JP4631279B2 - インクジェットインク - Google Patents

インクジェットインク Download PDF

Info

Publication number
JP4631279B2
JP4631279B2 JP2004008816A JP2004008816A JP4631279B2 JP 4631279 B2 JP4631279 B2 JP 4631279B2 JP 2004008816 A JP2004008816 A JP 2004008816A JP 2004008816 A JP2004008816 A JP 2004008816A JP 4631279 B2 JP4631279 B2 JP 4631279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
acid
pigment
compound
dispersant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004008816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005200560A (ja
Inventor
厚志 仲島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2004008816A priority Critical patent/JP4631279B2/ja
Publication of JP2005200560A publication Critical patent/JP2005200560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4631279B2 publication Critical patent/JP4631279B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

本発明は紫外線により硬化するインクジェットインクに関し、詳しくは安定かつ着弾精度よく吐出可能で、保存性に優れ、硬化性に優れた紫外線硬化型のインクジェットインクに関する。
紫外線により硬化可能なインクをインクジェット方式にて吐出し、紫外線を照射して記録する方法が近年開発されており、実用化が進んでいる。用いるインクとしては、WO99/29787、WO99/29788、WO97/31071、特開平5−214280号、特開2002−188025号等が知られている。
WO99/29787では、30℃でのインク粘度が35mPa・s以下であることが好ましいとしている。これは、インクジェット記録において吐出に好ましい条件を示したものである。インクに関するその他の上記文献においても、ほぼこの条件に相当する配合例が示されている。
紫外線硬化型インクジェット記録方式は、インクを吸収しない基材等へも記録することが可能であるという利点を有するが、反面、反応性の希釈剤(重合性モノマー、オリゴマー等)が蒸発あるいは収縮せず、そのまま残るため、画像がエンボス状になり質感を損ねるという欠点を有している。
本発明者は、紫外線硬化型インクジェット記録方式にて、より微細なサイズのインク液滴を吐出し、適度に液滴をレベリングさせることで高画質を得る検討を行ってきた。
通常、水系インクに比べ、紫外線硬化型インクは粘度が高いことから、高速で、安定かつ精度の高い吐出を行うためには、非常に難しいことが分かってきた。特に液滴サイズを可変とする、グレースケールタイプのヘッドにて、10pl未満もの小液滴を吐出するためには、従来から示されているインクでは、連続して安定な吐出を行ったり、着弾精度を高めることが困難であった。
このような現象は顔料の種類でも異なり、特に良好な分散性を得ることが困難なイエロー、マゼンタで問題となる。
特許文献1ではインクジェット式プリンタ用ヘッドの駆動装置及び方法として、水系のインクにおける微弱なチキソトロピック的挙動に対応した駆動方法を提案しているが、UVインクのように高粘度液体では不十分であった。
UVインクにおける顔料分散性を改良する手段としては、特許文献2には幾つかの分散剤、特許文献3には表面処理顔料を用いる等の提案がなされているが、これだけでは、十分な吐出安定性を保ちつつ、感度と貯蔵安定性を両立させることは困難であった。小液滴や薄膜を硬化させるには、ラジカル重合より酸素阻害を受けないカチオン重合が有利であるが、特にカチオン重合型のインクは顔料分散を安定化することが難しい。
極性の少ない重合性モノマーを媒体として良好な顔料分散性を得るには、高分子分散剤を顔料表面に極性もしくは酸・塩基によって吸着させ、高分子分散剤の立体障害により分散を安定化させる方法が常套手段である。しかしながら、分散剤と顔料の片方を酸性、片方を塩基性とする、またはどちらかを極性とする等の手法だけでは、初期のインク分散性は良好であっても、長期保存性が十分なものが得られなかった。
特に、カチオン重合性のUVインクにおいては、余剰の塩基性成分による感度劣化、余剰の酸性成分による保存性劣化が起こりやすく、感度と保存性のバランスを取ることが難しい。また、ヨードニウム塩、スルホニウム塩等の光重合開始剤は極性が強いため、顔料と分散剤との吸着平衡を壊し、顔料同士がフロキュレーションすることによって、吐出安定性の劣化、顔料沈降等の問題が生じやすい。ラジカル重合においても、アミン化合物、界面活性剤等、比較的極性の高い素材を添加することで同様の分散性劣化が生じる。
特開2000−203020号公報 特開2001−288387号公報 特開2003−253155号公報
本発明の目的は、安定かつ着弾精度よく吐出可能で、保存性に優れ、硬化性に優れた紫外線硬化型のインクジェットインクを提供することである。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
少なくとも、顔料、アミン価より酸価の大きい分散剤、ラジカル重合性またはカチオン重合性の重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化性のインクジェットインクであって、B、F、Na、Mg、Al、P、S、Cl、K、Ca、Cu、Br、Ag、Sn、Sb、As及びWから選ばれる少なくとも1種の元素を含むカチオン型不純物、金属不純物、及び硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、AlCl、AlBr、FeCl、BCl、BBr、BF・OEt、BF、SbF、PF、ZnCl、TiClから選ばれる強酸性物質の総量が500ppm以下であり、かつ含水率が1〜3質量%であることを特徴とするインクジェットインク。
(請求項2)
前記重合性化合物がカチオン重合性であり、かつアミン化合物を含有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットインク。
本発明により、安定かつ着弾精度よく吐出可能で、保存性に優れ、硬化性に優れた紫外線硬化型のインクジェットインクを提供することができる。
本発明者は鋭意研究の結果、少なくとも、顔料、アミン価より酸価の大きい分散剤、重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化性のインクジェットインクであって、カチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総量が500ppm以下であり、かつ含水率が1〜3質量%であることを特徴とするインクジェットインクにより、安定かつ着弾精度よく吐出可能で、保存性に優れた高感度な紫外線硬化型のインクジェットインクが得られることを見出した。
以下本発明を詳細に説明する。
〔顔料〕
本発明のインクジェットインク(以下、単にインクともいう)は、顔料を含有する。本発明においては、顔料のアミン価は酸価よりも大きく、その差が1mg/g KOH以上、10mg/g未満であることが好ましい。1mg/g KOH未満ではその効果がなく、10mg/g以上の場合は塩基性処理を過度に行う必要があり、顔料耐光性の劣化、コストアップ等の要因となるため好ましくない。
顔料の酸価、アミン価は電位差滴定により求めることができる。例えば色材協会誌61,[12]、692−698(1988)に記載の方法で測定することができる。
本発明で用いることができる顔料としては、アミン価が酸価よりも大きければ種々の顔料を用いることが可能である。顔料の具体例として、以下に挙げる顔料においてアミン価が酸価より大きなものを用いることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
C.I.Pigment Yellow;
1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、81、83、87、93、95、97、98、109、114、120、128、129、138、151、154、180
C.I.Pigment Red;
5、7、12、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、101、112、122、123、144、146、168、184、185、202
C.I.Pigment Violet;
19、23
C.I.Pigment Blue;
1、2、3、15:1、15:2、15:3、15:4、18、22、27、29、60
C.I.Pigment Green;
7、36
C.I.Pigment Black;

C.I.Pigment White;
6、18、21
顔料種の好ましいプロセスカラーのインクセットは、例えば、以下の顔料から適宜4種を組み合わせて作製する。
Y:C.I.Pigment Yellow;120,128,74,83,138,151、180
M:C.I.Pigment Violet;19,122
C:.I.Pigment Blue;15;4
K:C.I.Pigment Black;7
W:C.I.Pigment White;6
顔料は、表面を塩基性、酸性、極性処理のいずれかの表面処理を行うことが好ましい。表面処理法としては、顔料と類似構造で塩基性、酸性、極性処理のいずれかがなされたシナージストを用いることが好ましい。
本発明において、シナージストとは、顔料と同様の構造を有し、かつ酸性基、塩基性基等の極性基に修飾された色素あるいは有機顔料母核を有する有機物で直接にまたはジョイントを介して極性基が結合しているものをいう。これを顔料表面に吸着させ、これと分散剤とを結合させることにより、顔料の分散性を向上する。これらのシナージストは耐光性に劣るものがほとんどであり、過剰処理は本来ある顔料の耐光性を発揮できないことになる。
極性基としては、例えば、スルホン酸基、カルボン酸基、燐酸基、硼酸基、水酸基が挙げられるが、好ましくはスルホン酸基、カルボン酸基であり、更に好ましくは、スルホン酸基である。
表面に極性基を有する顔料粒子を得る方法としては、例えば、WO97/48769号、特開平10−110129号、特開平11−246807号、特開平11−57458号、同11−189739号、特開平11−323232号、特開2000−265094号等の各公報に記載の顔料粒子表面を適当な酸化剤で処理することにより、顔料表面の少なくとも一部に、スルホン酸基もしくはその塩といった極性基を導入する方法が挙げられる。具体的には、カーボンブラックを濃硝酸で酸化したり、カラー顔料の場合は、スルフォランやN−メチル−2−ピロリドン中で、スルファミン酸、スルフォン化ピリジン塩、アミド硫酸等で酸化することにより調製することができる。これらの反応で、酸化が進み過ぎ、水溶性となってしまった物は除去、精製することにより、顔料分散体を得ることができる。また、酸化によりスルフォン酸基を表面に導入した場合は、酸性基を必要に応じて、塩基性化合物を用いて中和してもよい。
その他の方法としては、特開平11−49974号、特開2000−273383号、同2000−303014号等の各公報に記載の顔料誘導体をミリング等の処理で顔料粒子表面に吸着させる方法、特開2002−179977号、同2002−20141号等の各公報に記載の顔料を顔料誘導体と共に溶媒で溶解した後、貧溶媒中で晶析させる方法等を挙げることができ、いずれの方法でも容易に、表面に極性基を有する顔料粒子を得ることができる。
本発明においては、極性基は、フリーでも塩の状態でもよいし、あるいはカウンター塩を有していてもよい。カウンター塩としては、例えば、無機塩(リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ニッケル、アンモニウム)、有機塩(トリエチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、ピリジニウム、トリエタノールアンモニウム等)が挙げられ、好ましくは1価の価数を有するカウンター塩である。
シナージストとしてはスルホン酸変性、カルボキシル基変性等酸性変性されたもので、かつアミン価が酸価より大きいものが好ましい。
これらのシナージストは、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。
顔料の分散は、顔料粒子の平均粒径を80〜150nmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定する。平均粒径はレーザー散乱等で測定することができる。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性及び硬化感度を維持することができる。
本発明のインクにおいては、顔料濃度としてはインク全体の1〜10質量%であることが好ましい。
〔分散剤〕
本発明においては、アミン価より酸価の大きい分散剤を用いることで、分散安定性が向上する。分散剤の酸価、アミン価の測定は上記電位差滴定により求めることができる。
分散剤としては低分子量、高分子量のものいずれも使用可能であるが、高分子タイプの分散剤が好ましい。高分子タイプの分散剤には顔料との吸着サイトとして塩基または酸を持つものが好ましく、塩基、酸のどちらでも良好な結果が得られる。なお、塩基性の高分子分散剤でも、上記のアミン価、酸価を測定すると必ずしもアミン価が酸価より高いとは限らない。本発明では、この点に着目しており、アンカーの種類より、分散剤全体としてアミン価より酸価の高いものが吐出安定性に好ましいことを発見した。分散剤を複数用いる場合のアミン価、酸価はその重み付き平均値を用いることができる。
分散剤の酸価はアミン価よりも大きく、その差が1mg/g KOH以上、30mg/g KOH未満であることが好ましい。1mg/g KOH未満であればその効果がなく、30mg/g KOH以上であれば熱反応で硬化する懸念がある。
分散剤の好ましい具体例としては、味の素ファインテクノ社製アジスパーPB822、アジスパーPB821が挙げられるが本発明はこれらに限定されるものではない。
分散剤の使用量は顔料に対し10〜100質量%、好ましくは15〜50質量%である。
顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。
〔重合性化合物〕
本発明で用いることのできる重合性化合物の内、ラジカル重合性化合物としては、例えば、特開平7−159983号、特公平7−31399号、特開平8−224982号、同10−863号等の各公報に記載の化合物を挙げることができ、カチオン重合性化合物としては、各種公知のカチオン重合性の化合物が使用できる。例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、同2001−40068号、同2001−55507号、同2001−310938号、同2001−310937号、同2001−220526号等の各公報に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物等が挙げられる。
ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を有するものが含まれる。ラジカル重合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする特性を向上するため、任意の比率で2種以上を併用してもよい。
ラジカル重合性化合物の添加量はインク組成物に対し、好ましくは1〜97質量%であり、より好ましくは30〜95質量%である。
カチオン重合性のインクの場合は、少なくとも1種のオキセタン化合物と、エポキシ化合物及びビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有することが好ましく、特にオキセタン化合物と、下記脂環式エポキシ化合物を併用することが好ましい。エポキシ化合物としては脂環式エポキシドが特に好ましく、脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シクロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましい。
〔光重合開始剤〕
本発明においては、硬化反応をより効率的に行なうために、光重合開始剤を添加して硬化させる。光重合開始剤は、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を用いる場合にはラジカル発生剤であり、重合性化合物としてカチオン重合性化合物を用いる場合には光酸発生剤である。
ラジカル重合に用いられるラジカル発生剤は、分子内結合開裂型と分子内水素引き抜き型の2種に大別できる。分子内結合開裂型のラジカル発生剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オンの如きアセトフェノン系;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノンの如きα−アミノケトン系;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルの如きベンゾイン類;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドの如きビスアシルホスフィンオキサイド系;ベンジル−メチルフェニルグリオキシエステル等が挙げられる。
一方、分子内水素引き抜き型のラジカル発生剤としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノンの如きベンゾフェノン系;2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンの如きチオキサントン系;ミヒラ−ケトン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノンの如きアミノベンゾフェノン系;10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン等が挙げられる。ラジカル発生剤を使用する場合の配合量は、紫外線硬化型インクの0.1〜15.0質量%が好ましい。またアミン化合物を併用することも有効である。
これらの光重合開始剤の内、光ブリーチ性のあるビスアシルフォスフィンオキサイド、酸素阻害の影響を受けにくいα−アミノケトンが、特に小液滴における感度アップ効果が高く好ましい。ビスアシルフォスフィンオキサイド、α−アミノケトンとしては、例えばチバスペシャリティーケミカルズ社のIrgacureシリーズが利用できる。
カチオン重合に用いられる光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム等の芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。
本発明で用いることのできるオニウム化合物の具体的な例を以下に示す。
Figure 0004631279
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、その具体的な化合物を、以下に例示する。
Figure 0004631279
中でもトリアリールスルホニウム塩が好ましい。
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、以下にその具体的な化合物を例示する。
Figure 0004631279
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
Figure 0004631279
保存性の観点でトリアリールスルホニウム塩が好ましい。また、極性の低いものが分散性を壊さないため好ましい。スルホニウム塩ではジカチオンタイプよりもモノカチオンタイプであることが好ましい。
〔不純物〕
本発明は、少なくとも、顔料、アミン価より酸価の大きい分散剤、重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化性のインクジェットインクであって、カチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総量が500ppm以下であることを特徴とするインクジェットインクである。
カチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総量が500ppm以下に抑えることで、長期に渡る保存安定性が得られる。これは、これらの不純物が顔料と分散剤との吸着平衡を壊すからではないかと考えられる。また、アクリレート、オキセタン、エポキシ等多くの重合性モノマーはエステルであり、特に強酸性の不純物が僅かでもあるとインク中の水と反応し加水分解を起こし、分解したカルボン酸あるいはアルコールが分散を壊すことが考えられる。カチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総量が500ppm以下に抑えることで、特にカチオン重合系、その中でもオキセタンを用いたカチオン重合系では、特に良好な分散安定性が得られる。
本発明において、インク中に含まれるカチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総量は500ppm以下であることが必要であるが、好ましくは0ppmを含む100ppm以下である。
これらの不純物は、顔料合成及び表面処理時の不純物、分散剤や界面活性剤合成時の不純物、インク包材から溶出する不純物、インクを調製する際に重合性化合物や光重合開始剤またはその他の添加剤等から持ち込まれる不純物である。これら不純物が500ppmを越えると、保存安定性が損なわれる。
上記カチオン型不純物または金属不純物としては、B、F、Na、Mg、Al、P、S、Cl、K、Ca、Cu、Br、Ag、Sn、Sb、As及びWから選ばれる少なくとも1種の元素を含む不純物等を挙げることができる。
また、強酸性物質としては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、AlCl3、AlBr3、FeCl3、BCl3、BBr3、BF3・OEt2、BF3、SbF5、PF5、ZnCl2、TiCl4等が挙げられる。
本発明においては、不純物としてのカチオン型不純物、金属不純物、強酸性物質は、重合性化合物、光重合開始剤、インクのいずれか1つを、塩基性吸着剤による吸着処理、カラムクロマトグラフィー(シリカゲルカラムクロマトグラフィー等)、活性炭処理、晶析や再結晶等の分離精製手段による処理を施すことにより、総含有量が500ppm以下である本発明のインクを得ることができる。
特に、強酸性物質については、上記精製手段の中でも、塩基性吸着剤による吸着処理及びカラムクロマトグラフィーによる分離処理を施すことが好ましい。塩基性吸着剤としては、例えば、商品名「キョーワード」等の塩基性無機吸着剤(例えば、ハイドロタルサイト等)を使用できる。塩基性吸着剤の使用量は、強酸性物質の種類や含有量により適宜選択できるが、通常、処理に供する化合物100質量部に対して、1〜200質量部程度である。塩基性吸着剤による吸着処理は、処理に供する化合物を溶解可能な溶媒び溶解して行われる。処理温度は、例えば、10〜100℃程度である。処理は、バッチ式、連続式、流動床方式、充填塔方式等の慣用の方法により行うことができる。
なお、これら不純物の含有量は、高速液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、元素分析、原子吸光分析、赤外線吸収スペクトル法、NMRスペクトル法、質量分析法、滴定分析等の公知の分析手段により求めることができる。
〔重合禁止剤〕
本発明においては、熱や活性光線による重合を抑制する重合禁止剤をインク中に添加することができる。重合禁止剤としては、さまざま化合物が知られており、一般的な重合性組成物に広く配合されているものをそのまま用いることが可能である。
重合禁止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン化合物、リン系酸化防止剤、広く(メタ)アクリルモノマーに用いられるハイドロキノンモノメチルエーテルの他、ハイドロキノン、tブチルカテコール、ピロガロール、水等を用いることが可能である。これらは、「高分子添加剤の開発技術」(シーエムシー発行)に詳しい。分子内にアクリル酸由来の二重結合を持ったフェノール系化合物は、その反応機構から、R・を補足可能であるため、密閉した酸素が存在しない系にて加熱された場合でも重合抑制の効果が得られるため好ましい。具体的には、住友化学製のSumilizer GA−80、Sumilizer GM、Sumilizer GS等を挙げることができる。
これらの重合禁止剤は、顔料分散物作製時に添加することが好ましいが、重合禁止剤の過剰添加は、インクとしての感度を低下させる要因となるため、インクとしての保存安定性を維持しつつ、顔料分散時の重合を防止できる量を適宜設定して配合することが望ましい。または過剰に配合しておき、分散後に抽出し、重合禁止剤の量を低減することが好ましい。
光重合がカチオン重合性の場合、重合禁止剤はアミン化合物が好ましい。アミン化合物は、アミン価より酸価の高い分散剤との組み合わせで、相乗的に保存性と感度のバランスを保つことが可能となる。アミン化合物の中でも4級アンモニウム塩は露光時の反応を抑制することなく、保存時の暗反応を抑制できるため、カチオン重合性インクでは特に好ましい。分散性が不安定な場合は、極性の小さい3級アミンが特に好ましい重合禁止剤となる。アミン化合物の添加量は、インク全体の0.01〜1質量%添加することが好ましい。0.01質量%未満では保存安定性が得られない。1質量%より大きいと硬化感度が低下する。
〔水分〕
インク中の水の含有量は、重合性化合物の種類及び含有量比、光重合開始剤の種類及び含有量比、保存条件、硬化条件等によって異なるが、インク中の含水率を1〜3質量%とすることで、保存安定性が向上する。特に、カチオン重合性のインクは保存安定性が飛躍的に向上する。アミン化合物のみを添加する場合に比べて保存期間に対する感度を向上させることが可能となる。1質量%以下ではこの効果が乏しく、3質量%以上では低温保存時の析出等の問題が生じる。
水の含有量はカールフィッシャー法(自動水分測定装置、AQV−2000、平沼産業社製)により測定できる。
インクの表面張力は22〜38mN/m、更に好ましくは24〜35mN/mである。
〔その他の添加剤〕
また、本発明のインクは、紫外線の照射により硬化するが、硬化反応をより効率的に行なうために、光増感剤を併用することもできる。そのような光増感剤としては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシルの如きアミン類、シアニン、フタロシアニン、メロシアニン、ポルフィリン、スピロ化合物、フェロセン、フルオレン、フルギド、イミダゾール、ペリレン、フェナジン、フェノチアジン、ポリエン、アゾ化合物、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、ポリメチンアクリジン、クマリン、ケトクマリン、キナクリドン、インジゴ、スチリル、ピリリウム化合物、ピロメテン化合物、ピラゾロトリアゾール化合物、ベンゾチアゾール化合物、バルビツール酸誘導体、チオバルビツール酸誘導体等が挙げられ、更に、欧州特許第568,993号明細書、米国特許第4,508,811号明細書、同第5,227,227号明細書、特開2001−125255号公報、特開平11−271969号公報等に記載の化合物も用いられる。
カチオン系光増感剤としては、公知のものが用いられ、具体的には、アントラセン、ピレン、ペリレン、アクリジンオレンジ、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、ベンゾフラビン、エオシン、ローズベンガル、エリスロシン及びメチレンブルー等がある。
光増感剤の使用量は、インク組成物中0.01〜10.00質量%の範囲が好ましい。
本発明のインクには界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤としては、陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることができるが、特に非イオン性界面活性剤が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(例えばエマルゲン911)、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えばニューポールPE−62)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられ、特にこれらのフッ素系界面活性剤が好ましい。
本発明では、ノニオン性界面活性剤が、分子中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤であることが特に好ましい。分子中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルアミンオキシド、パーフルオロアルキル含有オリゴマー、具体的には例えば、「サーフロン(SURFLON)S−141」、「サーフロンS−145」、「サーフロンS−381」、「サーフロンS−383」、「サーフロンS−393」、「サーフロンSC−101」、「サーフロンSC−105」、「サーフロンKH−40」、「サーフロンSA−100」(以上、セイミケミカル(株)の製品)、「メガファックF−171」、「メガファックF−172」、「メガファックF−173」、「メガファックF−177」、「メガファックF−178A」、「メガファックF−178K」、「メガファックF−179」、「メガファックF−183」、「メガファックF−184」、「メガファックF−815」、「メガファックF−470」、「メガファックF−471」(以上、大日本インキ化学工業(株)の製品)等が挙げられる。
これらの界面活性剤を使用する場合、単独または2種類以上を混合して用いることができ、インク全量に対して、0.001〜1.0質量%の範囲で添加することにより、インクの表面張力を任意に調整することができる。本発明を実施する場合、これらに限定されるものではない。インクの長期保存安定性を保つため、防腐剤、防黴剤をインク中に添加してもかまわない。
(インクジェット記録方法)
次に、本発明のインクを用いたインクジェット記録方法について説明する。
本発明においては、小液滴サイズでインクジェット記録方式により基材上にインクを吐出、描画し、次いで紫外線を照射してインクを硬化させる。着弾したインクに対し紫外線を照射することで、インクを硬化させ、画像を完成する。
着弾後、紫外線照射までの間、インクは基材上でレベリングし続け、単位体積当たりの表面積が大きくなり、重合阻害の影響を更に強く受けることになるため、ドット径が小さい、例えば80μm以下のタイミングで紫外線を照射することで、滲みや残留モノマーを少なくすることができる。
また、基材上にインクが着弾した後、着弾したインクが基材に浸透する前に、例えば30質量%以上浸透する前に紫外線を照射することが好ましい。インク吸収性の基材を用いた場合、着弾後紫外線照射までの間、インクは基材に浸透し続け、基材内部に浸透したインクは紫外線が届きにくくなり、硬化不良を起こす。
本発明では、基材上にインクが着弾し、紫外線を照射して硬化した後のインク膜厚が2〜80μmであることが好ましい。基材が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、基材のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題があるため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
なお、ここで「インク膜厚」とは基材に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でもインク膜厚の意味するところは同様である。
インクの吐出条件としては、インクジェット記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。紫外線硬化型のインクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴吐出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
紫外線の照射方法として、その基本的な方法が、特開昭60−132767号公報に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明に係る画像形成方法においては、これらの何れの照射方法も用いることができる。
次いで、本発明で用いることのできるインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)について説明する。
以下、本発明で用いることのできる記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。なお、図面の記録装置はあくまでも本発明で好ましく用いることができる記録装置の一態様であり、本発明では、ここで例示する記録装置の図面に限定されない。
図1は、本発明で用いることのできるインクジェット記録装置で、シリアルプリント方式で用いる要部の構成の一例を示す正面図である。記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、記録ヘッド3、照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。この記録装置1は、基材Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、基材Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を安定に再現できる。
基材Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持された記録ヘッド3の走査を行なう。
ヘッドキャリッジ2は基材Pの上側に設置され、基材P上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述する記録ヘッド3を複数個、吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
なお、図1ではヘッドキャリッジ2がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の記録ヘッド3を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納される記録ヘッド3の色数は適宜決められるものである。
記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された紫外線硬化型のインクを、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から基材Pに向けて吐出する。記録ヘッド3により吐出されるインクは、顔料、分散剤、重合性化合物、光重合開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで光重合開始剤が触媒として作用することに伴なう重合性化合物の架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
記録ヘッド3は、基材Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に基材Pの他端まで移動するという走査の間に、基材Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対して、インクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域にインク滴を着弾させる。インクを吐出して画像を作成し、吐出毎に光照射する工程を複数回繰り返すことで画像を完成することが好ましい。
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域に向けてインクの吐出を行なった後、搬送手段で基材Pを図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対してインクの吐出を行なう。
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動して記録ヘッド3からインクを吐出することにより、基材P上にインク滴の集合体からなる画像が形成される。
照射手段4は、特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、熱陰極管、冷陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ、冷陰極管、水銀ランプもしくはブラックライトが好ましい。
照射手段4は、記録ヘッド3がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってインクを吐出する着弾可能領域のうち、記録装置(インクジェットプリンタ)1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、着弾可能領域よりも大きな形状を有する。
照射手段4はヘッドキャリッジ2の両脇に、基材Pに対してほぼ平行に、固定して設置される。
インク吐出部の照度を調整する手段としては、記録ヘッド3全体を遮光することはもちろんであるが、加えて照射手段4と基材Pの距離h1と、記録ヘッド3のインク吐出部31と基材Pとの距離h2を共に小さく(2mm以下、好ましくは1.5mm以下)したり、記録ヘッド3と照射手段4との距離dを離したり(dを大きく)することが有効である。また、記録ヘッド3と照射手段4の間を蛇腹構造7にすると更に好ましい。
ここで、照射手段4で照射される紫外線の波長は、照射手段4に備えられた紫外線ランプまたはフィルターを交換することで適宜変更することができる。
本発明の記録方法においてカチオン重合性インクを用いる場合は、光照射時または光照射後に、基材上に着弾したインクジェット用インクを加熱処理することが好ましい。
加熱手段としては、基材の搬送をガイドし、発熱するヒートプレートを用いる方法が好ましく、基材を搬送ガイドするヒートプレートより基材に熱が伝達され、この熱によって着弾したインクジェット用インクが加熱される。
また、加熱手段が、基材に着弾したインクジェット用インクに熱風を吹き付ける熱風吹き付け手段であることも好ましい。
基材に着弾したインクジェット用インクの加熱温度としては、30〜60℃に加熱することが好ましく、加熱温度が30℃未満であると、環境湿度によっては着弾したインクが硬化せず画質が損なわれる恐れがあり、また、60℃を超える温度であると、フィルム基材が収縮・しわを起こしてしまい好ましくない。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔光重合開始剤1の合成〕
500mlの三口フラスコに四塩化スズ20mlを添加し、攪拌しながらアニソール48.1gを添加した。この溶液を氷冷して10〜15℃の温度範囲を維持しながら、塩化チオニル6.75gを滴下した。この時、反応物は暗褐色となった。そのまま室温で4時間撹拌を続けた後、この反応液に水70mlを添加した。次いで、オイル層を取り出し、ジエチルエーテルで3回洗浄した。これに、KPF618.4gを水100gに溶解して添加し、一昼夜放置した。オイル層を再び取り出し、ジエチルエーテルで洗浄した後、減圧乾燥して、トリス(4−メトキシフェニル)スルホニウムヘキサフロロフォスフェートを32.3g(収率59.6%)の白色粉末として得た。なお、この光重合開始剤1は、赤外吸収スペクトル、元素分析及びNMRにより構造を同定した。
〔光重合開始剤2の合成〕
上記光重合開始剤1を塩化メチレンに溶解し、アルミナカラムを通した後、炭酸ナトリウム水溶液と混合攪拌した。次いで、塩化メチレン層を取り出し、硫酸マグネシウムで脱水処理後、塩化メチレンを除去乾燥し、メタノールで再結晶を行い、光重合開始剤1に塩基処理を施した光重合開始剤2の白色粉末を得た。
〔インク1〜6の調製〕
下記表1に記載の組成のインク1〜6を定法により調製した。顔料、分散剤及び重合性化合物をビーズミルにて3時間分散した後、光重合開始剤、界面活性剤及びアミン化合物を添加、混合し、ろ過することでインクとした。このインクは全てカチオン重合性である。
用いた化合物を以下に示す。
PR122:ピグメントレッド122(キナクリドン顔料の表面を酸性処理した顔料、酸価4.7、アミン価6.1)
PB821:味の素ファインテクノ社製アジスパーPB821(分散剤)
ED−251:楠本化成社製ED−251(分散剤)
S32000:Avecia社製ソルスパース32000(分散剤)
OXT221:東亜合成社製アロンオキセタンOXT221(重合性化合物)
C2021P:ダイセル社製セロキサイド2021P(重合性化合物)
TAS1:光重合開始剤1
TAS2:光重合開始剤2
F1405:大日本インキ社製メガファックF1405(界面活性剤)
TIPA:トリイソプロパノールアミン(アミン化合物)
3種の分散剤の酸価及びアミン価を測定した結果、以下の通りであった。
分散剤の種類 酸価 アミン価
PB821 30.4 10.2
ED−251 19.0 13.4
S32000 4.8 27.1
Figure 0004631279
〔インクの特性値の測定及び評価〕
下記方法でインクの特性値の測定及び評価を行った。その結果を表2に示す。
(含水率の測定)
インクを調製した直後、カールフィッシャー法(平沼産業社製自動水分測定装置AQV−2000)により含水率を測定した。
(不純物総量の測定)
上記調製したインクを原子吸光分析、質量分析及び滴定分析を用いて不純物総量(ppm)の測定を行った。なお、各不純物としては、Sn、Cl、S、K、P、Mg、P、B、Na、F、HCl、HPF6、リン酸、メタンスルホン酸を検出した。
(保存安定性の評価)
上記調製したインクを、ガラス瓶に入れ密閉し、遮光性容器で70℃で1週間保存の促進処理を行った後、保存前の試料と合わせて、下記方法で平均粒径、粘度、サテライト発生速度、間欠吐出速度低下率、連続吐出性及び硬化速度を評価した。
〈平均粒径〉
インクを顔料濃度で約0.5質量%に希釈した後、超音波洗浄器で100W、28kHzの条件で5分間超音波処理を行った直後に、malvern社製の光子相関法ゼータサイザー1000HSで測定した時のZAve.の値である。
〈粘度〉
粘度はレオメータMCR300(Physica製)を用い、55℃、Shear Rate=1000(1/s)の条件下で測定した。
〈サテライト発生速度〉
駆動周波数4kHz、一周期当たりに55℃に加熱したインク液滴4plを5ドロップ連続吐出することで6階調を表現可能なピエゾ型ヘッドを用い、駆動電圧を調整して液滴速度を変えながら、主ドロップに続きサテライトが発生し始める最小の液滴速度(m/s)を測定した。
〈間欠吐出速度低下率〉
駆動周波数4kHz、一周期当たりに55℃に加熱したインク液滴4plを5ドロップ連続吐出することで6階調を表現可能なピエゾ型ヘッドを用い、液滴速度が6m/sとなるように駆動電圧を調整し、連続吐出後、5秒間停止した直後の最初の液滴速度の低下率(%)を測定した。
〈連続吐出性〉
駆動周波数4kHz、一周期当たりに55℃に加熱したインク液滴4plを5ドロップ連続吐出することで6階調を表現可能なピエゾ型ヘッドを用い、液滴速度が6m/sとなるように駆動電圧を調整し、30分間連続して吐出させ、各記録ヘッドのノズルからの吐出状態を目視観察し、下記の基準により連続吐出性の評価を行った。
○:30分連続吐出しても、ノズル欠が発生しない
△:30分連続吐出でノズル欠が生じないが、わずかにサテライトが発生する
×:30分連続吐出で、数カ所以上のノズルでノズル欠が発生する
〈硬化速度〉
30℃、60%RHの環境下で、ピエゾヘッドスピードを50〜800mm/sまで50mm/s単位で変化させて、55℃に加熱した各インク液滴4plを5ドット(ドロップ)ずつユポ基材上に吐出し、Hバルブ(1.5kW光源)で硬化処理後に、各ドット表面を指で擦って、硬化したインク液滴が基材から剥がれなくなる最大のピエゾヘッドスピードを求め、これを硬化速度(mm/s)とした。
Figure 0004631279
表2の結果より明らかなように、カチオン型不純物、金属不純物及び強酸性物質の総含有量が500ppm以下である本発明のインクは、比較例に対し、保存安定性、硬化性及び吐出安定性に優れていることが分かる。
本発明に用いられる記録装置の要部の構成を示す正面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 記録ヘッド
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録媒体

Claims (2)

  1. 少なくとも、顔料、アミン価より酸価の大きい分散剤、ラジカル重合性またはカチオン重合性の重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化性のインクジェットインクであって、B、F、Na、Mg、Al、P、S、Cl、K、Ca、Cu、Br、Ag、Sn、Sb、As及びWから選ばれる少なくとも1種の元素を含むカチオン型不純物、金属不純物、及び硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、AlCl、AlBr、FeCl、BCl、BBr、BF・OEt、BF、SbF、PF、ZnCl、TiClから選ばれる強酸性物質の総量が500ppm以下であり、かつ含水率が1〜3質量%であることを特徴とするインクジェットインク。
  2. 前記重合性化合物がカチオン重合性であり、かつアミン化合物を含有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットインク。
JP2004008816A 2004-01-16 2004-01-16 インクジェットインク Expired - Fee Related JP4631279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008816A JP4631279B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 インクジェットインク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008816A JP4631279B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 インクジェットインク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005200560A JP2005200560A (ja) 2005-07-28
JP4631279B2 true JP4631279B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=34822030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004008816A Expired - Fee Related JP4631279B2 (ja) 2004-01-16 2004-01-16 インクジェットインク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4631279B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006062071A1 (ja) * 2004-12-07 2008-06-12 コニカミノルタエムジー株式会社 活性光線硬化型マゼンタインク組成物、活性光線硬化型インクジェット記録用マゼンタインク及び該インクを用いた画像形成方法ならびにインクジェット記録装置、活性光線硬化型印刷用マゼンタインク
JP4533336B2 (ja) * 2006-03-31 2010-09-01 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法
JP2011016889A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Hitachi Maxell Ltd エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
JP6068777B2 (ja) * 2010-03-17 2017-01-25 日立マクセル株式会社 油性顔料インク組成物
JP2011195596A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Hitachi Maxell Ltd エネルギー線硬化型インク組成物
JP5545533B2 (ja) * 2010-03-31 2014-07-09 セイコーエプソン株式会社 ラジカル系光硬化型インク組成物
US9718973B2 (en) 2014-03-11 2017-08-01 Seiko Epson Corporation Ultraviolet curable composition and storage body
JP6465373B2 (ja) * 2014-03-11 2019-02-06 セイコーエプソン株式会社 紫外線硬化型組成物及び収容体
JP5761413B2 (ja) * 2014-03-25 2015-08-12 セイコーエプソン株式会社 ラジカル系光硬化型インク組成物
WO2015146977A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 東洋アルミニウム株式会社 フレーク状金属顔料、およびフレーク状金属顔料の製造方法
JP6281391B2 (ja) 2014-04-11 2018-02-21 セイコーエプソン株式会社 紫外線硬化型インクジェット組成物及び収容体
JP5979280B2 (ja) * 2015-06-04 2016-08-24 セイコーエプソン株式会社 ラジカル系光硬化型インク組成物
JP6660395B2 (ja) * 2015-09-14 2020-03-11 マクセルホールディングス株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びにそのインク組成物を用いたインクジェット用インクセット及びインクジェット印刷システム
JP6799288B1 (ja) * 2019-12-20 2020-12-16 東洋インキScホールディングス株式会社 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ、及び、活性エネルギー線硬化型インキセット
JP6992866B2 (ja) * 2020-10-22 2022-01-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット組成物及びインクジェット方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247531A (ja) * 2000-03-07 2001-09-11 Mitsubishi Chemicals Corp アシルアミノ酸塩の製造方法
JP2002053659A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Toagosei Co Ltd カチオン硬化性シリカ分散液およびその製造方法、ならびに該シリカ分散液からなるカチオン硬化性組成物
JP2002249681A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット記録用硬化性着色組成物及びカラーフィルター
JP2003171440A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Mitsubishi Chemicals Corp 脂環式エポキシ化合物の製造方法
JP2003252979A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Riso Kagaku Corp カチオン重合性組成物
JP2003253155A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型ジェットインクに用いる処理顔料の製造方法、およびこれを用いた紫外線硬化型ジェットインク組成物の製造方法
JP2003292606A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Riso Kagaku Corp カチオン重合性組成物
JP2004002528A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型インクジェット記録用イエロー色インク組成物
JP2005146001A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc カチオン重合性組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及びカチオン重合性組成物の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247531A (ja) * 2000-03-07 2001-09-11 Mitsubishi Chemicals Corp アシルアミノ酸塩の製造方法
JP2002053659A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Toagosei Co Ltd カチオン硬化性シリカ分散液およびその製造方法、ならびに該シリカ分散液からなるカチオン硬化性組成物
JP2002249681A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット記録用硬化性着色組成物及びカラーフィルター
JP2003171440A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Mitsubishi Chemicals Corp 脂環式エポキシ化合物の製造方法
JP2003253155A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型ジェットインクに用いる処理顔料の製造方法、およびこれを用いた紫外線硬化型ジェットインク組成物の製造方法
JP2003252979A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Riso Kagaku Corp カチオン重合性組成物
JP2003292606A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Riso Kagaku Corp カチオン重合性組成物
JP2004002528A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型インクジェット記録用イエロー色インク組成物
JP2005146001A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc カチオン重合性組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及びカチオン重合性組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005200560A (ja) 2005-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4631279B2 (ja) インクジェットインク
JP5106746B2 (ja) インクジェットインクセット及び記録方法
JP4556414B2 (ja) インクジェット用インク及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP3910979B2 (ja) インクジェットインク組成物およびそれを用いた印刷物
JP4556415B2 (ja) インクジェット用インクとインクジェット記録方法
WO2006013707A1 (ja) インクジェット記録方法およびこれに用いるインクジェット記録用インク
JP4748063B2 (ja) 活性光線硬化型インクジェットインクセット、その画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2005187725A (ja) 活性光線硬化型インクジェットインクとそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2003342505A (ja) 画像形成方法、印刷物及び記録装置
JP2005178331A (ja) インク及びインクジェット記録方法
JP2005060519A (ja) インクジェット用インク及びそれを用いた記録方法
JP2005206715A (ja) 紫外線硬化型インク及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP4581393B2 (ja) 活性光線硬化型インクジェット用インク
WO2006075468A1 (ja) 活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP5857710B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、およびそれを用いるインクジェット記録方法
JP2005178330A (ja) インク及びインクジェット記録方法
WO2006051701A1 (ja) 活性光線硬化型インクジェットインクとそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2005263898A (ja) インクジェットインクおよびインクジェット記録方法
JP2007062028A (ja) インクジェット記録方法とインクジェット記録用インク
JP2009119872A (ja) インクジェット画像形成方法
JP4556435B2 (ja) 活性光線硬化型インクジェットインク組成物、活性光線硬化型インクジェットインクセット及びそれを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2004195835A (ja) 画像形成方法、印刷物及び記録装置
JPWO2006054441A1 (ja) 活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インクジェットインク、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2004351643A (ja) インクジェット記録方法
JP4396344B2 (ja) インクジェットインクとそれを用いた画像形成方法及びラインヘッド記録方式のインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100914

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees