JP2011016889A - エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒を少なくとも含むエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物であって、エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度を200ppm以下とする。上記エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物は、長期保存後でも析出物の発生が少なく、優れた保存安定性を有する。
【選択図】なし
Description
さらに、近年、揮発性の有機溶剤を少なくすることができ、環境対応型のインクとしてエネルギー線(例えば、紫外線)の照射によりインクを硬化させるエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物が注目されている。
なお、重合性化合物が水溶性の重合性化合物を含有しており、油性顔料インク組成物を純水と接触させたときに水溶性有機溶媒も水相中に転相されてくる場合には、その水溶性有機溶媒を含む水相中の1価の陽イオンの合計濃度を測定することにより、インク組成物中の1価の陽イオン量を求めることができる。
(ゲル化防止剤)
本発明のインク組成物は、ゲル化防止剤の少なくとも一種を含有することができる。
(UVインクの調整方法)
まず、キナクリドン系顔料と、高分子化合物(顔料分散剤)と、重合性化合物・重合性禁止剤の一部と、必要により他の任意成分とを、分散して顔料分散体を調製する。分散機としては、ボールミル、遠心ミル、遊星ボールミル、ペイントシェイカーなどの容器駆動媒体ミル;サンドミルなどの高速回転ミル;撹拌槽型ミルなどの媒体撹拌ミル;ディスパーなどが挙げられる。
市販のキナクリドン系顔料(a)(チバ社製,キナクリドン顔料,CINQUASIA Magenda RT−355−D)を準備した。このキナクリドン系顔料(a)100部と、純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)500部とを1,000ccのプラスチック製ディスポカップに投入し、これをディスパーにより室温(25℃)で10分間撹拌し、混合液をろ紙(孔径:1μm)を用いて吸引ろ過する洗浄工程を繰り返し、洗浄回数の異なるキナクリドン系顔料(a)〜(e)を調製した。
キナクリドン系顔料3部と、純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)60部とを200ccのビーカに投入し、これをオイルバス(理工科学産業社製,MH−5H)により加熱して5分間煮沸させた。自然冷却後、溶液をシリンジフィルタ(ミリポア社製,孔径5μm,0.45μm,及び0.2μmのフィルタが順に設けられたシリンジフィルタ)を用いてろ過した。ろ液をコンパクト導電率計(HORIBA社製,B−173形)により測定し、得られた比伝導度をキナクリドン系顔料の比伝導度とした。
(実施例1)
250ccのプラスチック製ビンに、下記表2に示す配合量で各成分を計り取り、これにジルコニアビーズ(直径:0.3mmφ)100部を加えてペイントコンディショナー(東洋精機社製)により、1時間分散して顔料分散体(A)を調製した。
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(d)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(II)を調製した。この顔料分散体(II)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した。
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(c)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(III)を調製した。この顔料分散体(III)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した。
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(a)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(VI)を調製した。この顔料分散体(VI)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した。
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(b)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(VII)を調製した。この顔料分散体(VII)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した。
マグネチックスターラーにより純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)34部を撹拌しながら、純水中にインク6部をゆっくり滴下し、さらに室温(25℃)で30分間撹拌した。溶液をメンブランフィルタ(孔径:0.65μm)を用いてろ過した後、得られたろ液(水相)中のナトリウムイオンの濃度をコンパクトナトリウムイオンメータ(HORIBA社製,C−122形)により、カリウムイオンの濃度をコンパクトカリウムイオンメータ(HORIBA社製,C−131形)によりそれぞれ測定し、各測定値を溶液中のインク濃度(0.15)で除してインク100部に換算したときの各陽イオン濃度を求めた。 また、ろ液(水相)の比伝導度をコンパクト導電率計(HORIBA社製,B−173形)により測定し、測定値を溶液中のインク濃度(0.15)で除してインク100部に換算したときの比伝導度を求めた。
インクを30ccのガラスビンに充填し、これを70℃の恒温槽に1週間保存する保存加速試験を行った。保存後、インク中の析出物の発生の有無を目視により観察し、析出物の沈殿が生じていないものを○、析出物の沈殿が発生しているものを×として評価した。
上記保存安定性で評価した保存後のインクをフィルタ(孔径:10μm)に透過させ、以下の基準によりフィルタ透過性を評価した。
×:フィルタが目詰まりし、インクが透過せず
表6に各実施例及び比較例で使用したキナクリドン系顔料の種類と、評価結果を併せて示す。
Claims (3)
- キナクリドン系顔料、重合性化合物、分散剤、重合開始剤を少なくとも含むエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物であって、エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度が200ppm以下であるエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 前記水相は、前記1価の陽イオンとして、ナトリウムイオン、カリウムイオンのいずれかまたは両方を含む請求項1に記載のエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 前記水相の比伝導度が250μS/cm以下である請求項1または2に記載のエネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
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