JPS5829305B2 - マレイミドノ セイゾウホウ - Google Patents

マレイミドノ セイゾウホウ

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JPS5829305B2
JPS5829305B2 JP8885773A JP8885773A JPS5829305B2 JP S5829305 B2 JPS5829305 B2 JP S5829305B2 JP 8885773 A JP8885773 A JP 8885773A JP 8885773 A JP8885773 A JP 8885773A JP S5829305 B2 JPS5829305 B2 JP S5829305B2
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JP
Japan
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maleimide
acid
reaction
present
seizouhou
Prior art date
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Expired
Application number
JP8885773A
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English (en)
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JPS5036454A (ja
Inventor
幸雄 奥田
詔夫 高谷
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマレイミドの製造法に関するものである。
詳しく述べると本発明はN−カルバモイルマレアミン酸
からマレイミドを製造する方法に関す※るものであって
、更に詳しくはN−カルバモイルマレアミン酸を減圧下
にかつ無溶媒下で90〜180℃に加熱することを特徴
とするマレイミドの製造法に関するものである。
マレイミドは樹脂を始めとする各種高分子化合物の原料
として、また殺菌剤、殺虫剤、除草剤、抗酸化剤、ゴム
の硬化剤、防蝕剤等の製造原料としてその利用範囲が極
めて広い化合物であるにもかかわらず、その不安定な性
質による煩雑な製法の故、工業的に有利な製造力の確立
が未だなされていない。
従来マレイミドの製造法としては無水マレイン酸にフラ
ン又はシクロペンタジェンを反応させてディールス・ア
ルダ−付加物を生せしめ、次いでアンモニアで処理して
マレイミド付加物を製造し、これを熱分解してマレイミ
ドとして分離する方法が古くから知られているが工程が
複雑で工業的な方法とはいえない。
また米国特許第2788349号明細書にはN−カルバ
モイルマレアミン酸を原料としてマレイミドを製造する
方法が開示されているが、この方法は下の式(1)及び
(2)の如くN−カルバモイルマレアミン酸からますN
−カルバモイルマレイミドを製造し、N−力ルバモイル
マレイミドを単離した後、これを単に加熱するか好まし
くは塩化亜鉛を触媒として加熱してマレイミドを製造す
る方法である。
しかし、この方決は1モルのN−カルバモイルマレイミ
ドを製造するためには1モルの無水酢酸の様な酸無水物
が消費されるため原価高となる上に工程が複雑であり工
業的な方法とは云えない。
本発明の目的は工業的に実施可能なマレイミドの製造法
を提供することにあり、本発明者らは、N−カルバモイ
ルマレアミン酸からマレイミドを製造する方法について
研究した結果N−カルバモイルマレアミン酸を減圧下に
かつ無溶媒下で90〜180℃に加熱することにより上
記の2段反応をとることなく1段でマレイミドを製造し
うろことを見出し本発明を完成した。
本発明によれば従来公知の方法の様に中間体のN−力#
バモイルマレイミドを製造、単離する必要がないのでN
−カルバモイルマレイミド製造に関する諸工程が省略出
来、単に無水酢酸等の酸無水物が不必要であるのみなら
ず設備費、用役費、人件費等も節減できるので工業的に
極めて有利である。
本発明によればマレイミドは式(3)に示す様な反応に
よりN−カルバモイルマレアミン酸を無溶媒で90〜1
80℃に加熱することによって生成する。
原料となるN−カルバモイルマレアミン酸は公知の方法
、例えば無水マレイン酸と尿素との反応にまり高収率、
高純度で得られるのでマレイミドの原料として好適であ
る。
このN−カルバモイルマレアミン酸は重合しやすい物質
であり、温度の上昇と共に重合速度も増大するので高温
での反応は好ましくなく、180℃以上の温度での反応
はさげなげればならない。
又90℃以下の温度では希望するマレイミドへの分解閉
環反応の速度が遅すぎるので好ましくない。
120〜160℃が最も好ましい反応温度である。
本発明の目的を達成するためには生成物であるマレイミ
ドを反応系外へ速やかに取り出す必要があり、その為に
は上記反応温度を維持してN〜カルバモイルマレアミン
酸の分解閉環反応を進めると共に反応系を0.1〜10
C)mrnHg、好ましくは1〜10mmHgの減圧
下に維持して生成するマレイミドを昇華、潔白せしめ該
生成物を冷却捕集しなげればならない。
冷却捕集の方法としては、一般公知の方法が採用できる
ここでマレイミドの捕集温度は0〜90℃、特に20〜
50℃が好ましい。
この温度においてはマレイミドの生成の際に副生ずる分
解物等が不純物として混入することがなく得られるマレ
イミドの純度を高くすることができる。
もちろん反応系から潔白もしくは昇華してくる生成物を
そのまま全量冷却して捕集してもよい。
本発明によるN−カルバモイルマレアミン酸からのマレ
イミドの生成機構は明らかでないが本発明者らの研究に
よると実施例に示すごとく、例えば120℃、5mmH
gの反応条件でN−カルバモイルマレアミン酸を処理す
ると36モル%の収率でマレイミドが得られたのにN〜
カルバモイルマレイミドを同条件で処理しても僅か1.
2モル%の収率でしかマレイミドが得られなかったこと
や上記N−カルバモイルマレアミン酸からマレイミドへ
の反応途中での分析に於てはN−カルバモイルマレイミ
ドの存在が確認されなかったこと等から考えて本発明の
反応は、米国特許第2788349号発明で示されるよ
うな中間体のN−カルバモイルマレイミドを経由してい
ないものとみられる。
このことは上記引例の発明がN−カルバモイルマレアミ
ン酸からN−カルバモイルマレイミドヲ製造するために
は無水酢酸の様な酸無水物の存在を必須条件としている
ことからも十分に推定されるであろう。
本発明の実施に当っては減圧下での昇温速度及び加熱す
る際に伝熱が均一である様留意すると更に良好な結果が
得られる。
反応器の形式の選択も上記理由から重要であり、例えば
攪拌状態の良い反応Wやロータリーバキュームエバポレ
ーターの如(伝熱が均一に行なわれる反応器を選択する
のが好ましい。
以下に実施例を示し本発明を更に詳細に説明する。
参考例 無水マレイン酸5002、尿素300P及び溶媒として
氷酢酸1501’を31三ロフラスコに仕込み攪拌しな
がら55℃で12時間反応した。
反応終了後反応混合物を冷却し固体をp別、少量の氷酢
酸で洗浄後減圧乾燥した。
この様にして得られた生成物は酸価3549、融点15
7〜158℃を示し高純度のN−カルバモイルマレアミ
ン酸であった。
なお上記1別母液を循環使用する事によりN−カルバモ
イルマレアミン酸は高収率で得ることができた。
実施例 1 参考例で得たN−カルバモイルマレアミン酸4.70?
をガラス製空冷捕集管をつげた回転式反応器(バキュー
ムエバポレーターV:東京理化器械製)に入れ5mmH
gの減圧下で油浴により120℃に加熱して3時間保持
した。
この間に白色生成物1.08Pが空冷捕集管で捕集され
た。
得られた白色生成物は以下の分析の結果マレイミドであ
ると確認された。
融点89〜90℃、元素分析;N91437%、赤外線
吸収スペクトルがマレイミドのスペクトルと完全に一致
なお出発原料に対するマレイミドの収率は36.0モル
%であった。
実施例 2 処理温度を130℃、反応時間を2時間にした以外は実
施例1と同様の操作を行ない38.7モル%の収率でマ
レイミドを得た。
比較例 N−カルバモイルマレアミン酸4.70Pを実施例1と
同じ回転式反応器に入れ常圧で130℃で2時間処理し
た後5mmHgの減圧で生成物を溜置しようとしたが、
マレイミドは、わずか15モル%しか得られなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 N−力ルバモイルマレアミン酸を無溶媒かつ減圧下
    90〜180℃の温度で加熱して分解閉環反応に供しマ
    レイミドを生成せしめることを特徴とするマレイミドの
    製造法。
JP8885773A 1973-08-09 1973-08-09 マレイミドノ セイゾウホウ Expired JPS5829305B2 (ja)

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JP8885773A JPS5829305B2 (ja) 1973-08-09 1973-08-09 マレイミドノ セイゾウホウ

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JP8885773A JPS5829305B2 (ja) 1973-08-09 1973-08-09 マレイミドノ セイゾウホウ

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JPS5036454A JPS5036454A (ja) 1975-04-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58217538A (ja) * 1982-06-11 1983-12-17 Toray Ind Inc 医療用もしくは食品用樹脂組成物
JPS59108052A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Dainichi Seika Kogyo Kk 塩化ビニル樹脂組成物
JPS6456757A (en) * 1987-08-26 1989-03-03 Plus Teku Kk Composite polymer composition
DE69334126T2 (de) * 1992-01-30 2008-01-03 Nippon Shokubai Co. Ltd. Verfahren zur herstellung maleimidverbindung mit verbesserter lagerstabilität
JP3463813B2 (ja) * 1992-01-30 2003-11-05 株式会社日本触媒 マレイミド化合物の製造方法

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JPS5036454A (ja) 1975-04-05

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