように、基板109上に接着剤113を滴下又は塗布し、基板109上に下層側の半導体チップ110を載置する。次に、同図(b)に示すように、接着剤113を硬化させ、半導体チップ110にバンプ110aを形成する。
次に、同図(c)に示すように、上層側の半導体チップ111を、半導体チップ110、111の対応する電極同士が接触するように位置決めして半導体チップ110上に載置し、加熱圧接して半導体チップ110と半導体チップ111とを接合する。この後、樹脂封止して、図33に示すような半導体装置112を得る。
なお、垂直実装型のマルチチップパッケージを採用した半導体装置を製造する場合には、硬化後の接着剤に厚さのばらつきが生じて、下層側の半導体チップが基板面に対して傾斜する場合がある。
しかしながら、このような小型化を図るために垂直実装型のマルチチップパッケージを採用した半導体装置では、特に消費電力が多い半導体チップが組み込まれている場合は、半導体チップの温度が急激に上昇した際に、熱放散が十分になされず、誤動作の原因となったり、破壊されてしまうという問題があった。
このため、例えば、特開2000−294723号公報に記載されているように、放熱用の金属板を、上層側の半導体チップの上方に配置したり、半導体チップ間に配置して、半導体チップにおいて発生した熱を放散させる技術が提案されている。
特開2000−294723号
しかしながら、上記公報記載の技術では、多機能化を図るために、例えば、アナログ回路が形成された半導体チップとデジタル回路が形成された半導体チップとを混載しようとすると、一方の半導体チップで発生したノイズが他方の半導体チップに悪影響を及ぼすという問題があった。
すなわち、上記公報記載の技術では、放熱特性の向上を図ってはいるものの、ノイズ対策を講じていないので、特にアナログ回路はノイズに敏感であるために、アナログ回路にノイズが誘引され易く、誤動作を招いて信頼性が低下するという問題があった。
したがって、垂直実装型のマルチチップパッケージの採用による小型化が困難であるという問題があった。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、複数の半導体チップを積層する垂直実装型のマルチチップパッケージを採用する場合においても、熱放散性を高めると共に、ノイズによる悪影響を排除することができ、高い信頼性を確保することができる半導体装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、基板上に複数個の半導体チップが積層されてなる半導体装置に係り、前記基板と最上層の半導体チップとの間に、前記半導体チップで発生した熱を放散させると共に電磁ノイズを遮蔽するための熱伝導性及び導電性を有する少なくとも一つの伝熱導電シートが介挿され、前記複数個の半導体チップを構成し、前記伝熱導電シートを介して互いに隣接する第1及び第2の半導体チップが、それぞれの回路形成面を互いに対向させた状態で、積層化されて前記基板上に搭載され、前記伝熱導電シートが、シールド層と、該シールド層を挟む一対の非接着性絶縁層との積層部材からなると共に、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップとの間に介挿されるシールド部と、該シールド部から前記基板の接地配線にまで延設されて、当該接地配線に電気的及び熱的に直接接続されている複数のリード部とを有して構成され、かつ、前記絶縁層及び前記シールド層内には、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップの端子とを電気的に接続するための接続配線層が設けられていることを特徴としている。
以上説明したように、この発明の半導体装置の構成によれば、垂直方向に例えば第1の半導体チップ及び第2の半導体チップを配置したので、小型化を達成することができるとともに、第1の半導体チップと第2の半導体チップとの間に接地電位に保持される伝熱導電体を介挿することによって、第1の半導体チップと第2の半導体チップとの間のノイズの伝播を伝熱導電体で遮ることができる。
また、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップにおいて発生した熱は、接触箇所を介して伝熱導電体に伝導し、放散される。このため、放熱特性を向上させ、動作の安定化に寄与することができる。したがって、信頼性を向上させることができる。
また、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップを、伝熱導電体を介して基板に電気的に接続することによって、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップと基板とをそれぞれ接続するための例えばワイヤボンディング工程を省くことができる。
また、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップを、伝熱導電体を介して互いに電気的に接続するようにすることによって、第1の半導体チップ及び第2の半導体チップの端子の配置位置の選定を含む回路設計上の自由度を高めることができる。
伝熱導電体を介して互いに隣接する第1及び第2の半導体チップが、それぞれの回路形成面を互いに対向させた状態で、積層化されて基板上に搭載される。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は参考例と実施例を用いて具体的に行う。
◇第1参考例
図1は、この発明の第1参考例である半導体装置の構成を示す断面図である。
この例の半導体装置1は、2個の半導体チップが垂直実装されてなる半導体装置であり、図1に示すように、所定の回路パターンが形成されているともに、外部接続用電極としてのボール状のバンプ2a、2a、…が格子状に形成されたBGA(ball grid array)方式の基板2に、例えばデジタル回路が形成された下層半導体チップ(第1の半導体チップ)3と、例えばアナログ回路が形成された上層半導体チップ(第2の半導体チップ)4とが、ともに回路形成面を上方に向けた状態で、金属板からなる伝熱導電板(伝熱導電体)5を介して積層されて搭載され、モールド樹脂6によって封止されてなっている。
伝熱導電板5は、厚さが例えば20[μm]〜150[μm]の例えばアルミニウム製の板状部材である。
ここで、下層半導体チップ3、上層半導体チップ4及び伝熱導電板5は、基板2にそれぞれボンディングワイヤ7、8、9を介して電気的に接続されている。特に伝熱導電板5は、ボンディングワイヤ9を介して基板2のグランド配線に接続され、グランド電位に保持される。
なお、この例では、伝熱導電板5の寸法は、下層半導体チップ3の寸法よりも小さく、かつ、上層半導体チップ4の寸法よりも大きく設定されている。また、基板2と下層半導体チップ3、下層半導体チップ3と伝熱導電板5、及び伝熱導電板5と上層半導体チップ4は、それぞれ、接着剤によって仮着されて封止される。
次に、この例の半導体装置の動作について説明する。
下層半導体チップ3と上層半導体チップ4との間には、伝熱導電板5が介挿されており、かつ、この伝熱導電板5は、ボンディングワイヤ9を介して基板2のグランド配線に接続される。
これにより、伝熱導電板5は、グランド電位に保持され、下層半導体チップ3と上層半導体チップ4との間のノイズの伝播がこの伝熱導電板5で遮られる。
例えば、下層半導体チップ3のデジタル回路から発せられ、上層半導体チップ4のアナログ回路へ向かうノイズは、伝熱導電板5で伝播を遮られる。したがって、このノイズが上層半導体チップ4のアナログ回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
同様に、上層半導体チップ4のアナログ回路から発せられ、下層半導体チップ3のデジタル回路へ向かうノイズは、伝熱導電板5で伝播を遮られる。したがって、このノイズが下層半導体チップ3のデジタル回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
このため、例えば、上層半導体チップ4のアナログ回路を流れる信号にノイズが乗って誤動作を引き起こしたり、下層半導体チップ3のデジタル回路を流れる信号の反転や遅延を引き起こすことが回避される。
また、下層半導体チップ3、上層半導体チップ4において発生した熱は、伝熱導電板5との接触箇所を介して伝熱導電板5に伝導し、放散される。このため、下層半導体チップ3及び上層半導体チップ4からモールド樹脂6の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減される。
このように、この例の構成によれば、垂直方向に下層半導体チップ3及び上層半導体チップ4を配置したので、小型化を達成することができるとともに、下層半導体チップ3と上層半導体チップ4との間にグランド電位に保持される伝熱導電板5を介挿したので、下層半導体チップ3と上層半導体チップ4との間のノイズの伝播を伝熱導電板5で遮ることができる。
したがって、特に上層半導体チップ4のアナログ回路を流れる信号にノイズが乗って誤動作を引き起こしたり、下層半導体チップ3のデジタル回路を流れる信号の反転や遅延を引き起こすことを回避し、信頼性を向上させることができる。
また、伝熱導電板5として、金属製の板状部材を用いているので、下層半導体チップ3、上層半導体チップ4において発生した熱は、接触箇所を介して伝熱導電板5に伝導し、放散される。このため、下層半導体チップ3及び上層半導体チップ4からモールド樹脂6の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減されるので、放熱特性を向上させ、動作の安定化に寄与することができる。したがって、信頼性を向上させることができる。
◇第2参考例
図2は、この発明の第2参考例である半導体装置の構成を示す断面図である。
この例が上述した第1参考例と大きく異なるところは、図2に示すように、下層半導体チップと基板との間にも伝熱導電板を介挿した点である。
これ以外の構成は、上述した第1参考例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例の半導体装置11は、2個の半導体チップが垂直実装されてなる半導体装置であり、図2に示すように、所定の回路パターンが形成されているともに、外部接続用電極としてのボール状のバンプ12a、12a、…が格子状に形成された基板12と、基板12の上方に回路形成面を上方に向けた状態で配置され、例えばデジタル回路が形成された下層半導体チップ(第1の半導体チップ)13と、下層半導体チップ13の上方に回路形成面を上方に向けた状態で配置され、例えばアナログ回路が形成された上層半導体チップ(第2の半導体チップ)14と、基板12と下層半導体チップ13との間に介挿された、例えばアルミニウム製の伝熱導電板(伝熱導電体)15と、下層半導体チップ13と上層半導体チップ14との間に介挿された例えばアルミニウム製の伝熱導電板(伝熱導電体)16と、上記下層半導体チップ13及び上層半導体チップ14等を封止するモールド樹脂17とを備えてなっている。
ここで、下層半導体チップ13、上層半導体チップ14及び伝熱導電板15、16は、基板12にそれぞれボンディングワイヤ18、19、21、22を介して電気的に接続されている。特に伝熱導電板15、16は、ボンディングワイヤ21、22を介して基板12のグランド配線に接続され、グランド電位に保持される。
なお、この例では、上層側に配置された下層半導体チップ13、伝熱導電板16、上層半導体チップ14ほど下層側に配置された伝熱導電板15、下層半導体チップ13、伝熱導電板16よりもその寸法は、小さくなるようにされている。
次に、この例の半導体装置の動作について説明する。
下層半導体チップ13と上層半導体チップ14との間には、伝熱導電板16が介挿されており、かつ、この伝熱導電板16は、ボンディングワイヤ22を介して基板12のグランド配線に接続される。
これにより、伝熱導電板16は、グランド電位に保持され、下層半導体チップ13と上層半導体チップ14との間のノイズの伝播がこの伝熱導電板16で遮られる。
例えば、下層半導体チップ13のデジタル回路から発せられ、上層半導体チップ14のアナログ回路へ向かうノイズは、伝熱導電板16で伝播を遮られる。したがって、このノイズが上層半導体チップ14のアナログ回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
同様に、上層半導体チップ14のアナログ回路から発せられ、下層半導体チップ13のデジタル回路へ向かうノイズは、伝熱導電板16で伝播を遮られる。したがって、このノイズが下層半導体チップ13のデジタル回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
このため、例えば、上層半導体チップ14のアナログ回路を流れる信号にノイズが乗って誤動作を引き起こしたり、下層半導体チップ13のデジタル回路を流れる信号の反転や遅延を引き起こすことが回避される。
また、基板12と下層半導体チップ13との間には、伝熱導電板15が介挿されており、かつ、この伝熱導電板15は、ボンディングワイヤ21を介して基板12のグランド配線に接続される。
これにより、伝熱導電板15は、グランド電位に保持され、基板12と下層半導体チップ13との間のノイズの伝播がこの伝熱導電板15で遮られる。
例えば、基板12の配線を流れる信号にノイズが乗っていた場合、基板12の配線から発せられ、下層半導体チップ13のデジタル回路へ向かうノイズは、伝熱導電板15で伝播を遮られる。したがって、このノイズが下層半導体チップ13のデジタル回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
また、基板12において発生した熱の一部は、伝熱導電板15との接触箇所を介して伝熱導電板15に伝導し放散され、下層半導体チップ13において発生した熱は、伝熱導電板15、16との接触箇所を介して伝熱導電板15、16に伝導し放散され、上層半導体チップ14において発生した熱は、伝熱導電板16との接触箇所を介して伝熱導電板16に伝導し、放散される。このため、下層半導体チップ13及び上層半導体チップ14からモールド樹脂17の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減され、かつ、基板12の放熱も促進される。
この例の構成によれば、上述した第1参考例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、基板12と下層半導体チップ13との間にも伝熱導電板15を介挿したので、一段と、ノイズの影響を低減し、信頼性を向上させることができる。また、この伝熱導電板15は、放熱板としても機能し、下層半導体チップ13及び基板12からの放熱も促進するので、一段と放熱特性を向上させ、動作の安定化に寄与することができる。
◇第3参考例
図3は、この発明の第3参考例である半導体装置の構成を示す断面図、図4は、図3のA−A線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図、また、図5は、同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成を示す断面図である。
この例が上述した第1参考例と大きく異なるところは、図3及び図4に示すように、板状の伝熱導電板に代えて伝熱導電シートを配置した点である。
これ以外の構成は、上述した第1参考例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例の半導体装置24は、2個の半導体チップが垂直実装されてなる半導体装置であり、図3及び図4に示すように、所定の回路パターンが形成されているともに、外部接続用電極としてのボール状のバンプ25a、25a、…が格子状に形成された基板25に、例えばデジタル回路が形成された下層半導体チップ(第1の半導体チップ)26と、例えばアナログ回路が形成された上層半導体チップ(第2の半導体チップ)27とが、ともに回路形成面を上方に向けた状態で、伝熱導電シート(伝熱導電体)28を介して積層されて搭載され、モールド樹脂29によって封止されてなっている。
伝熱導電シート28は、図5に示すように、例えば銅箔からなるシールド層28aがポリイミド等からなる絶縁層28b、28cによって挟まれるように積層されてなる可撓性を有するシート状部材であり、図4に示すように、下層半導体チップ26と上層半導体チップ27との間に介挿される略矩形状のシールド部28mと、シールド部28mの四角部から突出され、基板25のグランド配線に接続されているリード部28n、28n、…とを備えている。
ここで、下層半導体チップ26及び上層半導体チップ27は、ボンディングワイヤ31、32を介して基板25に電気的に接続されている。
伝熱導電シート28は、リード部28n、28n、…を介して基板25のグランド配線に接続されることによって、グランド電位に保持される。
なお、この例では、伝熱導電シート28のシールド部28mの寸法は、下層半導体チップ26の寸法よりも小さく、かつ、上層半導体チップ27の寸法よりも大きく設定されている。
次に、この例の半導体装置の動作について説明する。
下層半導体チップ26と上層半導体チップ27との間には、伝熱導電シート28のシールド部28mが介挿されており、かつ、このシールド部28mは、リード部28n、28n、…を介して基板25のグランド配線に接続される。
これにより、シールド部28mは、グランド電位に保持され、下層半導体チップ26と上層半導体チップ27との間のノイズの伝播がこのシールド部28mで遮られる。
例えば、下層半導体チップ26のデジタル回路から発せられ、上層半導体チップ27のアナログ回路へ向かうノイズは、シールド部28mで伝播を遮られる。したがって、このノイズが上層半導体チップ27のアナログ回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
同様に、上層半導体チップ27のアナログ回路から発せられ、下層半導体チップ26のデジタル回路へ向かうノイズは、シールド部28mで伝播を遮られる。したがって、このノイズが下層半導体チップ26のアナログ回路を流れる信号に悪影響を与えることはない。
このため、例えば、上層半導体チップ27のアナログ回路を流れる信号にノイズが乗って誤動作を引き起こしたり、下層半導体チップ26のデジタル回路を流れる信号の反転や遅延を引き起こすことが回避される。
また、下層半導体チップ26及び上層半導体チップ27のうち特に下層半導体チップ26において発生した熱は、伝熱導電シート28との接触箇所を介して伝熱導電シート28に伝導し、放散される。このため、特に下層半導体チップ26からモールド樹脂29の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減される。
この例の構成によれば、上述した第1参考例と略同様の効果を得ることができる。
図6は、この発明の第1実施例である半導体装置の構成を示す断面図、図7は、図6のB−B線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図、また、図8は、同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成、及び同伝熱導電シートを介した下層半導体チップと上層半導体チップとの接続状態を示す断面図である。
この例が上述した第3参考例と大きく異なるところは、図6及び図7に示すように、下層半導体チップと上層半導体チップとを回路形成面同士を互いに対向させた状態で配置して接続した点である。
これ以外の構成は、上述した第3参考例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例の半導体装置34は、2個の半導体チップが垂直実装されてなる半導体装置であり、図6及び図7に示すように、所定の回路パターンが形成されているともに、外部接続用電極としてのボール状のバンプ35a、35a、…が格子状に形成された基板35に、例えばデジタル回路が形成された下層半導体チップ(第1の半導体チップ)36と、例えばアナログ回路が形成された上層半導体チップ(第2の半導体チップ)37とが、下層半導体チップ36と上層半導体チップ37とをそれそれの回路形成面同士を互いに対向させた状態で、伝熱導電シート(伝熱導電体)38を介して積層されて搭載され、モールド樹脂39によって封止されてなっている。
伝熱導電シート38は、図8に示すように、下層半導体チップ36が接続される下部配線層38aと、絶縁層38bと、シールド層38cと、絶縁層38dと、上層半導体チップ37が接続される上部配線層38eとがこの順に積層されてなる可撓性を有するシート状部材であり、図7に示すように、下層半導体チップ36と上層半導体チップ37との間に介挿される略矩形状のシールド部38mと、シールド部38mの四端縁から延設され、基板35の配線に接続されているリード部38n、38n、…とを備えている。
下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37は、伝熱導電シート38のシールド部38mを介して互いに電気的に接続され、さらに、リード部38nを介して基板35に電気的に接続されている。
すなわち、下層半導体チップ36のバンプ36a、36bは、下部配線層38aの対応する部位に接続し、上層半導体チップ37のバンプ37a、37bは、上部配線層37aの対応する部位に接続している。
ここで、例えば、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37の回路形成面に垂直な方向に沿って、対応するバンプ36b、37b同士が同一位置に配置された所定の箇所では、上記下部配線層38aの対応する部位と、直上の絶縁層38bに形成された導電部位と、直上のシールド層38cの環状の絶縁領域に囲まれた部位と、直上の絶縁層38dに形成された導電部位と、直上の上記上部配線層38eの対応する部位とが、回路形成面に垂直な方向に沿って接続されることによって、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37は、この箇所で互いに電気的に接続される。
伝熱導電シート38は、リード部38n、38n、…を介して基板35のグランド配線35bに接続されることによって、グランド電位に保持される。
なお、この例では、グランド配線35bは、基板35の上面の周縁部全周に亘って形成されている。
また、伝熱導電シート38のシールド部38mの寸法は、下層半導体チップ36の寸法よりも小さく、かつ、上層半導体チップ37の寸法よりも大きく設定されている。
次に、この例の半導体装置の動作について説明する。
下層半導体チップ36と上層半導体チップ37との間には、伝熱導電シート38のシールド部38mが介挿されており、かつ、このシールド部38mは、リード部38n、38n、…を介して基板35のグランド配線35bに接続されている。
これにより、シールド部38mは、グランド電位に保持され、下層半導体チップ36と上層半導体チップ37との間のノイズの伝播がこのシールド部38mで遮られる。
また、下層半導体チップ36、上層半導体チップ37において発生した熱は、接触箇所を介して、伝熱導電シート38に伝わり、シールド部38m、リード部38n、38n、…、及びグランド配線35bを伝導し放散される。このため、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37からモールド樹脂39の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減される。
この例の構成によれば、上述した第3参考例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、グランド配線35bが、基板35の上面の周縁部全周に亘って形成されているので、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37において発生した熱は、グランド配線35bを伝導して、一段と確実に放散される。
また、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37は、伝熱導電シート38のシールド部38mを介して互いに電気的に接続するようにされているので、回路設計上の自由度を高めることができる。
例えば、電極の配置位置を比較的自由に選択できる。すなわち、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37の接続すべき対応するバンプ同士は、必ずしも回路形成面に垂直な方向に沿って同一位置に配置されていなくても良い。
また、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37は、リード部38nを介して基板35に電気的に接続されているので、下層半導体チップ36及び上層半導体チップ37と基板35とをそれぞれワイヤボンディングする工程を省くことができる。
図9は、この発明の第2実施例である半導体装置の構成を示す断面図、図10は、図9のC−C線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図、また、図11は、同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成、及び同伝熱導電シートを介した下層半導体チップと上層半導体チップとの接続状態を示す断面図である。
この例が上述した第1実施例と大きく異なるところは、図9乃至図11に示すように、伝熱導電シートの構造を変更して、下層半導体チップ及び上層半導体チップの接続すべき対応するバンプ同士を直接接続すると共に、基板と下層半導体チップとをワイヤボンディングにより接続した点である。
これ以外の構成は、上述した第1実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この例の半導体装置41は、2個の半導体チップが垂直実装されてなる半導体装置であり、図9及び図10に示すように、所定の回路パターンが形成されているともに、外部接続用電極としてのボール状のバンプ42a、42a、…が格子状に形成された基板42に、例えばデジタル回路が形成された下層半導体チップ(第1の半導体チップ)43と、例えばアナログ回路が形成された上層半導体チップ(第2の半導体チップ)44とが、下層半導体チップ43と上層半導体チップ44とをそれそれの回路形成面同士を互いに対向させた状態で、伝熱導電シート(伝熱導電体)45を介して積層されて搭載され、モールド樹脂46によって封止されてなっている。
伝熱導電シート45は、図11に示すように、シールド層45aが絶縁層45b、45cによって挟まれるように積層されてなる可撓性を有するシート状部材であり、図10に示すように、下層半導体チップ43と上層半導体チップ44との間に介挿される略矩形状のシールド部45mと、シールド部45mの四角部から突設するように延設され、基板42のグランド配線に接続されているリード部45n、45n、…とを備えている。
また、伝熱導電シート45の下層半導体チップ43及び上層半導体チップ44の接続すべき対応するバンプ43a、44aが配置された箇所には、接続されたバンプ43a、44aを挿通するための挿通孔45hが形成されている。
下層半導体チップ43及び上層半導体チップ44は、伝熱導電シート45のシールド部45mの挿通孔45hが形成された箇所で、対応するバンプ43a、44a同士が接続されることによって、互いに電気的に接続されている。
また、下層半導体チップ43は、基板42にそれぞれボンディングワイヤ47を介して電気的に接続されている。
また、伝熱導電シート45は、リード部45n、45n、…を介して基板42のグランド配線に接続されることによって、グランド電位に保持される。
なお、この例では、伝熱導電シート45のシールド部45mの寸法は、下層半導体チップ43の寸法よりも小さく、かつ、上層半導体チップ44の寸法よりも大きく設定されている。
次に、この例の半導体装置の動作について説明する。
下層半導体チップ43と上層半導体チップ44との間には、伝熱導電シート45のシールド部45mが介挿されており、かつ、このシールド部45mは、リード部45n、45n、…を介して基板42のグランド配線に接続される。
これにより、シールド部45mは、グランド電位に保持され、下層半導体チップ43と上層半導体チップ44との間のノイズの伝播がこのシールド部45mで遮られる。
また、下層半導体チップ43、上層半導体チップ44において発生した熱は、伝熱導電シート45との接触箇所を介して伝熱導電シート45に伝導し、放散される。このため、下層半導体チップ34及び上層半導体チップ44からモールド樹脂46の外表面(パッケージ表面)に至る熱抵抗が低減される。
この例の構成によれば、上述した第1実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、伝熱導電シートの構成を簡略化することができるので、安価に製造することができる。
図12は、この発明の第3実施例である半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置の構成を示す断面図、図13は、同半導体装置を製造するために用いられるマウント装置の概略構成を説明するための説明図、図14は、同半導体装置の基板の構成を示す下面図、図15乃至図17は、同半導体装置の製造方法を説明するための工程図、また、図18は、図16(a)のD−D線に沿った断面図である。
この例の半導体装置の製造方法は、2個の半導体チップを、それぞれの回路形成面を互いに対向させ、垂直方向に配置させた状態で基板に搭載する第2実施例で述べたようなCOC(chip on chip)方式の半導体装置の製造方法に用いて好適である。
この半導体装置51は、図12に示すように、基板52上に、下層半導体チップ(第1の半導体チップ)53と、上層半導体チップ(第2の半導体チップ)54とが、それぞれの回路形成面を互いに対向させ、垂直方向に配置させた状態で、金属製の伝熱導電板(伝熱導電体)55を介して積層されて搭載され、モールド樹脂56によって封止されてなっている。
次に、基板52に接着剤を介してマウントされた下層半導体チップ53に、上層半導体チップ54を接合するために用いられるこの例のマウント装置について説明する。
このマウント装置57は、図13に示すように、下層半導体チップ53が搭載された基板52を支持し、例えば互いに直交する方向に移動可能なマウントステージ(部品載置台)58と、上層半導体チップ54を真空吸着によって把持して下層半導体チップ53上方まで移送し、下層半導体チップ53上に上層半導体チップ54を載置して接続するためのマウントツール(部品把持具)59とを備えている。
マウントステージ58は、基板52に形成されている貫通孔52aに挿入される突起状の吸着部(第1の吸着部)61を有している。吸着部61には、吸引孔61aが形成され、図示せぬ減圧装置(例えばエジェクタ真空ポンプ等)を作動させることにより、吸引孔61aに連通する吸引路に沿って外部の空気が吸引されて、下層半導体チップ53が吸着部61の先端面61bに吸着・把持されることとなる。
また、マウントステージ58は、加熱して熱硬化性の接着剤を硬化させて、例えば下層半導体チップ53を基板52に接着するためのヒータ(不図示)を備えている。
マウントツール59も吸着部(第2の吸着部)62を有している。吸着部62には、吸引孔62aが形成され、図示せぬ減圧装置を作動させることにより、吸引孔62aに連通する吸引路に沿って外部の空気が吸引されて、上層半導体チップ54が吸着部62の吸着面62bに吸着・把持されることとなる。マウントツール59にもマウントステージ58と同様にヒータが内蔵されている。
この例の半導体装置の製造方法においては、まず、図14に示すように、所定の箇所にマウントステージ58の突起状の吸着部61を挿入可能な断面円形の貫通孔52a、52a、…が予め形成され、下面側には外部接続用の電極52b、52b、…が設けられた例えば配線基板である基板52を用意する。
そして、図15(a)に示すように、基板52のチップ搭載面上に銀ペースト等の接着剤63を塗布した後、下層半導体チップ53を降下させ、同図(b)に示すように載置する。次に、接着剤63を加熱硬化させ、下層半導体チップ53にバンプ53aを形成する。
なお、この基板52に下層半導体チップ53をマウントする工程では、図15(a)及び同図(b)に示すように、マウントステージ64とマウントスツール65からなる従来のマウント装置が用いられる。接着剤63を硬化させる際には、マウントステージ64が、内蔵されたヒータによって加熱される。
次に、図16(a)及び図18に示すように、基板52の貫通孔52aにマウントステージ58の突起状の吸着部61が挿入されるように、下層半導体チップ53が搭載された基板52を載置し、下層半導体チップ53を突起状の吸着部61の先端面61bで吸着し支持する。
この状態で同図(b)に示すように、マウントツール59の吸着面62bに、下層半導体チップ53のバンプ53aを挿通するための挿通孔55hが形成された伝熱導電板55を吸着させ、下層半導体チップ53と伝熱導電板55とを平行な状態を維持させながら降下させ、伝熱導電板55を下層半導体チップ53上に載置する。
次に、図17(a)に示すように、マウントツール59の吸着面62bに上層半導体チップ54を吸着させ、下層半導体チップ53及び伝熱導電板55と上層半導体チップ54とが平行な状態を維持したまま降下させ、同図(b)に示すように、位置合わせされた状態で対応する電極同士を接触させて上層半導体チップ54を伝熱導電板55上に載置して接合する。この後、樹脂封止して半導体装置51を得る。
このようにして得られた半導体装置51では、下層半導体チップ53の回路形成面に偏った押圧力がかかることによる電極周辺部の能動素子等の破損や損傷は発生していない。
この例の構成によれば、上層半導体チップ54を、伝熱導電板55が載せられた下層半導体チップ53に対して、互いに平行状態を維持しながら押圧するので、バンプ53aが形成された各箇所において、略均一に押圧されるため、接着剤63の厚さにばらつきが生じて、下層半導体チップ53が基板52に対して傾斜したとしても、例えば下層半導体チップ53の回路に破損や損傷等が発生することを回避することができる。
また、下層半導体チップ53上に、伝熱導電板55を載置する場合にも、下層半導体チップ53のバンプ53aが形成された各箇所に、伝熱導電板55の下面や挿通孔55hの壁面が当たったとしても、特定の箇所に偏った圧力が加わることがないので、下層半導体チップ53の回路に破損や損傷等が発生することを回避することができる。
これらの効果は、基板の厚さにばらつきがあったとしても同様に得られる。したがって、歩留まりを向上させ、高い信頼性を確保することができる。
さらに、小型化を達成しつつ、下層半導体チップ53と上層半導体チップ54との間のノイズの伝播を遮断して誤動作を回避し、かつ、放熱特性を向上させて動作の安定化に寄与して、高い信頼性が確保された半導体装置を製造することができる。
図19は、この発明の第4実施例である半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置の構成を示す断面図、また、図20は、同半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。
この例が上述した第3実施例と大きく異なるところは、下層半導体チップと上層半導体チップとの間に伝熱導電板を介挿したのに対して、図19に示すように、下層半導体チップ上に上層半導体チップを接合させる前に、下層半導体チップ上に伝熱導電板を載置する工程を省略した点である。
これ以外の構成は、上述した第3実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
この半導体装置66は、図19に示すように、基板67上に、下層半導体チップ(第1の半導体チップ)68と、上層半導体チップ(第2の半導体チップ)69とが、それぞれの回路形成面を互いに対向させ、垂直方向に配置させた状態で積層されて搭載され、モールド樹脂71によって封止されてなっている。
この例の半導体装置の製造方法においては、図20(a)に示すように、基板67の貫通孔67aにマウントステージ58の突起状の吸着部61が挿入されるように、下層半導体チップ68が搭載された基板67を載置し、下層半導体チップ68を突起状の吸着部61の先端面61bで吸着し支持する。
この状態で同図(b)に示すように、マウントツール59の吸着面62bに上層半導体チップ69を吸着させ、下層半導体チップ68と上層半導体チップ69とが平行な状態を維持するようにしながら降下させ、位置合わせされた状態で対応する電極同士を接触させて上層半導体チップ69を下層半導体チップ68上に載置し、上層半導体チップ69を上方から下層半導体チップ68に押し付けて、加熱圧接して接合する。
ここで、マウントステージ58及びマウントツール59は、内蔵されたヒータによって所定の温度まで加熱され、この状態で上層半導体チップ69と下層半導体チップ68とをバンプ68aが形成された箇所で圧接する。
この後、樹脂封止し、図19に示すように、半導体装置66を得る。
このようにして製造された半導体装置66では、下層半導体チップ68の回路形成面には破損が発生していない。
この例の構成によれば、上層半導体チップ69を下層半導体チップ68に対して、互いに平行状態を維持しながら押圧するので、バンプ68aが形成された各箇所において、略均一に押圧されるため、接着剤の厚さにばらつきが生じたとしても、例えば下層半導体チップ68の回路に破損や損傷等が発生することを回避することができる。
この効果は、基板の厚さにばらつきがあったとしても同様に得られる。したがって、歩留まりを向上させ、高い信頼性を確保することができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述の実施例では、下層半導体チップと上層半導体チップとが垂直方向に配置した構成とする場合について述べたが、もちろん3個以上の半導体チップを垂直方向に積層し配置するようにしても良い。ここで、伝熱導電板や伝熱導電層をすべての半導体チップ間に介挿するようにしても良いし、例えば共にデジタル回路が形成された半導体チップ間では適宜省略するようにしても良い。
また、上層側の半導体チップや伝熱導電板等を下層側の半導体チップや伝熱導電板等よりも寸法を小さく設定する場合について述べたが、これに限らず、必要に応じて、上層側の半導体チップ等の寸法を大きくしても良い。
また、下層半導体チップにデジタル回路、上層半導体チップにアナログ回路を対応させる場合について述べたが、勿論この逆であっても良いし、両者共デジタル回路、両者共アナログ回路であっても良い。
また、例えば第1参考例において、ボンディングワイヤ7、8、9によるボンディングは、下層半導体チップ3、上層半導体チップ4及び伝熱導電板5を載置する毎に行っても良いし、下層半導体チップ3、上層半導体チップ4及び伝熱導電板5を載置した後に纏めて行っても良い。
また、半導体チップ間だけでなく、例えばボンディングワイヤも含めて取り囲むように、側面も伝熱導電板又は伝熱導電シートで覆うようにしても良い。この場合は、少なくとも樹脂注入のための注入口は確保するようにする。
これによって、例えばボンディングワイヤを介したノイズの伝播も防止することができる。
また、第1参考例では、下層半導体チップと上層半導体チップとの間に伝熱導電板を介挿した場合について述べたが、図21に示すように、単一の半導体チップ72が搭載された半導体装置73においても、半導体チップ72と基板74との間に、伝熱導電板75を介挿して、伝熱導電板75を基板74のグランド配線にボンディングワイヤ76を介して接続するようにしても良い。
これによって、基板74と半導体チップ72との間のノイズの伝播がこの伝熱導電板75で遮られ、半導体チップ72で発生した熱もこの伝熱導電板75を介して放散されるので、誤動作等を防止することができ、図22に示すような基板77上に直接半導体チップ78を載置した構成の半導体装置79に比べて、格段に、信頼性を向上させることができる。
また、図23に示すように、例えば2個の半導体チップ81a、81bを同一平面上に配置した半導体装置82においても、基板83と半導体チップ81a、81bとの間に、伝熱導電板84を介挿するようにしても良い。
また、第3参考例では、伝熱導電シート28として、シールド層28aが絶縁層28b、28cによって挟まれるように積層されてなるシート状部材を用いる場合について述べたが、例えば、図24に示すように、単に、シールド層28aが絶縁層28b上に形成されてなる伝熱導電シート28Aを用いるようにしても良い。
また、伝熱導電体としては、伝熱導電板や伝熱導電シートに限らず、下層半導体チップの端子等の形成されていない領域に例えば銀ペーストを塗布して形成した伝熱導電層を用いても良い。この伝熱導電層の形成後に、上層半導体チップを載置するようにする。
また、伝熱導電板や伝熱導電層に用いる材料としては、アルミニウムや銅に限らず、例えばクロムや銀等であっても良い。
また、第1実施例において、直接下層半導体チップと上層半導体チップとの対応するバンプ同士を直接接合するようにしても良いし、第2実施例において、伝熱導電シートを介して、接続するようにしても良い。
また、例えば、第1参考例では、2つの半導体チップがともに回路形成面を上方に向けた状態で配置された場合について、第1実施例では、2個の半導体チップが回路形成面同士を互いに対向させた状態で配置された場合について述べたが、2個の半導体チップがともに回路形成面を下方に向けた状態で配置された場合や、2個の半導体チップが回路が形成されていない側の面同士を互いに対向させた状態で配置された場合にも、伝熱導電板を介挿するようにしても良い。
また、例えば、第1実施例では、グランド配線が基板35の上面の周縁部に形成されている場合について述べたが、加えて、図25に示すように、基板35の側面及び下面に放熱用金属層(放熱部)85をその表面が露出するように形成し、グランド配線に接続するようにしても良い。これによって、熱放散を一段と確実に行うことができる。
また、例えば第3実施例では、基板52のチップ搭載面上に銀ペースト等の接着剤63を塗布した後、下層半導体チップ53を降下させて載置する場合について述べたが、銀ペーストの塗布とは限らず、例えば、シート状の導電性接着材を載置して、この後に下層半導体チップ53を降下させて載置するようにしても良い。
また、第3実施例においても、伝熱導電板55に代えて、伝熱導電シートを用いるようにしても良い。
また、第3実施例及び第4実施例では、基板として、吸着部61を挿入可能な例えば多数の断面円形の貫通孔52a(67a)、52a(67a)、…が予め形成された基板52(67)を用いる場合について述べたが、図26に示すように、吸着部61を挿入可能な例えば溝状の開口87aが予め形成された基板87を用いるようにしても良い。また、図27に示すように、円形の貫通孔88a、88a、…と溝状の開口88bとが予め形成された基板88を用いるようにしても良い。
また、基板としては、配線基板に限らず、複数個のパターンが連結され、所定の位置にマウントステージ58の吸着部61が挿入される開口や切欠きを設けたリードフレームを用いるようにしても良い。
また、第3実施例及び第4実施例では、基板に対して下層半導体チップが傾斜した状態のまま上層半導体チップを搭載する場合について述べたが、図28(a)及び図29に示すように、基板93上に一定の高さの柱状のスペーサ94を、下層半導体チップ95の載置領域93a内に配置しておき、この載置領域93aに所定量の接着剤96を滴下又は塗布した後、図27(b)に示すように、下層半導体チップ95を降下させて、搭載するようにしても良い。
また、図30に示すように、基板97上に一定の高さの枠状の堰部98を形成し、この四角部に切欠き部99を設けて、この枠状の堰部98内の下層半導体チップの載置領域に所定量の接着剤を滴下又は塗布した後、下層半導体チップを搭載するようにしても良い。
また、第3実施例及び第4実施例では、2個の半導体チップを、それぞれの回路形成面を互いに対向させ、垂直方向に配置させた状態で基板に搭載するCOC方式の半導体装置の製造方法において適用した場合について述べたが、これに限らず、2個の半導体チップを、それぞれの回路形成面を上方に向けた状態で、重ねて基板に搭載する場合で、上層側の半導体チップにスルーホールを形成し、下面にスルーホールを介して上面側の回路と接続したバンプを設けて、バンプを介して2個の半導体チップ同士を接続するときに適用するようにしても良い。
この発明の第1参考例である半導体装置の構成を示す断面図である。 この発明の第2参考例である半導体装置の構成を示す断面図である。 この発明の第3参考例である半導体装置の構成を示す断面図である。 図3のA−A線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図である。 同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成を示す断面図である。 この発明の第1実施例である半導体装置の構成を示す断面図である。 図6のB−B線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図である。 同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成、及び同伝熱導電シートを介した下層半導体チップと上層半導体チップとの接続状態を示す断面図である。 この発明の第2実施例である半導体装置の構成を示す断面図である。 図9のC−C線に沿った断面図であって、同半導体装置を構成するモールド樹脂の一部を破断して示す図である。 同半導体装置を構成する伝熱導電シートの構成、及び同伝熱導電シートを介した下層半導体チップと上層半導体チップとの接続状態を示す断面図である。 この発明の第3実施例である半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置の構成を示す断面図である。 同半導体装置を製造するために用いられるマウント装置の概略構成を説明するための説明図である。 同半導体装置の基板の構成を示す下面図である。 同半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 同半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 同半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 図16(a)のD−D線に沿った断面図である。 この発明の第4実施例である半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置の構成を示す断面図である。 同半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 この発明の第1参考例の変形例である半導体装置の構成を示す断面図である。 従来技術を説明するための説明図である。 この発明の第1参考例の別の変形例である半導体装置の構成を示す断面図である。 この発明の第3参考例の変形例である半導体装置の伝熱導電シートの構成を示す断面図である。 この発明の第1実施例の変形例である半導体装置の構成を示す断面図である。 この発明の第3実施例の変形例である半導体装置の製造方法において用いられる基板の構成を示す平面図である。 この発明の第3実施例の別の変形例である半導体装置の製造方法において用いられる基板の構成を示す平面図である。 この発明の第3実施例のさらに別の変形例である半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 同半導体装置の製造方法を説明するための説明図である。 この発明の第3実施例のさらに別の変形例である半導体装置の製造方法を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。
符号の説明
1、11、24、34、41、51、66、73、79、82 半導体装置
2、12、25、35、42、52、67、74、77、83、87、88、93、97 基板
3、13、26、36、43、53、68 下層半導体チップ(第1の半導体チップ)
4、14、27、37、44、54、69 上層半導体チップ(第2の半導体チップ)
5、15、16、55 伝熱導電板(伝熱導電体)
28、38、45 伝熱導電シート(伝熱導電体)
58 マウントステージ(部品載置台)
59 マウントツール(部品把持具)
61 吸着部(第1の吸着部)
62 吸着部(第2の吸着部)

Claims (3)

  1. 基板上に複数個の半導体チップが積層されてなる半導体装置であって、
    前記基板と最上層の半導体チップとの間に、前記半導体チップで発生した熱を放散させると共に電磁ノイズを遮蔽するための熱伝導性及び導電性を有する少なくとも一つの伝熱導電シートが介挿され、
    前記複数個の半導体チップを構成し、前記伝熱導電シートを介して互いに隣接する第1及び第2の半導体チップは、それぞれの回路形成面を互いに対向させた状態で、積層化されて前記基板上に搭載され、
    前記伝熱導電シートは、シールド層と、該シールド層を挟む一対の非接着性絶縁層との積層部材からなると共に、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップとの間に介挿されるシールド部と、該シールド部から前記基板の接地配線にまで延設されて、当該接地配線に電気的及び熱的に直接接続されている複数のリード部とを有して構成され、かつ、
    前記絶縁層及び前記シールド層内には、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップの端子とを電気的に接続するための接続配線層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記リード部は、略矩形状のシールド部の四角部から前記基板の接地配線にまで延設されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記リード部は、略矩形状のシールド部の四端縁から前記基板の接地配線にまで延設されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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