JP4570408B2 - 遊技球周回装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機の遊技盤に配置され、クルーンと通称されることもある遊技球周回装置に関する。
従来、遊技盤に配置されたクルーン(遊技球周回装置)上での遊技球の動きから遊技の結末(遊技球の行き着く先や当否)が予測可能な場合があり、遊技者の興趣がそがれてしまうおそれがあった。そこで、遊技機の役物としてのクルーンと、ゲームセンター等で見られるクレーンゲーム装置とを並設し、クルーンの球受け領域を周回しながら流下する遊技球をクレーンの磁力によって吸着し、吊り上げて他の場所へ移送するようにしたものがある(特許文献1参照)。また、遊技機に加えられた振動によって揺動する弾性支持部材、吊り部材等によって、クルーンを遊技盤に揺動可能に支持するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開2004−113666号公報 特開2003−19272号公報
特許文献1に示すものでは、クルーン上での遊技の結末(遊技球の行き着く先や当否)をクレーン遊技によって覆すことができるので、遊技に対する新たな期待感を持たせて興趣を高めることができる。しかし、クルーン内の遊技とは全く異なるゲームであるクレーン遊技を短時間で行わなければならないため、球受け領域を周回しながら流下する遊技球を吊り上げるクレーン操作に習熟しなければ、折角の付加されたクレーン遊技に参加できない。したがって、限られた遊技者しか楽しめないおそれがある。また、入賞装置に用いた場合には、磁力を利用した不正行為が行われるおそれがある。他方、特許文献2に示すものでは、遊技者が叩くことにより遊技機に加えられた振動によってクルーンを揺動させ、遊技球の進路を変えることができるので、興趣を高めることができる。しかし、遊技者自身が加振行為に直接関与しなければ遊技球の進路変更はできないため、やはり遊技者の慣れや習熟度に左右されるおそれがある。また、遊技機のガラス枠等を叩く行為は不正行為と区別できなくなるおそれがある。
本発明の課題は、球受け領域をらせん状に周回しながら流下する遊技球の動きに意外性を付与して新たな興趣を喚起することができ、不正行為の防止にも有用な遊技球周回装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の前提となる遊技球周回装置は、
全体として皿状又はすり鉢状を呈する球受け領域が、その球受け領域全体の中心軸線とオフセットした軸線及び/又は共有する軸線を有する形態で貫通形成された球排出孔と、上方の開口側ほど拡径する形態で傾斜した傾斜部とを含み、前記開口から導入され前記傾斜部の内表面で転動する遊技球を周回させながら流下させ前記球排出孔から導出させる遊技球周回装置において、
前記中心軸線は、前記球受け領域を周期的に変動させるために上下方向に配置された回転駆動軸線と斜めに交差した状態を保持しつつその回転駆動軸線の周りに公転運動のみを行い、
前記球受け領域は、その公転運動に伴う運動エネルギーを前記開口から導入された遊技球に付与することによって、遊技球の周回・流下する方向及び/又は速度を変更し前記球排出孔と遊技球との相対位置関係に変化をもたらす場合がある
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技球周回装置は、
平面視にて円形状又は楕円形状であって、全体として皿状又はすり鉢状を呈する球受け領域が、その球受け領域の中心を通る上下方向の中心軸線平行にオフセットした軸線を有する形態でそれぞれ貫通形成された複数の球排出孔と、それらの球排出孔に挟まれた底部と、その底部に連なり上方の開口側ほど拡径する形態で傾斜した環状の傾斜部とを含み、前記開口から導入され前記傾斜部の内表面で転動する遊技球をらせん状に周回させながら流下させ前記複数の球排出孔のいずれかから導出させる遊技球周回装置において、
前記中心軸線は、前記球受け領域を周期的に変動させるためにその下方に配置された回転駆動体の上下方向の回転駆動軸線と斜めに交差し
前記中心軸線には、前記回転駆動軸線との交差位置において三次元的に相対回動可能な球面対偶を形成する支持部と、その支持部の下方において前記回転駆動軸線の周りに一体回転する偏心体に接触して摩擦伝動によって回転する係合部とが構成され、
前記偏心体の回転に伴い、前記係合部が前記支持部を支点とし前記回転駆動軸線の周りに公転運動することによって、前記係合部と球受け領域とが前記支持部を中心として相似的な軌跡を描いて変動し、前記球受け領域はその中心軸線が前記回転駆動軸線の周りにみそすり運動を行うとともにその内表面があおり運動を行い、遊技球の流下する方向及び速度を変更することを特徴とする。
この遊技球周回装置によれば、球受け領域にその中心軸線が自転せずに公転運動のみを行うような周期的変動を発生させることによって、球受け領域をらせん状に周回しながら流下する遊技球の動き(方向及び速度の変化)に予測できない意外性を付与でき、遊技者の習熟度等にかかわらず遊技に対する興味を高めることができる。しかも、オフセットした(齟齬した;偏位した)軸線を有する形態で複数の球排出孔が貫通形成された入賞装置(振分装置)として用いる場合等には、磁力等を利用せず、球受け領域に周期的変動を発生させる機構を設けるだけの簡素な構成によって、不正行為の防止を図ることもできる。
なお、ここでいう「周期的な変動」とは、
(1)球受け領域(中心軸線)が、周回径路と所要時間が予め設定された公転運動を所定周期で連続的に実行すること;
(2)球受け領域(中心軸線)が、周回径路と所要時間が予め設定された公転運動を所定のインターバルで繰り返し実行すること;
(3)球受け領域(中心軸線)が、予め設定された周回径路を1周以上公転運動した後必ずスタート地点に戻って停止(待機)することを1サイクルとして不定期に実行すること;
等のいずれの態様であってもよい。つまり、必ずしも変動サイクル時間やインターバル時間が一定の時間に設定されている必要はなく、公転運動を繰り返し実行できる態様であればよい。
また、回転駆動体(又は回転駆動軸線)の典型例は、回転駆動源としての電動モータ出力軸(又はその出力軸線)であるが、例えば増減速機構における最終出力軸(又はその出力軸線)であってもよい。
これらの遊技球周回装置において、中心軸線には、その線上において三次元的に相対回動可能な球面対偶を形成する支持部と、その支持部の下方において回転駆動軸線の周りに一体回転する偏心体に接触して摩擦伝動によって回転する係合部とを構成すれば、偏心体の回転に伴い、係合部が支持部を支点とし回転駆動軸線の周りに公転運動することによって、球受け領域はその中心軸線がみそすり運動を行うとともにその内表面があおり運動を行うことができる。
このように、上下方向の回転駆動軸線と斜めに交差(傾斜)した中心軸線がみそすり運動を行うことによって、球受け領域の内表面(及び遊技球)はあおり上げる(しゃくり上げる)ように運動することとなって、傾斜部をらせん状に周回しながら流下する遊技球の動き(方向及び速度の変化)に遊技者には全く予測できない意外性を付与でき、遊技者の習熟度等にかかわらず遊技に対する興味を一層高めることができる。また、球受け領域中心軸線に関連した支持部及び係合部と、回転駆動軸線に関連した偏心体とを設けるだけの簡素な構成によって、不正行為の防止が容易に図れる。しかも、上記みそすり運動は支持部を中心として係合部と球受け領域とが相似的な軌跡を描いて変動するため、支持部付近では最も変動量が小さくなり、遊技球の周回・流下・排出を阻害しないように回転駆動源としての電動モータや周期的変動発生機構としてのみそすり運動発生機構(公転運動発生機構)等を球受け領域の下方に配置することも容易に行える。
その際、支持部を、中心軸線上で回転駆動軸線との交差位置に配置されたボールジョイントで構成する場合には、回転駆動軸線の延長線上に中心軸線の支持部を構成するボールジョイントが位置することとなる。このように、中心軸線と回転駆動軸線との交点に支持部を配置し、かつ支持部にボールジョイントを用いることによって、球受け領域下方での遊技球の排出に支障のない状態で遊技球周回装置の小型化・簡素化を実現することが可能となる。
また、球受け領域の中心軸線が内表面輪郭線と交わる点と支持部の中心との離間距離L2を、係合部及び偏心体の接触位置と支持部の中心との中心軸線方向での離間距離L1よりも大とすれば、上記みそすり運動において、支持部を中心として係合部が描く軌跡よりも球受け領域が描く軌跡の方が大きくなる。したがって、駆動側である係合部の変動量が小さくても、球受け領域の変動量が拡大されて遊技球の方向及び速度に大きな変化を付与することが可能となる。
ところで、これらの遊技球周回装置ではさらに、球受け領域の下方には、球排出孔から導出された遊技球を装置外に排出するための球排出部を設けるとともに、中心軸線が回転駆動軸線の周りでみそすり運動する際に、球受け領域の最大変動量Wは、中心軸線と球受け領域の内表面輪郭線との交点の移動軌跡を、回転駆動軸線を含む所定の面に投影したときの片道移動量として表されるので、その最大変動量Wを、球排出孔の軸線の中心軸線からのオフセット量Xよりも小とすることが望ましい。これによって、例えば、中心軸線からオフセットした軸線を有する複数の球排出孔のいずれかから導出された遊技球が、対応する下方の球排出部に落下する過程で、異なる球排出孔に対応した球排出部と錯綜して(クロスして)落下する事態の発生を避けることができ、遊技の公正さを保つことができる。
ここで、このように球排出孔から導出後の遊技球の排出ミスの発生をより確実に防止する観点から、最大変動量Wはオフセット量Xの1/10以上3/4以下とすることがより望ましい。これによって、球排出孔から球排出部への落下軌跡が遊技球毎にずれを伴う場合にあっても、外れ(又は当たり)に対応する球排出孔から導出された遊技球が当たり(又は外れ)に対応する球排出部に誤って落下する排球ミスの発生確率を極めて小さくすることができるから、遊技の公正さを保ち不正行為を防止するために有用である。なお、W<0.1Xの場合には、球受け領域の周期的変動の変動量(変動幅)が小さくなって遊技者に十分看取されなく(認識されなく)なるおそれがある。一方、W>0.75Xの場合には、上記排球ミスの発生確率が高くなって、遊技の公正さを保ち不正行為を防止することが困難になるおそれがある。
また、球受け領域の上方には、傾斜部の内表面で転動する遊技球の外方への跳び出しを防止するための環状の周壁部を設けるとともに、中心軸線が回転駆動軸線の周りに公転運動を行うための隙間を周壁部と球受け領域との間に形成し、その公転運動に伴って形成される最大隙間Sを遊技球の直径Dよりも小とすることができる。これによって、移動不能に固定された周壁部と干渉することなく、その下方に位置する球受け領域が周期的に変動できる。また、球受け領域に供給された遊技球が周壁部と球受け領域との隙間から落下してしまうこともなく、遊技の公正さを保つことができる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技球周回装置の一例としてのクルーンを示す斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1の平面図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図である。図1及び図2に示すように、クルーン1は、円環状の上壁部2(周壁部)の下方に、上段ケース30、中段ケース40、下段ケース50が順次積層して固定されている。
後述するように中段ケース40及び下段ケース50に収容されたみそすり運動発生機構20(公転運動発生機構;周期的変動発生機構)によって、上段ケース30内に保持された板状の球流下盤である球受け領域5に周期的な変動が印加される。みそすり運動に伴う運動エネルギーが遊技球Bに付与されることによって、球受け領域5を周回・流下する遊技球Bの方向及び速度が変更され、球受け領域5底部に形成された複数(例えば3個)の球排出孔5aと遊技球Bとの相対位置関係に変化がもたらされる。いずれかの球排出孔5aから導出された遊技球Bは、各々の球排出孔5aに対応して上段ケース30に一体成形された球排出樋31(球排出部)及び球落下孔32(球排出部)、中段ケース40に一体成形された球出口41(球排出部)等を経て装置外に排出される。
具体的には、平面視にて円形状であって(図3参照)、全体として皿状又はすり鉢状を呈する球受け領域5が、その球受け領域5全体の中心軸線(すなわち、球受け領域5の中心を通る上下方向の中心軸線)O1(図4参照)と平行にオフセットした(齟齬した;偏位した)軸線O2(図6参照)を有する形態で複数(例えば3個)の球排出孔5aをそれぞれ貫通形成した底壁部3(底部)と、上方の開口2a側ほど拡径する形態で傾斜した円環状の傾斜壁部4(傾斜部)とを含んで構成されている。すなわち、底壁部3は、複数の球排出孔5aに挟まれ、かつこれらの球排出孔5aを包含(又は包括)している。また、球受け領域5の上方に位置する上壁部2は、傾斜壁部4(球受け領域5)の内表面で転動する遊技球Bの外方への跳び出しを防止するために、上段ケース30に嵌め込み固定されている。
さらに具体的には、クルーン1は、上方に開口し高位置において縦方向に延びる円環状の上壁部2と、複数(例えば3個)の球排出孔5aが貫通形成され低位置において横方向に延びる底壁部3と、上壁部2と底壁部3との間に位置し低位置側ほど縮径する形態で傾斜した円環状の傾斜壁部4とを有する。そして、上壁部2を経て開口2aから導入され傾斜壁部4の内表面で転動する遊技球Bは、球受け領域5を周回しながら流下し、3個の球排出孔5aのいずれかから導出される。このように、転動する遊技球Bを周回させながら流下させる球受け領域5は、主として傾斜壁部4と底壁部3とによって形成されている。
図1に示すように、各球排出孔5aの外縁に沿って部分的に案内壁5bが立設されている。また、球受け領域5の内表面から多数の突起6が半球状に隆起形成されている。これらの案内壁5b及び突起6は、上記したみそすり運動によって揺すり上げられた遊技球Bが球受け領域5をらせん状に周回しながら流下する際に、その方向及び速度を変更する
例えば、底壁部3に達した遊技球Bが案内壁5bの内面(球排出孔5aに対向する面)に当たると内側に位置する球排出孔5aから導出され、みそすり運動の際に作用する遠心力によって遊技球Bが球排出孔5aより外側へ跳び出すのを防止する。一方、案内壁5bの外面(上壁部2に対向する面)に当たった遊技球Bは弾かれて再び球受け領域5を周回・流下するので、遊技の結末(遊技球Bの行き着く先や当否)についての遊技者の興味が持続する。同様に、突起6に接触した遊技球Bは、いずれかの球排出孔5aに案内・排出されたり、底壁部3から遠ざかる方向に弾き出されたりする場合がある。なお、この実施例では、底壁部3の中央に位置する突起6を中心として二重の同心円状に配列され、内側の同心円上に6個の突起、外側の同心円上に12個の突起をそれぞれ配置してある(図3参照)。
次に、球受け領域5に周期的な変動を印加するためのみそすり運動発生機構20について説明する。図4に示すように、球受け領域5の下方に配置された電動モータ10(回転駆動源)の出力軸11(回転駆動体)は、上下方向(鉛直方向)の回転駆動軸線O3を有している。球受け領域5全体の中心軸線O1(中心軸9)は、その回転駆動軸線O3(出力軸11)と傾斜角θで斜めに交差(傾斜)した状態を保持しながら、出力軸11(電動モータ10)の駆動回転作用に伴って回転駆動軸線O3の周りに公転運動のみを行い、球受け領域5を周期的に変動させる。そこで、球受け領域5は、その公転運動(周期的変動)に伴う運動エネルギーを開口2aから導入された遊技球Bに付与することによって、遊技球Bの周回・流下する方向及び速度を変更し、球排出孔5aと遊技球Bとの相対位置関係に変化をもたらす。
具体的には、出力軸11には、回転駆動軸線O3の周りに一体回転する偏心カム12(偏心体)が固着されている。球受け領域5の中心軸線O1(中心軸9)には、その線上において三次元的に相対回動可能な支持部13と、支持部13の下方において偏心カム12(偏心体)の外面に内面が接触して連れ回り(摩擦伝動によって回転)する係合部14とが構成されている。ここで、支持部13は、中心軸線O1上で回転駆動軸線O3との交差位置に配置された球体13aとその球体13aを受ける受け座13bとの組み合わせからなるボールジョイントで構成されて、球面対偶(三次元結合;三次元関節)を形成している。また、下段ケース50に固定された電動モータ10の出力軸11が中段ケース40内に突出している。そして、出力軸11に固定された板状の偏心カム12の外面が、中心軸9の下端部に固定された箱状の係合部14の内面を覆うように接触している。一方、中心軸9は、中段ケース40の上縁と上段ケース30の下縁とで挟むように保持された支持部13を貫通し、その上端部が上段ケース30内で球受け領域5のボス部に挿通されている。
したがって、出力軸11(電動モータ10)の駆動回転に基づいて偏心カム12が回転すると、係合部14が支持部13を支点として回転駆動軸線O3の周りを公転運動する。これによって、球受け領域5の中心軸線O1は支持部13を支点とするみそすり運動を行うことになり、その際中心軸線O1が回転駆動軸線O3に対して傾斜角θの傾きを有するために球受け領域5の内表面はあおり運動を伴うこととなる。なお、傾斜角θは、例えば2〜10°程度のわずかな傾きであっても、球受け領域5を周回・流下する遊技球Bに十分なあおり運動を付与できる。
このようなみそすり運動発生機構20についてさらに詳細に説明する。図6に示すように、回転駆動軸線O3に対して傾斜角θだけ傾いた中心軸線O1を母線として、頂点に相当する支点P0(球体13aの中心;中心軸線O1と回転駆動軸線O3との交差位置)の周りに回転(公転)させたときにできる円錐によって、みそすり運動が発生する。すなわち、頂点P0(支点)が共通で頂角2θを等しくする相似形の円錐体が回転駆動軸線O3の周りに上下対称に形成され、中心軸線O1はこれらの円錐体の円錐面に沿ってO1→O1’→O1のように移動(変動)する。これによって、係合部14と球受け領域5とが、支持部13を中心P0として相似的な軌跡を描いて変動するので、球受け領域5の中心軸線O1と内表面輪郭線との交点もP2→P2’→P2のように移動(変動)する。
上記交点P2と支持部13の中心P0との離間距離L2は、係合部14及び偏心カム12の接触位置P1と支持部13の中心P0との中心軸線O1に沿う方向での離間距離L1よりも大きくしてある(例えば、L2≒1.4L1)。これによって、支持部13(中心P0)を中心として係合部14が描く軌跡よりも球受け領域5が描く軌跡の方が大きくなる。したがって、駆動側である係合部14の変動量が小さくても、球受け領域5の変動量が拡大されて遊技球Bの方向及び速度に大きな変化を付与することができる。
また、中心軸線O1が回転駆動軸線O3の周りで公転運動することによる球受け領域5の最大変動量Wは、上記した交点P2→P2’の移動量として表わされ、球排出孔5aの軸線O2の中心軸線O1からのオフセット量Xよりも小さくしてある(例えば、W≒X/4)。これによって、図5に示すように、3個の球排出孔5aのいずれかから導出された遊技球Bが、対応する下方の球落下孔32や球出口41に落下する過程で、異なる球排出孔5aに対応した球落下孔32や球出口41に誤って落下することはない。
さらに、図3に示すように、上壁部2と球受け領域5との間には、中心軸線O1が回転駆動軸線O3の周りに公転運動を行う(図6参照)ための隙間が形成されている。そして、その公転運動に伴って形成される最大隙間Sは遊技球Bの直径Dよりも小さくしてある(例えば、S≒D/2)。これによって、球受け領域5は固定された上壁部2と干渉することなく周期的に変動できる。また、球受け領域5に供給された遊技球Bが上壁部2と球受け領域5との隙間から落下してしまうこともない。
なお、例えば図4において、偏心カム12の下面に固定された環状板(図示せず)にノッチ(切れ目;図示せず)を形成することができる。また、環状板の回転軌跡に対応させて、ノッチセンサ(原点検出手段;図示せず)を上向きに配置することができる。この場合、ノッチセンサは、出力軸11の回転に伴って、電動モータ10の回転角度位置データ等に誤差が経時的に蓄積され、制御(遊技)の暴走等を防止するために設けられる。すなわち、出力軸11の回転によりノッチがノッチセンサを通過するたびに、周方向原点としてのノッチが検出され、零点補正が行われる。ノッチセンサには、光電式センサ、赤外線センサ、超音波センサ、レーザセンサ等の非接触式センサを用いることができる。
また、図5に示す5cは球受け領域5の下面から一体的に突出する形態で周方向に複数(例えば3個)設けられた突起体であり、各突起体5cに対応して上段ケース30の底部から立設された円筒状の変動規制ガイド33に各々挿入されている。この突起体5cは、球受け領域5がみそすり運動を行う際に変動ガイド33の内周面に接触して又は接触することなく、変動規制ガイド33内でみそすり運動を行い、球受け領域5の異常な動きを規制している。
次に、以上で説明したクルーン1の作動について説明する。図6において、電動モータ10を作動させると、出力軸11の駆動回転に基づいて偏心カム12が回転駆動軸線O3の周りに回転する。それにつれて、偏心カム12との摩擦伝動により、係合部14が支持部13(中心P0)を支点として回転駆動軸線O3の周りを公転運動する。これによって、球受け領域5は、回転駆動軸線O3に対して傾斜角θだけ傾いた中心軸線O1を母線とし、支持部13(中心P0)を支点(頂点)とする円錐形状のみそすり運動を受けて、その内表面にあおり運動が発生する。球受け領域5の内表面を転動する遊技球Bは、これらのみそすり運動やあおり運動に伴う運動エネルギーを受けて球受け領域5をらせん状に周回しながら流下する方向及び速度が変更される。また、球受け領域5の案内壁5b及び突起6は、上記したみそすり運動やあおり運動によって揺すり上げられた遊技球Bが球受け領域5をらせん状に周回しながら流下する際に、その方向及び速度を変更する。このようにして、遊技球Bは遊技者にとって予測外の球排出孔5aから導出される場合がある。
このみそすり運動は、すりこ木を支える手の位置が支持部13(中心P0)、すりこ木の上端を回す手が偏心カム12(又は係合部14)、すりこ木とすり鉢との接点の最大移動幅が球受け領域5の最大変動量Wに相当する。あるいは、皿回し中心(回転駆動軸線O3)に対して傾斜角θだけ傾いた支え棒(中心軸線O1)を母線とし、支え棒を保持する手の位置(支持部13)を支点とする円錐形状の運動を受けている皿回しの皿(球受け領域5)にたとえることもできる。ただし、皿回しにおいては、支え棒と皿の底との滑りによる皿自身の自転運動も利用している。
以上の説明において、上壁部2、球受け領域5(傾斜壁部4)、球排出孔5aの平面形状は、真円に限らず擬似円形、楕円形等であっても構わない。
本発明に係る遊技球周回装置の一例を示す斜視図。 図1の分解斜視図。 図1の平面図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 みそすり運動発生機構の説明図。
符号の説明
1 クルーン(遊技球周回装置)
2 上壁部(周壁部)
2a 開口
3 底壁部(底部)
4 傾斜壁部(傾斜部)
5 球受け領域
5a 球排出孔
9 中心軸
10 電動モータ(回転駆動源)
11 モータ出力軸(回転駆動軸;回転駆動体)
12 偏心カム(偏心体)
13 ボールジョイント(支持部)
14 係合部
20 みそすり運動発生機構(公転運動発生機構;周期的変動発生機構)
O1 球受け領域全体の中心軸線
O2 球排出孔の軸線
O3 回転駆動軸線

Claims (4)

  1. 平面視にて円形状又は楕円形状であって、全体として皿状又はすり鉢状を呈する球受け領域が、その球受け領域の中心を通る上下方向の中心軸線平行にオフセットした軸線を有する形態でそれぞれ貫通形成された複数の球排出孔と、それらの球排出孔に挟まれた底部と、その底部に連なり上方の開口側ほど拡径する形態で傾斜した環状の傾斜部とを含み、前記開口から導入され前記傾斜部の内表面で転動する遊技球をらせん状に周回させながら流下させ前記複数の球排出孔のいずれかから導出させる遊技球周回装置において、
    前記中心軸線は、前記球受け領域を周期的に変動させるためにその下方に配置された回転駆動体の上下方向の回転駆動軸線と斜めに交差し
    前記中心軸線には、前記回転駆動軸線との交差位置において三次元的に相対回動可能な球面対偶を形成する支持部と、その支持部の下方において前記回転駆動軸線の周りに一体回転する偏心体に接触して摩擦伝動によって回転する係合部とが構成され、
    前記偏心体の回転に伴い、前記係合部が前記支持部を支点とし前記回転駆動軸線の周りに公転運動することによって、前記係合部と球受け領域とが前記支持部を中心として相似的な軌跡を描いて変動し、前記球受け領域はその中心軸線が前記回転駆動軸線の周りにみそすり運動を行うとともにその内表面があおり運動を行い、遊技球の流下する方向及び速度を変更することを特徴とする遊技球周回装置。
  2. 前記支持部は、前記中心軸線上で前記回転駆動軸線との交差位置に配置されたボールジョイントで構成される請求項に記載の遊技球周回装置。
  3. 前記球受け領域の中心軸線が内表面輪郭線と交わる点と前記支持部の中心との離間距離L2が、前記係合部及び偏心体の接触位置と前記支持部の中心との前記中心軸線方向での離間距離L1よりも大である請求項又はに記載の遊技球周回装置。
  4. 前記球受け領域の下方には、前記球排出孔から導出された遊技球を装置外に排出するための球排出部が設けられるとともに、
    前記中心軸線が前記回転駆動軸線の周りでみそすり運動する際に、前記球受け領域の最大変動量Wは、前記中心軸線と前記球受け領域の内表面輪郭線との交点の移動軌跡を、前記回転駆動軸線を含む所定の面に投影したときの片道移動量として表され、
    前記最大変動量Wは、前記球排出孔の軸線の前記中心軸線からのオフセット量Xよりも小である請求項1ないしのいずれか1項に記載の遊技球周回装置。
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