JP2013044269A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の燃料フィルタを連結する連結配管に燃料を容易に導入でき、連結配管からの気体の排出性の高い燃料供給装置を得る。
【解決手段】燃料タンク本体14内には複数の燃料フィルタ16が備えられる。燃料フィルタ16を連結する連結配管62は、燃料フィルタ16のそれぞれの側面16Sで燃料フィルタ16に連結される。燃料フィルタ16の少なくとも1つから、燃料ポンプモジュール32により燃料が送出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置に関し、さらに詳しくは、燃料タンク内の燃料を機関等に供給するための燃料供給装置に関する。
燃料タンク内の燃料を機関等の外部装置に供給する燃料供給装置には、燃料タンク本体内に燃料フィルタを備えるようにし、燃料フィルタで異物が除去された燃料を燃料タンク本体から外部に送出するようにしたものがある。たとえば特許文献1には、燃料吸上管の先端部を分岐させ、先端部のそれぞれにサクションフィルタを形成した燃料供給装置が記載されている。
しかし、特許文献1の構造では、燃料吸上管がサクションフィルタの上方でサクションフィルタに連結されているため、燃料の吸上げ時(外部への送出時)に、サクションフィルタ内の燃料を持ち上げる必要があり、燃料吸上管に燃料が導入されにくくなる。また、燃料吸上管に気体が一旦溜まると、この気体を燃料吸上管から排出することが困難になる。
特開2010−236435号公報
本発明は上記事実を考慮し、複数の燃料フィルタを連結する連結配管に燃料を容易に導入でき、連結配管からの気体の排出性の高い燃料供給装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、 燃料を収容する燃料タンク本体と、前記燃料タンク本体の底面に沿って複数備えられ、それぞれ袋状に形成されて内部への燃料透過時に燃料中の異物の通過を制限する燃料フィルタと、複数の前記燃料フィルタに対し、それぞれの燃料フィルタの側部又は側部より下方の位置で連結され、燃料フィルタ間の燃料移動を可能にする連結配管と、前記燃料フィルタの少なくとも1つから前記燃料タンクの外部へ燃料を送出するための送出手段と、を有する。
この燃料供給装置では、燃料タンク本体内に、燃料タンク本体の底面に沿って配置された複数の燃料フィルタを有しており、燃料フィルタは、連結配管で連結されている。したがって、燃料フィルタによってろ過された燃料が燃料フィルタ間を移送され、燃料フィルタの少なくとも1つに設けられた送出手段により、外部の機関等へ送出される。
連結配管は、それぞれの燃料フィルタにおいて、側部又は側部より下方の位置で連結されている。したがって、たとえば、連結配管が燃料フィルタの上部で連結された構成と比較して、より燃料が連結配管内に流入しやすくなると共に、連結配管からの気体の排出性も高くなる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記燃料タンク本体の水平状態において、前記連結配管の内面の最も高い連結配管最高位置が、該連結配管によって連結される複数の燃料フィルタにおける燃料フィルタ上面よりも低くされている。
連結配管の一部が、この連結配管によって連結される複数の燃料フィルタの上面(燃料フィルタ上面)よりも高くなっていると、この高い部分に気体が滞留しやすい。これに対し、請求項2に記載に発明では、連結配管の内面の最も高い部位である連結配管最高位置が、フィルタ上面よりも低いので、連結配管内の気体の滞留を抑制することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、複数の前記燃料フィルタのそれぞれが、上下に配置された2枚の濾材を備え、前記2枚の濾材の間に前記連結配管の端部が保持されている。
2枚の濾材を上下に配置することで、複数の燃料フィルタのそれぞれを簡単な構造で実現できる。
また、2枚の濾材の間に連結配管の端部が保持されることで、燃料フィルタと連結配管とが一体化される。このため、燃料フィルタと連結配管とが別体とされた構成と比較して、燃料タンク本体内へ搭載しやすくなる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記2枚の濾材の間に、これら濾材の間隔を維持する間隔維持部材が備えられ、前記連結配管が、前記間隔維持部材と一体化されている。
間隔維持部材によって、2枚の濾材の間隔を維持することで、このような間隔維持部材がない構成と比較して、燃料フィルタ内により多くの燃料を貯留できる。
連結配管は、間隔維持部材と一体化されているので、これらが別体とされた構成と比較して、部品点数が少なくなる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記間隔維持部材と前記連結配管の間に設けられ、変形により間隔維持部材と連結配管との相対移動を許容する変形部、を有する。
間隔維持部材と連結配管との間に設けられた変形部の変形により、これらの相対移動が許容されるので、たとえば、間隔維持部材から連結配管への振動伝達を抑制できる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記連結配管が、前記燃料タンク本体の側面視で略直線状とされている。
連結配管は、燃料タンク本体の側面視で略直線状とされているので、連結配管からの気体の排出性が高くなる。
ここでいう「側面視で略直線状」とは、側面視で連結配管が燃料フィルタ間で曲がることなく完全に直線状になっている構造が含まれる。たとえば、燃料タンク本体の底面が平坦である場合、燃料タンクの底面に沿って連結配管を配置した構造が該当する。
また、このように完全に直線状になっている構造のほかに、連結配管に、局所的に上方に突出した部分(山状の部分)が存在しない程度に曲がっている構造も含まれる。換言すれば、連結配管の長手方向において端部を除くすべての位置で、いずれかの端部に向かって連結配管は水平になっているか若しくは上昇しており(降下する部分が存在しない)、連結配管の内部から気体が排出されやすくなっている。
本発明は上記構成としたので、複数の燃料フィルタを連結する連結配管に燃料を容易に導入することが可能で連結配管からの気体の排出性の高い燃料供給装置が得られる。
本発明の第1実施形態の燃料供給装置を燃料タンク本体と共に示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を構成するサブタンクを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を構成するサブタンクを部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を構成するサブタンクを示す図3の4−4線断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料供給装置を構成するサブタンクを部分的に拡大して示す断面図である。 (A)及び(B)はいずれも、本発明における燃料フィルタと連結配管との連結部分の構造を例示する説明図である。
図1には、本発明の第1実施形態の燃料供給装置12の概略構成が示されている。この燃料供給装置12は、燃料が収容される燃料タンク本体14を有している。燃料タンク本体14は、たとえば略箱状に形成されており、上面14Uの角部近傍に、インレット配管26が接続されている。インレット配管26を通じて、燃料を燃料タンク本体14内に給油できる。
燃料タンク本体14の内部には、図2に示すように、燃料タンク本体14の底面14Bに沿って配置された複数のサブタンク15が備えられている。本実施形態では、サブタンク15の数を2つとしている。以下において、2つのサブタンク15を区別する場合は、第1サブタンク15A、第2サブタンク15Bとする。第1サブタンク15Aには、燃料ポンプモジュール32が備えられており、この点で、燃料ポンプモジュール32が備えられていない第2サブタンク15Bと異なっている。
サブタンク15のそれぞれは、燃料フィルタ16と、この燃料フィルタ16の上方に配置された貯留部材18とを有している。
図2及び図3に示すように、燃料フィルタ16は、上下に配置された2枚の濾布(上側濾布16Uと下側濾布16L)を有している、本実施形態では、上側濾布16Uと下側濾布16Lとは、2枚の略同形状(たとえば四角形状等の多角形状であっても良いし、円形や楕円形などでも良い)に形成されている。上側濾布16Uと下側濾布16Lにおいて、それぞれの外周部分を、溶着や接着等により接合することで、全体として偏平な直方体形状の燃料フィルタ16を構成している。
燃料フィルタ16の4つの側面16Sはいずれも、燃料タンク本体14の底面14Bに対し略垂直になっているが、後述するように、第1サブタンク15の燃料フィルタ16と、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16とが互いに対向する側面16Sにでは、一部に非接合部分を設けている。非接合部分には、結合ポート64が挿通されている。
そして、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間に間隔維持部材52が配置されることで、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間に、燃料を収容するための空間が構成された、偏平な袋状(閉曲面状)の燃料フィルタ16となっている。
上側濾布16Uと下側濾布16Lとは、袋状とされた燃料フィルタ16の外側から内側へと燃料を通過させるが、その際に燃料中の異物を除去し、燃料フィルタ16の内部には異物が流入しないようにする作用を有する材料(たとえば織布、不織布、多孔質性樹脂、メッシュ状の部材等など)で構成されている。
燃料フィルタ16は、このように上側濾布16Uあるいは下側濾布16Lを通過した燃料GSを、その内部に貯留させることができる。さらに、燃料フィルタ16の少なくとも一部が燃料タンク本体14内の燃料GSに浸漬されている状態では、図3に示したように、燃料フィルタ16の表面に燃料による油膜LMが形成されて維持されるようになっている。
燃料フィルタ16(特に下側濾布16L)は、燃料タンク本体14の底面14Bに沿って略平行になるように配置されており、底面14Bとの隙間を通じて燃料を燃料フィルタ16内に流入させることができる。
図3に示すように、上側濾布16Uと下側濾布16Lとは異なる材質とされており、特に、上側濾布16Uの圧力損失が下側濾布16Lの圧力損失よりも大きくなるように、これら濾布の材質が選択されている。ここでいう「圧力損失」は、上側濾布16Uあるいは下側濾布16Lを燃料が通過するとき(たとえば後述する燃料ポンプ本体42の駆動時)の、通過前後の圧力差である。したがって、下側濾布16Lは上側濾布16Uよりも相対的に燃料を通過させ易くなっている。本実施形態では、このように圧力損失に差を設けるために、上側濾布16Uは、下側濾布16Lよりも不織布の空隙の総面積が小さい構造とされている。
間隔維持部材52は、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間において、水平方向に配置された互いに平行な複数の横骨片56Aと、これら横骨片56Aと直交するように水平方向に配置された互いに平行な複数の縦骨片56Bとを有する形状とされている。そして、これらの骨片が上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間の間に位置することで、上側濾布16Uと下側濾布16Lとが、骨片が存在する部分では上下方向に非接触となり、燃料を収容するための上記した空間が構成されるようになっている。
サブタンク15は、燃料フィルタ16の上側に位置するサブタンク上側部材15Uと、燃料フィルタ16の下側に位置するサブタンク下側部材15Lとを有している。サブタンク上側部材15Uと、サブタンク下側部材15Lは、それぞれの外周部分で、上側濾布16U及び下側濾布16Lの外周部分を上下方向に挟み込んでいる。
このように、サブタンク上側部材15Uとサブタンク下側部材15Lとで燃料フィルタ16を挟み込むことで、燃料フィルタ16の形状を維持すると共に、強度を確保している。また、燃料タンク本体14内において、所定位置(底面14Bに沿った位置)に安定的に配置できるようになる。
サブタンク上側部材15Uは、平面視(図3矢印A方向視)にて、燃料フィルタ16の周囲に位置する縦壁部20を有している。縦壁部20は、たとえば扁平な筒状に形成されている。縦壁部20の上端からは、平面視にて中心に向かう方向に、蓋板部22が延出されている。
本実施形態では、縦壁部20、蓋板部22、及び燃料フィルタ16の上側濾布16Uによって、貯留部材18が構成されている。換言すれば、貯留部材18の底部の少なくとも一部(本実施形態では全部)が、上側濾布16Uによって構成されていることになる。貯留部材18内には、燃料フィルタ16の上方において燃料を貯留することが可能とされる。
蓋板部22の略中央には、蓋板部22を厚み方向に貫通する流入孔24が形成されている。流入孔24を通じて、貯留部材18内に燃料を流入させることができる。
特に、第1サブタンク15では、流入孔24の中央部分に、燃料ポンプモジュール32を構成する燃料吸引配管44Aが挿通されている。流入孔24の内寸は、燃料吸引配管44Aの外径よりも大きくされている。流入孔24の孔縁と燃料吸引配管44Aとは非接触で隙間28が構成されており、この流入孔24を通じて燃料タンク本体14内の燃料が貯留部材18の内部に流入可能となっている。流入孔24は、燃料吸引配管44Aを挿通するための挿通孔を兼ねているので、このような挿通孔をあらためて形成する必要がなく、構造の簡素化が図られている。
サブタンク下側部材15Lは、下側濾布16Lよりも下方に位置する底板部46を有している。底板部46は略格子状に形成されており、厚み方向に貫通する複数の挿通孔48が形成されている。この挿通孔48を通じて、燃料タンク本体14内の燃料GSを、燃料フィルタ16の内部に流入させることができる。
図1及び図2に示すように、第1サブタンク15Aにおける貯留部材18の上方には燃料ポンプモジュール32が備えられている。燃料ポンプモジュール32は、燃料ポンプ本体42を有している。本実施形態では、燃料ポンプ本体42は、ブラケット42Bにより、第1サブタンク15Aの上方に支持されている。
燃料ポンプ本体42の一方の側面からは下方に向かって燃料吸引配管44Aが延出されている。燃料吸引配管44Aの下端は、間隔維持部材52から上側濾布16Uを貫通して上方に突出する接続管52Cに接続されることで、燃料フィルタ16内に開口されている。また、燃料ポンプ本体42の他方の側面からは、上方に向かう燃料吐出配管44B(図1参照)が、燃料タンク本体14の外部に延出されている。燃料ポンプ本体42の駆動により、燃料吸引配管44Aで燃料を吸引し、燃料吐出配管44Bから、図示しないエンジンに供給できるようになっている。
第1サブタンク15Aと第2サブタンク15Bとがそれぞれ対向する側面16Sには、それぞれの燃料フィルタ16に結合ポート64が取り付けられている。結合ポート64は全体として略円筒状とされ、内端64Nが燃料フィルタ16の内部に開口している。また、結合ポート64の外端64Gは、燃料フィルタ16の外部で開口している。
結合ポート64が存在している部分では、上側濾布16Uがサブタンク上側部材15Uと結合ポート64の間に挟持されている。また、下側濾布16Lがサブタンク下側部材15Lと結合ポート64の間に挟持されている。
結合ポート64の長手方向(軸方向)の中間部分には、接合フランジ64Fが形成されている。接合フランジ64Fは、サブタンク上側部材15U及びサブタンク下側部材15Lに接合されており、これによって、結合ポート64が燃料フィルタ16の側面16Sにおいて位置決めされて固定されている。換言すれば、結合ポート64は、上側濾布16Uと下側濾布16Lの間に保持されることで、燃料フィルタ16と一体化されている。これにより、燃料フィルタ16と結合ポート64とが別体とされた構成と比較して、部品点数が少なくなっている。
第1サブタンク15Aの結合ポート64と、第2サブタンク15Bの結合ポート64の間には、移送配管66が接続されている。そして、本発明の連結配管62が、結合ポート64と移送配管66とを有する構造として構成されている。すなわち、第1サブタンク15の燃料フィルタ16と、第2サブタンク15の燃料フィルタ16とが、連結配管62によって連結されており、結合ポート64及び移送配管66の内部を通じて燃料移動が可能となる。
連結配管62は、図1から分かるように、燃料タンク本体14の側面視で、略直線状とされている。特に本実施形態では、移送配管66を、燃料タンク本体14の底面14Bと略平行に配置している。燃料タンク本体14は、底面14Bが略水平になるように車両に搭載されるため、移送配管66も略水平の状態で車両に搭載される。そして、連結配管62の全体が、燃料タンク本体14への燃料の初期給油時(詳細は後述する)よりも下方に位置している。
ここで、図3に示すように、連結配管62において、内面の最も高い位置である連結配管最高位置62H(図示の例では結合ポート64の内周面の最高位置)が、燃料フィルタ上面16Hよりも低くなるように、移送配管66及び結合ポート64の位置が決められている。
また、本実施形態では、連結配管62を全体で見たとき、上記したように略直線状となっており、局所的に上方に位置する部分(たとえば、山状に曲がった部分)や、下方に位置する部分(たとえば、谷状に曲がった部分)が存在しない形状とされている。実質的には、連結配管62は全体として略直線状に形成されており、上方あるいは下方に曲がった部分が存在しない形状とされている。
次に、本実施形態の燃料供給装置12の作用を説明する。
燃料タンク本体14内において、貯留部材18の流入孔24よりも高い液位で燃料GSが存在している状態では、隙間28を通じて流入した燃料が貯留部材18内に貯留されている。また、この状態で、燃料フィルタ16内にも燃料が存在している。
ここで、燃料ポンプモジュール32が駆動されると、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内の燃料が燃料吸引配管44A及び燃料吐出配管44Bを通じて外部(機関等)に送出される。第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内には、上側濾布16U及び下側濾布16Lを通過して燃料GSが流入可能である。また、貯留部材18内には、隙間28を通じて燃料タンク本体14内の燃料GSが流入する。さらに、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16内の燃料GSも、連結配管62を通じて第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内に流入する。
そして、燃料タンク本体14内の燃料量が少なくなった状態においても、第1サブタンク15Aと第2サブタンク15Bの少なくとも一方の燃料フィルタ16の一部が燃料GSに浸漬されていれば、燃料フィルタ16の表面に、燃料GSによる油膜LMが形成され維持されている。本実施形態では、燃料フィルタ16を燃料タンク本体14の底面14Bに沿って配置しているので、燃料タンク本体14内の燃料が燃料フィルタ16(下側濾布16L)に接触した状態を、より確実に維持可能となっている。
ここで、車両の加減速時、旋回時等において、燃料タンク本体14内の燃料GSが偏在した場合を想定する。このとき、たとえば、燃料タンク本体14内の燃料GSが、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16から離れてしまっても、第1サブタンク15Aの貯留部材18内に燃料GSが貯留されていれば、燃料フィルタ16の表面の油膜LMは維持される。同様に、燃料タンク本体14内の燃料GSが、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16から離れてしまっても、第2サブタンク15Bの貯留部材18内に燃料GSが貯留されていれば、燃料フィルタ16の表面の油膜LMは維持される。
また、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16内に燃料GSが存在していれば、この燃料GSが連結配管62を通じて第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内に流入する。
特に、本実施形態では、燃料タンク本体14内にサブタンク15を複数(2つ)配置している。したがって、サブタンク15を1つのみ配置した構成と比較して、サブタンク15の燃料フィルタ16が燃料タンク本体14内の燃料GSに浸漬した状態を、より確実に維持可能となる。
ここで、本実施形態において、燃料タンク本体14内に燃料GSが全くない状態を想定する。たとえば、自動車を製造工場において製造した直後に、このように燃料タンク本体14内に燃料GSが無い状態になる。この状態における燃料タンク本体14への給油を、以下では「初期給油」という。
初期給油時には、インレット配管26から燃料タンク本体14に流入した燃料GSの液面は、燃料タンク本体14の底面14Bと平行な状態を維持しつつ上昇する。そして、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内、及び、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16内に入る。
さらに燃料GSは、燃料フィルタ16内から、結合ポート64を経て移送配管66に流入する。本実施形態では、結合ポート64を、燃料フィルタ16に対し側面16Sに連結している。このため、たとえば、結合ポート64を燃料フィルタ16の上面(上側濾布16Uが略水平になっている部分)連結した構成と比較して、燃料フィルタ16内の燃料GSが結合ポート64内に流入しやすくなっている。初期給油前には、連結配管62内に気体(空気)が存在しているが、初期給油において連結配管62にスムーズに燃料GSが流入することで、連結配管62内での気体の滞留を抑制でき、気体を確実に排出することも可能になる。
特に、本実施形態では、連結配管62を全体で見たとき、途中において、局所的に上方に位置する部分が存在しない。すなわち、局所的に上方に位置する部分(山部)が存在していると、気体がこの部分に滞留しやすいが、本実施形態では、連結配管62への気体の滞留を抑制できる。
初期給油により、連結配管62が液没した状態では、連結配管62から気体をより確実に排除することが可能である。
図5には、本発明の第2実施形態の燃料供給装置82が、部分的に拡大して示されている。第2実施形態の燃料供給装置82の全体的構成は、第1実施形態の燃料供給装置12と略同一とされているので、詳細な説明を省略する。
第2実施形態の燃料供給装置82では、燃料フィルタ16内の間隔維持部材52と結合ポート64とが、連結部84を介して連結されている。すなわち、間隔維持部材52と結合ポート64とが、連結部84を間に挟む形で一体化されている。
連結部84は、本実施形態では側方から見て略U字状に形成されている。また、連結部84の厚みは、間隔維持部材52と結合ポート64との相対移動を、連結部84の弾性変形によって吸収できる程度に薄くされている。
このような構成とされた第1実施形態の燃料供給装置82においても、第1実施形態の燃料供給装置12と同様の作用効果を奏するが、さらに、間隔維持部材52と結合ポート64とが一体化されているので、第1実施形態の燃料供給装置12と比較して、さらに部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
また、第2実施形態の燃料供給装置82では、連結部84の弾性変形により、間隔維持部材52から結合ポート64への振動伝達を吸収できる。たとえば、間隔維持部材52には、燃料吸引配管44Aが接続されているため、燃料ポンプ本体42の駆動時の振動が間隔維持部材52に伝わるおそれがある。ここで、間隔維持部材52と結合ポート64とが変形不能な連結部により連結されていると、間隔維持部材52の振動が結合ポート64からサブタンク下側部材15Lを経て燃料タンク本体14の底面14Bに伝わり、車体あるいは車室内へも振動が伝わるおそれがある。これに対し、第2実施形態では、間隔維持部材52から結合ポート64への振動伝達を連結部84が吸収するため、振動がサブタンク下側部材15Lや燃料タンク本体14の底面14Bに伝わりにくくなり、車体あるいは車室内への振動も抑制できる。
なお、図5に示した第2実施形態では、第1サブタンク15において間隔維持部材52と結合ポート64とが連結部84により連結されて一体化された例を挙げているが、第2サブタンク15においても同様に、間隔維持部材52と結合ポート64とを連結部84によって連結し一体化してもよい。
なお、第2サブタンク15に連結部84を設ける場合、第2サブタンク15には燃料ポンプ本体42が取り付けられていないので、間隔維持部材52と結合ポート64との相対移動を吸収可能な形状にする必要はない。
上記各実施形態では、図3及び図5から分かるように、燃料フィルタ16が燃料タンク本体14の底面14Bに対し略垂直な側面16Sを備える形状とされた例において、この側面16Sに結合ポート64(連結配管62)を連結した例を挙げている。本発明としては、要するに、燃料フィルタ16の上面16T以外の箇所に連結配管62が連結されていれば、上面16Tに連結された構成と比較して、燃料フィルタ16内の燃料が連結配管62に流入しやすくなる。
たとえば、図6(A)に示すように、燃料フィルタ16の側面16Sが、燃料タンク本体14の底面14Bに対し傾斜している構造であっても、側面16Sに連結配管62を連結すればよい。
また、図6(B)に示すように、燃料フィルタ16の底面16Bに連結配管62を連結してもよい。この構成では、結合ポート64及び移送配管66(図3等参照)において、燃料タンク本体14の底面14Bと燃料フィルタ16の底面16Bとの間に位置する部分を偏平な偏平部62Fとすれば、連結配管62の流路断面積を大きく確保しつつ、燃料フィルタ16の底面16Bを燃料タンク本体14の底面14Bに接近させて配置できる。
図6(A)及び図6(B)の構造は、連結配管62によって連結される燃料フィルタ16の1つにのみ採用されていてもよいが、すべての燃料フィルタ16との連結部分に採用されていてもよい。
要するに、連結配管62としては、燃料タンク本体14の側面視で、局所的に上方に突出する部分が存在しない程度に「略直線状」とされていれば、わずかに曲がっている部分があってもよい。すなわち、局所的に上方に突出する部分がないため、連結配管62の長手方向のすべての位置において、連結配管62の端部のいずれかに向かって、水平になっているか、若しくは上昇していることになる。連結配管62の中間部分に、端部に向かって降下している部分(高さの極大部分)が存在していると、この極大部分にある気体は、連結配管62の長手方向に沿って移動しづらくなる。しかし、連結配管62が「略直線状」とされていれば、このように連結配管62の内部の気体が滞留することが抑制され、気体の排出性が高い。
上記では、燃料タンク本体14内に燃料フィルタ16を2つ有する燃料供給装置を挙げているが、3つ以上の燃料フィルタ16(サブタンク15)を備える構成に適用することも可能である。
上記において、第1サブタンク15における貯留部材18と燃料吸引配管44Aとの関係は、上記したものに限定されない。たとえば、燃料吸引配管44Aが、蓋板部22の流入孔24と異なる位置で蓋板部22を貫通する構造でもよい。
また、貯留部材18が、燃料フィルタ16の一部を覆わない(上方から見て、燃料フィルタ16の一部が貯留部材18から外側にはみ出している)構成としてもよい。この場合には、第1サブタンク15において、燃料吸引配管44Aを、燃料フィルタ16のはみ出し部分(貯留部材18の外部)に接続すれば、蓋板部22を貫通しない構造とすることが可能である。
本発明の「送出手段」として、上記では、燃料ポンプ本体42を有する燃料ポンプモジュール32を挙げているが、たとえば、燃料タンク本体14の外部から負圧によって燃料を送出する構成では、燃料ポンプ本体42は不要である。
12 燃料供給装置
14 燃料タンク本体
15 サブタンク
16 燃料フィルタ
16U 上側濾布(濾材)
16L 下側濾布(濾材)
16S 側面
16H 燃料フィルタ上面
32 燃料ポンプモジュール(送出手段)
52 間隔維持部材
62 連結配管
62H 連結配管最高位置
64 結合ポート
66 移送配管
82 燃料供給装置
84 連結部
GS 燃料
LM 油膜

Claims (6)

  1. 燃料を収容する燃料タンク本体と、
    前記燃料タンク本体の底面に沿って複数備えられ、それぞれ袋状に形成されて内部への燃料透過時に燃料中の異物の通過を制限する燃料フィルタと、
    複数の前記燃料フィルタに対し、それぞれの燃料フィルタの側部又は側部より下方の位置で連結され、燃料フィルタ間の燃料移動を可能にする連結配管と、
    前記燃料フィルタの少なくとも1つから前記燃料タンクの外部へ燃料を送出するための送出手段と、
    を有する燃料供給装置。
  2. 前記燃料タンク本体の水平状態において、前記連結配管の内面の最も高い連結配管最高位置が、該連結配管によって連結される複数の燃料フィルタにおける燃料フィルタ上面よりも低くされている請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 複数の前記燃料フィルタのそれぞれが、上下に配置された2枚の濾材を備え、
    前記2枚の濾材の間に前記連結配管の端部が保持されている請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記2枚の濾材の間に、これら濾材の間隔を維持する間隔維持部材が備えられ、
    前記連結配管が、前記間隔維持部材と一体化されている請求項3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記間隔維持部材と前記連結配管の間に設けられ、変形により間隔維持部材と連結配管との相対移動を許容する変形部、を有する請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記連結配管が、前記燃料タンク本体の側面視で略直線状とされている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
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