JP5745879B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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このものは、燃料タンクの上壁に形成された開口部に取り付けられ、この開口部を閉塞する蓋体としての役割を有するホルダ部(フランジ部)を備えている。そして、このホルダ部に一体成形されている筒状の部材に、燃料ポンプを内蔵する有底筒状のポンプケースがスナップフィット固定されている。ポンプケースの下部には、燃料ポンプの吸入口に連通するポンプフィルタが設けられており、このポンプフィルタを介して燃料ポンプの内部に燃料が汲み上げられる。そして、燃料は、供給管を通ってエンジンへと圧送される(例えば、特許文献1参照)。
このような場合、燃料供給装置の重心が下がり、車両走行時の振動や揺れに伴ってポンプケースにかかる横方向の負荷が大きくなり、さらにはスナップフィット部にかかる負荷が大きくなる。このため、筒状の部材からポンプケースが外れてしまう虞があるという課題がある。
これに加え、嵌合部に脆弱部を形成することにより、ロワーカップにかかる負荷により、嵌合部を容易に変形させることができる。このため、ロワーカップにかかる負荷がホルダ部に伝達されてしまうことを低減できる。よって、燃料タンクに対するホルダ部のシール性を、十分確保することが可能になる。
また、嵌合部を形成することにより、アッパーカップとロワーカップとの間のシール性を高めることもできる。さらに、簡素な構造で脆弱部を形成することができる。そして、ロワーカップの軸方向の長さがアッパーカップの軸方向の長さよりも長く、ロワーカップの下部に燃料供給装置の重心が位置するような場合であっても、従来と比較してスナップフィット固定力を高めつつ、ホルダ部の燃料タンクに対するシール性を十分確保することができる。
これに加え、嵌合部に脆弱部を形成することにより、ロワーカップにかかる負荷により、嵌合部を容易に変形させることができる。このため、ロワーカップにかかる負荷がホルダ部に伝達されてしまうことを低減できる。よって、燃料タンクに対するホルダ部のシール性を、十分確保することが可能になる。
また、嵌合部を形成することにより、アッパーカップとロワーカップとの間のシール性を高めることもできる。さらに、簡素な構造で脆弱部を形成することができる。そして、ロワーカップの軸方向の長さがアッパーカップの軸方向の長さよりも長く、ロワーカップの下部に燃料供給装置の重心が位置するような場合であっても、従来と比較してスナップフィット固定力を高めつつ、ホルダ部の燃料タンクに対するシール性を十分確保することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置の側面図、図2は、燃料供給装置の分解斜視図、図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。
なお、以下の説明においては、燃料タンク2に燃料供給装置1を取り付けた状態で、鉛直方向上側(図1、図2における上側)を単に上側、鉛直方向下側(図1、図2における下側)を単に下側などと表現して説明する。
燃料供給装置1は、燃料ポンプ3と、および燃料タンク2の上壁2aに固定され燃料ポンプ3を支持するホルダ部4と、燃料ポンプ3の吸入側、つまり燃料ポンプ3の下側に配設されたサクションフィルタ28とを備えている。
燃料ポンプ3は、サクションフィルタ28側に配設されたポンプ部Pとポンプ部P上に取り付けられたモータ部Mとを有している。ポンプ部Pには、例えば、インペラを有する非容積型の再生式ポンプが用いられ、モータ部Mによって駆動するようになっている。モータ部Mには、例えば、ブラシ付きの直流モータが使用されている。
ポンプ部Pの下部には吸入管7が設けられ、ここにサクションフィルタ28が取り付けられるようになっている。また、モータ部Mの上部には吐出ポート8が設けられており、ここからモータ部M内を通った燃料が燃料ポンプ3の外側へと圧送される。
図4は、ホルダ部を下側からみた斜視図である。
図2〜図4に詳示するように、燃料ポンプ3を支持するホルダ部4は、燃料タンク2の上壁2aに固定されるフランジユニット9と、フランジユニット9の燃料タンク2の内側に設けられ燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ10とにより構成され、このアッパーカップ10に、燃料ポンプ3の下部を覆いつつ、燃料ポンプ3を支持する有底筒状のロワーカップ20がスナップフィット固定されている。
カップ本体14の周壁14bには、内面側に軸方向全体に亘って8つのリブ14cが周方向に等間隔に形成されている。これらリブ14cは、アッパーカップ10の剛性を高めると共に、アッパーカップ10に対する燃料ポンプ3の位置決めを行うためのものである。
係合片17は、先端が拡径する方向に向かって弾性変形可能に形成されている。そして、ロワーカップ20に係合片17がスナップフィットすることで、ロワーカップ20の軸方向、および周方向の位置決めが行われる。係合片17は、燃料ポンプ3のポンプ部Pの軸方向略中央に至るまで延出している。そして、係合片17には、後述のロワーカップ20に形成されている係合凸部18に係合する係合孔19が形成されている。
図5は、ロワーカップ内に燃料ポンプを収納した状態の一部拡大斜視図である。
図1〜図3、および図5に示すように、燃料ポンプ3の吸入側に配設されたロワーカップ20は、略有底筒状に形成されたものである。ロワーカップ20の周壁20aは、内径が燃料ポンプ3を嵌合可能、かつ外径がアッパーカップ10(カップ本体14)の周壁14bの内径よりもやや小さくなる程度に設定されている。そして、ロワーカップ20の周壁20aにおける上部には、アッパーカップ10の周壁14bに内嵌する嵌合部20cが形成されている。
一方、アッパーカップ10の周壁14bにおける下部は、ロワーカップ20の周壁20aに外嵌する嵌合部14dとなる(図1、図4のハッチ部参照)。
また、ロワーカップ20の嵌合部20cには、アッパーカップ10に形成されているリブ14cに対応する箇所に、凹部29が形成されている。すなわち、各凹部29は、ロワーカップ20の周壁20aの開口縁から軸方向に沿って切り欠くように形成されている。そして、アッパーカップ10にロワーカップ20を取り付けた状態で、凹部29全体がアッパーカップ10の周壁14b、つまり、嵌合部14dに覆われた状態となるようになっている(図1参照)。
図1〜図3に示すように、サクションフィルタ28は、濾材36と、濾材36の外周縁に形成された溶着部37とで構成されている。濾材36は、袋状に形成された不織布であって、溶着部37は、袋状に形成された濾材36の外周縁を溶着し形成されたものである。
接続管38は樹脂で形成されたものであって、この接続管38の一端は濾材36に開口されている。これにより、燃料タンク2内の燃料が濾材36を介して接続管38内に流れ込み、この接続管38内に流れ込んだ燃料が燃料ポンプ3に汲み上げられる。
また、ロワーカップ20に燃料ポンプ3を収納した状態でアッパーカップ10にロワーカップ20が垂設された状態になるので、燃料供給装置1の重心Jは、ロワーカップ20の下部に設定される。
続いて、燃料供給装置1の動作について説明する。
まず、燃料ポンプ3のモータ部Mを駆動させると、燃料タンク2内の燃料がサクションフィルタ28を介して濾過された状態で吸入管7から吸入され、さらに、ポンプ部P内に汲み上げられる。そして、ポンプ部P内で燃料が昇圧され、モータ部M内に燃料が吐出される。
したがって、上述の実施形態によれば、アッパーカップ10、およびロワーカップ20に、それぞれ互いに嵌合される嵌合部14d,20cを形成することにより、ロワーカップ20に水平方向の荷重がかかった際、係合片17に径方向外側に向かって押し広げられる力が作用することを抑制できる。このため、従来と比較して、アッパーカップ10とロワーカップ20とのスナップフィット力を高めることができる。
これに加え、ロワーカップ20の嵌合部20cのみに凹部29が形成されているので、この凹部29が外部に露出されない。このため、凹部29を介して内部に燃料が流れ込むことを抑制できる。
例えば、上述の実施形態では、ポンプ部Pには、例えば、インペラを有する非容積型の再生式ポンプが用いられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ポンプ部Pとして、例えば、遠心ポンプ、渦巻きポンプなどの名称で知られる周知の種々のポンプ構造を採用することが可能である。
すなわち、例えば、嵌合部20cに肉厚を薄くした薄肉部を形成し、この薄肉部を凹部29に代わって脆弱部として構成してもよい。また、凹部29の形状も自由に設定することができ、仮に凹部を形成するにしても、開口縁から嵌合部20c以外の部分に至るまで凹部を形成してもよい。
2 燃料タンク
2a 上壁(壁面)
3 燃料ポンプ
4 ホルダ部
10 アッパーカップ
14 カップ本体
14a 開口部(開口縁)
14b 周壁
14c リブ
14d 嵌合部
17 係合片
20 ロワーカップ
20a 周壁
20b 底壁
20c 嵌合部
29 凹部
30 脆弱部
J 重心
K クリアランス
Claims (3)
- 燃料タンク内に配置され、前記燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、
前記燃料タンクの壁面に取り付けられ、前記燃料ポンプを内包する筒状のアッパーカップを有するホルダ部と、
前記アッパーカップの下端の開口縁に形成されている係合片にスナップフィット固定され、前記燃料ポンプを支持するロワーカップとを備え、
前記ロワーカップの軸方向の長さを、前記アッパーカップの軸方向の長さよりも長く設定し、前記アッパーカップに、前記燃料ポンプが配置された前記ロワーカップを取り付けた状態で、前記ロワーカップの下部に、重心が位置するように設定され、
前記ロワーカップの上部には、前記ロワーカップの開口縁から軸方向に沿って切り欠くように複数の脆弱部が形成されており、
前記アッパーカップの開口縁全体には、前記ロワーカップの上部と嵌合すると共に、前記脆弱部を覆う嵌合部が形成されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記アッパーカップの周壁の内面に、軸方向に沿うように形成されたリブを周方向に複数配置し、
前記ロワーカップの周壁における前記リブに対応する部位に、前記凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。 - 前記アッパーカップの嵌合部に、前記ロワーカップの嵌合部を内嵌し、
前記ロワーカップの脆弱部と、前記燃料ポンプの前記脆弱部に対応する部位との間に、クリアランスを形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
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Family
ID=46842662
Family Applications (1)
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- 2011-02-07 JP JP2011024025A patent/JP5745879B2/ja active Active
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