JP4603314B2 - 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類 - Google Patents

畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類 Download PDF

Info

Publication number
JP4603314B2
JP4603314B2 JP2004234452A JP2004234452A JP4603314B2 JP 4603314 B2 JP4603314 B2 JP 4603314B2 JP 2004234452 A JP2004234452 A JP 2004234452A JP 2004234452 A JP2004234452 A JP 2004234452A JP 4603314 B2 JP4603314 B2 JP 4603314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
shellfish
acid
livestock meat
quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004234452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006050945A (ja
Inventor
克己 大西
Original Assignee
エフシー化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エフシー化学株式会社 filed Critical エフシー化学株式会社
Priority to JP2004234452A priority Critical patent/JP4603314B2/ja
Publication of JP2006050945A publication Critical patent/JP2006050945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4603314B2 publication Critical patent/JP4603314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

本発明は、食品用品質改良剤、食品品質改良方法及び該食品用品質改良剤を含有する食品に関する。
本発明の目的は、リン酸塩を配合せずに、リン酸塩を配合した従来の品質向上剤と同等、或いはそれ以上の効果を有する食品用品質改良剤、食品品質改良方法及び該食品用品質改良剤を含有する食品を提供することにある。
魚貝類や畜肉類などは、保存期間中に変色や退色、離水などが起こり易く、商品価値の低下を招いてしまう。魚貝類や畜肉類を冷却した場合は、長期間の保存が可能ではあるが、冷凍条件が悪いと、冷凍障害が発生し、食感を悪化させたり、外観を悪化させたりしてしまう。
さらに、魚介類や畜肉類を調理、加工する場合、原料を単に加熱や成形などの処理を施すと、原料の加工時、或いは保存時に離水、離油が起こり、食感や外観を悪化させてしまう。
そこで、食品の退色・変色を防止したり、離水、離油を防止したりする目的で、食品品質改良剤を食品に添加することが行われている。
従来の食品品質改良剤としては、例えば、特許文献1には、魚貝類に、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム及びフィチン酸などの重合リン酸塩を加えて、250乃至2000kg/cmにより加圧処理することを特徴する魚貝類の品質改良処理法が記載されている。
特許文献2には、エビを次亜塩素酸ナトリウムと有機酸との混合液で洗浄し、洗浄したエビに、環状オリゴ糖及び/又はシクロデキストリンと、L−アスコルビン酸と、重合リン酸塩と、更にグリシンベタイン、グリシン、アラニンのうちの少なくとも1種以上と、乳酸カルシウムとを添加し、急速凍結し、30日以上冷凍熟成することを特徴とする冷凍エビの処理方法が記載されている。
特許文献3には、トレハロースと、重合リン酸塩を添加することを特徴とする水産加工品の品質改良方法が記載されている。
特許文献4には、魚貝類をカルシウム含有液に浸漬し、次いで重合リン酸塩含有液に浸漬したあと、凝固性タンパク質及びトランスグルタミナーゼを含有する溶液に浸漬し、次いでボイルすることを特徴とする加圧加熱殺菌食品用魚貝類の品質改良方法が記載されている。
特許文献5には、フィチン酸(A)、クエン酸及びクエン酸塩(B)、リン酸及びリン酸塩(C)の(A)〜(C)の二種以上を組み合わせた混合物からなることを特徴とする食品の品質保持剤が記載されている。
特開平5−292877号公報 特開平6−125694号公報 特開平7−79745号公報 特開平8−182477号公報 特開平11−299469号公報
上記した食品品質改良剤は、いずれも必須成分としてリン酸塩を含有する。リン酸塩は、冷凍耐性の向上、保水力の改善などの目的で配合されている。
しかし、近年、リン酸塩の過剰摂取はカルシウムや亜鉛などのミネラルの吸収を阻害し、骨粗鬆症、成長阻害、味盲症などの原因となることが懸念されており、リン酸塩の配合を取り止める傾向が強くなっている。
本発明の解決しようとする課題は、リン酸塩を配合せずに、リン酸塩を配合した従来の品質向上剤と同等、或いはそれ以上の効果を有する食品用品質改良剤を提供するである。
請求項1に係る発明は、エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩とを含有し、畜肉類又は魚貝類の組織内に浸透させて品質を改良することを特徴とする畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項2にかかる発明は、前記エンドウタンパク質と、前記アルカリ剤とを、重量比で1:4〜4:1の割合で含有することを特徴とする請求項1に記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項3に係る発明は、前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、アスコルビン酸、乳酸、酢酸、蓚酸、フマル酸、アジピン酸、グルコン酸及びグルコノデルタラクトンからなる群から選択される一種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項4にかかる発明は、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項5に係る発明は、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム及びグアニル酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項6に係る発明は、アミノ酸及び/又はアミノ酸塩を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項7に係る発明は、リン酸塩を実質的に含有していないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤に関する。
請求項8に係る発明は、エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩とを含有し、pHが8〜12に調整された改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法に関する。
請求項9に係る発明は、エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩と、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上とを含有し、pHが8〜12に調整された改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法に関する。
請求項10に係る発明は、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を水に溶解して調製した改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法に関する。
請求項11に係る発明は、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤によって処理されたことを特徴とする畜肉類又は魚貝類に関する。
本発明によれば、食品の変色や退色を防止することができる。また、食品の水分保持能を向上させて、食感や外観の低下を防止したり、歩留まりを向上したりできる。さらに、食品の耐冷凍性を向上させることもできる。
以下、本発明に係る食品用品質改良剤について、詳細に説明する。
本発明に係る食品用品質改良剤(以下、単に「改良剤」という場合がある。)は、エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択されるアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩とを含有する。
エンドウタンパク質は、食品に添加することが可能な水溶性タンパク質である
改良剤にエンドウタンパク質を配合することによって、エンドウタンパク質が食品の周囲に付着することで、或いは食品の組織内に浸透することによって、食品の水分を保持することができる。
ンドウタンパク質はダイズタンパク質やカゼインなどのように特徴的な臭いを有していない。しかも、食品の品質改良の面においても、他の種類のタンパク質に比べて優れている。
エンドウタンパク質とは、エンドウ(Pisum sativum L.)の種子中に20%程度含まれているタンパク質のことである。
エンドウ(Pisum sativum L.)は、マメ科の1〜2年草で、広く食用に供されている植物であり、その種類は問わないが、黄色エンドウ(Yellow Pea)のタンパク質が色調、風味において食品加工用素材として最も適しており、且つ工業的にも入手し易い点で好ましい。
エンドウタンパク質は、エンドウを原料とした常法により製造したものを用いることができる。
一般的には、原料となる完熟したエンドウの子実を洗浄、乾燥し、外殻を取り除いた後、主に水を使用してタンパク質成分を抽出することにより得られる。本発明に用いるエンドウタンパク質としては、さらに濃縮後、噴霧乾燥し粉末状としたものが好ましい。
アルカリ剤とは、アルカリ剤を水に溶解して水溶液とした場合に、この水溶液のpHがアルカリ性を呈する塩類のことである。
アルカリ剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムを例示することができる。
前述したアルカリ剤のうち一種のみを配合してもよく、また二種以上を配合しても構わない。
改良剤にアルカリ剤を配合することによって、食品の組織自体を膨潤させることができ、これによって、エンドウタンパク質が食品に浸透しやすくなる。
エンドウタンパク質及び上記したアルカリ剤は、任意の比率で、改良剤に配合することができるが、好ましい比率は、エンドウタンパク質とアルカリ剤とが、重量比で、1:4〜4:1、好ましくは、1:3〜3:1、より好ましくは1:2〜2:1の比率で配合する。
本発明に係る改良剤は、有機酸及び/又は有機酸塩を含有する。
有機酸は食品に添加することができる有機酸であれば特に限定されず、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、アスコルビン酸、乳酸、酢酸、蓚酸、フマル酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコノデルタラクトンなどを例示することができる。
有機酸塩としては、前記した有機酸の無毒性塩であり、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などを例示することができる。
有機酸又は有機酸塩を配合することによって、魚貝類や畜肉類の塩可溶性タンパク質を溶解することができる。
述の有機酸及び有機酸塩のうちの一種のみを配合することもでき、また二種以上を配合することもできる。
機酸及び有機酸塩の含有量は特に限定されないが、10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%とされる。
本発明に係る改良剤は、必要に応じて、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムのうちの一種以上を含有することができる。
塩化ナトリウム、塩化カリウム又は硫酸ナトリウムを含有することによって、食品の保存性を高めることができるとともに、食品中に含まれるタンパク質の変性を防止することができる。また食品の味を調整することもできる。
塩化ナトリウム、塩化カリウム又は硫酸ナトリウムを含有する場合、塩化ナトリウム、塩化カリウム又は硫酸ナトリウムの含有量は特に限定されないが、5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%とされる。
本発明に係る改良剤は、必要に応じて、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム及びグアニル酸ナトリウムなどの旨味調味料を含有することができる。
旨味調味料を配合する場合、前記旨味調味料の一種のみを配合してもよく、二種以上を配合しても構わない。
本発明に係る改良剤は、必要に応じて、アミノ酸及び/又はアミノ酸塩を含有することができる。
アミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリンなどを例示することができる。
アミノ酸塩としては、前記アミノ酸の無毒性塩であり、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などを例示することができる。
アミノ酸及び/又はアミノ酸塩を配合する場合、前記アミノ酸又はアミノ酸塩のうちの一種のみを配合しても良く、二種以上を配合しても構わない。
旨味調味料やアミノ酸及び/又はアミノ酸塩の含有量は特に限定されない。旨味調味料やアミノ酸及び/又はアミノ酸塩を配合する場合、合計の含有量が5〜20重量%、好ましくは15〜25重量%とされる。
本発明に係る改良剤はリン酸塩を実質的に含有しなくても、食品の品質を改良することができる。リン酸塩は、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸などである。
本発明に係る改良剤には、必要に応じて、ホエイソルト、或いは、ポリリジンやリゾチウムなどの天然の保存料などを適宜任意に配合することができる。
本発明に係る改良剤は水で溶解されて食品の品質改良に供せられる。本発明に係る改良剤の0.5〜5%水溶液を調製した場合の水溶液のpHが8.0〜12.0、好ましくは8.5〜10.0となるように、各原料の配合量を調節することが好ましい。
本発明に係る改良剤は、様々な食品の品質改良に用いることができるが、好ましくはタンパク質を含有する食品の品質改良に好ましく用いられる。
具体的には、エビ、タコ、イカ、白身魚、赤身魚などの魚貝類、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉などの畜肉類などを例示することができる。前記食品は予め冷凍処理された食品であっても、冷凍処理されていない食品であっても、また冷凍処理された後に解凍処理された食品であっても構わない。
さらに、本発明に係る改良剤は、魚貝類や畜肉類を原材料として含有する食品、例えば、蒲鉾、ちくわ、はんぺん、ソーセージ、ハムなどの品質改良に用いることもできる。
本発明に係る改良剤によって食品の品質を改良するには、まず、本発明に係る改良剤を水に溶解して改良液を調製する。改良液のpHは特に限定されないが、8〜12、好ましくは8.5〜10とされる。
次いで、改良液に、品質を改良する食品を所要時間、浸漬すればよい。食品を浸漬する時間は、食品の形態や種類によっても異なるが、概ね1時間〜24時間程度とされる。
改良液に食品を浸漬する際の温度も特に限定されないが、高温の状態で長時間浸漬処理すると、食品が変質したり、雑菌が繁殖したりする場合があるので、0〜10℃、好ましくは0〜5℃程度の低温で浸漬処理することが好ましい。
食品を改良液に浸漬している際に、改良液と食品とがよくなじむように、改良液を攪拌したり、改良液に振動を加えたり、食品に外部から圧力を加えたりしても構わない。
所要時間、食品を改良液に浸漬したら、改良液から食品を取り出し、食品に付着している余分な改良液を取り除く。こうして、食品の品質を改良することができる。
処理した食品は、所要の加工・成形、例えば、冷凍や冷蔵などの保存処理、焼成やボイルなどの加熱処理、或いは加圧処理などを施すことができる。
(試料の調製)
以下の組成に従って、実施例1及び比較例1の食品用品質改良剤を調製した。
尚、タンパク質としては、エンドウタンパク質(オルガノ社製、商品名「PP−CS」)を用いた。
[実施例1]
DL−リンゴ酸ナトリウム 22
炭酸ナトリウム(無水) 19
グリシン 13
L−グルタミン酸ナトリウム 9
炭酸カリウム 5
タンパク質 32
合計 100重量%
[比較例1]
メタリン酸ナトリウム 84
リン酸三カリウム 16
合計 100重量%
(試験例1;エビ歩留まり向上試験)
実施例1又は比較例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して食品用品質改良液(以下、単に「改良液」という場合がある。)を調製した。
冷凍のブラックタイガーエビを解凍した後、300gのブラックタイガーエビを各改良液に冷蔵で一晩浸漬処理した。
翌日、改良液から取り出して、液切りしたブラックタイガーエビを5分間、100℃でボイルした。
ボイルする前のブラックタイガーエビの重量と、ボイルした後の重量を測定した。また比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも、同様に試験した。
結果を表1に記載する。
Figure 0004603314
実施例1の改良剤で処理したエビは、食塩のみで処理したエビに比べて、ボイル後の重量の損失が少なく、エビの歩留まりを向上することができる。
また実施例1の改良剤は、リン酸塩を含有する従来の改良剤(比較例1)と同等の効果を有することが分かる。
(試験例2;鶏肉歩留まり向上試験)
実施例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
皮及び脂肪を除去した鶏胸肉500gに、改良液125mLを加えて、3分間鶏肉をマッサージした。浸漬した状態で24時間冷蔵した。次いで、鶏肉を取り出して、液切りした後、90℃で30分間ボイルした。
また、比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも、同様に試験した。
鶏肉を浸漬する前の改良液のpHと、鶏肉を24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表2に記載する。
また、改良液に24時間浸漬した後の鶏肉の重量、改良液の残量、及びボイル後の鶏肉の重量を測定した。結果を表3に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
(試験例3;ホタテ歩留まり向上試験)
実施例1の改良剤4.5gを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
冷凍ホタテに、冷凍ホタテの2倍量の改良液を加えて、5℃で24時間浸漬した。翌日、ホタテを取り出して、液切りした後、90℃で3分間ボイルした。
また、比較対照として、ホタテを水に浸漬した場合についても、同様に試験した。
ホタテを浸漬する前の改良液のpHと、ホタテを24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表4に記載する。
また、改良液に24時間浸漬した後のホタテの重量及びボイル後のホタテの重量を測定した。結果を表5に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
(試験例4;イカ歩留まり向上試験)
実施例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
冷凍イカを解凍し、解凍イカの2倍量の改良液を加えて、5℃で17時間浸漬した。次いで、イカを取り出して、液切りした後、100℃で3分間ボイルした。
また、比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも、同様に試験した。
イカを浸漬する前の改良液のpHと、イカを24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表6に記載する。
また、改良液に17時間浸漬した後のイカの重量、及びボイル後のイカの重量を測定した。結果を表7に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
(試験例5;青魚歩留まり向上試験)
実施例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
生アジを、生アジと等重量の改良液を加えて、5℃で24時間浸漬した。次いで、アジを取り出して、液切りした後、100℃で4分間ボイルした。
また、比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも、同様に試験した。
アジを浸漬する前の改良液のpHと、アジを24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表8に記載する。
また、改良液に17時間浸漬した後のアジの重量、改良液の残量、及びボイル後のアジの重量を測定した。結果を表9に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
(試験例6;白身魚歩留まり向上試験)
実施例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
生鯛を、生鯛と等重量の改良液に加えて、5℃で24時間浸漬した。次いで、生鯛を取り出して、液切りした後、100℃で4分30秒間ボイルした。
また、比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも同様に試験した。
生鯛を浸漬する前の改良液のpHと、生鯛を24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表10に記載する。
また、改良液に17時間浸漬した後の生鯛の重量、改良液の残量、及びボイル後の生鯛の重量を測定した。結果を表11に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
(試験例7;エビ歩留まり向上試験2)
実施例1の改良剤4.5gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(1%液)を調製した。また実施例1の改良剤9gと、食塩4.5gとを、水450mLに溶解して改良液(2%液)を調製した。
エビを、エビの1.5重量倍の改良液に加えて、5℃で24時間浸漬した。次いで、エビを取り出して、液切りした後、100℃で5分間ボイルした。
また、比較対照として、食塩4.5gを水450mLに溶解して調製した改良液でも、同様に試験した。
エビを浸漬する前の改良液のpHと、エビを24時間浸漬した後の改良液のpHを、それぞれ測定した。結果を表12に記載する。
また、改良液に17時間浸漬した後のエビの重量、及びボイル後のエビの重量を測定した。結果を表13に記載する。
Figure 0004603314
Figure 0004603314
試験例2〜7の試験結果に示されるように、食塩のみを含有する処理液で処理した食品に比べて、実施例の処理液で処理した食品は処理液の吸収の面においても、またボイル後の歩留まりの面においても優れた結果を示した。
また、濃度の濃い処理液(2%液)が、濃度の薄い処理液(1%液)に比べて、食品に良く吸収された。また、ボイル後の歩留まりも良好であった。
改良液に浸漬した後、ボイルする直前のエビと、ボイル後のエビを写真撮影した。ボイル前のエビの写真を図1に、ボイル後の写真を図2に、それぞれ示す。
尚、図1中、(1)の列のエビは、食塩のみを含有する改良液で処理したエビであり、(2)の列のエビは、1%改良液で処理したエビであり、(3)の列のエビは、2%改良液で処理したエビである。
図1及び図2に示されるように、本発明に係る改良剤によって処理した食品は、本発明に係る改良剤によって処理しなかった食品に比べて、食品の外観の面でも優れていることが分かる。即ち、本発明に係る改良剤によって処理した食品をボイルした場合であっても、歩留まりが低下せず、みずみずしさを保っていた。一方、本発明に係る改良剤によって処理しなかった食品をボイルすると、歩留まりが低下するとともに、小さくなり、明らかに外観が低下した。
試験例7における、ボイル前のエビの状態を示す写真である。 試験例7における、ボイル後のエビの状態を示す写真である。

Claims (11)

  1. エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩とを含有し、畜肉類又は魚貝類の組織内に浸透させて品質を改良することを特徴とする畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  2. 前記エンドウタンパク質と、前記アルカリ剤とを、重量比で1:4〜4:1の割合で含有することを特徴とする請求項1に記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  3. 前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、アスコルビン酸、乳酸、酢酸、蓚酸、フマル酸、アジピン酸、グルコン酸及びグルコノデルタラクトンからなる群から選択される一種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  4. 塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  5. グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム及びグアニル酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  6. アミノ酸及び/又はアミノ酸塩を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  7. リン酸塩を実質的に含有していないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤。
  8. エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩とを含有し、pHが8〜12に調整された改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法。
  9. エンドウタンパク質と、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される一種以上のアルカリ剤と、有機酸及び/又は有機酸塩と、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される一種以上とを含有し、pHが8〜12に調整された改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法。
  10. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を水に溶解して調製した改良液に、畜肉類又は魚貝類を浸漬して組織内に浸透させることを特徴とする畜肉類又は魚貝類の品質改良方法。
  11. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の畜肉類又は魚貝類用品質改良剤によって処理されたことを特徴とする畜肉類又は魚貝類
JP2004234452A 2004-08-11 2004-08-11 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類 Expired - Fee Related JP4603314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004234452A JP4603314B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004234452A JP4603314B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006050945A JP2006050945A (ja) 2006-02-23
JP4603314B2 true JP4603314B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=36028811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004234452A Expired - Fee Related JP4603314B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4603314B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267652A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Katayama Chem Works Co Ltd 食肉加工食品の品質改良剤および品質改良方法
JP2010154799A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Musashino Chemical Laboratory Ltd 貝類の品質改良剤およびこれを使用した加工貝食品
JP5686522B2 (ja) * 2010-03-23 2015-03-18 伊藤ハム株式会社 食鳥肉の加工食品及びその製造方法
JP5629497B2 (ja) * 2010-06-14 2014-11-19 株式会社アイシス 魚介類用処理剤
KR101689287B1 (ko) * 2014-10-28 2016-12-23 조향현 핵산을 촉매로 하는 유기태화 미네랄 강화 유단백질의 제조방법
JP6209692B1 (ja) * 2017-02-13 2017-10-04 マルハニチロ株式会社 えび肉加熱体の製造方法
JP7075314B2 (ja) * 2018-08-28 2022-05-25 株式会社カネカ ホタテ貝の食感低下抑制剤、活ホタテ貝の保持用水溶液、及び、食感低下が抑制されたホタテ貝の製造方法
CN112772902B (zh) * 2020-12-31 2024-01-23 舟山欣悦海食品科技有限公司 一种墨鱼仔品质改良剂及冷冻墨鱼仔品质改良方法
JP7480949B2 (ja) 2021-02-04 2024-05-10 株式会社ミライ化成 食品改質剤及び改質食品の製造方法
JP7456698B2 (ja) * 2021-06-14 2024-03-27 株式会社キティー タンパク質食材含有食品の食感改良剤、並びにこれを使用する食感改良方法及びタンパク質食材含有食品の製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0471450A (ja) * 1990-07-13 1992-03-06 Manyoo Shokuhin:Kk 食品具材の被膜形成用組成物
JPH0723742A (ja) * 1993-07-06 1995-01-27 Japan Organo Co Ltd 食肉加工製品
JPH0731863A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Japan Organo Co Ltd 乳化剤
JPH07177856A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Japan Organo Co Ltd バッターミックス用添加剤、バッターミックスおよびフライ食品
JPH1175720A (ja) * 1997-09-16 1999-03-23 Kibun Foods Inc 蛋白衣を用いた揚げ物及びその製造法
JP2001224336A (ja) * 2000-02-10 2001-08-21 Sanei Gen Ffi Inc 食感の改善された食肉加工食品
JP4239825B2 (ja) * 2002-04-25 2009-03-18 味の素株式会社 冷凍エビまたは冷凍イカの前処理混合剤およびこれを用いる前処理方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0471450A (ja) * 1990-07-13 1992-03-06 Manyoo Shokuhin:Kk 食品具材の被膜形成用組成物
JPH0723742A (ja) * 1993-07-06 1995-01-27 Japan Organo Co Ltd 食肉加工製品
JPH0731863A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Japan Organo Co Ltd 乳化剤
JPH07177856A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Japan Organo Co Ltd バッターミックス用添加剤、バッターミックスおよびフライ食品
JPH1175720A (ja) * 1997-09-16 1999-03-23 Kibun Foods Inc 蛋白衣を用いた揚げ物及びその製造法
JP2001224336A (ja) * 2000-02-10 2001-08-21 Sanei Gen Ffi Inc 食感の改善された食肉加工食品
JP4239825B2 (ja) * 2002-04-25 2009-03-18 味の素株式会社 冷凍エビまたは冷凍イカの前処理混合剤およびこれを用いる前処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006050945A (ja) 2006-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5965191A (en) Processed fish flesh, fish flesh material using the same and method of preparing processed fish flesh
BRPI0615868B1 (pt) composições para a melhoria do sabor e segurança de produtos de carne marinados
US20120308698A1 (en) Meat Based Food Product Comprising Lactobionic Acid
JP4774008B2 (ja) 甲殻類または畜肉類の風味品質改良剤およびそれを用いた甲殻類または畜肉類の処理法
JP4688733B2 (ja) 肉類の品質改良剤および肉類の品質改良方法
JP4603314B2 (ja) 畜肉類又は魚貝類用品質改良剤、畜肉類又は魚貝類の品質改良方法及び該畜肉類又は魚貝類用品質改良剤を含有する畜肉類又は魚貝類
CA2883858C (en) Method for producing processed aquatic food and enzyme preparation for modifying property of processed aquatic food
JP3798391B2 (ja) 水産物用処理剤
RU2327372C2 (ru) Пищевой продукт, содержащий животный белок, обладающий повышенной способностью сохранять влагу, в том числе и мясо, и способ его обработки
JP4727599B2 (ja) 畜肉または水産物の前処理方法および食感改良方法
JP2002247967A (ja) 食肉のメト化抑制剤、メト化抑制方法およびメト化抑制食肉
JP2637341B2 (ja) 冷凍えびの冷凍熟成法及び同方法を利用したえび加工食品
JPWO2010126165A1 (ja) 食肉の軟化改質方法及び軟化改質剤
JP4615851B2 (ja) 魚用品質改良剤
JPH11133A (ja) 食肉加工製品および食肉加工製品用品質改良組成物
JP3469379B2 (ja) 畜肉、魚肉含有食品の製造方法
JP3751408B2 (ja) 魚介・畜肉類乾燥品の製造方法及び魚介・畜肉類乾燥品
JP2003009821A (ja) 含蛋白食品改質剤及び含蛋白食品の改質方法
JP7456698B2 (ja) タンパク質食材含有食品の食感改良剤、並びにこれを使用する食感改良方法及びタンパク質食材含有食品の製造方法
JP4773251B2 (ja) 肉の解凍方法
US20040228960A1 (en) Dipping agent for meat
JP3676974B2 (ja) 卵白粉末の製造方法
JP2003000154A (ja) 粉末状大豆たん白及び畜肉加工品用添加剤、並びに畜肉加工品の製造方法
KR20030082127A (ko) 사골김치 제조방법
Qiancheng Effects of salt and protein injection on yield and quality changes during storage of chilled and frozen saithe fillets

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100922

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4603314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees