JP5284160B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
内燃機関に燃料を供給する2個の燃料ポンプが互いに隣接して燃料タンク内に配列され、前記燃料ポンプに構成部品が取り付けられてユニット化される燃料供給装置において、
2個の前記燃料ポンプが下方にそれぞれの燃料フィルタを備え、
前記それぞれの燃料フィルタが互いに上下に重なるとともに、前記2個の燃料ポンプの双方に上下方向に重なるように、2個の前記燃料ポンプを近接させて互いに上下にオフセットして配設し、
下方にオフセットさせることで生じさせた下位の前記燃料ポンプの上方空間に、前記構成部品が配置され、
上方にオフセットさせることで生じさせた上位の前記燃料ポンプの下方空間に、上位の前記燃料ポンプから下方に延び上側の前記燃料フィルタと連通する吸入管が配置されることで、上側の前記燃料フィルタを下位の前記燃料ポンプの下端に近接させた燃料供給装置とした。
また、プレッシャレギュレータの結合が外れるとしたら下方であるが、下方には燃料ポンプが位置してプレッシャレギュレータが抜け落ちるのを防止することができる。
本第1の実施の形態に係る燃料供給装置10は、自動二輪車に搭載される燃料タンク2内に配設される。
なお、本明細書中では、自動二輪車の車体を基準に前後左右を決めておくこととする。
燃料供給装置10は、この燃料タンク2の略水平な上壁2aに形成された円孔に上端部を嵌着して、燃料タンク内に垂設され、最下端は、燃料タンク2の略水平な底壁2bに近接している。
第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12は、互いに上下方向にオフセットしており、前側の第2燃料ポンプ12が下方にオフセットし、後側の第1燃料ポンプ11が上方にオフセットしている。
互いに上下方向にオフセットして前後に並設された第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12は、若干右寄りにシフトしてポンプケース15に収容される。
第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12からは、下方にそれぞれ第1吸入管11iと第2吸入管12iが延出し、底壁16を貫通している。
この第1燃料フィルタ21と第2燃料フィルタ22は、内部フレームにより不織布を扁平袋状に形成したものである。
第1燃料ポンプ11から下方に延出する第1吸入管11iが第1燃料フィルタ21の上側部に嵌入し内部フレームに結合されており、第2燃料ポンプ12から下方に延出する第2吸入管12iは、第1燃料フィルタ21の前側の切欠き21cを貫通している。
下側で燃料タンク2の底壁2bに近接する第2燃料フィルタ22の方が、第1燃料フィルタ21より、切欠き21cの分だけフィルタ面積が大きい。
したがって、第1吐出管11eと第2吐出管12eは、ジョイント管25によって内部が連通している。
プレッシャレギュレータ30は、第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12から吐出されジョイント管25内で合流した燃料の燃圧が所定以上になったときに開口して燃料の一部を下方に噴出して燃料タンク2内に戻す調圧装置である。
この導出接続管27に燃料パイプ(図示せず)が接続され、燃料パイプに導かれて内燃機関の吸気系に燃料が供給される。
有底円筒状をした上部蓋部材28は、底壁28aを上側にして円筒部28bの開口を下側に向けており、導出管26が円筒部28bの中心軸に同軸に上方に延びて上部蓋部材28の底壁28aを貫通して導出接続管27が突設される上端部を底壁28aより上方に突出して一体に形成されている。
上部蓋部材28の円筒部28bは、同軸のポンプケース15より外径が幾らか大きく、平面視でポンプケース15は上部蓋部材28に包含される(図3,図4参照)。
そして、燃料供給装置10の最下端の下側の第2燃料フィルタは、燃料タンク2の底壁2bに近接している。
そして、第1吐出管11eと第2吐出管12eに吐出された燃料は、ジョイント管25内で合流し、中央の導出管26に導かれて上昇し、導出管26の上端に突出され外部に露出した導出接続管27から燃料パイプに導出して内燃機関の吸気系に供給される。
ジョイント管25の左側面から矩形枠状に膨出してブラケット25bが形成されており、同ブラケット25bの前後に長尺矩形の左側面に液面計ユニット40の液面計本体41が取り付けられる。
この液面計本体41の左側面に突出した揺動中心軸42cを基端とした支持アーム42が径方向に屈曲し、さらに斜め左方に屈曲して延び、先端にフロート43が取り付けられている。
液面計本体41の前端の接続端子部44aからハーネス44が延出している。
本燃料供給装置100は、前記第1の実施の形態における液面計ユニット40の液面計本体41の取付位置を変えたものであり、そのためにジョイント管25の左側面にあったブラケット25bを、本ジョイント管105では右側面にブラケット105bを一体に形成している(図9参照)。
すなわち、液面計本体111の右側面に突出した揺動中心軸を基端とした支持アーム112が径方向に屈曲し、さらに液面計本体111の右側面に沿った状態で屈曲して前側に延びて、先端にフロート113が取り付けられている。
この液面計ユニット110とジョイント管105およびブラケット105b以外は、前記第1の実施の形態と同じ構造であり、同じ部材は同じ符号を用いて示す。
すなわち、図8を参照して、液面計本体111は、上方にオフセットした第1燃料ポンプ11と上下方向で一部が同じ高さ位置にあるので、下方にオフセットした第2燃料ポンプ12から上方に近接して液面計本体111が上方に突出することなくコンパクトに配置され、燃料供給装置100を小型化することができる。
本燃料供給装置150は、上方にオフセットする第1燃料ポンプ151が前側に配置され、下方にオフセットする第2燃料ポンプ152が後側に配置され、よってそれぞれの下方に互いに重なり合って配設される第1燃料フィルタ161と第2燃料フィルタ162は、前記第1の実施の形態のものとそれぞれ前後を逆にして使用している。
液面計本体181の右側面に突出した揺動中心軸を基端とした支持アーム182が径方向に屈曲し、さらに液面計本体111の右側面に沿った状態で屈曲して後側に延びて、先端にフロート183が取り付けられている。
本燃料供給装置150の以上記載した部材以外は、前記第1の実施の形態のものと同じであり、同じ部材は同じ符号を用いて示す。
すなわち、液面計本体181は、上方にオフセットした第1燃料ポンプ151と上下方向で一部が同じ高さ位置にあるので、下方にオフセットした第2燃料ポンプ152から上方に近接して液面計本体181が上方に突出することなくコンパクトに配置され、燃料供給装置150を小型化することができる。
本第4の実施の形態に係る燃料供給装置60は、自動二輪車の後部でシート下方の左右一対のシートレール51,51間に架設される燃料タンク52内に配設されるものであり、この燃料タンク52の略水平な底壁52bに形成された円孔に下端部を嵌着して、燃料タンク52内に立設される。
また、上方から下方に延びている後記する導出管76が、欠損部71cを貫通する。
そして、前記導出管76が、欠損部72cを貫通する。
ジョイント管75の前端は、下方にオフセットした第2燃料ポンプ72の上方に位置し、その下方に向いた開口部には、プレッシャレギュレータ80が基端側を嵌入して装着されている。
この導出接続管77に燃料パイプ(図示せず)が接続され、燃料パイプに導かれて内燃機関の吸気系に燃料が供給される。
下部蓋部材78の円筒部78bの外周にはフランジ状に環状取付座79が突出して形成されている。
そして、第1吐出管61eと第2吐出管62eに吐出された燃料は、ジョイント管75内で合流し、中央の導出管76に導かれて下降し、導出管76の下端に突出され外部に露出した導出接続管77から燃料パイプに導出して内燃機関の吸気系に供給される。
ジョイント管75の左側面から矩形枠状に膨出してブラケット75bが形成されており、同ブラケット75bの前後に長尺矩形の左側面に液面計ユニット90の液面計本体91が取り付けられる。
この液面計本体91の左側面に突出した揺動中心軸92cを基端とした支持アーム92が径方向に屈曲し、さらに斜め左方に屈曲して延び、先端にフロート93が取り付けられている。
液面計本体91の前端の接続端子部94aからハーネス94が延出している。
この場合、上方にオフセットした燃料ポンプの下面とその下方の燃料フィルタとの間の空間に構成部品を配置する。
60…燃料供給装置、61…第1燃料ポンプ、61e…第1吐出管、62…第2燃料ポンプ、62e…第2吐出管、71…第1燃料フィルタ、72…第2燃料フィルタ、75…ジョイント管、78…下部蓋部材、79…環状取付座、80…プレッシャレギュレータ、90…液面計ユニット、91…液面計本体、92…支持アーム、93…フロート、
100…燃料供給装置、105…ジョイント管、110…本液面計ユニット、111…液面計本体、112…支持アーム、113…フロート、
150…燃料供給装置、151…第1燃料ポンプ、152…第2燃料ポンプ、161…第1燃料フィルタ、162…第2燃料フィルタ、165…ジョイント管、170…プレッシャレギュレータ、180…液面計ユニット、181…液面計本体、182…支持アーム、183…フロート。
Claims (9)
- 内燃機関に燃料を供給する2個の燃料ポンプが互いに隣接して燃料タンク内に配列され、前記燃料ポンプに構成部品が取り付けられてユニット化される燃料供給装置において、
2個の前記燃料ポンプが下方にそれぞれの燃料フィルタを備え、
前記それぞれの燃料フィルタが互いに上下に重なるとともに、前記2個の燃料ポンプの双方に上下方向に重なるように、2個の前記燃料ポンプを近接させて互いに上下にオフセットして配設し、
下方にオフセットさせることで生じさせた下位の前記燃料ポンプの上方空間に、前記構成部品が配置され、
上方にオフセットさせることで生じさせた上位の前記燃料ポンプの下方空間に、上位の前記燃料ポンプから下方に延び上側の前記燃料フィルタと連通する吸入管が配置されることで、上側の前記燃料フィルタを下位の前記燃料ポンプの下端に近接させたことを特徴とする燃料供給装置。 - 前記構成部品は、前記各燃料ポンプの上方に突出する吐出通路を互いに連通するジョイント管に結合されるプレッシャレギュレータであることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記プレッシャレギュレータの戻し燃料の噴出方向を下方としたことを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
- 前記プレッシャレギュレータは、前記吐出通路と上下方向で少なくとも一部が同じ高さ位置にあることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置。
- 液面計ユニットにおける先端にフロートを固着した支持アームの基端を揺動自在に軸支する液面計本体が、前記ジョイント管に沿って配設され、
前記プレッシャレギュレータと前記液面計本体が、上下方向で略同じ高さ位置にあることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料供給装置。 - 前記燃料供給装置の燃料タンクに固定する取付座は、平面視で前記2個の燃料ポンプを囲繞するとともに、平面視で前記プレッシャレギュレータと重なることを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の燃料供給装置。
- 前記構成部品(181)は、液面計ユニットにおける先端にフロートを固着した支持アームの基端を揺動自在に軸支する液面計本体であることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記燃料供給装置の燃料タンクに固定する取付座は、平面視で前記2個の燃料ポンプを囲繞するとともに、前記液面計本体を内側に収めることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給装置。
- 前記液面計本体は、上方にオフセットした燃料ポンプと上下方向で一部が同じ高さ位置にあることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃料供給装置。
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