JP4595141B2 - アセトアセトアリールアミドおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下記の一般式で表されるアセトアセトアリールアミドを製造する新規な方法に関する。
【0002】
【化2】
Figure 0004595141
(式中、Rは、水素、アルキル、アルコキシまたはハロゲンのシリーズから選んだ1種または2種以上の置換基である。)
【0003】
【従来の技術】
アセトアセトアリールアミドは、着色顔料を製造するための重要な出発物質であるが、この用途のほか、農薬として活性な成分を製造するためにも使用されている。(Ullmann の Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, vol.15, p.71 を参照)
アセトアセトアリールアミドを製造する方法は、しばらく前から知られているが、それらは、種々の有機または水性の溶媒の中、または溶媒混合物の中での、ジケテンと対応する芳香族アミンとの反応に基づいている。(Ullmann の Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, vol.15, p.71 を参照) 反応は、通常、水の中または水溶液中で、バッチ式に実施される。DE−A2519036は、ジケテンと対応する芳香族アミンとの、水または水溶液の存在下における同時導入添加によって種々のアセトアセトアリールアミドを製造する方法を開示している。反応の結果生成するアセトアセトアリールアミドは、反応混合物中で冷却され、放置されて結晶化する。遠心分離および乾燥により、アセトアセトアリールアミドが、良好な収率と高い純度をもって得られる。
【0004】
さらに、EP−A0648738は、アセトアセトアリールアミドの連続的な製造方法を開示している。その方法は、ジケテンを芳香族アミンと水/アルコール混合物中で連続的に反応させ、かつ反応混合物を反応器中にできるだけ長い滞留時間存在させることを包含する。反応の結果生成するアセトアセトアリールアミドは、反応器から放出される生成物の流れを結晶化させることによって単離される。古典的な方法で製造されるアセトアセトアリールアミドは、品質および純度に関するすべての要求を満たしている。しかしながら、製品をさらに加工するために、たとえば顔料の製造に使用するときは、通常、水性アルカリ中でのアセトアセトアリールアミドの解離を行なうのであって、その場合、微細な結晶の形をしていることは、大いに不利益である。望ましくないダストの発生に加えて、水性アルカリへの溶解の遅いことが若干不満足である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、上述のような不利益のない形態でのアセトアセトアリールアミドを製造することにある。これに加えて、本発明の目的は、アセトアセトアリールアミドを比較的低コストで製造することを可能にする、経済的な方法を提供することにもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載の形態および特性を有するアセトアセトアリールアミドによって達成される。
【0007】
アセトアセトアリールアミドは、下記の一般式で定義される化合物であって、
【0008】
【化3】
Figure 0004595141
(式中、Rは、水素であるか、またはアルキル、アルコキシまたはハロゲンのシリーズから選んだ1種または2種以上の置換基である。)
本発明が提供するアセトアセトアリールアミドは、溶融物を固化させた形態にあり、工業的に使用でき、かつ取り扱いが容易なものであって、水分含有量が5重量%ないし15重量%の範囲にあるものである。
【0009】
【発明の実施形態】
アルキル基の語は、好適にはC1―C4アルキル基、すなわちメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチルを意味するものと理解すべきである。好ましいアルキル基は、メチルである。
【0010】
アルコキシ基は、アルキル基に関し上記したところに対応する意味を有する。
ここでも、メトキシ基が好ましい。ハロゲンの語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素をあらわし、好ましくは塩素である。Rとしてとりわけ好ましいのは、アニリン、o―アニシジン、o−トルイジン、m−キシリジン、o−クロロアニリン、2,4−ジメトキシアニリン、4―イソプロピル―アニリン、4−エトキシアニリン、2,5−ジメトキシアニリンまたは4―クロロ―2,5−ジメトキシアニリンなどのアリールアミド基である。
【0011】
「工業的に使用でき、かつ取り扱いが容易な」という表現は、当業技術において常用されている方法を使用して得られる、固化した溶融物の種々の適用形態を包含する。限定的でない例を挙げれば、パスティル(菱型錠剤)、フレーク(リン片)、タブレット(錠剤)またはピル(丸薬)である。これらの適用形態の形状および寸法は、パスティル化、フレーク化、タブレット化またはピル化の方法によって異なり、広い範囲で変化させることができる。本発明の新規なアセトアセトアリールアミドはまた、従来技術によるアセトアセトアリールアミドに比べて、改善された流動性を有する。
【0012】
本発明の新規なアセトアセトアリールアミドのカサ密度は、0.3kg/lないし0.8kg/l、好ましくは0.5kg/lないし0.7kg/lの範囲にあるのが好都合である。
【0013】
特定の用語である水分含有量は、水と、それに対して付加的な、溶解を促進する物質があるときは、それとの混合物の合計の含有量を意味する。溶解を促進する物質とは、反応に由来するものであって、たとえば、酢酸のような脂肪族カルボン酸、アセトンやメチルエチルケトンのようなケトン、C1−C4アルコールまたはエチレングリコールのようなグリコールである。
【0014】
本発明の新規なアセトアセトアリールアミドは、乾燥した製品に比べて、特徴的な低い融点を有する。
【0015】
この新規なアセトアセトアリールアミドは、従来技術によって製造したアセトアセトアリールアミドに比べて、20℃において約半分から3分の1の所要時間で、0.5Nの水酸化ナトリウム溶液中に溶解する。
【0016】
好ましいアセトアセトアリールアミドとその特性は、次のとおりである:水分含有量が5重量%ないし15重量%、好ましくは9重量%ないし11重量%の範囲にあり、融点が50℃ないし70℃、好ましくは57℃ないし62℃の範囲にあり、直径が0.6cmのパスティルの形状を有し、500mlの0.5N−NaOHへの10ないし20分間における溶解度が60gであるアセトアセトアニリド。
【0017】
水分含有量が重量%ないし12重量%、好ましくは6重量%ないし9重量%の範囲にあり、融点が60℃ないし80℃、好ましくは72℃ないし75℃の範囲にあり、直径が0.6cmのパスティルの形状を有し、500mlの0.5N−NaOHへの10ないし20分間における溶解度が60gであるo−アセトアセトアニシジド。
【0018】
水分含有量が5重量%ないし15重量%、好ましくは8重量%ないし12重量%の範囲にあり、融点が80℃ないし100℃、好ましくは82℃ないし94℃の範囲にあり、直径が0.6cmのパスティルの形状を有し、700mlの0.5N−NaOHへの10ないし20分間における溶解度が60gであるo−アセトアセトトルイジド。
【0019】
水分含有量が重量%ないし12重量%、好ましくは4重量%ないし8重量%の範囲にあり、融点が65℃ないし85℃、好ましくは68℃ないし73℃の範囲にあり、直径が0.6cmのパスティルの形状を有し、700mlの0.5N−NaOHへの10ないし20分間における溶解度が60gであるm−アセトアセトキシリジド。
【0020】
水分含有量が重量%ないし12重量%、好ましくは5重量%ないし8重量%の範囲にあり、融点が75℃ないし95℃、好ましくは89℃ないし93℃の範囲にあり、直径が0.6cmのパスティルの形状を有し、500mlの0.5N−NaOHへの10ないし20分間における溶解度が60gであるo−アセトアセトクロロアニリド。
【0021】
本発明の新規なアセトアセトアリールアミドの製造は、まず、既知の方法に従って、ジケテンと対応する芳香族アミンとの、水または水溶液と、適宜の溶解促進剤たとえば酢酸の存在下における反応から始まる。本発明に従えば、反応を、その結果生成するアセトアセトアリールアミドが溶融物として得られるように行ない、反応が完結した後に、溶融物を反応温度において反応媒体から除去し、冷却後、工業において使用可能であり、かつ取り扱い容易な形態に転化させる。
【0022】
反応は、バッチ式に、たとえば古典的な攪拌機つきの反応器内で行なってもよいし、連続的に、たとえばチューブ状の反応器内で行なってもよい。反応は、好ましくはチューブ状の反応器内で、連続的に実施する。
【0023】
特別に好ましい製造方法は、ジケテンと芳香族アミンとを、循環する母液とともにチューブ状反応器に計り入れ、反応温度を50℃ないし100℃に維持することからなる。母液は少なくとも80重量%が水であることが好ましく、全部が水であることが、より好ましい。反応後、好ましい態様に従えば、50℃ないし100℃において、水性の母液を分離してチューブ状反応器に戻す。アセトアセトアリールアミド溶融物は、50℃ないし100℃の温度にあって、冷却によって固化し、工業において使用可能であり、かつ取り扱い容易な形態に転化される。この操作は、たとえば当業者が常用する、フレーキング装置を備えたドラムクーラーや、フレーキング装置を備えたベルトクーラーまたはベルトパスティル化装置を使用して実施することができる。
【0024】
【実施例】
[実施例1]
アセトアセトアニリドの製造(DE−A2519036に従う比較例)
1.5リットルの実験室規模の攪拌機つき反応器に水を入れ、温度を20℃に調節した。ついで、反応器内部を窒素ガスで不活性にした。2個のポンプを使って、133gのアニリンと124gのジケテンとを、10分間にわたって装入した。アニリンの添加は、約30秒遅らせた。装入の終わりには、反応温度は65〜70℃に上昇した。混合物をさらに30分間反応するにまかせたところ、反応温度は60℃に低下した。真空冷却(450〜120mbar)を行なって、混合物を40℃に冷却したところ、液状のアセトアセトアニリドが結晶化をはじめた。
その結果、温度は直ちに約58℃に上昇した。ついで混合物を、15℃に冷却した。15℃において、固体生成物を遠心分離にかけ、50mlの水で洗って、減圧下に50℃で12時間乾燥した。この方法で、99.5%を超える純度(残存水分含有量<0.1%)のアセトアセトアニリドが得られた。アニリン基準の収率は97.1%であり、ジケテン基準の収率は92.0%であった。平均粒子径450〜500μmの結晶した生成物を得た。
【0025】
生成したアセトアセトアニリドの50g(乾燥状態、99.5%、水分含有量<0.1%)は、20℃において、0.5M水酸化ナトリウム水溶液500mlに25分間で完全に溶解した。
【0026】
[実施例2]
アセトアセトアニリドの固化された溶融物の製造(チューブ状反応器)
チューブ状反応器(長さ80cm、直径10cm)中に、1300mlの水を62
℃で循環させ、0.200g/sのアニリンおよび0.190g/sのジケテン(5重量%過剰)を同時に計り入れた。チューブ状反応器を通過した反応混合物を、62℃の一定温度に保たれた分離容器内に放置した。その後、溶融物を水層から分離した。水層を、ポンプを用いて、循環速度2250ml/min.でチューブ状反応器に戻した。分離した溶融物は直ちに固化したので、さらに実施例4ないし6で加工した。この方法で、水分含有量11%で、融点が62℃の溶融物が得られた。
【0027】
固化した溶融物を摩砕し、減圧下に12時間、50℃に放置することによって乾燥し、純度99.5重量%以上(残留水分含有量<0.1%)の、結晶性のアセトアセトアニリドを得た。収率は、アニリン基準で99.1%、ジケテン基準では、その過剰の度合いによって、94.0ないし98.7%であった。
【0028】
[実施例3]
アセトアセトアニリドの固化された溶融物の製造(実験室規模の攪拌反応器)
1.5リットルの実験室規模の攪拌機つき反応器に水を入れ、温度を20℃に調節した。ついで、反応器内部を窒素ガスで不活性にした。2個のポンプを使って、133gのアニリンと124gのジケテンとを、10分間にわたって装入した。アニリンの添加は、約30秒遅らせた。装入の終わりには、反応温度は65〜70℃に上昇した。混合物をさらに30分間反応するにまかせたところ、反応温度は60℃に低下した。溶融物を流出させて、十分に冷却した。この方法で、水分含有量10重量%で融点が61.5℃の溶融物が得られた。
【0029】
固化した溶融物を摩砕し、減圧下に12時間50℃に放置することによって乾燥し、純度99.5重量%以上(残留水分含有量<0.1%)の、結晶性のアセトアセトアニリドを得た。収率は、アニリン基準で80.5%、ジケテン基準で76%であった。
【0030】
[実施例4]
ドラム冷却器を使用して行なうアセトアセトアニリドの固化された溶融物のフレーク化
実施例3において製造した溶融物を、60℃において、外部冷却剤循環回路を使用して0℃に冷却され、回転している、滑らかな表面をもった金属製のロールの上に連続的に滴下した。ロールは、直径30cm、回転速度10rpmである。滴下の結果、溶融物は直ちに固化したので、冷却長さ30cmを通過した後、ナイフでロールから削り落とした。平均厚さが0.08mmで平均直径が0.5ないし500mmの白色フレークが得られた。このようにして製造したアセトアセトアニリド(湿潤状態、純度89.5%、水分含有量10%)の55.6gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液500mlに約15分間で完全に溶解した。
【0031】
[実施例5]
ベルト冷却器を使用して行なうアセトアセトアニリドの固化された溶融物のフレーク化
実施例3において製造した溶融物を、60℃において、外部冷却剤循環回路を使用して0℃に冷却され、移動している、幅が30cmの滑らかな表面をもった金属製のベルトの上に連続的に滴下した。ベルトの移動速度は、10m/min.である。滴下の結果、溶融物は直ちに固化したので、冷却長さ4mに達したところで、ナイフでベルトから削り落とした。平均厚さが0.08cmで平均直径が0.5ないし500mmの白色フレークが得られた。このようにして製造したアセトアセトアニリド(湿潤状態、純度89.5%、水分含有量10%)の55.6gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液500mlに約17分間で完全に溶解した。
【0032】
[実施例6]
ベルトパスティル化装置を使用して行なう、アセトアセトアニリドの固化された溶融物のパスティル化
実施例3において製造した溶融物を、温度60℃において、パスティルの製造に適した装置として、外部冷却剤循環回路を使用して0℃に冷却され、移動している、幅が30cmの滑らかな表面をもった金属製のベルトを使用し、その上に連続的に滴下した。ベルトの移動速度は10m/min.である。滴下の結果、溶融物は直ちに固化したので、冷却長さ4mに達したところで、ベルトから取り除いた。平均厚さが0.05cmで、平均直径が0.6cmの白色のパスティルが得られた。このようにして製造したアセトアセトアニリド(湿潤状態、純度89.5%、水分含有量10%)の55.6gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液500mlに約17分間で完全に溶解した。
【0033】
[実施例7]
o−アセトアセトアニシジドの固化された溶融物の製造
実施例2の方法に従って、ジケテンとo−アニシジンとの対応する反応を行ない、水分含有量7重量%、融点74℃の溶融物を得た。これを、実施例6に従ってパスティルに加工した。
【0034】
このようにして製造したo−アセトアセトアニシジド(湿潤状態、o−アセトアセトアニシジド含有量91.8%、水分含有量8%)の60gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液500mlに約20分間で完全に溶解した。
【0035】
[実施例8]
o−アセトアセトトルイジドの固化された溶融物の製造
実施例2の方法に従って、ジケテンとo−トルイジンとの対応する反応を行ない、水分含有量10重量%、融点85℃の溶融物を得た。これを、実施例6に従ってパスティルに加工した。
【0036】
このようにして製造したo−アセトアセトトルイジド(湿潤状態、o−アセトアセトトルイジド含有量89.6%、水分含有量10%)の60gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液700mlに約19分間で完全に溶解した。
【0037】
[実施例9]
m−アセトアセトキシリジドの固化された溶融物の製造
実施例2と同様にして、ジケテンとm−キシリジンとの対応する反応により、水分含有量7重量%、融点74℃の溶融物を得た。これを、実施例6に従ってパスティルに加工した。
【0038】
このようにして製造したm−アセトアセトキシリジド(湿潤状態、m−アセトアセトキシリジド含有量92.5%、水分含有量7%)の60gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液700mlに約18分間で完全に溶解した。
【0039】
[実施例10]
o−アセトアセトクロロアニリドの固化された溶融物の製造
実施例2と同様にして、ジケテンとo−クロロアニリンとの対応する反応により、水分含有量7重量%、融点90℃の溶融物を得た。これを、実施例6に従ってパスティルに加工した。
【0040】
このようにして製造したo−アセトアセトクロロアニリド(湿潤状態、o−アセトアセトクロロアニリド含有量92.7%、水分含有量7%)の60gは、20℃において、0.5M−水酸化ナトリウム水溶液500mlに約18分間で完全に溶解した。

Claims (12)

  1. 下記の一般式で定義される化合物
    Figure 0004595141
    (式中、Rは、水素、アルキル、アルコキシまたはハロゲンのシリーズから選んだ1種または2種以上の置換基である。)
    の溶融物を固化させた形態にあり、5重量%ないし15重量%の範囲の水分を含有するアセトアセトアリールアミド組成物。
  2. フレーク、ピル、パスティルまたはタブレットの形態である請求項1のアセトアセトアリールアミド組成物。
  3. 0.3kg/lないし0.8kg/lのカサ密度を有する請求項1または2のアセトアセトアリールアミド組成物。
  4. 水分含有量が5重量%ないし15重量%の範囲にあり、融点が50℃ないし70℃の範囲にある、請求項1ないし3のいずれかのアセトアセトアリールアミドとしてのアセトアセトアニリド組成物。
  5. 水分含有量が5重量%ないし12重量%の範囲にあり、融点が50℃ないし80℃の範囲にある、請求項1ないし3のいずれかのアセトアセトアリールアミドとしてのo−アセトアセトアニシジド組成物。
  6. 水分含有量が5重量%ないし15重量%の範囲にあり、融点が80℃ないし100℃の範囲にある、請求項1ないし3のいずれかのアセトアセトアリールアミドとしてのo−アセトアセトトルイジド組成物。
  7. 水分含有量が5重量%ないし12重量%の範囲にあり、融点が65℃ないし85℃の範囲にある、請求項1ないし3のいずれかのアセトアセトアリールアミドとしてのm−アセトアセトキシリジド組成物。
  8. 水分含有量が5重量%ないし12重量%の範囲にあり、融点が75℃ないし95℃の範囲にある、請求項1ないし3のいずれかのアセトアセトアリールアミドとしてのo−アセトアセトクロロアニリド組成物。
  9. ジケテンと対応する芳香族アミンとの、水の存在下での、または水性系における反応によって得られ、その反応が、反応の結果生じるアセトアセトアリールアミドが溶融物として得られ、溶融物を反応完結時に反応媒体から反応温度において除去することにより取得したものである請求項1ないし8のいずれかのアセトアセトアリールアミド組成物。
  10. ジケテンと対応する芳香族アミンとの、少なくとも80重量%が水である水性系の母液の存在下における反応によって得られ、ジケテンと芳香族アミンとを、循環する母液とともにチューブ状反応器に計り入れ、反応温度を50℃ないし100℃に維持し、母液を反応後、50℃ないし100℃の与えられた温度において分離してチューブ状反応器に戻し、反応の結果生じた50℃ないし100℃の温度にあるアセトアセトアリールアミド溶融物が冷却することにより取得したことを特徴とする請求項9のアセトアセトアリールアミド組成物。
  11. 請求項1ないし8のアセトアセトアリールアミド組成物を製造する方法であって、ジケテンと対応する芳香族アミンとの水または水溶液の存在下における反応による製造方法において、反応を、その結果生成するアセトアセトアリールアミドを溶融物として得、反応が完結した後に溶融物を反応温度において反応媒体から除去し、冷却することを特徴とする製造方法。
  12. アセトアセトアリールアミド組成物を製造する方法であって、ジケテンと対応する芳香族アミンとの、少なくとも80重量%が水である水性系の母液の存在下における反応による製造方法において、ジケテンと芳香族アミンとを、循環する母液とともにチューブ状反応器に計り入れ、反応温度を50℃ないし100℃に維持し、反応後、50℃ないし100℃の与えられた温度において母液を分離してチューブ状反応器に戻し、反応の結果生じた50℃ないし100℃の温度にあるアセトアセトアリールアミド溶融物を冷却することからなる製造方法。
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