JP5284159B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプが複数互いに隣接して燃料タンク(2)内に配設され、
各燃料ポンプの下に燃料タンク(2)内の燃料をろ過する燃料フィルタがそれぞれ設けられている燃料供給装置において、
前記燃料ポンプは、水平方向に並設された第1燃料ポンプ(11,61,111)と第2燃料ポンプ(12,62,112)の2個からなり、
前記第1燃料ポンプ(11,61,111)の下方に延出した第1吸入管(11i,61i,111i)の下端に第1燃料フィルタ(21,71,101,121)が設けられ、
前記第2燃料ポンプ(12,62,112)の下方に延出した第2吸入管(12i,62i,112i)の下端に第2燃料フィルタ(22,72,102,122)が設けられ、
前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)の上に前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)が互いに一部上下に重ねられて配置され、
前記第2吸入管(12i,62i,112)は、前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)に形成された欠損部(21c,71c,101c,121c)を貫通して前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)に達しており、
互いに上下に重なる前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)と前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)がそれぞれ、更に水平方向に並設された前記第1燃料ポンプ(11,61,111)と前記第2燃料ポンプ(12,62,112)の双方に上下方向に重なり合う燃料供給装置とした。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の燃料供給装置において、水平方向に並設された前記第1燃料ポンプ(11,61,111)と前記第2燃料ポンプ(12,62,112)を収容するポンプケース(15,65)が、上下に重なる前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)と前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)をともに平面視で包含することを特徴とする。
また、常時駆動の第2燃料ポンプに設けられる第2燃料フィルタのろ過面積を第1燃料フィルタのろ過面積より大きく設定することで、常時ろ過機能を高く維持して、かつ第1燃料フィルタを小さくすることができる。
また、異物の溜まり易い第2吸入管と第2燃料フィルタとの連結部が、第1燃料フィルタの切欠きにより見易く、メンテナンスを容易にする。
本第1の実施の形態に係る燃料供給装置10は、自動二輪車に搭載される燃料タンク2内に配設される。
なお、本明細書中では、自動二輪車の車体を基準に前後左右を決めておくこととする。
燃料供給装置10は、この燃料タンク2の略水平な上壁2aに形成された円孔に上端部を嵌着して、燃料タンク内に垂設され、最下端は、燃料タンク2の略水平な底壁2bに近接している。
第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12は、互いに上下方向にオフセットしており、前側の第2燃料ポンプ12が下方にオフセットし、後側の第1燃料ポンプ11が上方にオフセットしている。
互いに上下方向にオフセットして前後に並設された第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12は、若干右寄りにシフトしてポンプケース15に収容される。
第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12からは、下方にそれぞれ第1吸入管11iと第2吸入管12iが延出し、底壁16を貫通している。
この第1燃料フィルタ21と第2燃料フィルタ22は、内部フレームにより不織布を扁平袋状に形成したものである。
第1燃料ポンプ11から下方に延出する第1吸入管11iが第1燃料フィルタ21の上側部に嵌入し内部フレームに結合されており、第2燃料ポンプ12から下方に延出する第2吸入管12iは、第1燃料フィルタ21の前側の切欠き21cを貫通している。
下側で燃料タンク2の底壁2bに近接する第2燃料フィルタ22の方が、第1燃料フィルタ21より、切欠き21cの分だけフィルタ面積が大きい。
したがって、第1吐出管11eと第2吐出管12eは、ジョイント管25によって内部が連通している。
プレッシャレギュレータ30は、第1燃料ポンプ11と第2燃料ポンプ12から吐出されジョイント管25内で合流した燃料の燃圧が所定以上になったときに開口して燃料の一部を前方に噴出して燃料タンク2内に戻す調圧装置である。
この導出接続管27に燃料パイプ(図示せず)が接続され、燃料パイプに導かれて内燃機関の吸気系に燃料が供給される。
有底円筒状をした上部蓋部材28は、底壁28aを上側にして円筒部28bの開口を下側に向けており、導出管26が円筒部28bの中心軸に同軸に上方に延びて上部蓋部材28の底壁28aを貫通して導出接続管27が突設される上端部を底壁28aより上方に突出して一体に形成されている。
上部蓋部材28の円筒部28bは、同軸のポンプケース15より外径が幾らか大きく、平面視でポンプケース15は上部蓋部材28に包含される(図3,図4参照)。
そして、燃料供給装置10の最下端の下側の第2燃料フィルタは、燃料タンク2の底壁2bに近接している。
そして、第1吐出管11eと第2吐出管12eに吐出された燃料は、ジョイント管25内で合流し、中央の導出管26に導かれて上昇し、導出管26の上端に突出され外部に露出した導出接続管27から燃料パイプに導出して内燃機関の吸気系に供給される。
ジョイント管25の左側面から矩形枠状に膨出してブラケット25bが形成されており、同ブラケット25bの前後に長尺矩形の左側面に液面計ユニット40の液面計本体41が取り付けられる。
この液面計本体41の左側面に突出した揺動中心軸42cを基端とした支持アーム42が径方向に屈曲し、さらに斜め左方に屈曲して延び、先端にフロート43が取り付けられている。
液面計本体41の前端の接続端子部44aからハーネス44が延出している。
また、異物の溜まり易い第2吸入管12iと第2燃料フィルタ22との連結部が、第1燃料フィルタ21のU字状の欠損部21cにより見易く、メンテナンスを容易にする。
すなわち、第1燃料フィルタ101は長円形状をしているが、第2燃料フィルタ102は前記と同じ円形をしている。
このように、第1燃料フィルタ101と第2燃料フィルタ102を、互いに形状を変えてフィルタ面積を適宜変えることもできる。
この第2燃料フィルタ122は、第1燃料フィルタ121と同形状をなし、外周縁にU字状に切り欠かれた欠損部122cも形成されており、前記第1燃料フィルタ121をポンプケース15の中心軸を中心に180度回転して欠損部122cを後方に向けて配設すると第2燃料フィルタ122となる。
本第2の実施の形態に係る燃料供給装置60は、自動二輪車の後部でシート下方の左右一対のシートレール51,51間に架設される燃料タンク52内に配設されるものであり、この燃料タンク52の略水平な底壁52bに形成された円孔に下端部を嵌着して、燃料タンク52内に立設される。
また、上方から下方に延びている後記する導出管76が、欠損部71cを貫通する。
そして、前記導出管76が、欠損部72cを貫通する。
ジョイント管75の前端の開口には、プレッシャレギュレータ80が基端を嵌入して装着されている。
この導出接続管77に燃料パイプ(図示せず)が接続され、燃料パイプに導かれて内燃機関の吸気系に燃料が供給される。
下部蓋部材78の円筒部78bの外周にはフランジ状に環状取付座79が突出して形成されている。
そして、第1吐出管61eと第2吐出管62eに吐出された燃料は、ジョイント管75内で合流し、中央の導出管76に導かれて下降し、導出管76の下端に突出され外部に露出した導出接続管77から燃料パイプに導出して内燃機関の吸気系に供給される。
ジョイント管75の左側面から矩形枠状に膨出してブラケット75bが形成されており、同ブラケット75bの前後に長尺矩形の左側面に液面計ユニット90の液面計本体91が取り付けられる。
この液面計本体91の左側面に突出した揺動中心軸92cを基端とした支持アーム92が径方向に屈曲し、さらに斜め左方に屈曲して延び、先端にフロート93が取り付けられている。
液面計本体91の前端の接続端子部94aからハーネス94が延出している。
内燃機関が低負荷時および中負荷時には、第2燃料ポンプ62のみを駆動することで、所定の燃料吐出量aを得るようにし、高負荷時には第2燃料ポンプ62に加えて第1燃料ポンプ61も駆動することで、燃料吐出量2aを得るようにしている。
21…第1燃料フィルタ、21c…欠損部、22…第2燃料フィルタ、
60…燃料供給装置、61…第1燃料ポンプ、61i…第1吸入管、62…第2燃料ポンプ、62i…第2吸入管、65…ポンプケース、
71…第1燃料フィルタ、71c…欠損部、72…第2燃料フィルタ、72c…欠損部、
101…第1燃料フィルタ、101c…欠損部、102…第2燃料フィルタ、
111…第1燃料ポンプ、111i…第1吸入管、112…第2燃料ポンプ、112i…第2吸入管、121…第1燃料フィルタ、121c…欠損部、122…第2燃料フィルタ、121c…欠損部。
Claims (7)
- 内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプが複数互いに隣接して燃料タンク(2)内に配設され、
各燃料ポンプの下に燃料タンク(2)内の燃料をろ過する燃料フィルタがそれぞれ設けられている燃料供給装置において、
前記燃料ポンプは、水平方向に並設された第1燃料ポンプ(11,61,111)と第2燃料ポンプ(12,62,112)の2個からなり、
前記第1燃料ポンプ(11,61,111)の下方に延出した第1吸入管(11i,61i,111i)の下端に第1燃料フィルタ(21,71,101,121)が設けられ、
前記第2燃料ポンプ(12,62,112)の下方に延出した第2吸入管(12i,62i,112i)の下端に第2燃料フィルタ(22,72,102,122)が設けられ、
前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)の上に前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)が互いに一部上下に重ねられて配置され、
前記第2吸入管(12i,62i,112)は、前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)に形成された欠損部(21c,71c,101c,121c)を貫通して前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)に達しており、
互いに上下に重なる前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)と前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)がそれぞれ、更に水平方向に並設された前記第1燃料ポンプ(11,61,111)と前記第2燃料ポンプ(12,62,112)の双方に上下方向に重なり合うことを特徴とする燃料供給装置。 - 前記第2燃料フィルタ(22,72,102)は前記第1燃料フィルタ(21,71,101)よりろ過面積が大きく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記内燃機関が稼動しているとき、前記第2燃料ポンプ(12,62,112)は常時駆動され、前記第1燃料ポンプ(11,61,111)は所定以上の吐出量を要求される場合に駆動されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
- 前記第2燃料フィルタ(122)は、欠損部(122c)を有して前記第1燃料フィルタ(121)と同一形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記第1燃料フィルタ(21,101)に形成された欠損部(21c,101c)は、外周縁を略U字状に切り欠いて形成したことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料供給装置。
- 前記第1燃料フィルタ(21,101,121)と前記第2燃料フィルタ(22,102,122)は、互いに全体が上下に重なり合うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料供給装置。
- 水平方向に並設された前記第1燃料ポンプ(11,61,111)と前記第2燃料ポンプ(12,62,112)を収容するポンプケース(15,65)が、上下に重なる前記第1燃料フィルタ(21,71,101,121)と前記第2燃料フィルタ(22,72,102,122)をともに平面視で包含することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の燃料供給装置。
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