JP4594265B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

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    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement

Description

本発明は、空気圧縮機、真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械にに関する。
一般に、スクロール式流体機械としては、例えばモータ等の駆動源によって旋回スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させ、空気等を圧縮するようにしたスクロール式圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭58−124692号公報
この種の従来技術によるスクロール式圧縮機は、略筒状に形成されたケーシングと、該ケーシングに設けられ、鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向してケーシング内に設けられ、鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールとを備えている。
ここで、固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部とは、互いに重なり合った状態で配置され、これらのラップ部の間には複数の圧縮室が画成されている。また、ケーシングには、駆動源によって回転駆動される回転軸が設けられ、この回転軸は、ケーシングに設けられた主軸受によって回転可能に支持されている。
また、回転軸の先端側には、所定の偏心寸法だけ径方向に偏心したクランク部が設けられ、このクランク部は旋回軸受等を介して旋回スクロールに連結されている。そして、圧縮運転時には、回転軸が回転駆動されると、その軸線を中心として旋回スクロールが一定の旋回半径で旋回運動を行い、固定スクロールと旋回スクロールとの間に画成された各圧縮室で空気が圧縮される。
一方、駆動軸には、旋回運動を行う旋回スクロールとの間で重量バランスをとるカウンタウェイトが取付けられ、このカウンタウェイトは、回転軸を中心として旋回スクロールと径方向の反対側に配置されている。
また、旋回スクロールとカウンタウェイトとは、主軸受と旋回軸受とを挟んで互いに回転軸の軸方向に離間している。この結果、旋回スクロールとカウンタウェイトとが回転軸の周囲で回転すると、これらの部材にそれぞれ加わる遠心力は、回転軸を斜めに傾ける方向の外力(モーメント力)となって作用する。
このため、従来技術では、駆動軸にサブウェイトを取付け、このサブウェイトによって回転軸を傾ける方向のモーメント力を打消すようにしている。この場合、サブウェイトは、カウンタウェイトから軸方向に離間し、かつ回転軸を中心としてカウンタウェイトと径方向の反対側に配置されている。
ところで、上述した従来技術では、圧縮機の回転軸を主軸受によって回転可能に支持し、この回転軸には、主軸受を挟んで軸方向の両側にカウンタウェイトとサブウェイトとを取付ける構成としている。
しかし、圧縮機を組立てるときには、回転軸の外周側にカウンタウェイト、サブウェイト、主軸受等の部品をそれぞれ個別に組付ける必要がある。しかも、カウンタウェイトとサブウェイトの組付作業では、カウンタウェイトが旋回スクロールと径方向の反対側に位置し、かつサブウェイトがカウンタウェイトと径方向の反対側(即ち、旋回スクロールと同じ側)に位置するように、これらの組付位置を設定、または調整しなければならない。
このため、従来技術では、例えば回転軸、カウンタウェイト、サブウェイト、主軸受等の組立構造が複雑化し、これらの部品を所定の位置関係で組立てる作業に手間がかかるため、作業効率や生産性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、回転軸、主軸受、カウンタウェイト、サブウェイト等の組立構造を簡略化することができ、これらの部品を含めて全体の組立作業を効率よく行うことができるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向して前記ケーシング内に設けられ鏡板に該固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールとを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、駆動源の出力軸に同軸に取付けられ軸線から径方向に偏心した位置に重心を有するサブウェイトが設けられた回転軸と、外周側が前記ケーシングに取付けられると共に内周側に前記回転軸が嵌合され前記回転軸を回転可能に支持する主軸受と、前記主軸受を挟んで前記サブウェイトと軸方向の反対側に設けられ前記回転軸の先端側が挿嵌される軸穴と該軸穴から径方向に偏心した位置に旋回軸受を介して前記旋回スクロールが取付けられるボス部とを有する駆動ブッシュと、前記駆動ブッシュに設けられ前記回転軸を中心として前記旋回スクロールと径方向の反対側に重心を有するカウンタウェイトと、前記駆動ブッシュを前記回転軸の先端側に取付ける取付ボルトとにより構成したことにある。
また、請求項2の発明によると、前記駆動ブッシュには前記軸穴を取囲んでワッシャ取付溝を設け、該ワッシャ取付溝には前記取付ボルトによって取付けられるワッシャを設ける構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記駆動ブッシュには前記軸穴を取囲んでワッシャ取付溝を設け、該ワッシャ取付溝には前記取付ボルトによって取付けられるワッシャを設け、前記駆動ブッシュとワッシャとの間にはこれらの回転を規制する係合部を設け、前記回転軸とワッシャとの間にはこれらの回転を規制する他の係合部を設ける構成としている。
また、請求項4の発明によると、前記取付ボルトは前記回転軸の軸線から径方向に偏心した位置で前記回転軸に取付ける構成としている。
さらに、請求項5の発明によると、前記駆動ブッシュのボス部の内周側には、前記軸穴の中心と前記ボス部の中心とを結ぶ径方向の直線に対して平行に延びる直線部を設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、サブウェイトが設けられた回転軸と、カウンタウェイトが設けられた駆動ブッシュとを取付ボルトによって互いに取付けることができる。このため、スクロール式流体機械の組立時には、取付ボルトの取付作業を行うことにより、回転軸、サブウェイト、駆動ブッシュ、カウンタウェイトだけでなく、例えば回転軸に取付けられる主軸受や、この主軸受を取付けるケーシング等の部品も一体化することができる。従って、これらの部品の組立構造を簡略化することができ、複数の部品を効率よく組立てることができる。
また、サブウェイトを、例えば回転軸の適切な位置に予め一体形成したり、予め組付けておくことができる。一方、旋回スクロール用のボス部やカウンタウェイトについても同様に、駆動ブッシュの適切な位置に予め配置しておくことができる。これにより、回転軸と駆動ブッシュとを互いに組付けるだけで、旋回スクロール、カウンタウェイト及びサブウェイトの回転方向に対する位置関係を正確に合わせることができる。このため、流体機械の組立時には、例えば位置合わせ用のキーやピン状の治具等を用いてこれらの部品の位置関係を設定、調整する必要がないから、余分な作業や工程等を省略して作業効率を高めることができる。
また、例えば駆動源を取付ける前の段階でも、回転軸、駆動ブッシュ、旋回スクロール等を組立てた段階で回転方向の重量バランスを定めることができる。従って、例えば駆動源側に他のウェイト部品等を配置したり、この部品の位置合わせ等を行う必要がないから、組立作業を簡素化して生産性を向上させることができる。さらに、例えば回転軸とサブウェイトとを一体形成し、駆動ブッシュとカウンタウェイトとを一体形成することにより、部品点数を削減して生産コストを抑えることができる。
また、請求項2の発明によれば、例えば非円形状のワッシャ等を駆動ブッシュのワッシャ取付溝に嵌合させ、この状態でワッシャを取付ボルトによって回転軸に取付けることにより、回転軸と駆動ブッシュとの相対回転を規制することができる。これにより、旋回スクロール、カウンタウェイト及びサブウェイトの位置合わせを簡単な構造で行うことができる。また、例えば駆動ブッシュのうち軸穴とボス部との間に位置する部位等をワッシャとして別部品化することができる。これにより、駆動ブッシュを加工するときには、軸穴とボス部の加工を一連の工程で効率よく行うことができ、駆動ブッシュを容易に形成することができる。
また、請求項3の発明によれば、例えばワッシャを駆動ブッシュのワッシャ取付溝に嵌合させ、このワッシャを取付ボルトによって回転軸に取付けることができる。この状態で、係合部は、駆動ブッシュとワッシャとを互いに係合させることができ、これらの相対回転を規制することができる。また、他の係合部は、回転軸とワッシャとを互いに係合させることができ、これらの相対回転を規制することができる。
従って、取付ボルトが回転の規制に関与しなくても、2つの係合部によって回転軸、駆動ブッシュ及びワッシャを回転方向に対して一体的に連結することができる。このため、例えば取付ボルトの部品精度を高くしなくても、回転軸と駆動ブッシュとを回転方向に対して正確に位置決めすることができ、これらの間のがたつき等を防止することができる。これにより、取付ボルトとして高精度のボルト部品等を用いなくてもよいから、部品コストを抑えることができる。
また、請求項4の発明によれば、回転軸を駆動ブッシュの軸穴内に挿嵌することができ、この回転軸の軸線から偏心した部位には、例えば駆動ブッシュ、ワッシャ等に設けたボルト挿通穴を介して取付ボルトを取付けることができる。これにより、回転軸と駆動ブッシュとを回転方向に対して正確に位置決めすることができ、これらの相対回転を確実に防止することができる。
さらに、請求項5の発明によれば、駆動ブッシュの軸穴の中心とボス部の中心とを結ぶ径方向の直線は、旋回スクロールが回転軸から偏心しつつ、旋回運動を行うときの偏心方向に延びた直線となる。このため、駆動ブッシュのボス部内に形成した直線部を旋回スクロールの偏心方向に沿って延ばすことができる。これにより、スクロール式流体機械の運転時には、ボス部内に嵌合された旋回軸受を直線部に沿って旋回スクロールの偏心方向へとスムーズに変位させることができ、このときに旋回スクロールも一緒に偏心方向へと変位することができる。
この結果、旋回スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部との間に形成される径方向の隙間を小さくすることができる。そして、これらのラップ部間に形成された圧縮室の気密性を高めることができ、圧縮性能を向上させることができる。また、ボス部内の直線部は、旋回軸受が偏心方向と直交する方向、即ち旋回スクロールの運動方向に変位するのを規制することができる。これにより、旋回軸受の不要な方向への変位、がたつき等を抑えることができ、旋回スクロールを安定的に旋回運動させることができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械について、添付図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1ないし図5は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、スクロール式空気圧縮機を例に挙げて述べる。
図中、1は圧縮機の外殻を構成するケーシングで、該ケーシング1は、例えば軸方向の両側が開口した段付の筒状体として形成されている。そして、ケーシング1は、軸方向一側(後述の固定スクロール2側)が開口したスクロール側筒部1Aと、該スクロール側筒部1Aの軸方向他側(後述のモータ9側)に設けられたモータ側筒部1Bと、スクロール側筒部1Aとモータ側筒部1Bとの間に位置してケーシング1の内周側から径方向内向きに突出した環状の隔壁部1Cと、該隔壁部1Cの中央からスクロール側筒部1Aの内周側に向けて軸方向一側に突出した有底筒状の軸受取付部1Dとによって大略構成されている。
ここで、スクロール側筒部1A内には、後述の旋回スクロール4、自転防止機構8、駆動ブッシュ19、カウンタウェイト20等が収容されている。また、モータ側筒部1Bはケーシング1の軸方向他側に開口して形成され、その内部には後述のサブウェイト17が収容されている。
また、軸受取付部1Dの底部側には、図2に示す如く、後述の主軸受18を軸方向に位置決めする環状の段部1Eが径方向内向きに突設されている。さらに、ケーシング1の軸方向他側の開口端には、後述するモータケース11の突部11Aが遊嵌される環状溝1Fが設けられている。
2はケーシング1のスクロール側筒部1Aの開口側に設けられた固定スクロールで、該固定スクロール2は、軸線O1−O1を中心として円板状に形成された鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面に立設された渦巻状のラップ部2Bと、鏡板2Aの外周側に設けられ、該ラップ部2Bを取囲む筒状の支持部2Cとによって大略構成されている。そして、支持部2Cは、例えば複数のスクロール取付ねじ3(1本のみ図示)等を用いてスクロール側筒部1Aの開口端に締着され、スクロール側筒部1Aを閉塞している。
4は固定スクロール2と対向する位置でケーシング1内に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール4は、軸線O2−O2を中心として円板状に形成された鏡板4Aと、該鏡板4Aの表面に立設された渦巻状のラップ部4Bと、鏡板4Aの裏面に突設され、後述の駆動ブッシュ19が旋回軸受24を介して連結される筒状の連結部4Cとによって大略構成されている。
ここで、旋回スクロール4の中心となる軸線O2−O2は、固定スクロール2の中心となる軸線O1−O1に対して、駆動ブッシュ19により定められた所定の偏心寸法δ分だけ径方向に偏心して配置されている。また、ラップ部4Bは、固定スクロール2のラップ部2Bと重なり合うように配置され、これらのラップ部2B,4Bの間には複数の圧縮室5が画成されている。
そして、旋回スクロール4は、後述のモータ9により回転軸16と駆動ブッシュ19とを介して駆動され、固定スクロール2に対して旋回運動を行う。この旋回運動は、固定スクロール2の軸線O1−O1を中心として、前記偏心寸法δとほぼ等しい旋回半径をもって行われる。
これにより、圧縮機は、固定スクロール2に設けられた吸込口6から外径側の圧縮室5に空気を吸込み、この空気を旋回スクロール4の旋回運動に伴って圧縮すると共に、内径側の圧縮室5に達した圧縮空気を固定スクロール2に設けられた吐出口7から外部に吐出する。
この場合、旋回スクロール4の裏面側とケーシング1の隔壁部1Cとの間には、例えば3個の自転防止機構8(1個のみ図示)が設けられている。これらの自転防止機構8は、旋回スクロール4の旋回運動を許しつつ、その自転を防止する構成となっている。
9は圧縮機の駆動源となる電動式のモータで、該モータ9は、一端側に円錐軸部10Aを介して雄ねじ部10Bが設けられた出力軸10と、例えば軸方向一側が開口した有底筒状に形成され、該出力軸10を軸方向他側から覆うモータケース11と、該モータケース11の底部側に設けられたモータ軸受12と、出力軸10の軸方向中間部に設けられたロータ13と、モータケース11の内周側に設けられたマグネット等からなるステータ14とによって大略構成されている。
ここで、出力軸10は、雄ねじ部10B側が回転軸16を介して主軸受18に回転可能に支持されている。また、出力軸10の他端側は、例えばモータ軸受12の内周側に緩み嵌め状態で嵌合(遊嵌)され、モータ軸受12によって回転可能に支持されている。これにより、出力軸10は、モータ9の作動時に軸線O1−O1を中心として回転し、回転軸16と駆動ブッシュ19とを介して旋回スクロール4を旋回運動させる構成となっている。
一方、モータケース11の開口端側には、ケーシング1に向けて軸方向に突出する環状の突部11Aと、ケーシング1のモータ側筒部1Bの開口端(端面)に衝合されるフランジ部11Bと、該フランジ部11Bに設けられ、モータケース11の径方向に延びた複数の長穴11Cとが設けられている。
そして、モータケース11は、突部11Aがケーシング1の環状溝1Fに隙間をもって遊嵌された状態で、各長穴11Cに挿通された複数のモータ取付ねじ15によってケーシング1のモータ側筒部1Bの端面に取付けられている。この状態で、モータケース11の取付位置は、長穴11Cの範囲内で出力軸10の径方向に調整可能となっている。また、モータケース11の開口側には、モータ側筒部1Bを閉塞する位置に締着される環状板11Dが配置されている。
次に、旋回スクロール4とモータ9との連結構造について説明する。まず、16は例えば螺着等の手段によってモータ9の出力軸10に取付けられた回転軸で、該回転軸16は、出力軸10により軸線O1−O1を中心として回転駆動され、モータ9の回転を駆動ブッシュ19に伝達するものである。
ここで、回転軸16は、図2に示す如く、軸線O1−O1を中心とした円柱状をなし、後述のサブウェイト17と一体形成された焼結金属部品等によって構成されている。また、回転軸16は、例えば主軸受18の内周側に緩み嵌め状態で嵌合(遊嵌)され、この主軸受18によって回転可能に支持されている。
また、回転軸16の軸方向一側(先端側)は、主軸受18から駆動ブッシュ19側に向けて突出している。そして、この突出端側は、駆動ブッシュ19の軸穴19A内に嵌合され、後述のワッシャ21と取付ボルト23とによって軸穴19A内に抜止め状態に保持されている。
また、回転軸16には、モータ9側の端面に開口し駆動ブッシュ19側に向けて略円錐状に縮径するテーパ穴16Aと、該テーパ穴16Aの奥所側に開口し、軸線O1−O1を中心としてテーパ穴16Aと同軸に配置されたモータ側ねじ穴16Bとが設けられている。そして、テーパ穴16Aには、モータ9の出力軸10の円錐軸部10Aが嵌合され、モータ側ねじ穴16Bには、出力軸10の雄ねじ部10Bが螺着されている。
さらに、回転軸16には、駆動ブッシュ19側の端面に位置して後述の取付ボルト23が螺着されるブッシュ側ねじ穴16Cが設けられている。このブッシュ側ねじ穴16Cは軸線O2−O2を中心として形成され、モータ側ねじ穴16Bと軸方向の反対側に開口すると共に、モータ側ねじ穴16Bに対して前記偏心寸法δ分だけ径方向に偏心している。
一方、回転軸16の外周側には、図2に示す如く、サブウェイト17寄りの端部に位置して径方向外向きに突出する環状の段部16Dが設けられ、この段部16Dには、主軸受18の内輪18Bが当接している。
17は例えば回転軸16の外周側に一体形成され、軸線O1−O1から径方向に偏心した位置に重心を有するサブウェイトを示している。このサブウェイト17は、後述のカウンタウェイト20と旋回スクロール4とが互いに逆位相(180°ずれた位置)で回転するときに、例えば旋回スクロール4と同じ位相で回転し、これらの部材に対して重量バランスをとるものである。
この場合、サブウェイト17は、旋回スクロール4に加わる遠心力とカウンタウェイト20に加わる遠心力とが、駆動ブッシュ19等を軸線O1−O1に対して傾ける方向の外力(モーメント力)となって作用するときに、このモーメント力を打消す構成となっている。
また、サブウェイト17は、図5に示す如く、例えば略円弧状(扇形状)の板材として形成され、回転軸16から径方向外向きに突出している。また、サブウェイト17は、ケーシング1の隔壁部1Cよりもモータ9寄りの位置に配設され、モータ側筒部1B(図1参照)内に収容されている。
さらに、サブウェイト17は、例えば回転軸16の軸線O1−O1を基準としてブッシュ側ねじ穴16Cと同じ偏心方向に向けて径方向に偏心している。この場合、ブッシュ側ねじ穴16Cとサブウェイト17の偏心方向の位置関係は、圧縮機の設計時に予め設定されている。
18はケーシング1の軸受取付部1D内に設けられた主軸受で、該主軸受18は、図2に示す如く、例えば2個の深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等を組合せることによって構成され、回転軸16を軸線O1−O1を中心として回転可能に支持するものである。
ここで、主軸受18は、ケーシング1の軸受取付部1D内に圧入等によって嵌合(密嵌)された外輪18Aと、該外輪18Aの内周側に位置して回転軸16の外周側に緩み嵌め状態で嵌合(遊嵌)された内輪18Bと、外輪18Aと内輪18Bとを回転可能に連結する複数個の鋼球等からなる転動体18Cとによって構成されている。
そして、主軸受18は、外輪18Aの端面がケーシング1の段部1Eに当接し、内輪18Bの端面が駆動ブッシュ19の突部19Eに当接すると共に、これらの段部1Eと突部19Eとの間に挟持されることによってケーシング1内で軸方向に位置決めされている。また、主軸受18の内輪18Bは、回転軸16の段部16Dと駆動ブッシュ19の突部19Eとの間に挟持され、これによって回転軸16及び駆動ブッシュ19に対して軸方向に位置決めされている。
19は回転軸16の軸方向一側(先端側)に設けられた略円筒状の駆動ブッシュで、該駆動ブッシュ19は、後述の旋回軸受24と協働して旋回スクロール4の連結部4Cと回転軸16とを連結し、回転軸16が回転するときに旋回スクロール4を旋回運動させるものである。
ここで、駆動ブッシュ19は、図2ないし図5に示す如く、後述のカウンタウェイト20と一体形成された焼結金属部品等によって構成されている。また、駆動ブッシュ19は、後述のワッシャ21と取付ボルト23とによって回転軸16の先端側に回転を規制された状態で取付けられている。この場合、駆動ブッシュ19は、主軸受18を挟んでサブウェイト17と軸方向の反対側に配置され、主軸受18をケーシング1の軸受取付部1D内に抜止め状態に保持している。
また、駆動ブッシュ19は、回転軸16の先端側が挿嵌される軸穴19Aと、旋回スクロール4の連結部4Cが旋回軸受24を介して取付けられる有底筒状のボス部19Bと、これらの軸穴19Aとボス部19Bとの間に位置して軸穴19Aを取囲む部位に設けられ、ワッシャ21が嵌合されるワッシャ取付溝19Cと、該ワッシャ取付溝19Cの周壁の一部に設けられた直線状の非円形部としての面取り部19Dと、軸穴19Aを取囲む位置で回転軸16に向けて軸方向に突出する環状の突部19Eとを有している。
この場合、軸穴19Aは、軸線O1−O1(中心O1)を有する円形穴として形成されている。そして、軸穴19Aは、駆動ブッシュ19の端面とボス部19Bの底部側とに開口し、ワッシャ取付溝19Cの内周側を通じてボス部19Bと軸方向に連続している。また、ボス部19Bは、軸線O2−O2(中心O2)を有する円筒状に形成され、軸穴19Aと軸方向の反対側に開口すると共に、軸穴19Aの中心O1から偏心寸法δ分だけ径方向に偏心している。
さらに、ワッシャ取付溝19Cは、ボス部19Bの底部側に開口する軸穴19Aの開口端側を拡径させることにより、ワッシャ21とほぼ等しい外形状を有する略C字状の凹溝として形成され、図4に示すように面取り部19Dの位置で非円形状をなしている。
また、駆動ブッシュ19の内径寸法は、ボス部19B、ワッシャ取付溝19C、軸穴19Aの順に小さくなり、ボス部19B側から軸穴19A側に向けて順次縮径している。このため、例えばフライス等の切削工具を用いて軸穴19A、ボス部19B及びワッシャ取付溝19Cの切削加工を行うときには、これらの切削加工をボス部19B側から一連の動作でスムーズに行うことができる。
20は例えば駆動ブッシュ19の外周側に一体形成されたカウンタウェイトで、該カウンタウェイト20の重心は、回転軸16を中心として旋回スクロール4と径方向の反対側に配置されている。これにより、カウンタウェイト20は、旋回スクロール4が旋回運動を行うときに、これと逆位相(180°ずれた位置)で回転し、駆動ブッシュ19等に加わる旋回スクロール4の遠心力を打消すものである。
ここで、カウンタウェイト20の形成位置は、図4に示す如く、軸穴19Aの中心O1を挟んでボス部19Bと径方向の反対側(180°ずれた位置)に設定され、これによって旋回スクロール4とカウンタウェイト20との位置関係が逆位相となるように構成されている。
また、カウンタウェイト20は、図5に示す如く、例えば略円弧状(扇形状)の板材として形成され、主軸受18よりもモータ9寄りの位置で駆動ブッシュ19から径方向外向きに突出している。また、カウンタウェイト20の径方向外側は、略L字状に屈曲して軸方向に延び、ケーシング1の軸受取付部1Dを外周側から取囲んでいる。
21は回転軸16と駆動ブッシュ19との間に設けられた略円板状のワッシャで、該ワッシャ21は、駆動ブッシュ19のワッシャ取付溝19Cに嵌合され、後述の取付ボルト23によって回転軸16の先端側に締着されている。ここで、ワッシャ21には、図4に示す如く、取付ボルト23の円柱部23Aが挿通される円形状のボルト挿通穴21Aと、ワッシャ21の外周面に設けられた直線状の非円形部としての面取り部21Bとが設けられている。
また、ワッシャ21は、面取り部21B以外の外周面が円形状に形成され、ボルト挿通穴21Aは、この円形部位の中心位置に対して旋回スクロール4の偏心寸法δ分だけ径方向に偏心している。さらに、ワッシャ21の面取り部21Bは、駆動ブッシュ19の面取り部19Dと共に後述の係合部22を構成している。
22は駆動ブッシュ19とワッシャ21との間に設けられた係合部で、該係合部22は、駆動ブッシュ19の面取り部19Dと、ワッシャ21の面取り部21Bとによって構成され、これらの面取り部19D,21Bが互いに係合することによって駆動ブッシュ19とワッシャ21との相対回転を規制するものである。
この場合、ワッシャ21は、取付ボルト23によって軸線O1−O1から径方向に偏心した位置で回転軸16と締結されているので、係合部22と協働して回転軸16と駆動ブッシュ19との相対回転を規制することができる。
23は回転軸16と駆動ブッシュ19とに設けられた取付ボルトで、該取付ボルト23は、例えば六角穴付ボルト等によって構成され、ワッシャ21のボルト挿通穴21Aに挿通されると共に、このワッシャ21を介して回転軸16のブッシュ側ねじ穴16Cに螺着されている。
そして、取付ボルト23は、ワッシャ21と協働して駆動ブッシュ19を回転軸16の先端側に固定している。この状態で、例えばケーシング1、回転軸16、主軸受18、駆動ブッシュ19及びワッシャ21からなる5個の部品は、取付ボルト23とサブウェイト17との間に抜止め状態に保持されている。
このため、圧縮機の組立時には、これら5個の部品を所定の順序で組合わせた後に、取付ボルト23を取付けることにより、ケーシング1、回転軸16、サブウェイト17、主軸受18、駆動ブッシュ19、カウンタウェイト20、ワッシャ21等からなる複数の部品を容易に一体化することができ、組立作業を効率よく行うことができる。
また、この組立作業において、取付ボルト23を取付けるときには、回転軸16のブッシュ側ねじ穴16Cと、ワッシャ21のボルト挿通穴21Aとが同軸に位置合わせされる。このため、サブウェイト17とカウンタウェイト20との位置関係は、これらのブッシュ側ねじ穴16Cとボルト挿通穴21Aとを共通の基準位置として、互いに逆位相となるように予め設定されている。
さらに、取付ボルト23は、例えばピンボルト等からなる高精度のボルト部品によって構成され、ワッシャ21のボルト挿通穴21Aに挿通される部位は、正確な円形状をなす円柱部23Aとして形成されている。これにより、回転軸16と駆動ブッシュ19との間に回転方向に対するがたつき等が生じるのを防止することができる。
一方、24は旋回スクロール4を旋回可能に支持する旋回軸受で、該旋回軸受24は、例えば駆動ブッシュ19のボス部19Bに緩み嵌め状態で遊嵌された外輪24Aと、該外輪24Aの内周側に位置して旋回スクロール4の連結部4Cの外周側に嵌合された内輪24Bと、外輪24Aと内輪24Bとを回転可能に連結する複数個の鋼球等からなる転動体24Cとによって構成されている。
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は、上述の如き構成を有するもので、次に圧縮機の組立作業について説明する。
この組立作業では、まず図3に示すケーシング1の軸受取付部1D内に主軸受18を取付ける。そして、主軸受18の内周側には、ケーシング1のモータ側筒部1B側から回転軸16を挿嵌し、回転軸16の先端側を主軸受18からケーシング1のスクロール側筒部1A側に突出させる。
次に、主軸受18から突出させた回転軸16の突出端側に駆動ブッシュ19とワッシャ21とを組付ける。そして、駆動ブッシュ19のブッシュ側ねじ穴16Cとワッシャ21のボルト挿通穴21Aとを位置合わせした状態で、これらの間に取付ボルト23を取付ける。
これにより、ケーシング1、回転軸16、サブウェイト17、主軸受18、駆動ブッシュ19、カウンタウェイト20、ワッシャ21及び取付ボルト23からなる例えば8個の部品が組立てられた状態となる。そして、旋回軸受24、自転防止機構8、旋回スクロール4、固定スクロール2等を組付けることにより、モータ9を除いて圧縮機の本体部分を組立てることができる。
次に、モータ9を組付けるときには、まず出力軸10をモータケース11から取外し、出力軸10の雄ねじ部10Bを回転軸16のモータ側ねじ穴16Bに螺着する。この場合、モータ9は、例えば出力軸10、ロータ13等からなる一のサブアッセンブリ部品と、モータケース11、モータ軸受12、ステータ14等からなる他のアッセンブリ部品とによって構成されている。
次に、出力軸10の軸方向他側からモータケース11を被せることにより、出力軸10の他端側をモータ軸受12の内周側に挿嵌する。そして、モータケース11のフランジ部11Bをケーシング1のモータ側筒部1Bの開口端に衝合し、その突部11Aをケーシング1の環状溝1F内に遊嵌させる。
さらに、モータケース11の径方向位置をケーシング1に対して適切に調整した状態で、複数本のモータ取付ねじ15をモータケース11の各長穴11C内にそれぞれ挿通し、これらの長穴11Cを介してケーシング1に螺着する。これにより、モータ9を取付けて圧縮機を完成することができる。
次に、スクロール式空気圧縮機の作動時ついて説明すると、まずモータ9が作動したときには、その出力軸10によって回転軸16と駆動ブッシュ19とが軸線O1−O1を中心として回転駆動される。
これにより、駆動ブッシュ19のボス部19Bは、軸線O1−O1を中心として半径が偏心寸法δとなる回転運動を行う。そして、このボス部19Bに旋回軸受24を介して取付けられた旋回スクロール4は、各自転防止機構8によって自転を規制された状態で、旋回半径が偏心寸法δとなる旋回運動を行う。
この結果、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとの間に画成された圧縮室5は、外径側から内径側に向けて連続的に縮小する。これにより、圧縮機は、吸込口6から吸込んだ外気を各圧縮室5で順次圧縮し、吐出口7から外部に向けて圧縮空気を吐出する。
このとき、カウンタウェイト20は、旋回スクロール4と逆位相で回転することにより、駆動ブッシュ19等に加わる旋回スクロール4の遠心力を打消すことができる。また、サブウェイト17は、カウンタウェイト20を挟んで旋回スクロール4と軸方向の反対側に位置し、この位置で旋回スクロール4と同じ位相で回転することにより、旋回スクロール4やカウンタウェイト20から駆動ブッシュ19側に加わる径方向のモーメント力を打消すことができる。
かくして、本実施の形態によれば、圧縮機には、サブウェイト17が設けられた回転軸16と、カウンタウェイト20が設けられた駆動ブッシュ19と、これらの回転軸16と駆動ブッシュ19とを取付ける取付ボルト23とを設ける構成としている。
このため、圧縮機の組立時には、取付ボルト23の取付作業を行うことにより、回転軸16、サブウェイト17、駆動ブッシュ19、カウンタウェイト20だけでなく、主軸受18やケーシング1等の部品も一体化することができる。従って、これらの部品の組立構造を簡略化することができ、複数の部品を効率よく組立てることができる。
また、回転軸16と駆動ブッシュ19とを互いに組付けるだけで、旋回スクロール4、カウンタウェイト20及びサブウェイト17の回転方向に対する位置関係を正確に合わせることができる。これにより、圧縮機の組立時には、例えば位置合わせ用のキーやピン状の治具等を用いてこれらの部品の位置関係を設定、調整する必要がないから、余分な作業や工程等を省略して作業効率を高めることができる。
また、モータ9を取付ける前の段階でも、旋回スクロール4、回転軸16、駆動ブッシュ19等を組立てた段階で回転方向の重量バランスを定めることができる。従って、例えばモータ9側に他のウェイト部品等を配置したり、この部品の位置合わせ等を行う必要がないから、組立作業を簡素化して生産性を向上させることができる。
しかも、例えば回転軸16とサブウェイト17とを一体形成し、駆動ブッシュ19とカウンタウェイト20とを一体形成しているので、これらの加工、形成を容易に行うことができ、部品点数を削減して生産コストを抑えることができる。
また、駆動ブッシュ19とワッシャ21との間には、これらの相対回転を規制する係合部22を設け、ワッシャ21は、取付ボルト23によって回転軸16の偏心した部位に取付けるようにしたので、回転軸16と駆動ブッシュ19との相対回転を規制することができる。
これにより、例えば回転軸16のブッシュ側ねじ穴16Cとワッシャ21のボルト挿通穴21Aとを共通の基準位置として、旋回スクロール4、カウンタウェイト20及びサブウェイト17の位置合わせを簡単な構造で行うことができる。
また、駆動ブッシュ19のうち軸穴19Aとボス部19Bとの間に位置する部位等をワッシャ21として別部品化することができる。これにより、駆動ブッシュ19を加工するときには、軸穴19A、ボス部19B及びワッシャ取付溝19Cの加工を一連の工程で効率よく行うことができ、例えば加工工程の途中で駆動ブッシュ19の向きを変える必要がないから、駆動ブッシュ19を容易に形成することができる。
次に、図6及び図7は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ワッシャが不要となる構成を採用したことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
31は回転軸16の先端側に設けられる駆動ブッシュで、該駆動ブッシュ31は、第1の実施の形態とほぼ同様に、軸線O1−O1を中心とする軸穴31Aと、軸線O2−O2を中心とする有底筒状のボス部31Bと、環状の突部31Dとを有し、カウンタウェイト32と一体形成されている。
しかし、駆動ブッシュ31は、第1の実施の形態の駆動ブッシュ19とワッシャ21とを一体形成した構成となっている。そして、ボス部31Bの底部側には、ワッシャ21とほぼ同様のボルト挿通穴31Cが設けられ、このボルト挿通穴31Cは、図7に示す如く、軸線O2−O2(中心O2)を有する円形状に形成されている。
これにより、取付ボルト23は、駆動ブッシュ31のボルト挿通穴31Cを介して回転軸16のブッシュ側ねじ穴16Cに螺着され、駆動ブッシュ31と回転軸16とを互いに取付ける構成となっている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、ワッシャが一体化された駆動ブッシュ31を用いる構成としたので、圧縮機の部品点数を削減することができ、部品の形成、組立作業を効率よく行うことができる。
次に、図8及び図9は本発明による第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、回転軸とワッシャとの間に係合部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は駆動ブッシュ19と連結される回転軸で、該回転軸41は、第1の実施の形態とほぼ同様に、テーパ穴41A、モータ側ねじ穴41B、ブッシュ側ねじ穴41C、段部41D等を有し、サブウェイト42と一体形成されている。しかし、回転軸41の先端側には、図9に示す如く、例えばブッシュ側ねじ穴41Cの位置を通って回転軸41の径方向に延びる係合溝41Eが設けられている。
43は駆動ブッシュ19のワッシャ取付溝19Cに嵌合されるワッシャで、該ワッシャ43は、第1の実施の形態とほぼ同様に、円形状のボルト挿通穴43Aと、直線状の面取り部43Bとを有している。また、ワッシャ43には、回転軸41の端面と対向する部位に細長い突条部43Cが設けられ、該突条部43Cは、ワッシャ43の径方向に延びている。
44は駆動ブッシュ19とワッシャ43との間に設けられた係合部で、この係合部44は、第1の実施の形態とほぼ同様に、駆動ブッシュ19の面取り部19Dと、ワッシャ43の面取り部43Bとによって構成されている。そして、これらの面取り部19D,43Bは、互いに係合することによって駆動ブッシュ19とワッシャ43との相対回転を規制するものである。
45は回転軸41とワッシャ43との間に設けられた他の係合部で、この係合部45は、回転軸41の係合溝41Eと、ワッシャ43の突条部43Cとによって構成されている。そして、突条部43Cは、ワッシャ43を駆動ブッシュ19のワッシャ取付溝19C内に嵌合したときに、ワッシャ取付溝19Cから軸穴19A側に向けて軸方向に突出し、回転軸41の係合溝41Eに係合する。
これにより、係合部45は、回転軸41とワッシャ43との相対回転を規制するものである。このため、回転軸41と駆動ブッシュ19とは、2つの係合部44,45によって互いに回転方向に対して位置決めされ、一体に回転する構成となっている。
46は取付ボルトで、該取付ボルト46は、第1の実施の形態とほぼ同様に、ワッシャ43を介して回転軸41に締着されている。しかし、取付ボルト46は、例えばピンボルト等の高精度な部品ではなく、通常の部品精度を有する汎用的なボルト部品によって構成されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、駆動ブッシュ19とワッシャ43との間に係合部44を設け、回転軸41とワッシャ43との間に他の係合部45を設ける構成としている。これにより、2つの係合部44,45を用いて回転軸41と駆動ブッシュ19との相対回転を規制することができる。
この場合、回転軸41とワッシャ43との相対回転を係合部45によって規制できるから、例えば取付ボルト46としてピンボルト等の高精度な部品を用いなくても、回転軸41とワッシャ43とを回転方向に対して正確に位置決めすることができ、これらの間のがたつき等を防止できると共に、部品コストを抑えることができる。
次に、図10ないし図12は本発明による第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、駆動ブッシュのボス部内に直線部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
51は駆動ブッシュで、該駆動ブッシュ51は、図10、図11に示す如く、第1の実施の形態とほぼ同様に、軸線O1−O1を中心とする軸穴51Aと、軸線O2−O2を中心とする有底筒状のボス部51Bと、ワッシャ取付溝51Cと、面取り部51Dとを有し、カウンタウェイト52と一体形成されている。
しかし、ボス部51Bの内周側には、例えば1箇所の直線部51Eが設けられている。この場合、ボス部51Bの内周側は、直線部51E以外の部位が凹円弧面として形成され、直線部51Eは、この凹円弧面よりも径方向内側に突出した位置で直線状に延びる平坦面となっている。
また、直線部51Eは、軸穴51Aの中心O1とボス部51Bの中心O2とを結ぶ径方向の直線(例えば、Y軸として図示)に対して平行に形成されている。さらに、直線部51Eは、Y軸と直交してボス部51Bの中心O2を通る径方向の直線(例えば、X軸として図示)と交差する位置に配置され、このX軸を挟んでY軸方向の両側に延びている。
この場合、旋回スクロール(図示せず)の中心O2が旋回軌道Cに沿って旋回運動を行うとすれば、X軸とは、旋回スクロールの中心O2の位置における旋回軌道Cの接線方向(以下、旋回スクロールの運動方向という)を表す軸線として定義される。また、Y軸とは、任意の時点において旋回スクロールの中心O2が旋回中心(中心O1)から偏心している方向(以下、旋回スクロールの偏心方向という)を表す軸線として定義されるものである。
そして、直線部51Eは、圧縮機を運転しているときに、ボス部51B内に嵌合された旋回軸受24が直線部51Eに沿ってY軸方向(旋回スクロールの偏心方向)に変位するのを許し、旋回軸受24がX軸方向(旋回スクロールの運動方向)に変位するのを規制するものである。
ここで、旋回軸受24とボス部51Bとの寸法関係について説明すると、まず旋回軸受24の外輪24Aは、図12に示す如く、組付時の作業性を考慮してボス部51B内に緩み嵌め状態で嵌合されており、これらの間には圧縮運転に影響しない程度の微小な隙間が形成されている。なお、図12では、この隙間が判り易いように、隙間の径方向寸法を実際よりも大きく表示している。
この場合、例えば旋回軸受24とボス部51Bの直線部51Eとの間に生じる径方向の隙間寸法を(X1+X2)とし、直線部51E以外の位置で両者間に生じる径方向の隙間寸法を(Y1+Y2)とすれば、X軸方向の隙間寸法(X1+X2)は、下記数1に示すように、直線部51Eの分だけY軸方向の隙間寸法(Y1+Y2)よりも小さな寸法値となる。
Figure 0004594265
このため、旋回軸受24は、ボス部51B内でX軸方向には殆ど変位することができず、Y軸方向には僅かに変位することが可能な構成となっている。
次に、直線部51Eの機能について説明すると、まず圧縮機を運転しているときに、直線部51Eは、旋回軸受24を介して旋回スクロールを押動しつつ、中心O1の周囲で半径が偏心寸法δとなる回転運動を行う。これにより、旋回スクロールは旋回運動を行うが、このとき旋回スクロールに作用するY軸方向の遠心力Fは、旋回スクロールから旋回軸受24にも付加される。
また、旋回軸受24には、例えば旋回スクロールを押動するときの反力や、旋回スクロールが空気を圧縮するときのガス圧等がX軸方向の反力fとして付加される。このため、旋回軸受24は、X軸方向の反力fによってボス部51Bの直線部51Eに押付けられた状態で、Y軸方向の遠心力Fも受承することになる。
この場合、直線部51EはY軸方向に沿って平坦に延びているので、旋回軸受24は、反力fによって直線部51Eに押付けられた状態でも、遠心力Fを受けることにより直線部51Eに沿ってY軸方向に摺動変位することができ、旋回スクロールと一緒にY軸方向へとスムーズに変位することができる。
この結果、旋回スクロールが固定スクロールに対してY軸方向(旋回スクロールの偏心方向)に変位すると、旋回スクロールのラップ部が固定スクロールのラップ部に対して十分に接近した状態となり、これらのラップ部間の径方向の隙間が小さくなる。これにより、各ラップ部の間に画成された圧縮室の気密性を高めることができる。
また、旋回スクロールが旋回運動を行うときに、旋回軸受24は、ボス部51Bの直線部51EによってX軸方向(旋回スクロールの運動方向)への変位が規制されている。このため、旋回軸受24がボス部51B内で運動方向にがたつくのを防止でき、旋回運動を安定的に行うことができる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、駆動ブッシュ51のボス部51Bの内周側に直線部51Eを設ける構成としたので、この直線部51Eを旋回スクロールの偏心方向に沿って延ばすことができる。
これにより、圧縮機の運転時には、ボス部51B内に嵌合された旋回軸受24を直線部51Eに沿って旋回スクロールの偏心方向へとスムーズに変位させることができ、このときに旋回スクロールも一緒に偏心方向へと変位することができる。この結果、旋回スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部との間に形成される径方向の隙間を小さくすることができる。そして、これらのラップ部間に形成された圧縮室の気密性を高めることができ、圧縮性能を向上させることができる。
また、ボス部51B内の直線部51Eは、旋回軸受24が偏心方向と直交する方向、即ち旋回スクロールの運動方向に変位するのを規制することができる。これにより、旋回軸受24の不要な方向への変位、がたつき等を抑えることができ、旋回スクロールを安定的に旋回運動させることができる。
次に、図13は本発明による第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ケーシングと駆動源との取付構造を簡素化する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
61は圧縮機の外殻を構成するケーシングで、該ケーシング61は、第1の実施の形態とほぼ同様に、大径部61A、小径部61B、隔壁部61C、軸受取付部61D、段部61E、環状溝61F等を有しているものの、環状溝61Fは、シール装着用の凹溝として形成されている。
62はモータ9の外殻を構成するモータケースで、該モータケース62は、第1の実施の形態とほぼ同様に、例えば軸方向一側が開口した有底筒状に形成され、フランジ部62A、長穴62B、環状板62C等を有している。しかし、モータケース62は、第1の実施の形態の突部11Aを省略した構成となっている。
そして、モータケース62は、フランジ部62Aがケーシング61の小径部61Bの開口端に衝合された状態で、各長穴62Bに挿通された複数のモータ取付ねじ63によってケーシング61の小径部61Bの端面に取付けられている。この状態で、ケーシング61の環状溝61F内には、モータケース62との衝合面をシールするシールリング64が設けられている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、モータケース62の形状やケーシング61との取付構造を簡略化することができる。
なお、前記各実施の形態では、回転軸16,41とサブウェイト17,42とを一体形成し、駆動ブッシュ19,31,51とカウンタウェイト20,32,52とを一体形成する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば回転軸とサブウェイトとを予め別個の部品として形成し、これらを一体化した後に圧縮機の組立作業を行う構成としてもよい。また、これと同様に、駆動ブッシュとカウンタウェイトとを予め別個の部品として形成しておき、これらを一体化する構成としてもよい。
また、実施の形態では、駆動ブッシュ19,51のワッシャ取付溝19C,51Cと、ワッシャ21,43の外周面とに直線状の面取り部19D,21B,43B,51Dを設け、これらの面取り部19D,21B,43B,51Dによって係合部22,44を構成するものとした。しかし、本発明の駆動ブッシュとワッシャには、面取り部に限らず、互いに係合可能な各種の非円形部(例えば突起、凹陥部、角部、段部、係合穴等)を設ける構成としてもよい。
また、第3の実施の形態では、回転軸41の係合溝41Eとワッシャ43の突条部43Cとによって係合部45を構成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば回転軸の先端側に突条部を設け、ワッシャの表面に係合溝を設け、これらの突条部と係合溝とによって係合部を構成してもよい。また、突条部と係合溝に限らず、互いに係合可能な各種の非円形部(例えば突起、凹陥部、角部、段部、係合穴等)によって係合部を構成してもよい。
さらに、実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷媒圧縮機等にも広く適用できるものである。
本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。 図1中の回転軸と駆動ブッシュとの連結部位を拡大して示す要部拡大断面図である。 ケーシング、モータ、回転軸、主軸受、駆動ブッシュ等を組立てる前の状態で示す縦断面図である。 駆動ブッシュ、カウンタウェイト、ワッシャ等を示す正面図である。 回転軸、駆動ブッシュ、ワッシャ、取付ボルト等を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機の回転軸、駆動ブッシュ等を示す縦断面図である。 駆動ブッシュとカウンタウェイトとを示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機の回転軸、駆動ブッシュ、ワッシャ等を示す縦断面図である。 回転軸、サブウェイト、ワッシャ等を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機の駆動ブッシュ等を示す正面図である。 駆動ブッシュ、カウンタウェイト等を図10中の矢示XI−XI方向からみた縦断面図である。 駆動ブッシュのボス部内に旋回軸受を嵌合した状態を示す説明図である。 本発明の第5の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
符号の説明
1,61 ケーシング
2 固定スクロール
2A,4A 鏡板
2B,4B ラップ部
4 旋回スクロール
9 モータ(駆動源)
10 出力軸
16,41 回転軸
16A,41A テーパ穴
16B,41B モータ側ねじ穴
16C,41C ブッシュ側ねじ穴
17,42 サブウェイト
18 主軸受
19,31,51 駆動ブッシュ
19A,31A,51A 軸穴
19B,31B,51B ボス部
19C,51C ワッシャ取付溝
19D,21B,43B,51D 面取り部
20,32,52 カウンタウェイト
21,43 ワッシャ
21A,31C,43A ボルト挿通穴
22,44,45 係合部
23,46 取付ボルト
24 旋回軸受
41D 係合溝
43C 突条部
51E 直線部
O1−O1,O2−O2 軸線
O1,O2 中心
X軸,Y軸 径方向の直線

Claims (5)

  1. ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向して前記ケーシング内に設けられ鏡板に該固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    駆動源の出力軸に同軸に取付けられ軸線から径方向に偏心した位置に重心を有するサブウェイトが設けられた回転軸と、
    外周側が前記ケーシングに取付けられると共に内周側に前記回転軸が嵌合され前記回転軸を回転可能に支持する主軸受と、
    前記主軸受を挟んで前記サブウェイトと軸方向の反対側に設けられ前記回転軸の先端側が挿嵌される軸穴と該軸穴から径方向に偏心した位置に旋回軸受を介して前記旋回スクロールが取付けられるボス部とを有する駆動ブッシュと、
    前記駆動ブッシュに設けられ前記回転軸を中心として前記旋回スクロールと径方向の反対側に重心を有するカウンタウェイトと、
    前記駆動ブッシュを前記回転軸の先端側に取付ける取付ボルトとにより構成したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 前記駆動ブッシュには前記軸穴を取囲んでワッシャ取付溝を設け、該ワッシャ取付溝には前記取付ボルトによって取付けられるワッシャを設けてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 前記駆動ブッシュには前記軸穴を取囲んでワッシャ取付溝を設け、該ワッシャ取付溝には前記取付ボルトによって取付けられるワッシャを設け、前記駆動ブッシュとワッシャとの間にはこれらの回転を規制する係合部を設け、前記回転軸とワッシャとの間にはこれらの回転を規制する他の係合部を設けてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  4. 前記取付ボルトは前記回転軸の軸線から径方向に偏心した位置で前記回転軸に取付ける構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記駆動ブッシュのボス部の内周側には、前記軸穴の中心と前記ボス部の中心とを結ぶ径方向の直線に対して平行に延びる直線部を設けてなる請求項1,2,3または4に記載のスクロール式流体機械。
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