JP2005083303A - フューエルポンプの振動緩和構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フューエルポンプの振動エネルギーを効果的に緩和することのできるフューエルポンプの振動緩和構造を提供する。
【解決手段】 フューエルタンク50内に固定状に配置されるフューエルフィルタ6のフィルタケース21と、フューエルポンプ1に固定状に設けられかつフューエルフィルタ6のフィルタケース21に所定間隔を隔てて配置されたサクションフィルタ3の取付部材17とを備える。サクションフィルタ3の取付部材17には、可撓性を有しかつその可撓性によりフューエルフィルタ6のフィルタケース21に摺動可能に当接する振動緩和部10が片持ち状に一体形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等のフューエルタンク内の燃料を内燃機関いわゆるエンジンに供給するフューエルポンプの振動緩和構造に関する。
従来、自動車等のフューエルタンク内に配置され、そのフューエルタンク内の燃料を吸込んでエンジンへ圧送するインタンク式のフューエルポンプが広く使用されている。このフューエルポンプは、ポンプ部とそれを駆動する電動モータ部とが一体化された電動フューエルポンプである。
そして、フューエルポンプをフューエルタンクに支持する従来構造としては、フューエルタンクの開口部を閉塞するカバープレートから垂下した支持パイプに、マウントラバーを介してフューエルポンプを支持したものがある(例えば、特許文献1等参照。)
特開平9−53536号公報
ところで、近年、前記マウントラバーを使わずに、フューエルポンプをフューエルタンクに支持する構造(従来例という。)が提案されている。その従来例は、図11に示すように、フューエルフィルタの樹脂製のフィルタケース100がほぼ円筒状に形成されており、そのフィルタケース100内に所定間隔を隔ててほぼ同心状に配置されるほぼ円環状の環状部101が周方向に所定間隔で並ぶ3つの架橋部102を介して一体形成されている。環状部101内には、フューエルポンプ104が固定状に嵌着される。なお、フューエルフィルタは、フューエルタンク内に固定状に配置される。
前記従来例によると、各架橋部102の両端部が、フィルタケース100及び環状部101に両持ち状に接続されていて拘束された状態になっている。このため、フューエルポンプ104の振動が、環状部101から各架橋部102及びフィルタケース100を通じてフューエルタンクへ伝わりやすいという問題があった。
さらに、環状部101からフィルタケース100に接続される各架橋部102は、フューエルポンプ104のアーマチュアの回転方向(図11中、矢印Y参照)に対して逆方向に向けて延出されている。このため、フューエルポンプ104のアーマチュアの回転方向と逆方向に働く慣性力が、各架橋部102に突っ張る方向に作用する。したがって、両持ち状をなす各架橋部102によると、フューエルポンプ104の振動エネルギーを緩和する効果が低いという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、フューエルポンプの振動エネルギーを効果的に緩和することのできるフューエルポンプの振動緩和構造を提供することにある。
前記課題は、本発明の特許請求の範囲に記載された構成を要旨とするフューエルポンプの振動緩和構造によって解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたフューエルポンプの振動緩和構造によると、タンク側固定部材とポンプ側固定部材のうち少なくとも一方の固定部材に設けられた振動緩和部がその可撓性により他方の部材に摺動可能に当接されている。
このため、
(1)フューエルポンプの振動エネルギーを振動緩和部の可撓性により緩和することができる。
(2)フューエルポンプのアーマチュアの回転方向と逆方向に働く慣性力に追従して、振動緩和部が他方の部材に当接したまま摺動することにより、その慣性力が振動緩和部を通じてタンク側固定部材に伝達されることを防止あるいは低減することができる。
したがって、上記(1)及び(2)の相乗作用によって、フューエルポンプの振動エネルギーを効果的に緩和することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたフューエルポンプの振動緩和構造によると、フューエルポンプの慣性力に追従して、振動緩和部の自由端部がポンプ側固定部材又はタンク側固定部材に当接したままスムーズに摺動することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたフューエルポンプの振動緩和構造によると、振動緩和部に形成された折返し状の屈曲部により、フューエルポンプの半径方向の振動エネルギーを良好に緩和することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたフューエルポンプの振動緩和構造によると、フィルタケースの筒状部と環状部材の筒状部との間において、振動緩和部をコンパクトに構成することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたフューエルポンプの振動緩和構造によると、振動緩和部に加えて、アダプタの弾性によってもフューエルポンプの振動エネルギーを緩和することができる。
本発明のフューエルポンプの振動緩和構造によれば、タンク側固定部材とポンプ側固定部材のうち少なくとも一方の固定部材に設けられた振動緩和部がその可撓性により他方の部材に摺動可能に当接されているから、フューエルポンプの振動エネルギーを効果的に緩和することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を参照して説明する。
本発明の実施例1にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を説明する。本実施例は、フューエルフィルタ、リザーバカップ、フランジ部材等とともにモジュール化した燃料供給装置に適用したものであるから、燃料供給装置の概要を述べた後で、フューエルポンプの振動緩和構造について詳述する。なお、燃料供給装置が組込まれるフューエルタンク50は、ほぼ密閉状の燃料収容空間を形成するもので、底板52と上板53とを有している。その上板53には開口孔54が形成されている。
図1に示すように、燃料供給装置は、フューエルポンプ1とフューエルフィルタ6とリザーバカップ7とフランジ部材9とを備えている。以下、説明の都合上、リザーバカップ7、フランジ部材9、フューエルポンプ1、フューエルフィルタ6の順に説明する。
まず、リザーバカップ7は、略カップ状に形成されており、前記フューエルタンク50の底板52上に載置されている。
次に、フランジ部材9は、フューエルタンク50の上板53上に固定されており、その上板53の開口孔54をシール状態で塞いでいる。また、フランジ部材9は、フューエルタンク50内外を連通する燃料吐出管13を備えている。また、燃料吐出管13は、タンク外において、図示しない燃料供給配管(図示省略)を通じてエンジンに接続されるようなっている。
次に、フューエルポンプ1は、電動フューエルポンプであって、フューエルフィルタ6と共にリザーバカップ7内に配置されている。また、フューエルポンプ1は、ほぼ円柱状に形成されたポンプ本体15と、そのポンプ本体15の下部内に組込まれたポンプ部(図示省略)と、ポンプ本体15内でポンプ部上に組込まれた電動モータ部(図示省略)とを備えている。また、ポンプ本体15は、その下端部にリザーバカップ7内の燃料を吸込む吸込み口16を有し、またその上端部に燃料を上方へ吐出する吐出口(図示省略)を有している。
前記ポンプ本体15の下端部には、その下端部を取り囲むサクションフィルタ3が装着されている。サクションフィルタ3は、樹脂製でポンプ本体15の下端部に嵌合される取付部材17と、その取付部材17に一体化された袋状のメッシュ18とを備えている。取付部材17は、ほぼ円筒状の筒状部19と、その筒状部19の下部に連続するメッシュ取付部20とを有している。筒状部19の内周面には、内径凸部4が周方向に沿って突出されている。なお、ポンプ本体15の外周面には、内径凸部4に対応する外径溝部2が周方向に沿って形成されている。
そして、取付部材17の筒状部19がポンプ本体15の下端部に嵌合され、内径凸部4がポンプ本体15の外径溝部2に圧入されることによって、サクションフィルタ3がポンプ本体15に装着されている。
また、メッシュ18は、横方向に広がる扁平袋状に形成されており、その上面の開口縁部がメッシュ取付部20に接合されている。
次に、フューエルフィルタ6は、図2に示すように、前記フューエルポンプ1の周りを取り囲む略C字型のもので、フィルタケース21内にフィルタエレメント22が収容されている。フィルタケース21には、図示は省略するが、燃料入口及び燃料出口が設けられている。その燃料入口と前記フューエルポンプ1の吐出口とが第1の管8により接続されている。また、フィルタケース21の燃料出口と前記フランジ部材9の燃料吐出管13とが第2の管24により接続されている。各管8,24には、ゴムホース、蛇腹形状等の金属製あるいは樹脂製の可撓性を有する管等が用いられている。なお、フューエルフィルタ6は、サクションフィルタ3に対して高圧側に配置されるものであるため、高圧フィルタとも呼ばれている。
図2に示すように、前記フィルタケース21には、その内周壁21aを含み、かつフューエルポンプ1の周りを所定間隔を隔てて取り囲むほぼ円筒状の筒状部23が一体形成されている。この筒状部23は、前記取付部材17の筒状部19とほぼ同心状をなしている。
また、図1に示すように、前記フィルタケース21は、前記リザーバカップ7内に対してスナップフィット手段等の固定手段を介して固定されている。これとともに、前記サクションフィルタ3のメッシュ18の下面がリザーバカップ7内の底面上に当接又は近接される。
また、リザーバカップ7とフランジ部材9とは、周知の高さ調整機能を備える連結機構26を介して連結されている。また、リザーバカップ7とフランジ部材9との間には、リザーバカップ7をフューエルタンク50の底板52上に弾性的に押付けるためのスプリング27が介在されている。
上記した燃料供給装置において、フューエルポンプ1が駆動されると、リザーバカップ7内の燃料が、サクションフィルタ3を通じて吸込まれ、吐出口(図示省略)から第1の管8を通じてフューエルフィルタ6内へ供給される。そして、フューエルフィルタ6内を通ることによってろ過された燃料は、第2の管24からフランジ部材9の燃料吐出管13、燃料供給配管(図示省略)を経てエンジンへ供給される。
次に、前記フューエルポンプ1の振動緩和構造について詳述する。この振動緩和構造は、前記サクションフィルタ3の取付部材17の筒状部19と、前記フューエルフィルタ6のフィルタケース21の筒状部23との間において構成されている。
すなわち、図2に示すように、取付部材17の筒状部19の外周面には、所定数(図2では3個を示す。)の振動緩和部10が所定間隔毎に一体形成されている。振動緩和部10は、筒状部19に片持ち状態で、かつ上下方向(図1において上下方向)に所定幅を有する帯板状に形成されている。また、振動緩和部10は、可撓性を有しており、傾倒方向へ撓み変形可能に形成されている(図3中、二点鎖線10参照)。また、振動緩和部10は、取付部材17の筒状部19に支持されている基端部10aに対して、他方の端部すなわち自由端部10bが前記フューエルポンプ1の電動モータ部のアーマチュア(図示省略)の回転方向(図2中、矢印Y1参照)にずれた位置となるように傾斜状に形成されている。振動緩和部10の自由端部10bは、フィルタケース21の筒状部23の内周面に対して摺動可能にかつ弾性的に当接されている。なお、フューエルフィルタ6のフィルタケース21が本明細書でいう「タンク側固定部材」に相当する。また、サクションフィルタ3の取付部材17が本明細書でいう「ポンプ側固定部材」に相当し、その取付部材17の筒状部19が本明細書でいう「環状部材」に相当する。
また、図1に示すように、前記フューエルフィルタ6のフィルタケース21上には、フューエルポンプ1を弾性的に支持する弾性を有する樹脂製のアダプタ5が設けられている。アダプタ5は、ほぼ円環板状をなしており、フィルタケース21上にスナップフィット手段等の固定手段を介して固定された取付基部5aと、その取付基部5aよりも小さいほぼ円環板状をなしかつフューエルポンプ1のポンプ本体15の上面にスナップフィット手段等の固定手段を介して固定された取付部5bと、取付基部5aと取付部5bとの間を接続する断面逆U字状の可撓部5cとを有している。アダプタ5は、フューエルポンプ1を弾性的に支持している。このため、フューエルポンプ1は、アダプタ5の弾性に抗して周方向、径方向、軸方向に移動可能になっている。さらに、可撓部5cは、その弾性をもって、フューエルポンプ1を軸方向すなわち上下方向に移動しやすく支持している。
上記したフューエルポンプ1の振動緩和構造によると、サクションフィルタ3の取付部材17の筒状部19に設けられた振動緩和部10が、その可撓性によりフューエルフィルタ6のフィルタケース21の筒状部23に摺動可能に当接されている。
このため、
(1)フューエルポンプ1の振動エネルギー、とくに半径方向の振動エネルギーを振動緩和部10の可撓性により緩和することができる。
(2)フューエルポンプ1のアーマチュアの回転方向(図2中、矢印Y1参照)と逆方向に働く慣性力(図2中、矢印Y2参照)に追従して、振動緩和部10がフューエルフィルタ6のフィルタケース21の筒状部23に当接したまま摺動する。これにより、その慣性力が振動緩和部10を通じてフィルタケース21に伝達されることを防止あるいは低減することができる。
したがって、上記(1)及び(2)の相乗作用によって、フューエルポンプ1の振動エネルギーを効果的に緩和することができる。
また、振動緩和部10は、サクションフィルタ3の取付部材17の筒状部19に対して片持ち状に支持されており、基端部10aに対して自由端部10bがフューエルポンプ1のアーマチュアの回転方向(図2中、矢印Y1参照)へずれた位置となるように形成されている。したがって、フューエルポンプ1の慣性力(図2中、矢印Y2参照)に追従して、振動緩和部10の自由端部10bがフューエルフィルタ6のフィルタケース21の筒状部23に当接したままスムーズに摺動することができる。
また、樹脂製のフィルタケース21の筒状部23と、樹脂製の取付部材17の筒状部19とがほぼ同心状をなしており、その取付部材17の筒状部19に振動緩和部10が一体成形されている。これにより、フィルタケース21の筒状部23と取付部材17の筒状部19との間において、振動緩和部10をコンパクトに構成することができる。さらに、振動緩和部10の自由端部10bがフィルタケース21の筒状部23に摺動可能に当接されるが、その両者間40b,32の当接が樹脂部材同士の当接となるため、両者間の摺動にともなう摩擦抵抗を容易に軽減することができる。
また、フューエルフィルタ6のフィルタケース21に対してフューエルポンプ1を弾性的に支持可能なアダプタ5を備えている。これにより、振動緩和部10に加えて、アダプタ5の弾性によってもフューエルポンプ1の振動エネルギーを容易に緩和することができる。
また、アダプタ5に設けた可撓部5cにより、フューエルポンプ1の軸方向(図1における上下方向)の振動エネルギーを良好に緩和することができる。
なお、上記実施例1にかかる燃料供給装置とフューエルポンプとの間の振動伝達率、及び、前記従来例にかかる支持構造(図11参照)を備えた燃料供給装置における燃料供給装置とフューエルポンプとの間の振動伝達率を測定したところ次の結果が得られた。なお、振動伝達率(レベル比)をV(%)とし、燃料供給装置の振動レベルをV1(G)とし、フューエルポンプの振動レベルをV2(G)としたとき、
V=(V1/V2)×100
で表わされる。
その振動伝達率の結果は、フューエルポンプのアーマチュアの回転方向に関しては、従来例では7.7%であったのに対し、本実施例では1.1%に低減した。また、同じく半径方向に関しては、従来例では55.6%であったのに対し、本実施例では2.3%に低減した。また、同じく軸方向に関しては、従来例では52.5%であったのに対し、本実施例では11.0%に低減した。
したがって、前記実施例1によれば、フューエルポンプのアーマチュアの回転方向、半径方向、軸方向の全ての振動方向において、振動伝達レベルの低減効果を確認することができた。
本発明の実施例2を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。また同様に、以降の実施例についても重複する説明は省略する。
実施例2は、図3に示すように、前記実施例1(図2参照)における振動緩和部10の基端部10aと自由端部10bとの間に、フューエルポンプ1の半径方向に撓みやすくするための折返し状すなわち略U字状に屈曲された屈曲部10cを形成したものである。
この実施例2によれば、振動緩和部10に形成された折返し状の屈曲部10cにより、フューエルポンプ1の半径方向の振動エネルギーを良好に緩和することができる。
本発明の実施例3を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものである。実施例3は、図4に示すように、リザーバカップ7(図1参照)を有しないタイプの燃料供給装置を示すものである。この場合、フューエルフィルタ6のフィルタケース21とフランジ部材9とは、次に述べるようにして連結されている。このため、実施例3では、前記実施例1(図1参照)における連結機構26、スプリング27、第2の管24等は省略されている。
すなわち、フィルタケース21の外周部に、上方へ延びる外筒部28が一体形成されている。一方、フランジ部材9の下面に、その外筒部28内に嵌合する内筒部30が垂下状に一体形成されている。また、外筒部28の上端部に係合孔29が形成されている。一方、内筒部30の外周面に前記係合孔29に係合可能な係合突起31が形成されている。
また、フィルタケース21の燃料出口(符号、33を付す)とフランジ部材9の燃料吐出管13の下端部(符号、13aを付す)とは、その燃料出口を受口とし、燃料吐出管13を差口とするいんろう継手によって接続可能に形成されている。
そして、フィルタケース21の外筒部28とフランジ部材9の内筒部30とが嵌合され、外筒部28の係合孔29と内筒部30の係合突起31とが係合されることによって、フィルタケース21とフランジ部材9とが連結されている。また、外筒部28と内筒部30との連結にともない、フィルタケース21の燃料出口とフランジ部材9の燃料吐出管13とがいんろう継手を介して接続される。また、燃料吐出管13には、燃料出口との間の気密を保持するためのO(オー)リング34が装着されている。また、第1の管8(図1参照)に代えて、樹脂製のパイプ材35が使用されている。なお、パイプ材35は、樹脂製に代えて、金属製とすることができる。また、パイプ材35は、ゴムホース、蛇腹形状等の金属製あるいは樹脂製の可撓性を有する管に代えることができる。
また、フューエルフィルタ6のフィルタケース21の下端面には、ほぼ円筒形状の筒状部36が一体形成されている。その筒状部36の内周面に、前記振動緩和部10の自由端部が摺動可能に当接されている。なお、本実施例の場合、筒状部36が本明細書でいう「環状部材」に相当する。また、振動緩和部10は、取付部材17の筒状部19とメッシュ取付部20に跨る外周面から突出されている。
また、フィルタケース21上には、そのケース内の燃料の圧力を所定圧力に調整するためのプレッシャレギュレータ37が配置されている。
本発明の実施例4を説明する。本実施例は前記実施例3の一部に変更を加えたものである。実施例4は、図5に示すように、前記サクションフィルタ3(図4参照)に代えて、フューエルポンプ1の吸込み口16に接続されるタイプのサクションフィルタ(符号、38を付す)を採用したものである。サクションフィルタ38は、樹脂製でポンプ本体15の吸込み口16に嵌合される取付部材38aと、その取付部材38aに一体化された袋状のメッシュ38bと、取付部材38aに一体化されかつメッシュ38bを膨らんだ状態に保持する骨材38cを備えている。
本実施例の場合、フューエルポンプ1のポンプ本体15の下端部には、サクションフィルタ3とは別体の筒状部材40が、前記サクションフィルタ3の筒状部19と同様にして装着されている。筒状部材40の外周面には、前記実施例1と同様に、振動緩和部10が一体形成されている。なお、筒状部材40は、本明細書でいう「ポンプ側固定部材」及び「環状部材」に相当している。
本発明の実施例5を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものである。すなわち、図6に示すように、振動緩和部10をフィルタケース21の筒状部23に一体形成し、その自由端部10bを取付部材17の筒状部19の外周面に摺動可能に当接させたものである。
また、これと同様に、実施例2(図3参照)における振動緩和部10についても、図7に示すように、フィルタケース21の筒状部23に一体形成し、その自由端部10bを取付部材17の筒状部19の外周面に摺動可能に当接させることができる。
なお、本実施例の場合、フィルタケース21の筒状部23が本明細書でいう「環状部材」に相当する。
本発明の実施例6を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものである。すなわち、図8に示すように、前記実施例1(図2参照)における取付部材17の筒状部19に一体形成した振動緩和部10と、実施例5(図6参照)におけるフィルタケース21の筒状部23に一体形成した振動緩和部10とを周方向に交互に配置したものである。
本発明の実施例7を説明する。本実施例は前記実施例2の一部に変更を加えたものである。すなわち、図9に示すように、実施例2における屈曲部10cを有する振動緩和部10を、フューエルポンプ1の半径方向の線L1を中心として線対称状に形成して、ほぼΩ字状の振動緩和部(符号、42を付す)としたものである。したがって、振動緩和部42の先端部42aが、フィルタケース21の筒状部23の内周面に対して摺動可能にかつ弾性的に当接されている。
本発明の実施例8を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものである。すなわち、図10に示すように、アダプタ5(図1参照)における可撓部5cを、断面逆L字状に形成したものである。
本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、振動緩和部は、タンク側固定部材あるいはポンプ側固定部材と別体で形成したものを当該固定部材にスナップフィット手段、溶着手段等の固定手段を介して固定したものでもよい。詳しくは、振動緩和部とタンク側あるいはポンプ側の固定部材がいずれも樹脂製であれば、前記実施例で述べたように一体成形したり、あるいは溶着等によって結合することが考えられる。また、振動緩和部とタンク側あるいはポンプ側の固定部材がいずれも金属製であれば、溶接等によって結合することが考えられる。また、振動緩和部とタンク側あるいはポンプ側の固定部材が樹脂製と金属製との異材であれば、スナップフィット等の嵌め込み、ねじ手段等によって結合することが考えられる。
また、前記実施例5のように、タンク側部材(フィルタケース21側)に設けた振動緩和部10の場合、その自由端部10bは、フューエルポンプ1のポンプ本体15をポンプ側固定部材としてそのポンプ本体15の外周面に直接的に当接させることができる。また、振動緩和部は、筒状部以外の形状の部位であっても、タンク側固定部材部材とポンプ側固定部材との互いに対向する部位であれば設けることができる。
また、サクションフィルタ3,38は、前記実施例では樹脂製としたが、金網で形成することができる。また、アダプタ5は、前記実施例では樹脂製としたが、フューエルポンプ1を弾性的に支持するもので板バネ機能を有するものであればよい。
本発明の実施例1にかかる燃料供給装置を示す側断面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の実施例2にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を示す平断面図である。 本発明の実施例3にかかる燃料供給装置を示す側断面図である。 本発明の実施例4にかかる燃料供給装置を示す側断面図である。 本発明の実施例5にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を示す平断面図である。 本発明の実施例5にかかるフューエルポンプの振動緩和構造の別例を示す平断面図である。 本発明の実施例6にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を示す平断面図である。 本発明の実施例7にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を示す平断面図である。 本発明の実施例8にかかる燃料供給装置を示す側断面図である。 従来例にかかるフューエルポンプの振動緩和構造を示す説明図である。
符号の説明
1 フューエルポンプ
5 アダプタ
6 フューエルフィルタ
10 振動緩和部
10a 基端部
10b 自由端部
10c 屈曲部
17 取付部材(ポンプ側固定部材)
19 筒状部(環状部材)
21 フィルタケース(タンク側固定部材)
23 筒状部(環状部材)
36 筒状部(環状部材)
40 筒状部材(ポンプ側固定部材、環状部材)
42 振動緩和部
50 フューエルタンク

Claims (5)

  1. フューエルタンク内に固定状に配置されるタンク側固定部材と、
    フューエルポンプに固定状に設けられかつ前記タンク側固定部材に所定間隔を隔てて配置されたポンプ側固定部材とを備え、
    前記タンク側固定部材と前記ポンプ側固定部材のうち少なくとも一方の固定部材には、可撓性を有しかつその可撓性により他方の部材に摺動可能に当接する振動緩和部が設けられている
    ことを特徴とするフューエルポンプの振動緩和構造。
  2. 請求項1に記載のフューエルポンプの振動緩和構造であって、
    前記振動緩和部は、一方の固定部材に対して片持ち状に支持されており、
    前記振動緩和部は、前記ポンプ側固定部材に支持又は当接される端部に対して他方の端部が前記フューエルポンプのアーマチュアの回転方向へずれた位置となるように形成されていることを特徴とするフューエルポンプの振動緩和構造。
  3. 請求項1又は2に記載のフューエルポンプの振動緩和構造であって、
    前記振動緩和部には、前記フューエルポンプの半径方向に撓みやすくするための折返し状の屈曲部が設けられていることを特徴とするフューエルポンプの振動緩和構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のフューエルポンプの振動緩和構造であって、
    前記タンク側固定部材が、前記フューエルタンクに固定状に配置されかつ前記フューエルポンプを取り囲む筒状部を有する樹脂製のフィルタケースであり、
    前記ポンプ側固定部材が、前記フューエルポンプに固定状に配置されかつ前記フィルタケースの筒状部とほぼ同心状をなす筒状部を有する樹脂製の環状部材であり、
    前記振動緩和部が、前記フィルタケースの筒状部と前記環状部材の筒状部のうち少なくとも一方の筒状部に一体成形されている
    ことを特徴とするフューエルポンプの振動緩和構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のフューエルポンプの振動緩和構造であって、
    前記タンク側固定部材に対して前記フューエルポンプを弾性的に支持可能なアダプタを備えたことを特徴とするフューエルポンプの振動緩和構造。

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