JP2009085106A - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 旋回スクロールの自転方向の挙動を安定化させることができると共に、グリスの保持の容易で、製造コストが低減できるスクロール式流体機械を提供する。
【解決手段】 ケーシング4と旋回スクロール8との間には、3組の自転防止機構16を設ける。また、自転防止機構16は、互いに役割の異なる第1,第2のボールカップリング機構17,23によって構成する。そして、第1のボールカップリング機構17は、旋回スクロール8のスラスト荷重を支持する。一方、第2のボールカップリング機構23は、旋回スクロール8の自転力を支持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば空気圧縮機または真空ポンプ等として好適に用いられるスクロール式流体機械に関する。
一般に、スクロール式流体機械としては、例えば電動モータ等の駆動源により旋回スクロールを固定スクロールに対し旋回駆動することによって、両スクロールの間の圧縮室内で空気等の流体を連続的に圧縮する構成としたスクロール式圧縮機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−74050号公報 特開2001−82356号公報
この種の従来技術によるスクロール式圧縮機は、ケーシングに固定して設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向してケーシング内に旋回可能に設けられ鏡板に該固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設された旋回スクロールと、該旋回スクロールの背面側と前記ケーシングとの間に設けられ該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構等とにより構成されている。
そして、従来技術では、自転防止機構として、円環状のボール転走レースを旋回スクロールの外周側とケーシングとに対面して設け、該各ボール転走レース間に複数個のボールを介在させる構成としている。これにより、従来技術では、旋回スクロールに作用するスラスト荷重を多くのボールに分散して受け止めることができ、より大きなスラスト荷重を支持することができる。
ところで、上述した従来技術では、ボール転走レースに円形の貫通穴を設けると共に、該貫通穴の壁面を湾曲させることによって、旋回スクロールのスラスト荷重の支持と自転防止とを一緒に行っている。しかし、この構造を旋回スクロールの慣性モーメントの大きい大型のスクロール式流体機械に適用した場合、自転力を止めるための径方向の力が不足して、旋回スクロールの自転方向の挙動が不安定になるという問題がある。
また、従来技術では、貫通穴の壁面を湾曲させることによって、旋回スクロールのスラスト荷重の支持と自転防止とを一緒に行っているから、壁面の曲率を高精度に管理する必要がある。これに対し、従来技術では、例えば旋回軸受を取囲んでボール転走レースを設けると共に、該ボール転走レースの全周に亘って多数のボールを配置しているから、ボールの数が非常に多く、ボール転走レースや貫通穴の寸法ばらつき大きくなり易い。この結果、寸法管理が容易ではなく、製造コストおよび管理コストが高くなる傾向がある。
さらに、従来技術では、旋回スクロールの背面側とケーシングとの間に全周に亘ってボール転走レースおよびボールからなる自転防止機構を設けている。ここで、自転防止機構の内周側には、旋回スクロールと駆動軸とを回転可能に支持する旋回軸受を配置している。また、無給油式のスクロール式流体機械の場合には、自転防止機構の各ボールに潤滑剤を供給するために、円環状に配設された自転防止機構の全体を密閉する必要があり、潤滑剤の保持が容易ではないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、旋回スクロールの自転方向の挙動を安定化させることができると共に、グリスの保持の容易で、製造コストが低減できるスクロール式流体機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板にラップ部が立設され該固定スクロールのラップ部と重ねた状態で旋回運動することによって各ラップ部間の流体室で流体を圧縮または膨張する旋回スクロールと、該旋回スクロールとケーシング側との間に設けられ、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構とを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記自転防止機構は、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールとを備えた第1のボールカップリング機構と、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールとを備えた第2のボールカップリング機構とによって構成したことにある。
また、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記自転防止機構は、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールとを備えた第1のボールカップリング機構と、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールとを備えた第2のボールカップリング機構とによって構成し、前記自転防止機構は、前記第1,第2のボールカップリング機構を1組として、前記旋回スクロールの外周側に位置して周方向に間隔をもって少なくとも3組配置したことにある。
さらに、請求項3の発明が採用する構成の特徴は、前記自転防止機構は、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールと、前記一対の荷重支持用支持部材のボール支持面に設けられ該荷重支持用ボールのうちスラスト方向の両端側と転がり接触する断面が円弧状をなす円環状溝とからなる第1のボールカップリング機構と、前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールと、前記一対の自転防止用支持部材のボール支持面に設けられ該自転防止用ボールのうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する周壁断面が直線状をなす円形溝とからなる第2のボールカップリング機構とによって構成したことにある。
請求項4の発明では、前記旋回スクロールに対してスラスト方向の荷重が作用したときに、前記第2のボールカップリング機構に比べて、前記第1のボールカップリング機構が受ける荷重の方が大きい構成としている。
請求項5の発明では、前記旋回スクロールに対して自転力が作用したときに、前記第1のボールカップリング機構に比べて、前記第2のボールカップリング機構が受ける自転力の方が大きい構成としている。
請求項6の発明では、前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、スラスト方向の両端側が前記一対の荷重支持用支持部材に転がり接触し、前記第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールは、スラスト方向から傾斜した方向の両端側が前記一対の自転防止用支持部材に転がり接触する構成としている。
請求項7の発明では、前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、前記第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールに比べて、その直径寸法が大きい構成としている。
請求項8の発明では、前記第1のボールカップリング機構と第2のボールカップリング機構とは、前記旋回スクロールの周方向に離間した位置に配置する構成としている。
請求項9の発明では、前記第1のボールカップリング機構と第2のボールカップリング機構とは、前記旋回スクロールの径方向に離間した位置に配置する構成としている。
請求項10の発明では、前記第1のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも3箇所に配置し、前記第2のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールの中心位置を通る直線上を除いた位置で前記旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも2箇所に配置する構成としている。
請求項11の発明では、前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用支持部材と第2のボールカップリング機構の自転防止用支持部材とは、一体化して形成している。
請求項12の発明では、前記第1のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールとケーシングとの間に配置し、前記第2のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールと固定スクロールとの間に配置する構成としている。
請求項1の発明によれば、自転防止機構を、スラスト方向の荷重を支持する第1のボールカップリング機構と、旋回スクロールの自転を防止する第2のボールカップリング機構とによって構成した。このため、旋回スクロールの慣性モーメントの大きい大型のスクロール式流体機械に適用した場合でも、第2のボールカップリング機構を用いて自転力を確実に支持することができる。この結果、旋回スクロールの自転方向の挙動が安定し、自転防止を確実にできる。
また、自転防止機構は第1,第2のボールカップリング機構によって構成したから、第1,第2のボールカップリング機構を用いることによって、スラスト荷重を支持する機能と自転を防止する機能とを分離することができる。このため、第1のボールカップリング機構は、スラスト荷重の大きさのみに基づいて設計することができると共に、第2のボールカップリング機構は、自転力の大きさのみに基づいて設計することができる。この結果、従来技術のように、旋回スクロールのスラスト荷重の支持と自転防止との2つの機能を兼用した場合に比べて、第1,第2のボールカップリング機構の寸法公差を緩めることができるから、製造コストおよび管理コストを低減することができる。
さらに、自転防止機構は第1,第2のボールカップリング機構を用いて構成したから、第1,第2のボールカップリング機構毎に潤滑剤を保持することができる。このため、従来技術のように、自転防止機構の全体を密閉した場合に比べて、潤滑剤を容易に保持することができる。
請求項2の発明でも、自転防止機構は第1,第2のボールカップリング機構によって構成したから、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得ることができる。また、請求項2の発明によれば、第1,第2のボールカップリング機構を1組として、旋回スクロールの外周側に位置して周方向に間隔をもって少なくとも3組配置した。このため、3組のボールカップリング機構を用いて旋回スクロールを少なくとも3箇所で支持することができ、旋回スクロールがスラスト方向および自転方向(周方向)にがたつくことがなくなる。
請求項3の発明でも、自転防止機構は第1,第2のボールカップリング機構によって構成したから、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得ることができる。また、請求項3の発明では、一対の荷重支持用支持部材のボール支持面には円環状溝を設けたから、該円環状溝を荷重支持用ボールのうちスラスト方向の両端側に転がり接触させることによって、スラスト荷重を支持することができる。また、円環状溝は断面を円弧状に形成したから、断面を直線状に形成した場合に比べて、荷重支持用ボールが円環状溝に接触したときの接触応力を低減することができ、第1のボールカップリング機構の寿命を延ばすことができる。
また、一対の自転防止用支持部材のボール支持面には円形溝を設けたから、該円形溝の周壁を自転防止用ボールのうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側に転がり接触させることによって、旋回スクロールの自転力を支持することができる。
請求項4の発明によれば、旋回スクロールに対してスラスト方向の荷重が作用したときに、第2のボールカップリング機構に比べて、第1のボールカップリング機構が支持する荷重の方が大きい構成とした。これは、荷重支持用ボールのうちスラスト方向の両端側が一対の荷重支持用支持部材に接触するときに、自転防止用ボールのうちスラスト方向の両端側と一対の自転防止用支持部材との間に隙間を形成したことによる。これにより、第1のボールカップリング機構によって確実にスラスト荷重を支持することができると共に、第2のボールカップリング機構に作用するスラスト荷重を低減することができる。
請求項5の発明によれば、旋回スクロールに対して自転力が作用したときに、第1のボールカップリング機構に比べて、第2のボールカップリング機構が受ける自転力の方が大きい構成とした。これは、自転防止用ボールのうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側が一対の荷重支持用支持部材に接触するときに、荷重支持用ボールのうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と一対の自転防止用支持部材との間に隙間を形成したことによる。これにより、第2のボールカップリング機構によって確実に旋回スクロールの自転力を支持することができると共に、第1のボールカップリング機構に作用する自転力を低減することができる。
請求項6の発明によれば、第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールはスラスト方向の両端側が一対の荷重支持用支持部材に転がり接触するから、第1のボールカップリング機構によってスラスト荷重を支持することができる。また、第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールはスラスト方向から傾斜した方向の両端側が一対の自転防止用支持部材に転がり接触するから、第2のボールカップリング機構によって旋回スクロールの自転力を支持することができる。
請求項7の発明によれば、第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールに比べて、その直径寸法が大きい構成としたから、荷重支持用ボールと一対の荷重支持用支持部材との接触面積を増加させて接触応力を低減することができ、第1のボールカップリング機構の寿命を延ばすことができる。
請求項8の発明によれば、第1,第2のボールカップリング機構を旋回スクロールの周方向に離間した位置に配置したから、例えば第1,第2のボールカップリング機構を径方向に離間した位置に配置した場合に比べて、旋回スクロールおよびケーシングの径方向寸法を小さくすることができ、装置全体を小型化することができる。
請求項9の発明によれば、第1,第2のボールカップリング機構を旋回スクロールの径方向に離間した位置に配置したから、例えば第1,第2のボールカップリング機構を周方向に離間した位置に配置した場合に比べて、周方向により多くの第1,第2のボールカップリング機構を配置することができる。これにより、1個当りの第1,第2のボールカップリング機構に作用するスラスト荷重、自転力を低減することができ、各ボールカップリング機構の寿命を延ばすことができる。
請求項10の発明によれば、第1のボールカップリング機構は旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも3箇所に配置し、第2のボールカップリング機構は旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも2箇所に配置する構成とした。これにより、必要最小限のボール数でスラスト荷重の支持と自転防止とを行うことができる。
また、2個の第2のボールカップリング機構は、旋回スクロール8の中心位置を通る直線上を除いた位置で旋回スクロールの周方向に間隔をもって2箇所に配置した。このため、全ての方向の自転トルクを2個の第2のボールカップリング機構を用いて確実に支持することができる。
請求項11の発明によれば、第1のボールカップリング機構の荷重支持用支持部材と第2のボールカップリング機構の自転防止用支持部材とは一体化して形成したから、2つの支持部材を別個に製造した場合に比べて、支持部材の組付けコスト、製造コストを低減することができる。
請求項12の発明によれば、第1のボールカップリング機構は、旋回スクロールとケーシングとの間に配置し、第2のボールカップリング機構は、旋回スクロールと固定スクロールとの間に配置する構成とした。このため、第1,第2のボールカップリング機構をスラスト方向(軸方向)に離間して配置することができるから、旋回スクロール等の径方向および周方向の寸法を小さくすることができ、装置全体を小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械を、無給油式の空気圧縮機に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は空気圧縮機の駆動源を構成する電動モータで、該電動モータ1の出力軸2は、回転駆動し、後述の圧縮機本体3を駆動するものである。
3は電動モータ1により駆動される圧縮機本体で、該圧縮機本体3は、その外枠を構成するケーシング4と、後述の駆動軸5、旋回スクロール8、固定スクロール11、自転防止機構16等とにより構成されている。
この場合、ケーシング4は、例えばアルミニウム等の金属材料を用いて形成され、軸方向一側が開口した有底筒状に形成されている。そして、ケーシング4は、筒部4Aと、該筒部4Aの軸方向他側に設けられた底部4Bと、該底部4Bの中央に大径な筒状部として形成された軸受取付部4Cとによって大略構成されている。
また、ケーシング4の底部4Bには、軸受取付部4Cを取囲む位置で後述する自転防止機構16の荷重支持用支持部材18を取付けるための第1の取付凹部18Bが設けられると共に、該第1の取付凹部18Bの径方向外側に位置して自転防止用支持部材24を取付けるための第2の取付凹部24Bが設けられている。そして、第1,第2の取付凹部18B,24Bは、例えば周方向に間隔をもって例えば3個ずつ設けられている。
5は軸線O1−O1を中心として回転する駆動軸で、該駆動軸5は、ケーシング4の軸受取付部4Cに設けられた軸受6を用いて回転可能に支持されている。また、駆動軸5は、軸継手5Aを用いて電動モータ1の出力軸2に着脱可能に連結されている。さらに、駆動軸5の軸方向一側には、駆動軸5の軸線に対して一定寸法だけ偏心した筒状のクランク部5Bが設けられている。そして、クランク部5B内には、後述する旋回スクロール8の連結軸部8Cおよび旋回軸受9が取付けられている。また、駆動軸5の外周側には、旋回スクロール8の旋回動作を安定させるためにバランスウェイト5Cが一体的に形成されている。
7は遠心ファンからなる冷却ファンで、該冷却ファン7は、駆動軸5の外周側に位置して駆動軸5の軸方向他側に取付けられている。そして、冷却ファン7はファンケーシング7A内に収容されると共に、該ファンケーシング7Aの内部はケーシング4の外周側に取付けられたダクト7Bに連通している。これにより、冷却ファン7は、ファンケーシング7Aおよびダクト7Bを通じて、ケーシング4内に位置する旋回軸受9等に向けて冷却風を供給する。
8はケーシング4内に位置して駆動軸5に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール8は、軸線O2−O2を中心とする円板状の鏡板8Aと、該鏡板8Aの表面に立設された渦巻状のラップ部8Bと、鏡板8Aの裏面中央に突設され、旋回軸受9を介して駆動軸5のクランク部5Bに回転可能に取付けられた連結軸部8Cとにより構成されている。
ここで、旋回スクロール8の連結軸部8Cは、その中心となる軸線O2−O2が後述する固定スクロール11の中心となる軸線O1−O1に対して、駆動軸5のクランク部5Bにより予め決められた所定の寸法ε分だけ径方向に偏心して配置されている。また、ラップ部8Bの先端には、ラップ部8Bの渦巻形状に沿って紐状に延びるシール部材10が取付けられている。そして、シール部材10は、ラップ部8Bの先端と固定スクロール11の鏡板11Aとの間をシールする。
さらに、旋回スクロール8の背面部の外径側には、後述する自転防止機構16の荷重支持用支持部材19を取付けるための第1の取付凹部19Bが設けられると共に、自転防止用支持部材25を取付けるための第2の取付凹部25Bが設けられている。そして、第1,第2の取付凹部19B,25Bは、例えば周方向に間隔をもって例えば3個ずつ設けられている。また、第1,第2の取付凹部19B,25Bは、ケーシング4の第1,第2の取付凹部18B,24Bと対向した位置にそれぞれ配置されている。このため、第2の取付凹部25Bは、第1の取付凹部19Bよりも径方向外側に位置している。
11はケーシング4と共に圧縮機の固定側部材を構成する固定スクロールで、該固定スクロール11は、旋回スクロール8と対向した状態でケーシング4の開口側に取付けられている。
そして、固定スクロール11は、駆動軸5と同軸に配置された円板状の鏡板11Aと、該鏡板11Aの表面に立設された渦巻状のラップ部11Bと、該ラップ部11Bを取囲んで鏡板11Aの外周側に設けられ、ケーシング4の開口端側に取付けられたフランジ部11C等とにより構成されている。また、鏡板11Aの裏面側には複数の放熱フィン11Dが立設されている。さらに、ラップ部11Bの先端には、ラップ部11Bの先端と旋回スクロール8の鏡板8Aとの間をシールするために、シール部材12が取付けられている。
また、固定スクロール11と旋回スクロール8との間には、各ラップ部11B,8B間に位置して流体室としての複数の圧縮室13が画成されている。そして、スクロール式空気圧縮機は、駆動軸5が回転駆動されると、旋回スクロール8が後述の自転防止機構16により自転を規制された状態で公転し、固定スクロール11に対して旋回運動を行う。これにより、空気圧縮機は、外周側の圧縮室13に吸込んだ空気を各圧縮室13内で順次圧縮しつつ、中心側に向けて移送するものである。
14は固定スクロール11の外周側に例えば2個設けられた吸込口で、該各吸込口14は、外周側の圧縮室13にそれぞれ連通し、該圧縮室13内に外部の空気を供給している。
15は固定スクロール11の中心側に設けられた吐出口で、該吐出口15は、中心側の圧縮室13に連通し、圧縮室13が外周側から中心側に移動するに従って圧縮された圧縮空気を外部に向けて吐出している。
16はケーシング4の底部4Bと旋回スクロール8の背面側との間に設けられた自転防止機構で、該自転防止機構16は、スラスト荷重を支持する第1のボールカップリング機構17と、旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構23とによって構成されている。また、自転防止機構16は、1個の第1のボールカップリング機構17および1個の第2のボールカップリング機構23を1組として、例えば合計3組設けられている。そして、3組の自転防止機構16は、駆動軸5を中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)で、軸受取付部4Cの外周側に配設されている。
17はスラスト荷重を支持する第1のボールカップリング機構で、該第1のボールカップリング機構17は、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面18A,19Aを対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材18,19と、該一対の荷重支持用支持部材18,19間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボール20とを備えている。
ここで、荷重支持用ボール20は、例えば鋼球等の高い剛性をもった材料からなる球体によって形成され、旋回スクロール8の鏡板8A等に付加されるスラスト荷重を、荷重支持用支持部材18,19と共にケーシング4の底部4B側で受承する。
また、第1の荷重支持用支持部材18は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第1の取付凹部18Bに取付けられている。一方、第2の荷重支持用支持部材19は、例えば円板状の板体からなり、第1の荷重支持用支持部材18と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第1の取付凹部19B内に取付けられている。
さらに、荷重支持用支持部材18,19のボール支持面18A,19Aには、円環状溝21,22がそれぞれ設けられている。ここで、旋回スクロール8の旋回動作に伴って荷重支持用ボール20は予め決められた円軌跡に沿って転動するから、円環状溝21,22は、荷重支持用ボール20の円軌跡に沿って設けられている。
そして、円環状溝21,22は、荷重支持用ボール20のうちスラスト方向の両端側と転がり接触すると共に、接触箇所の断面が円弧状に形成されている。このとき、円環状溝21,22の断面の曲率半径は、荷重支持用ボール20の半径(直径D1の半分)よりも大きな値に設定されている。これにより、円環状溝21,22は、荷重支持用支持部材18,19と荷重支持用ボール20との接触応力を低減している。
また、円環状溝21,22は、その溝深さが浅く形成され、荷重支持用ボール20のうちスラスト方向の両端側以外の箇所とは殆ど接触しない。このため、旋回スクロール8に対して自転力が作用したときに、第1のボールカップリング機構17に比べて、第2のボールカップリング機構23が受ける自転力の方が大きい構成となっている。
23は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構23は、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面24A,25Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材24,25と、該一対の自転防止用支持部材24,25間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール26とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材24は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部24Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材25は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材24と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部25B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材24,25のボール支持面24A,25Aには、円形溝27,28がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝27,28は、軸方向に突出した円環状の周壁27A,28Aを有している。また、周壁27A,28Aは、開口側に向けてテーパ状に拡開している。そして、周壁27A,28Aの内周面は、自転防止用ボール26のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触すると共に、接触箇所の断面が直線状に形成されている。
これにより、周壁27A,28Aは、自転防止用ボール26に対して、スラスト方向と直交する方向(径方向や周方向)の力を作用させることができる。このため、自転防止用ボール26および自転防止用支持部材24,25を用いることによって、ケーシング4の底部4B側で旋回スクロール8の自転力を支持することができる。
そして、円形溝27,28は、旋回スクロール8の旋回動作に伴って自転防止用ボール26を予め決められた円軌跡に沿ってガイドする。このとき、自転防止用ボール26は、例えば周壁27A,28Aと転がり接触する箇所が自転軸と直交した赤道位置に該当している。
また、自転防止用ボール26は、荷重支持用ボール20と同様に例えば鋼球等の高い剛性をもった材料からなる球体によって形成されている。また、自転防止用ボール26の直径D2は、例えば荷重支持用ボール20の直径D1と同じ値(D2=D1)に設定されている。
但し、自転防止用ボール26の直径D2は、底面27B,28B間の離間寸法Tよりも小さい値(D2<T)に設定されている。これにより、自転防止用ボール26のスラスト方向の両端側は円形溝27,28の底面27B,28Bから離間し、自転防止用ボール26と底面27B,28Bとの間には微小寸法δ1,δ2の隙間がそれぞれ形成されている。この結果、旋回スクロール8に対してスラスト方向の荷重が作用したときに、第2のボールカップリング機構23に比べて、第1のボールカップリング機構17が受ける荷重の方が大きい構成となっている。
なお、第1,第2のボールカップリング機構17,23には、各ボール20,26の周囲を取囲むグリスカバー(図示せず)を設ける構成としてもよい。これにより、グリスをボール20,26の周囲に容易に保持することができる。また、グリスカバーは、1組の自転防止機構16の全体を取囲む構成としてもよい。
本実施の形態によるスクロール式の空気圧縮機は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、電動モータ1に外部から給電して出力軸2により、軸線O1−O1を中心として駆動軸5を回転駆動すると、例えば3組の自転防止機構16によって自転を規制された状態で、旋回スクロール8は所定の旋回半径(図1中の寸法ε)をもった旋回動作を行う。
これにより、固定スクロール11のラップ部11Bと旋回スクロール8のラップ部8Bとの間に画成された各圧縮室13は、外径側から内径側に向けて連続的に縮小される。そして、これらの圧縮室13のうち外径側の圧縮室13は、固定スクロール11の外周側に設けた吸込口14から空気を吸込み、この空気を各圧縮室13内で連続的に圧縮しつつ、内径側の圧縮室13から吐出口15を介して圧縮空気が外部に向けて吐出される。
また、このような圧縮運転時には、各圧縮室13内で圧縮された空気の圧力が旋回スクロール8の鏡板8Aにスラスト荷重となって作用する。しかし、ケーシング4の底部4Bと旋回スクロール8の背面側との間には、例えば3組の自転防止機構16が配置され、これらの自転防止機構16を、第1,第2のボールカップリング機構17,23によって構成している。
このため、旋回スクロール8の鏡板8Aに付加されるスラスト荷重は、第1のボールカップリング機構17の第1,第2の荷重支持用支持部材18,19と荷重支持用ボール20との間で受承することができる。これにより、旋回スクロール8がケーシング4の軸方向に変位したり、固定スクロール11に対して斜めに傾いたりするのを防ぎ、旋回スクロール8の旋回動作を安定させることができる。
一方、旋回スクロール8の自転力は、第2のボールカップリング機構23の第1,第2の自転防止用支持部材24,25と自転防止用ボール26との間で受承することができる。これにより、旋回スクロール8の慣性モーメントの大きい大型のスクロール式流体機械に適用した場合でも、第2のボールカップリング機構23を用いて旋回スクロール8の自転力を確実に支持することができる。この結果、旋回スクロール8の自転方向の挙動が安定し、自転防止を確実にできる。
また、自転防止機構16は第1,第2のボールカップリング機構17,23によって構成したから、第1,第2のボールカップリング機構17,23を用いることによって、スラスト荷重を支持する機能と自転を防止する機能とを分離することができる。このため、第1のボールカップリング機構17は、スラスト荷重の大きさのみに基づいて設計することができると共に、第2のボールカップリング機構23は、自転力の大きさのみに基づいて設計することができる。この結果、従来技術のように、旋回スクロール8のスラスト荷重の支持と自転防止との2つの機能を兼用した場合に比べて、第1,第2のボールカップリング機構17,23の寸法公差を緩めることができるから、製造コストおよび管理コストを低減することができる。
さらに、自転防止機構16は第1,第2のボールカップリング機構17,23を用いて構成したから、第1,第2のボールカップリング機構17,23毎にグリス等の潤滑剤を保持することができる。このため、従来技術のように、自転防止機構の全体を密閉した場合に比べて、潤滑剤を容易に保持することができる。
また、自転防止機構16は第1,第2のボールカップリング機構17,23を用いて構成したから、荷重支持用ボール20は支持部材18,19に転がり接触すると共に、自転防止用ボール26は支持部材24,25に転がり接触する。このため、例えばオルダム継手のように、ガイドとスライダとを滑り接触させて旋回スクロールの自転を防止する機構に比べて、動力損失を低減することができる。
また、第1,第2のボールカップリング機構17,23を1組として、旋回スクロール8の外周側に位置して周方向に間隔をもって3組配置した。このため、3組のボールカップリング機構17,23を用いて旋回スクロール8を3箇所で支持することができ、旋回スクロール8がスラスト方向および自転方向(周方向)にがたつくことがなくなる。また、3組の自転防止機構16を周方向に間隔をもって配置したから、隣合う2組の自転防止機構16の間を通って冷却風を旋回軸受9等に供給することができる。
また、一対の荷重支持用支持部材18,19のボール支持面18A,19Aには円環状溝21,22を設けたから、該円環状溝21,22を荷重支持用ボール20のうちスラスト方向の両端側に転がり接触させることによって、スラスト荷重を支持することができる。また、円環状溝21,22は断面を円弧状に形成したから、断面を直線状に形成した場合に比べて、荷重支持用ボール20が円環状溝21,22に接触したときの接触応力を低減することができ、第1のボールカップリング機構17の寿命を延ばすことができる。
一方、一対の自転防止用支持部材24,25のボール支持面24A,25Aには円形溝27,28を設けたから、該円形溝27,28の周壁27A,28Aを自転防止用ボール26のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側に転がり接触させることによって、旋回スクロール8の自転力を支持することができる。
また、旋回スクロール8に対してスラスト方向の荷重が作用したときに、第2のボールカップリング機構23に比べて、第1のボールカップリング機構17が支持する荷重の方が大きい構成とした。これにより、第1のボールカップリング機構17によって確実にスラスト荷重を支持することができると共に、第2のボールカップリング機構23に作用するスラスト荷重を低減することができる。
また、旋回スクロール8に対して自転力が作用したときに、第1のボールカップリング機構17に比べて、第2のボールカップリング機構23が受ける自転力の方が大きい構成とした。これにより、第2のボールカップリング機構23によって確実に旋回スクロール8の自転力を支持することができると共に、第1のボールカップリング機構17に作用する自転力を低減することができる。
さらに、第1,第2のボールカップリング機構17,23を旋回スクロール8の径方向に離間した位置に配置したから、例えば第1,第2のボールカップリング機構17,23を周方向に離間した位置に配置した場合に比べて、周方向により多くの第1,第2のボールカップリング機構17,23を配置することができる。これにより、1個当りの第1,第2のボールカップリング機構17,23に作用するスラスト荷重、自転力を低減することができ、各ボールカップリング機構17,23の寿命を延ばすことができる。
次に、図4および図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のボールカップリング機構と第2のボールカップリング機構とは、旋回スクロールの周方向に離間した位置に配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構31は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構32,38等によって構成されている。また、自転防止機構31は、1個の第1のボールカップリング機構32および1個の第2のボールカップリング機構38を1組として、例えば合計3組設けられている。そして、3組の自転防止機構31は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
32は本実施の形態による第1のボールカップリング機構で、該第1のボールカップリング機構32は、第1の実施の形態による第1のボールカップリング機構17とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面33A,34Aを対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材33,34と、該一対の荷重支持用支持部材33,34間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボール35とを備えている。
ここで、第1の荷重支持用支持部材33は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第1の取付凹部33Bに取付けられている。一方、第2の荷重支持用支持部材34は、例えば円板状の板体からなり、第1の荷重支持用支持部材33と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第1の取付凹部34B内に取付けられている。
また、荷重支持用支持部材33,34のボール支持面33A,34Aには、円環状溝36,37がそれぞれ設けられている。そして、円環状溝36,37は、荷重支持用ボール35のうちスラスト方向の両端側と転がり接触する。
38は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構38は、第1の実施の形態による第2のボールカップリング機構23とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面39A,40Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材39,40と、該一対の自転防止用支持部材39,40間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール41とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材39は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部39Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材40は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材39と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部40B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材39,40のボール支持面39A,40Aには、円形溝42,43がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝42,43は、軸方向に突出した円環状の周壁42A,43Aを有している。そして、周壁42A,43Aの内周面は、自転防止用ボール41のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。また、自転防止用ボール41の直径D2は、荷重支持用ボール35の直径D1とほぼ同じ値に設定されると共に、底面42B,43B間の離間寸法Tよりも小さい値(D2<T)に設定されている。
これにより、自転防止用ボール41のスラスト方向の両端側は円形溝42,43の底面42B,43Bから離間し、自転防止用ボール41と底面42B,43Bとの間には微小寸法δ1,δ2の隙間がそれぞれ形成されている。この結果、旋回スクロール8に対してスラスト方向の荷重が作用したときに、第2のボールカップリング機構38に比べて、第1のボールカップリング機構32が受ける荷重の方が大きい構成となっている。
また、第2のボールカップリング機構38は、第1のボールカップリング機構32に対して、ケーシング4の軸受取付部4Cを中心として周方向に離間した位置に配置されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第1,第2のボールカップリング機構32,38を旋回スクロール8の周方向に離間した位置に配置したから、例えば第1,第2のボールカップリング機構32,38を径方向に離間した位置に配置した場合に比べて、旋回スクロール8およびケーシング4の径方向寸法を小さくすることができ、装置全体を小型化することができる。
次に、図6および図7は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールに比べて、その直径寸法が大きい構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構51は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構17,52等によって構成されている。また、自転防止機構51は、1個の第1のボールカップリング機構17および1個の第2のボールカップリング機構52を1組として、例えば合計3組設けられている。そして、3組の自転防止機構51は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
52は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構52は、第1の実施の形態による第2のボールカップリング機構23とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面53A,54Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材53,54と、該一対の自転防止用支持部材53,54間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール55とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材53は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部53Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材54は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材53と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部54B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材53,54のボール支持面53A,54Aには、円形溝56,57がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝56,57は、軸方向に突出した円環状の周壁56A,57Aを有している。そして、周壁56A,57Aの内周面は、自転防止用ボール55のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。
また、自転防止用ボール55は、荷重支持用ボール20と同様に例えば鋼球等の高い剛性をもった材料からなる球体によって形成されている。そして、自転防止用ボール55の直径D2は、底面56B,57B間の離間寸法Tよりも小さい値(D2<T)に設定されている。また、荷重支持用ボール20の直径D1は、自転防止用ボール55の直径D2よりも大きな値(D1>D2)に設定されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第1のボールカップリング機構17の荷重支持用ボール20の直径D1は、第2のボールカップリング機構52の自転防止用ボール55の直径D2よりも大きい構成とした。このため、荷重支持用ボール20と一対の荷重支持用支持部材18,19との接触面積を増加させて接触応力を低減することができるから、第1のボールカップリング機構17の寿命を延ばすことができる。
次に、図8および図9は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、1個の第1のボールカップリング機構の周囲に2個の第2のボールカップリング機構を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、61は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構61は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構17,62等によって構成されている。また、自転防止機構61は、1個の第1のボールカップリング機構17および2個の第2のボールカップリング機構62を1組として、例えば合計3組設けられている。そして、3組の自転防止機構61は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
62は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構62は、第1の実施の形態による第2のボールカップリング機構23とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面63A,64Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材63,64と、該一対の自転防止用支持部材63,64間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール65とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材63は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部63Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材64は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材63と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部64B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材63,64のボール支持面63A,64Aには、円形溝66,67がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝66,67は、軸方向に突出した円環状の周壁66A,67Aを有している。そして、周壁66A,67Aの内周面は、自転防止用ボール65のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。
また、自転防止用ボール65は、荷重支持用ボール20と同様に例えば鋼球等の高い剛性をもった材料からなる球体によって形成されている。そして、自転防止用ボール65の直径は、底面56B,57B間の離間寸法よりも小さい値に設定されている。また、荷重支持用ボール20の直径は、自転防止用ボール65の直径よりも大きな値に設定されている。
また、2個の第2のボールカップリング機構62は、第1のボールカップリング機構17に対して、ケーシング4の軸受取付部4Cを中心としていずれも径方向の外側に位置している。さらに、隣合う2個の第2のボールカップリング機構62は、互いに周方向に離間した位置に配置されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第1のボールカップリング機構17に比べて、多数の第2のボールカップリング機構62を設ける構成としたから、多数の第2のボールカップリング機構62を用いて旋回スクロール8の自転力を確実に支持することができ、自転防止の作用を高めることができる。また、6個の第2のボールカップリング機構62を用いて旋回スクロール8の自転を防止するから、1個当りの第2のボールカップリング機構62に作用する旋回スクロール8の自転力を低減することができ、第2のボールカップリング機構62に信頼性、耐久性を高めることができる。
次に、図10および図11は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、1個の第2のボールカップリング機構の周囲を取囲んで6個の第1のボールカップリング機構を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、71は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構71は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構72,78等によって構成されている。また、自転防止機構71は、6個の第1のボールカップリング機構72および1個の第2のボールカップリング機構78を1組として、例えば合計3組設けられている。そして、3組の自転防止機構71は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。また、第1のボールカップリング機構72は、第2のボールカップリング機構78の周囲を取囲んで例えば6個設けられている。
72は本実施の形態による第1のボールカップリング機構で、該第1のボールカップリング機構72は、第1の実施の形態による第1のボールカップリング機構17とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面73A,74Aを対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材73,74と、該一対の荷重支持用支持部材73,74間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボール75とを備えている。
ここで、第1の荷重支持用支持部材73は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第1の取付凹部73Bに取付けられている。一方、第2の荷重支持用支持部材74は、例えば円板状の板体からなり、第1の荷重支持用支持部材73と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第1の取付凹部74B内に取付けられている。
また、荷重支持用支持部材73,74のボール支持面73A,74Aには、円環状溝76,77がそれぞれ設けられている。そして、円環状溝76,77は、荷重支持用ボール75のうちスラスト方向の両端側と転がり接触する。
78は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構78は、第1の実施の形態による第2のボールカップリング機構23とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面79A,80Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材79,80と、該一対の自転防止用支持部材79,80間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール81とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材79は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部79Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材80は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材79と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部80B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材79,80のボール支持面79A,80Aには、円形溝82,83がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝82,83は、軸方向に突出した円環状の周壁82A,83Aを有している。そして、周壁82A,83Aの内周面は、自転防止用ボール81のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。また、自転防止用ボール81の直径は、荷重支持用ボール75の直径とほぼ同じ値に設定されると共に、底面82B,83B間の離間寸法よりも小さい値に設定されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第2のボールカップリング機構78に比べて、多数の第1のボールカップリング機構72を設ける構成としたから、多数の第1のボールカップリング機構72を用いてスラスト荷重を支持することができ、スラスト荷重の支持作用を高めることができる。また、18個の第1のボールカップリング機構72を用いてスラスト荷重を支持するから、1個当りの第1のボールカップリング機構72に作用するスラスト荷重を低減することができ、第1のボールカップリング機構72に信頼性、耐久性を高めることができる。
次に、図12および図13は本発明の第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のボールカップリング機構は、旋回スクロールの周方向に間隔をもって3箇所に配置し、第2のボールカップリング機構は、旋回スクロールの中心位置を通る直線上を除いた位置で旋回スクロールの周方向に間隔をもって2箇所に配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、91は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構91は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構92,98等によって構成されている。また、自転防止機構91は、3個の第1のボールカップリング機構92および2個の第2のボールカップリング機構98を備えている。
92は本実施の形態による第1のボールカップリング機構で、該第1のボールカップリング機構92は、第1の実施の形態による第1のボールカップリング機構17とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面93A,94Aを対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材93,94と、該一対の荷重支持用支持部材93,94間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボール95とを備えている。
ここで、第1の荷重支持用支持部材93は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第1の取付凹部93Bに取付けられている。一方、第2の荷重支持用支持部材94は、例えば円板状の板体からなり、第1の荷重支持用支持部材93と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第1の取付凹部94B内に取付けられている。
また、荷重支持用支持部材93,94のボール支持面93A,94Aには、円環状溝96,97がそれぞれ設けられている。そして、円環状溝96,97は、荷重支持用ボール95のうちスラスト方向の両端側と転がり接触する。
また、3個の第1のボールカップリング機構92は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
98は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構98は、第1の実施の形態による第2のボールカップリング機構23とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面99A,100Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材99,100と、該一対の自転防止用支持部材99,100間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール101とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材99は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第2の取付凹部99Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材100は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材99と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第2の取付凹部100B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材99,100のボール支持面99A,100Aには、円形溝102,103がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝102,103は、軸方向に突出した円環状の周壁102A,103Aを有している。そして、周壁102A,103Aの内周面は、自転防止用ボール101のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。また、自転防止用ボール101の直径は、荷重支持用ボール95の直径とほぼ同じ値に設定されると共に、底面102B,103B間の離間寸法よりも小さい値に設定されている。
また、2個の第2のボールカップリング機構98は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して、軸受取付部4Cを中心とした周方向に離間した位置に配置されている。このとき、2個の第2のボールカップリング機構98と軸受取付部4Cの中心とが形成する角度は、例えば90度程度に設定されている。これにより、2個の第2のボールカップリング機構98は、旋回スクロール8の中心位置を通る直線上を除いた位置で旋回スクロール8の周方向に間隔をもって2箇所に配置されている。即ち、2個の第2のボールカップリング機構98と旋回スクロール8の中心位置とが一直線に並ばないように配置されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第1のボールカップリング機構92は旋回スクロール8の周方向に間隔をもって3箇所に配置し、第2のボールカップリング機構98は旋回スクロール8の周方向に間隔をもって箇所に配置する構成とした。これにより、ボール95,101の数を必要最小限とした状態でスラスト荷重の支持と自転防止とを行うことができる。
また、例えば2個の第2のボールカップリング機構を旋回スクロール8の中心位置を挟んで径方向の反対側に配置した場合には、2個の第2のボールカップリング機構と旋回スクロール8の中心位置とが一直線に並ぶ。この場合、この直線と直交する方向の自転トルク(自転力)は、これら2個の第2のボールカップリング機構では支持できなくなる。
これに対し、本実施の形態では、2個の第2のボールカップリング機構98は、旋回スクロール8の中心位置を通る直線上を除いた位置で旋回スクロール8の周方向に間隔をもって2箇所に配置した。このため、全ての方向の自転トルクを2個の第2のボールカップリング機構98を用いて確実に支持することができ、旋回スクロール8の自転を防止することができる。
次に、図14および図15は本発明の第7の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1のボールカップリング機構は、旋回スクロールの周方向に間隔をもって3箇所に配置し、第2のボールカップリング機構は、旋回スクロールの中心位置を通る直線上を除いた位置で旋回スクロールの周方向に間隔をもって2箇所に配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、111は本実施の形態による自転防止機構を示し、該自転防止機構111は、第1の実施の形態で述べた自転防止機構16と同様に、第1,第2のボールカップリング機構112,118等によって構成されている。
112は本実施の形態による第1のボールカップリング機構で、該第1のボールカップリング機構112は、第1の実施の形態による第1のボールカップリング機構17とほぼ同様に、ケーシング4と旋回スクロール8との間でボール支持面113A,114Aを対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材113,114と、該一対の荷重支持用支持部材113,114間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボール115とを備えている。
ここで、第1の荷重支持用支持部材113は、例えば円板状の板体からなり、ケーシング4の第1の取付凹部113Bに取付けられている。一方、第2の荷重支持用支持部材114は、例えば円板状の板体からなり、第1の荷重支持用支持部材113と軸方向で対向した位置で、旋回スクロール8の第1の取付凹部114B内に取付けられている。
また、荷重支持用支持部材113,114のボール支持面113A,114Aには、円環状溝116,117がそれぞれ設けられている。そして、円環状溝116,117は、荷重支持用ボール115のうちスラスト方向の両端側と転がり接触する。
また、第1のボールカップリング機構112は、ケーシング4の軸受取付部4Cの外周側に位置して3箇所に設けられている。そして、これら3個の第1のボールカップリング機構112は、軸受取付部4Cを中心とした周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
118は旋回スクロール8の自転を防止する第2のボールカップリング機構で、該第2のボールカップリング機構118は、固定スクロール11と旋回スクロール8との間でボール支持面119A,120Aを対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材119,120と、該一対の自転防止用支持部材119,120間に設けられ旋回スクロール8の自転を防止する自転防止用ボール121とを備えている。
また、第1の自転防止用支持部材119は、例えば円板状の板体からなり、旋回スクロール8の第2の取付凹部119Bに取付けられている。一方、第2の自転防止用支持部材120は、例えば円板状の板体からなり、第1の自転防止用支持部材119と軸方向で対向した位置で、固定スクロール11の第2の取付凹部120B内に取付けられている。
さらに、自転防止用支持部材119,120のボール支持面119A,120Aには、円形溝122,123がそれぞれ設けられている。ここで、円形溝122,123は、軸方向に突出した円環状の周壁122A,123Aを有している。そして、周壁122A,123Aの内周面は、自転防止用ボール121のうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する。また、自転防止用ボール121の直径は、荷重支持用ボール115の直径よりも小さい値に設定されると共に、底面122B,123B間の離間寸法よりも小さい値に設定されている。
また、第2のボールカップリング機構118は、固定スクロール11の外周側に位置して3箇所に設けられている。そして、これら3個の第2のボールカップリング機構118は、周方向にほぼ等間隔(約120度間隔)に配置されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第1のボールカップリング機構112は旋回スクロール8とケーシング4との間に配置し、第2のボールカップリング機構118は旋回スクロール8と固定スクロール11との間に配置する構成とした。このため、第1,第2のボールカップリング機構112,118をスラスト方向(軸方向)に離間して配置することができるから、旋回スクロール8等の径方向および周方向の寸法を小さくすることができ、装置全体を小型化することができる。
なお、前記第1の実施の形態では、第1のボールカップリング機構17の荷重支持用支持部材18,19と第2のボールカップリング機構23の自転防止用支持部材24,25とは、別部材によって形成する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図16に示す変形例のように、第1のボールカップリング機構17′の周囲に第2のボールカップリング機構23′を配置する場合には、荷重支持用支持部材と自転防止用支持部材とを一体化した支持部材131,132を用いる構成としてもよい。この場合、支持部材131,132のボール支持面131A,132Aには、円環状溝21′,22′および円形溝27′,28′が形成されるものである。これにより、荷重支持用支持部材と自転防止用支持部材とを別個に製造した場合に比べて、支持部材131,132の組付けコスト、製造コストを低減することができる。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、前記第1の実施の形態では、支持部材18,19,24,25は取付対象となるケーシング4、旋回スクロール8、固定スクロール11とは別部材によって形成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば支持部材を取付対象となるケーシング、旋回スクロール、固定スクロール等と一体に形成する構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、前記第1の実施の形態では、自転防止機構16を周方向に間隔をもって3箇所に独立して配置した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば自転防止機構(第1,第2のボールカップリング機構)を周方向に間隔をもって4箇所、または5箇所以上に独立して配置する構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、前記第1の実施の形態では、自転防止機構16(第1,第2のボールカップリング機構17,23)はケーシング4と旋回スクロール8との間に設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば旋回スクロールと固定スクロールとが接近する方向に向けてスラスト荷重が作用するときには、旋回スクロールとケーシング側としての固定スクロールとの間に自転防止機構を設ける構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、前記各実施の形態では、スクロール式の空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば真空ポンプ、冷媒圧縮機等にもスクロール式流体機械として広く適用できるものである。
本発明の第1の実施の形態によるスクロール式の空気圧縮機を図2中の矢示I−I方向からみた縦断面図である。 第1の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図1中の矢示II−II方向からみた右側面図である。 第1の実施の形態による自転防止機構を拡大して示す要部拡大断面図である。 第2の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図2と同様位置からみた右側面図である。 第2の実施の形態による自転防止機構を図4中の矢示V−V方向からみた要部拡大断面図である。 第3の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図2と同様位置からみた右側面図である。 第3の実施の形態による自転防止機構を図6中の矢示VII−VII方向からみた要部拡大断面図である。 第4の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図2と同様位置からみた右側面図である。 第4の実施の形態による自転防止機構を図8中の矢示IX−IX方向からみた要部拡大断面図である。 第5の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図2と同様位置からみた右側面図である。 第5の実施の形態による自転防止機構を図10中の矢示XI−XI方向からみた要部拡大断面図である。 第6の実施の形態によるケーシングおよび自転防止機構の一部を図2と同様位置からみた右側面図である。 第6の実施の形態による自転防止機構を図12中の矢示XIII−XIII方向からみた要部拡大断面図である。 第7の実施の形態によるスクロール式の空気圧縮機を図1と同様位置からみた縦断面図である。 第7の実施の形態による自転防止機構を拡大して示す要部拡大断面図である。 変形例による自転防止機構を図3と同様位置からみた要部拡大断面図である。
符号の説明
4 ケーシング
8 旋回スクロール
8A,11A 鏡板
8B,11B ラップ部
11 固定スクロール
13 圧縮室(流体室)
16,31,51,61,71,91,111 自転防止機構
17,32,72,92,112,17′ 第1のボールカップリング機構
18,19,33,34,73,74,93,94,113,114 荷重支持用支持部材
18A,19A,24A,25A,33A,34A,39A,40A,53A,54A,63A,64A,73A,74A,79A,80A,93A,94A,99A,100A,113A,114A,119A,120A,131A,132A ボール支持面
20,35,75,95,115 荷重支持用ボール
21,22,36,37,76,77,96,97,116,117,21′,22′ 円環状溝
23,38,52,62,78,98,118,23′ 第2のボールカップリング機構
24,25,39,40,53,54,63,64,79,80,99,100,119,120 自転防止用支持部材
26,41,55,65,81,101,121 自転防止用ボール
27,28,42,43,56,57,66,67,82,83,102,103,122,123,27′,28′ 円形溝
27A,28A,42A,43A,56A,57A,66A,67A,82A,83A,102A,103A,122A,123A 周壁
131,132 支持部材

Claims (12)

  1. ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板にラップ部が立設され該固定スクロールのラップ部と重ねた状態で旋回運動することによって各ラップ部間の流体室で流体を圧縮または膨張する旋回スクロールと、該旋回スクロールとケーシング側との間に設けられ、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記自転防止機構は、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールとを備えた第1のボールカップリング機構と、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールとを備えた第2のボールカップリング機構とによって構成したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板にラップ部が立設され該固定スクロールのラップ部と重ねた状態で旋回運動することによって各ラップ部間の流体室で流体を圧縮または膨張する旋回スクロールと、該旋回スクロールとケーシング側との間に設けられ、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記自転防止機構は、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールとを備えた第1のボールカップリング機構と、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールとを備えた第2のボールカップリング機構とによって構成し、
    前記自転防止機構は、前記第1,第2のボールカップリング機構を1組として、前記旋回スクロールの外周側に位置して周方向に間隔をもって少なくとも3組配置したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  3. ケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板にラップ部が立設され該固定スクロールのラップ部と重ねた状態で旋回運動することによって各ラップ部間の流体室で流体を圧縮または膨張する旋回スクロールと、該旋回スクロールとケーシング側との間に設けられ、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記自転防止機構は、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の荷重支持用支持部材と、該一対の荷重支持用支持部材間に設けられスラスト方向の荷重を支持する荷重支持用ボールと、前記一対の荷重支持用支持部材のボール支持面に設けられ該荷重支持用ボールのうちスラスト方向の両端側と転がり接触する断面が円弧状をなす円環状溝とからなる第1のボールカップリング機構と、
    前記旋回スクロールとケーシング側との間でボール支持面を対面させて設けられた一対の自転防止用支持部材と、該一対の自転防止用支持部材間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止用ボールと、前記一対の自転防止用支持部材のボール支持面に設けられ該自転防止用ボールのうちスラスト方向から傾斜した方向の両端側と転がり接触する周壁断面が直線状をなす円形溝とからなる第2のボールカップリング機構とによって構成したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  4. 前記旋回スクロールに対してスラスト方向の荷重が作用したときに、前記第2のボールカップリング機構に比べて、前記第1のボールカップリング機構が受ける荷重の方が大きい構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記旋回スクロールに対して自転力が作用したときに、前記第1のボールカップリング機構に比べて、前記第2のボールカップリング機構が受ける自転力の方が大きい構成としてなる請求項1,2,3または4に記載のスクロール式流体機械。
  6. 前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、スラスト方向の両端側が前記一対の荷重支持用支持部材に転がり接触し、
    前記第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールは、スラスト方向から傾斜した方向の両端側が前記一対の自転防止用支持部材に転がり接触する構成としてなる請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  7. 前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用ボールは、前記第2のボールカップリング機構の自転防止用ボールに比べて、その直径寸法が大きい構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  8. 前記第1のボールカップリング機構と第2のボールカップリング機構とは、前記旋回スクロールの周方向に離間した位置に配置する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  9. 前記第1のボールカップリング機構と第2のボールカップリング機構とは、前記旋回スクロールの径方向に離間した位置に配置する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  10. 前記第1のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも3箇所に配置し、
    前記第2のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールの中心位置を通る直線上を除いた位置で前記旋回スクロールの周方向に間隔をもって少なくとも2箇所に配置する構成としてなる請求項1または3に記載のスクロール式流体機械。
  11. 前記第1のボールカップリング機構の荷重支持用支持部材と第2のボールカップリング機構の自転防止用支持部材とは、一体化して形成してなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  12. 前記第1のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールとケーシングとの間に配置し、
    前記第2のボールカップリング機構は、前記旋回スクロールと固定スクロールとの間に配置する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
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