JP2004211678A - 燃料タンク内ポンプモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールは、燃料タンク内におけるポンプモジュールのサクションフィルタや燃料ポンプを上方部空間に配設することにより、様々な形状の燃料タンクに採用でき、更に、チェックバルブの採用によりエアーを吸い込むことによるベーパの発生を防止し、燃料ポンプにおけるベーパーロックを防止することができる燃料タンク内ポンプモジュールを目的とするものである。
【解決手段】 吐出管を備えた燃料ポンプ、該燃料ポンプより延出した吸入管、該吸入管と接続するサプライタンク、該サプライタンク内に収納されるサクションフィルタ及び該サプライタンクより下方の燃料タンク底部へ延出した燃料吸上管とよりなることを特徴とする燃料タンク内ポンプモジュール。
【選択図】図1

Description

本発明は、二輪車及び四輪車用のエンジンに燃料タンク内の燃料を供給する燃料タンク内ポンプモジュールに関するものである。
従来より、二輪車及び四輪車用のエンジンに燃料を供給する手段として燃料を溜めるフューエルタンク(以下燃料タンクという)及び該燃料を吐出するポンプモジュールを装備している。
上記ポンプモジュールは、図8に示すように燃料タンクA内に配設され、該燃料タンクA内の燃料を濾過し、サクションフィルタBを介してフューエルポンプC(以下燃料ポンプという)の吐出力により該燃料をエンジンへ供給している。該サクションフィルタBは、燃料タンクA内の燃料が少なくなった場合においても当該燃料を濾過して吐出するために該燃料タンクAの内側最底部に配設している。従って、燃料を吸い上げる原動力となる燃料ポンプCもその能力を最大限に生かすためサクションフィルタBに近接した燃料タンクAの底部側に配設している。
上記のようにサクションフィルタBは燃料タンクAの底部に配設する必要があるが、該燃料タンクAの底部は車種を含め様々な条件により種々な形状のものが存在し、当該底部に対応するためにはサクションフィルタの形状や配置方法がその形状により異なり、バリエーションが多彩で、それらを標準化することはできなかった。
また、該燃料ポンプCを燃料タンクAの底部側に配設するためには支持部材Dを設け、その底部に燃料ポンプCを載置するようにして配設している。該支持部材Dを燃料タンクA内に固定する手段として、エンジン側先端部に鍔状のフランジ部Eを形成し、該フランジ部Eを燃料タンクAの天井面を構成する上壁に載置するようにして配設している。
該燃料タンクAの深さは、上記のように車種により異なることが多く、その異なる毎に上記支持部材Dの高さ自体を深さに適合するように設定するか、又は、燃料タンクAの底部側にスプリング等の弾性部材を配設し、該弾性部材を高さ調節機能付き支持部材(図示なし)とし、フランジ部Eから燃料ポンプCまでの距離を燃料タンクA毎に当該深さに適合した位置に設定しなければならなかった。
図9に示すように、燃料タンクが鞍型タンクFの場合、セカンダリータンクGには燃料ポンプCが存在しないため、該セカンダリータンクG内に供給パイプI及びプライマリータンクKに設けたジェットポンプJへの異物の流入を防止するサクションフィルタHを設け、該ジェットポンプJと該供給パイプIとを連結してセカンダリータンクG内の燃料を該ジェットポンプJの吸引力によりプライマリータンクKへ移送し、燃料ポンプCによりエンジンへと吐出している。
従って、上記鞍型タンクFの場合のポンプモジュールは、サクションフィルタB、燃料ポンプC及び支持部材D等の他、上記ジェットポンプJやセカンダリータンクG内のサクションフィルタH等の部材が必要となり、ポンプモジュール構成部品が追加されコストアップとなり、同時に当該部材全体が大きくなっていた。
特に二輪車用の鞍型タンクFの場合、搭載可能な燃料タンクAは小さくなるためジェットポンプJの追加やサクションフィルタHを2箇所使用すること等は困難であった。
また、従来の渦流型ポンプであるウエスコポンプの場合は、小流量で、吸い上げ能力が十分でないため該ウエスコポンプを燃料タンクの上方部に配置することで上記欠点に対応することは不可能であった。
特開2003−113751号公報
上記従来例にあっては、燃料タンク内のポンプモジュールにおいて、サクションフィルタや燃料ポンプを底部に配設する必要があること、或いは燃料タンクの形状によってはジェットポンプやサクションフィルタ等の部品を追加する必要があり、ポンプモジュールAの標準化が困難で、且つ全体の大きさが増大するという問題点が生じていた。また、上記従来のポンプモジュールの構造では、燃料が枯渇した場合エアーを吸い込む危険性があった。
本発明は、上記欠点を解決したもので、燃料タンク内におけるポンプモジュールであるサクションフィルタや燃料ポンプを上方部空間に配設すること及びチェックバルブを採用することにより、上記問題点を解決したものである。
本発明は、吐出管を備えた燃料ポンプ、該燃料ポンプより延出した吸入管、該吸入管と接続するサプライタンク、該サプライタンク内に収納されるサクションフィルタ及び該サプライタンクより下方の燃料タンク底部へ延出した燃料吸上管とよりなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
また、上記サプライタンクと燃料吸上管との接続位置を該サプライタンクの上方部とした燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
更に、上記サクションフィルタは、サプライタンク内の上方部に配設した燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
また、燃料吸上管の先端部に水吸上防止部材を構成してなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
更に、上記燃料吸上管の先端部にチェックバルブを構成してなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
また、上記燃料ポンプは燃料タンク内の上方部空間に配設してなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
更に、上記燃料ポンプは燃料タンク内の上方部空間に横設してなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
また、サプライタンクより下方へ延出した燃料吸上管は、該サプライタンクを基点として各々別方向の燃料タンク底部へ延設してなる燃料タンク内ポンプモジュールを特徴とする。
上記構成よりなる本発明の燃料タンク内ポンプモジュールは、請求項1の発明においては、燃料ポンプの上流側近接位置にサプライタンクを構成し、該サプライタンク内にサクションフィルタを収納し、且つ該サプライタンクを基点として燃料吸上管を上流側の燃料タンクの底部へ延出したことにより様々な形状の燃料タンク及び様々な底部形状を有する燃料タンクに適用することが可能となった。また、該ポンプモジュールを燃料タンク内の上方部空間を含め様々な自由な位置に設置できることになり、その配設位置の自由度が大幅に増加し、且つ標準化することも可能となった。
また、請求項2の発明は、サプライタンクと燃料吸上管との接続位置を該サプライタンクの上方部としたので、該サプライタンク内の燃料が燃料吸上管から逆流することを防止でき、該サプライタンク内に燃料を留めさせておくことになるので、燃料ポンプによる燃料の吸上げを容易とし、キック始動性を向上させることが可能となった。
更に、請求項3の発明は,サプライタンク内の上方にサクションフィルタを配設したので、仮に該サプライタンク内に水混入燃料が吸上げられたとしても、サクションフィルタは燃料のみを吸上げるので水部分は底部に留まることになり、燃料ポンプにより水をエンジン側へ吸上げる心配がなくなった。
また、請求項4の発明は、燃料吸上管の先端部に水吸上防止部材を構成したので、水を排除して燃料のみを吸上げることが可能となった。
更に、請求項5の発明は、燃料タンク内の燃料が枯渇した場合、燃料吸上管の先端部に形成されたチェックバルブが自動的に閉鎖されることになり、エアーを吸い込むことによるベーパの発生を防止し、燃料ポンプにおけるベーパーロックを防止することができる。
また、請求項6の発明は、燃料ポンプを燃料タンクの上方部空間に配設することにより、燃料タンクの底部の凹凸を含む様々な形状に全く関係なくポンプモジュールを設置することが可能となった。従って、底部側に燃料ポンプを配設する必要のあった従来のポンプモジュールにおいて行われていた燃料タンクの深さが異なる毎に該深さに合わせて支持部材の上壁からの高さを調節したり、或いは、燃料タンクの底部側に設けた弾性部材を利用する高さ調節機能付きの支持部材により高さを調節して位置合わせをする必要がなくなった。
更に、請求項7の発明は、偏平状の燃料タンクでも、燃料ポンプを横設することにより、高さ空間の取れない燃料タンクにおいてもポンプモジュールを設置することが可能となった。
また、請求項8の発明は、鞍型タンク等の底部に凹凸形状を有する該凹部に溜まっている燃料の吐出手段として燃料吸上管を当該部分へ延設することにより、該燃料が溜まっているタンクから燃料吸上管を介して直接該燃料を吸い上げ、該燃料をサプライタンクへ吸引することを可能とし、該サプライタンク内のサクションフィルタを通過させ、燃料をエンジンへ吐出させることを可能とした。
上記により、従来のセカンダリタンク内の燃料をプライマリタンクに移送するために必要としたジェットポンプを廃止することができ、且つ、セカンダリタンクに配設していたサクションフィルタを必要としなくなった。
従って、燃料タンク内に配設されるポンプモジュール全体の大きさを、小さくすることが可能となり、小型自動二輪車両等の燃料の要求流量が比較的少ない車両への適用、更にサイズの小さい燃料タンクへの適用が容易になった。
以下、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを実施例によって説明する。
図1は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す中央部の断面図である。
燃料タンク1内に、ポンプモジュール2を配設する。該ポンプモジュール2は、燃料ポンプ3、該燃料ポンプ3より下流側へ延出した吐出管4、該燃料ポンプ3を支持する支持部材5、該支持部材5を燃料タンク1内に固定するために該燃料タンク1の上壁に載置する鍔状のフランジ6、該支持部材5の底部に形成した開口部7、該開口部7を通じて燃料ポンプ3の下部より上流側へ延出した吸入管8、該吸入管8と連続するサプライタンク9、該サプライタンク9内に収納されるサクションフィルタ10、該サプライタンク9より上流側へ延出した燃料吸上管11及び該燃料吸上管11の先端部に形成したチェックバルブ12とより構成している。
上記燃料タンク1内の燃料は、該ポンプモジュール2の燃料ポンプ3の吐出力により燃料吸上管11、サクションフィルタ10を介して上記吐出管4と連続する吐出パイプ13を通じてエンジンへと供給されることになる。
上記サクションフィルタ10は、濾材を網状の濾布又は不織布等で形成し、燃料タンク1内の燃料に混入している異物を除去する。
図2は燃料吸上管11の先端部に形成され、燃料タンク1の底部に位置するように配設されるチェックバルブ12の詳細を示した断面図である。
該チェックバルブ12は、筒状体14の内側下端部にフロート収納体15を設け、該フロート収納体15の内側空間16内をフロート17がスプリング18に抗して上下方向に摺動するように構成されている。
燃料タンク1内に燃料が存在する場合、該燃料による浮力がフロート17に作用し、該浮力がスプリング18の押圧力を上回ることにより該フロート17を押し上げる。該フロート17が上昇すると、フロート収納体15とフロート17の下周面との間に隙間が生じ、燃料が該隙間より内側空間16へと入り込み、燃料吸上管11を通じて燃料ポンプ3の吐出力により下流側へ吐出されることになる。
他方、燃料が無くなるとフロート17に対する浮力が生じないため、該フロート17はスプリング18に押され上記隙間は閉鎖されることになる。
上記構成よりなる燃料タンク内のポンプモジュール2の作用は下記の通りである。
燃料タンク1内に燃料が存在するとき、チェックバルブ12は上記のように開となり、燃料ポンプ3の吐出力により燃料がチェックバルブ12の内側空間16に入り込み、燃料吸上管11を介してサプライタンク9に送られる。該サプライタンク9において内包されているサクションフィルタ10により燃料は濾過され、更に、燃料ポンプ3により昇圧され、吐出管4を通じて吐出パイプ13より下流側のエンジンへと供給される。
上記実施例1のように、燃料ポンプ3に近接してその上流側にサクションフィルタ10を設け、該サクションフィルタ10より更に上流側に燃料吸上管11を延設し、その先端部を燃料タンク1の底部に配設しているので、該燃料ポンプ3やサクションフィルタ10を燃料タンク1内の上方部空間に配設することができる。また、燃料タンク1の形状によっては、その他自由な位置に設置できるので、ポンプモジュール2の配設位置の自由度が大幅に増加し、燃料タンクの大きさや形状、特に底部の形状等に関係なく標準化をすることも可能となった。
また、燃料タンク1内の燃料が枯渇したとき、チェックバルブ12が自動的に閉鎖されることになり、エアーを吸い込むことによるベーパの発生を防止し、燃料ポンプ3におけるベーパーロックを防止することができる。
上記実施例1で採用する燃料ポンプとしては様々なポンプが想定されるが、特にトロコイド式ポンプが望ましい。該トロコイド式ポンプは、ポンプ室に内接噛み合いする外歯のインナロータとその外歯に噛み合う内歯を有するアウタロータからなるトロコイドロータが収容され、該インナロータは支軸に回転可能に支持されている。
そして上記トロコイド式ポンプは二輪車及び四輪車用のバッテリを電源としてイグニッションスイッチのオンによりモータが駆動するに伴って該トロコイドロータが作動する。これにより燃料タンク内の燃料はロータ相互間に吸入され、吐出管よりエンジンへと送られることになり、小型、軽量で且つ吸引力が強く、燃料タンク内ポンプモジュールに装備するポンプとして極めて有効である。
図3は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図を示している。
燃料タンク21が偏平形状となっているため、高さ方向に空間的余裕がなく、該ポンプモジュール22において、燃料ポンプ23を横置きに配設している。
上記実施例1と同様、燃料タンク21内に、ポンプモジュール22を配設する。該ポンプモジュール22は、燃料ポンプ23、該燃料ポンプ23より下流側へ延出した吐出管24、該燃料ポンプ23を支持する支持部材25、該支持部材25を燃料タンク21内に固定するために該燃料タンク21の上壁に載置する鍔状のフランジ26、該支持部材25の側壁部に形成された開口部27、該開口部27より延出した吸入管28、該吸入管28と接続するサプライタンク29、該サプライタンク29内に収納されるサクションフィルタ30、該サプライタンク29より上流側へ延出した燃料吸上管31及び該燃料吸上管31の先端部に形成されたチェックバルブ32とより構成されている。
上記燃料タンク21内の燃料は、該ポンプモジュール22の燃料ポンプ23の吐出力により燃料吸上管31、サクションフィルタ30を介して上記吐出管24と連続する吐出パイプ33を通じてエンジンへと供給されることになる。
上記実施例2の燃料タンク内ポンプモジュール22は、全体の形状が偏平形状とされている燃料タンク21に適用できるもので、高さ方向に空間的余裕がなくても上記実施例1と同様、燃料タンク内ポンプモジュール22の配設位置の自由度の増加及びベーパーロックの防止を達成することができるものである。
図4は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図を示している。
燃料タンク41は鞍型形状をしたものである。従って、該燃料タンク41は下方部においてプライマリタンク41aとセカンダリタンク41bとに分割され、上方部で一体化された内部空間とされている。
ポンプモジュール42は、燃料ポンプ43を縦置きに配設したものであるが、上記実施例2に示すように、燃料ポンプを横置きに配設することも可能である。
燃料タンク41内に配設したポンプモジュール42は、燃料ポンプ43、該燃料ポンプ43より下流側へ延出した吐出管44、該燃料ポンプ43を支持する支持部材45、該支持部材45を燃料タンク41内に固定するために該燃料タンク41の上壁に載置する鍔状のフランジ46、該支持部材45の底部に形成した開口部47、該開口部47を通じ燃料ポンプ43の下部より下方へ延出した吸入管48、該吸入管48と接続するサプライタンク49、該サプライタンク49内に収納されるサクションフィルタ50、該サプライタンク49より上流側のプライマリタンク41a及びセカンダリタンク41bとに各々延出した燃料吸上管51a、51b並びに該燃料吸上管51a、51bの先端部の各々に形成したチェックバルブ52a、52bとより構成している。
上記燃料タンク41内の燃料は、該ポンプモジュール42の燃料ポンプ43の吐出力により燃料吸上管51a、51b、サクションフィルタ50を介して上記吐出管44と連続する吐出パイプ53を通じてエンジンへと供給されることになる。
上記実施例3の鞍型形状をした燃料タンク41は、燃料が溜まっているタンクから燃料吸上管を介して直接該燃料を吸い上げることが可能なため、従来のセカンダリタンク内の燃料をプライマリタンクに移送するために必要としたジェットポンプを廃止することができ、且つ、セカンダリタンクに配設していたサクションフィルタを必要としなくなった。
図5は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図を示している。
燃料タンク61内にポンプモジュール62を配設する。該ポンプモジュール62は、燃料ポンプ63、該燃料ポンプ63より下流側へ延出した吐出管64、該燃料ポンプ63を支持する支持部材65、該支持部材65を燃料タンク61内に固定するために該燃料タンク61の上壁に載置する鍔状のフランジ66、該支持部材65の底部に形成した開口部67、該開口部67を通じて燃料ポンプ63の下部より上流側へ延出した吸入管68、該吸入管68と接続するサプライタンク69、該サプライタンク69内に収納されるサクションフィルタ70、該サプライタンク69より上流側へ延出した燃料吸上管71及び該燃料吸上管71の先端部に形成した水吸上防止部材72とより構成している。
上記サプライタンク69と燃料吸上管71との接続は、該燃料吸上管71の上端部側を上方へ突出させた折曲管73とし、該折曲管73をサプライタンク69の上壁側より挿入することによって行なわれる。従って、サプライタンク69内の上方部に位置しているサクションフィルタ70の上方側にその開口端74が位置するように構成する。これにより、不使用時におけるサプライタンク69内の燃料が、燃料吸上管71より逆流して流出されるのを防止し、該サプライタンク69内に常時燃料が確保できることを可能としている。このことは、二輪車等のキック始動時における燃料の吸上げを敏速に行なうことができ、始動性を向上させることが可能となる。
燃料吸上管71の先端部には、不織布、メッシュ状スクリーン、網状の濾布等の通気孔の小さな材料よりなる水吸上防止部材72を配設する。該水吸上防止部材72には濾過機能はないが、上記の通り通気孔の小さな材料としているので、燃料タンク61内の底部に燃料と分離した水が溜まることがあったとしても、水は吸上げられることはなく、表面張力の差により燃料のみが燃料ポンプ63により吸上げられることになる。
しかし、レギュレータからの余剰燃料の流入、燃料給油直後或いは燃料タンク61の揺動等により、水と燃料とが混合し、分離されていない場合が生じる。このような場合には、該燃料吸上管71から水混入燃料がサプライタンク69へ吐出されることになる。上記により該サプライタンク69内に吐出された水混入燃料は、該サプライタンク69内に一旦溜まることになるが、水吸上げ防止機能を有するサクションフィルタ70がサプライタンク69の上方に配設されているので、該サプライタンクの底部に溜まった水が燃料ポンプ63により吸上げられることはなく、燃料のみが吸上げられることになる。
図6は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図を示している。
燃料タンク81内にポンプモジュール82を配設する。該ポンプモジュール82は、燃料ポンプ83、該燃料ポンプ83より下流側へ延出した吐出管84、該燃料ポンプ83を支持する支持部材85、該支持部材85を燃料タンク81内に固定するために該燃料タンク81の上壁に載置する鍔状のフランジ86、該支持部材85の底部に形成した開口部87、該開口部87を通じて燃料ポンプ83の下部より上流側へ延出した吸入管88、該吸入管88と接続するサプライタンク89、該サプライタンク89内に収納されるサクションフィルタ90、該サプライタンク89より上流側へ延出した燃料吸上管91及び該燃料吸上管91の先端部に形成した水吸上防止部材92とより構成している。
上記サプライタンク89と燃料吸上管91との接続は、該燃料吸上管91の上端部側を折り曲げて折曲管93とし、該折曲管93をサプライタンク89の上方側壁側より挿入することによって行なわれる。従って、該燃料吸上管91の開口端94は、サクションフィルタ90の上方部に位置することになる。
上記燃料吸上管91とサプライタンク89との接続位置を上記のように構成したこと及び水吸上防止部材92を設けたことの機能や効果は、上記実施例4と同様である。
図7は、本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図を示している。燃料タンク101が偏平形状のため、燃料ポンプ103を横設している。
上記実施例と同様、燃料タンク101内にポンプモジュール102を配設する。該ポンプモジュール102は、燃料ポンプ103、該燃料ポンプ103より下流側へ延出した吐出管104、該燃料ポンプ103を支持する支持部材105、該支持部材105を燃料タンク101内に固定するために該燃料タンク101の上壁に載置する鍔状のフランジ106、該支持部材105の側部に形成した開口部107、該開口部107を通じて燃料ポンプ103の底部より上流側へ延出した吸入管108、該吸入管108と接続するサプライタンク109、該サプライタンク109内に収納されるサクションフィルタ110、該サプライタンク109より上流側へ延出した燃料吸上管111及び該燃料吸上管111の先端部に形成した水吸上防止部材112とより構成している。
本実施例6の燃料タンク内ポンプモジュール102は、全体の形状が偏平形状とされている燃料タンク101に適用できるもので、高さ方向に空間的余裕がなくても、燃料ポンプ103の横にサプライタンク109を配設し、該サプライタンク109内の上方部に配置しているサクションフィルタ110の上方側壁面や上壁面に燃料吸上管111の開口端114が位置するようにして燃料吸上管111を接続する。
上記燃料吸上管111とサプライタンク109との接続位置を上記のように構成したこと及び水吸上防止部材112を設けたことの機能や効果は、上記実施例4,5と同様である。
本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す中央部の断面図。 本発明に使用するチェックバルブの断面図。 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図。 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図。 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図。 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図。 本発明の燃料タンク内ポンプモジュールを示す他の実施例の中央部の断面図。 従来例のポンプモジュールの断面図。 従来例のポンプモジュールの他の実施例の断面図。
符号の説明
1、21、41、61、81、101・・燃料タンク
2、22、42、62、82、102・・ポンプモジュール
3、23、43、63、83、103・・燃料ポンプ
4、24、44、64、84、104・・吐出管
5、25、45、65、85、105・・支持部材
6、26、46、66、86、106・・フランジ
7、27、47、67、87、107・・開口部
8、28、48、68、88、108・・吸入管
9、29、49、69、89、109・・サプライタンク
10、30、50、70、90、110・・サクションフィルタ
11、31、51a、51b、71、91、111・・燃料吸上管
12、32、52a、52b・・チェックバルブ
13、33、53・・吐出管
14・・筒状体
15・・フロート収納体
16・・内側空間
17・・フロート
18・・スプリング
72、92、112・・水吸上防止部材
73、93・・・・・・折曲管
74、94、114・・開口端

Claims (8)

  1. 吐出管を備えた燃料ポンプ、該燃料ポンプより延出した吸入管、該吸入管と接続するサプライタンク、該サプライタンク内に収納されるサクションフィルタ及び該サプライタンクより下方の燃料タンク底部へ延出した燃料吸上管とよりなることを特徴とする燃料タンク内ポンプモジュール。
  2. サプライタンクと燃料吸上管との接続位置を該サプライタンクの上方部としたことを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  3. サクションフィルタは、サプライタンク内の上方部に配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  4. 燃料吸上管の先端部に水吸上防止部材を構成してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  5. 燃料吸上管の先端部にチェックバルブを構成してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  6. 燃料ポンプは、燃料タンク内の上方部空間に配設してなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  7. 燃料ポンプは、燃料タンク内の上方部空間に横設してなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
  8. サプライタンクより下方へ延出した燃料吸上管は、該サプライタンクを基点として各々別方向の燃料タンク底部に延設してなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の燃料タンク内ポンプモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010236435A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsubishi Electric Corp 燃料供給装置
JP2011052586A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Denso Corp ポンプユニット用ブラケット、及び当該ブラケットを備える燃料供給装置
JP2017002800A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 株式会社デンソー 燃料噴射装置

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