JP2011163238A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リザーバ部の燃料貯留機能を損なうことなく、端子とハーネスとの接続作業性を向上させることができる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】アッパーカップ5のコネクタ端子19に対応する位置に、燃料をリザーバ部に流入可能な燃料流入口29を形成した燃料供給装置1において、アッパーカップ5に、燃料流入口29を覆うカバー34を着脱可能に設け、このカバー34と、アッパーカップ5とにより、ラビリンス部を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】アッパーカップ5のコネクタ端子19に対応する位置に、燃料をリザーバ部に流入可能な燃料流入口29を形成した燃料供給装置1において、アッパーカップ5に、燃料流入口29を覆うカバー34を着脱可能に設け、このカバー34と、アッパーカップ5とにより、ラビリンス部を形成した。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば自動二輪車や四輪車に用いられ、燃料タンクから内燃機関に燃料を供給するための燃料供給装置に関するものである。
一般に、自動二輪車や四輪車の車両用の燃料供給装置として、燃料タンク内に燃料ポンプを配置し、燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬する、所謂インタンク式を採用する場合が多い。この種の燃料供給装置の中には、燃料タンクの底部に取り付けられ、燃料ポンプを載置可能なフランジ部材(フランジユニット)と、フランジ部材に取り付けられ、リザーバ部内の燃料を吸引可能なポンプ部(燃料ポンプ)と、このポンプ部を内包するように筒状に形成され、フランジ部材と協働して支持ポンプ部を支持するアッパーカップ(ホルダ部)とを備えたものがある。
また、このような燃料供給装置には、フランジ部材に燃料を貯留可能なリザーバ部が設けられている。さらに、リザーバ部内には、異物の吸入を防止するためのフィルタが配置されており、このフィルタが燃料ポンプに連結されている。
そして、燃料ポンプを駆動させると、リザーバ部に貯留されている燃料がフィルタを介して燃料ポンプ内に吸入され、内燃機関(エンジン)へと圧送されるようになっている。
ここで、リザーバ部は、燃料タンクの底部よりも下側に位置した状態になっており、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプによって確実に汲み上げられるようになっている。
そして、燃料ポンプを駆動させると、リザーバ部に貯留されている燃料がフィルタを介して燃料ポンプ内に吸入され、内燃機関(エンジン)へと圧送されるようになっている。
ここで、リザーバ部は、燃料タンクの底部よりも下側に位置した状態になっており、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプによって確実に汲み上げられるようになっている。
また、フランジユニットには電源コネクタが設けられている。この電源コネクタは、燃料ポンプに外部電源の電力を供給するためのものであって、複数の端子を有している。複数の端子は、燃料タンクの内外を導通させるように形成されている。そして、電源コネクタの燃料タンクよりも外側には、外部電源に接続された外部コネクタが嵌着される。一方、電源コネクタの燃料タンクよりも内側には、燃料ポンプに一端が接続されているハーネスの他端が接続される。
ここで、アッパーカップの周壁に燃料流入孔を形成し、この燃料流入孔からリザーバ部に燃料を流入させる場合がある。また、燃料流入孔に複数の端子を露出させ、燃料流入孔を介してアッパーカップの内外にハーネスを配索させる場合がある。
このように構成することで、複数の端子にハーネスの他端をアッパーカップの外周面側で接続させることができるので、作業者が容易に目視確認でき、接続作業性が向上する。すなわち、燃料流入孔は、燃料タンク内の燃料をリザーバ部に流入させる役割と、端子とハーネスとを接続させるための作業窓としての役割とを兼ね備えている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成することで、複数の端子にハーネスの他端をアッパーカップの外周面側で接続させることができるので、作業者が容易に目視確認でき、接続作業性が向上する。すなわち、燃料流入孔は、燃料タンク内の燃料をリザーバ部に流入させる役割と、端子とハーネスとを接続させるための作業窓としての役割とを兼ね備えている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、燃料流入孔を、端子とハーネスとを接続するための作業窓として機能させようとすると、この分、燃料流入孔を大きく形成する必要がある。このため、例えばカーブを走行中に燃料供給装置が傾いたり、燃料に遠心力が作用したりすると、リザーバ部の燃料が燃料流入孔から流出してしまうおそれがある。よって、リザーバ部に燃料を貯留しておくことが困難になるという課題がある。
一方、燃料流入孔からの燃料の流出を抑えるために、燃料流入孔を小さくすると、端子とハーネスとの接続作業が行いにくくなり、接続作業性が低下するという課題がある。
一方、燃料流入孔からの燃料の流出を抑えるために、燃料流入孔を小さくすると、端子とハーネスとの接続作業が行いにくくなり、接続作業性が低下するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、リザーバ部の燃料貯留機能を損なうことなく、端子とハーネスとの接続作業性を向上させることができる燃料供給装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、燃料タンクの底部に取り付けられ、前記燃料タンク内の燃料が流入するリザーバ部を有するフランジユニットと、このフランジユニットに載置され、前記リザーバ部内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、前記フランジユニットと協働して前記燃料ポンプを支持するホルダ部とを備え、前記フランジユニットに前記燃料タンクの内外を導通させる複数の端子を設けると共に、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方であって、かつ前記複数の端子に対応する位置に、前記燃料を前記リザーバ部に流入可能な燃料流入口を形成した燃料供給装置において、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方に、前記燃料流入口を覆うカバーを着脱可能に設け、このカバーと、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方との間に小隙間が設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、燃料流入口を大きく形成し、端子へのハーネスの接続作業時にあっては、カバーを取り外した状態で作業することにより、接続作業性を向上させることができる。
また、燃料流入口をカバーで覆った状態で燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬させれば、カバーとフランジユニット、およびホルダ部の何れか一方との間に設定された小隙間を介してリザーバ部内に燃料が流入する。一方、リザーバ部内に流入した燃料は、小隙間から流出しにくくなるので、リザーバ部の燃料貯留機能の損失を防止することができる。
また、燃料流入口をカバーで覆った状態で燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬させれば、カバーとフランジユニット、およびホルダ部の何れか一方との間に設定された小隙間を介してリザーバ部内に燃料が流入する。一方、リザーバ部内に流入した燃料は、小隙間から流出しにくくなるので、リザーバ部の燃料貯留機能の損失を防止することができる。
請求項2に記載した発明は、前記カバーと、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方とにより、ラビリンス部を形成したことを特徴とする。
このように構成することで、リザーバ部内に流入した燃料は、ラビリンス部によってさらに流出しにくくなるので、より確実にリザーバ部の燃料貯留機能を満足させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記カバーに、ハーネスの移動を規制する保持部を設けたことを特徴する。
このように構成することで、例えば走行中のハーネスの振動を抑制することができる。
請求項4に記載した発明は、前記カバーに、前記ハーネスと前記端子との接続部をシールするためのシール部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、燃料の飛散によるハーネスと端子との接続部の腐食を確実に防止することが可能になる。
本発明によれば、燃料流入口を大きく形成し、端子へのハーネスの接続作業時にあっては、カバーを取り外した状態で作業することにより、接続作業性を向上させることができる。
また、燃料流入口をカバーで覆った状態で燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬させれば、カバーとフランジユニット、およびホルダ部の何れか一方との間に設定された小隙間を介してリザーバ部内に燃料が流入する。一方、リザーバ部内に流入した燃料は、小隙間から流出しにくくなるので、リザーバ部の燃料貯留機能の損失を防止することができる。
また、燃料流入口をカバーで覆った状態で燃料タンク内の燃料に燃料供給装置を浸漬させれば、カバーとフランジユニット、およびホルダ部の何れか一方との間に設定された小隙間を介してリザーバ部内に燃料が流入する。一方、リザーバ部内に流入した燃料は、小隙間から流出しにくくなるので、リザーバ部の燃料貯留機能の損失を防止することができる。
(第一実施形態)
(燃料供給装置)
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置1の斜視図、図2は、燃料供給装置1の一部断面図である。
図1、図2に示すように、燃料供給装置1は、例えば、自動車や自動二輪車などの燃料タンク2の底部2aに固定され、燃料に浸漬された状態で燃料タンク2内の燃料を汲み上げ、不図示の内燃機関に圧送するものである。燃料供給装置1は、燃料ポンプ3と、燃料ポンプ3の下端(図1における下端)に配設され、かつ燃料タンク2に取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するように形成され、フランジユニット4と協働して燃料ポンプ3を支持するアッパーカップ5とを備えている。
なお、以下では、説明を簡単にするために、図1に示す燃料供給装置1のように、燃料ポンプ3、およびアッパーカップ5が上側に配置され、フランジユニット4が下側に配置されているものとし、軸方向の相対位置を単に上側、下側などと表現する場合がある。
(燃料供給装置)
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置1の斜視図、図2は、燃料供給装置1の一部断面図である。
図1、図2に示すように、燃料供給装置1は、例えば、自動車や自動二輪車などの燃料タンク2の底部2aに固定され、燃料に浸漬された状態で燃料タンク2内の燃料を汲み上げ、不図示の内燃機関に圧送するものである。燃料供給装置1は、燃料ポンプ3と、燃料ポンプ3の下端(図1における下端)に配設され、かつ燃料タンク2に取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するように形成され、フランジユニット4と協働して燃料ポンプ3を支持するアッパーカップ5とを備えている。
なお、以下では、説明を簡単にするために、図1に示す燃料供給装置1のように、燃料ポンプ3、およびアッパーカップ5が上側に配置され、フランジユニット4が下側に配置されているものとし、軸方向の相対位置を単に上側、下側などと表現する場合がある。
(燃料ポンプ)
燃料ポンプ3は、フランジユニット4側に配設されたポンプ部Pとポンプ部P上に取り付けられたモータ部Mとを有している。ポンプ部Pには、例えば、インペラを有する非容積型の再生式ポンプが用いられ、モータ部Mによって駆動するようになっている。モータ部Mには、例えば、ブラシ付きの直流モータが使用されている。
燃料ポンプ3は、フランジユニット4側に配設されたポンプ部Pとポンプ部P上に取り付けられたモータ部Mとを有している。ポンプ部Pには、例えば、インペラを有する非容積型の再生式ポンプが用いられ、モータ部Mによって駆動するようになっている。モータ部Mには、例えば、ブラシ付きの直流モータが使用されている。
モータ部Mの上部には、モータ部Mに電力を供給するためのハーネス6の一端が接続コネクタ7を介して接続されている。
また、ポンプ部Pの下部には吸入口8が設けられている一方、ポンプ部Pの上部には吐出口9が設けられている。すなわち、燃料ポンプ3は、この下部からポンプ部Pによって燃料を汲み上げ、モータ部Mの上部へと燃料を圧送する構造になっている。
また、ポンプ部Pの下部には吸入口8が設けられている一方、ポンプ部Pの上部には吐出口9が設けられている。すなわち、燃料ポンプ3は、この下部からポンプ部Pによって燃料を汲み上げ、モータ部Mの上部へと燃料を圧送する構造になっている。
(フランジユニット)
燃料ポンプ3の下方に設けられたフランジユニット4は、樹脂製の有底筒状のユニット本体10を有している。ユニット本体10は、燃料タンク2の底部2aに形成された開口部2bに外側(下側)から挿入され、ユニット本体10の開口部10aを燃料ポンプ3側に向けた状態でこの燃料ポンプ3の下端に取り付けられている。
燃料ポンプ3の下方に設けられたフランジユニット4は、樹脂製の有底筒状のユニット本体10を有している。ユニット本体10は、燃料タンク2の底部2aに形成された開口部2bに外側(下側)から挿入され、ユニット本体10の開口部10aを燃料ポンプ3側に向けた状態でこの燃料ポンプ3の下端に取り付けられている。
ユニット本体10の内面側は、燃料が貯留されるリザーバ部11として構成され、ここにサクションフィルタ12が設けられている。サクションフィルタ12は、断面略U字状に折れ曲がった状態でリザーバ部11に収納されている。また、サクションフィルタ12には、ポンプ部Pの吸入口8が接続されている。燃料タンク2内の燃料は、サクションフィルタ12を通って濾過された後、ポンプ部Pに汲み上げられるようになっている。
ユニット本体10の周壁10bには、外フランジ部13が設けられている。外フランジ部13には、燃料タンク2の開口部2bに対応する部位に、環状部14が形成されている。この環状部14が燃料タンク2の開口部2bに嵌合することにより、フランジユニット4と燃料タンク2との間のシール性が確保される。
なお、外フランジ部13と燃料タンク2の底部2aとの間には、不図示のパッキンが設けられており、確実にシール性を確保できるようになっている。
なお、外フランジ部13と燃料タンク2の底部2aとの間には、不図示のパッキンが設けられており、確実にシール性を確保できるようになっている。
また、外フランジ部13の外周部には、切り欠き部15が4箇所周方向に等間隔に形成されている。この切り欠き部15は、ボルトやビスなどを挿通するためのネジ孔とされており、切り欠き部15にボルトやビスなどを挿通することによって、燃料タンク2の底部2aにフランジユニット4が固定される。
すなわち、フランジユニット4は、燃料タンク2の開口部2bに、環状部14を外側から挿入するようにして取り付けられ、開口部2bを閉塞した状態になっている。したがって、外フランジ部13よりも下側が燃料タンク2の外部に露出した状態になる一方、外フランジ部13よりも上側が燃料タンク2内の燃料に浸漬された状態になる。
また、ユニット本体10の周壁10bには、コネクタ16が一体成形されている。コネクタ16は、不図示の外部電源の電力を燃料供給装置1に給電したり、燃料供給装置1に設けられている後述のセンダゲージ42により検出された信号を外部制御機器に出力したりするためのものである。
コネクタ16は、燃料タンク2から露出している下部に略水平方向に向かって突設されたコネクタハウジング17と、ユニット本体10の内周縁から軸方向上側に向かって突設されたハーネス接続部18と、コネクタハウジング17からハーネス接続部18に至る間に延在するように略L字状に形成された複数のコネクタ端子19とを有している。
コネクタハウジング17は、不図示の外部電源や外部制御機器に接続されている外部コネクタ(不図示)を嵌着可能に形成されている。ハーネス接続部18は、各コネクタ端子19と一端が燃料ポンプ3に接続されているハーネス6の他端とを接続するためのものである。ハーネス接続部18は、各コネクタ端子19に対応するように、複数の筒部18aにより構成されている。各コネクタ端子19のハーネス接続部18側の端末部は、それぞれ対応する筒部18a内に突出した状態になっている。
また、各筒部18aには、それぞれグロメット20が装着されており、各コネクタ端子19とハーネス6との接続部分のシール性を確保することができるようになっている。
さらに、ハーネス接続部18には、各筒部18aの開口部18bを閉塞するように形成されたストッパプレート21が取り付けられている。このストッパプレート21は、ハーネス6のコネクタ端子19からの抜け、およびグロメット20の筒部18aからの抜けを阻止するためのものである。
さらに、ハーネス接続部18には、各筒部18aの開口部18bを閉塞するように形成されたストッパプレート21が取り付けられている。このストッパプレート21は、ハーネス6のコネクタ端子19からの抜け、およびグロメット20の筒部18aからの抜けを阻止するためのものである。
また、ユニット本体10の周壁10bには、燃料取り出し管22が突設されている。この燃料取り出し管22は、ユニット本体10の周壁10b内に形成されている不図示の燃料流路に連通している。燃料取り出し管22の先端は、内燃機関に接続されており、燃料供給装置1によって汲み上げられた燃料は、燃料取り出し管22を介して内燃機関へと圧送される。不図示の燃料流路は、アッパーカップ5に形成されている後述の燃料流路ユニット40に連結されており、燃料ポンプ3によって汲み上げられた燃料が燃料流路ユニット40を介して燃料取り出し管22に送出されるようになっている。
さらに、ユニット本体10には、開口部44aの周縁に、軸方向に突出する複数の係合片23が周方向に沿って一体成形されている。この係合片23は、アッパーカップ5をスナップフィットすることにより、フランジユニット4にアッパーカップ5を固定するためのものであって、先端が拡径する方向に向かって弾性変形可能に形成されている。係合片23には、アッパーカップ5に形成されている後述の係合凸部28と係合可能な係合孔24が形成されている。
(アッパーカップ)
アッパーカップ5は、樹脂などによって、燃料ポンプ3を内包するように有底筒状に形成されたものであって、エンド部(底壁)5aが上方を向くようにしてセットされている。アッパーカップ5の周壁5bには、開口縁である下部に段差により拡径した拡径部25が形成されている。
また、アッパーカップ5の周壁5bには、ハーネス6の配索位置に対応する箇所にハーネス6を保持するクリップ部26が一体成形されている。このクリップ部26によって、例えば走行中のハーネス6の振動を抑制できるようになっている。
アッパーカップ5は、樹脂などによって、燃料ポンプ3を内包するように有底筒状に形成されたものであって、エンド部(底壁)5aが上方を向くようにしてセットされている。アッパーカップ5の周壁5bには、開口縁である下部に段差により拡径した拡径部25が形成されている。
また、アッパーカップ5の周壁5bには、ハーネス6の配索位置に対応する箇所にハーネス6を保持するクリップ部26が一体成形されている。このクリップ部26によって、例えば走行中のハーネス6の振動を抑制できるようになっている。
拡径部25の外周面には、フランジユニット4に設けられた係合片23に対応する位置に、この係合片23を受け入れ可能な凹部27が形成されている。各凹部27には、係合片23の係合孔24に係合する係合凸部28が形成されている。これらアッパーカップ5の係合凸部28、およびフランジユニット4の係合孔24とによって、両者がスナップフィットし、アッパーカップ5とフランジユニット4とが一体化される。そして、これらアッパーカップ5とフランジユニット4とによって、燃料ポンプ3が支持される。
ここで、拡径部25の外周面には、リング状の規制部材33が外嵌固定されている。この規制部材33は、フランジユニット4に形成されている係合片46の径方向外側への変位を規制するためのものである。すなわち、拡径部25に規制部材33を外嵌させることにより、係合片46の係合凸部28からの抜けを規制でき、フランジユニット4とアッパーカップ5との固着力が増大するようになっている。
規制部材33の下部周縁には、フランジユニット4の環状部14側に向かって突出する位置決め突起30が複数形成されている一方、環状部14には、位置決め突起30を受け入れ可能な位置決め凹部31が形成されている。これら位置決め突起30、および位置決め凹部31によって規制部材33の周方向の位置決めが行われる。
また、アッパーカップ5の拡径部25には、フランジユニット4のハーネス接続部18に対応する位置に燃料流入口29が形成されている。この燃料流入口29は、燃料タンク2内の燃料をフランジユニット4のリザーバ部11に流入する役割を有していると共に、ハーネス接続部18のコネクタ端子19にハーネス6の他端を接続するための接続作業窓としての役割を有している。
すなわち、フランジユニット4の内側と外側は、アッパーカップ5の燃料流入口29を介して連通されている。また、燃料流入口29の開口面積は、燃料流入口29にハーネス接続部18が十分露出可能な大きさ、つまり、作業者が燃料流入口29を介してハーネス接続部18のコネクタ端子19とハーネス6の他端との接続作業を容易に行うことが可能な大きさに設定されている。
ここで、拡径部25に外嵌固定されている規制部材33には、燃料流入口29に対応する箇所に凹部32が形成されており、規制部材33を取り付けた状態であっても燃料流入口29の機能を損なわないようになっている。
ここで、拡径部25に外嵌固定されている規制部材33には、燃料流入口29に対応する箇所に凹部32が形成されており、規制部材33を取り付けた状態であっても燃料流入口29の機能を損なわないようになっている。
(カバー)
図3は、カバー34の斜視図、図4は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図3、図4に示すように、アッパーカップ5の拡径部25には、ここに形成されている燃料流入口29、および規制部材33の凹部32を閉塞するカバー34が着脱可能に設けられている。
カバー34は、断面略L字状に形成されたものであって、上下方向に延在する前面壁35と、前面壁35の上端に形成され、水平方向に延在する上壁36とが一体成形されたものである。
図3は、カバー34の斜視図、図4は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図3、図4に示すように、アッパーカップ5の拡径部25には、ここに形成されている燃料流入口29、および規制部材33の凹部32を閉塞するカバー34が着脱可能に設けられている。
カバー34は、断面略L字状に形成されたものであって、上下方向に延在する前面壁35と、前面壁35の上端に形成され、水平方向に延在する上壁36とが一体成形されたものである。
前面壁35は、規制部材33に形成された凹部32よりも大きく形成されている。すなわち、前面壁35は、この外周部に規制部材33に重なり合うオーバーラップ部35aを有している(図3におけるハッチング部参照)。
上壁36は、この周方向の幅が前面壁35の周方向の幅に対応するように、かつ燃料流入口29の上部開口よりも大きく形成されている。すなわち、上壁36は、この両側部に拡径部25の段差面25aに重なり合うオーバーラップ部36aを有している(図3におけるドットハッチ部参照)。
上壁36は、この周方向の幅が前面壁35の周方向の幅に対応するように、かつ燃料流入口29の上部開口よりも大きく形成されている。すなわち、上壁36は、この両側部に拡径部25の段差面25aに重なり合うオーバーラップ部36aを有している(図3におけるドットハッチ部参照)。
上壁36には、ハーネス6の配索位置に対応する箇所に開口部39が形成されている。この開口部39を形成することにより、拡径部25にカバー34を取り付けた状態において、カバー34の内外に容易にハーネス6を配索させることができる。
上壁36のオーバーラップ部36aには、拡径部25の段差面25aに向かって突出する係合爪37が一体成形されている。一方、拡径部25の段差面25aには、係合爪37に係合可能な係合孔38が形成されており、これによって、規制部材33にカバー34が取り付けられるようになっている。
上壁36のオーバーラップ部36aには、拡径部25の段差面25aに向かって突出する係合爪37が一体成形されている。一方、拡径部25の段差面25aには、係合爪37に係合可能な係合孔38が形成されており、これによって、規制部材33にカバー34が取り付けられるようになっている。
係合爪37は、弾性変形可能に形成されたものであって、上壁36から立設された棒状の本体部51と、この本体部51の先端に一体成形されている鉤部52とにより構成されている。鉤部52の先端側には、先端側に傾斜面52aが形成されており、係合爪37の係合孔38への挿入がスムーズに行われるようになっている。
一方、係合孔38の大きさは、係合爪37の変位を許容可能とするような大きさに設定されている。
一方、係合孔38の大きさは、係合爪37の変位を許容可能とするような大きさに設定されている。
また、係合爪37の基端には、座面37aが形成されている。この座面37aの表面積は、係合孔38の開口面積よりも大きく設定されており、係合孔38に座面37aが挿入不能となっている。すなわち、拡径部25にカバー34を取り付けた状態にあっては、上壁36のオーバーラップ部36aと拡径部25の段差面25aとの間に、座面37aの厚さH1分のクリアランスK1が形成されるようになっている。
ここで、カバー34は、これを拡径部25に取り付けた状態において、前面壁35のオーバーラップ部35aと規制部材33との間にもクリアランスK1が設けられるように形成されている。すなわち、燃料流入口29から燃料をリザーバ部11(図2参照)内に取り込む際、燃料は、カバー34の外周縁からクリアランスK1を通って、燃料流入口29へと流れ込み、その後リザーバ部11へと流入されることになる(図4における矢印参照)。このように、カバー34を取り付けることによって、このカバー34のオーバーラップ部35a,36aとアッパーカップ5の拡径部25との間にラビリンス部50が形成される。
図1に示すように、アッパーカップ5には、エンド部5aから周壁5bに渡って断面略L字状に形成された燃料流路ユニット40が一体成形されている。燃料流路ユニット40は、燃料ポンプ3の吐出口9から吐出された燃料をフランジユニット4に設けられた燃料取り出し管22に送出するためのユニットであって、エンド部5aに沿って水平方向に延在する第一流路管40aと、周壁5bに沿って軸方向に延在する第二流路管40bとを有している。
第一流路管40aには、内部に燃料流路が形成されている。第一流路管40aと燃料ポンプ3の吐出口9との間には、チェックバルブ(不図示)が設けられている。チェックバルブは、燃料ポンプ3内に燃料が逆流しないようにするためのものである。
第一流路管40aの基端部に連結されている第二流路管40bには、内部に第一流路管40aの燃料流路に連通する燃料流路(不図示)が形成されている。この第二流路管40bの燃料流路は、ユニット本体10の周壁10b内に形成されている燃料流路(不図示)に連結されている。
第一流路管40aの基端部に連結されている第二流路管40bには、内部に第一流路管40aの燃料流路に連通する燃料流路(不図示)が形成されている。この第二流路管40bの燃料流路は、ユニット本体10の周壁10b内に形成されている燃料流路(不図示)に連結されている。
また、アッパーカップ5には、エンド部5aの外周側にゲージ取付板41が軸方向に沿うように突設されている。このゲージ取付板41には、センダゲージ42が設けられている。
センダゲージ42は、燃料タンク2内の燃料の残量、すなわち、液面位置を検出する液面計である。センダゲージ42は、ゲージ取付板41に取り付けられボックス状に形成されたゲージ本体43と、このゲージ本体43に対して回動自在に設けられた揺動アーム44と、揺動アーム44の先端に設けられ液面に浮遊可能なフロート45とを備えている。
センダゲージ42は、燃料タンク2内の燃料の残量、すなわち、液面位置を検出する液面計である。センダゲージ42は、ゲージ取付板41に取り付けられボックス状に形成されたゲージ本体43と、このゲージ本体43に対して回動自在に設けられた揺動アーム44と、揺動アーム44の先端に設けられ液面に浮遊可能なフロート45とを備えている。
ゲージ本体43には、不図示の検出基板が内装されている。一方、揺動アーム44の基端は、検出基板に摺接可能に設けられている。揺動アーム44と検出基板との接触状態の変化を検出することにより、液面位置を検出することができる。検出基板は、ハーネス6を介してフランジユニット4のコネクタ端子19に電気的に接続されており、検出結果の信号を不図示の外部制御機器に出力できるようになっている。
(ハーネス接続方法)
次に、ハーネス6のコネクタ端子19への接続方法について説明する。
ここで、ハーネス6を接続する前に、予め燃料ポンプ3を組み立て、この燃料ポンプ3をフランジユニット4、およびアッパーカップ5内に組みつけておく。また、アッパーカップ5に一体成形されているゲージ取付板41にセンダゲージ42を取り付ける。
このとき、フランジユニット4とアッパーカップ5とをスナップフィットさせた後、アッパーカップ5の拡径部25に規制部材33を外嵌固定させておく。一方、拡径部25に形成されている燃料流入口29を閉塞するカバー34は、取り外した状態にしておく。
次に、ハーネス6のコネクタ端子19への接続方法について説明する。
ここで、ハーネス6を接続する前に、予め燃料ポンプ3を組み立て、この燃料ポンプ3をフランジユニット4、およびアッパーカップ5内に組みつけておく。また、アッパーカップ5に一体成形されているゲージ取付板41にセンダゲージ42を取り付ける。
このとき、フランジユニット4とアッパーカップ5とをスナップフィットさせた後、アッパーカップ5の拡径部25に規制部材33を外嵌固定させておく。一方、拡径部25に形成されている燃料流入口29を閉塞するカバー34は、取り外した状態にしておく。
続いて、複数のハーネス6の一端をそれぞれ燃料ポンプ3、およびセンダゲージ42に接続すると共に、各ハーネス6の他端をハーネス接続部18の筒部18aにそれぞれ挿入する。このとき、カバー34を取り外しているので、燃料流入口29にハーネス接続部18が十分露出された状態になる。このため、作業者は容易に各筒部18aにハーネス6の他端を挿入することができる。
各筒部18aにハーネス6を挿入すると、各筒部18a内に突出しているコネクタ端子19の端末部にハーネス6の他端が差し込まれる。これにより、ハーネス6のコネクタ端子19への接続が完了する。
なお、各筒部18a内に装着されているグロメット20は、予めハーネス6の他端に装着しておき、ハーネス6と共に、各筒部28aに挿入するようにしてもよい。
なお、各筒部18a内に装着されているグロメット20は、予めハーネス6の他端に装着しておき、ハーネス6と共に、各筒部28aに挿入するようにしてもよい。
各ハーネス6と、これに対応する各コネクタ端子19との接続が完了した後、アッパーカップ5の拡径部25にカバー34を取り付ける。このとき、カバー34の係合爪37(図4参照)を拡径部25の係合孔38に向け、係合爪37を係合孔38に押し込むようにして取り付ける。係合孔38に押し込まれた係合爪37は、弾性変形しながら係合孔38内へと押し込まれ、この係合孔38と係合する。これにより、カバー34の取り付けが完了する。
(燃料供給装置の動作、およびカバーの作用)
次に、図1、図2、図4に基づいて、燃料供給装置1の動作、およびカバー34の作用について説明する。
燃料タンク2に組み立てられた燃料供給装置1を取り付け、燃料タンク2内に燃料を充填すると、燃料供給装置1が燃料内に浸漬される。すると、アッパーカップ5、および規制部材33とカバー34との間に設けられているクリアランスK1を介して燃料がフランジユニット4のリザーバ部11に流入し、このリザーバ部11内に燃料が貯留される。
次に、図1、図2、図4に基づいて、燃料供給装置1の動作、およびカバー34の作用について説明する。
燃料タンク2に組み立てられた燃料供給装置1を取り付け、燃料タンク2内に燃料を充填すると、燃料供給装置1が燃料内に浸漬される。すると、アッパーカップ5、および規制部材33とカバー34との間に設けられているクリアランスK1を介して燃料がフランジユニット4のリザーバ部11に流入し、このリザーバ部11内に燃料が貯留される。
この状態で燃料ポンプ3のモータ部Mを駆動させるとポンプ部Pが駆動し、リザーバ部11に貯留された燃料がサクションフィルタ12を介してポンプ部Pに汲み上げられる。ポンプ部Pに汲み上げられた燃料は、モータ部M内を通り吐出口9から吐出される。
そして、燃料は、吐出口9、およびチェックバルブ(不図示)を通り、さらに燃料流路ユニット40を通って燃料取出し管22へ送出される。
そして、燃料は、吐出口9、およびチェックバルブ(不図示)を通り、さらに燃料流路ユニット40を通って燃料取出し管22へ送出される。
ここで、例えば、走行中の振動や車両の傾きなどによって燃料タンク2内の燃料が偏ると、燃料流入口29から燃料が外部に流出しようとする。このとき、燃料は、燃料流入口29からアッパーカップ5、および規制部材33とカバー34との間に設けられているクリアランスK1を通って外部に流出することになる。しかしながら、カバー34のオーバーラップ部35a,36aとアッパーカップ5の拡径部25との間にラビリンス部50が形成されている状態になっているので、燃料がリザーバ部11から流出しにくくなる。
(効果)
したがって、上述の第一実施形態によれば、アッパーカップ5の拡径部25に、燃料流入口29を、燃料流入口29にハーネス接続部18が十分露出可能な大きさ、つまり、作業者が燃料流入口29を介してハーネス接続部18のコネクタ端子19とハーネス6の他端との接続作業を容易に行うことが可能な大きさで形成し、さらに燃料流入口29を閉塞するカバー34を着脱可能に設けているので、ハーネス6の接続作業性を向上させつつ、リザーバ部11の燃料貯留機能を確実に確保することができる。
したがって、上述の第一実施形態によれば、アッパーカップ5の拡径部25に、燃料流入口29を、燃料流入口29にハーネス接続部18が十分露出可能な大きさ、つまり、作業者が燃料流入口29を介してハーネス接続部18のコネクタ端子19とハーネス6の他端との接続作業を容易に行うことが可能な大きさで形成し、さらに燃料流入口29を閉塞するカバー34を着脱可能に設けているので、ハーネス6の接続作業性を向上させつつ、リザーバ部11の燃料貯留機能を確実に確保することができる。
なお、上述の第一実施形態では、カバー34の前面壁35、および上壁36を燃料流入口29の開口面積よりも大きく形成してそれぞれの外周部にオーバーラップ部35a,36aを形成し、これらオーバーラップ部35a,36aとアッパーカップ5の拡径部25との間にラビリンス部50を形成した場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではなく、カバー34の前面壁35、および上壁36を燃料流入口29の開口面積をほぼ同一となるように形成してもよい。この場合、図5に示すように、カバー34の外周縁と燃料流入口29の開口縁との間に小隙間S1を形成する。このように構成することで、小隙間S1がラビリンス部50と同様の効果を奏し、燃料のリザーバ部11からの流出を防止できる。
しかしながら、これに限られるものではなく、カバー34の前面壁35、および上壁36を燃料流入口29の開口面積をほぼ同一となるように形成してもよい。この場合、図5に示すように、カバー34の外周縁と燃料流入口29の開口縁との間に小隙間S1を形成する。このように構成することで、小隙間S1がラビリンス部50と同様の効果を奏し、燃料のリザーバ部11からの流出を防止できる。
(第二実施形態)
次に、この発明の第二実施形態を図6〜図8に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態についても同様)。
図6は、燃料供給装置101の斜視図である。
この第二実施形態において、燃料供給装置101は、燃料ポンプ3と、燃料ポンプ3の下端(図1における下端)に配設され、かつ燃料タンク2に取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するように形成され、フランジユニット4と協働して燃料ポンプ3を支持するアッパーカップ5とを備えている点、アッパーカップ5の周壁5bには、開口縁に拡径部25が形成されており、ここに燃料流入口29が形成されている点、アッパーカップ5の拡径部25には、外周面にリング状の規制部材33が外嵌固定されている点等の基本的構成は、前述した第一実施形態と同様である(以下の実施形態についても同様)。
次に、この発明の第二実施形態を図6〜図8に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態についても同様)。
図6は、燃料供給装置101の斜視図である。
この第二実施形態において、燃料供給装置101は、燃料ポンプ3と、燃料ポンプ3の下端(図1における下端)に配設され、かつ燃料タンク2に取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するように形成され、フランジユニット4と協働して燃料ポンプ3を支持するアッパーカップ5とを備えている点、アッパーカップ5の周壁5bには、開口縁に拡径部25が形成されており、ここに燃料流入口29が形成されている点、アッパーカップ5の拡径部25には、外周面にリング状の規制部材33が外嵌固定されている点等の基本的構成は、前述した第一実施形態と同様である(以下の実施形態についても同様)。
(カバー)
ここで、第二実施形態と第一実施形態との相違点は、燃料流入口29を閉塞するカバー134の形状が異なる点にある。
図7は、カバー134の斜視図である。
第二実施形態のカバー134は、アッパーカップ5の周壁5bであって、かつ拡径部25の上部に取り付けられている断面略コの字状のカバー本体135を有している。カバー本体135は軸方向に長く形成されており、アッパーカップ5の周壁5bと径方向で対向する前面壁135aと、前面壁135aの短手方向両側からアッパーカップ5の周壁5bに向かって立ち上がり形成されている一対の側壁135b,135bとから成る。
ここで、第二実施形態と第一実施形態との相違点は、燃料流入口29を閉塞するカバー134の形状が異なる点にある。
図7は、カバー134の斜視図である。
第二実施形態のカバー134は、アッパーカップ5の周壁5bであって、かつ拡径部25の上部に取り付けられている断面略コの字状のカバー本体135を有している。カバー本体135は軸方向に長く形成されており、アッパーカップ5の周壁5bと径方向で対向する前面壁135aと、前面壁135aの短手方向両側からアッパーカップ5の周壁5bに向かって立ち上がり形成されている一対の側壁135b,135bとから成る。
これら前面壁135aと一対の側壁135b,135bとにより形成された凹部136に、ハーネス6が配索される。
また、カバー本体135の前面壁135aの短手方向の幅は、燃料流入口29の周方向の幅よりもやや大きくなるように設定されている。さらに、カバー本体135は、拡径部25の段差面25aから前述の第一実施形態のクリップ部26(図1参照)に対応する箇所に至る間に延在している。つまり、カバー本体135は、ハーネス6の振動を抑制するための保持部として機能している。
また、カバー本体135の前面壁135aの短手方向の幅は、燃料流入口29の周方向の幅よりもやや大きくなるように設定されている。さらに、カバー本体135は、拡径部25の段差面25aから前述の第一実施形態のクリップ部26(図1参照)に対応する箇所に至る間に延在している。つまり、カバー本体135は、ハーネス6の振動を抑制するための保持部として機能している。
カバー本体135の両側壁135b,135bには、弾性変形可能な係合爪137が突出形成されている。一方、アッパーカップ5の周壁5bには、係合爪137に対応する箇所に、この係合爪137と係合可能な係合孔138が形成されている。これにより、アッパーカップ5にカバー134を着脱可能に取り付けることが可能になっている。
また、前面壁135aの下端は、規制部材33の凹部32を閉塞可能な長さまで延出している。これにより、燃料流入口29がカバー134により覆われた状態になる。
また、前面壁135aの下端は、規制部材33の凹部32を閉塞可能な長さまで延出している。これにより、燃料流入口29がカバー134により覆われた状態になる。
図8は、カバー134を取り付けた状態のアッパーカップ5の要部断面図である。
同図に示すように、カバー134の側縁と、アッパーカップ5の周壁5b、拡径部25の段差面25a、および規制部材33との間には、クリアランスK2が形成されるようになっている。また、アッパーカップ5とカバー134の側縁とによってラビリンス部150が形成された状態になる。
なお、図8における矢印は、燃料の流入経路を示している。
同図に示すように、カバー134の側縁と、アッパーカップ5の周壁5b、拡径部25の段差面25a、および規制部材33との間には、クリアランスK2が形成されるようになっている。また、アッパーカップ5とカバー134の側縁とによってラビリンス部150が形成された状態になる。
なお、図8における矢印は、燃料の流入経路を示している。
したがって、上述の第二実施形態によれば、前述の第一実施形態と同様の効果に加え、
カバー134によって、例えば走行中のハーネス6の振動を抑制することができる。このため、アッパーカップ5の周壁5bにクリップ部26を一体成形することなく、振動によるハーネス6の振動を抑制することができる。また、クリップ部26を削減できる分、アッパーカップ5の製造コストを低減することが可能になる。
カバー134によって、例えば走行中のハーネス6の振動を抑制することができる。このため、アッパーカップ5の周壁5bにクリップ部26を一体成形することなく、振動によるハーネス6の振動を抑制することができる。また、クリップ部26を削減できる分、アッパーカップ5の製造コストを低減することが可能になる。
なお、上述の第二実施形態では、カバー本体135の前面壁135aの短手方向の幅は、燃料流入口29の周方向の幅よりもやや大きくなるように設定されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、前面壁135aの短手方向の幅を燃料流入口29の周方向の幅とほぼ同一になるように設定してもよい(図8における2点鎖線参照)。この場合、カバー134の側縁と燃料流入口29の開口縁との間に小隙間S2を形成することにより、燃料のリザーバ部11からの流出を防止できる。
(第三実施形態)
次に、この発明の第三実施形態を図9に基づいて説明する。
図9は、第三実施形態の燃料供給装置201の斜視図である。
同図に示すように、この第三実施形態と第二実施形態との相違点は、第三実施形態のカバー234に、ハーネス接続部18の各筒部18aに装着されるグロメット部239が設けられている点にある。
次に、この発明の第三実施形態を図9に基づいて説明する。
図9は、第三実施形態の燃料供給装置201の斜視図である。
同図に示すように、この第三実施形態と第二実施形態との相違点は、第三実施形態のカバー234に、ハーネス接続部18の各筒部18aに装着されるグロメット部239が設けられている点にある。
すなわち、カバー234の前面壁235aと一対の側壁235bとにより形成される凹部236には、各筒部18aを閉塞するようにステー240が設けられている。このステー240の各筒部18aに対応する位置には、それぞれグロメット部239が下方に向かって突設されている。
ステー240、およびグロメット部239には、それぞれ不図示のスリットが形成されており、このスリットを介してハーネス6が配索されるようになっている。
ここで、第三実施形態の燃料供給装置201においては、カバー234にグロメット部239が設けられているので、ハーネス接続部18に、ストッパプレート21が取り付けられていない。
ここで、第三実施形態の燃料供給装置201においては、カバー234にグロメット部239が設けられているので、ハーネス接続部18に、ストッパプレート21が取り付けられていない。
したがって、上述の第三実施形態によれば、前述の第二実施形態と同様の効果に加え、アッパーカップ5にカバー234を取り付けるだけで燃料の飛散等によるハーネス6とコネクタ端子19との接続部の腐食を防止することができる。また、前述の第一実施形態、および第二実施形態とは異なり、グロメット20、およびストッパプレート21が必要なくなるので、前述の第一実施形態、および第二実施形態と比較して部品点数を削減できる。
なお、上述の第三実施形態のカバー234にあっては、前面壁235の長手方向の長さを前述の第二実施形態の前面壁135aの長手方向の長さよりも短く設定してもよい。すなわち、カバー234の前面壁235aを、拡径部25の段差面25aから前述の第一実施形態のクリップ部26(図1参照)に対応する位置よりも手前まで延在させるように形成してもよい。
このように構成した場合であっても、前述の第一実施形態と同様の効果に加え、部品点数を削減することが可能になる。
このように構成した場合であっても、前述の第一実施形態と同様の効果に加え、部品点数を削減することが可能になる。
また、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、アッパーカップ5の拡径部25に燃料流入口29を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えばフランジユニット4を構成しているユニット本体10の周壁10bを上述の実施形態よりも上方に向かって延出形成し、この周壁10bに燃料流入口29を形成するように構成してもよい。
この場合、フランジユニット4にカバー34,134,234を着脱可能に設けてもよい。また、フランジユニット4にカバー34,134,234を設けた場合にあっては、これらカバー34,134,234とフランジユニット4との間にラビリンス部50,150を形成したり、小隙間S1,S2を形成したりすればよい。
例えば、上述の実施形態では、アッパーカップ5の拡径部25に燃料流入口29を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えばフランジユニット4を構成しているユニット本体10の周壁10bを上述の実施形態よりも上方に向かって延出形成し、この周壁10bに燃料流入口29を形成するように構成してもよい。
この場合、フランジユニット4にカバー34,134,234を着脱可能に設けてもよい。また、フランジユニット4にカバー34,134,234を設けた場合にあっては、これらカバー34,134,234とフランジユニット4との間にラビリンス部50,150を形成したり、小隙間S1,S2を形成したりすればよい。
1, 101,201 燃料供給装置
2 燃料タンク
2a 底部
3 燃料ポンプ
4 フランジユニット
5 アッパーカップ(ホルダ部)
11 リザーバ部
19 コネクタ端子(端子)
29 燃料流入口
34,134,234 カバー
35,135a,235a 前面壁
35a,36a オーバーラップ部
36 上壁
50,150 ラビリンス部
135 カバー本体(保持部)
136,236 凹部
239 グロメット部(シール部)
S1,S2 小隙間
2 燃料タンク
2a 底部
3 燃料ポンプ
4 フランジユニット
5 アッパーカップ(ホルダ部)
11 リザーバ部
19 コネクタ端子(端子)
29 燃料流入口
34,134,234 カバー
35,135a,235a 前面壁
35a,36a オーバーラップ部
36 上壁
50,150 ラビリンス部
135 カバー本体(保持部)
136,236 凹部
239 グロメット部(シール部)
S1,S2 小隙間
Claims (4)
- 燃料タンクの底部に取り付けられ、前記燃料タンク内の燃料が流入するリザーバ部を有するフランジユニットと、
このフランジユニットに載置され、前記リザーバ部内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、
前記フランジユニットと協働して前記燃料ポンプを支持するホルダ部とを備え、
前記フランジユニットに前記燃料タンクの内外を導通させる複数の端子を設けると共に、
前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方であって、かつ前記複数の端子に対応する位置に、前記燃料を前記リザーバ部に流入可能な燃料流入口を形成した燃料供給装置において、
前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方に、前記燃料流入口を覆うカバーを着脱可能に設け、
このカバーと、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方との間に小隙間が設定されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記カバーと、前記フランジユニット、および前記ホルダ部の何れか一方とにより、ラビリンス部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記カバーに、ハーネスの移動を規制する保持部を設けたことを特徴する請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
- 前記カバーに、前記ハーネスと前記端子との接続部をシールするためのシール部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の燃料供給装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010027975A JP2011163238A (ja) | 2010-02-10 | 2010-02-10 | 燃料供給装置 |
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---|---|---|---|
JP2010027975A JP2011163238A (ja) | 2010-02-10 | 2010-02-10 | 燃料供給装置 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7134293B1 (ja) | 2021-04-27 | 2022-09-09 | 三菱電機株式会社 | 燃料供給装置 |
-
2010
- 2010-02-10 JP JP2010027975A patent/JP2011163238A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP7134293B1 (ja) | 2021-04-27 | 2022-09-09 | 三菱電機株式会社 | 燃料供給装置 |
JP2022168932A (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-09 | 三菱電機株式会社 | 燃料供給装置 |
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