JP2005319166A - 弾球遊技機の遊技部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の設置角度により始動入賞口への入賞率が変化することがなく、出球率の調整が容易な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 本発明は、遊技盤1の前面側の遊技領域3に設けられる弾球遊技機の遊技部品8であって、遊技盤1の前面側に沿うように正逆回転可能に設けられた球経路振り分け手段25と、球経路振り分け手段25に遊技球27を誘導可能に設けられた球誘導手段28とを備えており、球経路振り分け手段25は、正逆いずれか一方向に回転している時には、球誘導手段28により誘導された遊技球27を遊技領域3に設けられた特定の入賞口10に入賞し易い特定経路に振り分け、他方向に回転している時には、球誘導手段に28より誘導された遊技球27を前記特定経路より前記特定の入賞口10に入賞し難い一般経路に振り分け可能なように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機の遊技部品に関し、特に、回転することにより遊技球の経路を振り分け可能な手段を備えた弾球遊技機の遊技部品に関する。
従来、図柄表示装置を備えたパチンコ遊技機が広く親しまれている。この種の図柄表示装置付きパチンコ遊技機では、遊技盤前面の遊技領域に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することを契機として、図柄表示装置において所要の図柄変動表示がなされ、その図柄の停止態様に応じて遊技者に有利な遊技状態が付与されるようになっている。このように、図柄表示装置付きのパチンコ遊技機では、始動入賞口への遊技球の入賞を契機とした図柄表示装置における図柄変動態様又は図柄停止態様が遊技の主たる興趣となっているため、近年では、図柄表示装置の大型化が進んでいる。
しかしながら、図柄表示装置が大型化すると、遊技領域の大部分が図柄表示装置及びその周囲に配置された遊技部品により占有され、始動入賞口への遊技球の入賞ルートが制限されてしまうため、遊技球の転動を楽しむというパチンコ遊技機本来の遊技性を喪失させるおそれがあった。
そのため、遊技部品に、遊技球が通過可能な球流路とその球流路を通過した遊技球が転動可能なステージ部とを設け、球流路からステージ部を通って始動入賞口へ入賞する遊技球の新たな入賞ルートを備えたパチンコ遊技機が提案されており、さらに最近では、遊技球を高い確率で始動入賞口に入賞させる特定経路をステージ部に形成させたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001−70537号公報 特許第3231980号公報
しかしながら、このようにステージ部に特定経路を形成させたパチンコ遊技機では、遊技機の前後方向への傾斜角度に応じて特定経路に案内される割合が変化してしまうといった問題があった。すなわち、パチンコ遊技機は、通常、4分5厘(約1度)の後傾角で遊技島に設置されるようになっており、その設置角度の調整は、人間の手作業で行われることが多いため、各遊技機毎に設置角度にばらつきが生じ、ステージ部の傾斜角度が遊技機毎に変化し、特定経路へ案内する割合が設計値から大きく外れるおそれがあった。そのため、出球率を調整することが難しく、例えば、設計値に対して特定経路へ案内する割合の高い遊技機では、遊技釘を調整したとしても始動入賞口への入賞率を下げることが難しく、遊技店に営業上の損害を与えるおそれがあるといった問題があった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、遊技機の設置角度により始動入賞口等、特定の入賞口への入賞率が変化することがなく、出球率の調整が容易な弾球遊技機の遊技部品を提供するものである。
本発明は、遊技盤1の前面側の遊技領域3に設けられる弾球遊技機の遊技部品8であって、遊技盤1の前面側に沿うように正逆回転可能に設けられた球経路振り分け手段25と、球経路振り分け手段25に遊技球27を誘導可能に設けられた球誘導手段28とを備えており、球経路振り分け手段25は、正逆いずれか一方向に回転している時には、球誘導手段28により誘導された遊技球27を遊技領域3に設けられた特定の入賞口10に入賞し易い特定経路に振り分け、他方向に回転している時には、球誘導手段に28より誘導された遊技球27を前記特定経路より前記特定の入賞口10に入賞し難い一般経路に振り分け可能なように構成されていることを特徴とする。
そして、好ましくは、球経路振り分け手段25には、第1球受容部74と、第1球受容部74と異なる周長を有する第2球受容部76とが交互に複数個ずつ設けられており、各第1球受容部74同士及び各第2球受容部76同士はそれぞれ同一形状を成しているのがよい。
また、球誘導手段28は、遊技球27が転動可能なステージ部84と、ステージ部84に誘導された遊技球27を左右の球経路振り分け手段25に振分け可能な左右振分け手段85とを備えていてもよい。
本発明によれば、球経路振り分け手段において遊技球が特定経路と一般経路に確実に振り分けられるため、弾球遊技機の設置角度により出球率がばらつくことがなく、出球率の調整が容易となる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合について説明する。
先ず、図1及び図2により、パチンコ遊技機の概略構成について説明する。ここで、図1はそのパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図を示し、図2はその遊技盤1の背面図を示している。
この遊技盤1の前面側には、ガイドレール2が環状に取付けられ、ガイドレール2の内側に遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その略中央部に図柄表示装置16の表示部4が配置されており、図柄表示装置の表示部4には、正面左側から左図柄5、中図柄6、右図柄7が表示されるようになっている。また、図柄表示装置の表示部4の周りには飾り体8が設けられ、飾り体8には、表示部4の各図柄5,6,7を視認可能なように矩形状の図柄表示領域透視部9が形成されている。さらに、飾り体8の下方の遊技領域3には、始動入賞口10及び大入賞口11が配置され、始動入賞口10には始動入賞検出器12が取付けられ、大入賞口11には特定領域(Vゾーン)と一般領域とが区画形成され、その特定領域及び一般領域にはそれぞれ特定領域通過検出器13、一般領域通過検出器17が取付けられている。また、飾り体8の後面には、各種中継基板14,15が設けられている。
次に、図3〜図12を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係る飾り体8について説明する。ここで、図3は飾り体8を示す分解斜視図、図4は図1のA−A矢視図、図5は図1のB−B矢視図、図6は飾り体8を示す正面図、図7は飾り体8の内部構造を示す正面図、図8は飾り体8の内部構造を示す背面図、図9(a)及び図9(b)は飾り体8の要部の動作を示す断面図、図10(a)及び図10(b)は飾り体8の要部の動作を示す断面図、図11は飾り体8の遊技制御装置の構成を示すブロック図、図12は飾り体8の回転駆動機構の動作を示すチャート図である。
本実施の形態に係る飾り体8は、周縁部に穿設された複数の取付孔21を介してネジ止め等の固定手段により遊技盤1に固定される前方ベース体22と、前方ベース体22の後方に設けられる後方ベース体23と、後方ベース体23に取り付けられる回転駆動機構24と、回転駆動機構24の動作により遊技盤1の前面側に沿うように左右両方向に正逆回転可能に設けられる球経路振り分け手段25と、回転駆動機構24の前面側に設けられる内カバー体26と、内カバー体26及び前方ベース体22の各上部を覆うように設けられる外カバー体19と、球経路振り分け手段25に遊技球27を誘導可能なように設けられる球誘導手段28と、回転駆動機構24の動作を所望に制御可能な遊技制御装置20の役物(遊技部品)制御手段29とを主体に構成されている。
前方ベース体22には、前後に扁平な円柱形状の球経路振り分け手段収容部30が開口されており、球経路振り分け手段収容部30の内周面には左右下部の同一位置に段差部32が形成され、段差部32より下方部分の内周面31は後方に向かって僅かに傾斜して形成されている。また、球経路振り分け手段収容部30の最下部には前方に僅かに傾斜する球排出溝33が形成されており、球排出溝33はこの場合の特定の入賞口である始動入賞口10の真上に位置するようになっている。さらに、球経路振り分け手段収容部30の前面側には全周に渡って拡幅部34が段差状に形成されている。
後方ベース体23には、略中央部に矩形の図柄表示装置貫設穴35が開口されており、図柄表示装置貫設穴35の上方には、中央にモータ取付ベース36が形成されている。また、後方ベース体23には、モータ取付ベース36の正面右側にセンサ取付ベース37が形成されていると共に、モータ取付ベース36の正面左側に予備センサ取付ベース38が形成されており、さらに、モータ取付ベース36の上方には、円弧状にスリット孔39が形成されている。
一方、後方ベース体23の図柄表示装置貫設穴35の下方には、両側にステージ部後端支持溝部40が対向するように形成されていると共にその各ステージ部後端支持溝部40の間に位置決め孔41が2個穿設されている。また、その位置決め孔41の下方には、左右振り分け手段係合突部42が形成されており、さらに、その左右振り分け手段係合突部42の下方には、円弧状の検出片嵌設孔43が形成されている。
また、後方ベース体23の周縁部には、上下に左右2個ずつ、ローラ体44,45が設けられており、そのうち、上側の2個のローラ体44はねじりバネ46により内方に付勢されている。そして、上下のローラ体44,45はいずれも、半円筒状の取付ベース47と、取付ベース47に固着される軸部48と、軸部48に枢着される第1ローラ49及び第2ローラ50とから構成されており、第1ローラ49と第2ローラ50とが嵌合することにより溝付ローラ51が形成されるようになっている。
回転駆動機構24は、モータ取付ベース36に固定される回転体駆動モータ55と、回転体駆動モータ55の回転軸に固着される駆動ギア56と、内周部が駆動ギア56に歯合すると共に外周部が上下4個のローラ体44,45により保持される環状ギア体57と、センサ取付ベース37に固定される第1フォトセンサ58及び第2フォトセンサ59の各回転体モータセンサと、環状ギア体57の後面に取り付けられる補強用リング60とを主体に構成されており、環状ギア体57と補強用リング60により回転体52が形成されるようになっている。
環状ギア体57は、中心角が120°の円弧状部材61を3個連結することにより環状に形成されており、各円弧状部材61の前面側には球経路振り分け手段嵌合溝62が円弧状に形成され、球経路振り分け手段嵌合溝62の両端部にそれぞれ球経路振り分け手段固定溝63が形成されている。そして、環状ギア体57には、その内周に沿って鍔状の第1センサ検出片64が環状に形成され、第1センサ検出片64には径方向に第1スリット孔65が1個形成されている。また、第1センサ検出片64の前面側には環状のギア部66が内側に向かって形成されており、ギア部66は駆動ギア56と歯合可能となっている。さらに、第1センサ検出片64の後面側には環状の第2センサ検出片67が後方に突設され、第2センサ検出片67の上部及び下部はそれぞれスリット孔39及び検出片嵌設孔43に嵌設しており、第2センサ検出片67には前後方向に所要数、例えば、12個の第2スリット孔68が形成されている。
第1フォトセンサ58は発光部69と受光部70との間を第1センサ検出片67が通過可能なように外方に向けてセンサ取付ベース37に固定されており、第2フォトセンサ59はその発光部と受光部との間を第2センサ検出片67が通過可能なように前方に向けてセンサ取付ベース37に固定されている。なお、本実施の形態においては、第1フォトセンサ58のみを使用する場合について主体に説明する。
球経路振り分け手段25には、前方ベース体22の球経路振り分け手段収容部30の内周面に沿って環状のベース部71が設けられており、ベース部71の後面側には球経路振り分け手段嵌合溝62及び球経路振り分け手段固定溝63に対応する位置にそれぞれ嵌合片部72及び突起部73が後方に突設されている。そして、嵌合片部72及び突起部73がそれぞれ球経路振り分け手段嵌合溝62及び球経路振り分け手段固定溝63に嵌合することにより、球経路振り分け手段25が環状ギア体57に固定されるようになっている。
また、ベース部71の前面側には、所要数(図示では12個)の第1球受容部74が間隙部75を介して前方に突設されていると共に、各間隙部75と球経路振り分け手段収容部30の内周面とにより第2球受容部76が形成され、第1球受容部74と第2球受容部76とが交互に形成されるようになっている。そして、各第1球受容部74同士はそれぞれ同一形状を成しており、第1球受容部74には、円弧状に湾曲すると共に前方に傾斜した球転動部77と、球転動部77の両端部から内方に延出する側壁78と、球転動部77の前端部から外方に延出する垂壁79とが形成され、垂壁79は前方ベース体22の拡幅部34に沿うように形成されている。一方、第2球受容部76は第1球受容部74と異なる周長を有しており、各第2球受容部76同士はそれぞれ同一形状を成している。
内カバー体26は、球経路振り分け手段25の内周に沿うように外周が円形を成し、上部には回転体駆動モータ55が遊貫可能な逃げ開口部81が形成されている。そして、内カバー体26はネジ止め等の固定手段により後方ベース体23に固定され、回転駆動機構24の回転体駆動モータ55を除く主要な構成部品の前面側を覆うようになっている。また、内カバー体26には、逃げ開口部81の下方に開口部80が形成されており、開口部80は、上部が図柄表示領域透視部9として機能し、下部が左右振り分け手段収容部82として機能するようになっている。
球誘導手段28は、図柄表示領域透視部9の左右側方の前方ベース体22の前面からその中央側斜め下方の内カバー体26の前面に渡って取り付けられた左右一対の球流路53,54と、図柄表示領域透視部9と左右振り分け手段収容部82との境界に沿って略水平姿勢で設けられたステージ部84と、ステージ部84の下方に設けられた左右振り分け手段85とから構成されている。
各球流路53,54は、上端に形成された球入口86と、球入口86から中央側に傾斜する第1流路87と、第1流路87より緩い勾配でステージ部84に向かって傾斜する第2流路88と、第2流路88の下端に形成された球出口89とを備えており、取付孔90を介してそれぞれ前方ベース体22及び内カバー体26にビス止め等の固定手段により固定されるようになっている。また、各球流路53,54の球出口89の下方にはそれぞれ、ステージ部前端支持溝91が形成されている。
ステージ部84は、略矩形平面を成しており、その後端部には、後方に突出する位置決め突起92が形成されていると共に両側角部に後端支持部93が段差状に形成されている。そして、位置決め突起92を位置決め孔41に嵌合し、後端支持部93をステージ部後端支持溝部40に挿入することにより、ステージ部84が略水平姿勢に保持されるようになっている。また、ステージ部84は、遊技球27が転動可能なように僅かに下方に湾曲しており、上面には、外側から第1転動面94、楕円形の第2転動面95、円形の中央転動面96がそれぞれ形成されており、中央転動面96には左右に同一径の球導入孔97,98が穿設されている。
一方、ステージ部84の前端部には、正面左側に第1転動面94から第2転動面95に渡って平面視三角形状の球案内突部99が突設されていると共に、正面右側に第1転動面94から第2転動面95に掛けて直線状の球案内路100が傾斜して形成されており、球案内突部99から球案内路の前面側には球落下防止壁101が立設されている。また、ステージ部84の前端部の両側角部には、前端支持部102が形成されており、前端支持部102は各球流路53,54のステージ部前端支持溝91に挿入可能となっている。
左右振り分け手段85は、左右振り分け手段係合突部42に嵌設した状態で左右振り分け手段収容部82に収容され、ネジ止め等の固定手段により後方ベース体23に固定されるようになっている。左右振り分け手段85の上面には、ステージ部84の球導入孔97,98に対応した位置に球入口部103,104が形成され、球入口部103,104から左右外方に向かってそれぞれ左側振り分け流路105、右側振り分け流路106が傾斜して形成され、左側振り分け流路105及び右側振り分け流路106の下端にそれぞれ球出口部107,108が形成されている。また、左右振り分け手段85の前端部の中央部109を除く部分には、左側カバー部110、右側カバー部111が垂下されており、左側カバー部110、右側カバー部111の下端は球経路振り分け手段25の内周に沿って湾曲形成されている。
役物(遊技部品)制御手段29は、図11に示すように、回転体モータセンサである第1フォトセンサ58の検出信号に基づき回転体駆動モータ55を制御可能な回転体駆動制御手段112を備えており、回転体駆動制御手段112は、さらに、回転体52の回転方向を正逆切り換え制御するための方向切換制御手段113を備えている。そして、回転体52は、役物(遊技部品)制御手段29により、左右両方向に同一速度で正逆回転制御されるようになっている。
次に、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作について説明する。
遊技者により弾球された遊技球27は、遊技領域3を落下する過程において球流路53又は54の球入口86に入球すると、第1流路87、第2流路88を通過し、球出口89からステージ部84に転がり出る。そして、正面左側の球流路53より右方向に向かって転がり出た遊技球27は、第1転動面94を通って球案内突部99に衝突し、後方に方向転換した後、第2転動面95及び中央転動面96を転動し、左右いずれか一方の球導入孔97,98に入球する。一方、正面右側の球流路54より左方向に向かって転がり出た遊技球27は、球案内路100を転動後、中央転動面96を転動し、左右いずれか一方の球導入孔97,98に入球する。
このようにして、遊技球27が、例えば、正面左側の球導入孔97に入球した場合、球入口部103から左側振り分け流路105を通過し、球出口部107から左側の球経路振り分け手段25に振り分けられ、第1球受容部74又は第2球受容部76に入球する。この時、中央転動面96が左右対称形状を成していると共に、球導入孔97,98が同一径を有しているため、遊技球27は左右に均等に振分けられる。
また、この間、球経路振り分け手段25は回転体52と共に、遊技制御装置20の役物(遊技部品)制御手段29によりその回転方向を制御されている。すなわち、回転体52が正面視時計回りで正回転している時に、第1フォトセンサ58の発光部69と受光部70の間を第1センサ検出片67の第1スリット孔65が通過すると、図12に示すように、第1フォトセンサ58から回転体駆動制御手段11に検出信号が送られ、回転体制御手段11の方向切換制御手段113は、回転体駆動モータ55を減速後、停止させる。そして、回転体駆動モータ55が停止して所定時間、例えばt秒間経過すると、方向切換制御手段113は、回転体駆動モータ55を今度は反時計回りに始動、回転させ、回転体52を所定速度で反時計回りに逆回転させる。この場合、回転体52が1回転し、第1フォトセンサ58が第1スリット孔65を検出する度に、回転体52の回転方向が正逆切り換えられるようになる。また、回転体駆動制御手段11は、回転体駆動モータ55が始動後、所定速度に達する迄に要する時間tより、回転体駆動モータ55が減速し、停止する迄に要する時間tが長くなるように、回転体駆動モータを制御しているため、回転体駆動モータ55の耐久性を向上させることができる。
そして、図9(a)において実線で示すように、球経路振り分け手段25が正面視反時計回り(左回り)で逆回転している時に遊技球27が第2受容部76に入球すると、段差部32より下方の内周面31は後方に向かって僅かに傾斜しているため、その遊技球27は、前方に落下することなく、球経路振り分け手段25と共に回転し、最下端において球排出溝33に落下した後、遊技領域3に排出される。その後、球排出溝33から排出された遊技球27は、球排出溝33が始動入賞口10の真上に位置しているため、極めて高い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、左側に振り分けられた遊技球27は、球経路振り分け手段25が逆回転している時に第2球受容部76に入球した場合、始動入賞口10に入賞し易い特定経路を通過する。
また、図9(b)において実線で示すように、球経路振り分け手段25が正面視時計回り(右回り)で正回転している時に遊技球27が第2受容部76に入球すると、その遊技球27は段差部32によりその動きを拘束され、段差部32と第1球受容部74の側壁78に挟まれ、前方の遊技領域3に押し出される。そして、遊技球27は、前記特定経路を通過した場合より低い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、遊技球27は、球経路振り分け手段25が正回転している時に第2球受容部76に入球した場合、特定経路より始動入賞口10に入賞し難い一般経路を通過する。
さらに、図10(a)及び(b)において実線で示すように、球経路振り分け手段25が逆回転している時に遊技球27が第1受容部74に入球すると、その遊技球27は、左側カバー部110により前方への落下を阻止されるため、球経路振り分け手段25と共に回転し、左側カバー部110のない最下端付近において前方に落下し、遊技領域3に排出される。この場合、遊技球27の落下位置は、始動入賞口10のほぼ真上に位置しているため、極めて高い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、左側に振り分けられた遊技球27は、球経路振り分け手段25が正回転している時に第1球受容部74に入球した場合、始動入賞口10に入賞し易い特定経路を通過する。
また、球経路振り分け手段25が正回転している時に遊技球27が第1受容部74に入球すると、その遊技球27は、左側カバー部110により前方への落下を阻止されるため、球経路振り分け手段25と共に回転し、左側カバー部110のない位置において前方に落下し、遊技領域3に排出される。この場合、遊技球27の落下位置は、始動入賞口10の左側上方になるため、前記特定経路を通過した場合より低い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、遊技球27は、球経路振り分け手段25が正回転している時に第1球受容部74に入球した場合、特定経路より始動入賞口10に入賞し難い一般経路を通過する。
一方、遊技球27が、例えば、正面右側の球導入孔98に入球した場合、球入口部104から右側振り分け流路106を通過し、球出口部108から右側の球経路振り分け手段25に振り分けられ、第1球受容部74又は第2球受容部76に入球する。
そして、図9(a)において二点鎖線で示すように、球経路振り分け手段25が正回転している時に遊技球27が第2受容部76に入球すると、段差部32より下方の内周面31は後方に向かって僅かに傾斜しているため、その遊技球27は、前方に落下することなく、球経路振り分け手段25と共に回転し、最下端において球排出溝33に落下した後、遊技領域3に排出される。その後、球排出溝33から排出された遊技球27は、球排出溝33が始動入賞口10の真上に位置しているため、極めて高い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、右側に振り分けられた遊技球27は、球経路振り分け手段25が正回転している時に第2球受容部76に入球した場合、始動入賞口10に入賞し易い特定経路を通過する。
また、図9(b)において二点鎖線で示すように、球経路振り分け手段25が逆回転している時に遊技球27が第2受容部76に入球すると、その遊技球27は段差部32によりその動きを拘束され、段差部32と第1球受容部74の側壁78に挟まれ、前方の遊技領域3に押し出される。そして、遊技球27は、前記特定経路を通過した場合より低い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、遊技球27は、球経路振り分け手段25が逆回転している時に第2球受容部76に入球した場合、特定経路より始動入賞口10に入賞し難い一般経路を通過する。
さらに、図10(a)及び(b)において二点鎖線で示すように、球経路振り分け手段25が正面視時計回り(右回り)で正回転している時に遊技球27が第1受容部74に入球すると、その遊技球27は、右側カバー部111により前方への落下を阻止されるため、球経路振り分け手段25と共に回転し、右側カバー部111のない最下端付近において前方に落下し、遊技領域3に排出される。この場合、遊技球27の落下位置は、始動入賞口10の真上に位置しているため、極めて高い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、左側に振り分けられた遊技球27は、球経路振り分け手段25が正回転している時に第1球受容部74に入球した場合、始動入賞口10に入賞し易い特定経路を通過する。
また、球経路振り分け手段25が逆回転している時に遊技球27が第1受容部74に入球すると、その遊技球27は、右側カバー部111により前方への落下を阻止されるため、球経路振り分け手段25と共に回転し、右側カバー部111のない位置において前方に落下し、遊技領域3に排出される。この場合、遊技球27の落下位置は、始動入賞口10の右側上方になるため、前記特定経路を通過した場合より低い確率で始動入賞口10に入賞する。このように、遊技球27は、球経路振り分け手段25が逆回転している時に第1球受容部74に入球した場合、特定経路より始動入賞口10に入賞し難い一般経路を通過する。
以上のように、ステージ部84に導かれた遊技球27は、ステージ部84に球案内突部99、球案内路100、及び球落下防止壁101が形成されているため、確実に中央転動面96に案内され、しかも、中央転動面96が左右対称形状を成し、球導入孔97,98が同一径を有しているため、遊技球27は左右の球経路振り分け手段25に均等に振分けられる。また、左側カバー部110、右側カバー部111が形成されており、段差部32より下方の内周面31が後方に向かって僅かに傾斜しているため、第1球受容部74、第2球受容部76に入球した遊技球27は、役物(遊技部品)制御手段29による回転体52の制御に従って、前記特定流路と前記一般流路のいずれかに確実に振分けられる。したがって、パチンコ遊技機の遊技島への設置角度がばらついたとしても、前記特定流路と前記一般流路への入球割合が変化することはなく、釘の調整がし易く、出球率の調整が容易となる。
また、弾球された遊技球27が、直接、ステージ部84に落下する場合もあるが、その場合でも、球流路53,54を通過した場合と同様に、前記特定流路及び前記一般流路に均等に振り分けられる。
このように、遊技球27が、球流路53,54を介して球誘導手段28から前記特定流路又は前記一般流路を通って、或いは、球流路53,54を通過することなく球誘導手段28から前記特定流路又は前記一般流路を通って始動入賞口10に入賞した場合、始動入賞検出器12が遊技球27の始動入賞口10への入賞を検出し、その検出信号が遊技制御装置20に送られる。そして、遊技制御装置20は、この検出信号に基づいて図柄始動信号を送信し、この図柄始動信号により、図柄表示装置16において図柄の変動表示が開始される。この時、遊技球27の始動入賞口10への入賞を始動入賞検出器12が検出する度に、図柄の変動・停止がそれぞれ1回ずつ行われるが、図柄の変動表示中に遊技球27の始動入賞口10への入賞を始動入賞検出器12が検出した場合、保留ランプ(図示せず)が点灯し、遊技者にそのことを報知する。そして、図柄変動表示中に始動入賞検出器12で検出された遊技球27の数は最大4個まで記憶され、その図柄の変動・停止動作が終り次第、保留ランプの数に相当する回数分の図柄の変動・停止が順次行われる。
上記したように、図柄表示装置16において図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後、遊技制御装置20は、例えば、左図柄5と右図柄7の図柄が揃うと判断した場合、遊技がリーチ状態にあることを報知し、遊技者に期待感を抱かせる。
その後、遊技制御装置20は、左図柄5、中図柄6、右図柄7のすべての図柄が揃うと判断した場合、遊技が大当り状態にあることを報知し、通常遊技から特別遊技(大当り遊技)に移行する。
このように特別遊技に突入すると、大入賞口11が開放され、その大入賞口11に遊技球27が入賞した場合には15球の賞球が遊技者に払い出される。大入賞口11は、開放してから30秒経過するか、又は10球の入賞があるかのいずれかの事象が発生した場合に一旦閉鎖するが、大入賞口11が開放している間に、特定領域(Vゾーン)への入賞があった場合には、大入賞口11は再度開放される。そして、大入賞口11は、最大16回連続して開放することが可能となっており、大入賞口11が16回開放し終えるか、或いは大入賞口11の開放中に前記特定領域(Vゾーン)への入賞を特定領域通過検出器13が検出しなかった場合には、特別遊技は終了する。
なお、上記第1の実施の形態では、第1センサ検出片64に第1スリット孔65を1個設けた場合について説明したが、第1スリット孔65を2個設けてもよい。この場合、図13に示すように、回転体制御手段11の方向切換制御手段113は、第1フォトセンサ58からの1番目の第1スリット孔65の検出信号により、回転体駆動モータ55を減速開始させ、2番目の第1スリット孔65の検出信号により、回転体駆動モータ55を停止させる。そして、回転体駆動モータ55が停止して所定時間、例えばt秒間経過すると、方向切換制御手段113は、回転体駆動モータ55を今度は反対方向に始動、回転させ、回転体52を所定速度で逆回転させる。この場合、方向切換制御手段113は、回転体52の回転方向を切り換えた直後の第1フォトセンサ58からの第1スリット孔65の検出信号を2回分、無視する。
これにより、第1スリット孔65が1個の場合と同様に、回転体52が1回転する度に、回転体52の回転方向を正逆反対に切り換えることができ、また、回転体駆動モータ55が始動後、所定速度に達する迄に要する時間tより、回転体駆動モータ55が減速し、停止する迄に要する時間tが長くなるように、回転体駆動モータ55を制御することができる。そして、この場合には、第1スリット孔65が2個設置されている分、回転体駆動モータ55の回転駆動モータ55の制御をより高精度に行うことができる。
また、上記第1の実施の形態においては、第2フォトセンサ59を使用していないが、この第2フォトセンサ59により第2センサ検出片67の第2スリット孔68を検出し、回転体52を制御することもできる。この場合、第2センサ検出片67には中心角30°ピッチで12個の第2スリット孔68が形成されているため、例えば、正回転時には6番目の第2スリット孔68(すなわち、180°回転後の第2スリット孔68)のみを検出し、逆回転時には12番目の第2スリット孔68(すなわち、360°回転後の第2スリット孔68)のみを検出する等、正回転の場合と逆回転の場合とで第2フォトセンサ59の第2スリット孔68の検出ピッチを変えることにより、単に、回転体52を交互に同一角度回転させるだけでなく、回転体52の多種多様な回転制御を行なうことができ、遊技球27の前記特定経路と前記一般経路への振り分け割合を所望な割合にいろいろと変化させることができる。
また、ステージ部84の中央転動面96の左側の球導入孔97の直径(例えば、14mm)を右側の球導入孔98の直径(例えば、12mm)より大きくすると共に、図14に示すように、遊技制御装置20の役物(遊技部品)制御手段29に条件達成判定手段114を設け、条件達成判定手段114が所定の条件を満たしていると判定した場合には、回転体52の正回転速度が逆回転速度より遅い遊技者にとって不利な通常状態から、回転体52の正回転速度が逆回転速度より速い遊技者にとって有利な特別状態へと移行するように構成してもよい。そして、このように、遊技者にとって不利な通常状態と、遊技者にとって有利な特別状態とを創出することにより、遊技者に新たな興趣を提供することができ、遊技性の向上を図ることができる。
より具体的には、図15(a)に示すように、条件達成判定手段114に特別図柄停止態様判定手段115を設け、図柄表示装置16の表示部4の図柄が予め設定された特定の図柄、例えば、「331」となった場合に、通常状態から特別状態に移行させたり、或いは、図15(b)に示すように、条件達成判定手段114に単位時間計時手段116、入賞口入賞数記憶手段117、及び入賞率演算手段118を設け、単位時間計時手段116により計時した単位時間当たりの始動入賞口10への入賞数を入賞口入賞数記憶手段117に記憶させると共に、その記憶した入賞数に基づき、入賞率演算手段118において入賞率を演算し、その入賞率が所定の割合より高い場合又は低い場合に、通常状態から特別状態に移行させたり、或いは、図15(c)に示すように、条件達成判定手段114に単位時間計時手段116、特別遊技回数記憶手段119、及び単位時間当たり特別遊技回数比較手段120を設け、単位時間計時手段116により計時した単位時間当たりの特別遊技回数を特別遊技回数記憶手段119に記憶させ、その記憶した特別遊技回数が所定の回数より高い又は低いと単位時間当たり特別遊技回数比較手段120が判定した場合に、通常状態から特別状態に移行させたり、或いは、図15(d)に示すように、条件達成判定手段114に単位時間計時手段116、確率変動回数記憶手段121、及び単位時間当たり確率変動回数比較手段122を設け、単位時間計時手段116により計時した単位時間当たりの特別遊技回数を確立変動回数記憶手段121に記憶させ、その記憶した確率変動回数が所定の回数より高い又は低いと単位時間当たり確率変動回数比較手段122が判定した場合に、通常状態から特別状態に移行させたりしてもよい。さらにまた、上記した各条件以外の他の条件下において、通常状態から特別状態に移行するように構成してもよい。
なお、この場合、遊技制御装置20には、図14に示すように、役物(遊技部品)制御手段29の他、図柄制御手段123、特別遊技判定実行手段124が設けられており、図柄制御手段123には、図柄変動記憶手段125及び停止図柄決定手段126が設けられ、特別遊技判定実行手段124には、特別領域通過判定手段127を備えた特別遊技移行判定手段128及び大入賞口開閉駆動制御手段129を備えた特別遊技実行手段130が設けられている。
また、この場合、左右の球導入孔97,98を同一径とすると共に、ステージ部84の傾斜に変化を付け、球導入孔97,98に対する遊技球27の導入率が左右で異なるように構成してもよい。
上記したように、本発明によれば、通常遊技状態時に所定条件の達成によって、確率変動や時短モード等の特定遊技状態と同じような特定状態を創出することができるため、遊技内容が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが可能となる。また、釘の調整をすることなく、特定の入賞口への入賞率の調整を行なうことが可能となり、作業の簡素化を図ることができる。
次に、図16及び図17を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る飾り体について説明する。なお、上記した第1の実施の形態に係る飾り体8と同様の構成については、説明の簡略化のため、図16及び図17中、図1〜図12と同一の符号を付し、その構成及び動作に関する詳細な説明は省略する。ここで、図16は本実施の形態における遊技盤を示す正面図、図17は遊技盤の主要部を示す正面図である。
先ず、図16により、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の概略構成について説明する。
この遊技盤1の遊技領域3には、図柄表示装置16の表示部4の周りに飾り体141が設けられており、この飾り体141の上方に始動入賞口10が配設されている。また、飾り体141の下方中央には、大入賞口11が配設されており、飾り体141と大入賞口11との間には、左右両側から大入賞口11に向かって傾斜するように、それぞれ所要数(図示では左右4個ずつ)の釘142が配設されている。
次に、図16及び図17を参照しつつ、飾り体141について説明する。
この飾り体141には、遊技盤1の前面側に沿って左右両方向に正逆回転可能に設けられた円形の回転体143が設けられており、回転体143に図柄表示領域透視部9が開口されている。図柄表示領域透視部9は、遊技者にとって有利な特別状態(図16に示す状態)において、正面視V型を成すように形成されており、図柄表示領域透視部9により回転体143には、上下に対向するように2種類のステージ部144,145が形成されるようになっている。
そのうち一方のステージ部144は、前記特別状態の時に遊技球27を受け容れ可能なように形成されており、その上面は左右外側から中央の球排出溝146に向かって傾斜して形成され、さらに、球排出溝146は前方に下傾して形成されている。また、他方のステージ部145は、遊技者にとって不利な通常状態(図17に示す状態)の時に遊技球27を受け容れ可能なように形成されており、その上面は中央から左右外側に向かって傾斜していると共に前方に傾斜して形成されている。
次に、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作について説明する。
遊技者により弾球された遊技球27が遊技領域3を落下する過程において始動入賞口10に入賞すると、図柄表示装置16において図柄の変動表示が開始されると共に、回転体143が回転する。そして、表示部4の左図柄5、中図柄6、右図柄7のすべての図柄が揃うと判断された場合、通常遊技から特別遊技(大当り遊技)に移行し、大入賞口11が開放されると共に、回転体143は遊技者にとって有利な特別状態(図16参照)又は遊技者にとって不利な通常状態(図17参照)のいずれかの状態で停止する。
そして、図16に示すように、回転体143が前記特別状態で停止した場合、ステージ部144に受け容れられた遊技球27は、ステージ部144の傾斜に従って中央の球排出溝146に誘導され、その球排出溝146から前方の遊技領域3に排出される。その後、球排出溝146から排出された遊技球27は、球排出溝146が大入賞口11の真上に位置しているため、極めて高い確率で大入賞口11に入賞する。このように、回転体143が前記特別状態で停止している時にステージ部144に受け容れられた遊技球27は、大入賞口11に入賞し易い特定経路を通過する。
一方、図17に示すように、回転体143が前記通常状態で停止した場合、ステージ部145に受け容れられた遊技球27は、ステージ部145の傾斜に従って左右外側から前方の遊技領域3に排出される。この場合、遊技球27は、その排出箇所が大入賞口11の真上から外れたところになるため、例えば、釘142に当たりながら、前記特定経路を通過した場合より低い確率で大入賞口11に入賞する。このように、回転体143が前記通常状態で停止している時にステージ部145に受け容れられた遊技球27は、特定経路より大入賞口11に入賞し難い一般経路を通過する。
このように、前記特定経路又は前記一般経路を通って、或いは、ステージ部144,145を通らずに直接、遊技球27が大入賞口11に入賞すると、15球の賞球が遊技者に払い出される。大入賞口11は、開放してから30秒経過するか、又は10球の入賞があるかのいずれかの事象が発生した場合に一旦閉鎖するが、大入賞口11が開放している間に、特定領域(Vゾーン)への入賞があった場合には、大入賞口11は再度開放される。そして、大入賞口11は、最大16回連続して開放することが可能となっており、大入賞口11が16回開放し終えるか、或いは大入賞口11の開放中に前記特定領域(Vゾーン)への入賞を特定領域通過検出器13が検出しなかった場合には、特別遊技は終了する。
上記したように、本発明の実施の形態に係る飾り体141によれば、遊技状態に応じて回転体143を回転させることにより2種類のステージ部144,145を入れ替え、大入賞口11への入賞率を変化させることができるため、遊技者に新しい興趣を与え、遊技性の向上を図ることができ、また、これにより、出球率の調整が可能となり、射倖性を抑止することができる。
なお、上記した第2の実施の形態では、回転体143に2種類のステージ部144,145を設けているが、3種類以上のステージ部を設けてもよく、ステージ部の種類が多いほど、遊技性の興趣を高めることができる。
また、ステージ部は、上記した形状や構造に限定されるものではなく、遊技球27を一旦貯留可能なように形成させ、遊技者の釦操作等によりステージ部を稼動させ、その貯留した遊技球27を遊技領域3に排出可能なように構成させる等、各種変更が可能である。
さらに、回転体143を回転させたり、停止させたりするタイミングは、上記したタイミングに限定されるものではなく、例えば、図柄表示装置9の表示部4の図柄が予め設定された特定の図柄になった時や、確率変動時や、小当り時に設定する等、各種変更が可能である。また、大当たりのラウンド(1〜16ラウンド)毎に何らかの契機(例えば、特定の入賞口への入賞のタイミング)によって抽選して通常状態や特別状態を創出してもよく、この場合、ラウンド毎に遊技者に選択ボタンを押させて抽選させるようにしてもよい。さらに、大当たり中、通常状態と特別状態間の切り換えが一定時間経過後に行なわれるようにしたり、或いは、通常状態か特別状態かを大当たりのラウンド毎に予め設定した切り替えテーブルを複数用意しておき、大当たり時に抽選することにより、若しくは、遊技者の抽選により、それらの複数のテーブルから1つのテーブルを選択するように構成してもよい。
さらにまた、図18に示すように、条件達成判定手段147を設け、条件達成判定手段147に単位時間計時手段148、発射球数計数手段149、賞球払出数計数手段150、出球率演算手段151、出球率比較判定手段152を設け、単位時間計時手段148により計時した単位時間当たりの発射球数及び賞球払出数をそれぞれ発射球数計数手段149及び賞球払出数計数手段150が計数し、その計数した発射球数及び賞球払出数に基づき、出球率演算手段151が出球率を演算し、その出球率が所定の割合より高いか又は低いかを出球率比較判定手段152が判定し、その判定結果に基づき、通常状態から特別状態、或いは特別状態から通常状態に移行させることもできる。そして、これにより、単位時間当たりの出球率や全体の出球率を調整することができ、射倖性を抑止することができる。
また、回転体143の回転方向は、必ずしも左右両方向である必要はなく、左右いずれか一方向であってもよい。
さらにまた、始動入賞口10をステージ部144,145の下方に配置し、回転体143の回転により、その始動入賞口10に対する遊技球27の入賞率に変化を与えるように構成してもよい。
なお、上記第1及び第2の実施の形態における大当たり時の賞球数、大入賞口11の開放時間、ラウンド継続回数は単なる例示であり、これらに限定する趣旨ではない。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合について説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明は、アレンジボール遊技機等、上記したパチンコ遊技機以外の弾球遊技機にも適用可能であることは言う迄もない。
本発明の第1の実施の形態における遊技盤を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態における遊技盤を示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体を示す分解斜視図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の内部構造を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の内部構造を示す背面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の動作を示す断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の作用を示す側面側断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の動作を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における遊技制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の回転駆動機構の動作を示すチャート図である。 本発明の第1の実施の形態に係る弾球遊技機の飾り体の別の例の動作を示すチャート図である。 本発明の第1の実施の形態における遊技制御装置の構成の別の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における遊技制御装置の構成の別の例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における遊技盤を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態における遊技盤の主要部を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態における条件達成判定手段の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
4 表示部
8 飾り体
10 始動入賞口
11 大入賞口
16 図柄表示装置
25 球経路振り分け手段
27 遊技球
28 球誘導手段
29 役物制御手段
74 第1球受容部
76 第2球受容部
84 ステージ部
85 左右振り分け手段
97 球導入孔
98 球導入孔
141 飾り体
143 回転体
144 ステージ部
145 ステージ部
146 球排出溝

Claims (3)

  1. 遊技盤の前面側の遊技領域に設けられる弾球遊技機の遊技部品であって、
    前記遊技盤の前面側に沿うように正逆回転可能に設けられた球経路振り分け手段と、
    該球経路振り分け手段に遊技球を誘導可能に設けられた球誘導手段と、
    を備えており、前記球経路振り分け手段は、正逆いずれか一方向に回転している時には、前記球誘導手段により誘導された遊技球を前記遊技領域に設けられた特定の入賞口に入賞し易い特定経路に振り分け、他方向に回転している時には、前記球誘導手段により誘導された遊技球を前記特定経路より前記特定の入賞口に入賞し難い一般経路に振り分け可能なように構成されていることを特徴とする弾球遊技機の遊技部品。
  2. 前記球経路振り分け手段には、第1球受容部と、該第1球受容部と異なる周長を有する第2球受容部とが交互に複数個ずつ設けられており、前記各第1球受容部同士及び前記各第2球受容部同士はそれぞれ同一形状を成している請求項1に記載の弾球遊技機の遊技部品。
  3. 前記球誘導手段は、遊技球が転動可能なステージ部と、該ステージ部に誘導された遊技球を左右の前記球経路振り分け手段に振分け可能な左右振分け手段とを備えている請求項1又は2に記載の弾球遊技機の遊技部品。
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