JP5724777B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置に関し、さらに詳しくは、燃料タンク内の燃料を機関等に供給するための燃料供給装置に関する。
燃料タンク内の燃料を機関等の外部装置に供給する燃料供給装置には、燃料タンク本体内に燃料フィルタを備えるようにし、燃料フィルタで異物が除去された燃料を燃料タンク本体から外部に送出するようにしたものがある。たとえば特許文献1には、燃料吸上管の先端部を分岐させ、先端部のそれぞれにチェックバルブを備えると共に、チェックバルブの吸入口にサクションフィルタを設置した燃料供給装置が記載されている。チェックバルブは、その上流側に燃料タンク内の圧力ヘッドが作用すると開弁するようになっている。
しかし、特許文献1の構造では、燃料タンク内の燃料が移動した場合に生じる力の向きが、チェックバルブを開弁する負圧の向きと等しい。このため、不用意にチェックバルブが開弁されると気体を吸い込んでしまうおそれがある。
特開2010−236435号公報
本発明は上記事実を考慮し、燃料タンク本体内の燃料が傾斜した場合でも、送出手段への気体の吸い込みを抑制することの可能な燃料供給装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、燃料を収容する燃料タンク本体と、前記燃料タンク本体の底面に沿って複数備えられ、袋状に形成され内部への燃料透過時に燃料中の異物の通過を制限する燃料フィルタと、複数の前記燃料フィルタのそれぞれの内部に燃料吸引口を有し前記燃料フィルタの内部から前記燃料タンク本体の外部へ燃料を送出するための送出配管と、複数の前記燃料フィルタのそれぞれの内部において前記燃料吸引口に設けられ、前記燃料タンク本体内で燃料が移動すると回転し、該回転の回転角度が所定範囲内では前記燃料フィルタ内と前記送出配管とを連通し、回転体の回転角度が該所定範囲を超えると燃料フィルタと送出配管とを非連通にする回転体と、前記燃料タンク本体内で燃料が移動する側では、前記燃料フィルタと前記送出配管とを非連通にする方向への回転体の回転を阻止するストッパと、を有する。
この燃料供給装置では、燃料フィルタによって燃料をろ過することができる。燃料フィルタ内の濾過された燃料は、送出手段により、燃料タンク本体の外部、たとえば機関等へ送出される。
送出配管には、回転体が設けられている。回転体は、燃料タンク本体内で燃料が移動すると回転する。そして、回転体は、回転角度が所定範囲内では燃料フィルタ内と送出配管とを連通するので、燃料フィルタ内から燃料を送出できる。回転体の回転角度が所定範囲を超えると燃料フィルタと送出配管とを非連通にするので、燃料フィルタ内から送出手段への燃料の移動経路が閉じられるので、送出手段への気体の吸い込みを抑制することができる。
燃料フィルタを燃料タンク本体内に複数備えることで、燃料タンク本体内で燃料が偏在した場合でも、燃料フィルタのいずれかに燃料が接触している状態を実現しやすくなる。
回転体は、複数の燃料フィルタのそれぞれの内部において燃料吸引口に設けられているので、回転体の回転角度が所定範囲を超えた場合に、燃料吸引口において燃料フィルタ内と送出配管とが非連通とされ、送出手段への燃料の吸い込みを抑制することができる。
したがって、燃料タンク本体内の燃料の移動により、燃料が相対的に早く離間した燃料フィルタ内の回転体は、回転により燃料フィルタと送出配管とを非連通にするので、送出手段への燃料の吸い込みを確実に抑制することができる。これに対し、燃料が相対的に遅くまで接触した燃料フィルタ内の回転体の回転は、ストッパにより抑制される。したがって、燃料フィルタに接触している燃料から、燃料吸引口を通じて燃料を吸引できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記回転体を貫通して形成され、前記回転角度が前記所定範囲を超えると送出配管と交差する角度となる燃料通路、を有する。
回転体に燃料通路を設ける簡単な構成で、回転体の回転を利用して、燃料フィルタと送出配管との連通・非連通を切り替えることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記回転体が前記送出配管の端部に設けられている。
回転体を送出配管の端部に設けることで、送出配管の中間部分に設けた構成と比較して、構造を簡素化できる。また、回転体は送出配管の端部に設けられているので、送出配管への燃料の入口部分で、気体の吸い込みを抑制できる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記燃料タンク本体が、前記複数の燃料フィルタの並び方向の外側に位置する側壁を備え、前記ストッパが前記回転体の回転中心に対し下側で且つ前記側壁側に配置される。
したがって、燃料が移動する反対側での回転体の回転を、ストッパを用いて効果的に阻止できる。
本発明は上記構成としたので、燃料タンク本体内の燃料が傾斜した場合でも、送出手段への気体の吸い込みを抑制することの可能な燃料供給装置が得られる。
本発明の第1実施形態の燃料供給装置を燃料が移動していない状態で示し、(A)は全体を示す概略構成図、(B)は主室内における回転体及びその近傍の断面図、(C)は副室内における回転体及びその近傍の断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を部分的に拡大して示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置の回転体を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を左方向へ燃料が移動した状態で示し、(A)は全体を示す概略構成図、(B)は主室内における回転体及びその近傍の断面図、(C)は副室内における回転体及びその近傍の断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を右方向へ燃料が移動した状態で示し、(A)は全体を示す概略構成図、(B)は主室内における回転体及びその近傍の断面図、(C)は副室内における回転体及びその近傍の断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料供給装置を部分的に拡大して示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料供給装置の回転体を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料供給装置を示し、(A)は全体を示す概略構成図、(B)は燃料が移動していない状態での回転体及びその近傍の断面図、(C)は左方向へ燃料が移動した状態での回転体及びその近傍の断面図である。
図1には、本発明の第1実施形態の燃料供給装置12の概略構成が示されている。この燃料供給装置12は、燃料が収容される燃料タンク本体14を有している。本実施形態の燃料タンク本体14は中空の箱状に形成されているが、底面14Sの中央部分からは上方に向けて膨出する山部14Mが形成されており、内部が主室14A及び副室14Bに区画された構造(いわゆる鞍型タンク)となっている。
燃料タンク本体14の上面14Uの角部近傍には、図示しないインレット配管が接続されている。このインレット配管を通じて、燃料を燃料タンク本体14内(主に主室14A)に給油できる。
燃料タンク本体14の内部には、主室14A及び副室14Bのそれぞれに対応して、燃料タンク本体14の底面14Sに沿って配置された複数のサブタンク15が備えられている。本実施形態では、サブタンク15の数を、主室14A及び副室14Bのそれぞれに1つずつ、合計で2つとしている。以下において、2つのサブタンク15を区別する場合は、主室14A側のサブタンク15を第1サブタンク15A、副室14B側のサブタンク15を第2サブタンク15Bとする。
第1サブタンク15Aには、燃料ポンプモジュール32が備えられており、この点で、燃料ポンプモジュール32が備えられていない第2サブタンク15Bと異なっているが、サブタンクとしての基本的構成は、燃料ポンプモジュール32の有無以外は同一とされているため、図2を用いて、サブタンク15の構成を説明する。
サブタンク15のそれぞれは、燃料フィルタ16と、この燃料フィルタ16の上方に配置された貯留部材18とを有している。
燃料フィルタ16は、上下に配置された2枚の濾布(上側濾布16Uと下側濾布16L)を有している、本実施形態では、上側濾布16Uと下側濾布16Lとは、2枚の略同形状(たとえば四角形状等の多角形状であっても良いし、円形や楕円形などでも良い)に形成されている。上側濾布16Uと下側濾布16Lにおいて、それぞれの外周部分を、溶着や接着等により接合することで、全体として偏平な直方体形状の燃料フィルタ16を構成している。
そして、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間に間隔維持部材52が配置されることで、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間に、燃料を収容するための空間が構成された、偏平な袋状(閉曲面状)の燃料フィルタ16となっている。
上側濾布16Uと下側濾布16Lとは、袋状とされた燃料フィルタ16の外側から内側へと燃料を通過させるが、その際に燃料中の異物を除去し、燃料フィルタ16の内部には異物が流入しないようにする作用を有する材料(たとえば織布、不織布、多孔質性樹脂、メッシュ状の部材等など)で構成されている。
燃料フィルタ16は、このように上側濾布16Uあるいは下側濾布16Lを通過した燃料GSを、その内部に貯留させることができる。さらに、図2にも示しているように、燃料フィルタ16の少なくとも一部が燃料タンク本体14内の燃料GSに浸漬されている状態では、燃料フィルタ16の表面に燃料による油膜LMが形成されて維持されるようになっている。
燃料フィルタ16(特に下側濾布16L)は、燃料タンク本体14の底面14Sに沿って略平行になるように配置されており、底面14Sとの隙間を通じて燃料を燃料フィルタ16内に流入させることができる。
図2から分かるように、上側濾布16Uと下側濾布16Lとは異なる材質とされており、特に、上側濾布16Uの圧力損失が下側濾布16Lの圧力損失よりも大きくなるように、これら濾布の材質が選択されている。ここでいう「圧力損失」は、上側濾布16Uあるいは下側濾布16Lを燃料が通過するとき(たとえば後述する燃料ポンプ本体42の駆動時)の、通過前後の圧力差である。したがって、下側濾布16Lは上側濾布16Uよりも相対的に燃料を通過させ易くなっている。本実施形態では、このように圧力損失に差を設けるために、上側濾布16Uは、下側濾布16Lよりも不織布の空隙の総面積が小さい構造とされている。
間隔維持部材52は、上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間において、水平方向に配置された互いに平行な複数の横骨片56Aと、これら横骨片56Aと直交するように水平方向に配置された互いに平行な複数の縦骨片56Bとを有する形状とされている。そして、これらの骨片が上側濾布16Uと下側濾布16Lとの間の間に位置することで、上側濾布16Uと下側濾布16Lとが、骨片が存在する部分では上下方向に非接触となり、燃料を収容するための上記した空間が構成されるようになっている。
サブタンク15は、燃料フィルタ16の上側に位置するサブタンク上側部材15Uと、燃料フィルタ16の下側に位置するサブタンク下側部材15Lとを有している。サブタンク上側部材15Uと、サブタンク下側部材15Lは、それぞれの外周部分で、上側濾布16U及び下側濾布16Lの外周部分を上下方向に挟み込んでおり、燃料フィルタ16の形状を維持すると共に、強度を確保している。また、燃料タンク本体14内において、所定位置(底面14Sに沿った位置)に安定的に配置できるようになる。
サブタンク上側部材15Uは、平面視(図2矢印A方向視)にて、燃料フィルタ16の周囲に位置する縦壁部20を有している。縦壁部20は、たとえば扁平な筒状に形成されている。縦壁部20の上端からは、平面視にて中心に向かう方向に、蓋板部22が延出されている。
本実施形態では、縦壁部20、蓋板部22、及び燃料フィルタ16の上側濾布16Uによって、貯留部材18が構成されている。換言すれば、貯留部材18の底部の少なくとも一部(本実施形態では全部)が、上側濾布16Uによって構成されていることになる。貯留部材18内には、燃料フィルタ16の上方において燃料を貯留することが可能とされる。
蓋板部22の略中央には、蓋板部22を厚み方向に貫通する流入孔24が形成されている。流入孔24を通じて、貯留部材18内に燃料を流入させることができる。
図2から分かるように、流入孔24の内寸は、移送配管34の外径(特に、移送配管34において、挿入筒62が挿入されることで外径が大きくなっている部分)よりも大きくされている。このため、流入孔24の孔縁と移送配管34とは非接触で隙間が構成されており、流入孔24を通じて燃料タンク本体14内の燃料が貯留部材18の内部に流入可能となっている。流入孔24は、移送配管34を挿通するための挿通孔を兼ねているので、このような挿通孔をあらためて形成する必要がなく、構造の簡素化が図られている。
図1及び図2に示すように、第1サブタンク15Aにおける貯留部材18の上方には燃料ポンプモジュール32が備えられている。燃料ポンプモジュール32は、燃料ポンプ本体42を有している。本実施形態では、燃料ポンプ本体42は、ブラケット42Bにより、第1サブタンク15Aの上方に支持されている。
燃料ポンプ本体42の一方の側面からは燃料吸引配管44Aが延出されている。燃料ポンプ本体42の他方の側面からは、上方に向かう燃料吐出配管44B(図1参照)が、燃料タンク本体14の外部に延出されている。
燃料吸引配管44Aは、接続部44Cにおいて移送配管34に接続されている。したがって、燃料ポンプ本体42の駆動により、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内及び第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16内から燃料を吸引し、燃料吐出配管44Bから、図示しないエンジンに供給できる。
サブタンク下側部材15Lは、下側濾布16Lよりも下方に位置する底板部46を有している。底板部46は略格子状に形成されており、厚み方向に貫通する複数の挿通孔48が形成されている。この挿通孔48を通じて、燃料タンク本体14内の燃料GSを、燃料フィルタ16の内部に流入させることができる。
図1に示すように、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内と、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16内とは、移送配管34で連通されている。移送配管34からは、燃料吸引配管44A、燃料ポンプ本体42を経て燃料吐出配管44Bにより燃料が外部に送出される。すなわち、移送配管34は、本発明における送出配管の一部を構成している。
移送配管34の両端部には、回転体ブラケット26が取り付けられ、さらに、回転体ブラケット26内に回転球体28が回転可能に収容されている。以下、回転体ブラケット26及び回転球体28についても必要な場合には、主室14A側を回転体ブラケット26A及び回転球体28A、副室14B側を回転体ブラケット26B、回転球体28Bと区別する。
回転体ブラケット26は、移送配管34の端部に挿入されて取り付けられる挿入筒62を有している。挿入筒62の下方には、回転球体28を回転可能に収容する回転球体収容部64が設けられている。本実施形態では、回転球体収容部64は、挿入筒62から下方に連続する半球状の半球部64Dと、この半球部64Dと同径で下方に連続する円筒状の円筒部64C、さらに円筒部64Cの下側において底部を成す底板部64Lとを有している。
回転体ブラケット26は、上側濾布16Uを貫通すると共に、図示しない固定部材により、間隔維持部材52の横骨片56Aに固定されている。
底板部64Lには厚み方向に貫通する貫通孔66が複数形成されると共に、燃料フィルタ16内に位置している。燃料フィルタ16内の燃料GSは、貫通孔66を通じて、回転体ブラケット26の内部に流入可能である。後述するように、燃料通路68が移送配管34と連通している状態では、燃料通路68から吸引した燃料を、移送配管34を通じて移送することができる。
図1(A)及び(B)にも詳細に示すように、回転球体28は、回転球体収容部64に収容された状態で回転可能となるように、半球部64Dよりもわずかに短い直径を有する球状とされている。回転球体28からは、中心を通って水平に、且つ、後述するように燃料タンク本体14が傾斜したときの燃料GSの移動方向と直交する方向に突出する一対の支軸70が延出されている。支軸70は、回転球体収容部64に形成された図示しない軸孔に収容されている。したがって、回転球体28は、支軸70を中心として回転可能となる。
回転球体28は、相対的に比重の小さい低比重部72Lと、比重の大きい高比重部72Hとが構成されている。図3からも分かるように、高比重部72Hの占める部分のほうが低比重部72Lよりも小さい。そして、たとえば燃料タンク本体14が傾斜した状態(回転球体収容部64も傾斜している)では、回転球体28は、重力により、高比重部72Hが下になるように支軸70回りに回転する。このように、回転球体28において高比重部72Hが下になっている状態を自然状態という。燃料タンク本体14に車両の旋回等で燃料GSが移動(傾斜)した場合には、高比重部72Hが燃料が移動した側と同方向に移動するように回転した状態が自然状態である。
回転球体28には、中心を通ると共に支軸70と直交する方向(自然状態で上下方向)に燃料通路68が貫通されている。図1(A)及び(B)に示すように、燃料通路68は、回転球体28が燃料タンク本体14(回転体ブラケット26)に対して回転していない状態では、挿入筒62の内部を介して、移送配管34と連通している。また、回転球体28の回転角度が小さい場合は、燃料通路68は移送配管34に対して傾斜するが連通状態は維持されており、燃料は移動可能になっている。
これに対して、たとえば図4(C)あるいは図5(B)に示すように、回転球体28が燃料タンク本体14(回転体ブラケット26)に対して回転し、この回転角度が所定範囲を超えると、挿入筒62及び移送配管34の下部と交差し、移送配管34とは非連通になる。
図1(B),(B)及び図3に示すように、回転球体28のそれぞれには、ストッパ74が設けられている。ストッパ74は、燃料タンク本体14内で燃料GSが移動(傾斜)した場合に、燃料GS移動した側(燃料GSがより多く偏在している側)では、回転球体28の回転を阻止するが、その反対側、すなわち、燃料GSが少なくなっている側では、回転球体28の回転を許容するように形成されている。
本実施形態では、具体的には、それぞれの回転球体28において、燃料タンク本体14の底面14Sに近い側(下側)の下部から略三角形状の突起として形成されている。さらに、2つの燃料フィルタ16の並び方向(矢印W1方向)において外側に位置する側壁14Gに近い側に形成されている。そして、ストッパ74(突起)が、回転体ブラケット26の円筒部64Cの内周面に接触することで、回転球体28の回転を阻止可能な構成とされている。
次に、本実施形態の燃料供給装置12の作用を説明する。
燃料タンク本体14内において、第1サブタンク15A及び第2サブタンク15Bのいずれであっても、貯留部材18の流入孔24よりも高い液位で燃料GSが存在している状態では、流入孔24を通じて流入した燃料が貯留部材18内に貯留されている。また、この状態で、燃料フィルタ16内にも燃料が存在している。燃料タンク本体14内で燃料GSは移動(傾斜)しておらず、2つの回転体28A、28Bはいずれも自然状態にある。
ここで、燃料ポンプモジュール32が駆動されると、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16内の燃料GSが回転球体28から接続部44Cまでの部分及び燃料吸引配管44Aを通じて吸引され、燃料吐出配管44Bを通じて外部(機関等)に送出される。また、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ内の燃料GSも、回転球体28Aから接続部44Cまでの部分と燃料吸引配管44Aを通じて吸引され、燃料吐出配管44Bを通じて外部(機関等)に送出される(矢印F0参照)。
このように、主室14A及び副室14Bの双方(第1サブタンク15Aと第2サブタンク15Bの双方)において燃料吸引口34A、34Bの近傍に燃料GSが存在しているため、一方の燃料吸引口にのみ燃料が存在している場合よりも、確実に燃料GSを移送配管34に導入することが可能である。
さらに、第1サブタンク15Aの燃料フィルタ16と、第2サブタンク15Bの燃料フィルタ16の間においても、移送配管34により、燃料を移送することが可能である。
第1サブタンク15A及び第2サブタンク15Bにおいて、燃料フィルタ16内には、上側濾布16U及び下側濾布16Lを通過して燃料GSが流入可能である。また、貯留部材18内には、流入孔24を通じて燃料タンク本体14内の燃料GSが流入する。
そして、燃料タンク本体14内の燃料量が少なくなった状態においても、第1サブタンク15Aと第2サブタンク15Bの少なくとも一方の燃料フィルタ16の一部が燃料GSに浸漬されていれば、燃料フィルタ16の表面に、燃料GSによる油膜LMが形成され維持されている。本実施形態では、燃料フィルタ16を燃料タンク本体14の底面14Sに沿って配置しているので、燃料タンク本体14内の燃料が燃料フィルタ16(下側濾布16L)に接触した状態を、より確実に維持可能となっている。
ここで、本実施形態において、燃料タンク本体14内で燃料GSが燃料タンク本体14内で偏在した場合を考える。たとえば図4(A)には、燃料GSが燃料タンク本体14の左側に偏在した状態が示されている。なお、このように燃料タンク本体14内で燃料GSが偏在する要因としては、車両の傾斜に伴う燃料タンク本体14の傾斜や、車両走行中の旋回等に起因する加速度等が挙げられる。
このとき、図4(A)から分かるように、燃料GSが移動した側(主室14A側)と、その反対側(副室14B側)とでは、燃料液面の位置が異なるため、高い方(この例では副室14B)の燃料フィルタ16内の燃料に、ヘッド高さH1に対応する負圧が作用する。主室14A側では、燃料フィルタ16が燃料GSに浸漬された状態が維持されているが、その反対側(副室14B側)では、上記した負圧により、燃料GSが燃料フィルタ16から離れてしまい、燃料フィルタ16の表面の油膜LMが切れてしまうおそれがある。そして、この状態において、副室14B側で移送配管34を通じて燃料を吸引しようとすると、燃料フィルタ16内に燃料が存在せず気体が存在している場合には、この気体を吸引するおそれがある。
しかし、本実施形態の燃料供給装置12では、図4(C)から分かるように、副室14B側では回転球体28Bが回転して(矢印R1参照)自然状態となる。この状態では、燃料通路68が移送配管34と非連通になる。このため、副室14B側において、移送配管34から気体を不用意に吸引することが抑制される。
なお、このとき、図4(B)から分かるように、主室14A側では、回転球体28Aの回転がストッパ74によって制限されており、燃料通路68が移送配管34と連通した状態が維持されている。したがって、主室14A側からは、燃料GSを引き続き吸引し、機関等に送出することが可能である。
図5(A)には、図4(A)とは逆に、燃料GSが燃料タンク本体14の右側に偏在した状態が示されているが、この例では、高い方(この例では主室14A)の燃料フィルタ16内の燃料に、ヘッド高さH2に対応する負圧が作用する。
しかし、図5(C)から分かるように、主室14A側では矢印R2で示すように回転球体28Bが回転し(自然状態)、燃料通路68が移送配管34と非連通になるため、主室14A側において、移送配管34から気体を不用意に吸引することが抑制される。このとき、図5(C)から分かるように、副室14B側では、回転球体28Aの回転がストッパ74によって制限されており、燃料通路68が移送配管34と連通した状態が維持されている。したがって、副室14B側からは、燃料GSを引き続き吸引し、機関等に送出することが可能である。
図6には、本発明の第2実施形態の燃料供給装置112が部分的に拡大して示されている。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第2実施形態の燃料供給装置112の全体的構成は、第1実施形態の燃料供給装置12の全体的構成(図1参照)と同一であるので、図示を省略する。
第2実施形態の燃料供給装置112では、第1実施形態の回転球体28に代えて、回転円柱体128が用いられている。回転円柱体128は円柱状に形成されており、その軸方向(中心線CLの方向)が、第1実施形態の回転球体28における支軸70と一致する方向となるように配置されている。
第2実施形態では、回転円柱体128の形状に対応して、回転体ブラケット126の回転円柱体収容部164が、略上半分の半円筒形状部164Dと、略下半分の四角枠部164Cとを有する形状とされている。
回転円柱体128は、このような円柱状に形成されており、回転円柱体128自体が第1実施形態の支軸70と同様の作用を奏する(中心線CL周りにぶれることなく回転可能である)ため、支軸70や、支軸70を収容する軸孔は形成されていない。
回転円柱体128にも第1実施形態の回転球体28と同様に、低比重部72Lと高比重部72Hとが構成され、さらに、燃料通路68が形成されている。また、ストッパ74も設けられている。
このような構成とされた第2実施形態の燃料供給装置112においても、第1実施形態の燃料供給装置12と同様の作用効果を奏する。
また、第2実施形態の燃料供給装置112では、第1実施形態の燃料供給装置12における支軸70や軸孔が不要であり、支軸70を軸孔に嵌合させる必要がないので、組み付けが容易である。
図8(A)には、本発明の第3実施形態の燃料供給装置212が示されている。第3実施形態においても、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態の燃料供給装置212の燃料タンク本体214は、第1実施形態と異なり、山部14Mを有さない(鞍型タンクではない)構造とされている。すなわち、燃料タンク本体214内は、主室14A及び副室14Bに区画されていない。
そして、サブタンク15は、燃料タンク本体214の略中央に1つのみ設けられている。サブタンク15の燃料フィルタ16内に配置される回転球体228は、第1実施形態の回転球体28と略同一の構成とされているが、ストッパ74は設けられていない。
また、第3実施形態では、移送配管34は設けられておらず、燃料吸引配管44Aの端部に、回転体ブラケット26の挿入筒62が挿入されている。
第3実施形態の燃料供給装置212では、燃料タンク本体214における燃料GSの移動方向が、図面右側から左側への方向と、その反対方向のいずれであっても、回転球体228は回転する。この回転球体228の回転角度が所定範囲内であれば、燃料通路68は移送配管34に対して傾斜するが連通状態は維持されており、燃料は移動可能になっている。回転球体28が燃料タンク本体14(回転体ブラケット26)に対して回転し、この回転角度が所定範囲を超えると、挿入筒62及び移送配管34の下部と交差し、移送配管34とは非連通になる。
このように、第3実施形態の燃料供給装置212では、回転球体28の回転角度が所定範囲を超えると、燃料通路68が移送配管34と非連通になる。このため、副室14B側において、移送配管34から気体を不用意に吸引することが抑制される。
上記では、本発明の回転体の例として、回転球体28及び回転円柱体128を挙げたが、回転体の形状はこれらに限定されず、たとえば板状の回転体であってもよく、回転中心の位置も限定されない。回転体の位置も、たとえば移送配管34の中間部分であってもよいが、上記のように端部(燃料吸引口34A)に設けると、移送配管34への気体の流入を、その入口部分で阻止できるので好ましい。
ストッパ74の位置も上記した箇所に限定されないが、回転体の回転中心に対し、側壁14Gに近い側で、且つ下側に配置すると、燃料タンク本体内で燃料が移動した側において、確実に回転体ブラケットに接触させて回転体の回転を阻止できる。
12 燃料供給装置
14 燃料タンク本体
14G 側壁
16 燃料フィルタ
28 回転球体(回転体)
32 燃料ポンプモジュール
34 移送配管(送出配管)
34A 燃料吸引口
68 燃料通路
74 ストッパ
112 燃料供給装置
128 回転円柱体(回転体)
212 燃料供給装置
214 燃料タンク本体
228 回転球体(回転体)

Claims (4)

  1. 燃料を収容する燃料タンク本体と、
    前記燃料タンク本体の底面に沿って複数備えられ、袋状に形成され内部への燃料透過時に燃料中の異物の通過を制限する燃料フィルタと、
    複数の前記燃料フィルタのそれぞれの内部に燃料吸引口を有し前記燃料フィルタの内部から前記燃料タンク本体の外部へ燃料を送出するための送出配管と、
    複数の前記燃料フィルタのそれぞれの内部において前記燃料吸引口に設けられ、前記燃料タンク本体内で燃料が移動すると回転し、該回転の回転角度が所定範囲内では前記燃料フィルタ内と前記送出配管とを連通し、回転体の回転角度が該所定範囲を超えると燃料フィルタと送出配管とを非連通にする回転体と、
    前記燃料タンク本体内で燃料が移動する側では、前記燃料フィルタと前記送出配管とを非連通にする方向への回転体の回転を阻止するストッパと、
    を有する燃料供給装置。
  2. 前記回転体を貫通して形成され、前記回転角度が前記所定範囲を超えると送出配管と交差する角度となる燃料通路、
    を有する請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記回転体が前記送出配管の端部に設けられている請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料タンク本体が、前記複数の燃料フィルタの並び方向の外側に位置する側壁を備え、
    前記ストッパが前記回転体の回転中心に対し下側で且つ前記側壁側に配置される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
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