JP2003260209A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003260209A
JP2003260209A JP2002065884A JP2002065884A JP2003260209A JP 2003260209 A JP2003260209 A JP 2003260209A JP 2002065884 A JP2002065884 A JP 2002065884A JP 2002065884 A JP2002065884 A JP 2002065884A JP 2003260209 A JP2003260209 A JP 2003260209A
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JP2002065884A
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English (en)
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Shinji Mutsuka
真次 六鹿
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球が特定入賞口へ入賞するまでの態様に
変化を与えることで、遊技の興趣を高めることができる
遊技機を提供する。 【解決手段】 パチンコ機10の遊技盤面12にセンタ
ー役物装置20が設置される。センター役物装置20の
左側に左球入口21が設置され、センター役物装置20
の右側に右球入口22が設置される。左球入口21には
左羽根部材23が設置され、右球入口22には右羽根部
材24が設置される。センター役物装置20の入賞室3
0には回転振分体40が配設される。パチンコ球が左球
入口21に入球すると、回転振分体40の右回りの回転
によって落下口44に振り分けられ、回転振分体40の
左回りの回転によって排出口51に振り分けられる。パ
チンコ球が右球入口22に入球すると、回転振分体40
の右回りの回転によって落下口44もしくは排出口51
に振り分けられ、回転振分体40の左回りの回転によっ
て落下口44に振り分けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パチンコ
機等の遊技機(雀球機、アレンジボール機、スロットマ
シン等も含む)に関し、特に、遊技球が入賞すると遊技
者に特典が付与される特定入賞口を備えた遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、遊技機の一つである第2種パチ
ンコ機では、遊技盤面のほぼ中央位置に入賞装置として
のセンター役物装置が設けられている。このセンター役
物装置の両側部には、この装置の球入口を開閉する羽根
部材が設けられている。そして、このセンター役物装置
の下方位置に設けられた始動口にパチンコ球が入賞する
と、これら一対の羽根部材が短時間開放動作を行うよう
に構成されている。また、センター役物装置には、パチ
ンコ球が入賞すると遊技者に特典が付与される特定入賞
口(Vゾーン)と、入賞しても特典が付与されない普通
入賞口が設けられている。すなわち、羽根部材が開放し
たときにタイミングよくセンター役物装置内へ導入され
たパチンコ球が、更に、特定入賞口(Vゾーン)へ入賞
すると大当たりとなり、遊技者に特典(大当たり遊技)
が付与されることとなる。一方、特定入賞口へ入賞しな
かったパチンコ球は普通入賞口へ入り、所定数の賞球は
払い出されるが特典は付与されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のパチンコ機は、パチンコ球が羽根部材を介してセンタ
ー役物装置内に入り、特定入賞口(Vゾーン)へ入賞す
るまでの一連の動作が単調で変わり映えしないものであ
った。例えば、センター役物装置内にキャラクタ体を配
置し、このキャラクタ体の動き等を種々変化させても、
新鮮味がなく、遊技者の興味を今一歩増加させることが
できなかった。
【0004】そこで本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題とするところは、遊技球が特
定入賞口へ入賞するまでの態様に変化を与えることで、
遊技内容をより多彩なものとし、遊技の興趣を高めるこ
とができる遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載し
た通りの構成を備えている。なお、本願の発明は、遊技
球が入賞すると遊技者に特典が付与される特定入賞口を
有する遊技機において、遊技球が特定入賞口へ入賞する
までの態様に変化を与えることによって遊技内容をより
多彩なものとし、遊技の興趣を高めることができるよう
にした技術である。
【0006】請求項1に記載した遊技機は、特定入賞口
を有した役物装置を備えている。この特定入賞口に遊技
球が入賞した場合に、遊技者に特典(例えばパチンコ機
における大当たり遊技)が付与されるようになってい
る。また、役物装置は、複数の球入口を有しており、こ
れら球入口から入球した遊技球は、役物装置内部に構成
された球通過領域を通過して特定入賞口へ入賞すること
が可能となっている。ここで、特定入賞口へ入賞するこ
とが「可能」とあるのは、球通過領域を通過した遊技球
が、特定入賞口へ入賞することもあるし、特定入賞口へ
入賞しないこともあるということを意味している。
【0007】請求項1に記載の遊技機は、遊技球が入
球した球入口の配置位置、及び、遊技球が通過すると
きの球通過領域の内部状態、の少なくとも2つの要素に
よって、球入口から入球した遊技球の特定入賞口への入
賞難易度が異なるように構成されている。ここで、「前
記複数の球入口のうち遊技球が入球した球入口の配置位
置」とは、複数の球入口のうち、対象としている遊技球
が入球した球入口の配置位置のことを指している。例え
ば、役物装置の左右両側に2つの球入口が配置されてい
る場合には、左右いずれの球入口に遊技球が入球したの
か、という要素のことである。また、「遊技球が通過す
るときの球通過領域の内部状態」とあるのは、対象とし
ている遊技球が球入口から入球した時点における球通過
領域の内部状態のことを指している。遊技球が「通過す
るときの」としているのは、球通過領域の内部状態が経
時的に変化する要素であることを指している。球通過領
域の「内部状態」とは、球入口から入球した遊技球の進
行経路等に変化を生じさせ得る状態全般のことであり、
種々考えられる。例えば、球通過領域に配設された回転
振分体の回転方向、回転位置、回転速度等のことを「球
通過領域の内部状態」として考えることができる。ある
いは、球通過領域に遊技球を転動させる球転動部を設
け、この球転動部の傾斜角度等のことを「球通過領域の
内部状態」として考えることができる。この場合、回転
振分体を回転させたり、球転動部を動かして傾斜角を変
化させることにより、「球通過領域の内部状態」を経時
的に変化させることができる。また、「入賞難易度」と
は、球通過領域を通過する遊技球の特定入賞口への「入
賞のしやすさ」のことである。
【0008】そして、請求項1に記載の遊技機によれ
ば、上記した2つの要素によって、遊技者の抱く特典に
対する期待感を変化させることができる。例えば、ある
時点では、左側の球入口から入球した遊技球の方が、右
側の球入口から入球した遊技球よりも特定入賞口へ入賞
し易く構成することができる。また、別の時点では、反
対に、右側の球入口から入球した遊技球の方が、左側の
球入口から入球した遊技球よりも特定入賞口へ入賞し易
く構成することができる。つまり、遊技者は、どれか特
定の球入口を狙えば高い確率で入賞を期待できるという
ことがなくなり、経時的に変化する球通過領域の内部状
態を見ながら、いずれの球入口を狙えば高い確率で入賞
を期待できるのかを遊技中に判断するようになる。これ
により、遊技の単調化が防止され、より多彩な遊技内容
を実現することが可能となる。以上説明したように、請
求項1に記載の遊技機によれば、遊技球が特定入賞口へ
入賞し特典獲得に至るまでの遊技内容をより多彩なもの
とし、遊技の興趣を高めることができる。
【0009】請求項2に記載の遊技機には、球入口から
球通過領域に入球した遊技球を、特定入賞口へ入賞容易
な入賞易経路と、特定入賞口へ入賞困難な入賞難経路
と、に振り分ける回転振分体が配置されている。そし
て、この回転振分体の回転方向の変化によって、球通過
領域の「内部状態」が変化する。つまり、請求項2に記
載の遊技機では、球通過領域の「内部状態」は、球通過
領域に配設された回転振分体の「回転方向」であるとし
て考えることができる。なお、特定入賞口へ「入賞容
易」な入賞易経路とあるのは、この入賞易経路に振り分
けられた遊技球が、後述の入賞難経路に振り分けられた
遊技球よりも特定入賞口へ入賞し易くなるようにその経
路が構成されていることを意味している。また、特定入
賞口への「入賞困難」な入賞難経路とあるのは、この入
賞難経路に振り分けられた遊技球が、前記入賞易経路に
振り分けられた遊技球よりも特定入賞口へ入賞し難くな
るようにその経路が構成されていることを意味してい
る。
【0010】このような構成により、請求項2に記載の
遊技機によれば、球通過領域の内部状態を簡単に変化さ
せることができる。そして、例えば、回転振分体が右回
転である場合には、球入口から入球した遊技球が特定入
賞口に入賞しやすくすることができ、反対に、回転振分
体が左回転である場合には、球入口から入球した遊技球
が特定入賞口に入賞し難くすることができる。遊技者
は、遊技球が入球したときの回転振分体の回転方向にも
注目するようになるので、遊技の単調化が防止され、遊
技の興趣をより一層高めることができる。
【0011】請求項3に記載の遊技機では、球通過領域
は、球入口から入球した遊技球が回転振分体により入賞
易経路に振り分けられる「入賞易状態」と、球入口から
入球した遊技球が回転振分体により入賞難経路に振り分
けられる「入賞難状態」と、をそれぞれとることが可能
に構成される。これら「入賞易状態」及び「入賞難状
態」は、遊技球が入球した球入口の配置位置、及び、回
転振分体の回転方向もしくは回転位置との相対的な関係
により定められるものである。したがって、遊技球が入
球した球入口の配置が異なれば、球通過領域が「入賞易
状態」をとることもあるし、「入賞難状態」をとること
もある。また、特定の球入口から遊技球が入球する場合
であっても、回転振分体の回転方向もしくは回転位置が
異なる場合には、球通過領域が「入賞易状態」をとるこ
ともあるし、「入賞難状態」をとることもある。球通過
領域が「入賞易状態」をとる時間が長くなれば、その球
通過領域に入球した遊技球が入賞易経路に振り分けられ
る可能性が高くなるので、遊技球が特定入賞口に入賞す
る可能性も高くなる。
【0012】そして、請求項3に記載の遊技機によれ
ば、球通過領域は、遊技球が入球した球入口の配置位置
もしくは回転振分体の回転方向が異なると、その回転振
分体の一回転中における入賞易状態をとる時間が異なる
ように構成される。つまり、例えば、球入口が左右両側
に配置された場合において、遊技球が左側の球入口に入
球した場合と、遊技球が右側の球入口に入球した場合と
によって、球通過領域が「入賞易状態」をとる時間がそ
れぞれ異なるように構成される。あるいは、例えば、回
転振分体の回転方向が右回転である場合と、回転振分体
の回転方向が左回転である場合とによって、球通過領域
が「入賞易状態」をとる時間がそれぞれ異なるように構
成される。これにより、遊技球が入球する球入口の配置
位置が変化すると、その球入口から入球した遊技球が入
賞易経路に振り分けられて特定入賞口に入賞する可能性
が変化することになる。また、回転振分体の回転方向が
変化すると、球入口から入球した遊技球が入賞易経路に
振り分けられて特定入賞口に入賞する可能性が変化する
ことになる。すると、遊技球が特定入賞口へ入賞し特典
獲得に至るまでの遊技内容がより多彩なものとなり、遊
技の興趣を一層高めることが可能となる。
【0013】請求項4に記載の遊技機によれば、回転振
分体は、駆動手段の駆動力により正逆回転される回転体
及びその回転体の回転方向に沿って設けられる複数の案
内部材として構成される。そして、球通過領域が「入賞
易状態」をとるときには、球入口から入球した遊技球が
前記案内部材を介して入賞易経路に運ばれる構成とされ
る。これにより、請求項4に記載の遊技機によれば、回
転体の外周に沿って設けられる案内部材の個数や形状等
を適宜調整することにより、その回転体(回転振分体)
の「一回転中における入賞易状態をとる時間」を適切に
調整することが可能となる。
【0014】請求項5に記載の遊技機によれば、回転体
の外周に沿って設けられる複数の案内部材に遊技球を受
けることのできる球受部が形成される。球通過領域が入
賞易状態をとるときには、前記回転体の一方向への回転
により、ある球入口から入球した遊技球が、前記球受部
に受けられて入賞易経路に1つずつ運ばれる構成とされ
ている。また、 球通過領域が入賞難状態をとるときに
は、前記回転体の他方向への回転により、前記球入口か
ら入球した遊技球が、前記球受部に受けられて入賞難経
路に1つずつ運ばれる構成とされている。ここで、「他
方向」とあるのは、前記「一方向」と反対側の回転方向
のことを指している。また、「入賞易状態」及び「入賞
難状態」とあるのは、他の請求項に係る発明と同様に、
複数の球入口のうち、ある特定の「球入口」に着目した
場合における、球通過領域の「入賞易状態」及び「入賞
難状態」のことを指している。
【0015】このような構成により、請求項5に記載の
遊技機によれば、回転体(回転振分体)の回転方向が異
なると、球入口から入球した遊技球が、入賞易経路もし
くは入賞難経路のいずれか一方に運ばれることになる。
つまり、例えば、ある特定の球入口から入球した遊技球
は、回転体が右回転である場合には、100%の割合で
入賞易経路に運ばれる。反対に、回転体が左回転である
場合には、100%の割合で入賞難経路に運ばれてしま
う。これにより、遊技球が特定入賞口へ入賞し特典獲得
に至るまでの遊技内容がよりメリハリのあるものとな
り、遊技の興趣を一層高めることが可能となる。また、
球入口から入球した遊技球は、案内部材に形成された球
受部によって1つずつ運ばれるので、例えば複数の遊技
球が球入口に一度に入球した場合であっても、遊技球の
動きが見やすくて分かり易いものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明における遊技機の一
実施の形態であるパチンコ機について図1〜図13に基
づいて説明する。なお、本実施の形態では、遊技盤の略
中央部にセンター役物装置(入賞装置)を備えた、いわ
ゆる第2種パチンコ機について説明する。
【0017】図1は本実施の形態に係るパチンコ機10
の正面図である。図1に示すように、本発明の遊技機と
してのパチンコ機10の遊技盤面12上には、第1始動
口14、第2始動口15、一般入賞口18、センター役
物装置20等が適宜配置されている。第2始動口15
は、センター役物装置20の下方位置に配置され、その
第2始動口15の左右両側に第1始動口14が1つずつ
配置されている。第1始動口14は、内部に始動口セン
サ14aを備え、第1始動口14へ入賞したパチンコ球
(本発明における遊技球に対応している)を始動口セン
サ14aが検出すると、センター役物装置20が後述す
る左羽根部材23及び右羽根部材24の開放動作を例え
ば1回行うように構成されている。また、第2始動口1
5は始動口センサ15aを備え、第2始動口15へ入賞
したパチンコ球を始動口センサ15aが検出すると、セ
ンター役物装置20が後述する左羽根部材23及び右羽
根部材24の開放動作を例えば2回行うように構成され
ている。始動口センサ14a,15aには、例えば近接
センサやマイクロスイッチ、光センサ(発光体と受光
体)等が用いられる。一般入賞口18へパチンコ球が入
賞すると、所定個数の賞球がパチンコ機前面に配設され
た上皿(図示しない)へ払い出される。
【0018】図1に示すように、センター役物装置20
は、遊技盤面12のほぼ中央位置に配置されている。な
お、この遊技盤面12におけるセンター役物装置20の
配置位置は、中央位置に限定されず必要に応じて適宜変
更可能である。例えば、中央位置から左方向へ若干移動
した位置にセンター役物装置20を配置することもでき
る。
【0019】図2は、本実施の形態に係るセンター役物
装置20(役物装置)の斜視図である。図2に示すよう
に、センター役物装置20は、プラスチックにより略箱
型形状に形成された本体ケース部材31を主体として構
成されている。本体ケース部材31の内部には入賞室3
0が形成されており、この入賞室30には、特定入賞口
50(Vゾーン)、回転振分体40、球保留部材45、
球転動板47等の各種部品が収容されている。なお、本
実施の形態において、入賞室30及びその入賞室30に
収容される各種部品等を含めたものすべてが、本発明に
おける「球通過領域」に対応している。
【0020】本体ケース部材31は、遊技盤面12の背
面側へ向けて埋設状に配設されている。前記左羽根部材
23及び右羽根部材24が開放されると、遊技盤面12
上に打ち出されたパチンコ球は、この本体ケース部材3
1の左側及び右側に設けられた左球入口21及び右球入
口22にそれぞれ入球することができるようになってい
る。左球入口21もしくは右球入口22に入球したパチ
ンコ球は、略L字形に屈曲状に形成された左球通路32
もしくは右球通路34を通って入賞室30の中に入り込
むことができるようになっている。
【0021】左羽根部材23は、通常は閉止位置(図2
中の点線で示す位置)、すなわち左球入口21を閉鎖し
た状態に設定されており、第1始動口14もしくは第2
始動口15へパチンコ球が入賞すると、1回若しくは2
回の開放動作(支軸23aを中心とした回動)を約0.
5秒間行うようになっている。また、右羽根部材24
も、通常は閉止位置(図2中の点線で示す位置)、すな
わち右球入口22を閉鎖した状態に設定されており、第
1始動口14もしくは第2始動口15へパチンコ球が入
賞すると、1回若しくは2回の開放動作(支軸24aを
中心とした回動)を約0.5秒間行うようになってい
る。なお、左羽根部材23及び右羽根部材24の開放動
作は、遊技盤面12の背面側に設置されたソレノイドに
よって実現されている。すなわち、これら左羽根部材2
3及び右羽根部材24は、左球入口21及び右球入口2
2をそれぞれ開閉する「開閉部材」を構成する。
【0022】図2に示すように、左球入口21の下方に
は検出スイッチ21aが設けられており、左球入口21
に入球したパチンコ球は、この検出スイッチ21aによ
って検出される。また、右球入口22の下方には検出ス
イッチ22aが設けられており、右球入口22に入球し
たパチンコ球は、この検出スイッチ22aによって検出
される。これら検出スイッチ21a,22aには、例え
ば近接センサやマイクロスイッチ、光センサ(発光体と
受光体)等が用いられる。検出スイッチ21a,22a
によってパチンコ球の通過が検出されると、所定個数の
パチンコ球が賞球として払出される。
【0023】入賞室30の下方には特定入賞口50(V
ゾーン)が設置されており、この特定入賞口50へパチ
ンコ球が入賞し、特定入賞口センサ50aによってパチ
ンコ球が検出されると、遊技者に大当たり遊技(本発明
における「特典」に対応している)が付与される。ある
いは、大当たり遊技中にこの特定入賞口50にパチンコ
球が入賞し、この入賞したパチンコ球が特定入賞口セン
サ50aによって検出されると、大当たり遊技が続行さ
れる(次のラウンドに進む)。なお、特定入賞口50に
設けられる特定入賞口センサ50aには、例えば近接セ
ンサやマイクロスイッチ、光センサ(発光体と受光体)
等が用いられる。
【0024】特定入賞口50の左右の位置には、本体ケ
ース部材31の裏面側に向けて2つの排出口51が貫設
されている。入賞室30に入球して特定入賞口50に入
賞しなかったパチンコ球は、この排出口51から本体ケ
ース部材31の裏面側へ向けて排出されるようになって
いる。
【0025】また、入賞室30の略中央の位置には、半
円筒状に曲げ形成された棚板46と、その棚板46上に
供給されたパチンコ球が落下する落下口44が設けられ
ている。本体ケース部材31の奥側の面には、この半円
筒状に形成された棚板46の周りを囲むようにして回転
振分体40が配設されている。この回転振分体40は、
円環状のベース部材41と、その円環状のベース部材の
外周に沿って略等間隔に配設された6枚の案内部材42
とがプラスチックにより一体状に成形されたものであ
る。回転振分体40は、本体ケース部材31の裏面側に
配設されたモータ(図示しない)の駆動力により正逆回
転可能に装着されており、左球入口21もしくは右球入
口22から入賞室30に入球したパチンコ球は、回転振
分体40が正逆回転することによって、落下口44へ向
かう経路(入賞易経路)と、排出口51に向かう経路
(入賞難経路)とに振り分けられるようになっている。
通常の遊技時では、回転振分体40の回転方向は10秒
毎に切替えられるようになっており、例えば10秒間だ
け右回り(時計回り)に低速回転した後に、次の10秒
間は左回り(反時計回り)に低速回転するといった動作
を繰り返すようになっている。
【0026】図3は、落下口44と、特定入賞口50
と、落下口44に落下したパチンコ球を特定入賞口50
に導くことのできる球転動板47との配置関係を示すた
めの説明図である。なお、図3では、回転振分体40、
棚板46等の各種部品を省略して表している。図3に示
すように、回転振分体40によって棚板46上に振り分
けられたパチンコ球は、本体ケース部材31の奥面に貫
設された落下口44に入球し、真下に配置された球転動
板47の上に落下するように構成されている。球転動板
47は、プラスチックにより略長方形状に形成された板
状部材であり、特定入賞口50へ向けてやや下傾状に設
置されている。落下口44から球転動板47の上に落下
したパチンコ球は、この下傾状に設置された球転動板4
7の上を自重によって転動し、球転動板47の終端部近
傍に設置された特定入賞口50へ向かうことができるよ
うになっている。特定入賞口50のやや上方の位置には
落下球出口48が設けられており、球転動板47はこの
落下球出口48を前後に貫通するように設置されてい
る。したがって、落下口44から球転動板47の上に落
下したパチンコ球は、この落下球出口48を通り抜けて
特定入賞口50に向かうことができるようになってい
る。つまり、落下口44、球転動板47、落下球出口4
8へと続く一連の球通過経路が、本発明における「入賞
易経路」に対応している。
【0027】また、図3に示すように、球転動板47の
終端部には凹状に形成された3つの球保留溝49a、4
9b、49cが設けられている。さらに、入賞室30に
は、特定入賞口50の左右両側に位置して、パチンコ球
を3つの球保留溝49a、49b、49cに保留してお
くことのできる球保留部材45が設置されている。球保
留部材45は、本体ケース部材31の裏面側に設置され
たソレノイドによって作動され、パチンコ球を球保留溝
49a、49b、49cで保留することのできる球保留
位置(図3中の点線で示す位置)と、保留しておいたパ
チンコ球を開放することのできる球開放位置(図3中の
実線で示す位置)とをとることができるように構成され
ている。本実施の形態では、真ん中の球保留溝49bを
通過したパチンコ球が特定入賞口50に入賞し、その他
の球保留溝49a、49cを通過したパチンコ球は排出
口51から排出されるように構成されている。つまり、
通常の遊技時にパチンコ球が落下口44に入球すると、
球転動板47上に落下したパチンコ球は球転動板47上
を前方に転動して3つの球保留溝49a、49b、49
cのいずれかに保留されるので、およそ1/3の確率で
パチンコ球が特定入賞口50に入賞することができるよ
うになっている。
【0028】本実施の形態では、図2に示すように、本
体ケース部材31の上方の位置に天井部材52が設置さ
れ、本体ケース部材31の上面と天井部材52との間に
天井室が構成されている。天井室は仕切壁53によって
ほぼ真ん中の位置で仕切られており、仕切壁53の左側
に左天井室54が構成され、仕切壁53の右側に右天井
室55が構成されている。左羽根部材23が開放してパ
チンコ球が入球すると、入球したパチンコ球は左天井室
54内に滞留してから、左球通路32に入球することが
できるようになっている。また、右羽根部材24が開放
してパチンコ球が入球すると、入球したパチンコ球は右
天井室55内に滞留してから、右球通路34に入球する
ことができるようになっている。
【0029】以上のように構成されるセンター役物装置
20について、左球入口21もしくは右球入口22に入
球したパチンコ球が、入賞室30を通過して特定入賞口
50に入賞するまでの遊技の態様、あるいは、入賞室3
0を通過して排出口51から排出されるまでの遊技の態
様を詳細に説明する。なお、以下では、(1)パチンコ
球が左球入口21に入球し、かつ、回転振分体40が右
回りに回転している場合、(2)パチンコ球が左球入口
21に入球し、かつ、回転振分体40が左回りに回転し
ている場合、(3)パチンコ球が右球入口22に入球
し、かつ、回転振分体40が右回りに回転している場
合、(4)パチンコ球が右球入口22に入球し、かつ、
回転振分体40が左回りに回転している場合、の4通り
の場合分けをして説明をする。
【0030】(1)「パチンコ球が左球入口21に入球
し、かつ、回転振分体40が右回りに回転している場
合」 図4及び図5は、パチンコ球が左球入口21に入球し、
かつ、回転振分体40が右回りに回転している場合の遊
技の態様を示す説明図である。図4に示すように、回転
振分体40が右回りに回転している場合には、左球入口
21から入球したパチンコ球は、羽根状に形成された6
枚の案内部材42によって上方に運ばれる。6枚の案内
部材42のそれぞれの上面側には、パチンコ球を一つず
つ受けることのできる凹状の球受部56が形成されてい
る。これにより、左球入口21から複数のパチンコ球が
一度に入球した場合であっても、パチンコ球は一つずつ
運ばれて棚板46の上に滑り落とされるようになってい
る。パチンコ球が一つずつ運ばれて棚板46の上に滑り
落とされると、パチンコ球の動きが見やすくて分かり易
いものとなる。そして、図5に示すように、棚板46の
上に滑り落とされたパチンコ球は、湾曲状に形成された
棚板46の上面で振り子状に転動する。その後、本体ケ
ース部材31に貫設された落下口44から裏面側に向け
て落下し、落下口44の下方に設けられた球転動板47
によって、手前側に配置された特定入賞口50へ向けて
誘導されるようになっている。
【0031】(2)「パチンコ球が左球入口21に入球
し、かつ、回転振分体40が左回りに回転している場
合」 図6及び図7は、パチンコ球が左球入口21に入球し、
かつ、回転振分体40が左回りに回転している場合の遊
技の態様を示す説明図である。図6に示すように、回転
振分体40が左回りに回転している場合には、左球入口
21から入球したパチンコ球は、羽根状に形成された6
枚の案内部材42によって下方に運ばれる。そして、図
7に示すように、案内部材42によって下方に向けて運
ばれたパチンコ球は、入賞室30の底面に向けて滑り落
とされる。入賞室30の底面に向けて滑り落とされたパ
チンコ球は、排出口51から入賞室30の外部へ排出さ
れる。
【0032】上記(1)の場合、すなわち、パチンコ球
が左球入口21から入球しかつ回転振分体40の回転方
向が右回りである場合には、入球したパチンコ球のすべ
てが落下口44に向けて振り分けられる。このことは、
入球したすべてのパチンコ球が「入賞易経路」に振り分
けられることを意味しており、かつ、回転振分体40の
一回転中における「入賞易状態」をとる時間が、回転振
分体40が一回転する間の全部の時間に対応することを
意味している。上記(2)の場合、すなわち、パチンコ
球が左球入口21から入球しかつ回転振分体40の回転
方向が左回りである場合には、入球したパチンコ球のす
べてが排出口51に向けて振り分けられる。このこと
は、すべてのパチンコ球が「入賞難経路」に振り分けら
れることを意味しており、かつ、回転振分体40の一回
転中における「入賞易状態」をとる時間が0であること
を意味している。なお、上記(1)及び(2)の場合に
おける「入賞易経路」とは、パチンコ球が特定入賞口5
0へ入賞することのできる経路(図5中の矢印aで示す
経路)に対応しており、「入賞難経路」とは、パチンコ
球が排出口51から排出される経路(図7中の矢印bに
示す経路)に対応している。「入賞易状態」とは、入球
したパチンコ球が入賞易経路に振り分けられる状態のこ
とを指しており、回転振分体40の回転位置と、左球通
路32の出口の高さとの相対的な配置関係等によって定
まるものである。
【0033】(3)「パチンコ球が右球入口22に入球
し、かつ、回転振分体40が右回りに回転している場
合」 図8及び図9は、パチンコ球が右球入口22に入球し、
かつ、回転振分体40が右回りに回転している場合の遊
技の態様を示す説明図である。回転振分体40が右回り
に回転している場合には、図8に示すように、回転振分
体40が所定の回転位置に到達すると、右球通路34、
案内部材42、棚板46によって一連の球通過通路が形
成される。すると、右球入口22から入球したパチンコ
球は、図中の矢印c及び矢印dに示す経路(入賞易経
路)を通って棚板46の上に到達することができる。こ
のとき、パチンコ球が通過する案内部材42の上面側
は、右球通路34の出口よりもやや下方に位置する棚板
46へ向けて傾斜状に形成されているので、例えば右球
入口22から複数のパチンコ球が一度に入球した場合で
あっても、複数のパチンコ球は棚板46の上に一気に到
達することができるようになっている。
【0034】また、回転振分体40が、図8に示す状態
からさらに右回りに回転した場合には、図9に示すよう
に、パチンコ球を運ぶ案内部材42の高さが、棚板46
の縁部の高さよりも若干低い状態となる。この場合、パ
チンコ球は棚板46の縁部を乗り越えることができず、
棚板46の上に到達することができない。そして、回転
振分体40が更に右回りに回転を続けると、案内部材4
2によってパチンコ球が下方に運ばれて、入賞室30の
下方に向けて放出される。つまり、右球入口22から入
球したパチンコ球は、回転振分体40の右回り方向の回
転によって、排出口51へ向かう経路(図9中の矢印e
に示す経路(入賞難経路))に振り分けられることとな
る。
【0035】(4)「パチンコ球が右球入口22に入球
し、かつ、回転振分体40が左回りに回転している場
合」 図10及び図11は、パチンコ球が右球入口22に入球
し、かつ、回転振分体40が左回りに回転している場合
の遊技の態様を示す説明図である。回転振分体40が左
回りに回転している場合には、図10に示すように、回
転振分体40が所定の回転位置に到達すると、右球通路
34、案内部材42、棚板46によって一連の球通過通
路が形成される。すると、右球入口22から入球したパ
チンコ球は、図中の矢印f及び矢印gに示す経路(入賞
易経路)を通って棚板46の上に到達することができ
る。このとき、パチンコ球が通過する案内部材42の上
面側は、右球通路34の出口よりもやや下方に位置する
棚板46へ向けて傾斜状に形成されているので、例えば
右球入口22から複数のパチンコ球が一度に入球した場
合であっても、複数のパチンコ球は棚板46の上に一気
に到達することができるようになっている。
【0036】また、回転振分体40が、図10に示す状
態からさらに左回りに回転した場合には、図11に示す
ように、案内部材42によって右球通路34の出口が塞
がれた状態となる。この場合、右球入口22から例えば
2個のパチンコ球が入球すると、2個のパチンコ球は右
球通路34の内部において蓄積された状態となる。そし
て、回転振分体40がこの状態から更に左回りに回転を
続けると、2個のパチンコ球は案内部材42の上面を通
過して棚板46の上に一気に到達することができる。こ
のように、右球入口22から入球したパチンコ球は、左
回りに回転する回転振分体40によって、落下口44へ
向かう経路(図10中の矢印gに示す経路(入賞易経
路))へすべて振り分けられることとなる。
【0037】上記(3)の場合、すなわち、パチンコ球
が右球入口22から入球しかつ回転振分体40の回転方
向が右回りである場合には、入球したパチンコ球の一部
が落下口44に向けて振り分けられ、その他のパチンコ
球が排出口51に向けて振り分けられる。このことは、
入球したパチンコ球が、回転振分体40の回転位置次第
によって、「入賞易経路」に振り分けられることもある
し、「入賞難経路」に振り分けられることもあることを
意味している。すなわち、回転振分体40の一回転中に
おける「入賞易状態」をとる時間は、回転振分体40が
一回転する間の一部の時間であることを意味している。
上記(4)の場合、すなわち、パチンコ球が右球入口2
2から入球しかつ回転振分体40の回転方向が左回りで
ある場合には、入球したパチンコ球のすべてが落下口4
4へ向けて振り分けられる。このことは、すべてのパチ
ンコ球が「入賞易経路」に振り分けられることを意味し
ており、かつ、回転振分体40の一回転中における「入
賞易状態」をとる時間が、回転振分体40が一回転する
間の全部の時間であることを意味している。なお、上記
(3)及び(4)の場合における「入賞易経路」とは、
パチンコ球が特定入賞口50へ入賞することのできる経
路(図8中の矢印d及び図10中の矢印gで示す経路)
に対応しており、「入賞難経路」とは、パチンコ球が排
出口51から排出される経路(図9中の矢印eに示す経
路)に対応している。「入賞易状態」とは、入球したパ
チンコ球が入賞易経路に振り分けられる状態のことを指
しており、回転振分体40の回転位置と、右球通路34
の出口の高さとの相対的な配置関係等によって定まるも
のである。
【0038】以上説明したように、本実施の形態におけ
るセンター役物装置20によれば、パチンコ球が入球す
る球入口の配置位置(左球入口21及び右球入口22の
どちらにパチンコ球が入球するのか)、及び、回転振分
体40の回転方向によって、特定入賞口50への入賞難
易度が異なるように構成される。すなわち、上記(1)
の場合には、入球したパチンコ球はすべて落下口44に
振り分けられるので、特定入賞口50への入賞難易度が
低い(入賞し易い)状態だといえる。上記(2)の場合
には、入球したパチンコ球はすべて排出口51に振り分
けられるので、特定入賞口50への入賞難易度が高い
(入賞しにくい)状態だといえる。上記(3)の場合に
は、入球したパチンコ球は落下口44に振り分けられる
こともあるし、排出口51に振り分けられることもあ
る。したがって、特定入賞口50への入賞難易度が上記
(1)より高く、上記(2)より低い状態であるが、比
較すれば上記(1)に近く、いわば中程度の入賞難易度
だといえる。上記(4)の場合には、入球したパチンコ
球はすべて落下口44に振り分けられる。しかも、右球
入口22から複数のパチンコ球が一度に入球した場合で
あっても、入球したパチンコ球は一気に棚板46の上に
到達することができるので、特定入賞口50への入賞難
易度は極めて低い(極めて入賞し易い)状態だといえ
る。これらの内容を以下の表1にまとめる。
【0039】
【表1】
【0040】次に、上述のように構成されるセンター役
物装置20の大当たり遊技の態様について、図12及び
図13を参照しながら説明する。落下口44に落下した
パチンコ球が特定入賞口50に入賞すると、大当たり遊
技が開始される。大当たり遊技が開始されると、一般の
2種パチンコ機と同様に、左羽根部材23及び右羽根部
材24による開閉動作が開始される。さらに、本実施の
形態では、図12に示すように、大当たり遊技が開始さ
れるのと同時に、球保留部材45がソレノイドによって
球保留位置に作動される(図12中の矢印hに示す方向
に作動される)。これにより、落下口44に落下したパ
チンコ球は、球保留溝49a、49b、49cに嵌まり
込んだ状態で保持される。このとき、回転振分体40の
回転方向は右回りに固定され、左球入口21から入球し
たパチンコ球は、案内部材42の球受部56によって棚
板46の上方へ一つずつ運ばれる。
【0041】左球入口21もしくは右球入口22に入球
したパチンコ球の数が例えば6個に達すると、図13に
示すように、球保留部材45がソレノイドによって球開
放位置に作動される(図13中の矢印iに示す方向に作
動される)。これにより、球保留溝49a、49b、4
9cに保持されていたパチンコ球が手前側に落下する。
そして、真ん中の球保留溝49bに保持されていたパチ
ンコ球が高い確率で特定入賞口50へ入賞し、その他の
球保留溝49a、49cに保持されていたパチンコ球が
排出口51から排出される。特定入賞口50へパチンコ
球が入賞すると、大当たり遊技が次のラウンドに継続さ
れる。本実施の形態では、1回のラウンド中に入球でき
るパチンコ球の数が10個に設定されており、一回の大
当たり遊技で継続できるラウンドの数が16ラウンドに
制限されている。一回のラウンド中に特定入賞口50に
パチンコ球が入賞しなかった場合、大当たり遊技はその
ラウンドで終了する(いわゆる「パンク」の状態)。本
実施の形態では、1ラウンド中にパチンコ球が6個入球
した時点で回転振分体40の回転方向が右回りに切替え
られる。これにより、右球入口22から入球したパチン
コ球が次々と落下口44へ送り込まれるので、これによ
って前述の「パンク」の発生が効果的に防止されてい
る。
【0042】以上説明したように、本実施の形態に係る
パチンコ機10によれば、パチンコ球がどの球入口から
入球したのか、あるいは、回転振分体40がどちらの方
向に回転しているのかによって、遊技者の抱く特典(大
当たり遊技)に対する期待感を変えることができる。こ
れにより、特典獲得に至るまでの遊技内容をより多彩な
ものとし、遊技の興趣を高めることができる。
【0043】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機
(遊技機)10において、他の部分の構造、形状、材
質、個数、配置及び動作条件等については、上記実施の
形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態
を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0044】上記実施の形態では、本体ケース部材31
の上方に構成された天井室が仕切壁53によって左天井
室54及び右天井室55に仕切られる例を示したが、本
発明はこのような態様に限定されるものではない。例え
ば、図14に示すように、仕切壁53が無い状態でセン
ター役物装置20を構成することができる。この場合、
本体ケース部材31の上方には1つの天井室が構成され
ることとなる。そして、左羽根部材23もしくは右羽根
部材24が開放するタイミングでパチンコ球が入球する
と、パチンコ球は天井室57内に滞留し、左球通路32
に向けて落下することもあるし、右球通路34に向けて
落下することもある。これにより、パチンコ球が入球し
てから特定入賞口50へ入賞するまでの態様をより多彩
なものとすることができる。
【0045】上記実施の形態では、通常の遊技時におい
て、回転振分体40の回転方向が10秒毎に切り替わる
例を説明した。この形態に代えて、例えば、遊技盤面1
2に配設された始動口のうちどの始動口にパチンコ球が
入球するかによって、回転振分体40の回転方向を切替
えるようにしてもよい。具体的には、例えば、パチンコ
球が第1始動口14に入球した場合は回転振分体40を
右回りに回転させ、パチンコ球が第2始動口15に入球
した場合は回転振分体40を左回りに回転させるように
してもよい。これにより、遊技者は、パチンコ球がどの
始動口に入球したかによって、左球入口21と右球入口
22のどちらを狙ったら有利となるのかを判断すること
になり、パチンコ遊技が一層興趣の高いものとなる。
【0046】上記実施の形態では、通常の遊技時におい
て、回転振分体40の回転方向が10秒毎に切り替わる
例を説明した。この形態に代えて、例えば、遊技盤面1
2に配設された第1始動口14もしくは第2始動口15
にパチンコ球が入球した際に、例えば乱数による抽選を
行なって回転振分体40の回転方向を決定するようにし
てもよい。これにより、遊技者は、左羽根部材23及び
右羽根部材24の開放動作が実際に行なわれるまで回転
振分体40の回転方向を知ることができなくなるので、
より興奮度の高い遊技が実現される。なお、回転振分体
40の回転方向を決定するための乱数抽選は、例えば遊
技盤面12の裏面側に配設された主制御基板において行
なうことができる。
【0047】上記実施の形態では、左羽根部材23及び
右羽根部材24による1回の開放動作が約0.5秒間行
なわれる例を示したが、さらに長時間の開放動作が行な
われるようにしてもよい。例えば、左羽根部材23及び
右羽根部材24による1回開放動作が5秒間行なわれる
ようにしてもよい。そして、左羽根部材23及び右羽根
部材24が2.5秒間開放してから、回転振分体40の
回転方向を変化させるようにしてもよい。すると、左羽
根部材23及び右羽根部材24の1回の開放動作中に、
回転振分体40の回転方向が左右に切り替わることにな
り、入球したパチンコ球の特定入賞口50への入賞難易
度も変化することになる。これにより、パチンコ球が入
球してから特定入賞口50へ入賞するまでの遊技の態様
がより多彩なものとなり、パチンコ機10による遊技内
容がより楽しいものとなる。
【0048】また、上記実施の形態では、第2種パチン
コ機に本発明を適用する場合について記載したが、パチ
ンコ機以外の遊技機、例えば雀球機、アレンジボール
機、スロットマシン、テレビゲーム機等についても同様
に本発明を適用することができる。また、第2種以外の
パチンコ機、例えば第1種や第3種パチンコ機に本発明
を適用することができる。
【0049】また、上記実施の形態では、センター役物
装置20の左側及び右側に2つの球入口(左球入口21
及び右球入口22)が設置される例を示したが、球入口
の数は限定されず、3つ以上の球入口を備えた役物装置
に対しても本発明を適用できる。
【0050】また、上記実施の形態では、入賞室30に
配設された回転振分体40の回転方向によって、入賞室
30の状態(球通過領域の状態)を経時的に変化させる
例を説明したが、これ以外の可動部材等によって入賞室
30の状態を経時的に変化させることもできる。例え
ば、上記実施の形態において、球転動板47の傾斜角を
モータ等によって変化させれば、入賞室30の状態が変
化し、これによってパチンコ球の特定入賞口50への入
賞難易度を変化させることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊技球が特定入賞口へ入賞するまでの態様に変化を与え
ることで、遊技内容をより多彩なものとし、遊技の興趣
を高めることができる遊技機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるパチンコ機の外観を示す正
面図である。
【図2】センター役物装置の斜視図である。
【図3】落下口と、特定入賞口と、球転動板との配置関
係を示すための説明図である。
【図4】パチンコ球が左球入口に入球し、かつ、回転振
分体が右回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図5】パチンコ球が左球入口に入球し、かつ、回転振
分体が右回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図6】パチンコ球が左球入口に入球し、かつ、回転振
分体が左回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図7】パチンコ球が左球入口に入球し、かつ、回転振
分体が左回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図8】パチンコ球が右球入口に入球し、かつ、回転振
分体が右回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図9】パチンコ球が右球入口に入球し、かつ、回転振
分体が右回りに回転している場合の遊技の態様を示す説
明図である。
【図10】パチンコ球が右球入口に入球し、かつ、回転
振分体が左回りに回転している場合の遊技の態様を示す
説明図である。
【図11】パチンコ球が右球入口に入球し、かつ、回転
振分体が左回りに回転している場合の遊技の態様を示す
説明図である。
【図12】大当たり遊技時の遊技の態様を示す説明図で
ある。
【図13】大当たり遊技時の遊技の態様を示す説明図で
ある。
【図14】天井室の仕切壁が無いセンター役物装置での
遊技の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 12 遊技盤面 20 センター役物装置(役物装置) 21 左球入口(球入口) 22 右球入口(球入口) 23 左羽根部材(開閉部材) 24 右羽根部材(開閉部材) 30 入賞室(球通過領域) 31 本体ケース部材 40 回転振分体 41 ベース部材(回転体) 42 案内部材 44 落下口 45 球保留部材 46 棚板 47 球転動板 48 落下球出口 49a、49b、49c 球保留溝 50 特定入賞口 51 排出口 53 仕切壁 56 球受部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の球入口と、前記球入口から入球し
    た遊技球が通過する球通過領域と、遊技球が入賞すると
    遊技者に特典が付与される特定入賞口と、を有し、前記
    球入口から入球した遊技球が前記球通過領域を通過して
    前記特定入賞口に入賞することが可能に構成された役物
    装置を備える遊技機であって、 前記複数の球入口のうち遊技球が入球した球入口の配置
    位置、及び、前記遊技球が通過するときの球通過領域の
    内部状態、の少なくとも2つの要素により、前記遊技球
    の特定入賞口への入賞難易度が異なるように構成された
    遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、 球通過領域には、球入口から入球した遊技球を、特定入
    賞口への入賞が容易な入賞易経路と、特定入賞口への入
    賞が困難な入賞難経路とに振り分ける回転振分体が配置
    され、前記回転振分体の回転方向の変化により、前記球
    通過領域の内部状態が変化する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遊技機であって、 球通過領域は、球入口から入球した遊技球が回転振分体
    により入賞易経路に振り分けられる入賞易状態と、球入
    口から入球した遊技球が回転振分体により入賞難経路に
    振り分けられる入賞難状態と、をそれぞれとることが可
    能な構成とされ、遊技球が入球した球入口の配置位置も
    しくは前記回転振分体の回転方向が異なると、前記回転
    振分体の一回転中における入賞易状態をとる時間が異な
    る構成にしてある遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の遊技機であって、 回転振分体は、駆動手段の駆動力により正逆回転される
    回転体及びその回転体の外周に沿って設けられる複数の
    案内部材として構成され、 球通過領域が入賞易状態をとるときには、球入口から入
    球した遊技球が前記案内部材を介して入賞易経路に運ば
    れる構成にしてある遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の遊技機であって、 回転体の外周に沿って設けられる複数の案内部材に遊技
    球を受けることのできる球受部が形成されており、 球通過領域が入賞易状態をとるときには、前記回転体の
    一方向への回転により、球入口から入球した遊技球が前
    記球受部に受けられて入賞易経路に1つずつ運ばれる構
    成とされており、 球通過領域が入賞難状態をとるときには、前記回転体の
    他方向への回転により、前記球入口から入球した遊技球
    が前記球受部に受けられて入賞難経路に1つずつ運ばれ
    る構成にしてある遊技機。
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