JP2011153603A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立作業性を向上することができる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】アッパーカップ5の開口部側からロワーカップ82を挿入し、係合孔62と係合突起80とを係合させるように構成した燃料供給装置1であって、係止片46のロワーカップ82の受け入れ側端から係合孔62に至る間に、係合突起80を案内するガイド溝63を形成し、ガイド溝63は、先端部46cから係合孔62に向かうに従って、溝深さが漸次浅くなるように形成された傾斜面63aを有している。
【選択図】図3
【解決手段】アッパーカップ5の開口部側からロワーカップ82を挿入し、係合孔62と係合突起80とを係合させるように構成した燃料供給装置1であって、係止片46のロワーカップ82の受け入れ側端から係合孔62に至る間に、係合突起80を案内するガイド溝63を形成し、ガイド溝63は、先端部46cから係合孔62に向かうに従って、溝深さが漸次浅くなるように形成された傾斜面63aを有している。
【選択図】図3
Description
この発明は、燃料タンクから内燃機関に燃料を供給するための車両用の燃料供給装置に関するものである。
一般に、自動二輪車や四輪車の車両用の燃料供給装置として、燃料タンク内に燃料ポンプを配設し、燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬する、所謂インタンク式を採用する場合が多い。
この種の燃料供給装置の燃料ポンプは、下部に燃料を汲み上げて内燃機関(エンジン)へと圧送するポンプ部を備えている。一方、このポンプ部の上部に、ポンプ部を駆動するモータ部が設けられている。また、ポンプ部の下方には、吸入口を介してサクションフィルタが設けられており、燃料タンク内の燃料を濾過してポンプ部へ導くようになっている。
この種の燃料供給装置の燃料ポンプは、下部に燃料を汲み上げて内燃機関(エンジン)へと圧送するポンプ部を備えている。一方、このポンプ部の上部に、ポンプ部を駆動するモータ部が設けられている。また、ポンプ部の下方には、吸入口を介してサクションフィルタが設けられており、燃料タンク内の燃料を濾過してポンプ部へ導くようになっている。
ここで、燃料タンク内に燃料ポンプを固定するにあたって、燃料タンクの壁面に固定される蓋部材としてのフィルタケースと、燃料ポンプを内包する中間部材と、この中間部材と一体化され、燃料ポンプの下側を支えるブラケットとを備えた燃料供給装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の燃料供給装置のフィルタケースには、係止爪が形成されている。一方、中間部材に係合部を設け、この係合部の係止爪に対応する部位に、係止爪と係合可能な開口部が形成されている。そして、中間部材をフィルタケースの下方からフィルタケースに向かって押し上げると、係合部が弾性変形して係止爪と開口部とが係合し、フィルタケースに中間部材が支持されるようになっている。このように構成することで、燃料タンク内に燃料ポンプを容易に固定できるようにしようとしている。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、係止爪と開口部とが係合するに至る間に、係合部の先端側が係止爪を覆ってしまうので、作業者が係止爪と開口部との相対位置関係を目視できず、中間部材の取り付け作業をスムーズに行いにくいという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、組立作業性を向上することができる燃料供給装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、燃料タンク内に配置され、前記燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、前記燃料タンクの壁面に取り付けられ、前記燃料ポンプを内包するアッパーカップを有するホルダ部と、前記アッパーカップに取り付けられ、前記燃料ポンプを支持するロワーカップとを備え、前記アッパーカップに、この一端から軸方向に沿って延出し、弾性変形可能に形成された係止片を複数形成すると共に、これら係止片にそれぞれ係合孔を形成する一方、前記係止片の内面側に前記ロワーカップを配置すると共に、このロワーカップの前記係合孔に対応する位置に係合突起を形成し、前記アッパーカップの一端側から前記ロワーカップを挿入し、前記係合孔と前記係合突起とを係合させるように構成した燃料供給装置であって、前記係止片の前記ロワーカップの受け入れ側端から前記係合孔に至る間に、前記係合突起を案内するガイド溝を形成し、前記ガイド溝は、前記受け入れ側端から前記係合孔に向かうに従って、溝深さが漸次浅くなるように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、アッパーカップにロワーカップを取り付ける際、アッパーカップの係止片に形成されたガイド溝に、ロワーカップに形成された係合突起が案内される。このため、ガイド溝と係合突起との位置を合わせた状態でロワーカップをアッパーカップに向かって押し込むだけで、係合孔と係合突起とを容易に係合できる。よって、ロワーカップの組み付け作業性を向上させることができる。
ここで、係止片のロワーカップの受け入れ側端から係合孔に至る間に、ただ単に平坦なガイド溝を形成しただけの場合、係合孔のロワーカップ受け入れ側の肉厚が薄肉化してしまい、係合突起の掛かり代が減少してしまうことになる。しかしながら、本発明によれば、ガイド溝が受け入れ側端から係合孔に向かうに従って、係止片の外面側から内面側に向かうように形成されているので、ロワーカップの組み付け作業性を向上させつつ、係合突起の掛かり代を十分確保することができる。このため、アッパーカップにロワーカップを強固に固定することができ、確実に燃料タンク内に燃料ポンプを固定することができる。
請求項2に記載した発明は、前記ガイド溝は、前記受け入れ側端から前記係合孔に向かうに従って、前記係止片の内面側に向かうように傾斜していることを特徴とする。
このように構成することで、ガイド溝の形成を容易に行うことができ、例えば、アッパーカップを樹脂成形する場合、このアッパーカップを成型するための金型の製造コストを低減することが可能になる。
このように構成することで、ガイド溝の形成を容易に行うことができ、例えば、アッパーカップを樹脂成形する場合、このアッパーカップを成型するための金型の製造コストを低減することが可能になる。
本発明によれば、アッパーカップにロワーカップを取り付ける際、ロワーカップに形成されたガイド溝とアッパーカップの係合突起との位置を合わせるようにしてロワーカップをアッパーカップに向かって押し込むだけで、係合突起にガイド溝が沿うようにロワーカップがアッパーカップに挿入され、容易に係合突起とロワーカップの係合孔とを係合させることができる。このため、ロワーカップの組み付け作業性を向上させることができる。
また、ロワーカップの組み付け作業性を向上させつつ、係合突起の掛かり代を十分確保することができ、確実に燃料タンク内に燃料ポンプを固定することができる。
また、ロワーカップの組み付け作業性を向上させつつ、係合突起の掛かり代を十分確保することができ、確実に燃料タンク内に燃料ポンプを固定することができる。
(燃料供給装置)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置1の正面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、燃料供給装置1は、例えば、自動車や自動二輪車などの燃料タンク2内に燃料に浸漬されて配置され、燃料タンク2内の燃料を汲み上げて不図示の内燃機関に圧送するものである。なお、以下において、説明を簡単にするために、燃料供給装置1の燃料タンク2よりも外側方向(図1、図2における上方)を単に上側、燃料タンク2の内側方向(図1、図2における下方)を単に下側などと表現する場合がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置1の正面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、燃料供給装置1は、例えば、自動車や自動二輪車などの燃料タンク2内に燃料に浸漬されて配置され、燃料タンク2内の燃料を汲み上げて不図示の内燃機関に圧送するものである。なお、以下において、説明を簡単にするために、燃料供給装置1の燃料タンク2よりも外側方向(図1、図2における上方)を単に上側、燃料タンク2の内側方向(図1、図2における下方)を単に下側などと表現する場合がある。
燃料供給装置1は、燃料ポンプ3と、燃料タンク2に取り付けられ燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ5を有するホルダ部91と、アッパーカップ5に取り付けられ、燃料ポンプ3を支持するロワーカップ82と、ロワーカップ82の下側、つまり、燃料ポンプ3の吸入側に配設されたフィルタユニット92とを備えている。
(燃料ポンプ)
燃料ポンプ3は、モータ部Mと、モータ部Mの下部に取り付けられたポンプ部Pとを有している。モータ部Mの上部には、外周寄りに不図示の端子が立設されおり、外部電源(不図示)からモータ部Mにリード線97を介して給電が行われるようになっている。
リード線97は、アッパーカップ5に形成されている開口部66を介してアッパーカップ5の内外に配索されている。そして、アッパーカップ5の外側で不図示の外部電源と電気的に接続されるようになっている。また、モータ部Mの上部にはポンプ部Pによって汲み上げられた燃料が吐出される吐出ポート33が形成されている。
燃料ポンプ3は、モータ部Mと、モータ部Mの下部に取り付けられたポンプ部Pとを有している。モータ部Mの上部には、外周寄りに不図示の端子が立設されおり、外部電源(不図示)からモータ部Mにリード線97を介して給電が行われるようになっている。
リード線97は、アッパーカップ5に形成されている開口部66を介してアッパーカップ5の内外に配索されている。そして、アッパーカップ5の外側で不図示の外部電源と電気的に接続されるようになっている。また、モータ部Mの上部にはポンプ部Pによって汲み上げられた燃料が吐出される吐出ポート33が形成されている。
ポンプ部Pは不図示のインペラ等によって構成されており、下部に吸入管43が軸方向に下方に向かって立設されている。また、ポンプ部Pの下部には、燃料ポンプ3内で発生したベーパを排出する脱気孔86が貫通形成されている。
(ホルダ部)
ホルダ部91は樹脂成形されたものであって、燃料タンク2の上壁2aに取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ5とを有し、両者4,5が溶着等により一体化されている。
なお、フランジユニット4とアッパーカップ5とを互いに溶着する構造にせず、両者4,5を一体成形としてもよい。
ホルダ部91は樹脂成形されたものであって、燃料タンク2の上壁2aに取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ5とを有し、両者4,5が溶着等により一体化されている。
なお、フランジユニット4とアッパーカップ5とを互いに溶着する構造にせず、両者4,5を一体成形としてもよい。
フランジユニット4は、有底筒状のユニット本体44とユニット本体44の周壁44aに設けられ燃料タンク2に取り付けられる外フランジ部47とが一体成形されている。
外フランジ部47には、周方向に4箇所切り欠き部48が形成されている。この切り欠き部48にボルトやビスなどを挿通し、燃料タンク2の上壁2aに設けられている雌ネジ部やビス孔などを利用してフランジユニット4を外側から固定するようになっている。すなわち、フランジユニット4は、外フランジ部47よりも上側が燃料タンク2の外部に露出した状態になる。
外フランジ部47には、周方向に4箇所切り欠き部48が形成されている。この切り欠き部48にボルトやビスなどを挿通し、燃料タンク2の上壁2aに設けられている雌ネジ部やビス孔などを利用してフランジユニット4を外側から固定するようになっている。すなわち、フランジユニット4は、外フランジ部47よりも上側が燃料タンク2の外部に露出した状態になる。
ユニット本体44の上側には、燃料取出し管57が設けられている。この燃料取出し管57は、燃料ポンプ3から汲み上げられた燃料を内燃機関へと圧送するためのものであって、先端が不図示の内燃機関に接続されている。燃料取出し管57は、燃料ポンプ3の吐出ポート33と連通している。これら吐出ポート33と燃料取出し管57との間には、燃料の逆流を防止するためのチェックバルブ32が設けられている。
また、ユニット本体44の上側には、径方向中央を中心にして燃料取出し管57とは反対側に、コネクタ58が一体成形されている。コネクタ58は、不図示の外部電源の電力を燃料供給装置1に給電するためのものであって、不図示の外部電源から延びるケーブルが嵌着可能に形成されている。
燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ5は、燃料ポンプ3の外周面を覆うように略円筒状に形成されており、ユニット本体44の周縁に固定されている。アッパーカップ5のユニット本体44側に、リード線97を引き出す開口部66が形成されている。開口部66の周縁には、リード線97の走行中のバタつきを抑えるためのクリップ部95が形成されている。このクリップ部95と開口部66の周縁とでリード線97を挟持するようになっている。
アッパーカップ5の外周面には、開口部66近傍にサブコネクタ96が一体成形されており、このサブコネクタ96にリード線97の他端が接続されるようになっている。サブコネクタ96の端子(不図示)と、ユニット本体44の上側に形成されたコネクタ58の端子(不図示)は、互いに導通している。これによって、リード線97と不図示の外部電源とが電気的に接続される。
アッパーカップ5の開口部5aには、軸方向下方に向かって延出する係止片46が4箇所形成されている。この係止片46は、ロワーカップ82にスナップフィットすることによって、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付けるためのものである。係止片46は、この先端が径方向外側に向かって、つまり、拡径する方向に向かって弾性変形可能に形成されている。
また、4つの係止片46は、それぞれ周方向に等間隔に設けられておらず、周方向中心が90°間隔の位置からずれた状態で設けられている。
また、4つの係止片46は、それぞれ周方向に等間隔に設けられておらず、周方向中心が90°間隔の位置からずれた状態で設けられている。
より具体的には、図2に示すように、4つの係止片46のうち、周方向に1つ飛ばしで存在する2つの係止片46,46は、回転軸9を中心にして点対称位置となるように形成されていると共に、周方向に隣接する2つの係止片46,46は、90°から所定角度ずれた状態となるように形成されている。このため、各係止片46の周方向中心間の角度は、90°よりも狭い角度θ1と、90°よりも広い角度θ2とが交互に設定された状態になる。
また、図1、図2に示すように、4つの係止片46には、周方向に等間隔で係合孔62が形成されている。係合孔62は、後述するロワーカップ82の係合突起80と係合し、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付けるためのものである。
ここで、4つの係止片46が周方向に等間隔に設けられていない一方、係合孔62が周方向に等間隔に形成されているので、各係止片46には、係合孔62を挟んで周方向に肉厚部46aと薄肉部46bとが形成されることになる。
ここで、4つの係止片46が周方向に等間隔に設けられていない一方、係合孔62が周方向に等間隔に形成されているので、各係止片46には、係合孔62を挟んで周方向に肉厚部46aと薄肉部46bとが形成されることになる。
図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、各係止片46内面側には、係合孔62から先端に至る間にガイド溝63が形成されている。ガイド溝63の周方向の幅は、係合孔62の周方向の幅と略同一となるように設定されている。また、ガイド溝63は、係止片46の先端部46cから係合孔62に向かって溝深さが漸次浅くなるように形成されている。つまり、ガイド溝63は、斜め内側に向かうように形成された傾斜面63aを有している。傾斜面63aの傾斜角度θ3は、例えば、約8.5°程度に設定されている。
図1〜図3に示すように、各係止片46内面側には、係合孔62から先端に至る間にガイド溝63が形成されている。ガイド溝63の周方向の幅は、係合孔62の周方向の幅と略同一となるように設定されている。また、ガイド溝63は、係止片46の先端部46cから係合孔62に向かって溝深さが漸次浅くなるように形成されている。つまり、ガイド溝63は、斜め内側に向かうように形成された傾斜面63aを有している。傾斜面63aの傾斜角度θ3は、例えば、約8.5°程度に設定されている。
この傾斜面63aにより、係止片46のガイド溝63が形成されている部位は、先端部46c側に向かうに従って先細り形状になっている。すなわち、係合孔62の下縁の肉厚T1は、係合孔62の上縁の肉厚T2と略同一に設定されている。一方、ガイド溝63の先端部46cの肉厚T3は、肉厚T1,T2よりも薄肉に設定されている。
(ロワーカップ)
アッパーカップ5の下側には、ロワーカップ82が取り付けられている。ロワーカップ82は有底筒状に形成されたものであって、燃料ポンプ3の下部を保持するようになっている。ロワーカップ82の外径は、このロワーカップ82の周壁82aに燃料ポンプ3のモータハウジング6を内嵌可能で、かつアッパーカップ5にロワーカップ82を内嵌可能に設定されている。
すなわち、ロワーカップ82は、アッパーカップ5の内面側に嵌まり込む形で取り付けられ、アッパーカップ5と一体となって燃料ポンプ3を保持する。ロワーカップ82の周壁82aには、アッパーカップ5の係合孔62に対応する位置に、この係合孔62と係合可能な係合突起80が形成されている。
アッパーカップ5の下側には、ロワーカップ82が取り付けられている。ロワーカップ82は有底筒状に形成されたものであって、燃料ポンプ3の下部を保持するようになっている。ロワーカップ82の外径は、このロワーカップ82の周壁82aに燃料ポンプ3のモータハウジング6を内嵌可能で、かつアッパーカップ5にロワーカップ82を内嵌可能に設定されている。
すなわち、ロワーカップ82は、アッパーカップ5の内面側に嵌まり込む形で取り付けられ、アッパーカップ5と一体となって燃料ポンプ3を保持する。ロワーカップ82の周壁82aには、アッパーカップ5の係合孔62に対応する位置に、この係合孔62と係合可能な係合突起80が形成されている。
係合突起80は断面略台形状に形成されたものであって、外側面80aと、底面80bと、底面80bに上下方向で対向する斜面80cとを有している。係合突起80の斜面80cの傾斜角度θ4は、例えば、135°程度に設定されている。このため、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際、ロワーカップ82をアッパーカップ5の下側から上側に向かって押し込むと、係止片46が押し広げられるように弾性変形する。そして、さらにロワーカップ82を押し込むと、係止片46の係合孔62にロワーカップ82の係合突起80が嵌まり込み、ロワーカップ82が固定される(取り付け方法についての詳細は後述する)。
また、ロワーカップ82の周壁82aには、底壁82b寄りにゲージ取り付け部85が立設されている。ゲージ取り付け部85は、センダゲージ(不図示)を取り付けるためのものであって、ロワーカップ82の周壁82aから突出するアーム部85aと、アーム部85aの先端に一体成形された取付け座面85bとで構成されている。
なお、センダゲージは、燃料タンク2内の燃料の残量を検出するための検出装置である。
なお、センダゲージは、燃料タンク2内の燃料の残量を検出するための検出装置である。
ロワーカップ82の底壁82bには、ポンプ部Pの下部に形成されている脱気孔86に対応する位置に、排出部88が形成されている。排出部88は、ポンプ部P側を開口した有底筒状に形成されたものであって、周面に開口部87が形成されている。これによって、脱気孔86から排出部88に排出された燃料ポンプ3内のベーパが開口部87を介して径方向外側に向かって排出される。
また、ロワーカップ82の底壁82bには、吸入管43に対応する部位を避けるようにして不図示の開口部が形成されている。この不図示の開口部を介して吸入管43がフィルタユニット92側に突出している。
さらに、ロワーカップ82の底壁82bには、フィルタユニット92を固定するための係止爪68が立設されている。
さらに、ロワーカップ82の底壁82bには、フィルタユニット92を固定するための係止爪68が立設されている。
(フィルタユニット)
フィルタユニット92は、サクションフィルタ51と、このサクションフィルタ51とロワーカップ82とを連結し、ポンプ部Pに燃料を流通させるための吸入ポート53とを有している。
サクションフィルタ51は、濾材51aと、濾材51aの外周縁を溶着し形成された溶着部51bとで構成されている。濾材51aは、例えば、メッシュ状のナイロン布を折り曲げたものであって、袋状に形成されている。溶着部51bは、袋状に形成された濾材51aが開いてしまうことを防止するためのものである。
フィルタユニット92は、サクションフィルタ51と、このサクションフィルタ51とロワーカップ82とを連結し、ポンプ部Pに燃料を流通させるための吸入ポート53とを有している。
サクションフィルタ51は、濾材51aと、濾材51aの外周縁を溶着し形成された溶着部51bとで構成されている。濾材51aは、例えば、メッシュ状のナイロン布を折り曲げたものであって、袋状に形成されている。溶着部51bは、袋状に形成された濾材51aが開いてしまうことを防止するためのものである。
吸入ポート53は、略円筒状に形成されたものであって、ポンプ部Pの吸入管43に外嵌固定されている。そして、フィルタユニット92を介して汲み上げられる燃料が吸入管43、および吸入ポート53を介してポンプ部Pに流入されるようになっている。
また、吸入ポート53の外周面には、この吸入ポート53の径方向に沿って延在する取り付けステー54が一体成形されている。取り付けステー54は、ロワーカップ82の底壁82bに形成された係止爪68に対応する箇所に至るまで延在しており、係止爪68を挿入可能な係止孔55が形成されている。この係止孔55に係止爪68が挿入されることにより、取り付けステー54とロワーカップ82とが係合され、フィルタユニット92の脱落が確実に防止される。
また、吸入ポート53の外周面には、この吸入ポート53の径方向に沿って延在する取り付けステー54が一体成形されている。取り付けステー54は、ロワーカップ82の底壁82bに形成された係止爪68に対応する箇所に至るまで延在しており、係止爪68を挿入可能な係止孔55が形成されている。この係止孔55に係止爪68が挿入されることにより、取り付けステー54とロワーカップ82とが係合され、フィルタユニット92の脱落が確実に防止される。
このような構成のもと、燃料ポンプ3のモータ部Mを駆動させると、燃料タンク2内の燃料がサクションフィルタ51を介して濾過された状態で吸入ポート53から吸入される。そして、燃料がモータ部Mを介して吐出ポート33、チェックバルブ32を通過し、燃料取出し管57から不図示の内燃機関へと搬送される。
(作用)
次に、図4〜図5に基づいて、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際の作用について説明する。
図4は、ホルダ部91から燃料ポンプ3を取り外した状態を示す正面図である。
なお、図4では、燃料ポンプ3にロワーカップ82が取り付けられている一方、アッパーカップ5に燃料ポンプ3が取り付けられていない状態を示しているが、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際、予めアッパーカップ5に燃料ポンプ3を取り付けておき、その後、ロワーカップ82を取り付けてもよい。また、ロワーカップ82に燃料ポンプ3を取り付け、その後、アッパーカップ5に燃料ポンプ3、およびロワーカップ82を取り付けてもよい。
さらに、図4では、ロワーカップ82に予めフィルタユニット92を取り付けてある状態を示している。しかしながら、これに限られるものではなく、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付けた後、ロワーカップ82にフィルタユニット92を取り付けてもよい。
次に、図4〜図5に基づいて、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際の作用について説明する。
図4は、ホルダ部91から燃料ポンプ3を取り外した状態を示す正面図である。
なお、図4では、燃料ポンプ3にロワーカップ82が取り付けられている一方、アッパーカップ5に燃料ポンプ3が取り付けられていない状態を示しているが、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際、予めアッパーカップ5に燃料ポンプ3を取り付けておき、その後、ロワーカップ82を取り付けてもよい。また、ロワーカップ82に燃料ポンプ3を取り付け、その後、アッパーカップ5に燃料ポンプ3、およびロワーカップ82を取り付けてもよい。
さらに、図4では、ロワーカップ82に予めフィルタユニット92を取り付けてある状態を示している。しかしながら、これに限られるものではなく、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付けた後、ロワーカップ82にフィルタユニット92を取り付けてもよい。
ここで、図4に示すように、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける場合、ロワーカップ82の開口部、つまり、フィルタユニット92とは反対側をアッパーカップ5の開口部5a側に向ける。また燃料供給装置1の軸方向において、アッパーカップ5の係合孔62の位置と、ロワーカップ82の係合突起80の位置とを合わせる。そして、この状態でロワーカップ82をアッパーカップ5側に向かって押し込む(図4における矢印参照)。
図5は、アッパーカップ5の係止片46および、ロワーカップ82の係合突起80の縦断面図である。
同図に示すように、アッパーカップ5における係止片46の先端部46cに、ロワーカップ82の係合突起80が当接した状態のとき、係止片46のガイド溝63に係合突起80が僅かに嵌合した状態になる。このため、ロワーカップ82の回転が規制された状態になる。この状態でさらにロワーカップ82をアッパーカップ5に向けて押し込んでいくと(図5における矢印Y1参照)、係合突起80がガイド溝63に案内されながら係合孔62に向かって移動する。
同図に示すように、アッパーカップ5における係止片46の先端部46cに、ロワーカップ82の係合突起80が当接した状態のとき、係止片46のガイド溝63に係合突起80が僅かに嵌合した状態になる。このため、ロワーカップ82の回転が規制された状態になる。この状態でさらにロワーカップ82をアッパーカップ5に向けて押し込んでいくと(図5における矢印Y1参照)、係合突起80がガイド溝63に案内されながら係合孔62に向かって移動する。
このとき、係合突起80の斜面80c、およびガイド溝63の傾斜面63aによって、係止片46が径方向外側に向かって押し広げられる(図6における矢印Y2参照)。さらに、ロワーカップ82をアッパーカップ5に向けて押し込んでいくと、係合孔62に係合突起80が嵌合する。このとき、係止片46に復元力が作用し、ロワーカップ82に係止片46がスナップフィットする(図3参照)。これにより、ロワーカップ82のアッパーカップ5への取り付け作業が完了する。
ここで、ガイド溝63は、このガイド溝63が形成されている係止片46の先端部46cが先細りとなるように傾斜面63aを有している。この結果、係合孔62の下縁の肉厚T1が係合孔62の上縁の肉厚T2と略同一に設定されている(図3参照)。このため、係合突起80に対する係合孔62の掛かり代が十分確保される。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際、アッパーカップ5の係止片46に形成されたガイド溝63に、ロワーカップ82に形成された係合突起80が案内されるので、ガイド溝63と係合突起80との位置を合わせた状態でロワーカップ82をアッパーカップ5に向かって押し込むだけで、係合孔62と係合突起80とを容易に係合できる。このため、ロワーカップ82の組み付け作業性を向上させることができる。
したがって、上述の実施形態によれば、アッパーカップ5にロワーカップ82を取り付ける際、アッパーカップ5の係止片46に形成されたガイド溝63に、ロワーカップ82に形成された係合突起80が案内されるので、ガイド溝63と係合突起80との位置を合わせた状態でロワーカップ82をアッパーカップ5に向かって押し込むだけで、係合孔62と係合突起80とを容易に係合できる。このため、ロワーカップ82の組み付け作業性を向上させることができる。
また、係合突起80に対する係合孔62の掛かり代が十分確保されるので、ロワーカップ82の組み付け作業性を向上させつつ、アッパーカップ5にロワーカップ82を強固に固定することができる。
ここで、例えば、係止片46に傾斜面63aを有さない平坦なガイド溝101(図5における二点差線参照)を形成した場合、係合孔62のロワーカップ82受け入れ側の肉厚T101が薄肉化してしまう。このため、係合突起80に対する係合孔62の掛かり代が十分確保されず、ロワーカップ82がアッパーカップ5から脱落する虞が生じる。よって、本実施形態のように、傾斜面63aを有するガイド溝63を形成することにより、確実に燃料タンク2内に燃料ポンプ3を固定することができる。
ここで、例えば、係止片46に傾斜面63aを有さない平坦なガイド溝101(図5における二点差線参照)を形成した場合、係合孔62のロワーカップ82受け入れ側の肉厚T101が薄肉化してしまう。このため、係合突起80に対する係合孔62の掛かり代が十分確保されず、ロワーカップ82がアッパーカップ5から脱落する虞が生じる。よって、本実施形態のように、傾斜面63aを有するガイド溝63を形成することにより、確実に燃料タンク2内に燃料ポンプ3を固定することができる。
また、ガイド溝63を傾斜面63aを有するように形成することにより、ガイド溝63を断面円弧状に形成する場合と比較して容易に形成することができる。すなわち、アッパーカップ5を成型する金型において、ガイド溝63に対応する部位を断面弧状に形成するよりも直線状に形成するほうが金型の製造コストを削減できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ガイド溝63の底面を傾斜させた場合について説明した(傾斜面63a)。しかしながら、これに限られるものではなく、ガイド溝63は、このガイド溝63が形成されている箇所の係止片46が先細りとなるように形成されていればよい。すなわち、例えば、ガイド溝63を係止片46の先端部46cから係合孔62に向かって斜め内側に断面弧状となるように形成してもよい。
例えば、上述の実施形態では、ガイド溝63の底面を傾斜させた場合について説明した(傾斜面63a)。しかしながら、これに限られるものではなく、ガイド溝63は、このガイド溝63が形成されている箇所の係止片46が先細りとなるように形成されていればよい。すなわち、例えば、ガイド溝63を係止片46の先端部46cから係合孔62に向かって斜め内側に断面弧状となるように形成してもよい。
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
3 燃料ポンプ
5 アッパーカップ
5a 開口部
46 係止片
46c 先端部(受け入れ側端)
62 係合孔
63 ガイド溝
63a 傾斜面
80 係合突起
82 ロワーカップ
91 ホルダ部
M モータ部
P ポンプ部
2 燃料タンク
3 燃料ポンプ
5 アッパーカップ
5a 開口部
46 係止片
46c 先端部(受け入れ側端)
62 係合孔
63 ガイド溝
63a 傾斜面
80 係合突起
82 ロワーカップ
91 ホルダ部
M モータ部
P ポンプ部
Claims (2)
- 燃料タンク内に配置され、前記燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、
前記燃料タンクの壁面に取り付けられ、前記燃料ポンプを内包するアッパーカップを有するホルダ部と、
前記アッパーカップに取り付けられ、前記燃料ポンプを支持するロワーカップとを備え、
前記アッパーカップに、この一端から軸方向に沿って延出し、弾性変形可能に形成された係止片を複数形成すると共に、これら係止片にそれぞれ係合孔を形成する一方、
前記係止片の内面側に前記ロワーカップを配置すると共に、このロワーカップの前記係合孔に対応する位置に係合突起を形成し、
前記アッパーカップの一端側から前記ロワーカップを挿入し、前記係合孔と前記係合突起とを係合させるように構成した燃料供給装置であって、
前記係止片の前記ロワーカップの受け入れ側端から前記係合孔に至る間に、前記係合突起を案内するガイド溝を形成し、
前記ガイド溝は、前記受け入れ側端から前記係合孔に向かうに従って、溝深さが漸次浅くなるように形成されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記ガイド溝は、前記受け入れ側端から前記係合孔に向かうに従って、前記係止片の内面側に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017014A JP2011153603A (ja) | 2010-01-28 | 2010-01-28 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017014A JP2011153603A (ja) | 2010-01-28 | 2010-01-28 | 燃料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011153603A true JP2011153603A (ja) | 2011-08-11 |
Family
ID=44539739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010017014A Pending JP2011153603A (ja) | 2010-01-28 | 2010-01-28 | 燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011153603A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014027773A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Mitsuba Corp | ドライバ装置、及びモータ装置 |
WO2015079960A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 八千代工業株式会社 | 燃料タンクのシール構造 |
JP2015102083A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 八千代工業株式会社 | 燃料タンク |
-
2010
- 2010-01-28 JP JP2010017014A patent/JP2011153603A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014027773A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Mitsuba Corp | ドライバ装置、及びモータ装置 |
WO2015079960A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 八千代工業株式会社 | 燃料タンクのシール構造 |
JP2015102083A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 八千代工業株式会社 | 燃料タンク |
CN105612340A (zh) * | 2013-11-28 | 2016-05-25 | 八千代工业株式会社 | 燃料箱的密封结构 |
US10011167B2 (en) | 2013-11-28 | 2018-07-03 | Yachiyo Industry Co., Ltd. | Seal structure for fuel tank |
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