JP4535717B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関し、更に詳細には、入賞口から入賞空間に入った遊技球が特別領域に通入することにより遊技者に有利な特別遊技が発生し、この特別遊技中に遊技球が特別領域に通入することで、特別遊技が継続するよう設定されている遊技機に関するものである。
例えば、所謂羽根モノと称される第2種パチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が通入する入賞口(球入口)を所定条件で開閉する羽根状や扉状等の開閉部材と、種々の遊技部品が配置され、該入賞口から流入するパチンコ球に多彩な動きをさせる入賞空間と、該入賞空間に流入したパチンコ球が最終的に通入する一般領域および特別領域とを備えた入賞装置を有している。すなわち、前記入賞空間に流入したパチンコ球は、前記一般領域または特別領域の何れかを介して入賞装置の外部に排出されるようになっている。
そして、前記入賞空間に流入したパチンコ球が特別領域に通入すると、前記開閉部材が開閉動作を繰返して遊技者が多数のパチンコ球を得られる、所謂大当り(特別遊技)が発生するよう構成されている。なお、前記大当りは、一般に所定回数のラウンド遊技から構成され、特別遊技継続条件が成立することを条件に、ラウンド遊技が順次移行し、特別遊技が継続するようになっている。ここで、前記入賞空間への10個のパチンコ球の通入、または前記開閉部材の18回の開閉が満たされることを1回のラウンド遊技が終了するラウンド遊技終了条件として設定されると共に、ラウンド遊技中あるいはラウンド遊技終了条件が成立してから所定の設定時間(所謂有効時間)が経過するまでの間に、前記特別領域にパチンコ球が通入することをラウンド遊技継続条件として設定され、最大で15回までラウンド遊技を行なって大当りを継続し得るようになっている。すなわち、大当りにおいて、遊技者はラウンド遊技継続条件を満たし、多くのパチンコ球を獲得し得るよう期待して遊技を楽しんでいる。
また、前記入賞装置の内部に、異なるキャラクタ等を設けた複数のステージを有するステージ部材を配設し、ラウンド遊技毎に入賞空間の前面側に位置するステージを入れ替えることで前記大当り中の遊技の興趣を増大するようにしたパチンコ機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献1に記載されたパチンコ機では、入賞空間内に、パチンコ球を保留(貯留)可能な球保留部を設けた第1〜第3ステージを有するステージ部材を回転可能に配設すると共に、各ステージにおける継続入賞口(特別領域)へのパチンコ球の通入率を異ならせるよう構成し、ステージ部材の回転により前面側に出現するステージを変化させることによって、パチンコ遊技の面白みを増加させるようになっている。
特開平6−225966号公報
ところで、前記特許文献1に記載されたパチンコ機は、前記大当り中において、ラウンド遊技が移行する毎にステージ部材を回転して入賞空間の前面側に出現するステージを、第1ステージから第2ステージ、第2ステージから第3ステージ第3ステージから第1ステージへと順次入れ替えるようになっている。このように、ラウンド遊技が移行しても前記入賞空間の前面側に出現するステージが一定の順で入れ替わるだけなので、先の展開が予想でき、遊技者に与える興趣は限定的となって遊技性に乏しい問題を内在している。
そこで、本発明は、特別遊技中は、遊技者の遊技に対する興趣を高く持続し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技球(S)が通過し得る球入口(15)と、前記球入口(15)を介して遊技球(S)が流入する入賞空間(17)と、前記球入口(15)を開閉可能で、少なくとも遊技者に有利な特別遊技の発生時に該球入口(15)を開放する開閉部材(16)と、前記入賞空間(17)に流入した遊技球(S)の通入を許容する特別領域(18)および一般領域(19a,19b)とを有する入賞装置(M)を備え、前記特別遊技は所定回数のラウンド遊技から構成されて、各ラウンド遊技中に前記入賞空間(17)に流入した遊技球(S)が、前記特別領域(18)に通入した場合に、次のラウンド遊技に移行して特別遊技が継続するよう設定された遊技機において、
前記入賞空間(17)内に回転可能に配設され、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率を異ならせた複数のステージ(29,30,31)を有すると共に、前記ラウンド遊技において何れか1つのステージ(29,30,31)を前記入賞装置(M)の前面側に出現させて所要の遊技を行なうステージ部材(32)と、
1回の特別遊技を単位として前記入賞装置(M)の前面側に出現させる前記特定のステージをラウンド遊技毎に予め定めた制御パターンが複数種類記憶されたパターン記憶手段(49)と、
前記特別遊技が発生した際に前記パターン記憶手段(49)が記憶する複数の異なる制御パターンの内から一つの制御パターンを選択し、該選択した制御パターンに定められた特定のステージを前記入賞装置(M)の前面側に出現するよう前記ステージ部材(32)を回転させると共に、ラウンド遊技の移行回数を計数する駆動制御手段(35,48)とを備え、
前記駆動制御手段(35,48)は、前記特別遊技が発生した際に、乱数更新処理によって更新された乱数の値を読み出して、該乱数の値と対応した制御パターンを選択し、前記ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置(M)の前面側に出現させるステージ(29,30,31)が変更されるか否かに関わらず前記ステージ部材(32)を回転させて、選択された制御パターンにより定められた前記特定のステージを入賞装置(M)の前面側に出現させるよう構成されると共に、
1回の特別遊技において1種類のステージを前記特定のステージとして前記入賞装置(M)の前面側に出現させ得るラウンド遊技の最大回数は、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率の高いステージほど増加するようステージ(29,30,31)の種類毎に設定されて、前記各制御パターンに定められる各ステージ(29,30,31)の出現回数を、ステージ(29,30,31)の種類に応じた最大回数以内となるよう設定したことを特徴とする。
また前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る遊技機は、
遊技球(S)が通過し得る球入口(15)と、前記球入口(15)を介して遊技球(S)が流入する入賞空間(17)と、前記球入口(15)を開閉可能で、少なくとも遊技者に有利な特別遊技の発生時に該球入口(15)を開放する開閉部材(16)と、前記入賞空間(17)に流入した遊技球(S)の通入を許容する特別領域(18)および一般領域(19a,19b)とを有する入賞装置(M)を備え、前記特別遊技は所定回数のラウンド遊技から構成されて、各ラウンド遊技中に前記入賞空間(17)に流入した遊技球(S)が、前記特別領域(18)に通入した場合に、次のラウンド遊技に移行して特別遊技が継続するよう設定された遊技機において、
前記入賞空間(17)内に回転可能に配設され、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率を異ならせた複数のステージ(29,30,31)を有すると共に、前記ラウンド遊技において何れか1つのステージ(29,30,31)を前記入賞装置(M)の前面側に出現させて所要の遊技を行なうステージ部材(32)と、
1回の特別遊技を単位として前記入賞装置(M)の前面側に出現させる前記特定のステージをラウンド遊技毎に予め定めた制御パターンが複数種類記憶されたパターン記憶手段(49)と、
前記特別遊技が発生した際に前記パターン記憶手段(49)が記憶する複数の異なる制御パターンの内から一つの制御パターンを選択し、該選択した制御パターンに定められた特定のステージを前記入賞装置(M)の前面側に出現するよう前記ステージ部材(32)を回転させると共に、ラウンド遊技の移行回数を計数する駆動制御手段(35,48)とを備え、
前記駆動制御手段(35,48)は、前記特別遊技が発生した際に、乱数更新処理によって更新された乱数の値を読み出して、該乱数の値と対応した制御パターンを選択し、前記ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置(M)の前面側に出現させるステージ(29,30,31)が変更されるか否かに関わらず前記ステージ部材(32)を回転させて、選択された制御パターンにより定められた前記特定のステージを入賞装置(M)の前面側に出現させるよう構成されると共に、
前記各制御パターンは、連続した複数回のラウンド遊技毎に少なくとも3つに区分した区分毎に、同一種類のステージ(29,30,31)を前記入賞装置(M)の前面側に出現させるべき特定のステージとして定められて、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率が最も高い第1ステージ(29)は、最大で全てのラウンド遊技の区分について特定ステージとなるよう設定され、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率が2番目に高い第2ステージ(30)が前記特定ステージとして定められるラウンド遊技の区分の最大数は、前記第1ステージ(29)が特定ステージとして設定されるラウンド遊技の区分数の最大数よりも少なく設定され、前記特別領域(18)へ遊技球(S)を通入させる通入率が最も低い第3ステージ(31)が前記特定ステージとして定められるラウンド遊技の区分の最大数は、前記第2ステージ(30)が特定ステージとして設定されるラウンド遊技の区分数の最大数よりも少なく設定されると共に、特定ステージを前記第2ステージ(30)としたラウンド遊技の区分に連続するラウンド遊技の区分は、第1ステージ(29)または第3ステージ(31)が前記特定ステージとして定められるよう構成されたことを特徴とする。
更に、前記ステージ部材(32)に設けられる第1ステージ(29)は、底板(39c)の左右両端縁に立設された一対の側壁(39d)および該底板(39c)の後端縁に立設された後壁(39e)により複数の遊技球(S)を貯留可能な貯留領域が画成されると共に、当該底板(39c)における両側壁(39d)の間に左右方向に離間して立設された2つの突片(40)の間に遊技球(S)を1個貯留可能な貯留部(39a)が形成された第1の貯留部材(39)を有し、該貯留部(39a)を含む貯留領域に遊技球(S)を貯留可能な上向き状態および当該貯留領域に貯留している遊技球(S)を外方に放出する下向き状態の間を第1の貯留部材(39)が揺動するよう構成され、
前記ステージ部材(32)に設けられる第2ステージ(30)には、遊技球(S)を1個貯留可能な貯留部(41a)が形成された第2の貯留部材(41)が設けられて、該貯留部(41a)に遊技球(S)を貯留可能な上向き状態および当該貯留部(41a)に貯留している遊技球(S)を外方に放出する下向き状態の間を第2の貯留部材(41)が揺動するよう構成されて、
前記第1ステージ(29)を前面側に出現させた状態では、前記入賞空間(17)に流入した遊技球(S)を上向き状態とされた前記第1の貯留部材(39)の貯留部(39a)に受入れ可能な位置に該第1の貯留部材(39)が臨むと共に、当該位置において上向き状態から下向き状態とされて第1の貯留部材(39)の前記貯留部(39a)から放出される遊技球(S)の放出方向と前記特別領域とが同一線上になるよう構成され、
前記第2ステージ(30)を前面側に出現させた状態では、前記入賞空間に流入した遊技球(S)を上向き状態とされた前記第2の貯留部材(41)の貯留部(39a)に受入れ可能な位置に該第2の貯留部材(41)が臨むと共に、当該位置において上向き状態から下向き状態とされて第2の貯留部材(41)の前記貯留部(39a)から放出される遊技球(S)の放出方向と前記特別領域とが同一線上になるよう構成されている
そしてまた、前記入賞空間(17)は、仕切板(24)により上部入賞空間(17a)および下部入賞空間(17b)に仕切られて、該下部入賞空間(17b)の底面に前記ステージ部材(32)が配設されると共に、該仕切板(24)には、上部入賞空間(17a)に通入した遊技球(S)を下部入賞空間(17b)の底面上に通出させる第1通路(24a)、および上部入賞空間(17a)に通入した遊技球(S)を前記ステージ部材(32)に向けて通出させる第2通路(24b)が設けられて、前記球入口(15)から上部入賞空間(17a)内に通入して仕切板(24)上に落下した遊技球(S)を、該第1球通路(24a)または第2球通路(24b)を介して下部入賞空間(17b)側に案内するよう構成され、
前記上部入賞空間(17a)には、前記球入口(15)を介して上部入賞空間(17a)内に通入する遊技球(S)を前記第1通路(24a)に向けて案内する第1状態および該遊技球(S)を前記第2通路(24b)に向けて案内する第2状態に揺動変位される振分け部材(28)が設けられて、前記入賞装置(M)の前面側に出現されたステージ(29,30,31)の種類に応じて異なる動作で振分け部材(28)を揺動させるよう構成される。
本発明の請求項1に係る遊技機によれば、ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、駆動制御手段により前記入賞装置の前面側に出現させるステージを決定するようにしたから、ラウンド遊技が設定回数だけ移行する毎に不規則にステージを入れ替えることができ、次に現われるステージへの期待感をもって遊技を行なうことができるから、遊技の面白みを向上し得る。すなわち、所定の順序でステージを入れ替えるのに較べて遊技性を多様化し得るから、遊技の興趣が増大される。更に、ステージを入れ替えるタイミングを複数設け得るようにしたから、次に現われるステージへの期待感をもって遊技を行なうことができ、遊技の面白みを向上し得る。
また、予め定めた制御パターンに基づいて前記駆動制御手段がステージ部材を回転制御するようにしたから、ラウンド遊技が設定回数だけ移行する毎に入賞空間の前面側に出現させるステージを決定する必要がなく、駆動制御手段の負担軽減を図り得る。更に、制御パターン記憶手段に、複数の異なる前記制御パターンを記憶させ、該複数の制御パターンから1つの制御パターンを選択するようにしたことで、選択された制御パターンによりステージの入替え順序が変化するから、遊技性を多様化することが可能となる
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
(パチンコ機の遊技盤について)
先ず、図2に略示されるパチンコ機(遊技機)の遊技盤Jについて要約説明すると、該遊技盤Jでは、その前面に取着された略円形状に湾曲形成した案内レール10により囲まれた遊技領域Iにおいて、その略中央部に入賞装置Mが配置される。また入賞装置Mより下側の遊技領域Iにおける左右方向の略中央位置には、第1始動入賞具N1が配設されると共に、該第1始動入賞具N1の左右両側に離間して第2始動入賞具N2,N2が夫々配設されている。各始動入賞具N1,N2は、入賞装置Mに対する所定の始動条件を成立させるものであって、通常遊技状態において、第1始動入賞具N1は、その内部に配設されたスイッチ(図示せず)でパチンコ球(遊技球)Sの入賞を検出することにより、入賞装置Mの後述する開閉部材16,16を2回開閉動させ、また第2始動入賞具N2は、その内部に配設された図示しないスイッチがパチンコ球Sの入賞を検出することにより、開閉部材16,16を1回開閉動させるよう設定されている。なお、遊技領域Iの適宜位置には、風車とも称されてパチンコ球Sの流下方向を変更する案内車11や、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置12等が配設される。なお、前記パチンコ機に設けられた前記入賞装置Mやその他各部材は、パチンコ機の裏側に配設した制御装置47(図14参照)により制御されている。また、前記パチンコ機は、前記制御装置47により制御される効果音出力手段としてのスピーカ51(図14参照)を備えており、該制御装置47により、前記入賞装置Mの前面側に出現したステージ29,30,31(後述)に応じて異なる効果音がスピーカ51から出力されるようになっている。
(入賞装置の本体について)
前記入賞装置Mは、図1または図3に示すように、本体13の外周部に設けたフランジ状の基枠体14を介して遊技盤Jに装着セットするようになっている。この本体13は、パチンコ球Sの通入出経路を形成すると共に各種部材を装着するために、その全体が複合組立式の筺型化されたものであって、適宜デザイン形状に形成される。前記本体13の上部左右位置には、パチンコ球S用の入賞口(球入口)15,15が形成されると共に、該入賞口15,15を開閉してパチンコ球Sを2方向から本体13内に入賞可能にする左右一組の開閉部材16,16が配設されている。そして、前記本体13の内部における前記開閉部材16,16の下方位置には、前方に開口すると共に所要の奥行きを有する入賞空間17が、前記入賞口15,15に連通するよう画成され、該入賞口15,15に通入したパチンコ球Sは該入賞空間17に流入するよう構成してある。
前記本体13における入賞空間17の下側前方位置には、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sの通入を許容すると共に、前記遊技盤Jの裏側に通出させる特別領域18と第1の一般領域19a,19aとが夫々設けられている。特別領域18は、左右方向の略中央の定位置において上方に開口して1つ設けられ、また第1の一般領域19a,19aは、特別領域18を挟む左右両側において上方に開口して夫々設けられる。そして、図1または図5に示すように、前記本体13における入賞空間17の左下側後方位置には、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sを、遊技盤Jの裏側に通出させる第2の一般領域19bを形成してある。また、前記特別領域18には、パチンコ球Sの通過を検出する特別遊技球検出センサ18a(図1参照)が配設されている。なお、特別領域18の開口幅(入口幅)は、パチンコ球Sの略1個分に設定してある。
そして、前記第1または第2始動入賞具N1,N2へのパチンコ球Sの入賞に基づく前記開閉部材16,16の開放状態中に、パチンコ球Sが前記入賞装置Mに入賞すると共に、該パチンコ球Sが前記特別領域18に通入して前記特別遊技球検出センサ18aにより検出されると、遊技者に有利な大当り(特別遊技)が発生する。前記大当りは、所定回数(例えば15回)のラウンド遊技から構成され、大当り継続条件が成立することを条件に、ラウンド遊技が順次移行して大当りが継続するようになっている。すなわち、前記入賞空間17への10個のパチンコ球Sの通入または前記開閉部材16,16の18回の開閉の何れかが満たされることを1回のラウンド遊技が終了するラウンド遊技終了条件として設定されると共に、ラウンド遊技中あるいはラウンド遊技終了条件が成立してから所定の設定時間(所謂有効時間、図12または図13参照)が経過するまでの間に前記特別領域18にパチンコ球Sが通入することを大当り継続条件として設定され、最大で15回までラウンド遊技を行なって大当りを継続し得るようになっている。なお、前記通常遊技状態とは、特別遊技(大当り)状態以外の遊技状態のことをいう。
(開閉部材について)
前記両開閉部材16,16は、図4に示す如く、左右対称な構造、形状に成形された内外方向への傾動形態とされて、前記本体13の裏側に配設されたソレノイド20を駆動源とする作動機構21により開閉動作するよう構成される。すなわち、開閉部材16,16は、前記入賞口15,15を閉鎖する起立対向位置が通常の閉鎖状態とされ、その上端が外向きに傾倒して入賞口15,15を開放した位置が開放状態とされて、前記作動機構21により両開閉部材16,16を閉鎖状態と開放状態とに同時に傾動変化して入賞口15,15を開閉するようになっている。従って、各開閉部材16の夫々が開放状態にある場合に、前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sが、前記入賞口15,15を介して本体13の内部(入賞空間17)へ流入可能となる。
図4に示すように、前記本体13における前記両開閉部材16,16の間には、略中央位置が上方に突出する球受け台22が形成されると共に、該球受け台22における左右両端部には、前記入賞空間17に連通する案内出口23,23が開設されている。すなわち、前記開閉部材16,16が開放状態に傾動した際に、前記入賞口15,15に通入したパチンコ球Sは、直接または球受け台22を転動した後に、前記案内出口23,23の何れか一方から前記入賞空間17に流入する。なお、各案内出口23には、パチンコ球Sの通過を検出する球検出センサ23a(図4参照)が配設されており、該球検出センサ23aがパチンコ球Sの通入を検出することにより、入賞空間17(入賞装置M)へのパチンコ球Sの入賞個数がカウントされると共に、所定数(例えば10球)の賞球が払い出されるようになっている。
(入賞空間について)
前記入賞空間17は、図3に示すように、前方に開口する略矩形箱状に形成されて前記本体13の大部分を占有するよう構成されると共に、該空間17の上下方向における上側に偏った位置(下から略2/3の位置)に形成された仕切板24により、上部入賞空間17aと下部入賞空間17bとに仕切られている。なお、前記仕切板24は、前記案内出口23,23の下方に臨む位置において、入賞空間17の前側略半分を上下に遮蔽する寸法に設定され、案内出口23,23から入賞空間17に流入するパチンコ球Sは、先ず上部入賞空間17a内に通入して仕切板24上に落下し、該仕切板24を転動して下部入賞空間17bに案内されるようになっている。また図4に示す如く、仕切板24の左右両側には、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、下部入賞空間17bの左右両側に向けて通出させる第1通路24a,24aが設けられると共に、左右方向の略中央には、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、下部入賞空間17bの左右方向の略中央後方に向けて通出させる第2通路24bが後方に向けて下方傾斜するよう設けられている。
図1または図5に示すように、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の底面には、後述するステージ部材32が配設される所要径の凹部25が、前記特別領域18と第2の一般領域19bとの間に形成されている。すなわち、前記ステージ部材32の前方位置に前記特別領域18が設けられ、該ステージ部材32の後方位置に前記第2の一般領域19bが設けてある。従って、前記特別領域18は、前記ステージ部材32とは別体で定位置に設けられている。また、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の底面における前記凹部25より前側は、前方へ向けて下方傾斜する第1傾斜面26aが形成されると共に、該凹部25より後側は、後方へ向けて下方傾斜する第2傾斜面26bが形成されている。なお、前記本体13の前側下部には、前記第1傾斜面26aの前端縁から所要間隔離間した位置に前板13aが取着されており、該前板13aと第1傾斜面26aの前端縁との間に、前記特別領域18および第1の一般領域19a,19aの夫々が上方に向けて開口するよう設けてある。また、前記第2傾斜面26bの後端縁側には、左方に向けて下方傾斜する第3傾斜面26cが形成されており、該第3傾斜面26cの傾斜下端部側に前記第2の一般領域19bが上方に向けて開口するよう設けられている。すなわち、前記下部入賞空間17b内に流入したパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aに沿って前記特別領域18および第1の一般領域19a,19aに向けて転動するか、前記第2および第3傾斜面26b,26cに沿って前記第2の一般領域19bに向けて転動するようになっている。
前記第1傾斜面26aの前端部における左右方向の略中央位置には、前記特別領域18に対して前後に整列して略球1個分の幅寸法で離間して案内片27,27が立設されている。そして、この案内片27,27は、後述するステージ部材32に設けられている第1の貯留部材(貯留部材)39、第2の貯留部材(貯留部材)41または誘導部材42から放出されるパチンコ球Sの特別領域18への確実な通入を行なわせると共に、第1傾斜面26aを転動するパチンコ球Sの特別領域18への通入を規制するべく機能する。
(振分け部材について)
前記上部入賞空間17aには、前記仕切板24の第2通路24bを挟む左右両側に、図示しない作動機構により左右に揺動される振分け部材28が夫々揺動可能に配設される。この一対の振分け部材28,28は、前記案内出口23,23から落下するパチンコ球Sを前記第1通路24a,24aに向けて案内する第1状態(図3に実線で示す)と、該パチンコ球Sを前記第2通路24bに向けて案内する第2状態(図3に2点鎖線で示す)とに変化して、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、第1通路24a,24aまたは第2通路24bに振分け得るよう構成されている。より詳しくは、前記振分け部材28,28が第1状態にある場合には、該振分け部材28,28が互いに内側(第2通路24b側)を向くように傾動して、パチンコ球Sが第2通路24bに流入するのを規制し、振分け部材28,28が第2状態にある場合には、該振分け部材28,28が互いに外側(第1通路24a,24a側)を向くように傾動し、パチンコ球Sが第1通路24a,24aに流入するのを規制するようになっている。
(ステージ部材について)
前記下部入賞空間17b(入賞空間17)には、複数(実施例では3つ)のステージ29,30,31を有するステージ部材32が、前記特別領域18より後方において水平回転可能に配設されている。すなわち、このステージ部材32は、前記下部入賞空間17bの底面に設けられた前記凹部25内に回転可能に収容された円盤状本体33の上面に、周方向に120°の間隔で3枚の画壁34,34,34が放射状に立設され、これら3枚の画壁34,34,34の間に第1〜第3ステージ29,30,31が設けられている。そして、後述する駆動機構35によりステージ部材32を回転して、何れか1つのステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に入替え可能に出現させるよう構成される。すなわち、前記ステージ部材32は、第1ステージ29が前記入賞装置Mの前面側に出現する第1停止位置、第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に出現する第2停止位置および第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現する第3停止位置で停止して遊技を行なうよう構成される。なお、前述したように、前記入賞装置Mの前面側に出現したステージ29,30,31に応じて、前記スピーカ51から出力される効果音が変化するようになっている。実施例では、前記入賞装置Mの前面側に第1ステージ29が出現した場合は、第1の効果音がスピーカ51から出力される。また、第2ステージ30が出現した場合は、第2の効果音がスピーカ51から出力され、第3ステージ31が出現した場合は、第3の効果音がスピーカ51から出力される。
なお、ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置で停止したときには、入賞装置Mの前面側に出現しているステージ29,30,31を画成している2枚の画壁34,34により下部入賞空間17bは前後に仕切られ、後側に位置している他のステージ29,30,31が前側(遊技者)からは見えないよう構成してある(図8,図10参照)。また、前記仕切板24の第1通路24a,24aや第2通路24bを介して下部入賞空間17bに通入したパチンコ球Sは、入賞装置Mの前面側に出現しているステージ29,30,31を画成している2枚の画壁34,34よりも前側に導かれるようになっており、該画壁34,34によりステージ部材32(下部入賞空間17b)の後側にパチンコ球Sが移動するのを規制するようになっている。
(駆動機構について)
前記ステージ部材32を回転駆動する駆動機構(駆動手段)35は、図4または図6に示す如く、前記入賞装置Mの本体13における上部に倒立姿勢で配設された正逆回転可能なモータ36と、該モータ36に連結されて一体的に回転する係合継手37と、前記ステージ部材32の回転中心において前記画壁34から上方に突出するよう設けられて、前記係合継手37に対して係脱可能に係合する被係合継手38とから構成される。そして、モータ36を正逆回転することで、両継手37,38を介してステージ部材32が正逆方向に回転するようになっている。なお、モータ36は、図14に示す前記制御装置47を構成するCPU(制御手段)48により駆動制御されることで、ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置で正確に停止させ得るよう構成してある。
(第1ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第1ステージ29には、図6、図8および図9に示す如く、例えばドラキュラの棺桶を模した第1の貯留部材39が、前記円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この第1の貯留部材39は、上方および円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第1停止位置で停止した状態での前方)に開放するよう形成され、その内部に画成される貯留領域には複数(実施例では3個)のパチンコ球Sを一時的に貯留可能に構成される。また貯留領域の略中央には、1個のパチンコ球Sのみを一時的に貯留可能で、貯留を解除することにより前記特別領域18に向けてパチンコ球Sを放出可能な貯留部39aが形成されている。実施例に係る第1の貯留部材39の構成を更に詳しく述べれば、その底板39cの左右両端縁に一対の側壁39d,39dが立設されると共に、該底板39cの後端縁に後壁39eが立設され、両側壁39d,39dおよび後壁39eにより貯留領域が画成され、両側壁39d,39dの間がパチンコ球Sの第1受入口39bとなっている。また、両側壁39d,39dの間における底板39cに略球1個分の貯留幅で、左右方向に離間して2つの突片40,40が貯留領域に立設され、両突片40,40の間に前記貯留部39aを形成してある。更に、底板39aの幅方向の中央で貯留部39aに対応する部位には、該底板39aから前側に所定長さだけ延出する案内部39fが形成され、貯留部39aから放出されるパチンコ球Sを該案内部39fにより前側に向けて好適に案内し得るよう構成してある。なお、第1の貯留部材39へのパチンコ球Sの第1受入口39bの幅寸法(貯留領域の幅寸法)は、3個のパチンコ球Sを直線的に並べて受入れ可能な広さに設定され、貯留領域(貯留部39a)にパチンコ球Sを貯留し易く構成されている。すなわち、第1受入口39bは貯留部39aの左右両隣にも各1個のパチンコ球Sを貯留し得るようになっており、これにより第1の貯留部材39は合計で3個のパチンコ球Sを貯留できる。
前記第1の貯留部材39は、後述する揺動機構44を介して上向き状態と下向き状態との間を揺動するよう構成され、その上向き状態では前記貯留領域にパチンコ球Sを貯留し得ると共に、下向き状態では貯留しているパチンコ球Sを外方に放出し得るよう構成される。すなわち、揺動機構44により前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位させることでパチンコ球Sの貯留が解除されて、該パチンコ球Sが下方に落下する。ここで、前記ステージ部材32を前記第1停止位置で停止したときには、上向き状態の第1の貯留部材39における貯留領域(貯留部39a)が、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むようになっている。また、前記第1の貯留部材39にパチンコ球Sを貯留し得る確率(以下、貯留率と云う)は、略100%に設定されており、前記仕切板24の第2の通路24bから放出されたパチンコ球Sが、略確実に第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留される。なお、貯留率とは、第2通路24bから放出されたパチンコ球Sが貯留される割合(確率)であり、該貯留率が高いほどパチンコ球Sが貯留され易く、低いほど貯留され難いことを示す。
また、前記ステージ部材32を前記第1停止位置で停止したときには、第1の貯留部材39の貯留部39aからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。更に、第1の貯留部材39と特別領域18とは、前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sが特別領域18に直接的に投入され得る位置関係に設定してある。これにより、前記第1停止位置において前記第1の貯留部材39によるパチンコ球Sの貯留を解除した際に、前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に送入される確率(以下、送入率と云う)は略100%に設定されている。すなわち、前記ステージ部材32が第1停止位置に停止した場合は、略球1個分の入口幅に設定された特別領域18と、略球1個分の貯留幅に設定された貯留部39aとが同一線上になるよう設定されており、その状態において、貯留部39aに貯留されたパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出するため、放出されたパチンコ球Sは、略確実に特別領域18に通入するよう構成されている。なお、送入率とは、第1の貯留部材39の貯留部39aおよび後述する第2の貯留部材41の貯留部41aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する割合(確率)であり、該送入率が高いほどパチンコ球Sが特別領域18に通入し易く、低いほど通入し難いことを示す。また、実施例では、前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aの前端部に立設された前記案内片27,27の間に落下し、両案内片27,27により特別領域18に略確実に通入されるようになっている。
ここで、前述のように、前記ステージ部材32は、前記駆動機構35により回転されて、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記特別領域18を向く第1位置(すなわち第1停止位置)と、パチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く第2位置(すなわち第2または第3停止位置)とに変位可能である。すなわち、前記ステージ部材32を第1位置で停止し、前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する第1の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出し得ると共に、前記駆動機構35によりステージ部材32を回転して前記第2位置に変位し、かつ第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する第2の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記第2の一般領域19bに向けて放出し得るよう構成されている。従って、前記第2の動作を行なった際には、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sは、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の後方に向けて放出されて、前記第2の一般領域19bを通出する。
(第2ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第2ステージ30には、図6、図10および図11に示す如く、例えばサメの頭部を模した第2の貯留部材41が、前記円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この第2の貯留部材41は、サメの口に対応して円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第2停止位置で停止した状態での前方)に開放して、1個のパチンコ球Sのみを貯留可能な貯留部41aが形成され、貯留を解除することにより貯留部41aに貯留されているパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出可能に構成される。実施例に係る第2の貯留部材41の構成を更に詳しく述べれば、該貯留部材41は、上向きに膨出するよう湾曲する上半体41cと下向きに膨出するよう湾曲する下半体41dとから構成され、その前部には、上下半体41c,41d間に略球1個分の貯留幅に設定されて前方に開口する貯留領域が形成され、該貯留領域が前記貯留部41aとして機能する。すなわち、第2の貯留部材41では、貯留部41aイコール貯留領域となり、また上下半体41c,41dにより第2の貯留部材41へのパチンコ球Sの第2受入口41bが形成される。更に下半体41dの幅方向の中央部には、断面凹状の案内部41eが、該下半体41dから前側に所定長さだけ延出するよう形成され、貯留部41aから放出されるパチンコ球Sを前側に向けて好適に案内し得るよう構成してある。なお、前記第2受入口41bの幅寸法(貯留領域の幅寸法)も、貯留部41aの幅と略同じく、1個のパチンコ球Sのみを受入れ可能な広さに設定され、前記第1の貯留部材39に比してパチンコ球Sが貯留され難く構成してある。すなわち、前記第2の貯留部材41にパチンコ球Sを貯留し得る貯留率は、前記第1の貯留部材39の貯留率より低く設定されており、第1の貯留部材39と第2の貯留部材41との間において、パチンコ球Sが貯留し易い・難いという差別化が図られている。
前記第2の貯留部材41は、後述する揺動機構44を介して上向き状態と下向き状態との間を揺動するよう構成され、その上向き状態では前記貯留部41aにパチンコ球Sを貯留し得ると共に、下向き状態では貯留しているパチンコ球Sを外方に放出し得るよう構成される。すなわち、揺動機構44により前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位させることでパチンコ球Sの貯留が解除されて、該パチンコ球Sが下方に落下する。ここで、前記ステージ部材32を前記第2停止位置で停止したときには、上向き状態の第2の貯留部材41における貯留部41aが、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むと共に、該貯留部41aからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。更に、第2の貯留部材41と特別領域18とは、前記貯留部41aから放出されたパチンコ球Sが特別領域18に直接的に投入され得る位置関係に設定してある。これにより、前記第2停止位置において前記第2の貯留部材41によるパチンコ球Sの貯留を解除した際に、前記貯留部41aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に送入される送入率は略100%に設定されている。すなわち、前記ステージ部材32が第2停止位置に停止した場合は、略球1個分の入口幅に設定された特別領域18と、略球1個分の貯留幅に設定された貯留部41aとが同一線上になるよう設定されており、その状態において、貯留部41aに貯留されたパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出するため、放出されたパチンコ球Sは、略確実に特別領域18に通入するよう構成されている。
ここで、前記第1および第2ステージ39,41に係る送入率を何れも略100%に設定したことから、前記第1の貯留部材39の貯留部39aおよび第2の貯留部材41の貯留部41aにパチンコ球Sを貯留した状態で、該パチンコ球Sを特別領域18に通入させて前記大当りを継続し得る確率は、両ステージ30とも略同等である。しかるに、第1の貯留部材39へのパチンコ球Sの貯留率と、第2の貯留部材41へのパチンコ球Sの貯留率との間に差を設けたことで、全体として第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に出現した状態での特別領域18への通入率は、第1ステージ29が前面側に出現した状態での特別領域18への通入率より相対的に低くなっている。なお、通入率とは、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sが、前記特別領域18に通入する割合(確率)であって、送入率と貯留率との関係から導出され、該通入率が高いほどパチンコ球Sが特別領域18に通入して大当りが継続され易く、低いほど大当りが継続され難いことを示す。
ここで、前述のように、前記ステージ部材32は、前記駆動機構35により回転されて、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記特別領域18を向く第1位置(すなわち第2停止位置)と、パチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く第2位置(すなわち第1または第3停止位置)とに変位可能である。すなわち、前記ステージ部材32を第1位置で停止し、前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位する第1の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出し得ると共に、前記駆動機構35によりステージ部材32を回転して前記第2位置に変位し、かつ第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位する第2の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記第2の一般領域19bに向けて放出し得るよう構成されている。従って、前記第2の動作を行なった際には、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sは、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の後方に向けて放出されて、前記第2の一般領域19bを通出する。
(第3ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第3ステージ31には、図5または図7に示す如く、例えばワニの頭部を模した誘導部材42が、その口先を前記円盤状本体33の径方向外方に向けた姿勢で、該円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この誘導部材42は、下アゴ部42aと上アゴ部42bとからなり、該誘導部材42は後述する揺動機構44により上下方向に揺動するよう構成され、この揺動時には、下アゴ部42aに対して上アゴ部42bが開閉するよう構成される。なお、下アゴ部42aに対して上アゴ部42bが開放したときには、下アゴ部42aが、円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第3停止位置で停止した状態での前方)に向かうにつれて下方傾斜するよう傾動する。
前記誘導部材42には、パチンコ球Sの通過を許容する通路42cが、上下のアゴ部42a,42b内において円盤状本体33の径方向に延在するよう形成されると共に、上アゴ部42bにおける径方向内部側には、上下方向に貫通し、パチンコ球Sの通過を許容する通口42dが形成されている。そして、この誘導部材42は、第3ステージ31が入賞装置Mの前面側の第3停止位置に停止したときに、前記通口42dが、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むと共に、前記通路42cからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。なお、実施例の誘導部材42は、上下のアゴ部42a,42bが開放および閉成の何れの状態においても、前記通口42dから通入したパチンコ球Sを、通路42cを介して誘導して外方に放出し得るよう構成してある。すなわち、前記誘導部材42は、パチンコ球Sを一時的に貯留し得る貯留部は設けられておらず、該誘導部材42にパチンコ球Sを貯留しないようになっている。
前記第3のステージ31が前面側に出現した状態では、前記ステージ部材32が所定角度範囲で左右に揺動するよう設定されており、パチンコ球Sを貯留しないことと相俟って、前記誘導部材42から放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18を通入する確率(以下、誘導率と云う)は低くなっている。なお、誘導率とは、誘導部材42に誘導されて放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する割合(確率)であり、該誘導率が高いほどパチンコ球Sが特別領域18に通入し易く、低いほど通入し難いことを示す。ここで、前記誘導率と前記送入率とは、各ステージ29,30,31が入賞装置Mの前面側に出現している状態で、前記第2通路24bから落下したパチンコ球Sを特別領域18に通入させる確率として対応する関係にある。ここで、前記第2の貯留部材41の送入率は前述の如く略100%であるのに対して、前記誘導率はこれより低く設定されている。従って、前記第3ステージ31が前面側に出現した状態での特別領域18への通入率は、前記第2ステージ30が前面側に出現した状態での特別領域18への通入率より低くなっている。すなわち、実施例のステージ部材32における各ステージ29,30,31の特別領域18への通入率は、第3ステージ31<第2ステージ30<第1ステージ29の関係に設定されている。なお、実施例では、各ステージ29,30,31における特別領域18への通入率は、第1ステージ29が略100%、第2ステージ30が略90%、第3ステージ31が略30%に設定されている。
(揺動機構について)
前記ステージ部材32の下方に臨む前記本体13には、図7に示すように、本体裏側に配設されたモータ43を駆動源とする揺動機構44が配設されており、該揺動機構44が、ステージ部材32の回転を許容する状態で、前記各ステージ29,30,31に配設された第1および第2の貯留部材39,41と誘導部材42に連繋されている。そして、揺動機構44を駆動することで、両貯留部材39,41および誘導部材42が同期的に上下方向に揺動するよう構成される。なお、前記モータ43には、スリット円盤と光電センサ等からなる位置検出手段45が配設され、該位置検出手段45からの信号に基づいて、前記制御装置47のCPU48によりモータ43が回転制御されて、前記第1および第2の貯留部材39,41を上向き状態または下向き状態に保持し得ると共に、前記誘導部材42を開放状態または閉成状態に保持し得るようにしてある。
(制御装置について)
前記制御装置47は、図14に示すように、前記駆動機構35および揺動機構44の夫々を制御するCPU48と、前記大当りにおけるラウンド遊技毎に、前記第1〜第3ステージ29,30,31から前記入賞装置Mの前面側に出現させるべき特定のステージを予め定めた複数の異なる第1〜第8制御パターン(表1参照)を記憶させたROM(パターン記憶手段)49と、遊技中に適宜書き換えられる各情報が記憶(設定)されるRAM50とを備えている。そして、前記CPU48は、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値を前記RAM50の設定領域に設定して、更新前の値を書き換える乱数更新処理を実行するようになっている。また、前記第1〜第8制御パターンは、表1に示すように、0〜30まで(31個)の乱数の値と対応づけられており、該第1〜第8制御パターンの夫々が選択される割合(選択率)は予め設定されている。なお、駆動手段である駆動機構35と制御手段であるCPU48により駆動制御手段が構成される。
そして、大当りが発生した際には、前記CPU48により前記ROM49に記憶された前記第1〜第8制御パターンから1つの制御パターンを選択するよう設定されている。すなわち、大当りが発生した際に、前記CPU48は、乱数更新処理によって更新された乱数の値を前記RAM50から読み出すことで、該乱数の値と対応した前記第1〜第8制御パターンの何れかを選択(決定)する。この選択された制御パターンに基づき、前記CPU48は、前記駆動機構35のモータ36を駆動制御して、該駆動機構35により前記ステージ部材32を回転させ、前記特定のステージが入賞装置Mの前面側に停止(位置)するようになっている。つまり、前記CPU48が前記第1〜第8制御パターンから一つの制御パターンを選択することにより、前記入賞装置Mの前面側に出現させる特定のステージが決定される。そして、前記CPU48は、複数のステージ29,30,31から入賞装置Mの前面側に出現させるべき特定のステージを決定するステージ決定手段としても機能する。なお、前記CPU48が乱数の値を読み出すことで前記制御パターンを決定しているため、該制御パターンはランダムに選択される。
Figure 0004535717
また、前記CPU48は、前記ラウンド遊技の移行回数を計数する計数手段としても機能し、該計数したラウンド遊技の移行回数を前記RAM50の設定領域に順次更新するようになっている。そして、前記CPU48は、計数したラウンド遊技の移行回数が所定の設定回数(実施例では5回)に達したときに、前記駆動機構35のモータ36を駆動させ前記入賞装置Mの前面側に出現させるステージ29,30,31が入れ替わるよう制御する。すなわち、前記CPU48は、前記ステージ部材32を回転制御するようになっている。ここで、表1に示すように、前記各制御パターンは、1R〜5R、6R〜10R、および11R〜15Rの3つ区分毎に特定のステージが設定され、5Rと6Rおよび10Rと11Rの区切りに、前記CPU48が前記駆動機構35のモータ36を駆動して前記ステージ部材32を回転制御することで、特定のステージを入賞装置Mの前面側に出現させるようになっている。なお、前記3つの区分毎に設定する特定のステージは、同一のものであっても、異なるものであってもよい。また、「1R〜15R」は、1〜15回目のラウンド遊技を指すものであって、「5R」であれば5回目のラウンド遊技を指す。
例えば、前記CPU48により第1パターンが選択されると、前記CPU48は前記駆動機構35のモータ36を駆動制御して1R〜5Rまでは第3ステージ31を入賞装置Mの前面側に出現させ、6R〜10Rまでは第2ステージ30を入賞装置Mの前面側に出現させると共に、11R〜15Rまでは第1ステージ29を入賞装置Mの前面側に出現させる。なお、表1に示す第8パターンのように、前記ラウンド遊技が設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置Mの前面側に出現させるステージ(第1ステージ29)が変更しないパターンでも、前記CPU48は、計数したラウンド遊技の移行定回数が設定回数に到達したときには、前記ステージ部材32を回転制御して、再度同一の第1ステージ29を入賞装置Mの前面側に出現させるようになっている。
(開閉部材、振分け部材およびステージ部材の動作態様について)
前記開閉部材16,16、振分け部材28,28およびステージ部材32の動作態様につき簡単に説明する。通常遊技状態において、前記開閉部材16,16の夫々は、前記閉鎖状態に位置すると共に、前記振分け部材28,28は第1状態で停止している。また前記ステージ部材32は、前記第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に位置する前記第2停止位置で停止すると共に、前記第2の貯留部材41は下向き状態に保持されるようになっている。なお、前記第1の貯留部材39も下向き状態とされると共に、前記誘導部材42においては上下のアゴ部42a,42bが閉成状態に保持される。
前記第1または第2始動入賞具N1,N2にパチンコ球Sが通入すると、前記開閉部材16,16の夫々は、パチンコ球Sが通入した始動入賞具N1,N2に応じて前記閉鎖状態から開放状態に1回または2回開閉する。また前記振分け部材28,28の夫々も、パチンコ球Sが通入した始動入賞具N1,N2に応じた態様で第1状態から第2状態への揺動を行ない、前記入賞口15,15に通入したパチンコ球Sを左右(第1通路24a,24a)または中央後方(第2通路24b)に振分け得るよう設定される。更に、前記ステージ部材32においては、第2の貯留部材41を上向き状態としたもとで、第2ステージ30が後側に隠れない所定角度範囲でステージ部材32を左右に揺動する動作を行なった後、第2の貯留部材41を下向き状態に戻すよう構成される。
次に、大当り時における開閉部材16,16、振分け部材28,28およびステージ部材32の動作態様につき説明する。前記大当りが発生すると、所定時間の経過後(インターバル後)に1回目のラウンド遊技が開始して、前記開閉部材16,16が前記ラウンド遊技終了条件を満たすまで開閉動作を繰返すようになっている。また、大当りが成立すると、前記制御装置47のCPU48は、前記ROM49に記憶した前記第1〜第8制御パターンから一つの制御パターンを選択し、前記インターバル時にステージ部材32を回転制御して、該ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置の何れかの停止位置で停止し、選択された制御パターンに定められた特定のステージを入賞装置Mの前面側に出現させる。このように、前記各ラウンド遊技の初めには、前記ステージ部材32を回転させて入賞装置Mの前面側に出現させるステージを選択するインターバル演出が行なわれる。
ここで、前記入賞装置Mの前面側に停止させる特定のステージが第1ステージ29の場合には、前記第1の貯留部材39は上向き状態に保持されると共に、ステージ部材32はラウンド遊技終了条件を満たすまで前記第1停止位置で停止保持される(図12参照)。また、前記特定のステージが第2ステージ30の場合には、前記第2の貯留部材41は上向き状態に保持されると共に、所定の条件(例えば入賞口15に1個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされてからラウンド遊技終了条件を満たすまでの間、ステージ部材32が前記第2停止位置を中心として所定角度範囲で左右に揺動する(図13参照)。なお、前記特定のステージが第3ステージ31の場合には、ラウンド遊技終了条件を満たすまでステージ部材32が前記第3停止位置を中心として所定角度範囲で左右に揺動すると共に、前記誘導部材42は、所定の条件(例えば入賞口15に5個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされるまで上下のアゴ部材42a,42bを閉成状態に保持し、それ以降はラウンド遊技終了条件を満たすまで開閉動作を繰返すように設定される。
また、図12または図13に示すように、各ラウンド遊技に際して前記第1ステージ29または第2ステージ30が前記入賞装置Mの前面側に位置する場合には、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉して前記ラウンド遊技終了条件が成立するとエンディング演出が行なわれる。このエンディング演出では、前記第1ステージ29に決定されていた場合は、前記有効時間内に、前記ステージ部材32を第1停止位置で停止させたまま前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位させ(図12参照)、前記第2ステージ30に決定されていた場合は、該有効時間内に、前記ステージ部材32を第2停止位置で停止させたまま前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位させるようになっている(図13参照)。
ここで、前記第1の貯留部材39または第2の貯留部材41にパチンコ球Sが貯留されていた場合には、該貯留部39a,41aから放出されたパチンコ球Sが、前記特別領域18に通入して前記大当り継続条件が成立し、次のラウンド遊技に移行する。なお、次のラウンド遊技に移行すると、前述と同様にインターバル時に、前記CPU48により選択された制御パターンに基づいてラウンド遊技数に対応する特定のステージを入賞装置Mの前面側に出現させ、前述と同様のラウンド遊技が行なわれる。そして、前記大当り継続条件の成立に伴い、最大15回まで前記ラウンド遊技を行なって大当りを継続し得るようになっている。一方、前記大当り継続条件が成立することはなくエンディング演出が終了すると、大当りが終了し、該エンディング演出終了後に通常遊技状態に切り替わることとなる。
前記振分け部材28,28は、前記決定されたステージの種類に応じて異なる動作を行なうよう設定される。すなわち、第1ステージ29に決定された場合は、前記開閉部材16,16が開閉動作を開始する(インターバル演出が終了する)と同時に振分け部材28,28が第1状態から第2状態に揺動し、ラウンド遊技終了条件を満たすまでこの第2状態に保持される(図12参照)。これに対し第2ステージ30に決定された場合は、前記ステージ部材32が左右の揺動を開始するときに、前記第2の貯留部材41が第1状態から第2状態に揺動し、ラウンド遊技終了条件を満たすまでこの第2状態に保持される(図13参照)。更に、第3ステージ31に決定された場合は、前記開閉部材16,16が開閉動作を開始する(インターバル演出が終了する)と同時に振分け部材28,28は第1状態と第2状態との間の揺動を繰返し、所定の条件(例えば入賞口15に9個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされると、ラウンド遊技終了条件を満たすまで第2状態に保持されるよう設定されている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。前記遊技盤Jの盤面に打ち出され、前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sが、前記第1始動入賞具N1または第2始動入賞具N2に通入すると、前記開閉部材16,16が1回または2回開閉する。このとき、前記入賞口15,15から前記入賞装置Mの内部に通入したパチンコ球Sは、前記案内出口23,23を介して上部入賞空間17aに通入する。また前記振分け部材28,28が第1状態と第2状態との間を揺動し、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sは、直接または仕切板24を転動した後に、前記第1通路24a,24aまたは第2通路24bを介して下部入賞空間17bに流入する。なお、前記振分け部材28,28が第1状態にある場合には、前記第1通路24a,24a側にパチンコ球Sが振分けられ、該振分け部材28,28が第2状態にある場合には、前記第2通路24b側にパチンコ球Sが振分けられる。
前記第1通路24a,24aを介して下部入賞空間17bの左右両側に流入したパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aに落下して前側に向けて転動し、前記第1の一般領域19a,19aに通入する。なお、第1傾斜面26aを転動するパチンコ球Sは、前記案内片27,27に規制されて、前記特別領域18に通入することは殆どない。
これに対して、前記第2通路24bを介して下部入賞空間17bの中央後方に流入したパチンコ球Sは、前記第2停止位置に停止している第2ステージ30における第2の貯留部材41に向けて落下する。このパチンコ球Sの落下タイミングにおいて、第2の貯留部材41が上向き状態となっていれば、該貯留部材41の前記貯留部41aにパチンコ球Sが入り、第2の貯留部材41が下向き状態となることで貯留部41aから放出されるパチンコ球Sは、前記特別領域18に通入し、大当りが発生する(図10,図11参照)。
大当りが発生すると、前記制御装置47のCPU48によりROM49に記憶した第1〜第8制御パターンから1つ制御パターンが選択され、前記駆動機構35を駆動制御して、該駆動機構35によりステージ部材32を回転した後に、選択した制御パターンに予め定められた特定のステージが該入賞装置Mの前面側に出現するよう第1〜第3停止位置で停止させる。
ここで、ラウンド遊技において、選択した制御パターンに定められた特定のステージが第1ステージ29の場合には、前記ステージ部材32を第1停止位置で停止した状態で第1の貯留部材39を上向き状態で保持される。ここで、第1の貯留部材39における貯留領域の第1受入口39bを3個のパチンコ球Sを受入れ可能な広さに設定してあるから、第2通路24bから落下するパチンコ球Sは、第1の貯留部材39に貯留され易くなっている(前述したように貯留率は略100%である)。更に、前記第1の貯留部材39の前記貯留部39aに貯留したパチンコ球Sの前記特別領域18への送入率も略100%に設定してあるから、貯留したパチンコ球Sは前記特別領域18に略確実に通入させ得る。
これに対し、ラウンド遊技において、選択した制御パターンに定められた特定のステージが第2ステージ30の場合には、前記ステージ部材32を第2停止位置で停止した状態で第2の貯留部材41を上向き状態で保持される。ここで、前記第2の貯留部材41の前記貯留部41aに貯留したパチンコ球Sの前記特別領域18への送入率は、第1ステージ29(第1の貯留部材39a)が入賞装置Mの前面側に出現した場合と同様に略100%に設定されている。一方、第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に出現した状態では、前記ステージ部材32(第2の貯留部材41)が左右に揺動すると共に、かつ第2の貯留部材41における貯留部41aへの受入口41bは、1個のパチンコ球Sを受入れ可能な広さに設定されていることから、前記第2通路24bから落下するパチンコ球Sは該第2の貯留部材41における貯留部41aに貯留されに難くなっている(前述したように第2の貯留部材41の貯留率は、前記第1の貯留部材39の貯留率より低い)。このため、前記特定のステージが第2ステージ30の場合には、前記特別領域18へのパチンコ球Sの通入率は第1ステージ29の場合より低くなり、相対的に前記大当り継続条件が成立し難くなる。
また、ラウンド遊技において、選択した制御パターンに定められた特定のステージが第3ステージ31の場合には、前記ステージ部材32を第3停止位置で停止保持される。ここで、誘導部材42にパチンコ球Sを貯留する貯留部を形成していないから、パチンコ球Sを貯留し得ない。更に、第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現した状態では、前記ステージ部材32(第3の貯留部材42)が左右に揺動するよう設定されており、第2通路24bから落下するパチンコ球Sの前記特別領域18への誘導率も低くなっている。ここで、前述したように、前記誘導率と送入率とは対応する関係にあることから、前記特定のステージが第3ステージ31の場合には、前記特別領域18へのパチンコ球Sの通入率は第2ステージ30の場合より低くなり、相対的に前記大当り継続条件が成立し難くなる。
すなわち、前記第1〜第3ステージ29,30,31に設けた第1の貯留部材39および第2の貯留部材41に対するパチンコ球Sの貯留率、および誘導部材42における誘導率を異ならせることで、各ステージ29,30,31における特別領域18へのパチンコ球Sの通入率が相違するようになっている。このように、前記第1〜第3ステージ29,30,31の夫々は通入率が異ならせることで、入賞装置Mの前面側に出現するステージ29,30,31により大当り継続条件が成立する可能性が変わる。すなわち、入賞装置Mの前面側に出現するステージ29,30,31は、ラウンド遊技が移行して大当りを継続し得るか否かを左右する大きな要因となり、大当りが発生した際に何れのステージ29,30,31が入賞空間Mの前面側に出現するかは遊技者にとって大きな関心がある事柄となっている。
実施例では大当りが発生した際に前記CPU48によりROM49に記憶させた第1〜第8制御パターンから1つ制御パターンを選択し、該選択された制御パターン毎に予め定められた特定のステージをラウンド遊技毎に入賞装置Mの前面側に出現するようになっている。従って、大当りが発生した時点では、何れのステージ29,30,31が入賞装置Mの前面側に出現するかを遊技者が判断できないため、特別領域18への通入率の高い第1ステージ29が入賞装置Mの前面側に出現することへの遊技者の期待感を高め、遊技に対する興趣を増大することが可能である。
また、前記制御装置47のCPU48により、前記ラウンド遊技が所定の設定回数だけ移行した場合には、入賞装置Mの前面側に出現するステージ29,30,31を適宜入れ替えるようになっているから、通入率の低い第2ステージ30や第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現した場合でもより通入率の高い第1ステージ29に入れ替わる可能性を残すことで落胆することなく遊技を楽しむことができる。すなわち、遊技者により多くのパチンコ球Sを大当り中に獲得し得る期待感を与え、遊技に対する興趣を持続させる。このように、ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置Mの前面側に出現させるステージ29,30,31を入れ替えるようにしたから、不規則にステージ29,30,31を入れ替えることができ、次に入賞装置Mの前面側に出現するステージ29,30,31への期待感をもって遊技を行なうことができる。すなわち、ラウンド遊技が移行した際にステージ29,30,31を所定の順序で入れ替える場合に較べて、遊技が多様化され、遊技の面白みが向上される。更に、ラウンド遊技が設定回数(すなわち5回)だけ移行する毎にステージ29,30,31が入れ替わるようにしたことで、最初にステージが入れ替わるタイミング(6回目のラウンド遊技)で通入率の低い第2または第3ステージ30,31が出現した場合でも、次のタイミング(10回目のラウンド遊技)で通入率の高い第1ステージ29に入れ替わる可能性が残り、落胆することなく遊技を楽しむことができる。すなわち、遊技者により多くのパチンコ球Sを大当り中に獲得し得る期待感を与え、遊技に対する興趣を持続させる。また、第8制御パターンのように、所定の設定回数だけラウンド遊技が移行した場合に、連続して通入率の高い第1ステージ29を入賞装置Mの前面側に出現させるようにすることで、遊技者の期待感を損なうことなく遊技を行なわせることが可能となる。
また、前記制御装置47のCPU48が、予め定めた制御パターンに基づいてステージ部材32を回転制御するようにしたから、ラウンド遊技が設定回数だけ移行する毎に入賞装置Mの前面側に出現させる特定のステージを決定する必要がなく、CPU48の処理負担の軽減を図り得る。そして、ROM49に入賞装置Mの前面側に出現させるステージ29,30,31のパターンが異なる第1〜第8制御パターンを記憶させ、該第1〜第8制御パターンから1つの制御パターンを選択するようにしたことで、選択された制御パターンにより各ラウンド遊技に対応する特定のステージが変化し、遊技性の多様化を図ることが可能となる。
また、前記入賞装置Mの前面側に位置するステージ29,30,31に応じて効果音出力装置51に異なる効果音を出力させるようにしたから、ステージが入れ替わったことを聴覚的に遊技者に報知し得る。
ところで、この種のパチンコ機には、より多くのパチンコ球を得ようとする遊技者側の要望と、正常な営業を行ない得るよう一定の利益を確保しようとする遊技店側の要望との均衡を保つことが求められ、大当りが発生した際に、遊技可能なラウンド遊技数(以下継続ラウンド数と云う)を選択決定するよう構成されたものがある。例えば、前記継続ラウンド数として「1回」、「3回」、「7回」および「15回」の4種類を設定し、所定の制御条件の下で何れかを決定するよう構成することで、遊技者はより多くのパチンコ球を獲得し得るよう期待して遊技を行ないうると共に、遊技店は払い出したパチンコ球を回収する機械が与えられ、一定の利益を確保することを可能としたパチンコ機が知られている。しかし、前述のように大当りが発生した際に、選択決定された継続ラウンド数によって、遊技者が得られるパチンコ球の数が略確定してしまうため、遊技者の遊技に対する興趣が低下する欠点がある。特に、「1回」や「3回」のように継続ラウンド数が少ない場合には、得られるパチンコ球は限定的なため、遊技者に大きな落胆感を与えることとなる。
これに対して、実施例に係るパチンコ機は、大当りが発生した際に前記CPU48によりROM49に記憶させた第1〜第8制御パターンから1つ制御パターンを選択し、該選択された制御パターン毎に予め定められた特定のステージをラウンド遊技毎に入賞装置Mの前面側に出現するようになっている。従って、大当りが発生した時点では通入率の低い第2ステージ30や第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現した場合でもより通入率の高い第1ステージ29に入れ替わる可能性を残すことで落胆することはなく、遊技者により多くのパチンコ球Sを獲得し得る期待感を与え、遊技に対する興趣を持続させる。
〔変更例〕
なお、実施例に係る遊技機の構成としては、前述したものに限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。例えば、実施例では、前記パターン記憶手段に8種類の制御パターンを記憶させるようにしたが、2種類以上の異なる制御パターンを記憶させるようにすれば、入賞装置の前面側に出現するステージを変更することができ、遊技演出を多様化することができる。また、パターン記憶手段に記憶させる制御パターンも、実施例のものに限られるものではなく、任意に設定することができる。そして、実施例では、ラウンド遊技が5回だけ移行した場合に、ステージが変更され得るようにしたが、ラウンド遊技毎に入賞装置の前面に出現させる特定のステージを変更し得るようにしてもよく、任意の設定回数だけラウンド遊技が移行した際に、ステージが変更されるようにすればよい。更に、パターン記憶手段に記憶させた制御パターンに基づいて入賞装置の前面側に出現させる特定のステージを決定するようにしたが、制御手段(CPU)が、複数のステージから入賞装置の前面側に出現させる特定のステージをラウンド遊技を行なう毎に決定するようにすることも可能である。
また、実施例では、貯留部材を有する2つのステージおよび誘導部材を有する1つのステージを備えたステージ部材を採用したが、ステージ部材に設けられるステージの数は、実施例のように3つに限定されるものでなく、2つまたは4つ以上の複数であればよい。また、貯留手段の形状や構成等は、実施例のものに限らず、遊技球を一時的に貯留し得ると共に所要に応じて該パチンコ球を放出し得る形状および構成であれば任意に変更可能である。なお、開閉部材の動作形式としては、実施例の揺動形式に限らず、スライド形式であってもよい。すなわち、本体の基枠体に設けた左右の球受け用のスライド部材が、対向閉鎖状態と両外側への離隔開放状態とに移動変化されて入賞口を開閉する構成を採用し得る。そして、開閉部材、振分け部材、ステージ部材および貯留部材や誘導部材の可動条件は、実施例で説明したものに限られるものではなく、適宜に変更可能である。
なお、貯留部材に対する遊技球の貯留率や、貯留部材からの特別領域への送入率あるいは誘導部材の特別領域への遊技球の誘導率は、実施例のものに限定されず、任意に設定するようにすればよく、これらを異ならせることで、各ステージにおける特別領域への遊技球の通入率を異ならせるようにすればよい。更に、入賞装置に配設した振分け部材を、遊技球を前記一般領域に向かわせる第1状態と、該球入口に通入した遊技球を前記ステージ部材側に向かわせる第2状態とに変位するようにし、入賞装置内に通入した遊技球が前記貯留部材および誘導部材に遊技球が向かう割合(確率)を変更するよう構成しても、特別領域への遊技球の通入率を変更可能である。
〔付記〕
本発明に係る遊技機に関しては、以下に示す具体的構成に限定することが可能である。
(1) 請求項1〜3の何れかに記載の遊技機に関して、所要の効果音を出力し得る効果音出力装置を備え、前記入賞装置Mの前面側に位置するステージに応じて該効果音出力装置に異なる効果音を出力させるようにする。
この構成によれば、ステージが入れ替わったことを聴覚的に遊技者に報知することができる。
(2) 請求項1〜3の何れかに記載の遊技機に関して、前記球入口に通入した遊技球を前記一般領域に向かわせる第1状態と、該球入口に通入した遊技球を前記ステージ部材側に向かわせる第2状態とに変位可能な振分部材を、該ステージ部材の上方位置に設けるようにする。
このように、遊技球を一般領域に向かわせる第1状態とステージ部材側に向かわせる第2状態とに変位し得る振分部材を設けることで、特別領域への遊技球の通入率を変更することが可能となる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の入賞装置を横断して示す概略斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る入賞装置を示す正面図である。 実施例に係る入賞装置の要部を示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を縦断して示す側面図である。 実施例に係る入賞装置に配設されるステージ部材を駆動機構と共に示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置に配設されるステージ部材を揺動機構と共に示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第1ステージの第1の貯留部材にパチンコ球が貯留された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第1ステージの第1の貯留部材からパチンコ球が放出された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第2ステージの第2の貯留部材にパチンコ球が貯留された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第2ステージの第2の貯留部材からパチンコ球が放出された状態で示す概略斜視図である。 大当りが発生して第1ステージ選択された場合のラウンド遊技におけるステージ部材、第1の貯留部材および振分け部材の動作態様を示すタイミングチャート図である。 大当りが発生して第2ステージ選択された場合のラウンド遊技におけるステージ部材、第2の貯留部材および振分け部材の動作態様を示すタイミングチャート図である。 実施例に係るパチンコ機における主要な制御ブロック図である。
符号の説明
15 入賞口(球入口)
16 開閉部材
17 入賞空間
18 特別領域
17a 上部入賞空間
17b 下部入賞空間
19a 第1の一般領域(一般領域)
19b 第2の一般領域(一般領域)
24 仕切板
24a 第1球通路
24b 第2球通路
28 振分け部材
29 第1ステージ(ステージ)
30 第2ステージ(ステージ)
31 第3ステージ(ステージ)
32 ステージ部材
35 駆動機構(駆動制御手段)
39 第1の貯留部材(貯留部材)
39a 貯留部
39c 底板
39d 側壁
39e 後壁
41 第2の貯留部材(貯留部材)
41a 貯留部
42 誘導部材
48 CPU(駆動制御手段)
49 ROM(パターン記憶手段)
M 入賞装置
S パチンコ球(遊技球)

Claims (4)

  1. 遊技球が通過し得る球入口と、前記球入口を介して遊技球が流入する入賞空間と、前記球入口を開閉可能で、少なくとも遊技者に有利な特別遊技の発生時に該球入口を開放する開閉部材と、前記入賞空間に流入した遊技球の通入を許容する特別領域および一般領域とを有する入賞装置を備え、前記特別遊技は所定回数のラウンド遊技から構成されて、各ラウンド遊技中に前記入賞空間に流入した遊技球が、前記特別領域に通入した場合に、次のラウンド遊技に移行して特別遊技が継続するよう設定された遊技機において、
    前記入賞空間内に回転可能に配設され、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率を異ならせた複数のステージを有すると共に、前記ラウンド遊技において何れか1つのステージを前記入賞装置の前面側に出現させて所要の遊技を行なうステージ部材と、
    1回の特別遊技を単位として前記入賞装置の前面側に出現させるべき前記特定のステージをラウンド遊技毎に予め定めた制御パターンが複数種類記憶されたパターン記憶手段と、
    前記特別遊技が発生した際に前記パターン記憶手段が記憶する複数の異なる制御パターンの内から一つの制御パターンを選択し、該選択した制御パターンに定められた特定のステージを前記入賞装置の前面側に出現するよう前記ステージ部材を回転させると共に、ラウンド遊技の移行回数を計数する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、前記特別遊技が発生した際に、乱数更新処理によって更新された乱数の値を読み出して、該乱数の値と対応した制御パターンを選択し、前記ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置の前面側に出現させるステージが変更されるか否かに関わらず前記ステージ部材を回転させて、選択された制御パターンにより定められた特定のステージを入賞装置の前面側に出現させるよう構成されると共に、
    1回の特別遊技において1種類のステージを前記特定のステージとして前記入賞装置の前面側に出現させ得るラウンド遊技の最大回数は、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率の高いステージほど増加するようステージの種類毎に設定されて、前記各制御パターンに定められる各ステージの出現回数を、ステージの種類に応じた最大回数以内となるよう設定した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が通過し得る球入口と、前記球入口を介して遊技球が流入する入賞空間と、前記球入口を開閉可能で、少なくとも遊技者に有利な特別遊技の発生時に該球入口を開放する開閉部材と、前記入賞空間に流入した遊技球の通入を許容する特別領域および一般領域とを有する入賞装置を備え、前記特別遊技は所定回数のラウンド遊技から構成されて、各ラウンド遊技中に前記入賞空間に流入した遊技球が、前記特別領域に通入した場合に、次のラウンド遊技に移行して特別遊技が継続するよう設定された遊技機において、
    前記入賞空間内に回転可能に配設され、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率を異ならせた第1〜第3ステージを有すると共に、前記ラウンド遊技において何れか1つのステージを前記入賞装置の前面側に出現させて所要の遊技を行なうステージ部材と、
    1回の特別遊技を単位として前記入賞装置の前面側に出現させるべき前記特定のステージをラウンド遊技毎に予め定めた制御パターンが複数種類記憶されたパターン記憶手段と、
    前記特別遊技が発生した際に前記パターン記憶手段が記憶する複数の異なる制御パターンの内から一つの制御パターンを選択し、該選択した制御パターンに定められた特定のステージを前記入賞装置の前面側に出現するよう前記ステージ部材を回転させると共に、ラウンド遊技の移行回数を計数する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、前記特別遊技が発生した際に、乱数更新処理によって更新された乱数の値を読み出して、該乱数の値と対応した制御パターンを選択し、前記ラウンド遊技が予め定めた設定回数だけ移行した場合に、前記入賞装置の前面側に出現させるステージが変更されるか否かに関わらず前記ステージ部材を回転させて、選択された制御パターンにより定められた特定のステージを入賞装置の前面側に出現させるよう構成されると共に、
    前記各制御パターンは、1回の特別遊技を連続した複数回のラウンド遊技毎に少なくとも3つに区分した区分毎に、同一種類のステージを前記入賞装置の前面側に出現させるべき特定のステージとして定められて、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率が最も高い第1ステージは、最大で全てのラウンド遊技の区分について特定ステージとなるよう設定され、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率が2番目に高い第2ステージが前記特定ステージとして定められるラウンド遊技の区分の最大数は、前記第1ステージが特定ステージとして設定されるラウンド遊技の区分数の最大数よりも少なく設定され、前記特別領域へ遊技球を通入させる通入率が最も低い第ステージが前記特定ステージとして定められるラウンド遊技の区分の最大数は、前記第2ステージが特定ステージとして設定されるラウンド遊技の区分数の最大数よりも少なく設定されると共に、特定ステージを前記第2ステージとしたラウンド遊技の区分に連続するラウンド遊技の区分は、第1ステージまたは第3ステージが前記特定ステージとして定められるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記ステージ部材に設けられる第1ステージは、底板の左右両端縁に立設された一対の側壁および該底板の後端縁に立設された後壁により複数の遊技球を貯留可能な貯留領域が画成されると共に、当該底板における両側壁の間に左右方向に離間して立設された2つの突片の間に遊技球を1個貯留可能な貯留部が形成された第1の貯留部材を有し、該貯留領域に遊技球を貯留可能な上向き状態および当該貯留部を含む貯留領域に貯留している遊技球を外方に放出する下向き状態の間を第1の貯留部材が揺動するよう構成され、
    前記ステージ部材に設けられる第2ステージには、遊技球を1個貯留可能な貯留部が形成された第2の貯留部材が設けられて、該貯留部に遊技球を貯留可能な上向き状態および当該貯留部に貯留している遊技球を外方に放出する下向き状態の間を第2の貯留部材が揺動するよう構成されて、
    前記第1ステージを前面側に出現させた状態では、前記入賞空間に流入した遊技球を上向き状態とされた前記第1の貯留部材の貯留部に受入れ可能な位置に該第1の貯留部材が臨むと共に、当該位置において上向き状態から下向き状態とされて第1の貯留部材の前記貯留部から放出される遊技球の放出方向と前記特別領域とが同一線上になるよう構成され、
    前記第2ステージを前面側に出現させた状態では、前記入賞空間に流入した遊技球を上向き状態とされた前記第2の貯留部材の貯留部に受入れ可能な位置に該第2の貯留部材が臨むと共に、当該位置において上向き状態から下向き状態とされて第2の貯留部材の前記貯留部から放出される遊技球の放出方向と前記特別領域とが同一線上になるよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記入賞空間は、仕切板により上部入賞空間および下部入賞空間に仕切られて、該下部入賞空間の底面に前記ステージ部材が配設されると共に、該仕切板には、上部入賞空間に通入した遊技球を下部入賞空間の底面上に通出させる第1通路、および上部入賞空間に通入した遊技球を前記ステージ部材に向けて通出させる第2通路が設けられて、前記球入口から上部入賞空間内に通入して仕切板上に落下した遊技球を、該第1球通路または第2球通路を介して下部入賞空間側に案内するよう構成され、
    前記上部入賞空間には、前記球入口を介して上部入賞空間内に通入する遊技球を前記第1通路に向けて案内する第1状態および該遊技球を前記第2通路に向けて案内する第2状態に揺動変位される振分け部材が設けられて、前記入賞装置の前面側に出現されたステージの種類に応じて異なる動作で振分け部材を揺動させるよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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