JP4607281B2 - テープキャリアパッケージを備える平面表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープキャリアパッケージ(TCP: Tape Carrier Package)を用いて外部駆動系統から表示パネルへの信号入力を行う平面表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CRTディスプレイに置き換わる平面表示装置が盛んに開発されており、特に、液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力を達成できることから、ノートPC、カーナビゲーション装置、小型TV等に急速に市場を拡大している。
【0003】
これら平面表示装置は、画素が配列されて画像表示領域が形成された表示パネルと、この表示パネルに画像信号その他の駆動信号を入力する駆動回路系統とからなる。この駆動回路系統から表示パネルへの駆動信号の入力は、表示パネルの周縁部に設けられた接続部を通じて行われる。一般には、この周縁部に、入力信号を所定のタイミングで制御して出力信号を生成する駆動ICチップが複数配置される。
【0004】
駆動ICチップを表示パネルに実装する方式には、駆動ICチップを直接搭載するCOG(Chip On Glass)方式もあるが、テープキャリアパッケージ(以下TCPという)を用いる方式が多く用いられている。TCPとは、通常、配線パターンが形成されたフレキシブルプリント基板の矩形状小片に駆動ICチップが搭載されたものであり、矩形状の一辺に沿って出力端子群が設けられ、これに対向する辺に入力端子群が設けられる。そして、各TCPの出力端子群の部分が、表示パネルの周縁の接続部に機械的かつ電気的に接続される。また、各TCPの入力側の辺に沿った部分は、ハンダ付け等により、駆動入力用のプリント基板に機械的かつ電気的に接続される。
【0005】
TCPの出力端子群の部分と、表示パネルの接続部との接続は、一般に、端子間のピッチが狭いことから異方性導電膜により行われる。また、作業工程上の便宜のため、一般には、テープ状のフィルムとして供給される異方性導電フィルム(ACF)が用いられる。
【0006】
従来の技術の平面表示装置、及び、この平面表示装置における表示パネルの周縁接続部へのTCPの実装について、図4を用いて説明する。
【0007】
TCP1の表示パネル3の側の長辺、すなわち出力側端辺1aに沿って、駆動ICチップからの出力信号を出力するための出力端子群12が配されている。出力端子群12は、出力側端辺1aに略垂直のリード線状の端子14,16が配列されたものである。
【0008】
出力端子群12を両側から挟む個所には、略円形ドット状の位置合わせマーク11’が設けられる。また、出力端子群12の両端のリード線14からは垂直に外側へと枝線17,18が延びており、位置合わせマーク11’を出力端子群12のリード線に沿った方向(Y方向)の両側から挟んでいる。
【0009】
一方、表示パネル3の周縁接続領域53には、TCP1の出力端子群12に対応する接続パッド群32が設けられており、これを両端から挟む個所には、TCP1の位置合わせマーク11’に対応する、より小寸法の楕円形ドット状の位置合わせマーク31’が設けられている。
【0010】
なお、周縁接続領域53には、位置合わせマーク11’を接続パッド群32のリード線に沿った方向(Y方向)の両側から挟むように、両端のリード線34から2本の枝線37及び38が延びている。これら枝線37及び38は、TCP1にACF2を貼り付ける際の貼り付け位置を示すためのものである。
【0011】
また、表示パネル3上の接続パッド群32の両端から少し離れた個所には、リード線抜き部35が設けられている。このリード抜き部35に対応するTCP1側のリード線が、ACF2の圧着状態を確認するためのダミーリード15である。
【0012】
TCP1の出力端子群12と、表示パネル3上の接続パッド群32との位置合わせは、TCP1及び表示パネル3上のドット状の位置合わせマーク11’,31’を用いて行われる。
【0013】
詳しくは、図4に示すように、CCDカメラ4で画像を捉えて、TCP1の位置合わせマーク11’の中心と、表示パネル3の位置合わせマーク31’の中心とが重なり合うように、TCP1の位置を調整する。この位置合わせ操作は、手動方式または画像処理装置を用いる自動方式により行われる。手動方式とは、作業員が、モニター8に映し出された位置合わせマーク11’,31’形成個所の画像を観察しつつ、TCP1搬送器具の位置をマニュピレータのツマミ調整等により位置あわせする方式である。また、自動方式とは、位置合わせマーク11’,31’形成個所の画像を画像データとして取り込み、位置合わせマーク11’,31’間の位置ズレ量をロボットテーブル(自動位置調整式の載置台)にフィードバックして位置合わせする方式である。
【0014】
なお、この位置合わせ操作の前に、ACF2が、TCP1の出力端子群12または表示パネル3上の接続パッド群32に予め貼り付けられる。
【0015】
位置合わせの完了後、仮圧着、及び、ヒートツールによる熱圧着により、表示パネル3へのTCP1の実装が行われる。
【0016】
このような実装作業の終了後、必要により、TCP1と表示パネル3との位置合わせの状態、及びACF2の圧着の状態についての検査・確認を行う。
【0017】
位置合わせの状態を確認するためには、位置合わせマーク11’,31’の個所をCCDカメラ4で捉え、これら位置合わせマーク11’,31’の中心の合わせ精度について調べる。
【0018】
また、リード抜き部35とダミーリード15とが重なる個所を観察することにより、ACF2の圧着状態の良否を判定する。例えば、充分に押しつぶされた導電粒子の数を数えて、ある程度以上であれば、圧着状態が良好であると判定する。
【0019】
位置合わせ、または、ACFの圧着状態が不良であると判定された場合には、TCP1の出力端子群12の個所を、表示パネル3の周縁接続領域53から引き剥がして、再度、ACF2の貼り付け、位置合わせ及び熱圧着の操作を行う。この引き剥がし及び再装着の操作をリペア作業と呼んでいる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上に説明した従来の技術によると、ACF2を介した状態で位置合わせを行う際に、ACF2中に含まれる粒子や気泡が、位置合わせマーク11’,31’の形状と類似するために、誤認識により位置合わせエラーが生じる場合がある。例えば、図4下段のモニター8画面中に示すように、表示パネル3側の位置合わせマーク31’がACF3中の気泡に位置合わせされるといったことが生じうる。
【0021】
また、位置合わせまたはACFの圧着状態が不良であると判定されてTCP1を引き剥がした際に、TCP1側の位置合わせマーク11’が剥がれて表示パネル3上に残留してしまうことがあった。この場合、表示パネル3上からこの残留した位置合わせマーク11’の金属パターンを除去するのが困難である。そのため、TCP1を再装着する際には、位置合わせが困難となる。
【0022】
さらに、平面表示装置の高精細化にともない端子配列ピッチが小さくなっているため、CCDカメラ4の拡大倍率を高くする必要があるが、高価な広角タイプのものを用いない限り、視野範囲、すなわち一度に観察できる領域が小さくなってしまう。そのため、TCP1装着後の確認の際に、位置合わせマーク11’,31’の個所と、リード抜き部35及びダミーリード15の個所とを同時に観察することができず、検査工程の効率低下を招いていた。
【0023】
一方、ACF2中の粒子や気泡と位置合わせマークとの誤認識によるエラーを回避するためには、リード線とその枝線とからなるマークを位置合わせマークとして用いる方法も行なわれている。例えば、出力端子群12の両端のリード線14及び枝線17,18をTCP側の位置合わせマークとして用いるとともに、接続パッド群32の両端のリード線34及び枝線37及び38を表示パネル側の位置合わせマークとして用いることができる。このような位置合わせマークであれば、一旦装着したTCP1を引き剥がした場合にも、位置合わせマークによる位置合わせが不能となることがない。
【0024】
しかし、リード線とその枝線とからなる、線幅の同一な位置合わせマークをACF2を介して重ね合わせた場合、モニター画面上で、TCP1側位置合わせマークの輪郭と、表示パネル3側位置合わせマークの輪郭とを明瞭に区別できなくなることがある。特に、ほぼ正確に重ね合わせされた状態では輪郭同士が合わさって一つの線に見えることもある。このような場合、さらに正確な位置合わせを行なうことができず、製品となった後に位置合わせ精度を確認することもできない。
【0025】
また、CCDカメラの視野範囲がそれほど広くない場合、位置合わせマーク同士がぴったりと重なっている状態と、一方の位置合わせマークが視野外にある状態との区別が困難である。
【0026】
さらに、CCDカメラの解像度等の問題によって輪郭がぼやけた場合、位置合わせの際、TCP側リード線における一方の輪郭線が表示パネル側リード線によって隠れてしまい、TCP側リード線の中心位置を正確に把握することが難しくなる。これに対して、図4の従来例のようなドット状の位置合わせマークならば、ドット全体の輪郭線を捕らえることにより、ドットの中心位置を比較的正確に把握することができるのである。
【0027】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、テープキャリアパッケージを用いて外部駆動系統から表示パネルへの信号入力を行う平面表示装置において、テープキャリアパッケージを表示パネルに実装する際、及び一旦剥離した後の再実装の際に位置合わせ操作を容易かつ確実に行うことが出来るものを提供する。また、テープキャリアパッケージの実装後の検査を効率良く行うことができる平面表示装置を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1の平面表示装置は、透明絶縁基板上に、画像を表示する画素領域、及び、パターン配線からなる入力端子群が配された周縁接続領域を備える表示パネルと、可撓性絶縁基板上に前記各入力端子群に対応する一の出力端子群及び駆動ICチップを備えるテープキャリアパッケージと、前記表示パネルの一の端辺に沿って配置され、前記各入力端子群とこれに対応する前記一の出力端子群とを電気的に接続する異方性導電膜と、前記入力端子群と前記出力端子群との位置合わせのために、これら端子群の両端部近傍に、前記テープキャリアパッケージ上の位置合わせマーク、及びこれに重ねられる前記周縁接続領域上の位置合わせマークとを備えた平面表示装置において、前記テープキャリアパッケージ上の各位置合わせマークが、前記表示パネルの一の端辺に垂直の方向に延びる第1直線部と、この第1直線部と連続し前記一の端辺に沿った方向に延びる第2直線部とからなり、前記周縁接続領域上の各位置合わせマークは、前記第1直線部に重ね合わされる第3直線部と、前記第2直線部に重ね合わされる第4直線部とからなり、前記第3直線部中には、前記透明絶縁基板の下方から見た場合に前記第1直線部の輪郭を示すための第1断線部が設けられ、前記第4直線部中には前記透明絶縁基板の下方から見た場合に前記第2直線部の輪郭を示すための第2断線部が設けられ、前記第1断線部と前記第2断線部とが近接して配置されることを特徴とする。
【0029】
上記構成により、テープキャリアパッケージの実装の際、及び一旦剥離した後の再実装の際に位置合わせ操作を容易かつ確実に行うことが出来る。
【0030】
請求項2の平面表示装置は、前記周縁接続領域上の端子非配置個所に前記テープキャリアパッケージ上のダミー端子が重ねられて、前記透明絶縁基板の下方から前記異方性導電膜の圧着状態を検査するための圧着状態検査領域が設けられ、この圧着状態検査領域が前記第1断線部及び前記第2断線部に近接して配置されることを特徴とする。
【0031】
このような構成であると、テープキャリアパッケージの実装後の検査を効率良く行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図1〜3を用いて説明する。図1は、平面表示装置の要部分解斜視図であり、図2〜3は、TCP1と表示パネル3との位置合わせの様子について説明するための模式的な要部斜視図、及び縦断面図である。
【0033】
図1に示すように、TCP1は、略長方形の可撓性絶縁基板10上に、この基板の長手方向に配される細長い駆動ICチップ25を搭載する。また、この可撓性絶縁基板10上には、表示パネル3の側の長辺、すなわち出力側端辺1aに沿って、駆動ICチップ25からの出力信号を出力するための出力端子群12が配されている。出力端子群12は、出力側端辺1aに略垂直のリード線状の端子16が配列されたものであり、駆動ICチップ25の端子から該出力側端辺1aに向かって延びる配線群の先端部分からなる。可撓性絶縁基板10は例えばポリイミドフィルムであり、出力端子群12及び配線群は銅箔のパターンからなる。なお、出力端子群12には、画素領域に信号を供給するための接続端子のみならず、電源線やグランド線等のための接続端子も含まれる。出力端子群12の端子配列ピッチは、例えば0.06mmまたはそれ以下である。
【0034】
出力端子群12を、出力側端辺1aに沿った方向の両側から挟みこむ個所には、ダミー端子(非接続端子)からなる位置合わせ・検査部13が設けられる。この位置合わせ・検査部13の配線パターンは、表示パネルの周縁接続領域53との位置合わせ、及びACF2の圧着状態の検査に用いられるものであり、出力端子群12及び配線群を形成する工程で同時に形成される銅箔からなる。各位置合わせ・検査部13の配線パターンは、出力端子群12の各端子と略平行に配置される2本のダミーリード線14〜15と、外側のダミーリード線14から直角に、出力側端辺1aに沿って基板外側へと延びる枝線17とからなる。
【0035】
この枝線17は、表示パネル3におけるTCP1が配される端辺51aに沿った方向(以降X方向と呼ぶ)に延び、後述するようにTCP1搭載操作の際に、表示パネル3の端辺51aに垂直な方向(すなわち出力端子群12のリードが延びる方向。以降Y方向と呼ぶ)へのTCP1の位置合わせを行うためのものである。また、外側のダミーリード線14は、Y方向に延び、TCP1搭載操作の際にX方向へのTCP1の位置合わせを行うためのものである。すなわち、外側のダミーリード線14及びこれに連続する枝線17が、TCP1側の位置合わせマーク11をなしている。
【0036】
一方、内側のダミーリード線15は、後述するように、表示パネル3側のリード抜き部35に重ねられ、ACFの圧着状態を確認するためのものである。
【0037】
表示パネル3は、透明絶縁基板上に信号線及び走査線が配列されたアレイ基板51と、別の透明絶縁基板上にカラーフィルター及びブラックマトリクスのパターンが形成された対向基板52と、これらの間に保持される液晶層とからなる。
アレイ基板51が、対向基板52の端辺52aから棚状に突き出してなる周縁接続領域53には、複数搭載される各TCP1に対応して、接続パッド群32が設けられ、これら接続パッド群32を両端側から挟む個所33には、TCP1の位置合わせマーク11及びダミーリード線15にそれぞれ対応する位置合わせマーク31及びリード抜き部35が設けられる。
【0038】
位置合わせマーク31は、TCP1の外側のダミーリード線14に重なり合うダミーリード線34と、TCP1の枝線17と重なり合う枝線37とからなる。
ダミーリード線34は、配線が省かれた断線部分により、表示パネル3の端辺51aに近い外側部分34aと、内側部分34bとに分離される。この断線部分は、表示パネルの周縁接続領域53の下方から透明のアレイ基板51を通して観察した場合に、表示パネル3のダミーリード線34に重ね合わせられた、TCP1の外側ダミーリード線14の輪郭を捉えることができるようにするX方向位置合わせ用窓部31Xである。すなわち、この窓部31Xにより、外側ダミーリード線14の両縁の輪郭を必ず捉えることができる。そのため、例えば、TCP1の外側ダミーリード線14の中心線と、表示パネル3のダミーリード線34の対応する輪郭線の中心線との間の位置ズレ量を正確に知ることができる。
【0039】
特に、TCP1側のダミーリード線14の幅を表示パネル3上のダミーリード線34の幅よりも小さく設けることにより、これらダミーリード線14,34の中心線がほぼ一致した場合にも、これらダミーリード線14,34の両縁の位置を確実に捉えることができる。
【0040】
また、枝線37は、ダミーリード線34の外側部分34aから、少しスペースを置いて配置される。すなわち枝線37の付け根の個所で配線が省かれた断線部分をなしている。この断線部分は、表示パネルの周縁接続領域53の下方から観察した場合に、枝線37に重ね合わせられたTCP1側の枝線17を捉えることができるようにするY方向位置合わせ用窓部31Yである。なお、このY方向位置合わせ用窓部31Yは、枝線37の付け根でなく中途に設けることもできる。
【0041】
TCP1の出力端子群12と、表示パネルの接続パッド群32とは、互いに位置合わせされた状態で、略等幅のテープ状のACF2を介して電気的に接続される。このACF2を介して、同時に、TCP1と表示パネル3との機械的接続が行われる。
【0042】
以上の説明において、TCP1及び表示パネル3上の位置合わせマーク11,31をなすリード線14,34がダミーリードであるとして説明したが、これらのリード線をグランド配線用や電源線用、または表示パネル3への信号入力用等に用いることもできる。
【0043】
次に、図2〜3を用いて、TCP1の出力端子群12と表示パネル3の接続パッド32との位置合わせの操作について、説明する。
【0044】
(1)TCP1の出力端子群12の個所に、所定の長さに切断したACF2を貼り付ける。
【0045】
(2)バキュームチャック71を備えたTCP搬送器具7にTCP1を搭載し、TCP1の出力端子群12が周縁接続領域53の接続パッド群32の配置領域に達するまで搬送する(図3の状態)。このとき、表示パネル3は、図4に示すように、載置台6に載置され、ほぼ、棚状の周縁接続領域53の分だけ載置台6の端縁から突き出すように配置される。
【0046】
(3)アレイ基板の端縁51aの下方に配置された、自動認識装置の一対のCCDカメラ4により、TCP1の出力端子群12の両側にある外側ダミーリード線14及び枝線17と、表示パネル3の対応個所にあるダミーリード線34及び枝線37との位置を捉える。もし、ダミーリード線14及び枝線17をCCDカメラ4内に捉えることができない場合は、TCP搬送器具7によりTCP1の位置を適宜調整する。
【0047】
(4)上記位置の把握に基づき、TCP1側のダミーリード線14及び枝線17と、表示パネル3上の対応するダミーリード線34及び枝線37とを重ね合わせるのに必要なTCP1の移動量を算出する。詳しくは、X方向及びY方向の移動量、及び、X方向からY方向への回転方向θにおける必要な回転量を算出する。
【0048】
(5)上記の算出に基づき、必要なX方向及びY方向の移動及び回転を行う。
【0049】
(6)自動認識装置のCCDカメラ4により、TCP1側のダミーリード線14と、表示パネル3上のダミーリード線34との重なり具合、及び、枝線17と枝線37との重なり具合を調べる。詳しくは、図2の下段に示すように、X方向位置合わせ用窓部31X中におけるダミーリード線14の輪郭の位置、及びY方向位置合わせ用窓部31Y中における枝線37の輪郭の位置を捉え、所定位置からのX方向及びY方向のズレ量を把握する。
【0050】
例えば、まず、X方向の位置ズレ量を知るために、窓部31X中に現れたTCP1側ダミーリード線14の両縁の位置から中心線の位置を算出する。次いで、表示パネル3側ダミーリード線34の外側部分34a及び内側部分34bの両縁の輪郭から、ダミーリード線34の中心線を算出する。そして、これら窓部31X中心部における、ダミーリード線14の中心線と、ダミーリード線34の中心線との位置ズレ量を算出する。
【0051】
X方向及びY方向のズレ量から、回転方向のズレ量をも知ることができる。
【0052】
所定位置からのズレ量がある値以上であるときには、TCP1の位置調整を行う。
【0053】
(7)このようにして位置合わせの操作が完了したならば、仮圧着を行った後、ヒートツールによる本圧着を行う。
【0054】
本圧着の完了後、以下のようにして、TCP1と表示パネル3との位置合わせの状態、及びACF2の圧着の状態についての検査・確認を行う。
【0055】
(1)図2下段に示すように、X方向及びY方向の位置合わせ窓部31X,31Yと、TCP1の内側リード線15とが、CCDカメラ4の視野内に入るように、表示パネル3に対するCCDカメラ4の位置等を調整する。
【0056】
(2)位置合わせ精度については、上記位置合わせ操作の際と同様にしてX方向及びY方向の位置合わせ窓部31X,31Yの観察により行う。
【0057】
(3)表示パネル3上のリード抜き部35に重なる、TCP1の内側ダミーリード線15を観察して、ACF2の導電粒子の「潰れ(つぶれ)具合」を見る。すなわち、導電粒子が圧着により押しつぶされて、基板面に沿った方向に四周へと広がった様子を観察する。
【0058】
(4)以上のようにして位置合わせ又はACFの圧着の不良が発見された場合には、圧着個所を加熱してTCP1と表示パネル3との接合部を引き剥がし、ACFの貼り付け、位置合わせ及び圧着の操作を繰り返す。
【0059】
上記においては、自動認識装置を用いた自動方式により位置合わせを行うものとして説明したが、手動方式であっても全く同様に行うことができる。
【0060】
また、ACF2がTCP1の端子面に貼り付けらてから装着されるものとして説明したが、表示パネル3の接続パッド群32上に貼り付けられても全く同様である。この場合、ACF2は、1本の連続テープが、表示パネル3の一端辺に沿った複数の接続パッド群32を覆うように配置されて、複数のTCP1の実装に用いるものであっても良い。
【0061】
上記においては、異方性導電膜として、テープ状のフィルムとして供給される異方性導電フィルム(ACF)を用いたが、ペーストの形で供給されて所定個所にコーティングされるものであっても良い。
【0062】
上記実施例の平面表示装置であると、テープキャリアパッケージの実装の際の位置合わせを確実かつ容易に行うことができ、位置合わせマークの誤認識によって位置合わせエラーが生じるのを防ぐことが出来る。
【0063】
また、テープキャリアパッケージ側の位置合わせマークが長尺のリード線及びこれに連続する枝線からなるものであるため、テープキャリアパッケージを一旦引き剥がしても、位置合わせマークが容易に剥離することはない。
【0064】
さらに、位置合わせマークと、ACFの圧着状態を検査するための個所とが近接して配置されるため、テープキャリアパッケージの実装後の検査を効率良く行うことができる。
【0065】
【発明の効果】
テープキャリアパッケージを用いて外部駆動系統から表示パネルへの信号入力を行う平面表示装置において、テープキャリアパッケージを表示パネルに実装する際、及び一旦剥離した後の再実装の際に位置合わせ操作を容易かつ確実に行うことが出来るものを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面表示装置の要部分解斜視図である。
【図2】実施例の平面表示装置を製造する際のTCPと表示パネルとの位置合わせの様子について説明するための模式的な要部斜視図である。
【図3】実施例に係る、TCPと表示パネルとの位置合わせの様子について説明するための模式的な縦断面図である。
【図4】従来技術の平面表示装置を製造する際のTCPと表示パネルとの位置合わせの様子について説明するための模式的な要部斜視図である。
【符号の説明】
1 TCP(テープキャリアパッケージ)
1a TCPの出力側端辺
11 TCP側の位置合わせマーク
12 TCPの出力端子群
13 ダミー端子からなる位置合わせ・検査部
14 外側のダミーリード線(X方向位置合わせ用)
15 内側のダミーリード線(ACF圧着確認用)
17 枝線(Y方向位置合わせ用)
2 ACF
3 表示パネル
31X X方向位置合わせ用窓部
31Y Y方向位置合わせ用窓部
34 表示パネル上のダミーリード線(X方向位置合わせ用)
35 リード抜き部
37 表示パネル上の枝線(Y方向位置合わせ用)
51a TCPが配される表示パネルの端辺(アレイ基板の端辺)
Claims (6)
- 透明絶縁基板上に、画像を表示する画素領域、及び、この画素領域から引き出された入力端子群が配列される周縁接続領域を備える表示パネルと、
前記周縁接続領域上の各入力端子群に外部駆動系統からの駆動信号を供給するために前記各入力端子群ごとに配置され、可撓性絶縁基板上に、駆動ICチップ、及び、一の前記入力端子群に対応する一の出力端子群を備えるテープキャリアパッケージと、
前記周縁接続領域上の各入力端子群と、これに対応する前記テープキャリアパッケージの出力端子群とを電気的に接続する異方性導電膜と、
前記周縁接続領域上の各入力端子群の両端部近傍に配される、前記周縁接続領域上の位置合わせマークと、
前記テープキャリアパッケージの出力端子群の両端部近傍に配され、前記周縁接続領域上の位置合わせマークに重ねられる、前記テープキャリアパッケージ上の位置合わせマークとを備えた平面表示装置において、
前記テープキャリアパッケージ上の各位置合わせマークが、前記表示パネルの一の端辺に垂直の方向に延びる第1直線部と、この第1直線部と連続し前記一の端辺に沿った方向に延びる第2直線部とからなり、
前記周縁接続領域上の各位置合わせマークは、前記第1直線部に重ね合わされる第3直線部と、前記第2直線部に重ね合わされる第4直線部とからなり、
前記第3直線部中には、前記透明絶縁基板の下方から見た場合に前記第1直線部の輪郭を示すための第1断線部が設けられ、前記第4直線部中には前記透明絶縁基板の下方から見た場合に前記第2直線部の輪郭を示すための第2断線部が設けられ、
前記第1断線部と前記第2断線部とが近接して配置されることを特徴とする平面表示装置。 - 前記周縁接続領域上の端子非配置個所に前記テープキャリアパッケージ上のダミー端子が重ねられて、前記透明絶縁基板の下方から前記異方性導電膜の圧着状態を検査するための圧着状態検査領域が設けられ、この圧着状態検査領域が前記第1断線部及び前記第2断線部に近接して配置されることを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
- 前記第2直線部が、前記第1直線部から前記可撓性絶縁基板の外側へ向かって延びる枝線であることを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
- 前記入力端子群及び前記出力端子群の配列ピッチが0.06mm以下であることを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
- 前記テープキャリアパッケージの位置合わせマークと、前記周縁接続領域上の位置合わせマークとが前記異方性導電膜を介して重ねられることを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
- 前記第1直線部の幅が、前記第3直線部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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