JP4589097B2 - 全地形車用空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、全地形車(ATV)に装着される空気入りタイヤに関する。
全地形車は、岩石地、砂地、泥地等の悪路を走行することが多い。全地形車用のタイヤには、路面への追従性が必要である。そのため、全地形車用のタイヤは20から30kPaといった極低内圧で使用される。車両旋回時に、タイヤのサイドウォールが潰れ、このサイドウォールの刻印が摩滅してしまう場合がある。
全地形車用のタイヤには、一般的なタイヤに見られない構造が採用されている。トレッドとサイドウォールとが単一のゴム部材から成形されたタイヤがある。このタイヤは、ユニットタイプと称される。トレッドとサイドウォールとが別のゴム部材から成形されたタイヤがある。このタイヤは、CAP/SIDEタイプと称される。走行性能が損なわれることなく、タイヤ質量の軽量化された全地形車用タイヤが、特開平7−237407号公報に開示されている。このタイヤでは低硬度ゴムと高硬度ゴムとが組み合わされ、タイヤ剛性の最適化が図られている。
特開平7−237407号公報
トレッドは路面と接触するので、車の走行に伴って徐々に摩耗する。トレッドはまた、長期間外気にさらされる。トレッドには、ある程度の強度が必要である。高硬度なゴムが用いられることで、ドレッドに強度が付与される。トレッドとサイドウォールとが単一のゴム部材から成形されたタイヤでは、必然的に、サイドウォールも高硬度である。高硬度なサイドウォールが備えられた全地形車用タイヤでは、繰り返し走行により、このサイドウォールにシワが発生することがある。シワの発生は、タイヤの耐久性能を低下させる。
サイドウォールに低硬度ゴムが使用されれば、シワが抑制される。その一方で、サイドウォールの剛性が低くなるので、操縦安定性が低下する。操縦安定性の低下が抑えられるには、サイドウォールにある程度の剛性が必要である。サイドウォールの剛性が上げられるには、サイドウォールが厚くされる必要がある。サイドウォールが厚くなると、タイヤ質量が増えてしまう。タイヤ質量が増えると、車両の燃費が悪くなるという別の弊害が発生してしまう。全地形車用タイヤでは、耐久性と操縦安定性との両立が困難である。
本発明の目的は、操縦安定性が損なわれることなく、耐久性に優れた全地形車用の空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る全地形車用の空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールからさらに半径方向略内向きに延びる一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このサイドウォールのバットレスからクリンチに至る軸方向外側面を被覆する被覆ゴム層とを備えている。このカーカスは、第一カーカスプライ及び第二カーカスプライを備えている。このビードは、コアを備えている。この第一カーカスプライ及び第二カーカスプライは、軸方向内側から外側にこのコアの周りを巻かれている。この第一カーカスプライ及び第二カーカスプライは、カーカスコードを備えている。このカーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、35°以上65°以下である。トレッドとサイドウォールとは、単一のゴム部材からなる。このゴム部材の硬度(デュロメータA硬さ)は、60以上65以下である。この被覆ゴム層の厚みは、1.0mm以上2.0mm以下である。この被覆ゴム層の硬度(デュロメータA硬さ)は、45以上55以下である。トレッド赤道面までのタイヤ高さに対するこの被覆ゴム層の上端までの半径方向高さの比は、0.4以上0.6以下である。
好ましくは、上記タイヤにおいて、上記第二カーカスプライの巻上げ端は第一カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向内側にあり、上記被覆ゴム層の下端は第二カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向内側にある。
本発明に係る全地形車用タイヤは、シワが発生しないので耐久性に優れている。このタイヤではサイドウォールの剛性低下がないので、操縦安定性が維持される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る全地形車用タイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12、チェーファー14及び被覆ゴム層16を備えている。図示されていないが、ブレーカーが備えられてもよい。このタイヤ2は、チューブレスタイプの全地形車用タイヤ2である。なお、この図1中の実線BLは、半径方向高さの基準線である。この基準線BLは、半径方向におけるビード8の内側端PEを通る。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面18を形成する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。この溝20により、トレッドパターンが形成されている。サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。なお、このトレッド4とこのサイドウォール6とは、単一のゴム部材から成形されている。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28からなる。第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、軸方向内側から外側に向かってコア22の周りを巻かれている。
図示されていないが、第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、カーカスコードとトッピングゴムとからなる。カーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は35°から65°である。第一カーカスプライ26のカーカスコードが赤道面に対してなす角度は、第二カーカスプライ28のカーカスコードが赤道面に対してなす角度とは逆である。換言すれば、このタイヤ2はバイアスタイヤである。カーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー12は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー12は、架橋ゴムからなる。インナーライナー12には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー12は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー14は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー14がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー14は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー14が用いられてもよい。
被覆ゴム層16は、バットレス30からクリンチ32に至るサイドウォール6の軸方向外側に位置している。この被覆ゴム層16は、上端34、本体36及び下端38を備えている。図1中の両矢印線H0は、タイヤ高さを表している。タイヤ高さH0は、基準線BLとトレッド4のセンターとの半径方向距離である。両矢印線HUは、基準線BLから被覆ゴム層16の上端34までの半径方向高さを表している。
前述したように、トレッド4とサイドウォール6とは単一のゴム部材から成形されている。このゴム部材の硬度は、60以上65以下である。硬度が小さくなるとタイヤ剛性が低下するので、操縦安定性が損なわれる。一方、硬度が大きくなるとタイヤ剛性が上昇するので、乗り心地が悪くなる。操縦安定性の観点から、この硬度は61以上であるのが好ましい。乗り心地の観点から、この硬度は63以下であるのが好ましい。
本発明において硬度は、タイプAのデュロメータによって測定される。測定のための試験片は、タイヤ2から切り出される。厚さが1.0mmであるシート状の試験片が3枚重ねられて、測定がなされる。
被覆ゴム層16は、低硬度ゴムから成形されている。この被覆ゴム層16の硬度は、45以上55以下である。走行時にタイヤ2に発生する撓みは、ゴム部材を変形せしめる。ゴム部材は永久歪み特性を有している。そのため、一定の外力によって変形が加えられたゴム部材は、その外力が除かれても変形の全ては消失せず、変形の一部が残存してしまう。形状が復元してもゴム部材に変形の一部が残存するため、特に伸び変形の残存に起因してシワが発生してしまう。シワの発生は、タイヤ2の耐久性を低下せしめる。この傾向は、低硬度ゴムよりも高硬度ゴムに顕著にあらわれる。この観点から、この被覆ゴム層16の硬度は52以下であるのが好ましい。操縦安定性の観点から、48以上であるのが好ましい。被覆ゴム層16は低硬度であるので、タイヤ2が繰り返し使用されてもシワは生じにくい。
タイヤ高さH0に対する被覆ゴム層16の上端34までの半径方向高さHUの比HU/H0は、0.4以上0.6以下である。HU/H0が0.4より小さくなると、サイドウォール6の大半が露出してしまう。サイドウォール6はトレッド4と同じ高硬度のゴムで形成されているので、露出したサイドウォール6にはシワが発生しやすい。この観点から、HU/H0は0.45以上であるのが好ましい。HU/H0が0.6より大きくなると、被覆ゴム層16がバットレス30を経由してトレッド4まで及ぶ。この領域は、路面と接地する頻度が高い。被覆ゴム層16は低硬度であるので、強度が低い。強度が低いので、被覆ゴム層16は路面接地によって損傷しやすい。この観点から、HU/H0は0.55以下であるのが好ましい。
図2は、図1のタイヤ2の一部が示された拡大断面図である。この図2には、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12、チェーファー14及び被覆ゴム層16が示されている。第一カーカスプライ26は、本体40、巻上げ部42及び巻上げ端44を備えている。第二カーカスプライ28も同様に、本体46、巻上げ部48及び巻上げ端50を備えている。第二カーカスプライ28の巻上げ端50は、第一カーカスプライ26の巻上げ端44よりも半径方向内側にある。
この図2において、両矢印Toで示されているのは、被覆ゴム層16の厚みである。両矢印Tsで示されているのは、サイドウォール6の厚みである。厚みTo及び厚みTsは、被覆ゴム層16の上端34(図1参照)と下端38との中間位置で測定される。
被覆ゴム層16の厚みToは、1.0mm以上2.0mm以下である。シワ発生防止の観点から、厚みToは1.2mm以上であるのが好ましい。より好ましくは、1.4mm以上である。厚みToが大きくなると、タイヤ剛性が小さくなる。タイヤ剛性が小さくなると、乗り心地は向上する。タイヤ剛性が過小になると、操縦安定性が損なわれる。乗り心地と操縦安定性との観点から、厚みToは1.8mm以下であるのが好ましい。より好ましくは、1.6mm以下である。サイドウォール6の厚みTsは、2.0mm以上6.0mm以下であるのが好ましい。操縦安定性の観点から、この厚みTsは3.0mm以上であるのがさらに好ましい。乗り心地の観点から、5.0mm以下であるのがさらに好ましい。
低硬度ゴムで形成される被覆ゴム層16の下端38は、第二カーカスプライ28の巻上げ端50よりも半径方向内側に配置されている。被覆ゴム層16の下端38が第二カーカスプライ28の巻上げ端50よりも半径方向内側にあるので、被覆ゴム層16と第二カーカスプライ28の巻上げ部48とは、第一カーカスプライ26の巻上げ部42とサイドウォール6とが介されて幅Wで重なり合っている。この重なり幅Wが過小であると、サイドウォール6が露出する。露出したサイドウォール6にはシワが発生しやすい。この観点から、この重なり幅Wは5mm以上であるのが好ましい。重なり幅が過大になると、タイヤ剛性は小さくなる。タイヤ剛性が小さくなると、操縦安定性は低下する。この観点から、10mm以下であるのが好ましい。
タイヤ2各部の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」及びTRA規格における「Design Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」及びTRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び図2に示された基本構成が備えられ、表2に示された仕様を備えた実施例1の全地形車用タイヤを得た。このタイヤのサイズは、「AT25×10−12」である。トレッドとサイドウォールが形成されているゴム部材の硬度は、62である。被覆ゴム層の硬度は、50である。被覆ゴム層の厚みToは、1.5mmである。サイドウォールの厚みTsは、3.5mmである。タイヤ高さH0に対する被覆ゴム層上端までの半径方向高さHUの比HU/H0は、0.5である。被覆ゴム層の下端は、第二カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向内側にある。この被覆ゴム層と第二カーカスプライの巻上げ部との重なり幅Wは、10mmである。カーカスには、2枚のカーカスプライを用いた。このタイヤのカーカスコードの材質はナイロン繊維であり、その構成は940dtex/2である。カーカスコードの周方向に対する角度は48°である。
[比較例1]
表1に示された仕様以外は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。比較例1に示されるタイヤには、被覆ゴム層は設けられていない。このタイヤは、ユニットタイプである。
[比較例2]
表2に示された仕様以外は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。比較例2に示されるタイヤは、トレッドとサイドウォールとが別のゴム材で成形されている。さらにこのサイドウォールには、被覆ゴム層と同一のゴム部材が用いられている。このタイヤは、CAP/SIDEタイプである。
[比較例3から4及び実施例2から3]
被覆ゴム層に下記表1及び表2に示される硬度を備えたゴムを用いた他は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。
[比較例5から6及び実施例4から5]
被覆ゴム層の厚みToを下記表1及び表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。
[比較例7から8及び実施例6から7]
タイヤ高さH0に対する被覆ゴム層上端までの半径方向高さHUの比HU/H0を下記表1及び表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。
[比較例9及び実施例8]
被覆ゴム層と第二カーカスプライの巻上げ部との重なり幅Wを下記表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、全地形車用タイヤを得た。比較例9で示されるタイヤの被覆ゴム層の下端は、第二カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向外側にある。この被覆ゴム層は、第一カーカスプライの巻上げ部及び第二カーカスプライの巻上げ部と重なり合っていない。
[シワ発生の評価]
タイヤを「12×7.5AT」のリムに組み込み、タイヤの内圧を25kPaとした。このタイヤを排気量が400cmである全地形車に装着した。この全地形車にダートコースを、約30km/hの平均速度で走行させた。走行距離が1000kmであるときのサイドウォールのシワの程度を、目視で観察した。シワの発生が認められなかったものはAとして、シワの発生が認められたものはBとして目視観察結果を判定した。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[官能評価]
上記タイヤを、排気量が400cmである全地形車の後輪に装着した。この全地形車をドライバーに運転させ、5.0点を満点とした操縦安定性に関する官能評価を行った。この数値が大きいほど、良好であることが示される。評価点が4.0以上のものが合格であり、これが4.0未満のものは不合格である。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[路面接地による損傷の評価]
タイヤを「12×7.5AT」のリムに組み込み、タイヤの内圧を25kPaとした。このタイヤを排気量が400cmである全地形車に装着した。この全地形車にダートコースを、約30km/hの平均速度で走行させた。走行距離が1000kmであるときのサイドウォールの路面接地による損傷の程度を、目視で観察した。損傷が認められなかったものはAとして、損傷が認められたものはBとして目視観察結果を判定した。なお、実施例1、3、5及び7並びに比較例2、4、6及び8について、この評価を実施した。この結果が、下記の表2に示されている。
Figure 0004589097
Figure 0004589097
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤでは、シワが生じにくい。しかも、実施例のタイヤは操縦安定性に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
図1は、本発明の一実施形態に係る全地形車用のタイヤが示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
符号の説明
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・インナーライナー
14・・・チェーファー
16・・・被覆ゴム層
18・・・トレッド面
20・・・溝
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・第一カーカスプライ
28・・・第二カーカスプライ
30・・・バットレス
32・・・クリンチ
34・・・上端
36、40、46・・・本体
38・・・下端
42、48・・・巻上げ部
44、50・・・巻上げ端

Claims (3)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールからさらに半径方向略内向きに延びる一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このサイドウォールのバットレスからクリンチに至る軸方向外側面を被覆する被覆ゴム層とを備えており、
    このカーカスが、第一カーカスプライ及び第二カーカスプライを備えており、
    このビードが、コアを備えており、
    この第一カーカスプライ及び第二カーカスプライが、軸方向内側から外側にこのコアの周りを巻かれており、
    この第一カーカスプライ及び第二カーカスプライがカーカスコードを備えており、このカーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値が35°以上65°以下であり、
    トレッドとサイドウォールとは単一のゴム部材からなり、このゴム材の硬度(デュロメータA硬さ)が60以上63以下であり、
    この被覆ゴム層の厚みが1.0mm以上2.0mm以下であり、この被覆ゴム層の硬度(デュロメータA硬さ)が45以上55以下であり、トレッド赤道面までのタイヤ高さに対するこの被覆ゴム層の上端までの半径方向高さの比が0.4以上0.6以下である全地形車用の空気入りタイヤ。
  2. 上記第二カーカスプライの巻上げ端が、上記第一カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向内側にあり、
    上記被覆ゴム層の下端が、この第二カーカスプライの巻上げ端よりも半径方向内側にある請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記被覆ゴム層と上記第二カーカスプライとが、幅Wで重なり合っており、
    この重なり幅Wが、5mm以上10mm以下である請求項2に記載のタイヤ。
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