JP4628186B2 - ガラスエッチング用レジスト樹脂組成物及びガラス基板エッチング方法 - Google Patents
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Description
樹脂成分(a1)は、分子中に芳香族炭化水素基を8〜90重量%有し、かつエチレン性不飽和結合を有する樹脂成分である。樹脂成分(a1)の具体例としては、芳香族炭化水素基と酸基を有する重合体の酸基に、エチレン性不飽和結合とエポキシ基を有する化合物のエポキシ基を反応させて得られるものが挙げられる。
樹脂成分(A)中には、エチレン性不飽和結合を有し、かつ芳香族炭化水素基を有しない樹脂成分(a2)が含有されていてもよい。
多官能性アクリルモノマー(c1)の具体例としては、ビスフェノール骨格を有するものが挙げられ、より具体的には、ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂に、アクリル酸やメタクリル酸などを反応させてエチレン性不飽和結合を導入させたものが挙げられる。
多官能性アクリルモノマー(C)中には、芳香族炭化水素基を有しない多官能性アクリルモノマー(c2)が含有されていてもよい。多官能性アクリルモノマー(c2)の具体例としては、ポリメチルプロパントリアクリレート、ジアクリル化イソシアヌレート、1,3−ブチレングリシジルジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、EO変性1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレートなど市販されているモノマーが使用できる。
本発明において用いるエポキシ基含有シランカップリング剤(E)としては、エポキシ基を有するシランカップリング剤であれば特に限定されるものではない。例えば、グリシジル基を有するトリエトキシまたはトリメトキシシラン化合物、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジエトキシシランなどが挙げられる。
本発明において用いるフィラー(B)としては、硫酸バリウム、微粉状炭化珪素、無定型シリカ、タルク、マイカなど一般のフォトレジストに用いられる公知の無機フィラーが挙げられる。
本発明において用いる光重合開始剤(D)は、一般に感光性樹脂組成物に含有される光重合開始剤を用いることができ、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテルのようなベンゾイン及びベンゾインアルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類;2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−プタノン−1,N,N−ジメチルアミノアセトフェノンのようなアミノアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノンのようなアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールのようなケタール類;ベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン類またはキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上の混合物として使用でき、さらトリエタノールアミンなとの第3アミン、ジメチルアミノ安息香酸エチルなどの光開始助剤を加えて用いることができる。
本発明において用いる有機顔料(F)としては、塗料やインキなどにおいて一般に着色剤として用いることができる有機顔料を用いることができる。
本発明のガラス基板エッチング方法は、ガラス基板の上に、上記本発明のレジスト樹脂組成物を塗布してレジスト膜を形成し、該レジスト膜の被覆領域以外の領域のガラス基板表面をエッチングする方法であり、エッチング領域の深さがレジスト膜の膜厚の6倍以上であることを特徴としている。
〔スチレン・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a1−1の調製〕
攪拌機、還流管、温度計及び窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコ中に、予めジプロピレングリコールモノメチルエーテル400重量部を仕込んだ後、スチレン140重量部、メタクリル酸140重量部を混合した溶液と、重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート20重量部をジプロピレングリコールモノメチルエーテル80重量部に溶解した溶液とを、それぞれ滴下ロートを用いて120℃にて3時間攪拌しながら滴下した。その後、この温度を1.5時間攪拌しながら保持した。その後、内容物の温度を100℃に下げ、窒素に代えて酸素を導入させて重合禁止剤としてハイドロキノン0.4重量部、触媒としてトリエチルアミン3.2重量部を仕込んだ後、メタクリル酸グリシジル120重量部を滴下ロートを用いて1時間かけて滴下した。その後、熟成を3時間継続して行い、スチレン・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a1−1を得た。固形分は48.6重量%であり、酸価は109.8、重量平均分子量は55,000であった。
表1に示す配合割合でレジスト樹脂組成物を調製した。
〔ビスフェノールF骨格エポキシアクリレート樹脂のテトラヒドロ無水フタル酸付加物樹脂a1−2の調製〕
ビスフェノールF骨格エポキシアクリレート樹脂のテトラヒドロ無水フタル酸付加物樹脂a1−2として、商品名「KAYARAD ZFR−1185」(酸価:100、日本化薬社製、NV65)を用いた。樹脂a1−2における分子中の芳香族炭化水素基含有割合は27〜60重量%である。
表1に示す配合割合となるように上記の樹脂a1−2及びその他の成分を用いる以外は、上記実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
〔スチレン・メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a1−3の調製〕
実施例1で用いた同様の実験器具を用い、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル400重量部を仕込んだ後、スチレン40重量部、メタクリル酸メチル160重量部、メタクリル酸120重量部を混合した溶液と、重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート20重量部をジプロピレングリコールモノメチルエーテル80重量部に溶解した溶液とを、それぞれ滴下ロートを用いて120℃にて3時間攪拌しながら滴下した。その後、この温度を1.5時間攪拌しながら保持した。その後、内容物の温度を100℃に下げ、窒素に代えて酸素を導入させて重合禁止剤としてハイドロキノン0.4重量部、触媒としてトリエチルアミン3.2重量部を仕込んだ後、メタクリル酸グリシジル80重量部を滴下ロートを用いて1時間かけて滴下した。その後熟成を3時間継続して行い、スチレン・メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a1−3を得た。固形分は48.7重量%であり、酸価は116.7、重量平均分子量は58,000であった。
表1に示すような配合割合とする以外は、上記実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
〔レジスト樹脂組成物の調製〕
実施例1の樹脂a1−1を用い、表1に示す配合割合となるように混合する以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
〔メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a2−1の調製〕
スチレンを用いずに、メタクリル酸メチルと、メタクリル酸を用いて共重合体を作製し、この共重合体に実施例1と同様にしてメタクリル酸を付加させる以外は、実施例1の樹脂a1−1と同様にしてメタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a2−1を調製した。
上記のメタクリル酸グリシジル付加物を用い、表2に示す配合とする以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
〔スチレン・メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a2−2の調製〕
スチレン10重量部、メタクリル酸メチル40重量部、メタクリル酸30重量部となるように、スチレン・メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体を実施例1と同様に調製し、この共重合体80重量部に対し、メタクリル酸グリシジル20重量部を付加させ、スチレン・メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a2−2を調製した。
上記のメタクリル酸グリシジル付加物樹脂a2−2を用い、表2に示す配合割合でレジスト樹脂組成物を調製した。
〔レジスト樹脂組成物の調製〕
表2に示す配合割合とする以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
〔レジスト樹脂組成物の調製〕
表3に示す配合割合とする以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
表3に示す配合割合とする以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
表3に示す配合割合とする以外は、実施例1と同様にしてレジスト樹脂組成物を調製した。
実施例1〜4及び比較例1〜6のレジスト用樹脂組成物を用いて、ガラス基板の上に10μm、20μm、25μm、及び45μmの膜厚のレジスト膜をそれぞれ形成した。ガラス基板上の100mm×100mmの領域の上に、バーコーターを用いてレジスト樹脂組成物を塗布した後、100℃で30分間乾燥し、その後、この領域の周辺部分をメタルアライド散乱光(出力7kW)を15秒照射した後、炭酸ナトリウム1重量%からなるアルカリ現像液を用いて現像し、50mm×50mmの領域が開口部として形成されたレジスト膜を形成した。
最小径5μmから最大径1000μmまでの直径を有する真円形状のレジスト膜を膜厚10μm、20μm、25μm、及び45μmのそれぞれの場合について形成し、上記と同様にしてエッチングした。エッチング後、レジスト膜が存在するもの、すなわち、レジスト膜が剥離されなかったものの最小径を「解像可能直径(μm)」とし、表4に示した。
実施例1〜4及び比較例1〜6の各レジスト樹脂組成物について、貯蔵安定性を評価した。貯蔵安定性の評価は、実施例1〜4及び比較例1〜6の各レジスト樹脂組成物を60℃定温下にて1ヶ月保存した。その結果、比較例4のレジスト樹脂組成物は粘度上昇によって組成物の流動性が損なわれガラス基板上への塗布が不可能となった。比較例4以外のレジスト樹脂組成物には、問題がなく、レジスト樹脂組成物作製直後と品質に変化は見られなかった。
2…ガラス基板
3…エッチング領域
3a…エッチング領域周辺の傾斜の緩やかな部分
3b…エッチング領域周辺の傾斜の急な部分
d…エッチング領域3の深さ
l1…傾斜部3a及び3bの水平方向の長さ
l2…傾斜部3bの水平方向の長さ
Claims (5)
- 少なくとも1個以上のエチレン性不飽和結合基を有する樹脂成分(A)を20〜90重量%、フィラー(B)を1〜30重量%、多官能性アクリルモノマー(C)を1〜60重量%、光重合開始剤(D)を0.1〜30重量%含有するガラスエッチング用レジスト樹脂組成物(但し、A,B,C及びDの合計が100重量%)であって、
分子中に芳香族炭化水素基を8〜90重量%有し、かつ少なくとも1個以上のエチレン性不飽和結合基を有する樹脂成分(a1)と、分子中に芳香族炭化水素基を8〜90重量%有する多官能性アクリルモノマー(c1)との合計が、前記樹脂成分(A)と前記多官能性アクリルモノマー(C)の合計中に10〜100重量%含有されており、
エポキシ基含有シランカップリング剤(E)をさらに0.3〜5重量%含有することを特徴とするガラスエッチング用レジスト樹脂組成物。 - 前記樹脂成分(a1)が、芳香族炭化水素基と酸基を有する重合体の酸基に、エチレン性不飽和結合とエポキシ基を有する化合物のエポキシ基を反応させて得られるものであることを特徴とする請求項1に記載のガラスエッチング用レジスト樹脂組成物。
- 前記多官能性アクリルモノマー(c1)が、ビスフェノール骨格を有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスエッチング用レジスト樹脂組成物。
- 分子中に芳香族炭化水素基を有しない多官能性アクリルモノマー(c2)が、前記多官能性アクリルモノマー(C)中に含有されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラスエッチング用レジスト樹脂組成物。
- ガラス基板上に、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラスエッチング用レジスト樹脂組成物を塗布してレジスト膜を形成し、該レジスト膜の被覆領域以外の領域のガラス基板表面をエッチングする方法であって、
前記エッチング領域の深さが、前記レジスト膜の膜厚の6倍以上であることを特徴とするガラス基板エッチング方法。
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