JP2008168702A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性及び操縦安定性が損なわれることなくフラットスポットの発生が抑えられたタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、その外面がトレッド面22をなすトレッド4と、このトレッド4の内側に位置するベルト12と、このトレッド4とこのベルト12との間に位置するバンド14とを備えている。このベルト12は、内側プライ40と、この内側プライ40の半径方向外側に位置する外側プライ42とを備えている。この外側プライ42の端58は、軸方向においてこの内側プライ40の端60よりも内側にある。このバンド14の端54は、軸方向においてこの外側プライ42の端58の外側にある。この外側プライ42の端58とこのバンド14の端54との間の軸方向距離は、4mm未満である。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
四輪自動車の一つの形態として、スポーツ多目的車(Sports Utility Vehicle、SUV)がある。このSUVは、スポーツカーに近い操縦性、セダンに近い快適性及びミニバンに近い居住性等を兼ね備えている。このSUVには、その偏平率が50%から80%であるラジアルタイヤが装着される。
ラジアルタイヤは、トレッドとベルトとの間にバンドを備える。このバンドは、周方向に螺旋状に巻かれたバンドコードを備える。このバンドコードは、ベルトを拘束する。高速走行時の遠心力に起因するベルトのリフティングが、このバンドコードによって抑制される。このバンドは、タイヤの耐久性に寄与しうる。このようなタイヤは、特開2001−18613公報に開示されている。このタイヤでは、バンドの構成が最適化されて、このバンドの端を起点とする損傷が防止されている。
特開2001−18613公報
駐車中にある車両において、タイヤの、路面と接地しているトレッド面は凹んだ状態にある。この凹みは、周方向に螺旋状に巻かれているバンドコードの張力を下げる。このバンドコードには、弛みが生じる。
走行を終えたタイヤは、発熱状態にある。この発熱は、弛んだ状態で保持されているバンドコードの収縮を促す。このため、車両が長時間駐車されると、トレッド面は平らに変形する。このようなタイヤの変形は、フラットスポットと称される。バンドコードが収縮しているので、このトレッド面の復元は容易ではない。フラットスポットが発生したタイヤには、振動が発生する。このタイヤは、乗り心地に劣る。
前述のSUVには、大きな外径及び大きな高さを有するラジアルタイヤが装着される。このタイヤには、大きな発熱が生じる。大きな発熱は、フラットスポットの形成を促す。このため、SUVに装着されるタイヤには、フラットスポットが生じやすい。
その損失係数(tanδ)が低い架橋ゴムからなるクリンチを備えたタイヤは、サイドウォールの変形を抑える。このタイヤでは、フラットスポットの発生が抑えられる。しかし、このタイヤは操縦安定性に劣るという問題がある。
小さいエイペックスを備えたタイヤは、サイドウォールの変形を抑える。このタイヤでは、フラットスポットの発生が抑えられる。しかし、このタイヤは操縦安定性に劣るという問題がある。
その構成部材からバンドが除かれたタイヤは、トレッドの変形を抑える。このタイヤでは、フラットスポットの発生が抑えられる。しかし、このタイヤは耐久性に劣るという問題がある。
上記公報のタイヤは、主としてライトトラックに装着される。このタイヤでは、前述のSUVに装着されるタイヤに比べて、適用される空気内圧が高いので、フラットスポットは生じにくい。従って、このタイヤでは、フラットスポットの発生防止は考慮されていない。
本発明の目的は、耐久性及び操縦安定性が損なわれることなくフラットスポットの発生が抑えられたタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの内側に位置するベルトと、このトレッドとこのベルトとの間に位置するバンドとを備えている。このベルトは、内側プライと、この内側プライの半径方向外側に位置する外側プライとを備えている。この外側プライの端は、軸方向においてこの内側プライの端よりも内側にある。このバンドの端は、軸方向においてこの外側プライの端の外側にある。この外側プライの端とこのバンドの端との間の軸方向距離は、4mm未満である。
発明者は、バンドを備えたタイヤにおいて、このバンドの端がベルトの端と一致している場合又はこのバンドがベルトの端を覆っている場合に、フラットスポットが生じやすいことを見出した。本発明のタイヤでは、バンドの端とベルトの端とが一致しないように、このバンドの位置が適切に調節されている。このタイヤでは、フラットスポットの発生が効果的に抑えられている。このタイヤでは、バンドの端に歪みが集中することはないので、バンドの端を起点とする損傷が抑えられている。このタイヤは、耐久性に優れる。このタイヤでは、このバンド以外の構成は従来のタイヤと同一であるので、操縦安定性が維持されうる。本発明のタイヤは、耐久性及び操縦安定性が損なわれることなくフラットスポットの発生が抑えられている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14、ストリップ16、インナーライナー18及びチェーファー20を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、スポーツ多目的車(Sports Utility Vehicle、SUV)に装着される。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面22を備えている。このトレッド面22は、路面と接地する。トレッド面22には、溝24が刻まれている。この溝24により、トレッドパターンが形成されている。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア26と、このコア26から半径方向外向きに延びるエイペックス28とを備えている。コア26は、リング状である。コア26は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス28は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス28は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32からなる。第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、コア26の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。図示されているように、折り返された第一カーカスプライ30の端34は、半径方向においてエイペックス28の先端36よりも外側に位置している。折り返された第二カーカスプライ32の端38は、半径方向においてこの先端36よりも内側に位置している。
図示されていないが、第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカス10が採用されてもよい。
ベルト12は、トレッド4の内側に位置している。このベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側プライ40及び外側プライ42からなる。この外側プライ42は、内側プライ40の半径方向外側に位置する。このタイヤ2では、内側プライ40の軸方向幅は、外側プライ42の軸方向幅よりも大きい。図示されていないが、内側プライ40及び外側プライ42のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側プライ40のコードの傾斜方向は、外側プライ42のコードの傾斜方向とは逆である。内側プライ40と外側プライ42とは、いわゆるクロスプライ構造を構成する。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
バンド14は、トレッド4とベルト12との間に位置している。このバンド14は、一対のバンドプライ44からなる。これらのバンドプライ44は、軸方向に離間して配置される。バンドプライ44は、半径方向においてベルト12の外側に位置している。このようなバンド14は、エッジバンドとも称される。なお、このバンド14が、トレッド4のセンターから軸方向外側に向かって延在する1枚のバンドプライ44から構成されてもよい。このようなバンドプライ44を備えたバンド14は、フルバンドと称される。
図示されていないが、このバンドプライ44は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド14は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このコードが周方向に対してなす角度の絶対値は、2.0°未満である。本発明では、周方向に対する角度の絶対値が2.0°未満である方向は、「実質的な周方向」とされる。
ストリップ16は、架橋ゴムからなる。このストリップ16には、コードは含まれていない。このストリップ16は、軸方向においてサイドウォール6の内側に位置している。このストリップ16は、エイペックス28の上部からカーカス10に沿って半径方向外向きに延在している。このストリップ16は、折り返された第二カーカスプライ32の軸方向内側に位置している。このストリップ16は、この第二カーカスプライ32と第一カーカスプライ30との間に挟まれている。このストリップ16の半径方向において外側に位置する一端46は、折り返された第一カーカスプライ30の端34よりも半径方向内側に位置している。このストリップ16の他端48は、半径方向においてエイペックス28の先端36よりも内側に位置している。この他端48は、エイペックス28と第二カーカスプライ32との間に挟まれている。このストリップ16は、カーカス10を補強する。
インナーライナー18は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー18は、架橋ゴムからなる。インナーライナー18には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー20は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー20は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー20が用いられてもよい。
図2は、図1のタイヤ2のベルト12及びバンド14の一部が示された拡大断面図である。図示されているように、このタイヤ2では、バンドプライ44の内端50は外側プライ42の外面52に積層されている。このバンドプライ44の外端54は、内側プライ40の外面56に積層されている。このバンドプライ44の外端54は、軸方向において外側プライ42の端58の外側に位置している。このタイヤ2では、このバンドプライ44の外端54は、軸方向において外側プライ42の端58と内側プライ40の端60との間に位置している。前述したように、バンドプライ44のコードは実質的に周方向に螺旋状に巻かれている。このコードはベルト12の端60の近傍を拘束する。この拘束により、ベルト12のリフティングが抑制される。このタイヤ2では、振動の発生が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
図2に示されているように、このタイヤ2では、バンドプライ44の外端54、外側プライ42の端58及び内側プライ40の端60は、軸方向に分散している。このタイヤ2では、局所的に歪みが集中することはない。この歪みの集中による損傷が発生しないので、このタイヤ2は耐久性に優れる。
このタイヤ2では、バンド14の構成以外は、従来のタイヤと同一である。従って、このタイヤ2では、操縦安定性が維持されうる。
発明者は、バンドを備えたタイヤにおいて、このバンドの端がベルトの端と一致している場合又はこのバンドがベルトの端を覆っている場合に、フラットスポットが生じやすいことを見出した。後述するように、このタイヤ2では、バンドプライ44の外端54の位置が適切に調節される。このタイヤ2では、この調節により、耐久性が損なわれることなくフラットスポットの発生が効果的に抑えられている。
図2において、両矢印線WAは外側プライ42の端58からバンドプライ44の外端54までの軸方向幅を表している。両矢印線WBは、外側プライ42の端58から内側プライ40の端60までの軸方向幅を表している。両矢印線WCは、バンドプライの軸方向幅を表している。
このタイヤ2では、外側プライ42の端58とバンドプライ44の外端54とは重ならない。従って、軸方向幅WAは0mmよりも大きい。バンドプライ44が効果的にベルト12を拘束するという観点から、この軸方向幅WAは1mm以上がより好ましい。このようなタイヤ2は、乗り心地及び耐久性に優れる。その外端54に歪みが集中しないようにバンドプライ44が配置されるという観点から、この軸方向幅WAは4mm未満である。このタイヤ2では、フラットスポットの発生が抑えられる。このフラットスポットを効果的に抑えるという観点から、この軸方向幅WAは3mm以下であるのがより好ましい。
このタイヤ2では、軸方向幅WBは、6mm以上9mm以下であるのが好ましい。この軸方向幅WBが6mm以上に設定されることにより、外側プライ42の端58と内側プライ40の端60とが適切に離間する。このタイヤ2では、局所的な歪みの集中が抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この軸方向幅WBは7mm以上がより好ましい。この軸方向幅WBが9mm以下に設定されることにより、この外側プライ42が効果的に内側プライ40を拘束する。この観点から、この軸方向幅WBは8mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、軸方向幅WCは、15mm以上25mm以下であるのが好ましい。この軸方向幅WCが15mm以上に設定されることにより、バンドプライ44が効果的にベルト12を拘束する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この軸方向幅WCは、17mm以上がより好ましく、20mm以上が特に好ましい。この軸方向幅WCが25mm以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この軸方向WCは、23mm以下がより好ましく、22mm以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、このバンドプライ44のコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。フラットスポットを効果的に抑えるという観点から、レーヨン繊維が好ましい。
このタイヤ2のバンドプライ44において、その収縮が小さいコードはフラットスポットを効果的に抑える。従って、このコードの、70℃の温度条件下で計測された収縮応力は、1.3N/dtex以下がより好ましく、1.0N/dtex以下がさらに好ましく、0.5N/dtex以下が特に好ましい。なお、このバンドプライ44のコードの収縮応力は、「JIS L 1017」の規定に準拠して計測される。
このタイヤ2のバンドプライ44において、高モジュラスなコードはフラットスポットを効果的に抑える。従って、このコードのモジュラスは、50N/mm以上がより好ましく、75N/mm以上がさらに好ましく、100N/mm以上が特に好ましい。なお、このバンドプライ44のコードのモジュラスは、その伸び率が3%とされて、「JIS L 1017」の規定に準拠して計測される。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び図2に示された基本構成を備え、下記表1に示された仕様を備えた実施例1のSUV用空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、「265/65R17 110 AT20」である。このタイヤでは、バンドコードはレーヨン繊維からなる。このバンドコードの、70℃の温度条件下で計測された収縮応力は、0.5N/dtexである。このバンドコードのモジュラスは、50N/mmである。軸方向幅WAは、3mmである。軸方向幅WBは、7mmである。軸方向幅WCは、20mmである。
[比較例1から7及び実施例3]
軸方向幅WAを下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。なお、比較例1では、バンドプライの外端は軸方向において外側プライの外端の内側に位置している。比較例7は、バンドプライを有していない。
[実施例2及び4]
軸方向幅WBを下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[耐フラットスポット性評価]
試作タイヤをリム(サイズ:7.5JJ×17)に装着して、このタイヤのラジアルフォースバリエーション(RFV)をJASO C607に準拠して計測した。この計測値は、タイヤの初期のRFV(F0)である。次に、ドラム試験機を用いて、予備的に1時間、このタイヤを走行させた。この走行の条件は、次の通りである。タイヤの空気内圧は、200kPaである。荷重は、5.88Nである。速度は、96.6km/hである。次に、このタイヤが、静止状態で16時間放置された。この放置の条件は、次の通りである。タイヤの空気内圧は、300kPaである。荷重は、7.84Nである。この放置により、このタイヤにフラットスポットが生成された。次に、このフラットスポットが生成されたタイヤについて、JASO C607に準拠してRFVを計測した。この計測値は、フラットスポット生成時のRFV(F1)である。このF1からF0を差し引くことにより、RFVの生成量が算出された。この結果が、比較例7のRFVの生成量を100とした指数値で示されている。この数値が小さいほど、フラットスポットが生成しにくいことを表している。次に、フラットスポットが生成されたタイヤを、前述の走行条件で、6分間走行させて、フラットスポットの回復が実施された。この回復走行後のタイヤについて、RFVが計測された。この計測値は、フラットスポットの回復後のRFV(F2)である。このF2をこのF1から差し引くことにより、RFVの回復量が算出された。この結果が、比較例7のRFVの回復量を100とした指数値で示されている。
[高速耐久性評価]
試作タイヤをリム(サイズ:8.0J×17)に装着して、ドラム試験機を用いて、走行させた。初期速度が170km/hとされて、20分毎に10km/hステップで速度は上げられた。タイヤの空気内圧は、260kPaである。タイヤに損傷が生じた速度よりも1ステップ低い速度によって、タイヤの高速耐久性が評価された。この結果が、比較例7を100とした指数値で示されている。この数値が大きいほど、良好であることを表している。
[耐久性評価]
試作タイヤを、ドラム耐久試験機を用いて、10.61Nの荷重を負荷した状態で走行させた。速度は、80km/hである。タイヤの空気内圧は、190kPaである。タイヤが破壊するまでの走行距離が、計測された。この結果が、比較例7を100とした指数値で示されている。この数値が大きいほど、良好であることを表している。
Figure 2008168702
表1に示されるように、実施例のタイヤでは耐久性が損なわれることなく、フラットスポットが抑えられている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の四輪自動車に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのベルト及びバンドの一部が示された拡大断面図である。
符号の説明
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・ストリップ
18・・・インナーライナー
20・・・チェーファー
22・・・トレッド面
24・・・溝
26・・・コア
28・・・エイペックス
30・・・第一カーカスプライ
32・・・第二カーカスプライ
34、38、58、60・・・端
36・・・先端
40・・・内側プライ
42・・・外側プライ
44・・・バンドプライ
46・・・一端
48・・・他端
50・・・内端
52、56・・・外面
54・・・外端

Claims (1)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの内側に位置するベルトと、このトレッドとこのベルトとの間に位置するバンドとを備えており、
    このベルトが、内側プライと、この内側プライの半径方向外側に位置する外側プライとを備えており、
    この外側プライの端が、軸方向においてこの内側プライの端よりも内側にあり、
    このバンドの端が、軸方向においてこの外側プライの端の外側にあり、
    この外側プライの端とこのバンドの端との間の軸方向距離が、4mm未満である空気入りタイヤ。
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