JP4596771B2 - 車両の制御装置の故障点検装置 - Google Patents

車両の制御装置の故障点検装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の車体に搭載されるとともに複数種類のアクチュエータを備えたアンチロックブレーキシステム等の制御装置に適用され、前記制御装置の故障点検用に前記複数種類のアクチュエータを作動させることで同制御装置の故障点検を行う車両の制御装置の故障点検装置に関する。
近年、車両の走行中における車輪のロックを防止するためのアンチロックブレーキシステム(以下、「ABS」と云うこともある。)が広く車両に搭載されるようになってきている。かかるアンチロックブレーキシステムにおいては、一般に、エンジン始動後(従って、同システム始動後)における所定の短期間内に、同システム内に配置された複数の電磁弁、及び液圧ポンプを駆動するためのモータ等(即ち、複数種類のアクチュエータ)を所定のパターンで作動させることで、同システムの故障点検(具体的には、断線、ショート等についての点検)が行われるようになっている。
かかる故障点検は、通常、エンジンからの騒音が比較的小さくロードノイズが発生しない車両の走行開始前に実行されるため、上記電磁弁、モータ等のアクチュエータの作動により発生する作動音が耳障りな音として車両の搭乗者の耳に伝わり易く、この結果、同搭乗者が不快感を感じるという問題があった。
かかる問題に対処すべく、例えば、下記特許文献1に開示されたABSの故障診断装置は、車体又は車輪の加速度が所定値以上となっていることを条件にABSの故障診断(故障点検)を行うようになっている。また、例えば、下記特許文献2に開示されたブレーキ制御装置は、車体速度が所定値以上となっていることを条件にABSの故障点検を行うようになっている。これらによれば、エンジンの騒音、ロードノイズ等の車両の搭乗者に不可避的に伝わる騒音が比較的大きいときにABSの故障点検が実行されるため、同故障点検中に発生する上記電磁弁、モータ等の作動音を同搭乗者が耳障りな音として感じ難くなって、この結果、同搭乗者の上記作動音に対する不快感が低減され得る。
特開昭63−71468号公報 特開平10−24826号公報
しかしながら、上記文献に開示された装置においては、車両が実際に走行を開始した後にABSの故障点検が実行されることになる。本来、故障の早期発見の観点から見れば、かかる故障点検は車両の走行開始前に実行されることが好ましい。そこで、本発明者は、車両の走行前等のように車両の搭乗者に伝わる騒音が比較的少ないときにおいても、同搭乗者の上記作動音に対する不快感を低減することができないかを研究した結果、搭乗者の耳に伝わる同作動音の音質を改善することで同作動音に対する搭乗者の不快感を低減し得る手法を見出した。
従って、本発明の目的は、複数種類のアクチュエータを備えたアンチロックブレーキシステム等の車両の制御装置の故障点検用に同複数種類のアクチュエータを作動させる際に発生する作動音の音質を改善して同作動音に対する搭乗者の不快感を低減することにある。
本発明の特徴は、車両の車体に搭載される制御装置であって、作動により同制御装置に発生する振動の態様が互いに異なる複数種類のアクチュエータを備えた制御装置に適用され、前記制御装置の故障点検用に前記複数種類のアクチュエータを作動させることで同制御装置の故障点検を行う故障点検手段を備えた車両の制御装置の故障点検装置において、前記故障点検手段が、第1の種類のアクチュエータの作動完了から100〜500msecの遅延期間に亘って前記複数種類のアクチュエータの全てを非作動状態とし、前記遅延期間が経過した時点で第2の種類のアクチュエータが作動開始するように、前記複数種類のアクチュエータを1種類毎に順次作動させるよう構成されたことにある。ここにおいて、この遅延期間は、第1の種類のアクチュエータの作動により制御装置に発生した振動が減衰により収束するのに要する時間に相当する。
この場合、前記適用される制御装置は、前記車両の走行中における車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムであり、前記アンチロックブレーキシステムは2種類のアクチュエータを備えるとともに、前記第1の種類のアクチュエータは、前記車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液圧を調整するための複数の電磁弁であって、前記第2の種類のアクチュエータは、同アンチロックブレーキシステムの作動によりリザーバに排出されたブレーキ液を汲み上げるための液圧ポンプを駆動するためのモータであることが好適である。
一般に、上記ABS等の車両の制御装置の故障点検においては、同制御装置に備えられた複数のアクチュエータを1つずつ順次作動させることで、その作動対象となるアクチュエータに係わる駆動回路の断線・ショート等についての点検が順次実行されていくことが多い。ここで、例えば、ABSに備えられた複数の電磁弁とポンプ駆動用モータのように、その作動により制御装置に発生する振動の態様(例えば、波形、周期等)が互いに異なる複数種類のアクチュエータが同制御装置に備えられている場合について考える。
この場合、或る1つの種類のアクチュエータ(例えば、複数の電磁弁)の作動が完了した後、同1つの種類のアクチュエータの作動により制御装置に発生した振動が減衰により収束していない段階から次の種類のアクチュエータ(例えば、モータ)を作動開始させると、作動音が耳障りな音として車両の搭乗者の耳に伝わり易い傾向がある。
これは、振動の態様(例えば、波形、周期等)が互いに異なる振動が制御装置に同時に発生すると振動波(音波)間で干渉が発生し、合成された振動波形(音波)において耳障りな音として伝達され易い高調波歪が発生し易くなることに基づくことが判明した。
以上のことから、上記のように、第1の種類のアクチュエータの作動完了から100〜500msecの遅延期間(第1の種類のアクチュエータの作動により制御装置に発生した振動が減衰により収束するのに要する時間に相当する)に亘って前記複数種類のアクチュエータの全てを非作動状態とし、前記遅延期間が経過した時点で第2の種類のアクチュエータが作動開始するように、前記複数種類のアクチュエータを1種類毎に順次作動させるよう構成すれば、上述した干渉に基づく高調波歪が発生しなくなって、車両の搭乗者の耳に伝わる作動音の音質が改善され得る。この結果、車両の走行前等のように車両の搭乗者に伝わる騒音が比較的少ないときにおいても上記作動音に対する搭乗者の不快感を低減することができる。
また、上記のように、前記第1の種類のアクチュエータが前記複数の電磁弁であり、前記第2の種類のアクチュエータが前記モータである場合、前記故障点検手段は、前記各電磁弁が所定時間だけ作動するとともに1つの電磁弁の作動完了後に続けて次の電磁弁の作動が開始するように前記複数の電磁弁を1つずつ連続的に作動させ、最後の電磁弁の作動完了から前記遅延期間に亘って2種類のアクチュエータの全てを非作動状態とし、前記遅延期間が経過した時点で前記モータを作動開始するように構成され得る。この場合、前記所定時間は前記遅延期間よりも短いことが好ましい。
また、上記本発明に係る故障点検装置においては、前記故障点検手段は、前記制御装置の始動後における所定の期間内に同制御装置の故障点検を行うように構成されることが好適である。これによると、制御装置の故障の早期発見が達成され得、この結果、制御装置が搭載された車両のユーザは、例えば、早期に同制御装置の修理等の処置を行うことができる。
以下、本発明による車両の制御装置の故障点検装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態に係るブレーキ液圧制御装置の故障点検装置を含む車両の運動制御装置10を搭載した車両の概略構成を示している。この車両は、非駆動輪(従動輪)である前2輪(左前輪FL及び右前輪FR)と、駆動輪である後2輪(左後輪RL及び右後輪RR)を備えた後輪駆動(FR)方式の4輪車両である。
この車両の運動制御装置10は、各車輪にブレーキ液圧によるブレーキ力を発生させるためのブレーキ液圧制御装置30を含んでいて、ブレーキ液圧制御装置30は、その概略構成を表す図2に示すように、ブレーキペダルBPの操作力に応じたブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生部32と、各車輪FR,FL,RR,RLにそれぞれ配置されたホイールシリンダWfr,Wfl,Wrr,Wrlに供給するブレーキ液圧をそれぞれ調整可能なFRブレーキ液圧調整部33,FLブレーキ液圧調整部34,RRブレーキ液圧調整部35,RLブレーキ液圧調整部36と、還流ブレーキ液供給部37とを含んで構成されている。
ブレーキ液圧発生部32は、ブレーキペダルBPの作動により応動するバキュームブースタVBと、同バキュームブースタVBに連結されたマスタシリンダMCとから構成されている。バキュームブースタVBは、図示しないエンジンの吸気管内の空気圧力(負圧)を利用してブレーキペダルBPの操作力を所定の割合で助勢し同助勢された操作力をマスタシリンダMCに伝達するようになっている。
マスタシリンダMCは、第1ポート、及び第2ポートからなる2系統の出力ポートを有していて、リザーバRSからのブレーキ液の供給を受けて、前記助勢された操作力に応じた第1マスタシリンダ液圧を第1ポートから発生するようになっているとともに、同第1マスタシリンダ液圧と略同一の液圧である前記助勢された操作力に応じた第2マスタシリンダ液圧を第2ポートから発生するようになっている。これらマスタシリンダMC及びバキュームブースタVBの構成及び作動は周知であるので、ここではそれらの詳細な説明を省略する。このようにして、マスタシリンダMC及びバキュームブースタVBは、ブレーキペダルBPの操作力に応じた第1マスタシリンダ液圧及び第2マスタシリンダ液圧をそれぞれ発生するようになっている。
マスタシリンダMCの第1ポートは、FRブレーキ液圧調整部33の上流側及びFLブレーキ液圧調整部34の上流側の各々と接続されている。同様に、マスタシリンダMCの第2ポートは、RRブレーキ液圧調整部35の上流側及びRLブレーキ液圧調整部36の上流側の各々と接続されている。これにより、FRブレーキ液圧調整部33の上流部及びFLブレーキ液圧調整部34の上流部の各々には、第1マスタシリンダ液圧が供給されるとともに、RRブレーキ液圧調整部35の上流部及びRLブレーキ液圧調整部36の上流部の各々には、第2マスタシリンダ液圧が供給されるようになっている。
FRブレーキ液圧調整部33は、2ポート2位置切換型の常開電磁開閉弁である増圧弁PUfrと、2ポート2位置切換型の常閉電磁開閉弁である減圧弁PDfrとから構成されており、増圧弁PUfrは、図2に示す第1の位置(非励磁(OFF)状態における位置)にあるときFRブレーキ液圧調整部33の上流部とホイールシリンダWfrとを連通するとともに、第2の位置(励磁(ON)状態における位置)にあるときFRブレーキ液圧調整部33の上流部とホイールシリンダWfrとの連通を遮断するようになっている。減圧弁PDfrは、図2に示す第1の位置(非励磁(OFF)状態における位置)にあるときホイールシリンダWfrとリザーバRSfとの連通を遮断するとともに、第2の位置(励磁(ON)状態における位置)にあるときホイールシリンダWfrとリザーバRSfとを連通するようになっている。
これにより、ホイールシリンダWfr内のブレーキ液圧は、増圧弁PUfr及び減圧弁PDfrが共に第1の位置にあるときホイールシリンダWfr内にFRブレーキ液圧調整部33の上流部の液圧が供給されることにより増圧され、増圧弁PUfrが第2の位置にあり且つ減圧弁PDfrが第1の位置にあるときFRブレーキ液圧調整部33の上流部の液圧に拘わらずその時点の液圧に保持されるとともに、増圧弁PUfr及び減圧弁PDfrが共に第2の位置にあるときホイールシリンダWfr内のブレーキ液がリザーバRSfに還流されることにより減圧されるようになっている。
また、増圧弁PUfrにはブレーキ液のホイールシリンダWfr側からFRブレーキ液圧調整部33の上流部への一方向の流れのみを許容するチェック弁CV1が並列に配設されており、これにより、操作されているブレーキペダルBPが開放されたときホイールシリンダWfr内のブレーキ液圧が迅速に減圧されるようになっている。
同様に、FLブレーキ液圧調整部34,RRブレーキ液圧調整部35及びRLブレーキ液圧調整部36は、それぞれ、増圧弁PUfl及び減圧弁PDfl,増圧弁PUrr及び減圧弁PDrr,増圧弁PUrl及び減圧弁PDrlから構成されており、これらの各増圧弁及び各減圧弁の位置が制御されることにより、ホイールシリンダWfl,ホイールシリンダWrr及びホイールシリンダWrl内のブレーキ液圧をそれぞれ増圧、保持、減圧できるようになっている。また、増圧弁PUfl,PUrr及びPUrlの各々にも、上記チェック弁CV1と同様の機能を達成し得るチェック弁CV2,CV3及びCV4がそれぞれ並列に配設されている。
還流ブレーキ液供給部37は、直流モータMTと、同モータMTにより同時に駆動される2つの液圧ポンプHPf,HPrを含んでいる。液圧ポンプHPfは、減圧弁PDfr,PDflから還流されてきたリザーバRSf内のブレーキ液をチェック弁CV7を介して汲み上げ、同汲み上げたブレーキ液をチェック弁CV8,CV9を介してFRブレーキ液圧調整部33及びFLブレーキ液圧調整部34の上流部に供給するようになっている。
同様に、液圧ポンプHPrは、減圧弁PDrr,PDrlから還流されてきたリザーバRSr内のブレーキ液をチェック弁CV10を介して汲み上げ、同汲み上げたブレーキ液をチェック弁CV11,CV12を介してRRブレーキ液圧調整部35及びRLブレーキ液圧調整部36の上流部に供給するようになっている。なお、液圧ポンプHPf,HPrの吐出圧の脈動を低減するため、チェック弁CV8及びCV9の間の液圧回路、及びチェック弁CV11及びCV12の間の液圧回路には、それぞれ、ダンパDMf,DMrが配設されている。
なお、上述したブレーキ液圧発生部32、ブレーキ液圧調整部33〜36、及び還流ブレーキ液供給部37(従って、各電磁弁、及びモータMT)は、実際には、1つのハウジング内にそれぞれ配置されていて、ブレーキ液圧制御装置30は1つのユニットを構成している。このユニットは、図1に示した車両の図示しないエンジンルーム内の所定の位置に配置されている。
以上、説明した構成により、ブレーキ液圧制御装置30は、全ての電磁弁が第1の位置にあるときブレーキペダルBPの操作力に応じたブレーキ液圧を各ホイールシリンダに供給できるようになっている。また、この状態において、例えば、増圧弁PUrr及び減圧弁PDrrをそれぞれ制御することにより、ホイールシリンダWrr内のブレーキ液圧のみを所定量だけ減圧することができるようになっている。即ち、ブレーキ液圧制御装置30は、各車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液圧をそれぞれ独立してブレーキペダルBPの操作力に応じたブレーキ液圧から減圧できるようになっている。
再び、図1を参照すると、この車両の運動制御装置10は、対応する車輪が所定角度回転する毎にパルスを有する信号を出力する車輪速度センサ41FL,41FR,41RL,41RRと、ブレーキ液圧制御装置30に故障(異常)があることをユーザーに知らしめるための警告ランプ42と、電気式制御装置50を備えている。
電気式制御装置50は、互いにバスで接続された、CPU51、CPU51が実行するルーチン(プログラム)、テーブル(ルックアップテーブル、マップ)、定数等を予め記憶したROM52、CPU51が必要に応じてデータを一時的に格納するRAM53、電源が投入された状態でデータを格納するとともに同格納したデータを電源が遮断されている間も保持するバックアップRAM54、及びADコンバータを含むインターフェース55等からなるマイクロコンピュータである。
インターフェース55は、前記各車輪速度センサ41、及び警告ランプ42と接続され、CPU51に各車輪速度センサ41からの信号を供給するとともに、同CPU51の指示に応じて、警告ランプ42に点灯信号を送出し、また、ブレーキ液圧制御装置30の電磁弁(増圧弁PU**、及び減圧弁PD**)、及びモータMTをそれぞれ駆動する(作動させる)ための後述する駆動回路内に介装された各パワートランジスタのベース端子、及びリレーに駆動信号を送出するようになっている。
なお、各種変数等の末尾に付された「**」は、同各種変数等が各車輪FR等のいずれに関するものであるかを示すために同各種変数等の末尾に付される「fl」,「fr」等の包括表記であって、例えば、増圧弁PU**は、左前輪用増圧弁PUfl,
右前輪用増圧弁PUfr, 左後輪用増圧弁PUrl, 右後輪用増圧弁PUrrを包括的に示している。
図3は、電磁弁(増圧弁PU**、及び減圧弁PD**)、及びモータMTを駆動する(作動させる)ための電気式制御装置50に内蔵された駆動回路の概略構成を示した図である。図3に示したように、増圧弁PU**のソレノイドコイル、減圧弁PD**のソレノイドコイル、及びモータMTは、それらの一方の端子がそれぞれアースされているとともに、他方の端子がそれぞれ、スイッチング素子としての対応するパワートランジスタTrのエミッタ端子に接続されている。パワートランジスタTrのコレクタ端子はそれぞれ、リレーRを介して車両のバッテリーB(電圧Vcc)のプラス側端子に接続されている。
リレーRは、CPU51からの上記駆動信号に応じてON状態、或いはOFF状態に選択的に維持され得るようになっていて、通常はON状態に維持されているが、後述するようにブレーキ液圧制御装置30に異常が発生した場合に限りOFF状態に変更されるようになっている。従って、通常は、パワートランジスタTrのコレクタ端子の電位は総てバッテリー電圧Vccに維持されている。
パワートラジスタTrのベース端子の電位はそれぞれ、CPU51からの上記駆動信号に応じてHighレベルとLowレベルの何れかになるように制御されるようになっていて、パワートランジスタTrは、ベース端子の電位がHighレベルにあるときにON状態となり、ベース端子の電位がLowレベルにあるときOFF状態となるようになっている。
以上の構成により、リレーRがON状態に維持されている場合、増圧弁PU**、減圧弁PD**、及びモータMTはそれぞれ、対応するパワートランジスタTrのベース端子の電位がHighレベルに制御されているとき電圧Vccが印加されて駆動(ON)状態となり(作動せしめられ)、同電位がLowレベルに制御されているとき電圧Vccの印加が禁止されて非駆動(OFF)状態となるようになっている。一方、リレーRがOFF状態に維持されている場合、増圧弁PU**、減圧弁PD**、及びモータMTはそれぞれ、対応するパワートランジスタTrのベース端子の電位にかかわらず電圧Vccが印加され得ないから、常に非駆動状態に維持されるようになっている。
また、この駆動回路について後述する故障点検を行うため、図3に示した各パワートランジスタTrのコレクタ端子の電位Vs、及び、各アクチュエータの上記他方の端子の電位Vu**、Vd**、Vmtを表す各信号が、インターフェース55を介してCPU51に供給されるようになっている。
以上、説明したブレーキ液圧制御装置30(CPU51)は、運転者によるブレーキペダルBPの操作により特定の車輪がロック傾向にあるとき、同特定の車輪のブレーキ液圧を同ブレーキペダルBPの操作力に応じた液圧から適宜減少させる制御(以下、「ABS制御」と称呼する。)を実行するアンチロックブレーキシステム(ABS)として機能するようになっている。ABS制御の詳細については周知であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
(ブレーキ液圧制御装置の故障点検の概要)
次に、上記車両の運動制御装置10に含まれる本発明の実施形態に係るブレーキ液圧制御装置30(ABS)の故障点検装置(以下、「本装置」と云うこともある。)による故障点検の概要について説明する。なお、本装置は、原則的に、図示しないイグニッションスイッチ(以下、「IG」と称呼する。)がOFF状態からON状態へ変更された後、所定の短時間が経過した時点(ブレーキ液圧装置30の始動後、所定の期間内)で、ブレーキ液圧制御装置30の故障点検を直ちに開始・実行するから、以降、本例における故障点検のことを「イニシャルチェック」と呼ぶことにする。
本装置は、ブレーキ液圧制御装置30のイニシャルチェックにおいて、同ブレーキ液圧制御装置30に備えられたアクチュエータである各増圧弁PU**、各減圧弁PD**、及びモータMTを1つずつ順次、所定時間だけ駆動していく(実際に作動させていく)ことで、図3に示した駆動回路における断線・ショート等の故障の有無を判定し、これをもって、ブレーキ液圧制御装置30の故障の有無を判定する。
より具体的に述べると、各アクチュエータの駆動パターンを表すタイムチャートである図4に示すように、本装置は、イニシャルチェック開始条件(IG:ON後、所定の短時間が経過したこと等)が成立する時刻t0になると、上記アクチュエータの総てを時間T0(例えば、3msec)だけOFF状態に維持するための駆動信号を発生し、この状態における上記パワートランジスタTrのコレクタ端子の電位Vs、及び、各アクチュエータの上記他方の端子の電位Vu**、Vd**、Vmtをそれぞれ検出する。
この状態では、上記駆動回路が正常であれば、上記電位Vsのみがバッテリー電圧Vccに、その他の電位Vu**、Vd**、Vmtは総て「0」になっているはずである。従って、本装置は、先ず、上記各電位を検出した時点で、同検出された各電位が総てこのような値になっているか否かをチェックする。
上記時間T0が経過して時刻t1になると、本装置は、増圧弁PUrlのみをON状態に維持するための駆動信号を時間T1(例えば、3msec)だけ発生し、この状態における上記各電位をそれぞれ新たに検出する。この状態では、上記駆動回路が正常であれば、上記電位Vs、及び電位Vurlがバッテリー電圧Vccに、その他の電位Vu**、Vd**、Vmtは総て「0」になっているはずである。従って、本装置は、上記各電位を新たに検出した時点で、同新たに検出された各電位が総てこのような値になっているか否かをチェックする。
上記時間T1が経過すると、本装置は、以降、他の7個の電磁弁を図4に示すように順次1つずつON状態に維持するための駆動信号を同時間T1ずつ順次発生していき、これら各段階における上記各電位をそれぞれ新たに検出していく。これら各段階においては、上記駆動回路が正常であれば、上記電位Vs、及び、唯一ON状態となっている電磁弁に対応する電位(Vu**又はVd**)がバッテリー電圧Vccに、その他の電位Vu**、Vd**、Vmtは総て「0」になっているはずである。従って、本装置は、上記各電位を新たに検出する毎に、上記新たに検出された各電位が総てこのような値になっているか否かを順次チェックしていく。
そして、8個の電磁弁のうち最後にON状態とされる減圧弁PDfrについてのON状態の維持を終了すべき時刻t2になると、本装置は、上記アクチュエータの総てをOFF状態に維持するための駆動信号を発生する。この時刻t0〜時刻t2間の作動を第1モード(Mode=1)における作動と呼ぶ。また、第1モードにおける作動に必要な時間を時間Tm1とする。
次いで、本装置は、時刻t2以降、後述するように設定される遅延時間Tdelayだけ上記アクチュエータの総てをOFF状態に維持するための駆動信号を発生する。そして、本装置は、上記遅延時間Tdelayが経過して時刻t3になると、モータMTのみをON状態に維持するための駆動信号を時間T2(例えば、50msec)だけ発生し、この状態における上記各電位をそれぞれ再び検出する。この状態では、上記駆動回路が正常であれば、上記電位Vs、及び電位Vmtがバッテリー電圧Vccに、その他の電位Vu**、Vd**は総て「0」になっているはずである。従って、本装置は、上記各電位を再び検出した時点で、同検出された各電位が総てこのような値になっているか否かを再びチェックする。
上記時間T2が経過して時刻t4になると、本装置は、上記アクチュエータの総てをOFF状態に維持するための駆動信号を発生するとともにブレーキ液圧制御装置30のイニシャルチェックに係るアクチュエータの駆動処理を終了する。この時刻t2〜時刻t4間の作動を第2モード(Mode=2)における作動と呼ぶ。
そして、本装置は、上記第1,第2モードにおける作動中において行った計9回の各電位のチェック結果に基づいて、図3に示した駆動回路における断線・ショート等の有無を判定する。更には、本装置は、断線・ショート等の電気的な不具合が発生していると判定した場合、リレーRをOFF状態に変更するとともに、その不具合についての内容、発生部位等を特定し、これらの内容に応じた異常コードをバックアップRAM54に記憶する。以上が、本装置によるブレーキ液圧制御装置30の故障点検(イニシャルチェック)の概要である。
(適切な遅延時間Tdelayの設定手法)
上述したブレーキ液圧制御装置30のイニシャルチェックが実行されると、各電磁弁、及びモータMTの作動によりブレーキ液圧制御装置30のユニットに同作動に基づく振動が発生する。かかる振動は、このユニットそのもの、及び、図1に示した車両の図示しないエンジンルーム内部(以下、これらを「ボディ振動伝達系」と呼ぶ。)、並びに同車両の室内に存在する空気を介して、作動音となって同車両の搭乗者の耳に伝達される。
ここで、上記各電磁弁の作動(実際には、弁体の弁座等への衝突)によりボディ振動伝達系に発生する振動態様(例えば、波形、周期等)と、モータMTの作動(実際には、モータの回転部材の回転運動)によりボディ振動伝達系に発生する振動態様とは互いに異なる。
このような場合、図5に示すように、上述した遅延時間Tdelayが短いと、上記各電磁弁の作動(1種類のアクチュエータの作動)が完了した後、同各電磁弁の作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が減衰により収束していない段階からモータMTの作動(次の種類のアクチュエータの作動)が開始されることになる。そうすると、モータMTの作動開始時点から各電磁弁の作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が減衰により収束する時点までの時間Trapだけ、振動態様が互いに異なる振動が同時にボディ振動伝達系に発生することになる。
この結果、振動波間で干渉が発生することで、合成された振動波形(即ち、音波)において振幅が増大するとともに高調波歪が発生し、この結果、上記作動音が耳障りな音として車両の搭乗者の耳に伝わり易くなって、搭乗者が不快感を感じることが本発明者の研究・実験により判明した。
以上のことを鑑み、本発明者は、上記各電磁弁の作動が完了してから、同作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が減衰により収束するまでに必要な収束時間を実験により求めた。振動の「収束」は、ブレーキ液圧装置30のユニットを実際に図1に示した車両に搭載した状態で、ボディ振動伝達系に発生した各電磁弁の作動に基づく音が同車両の搭乗者に実質的に聞こえなくなることを確認することで判定した。そして、本装置は、このようにして求められた収束時間を上記遅延時間Tdelay(例えば、100〜500msec)として設定した。
これにより、図6に示したように、上記各電磁弁の作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が収束した後、直ちにモータMTの作動が開始されるから、上述した干渉の発生が防止され、車両の搭乗者の耳に伝わる作動音の音質が耳障りでないものに改善され得る。従って、本発明が適用される車両におけるボディ振動伝達系における振動の減衰速度が遅いほど(従って、上記干渉が発生し易いほど)、本発明による作動音の音質改善効果が大きくなる。以上が、本装置における適切な遅延時間Tdelayの設定手法の概要である。
(実際の作動)
次に、以上のように構成された本発明の実施形態に係るブレーキ液圧制御装置30(ABS)の故障点検装置を含む車両の運動制御装置10の実際の作動について、電気式制御装置50のCPU51が実行するルーチンをフローチャートにより示した図7〜図11を参照しながら説明する。
CPU51は、図7に示したイニシャルチェックの開始判定を行うルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。従って、所定のタイミングになると、CPU51はステップ700から処理を開始し、ステップ705に進んで、IGがOFF状態からON状態に変更されたか否かを判定する。
いま、IGがOFF状態からON状態に変更された直後であるものとすると、CPU51はステップ705にて「Yes」と判定してステップ710に進み、イニシャルチェック中の作動モードを表すModeの値、並びに、後述するABS制御実行中フラグABSの値、後述する異常フラグFAILの値、及び後述するイニシャルチェック完了フラグFINの値をそれぞれ「0」に初期設定する。
ここで、ABS制御実行中フラグABSは、その値が「1」のとき前述のABS制御が実行中であることを示し、その値が「0」のとき同ABS制御が実行されていないことを示す。異常フラグFAILは、その値が「1」のとき上記駆動回路(従って、ブレーキ液圧制御装置30)に異常があることを示し、その値が「0」のとき同ブレーキ液圧制御装置30が正常であることを示す。イニシャルチェック完了フラグFINは、その値が「1」のとき上記イニシャルチェックが完了していることを示し、その値が「0」のとき同イニシャルチェックが完了していないことを示す。
次に、CPU51はステップ710に進み、イニシャルチェック完了フラグFINの値、及びModeの値が共に「0」になっているか否かを判定する。現時点では、イニシャルチェック完了フラグFINの値、及びModeの値は共に「0」になっているから、CPU51はステップ715にて「Yes」と判定してステップ720に進み、IGがOFF状態からON状態に変更された後、所定の短時間が経過したか否かを判定する。
現時点は、IGがOFF状態からON状態に変更された直後であるから、CPU51はステップ720にて「No」と判定してステップ795に直ちに進んで本ルーチンを一旦終了する。以降、CPU51は上記所定の短期間が経過するまで、ステップ700、705、715、720、795の処理を繰り返し実行する。
そして、上記所定の短期間が経過したものとすると、CPU51はステップ720に進んだとき「Yes」と判定してステップ725に進むようになり、同ステップ725にてABS制御実行中フラグABSの値が「0」であるか否かを判定し、「No」と判定する場合、ステップ795に直ちに進む。
いま、ABS制御が実行されていないものとすると、CPU51はステップ725にて「Yes」と判定してステップ730に進み、上記イニシャルチェックの第1モードにおける作動を開始するためModeの値を「1」に設定するとともに、電気式制御装置50内に内蔵された同第1モードの経過時間Telap1(図4における時刻t0からの経過時間)を表す図示しないタイマをリセットした後、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、Modeの値が「1」に変更されるため、以降、CPU51はステップ715に進んだとき「No」と判定してステップ795に直ちに進むようになる。このように、IGがOFF状態からON状態に変更された後に所定の短時間が経過していること、及びABS制御が実行されていないことを条件に、ブレーキ液圧制御装置30のイニシャルチェック(の第1モードにおける作動)が開始される(図4における時刻t0を参照。)。
次に、第1モード(即ち、電磁弁のチェック)における作動について説明する。CPU51は図8に示したルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。従って、所定のタイミングになると、CPU51はステップ800から処理を開始し、ステップ805に進んでModeの値が「1」になっているか否かを判定し、「No」と判定する場合、ステップ895に直ちに進んで本ルーチンを一旦終了する。
いま、先のステップ730の処理が実行された直後であって、且つ、ABS制御が実行されていないものとすると、Modeの値は「1」になっているから、CPU51はステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」であるか否かを判定し、同ステップ810でも「Yes」と判定してステップ815に進む。
CPU51はステップ815に進むと、上記第1モードの経過時間Telap1(図4における時刻t0からの経過時間)に応じて、図4に示したタイムチャートに沿って各電磁弁(増圧弁PU**、及び減圧弁PD**)を制御するための駆動信号(Highレベル信号、又はLowレベル信号)をそれぞれ対応する各パワートランジスタTrのベース端子に供給する。また、CPU51は、上記第1モードの経過時間Telap1に応じた所定のタイミングが到来する毎に各段階における上記各電位(図3に示す電位Vs,Vu**,Vd**,Vmt)を順次検出していくとともに、同検出された各電位が総て適切な値になっているか否かを段階毎にチェックしていく。
次いで、CPU51はステップ820に進んで、第1モードの経過時間Telap1が上記時間tm1(図4を参照)と一致しているか否かを判定する。現時点は、第1モードにおける作動が開始された直後であるから、CPU51はステップ820にて「No」と判定してステップ895に直ちに進む。
以降、CPU51は第1モードの経過時間Telap1が上記時間tm1と一致するまで(従って、第1モードにおける作動が終了するまで)、ステップ800、805、810、815、820、895の処理を繰り返し実行する。これにより、第1モードの経過時間Telap1の進行に応じて各電磁弁を制御するための駆動信号のパターンが順次変更されていく。
そして、第1モードの経過時間Telap1が上記時間tm1と一致すると(図4における時刻t2を参照。)、CPU51はステップ820に進んだとき「Yes」と判定してステップ825に進むようになり、同ステップ825にて上記イニシャルチェックの第2モードにおける作動を開始するためModeの値を「2」に設定するとともに、電気式制御装置50内に内蔵された同第2モードの経過時間Telap2(図4における時刻t2からの経過時間)を表す図示しないタイマをリセットした後、ステップ895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、Modeの値が「2」に変更されるため、以降、CPU51はステップ805に進んだとき「No」と判定してステップ895に直ちに進むようになる。なお、CPU51は、これによっても、図7のステップ715に進んだとき、継続して「No」と判定し続ける。このようにして、第1モードにおける作動が終了するとともに、第2モードにおける作動が開始される。
次に、Modeの値が「1」に維持されている間(即ち、第1モードにおける作動が実行されている間)においてABS制御が開始された場合について説明すると、この場合、後述するルーチンによりABS制御実行中フラグの値が「0」から「1」に変更されるから、CPU51はステップ810に進んだとき「No」と判定してステップ835に進み、Modeの値を「0」に設定する。
この結果、CPU51はステップ805に進んだとき「No」と判定してステップ895に直ちに進むようになるとともに、図7のステップ715に進んだとき「Yes」と判定するようになる。これにより、第1モードにおける作動(従って、イニシャルチェック)が中止されるとともに、ABS制御の終了を待って、第1モードにおける作動(従って、イニシャルチェック)が初めから再開される。
次に、第2モード(即ち、モータMTのチェック)における作動について説明する。CPU51は図9に示したルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。従って、所定のタイミングになると、CPU51はステップ900から処理を開始し、ステップ905に進んでModeの値が「2」になっているか否かを判定し、「No」と判定する場合、ステップ995に直ちに進んで本ルーチンを一旦終了する。
いま、先のステップ825の処理が実行された直後(図4における時刻t2を参照。)であって、且つ、ABS制御が実行されていないものとすると、Modeの値は「2」になっているから、CPU51はステップ805にて「Yes」と判定してステップ910に進み、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」であるか否かを判定し、同ステップ910でも「Yes」と判定してステップ915に進む。
CPU51はステップ915に進むと、上記第2モードの経過時間Telap2(図4における時刻t2からの経過時間)が上記遅延時間Tdelay以上となっているか否かを判定する。現時点は、第2モードにおける作動が開始された直後であるから、CPU51はステップステップ915にて「No」と判定してステップ995に直ちに進む。以降、CPU51は、第2モードの経過時間Telap2が遅延時間Tdelayに到達するまでステップ900、905、910、915、995の処理を繰り返し実行する。
そして、第2モードの経過時間Telap2が遅延時間Tdelayに到達すると、CPU51はステップ915に進んだとき「Yes」と判定してステップ920に進むようになる。CPU51はステップ920に進むと、上記第2モードの経過時間Telap2に応じて、図4に示したタイムチャートに沿ってモータMTを制御するための駆動信号(Highレベル信号、又はLowレベル信号)をパワートランジスタTrmtのベース端子に供給する。また、CPU51は、上記第2モードの経過時間Telap2に応じた所定のタイミングが到来すると上記各電位(図3に示す電位Vs,Vu**,Vd**,Vmt)を検出し、同検出された各電位が総て適切な値になっているか否かをチェックする。
次いで、CPU51はステップ925に進んで、第2モードの経過時間Telap2が上記時間tm2(図4を参照)と一致しているか否かを判定する。現時点は、第2モードの経過時間Telap2が遅延時間Tdelayに到達した直後であるから、CPU51はステップ925にて「No」と判定してステップ995に直ちに進む。
以降、CPU51は第2モードの経過時間Telap2が上記時間tm2と一致するまで(従って、第2モードにおける作動が終了するまで)、ステップ900、905、910、915、920、925、995の処理を繰り返し実行する。これにより、第2モードの経過時間Telap2の進行に応じてモータMTを制御するための駆動信号のパターンが変更されていく。
そして、第2モードの経過時間Telap2が上記時間tm2と一致すると(図4における時刻t4を参照。)、CPU51はステップ925に進んだとき「Yes」と判定してステップ930に進むようになり、同ステップ930にてイニシャルチェック完了フラグFINの値を「1」に設定するとともにModeの値を「0」に設定する。
次いで、CPU51はステップ935に進んで、上記第1,第2モードにおける作動中において行った計9回の各電位のチェック結果に基づいて、図3に示した駆動回路における断線・ショート等の有無(従って、ブレーキ液圧制御装置30の異常の有無)を判定し、異常がないと判定する場合、ステップ995に直ちに進む。
これにより、以降、CPU51はステップ905に進んだとき「No」と判定してステップ995に直ちに進むようになるとともに、イニシャルチェック完了フラグFINの値が「1」になっているから、図7のステップ715にて、継続して「No」と判定し続ける。このようにして、第2モードにおける作動(従って、イニシャルチェック)が終了し、以降、IGがON状態に維持される限りにおいてイニシャルチェックが再実行されることはない。
一方、異常があると判定する場合、CPU51はステップ935にて「Yes」と判定してステップ940に進み、異常フラグFAILの値を「0」から「1」に変更し、続くステップ945にて警告ランプ42に対して点灯信号を送出するとともに、続くステップ950にて、異常内容に応じた異常コードをバックアップRAM54に記憶し、且つ、リレーRをOFF状態に変更した後、ステップ995に進む。この場合も、上述した異常がないと判定される場合と同様、イニシャルチェックが終了し、以降、IGがON状態に維持される限りにおいてイニシャルチェックが再実行されることはない。
次に、Modeの値が「2」に維持されている間(即ち、第2モードにおける作動が実行されている間)においてABS制御が開始された場合について説明すると、この場合、後述するルーチンによりABS制御実行中フラグの値が「0」から「1」に変更されるから、CPU51はステップ910に進んだとき「No」と判定してステップ955に進み、Modeの値を「0」に設定する。
この結果、CPU51はステップ905に進んだとき「No」と判定してステップ995に直ちに進むようになるとともに、図7のステップ715に進んだとき「Yes」と判定するようになる。これにより、第2モードにおける作動(従って、イニシャルチェック)が中止されるとともに、ABS制御の終了を待って、第1モードにおける作動(従って、イニシャルチェック)が初めから再開される。
また、CPU51は、図10に示した車輪速度Vw等の計算を行うルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。従って、所定のタイミングになると、CPU51はステップ1000から処理を開始し、ステップ1005に進んで車輪**の車輪速度(車輪**の外周の速度)Vw**をそれぞれ算出する。具体的には、CPU51は車輪速度センサ41**が出力する信号が有するパルスの時間間隔に基づいて車輪速度Vw**をそれぞれ算出する。
次いで、CPU51はステップ1010に進み、前記車輪速度Vw**のうちの最大値を推定車体速度Vsoとして算出する。なお、車輪速度Vw**の平均値を推定車体速度Vsoとして算出してもよい。次に、CPU51はステップ1015に進み、ステップ1010にて算出した推定車体速度Vsoの値と、ステップ1005にて算出した車輪速度Vw**の値と、ステップ1015内に記載した式とに基づいて車輪**の実際のスリップ率Sa**をそれぞれ算出する。
次いで、CPU51はステップ1020に進み、下記(1)式に従って前記車輪速度**の時間微分値としての車輪**の車輪加速度DVw**をそれぞれ算出した後、ステップ1095に進んで本ルーチンを一旦終了する。以降も、CPU51は本ルーチンを繰り返し実行する。下記(1)式において、Vw1**は前回の本ルーチン実行時におけるステップ1005にて算出された車輪速度Vw**であり、Δtは前記所定時間(CPU51の演算周期)である。
DVw**=(Vw**-Vw1**)/Δt ・・・(1)
次に、ASB制御の開始・終了判定を行う際の作動について説明する。CPU51は図11に示したルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。従って、所定のタイミングになると、CPU51はステップ1100から処理を開始し、ステップ1105に進んで、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」となっているか否かを判定する。
いま、ABS制御が停止中であり、且つ、上記イニシャルチェックの結果ブレーキ液圧制御装置30が正常であると判定されていて、且つ、後述するABS制御開始条件が成立していないものとして説明を続けると、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」になっているから、CPU51はステップ1105にて「Yes」と判定してステップ1110に進み、異常フラグFAILの値が「0」になっているか否かを判定し、「Yes」と判定した後、ステップ1115に進んでABS制御開始条件が成立しているか否かを判定する。
ABS制御開始条件は、例えば、先のステップ1020にて算出されている(少なくとも一つの)特定の車輪の最新の車輪加速度DVwの絶対値(車輪減速度|DVw|)が所定の減速度基準値DVwref(正の値)よりも大きく、且つ、先のステップ1015にて算出されている同特定の車輪の最新の実際のスリップ率Saが所定のスリップ率基準値Sref(正の値)よりも大きいときに成立する。
現段階では、前述のごとくABS制御開始条件が成立していないから、CPU51はステップ1115にて「No」と判定し、ステップ1195に直ちに進んで本ルーチンを一旦終了する。以降、CPU51は、ABS制御開始条件が成立するまでの間、ステップ1100〜1115、1195の処理を前記所定時間の経過毎に繰り返し実行する。
次に、この状態からABS制御開始条件が成立したものとして説明を続けると、CPU51はステップ1115に進んだとき「Yes」と判定してステップ1120に進み、前記特定の車輪に対応する車輪**に対してABS制御を開始し、続くステップ1125にてABS制御実行中フラグABSの値を「1」に設定した後、ステップ1195に進んで本ルーチンを一旦終了する。
この結果、ABS制御実行中フラグABSの値が「1」になっているから、CPU51はステップ1105に進んだとき「No」と判定してステップ1130に進むようになり、同ステップ1130にて所定のABS制御終了条件が成立しているか否かを判定する。現段階では、ABS制御が開始された直後であるからABS制御終了条件は成立していない。従って、CPU51はステップ1130にて「No」と判定してステップ1195に直ちに進む。
以降、CPU51は、ABS制御終了条件が成立するまでの間、ステップ1100、1105、1130、1195の処理を前記所定時間の経過毎に繰り返し実行する。換言すれば、ABS制御実行中において、ABS制御実行中フラグABSの値が「1」に維持される。
一方、この状態からABS制御終了条件が成立したものとして説明を続けると、CPU51はステップ1130に進んだとき「Yes」と判定してステップ1135に進み、全ての車輪**に対するABS制御を終了し、続くステップ1140にてABS制御実行中フラグABSの値を「0」に設定した後、ステップ1195に進んで本ルーチンを一旦終了する。
この結果、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」になっているから、CPU51はステップ1105に進んだとき「Yes」と判定し、続くステップ1110でも「Yes」と判定した後、ステップ1115に進み、前記ABS制御開始条件が成立しているか否かを再びモニタするようになる。そして、ABS制御開始条件が再び成立するまでの間、CPU51はステップ1100〜1115、1195の処理を再び繰り返す。換言すれば、ABS制御停止中においては、ABS制御実行中フラグABSの値が「0」に維持される。
一方、上記イニシャルチェックの結果、ブレーキ液圧制御装置30に異常があると判定されている場合について説明すると、この場合、先のステップ940の実行により異常フラグFAILの値が「1」になっているから、CPU51はステップ1110に進んだとき、常に「No」と判定してステップ1195に直ちに進むようになる。従って、ステップ1115(従って、ステップ1125)の処理が実行されることがないから、ABS制御が開始されることはなく、また、ABS制御実行中フラグABSの値は常に「0」に維持されることになる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る車両の制御装置(ブレーキ液圧制御装置)の故障点検装置によれば、ブレーキ液圧制御装置30のイニシャルチェックを行うにあたり、ブレーキ液圧制御装置30に備えられたアクチュエータである各電磁弁(増圧弁PU**、減圧弁PD**)、及びモータMTを1つずつ順次、所定時間だけ駆動していく(実際に作動させていく)ことで、図3に示したアクチュエータ駆動回路における断線・ショート等の故障の有無を判定し、これをもって、ブレーキ液圧制御装置30の故障の有無を判定する。
このとき、モータMTの作動は、上記各電磁弁の作動が完了した時点から、同作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が収束する遅延時間Tdelayが経過した後に開始される。従って、振動態様が互いに異なる各電磁弁の作動に基づく振動波(音波)とモータMTの作動に基づく振動波(音波)との干渉が防止され、ボディ振動伝達系において高調波歪が発生することがない。この結果、車両の搭乗者の耳に伝わる作動音の音質が耳障りでないものに改善され得、この結果、搭乗者の作動音に対する不快感を低減できた。
本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記各実施形態においては、ブレーキ液圧制御装置のイニシャルチェックにおいて、先に各電磁弁の作動を実行し、同作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が収束した後にモータMTの作動が開始されるようになっているが、先にモータMTの作動を実行し、同作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が収束した後に各電磁弁の作動が開始されるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、本発明をブレーキ液圧制御装置(具体的には、ABS)に適用しているが、作動によりボディ振動伝達系に発生する振動の態様が互いに異なる2種類以上のアクチュエータを備える車両の制御装置であれば、どのような制御装置に本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態に係る車両の制御装置の故障点検装置を含む車両の運動制御装置を搭載した車両の概略構成図である。 図1に示したブレーキ液圧制御装置の概略構成図である。 図2に示した各電磁弁、及びモータを駆動するための駆動回路の概略構成を示した図である。 図2に示したブレーキ液圧制御装置のイニシャルチェックを行うために図1に示したCPUが実行する、同ブレーキ液圧制御装置に備えられた各アクチュエータの駆動パターンを示すタイムチャートである。 各電磁弁の作動終了からモータの作動開始までの遅延時間が短い場合においてボディ振動伝達系に発生する、各電磁弁の作動に基づく振動波とモータの作動に基づく振動波との間の干渉の様子を示した図である。 各電磁弁の作動終了から同作動によりボディ振動伝達系に発生した振動が収束し得る遅延時間が経過した後にモータが作動開始される場合におけるボディ振動伝達系に発生する振動波形の様子を示した図である。 図1に示したCPUが実行するイニシャルチェックの開始判定を行うためのルーチンを示したフローチャートである。 図1に示したCPUが実行する各電磁弁のチェック(第1モードにおける作動)を行うためのルーチンを示したフローチャートである。 図1に示したCPUが実行するモータのチェック(第2モードにおける作動)を行うためのルーチンを示したフローチャートである。 図1に示したCPUが実行する車輪速度等を算出するためのルーチンを示したフローチャートである。 図1に示したCPUが実行するABS制御の開始・終了判定を行うためのルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
10…車両の運動制御装置、30…ブレーキ液圧制御装置、41**…車輪速度センサ、42…警報ランプ、50…電気式制御装置、51…CPU、54…バックアップRAM、PU**…増圧弁、PD**…減圧弁、MT…モータ

Claims (4)

  1. 車両の車体に搭載される制御装置であって、作動により同制御装置に発生する振動の態様が互いに異なる複数種類のアクチュエータを備えた制御装置に適用され、
    前記制御装置の故障点検用に前記複数種類のアクチュエータを作動させることで同制御装置の故障点検を行う故障点検手段を備えた車両の制御装置の故障点検装置において、
    前記故障点検手段は、
    第1の種類のアクチュエータの作動完了から100〜500msecの遅延期間に亘って前記複数種類のアクチュエータの全てを非作動状態とし、前記遅延期間が経過した時点で第2の種類のアクチュエータのみが作動開始するように、前記複数種類のアクチュエータを1種類毎に順次作動させるよう構成された車両の制御装置の故障点検装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置の故障点検装置において、
    前記適用される制御装置は、前記車両の走行中における車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムであり、
    前記アンチロックブレーキシステムは2種類のアクチュエータを備えるとともに、前記第1の種類のアクチュエータは、前記車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液圧を調整するための複数の電磁弁であって、前記第2の種類のアクチュエータは、同アンチロックブレーキシステムの作動によりリザーバに排出されたブレーキ液を汲み上げるための液圧ポンプを駆動するためのモータであることを特徴とする車両の制御装置の故障点検装置。
  3. 請求項2に記載の車両の制御装置の故障点検装置において、
    前記故障点検手段は、
    前記各電磁弁が所定時間だけ作動するとともに1つの電磁弁の作動完了後に続けて次の電磁弁の作動が開始するように前記複数の電磁弁を1つずつ連続的に作動させ、最後の電磁弁の作動完了から前記遅延期間に亘って前記2種類のアクチュエータの全てを非作動状態とし、前記遅延期間が経過した時点で前記モータを作動開始するように構成されていて、
    前記所定時間は前記遅延期間よりも短い、車両の制御装置の故障点検装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の車両の制御装置の故障点検装置において、
    前記故障点検手段は、
    前記制御装置の始動後における所定の期間内に同制御装置の故障点検を行うように構成された車両の制御装置の故障点検装置。
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