JP4782093B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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    • F02M37/10Feeding by means of driven pumps electrically driven submerged in fuel, e.g. in reservoir
    • F02M37/106Feeding by means of driven pumps electrically driven submerged in fuel, e.g. in reservoir the pump being installed in a sub-tank

Description

本発明は、自動車等のフューエルタンク内に配置され、そのフューエルタンク内の燃料を内燃機関に供給するインタンク式の燃料供給装置に関する。
この種の燃料供給装置は、一般的に燃料を圧送するフューエルポンプと、該フューエルポンプを取り囲むように配され、フィルタケース内にフィルタエレメントが充填されたフューエルフィルタと、フューエルポンプやフューエルフィルタなどが収容されるリザーブカップ(サブタンク)と、リザーブカップに上下摺動自在に取り付けられ、フューエルタンクに固定されるセットプレート(フランジ部材)などを備えている。このような燃料供給装置として、例えば特許文献1がある。特許文献1においてフューエルポンプは、フューエルフィルタの内周壁から内方に向けて突出する円形のアダプタ(支持片)によって、弾性的に吊支さている。フューエルポンプの吐出口とフューエルフィルタの燃料入口とはゴムホースなどの第1の管で連結されており、フューエルフィルタの燃料出口とセットプレートの燃料吐出管ともゴムホースなどの第2の管で連結されている。フューエルフィルタの下面には余剰燃料吐出管を有し、当該余剰燃料吐出管をリザーブカップのボスに圧入することで、フューエルフィルタがリザーブカップに固定されている。また、フューエルフィルタとセットプレートとの間には、フューエルフィルタを介してリザーブカップをフューエルタンクの底面側に付勢するスプリングが配設されている。セットプレートは、これの下面に設けられた2本のシャフトを、リザーブカップの側壁上端に設けられた円筒形のシャフトガイドに上下摺動自在に挿通している。2本のシャフトは互いに同径であり、リザーブカップに設けられた2つのシャフトガイドも互いに内径及び上下寸法が同一に設計されている。つまり、左右のシャフトとシャフトガイドとのピッチが等しい状態で組みつけられている。
また、上記基本的構成を有する燃料供給装置としては、他に特許文献2もある。特許文献2の燃料供給装置は、シャフトガイドの形状に特徴を有する。すなわち、リザーブカップに一体形成されたシャフトガイドの内周面に、当該内周面を周方向へ均等に分割する切欠部が3箇所凹み形成されている。これにより、セットプレートに設けられたシャフトがシャフトガイド内で傾いたとしても、切欠部ではシャフトとシャフトガイド内周面とが接触しないようになっている。なお、左右のシャフトの外径及びシャフトガイドの内径は同一であるが、シャフトガイドの上下長さ寸法は左右で異ならせてある。
フューエルポンプに吸入されたリザーブカップ内の燃料は、フューエルポンプの吐出口から第1の管、フューエルフィルタ、第2の管、セットプレートの燃料吐出管をこれの順で介して内燃機関であるエンジンへ圧送される。燃料を圧送する際、フューエルポンプはその駆動により振動する。このフューエルポンプの振動がまともにフューエルフィルタやリザーブカップなどに伝達されると、振動音が大きくなってしまう。そこで特許文献1では、フューエルポンプとフューエルフィルタとの間に、可撓性と摺動性とを併せ持つ振動緩和片(防振部材)を複数個設け、当該振動緩和片によってフューエルポンプの振動を吸収緩和することで、フューエルフィルタやリザーブカップなどへの振動伝達を抑え、振動音の低減を図っている。
また、リザーブカップからセットプレートへは、シャフトとシャフトガイドとの接触部分からも振動が伝達され得る。通常、シャフト及びシャフトガイドは、両者の間に僅かなクリアランスが確保されるような寸法で設計されている。したがって、シャフトがシャフトガイドの中央部で垂直に組みつけられているような理想状態では、シャフトとシャフトガイドがまともに接触することはない。しかし、実際には組み付け誤差、車両走行時の振動、及びフューエルタンク内の燃圧によるフューエルタンクの撓みなどによって、セットプレートとリザーブカップとの位置関係が変化したり、シャフトが傾斜することが多い。このような場合は、シャフトがシャフトガイドと接触し、当該接触部分から振動が伝達され得る。そこで、特許文献2ではシャフトガイドの内周面に複数個の切欠部を形成しており、当該切欠部においてはシャフトとシャフトガイドとの接触が回避されるので、切欠部が形成されている方向にシャフトが傾いた場合の振動伝達が回避される。
特開2005−83303号公報 特開2004−138046号広報
しかし、特許文献1の燃料供給装置では、フューエルポンプとフューエルフィルタとの間の振動伝達は有意に緩和されるが、両者の間で100%振動伝達を防止することは不可能であり、その先の振動伝達、すなわちフューエルフィルタからリザーブカップやセットプレートへの振動伝達に関しては特に着目されていない。フューエルポンプ、フューエルフィルタ、リザーブカップ、セットプレートは、それぞれ互いに連結される連結部材や連結部(固定部)を介して振動が伝達され得る。具体的には、フューエルフィルタからリザーブカップやセットプレートへは、フューエルフィルタの燃料出口とセットプレートの燃料吐出管とを連結する第2の管、フューエルフィルタとセットプレートとの間に配設されるスプリング、フューエルフィルタとリザーブカップとの固定部などを介して振動が伝達され得る。また、上述の通りシャフトがシャフトガイド内に挿通された挿通部においてセットプレートへも振動が伝達され得る。フューエルポンプからフューエルフィルタへは、フューエルポンプを弾性的に吊支するフューエルフィルタの支持片、及びフューエルポンプの燃料吐出口とフューエルフィルタの燃料入口とを連結する第1の管からも振動が伝達され得る。
これを踏まえて、特許文献1の燃料供給装置では、フューエルポンプ、フューエルフィルタ、リザーブカップ、及びセットプレートをそれぞれ互いに連結し、フューエルフィルタの振動方向などに影響を及ぼす上記各連結部材や連結部の配設位置関係には規則性がない。これでは、各連結部材や連結部にそれぞれ作用する振動方向や衝撃はバラバラであり、振動発生源たるフューエルポンプや振動伝達の上流に位置するフューエルフィルタが自由に動き難い。これでは、振動緩和部材によって緩和しきれずフューエルポンプからフューエルフィルタへ伝達した振動が、フューエルフィルタからリザーブカップやセットプレートへそのまま伝達してしまう。また、各連結部材などの配設位置関係が不規則なため、各連結部材や連結箇所が振動に対してステーとして働き、フューエルポンプの振動方向に対してフューエルフィルタの剛性が高く(振り幅が小さく)、伝達する振動エネルギーが高くなる恐れもある。各連結部材や連結箇所の配設位置関係が不規則であり、それによる不都合は特許文献2でも同様である。
また、特許文献1では、左右2つのシャフト及びシャフトガイドは共に同じ径となっているので、セットプレートとリザーブカップの位置関係がズレたり傾いたりした際は、双方の挿通部において同様にシャフトとシャフトガイドとが接触するので接触面積が大きくなる。これでは、シャフトとシャフトガイドとの間での振動伝達が大きくなってしまう。これに対し特許文献2では、シャフトガイドの内周面に複数の切欠部を形成していることで、ある方向におけるシャフトとシャフトガイドとの接触は回避できる。しかし、特許文献2では各切欠部を互いに対向状とならないような位置関係で形成して接触回避機能を高めているものの、切欠部が形成されていない方向への位置ズレや傾斜には対応できない。この場合は、左右のシャフトが共にシャフトガイドへ接触するので、やはり接触面積が大きく振動伝達も大きい。なお、特許文献2では、左右のシャフトガイドの上下長さ寸法を異ならせてあるものの、シャフトとシャフトガイドとの接触面積を低減させるためではなく、この上下長さ寸法の相違による振動伝達低減効果が得られる構成は採用されていない。
そこで本発明の目的は、リザーブカップやセットプレートへの振動伝達が小さく、騒音の小さい燃料供給装置を提供することにある。
請求項1に記載の本発明は、燃料を圧送するフューエルポンプと、該フューエルポンプの外周を取り囲むように設けられたフューエルフィルタとを、内部に収容するリザーブカップが、フューエルタンク内に配置されたインタンク式の燃料供給装置に関する。そして、前記フューエルポンプは、前記フューエルフィルタの内周壁から対向状に突出する2つの支持片によって弾性的に吊持されていることで、両支持片を通る軸線に直交する方向に振り子振動可能であり、前記フューエルフィルタと前記リザーブカップとは、前記両支持片を通る振動軸線上にある一点で連結固定されていることを特徴とする。
フューエルポンプが対向する2つの支持片によって弾性的に吊持されて、両支持片を通る軸線に直交する方向に振り子振動すれば、フューエルポンプからフューエルフィルタへの振動伝達方向が一定となる。そのうえで、フィルタケースとリザーブカップとの連結固定部が振動軸線上にあれば、当該連結固定部がフューエルポンプから伝達される振動をまともに受け止めることがない。したがって、フューエルフィルタの振動方向も連結固定部を支点としてフューエルポンプの振動方向と同じ方向に振動し易くなり、かつ連結固定部自体に作用するフューエルポンプからの振動エネルギーも小さい。しかも、フィルタケースとリザーブカップとは一点のみで連結固定されているので、フューエルフィルタはフューエルポンプの振動方向のみならず周方向へも振動可能となり、振動方向の自由度が高い。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の燃料供給装置において、前記燃料供給装置は、さらに前記フューエルタンクに穿設された開口内に固定されるプレート部材と、該プレート部材と前記フューエルフィルタとの間に配設され、前記フューエルフィルタを介して前記リザーブカップを前記フューエルタンクの底面へ付勢する付勢手段とを有する。そして、前記付勢手段が前記振動軸線上に配設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置において、前記燃料供給装置は、さらに前記フューエルポンプの吐出口と前記フューエルフィルタの燃料入口とを連結する第1の管と、前記フューエルフィルタの燃料出口と前記プレート部材に設けられた燃料吐出管とを連結する第2の管とを有する。そして、前記フューエルフィルタの燃料入口と燃料出口とを、前記振動軸線上に設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置において、前記プレート部材には下方に垂下するシャフト部材が設けられていると共に、前記リザーブカップの外周壁には、前記シャフト部材を受け入れ可能なシャフトガイドが設けられている。前記シャフトを前記シャフトガイドに上下動自在に挿通することで、前記プレート部材と前記リザーブカップとが上下動自在に取り付けられている。そして、前記シャフトを前記シャフトガイドへ挿通する挿通部が、前記振動軸線上に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料供給装置において、前記フューエルフィルタと前記リザーブカップとは、ゴム製のチューブで固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置において、前記シャフトがシャフトガイドに挿通された挿通部は、それぞれ前記プレート部材及びリザーブカップにおける対向位置に2つ設けられている。そして、前記プレート部材と前記リザーブカップとの相対位置や相対角度が変化した場合、前記2つの挿通部のうち、一方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとの接触面積が、他方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとの接触面積よりも小さいことを特徴とする。シャフトとシャフトガイドとの接触面積が小さいとは、シャフトとシャフトガイドとが接触しないことも含む概念である。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の燃料供給装置において、前記2つの挿通部のうち、前記一方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとのクリアランスが、前記他方の挿通部よりも大きいことを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項6に記載の燃料供給装置において、前記2つの挿通部のうち、前記一方の挿通部におけるシャフトガイドの上下長さ寸法が、前記他方の挿通部よりも小さいことを特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の燃料供給装置において、前記2つの挿通部のうち、前記シャフトとシャフトガイドとの接触面積が小さい一方の挿通部が、前記リザーブカップと前記フューエルフィルタとの固定部に近い側にあることを特徴とする。
本発明によれば、フューエルポンプが一定方向に安定して振り子振動するので、フューエルフィルタへの振動伝達方向が一定となる。そのうえで、フューエルフィルタとリザーブカップとの連結固定部を振動軸線上とすることでフューエルフィルタもフューエルポンプと同じ方向に振動可能となっていれば、フューエルポンプとフューエルフィルタとの振動方向が互いに干渉し合うことなく振動に対するフューエルフィルタの剛性が低下し、フューエルフィルタが振動し易くなる。そのうえ、連結固定部が振動軸線上の一点なので、フューエルフィルタは周方向へも振動可能となり、積極的に効率よく振動させることができる。振動に対する剛性が低下してフューエルフィルタが積極的に大きく振動できれば、フューエルポンプから伝達された振動エネルギーがフューエルフィルタの振動によって消費されるので、リザーブカップやプレート部材などのフューエルポンプ以降への振動伝達が小さくなり、燃料供給装置の騒音を小さくできる。しかも、連結固定部が振動軸線上にあることで、当該連結固定部自体に作用する振動エネルギーも小さく、この点においてもリザーブカップへの振動伝達はより小さくなる。
フューエルフィルタの自由振動を阻害し、振動に対する剛性を高め得る部材としては、フューエルフィルタとリザーブカップとの連結固定部のほかに、リザーブカップをフューエルタンクの底面へ付勢する付勢手段、フューエルフィルタの燃料入口に連結される第1の管、フューエルフィルタの燃料出口に連される第2の管、及びシャフトとシャフトガイドの挿通部などがある。そこで、これらの連結部材や連結部をも振動軸線上に配設していれば、フューエルポンプはこれらの連結部材などに阻害されることなくさらに積極的に振動することができ、それ以降の振動伝達がより低減される。
フューエルフィルタとリザーブカップとがゴム製のチューブで固定されていれば、連結固定部がフレキシブルになるので、よりフューエルフィルタが積極的に振動させることができる。
シャフトがシャフトガイドに挿通された挿通部が2箇所に設けられていれば、プレート部材とリザーブカップとを安定して上下運可能に取り付けられる。シャフトを安定してシャフトガイド内で上下動させるには、できるだけシャフトとシャフトガイドとを近接させておく方が好ましい。このような観点からは、プレート部材とリザーブカップとの相対位置や相対角度が変化した場合、ある程度シャフトとシャフトガイドとが接触することは避けられない。しかしこの場合でも、2つの挿通部のうち、一方の挿通部に比べ、他方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとの接触面積が小さくなるように設計しておけば、一方の挿通部でプレート部材とリザーブカップとの取り付け安定性を担保しながら、他方の挿通部では振動伝達を防ぐことができる。具体的には、他方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとのクリアランスを一方の挿通部よりも大きくしたり、他方の挿通部におけるシャフトガイドの上下長さ寸法を一方の挿通部よりも小さくしたりすることにより、リザーブカップからプレート部材への振動伝達可能範囲が小さくなるので、燃料供給装置の騒音を低減できる。
また、フューエルフィルタが積極的に大きく振動すれば、フューエルフィルタの振動支点となる連結固定部に近い方が振動の影響を強く受け、当該連結固定部に近い挿通部の方がガタツキ易い。そこで、2つの挿通部のうち、シャフトとシャフトガイドとの接触面積が小さい他方の挿通部が、リザーブカップとフューエルフィルタとの連結固定部に近い側にあれば、フューエルフィルタによる振動の影響を強く受けても、シャフトとシャフトガイドとが接触することを有効に回避できる。プレート部材とフューエルフィルタとの間に配される付勢手段がリザーブカップ及びプレート部材の中央にない場合は、特にプレート部材とリザーブカップとの位置関係が傾き易いが、本発明はこのような場合に、より効果を発揮する。
以下、本発明の実施例につき適宜図面を参照しながら具体的に説明するが、これに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(実施例1)
図1〜図5に、本発明に係る燃料供給装置1の実施例1を示す。図1は、燃料供給装置1の縦断正面図である。図2は、セットプレート5とフューエルポンプ2との間において切断した、燃料供給装置1の横断平面図である。図3は、フューエルポンプ2とフューエルフィルタ3の振動機構を示す、燃料供給装置1の概略側断面図である。図4は、フューエルポンプ2とフューエルフィルタ3の振動機構を示す、燃料供給装置1の概略平断面図である。図5は、シャフト38とシャフトガイド39との相対関係を示す、燃料供給装置1の概略縦断正面図である。なお、図5ではクリアランスを誇張して示している。
図1及び図2に示すように、本実施例1の燃料供給装置1は、フューエルポンプ2、フューエルフィルタ3、リザーブカップ4、及びセットプレート5などがモジュールされており、当該モジュール化された燃料供給装置1が、図示していないフューエルタンク内に配置される。フューエルタンクはほぼ密閉状の燃料収容空間を形成する中空容器であり、その上面(天壁)にはセットプレート設置用の開口が穿設されている。リザーブカップ4は、上面が開口する略円形のカップ状に形成されており、フューエルタンクの内部底面(底壁)上に載置される。リザーブカップ4は、サブタンクとも称される。セットプレート5は、その外周縁から外方に突出形成されたフランジ部5aがフューエルタンクの天板の上面に当接する状態で、フューエルタンクの天板に穿設された開口内に固定され、フューエルタンクの開口をシール状態で塞いでいる。このセットプレート5が本発明のプレート部材に相当し、フランジ部材と称されることもある。また、セットプレート5は、フューエルタンクの内外を連通する燃料吐出管10を一体的に備えている。燃料吐出管10は、フューエルタンク外に配設された図外の燃料供給配管に連結されており、当該燃料供給配管が内燃機関である図外のエンジンに連結されている。
フューエルポンプ2は、その内部下方に組込まれたポンプ部と、内部上方に組み込まれた電動モータ部とを備えるほぼ円柱状の電動ポンプであって、フューエルフィルタ3と共にリザーブカップ4内に配置されている。フューエルポンプ2は、その下面にリザーブカップ4内の燃料を吸込む吸入口を有し、またその上面に燃料を吐き出す吐出口11を有する。フューエルポンプ2の下方には、サクションフィルタ6が装着されている。サクションフィルタ6は、フューエルポンプ2の吸入口に嵌合される取付部材12と、その取付部材12に一体化された平面方向に広がる扁平袋状のメッシュ13とを備えている。また、メッシュ13の上面には、上方へ立設する脚16が周回状に等間隔で3本接合されており、その上端には各脚16同士を繋ぐ円環リング17が一体形成されている。そして、フューエルポンプ2が円環リング17に挿通されることで、サクションフィルタ6がフューエルポンプ2に装着されている。なお、フューエルポンプ2の下面中央部の突起14は、メッシュ13の上面に接合されたボス15内に挿入支持されている。
フューエルフィルタ3は、フューエルポンプ2の周りを取り囲む略C字型のもので、フィルタケース20内にフィルタエレメント21が収容されている。フューエルフィルタ3には、燃料入口22と燃料出口23とが形成されている。その燃料入口22とフューエルポンプ2の吐出口11とが、第1のゴムホース25により連結されている。また、フューエルフィルタ3の燃料出口23とセットプレート5の燃料吐出管10とが、第2のゴムホース26により連結されている。この第1・第2のゴムホース25・26が、本発明の第1・第2の管に相当する。なお、フューエルフィルタ3は、サクションフィルタ6に対して高圧側に配置されるものであるため、高圧フィルタとも称される。また、図2によく示されるように、フューエルフィルタ3には、その内周壁20aを含み、かつフューエルポンプ2の周りを所定間隔を隔てて取り囲むほぼ円筒状の筒状部28が一体形成されている。この筒状部28は、メッシュ13上に接合されている円環リング17と同心状をなしている。
フューエルポンプ2は、フューエルフィルタ3に対してスナップフィット手段によって吊支されている。具体的には、フューエルフィルタ3の内周壁20aには、内周方向へ向けて突出する2つの支持片30が対向状に一体形成されている。この支持片30は、フューエルフィルタ3の内周壁20aから内側上方に向けて延び、弾性変形可能な弾性部30aと、該弾性部30aの先端から内側へ水平に突出する連結部30bとを有する。そして、支持片30の連結部30bを、フューエルポンプ2の上部側面に凹み形成された凹部31にスナップフィット等により固定することによって、フューエルポンプ2がフューエルフィルタ3に弾性的に吊支されている。なお、これによりサクションフィルタ6のメッシュ13の下面は、リザーブカップ4の底面に密接しない。また、円環リング17の外周面には、複数枚(本実施例1では3枚。)の振動緩和部材32が周方向に等間隔で一体形成されている。振動緩和部材32は、円環リング17に片持ち状態で、かつ上下方向に所定幅を有する帯板状に形成されており、弾性変形可能となっている。振動緩和部材32の先端部は、フューエルフィルタ3の筒状部28の内周面に対して弾性的に当接している。
燃料供給装置1は、プレッシャレギュレータ34からの余剰燃料を通過させる余剰燃料排出管35を有する。余剰燃料排出管35の端部には絞り部35aを設けてあり、余剰燃料によりフューエルタンク内の燃料をリザーブカップ4内へ吸入させるジェットポンプ機能を有するように形成されている。この余剰燃料排出管35は、リザーブカップ4の底面に内外貫通状に一体形成された筒状のボス部36に圧入固定されており、当該ボス部36の上方に突出する余剰燃料排出管35の上部に、フューエルフィルタ3のフィルタケース20の下面に内外貫通状に一体形成された筒状の圧入部20bを圧入することで、フューエルフィルタ3とリザーブカップ4とが連結固定されている。
セットプレート5の外周縁の左右対向位置には、下方に垂下する2本の円柱形シャフト38が、セットプレート5の下面に螺合い固定されている。シャフト38が、本発明のシャフト部材に相当する。また、リザーブカップ4の外周壁の左右対向位置上端には、シャフト38を受け入れ可能な上下に貫通する円筒形のシャフトガイド39が一体形成されている。そして、左右のシャフト38がそれぞれ左右のシャフトガイド39に挿通され、この挿通部40においてセットプレート5とリザーブカップ4とが上下動自在に取り付けられている。左右2つの挿通部40a・40bのうち、フューエルフィルタ3とリザーブカップ4とが連結固定される余剰燃料排出管35(フューエルフィルタ3の圧入部20b)に近い方の挿通部40aは、他方の挿通部40bよりも、シャフト38とシャフトガイド39とのクリアランスが大きく設計されている。具体的には、左右のシャフト38a・38bが同径であることに対して、余剰燃料排出管35に近いほうの挿通部40aにおけるシャフトガイド39aの内径が、他方の挿通部40bにおけるシャフトガイド39bの内径よりも大きく設計されている(図5参照)。本実施例1では、左右のシャフト38a・38bの外径が5.0mmに対して、シャフトガイド39aの内径を6.0mm、シャフトガイド39bの内径を5.2mmとした。
また、フューエルフィルタ3とセットプレート5との間には、リザーブカップ4をフューエルタンクの底面に付勢するスプリング42が配設されている。具体的には、フューエルフィルタ3の上面に凹み形成されたスプリング受け孔と、セットプレート5の下面に一体形成された突起(図示せず)との間にスプリング42が嵌合されており、このスプリング42の押圧力によってフューエルフィルタ3を介してリザーブカップ4が下方へ付勢される。なお、スプリング42が、本発明の付勢手段に相当する。
このような構成の燃料供給装置1において、フューエルポンプ2が駆動されると、フューエルタンク内においてリザーブカップ4内の燃料が、サクションフィルタ6を介して濾過されながら、フューエルポンプ2の吸入口から吸入される。フューエルポンプ2に吸入された燃料は、フューエルポンプ2の吐出口11から吐き出され、第1のホース25を通じて燃料入口22からフューエルフィルタ3内へ圧送される。フューエルフィルタ3内を通ることによってさらに濾過された燃料は、燃料出口23から第2のホース26を通してセットプレート5の燃料吐出管10へ至り、燃料供給配管を経てエンジンへ供給される。一方、プレッシャレギュレータ34からの余剰燃料排出管35に形成した絞り部35aのジェットポンプ機能により、フューエルタンク内の燃料がリザーブカップ4内へ吸入される。
次に、図3及び図4を参照しながら、燃料供給装置1の振動機構について説明する。フューエルポンプ2は、これの駆動により駆動振動が発生する。このとき、図3,4によく示されるように、フューエルポンプ2は、これを対向位置から吊支する2つの支持片30を通る振動軸線Lを中心として振り子状に振動する。フューエルポンプ2から発生する振動は、フューエルポンプ2とフューエルフィルタ3の間の振動緩和部材32である程度緩和されてから、フューエルフィルタ3へ伝達される。フューエルポンプ2からの振動を受けてフューエルフィルタ3も振動することになるが、リザーブカップ4との圧入部20bが振動軸線L上にあることで、フューエルフィルタ3も圧入部20bを支点として、フューエルポンプ2と同じ方向に振り子状に振動するようになる。このとき、第1・第2のホース25・26、スプリング42、リザーブカップ4とセットプレート5との相対位置が、フューエルフィルタ3の振動を阻害し得る。しかし、これらの連結位置となるフューエルフィルタ3の燃料入口22及び燃料出口23、スプリング42、シャフト38がシャフトガイド39へ挿通された左右の挿通部40a・40bが全て振動軸線L上に一直線に配されていることで、フューエルフィルタ3はこれらの部材によって阻害されることなく、すなわち振動に対する剛性が低下して積極的に振動する。なお、フューエルポンプ2の吐出口11、及びセットプレート5の燃料吐出管10は振動軸線L近傍に位置しており、第1・第2のホース25・26は振動軸線Lとほぼ平行になっている。さらに、フューエルフィルタ3の固定部が圧入部20bの一点のみなので、図4によく示されるように、フューエルフィルタ3は周方向へも振動可能となり、実際には逆擂り粉木状に振動する。フューエルフィルタ3が積極的かつ自由に振動することで、伝達された振動エネルギーが消費され、フューエルフィルタ3以降の振動伝達、すなわちフューエルフィルタ3からリザーブカップ4やセットプレート5への振動伝達が殆どなくなり、結果として燃料供給装置1全体の騒音が低下する。
セットプレート5へは、挿通部40においてシャフト38がシャフトガイド39へ接触することで、リザーブカップ4からも振動が伝達し得る。しかし、本実施例1では左右の挿通部40a・40bが振動軸線L上に位置しているので、フューエルフィルタ3の積極的な振動の影響による挿通部40のガタツキが避けられている。しかし、シャフト38とシャフトガイド39とは、フューエルポンプ2の駆動振動以外の要因によっても接触することがある。すなわち、リザーブカップ4の組み付け誤差、車両走行時の振動、及びフューエルタンク内の燃圧によるフューエルタンクの撓みなどによって、リザーブカップ4とセットプレート5との位置関係が変化したりシャフト38が傾斜したりすることで、シャフト38がシャフトガイド39に接触し得る。実際には、このような要因による接触の方が多い。しかし、本実施例1では、図5(A)に示すように、左右2つの挿通部40a・40bのうち、余剰燃料排出管35(フューエルフィルタ3の圧入部20b)に近い方の挿通部40aにおけるシャフト38aとシャフトガイド39aとのクリアランスを、他方の挿通部40bにおけるシャフト38bとシャフトガイド39bとのクリアランスよりも大きく設計されていることで、リザーブカップ4からセットプレート5への振動伝達が低減されている。具体的には、図5(B)に示すように、車両走行時の振動やフューエルタンクの撓みなどによってシャフト38が傾斜しても、同径のシャフト38a・38bに対して、シャフトガイド39bの内径が小さい挿通部40bでは、シャフト38bがシャフトガイド39bに接触し得るが、挿通部40aではシャフトガイド39aの内径が大きいことで、シャフト38aがシャフトガイド39aに接触することがない。また、図5(C)に示すように、車両走行時の振動や組み付け誤差などによってリザーブカップ4とセットプレート5との位置関係がズレたとしても、同様の理由により挿通部40aにおいてシャフト38aがシャフトガイド39aに接触することがない。これにより、本実施例1の燃料供給装置1では、シャフト38とシャフトガイド39との接触面積が従来の燃料供給装置の半分となるので、リザーブカップ4からセットプレート5への振動伝達が低減する。
なお、大きな荷重によってシャフト38が大きく傾斜した場合でも、一方の挿通部40aの方が他方の挿通部40bよりもクリアランスが大きいことで、少なくとも挿通部40aにおいてシャフト38aはシャフトガイド39bの上端又は下端の一方にしか接触せず、シャフト38bがシャフトガイド39bの上端及び下端の双方に接触し得る挿通部40bよりも接触面積は小さいので、上記効果を奏し得る。このような相対関係を維持できる状態となっていれば、一方の挿通部40aにおけるシャフト38aとシャフトガイド39aとのクリアランスの大きさは特に限定されず、シャフトガイド39aの上下高さ寸法や予想されるシャフト38aの傾斜角度などによって適宜設計すればよい。好ましくは、余剰燃料排出管35に近い方の挿通部40aのクリアランスを、他方の挿通部40bのクリアランスの倍以上とする。
(実施例2)
図6に、本発明に係る燃料供給装置1の実施例2を示す。本実施例2は、実施例1におけるフューエルフィルタ3とリザーブカップ4との連結構造の変形例であり、その他は同じ機構なので、実施例1との相違点について説明する。図6において実施例2の余剰燃料排出管35は、リザーブカップ4の下面に一体形成されたボス部36と同じ高さで圧入されている。そして、フューエルフィルタ3の下面に一体形成された圧入部20bとリザーブカップ4のボス部36とが、上下に貫通する円筒状のゴム製チューブ50によって連結固定されている。これにより、フューエルフィルタ3とリザーブカップ4との連結固定部が、ゴムチューブ50によってある程度フレキシブルとなることで、フューエルフィルタ3が実施例1よりも積極的に振動し易くなる。フューエルフィルタ3がより積極的に振動可能であることによって振動エネルギーもより消費され、フューエルフィルタ3からリザーブカップ4やセットプレート5への振動伝達がより低減される。その他は先の実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(実施例3)
図7に、本発明に係る燃料供給装置1の実施例3を示す。本実施例3は、実施例1や実施例2における挿通部の変形例であり、その他は同じ機構なので、実施例1や実施例2との相違点について説明する。図7において実施例3では、リザーブカップ4とセットプレート5との相対位置や相対角度が変化した場合に、余剰燃料排出管35に近い方の挿通部40aにおけるシャフト38aとシャフトガイド39aとの接触面積を小さくする手段として、同径のシャフト38a・38bに対してシャフトガイド39a・39bの内径を同径としながら、シャフトガイド39aの上下長さ寸法をシャフトガイド39bよりも小さく設計している。本実施例3では、余剰燃料排出管35(フューエルフィルタ3の圧入部20b)に近いほうのシャフトガイド39aの上下高さ寸法を、他方のシャフトガイド39bの約半分にした。これによれば、車両走行時の振動やフューエルタンクの撓みなどによってシャフト38が傾斜しても、シャフトガイド39bの上下高さ寸法の大きい挿通部40bでは、シャフト38bがシャフトガイド39bに接触し得るが、挿通部40aではシャフトガイド39aの上下高さ寸法が小さいことで、シャフト38aがシャフトガイド39aに接触することがない。その他は先の実施例1や実施例2と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、一方のシャフトガイド39aを他方のシャフトガイド39bに対して短くする程度は、リザーブカップ4とセットプレート5との相対位置関係が変化したときに、シャフト38aがシャフトガイド39aに接触しない、若しくは少なくともシャフトガイド39aの上端又は下端のどちらか一方と接触しない程度となっていれば特に限定されず、予想されるシャフト38の傾斜角度などによって適宜設計すればよい。例えば、他方のシャフト38bとシャフトガイド39bとのクリアランスが大きい場合は、一方のシャフト38aも大きく傾斜するので、一方のシャフトガイド39aと他方のシャフトガイド39bとの上下高さ寸法の差を、例えば一方のシャフトガイド39aの上下高さ寸法を他方のシャフトガイド39bの約半分以下とするなど、大きくすることが好ましい。逆に、他方のシャフト38bとシャフトガイド39bとのクリアランスが小さい場合は、一方のシャフト38aの傾斜角度も小さいので、一方のシャフトガイド39aと他方のシャフトガイド39bとの上下高さ寸法の差は、例えば一方のシャフトガイド39aの上下高さ寸法を他方のシャフトガイド39bの60〜80%程度とするなど、比較的小さくすることもできる。
(その他の変形例)
第1・第2のホース25・26は、蛇腹形状等の金属製あるいは樹脂製の可撓性を有する管に代えることができる。上記実施例では、フューエルフィルタ3の圧入部20b、燃料入口22、燃料出口23、並びにスプリング42や挿通部40を全て振動軸線L上に一直線で配した最良の形態となっているが、必ずしもこれらを全て振動軸線L上に配設する必要はない。すなわち、フューエルフィルタ3の振動方向を決定付ける圧入部20bを振動軸線L上に位置させることは必須であるが、その他の部材が振動軸線L上になくても、ある程度本発明の効果を奏し得る。フューエルフィルタ3の振動には、付勢力を作用させるスプリング42、フューエルフィルタ3に直接連結される第1・第2のホース25・26、フューエルフィルタ3の振動の影響を受ける挿通部40が、これの順で大きな阻害要因となる。したがって、振動軸線L上に配設する必要性もこれの順で大きくなるので、予想される振動(エネルギー)の大きさなどに応じて、振動軸線L上に配設する必要性の順に配設位置を適宜設計すればよい。
挿通部40におけるシャフト38とシャフトガイド39とのクリアランスの差は、同径のシャフトガイド39に対して、シャフト38の外径を大小にすることで異ならせることもできる。また、実施例1と実施例3とを組み合わせる、すなわちシャフト38とシャフトガイド39とのクリアランスを異ならせながら、同時にシャフトガイド39の上下高さ寸法も異ならせると、接触面積低減効果をより高くできる。
燃料供給装置の縦断正面図である。 燃料供給装置の横断平面図である。 燃料供給装置の概略側断面図である。 燃料供給装置の概略平断面図である。 燃料供給装置の概略縦断正面図である。 フューエルフィルタとリザーブカップとの連結固定部の要部拡大図である。 実施例2の燃料供給装置の概略縦断正面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 フューエルポンプ
3 フューエルフィルタ
4 リザーブカップ
5 セットプレート
6 サクションフィルタ
10 燃料吐出管
11 フューエルポンプの吐出口
12 取付部材
17 円環リング
20 フィルタケース
20a 内周壁
20b 圧入部
21 フィルタエレメント
22 燃料入口
23 燃料出口
25 ゴムホース
26 ゴムホース
30 支持片
32 振動緩和部材
35 余剰燃料排出管
36 ボス部
38 シャフト
39 シャフトガイド
40 挿通部
40a 接触面積の小さい挿通部
40b 接触面積の大きい挿通部
42 スプリング
50 ゴムチューブ
L 振動軸線


Claims (9)

  1. 燃料を圧送するフューエルポンプと、該フューエルポンプの外周を取り囲むように設けられたフューエルフィルタとを、内部に収容するリザーブカップが、フューエルタンク内に配置されたインタンク式の燃料供給装置であって、
    前記フューエルポンプは、前記フューエルフィルタの内周壁から対向状に突出する2つの支持片によって弾性的に吊持されていることで、両支持片を通る軸線に直交する方向に振り子振動可能であり、
    前記フューエルフィルタと前記リザーブカップとは、前記両支持片を通る振動軸線上にある一点で連結固定されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記燃料供給装置は、前記フューエルタンクに穿設された開口内に固定されるプレート部材と、該プレート部材と前記フューエルフィルタとの間に配設され、前記リザーブカップを前記フューエルタンクの底面へ付勢する付勢手段とを有し、
    前記付勢手段が、前記振動軸線上のフィルタケースに配設されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。

  3. 前記燃料供給装置は、前記フューエルポンプの吐出口と前記フューエルフィルタの燃料入口とを連結する第1の管と、前記フューエルフィルタの燃料出口と前記プレート部材に設けられた燃料吐出管とを連結する第2の管とを有し、
    前記フューエルフィルタの燃料入口と燃料出口とを、前記振動軸線上に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記プレート部材には下方に垂下するシャフト部材が設けられていると共に、前記リザーブカップの外周壁には、前記シャフト部材を受け入れ可能なシャフトガイドが設けられており、前記シャフトを前記シャフトガイドに上下動自在に挿通することで、前記プレート部材と前記リザーブカップとが上下動自在に取り付けられ、
    前記シャフトが前記シャフトガイドに挿通される挿通部が、前記振動軸線上に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置。
  5. 前記フューエルフィルタと前記リザーブカップとは、ゴム製のチューブで固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料供給装置。
  6. 前記シャフトがシャフトガイドに挿通された挿通部は、それぞれ前記プレート部材及びリザーブカップにおける対向位置に2つ設けられており、
    前記プレート部材と前記リザーブカップとの相対位置や相対角度が変化した場合、前記2つの挿通部のうち、一方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとの接触面積が、他方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとの接触面積よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置。
  7. 前記2つの挿通部のうち、前記一方の挿通部におけるシャフトとシャフトガイドとのクリアランスが、前記他方の挿通部よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の燃料供給装置。
  8. 前記2つの挿通部のうち、前記一方の挿通部におけるシャフトガイドの上下長さ寸法が、前記他方の挿通部よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の燃料供給装置。
  9. 前記2つの挿通部のうち、前記シャフトとシャフトガイドとの接触面積が小さい一方の挿通部が、前記リザーブカップと前記フューエルフィルタとの固定部に近い側にあることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の燃料供給装置。
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