WO2006025460A1

WO2006025460A1 - メダルゲーム装置

Info

Publication number: WO2006025460A1
Application number: PCT/JP2005/015933
Authority: WO
Inventors: Takaharu Aoki; Kiyotaka Maeno
Original assignee: Namco Ltd.
Priority date: 2004-08-31
Filing date: 2005-08-31
Publication date: 2006-03-09
Also published as: GB0909511D0; GB0703801D0; GB2431594B; GB2431594A

Abstract

　メダルの進路変化を多様にしてゲームに興趣性を持たせると共に、メダルゲーム装置の筐体を小型化することを目的とする。　盤面上をメダルＭが自重により滑落する傾斜したゲーム盤面３ｂと、上面がゲーム盤面３ｂと略面一となる位置に配置され、メダルＭの滑落面の一部を形成してなる回転円盤２と、この回転円盤２を回転駆動させる回転駆動装置５とを備え、滑落途中のメダルＭの滑落方向を前記回転円盤２によって変化させる。

Description

明細書

メダルゲーム装置

技術分野

[0001] 本発明は、投入されたメダルを盤面に沿わせて落下させるメダルゲーム装置に関する。

背景技術

[0002] 投入されたメダルを盤面に沿わせて落下させるメダルゲーム装置においては、盤面を垂直に配置し、盤面に多数のピンや可動式のホッパーなどの障害物を設けることにより、自重で落下するメダルの進路を振り分けて、ゲームに興趣性を持たせている（例えば、特許文献 1参照)。

特許文献 1 :特開 2001—17730号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] しかし、垂直に配置された盤面に沿ってメダルを落下させた場合、メダルの落下速度が速くなり、すぐにメダルが落下地点に到達してゲームが終了してしまうため、ゲームの面白みに欠ける場合があった。また、メダルの進路変化を多様にするためには、メダルの落下距離を長くする必要があり、盤面の上下方向に長い距離を確保すると筐体が高さ方向に大型化するという問題があった。

[0004] 本発明の第 1の課題は、メダルの進路変化を多様にしてゲームに興趣性を持たせると共に、メダルゲーム装置の筐体を小型化することである。

[0005] また、メダルの滑落面となる盤面を筐体の上部奥側から下部手前側に傾斜させることにより、筐体を高さ方向に大型化させることなくメダルの落下距離を長くすることが可能である。しかしながら、盤面を傾斜させた場合、メダルは鉛直下向きの重力作用で盤面を落下するが、盤面の傾斜が緩いと、メダルが盤面に密着して途中で止まつたり、盤面の摩擦係数との関係で落下速度が極端に遅くなる可能性がある。そこで、本出願の発明者は傾斜面の一部を可動部材で構成し、この可動部材の可動によつてメダルの進路変化を多様化させつつ、筐体の高さを抑える手法を発明した。 [0006] し力しながら、可動部材上のメダルの移動速度が想定していた速度に満たず、回転盤の定位置からメダルがなかなカゝ移動しなカゝつたり、なかなか回転盤から落下しな!ヽ t 、つた場合が起こり得た。また回転盤に対するメダルの相対位置の変化が乏ヽために、視覚的な面白みに欠けると、つた難点が生じて、た。

[0007] 本発明の第 2の課題は、傾斜面をなす可動盤上のメダルの滑落'移動を円滑にすることで、メダルの進路変化を多様にするとともに、メダルゲーム装置の高さ方向の長さを短小化することである。

課題を解決するための手段

[0008] 上記課題を解決するために、第 1の発明は、

盤面上をメダルが自重により滑落する傾斜した盤面と、

上面が前記盤面と略面一となる位置に配置され、メダルの滑落面の一部を形成してなる回転盤と、

この回転盤を回転駆動させる制御を行う駆動制御手段と、

を備え、滑落途中のメダルの滑落方向を前記回転盤によって変化させることを特徴とするメダルゲーム装置である。

[0009] 第 1の発明によれば、盤面と回転盤とが略面一となるように傾斜させることにより、盤面の高さ方向の距離を長くすることなぐメダルの落下距離を長くすることができる。また、駆動制御手段により、回転盤を回転駆動させることができるため、回転盤上を滑落するメダルの進路変化に多様性を持たせることができる。これにより、メダルゲーム装置を高さ方向に小型化しつつ、ゲームの趣向性を凝らすことができる。

[0010] 第 2の発明は、第 1の発明のメダルゲーム装置であって、

前記回転盤の上面に複数のピンが植設されて、ることを特徴として、る。

[0011] 第 2の発明によれば、回転盤上を滑落するメダルは、回転盤の上面に植設され、回転盤と共に回転して、る複数のピンに衝突、攪拌されて多様な進路変化を行うことができる。

[0012] 第 3の発明は、第 1又は第 2の発明のメダルゲーム装置であって、

前記回転盤が少なくとも 2つ左右方向に近接配置されたことを特徴としている。

[0013] 第 3の発明によれば、近接配置することにより、一方の回転盤力他方の回転盤にメダルが移ることが可能となり、メダルの進路を多様ィ匕できる。

[0014] 第 4の発明は、第 3の発明のメダルゲーム装置であって、

前記駆動制御手段は前記各回転盤を非同一方向に回転させるように制御することを特徴としている。

[0015] 第 4の発明によれば、 2つの回転盤の回転方向を非同一方向に回転制御することにより、メダルの進路変化に選択性を持たせることができる。例えば、 2つの回転盤をそれぞれ内側方向に回転させることにより、回転盤上を滑落するメダルの進路を 2つの回転盤の中央に偏らせることができる。また、 2つの回転盤をそれぞれ外側方向に回転させることにより、メダルの進路を 2つの回転盤の外側〖こ偏らせることができる。

[0016] 第 5の発明は、第 3又は 4の発明のメダルゲーム装置であって、

前記駆動制御手段は前記各回転盤の回転速度を非同一に回転させるように制御することを特徴としている。

[0017] 第 5の発明によれば、 2つの回転盤の回転速度を非同一に回転制御することにより、回転盤上に設けられたピンの相対的な位置関係を、 2つの回転盤間で変化させることができ、メダルの移動方向及び速度にランダム性を与えることができる。

[0018] 第 6の発明は、第 3〜5の発明のメダルゲーム装置であって、

前記駆動制御手段は、所与のタイミングで前記回転盤の回転方向及び Z又は回転速度を可変させるように制御する、

ことを特徴としている。

[0019] 第 6の発明によれば、所与のタイミングで前記回転盤の回転方向及び Z又は回転速度を可変制御することにより、メダルの移動方向及び速度にランダム性を与えることがでさる。

[0020] 第 7の発明は、第 1〜第 6の発明の何れか一の発明のメダルゲーム装置であって、前記回転盤の回転有無又は回転速度を検知する検知手段を更に備え、前記駆動制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき正常回転して!/、な、と判定した場合に前記回転盤を逆方向に回転させるように制御する、

ことを特徴としている。

[0021] 第 7の発明によれば、例えば、盤面と回転盤との間や回転盤同士の間にメダルが挟み込まれ、回転盤の回転が停止したり、回転速度が低下した場合であっても、速やかに回転盤の停止等を検知して回転盤を逆方向に回転させることにより、挟み込まれたメダルを円滑に排除することができる。

[0022] 第 8の発明は、第 1〜第 7の発明の何れか一の発明のメダルゲーム装置であって、前記回転盤の滑落下流側に所定間隔の隙間を空けて配置された入賞口を有する入賞装置を備え、

前記入賞口に向けて滑落したメダルが、滑落姿勢又は滑落方向によって前記隙間に落下することを特徴として、る。

[0023] 第 8の発明によれば、入賞口に向けて滑落したメダルが、滑落姿勢又は滑落方向によって前記隙間に落下する場合があるため、入賞口を備える入賞装置にメダルを到達させて入賞状況を作り出すと共に、隙間からメダルが落下して外れとなる状況を作り出すことができ、プレーヤに刺激的なゲーム感を与えることができる。

[0024] 第 9の発明は、第 1〜7の何れか一の発明のメダルゲーム装置であって、

前記回転盤が左右方向に 2つ並べて配置され、

前記 2つの回転盤の中央下流側に配置された特別入賞口を有し、

前記 2つの回転盤の間を滑落したメダルを前記特別入賞口へ案内し、他の滑落方向からの前記特別入賞口への入賞を阻害する案内板が設けられた、

ことを特徴としている。

[0025] 第 9の発明によれば、 2つの回転盤が特別入賞口に向力つて回転している場合、すなわち、内側方向に回転している場合、案内板の作用により特別入賞口への入賞頻度を高めることができる。これにより、特別な状況のみに、回転盤の回転方向を変更させて、特別入賞口への入賞頻度を高めさせることにより、プレーヤは多数のメダルを獲得できる期待感を抱くことができ、より多くのメダルの投入を促すことができる。

[0026] 第 10の発明は、第 8又は 9の発明のメダルゲーム装置であって、

前記入賞口は滑落下流側が凸状の略半円形状をした開口部であることを特徴としている。

[0027] 第 10の発明によれば、入賞口は滑落下流側が凸状の略半円形状をした開口部であるため、円形状のメダルを用いた場合に、滑落上流側の開口縁で落下姿勢を平面姿勢力も直立姿勢に転換させることができ、入賞口への入賞頻度を高めることができる。

[0028] 第 11の発明は、第 10の発明のメダルゲーム装置であって、

前記入賞口の滑落方向の開口径は、メダル半径以上且つメダル直径未満の長さであり、

前記入賞装置は、前記入賞口から落下したメダルをセンサで検知することで入賞を検知する、ことを特徴としている。

[0029] 第 11の発明によれば、滑落途中のメダルの落下姿勢を、メダルの自重により平面姿勢から直立姿勢に変えることができ、入賞装置は、直立姿勢で落下するメダルを容易にセンサで検知することができる。

[0030] 第 12の発明は、第 1〜第 11の何れか一の発明のメダルゲーム装置であって、前記メダルの滑落面の下流方向に、傾斜方向と交差するように前記滑落面から離間配置され、滑落したメダルを跳ね返して前記プッシャープレート上に落下させる傾斜板を備えることを特徴として、る。

[0031] 第 12の発明によれば、滑落面から滑落したメダルは、傾斜板に衝突しはじき返されて進行方向が転換され、プッシャープレートの上面に落下することができるため、往復運動するプッシャープレートに押し出されて、ゲームフィールド上に他のメダルを落下させることができる。

[0032] 第 13の発明は、

メダルが自重により滑落する滑落面の一部を形成する傾斜した可動盤を備え、前記可動盤の上面には多数の突起が設けられており、各突起の頂点を結んでなる頂点面をメダルが滑落することを特徴とするメダルゲーム装置である。

[0033] 第 13の発明によれば、可動盤の上面には多数の突起が設けられており、各突起の頂点を結んでなる頂点面をメダルが滑落することにより、可動盤とメダルとが点で接触するため、可動盤にメダルが密着せず、メダルが滑落途中で止まるといった事態を防止することができる。また、可動盤とメダルとの間の摩擦係数が大幅に低減するため、メダルを円滑に滑落させることができる。

[0034] 第 14の発明は、第 13の発明のメダルゲーム装置であって、前記突起は、略半円球状に形成されてなることを特徴としている。

[0035] 第 14の発明によれば、突起の形状を略半円球状に形成することにより、メダルと各突起とは球面で接することとなり、メダルの側縁にこれらの頂点が引っ掛力ることを防止できる。これにより、メダルは円滑に可動盤上を滑落'移動する。

[0036] 第 15の発明は、第 13又は第 14の発明のメダルゲーム装置であって、

前記可動盤は、可動基盤と、少なくとも片面に前記突起が設けられた突起面である前記可動基盤に着脱可能な板状体とを有し、前記突起面が上面となるように前記板状体が前記可動基盤上に設置されることを特徴としている。

[0037] 第 15の発明によれば、可動盤は、可動基盤と、少なくとも片面に前記突起が設けられた突起面である前記可動基盤に着脱可能な板状体とを有し、前記突起面が上面となるように前記板状体が前記可動基盤上に設置される構成によってなるため、板状体を容易に回転基盤力も取り外すことができ、メンテナンス等の手間を省くことができる。

[0038] 第 16の発明は、第 15の発明のメダルゲーム装置であって、

前記可動基盤の上面には複数のピンが植設され、

前記板状体には前記複数のピンを貫通するための複数の貫通孔が設けられ、前記板状体は前記貫通孔に前記ピンを貫通することで前記可動基盤上に位置決めして設置され、

前記ピンの前記貫通孔からの突出部分が前記頂点面を滑落するメダルに当接し得る、

ことを特徴としている。

[0039] 第 16の発明によれば、可動基盤の上面には複数のピンが植設され、板状体には前記複数のピンを貫通するための複数の貫通孔が設けられ、板状体は貫通孔にピンを貫通することで可動基盤上に位置決めして設置されるため、可動基盤上の適切な位置に板状体を設置することができる。また、複数のピンを複数の貫通孔に貫通させることにより、可動基盤の上面で板状体が左右方向に位置ずれするのを防止することができる。さらに、貫通孔力ピンを突出させることにより、頂点面から滑落するメダルにピンを当接させて、メダルの進路をランダムに変化させることができる。 [0040] 第 17の発明は、第 15の発明のメダルゲーム装置であって、

前記可動基盤の上面には複数のピンが植設され、

前記板状体には前記複数のピンを貫通するための複数の貫通孔が設けられ、前記板状体は前記貫通孔に前記ピンを貫通することで前記可動基盤上に位置決めして設置されるとともに、前記ピンの前記貫通孔からの突出部分に着脱可能なゴム部材が装着されることで前記可動基盤上に固定され、

前記ゴム部材が前記頂点面を滑落するメダルに当接し得る、

ことを特徴としている。

[0041] 第 17の発明によれば、可動基盤の上面には複数のピンが植設され、板状体には前記複数のピンを貫通するための複数の貫通孔が設けられ、板状体は貫通孔にピンを貫通することで可動基盤上に位置決めして設置されるとともに、前記ピンの前記貫通孔からの突出部分に着脱可能なゴム部材が装着されることで前記可動基盤上に固定されるため、可動基盤上の適切な位置に板状体を固定して設置することができる。また、複数のピンを複数の貫通孔に貫通させることにより、可動基盤の上面で板状体が左右方向に位置ずれするのを防止することができる。さらに、貫通孔からピンを突出させ、この突出部分にゴム部材を装着することにより、頂点面から滑落するメダルにゴム部材を当接させて、メダルの進路をランダムに変化させるとともに、メダルの動きを加勢又は緩和させることができる。

[0042] 第 18の発明は、第 17の発明のメダルゲーム装置であって、

前記板状体の前記突起面における前記貫通孔の周囲には凹部が形成されており前記ゴム部材は前記凹部の凹面に当接して装着される、

ことを特徴としている。

[0043] 第 18の発明によれば、板状体の突起面における貫通孔の周囲には凹部が形成されており、ゴム部材はこの凹部の凹面に当接して装着されるため、ゴム部材は凹面を介して、板状体を均一に押圧し、板状体を可動基盤に安定して固定することができる。また、ゴム部材の一部が凹部に収容されるため、板状体の各突起の頂点を結んでなる頂点面を滑落してきたメダルはゴム部材の側面下端よりも上方の位置に当接する。これにより、ゴム部材と、板状体との間にメダルが挟み込まれるのを防ぐことができる。

[0044] 第 19の発明は、第 18の発明のメダルゲーム装置であって、

前記ゴム部材及び前記ピンの突出部分の一方に係止部が、他方に被係止部が設けられ、係止部と被係止部とが係り合うことで、前記ゴム部材が前記ピンに位置固定されることを特徴としている。

[0045] 第 19の発明によれば、ゴム部材及びピンの突出部分の一方に係止部力他方に被係止部が設けられ、係止部と被係止部とが係り合うことで、ゴム部材がピンに位置固定されるため、ゴム部材カ^ンカも抜けたりずれたりするのを防いで、板状体を安定して可動基盤上に固定することができる。

[0046] 第 20の発明は、第 13の発明のメダルゲーム装置であって、

前記可動盤上に、前記頂点面を滑落するメダルに緩衝する複数のゴム部材が設けられて、ることを特徴として！/、る。

[0047] 第 20の発明によれば、可動盤上に、頂点面を滑落するメダルに緩衝する複数のゴム部材が設けられているため、メダルがゴム部材に当接した場合に、メダルの動きを緩衝することができ、メダルの飛び跳ねや乱動等の挙動を制御することができる。発明の効果

[0048] 盤面上をメダルが自重により滑落し、周期運動をするプッシャープレート又はゲームフィールド上に落下するメダルゲーム装置において、メダルの進路変化を多様にさせてゲームに興趣性を持たせると共に、メダルゲーム装置の筐体を小型化することができる。

[0049] また、本発明によれば、傾斜面を有する可動盤上においてメダルを円滑に滑落させることができ、メダルの進路変化を多様にするとともに、メダルゲーム装置の高さ方向の長さを小型化することができる。

図面の簡単な説明

[0050] [図 1]本実施の形態におけるゲームシステムの概観図。

[図 2]本実施の形態におけるメダルゲーム装置 (ステーション)の正面概観図。

[図 3]ゲーム空間に係る要部正面図。 [図 4]ゲーム空間に係る要部縦断面図。

圆 5]ゲーム盤面、回転円盤及びチヤッカ一部の位置関係を説明する図。

[図 6]ゲーム盤面、回転円盤及びチヤッカ一部におけるメダルの落下動作を説明する図。

圆 7A]回転円盤 2及び回転駆動装置 5の縦断面図。

[図 7B]回転ディスク 5bの上面図。

[図 8A]チヤッカ一部 4の上面図。

[図 8B]チヤッカ一部 4の横断面図。

圆 9]ゲーム空間におけるメダルの落下動作を説明する図。

[図 10]プッシャープレートの動作を説明する図。

[図 11]メダルゲーム装置 (ステーション） 1の機能ブロック図。

[図 12]得点テーブルのデータ構成例を示す図。

[図 13]イベントテーブルのデータ構成例を示す図。

[図 14]メイン処理を示すフローチャート。

[図 15]回転制御処理を示すフローチャート。

圆 16]回転円盤の変形例を示す図。

[図 17A]回転円盤 2の上面図。

[図 17B]図 17Aの III- III断面図。

[図 18A]回転基盤 2Bの上面図。

[図 18B]図 18Aの IV-IV断面図。

[図 19A]アクリル板 2Aの上面図。

[図 19B]図 19 Aの V-V断面図。

圆 20]回転円盤 2の部分拡大図。

圆 21]回転円盤 2の変形例を示す図。

圆 22]回転円盤 2の変形例を示す図。

圆 23]回転円盤 2の変形例を示す図。

発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。

[0052] 1.システム構成 Z装置構成

図 1は、本実施の形態におけるゲームシステム Sの概観図であり、ゲームシステム S は、大型モニタを有する 1台のサーバ装置 100と、複数台のステーション (メダルゲーム装置） 1とが、ネットワーク（図示せず)を介して接続されることにより構成されている。ゲームシステム Sは、メダルゲーム装置である各ステーション 1をプレーヤが操作することにより、複数人がゲームに参加可能なシステムであり、ゲームの進行状況に応じたゲーム画面がサーバ装置 100のモニタに表示される。

[0053] 図 2は、メダルゲーム装置 (ステーション） 1の正面概観図である。図 2に示すように、筐体 10は、基台 10A上に、内部にゲーム空間 20を形成する遊戯部 10Bが設けられ、ゲーム空間 20の下方且つ遊戯部 10Bの手前側に操作部 30を備えて形成されている。遊戯部 10Bの上面は、筐体 10の上端部である上方奥側から下方手前側にかけて傾斜したガラス窓 22で形成されており、このガラス窓 22でゲーム空間 20と外空間との間が仕切られている。また、操作部 30には、メダル Mを貯留するメダル貯留部 32と、ゲーム空間 20にメダルを投入するメダル投入口 36が設けられている。メダル貯留部 32の上部には、筐体 10内のメダル Mを払い出すための払出口 34が設けられている。なお、以下の説明における方向は、ゲームプレイを行うプレーヤの視点に立った方向を指すものとし、図 2の上下左右方向を上下左右方向、手前側前方をメダルゲーム装置 (ステーション） 1の操作部 30側、奥側後方をメダルゲーム装置 (ステーシヨン） 1の背面側として説明する。

[0054] 図 3は、ゲーム空間 20の要部正面図である。図 3に示すように、ゲーム空間 20の上部後端には、ゲーム盤面 3aが略垂直に配置され、ゲーム盤面 3aの中央には、ゲームの進行状況に応じたゲーム画面を表示する表示部 16が設けられている。また、表示部 16をはさんでゲーム盤面 3aの上部両側には、メダル投入口 36 (図 2参照）からメダル Mが投入されることによりメダル Mを放出する 2つの放出口 17が設けられ、その放出口 17の下、ゲーム盤面 3aの中央下部両側には、上下方向の動作により放出されたメダル Mの進路を変化させる 1対の可動式フリッパー 18が設けられている。なお、ゲーム盤面 3aの手前側には、表示部 16、放出口 17及び可動式フリッパー 18を覆うように所定の隙間を空けてアクリル製の透明板 19が平行に設けられており、放出口 17から放出されたメダル Mは、その表面をゲーム盤面 3aと平行に保ったまま、ゲーム盤面 3aと透明板 19との隙間空間を落下する。

[0055] ゲーム盤面 3aの下方には、ゲーム盤面 3aの下端に連接するゲーム盤面 3b力奥側から手前側に向けて下向きに傾斜する姿勢で配置されている。ゲーム盤面 3bの下方には、その盤面がゲーム盤面 3bと略面一の位置 (より正確には、回転円盤 2の盤面がゲーム盤面 3bの盤面の高さと同一又は若干下となる位置）に設けられた回転円盤 2が左右に 2つ近接して設けられ、この回転円盤 2の上面にはメダル Mの進路を変更させるための複数のピン 2a, 2bが植設されている。ゲーム盤面 3bの傾斜面を滑落したメダル Mは、回転円盤 2に到達すると回転円盤 2の回転動作及びピン 2a, 2bにより、進路変更されながら回転円盤 2上を滑落移動する。

[0056] 回転円盤 2の下方手前側には、その上面が回転円盤 2の盤面と略面一の位置 (より正確には、傾斜面部 4bの上面が回転円盤 2の盤面の高さと同一又は若干下となる位置）に設けられた傾斜面部 4bと、この傾斜面部 4bに形成された複数の入賞口 4aとを有するチヤッカ一部 4が、回転円盤 2から所定間隔離れて配置されている。このチャッカー部 4は、複数の入賞口 4aに進入したメダル Mの通過をそれぞれ検知するための通過センサ 4c, 4d (図 4参照）を備え、メダル Mの通過が検知された入賞口の種類やメダル Mの通過枚数に応じてプレーヤに特典 (例えば、各種イベントの発生ゃボ一ナスメダル Mの払出）が付与される。回転円盤 2上を滑落移動したメダル Mは、チャッカー部 4の傾斜面部 4bに沿って入賞口 4aに進入する力、入賞口 4aを外れ傾斜面部 4bに沿って落下する。或いは、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bに到達せずに、回転円盤 2の側端や回転円盤 2とチヤッカ一部 4との隙間から落下する。

[0057] チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bの下流端部下方であって、伸張時のプッシャープレート 8の端部位置上方には、その板面が傾斜面部 4bの面方向と交差する位置に傾斜板 6が設けられている。この傾斜板 6は、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bに沿って落下してきたメダル Mをはじき返して進行方向を転換させ、プッシャープレート 8の上面に落下させる作用をする。

[0058] ゲーム空間 20の底部には、周期運動の一つとして一定速度で前後方向に往復動を行うプッシャープレート 8を有するメダル載置用のゲームフィールド 12が設けられている。プッシャープレート 8は、ゲームフィールド 12上に水平に設置された板状のものであり、ゲーム空間 20を落下してきたメダル Mが上面に載置される。このプッシヤープレート 8が後ろ方向に移動する際に、プッシャープレート 8の上面に対して略垂直に設けられた当接部 7aが上面に載置されたメダル Mを押し出し、プッシャープレート 8が後ろ方向に移動することによって一時的に露出したゲームフィールド 12にメダル Mを落下させる。

[0059] また、プッシャープレート 8の前面部 8aは、メダノレ Mの押出部となっており、プッシャ一プレート 8からゲームフィールド 12に落下したメダル Mを前方側（手前側）に押し出して、ゲームフィールド 12に載置されたメダル Mを玉突き状態として、入賞メダルダクト 13〖こ落下させる。入賞メダルダクト 13に落下したメダル Mは、筐体 10内の払出路（図示せず)を通って、払出口 34からメダル貯留部 32に払い出される。

[0060] また、ゲーム空間 10の中央右側には、ゲーム空間 10の所定エリアにボーナスメダル Mを払!、出すためのメダルシユータ 14が設けられて!/、る。このメダルシユータ 14は、ゲーム空間 10の上部右奥側力も湾曲 '傾斜して形成され、メダルシユータ 14の先端部が傾斜板 6上方に位置するように配置されている。ゲームの進行に応じて、ボーナスメダル Mがメダルシユータ 14から払い出されると、ボーナスメダル Mは、直下の傾斜板 6上に落下し、傾斜板 6にはじき返されてプッシャープレート 8の上面に落下する。

[0061] 図 4は、ゲーム空間 10に係る筐体内部の要部構成を示す縦断面図である。図 4に示すように、ゲーム盤面 3aと透明板 19とは略垂直に配置され、ゲーム盤面 3aには表示部 16等が配置されるように構成されてヽる。

[0062] また、ゲーム盤面 3aの下端力も連続的に形成されたゲーム盤面 3bは、前方に湾曲しながら傾斜する傾斜面を形成している。ゲーム盤面 3bの傾斜面、回転円盤 2の上面、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bは、略一直線上に連続して成る滑落面を形成し、その滑落面の終端には、滑落方向に交差する傾斜面を成す傾斜板 6が形成されている。この構成によれば、ゲーム盤面 3aに沿って落下してきたメダル Mは、ゲーム盤面 3bの傾斜面に誘導され、ゲーム盤面 3b、回転円盤 2、チヤッカ一部 4から成る滑落面を滑りながら落下し、傾斜板 6にはじき返されてプッシャープレート 8の上面に落下する。

[0063] ゲーム盤面 3b、回転円盤 2、チヤッカ一部 4の背面には、これらの傾斜角と略同一角度方向に傾斜した傾斜壁面 7b,傾斜壁面 7dと、プッシャープレート 8に対して直立に起立した垂直壁面 7c及び当接部 7aとが形成されている。これら傾斜壁面 7b, 垂直壁面 7c,傾斜壁面 7d及び当接部 7aは連続的に形成され、ゲーム盤面 3bや回転円盤 2から途中落下した外れメダル M (すなわち、チヤッカ一部 4に到達できな、メダル M)をプッシャープレート 8上に落下させる作用をする。

[0064] また、傾斜壁面 7bには、回転円盤 2を周期的に回転させる回転駆動装置 5が固定して配置され、筐体 10内部に収納されている。図 4に示すように、回転駆動装置 5は傾斜壁面 7bに対して垂直方向に取り付けられており、回転駆動装置 5の出力軸が斜め向きの姿勢となる結果、回転軸 25により連結された回転円盤 2の上面はゲーム空間 20の奥側から手前側に向けて下向きに傾斜する姿勢となる。なお、回転円盤 2の回転駆動機構については、後述する。

[0065] チヤッカ一部 4には、入賞口 4aから進入したメダル Mを通過させるための入賞孔 4e が内部に形成され、この入賞孔 4eは、プッシャープレート 8に対して垂直方向に形成されている。また、入賞孔 4eを挟んで、入賞孔 4eを通過したメダル Mを検知するための通過センサ 4c, 4dが設けられている。なお、通過センサ 4c, 4dの詳細構成は後述する。

[0066] プッシャープレート 8は、ゲーム空間 20底部に配置されたプッシャープレート駆動装置 9により駆動されて前後方向に往復動する。このプッシャープレート駆動装置 9 は、駆動源となるモータ 9a、モータ 9aから鉛直上向きに形成された回転軸 9b、回転軸 9bから直角に延出したクランクアーム 9c、クランクアーム 9cの先端に形成される突起部 9dから構成される。また、プッシャープレート 8内には、プッシャープレート 8の前面部 8aに平行するように配接された 2枚のガイド板 8d, 8eから成るガイド溝 8fが形成され、突起部 9dはこのガイド溝 9dに摺動自在に係合している。

[0067] モータ 9aが回転駆動すると、回転軸 9aを介してクランクアーム 9cに回転駆動力が伝達され、クランクアーム 9cが回転駆動する。このクランクアーム 9cの回転駆動に伴つて、突起部 9dの側端がガイド板 8d又はガイド板 8eに当接しながらガイド溝 8fを摺動し、プッシャープレート 8を前後方向に往復動させる。すなわち、プッシャープレート 8は、クランクアーム 9cの全長をクランク半径とし、このクランク半径に応じたストロークで前後方向に移動する。

[0068] また、プッシャープレート 8の底部及び上部には、プッシャープレート 8を円滑に移動するためのローラ 8b, 8cが転動可能に設けられている。更に、プッシャープレート 8と内壁面 7eとの間には、プッシャープレート 8の往復動時の干渉を防ぐための空間が設けられている。

[0069] 次に、ゲーム盤面 3b、回転円盤 2及びチヤッカ一部 4との位置関係について説明する。図 5は、ゲーム盤面 3b、回転円盤 2及びチヤッカ一部 4の位置関係を示しており、図中斜線部は隙間空間であり、メダル Mが下方に落下する領域を示している。

[0070] 図 5に示すように、ゲーム盤面 3bには、円弧状の切欠部 3b— 1, 3b— 2が形成され、 2つの回転円盤 2はこの切欠部 3b— l, 3b— 2から等間隔離れた空間 A1なる隙間をおいて配置されている。この空間 A1は、回転円盤 2の回転時にゲーム盤面 3bとの干渉を防ぐと共に、メダル Mがこの空間 A1から落下することを防止するため、メダル Mの厚みと略同程度の空間距離を有して、る。

[0071] 各回転円盤 2は、非同一方向に回転制御され、通常時には外側方向（図中矢印 nl 方向）に回転駆動される。また、イベント発生時や異常発生時には内側方向（図中矢印 n2方向）に回転駆動される。なお、回転円盤 2の回転動作については後述する。このように、所与のタイミングで回転円盤 2の回転方向を可変制御することにより、回転円盤 2上を滑落するメダルの進路を 2つの回転盤の外側に偏らせたり、中央に偏らせることができる。

[0072] 回転円盤 2には、外周に沿って等間隔に 10本のピン 2aが植設され、ピン 2aは円柱状のゴム部材により被覆されている。また、ピン 2aの内側には 4本のピン 2bが略正方形状を成すように植設され、ピン 2bはピン 2aよりも細い略円柱状に形成された金属製である。これらのピン 2a, 2bを設けることにより、回転円盤 2上でのメダル Mの進路変化を多様にする。また、ピン 2aの表面をゴム部材で被覆することにより、メダル Mとの衝突方向等に応じて、メダル Mの飛び跳ねや乱動等の挙動を加勢したり、或いは緩和したりすることができる。

[0073] 回転円盤 2の滑落下流側には、 2つの回転円盤 2の間にその中心が位置するようにチヤッカ一部 4が配置されている。回転円盤 2とチヤッカ一部 4との間には空間 A2が設けられており、この空間 A2は、回転円盤 2とチヤッカ一部 4との最近接距離が少なくともメダル Mの厚み以上となるように形成されている。この構成によれば、回転円盤 2上を滑落してきたメダル Mが滑落姿勢又は滑落方向によってこの空間 A2から落下する場合があるため、回転円盤 2から直接プッシャープレート 8上に落下して外れとなる状況を作ったり、チヤッカ一部 4へ滑落して入賞のチャンスを作ったりすることができる。

[0074] また、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bには、回転円盤 2に対して上向きに凸状の突起部 4gが形成され、 2つの回転円盤 2とチヤッカ一部 4との間に形成される空間 A2の最も大きく開口した部分からメダル Mが落下することを防止する作用をする。更に、チヤッカ一部の傾斜面部 4bの上面には、各入賞口 4aの間にそれぞれ断面凸状の入賞ガイド部材 4fが配設され、この入賞ガイド部材 4fは回転円盤 2から滑落してきたメダル Mを入賞口 4aに案内する作用をする。

[0075] 次に、回転円盤 2の回転動作とメダル Mの動作とについて図 6を参照して説明する。なお、図 6においては、チヤッカ一部 4の突起部 4gに特別入賞ガイド部材 4hを備える場合について説明する。この特別入賞ガイド部材 4hは、図 6に示すように、断面略コの字型の部材であり、コの字型の中央の面は突起部 4_gの先端に接着して支持されている。また、向かい合う 2面は、 2つの回転盤の間を滑落したメダルをチヤッカ一部 4 の中央に設けられた入賞口 4a— 3へ案内し、他の滑落方向力の入賞口 4a— 3への入賞を阻害する作用をする。

[0076] まず、回転円盤 2がそれぞれ外側方向（図中矢印 nl方向）に回転している場合、メダル Mは例えば次のように移動する。すなわち、右の回転円盤 2上に滑落してきたメダル Mは、回転円盤 2の右回り回転動作に応じて右下方向に進路を変えて中央右端位置 mlまで移動し、中央右端位置 mlを通過した後は左下方向に進路を変えて右下端位置 m2まで移動する。そして、自重によりチヤッカ一部 4の右端に設けられた入賞口 4a— 5に入賞する。また、チヤッカ一部 4へ滑落せずに、回転円盤 2の中央下端位置を通過したメダル Mは、左上方向に進路を変えて左下端位置 m3まで移動し、特別入賞ガイド部材 4hにはじき返されて、入賞口 4a— 4に入賞する。

[0077] このように、各回転円盤 2が外側方向に回転している場合、右の回転円盤 2上を滑落してきたメダル Mは、右周りの回転動作により外側に進路変化する結果、入賞口 4 a-4, 4a— 5への入賞頻度が高くなり、左の回転円盤 2上を滑落してきたメダル Mは、左周りの回転動作により外側に進路変化する結果、入賞口 4a— 1, 4a— 2への入賞頻度が高くなる。

[0078] 一方、イベント発生等により、回転円盤 2がそれぞれ内側方向（図中矢印 n2方向）に回転している場合、メダル Mは例えば次のように移動する。すなわち、左の回転円盤 2上を滑落してきたメダル Mは、回転円盤 2の右回り回転動作に応じて右下方向に進路を変えて右上端位置 m4まで移動し、回転の遠心力により回転円盤 2の外側に移動し、右の回転円盤 2に設けられたピン 2a,特別入賞ガイド部材 4h等に案内されて突起部 4g上を滑落し、入賞口 4a— 3に入賞する。

[0079] このように、各回転円盤 2が内側方向に回転している場合、左右の回転円盤 2上を滑落してきたメダル Mは、回転動作により内側に進路変化する結果、入賞口 4a— 3 への入賞頻度が高くなる。また、イベント発生時は、イベントの種類に応じて回転円盤 2の回転速度が制御されるため、回転速度を通常時の速度よりも速めることにより、回転による遠心力の影響を大きくすることができる。この遠心力が大きくなると、特別入賞ガイド部材 4hの上方で回転円盤 2の外側にメダル Mが振り出されるため、特別入賞ガイド部材 4hの作用により入賞口 4a— 3への入賞頻度を高くすることができる。すなわち、回転円盤 2の回転速度を制御することにより、入賞口 4a— 3への入賞頻度を調整することができる。

[0080] また、各回転円盤 2の回転速度は、左右で若干異なる速度により回転制御される。

これにより、左右の回転円盤 2上に植設された複数のピン 2a, 2bの相対位置関係が、相互の回転円盤 2との関係において変化するため、ピン 2a, 2bの相対位置関係が常に変化し、メダル Mの進路変化にランダム性を与えている。更に、ゲーム盤面 3bと回転円盤 2の間や回転円盤同士の空間にメダル Mが挟まり、回転円盤 2が正常に回転しなくなった場合、回転方向を逆転させる制御が行われる。これにより、詰まったメダル Mを落下させて、回転円盤 2の回転を円滑に行わせることができる。なお、回転円盤 2の制御については後述する。

[0081] 次に、回転円盤 2の回転駆動機構について説明する。図 7Aは、回転円盤 2及び回転駆動装置 5の縦断面図である。図 7Aに示すように、回転円盤 2には、外周にピン 2 aが、内周にピン 2bが、その盤面に対して鉛直方向に植設されている。ピン 2aは、支柱 2a— 1と、支柱 2a - 1に着脱可能に嵌合される円柱状のゴム部材 2a— 2とから構成され、支柱 2a— 1の頭部には、ゴム部材 2a— 2の嵌合用溝が形成されている。

[0082] 回転軸 25は、一端が回転円盤 2に、他端が回転駆動装置 5に連結されており、回転駆動装置 5の回転駆動力を回転円盤 2に伝達する。回転駆動装置 5は、発光素子 5a— 1及び受光素子 5a— 2から構成される回転速度センサ 5a、発光素子 5a— 1から受光素子 5a— 2までの光路の間を回転する回転ディスク 5b、駆動源となるモータ 5c 、モータ 5cの回転駆動力を回転軸 25に伝達するカップリング 5dから構成されるロータリーエンコーダとして機能する。

[0083] 回転速度センサ 5aは、発光素子 5a— 1から発光した赤外光を受光素子 5a— 2で検知する光学センサにより構成され、受光素子 5a— 2が赤外光が受光している間はォン信号を出力し、赤外光が遮られている間はオフ信号を出力する。回転ディスク 5b は、図 7Bに示すように、放射状に 8つのスリット孔 5b— 1, 5b - 2,…が設けられており、回転ディスク 5bの非スリット孔部分は、発光素子 5a— 1から出力される赤外光を遮蔽し、スリット孔部分は、赤外光を透過させる。すなわち、回転ディスク 5bがモータ 5c の回転に従って回転されると、スリット孔 5b— 1, 5b— 2, …の有無に応じて、回転速度センサ 5aからオフ信号とオン信号が交互に出力され、この出力信号の切替間隔に応じて回転速度が検知される。

[0084] モータ 5cは、後述する CPUの制御に応じて回転方向、回転速度を切り替えて回転駆動され、カップリング 5dを介して回転駆動力を回転軸 25に伝達し、回転円盤 2を回転駆動させる。

[0085] 次に、チヤッカ一部 4について詳細に説明する。図 8Aは、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bに対して垂直方向上力もみた上面図である。図 8Aに示すように、チヤッカ一部 4の上面には横方向一直線上に 5つの入賞口 4aが設けられている。この入賞口 4aは、メダル Mの滑落下流側が凸状の略半円形状をした開口部で形成され、メダル Mの滑落方向の開口径 rは、メダル Mの半径以上であって、メダル Mの直径未満の長さであることが好ましい。この構成により、メダル Mの入賞口 4aの落下姿勢を通過センサ 4 C 4dの光軸に対してメダル Mの平面が交差するように変えることができ、メダル Mの通過を確実に通過センサ 4c, 4dで検出することができる。

[0086] 図 8Bは、チヤッカ一部 4の横断面図である。図 8Bに示すように、チヤッカ一部 4の内部に形成された入賞孔 4eの前後には、発光素子 4c及び受光素子 4dからなる通過センサが配設されている。チヤッカ一部 4は、発光素子 4cから発光した赤外光を受光素子 4dで受光している間オン信号を出力し、受光素子 4dで赤外光が受光されない間オフ信号を出力する。従って、メダル Mが、入賞口 4aから落下し、入賞孔 4eを通過して!/、る間は、受光素子 4cから出力された赤外光カダル Mにより遮蔽されるため、チヤッカ一部 4からオフ信号が出力される結果、メダル Mの通過を検知することができる。

[0087] 2.メダル Mの動作

次に、ゲーム空間 20を落下するメダル Mの動作について説明する。図 9は、ゲーム空間 10の縦断面概略図である。図 9に示すように、放出口 17から放出されたメダル Mは、ゲーム盤面 3aと透明板 19との間を直立姿勢で落下し、ゲーム盤面 3bの湾曲面で直立姿勢から盤面上に寝力せる姿勢に転換されることにより、ゲーム盤面 3b上を飛び跳ねることなく円滑に傾斜面を滑落する。ゲーム盤面 3bから回転円盤 2に到達すると、回転円盤 2上を傾斜面前方に向力つて滑落するが、回転円盤 2と共に回転しているピン 2a, 2bに衝突、攪拌されて進路変更しながら滑落する。この際、ピン 2 a, 2bに衝突して落下速度が落ちたメダル Mは、回転円盤 2との摩擦抵抗によって、回転円盤 2とともに回転したり、ピン 2a, 2bにより回転円盤の下流側力も上流側に持ち上げられたりすることもある。

[0088] 回転円盤 2から滑落した一のメダル Mは、回転円盤 2の端部で直立姿勢に姿勢転換して回転円盤 2とチヤッカ一部 4との空間を落下する。この空間を落下したメダル M は、傾斜壁面 7dに衝突しはじき返され、又は傾斜壁面 7d上を滑落して、プッシヤープレート 8上に落下する。また、回転円盤 2とチヤッカ一部 4との空間を飛び越えてチャッカー部 4に通過した一のメダル Mは、入賞口 4aで直立姿勢に姿勢転換して入賞孔 4eを通過し、プッシャープレート 8上に落下する。

[0089] 更に、入賞口 4aに落下せずにチヤッカ一部 4に沿って滑落した一のメダル Mは、チャッカー部 4の端部力寝力せた姿勢のまま斜め向きに落下し、傾斜板 6に衝突しはじき返され、プッシャープレート 8上に落下する。また、図示はしないが、ゲーム盤面 3 bを滑落したメダル Mが回転円盤 2に到達せずに、ゲーム盤面 3bから直接落下した場合、傾斜壁面 7bに衝突し、垂直壁面 7c,傾斜壁面 7d,当接部 7aに沿って、プッシャープレート 8上に落下する。

[0090] 次に、プッシャープレート 8から入賞メダルダクト 13に落下するメダル Mの動作について説明する。図 10は、プッシャープレート 8を側面から見た場合の断面図であり、図 10の第 1状態及び第 3状態を示す図はプッシャープレート 8の最前進位置、第 2状態を示す図はプッシャープレート 8の最後退位置を示している。

[0091] 図 10の第 1状態に示すように、プッシャープレート 8が最前進位置にあるときに、プッシャープレート 8上にメダル Mが落下してきた場合、プッシャープレート 8が最後退位置まで後退することにより、図 10の第 2状態に示すように、落下してきたメダル Mは、当接部 7aに当接され、当該メダル Mの前方にあるメダル Mを玉突き状態により押し出す。これにより、プッシャープレート 8の先端部に載置されたメダル Mlは、一時的に露出したゲームフィールド 12上に落下される。

[0092] 続いて、図 10の第 3状態に示すように、プッシャープレート 8が、再度最先端位置まで前進することにより、ゲームフィールド 12上に載置されたメダル Mlは、プッシヤープレート 8の前面部 8aに当接され、当該メダル M 1の前方にあるメダル Mを玉突き状態にて押し出して、入賞メダルダクト 13にメダル Mを落下させる。入賞メダルダクト 13 に落下したメダル Mは、入賞メダルとしてプレーヤに払い出される。

[0093] 3.メダルゲーム装置 1の機能ブロック

次に、メダルゲーム装置 (ステーション） 1の機能ブロックについて説明する。図 11 は、メダルゲーム装置 1の機能ブロックを示す要部構成図である。図 11に示すように、メダルゲーム装置 1は、 CPU1002,メモリ 1004、 RAM1006,表示部 1008、ゲーム記憶部 1010、通信部 1010、通過センサ 1012、回転駆動装置 1014、プッシヤープレート駆動装置 1016、メダル搬送装置 1018等を備えて構成され、各部はバスにより接続されている。

[0094] CPU1002は、メモリ 1004に格納されるプログラムやデータ等に基づいて、メダルゲーム装置 1全体を統括的に制御し、メイン処理、回転制御処理等の各種処理を行

[0095] メモリ 1004は、メダルゲーム装置 1を統括的に制御させるための諸機能を実現させるシステムプログラムや、各種処理を実行させるために必要なプログラム及びテープル等を記憶する。具体的に、メモリ 1004は、メイン処理プログラム 1004a、回転制御処理プログラム 1004b、得点テーブル 1004c、イベントテーブル 1004dを格納する。

[0096] メイン処理プログラム 1004a、回転制御処理プログラム 1004bは、それぞれ CPU1 002にメイン処理、回転制御処理を実行させるためのプログラムである。

[0097] 得点テーブル 1004cは、チヤッカ一部 4に設けられる入賞口 4aと、各入賞口 4aを通過した場合に加点される得点との対応関係を記憶するテーブルである。具体的に、図 12に示すように、複数の入賞口 4aは左力も順にチヤッカ— No. 1〜5が割り当てられ、チヤッカ一 No. 1, 5には 3点、チヤッカ一 No. 2, 4には 5点、チヤッカ一 No. 3 には 10点の得点が割り当てられて、る。

[0098] このように、中央の入賞口であるチヤッカー No. 3に最高得点を割り当てることにより、チヤッカ—No. 3を特別入賞口とすることができる。従って、回転円盤 2の回転方向を転換して、中央の入賞口への入賞頻度を高めることにより、プレーヤに特別なカロ点を与えることができる。なお、得点テーブル 1004cは、デフォルトにより最適な得点が設定されている他、メダルゲーム装置 (ステーション） 1を管理'運営する管理者が任意に得点を変更 ·設定できる構成であることが好ましい。

[0099] イベントテーブル 1004dは、特定の条件を満たした場合に発生するイベント毎に回転円盤 2の回転方向及び回転速度を定義するテーブルである。具体的に、図 13に示すように、通常時には、回転方向は外側回転、回転速度は 1倍が設定される。また、チヤッカ一 No. 3が ONになるイベントが発生した場合、イベント発生から 30秒間の間、回転方向は内側回転、回転速度は 1. 5倍に設定される。さらに、合計得点が 10 00点を超えるイベントが発生した場合、イベント発生から 30秒間の間、回転方向は外側回転、回転速度は 2倍に設定される。

[0100] 更に、メモリ 1004は、サーバ装置 100が他のメダルゲーム装置（ステーション） 1との間でゲームに係るデータの通信を行ってゲーム処理を実行させるためのゲームプログラム、ゲーム処理を実行させるために必要なデータ等を記憶している。メモリ 100 4には、情報記憶媒体としての CD—ROM、 DVD或いはハードディスク等が用いられる。

[0101] 図 11に戻り、 RAM1006は、 CPU1002が実行する各種プログラムや、これらのプログラムの実行に力かるデータ等を一時的に保持する書き込み可能なメモリである。

[0102] 表示部 1008は、 CPU1002から入力される表示制御信号に基づいて各種画面を表示させるものであり、 LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。なお、この表示部 1008は、図 3に示す表示部 16に相当するものである。

[0103] 通信部 1010は、所定の通信回線 (通信回線 Nや店舗内 LAN等）に接続して外部装置（主に、サーバ装置 100や他のメダルゲーム装置 1)とのデータ通信を行う。この機能は、 Bluetooth (登録商標）や IrD A等の無線通信モジュール、モデム、 TA、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路などによって実現される。

[0104] 通過センサ 1012は、発光素子 4c及び受光素子 4dにより構成され、チヤッカ一部 4 に設けられた入賞孔 4eのメダル Mの通過を複数の入賞口 4a毎に検知し、検知結果を CPU1002に出力する。

[0105] 回転駆動装置 1014は、回転速度センサ 1014a、電源部 1014b、モータ 1014c力ら構成される。回転速度センサ 1014aは、回転円盤 2の回転速度を検知して、 CPU 1002に出力する。電源部 1014bは、 CPU1002の制御に応じて出力電圧を変更し、モータ 1014cに電源を供給する。モータ 1014cは、電源部 1014bから供給される電源電圧に応じて回転駆動される。なお、この回転駆動装置 1014は、図 7Aに示す回転駆動装置 5に、回転速度センサ 1014aは、回転速度センサ 5aに、モータ 1014c は、モータ 5cに相当するものである。

[0106] プッシャープレート駆動装置 1016は、 CPU1002の制御に応じて、プッシャープレート 8を一定周期で前後方向に往復動させる装置である。このプッシャープレート駆動装置 1016は、図 4に示すプッシャープレート駆動装置 9に相当するものである。 [0107] メダル搬送装置 1018は、メダル Mを所定エリア力もゲーム空間 20内に投入するための装置であり、投入メダル用 1018a、ボーナスメダル用 1018bとから構成される。投入メダル用 1018aは、操作部 30に設けられたメダル投入口 36からメダル Mが投入されると、 CPU1002の制御に応じて、メダル収納箱（図示せず)から投入された枚数に応じたメダル Mを搬送路（図示せず）に沿って搬送し、ゲーム空間 20内の放出口 17から放出させる。

[0108] この投入メダル用 1018aは、ゲーム空間 20の上部左右に設けられた 2つの放出口 17にそれぞれメダル Mを搬送するため 2つの搬送路を有している。すなわち、操作部 30の左側に設けられたメダル投入口 36からメダル Mが投入された場合、ゲーム空間 20の上部左端に設けられた放出口 17に通じる搬送路に沿ってメダル Mを搬送し、右側に設けられたメダル投入口 36からメダル Mが投入された場合、ゲーム空間 20 の上部右端に設けられた放出口 17に通じる搬送路に沿ってメダル Mを搬送する。

[0109] ボーナスメダル用 1018bは、 CPU1002の制御に応じて、メダル収納箱（図示せず )から所与の枚数のボーナスメダル Mを取り出し、搬送路（図示せず）に沿ってゲーム空間 20に設けられたメダルシユータ 14にボーナスメダル Mを搬送する。

[0110] 4.メダルゲーム装置（ステーション） 1の動作

次に、 CPU1002により実行される各種処理について説明する。図 14は、 CPU10 02により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。図 14に示すように、 CP U1002は、メダル投入口 36からメダルが投入されたか否かを判定し (ステップ SI)、メダル Mが投入された場合 (ステップ SI； YES)、 RAM1006に格納した得点をリセットする (ステップ S 2)。

[0111] 続いて、回転駆動装置 1014,メダル搬送装置 1018等を起動させる (ステップ S3) 。そして、次のメダル Mの投入を待機し、次にメダル Mが投入された場合 (ステップ S 4 ; YES) ,回転駆動装置 1014,メダル搬送装置 1018等を連続駆動させる。一方、所定時間内に次のメダルが投入されない場合 (ステップ S4 ;NO)、 CPU1002は、回転駆動装置 1014,メダル搬送装置 1018等を OFFさせて、本メイン処理を終了する

[0112] 次に、回転駆動装置 1014を駆動制御するための回転制御処理について説明する。図 15は、 CPU1002により実行される回転制御処理を示すフローチャートである。図 15に示すように、 CPU1002は、メイン処理において、回転駆動装置 1014が起動された力否かを判定し (ステップ S11)、回転駆動装置 1014が起動された場合 (ステップ S11 ;YES)、回転駆動装置 1014を制御して、回転円盤 2を外側方向に通常の回転速度で回転させる (ステップ S 12)。

[0113] 続いて、 CPU1002は、回転速度センサ 1014aから入力される回転円盤 2の回転速度を検知し (ステップ S 13)、回転速度が所定速度以下となっている力否かを判別する (ステップ S14)。回転速度が所定速度以下となっている場合 (ステップ S14 ; YE S)、 CPU1002は、回転円盤 2が正常回転していないと判定して、回転駆動装置 10 14を制御して、回転円盤 2を逆方向に回転させる (ステップ S 18)。

[0114] また、回転速度が所定速度以下とならない場合 (ステップ S14 ;NO)、 CPU1002 は、回転円盤 2は正常回転していると判定して、通常回転を継続させる。続いて、ィベントが発生した力否かを判定し (ステップ S 15)、イベントが発生して、な、場合 (ステツプ S 15； NO)、ステップ S 12に移行する。

[0115] 一方、イベントが発生した場合 (ステップ S15 ;YES)、 CPU1002は、イベントテーブル 1004dから発生したイベントに対応する回転円盤 2の回転方向及び回転速度を取得して、当該回転方向及び回転速度に基づいた回転制御を行う（ステップ S16)。そして、イベントが終了した力否かを判別し (ステップ S17)、イベントが終了していない場合 (ステップ S 17 ; YES)、ステップ SI 6に移行して、イベントに応じた回転制御を行う。一方、イベントが終了した場合 (ステップ S17 ; YES)、ステップ S12に移行して、通常回転の制御を行う。

[0116] 5.作用，効果

以上のように、本実施の形態のメダルゲーム装置 (ステーション） 1は、傾斜したゲーム盤面 3bを設け、このゲーム盤面 3b上をメダルが自重により滑落し、周期運動をするプッシャープレート 8又はゲームフィールド 12上に落下するメダルゲーム装置であつて、上面がゲーム盤面 3bと略面一となる位置に配置され、メダルの滑落面の一部を形成してなる回転円盤 2と、この回転円盤 2を回転駆動させる制御を行う回転駆動装置 5とを備え、滑落途中のメダルの滑落方向を回転円盤 2によって変化させることとした。

[0117] この構成によれば、ゲーム盤面 3bと回転円盤 2とを傾斜させることにより、メダルゲーム装置 1の高さ方向の距離を必要とせずに、ゲーム盤面の上下方向の距離、すなわちメダル Mの落下距離を長くすることができる。また、回転駆動装置 5により、回転円盤 2を回転駆動させることができるため、回転円盤 2上を滑落するメダル Mの進路変化に多様性を持たせることができる。これにより、メダルゲーム装置 1の筐体 10を高さ方向に小型化しつつ、ゲームの趣向性を凝らすことができる。

[0118] また、メダルゲーム装置 1の高さを低くすることにより、メダルゲーム装置 1の背後の見通しが良くなるため、背後に備えられるサーバ装置 100のモニタを大型化することができる。これにより、モニタの視認性を向上させ、複数人で参加可能なゲームシステム Sを大勢で楽しむことができる。

[0119] また、回転駆動装置 5により回転駆動される回転円盤 2を左右に 2つ設けたことにより、滑落途中のメダル Mの進路を回転態様に応じて自在に変化させることができる。これにより、メダル Mの進路変化が単調にならず、プレーヤの興味を惹きつけて飽きのこな、ゲームを提供することができる。

[0120] また、回転円盤 2には、メダル Mに当接させるためのピン 2a, 2bが複数植設されているため、回転円盤 2上を傾斜面前方に向力つて滑落するメダル Mは、回転円盤 2と共に回転しているピン 2a, 2bに衝突、攪拌されて多様な進路変化をする。更に、ピン 2aをゴム部材で形成することにより、メダル Mがピン 2aに衝突した際の衝撃を和らげて、メダル Mが飛び跳ねたり、回転円盤 2の外側に弾き飛ばされるのを防止することができる。或いは、衝突速度等に応じてメダル Mを加勢して弾き飛ばすといったことができる。

[0121] 更に、 2つの回転円盤 2の回転方向を非同一方向に回転させることにより、メダル M の進路変化に選択性を持たせることができる。これにより、メダル Mの進路に応じて各種イベント等を設定して、プレーヤに対するメダル Mの払出率を任意に調整することがでさる。

[0122] 或いは、 2つの回転円盤 2の回転速度を非同一に回転させることにより、回転円盤 2 上に設けられたピン 2a, 2bの相対的な位置関係を、 2つの回転円盤 2の間で変化させることができ、各回転円盤 2同士のピン 2a, 2bの相対的な位置関係をプレーヤに予測させ難くすることができる。

[0123] また、回転駆動装置 5には、回転速度を検知する回転速度センサ 5aを有し、回転速度センサ 5aにより検知された回転速度が所定の速度以下となった場合、回転円盤 2が正常回転して、な、と判定されて、回転円盤 2を逆方向に回転させるように制御される。これにより、例えば、ゲーム盤面 3bと回転円盤 2の間や回転円盤 2同士の間にメダル Mが挟み込まれ、回転円盤 2の回転が停止等した場合であっても、速やかに回転円盤 2の停止等を検知して回転円盤 2を逆方向に回転させることにより、挟み込まれたメダル Mを円滑に除去して正常回転に復帰させることができる。

[0124] また、回転円盤 2の滑落下流側に所定間隔の隙間を空けて配置された複数の入賞口 4aを有するチヤッカ一部 4を備え、入賞口 4aに向けて滑落したメダル力滑落姿勢又は滑落方向によってその隙間に落下するように構成したため、入賞口 4aを備えるチヤッカ一部 4にメダル Mを到達させて入賞のチャンスが得られる状況と、隙間からメダル Mが落下して外れとなる状況とを作り出すことができ、プレーヤに刺激的なゲ一ム感を与えることができる。

[0125] チヤッカ一部 4は、左右方向に複数配置された入賞口 4aを有し、回転駆動装置 5は、所与のタイミングで回転円盤 2の回転方向及び回転速度を可変することにより、各入賞口 4aの入賞頻度の偏差を変化させることができる。この構成によれば、例えば、チヤッカ一部 4に配置された複数の入賞口 4a毎にイベントを設定し、回転円盤 2の回転方向及び回転速度を可変させることにより、入賞口 4a毎に設定されたイベントを選択的に発生させることができる。これにより、例えば、いわゆる確変中の状態を作り出すといったプレーヤに対するメダル Mの払出率を調整することができる。

[0126] チヤッカ一部 4は、 2つの回転円盤 2の中央下流側に配置された入賞口に特別ィべントを設定した特別入賞口を設け、 2つの回転円盤 2の間を滑落したメダルを特別入賞口へ案内し、他の滑落方向からの特別入賞口への入賞を阻害する特別入賞ガイド部材 4hを備える構成としている。この構成によれば、 2つの回転円盤 2が、特別入賞口の方向に回転している場合、すなわち、内側方向に回転している場合、特別入賞口への入賞頻度を高めることができる。これにより、特別な状況のみに、回転円盤 2の回転方向を変更させて、特別入賞口への入賞頻度を高めさせることにより、プレーャは多数のメダルを獲得できる期待感を抱くことができ、より多くのメダル Mの投入を促すことができる。

[0127] チヤッカ一部 4に設けられた入賞口 4aは滑落下流側が凸状の略半円形状をした開口部であるため、入賞口 4aの滑落上流側の開口縁で落下姿勢を直立姿勢に転換させて入賞口 4aへ入り易くさせることができ、入賞口 4aへの入賞頻度を高めることができる。これにより、プレーヤは、適度にイベントの発生や、ボーナスメダル Mの払出を楽しむことができ、ゲームに面白みを持たせることができる。

[0128] 入賞口 4aの滑落方向の開口径 rは、メダル Mの半径以上且つメダル Mの直径未満の長さであり、チヤッカ一部 4は、入賞口 4aから落下したメダルを通過センサ 1012で検知することでメダル Mの入賞を検知する。この構成によれば、滑落途中のメダル M の落下姿勢を、通過センサ 4c, 4dの光軸に対してメダル Mの平面が交差するように変えることができ、チヤッカ一部 4内に形成された通過センサ 4c, 4dで確実にメダル Mの通過を検知することができ、メダル Mの通過検知率の精度を向上させることができる。

[0129] 最先端位置のプッシャープレート 8の端部位置上方、且つ、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bの下流端部下方に、板面が滑落方向と交差するように配置され、チヤッカー部 4の傾斜面部 4bから落下したメダルを跳ね返して前記プッシャープレート上に落下させる傾斜板 6を備える構成としたため、チヤッカ一部 4から落下したメダル Mは、傾斜板 6に衝突しはじき返されて進行方向が転換され、プッシャープレート 8の上面に落下させることができる。

[0130] この結果、プッシャープレート 8上に落下したメダル Mは、プッシャープレート 8の前後方向の往復動により前方にいる他のメダルを押し出して、プッシャープレート 8が後退することにより露出したゲームフィールド 12上に他のメダル Mを落下させる。更に、ゲームフィールド 12上に落下したメダル Mは、プッシャープレート 8が前進する際に、その前面部 8aに当接することにより前方に押し出され、メダル Mの前方にいる他のメダル Mを玉突き状態で押し出して、入賞メダルダクト 13にメダル Mを入賞させることができる。 [0131] 6.変形例

上述した実施の形態では、回転円盤 2を 2つ有する場合を例として説明したが、回転円盤 2の個数は上述した例に限らず任意である。例えば、図 16に示すように、回転盤 2cを 1つ有する構成であっても良いし、 3つ以上有する構成であっても良い。 3 つ以上の場合には、回転盤の回転方向及び回転速度を非同一とすることが好ましい。また、回転円盤 2の形状を円形状として説明を行ったが、回転円盤 2の形状は円形状に限らず、図 16に示すように、 6角形等の多角形であっても良い。また、チヤッカー部 4に設けられる入賞口 4aの個数も上述した例に限定されず、図 16に示すように、 3 つ或いはそれ以外の個数であっても良、。

[0132] また、上述した実施の形態では、ゲーム盤面 3bと回転円盤 2の上面は、略面一となるように構成され、ゲーム盤面 3bと、回転円盤 2の上面と、チヤッカ一部 4の傾斜面部 4bとが略一直線上に連続してメダル Mの滑落面を形成する場合を例として説明した力必ずしも一直線上に連続して形成されなくても良ぐゲーム盤面 3bから回転円盤 2や回転円盤 2からチヤッカ一部 4にメダルが滑落移動するときに、メダルが飛び跳ねたり挙動が不安定にならな、位置関係にあれば良！、。

[0133] 更に、ゲーム空間 20にメダル Mを投入することにより、ゲームを行わせる場合を例として説明した力遊戯体はメダル Mに限らず、コインや 50円玉、 100円玉といった硬貨、或いは球体等であっても良い。さらに、回転円盤 2に植設されたピン 2aは、円柱形状である場合を例として説明したが、ピン 2aの形状はこれに限らず、例えば、円錐形状、角柱形状、角錐形状等であっても良い。その他、本実施の形態は、上記したものに限らず適宜変更可能であることは勿論である。

[0134] 7.回転円盤 2の構成

次に、回転円盤 2について詳細に説明する。

図 17Aは、回転円盤 2の上面図であり、図 17Bは、図 17Aの III III断面図である。図 17Aに示すように、回転円盤 2はその上面に、略半円球状の突起部 24が多数設けられた突起面を有し、突起部 24は略全面に亘つて密集して配設されている。また、回転円盤 2の上面には、外周に沿って等間隔に 10本の障害部 60が配設され、この障害部 60は、ピン 61と、ピン 61に着脱可能に装着されるゴム部材 62とから形成される。 10本の障害部 60の内側には金属製の 4本のピン 26が略正方形状を成すように配設されている。この障害部 60,ピン 26は、回転円盤 2上を滑落するメダル Mに当接して、メダル Mの進路を変化させる作用をする。

[0135] 続いて、図 17Bに示すように、回転円盤 2は、突起面を有する透明な円形板状のァクリル板 2Aと、金属製の円形状の回転基盤 2Bとを有し、回転基盤 2Bの上面に突起面が上面となるようにアクリル板 2Aが重ね合わせて形成されてヽる。このアクリル板 2 Aは、回転基盤 2Bより一回り大きい円形状であり、回転基盤 2Bの上面全部を覆う位置に着脱可能に配設されて、る。

[0136] 回転基盤 2Bの上面には、ピン 61と、ピン 26とが植設され、アクリル板 2Aには、ピン 61と、ピン 26とを貫通させるための貫通孔 28, 29が形成されている。この回転基盤 2 Bに植設されるピン 61,ピン 26を、アクリル板 2Aの貫通孔 28, 29に貫通することで、回転基盤 2B上にアクリル板 2Aを位置決めして配置すると共に、アクリル板 2Aが回転基盤 2Bの上面で左右方向へ位置ずれするのを防止する。

[0137] また、障害部 60は、アクリル板 2Aの上力もピン 61にゴム部材 62を装着して形成される。つまり、このゴム部材 62の底面をアクリル板 2Aに当接するようにゴム部材 62をピン 61に装着することにより、 10個のゴム部材 62で回転基盤 2B上にアクリル板 2A を押圧させて固定支持している。

[0138] 次に、各部材について説明する。図 18Aは、回転基盤 2Bの上面図であり、図 18B は、図 18Aの IV— IV断面図である。図 18Aに示すように、回転基盤 4Bの上面には、外周に沿って等間隔に 10本のピン 61が植設され、ピン 61の内側には 4本のピン 26 が略正方形状を成すように植設されて、る。

[0139] また、図 18Bに示すように、ピン 61,ピン 26は、回転基盤 2Bに対して垂直方向上向きに植設され、その高さは少なくともアクリル板 2Aの厚み以上となるように形成されている。すなわち、アクリル板 2Aの貫通孔 28, 29力らピン 61,ピン 26を突出させて、アクリル板 2A上を滑落するメダル Mに当接し得るように形成されている。また、ピン 61の頭部には凹形状の係止部 61aが形成され、ゴム部材 62のずれや抜けを防止する作用をする。回転基盤 2Bの裏面中央には、図示しない回転駆動装置の駆動軸に接続するための接続部 23が回転円盤 2Bに対して垂直方向下向きに突出して形成されている。これにより、回転駆動装置の回転駆動力が接続部 23を介して伝達され、回転基盤 2Bが回転駆動される。

[0140] 次に、図 19A及び図 19Bを参照してアクリル板 2Aについて説明する。図 19Aは、アクリル板 2Aの上面図であり、図 19Bは、図 19Aの V—V断面図である。図 19Aに示すように、アクリル板 2Aの上面には、略全面に略半円球状の突起部 24が高密度に多数設けられている。すなわち、アクリル板 2Aは、突起部 24の各頂点でメダル Mと接することとなり、メダル Mは各突起部 24の頂点を結んでなる頂点面を滑落することになる。このため、アクリル板 2Aの盤面とメダル Mの表面との間に隙間が生じ、メダル Mがアクリル板 2Aに密着するのを防止することができる。

[0141] また、アクリル板 2Aは、突起部 24の各頂点でメダル Mと接するため、アクリル板 2A の摩擦係数が小さくなり（すなわち、アクリル板 2Aがメダル Mに及ぼす垂直抗力が小さくなり）、メダル Mは円滑にアクリル板 2A上を滑落する。さらに、各頂点を作用点としてメダル Mに回転円盤 2の回転の作用力が及ぼされるため、メダル Mは適度に回転力の影響を受けて回転円盤 2上をランダムに進路変更しながら滑落する。さらに、突起部 24を略半円球状に形成することにより、突起部 24とメダル Mとは球面で接することとなり、メダル Mの側縁に突起部 24が引っ掛力ることがなぐメダル Mの進行を妨害することがない。

[0142] アクリル板 2Aには、その外周に沿って略等間隔にピン 61を貫通させるための貫通孔 28が、ピン 61の径よりわずかに大きく形成されている。また、貫通孔 28の周囲にはリング状の凹部 27が形成され、この凹部 27の外周径はゴム部材 62の外周径よりわずかに大きく形成されている。さらに、この凹部 27の底面（凹面）は、ゴム部材 62の底面を密着して当接させるため平滑な面に形成されている。これにより、ゴム部材 62 のアクリル板 2Aに対する押圧力が凹面に略均一に係り、アクリル板 2Aを回転基盤 2 B上に安定して固定させることができる。また、貫通孔 28の内側には、ピン 26を貫通させるための貫通孔 29が、ピン 26の径よりわずかに大きく形成されている。

[0143] 図 19Bに示すように、突起部 24は、アクリル板 2Aの垂直方向に凸形状となる略半円球状で形成され、その各頂点を結んでなる頂点面は、アクリル板 2Aに平行な面となる。また、凹部 27は、アクリル板 2Aに対して垂直な外周壁と、アクリル板 2Aに対して平行な平滑面底部とから形成され、凹部 27の中央にはアクリル板 2Aに対して垂直な貫通孔 27が設けられている。さらに、貫通孔 28より中心よりに、アクリル板 2Aに垂直な貫通孔 29が 4つ、周方向に沿って等間隔に設けられている。

[0144] 図 20は、図 17Bに示す一点鎖線で囲まれた部分 Xの拡大図である。図 20に示すように、ゴム部材 62は略円筒形状に形成され、その頭部はわずかに先細り形状に形成されている。ゴム部材 62の嵌合孔は、ピン 61の径と略同一かわずかに小さく形成され、ピン 61の係止部 61aに相当する位置の内周には、凸形状の被係止部 62aが形成されている。つまり、ピン 61にゴム部材 62を装着させると、ピン 61の頭部に形成された被係止部 61aとゴム部材 62の嵌合孔に形成された被係止部 62aとが係り合い、ゴム部材 62のずれや抜けを防止する。

[0145] ゴム部材 62の底面は、アクリル板 2Aの凹面に当接され、ゴム部材 62の一部は凹部 27に収容されている。つまり、ゴム部材 62は、その底面をアクリル板 2Aの凹面に当接させること〖こより、当接面を介してアクリル板 2Aを均一に押圧し、アクリル板 2A を回転基盤 2に固定支持する。

[0146] また、ゴム部材 62の一部を凹部 27に収容させることで、図 20に示すように、アタリル板 2Aの各突起部 24の頂点を結んでなる頂点面を滑落してきたメダル Mをゴム部材 62の側面下端ではなく側面下端の上方に衝突させることができる。これにより、例えば、ゴム部材 62が上部に位置ずれし、ゴム部材 62の底面と凹部 27の底面との間に隙間が生じても、メダル Mがアクリル板 2Aとゴム部材 62との間に挟まれるといった事態を防ぐことができる。

8.回転円盤 2による作用 '効果

[0147] 以上のように、本実施の形態の回転円盤 2は、その上面に多数の突起部 24を設け、各突起部 24の頂点を結んでなる頂点面をメダル Mが滑落することで、回転円盤 2とメダル Mとが点で接するため、回転円盤 2にメダル Mが密着せず、回転円盤 2にメダル Mが張り付ついてメダルが滑落途中で停止するのを防ぐことができる。また、回転円盤 2とメダル Mとの間の摩擦係数が大幅に減少するため、回転円盤 2上を円滑に滑落させることができる。さらに、回転円盤 2の回転の力が、適度にメダル Mに作用して、メダル Mの進路変化をランダムにすることができる。 [0148] この結果、傾斜した回転円盤 2上をメダル Mが滑落する場合、メダル Mが滑落途中で停止したり、回転円盤 2上力なかなか落下できないという事態を防いで、メダル M の多様な進路変化を実現することができる。これにより、緩やかに傾斜した盤面にてメダル Mの滑落面を形成することができ、メダルゲーム装置 1の筐体を高さ方向に小型ィ匕することができる。

[0149] また、突起部 24の形状を略半円球状に形成することにより、メダル Mと各突起部 24 とは球面で接することとなり、メダル Mの側縁にこれらの頂点が引っ掛力ることがなぐ円滑に回転円盤 2上を滑落することができる。また、突起部 24に角等がないため、メダル Mがゲーム盤面 3bから回転円盤 2に円滑に乗り移ることができる。

[0150] また、回転円盤 2は、回転基盤 2Bと、片面に突起部 24が設けられたアクリル板 2A とを有し、アクリル板 2Aは突起部 24が設けられた面が上面となるように、回転基盤 2 B上に着脱可能に配置される。これにより、回転基盤 2Bカゝらアクリル板 2Aを容易に取り外すことができ、メンテナンスの際の手間を省くことができる。また、アクリル板 2A の表面に設けられた突起部 24が磨耗した場合に、アクリル板 2Aのみを交換することで対応できるため、維持コストを削減することができる。

[0151] また、回転基盤 2B上には、複数のピン 61と、ピン 26とが植設され、アクリル板 2Aには、ピン 61と，ピン 26とを貫通させるための複数の貫通孔 28, 29が形成される。そして、アクリル板 2Aは、ピン 61,ピン 26を貫通孔 28, 29〖こ貫通させることで、回転基盤 2B上の適切な位置に位置決めして配置される。また、ピン 61,ピン 26が貫通孔 2 8, 29で係止されることにより、回転基盤 2Bの上面でアクリル板 2Aが左右方向に位置ずれすることを防止する。

[0152] また、ピン 61,ピン 26は、アクリル板 2Aに突出するように形成され、ピン 61には、ゴム部材 62が着脱可能に装着されることにより、障害部 60を形成している。これにより、障害部 60,ピン 26は、アクリル板 2Aの各突起部 24の頂点を結んでなる頂点面を滑落するメダル Mに当接し、回転円盤 2の回転駆動に応じて、メダル Mの進路をランダムに変化させることができる。

[0153] アクリル板 2Aの貫通孔 28の周囲には凹部 27が形成されており、ゴム部材 62の底面は、アクリル板 2Aの凹面に当接して装着されている。これにより、ゴム部材 62は、その当接面を介してアクリル板 2Aを均一に押圧し、アクリル板 2Aを回転基盤 2に安定して固定することができる。

[0154] また、ゴム部材 62の一部を凹部 27に収容させることで、アクリル板 2Aの各突起部 2 4の頂点を結んでなる頂点面を滑落してきたメダル Mはゴム部材 62の側面下端よりも上方の位置に衝突する。これにより、例えば、ゴム部材 62が上方に位置ずれし、ゴム部材 62の底面と凹部 27の底面との間に隙間が生じても、メダル Mがアクリル板 2Aとゴム部材 62との間に挟まれるといった事態を防止することができる。

[0155] ゴム部材 62の嵌合孔の内周には凸形状の被係止部 62aが設けられ、ピン 61の頭部〖こは、凹形状の係止部 61aが設けられているため、ピン 61にゴム部材 62を嵌合させたときに、係止部 6 laと被係止部 62aが係り合い、ゴム部材 62を確実に固定することがでさる。

[0156] また、ピン 61にゴム部材 62を装着して障害部 60を形成することにより、アクリル板 2 Aの頂点面を滑落するメダル Mが障害部 60に当接した場合に、メダル Mの動きを緩衝することができ、メダル Mの飛び跳ねや乱動等の挙動を緩和することができる。

[0157] 9.回転円盤 2に関する変形例

なお、本発明の適用は、上記実施の形態に限定されることなぐ本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態においては、透明なァクリル板 2Aを用いる場合について説明したが、アクリル板に限定されず、合成樹脂板、金属板等であっても良い。また、突起部 24の形状は、摩擦係数を一定のレベルに抑えることができるのであれば半円球形状に限らない。例えば、図 21に示すような三角錘形状であっても良い。或いは、その他の直方体形状や円錐形状、角錐形状、半円柱形状、角柱形状等であっても良い。

[0158] また、回転円盤 2は、アクリル板 2Aと回転基盤 2Bとにより構成される場合について説明したがこの構成に限定されない。例えば、図 22に示すように、回転基盤 2Cに、ピン 63,ピン 26cが植設されるとともに、突起部 24cが回転基盤 2Cに突設される構成であってもよい。この場合、回転基盤 2C上には凹部 27cが形成され、ゴム部材 64は、凹部 27c底面に当接してピン 63に装着される。この構成によれば、回転円盤の構成点数を減らすことができる。 [0159] さらに、上述した実施の形態では、回転基盤 2Bにピン 61が植設され、このピン 61 にゴム部材 62を装着して障害部 60を形成する場合について説明したがこの構成に限定されない。例えば、図 23に示すように、ゴム部材 65の底部に円柱と円錐とが組み合わされた凸形状の被係止部 66を形成し、回転基盤 2Eに被係止部 66と嵌合する凹形状の係止部 67を形成し、アクリル板 2Dにゴム部材 65の外周径と略同一径の貫通孔 28bを形成する。そして、アクリル板 2Dの貫通孔 28bにゴム部材 65を貫通させると共に、ゴム部材 65の被係止部 66と、回転基盤 2Eの係止部 67とを嵌合させることにより、アクリル板 2D及びゴム部材 65を回転基盤 2Eに固定することができる。この構成によれば、アクリル板 2Dとゴム部材 65との間に隙間が生じないため、アクリル板 2D上を滑落するメダル Mがアクリル板 2Dと、ゴム部材 65との間に挟み込まれるのを防止することができる。

[0160] さらに、上述した実施の形態では、回転円盤 2に突起部 24が設けられる場合について説明したが、回転円盤に限定されず、多角形の回転盤に突起部 24が設けられる場合であってもよい。或いは、駆動態様は回転に限定されず、上下、左右に往復スライド等する盤面に突起部が設けられる構成であっても良い。

符号の説明

[0161] 100 サーバ装置

メダルゲーム装置（ステーション)

10

10A 基台

10B 遊戯部

20 ゲーム空間

2 回転円盤

2A アクリル板

2B

24 突起部

26, 61 ピン

60 62 ゴム部材

26 ピン

27 凹部

28, 29 貫通孔

a, 3b ゲーム盤面

チヤッカ一部

回転駆動装置

傾斜板

a 当接部

b, 7d 傾斜壁面

c 垂直壁面

プッシャープレートプッシャープレート駆動装置2 ゲームフィールド

3 入賞メダルダクト

4 メダルシユータ

6 表示部

8 フリッパー

9 放出口

操作部

2 メダル貯留部

4 払出口

6 メダル投入口

ゲームシステム

Claims

請求の範囲

[1] 盤面上をメダルが自重により滑落する傾斜した盤面と、

この回転盤を回転駆動させる制御を行う駆動制御手段と、

を備え、滑落途中のメダルの滑落方向を前記回転盤によって変化させることを特徴とするメダルゲーム装置。

[2] 前記回転盤の上面に複数のピンが植設されていることを特徴とする請求の範囲第 1 項に記載のメダルゲーム装置。

[3] 前記回転盤が少なくとも 2つ左右方向に近接配置されたことを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項に記載のメダルゲーム装置。

[4] 前記駆動制御手段は前記各回転盤を非同一方向に回転させるように制御することを特徴とする請求の範囲第 3項に記載のメダルゲーム装置。

[5] 前記駆動制御手段は前記各回転盤の回転速度を非同一に回転させるように制御することを特徴とする請求の範囲第 3項又は第 4項に記載のメダルゲーム装置。

[6] 前記駆動制御手段は、所与のタイミングで前記回転盤の回転方向及び Z又は回転速度を可変させるように制御する、

ことを特徴とする請求の範囲第 3項〜第 5項の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。

[7] 前記回転盤の回転有無又は回転速度を検知する検知手段を更に備え、

前記駆動制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき正常回転して!/、な、と判定した場合に前記回転盤を逆方向に回転させるように制御する、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 6項の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。

[8] 前記回転盤の滑落下流側に所定間隔の隙間を空けて配置された入賞口を有する入賞装置を備え、

前記入賞口に向けて滑落したメダルが、滑落姿勢又は滑落方向によって前記隙間に落下することを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 7項の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。

[9] 前記回転盤が左右方向に 2つ並べて配置され、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 7項の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。

[10] 前記入賞口は滑落下流側が凸状の略半円形状をした開口部であることを特徴とする請求の範囲第 8項又は第 9項に記載のメダルゲーム装置。

[11] 前記入賞口の滑落方向の開口径は、メダル半径以上且つメダル直径未満の長さであり、

前記入賞装置は、前記入賞口から落下したメダルをセンサで検知することで入賞を検知する、

ことを特徴とする請求の範囲第 10項に記載のメダルゲーム装置。

[12] 前記メダルの滑落面の下流方向に、傾斜方向と交差するように前記滑落面から離間配置され、滑落したメダルを跳ね返して前記プッシャープレート上に落下させる傾斜板を備えることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 11項の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。

[13] メダルが自重により滑落する滑落面の一部を形成する傾斜した可動盤を備え、前記可動盤の上面には多数の突起が設けられており、各突起の頂点を結んでなる頂点面をメダルが滑落することを特徴とするメダルゲーム装置。

[14] 前記突起は、略半円球状に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 13項に記載のメダルゲーム装置。

[15] 前記可動盤は、可動基盤と、少なくとも片面に前記突起が設けられた突起面である前記可動基盤に着脱可能な板状体とを有し、前記突起面が上面となるように前記板状体が前記可動基盤上に設置されることを特徴とする請求の範囲第 13項又は第 14 項に記載のメダルゲーム装置。

[16] 前記可動基盤の上面には複数のピンが植設され、前記板状体には前記複数のピンを貫通するための複数の貫通孔が設けられ、前記板状体は前記貫通孔に前記ピンを貫通することで前記可動基盤上に位置決めして設置され、

ことを特徴とする請求の範囲第 15項に記載のメダルゲーム装置。

[17] 前記可動基盤の上面には複数のピンが植設され、

[18] 前記板状体の前記突起面における前記貫通孔の周囲には凹部が形成されており前記ゴム部材は前記凹部の凹面に当接して装着される、

ことを特徴とする請求の範囲第 17項に記載のメダルゲーム装置。

[19] 前記ゴム部材及び前記ピンの突出部分の一方に係止部が、他方に被係止部が設けられ、係止部と被係止部とが係り合うことで、前記ゴム部材が前記ピンに位置固定されることを特徴とする請求の範囲第 18項に記載のメダルゲーム装置。

[20] 前記可動盤上に、前記頂点面を滑落するメダルに緩衝する複数のゴム部材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 13項に記載のメダルゲーム装置。