JP5691911B2 - サクションフィルタ - Google Patents

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本発明は、燃料タンクの内部に搭載され、燃料ポンプが吸入する燃料中の異物を除去するサクションフィルタに関する。
従来、燃料タンクの内部に搭載され、燃料ポンプが吸入する燃料中の異物を除去するサクションフィルタが知られている。通常、サクションフィルタは燃料タンクの底面に接するように配置される。これにより、燃料タンク内の無効燃料残量を減らすことができる。なお、無効燃料残量とは、サクションフィルタを介して燃料ポンプに燃料を吸入させることができず、燃料タンク内に残った燃料の量である。
一方、サクションフィルタへの要望の一つに、長寿命化がある。サクションフィルタの長寿命化の対策としては、サクションフィルタを大きくし、濾過面積を増加させることが考えられる。しかし、単にサクションフィルタを大きくすると、サクションフィルタの燃料タンクへの搭載性が損なわれる。通常、サクションフィルタは、燃料タンクの天井部に設けられた開口面積が限られた開口部から挿入することにより、燃料タンクの内部に搭載されるようになっている。単に大型のサクションフィルタを採用するだけでは、燃料タンクの開口部から内部へサクションフィルタを挿入することができず、燃料タンクへの搭載性が悪化する。そこで、燃料タンクへのサクションフィルタの搭載性を損なわずに、濾過面積を増加させる技術が特許文献1及び2によって提案されている。
特許文献1の技術は、サクションフィルタの1枚のフィルタ体の両端のそれぞれを、燃料タンクの鉛直方向へ約90度の角度で折り曲げることにより、燃料タンクへのサクションフィルタの搭載性を損なわずに、濾過面積を増加させている。また、特許文献2の技術は、1枚のシート状のフィルタ体を中央部で折り返すことにより、燃料タンクへのサクションフィルタの搭載性を損なわずに、濾過面積を増加させている。
特開2007−224748号公報 特許第4219850号明細書
しかし、特許文献1及び2の技術は、フィルタ体を90度以上の角度で折り曲げることによって、サクションフィルタを構成している。フィルタ体によっては、剛性が高く折り曲げることが非常に困難なものもあり、上述した技術を採用することができない場合がある。また、フィルタ体を90度以上の角度で折り曲げることにより、フィルタ体の内部の空間に設けられるフィルタ体の形状を維持するための骨格部材が複雑となり、サクションフィルタのコストアップを招くおそれがある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、フィルタ体に90度以上の折り曲げ加工を施すことなく、フィルタ体の濾過面積を増加させるとともに、燃料タンクへの搭載性を確保し、かつ、無効燃料残量を減らすことができるサクションフィルタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、燃料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプの吸入側に取り付けられるサクションフィルタであって、
燃料タンクの内部に搭載されるとともに、燃料タンクの鉛直方向に並んで配置され、それぞれの内部に空間を有する複数のフィルタ体と、
内部に連通路を形成し、複数のフィルタ体におけるそれぞれの空間同士を連通する連通部材と、を備え、
前記複数のフィルタ体のうち、最も下方に位置する最下方フィルタ体よりも上方に配置される上方側フィルタ体は、その上方側フィルタ体の鉛直方向と交差する方向の先端に位置する先端部が、鉛直方向において、前記最下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置となるように配置されることを特徴としている。
この発明によれば、フィルタ体は1枚ではなく、複数のフィルタ体を備えている。これにより、サクションフィルタの濾過面積を増加させることができ、サクションフィルタの寿命を長期化することができる。また、これら複数のフィルタ体は、燃料タンクの鉛直方向に並んで配置される。したがって、複数のフィルタ体の鉛直方向の投影面積は、複数のフィルタ体を鉛直方向と交差する方向に並べて配置させた場合の鉛直方向の投影面積に比べ、小さくなる。よって、このような構成を有するサクションフィルタによれば、燃料タンクへの搭載性を確保することができる。
ここで、燃料タンクの開口部よりも大きな濾過面積を有した1枚のフィルタ体を燃料タンク内へ挿入するには、当該フィルタ体を従来技術のように90度以上の角度で折り曲げる必要がある。これに対し、この発明によれば、上述したように、複数のフィルタ体が鉛直方向に並んで配置されるので、それぞれのフィルタ体を大きく折り曲げる必要がない。
複数のフィルタ体が鉛直方向に並んだサクションフィルタでは、燃料タンクの液面が低下し、上方に配置されるフィルタ体が空気中に露出すると、露出したフィルタ体表面の液膜が消滅し、液膜が消滅した場所から空気がフィルタ体の内部の空間に流入し、燃料ポンプが燃料を吸入することができなくなり、無効燃料残量が多くなるおそれがある。
これに対し、この発明では、上方側フィルタ体は、その上方側フィルタ体の鉛直方向と交差する方向の先端に位置する先端部が、鉛直方向において、最下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置となるように配置されるという構成を採用している。このような構成を採用したことにより、燃料の液面位置が最下方フィルタ体の位置まで低下しても、上方側フィルタ体の先端部を依然として燃料に浸すことができる。その結果、上方側フィルタ体の先端部を除く他の部分が空気中に露出するようなことがあっても、当該フィルタ体表面の液膜の消滅を抑制することができる。したがって、この発明によれば、上方側フィルタ体の大部分が空気中に露出するような液面位置であっても上方側フィルタ体を介して空気が燃料ポンプに吸入されることを抑制でき、無効燃料残量を極力減らすことができる。
請求項2の発明では、上方側フィルタ体は、連通部材が設けられた位置から先端部までの長さが、最下方フィルタ体よりも長く、先端部が燃料タンクの底面に向かうように、90度未満の角度で折り曲げられていることを特徴としている。
この発明によれば、上方側フィルタ体において、連通部材が設けられた位置から先端部までの長さは、最下方フィルタ体よりも長いため、複数のフィルタ体を鉛直方向に並べて配置させたとき、鉛直方向と交差する方向において、上方側フィルタ体の先端部を最下方フィルタ体よりも突出させることができる。さらに、上方側フィルタ体は、90度未満の角度で折り曲げられているので、その先端部を、鉛直方向において、最下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置とすることが可能となる。加えて、上方側フィルタ体は折り曲げられるので、鉛直方向の投影面積を小さくすることが可能となる。その結果、サクションフィルタの燃料タンクへの搭載性が向上する。
請求項3の発明では、上方側フィルタ体は、連通部材が設けられた位置から先端部までの長さが、最下方フィルタ体よりも長く、その先端部が燃料タンクの底面に向かうように斜めに配置されることを特徴としている。
この発明によれば、上方側フィルタ体において、連通部材が設けられた位置から先端部までの長さは、最下方フィルタ体よりも長いため、複数のフィルタ体を鉛直方向に並べて配置させたとき、鉛直方向と交差する方向において、上方側フィルタ体の先端部を最下方フィルタ体よりも突出させることができる。さらに、上方側フィルタ体は、その先端部が燃料タンクの底面に向かうように斜めに配置されるので、その先端部を、鉛直方向において、最下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置とすることが可能となる。
請求項4の発明では、上方側フィルタ体は、その先端部が、鉛直方向において、最下方フィルタ体の最も低い位置と同じ位置となるように配置されることを特徴としている。
この発明によれば、燃料タンクの液面位置が最下方フィルタ体の最も低い位置まで低下しても、上方側フィルタ体の一部を燃料に浸すことができる。したがって、この構成を採用することにより、燃料タンクの無効燃料残量を極力減らすことができる。
請求項5の発明では、最下方フィルタ体は、少なくとも一部が燃料タンクの底面に接するように設けられ、上方側フィルタ体の先端部も燃料タンクの底面に当接することを特徴としている。
この発明によれば、最下方フィルタ体の少なくとも一部が燃料タンクの底面に接しているので、液面位置が燃料タンク底面に近づいてもなお、最下方フィルタ体が燃料に浸された状態を維持することができる。さらにこの発明は、上方側フィルタ体の先端部も燃料タンクの底面に当接しているので、最下方フィルタ体と同じように燃料タンク底面に液面位置が近づいてもなお、上方側フィルタ体が燃料に浸された状態を維持することができる。この構成を採用することにより、燃料タンクの無効燃料残量を極力減らすことができる。
ここで、燃料タンク内の燃料温度が上昇すると、燃料中に気泡が発生することがある。
複数のフィルタ体の内部の空間同士を連通部材により連通したサクションフィルタにおいて上述したような状況が発生すると、複数のフィルタ体の空間の各所で発生した気泡は、連通部材の連通路を介して、最も上方に配置されるフィルタ体の内部空間の所定の場所に集まり大きな気泡となる。このように、フィルタ体の内部の空間の所定の場所に集まった大きな気泡が、一度に燃料ポンプに吸入されると、燃料ポンプの吸入性能が大幅に低下するおそれがある。
これに対し、請求項6の発明は、燃料ポンプの吸入側に設けられ、燃料ポンプの吸入口に通じる燃料通路を形成する通路形成部材を備え、
通路形成部材は、複数のフィルタ体のうち、鉛直方向において最も上方に配置される最上方フィルタ体の内部の空間と燃料通路とが連通するように、最上方フィルタ体の上面に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、燃料ポンプの吸入口に通じる燃料通路を形成する通路形成部材は、最上方フィルタ体の内部の空間と燃料通路とが連通するように、当該フィルタ体の上面に設けられている。このような構成を採用することにより、最上方フィルタ体よりも下方に配置されるフィルタ体の内部空間で発生した気泡は、最上方フィルタ体の内部空間に移動すると、直ぐに燃料通路を通じて燃料ポンプに燃料とともに吸入される。また、最上方フィルタ体の内部空間で発生した気泡は、直ぐに燃料通路を通じて燃料ポンプに燃料とともに吸入される。即ち、各フィルタ体の内部空間で発生した気泡は、一箇所で集まり巨大な気泡となる前に燃料ポンプに吸入される。この発明の構成によれば、燃料ポンプは一度に大量の空気を吸入する機会が大幅に減少するため、燃料ポンプの吸入性能の低下を抑制することができる。
請求項7の発明では、前記上方側フィルタ体は、前記連通部材が設けられた位置から両側に伸びており、前記上方側フィルタ体の前記先端部は、前記連通部材が設けられた位置からより長く伸びる側の前記上方側フィルタ体の先端の部分であることを特徴としている。
この発明によれば、請求項2の発明のように上方側フィルタ体を折り曲げて、先端部を下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置とする場合、上方側フィルタ体の他の部分に対する折り曲げた部位の傾斜角を最も小さくすることができる。これにより、最下方フィルタ体と上方側フィルタ体との距離を極力短くすることができ、サクションフィルタの鉛直方向の高さを小さくすることができる。その結果、サクションフィルタの燃料タンクへの搭載性が向上する。さらに、上方側フィルタ体を折り曲げる場合であっても、折り曲げる角度が小さいので、上方側フィルタ体の構造の複雑化を抑えることができる。
また、請求項3の発明のように上方側フィルタ体の先端部を、燃料タンクの底面に向かうように上方側フィルタ体を斜めに配置させる場合、上方側フィルタ体の燃料タンクの底面に対する傾斜角を最も小さくすることができる。これにより、最下方フィルタ体と上方側フィルタ体との距離を極力短くすることができ、サクションフィルタの鉛直方向の高さを小さくすることができる。その結果、サクションフィルタの燃料タンクへの搭載性が向上する。
請求項8の発明では、最下方フィルタ体は、その先端部が燃料タンクの底面に接し、かつ燃料タンクの底面に対して、斜めに配置されることを特徴としている。
この発明によれば、最下方フィルタ体の下方に位置する面の全面が燃料タンクの底面に接することを回避することができ、最下方フィルタ体の濾過面積が減少してしまうことを抑制することができる。
第1実施形態によるサクションフィルタを適用した燃料供給装置の構成を示す側面図である。 第1実施形態によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。 第1実施形態によるサクションフィルタの構成を示す平面図である。 第1実施形態の変形例によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。 第2実施形態によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。 第2実施形態の変形例によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。 第3実施形態によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。 第4実施形態によるサクションフィルタを適用した燃料供給装置の構成を示す部分断面図である。 第4実施形態の変形例によるサクションフィルタを適用した燃料供給装置の構成を示す部分断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態によるサクションフィルタを適用した燃料供給装置の構成を示す側面図である。図2は、第1実施形態によるサクションフィルタの構成を示す側面図である。図3は、第1実施形態によるサクションフィルタの構成を示す平面図である。図1及び図2に図示されている矢印は、燃料タンク8の鉛直方向を示している。以下、説明において上方及び下方は、鉛直方向に対して上方及び下方を意味するものとする。
燃料供給装置1は、燃料タンク8の外部に設けられる図示しない内燃機関に、燃料タンク8の内部の燃料を供給する装置である。燃料タンク8は、耐油性を有する樹脂からなっており、鉛直方向上方の天井部に、燃料供給装置1を燃料タンク8の内部に挿入するための開口部8aを有する。開口部8aの開口面積は、燃料タンク8の強度を確保する上で限られた大きさとなっている。したがって、燃料供給装置1の体格は、開口面積の限られた開口部8aから挿入可能とする必要がある。
燃料供給装置1は、フランジ2、ハウジング3、燃料ポンプ4、液面計5、プレッシャレギュレータ6、及びサクションフィルタ10等を備えている。
フランジ2は、耐油性を有するPOM(ポリアセタール)からなり、燃料タンク8の開口部8aを塞ぐ部品である。フランジ2は、燃料吐出管2a、外部コネクタ2b、内部コネクタ2c等を備えている。燃料吐出管2aは、図示しない燃料配管と接続され、燃料ポンプ4が燃料タンク8内の燃料を吸入し、吐出した燃料を内燃機関に向けて吐出する配管である。外部コネクタ2bは、燃料タンク8の外部に設けられる図示しない制御装置に電気的に接続される。内部コネクタ2cは、燃料ポンプ4及び液面計5と電気的に接続される。外部コネクタ2b及び内部コネクタ2cは、制御装置から送られる電力を燃料ポンプ4に供給するとともに、液面計5で検出された液面位置の信号を制御装置に出力する。
ハウジング3は、POM(ポリアセタール)からなり、円筒状に形成されている。ハウジング3の上方の端部3aは、フランジ2に結合されている。ハウジング3は、その内部空間に、図1において一点鎖線で示す燃料ポンプ4を収容する。ハウジング3の側壁には、液面計5及びプレッシャレギュレータ6が固定されている。さらに、ハウジング3の下方の端部3bには、サクションフィルタ10が取り付けられている。
燃料ポンプ4は、電気駆動部としてのモータが回転部材としてのインペラを回転駆動することにより、サクションフィルタ10を介して吸入側である吸入口4aから燃料タンク8内の燃料を吸入して昇圧する。燃料ポンプ4によって昇圧され、吐出された燃料は、プレッシャレギュレータ6に送られる。
プレッシャレギュレータ6は、燃料ポンプ4の吐出口と燃料吐出管2aとの間の燃料通路に接続されており、燃料吐出管2aから吐出される燃料の圧力を調整する。液面計5は、フロート5a、腕部5b及びセンサ部5c等を備えている。センサ部5cは、ハウジング3の側面に取り付けられるとともに、腕部5bの一方の端部を回転可能に支持する。腕部5bの他方の端部には、フロート5aが取り付けられている。燃料タンク8内の燃料量が変化し液面の高さが変化すると、フロート5aもそれに追随して移動する。これにより、腕部5bが回転し、センサ部5cはその回転角度に応じた信号を出力する。この回転角度に応じた信号が液面の高さに応じた信号となる。センサ部5cから出力される信号は、内部コネクタ2c及び外部コネクタ2bを介して外部の制御装置に出力される。
サクションフィルタ10は、燃料ポンプ4の吸入側に取り付けられ、燃料ポンプ4の吸入口4aに吸入される燃料中の異物を除去する。サクションフィルタ10によって異物が除去された燃料は、燃料ポンプ4に吸入される。燃料ポンプ4によって吸入された燃料は、ポンプ部によって昇圧される。ポンプ部によって昇圧された燃料は、プレッシャレギュレータ6によって圧力が調整され、燃料吐出管2aから内燃機関に向けて吐出される。
次に、サクションフィルタ10について詳細に説明する。サクションフィルタ10は、キャップ12、上方フィルタ体20、下方フィルタ体40、及び連通部材50等を備えている。キャップ12は、POM(ポリアセタール)からなり、有底円筒状に形成されている。キャップ12は、底部14に下方に向かって延びる燃料通路16aを形成する突出部16を有している。また、キャップ12は、底部14の外縁部から上方に向かって延びる係合部18を有している。係合部18は、ハウジング3の端部3bに設けられている係合爪と係合する部位であり、キャップ12をハウジング3の端部3bに被せることにより、係合部18と係合爪とが係合する。これにより、ハウジング3にキャップ12が固定される。また、キャップ12がハウジング3に固定されるとき、燃料ポンプ4の底部から下方に向かって延びる吸入口4aがキャップ12の燃料通路16aに挿入される。これにより、キャップ12の燃料通路16aを流通する燃料は、吸入口4aより吸入される。
上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタラート、又はポリアミド等の樹脂の繊維の織物又は不織布からなり、その樹脂製の織物又は不織布を袋状とすることにより形成され、内部に空間を有する。本実施形態では、それぞれ2枚の樹脂製の織物又は不織布としての濾材を重ねあわせ、外周縁部に熱を加えることにより溶着し、袋状にしている。上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40のそれぞれの空間には、フィルタ体の内部空間を確保するとともに、外観を維持するために、図示しない骨格部材が設けられている。また、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40は、図1及び図2に示すように、サクションフィルタ10を燃料タンク8の内部に搭載した状態で、燃料タンク8の鉛直方向に並んで配置される。
袋状に形成された上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40の外部から内部空間に向かって燃料が通過することにより、各フィルタ体20、40の内部空間は異物が除去された燃料によって満たされる。
上方フィルタ体20は、鉛直方向の高さが水平方向の長さに比べ非常に小さく、かつ中間部を折り曲げた形状となっている。即ち、上方フィルタ体20は、サクションフィルタ10が燃料タンク8の内部に搭載された状態で、ほぼ水平方向に沿って延びる水平部22と、先端部26が燃料タンク8の底面8bに向かうように傾斜する傾斜部24とを有する。傾斜部24は、上方フィルタ体20において、先端部26とは反対側の端部28から約3/4の部位を折り曲げ部24aにて折り曲げることにより形成される。本実施形態では、水平部22は、燃料タンク8の底面8bに対して傾斜部24よりも小さい角度で傾いている。また、傾斜部24は、水平部22に対して90度未満の角度で折り曲げられている。
上方フィルタ体20における水平部22の上面30には、開口部30aが形成されており、その開口部30aには、キャップ12の突出部16が結合されている。これにより、突出部16の燃料通路16aと上方フィルタ体20の内部空間とが連通する。
上方フィルタ体20における水平部22の下面32には、開口部32aが形成されており、その開口部32aには、内部に連通路52を形成する連通部材50が結合されている。なお、キャップ12は、燃料通路16aが連通路52の軸線52a上に配置されるように上方フィルタ体20に取り付けられる。なお、上方フィルタ体20は、連通部材50が設けられた位置から両側に伸びている。そして、上方フィルタ体20の先端部26は、連通部材50が設けられた位置からより長く伸びる側の上方フィルタ体20の先端の部分となっている。
連通部材50のさらに下方には、下方フィルタ体40が取り付けられている。連通部材50は、下方フィルタ体40の上面42に形成された開口部42aに結合されている。これにより、上方フィルタ体20の内部空間、下方フィルタ体40の内部空間は、連通部材50の連通路52により連通する。さらに、これらのフィルタ体20、40のそれぞれの内部空間は、燃料通路16aとも連通する。
下方フィルタ体40は、鉛直方向の高さが水平方向の長さに比べ非常に小さい形状を有している。下方フィルタ体40は、上方フィルタ体20とは異なり、折り曲げ部24aを有しておらず、サクションフィルタ10が燃料タンク8の内部に搭載された状態で、燃料タンク8の底面8bに対して僅かに傾いている。これにより、下方フィルタ体40の最下端部44aを除く下面46と、燃料タンク8の底面8bとの間に隙間を設けることができる(図2を参照)。なお、図3において、下方フィルタ体40は、一点鎖線によって示されている。
図2及び図3から明らかなように、下方フィルタ体40の長手方向の長さは、上方フィルタ体20の長手方向の長さよりも短い。具体的には、下方フィルタ体40の長手方向の長さは、上方フィルタ体20の水平部22の長手方向の長さよりも僅かに短くなっている。また、下方フィルタ体40の短手方向の長さは、上方フィルタ体20の短手方向の長さよりも僅かに短くなっている。なお、本実施形態において、下方フィルタ体40は、連通部材50が設けられた位置から両側に伸びており、下方フィルタ体40の先端部44は、連通部材50が設けられた位置からより長く伸びる側の下方フィルタ体40の先端の部分であり、かつ燃料タンク8の底面8bにより近い方の部分となっている。本実施形態では、上方フィルタ体20の先端部26及び下方フィルタ体40の先端部44は、連通部材50を基準に同じ側に配置されている。
本実施形態では、先端部26は、上方フィルタ体20の先端付近の部位を意味しており、上方フィルタ体20の先端部26は、鉛直方向において、下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置となっている。即ち、先端部26において最も下方に位置する最下端部26aが下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置となっている。さらに、本実施形態では、上方フィルタ体20の先端部26の最下端部26aは、下方フィルタ体40の最も低い位置である最下端部44aとほぼ同じ位置となっている。さらに、これら最下端部26a、44aは、ともに燃料タンク8の底面8bに当接している。
以上、サクションフィルタ10の構造について説明した。以下、サクションフィルタ10の作用について説明する。
まず、サクションフィルタ10は、1枚のフィルタ体ではなく、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40(複数のフィルタ体)を備えている。これにより、サクションフィルタ10の濾過面積を大きくすることができ、サクションフィルタ10の寿命を長期化することができる。
また、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40は、燃料タンク8の鉛直方向に並んで配置される。したがって、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40の鉛直方向の投影面積が、二つのフィルタ体20、40を水平方向(鉛直方向と交差する方向)に並べて配置させた場合の鉛直方向の投影面積に比べ、小さくなる。よって、フィルタ体20、40を上述したような配置とすることによれば、例えば、燃料タンク8の開口部8aからサクションフィルタ10を挿入させ易くすることができるので、燃料タンク8への搭載性を確保することができる。
ここで、燃料タンク8の開口部8aよりも大きな濾過面積を有した1枚のフィルタ体を燃料タンク8内へ挿入するには、当該フィルタ体を従来技術のように90度以上の角度で折り曲げる必要がある。
これに対し、本実施形態のサクションフィルタ10によれば、上述したように、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40が鉛直方向に並んでいるので、それぞれのフィルタ体20、40を従来技術ほど折り曲げることなく、燃料タンク8への搭載性を確保しつつ、濾過面積を増加させることができる。
また、複数のフィルタ体を鉛直方向に並べて配置するサクションフィルタでは、燃料タンク8の液面が低下し、上方に配置されるフィルタ体が空気中に露出すると、露出したフィルタ体表面の液膜が消滅する。液膜が消滅すると、液膜が消滅した場所から空気がフィルタ体の内部の空間に流入し、燃料ポンプ4が燃料を吸入することができなくなり、無効燃料残量が多くなるおそれがある。
これに対し、本実施形態のサクションフィルタ10では、上方フィルタ体20は、その上方フィルタ体20の鉛直方向と交差する方向(水平方向)に位置する先端部26が、鉛直方向において、下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置となるように配置される構成を採用している。このような構成を採用したことにより、燃料の液面位置が下方フィルタ体40の位置まで低下しても、上方フィルタ体20の先端部26を依然として燃料に浸すことができる。その結果、上方フィルタ体20の先端部26を除く部分が空気中に露出するようなことがあっても、上方フィルタ体20表面の液膜の消滅を抑制することができる。したがって、上方フィルタ体20の大部分が空気中に露出するような液面位置であっても上方フィルタ体20を介して空気が燃料ポンプ4へ吸入されることを抑制でき、無効燃料残量を極力減らすことができる。
特に、本実施形態では、上方フィルタ体20の最下端部26aが、鉛直方向において、下方フィルタ体40の最下端部44aと同じ位置となっている。このことによれば、燃料タンク8の液面位置が、下方フィルタ体40の最下端部44aまで低下しても、上方フィルタ体20の一部を燃料に浸すことができる。したがって、無効燃料残量をさらに減らすことができる。また、最下端部26a及び最下端部44aはともに燃料タンク8の底面8bに当接しているので、無効燃料残量を最大限まで減らすことができる。
また、本実施形態では、上方フィルタ体20において、連通部材50が設けられた位置から先端部26までの長さは、下方フィルタ体40よりも長いため、上方、下方フィルタ体20、40を鉛直方向に並べて配置させたとき、鉛直方向と交差する方向(水平方向)において、上方フィルタ体20の先端部26を下方フィルタ体40よりも突出させることができる。さらに、上方フィルタ体20は、その先端部26が燃料タンク8の底面8bに向かうように、90度未満の角度で折り曲げられているので、その先端部26を、鉛直方向において、下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置とすることが可能となる。加えて、上方フィルタ体20は折り曲げられるので、鉛直方向の投影面積を小さくすることが可能となる。その結果、サクションフィルタ10の燃料タンク8への搭載性が向上する。
また、本実施形態の上方フィルタ体20の先端部26は、連通部材50が設けられた位置からより長く伸びる側の上方フィルタ体20の先端の部分となっている。このような構成となっていれば、例えば、本実施形態のように、上方フィルタ体20を折り曲げて、先端部26を下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置とする場合、水平部22に対する傾斜部24の角度を最も小さくすることができる。これにより、上方フィルタ体20と下方フィルタ体40との距離を極力短くすることができ、サクションフィルタ10の鉛直方向の高さを小さくすることができる。その結果、サクションフィルタ10の燃料タンク8への搭載性が向上する。さらに、上方フィルタ体20を折り曲げる場合であっても、折り曲げる角度が小さいので、上方フィルタ体20の構造の複雑化を抑えることができる。
ここで、サクションフィルタ10の寿命は、使用する濾材の厚さにも関係する。濾材の厚さが厚いほど寿命が長くなる。しかし、濾材の厚さが厚いとフィルタ体を大きく曲げることができない。本実施形態では、図1及び図2に示すように、従来技術のフィルタ体ほど大きく曲げることなく、濾過面積を増大しつつ、燃料タンク8への搭載性を確保し、かつ無効燃料残量を低下させている。このような構成によれば、上方フィルタ体20を大きく曲げることなく、上述の作用効果を達成しているため、濾材の厚さを従来技術のフィルタ体よりもさらに厚くすることができる。したがって、サクションフィルタ10の寿命をさらに長くすることができる。
また、燃料タンク8の燃料温度が上昇すると、燃料中に気泡が発生することがある。上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40の内部の空間同士が連通部材50により連通したサクションフィルタ10において上述したような状況が発生すると、上方、下方フィルタ体20、40の各所で発生した気泡は、連通路52を介して上方フィルタ体20の所定の場所に集まり大きな気泡となる。上方フィルタ体20の内部の空間の所定の場所に集まった大きな気泡が、車両走行時の振動により移動し、一度に燃料ポンプ4に吸入されると、燃料ポンプ4の吸入性能が大幅に低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態のサクションフィルタ10では、燃料通路16aを形成する突出部16を有するキャップ12が、上方フィルタ体20の上面30に設けられている。このため、下方フィルタ体40の内部の空間で発生した気泡は、連通路52を通り、上方フィルタ体20へ流入する。その後、その気泡は、上方フィルタ体20の空間においてさらに上方に移動し、直ぐに突出部16の燃料通路16aを通じて、燃料ポンプ4に燃料とともに吸入される。また、上方フィルタ体20の内部の空間で発生した気泡は、直ぐに燃料通路16aを通じて燃料ポンプ4に吸入される。このように、上方、下方フィルタ体40の内部の空間で発生した気泡は、集まって大きな気泡となる前に、燃料ポンプ4に燃料とともに吸入される。よって、このような燃料通路16aの配置構成によれば、燃料ポンプ4は一度に大量の空気を吸入する機会が大幅に減少するため、燃料ポンプ4の吸入性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、下方フィルタ体40が燃料タンク8の底面8bに対して斜めに配置されている。このことによれば、下方フィルタ体40の最下端部44aを除く下面46が底面8bに接触し、下方フィルタ体40の濾過面積が減少してしまうことを回避することができる。
なお、以上において、上方フィルタ体20が特許請求の範囲に記載の「上方側フィルタ体」及び「最上方フィルタ体」に相当し、下方フィルタ体40が特許請求の範囲に記載の「最下方フィルタ体」に相当する。本実施形態では、上方フィルタ体20は1つであり、特許請求の範囲に記載の「上方側フィルタ体」が1つの場合となる。また、キャップ12が特許請求の範囲に記載の「通路形成部材」に相当する。
(変形例)
第1実施形態では、上方フィルタ体20の最下端部26aは、下方フィルタ体40の最下端部44aと鉛直方向において、ほぼ同じ高さとなっていたが、図4に示すように、上方フィルタ体20の先端部26の最下端部26aが、鉛直方向において、最下端部44aよりも高くとも、下方フィルタ体40の先端部44の最も高い位置よりも低い位置であっても良い。このことによれば、液面位置が低下し、上方フィルタ体20の先端部26が空気中に露出するまでは、燃料ポンプ4は燃料を吸入することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態及びその変形例では、上方フィルタ体20の先端部26が、鉛直方向において、下方フィルタ体40の最も高い位置よりも低い位置となるように上方フィルタ体20が折り曲げられていた。これに対し、本実施形態では、図5に示すサクションフィルタ110のように上方フィルタ体120を燃料タンク8の底面8bに対して斜めに配置させることにより、先端部126を、下方フィルタ体140の最も高い位置よりも低い位置となるようにしている。特に、この実施形態では、図5に示すように、上方フィルタ体120の先端部126の最下端部126aは、下方フィルタ体140の先端部144の最下端部144aと鉛直方向において、ほぼ同じ高さとなっている。また、上方フィルタ体120の最下端部126a及び下方フィルタ体140の最下端部144aは、ともに燃料タンク8の底面8bに接触している。なお、この実施形態において、下方フィルタ体140の先端部144は、燃料タンク8の底面8bに近い方となっている。また、この実施形態においても、下方フィルタ体140は、底面8bに対して僅かに傾いている。
また、この実施形態においても、上方フィルタ体120の先端部126は、連通部材50が設けられた位置からより長く伸びる側の上方フィルタ体20の先端の部分となっている。このような構成となっていれば、例えば、本実施形態のように、先端部126の最下端部126aを下方フィルタ体140の最下端部144aと鉛直方向においてほぼ同じ高さとする場合、上方フィルタ体120の燃料タンク8の底面8bに対する傾斜角を最も小さくすることができる。これにより、上方フィルタ体120と下方フィルタ体140との距離を極力短くすることができ、サクションフィルタ110の鉛直方向の高さを小さくすることができる。その結果、サクションフィルタ110の燃料タンク8への搭載性が向上する。
(変形例)
第2実施形態では、上方フィルタ体120の最下端部126aが下方フィルタ体140の最下端部144aと鉛直方向において、ほぼ同じ高さとなっていたが、図6に示すように、鉛直方向において、上方フィルタ体120の先端部126の最下端部126aが、最下端部144aよりも高くとも、下方フィルタ体140の先端部144の最も高い位置よりも低い位置であっても良い。このことによれば、液面位置が低下し、上方フィルタ体120の先端部126が空気中に露出するまでは、燃料ポンプ4は燃料を吸入することができる。なお、この変形例の場合も、下方フィルタ体140の先端部144は、燃料タンク8の底面8bに近い方の端部となっている。また、この実施形態においても、下方フィルタ体140は、底面8bに対して僅かに傾いている。
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、上方フィルタ体20、120の先端部26、126、及び下方フィルタ体40、140の先端部44、144は、連通部材50が設けられた位置に対し同じ側に設けられていたが、第3実施形態のサクションフィルタ210では、上方フィルタ体220の先端部226は、連通部材50が設けられた位置に対して、下方フィルタ体240の先端部244とは反対側に設けられている(図7を参照)。このような構成でも、第1、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、この場合、下方フィルタ体240の先端部244は、連通部材50が設けられた位置からより長く伸びる側の下方フィルタ体240の先端の部分であり、かつ燃料タンク8の底面8bに近い方となっている。また、この実施形態においても、下方フィルタ体240は、底面8bに対して僅かに傾いている。
(第4実施形態)
第1〜第3実施形態では、サクションフィルタ10、110、210を燃料タンク8の底面8bに接触させるように燃料タンク8に配置させる形態のものであったが、図8に示すように、燃料供給装置300は、サクションフィルタ310を収容するサブタンク60を備えている。この形態の燃料供給装置300のサブタンク60は、樹脂製の上方が開放し、ハウジング3の下方に取り付けられている。サブタンク60は、サクションフィルタ310を収容可能な容積を有している。サブタンク60の側壁には、燃料タンク8の燃料残量を計測する液面計5が設けられている。また、この燃料供給装置300は、燃料ポンプ4から吐出される燃料によって駆動するジェットポンプ(図示せず)を有している。このジェットポンプは、サブタンク60の外部にある燃料をサブタンク60の内部に移送するためのポンプである。
この実施形態の燃料供給装置300においても、第1〜第3実施形態と同様、サクションフィルタ310の上方フィルタ体320の最下端部326aは、下方フィルタ体340の最下端部344aと鉛直方向において、ほぼ同じ高さとなっている。この実施形態では、上方フィルタ体320の最下端部326a及び下方フィルタ体340の最下端部344aは、ともにサブタンク60の底面60aに接触している。上方フィルタ体320は、途中で折れ曲がっているため、サブタンク60の長手方向の長さを短くすることができる。よって、燃料タンク8への搭載性が向上する。
また、第1実施形態の変形例(図4を参照)と同様、サブタンク60に収容される上方フィルタ体320の先端部326の最下端部326aが、鉛直方向において、最下端部344aよりも高くとも、下方フィルタ体340の先端部344の最も高い位置よりも低い位置であっても良い(図9を参照)。
なお、図8及び図9において、下方フィルタ体340は、サブタンク60の底面60aに対して、傾けても良い。
(その他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、図7に示す例では、上方フィルタ体20は、途中で折り曲げられていない形態のものであるが、図1や図4に示すように折り曲げても良い。また、各先端部226、244のそれぞれの最下端部226a、244aを燃料タンク8の底面8bに接触させても良い。
また、第1〜第4実施形態では、上方フィルタ体20及び下方フィルタ体40の二つのフィルタ体を有するサクションフィルタ10、110、210、310を用いて説明したが、サクションフィルタ10、110、210、310が備えるフィルタ体の数は、3個でも良いし、4個でも良い。フィルタ体が3個以上の場合では、最も下方に位置するフィルタ体、つまり燃料タンク8の底面8bに最も近い位置に配置されるフィルタ体が、特許請求の範囲に記載の「最下方フィルタ体」となり、そのフィルタ体の上方に位置するフィルタ体が特許請求の範囲に記載の「上方側フィルタ体」となる。
1 燃料供給装置、2 フランジ、4 燃料ポンプ、4a 吸入口、5 液面計、6 プレッシャレギュレータ、8 燃料タンク、8a 開口部、8b 底面、10 サクションフィルタ、12 キャップ(通路形成部材)、14 底部、16 突出部、16a 燃料通路、18 係合部、20 上方フィルタ体(上方側フィルタ体)、22 水平部、24 傾斜部、24a 折り曲げ部、26 先端部、26a 最下端部、28 端部、30 上面、30a 開口部、32 下面、32a 開口部、40 下方フィルタ体(最下方フィルタ体)、42 上面、42a 開口部、44 先端部、44a 最下端部、50 連通部材、52 連通路、52a 軸線、60 サブタンク、60a 底面

Claims (8)

  1. 料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプの吸入側に取り付けられるサクションフィルタであって、
    前記燃料タンクの内部に搭載されるとともに、前記燃料タンクの鉛直方向に並んで配置され、それぞれの内部に空間を有する複数のフィルタ体と、
    内部に連通路を形成し、前記複数のフィルタ体におけるそれぞれの空間同士を連通する連通部材と、を備え、
    前記複数のフィルタ体のうち、最も下方に位置する最下方フィルタ体よりも上方に配置される上方側フィルタ体は、その上方側フィルタ体の鉛直方向と交差する方向の先端に位置する先端部が、鉛直方向において、前記最下方フィルタ体の最も高い位置よりも低い位置となるように配置されることを特徴とするサクションフィルタ。
  2. 前記上方側フィルタ体は、前記連通部材が設けられた位置から前記先端部までの長さが、前記最下方フィルタ体よりも長く、前記先端部が前記燃料タンクの底面に向かうように、90度未満の角度で折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載のサクションフィルタ。
  3. 前記上方側フィルタ体は、前記連通部材が設けられた位置から前記先端部までの長さが、前記最下方フィルタ体よりも長く、その先端部が前記燃料タンクの底面に向かうように斜めに配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のサクションフィルタ。
  4. 前記上方側フィルタ体は、その先端部が、鉛直方向において、前記最下方フィルタ体の最も低い位置と同じ位置となるように配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のサクションフィルタ。
  5. 前記最下方フィルタ体は、少なくとも一部が前記燃料タンクの底面に接するように設けられ、前記上方側フィルタ体の前記先端部も前記燃料タンクの底面に当接することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のサクションフィルタ。
  6. 前記燃料ポンプの吸入側に設けられ、前記燃料ポンプの吸入口に通じる燃料通路を形成する通路形成部材を備え、
    前記通路形成部材は、前記複数のフィルタ体のうち、前記鉛直方向において最も上方に配置される最上方フィルタ体の内部の空間と前記燃料通路とが連通するように、前記最上方フィルタ体の上面に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のサクションフィルタ。
  7. 前記上方側フィルタ体は、前記連通部材が設けられた位置から両側に伸びており、前記上方側フィルタ体の前記先端部は、前記連通部材が設けられた位置からより長く伸びる側の前記上方側フィルタ体の先端の部分であることを特徴とする請求項2又は3に記載のサクションフィルタ。
  8. 前記最下方フィルタ体は、その先端部が前記燃料タンクの底面に接し、かつ前記燃料タンクの底面に対して、斜めに配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のサクションフィルタ。
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