JP4575464B2 - 車両用燃料供給装置 - Google Patents
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Description
この鞍型燃料タンクの2室(主室および副室)に蓄えた燃料をエンジンに供給するために、主室に燃料ポンプを設け、副室の燃料をジェットポンプ(移送手段)を用いて主室に導くように構成した車両用燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
供給した燃料の一部をジェットポンプを経て主室に戻すことで、ジェットポンプ内を負圧状態にして副室の燃料を主室に導く。
高出力エンジンに対応するために燃料ポンプを2個備えた車両用燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
延出された供給配管は燃料フィルター(ストレーナ)にそれぞれ連通され、燃料フィルターは燃料配管を経てエンジンに連通されている。
この車両用燃料供給装置によれば、2個の燃料ポンプを同時に駆動することで、高出力エンジンに必要な燃料を供給することが可能である。
ここで、高出力エンジンは、通常は最大燃料消費量が多い。
また、省燃費エンジンは、最大燃料消費量が少ない。
すなわち、高出力エンジンを備えた仕様には2個の燃料ポンプを用い、省燃費エンジンを備えた仕様には1個の燃料ポンプを用いることが考えられる。
燃料ポンプに連通された供給配管は、蓋体の貫通孔を経て燃料タンクの外側に延出され、エンジンに連通される。
2個の開口部は燃料ポンプを収容した後、各開口部が蓋体でそれぞれ閉塞される。これらの蓋体は、燃料ポンプから延びた供給配管を燃料タンクの外部に延ばすために貫通孔が形成されている。
すなわち、これらの蓋体は、燃料ポンプ専用のものが用いられる。
さらに、主室および副室を備えた鞍型燃料タンクの場合、燃料ポンプのない副室から燃料ポンプのある主室への移送手段を用意する必要がある。
このため、高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて燃料ポンプの個数(すなわち、車両の仕様)を変えることは難しいとされていた。
よって、メインポンプやサブポンプの関連部品(主汲上配管、副汲上配管など)を鞍型燃料タンク内に収めることができる。
したがって、ポンプの個数変更に合わせて、鞍型燃料タンクに用いられる比較的大型の蓋体を交換する必要がないので、高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて車両の仕様を容易に変更することができるという利点がある。
これにより、通常負荷〜高負荷領域において、移送手段の移送ジェットおよび汲上げジェットを作動させることで、鞍型燃料タンク内に蓄えられた燃料の残量が少なくても、エンジンに燃料を安定して供給することができるという利点がある。
図1は本発明に係る第1実施の形態の車両用燃料供給装置を示す概略図である。
車両用燃料供給装置10は、鞍型燃料タンク11に燃料12を蓄える主室13および副室14の2室を形成し、それぞれの室13,14に蓄えられた燃料12をエンジン15に供給する装置である。
高出力エンジンに対応させた仕様は、図1に示す車両用燃料供給装置10である。
一方、省燃費エンジンに対応させた仕様は、図1の構成からサブポンプ22および第1汲上げジェット手段26を除去した車両用燃料供給装置10(図3参照)である。
この鞍型燃料タンク11は、頂部(天井部)31に開口部31aが形成され、開口部31aに蓋体32が着脱自在にねじ結合されている。
これに対して、例えば、主室および副室にメインポンプおよびサブポンプを設けることが考えられる。この場合、主室側および副室側に蓋体をそれぞれ設ける必要があり、構成が複雑になる。
気液分離弁34は、通常時において、鞍型燃料タンク11内と外部とを通気状態に保ち、流路に燃料が導かれたときのみ閉塞し、燃料が外部へ流出することを防ぐものである。
周壁37に一対の取付部39,39が設けられている。取付部39,39の貫通孔39a,39aに取付ロッド41,41の下端部がそれぞれ貫通されている。
圧縮ばね42,42のばね力でリザーバー17の底部36を、主室13の底部43に押し付ける。
よって、リザーバー17が、主室13内に安定した状態で設けられる。
高負荷とは、エンジンを高出力で駆動する負荷状態、すなわち最大燃料消費量が多い状態をいう。
通常負荷とは、エンジンを通常の出力で駆動する負荷状態、すなわち最大燃料消費量が少ない状態をいう。
このメインポンプ21は、主燃料吸込路45を介して主フィルター46が連結されている。
このサブポンプ22は、副燃料吸込路47を介して副フィルター48が連結されている。
ストレーナ23は、メインポンプ21に主汲上配管54を介して連通されるとともに、サブポンプ22に副汲上配管55を介して連通され、エンジン15に供給配管56を介して連通されている。
ストレーナ本体52は、燃料12中に含まれている異物を除去するもので、一例として略円筒形に形成されたメッシュのフィルターが用いられる。
これにより、三又ジョイントを不要として、部品点数を減らすことができる。
このため、三又ジョイントを用いると、三又ジョイントを配置する空間を確保することが困難になる。
これにより、三又ジョイントを不要とすることで、三又ジョイントを配置する空間を確保する必要がなくなり、レイアウトの制約をなくして設計の自由度を高めることができる。
そこで、蓋体32に取付孔32aを形成し、この取付孔32aに供給配管56を貫通させることで、ストレーナ23をエンジン15に連通させた。
高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて車両の仕様を選択する例は図3で詳しく説明する。
主汲上チェック弁58および副汲上チェック弁59は、エンジン15が停止した後、ストレーナ23〜エンジン15間に燃圧を残すバルブである。
エンジン15は、鞍型燃料タンク11の外側に設けられている。
第1移送配管61において、ストレーナ23と移送ジェット63との間に移送/汲上げ用チェック弁65が設けられている。
移送/汲上げ用チェック弁65は、エンジン15が停止した後、ストレーナ23〜エンジン15間に燃圧を残すバルブである。
なお、移送ジェット63に負圧を発生させるための燃料12としては、ストレーナ23内の濾紙を通過する前(すなわち、ダーティサイド)に分岐させた燃料や、濾紙を通過させた後(すなわち、クリーンサイド)に分岐させた燃料の両方を用いることが可能である。
この第1汲上げジェット手段26は、通常負荷〜高負荷領域において、ストレーナ23から分岐させた燃料12で第1汲上げジェット68に負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して、主室13内の燃料12をリザーバー17内に汲み上げるものである。
汲上げ配管71の途中にプレッシャーレギュレータ73が設けられている。さらに、汲上げ配管71には、プレッシャーレギュレータ73と第2汲上げジェット72との間にリリーフ弁74が設けられている。リリーフ弁74には、リリーフ配管75が連通されている。
第2汲上げジェット手段27は、プレッシャーレギュレータ73からの余剰の燃料12で第2汲上げジェット72に負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して、主室13内の燃料12をリザーバー17内に汲み上げるものである。
リリーフ弁74は、第2汲上げジェット72の背圧を逃がすために、リリーフ配管75に燃料12を逃がすバルブである。
図2(a),(b)は第1実施の形態に係る車両用燃料供給装置でエンジンに燃料を供給する例について説明する図である。(a)はエンジン15が通常負荷の状態(通常負荷領域)で駆動する例を示し、(b)はエンジン15が高負荷の状態(高負荷領域)で駆動する例を示す。
(a)において、メインポンプ21およびサブポンプ22のうち、メインポンプ21のみが駆動する。
メインポンプ21が駆動することで、リザーバー17内の燃料12を主フィルター46および主燃料吸込路45を介してメインポンプ21で汲み上げる。
ストレーナ23に導かれた燃料12のうち、殆どの燃料12が供給配管56に導かれ、一部の燃料12が第1移送配管61に導かれる(分岐される)。
供給配管56に導かれた燃料12は、供給配管56を経て矢印Bの如くエンジン15に供給される。
移送/汲上げ用チェック弁65を通過した燃料12のうち、一部の燃料12が汲上げ配管67に矢印Dの如く導かれるとともに、残りの燃料12が移送ジェット63に導かれる。
この状態において、第1汲上げジェット68に負圧が発生する。発生した負圧を利用して、主室13内の燃料12を矢印Fの如くリザーバー17内に汲み上げる。
すなわち、第1汲上げジェット手段26で、第1汲上げジェット68に発生した負圧を利用して、主室13内の燃料12をリザーバー17内に矢印Fの如く汲み上げる。
この状態において、移送ジェット63に負圧が発生する。発生した負圧を利用して、副室14内の燃料12を移送フィルター62を介して第1移送配管61内に吸い込む。
すなわち、移送ジェット手段25で、移送ジェット63に発生した負圧を利用して、副室14内の燃料12をリザーバー17内に矢印Iの如く移送する。
プレッシャーレギュレータ73が開放して、ストレーナ23内の燃料12の一部が汲上げ配管71に矢印Kの如く導かれる。汲上げ配管71に導かれた燃料12は、リリーフ弁74および第2汲上げジェット72を経てリザーバー17内に矢印Lの如く導かれる。
すなわち、第2汲上げジェット手段27で、第2汲上げジェット72に発生した負圧を利用して、主室13内の燃料12をリザーバー17内に矢印Mの如く汲み上げる。
これにより、高負荷領域において、エンジン15に適量の燃料12を供給することができる。
よって、汲上げ配管71内の燃料12がリリーフ配管75を経てリザーバー17内に矢印Nの如く導かれ、第2汲上げジェット72の背圧を逃がすことができる。
サブポンプ22が駆動することで、リザーバー17内の燃料12を副フィルター48および副燃料吸込路47を介してサブポンプ22で汲み上げる。
汲み上げられた燃料12が副汲上チェック弁59および副汲上配管55を経て矢印Jの如くストレーナ23に導かれる。
ストレーナ23は、主汲上配管54や副汲上配管55の内径と比較して、大きな空間を有している。
よって、主汲上配管54や副汲上配管55からストレーナ23に燃料12を流して、ストレーナ23で合流させることで、メインポンプ21およびサブポンプ22のそれぞれの脈動をストレーナ23の大きな空間で吸収することができる。
これにより、メインポンプ21およびサブポンプ22の脈動を抑えた燃料をエンジン15に供給することができる。
なお、(b)においては、(a)と同様に、リザーバー17に燃料12を導くことができる。
よって、通常負荷〜高負荷領域において、第1、第2の汲上げジェット手段26,27を作動させることで、鞍型燃料タンク11(特に、主室13)内に蓄えられた燃料12の残量が少なくても、主室13内の燃料12をリザーバー17内に良好に汲み上げることができる。
これにより、メインポンプ21およびサブポンプ22からエンジン15に燃料12を一層安定して供給することができる。
以下、車両用燃料供給装置10を省燃費エンジンに対応させた仕様に組み付ける例を図3に基づいて説明する。
省燃費エンジンなので、車両用燃料供給装置10はメインポンプ21のみを備える構成とする。具体的には、リザーバー17内にメインポンプ21のみを設け、図1に示すサブポンプ22および第1汲上げジェット手段26を取り付けない構成である。
さらに、リザーバー17の周壁に第1汲上げジェット68(図1参照)を設ける開口部81が第3プラグ82で閉塞される。
加えて、第2プラグ78に代えて第1汲上げジェット手段26(図1参照)を取り付け、第3プラグ82に代えて第1汲上げジェット68(図1参照)を開口部81に設ける。
交換部品は、サブポンプ22、副汲上配管55、第1汲上げジェット手段26および第1〜第3プラグ77,78,82である。
そして、一方の蓋体に主汲上配管を貫通させる貫通孔が形成され、他方の蓋体に副汲上配管を貫通させる貫通孔が形成されている。
加えて、副室の燃料を主室に移送する移送手段を新たに追加する必要がある。
加えて、移送手段としての移送ジェット手段25が既に備わっているので、副室14の燃料12を主室13に移送する移送手段を新たに追加する必要がない。
したがって、車両用燃料供給装置10は、高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて車両の仕様を容易に変更することができる。
図4は本発明に係る第2実施の形態の車両用燃料供給装置を示す概略図である。
第2実施の形態の車両用燃料供給装置100は、導入フラッパー101、移送ジェット手段(移送手段)102および汲上げジェット手段(移送手段)103を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両用燃料供給装置10と同じである。
高出力エンジンに対応させた仕様は、図4に示す車両用燃料供給装置100である。
一方、省燃費エンジンに対応させた仕様は、図4の構成からサブポンプ22および汲上げジェット手段103を除去した車両用燃料供給装置100(図7参照)である。
導入フラッパー101は、周壁37の開口部106を開閉するフラップである。開口部106の上端部が支持ピン107を介して閉塞位置S1および開放位置S2間で揺動自在に支持されている。
これにより、主室13内の燃料12が開口部106を経てリザーバー105内に流入する。
よって、リザーバー105内の燃料12が、主室13内に逆流することを防ぐことができる。
さらに、第1移送配管111から分岐したリリーフ配管117の途中にリリーフ弁118が設けられている。
移送ジェット手段102は、プレッシャーレギュレータ116からの余剰の燃料12で移送ジェット113に負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して、副室14内の燃料12を主室13側(すなわち、リザーバー105内)に移送するものである。
リリーフ弁118は、移送ジェット113の背圧を逃がすために、リリーフ配管117に燃料12を逃がすバルブである。
汲上げジェット手段103は、高負荷領域において、ストレーナ23の上流側(すなわち、副汲上配管55)から分岐させた燃料12で汲上げジェット122に負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して、主室13内の燃料12をリザーバー105内に汲み上げるものである。
図5(a),(b)は第1実施の形態に係る車両用燃料供給装置で通常負荷のエンジンに燃料を供給する例について説明する図である。
(a)において、メインポンプ21およびサブポンプ22のうち、メインポンプ21のみが駆動する。
メインポンプ21が駆動することで、リザーバー105内の燃料12を主フィルター46および主燃料吸込路45を介してメインポンプ21で汲み上げる。
ストレーナ23に導かれた燃料12は、供給配管56を経て矢印Pの如くエンジン15に供給される。
プレッシャーレギュレータ116が開放され、ストレーナ23内の燃料12の一部が第1移送配管111に矢印Qの如く導かれる。第1移送配管111に導かれた燃料12は、移送ジェット113および第2移送配管114を経てリザーバー105内に導かれる。
吸い込まれた燃料12は、第1移送配管111を矢印Rの如く流れ、移送ジェット113に導かれる。移送ジェット113に導かれた燃料12は、第2移送配管114を経てリザーバー105内に矢印Sの如く導かれる(移送される)。
すなわち、移送ジェット手段102で、移送ジェット113に発生した負圧を利用して、副室14内の燃料12をリザーバー105に矢印Sの如く移送する。
よって、第1移送配管111内の燃料12がリリーフ配管117に矢印Tの如く導かれ、移送ジェット113の背圧を逃がすことができる。リリーフ配管117に導かれた燃料12は、リリーフ弁118を経てリザーバー105内に矢印の如く導かれる。
主室13内の燃料圧がリザーバー105内の燃料圧より高くなり、導入フラッパー101が矢印Uの如く上方に揺動する。
よって、リザーバー105内に燃料12が蓄えられる。これにより、通常負荷において、メインポンプ21でリザーバー105内の燃料12を吸い込むことができる。
これにより、エンジン15に適量の燃料12を供給することができる。
メインポンプ21に加えてサブポンプ22が駆動する。
サブポンプ22が駆動することで、リザーバー105内の燃料12を副フィルター48および副燃料吸込路47を介してサブポンプ22で汲み上げる。
ストレーナ23に導かれた燃料12は、ストレーナ23内において、メインポンプ21から導かれた燃料と合流する。
よって、主汲上配管54や副汲上配管55からストレーナ23に燃料12を流して、ストレーナ23で合流させることで、メインポンプ21およびサブポンプ22のそれぞれの脈動をストレーナ23の大きな空間で吸収することができる。
これにより、メインポンプ21およびサブポンプ22の脈動を抑えた燃料をエンジン15に供給することができる。
この状態において、汲上げジェット122に負圧が発生する。発生した負圧を利用して、主室13内の燃料12を矢印Zの如くリザーバー105内に汲み上げる。
これにより、高負荷領域において、リザーバー105内に燃料12を確保して、エンジン15に適量の燃料12を供給することができる。
加えて、高負荷領域において、主室13内の燃料をリザーバー105内に汲み上げる汲上げジェット手段103を備えた。
よって、メインポンプ21で汲み上げた全ての燃料12をエンジン15に供給することができる。
加えて、通常負荷状態においては、汲上げジェット手段103は作動しないので、メインポンプ21で汲み上げた燃料12をエンジン15に良好に供給することができる。
以下、車両用燃料供給装置100を省燃費エンジンに対応させた仕様を組み付ける例を図7に基づいて説明する。
省燃費エンジンなので、車両用燃料供給装置100はメインポンプ21のみを備える構成とする。具体的には、リザーバー105内にメインポンプ21のみを設け、図4に示すサブポンプ22および汲上げジェット手段103を取り付けない構成である。
さらに、リザーバー105の周壁に汲上げジェット122を設ける開口部126が第2プラグ127で閉塞される。
加えて、第2プラグ127に代えて汲上げジェット122を開口部126に設ける。
よって、車両用燃料供給装置100を、高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて燃料ポンプの個数(すなわち、車両の仕様)を選択する場合、鞍型燃料タンク11内の部品交換のみで変更が可能である。
交換部品は、サブポンプ22、副汲上配管55、汲上げジェット手段103および第1〜第2プラグ125,127である。
したがって、車両用燃料供給装置10は、高出力エンジンや省燃費エンジンに対応させて仕様を容易に変更することができる。
Claims (1)
- 鞍型燃料タンクに燃料を蓄える主室および副室の2室を形成し、それぞれの室に蓄えられた燃料をエンジンに供給する車両用燃料供給装置において、
前記主室に設けられたリザーバーと、
前記リザーバー内に設けられ、前記エンジンを通常の出力で駆動する通常負荷〜前記エンジンを高出力で駆動する高負荷の領域において駆動することにより前記リザーバーの前記燃料を汲み上げるメインポンプと、
前記メインポンプとともに前記リザーバー内に設けられ、前記高負荷の領域において駆動することにより前記リザーバー内の前記燃料を汲み上げるサブポンプと、
前記メインポンプに主汲上配管を介して連通されるとともに、前記サブポンプに副汲上配管を介して連通された状態で前記鞍型燃料タンク内に設けられ、前記鞍型燃料タンクの外側に設けられた前記エンジンに供給配管を介して連通されたストレーナと、
前記ストレーナに連通され、前記ストレーナの内圧を設定値に調圧し、前記各ポンプで汲み上げられた前記燃料のうち、余剰の燃料を前記リザーバーに戻すプレッシャーレギュレータと、
前記副室から前記主室内の前記リザーバーへ前記燃料を移送可能で、前記主室から前記リザーバーへ前記燃料を移送可能な移送手段と、を備えた車両用燃料供給装置であって、
前記移送手段は、
前記副室と前記ストレーナとを連通する第1移送配管と、
前記第1移送配管の途中に設けられた移送ジェットと、
前記移送ジェットに連通されて前記第1移送配管の燃料を前記リザーバーに導く第2移送配管と、
前記第1移送配管のうち前記ストレーナおよび前記移送ジェット間の部位に継手を介して連通された汲上げ配管と、
前記汲上げ配管の下端部に設けられて前記主室内の燃料を前記リザーバー内に汲み上げる汲上げジェットと、を備え、
前記通常負荷〜前記高負荷の領域において、
前記ストレーナから前記第1移送配管に分岐した燃料を前記第2移送配管に導き、導いた燃料で前記移送ジェットに負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して前記副室から前記リザーバーへ前記燃料を移送可能とし、
前記ストレーナから前記第1移送配管に分岐した燃料を前記汲上げ配管に導き、導いた燃料で前記汲上げジェットに負圧を発生させ、発生させた負圧を利用して前記主室から前記リザーバーへ前記燃料を移送可能としたことを特徴とする車両用燃料供給装置。
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