JP2008228975A - 遊技球の振分部材、遊技球の振分装置および遊技機 - Google Patents

遊技球の振分部材、遊技球の振分装置および遊技機 Download PDF

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Abstract

【課題】遊技球の振分部材、遊技球の振分装置、遊技機を従来には全くない新規でかつ遊技者にとって楽しみやすいものにする。
【解決手段】振分部材35は、遊技球8が投入されて転動する転動面43を有する球受け部40を備えている。この球受け部40の転動面43には、投入された遊技球8が旋回する旋回通路47が形成され、旋回通路47の内側には、遊技球8が入る第1入球口44とこの第1入球口44のまわりを包囲する環状の第2入球口45とが形成されている。振分部材35は、第2入球口45を跨いで旋回通路47と第1入球口44とに架け渡されるように形成されるとともに、旋回通路47から逸れた遊技球8を第1入球口44と第2入球口45とに振り分けて入球可能とする通過手段51を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技球が複数の入球口(入球孔)のいずれかに入るように振り分ける遊技球の振分部材、この振分部材を備えた振分装置、およびこれらを備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機には、例えば、大当たりの当否抽選を行うために、遊技球の振分装置が設けられている。振分装置は、遊技球が投入されて転動する転動面に遊技球が入る複数の入球孔(入球口)が形成された振分部材(いわゆるクルーン)を有する。
この振分部材は、複数の入球孔のうち、例えば1つの入球孔(以下、「大当たり孔」という)に遊技球が入った場合にのみ大当たりが発生し、その他の入球孔(以下、「はずれ孔」という)に遊技球が入った場合には、大当たりが発生しないようなっており、遊技機は、この構成によって、物理的に大当たりの当否抽選を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この振分装置を備えた遊技機を使用する遊技者は、遊技球が大当たり孔やはずれ孔の周辺を転動するのを見ながら、遊技球が大当たり孔に入ってほしいという期待感をもってその遊技を楽しむことができる。
特開平7−171248号公報
上記した振分装置は、遊技者の遊技意欲に直接影響を与えるものであり、遊技機において最も重要な構成要素の1つである。このことから、その振分部材、振分装置には、遊技者にとってより楽しみやすく、またはより長期にわたって遊技者を惹きつけるような構成が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑み、従来には全くない新規でかつ遊技者にとって楽しみやすくした遊技球の振分部材、遊技球の振分装置、およびこれらを備えた遊技機を提供することを課題とする。
本発明に係る遊技球の振分部材は、上記の課題を解決するためのものであって、遊技球が投入されて転動する転動面を有する球受け部を備え、この球受け部の転動面には、投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口とこの第1入球口のまわりを包囲する環状の第2入球口とが形成されており、第2入球口を跨いで旋回通路と第1入球口とに架け渡されるように形成されるとともに、旋回通路から逸れた遊技球を第1入球口と第2入球口とに振り分けて入球可能とする通過手段が転動面に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、旋回通路、第1入球口、第2入球口、通過手段の複数の構成要素を組み合わせることによって、振分部材は、従来にない全く新規な構成となり、遊技者にとって楽しみやすいものになる。さらに、通過手段が遊技球を第1入球口と第2入球口とに振分け可能な構成とすることで、例えば、遊技球が第1入球口を遊技機において大当たり発生の条件となる入賞孔として設定し、第2入球口をはずれの孔として設定することで、遊技球の大当たり当否の物理的振分けが可能になる。遊技者は、旋回通路を周回(旋回)する遊技球が通過手段を通って第1入球口に入ってほしいと期待しながらその遊技を楽しむことができる。
また、本発明に係る振分部材は、前記転動面には遊技球の通過容易性の異なる複数の通過手段が設けられている構成を採用できる。
かかる構成によれば、振分部材の転動面に複数の通過手段を設け、各通過手段ごとに遊技球の通過容易性を異ならせることによって、振分部材を複雑な構成にできる。
本発明に係る遊技球の振分装置は、遊技球が投入されて転動する転動面が形成された球受け部とこの球受け部を回転可能に支持する軸部とを有する遊技球の振分部材と、振分部材を支持する支持台とを備えた遊技球の振分装置であって、球受け部の転動面には、この転動面に投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口とこの第1入球口のまわりに位置する第2入球口とが形成されており、支持台は、振分部材の軸部を回転自在に支持する支持部と、第1入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第1回収通路と、第2入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第2回収通路と、第1回収通路と第2回収通路の少なくとも一方を通過する遊技球を受けることにより振分部材の軸部を回動作動させる作動機構とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、振分部材に、旋回通路、第1入球口、第2入球口、通過手段の複数の構成要素を組み合わせて設けることによって、この振分部材を備えた振分装置は、従来にない全く新規な構成となり、遊技者にとってより楽しみやすいものになる。また、第2入球口に入った遊技球が第2回収通路を通る際に作動機構を作動させ、この作動機構が振分部材の軸部を所定の角度で回動させることで、球受け部の姿勢が無作為に変化するので、遊技機のネカセ(傾斜角度)の影響が少なくなり、振分装置を遊技者にとってより楽しく飽きのこない構成にできる。
本発明に係る遊技球の振分装置は、上記の課題を解決するためのものであって、遊技球が投入されて転動する転動面が形成された球受け部と、この球受け部を回転可能に支持する軸部とを有する遊技球の振分部材と、振分部材を支持する支持台とを備え、球受け部の転動面には、この転動面に投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口と第1入球口のまわりに位置する第2入球口とが形成されており、支持台は、振分部材の軸部を回転自在に支持する支持部と、第1入球口に入った遊技球を通過させて遊技球を回収するための第1回収通路と、第2入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第2回収通路と、第1回収通路と第2回収通路の少なくとも一方を通過する遊技球を感知するセンサを有するとともにこのセンサが前記遊技球を感知することにより振分部材の軸部を所定の回動角度で回動駆動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、振分部材に、旋回通路、第1入球口、第2入球口、通過手段の複数の構成要素を組み合わせて設けることによって、この振分部材を備えた振分装置は、従来にない全く新規な構成となり、遊技者にとってより楽しみやすいものになる。また、第2入球口に入った遊技球が例えば第2回収通路を通過する際に、センサがこの遊技球を感知して駆動手段が振分部材の軸部を所定の角度で回動させることで、遊技者には、球受け部の姿勢が無作為に変化するように見え、これによって、振分装置をより楽しく飽きのこない構成にできる。
また、本発明に係る遊技球の振分装置は、前記第2入球口が、第1入球口を包囲するように環状に形成されており、前記転動面には、第2入球口を跨いで旋回通路と第1入球口とに架け渡されるように形成されるとともに、旋回通路から逸れた遊技球を第1入球口と第2入球口とに振り分けて入球可能とする通過手段が設けられている構成を採用できる。
かかる構成によれば、第2入球口を環状に形成して第1入球口を包囲するとともに、通過手段を第2入球口を跨ぐように設け、この通過手段によって遊技球を第1入球口と第2入球口に振り分け可能に構成することによって、旋回通路を周回している遊技球が通過手段を通過するときに、例えば、第1入球口を大当たり遊技発生の条件となる孔とし、第2入球口をはずれの孔とした場合に、通過手段は、遊技球を第1入球口と第2入球口に振り分けて入球可能とされていることから、この振分装置は、大当たりの当否の振り分けが可能になる。
本発明に係る遊技機は、上記の課題を解決するためのものであって、上記した遊技球の振分装置のいずれかを備え、前記球受け部と支持台の間には、前記軸部が所定角度回動したときに、旋回通路を旋回している遊技球を通過手段に案内する案内部材が設けられ、前記支持台と振分部材の間には、軸部が所定角度回動したときに、案内部材を転動面から逸れた待機姿勢から、球受け部の転動面上に移って遊技球を通過手段に案内する案内姿勢に変更させるとともに、軸部がさらに所定角度回動したときに案内姿勢から待機姿勢に変更させる姿勢変更手段が設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、例えば、遊技機において、振分部材の第1入球口を大当たりの発生のための孔として用い、第2入球口をはずれの孔として用いたとき、第1入球口に遊技球がなかなか入らない場合であっても、所定数の遊技球が第2入球口に入り、振分部材の軸部が所定の角度回動したときに、案内部材が姿勢変更手段によって案内姿勢となり、遊技球を通過手段から第1入球口に入りやすくなる。
したがって、遊技者は、遊技球が第1入球口に入り難く大当たりがなかなか発生しない場合でも、第2入球口に多くの遊技球が入り、案内部材が案内姿勢に姿勢を変えて遊技球が第1入球口に入りやすくなってほしいと期待しながら遊技を楽しむことができる。これにより、遊技機は従来にはない全く新規な構成になる。
本発明によれば、遊技球の振分部材、遊技球の振分装置、および遊技機を、従来には全くない新規でかつ遊技者にとって楽しみやすいものにできる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1〜図5は、遊技球の振分部材(以下、単に「振分部材」という)、遊技球の振分装置(以下、単に「振分装置」という)、および遊技機の一実施形態を示している。なお、図1は、遊技機1の一例としていわゆるパチンコ機を示している。
図1に示すように、遊技機1は、外枠2と、この外枠2に着脱自在かつ開閉自在に取り付けられる本体枠3と、遊技盤4と、本体枠3に保持された遊技盤4を覆うガラス5を有する前扉6を備える。
遊技機1の背面には、この遊技機1の遊技の進行を制御する制御装置(図示略)が設けられている。遊技機1は、この制御装置によって所定数の賞球の払い出しや大当たり遊技の制御等の種々の制御を行うようになっている。
前記本体枠3は、その下部側に、遊技機1の賞球払出装置(図示せず)によって払い出される遊技球8を受ける上皿9と、上皿9に所定数の遊技球8が貯まった後にさらに払い出された遊技球8を受ける下皿10と、遊技球8を遊技盤4に対して打ち出し操作するためのハンドル11とを備える。
遊技盤4には、本体枠3のハンドル11の操作によって打ち出された遊技球8を遊技盤4の上部側に案内するガイドレール15、遊技盤4を通過する遊技球8に不規則な動きをさせるための多数の遊技釘16、大当たり遊技の当否抽選を行う抽選室17、抽選室17へ遊技球8を入れるための電動役物18、この電動役物18を始動させて大きく開かせるための始動口19、抽選室17内に設けられた遊技球8の振分装置21、大当たり時に開閉する大入賞口22、複数の普通入賞口23、および複数の風車24、入賞を逃した遊技球8(アウト玉)を遊技内に回収するアウト口25(回収口)等が設けられている。
この遊技機1は、大入賞口22、普通入賞口23に遊技球8が入ると、所定数の遊技球8を上皿9に払い出すようになっている。また、大入賞口22は、遊技中に大当たりとなった場合に、一定時間(例えば30秒)、所定数(例えば10球)の遊技球8が入るまで開いた状態になる。遊技機1は、大入賞口22がこのように一定時間開いた状態を1ラウンドとして、大当たり時には、この大入賞口22が複数ラウンド(例えば15ラウンド)開くとともにこの大入賞口22に遊技球8が入ることで、多量の遊技球8を賞球として払い出すようになっている。
遊技盤4の中央部には開口部31が設けられており、この開口部31を介して抽選室17内が遊技者に見えるようになっている。抽選室17内には、遊技球8の電動役物18を通過した遊技球8を振分装置21に案内する案内樋32が設けられている。案内樋32は、抽選室17の電動役物18から振分装置21に向かうにつれて、徐々に下方に傾斜して設けられており、この案内樋32を通った遊技球8は、加速しながら振分装置21に投入される。
図1〜図3に示すように、振分装置21は、案内樋32から出された遊技球8を受けて大当たりの当否を抽選する振分部材35と、この振分部材35を回転自在に支持する支持台36とを有する。
振分部材35は、案内樋32から出された遊技球8を受ける球受け部40と、この球受け部40を回転可能に支持する軸部41とを有する。球受け部40は平面視において円形に形成されている。この球受け部40は、案内樋32から投入された遊技球8が転動する凹湾曲面形状の転動面43と、この転動面43に形成されていて遊技球8が入る第1入球口44、第2入球口45とを有する。図3に示すように、転動面43には、案内樋32から投入された遊技球8を旋回させる旋回通路47と、旋回通路47と第1入球口44とを繋ぐ複数(図例では4つ)の通過手段(連絡通路)51〜54が形成されている。
第1入球口44は、例えば、遊技球8が入ったときに大当たり等を決定する孔として用いられる。また、第2入球口45は、例えば、遊技球8が入ったときに、少数の賞球の払出を決定する孔として用いられたり、賞球なしのはずれの孔等として用いられる。すなわち、第1入球口44は第2入球口45よりも遊技者にとって有利な孔とされ、第2入球口45は第1入球口44よりも不利な孔となっている。
図3に示すように、第1入球口44は、平面視において、球受け部40のほぼ中心位置に形成されている。この実施形態では、球受け部40に1つの第1入球口44が形成されている。第1入球口44は、平面視円形に形成されている。第1入球口44のまわりには、通過手段51〜54を通過してきた遊技球8を第1入球口44に案内する案内面57が形成されている。案内面57は円形または環状等に形成されている。
第1入球口44はこの案内面57のほぼ中心位置に設けられている。この案内面57には、第2入球口45との境界となる縁部58が形成されている。案内面57は、通過手段51〜54側から第1入球口44に向かうにつれて徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている。案内面57の縁部58には、この案内面57に載った遊技球8が第2入球口45に入らないようにするとともに、第1入球口44へと案内するガイド部59が形成されている。このガイド部59は、案内面57から上方に突出して形成されている。
図3に示すように、第2入球口45は、案内面57を挟んで第1入球口44を取り囲むようにこの第1入球口44のまわりに位置している。本実施形態では、第2入球口45は、第1入球口44を包囲するように環状に形成されている。本実施形態では、第2入球口45は、円環状に形成されている。第2入球口45は、平面視において、複数の通過手段51〜54によって分断されている。第2入球口45の開口面積は、第1入球口44の開口面積よりも大きくなっている。なお、各通過手段51〜54は、環状の第2入球口45を跨いで旋回通路47と案内面57の第1入球口44とに架け渡されるように形成されている。
旋回通路47は、球受け部40に投入された遊技球8を案内するガイド部47aと、遊技球8が通過する通過面47bと、この通過面47bと第2入球口45との境界となる縁部47cとを有する。旋回通路47の通過面47cは、図2に示すように、ガイド部47aから第1入球口44に向かうにつれて徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている。旋回通路47のガイド部47aは、図3に示すように、平面視において円環状に形成されている。
前記案内樋32は、遊技球8が振分部材35の球受け部40に投入されたときに、旋回通路47を旋回するように、その放出口32aが旋回通路47の通過面47bと平面視で重なるように設けられている。この放出口32aから放出された遊技球8は、旋回通路47の通過面47bに載るとともにガイド部47aに当たった状態で、平面視において時計回りに旋回しながら転動する。以下、この時計回りの旋回の方向を、単に「遊技球の旋回方向」という。
図3に示すように、通過手段51〜54は、平面視円形とされた球受け部40の円周方向に沿って環状に形成された第2入球口45を半径方向に横切るように設けられている。通過手段51〜54は、平面視において円弧状に湾曲して形成されている。通過手段51〜54は、遊技球8の旋回方向に凸となるように湾曲して形成されている。このように、通過手段51〜54は、円弧状に湾曲して形成されることにより、直線状に形成される場合よりも遊技球8が通過しやすくなっている。
この通過手段51〜54を通過する遊技球8は、全てが第1入球口44に案内されるのではなく、その速度や、旋回通路47から通過手段51〜54に入る角度等によって、第1入球口44または第2入球口45に入るようになっている。すなわち、通過手段51〜54は、遊技球8を、第1入球口44または第2入球口45に振り分けて入球させる機能を有している。
各通過手段51〜54は、遊技球8が通過する通過面60(60a〜60d)と、この通過面60(60a〜60d)と第2入球口45との境界となる2つの縁部61(61a〜61h)を有する。各通過手段51〜54の2つの縁部61の間隔(例えば通過手段51の2つの縁部61a、61bの間隔と、通過手段52の2つの縁部61c、61dの間隔)は等しくなっている。以下、各通過手段51〜54の2つの縁部61の間隔を「通過手段の幅W」といい、2つの縁部61の一方から他方に向かう方向を「通過手段の幅方向」という。この実施形態では、各通過手段51〜54の幅Wは、その長手方向の全長にわたって一定とされている。
また、複数の通過手段51〜54を比較した場合、相対的に遊技球8が通過しやすくて第1入球口44に入りやすい構造のものや、遊技球8が通過し難くて第1入球口44に入り難い(または第2入球口45に入りやすい)構造のものがある。以下、このような遊技球8の第1入球口44への入りやすさ、入り難さの度合いを、「通過容易性」という。また、複数の通過手段51〜54の通過容易性を比較した場合、相対的に遊技球8が第1入球口44が入りやすい場合を「通過容易性が高い」といい、相対的に遊技球8が第1入球口44に入り難い場合を「通過容易性が低い」という。なお、複数の通過手段51〜54のうちの1つにおいて、遊技球8が通過しやすい部分と、通過し難い部分とがある場合に、これらを比較する場合にも、この「通過容易性」の語を用いる。
球受け部40の転動面43に形成された4つの通過手段51〜54は、その通過容易性が異なる。以下、4つの通過手段51〜54のそれぞれを、通過容易性が高い順に第1通過手段51、第2通過手段52、第3通過手段53、第4通過手段54という。
図3に示すように、第1通過手段51の2つの縁部61a、61bには、遊技球8を第1入球口44に案内するガイド部64が設けられている。このガイド部64は、第1通過手段51の通過面60aから上方に畝状に突出して形成されている。ガイド部64は、縁部61a、61bのほぼ全長にわたって形成されている。第1通過手段51の通過面60aは、図4(a)に示すように、断面視において水平状の平坦面となっている。
第2通過手段52の2つの縁部61c、61dのうちの一方(縁部61c)には、遊技球8を第1入球口44へと案内するガイド部65が設けられている。この構成により、第2通過手段52を通過する遊技球8は、ガイド部65が設けられた側の縁部61cからよりも、ガイド部65が形成されていない縁部61dから、直近の第2入球口45に入りやすくなっている。
また、第2通過手段52の通過面60bは、図4(b)に示すように、断面視において、所定の角度で傾斜した傾斜面となっている。この通過面60bは、この第2通過手段52の2つの縁部61c、61dのうち、ガイド部65が形成された縁部61cから、他方の縁部61dに向かうにつれて、徐々に下方に傾斜している。第2通過手段52は、ガイド部65が2つの縁部61c、61dの一方に形成されていること、および通過面60bが上記のように傾斜して形成されることにより、第1通過手段51よりも通過容易性が低くなっている。
第3通過手段53は、第2通過手段52と同様に、その2つの縁部61e、61fの一方(縁部61e)に、遊技球8を第1入球口44へと案内するガイド部66が形成されている。また、この第3通過手段53の通過面60cは、図4(c)に示すように、この第3通過手段53の2つの縁部61e、61fのうち、ガイド部66が形成された縁部61eから他方の縁部61fに向かうにつれて、徐々に下方に傾斜している。第3通過手段53の通過面60cの傾斜角度は、第2通過手段52の通過面60bの傾斜角度よりも更に大きい。したがって、第3通過手段53は、第2通過手段52よりもその通過容易性が低くなっている。
第4通過手段54は、その2つの縁部61g、61hの一方(縁部61g)にガイド部66が形成されている。また、この第4通過手段54の通過面60dは、図4(d)に示すように、この第4通過手段54の2つの縁部61g、61hのうち、ガイド部66が形成された縁部61gから、他方の縁部61hに向かうにつれて、徐々に下方に傾斜している。第4通過手段54の通過面60dの傾斜角度は、第3通過手段53の通過面60cの傾斜角度よりも大きい。これにより、第4通過手段54は、第3通過手段53よりも更にその通過容易性が低くなっている。
図2に示すように、振分部材35の軸部41は、円筒状に形成されており、平面視円形の球受け部40とほぼ同心状に形成されている。また、この軸部41は、第1入球口44とほぼ同心状に形成されている。この軸部41には、第1入球口44と繋がるとともに、第1入球口44に入った遊技球8を下方に通過させて球受け部40外に排出する排出通路70が設けられている。
振分部材35を支持する支持台36には、振分部材35の軸部41を支持する支持部80と、振分部材35の軸部41を回動作動させる作動機構81が設けられている。また、支持台36には、第1入球口44に入った遊技球8を遊技機1内に回収する第1回収通路83と、第2入球口45に入った遊技球8を遊技機1内に回収する第2回収通路84が設けられている。
支持部80は、支持台36の上部に、上下方向に沿って形成された孔に軸受が設けられた構成となっており、振分部材35の軸部41は、支持部80の軸受に回転可能に支持されている。
第1回収通路83は、軸部41の排出通路70につながるように、上下方向に沿って支持台36を貫通して形成された孔である。第1回収通路83には、振分部材35の第1入球口44に入って軸部41の排出通路70を通った遊技球8を感知するセンサ85が設けられている。このセンサ85は、第1入球口44に遊技球8が入ったことを感知して遊技機1内の制御装置にその信号を発信するようになっている。
第2回収通路84は、支持台36の上部に形成されていて第2入球口45に入った遊技球8を受ける受け面86と、この受け面86と繋がるとともに支持台36に上下方向に沿って形成された貫通孔87とを有する。受け面86は、貫通孔87に向かうにつれて徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている。これにより、第2入球口45に入って受け面86に載った遊技球8が貫通孔87に向かって転動するようになっている。
第2回収通路84には、この第2回収通路84を通過する遊技球8を感知するセンサ88が設けられている。このセンサ88は前記貫通孔87の中途部に設けられている。このセンサ88は、本実施形態では、第2回収通路84を通過する遊技球8を感知して、その通過信号を遊技機1内の制御装置に発信するようになっている。
振分部材35を回転作動させる作動機構81は、振分部材35の軸部41に設けられた歯車93(平歯車)と、この歯車93を作動させる第1軸90と、この第1軸90を作動させる第2軸91とを有する。
第1軸90は、上下方向に沿って設けられ、振分部材35の軸部41とほぼ平行となっている。第1軸90の一端部には、振分部材35の軸部41に設けられた歯車93とかみ合う平歯車94が設けられている。第1軸90の他端部には、傘歯歯車95が設けられている。第1軸90は、支持台36に上下方向に貫通形成された孔に設けられた軸受に支持されている。
第2軸91は、第1軸90に対してほぼ直角となるように、水平方向に沿って設けられている。この第2軸91の一端部には、第1軸90の端部に設けられた傘歯歯車95とかみ合う傘歯歯車96が設けられている。支持台36内には、水平方向に沿って形成された孔が形成されており、第2軸91は、この孔に設けられた軸受に支持されている。この孔は、図2に示すように、第2回収通路84(貫通孔87)と繋がっている。
第2軸91の他端部は、第2回収通路84内に位置している。第2軸91の他端部には、この第2回収通路84を通過する遊技球8を受ける受け部材97が設けられている。この受け部材97は、図5に示すように、第2回収通路84の中途部に形成された収納室84aに収納されている。
受け部材97は、図5に示すように、複数の羽部98を有している。受け部材97は、この羽部98に第2回収通路84を通過する遊技球8が順次当たることで第2軸91が回転するようになっている。第2回収通路84を通過する遊技球8は、受け部材97の羽部98に当たった後、この受け部材97の回転に促されて第2回収通路84のさらに奥を通過して遊技機1内に回収される。
前記受け部材97が遊技球8を受けて第2軸91が回転することにより、第1軸90が回転駆動される。この第1軸90の回転によって動力が平歯車93、94を介して振分部材35の軸部41に伝達され、軸部41は、その軸心まわりに回動する。これにより、振分部材35の球受け部40は、作動機構81の受け部材97に遊技球8が当たる度に、所定の角度でその中心まわりに回動するようになっている。
なお、図3に示すように、旋回通路47の縁部47cと通過手段51〜54の縁部61(61a〜61h)はつながって連続状に形成されている。また通過手段51〜54の縁部61(61a〜61h)と案内面57の縁部58はつながって連続状に形成されている。これにより、第2入球口45は、旋回通路47の縁部47c、通過手段51〜54の縁部61(61a〜61h)、および案内面57の縁部58によって囲まれており、これらの縁部によって区画されている。
次に、遊技機1の遊技方法および作用について説明する。遊技者は、ハンドル11を操作することによって、遊技球8を打ち出して遊技盤4に投入する。遊技盤4に投入された遊技球8は、遊技盤4の上部から下部へと落下する。この遊技球8は、遊技盤4の遊技釘16、風車24等に当たりながら不規則に動き、普通入賞口23、始動口19、抽選室17の電動役物18のいずれかを通過する。上記の普通入賞口23等に入らずに、遊技盤4の下部に達した遊技球8は、アウト口25を通って遊技機1内に回収される。
なお、遊技球8が始動口19に入球することにより、抽選室17の電動役物18は、一定時間大きく開き、これにより、遊技球8は、この電動役物18を介して抽選室17に入りやすくなる。この電動役物18を通過した遊技球8は、案内樋32によって所定速度に加速され、振分部材35の球受け部40に投入される。
球受け部40に投入された遊技球8は、転動面43の旋回通路47を旋回する。この遊技球8は、旋回通路47を旋回するうちに徐々に減速する。これにより、遊技球8は、その旋回半径を徐々に小さくしながら旋回する。旋回通路47を旋回している遊技球8は、このように旋回半径を徐々に小さくしながら旋回することで、徐々に通過手段51〜54または第2入球口45に近づいていく。遊技球8は、ある速度まで減速したとき、旋回通路47を逸れ、旋回通路47の縁部47cを越えて第2入球口45に入り、または、通過手段51〜54に入る。遊技球8が通過容易性の高い第1通過手段51に入った場合、この遊技球8は、第1通過手段51の2つのガイド部64によってほぼ確実に第1入球口44に案内される。
遊技球8が第2通過手段52、第3通過手段53、第4通過手段54に入った場合、この遊技球8は、各通過手段52〜54の2つの縁部61(61c〜61h)のうちの一方に形成されたガイド部65〜67に案内されて第1入球口44に入るか、または、ガイド部65〜67が形成されていない他方の縁部61(61d、61f、61h)を越えて第2入球口45に入る。これによって、これらの通過手段51〜54は、それぞれの通過面60(60b〜60d)上を通過する遊技球8を第1入球口44と第2入球口45に振り分けて入球させる。第2入球口45に入った遊技球8が第2回収通路84を通過すると、この第2回収通路84に配置されたセンサ88がこの遊技球8の通過を感知し、その信号を遊技機1内の制御装置に発信し、制御装置の制御によって少数の遊技球8が賞球として上皿9に払い出される。
また、第2入球口45に入った遊技球8は、第2回収通路84を通過するとき、作動機構81の受け部材97(羽部98)に当たり、これによって、作動機構81が振分部材35の軸部41を回動させる。これによって、球受け部40が所定の角度分だけ回動する。このとき、遊技者には、抽選室17内の球受け部40の向きが変わって見え、球受け部40に形成された通過手段51〜54の向き等も変わって見える。また、球受け部40の回動は、第2回収通路84を無作為に通過する遊技球8によってなされるため、遊技者には、球受け部40が周期的に回動するものとしてではなく、偶発的、不規則に向きが変わるように見える。
第1入球口44に遊技球8が入り、第1回収通路83を通過したとき、第1回収通路83に設けられたセンサ85が遊技球8の通過を感知し、その信号を遊技機1内の制御装置に発信する。この信号が遊技機1内の制御装置に受信されると、遊技盤4において所定の大当たり遊技が開始される。
遊技者は、球受け部40に投入された遊技球8が旋回通路47を旋回しながら各通過手段51〜54、第2入球口45に徐々に近づいていくのを見ながら、この遊技球8が最も通過容易性の高い第1通過手段51を通過してほしいという期待感をもって遊技を楽しむことができる。また、遊技者は、この第1通過手段51に対して通過容易性の低い第2通過手段52〜第4通過手段54をなんとか通過して第1入球口44に入ってほしいという期待感をもって遊技を楽しむこともできる。
上記構成の振分部材35は、その球受け部40に旋回通路47、第1入球口44、第2入球口45、通過手段51〜54等の多数の構成要素を組み合わせて形成することによって、従来にはない全く新規な構成となっている。しかも、この振分部材35は、遊技者とって上述のような様々な期待感をもって遊技可能な構成となっている。
さらに、この振分部材35を備えた振分装置21は、球受け部40を所定の角度で回動させて、遊技者にこの球受け部40の向きが偶発的に変わるように見せることができるため、この遊技機1を使用する遊技者にとって飽きのこない構成とされ、遊技機1のネカセの影響が少ない公平な機種として認識される。
また、第1入球口44、第2入球口45の数を増減させたり、または通過手段51〜54の数を増減させたり、通過容易性の高低に差をつけること等によって、振分部材35の球受け部40を、基本的な構成を変えることなく、複数の通過手段51〜54を設けることによってバリエーションに富んだ多様な構成にすることができ、振分部材35の設計の自由度が高まると共に、遊技球8の第1入球口44、第2入球口45への入球確率の設定・変更も容易にできるようになる。
図6は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40の転動面43に形成された第1入球口44のまわりを取り囲むように環状の第2入球口45が形成されている。また、球受け部40には、旋回通路47と第1入球口44とを繋ぐ1つの通過手段51が形成されている。
通過手段51の2つの縁部61a、61bの一方(縁部61a)には、遊技球8を第1入球口44に案内するガイド部64が形成されている。このガイド部64は、通過手段51の通過面60aから上方に畝状に突出して形成されている。また、この第1入球口44のまわりに形成された案内面57の縁部58には、遊技球8を第1入球口44に案内するガイド部59が形成されている。このガイド部59は、案内面57から上方に突出して形成されている。案内面57のガイド部59は、通過手段51のガイド部64と繋がって連続状に形成されている。
本実施形態によれば、振分部材35は、旋回通路47、第1入球口44、第2入球口45、通過手段51といった複数の構成要素の組み合わせによって、従来にはない全く新しい構成となる。遊技者は、旋回通路47を旋回する遊技球8が、第2入球口45を避け、通過手段51を通過して第1入球口44に入ることを期待しながら、その遊技を楽しむことができる。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態では、図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図7は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、1つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45が形成され、第2入球口45を横切るように2つの通過手段51、52が形成されている。通過手段51、52によって分断された第2入球口45は、球受け部40の中央部に設けられた第1入球口44を中心に点対称となるように形成されている。
同様に、2つの通過手段51、52は、第1入球口44を中心に点対称となるように形成されている。本実施形態では、2つの通過手段51、52は同形状とされており、その通過容易性が等しくなっている。なお、本実施形態のその他の構成は、図6に示した実施形態と同じである。本実施形態においても図6に示した実施形態と同様の作用効果を奏する。
図8、図9は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、1つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、第2入球口45を横断するように設けられた3つの通過手段51〜53が形成されている。本実施形態では、3つの通過手段51〜53の通過容易性が異なっている。以下、3つの通過手段51〜53を、通過容易性の高い順に第1通過手段51、第2通過手段52、第3通過手段53という。
第1通過手段51の通過面60aは、図9(h)に示すように、断面視において、下方に凹んだ湾曲面となっている。このように通過面60aを湾曲樋形状に形成することにより、第1通過手段51を通過する遊技球8は、第1通過手段51の2つの縁部61a、61bを越えて第2入球口45に入り難く、第1入球口44に入りやすい構成(通過容易性が最も高い構成)となっている。
第2通過手段52の通過面60bは、図9(e)〜(g)に示すように、第2通過手段52の2つの縁部61c、61dの一方(縁部61c)から他方(縁部61d)に向かうにつれて、徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている(以下、この傾斜の度合いを、「通過面の幅方向における勾配」という)。さらに第2通過手段52の通過面60bは所定の曲率半径により下方に凹んだ湾曲面となっている。
第2通過手段52は、旋回通路47側から第1入球口44に向かうにつれて徐々に通過容易性が低くなるように構成されている。この点について以下に説明する。図9(e)は、第2通過手段52の旋回通路47に近いX2点における断面を示している。図9(f)は、このX2点よりも第1入球口44寄りで、この第2通過手段52の長手方向のほぼ中央部のY2点における断面図を示している。図9(g)は、Y2点よりも第1入球口44寄りのZ2点における断面図を示している。
X2点、Y2点、Z2点における第2通過手段52の通過面60bの断面を比較すると、Z2点での通過面60bの幅方向における勾配は、Y2点での通過面60bの幅方向における勾配よりも急である。また、Y2点での通過面60bの幅方向における勾配は、X2点での通過面60bの幅方向における勾配よりも急である。
すなわち、第2通過手段52は、旋回通路47側から第1入球口44側に向かうにつれて、その通過面60bにおける幅方向の勾配が徐々に急になるように構成されている。したがって、この第2通過手段52は、通過面60bを通過する遊技球8が、旋回通路47側から第1入球口44に進むにつれて、その縁部61c、61dを越えて第2入球口45に入りやすくなっている。つまり、第2通過手段52は、旋回通路47側から第1入球口44に向かうにつれて徐々に通過容易性が低くなっている。
第3通過手段53は、第2通過手段52とほぼ同様に、旋回通路47側から第1入球口44に向かうにつれて、その通過面60cの幅方向における勾配が徐々に急になっている。そして、第3通過手段53において、第1入球口44寄りのZ3点での通過面60cの幅方向における勾配が、第2通過手段52のZ2点での通過面60bの幅方向における勾配よりもさらに急になっている。これにより、第3通過手段53は、第2通過手段52よりも通過容易性が低くなっている。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態においても図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図10は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、3つの通過手段51〜53が形成されている。本実施形態では、3つの通過手段51〜53の入口幅Wを変化させることにより、それぞれの通過容易性が異なっている(以下、通過容易性の高い順に、第1通過手段51、第2通過手段52、第3通過手段53という)。
第1通過手段51は、最も旋回通路47側のX1点の位置における入口幅W1が大きく、このX1点から球受け部40のほぼ中央部に形成された第1入球口44に向かうにつれて、その幅が徐々に狭くなっている。
第2通過手段52は、最も旋回通路47側のX2点の位置における入口幅W2が大きく、このX2点から第1入球口44に向かうにつれてその幅が徐々に狭くなっている。X2点における第2通過手段52の入口幅W2は、第1通過手段51のX1点における入口幅W1よりも小さくなっている。また、第2通過手段52の通過面60bの面積は、第1通過手段51の通過面60aの面積よりも小さくなっている。
第3通過手段53の幅W3は、この第3通過手段53の長手方向の全長にわたって一定になっている。この第3通過手段53の幅W3は、第2通過手段52のX2点における入口幅W2よりも小さくなっている。また、第3通過手段53の通過面60cの面積は、第2通過手段52の通過面60bの面積よりも小さくなっている。
各通過手段51〜53の各2つの縁部61(61a〜61f)のうちの一方(それぞれ縁部61a、61c、61e)には、図3に示した振分部材35の場合と同様に、遊技球8を第1入球口44へと案内するガイド部64〜66が形成されている。
本実施形態では、第1通過手段51は、その最も旋回通路47側の位置(X1点の位置)における入口幅W1が、第2通過手段52の最も旋回通路47側の位置(X2点の位置)における入口幅W2よりも大きく形成されていることから、第2通過手段52よりも通過容易性が高くなっている。
また、第2通過手段52は、その最も旋回通路47側の位置(X2点の位置)における入口幅W2が、第3通過手段53の入口幅W3よりも大きく形成されていることから、第3通過手段53よりも通過容易性が高くなっている。なお、本実施形態のその他の構成は、上述した図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態は、図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図11は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、1つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、3つの通過手段51〜53が形成されている。本実施形態では、3つの通過手段51〜53の幅Wを変化させることにより、それぞれの通過容易性が異なっている(以下、通過容易性の高い順に、第1通過手段51、第2通過手段52、第3通過手段53という)。
第1通過手段51は、旋回通路47側から球受け部40のほぼ中央部に設けられた第1入球口44に向かうにつれて、その幅が徐々に広くなっている。第1通過手段51の最も旋回通路47側のX1点の位置における入口幅W1は、第1通過手段51の最も第1入球口44側のZ1点の位置における幅W1’よりも小さい。
第2通過手段52は、旋回通路47側から第1入球口44に向かうにつれて、その幅が徐々に大きくなるように形成されている。第2通過手段52の最も旋回通路47側のX2点の位置における入口幅W2は、最も第1入球口44側のZ2点の位置における幅W2’よりも小さい。第2通過手段52の最も旋回通路47側の位置(X2点の位置)における入口幅W2は、第1通過手段51の最も旋回通路47側の位置(X1点の位置)における入口幅W1と等しい。第2通過手段52の最も第1入球口44側の位置(Z2点の位置)における幅W2’は、第1通過手段51の最も第1入球口44側の位置(Z1点の位置)における幅W1’よりも小さい。
第3通過手段53は、旋回通路47側から第1入球口44に向かうにつれて、その幅が徐々に大きくなっている。第3通過手段53は、最も旋回通路47側のX3点の位置における入口幅W3が、最も第1入球口44側のZ3点の位置における幅W3’よりも小さい。第3通過手段53の最も旋回通路47側の位置(X3点の位置)における入口幅W3は、第2通過手段52の最も旋回通路47側の位置(X2点の位置)における入口幅W2と等しい。また、第3通過手段53の最も第1入球口44側の位置(Z3点の位置)における幅W3’は、第2通過手段52の最も第1入球口44側の位置(Z2点の位置)における幅W2’よりも小さい。
本実施形態では、第1通過手段51、第2通過手段52、第3通過手段53の最も旋回通路47側の位置(それぞれX1点、X2点、X3点の位置)における入口幅W1〜W3はそれぞれ等しくなっているが、第1通過手段51は、その最も第1入球口44側の位置(Z1点の位置)における幅W1’が、第2通過手段52の最も第1入球口44側の位置(Z2点の位置)における幅W2’よりも大きくなっていることから、この第2通過手段52よりも通過容易性が高い。
また、第2通過手段52は、その最も第1入球口44側の位置(Z2点の位置)における幅W2’が、第3通過手段53の最も第1入球口44側の位置(Z3点の位置)における幅W3’よりも大きくなっていることから、第3通過手段53よりも通過容易性が高い。なお、本実施形態のその他の構成は、図10の実施形態等と同じである。本実施形態では、図10の実施形態等と同様の作用効果を奏する。
図12は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に2つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、2つの通過手段51、52が形成されている。2つの第1入球口44は、球受け部40のほぼ中央部に設けられた円形の案内面57に設けられている。2つの第1入球口44は、円形の案内面57の中心から偏心して設けられている。2つの通過手段51、52は、互いにその通過容易性が異なった構成になっている。なお、この2つの通過手段51、52は、同じ形状で通過容易性が等しくなっていてもよい。
本実施形態では、円形の案内面57は、その縁部58に図3等で示したガイド部59が形成されていないが、全体的に凹湾曲面形状をなしている。したがって、この案内面57に載った遊技球8は、公知のいわゆるクルーンと同様に、案内面57上を旋回し、第1入球口44,第2入球口45のいずれかに入球するが、その勢いによっては、案内面57の縁部58を越えて第2入球口45に入球する場合もある。すなわち、この案内面57は、通過手段51、52を通過してきた遊技球8が第1入球口44と第2入球口45のいずれかに入るように振分可能な構成となっている。
本実施形態では、球受け部40に2つの第1入球口44が形成されているので、第1入球口44が一つの場合よりも、遊技球8が入球しやすくなっている。その一方で、案内面57がガイド部59を備えておらず、第1入球口44と第2入球口45とに遊技球8を振り分けて入球できるように構成されているので、同時に2つの遊技球8が案内面57に導入された場合を想定すると、この振分装置21は、案内面57にガイド部59が設けられている場合と比較して、遊技球8が互いに干渉し、各遊技球8が第2球口45に陥り易くなっている。
また、遊技機1は、例えば、2つの第1入球口44のうちの一方に遊技球8が入った場合に所定ラウンド数(例えば15ラウンド)の大当たりを発生させ、他方の第1入球口44に遊技球8入った場合には、この大当たりよりも少ないラウンド数(例えば3ラウンド)の小当たりを発生させるように構成することもできる。
本実施形態に係る振分装置21は、第1入球口44、第2入球口45、通過手段51、52、案内面57の複数の構成要素の組み合わせにより、従来にはない全く新規な構成になる。また、振分装置21は、上記の構成により、遊技者にとって、第1入球口44への遊技球8の入球の期待感、満足感、遊び感覚を高めることができるようになっている。さらに、2つの第1入球口44に、大当たりと小当たりの差をつけることによって、遊技者に期待感を感じさせて、より楽しませることができる。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態においても図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図13は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、3つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、3つの通過手段51〜53が設けられている。本実施形態では、円形の球受け部40の中心に円形の案内面57が設けられ、この案内面57に3つの第1入球口44が形成されている。3つの第1入球口44は、円形の案内面57の中心から偏心して設けられている。
この振分部材35は、例えば、3つの第1入球口44のうち、1つの第1入球口44が所定のラウンド数の大当たりの孔として用いられ、他の1つの第1入球口44が大当たりよりもラウンド数の少ない中当たり(例えば7ラウンド)の孔とされ、残りの1つの第1入球口44が中当たりよりもラウンド数の少ない小当たり(例えば3ラウンド)の孔となっている。
このように、遊技球8が入った第1入球口44によって当たりの程度が異なるように設定することによって、遊技者は、3つの第1入球口44のうちで最も有利な第1入球口44(大当たりが設定されている第1入球口44)に遊技球8が入ってほしいと期待しながら遊技を楽しむことができる。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態は、図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図14は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の円形の球受け部40のほぼ中央位置に第1入球口44が形成されている。第1入球口44のまわりを囲むように環状に配置された第2入球口45が形成されている。
円形の球受け部40の半径方向の外側の位置には、遊技球8が旋回して転動するための第1旋回通路101が形成されている。第1旋回通路101の内側には、この第1旋回通路101よりも小さな第2旋回通路102が形成されている。第1旋回通路101と第2旋回通路102の間には、この第1旋回通路101と第2旋回通路102と繋ぐとともに遊技球8を第1旋回通路101から第2旋回通路102に通過可能とする3つの通過手段103が形成されている。この通過手段103は、第1旋回通路101と第2旋回通路102を跨いで第1旋回通路101と第2旋回通路102とに架け渡されるように形成されている。
第1旋回通路101と第2旋回通路102の間には、第1旋回通路101を旋回している遊技球8がこの第1旋回通路101を逸れたときに入る第3入球口106が形成されている。本実施形態では、球受け部40に3つの第3入球口106が形成されている。図14に示すように、第3入球口106は、平面視円形の球受け部40の円周方向に沿って、長く形成されている。3つの第3入球口106は、第1旋回通路101に沿って環状に配置されている。
なお、第1旋回通路101は、案内樋32から投入された遊技球8が所定の旋回を行うように案内する円環状のガイド部101aと、遊技球8が通過する通過面101bと、第3入球口106との境界となる縁部101cを有する。
第1旋回通路101と第2旋回通路102を繋ぐ通過手段103は、隣り合う第3入球口106の間に形成されている。この通過手段103は、第3入球口106との境界となる2つの縁部103a、103bと、遊技球8が通過する通過面103cを有する。各通過手段103の2つの縁部103a、103bの一方の縁部103aには、第1旋回通路101を旋回する遊技球8を第2旋回通路102に案内するガイド部103dが形成されている。
ガイド部103dは、通過手段103の通過面103cから上方に突出して形成されている。各通過手段103の他方の縁部103bにはガイド部103dが形成されておらず、通過面103cを通過しようとする遊技球8は、この縁部103bを越えて第3入球口106に入球可能となっている。このことから、この通過手段103は、遊技球8を第2旋回通路102に誘導するか、または第3入球口106に入るように、この遊技球8を振り分けて通過させるようになっている。
また、本実施形態では、第2旋回通路102と第1入球口44の間に、第2旋回通路102と第1入球口44を繋ぐ3つの通過手段51〜53が形成されている。
これらの3つの通過手段51〜53には、図1〜図5の実施形態と同様に、2つの縁部61の一方にガイド部64〜66が形成されている。3つの通過手段51〜53は、通過容易性が異なるように形成されていてもよいし、または通過容易性が等しくなるように同じ形状に形成されていてもよい。
第2旋回通路102は、遊技球8の所定の旋回させるように案内するガイド部111と、第1旋回通路101側に形成された縁部112(以下、「外側の縁部112」という)と、第1入球口44側(または球受け部40の中心側)に形成された縁部113(以下、「内側の縁部113」という)と、遊技球8が通過する通過面114を有する。
前記ガイド部111は、第2旋回通路102の外側の縁部112の全長にわたって形成されている。第2旋回通路102のガイド部111は、第1旋回通路101と第2旋回通路102とを繋ぐ通過手段103のガイド部103dと一体にかつ連続状に形成されている。これによって、第1旋回通路101から通過手段103に入った遊技球8は、これらのガイド部103d、111に案内されて第2旋回通路102を旋回できる。
図14に示すように、第2入球口45の開口面積は、第1入球口44の開口面積よりも大きくなっている。また、第2入球口45の開口面積は、第3入球口106の開口面積よりも小さくなっている。また、円形の球受け部40の円周方向における第2入球口45の長さは、この円周方向における第3入球口106の長さよりも短くなっている。第2入球口45の円周方向の長さは、通過手段51〜54の幅よりも大きくなっている。また、球受け部40の円周方向における第3入球口106の長さは、第1旋回通路101と第2旋回通路102とを繋ぐ通過手段103の幅(2つの縁部103a、103bの間隔をいう)よりも大きくなっている。
遊技球8が球受け部40に投入されたときの作用を説明する。案内樋32から球受け部40の転動面43に投入された遊技球8は、まず第1旋回通路101を旋回する。この遊技球8は第1旋回通路101を旋回しながら徐々に減速し、その旋回半径を小さくしながら旋回する。そして、この遊技球8は、第3入球口106または第1旋回通路101と第2旋回通路102の間の通過手段103に徐々に近づいていく。
遊技球8は、ある速度に減速したとき、第1旋回通路101を逸れ、第3入球口106に入るか、または第1旋回通路101と第2旋回通路102との通過手段103に入る。このとき、球受け部40の円周方向における第3入球口106の長さが前記通過手段51〜53の幅よりも大きくなっていることから、遊技球8は、前記通過手段103よりも第3入球口106に入りやすくなっている。
第3入球口106に入ることなく複数の通過手段103のいずれかに入った遊技球8は、その通過手段103を通過して第2旋回通路102に移るか、または通過手段103においてガイド部103dが形成されていない縁部103bを越えて第3入球口106に入る。
前記通過手段103のガイド部103dに案内されて第2旋回通路102に移った遊技球8は、第2旋回通路102のガイド部111に案内されて第2旋回通路102の通過面114上を旋回する。この遊技球8は第2旋回通路102を旋回しながら徐々に減速し、その旋回半径を小さくしながら第2入球口45、通過手段51〜53に徐々に近づいていく。
遊技球8は、ある速度に減速したとき、第2旋回通路102から逸れ、第2入球口45または通過手段51〜53のいずれかに入る。このとき、球受け部40の円周方向における第2入球口45の長さが通過手段51〜53よりも大きくなっていることから、遊技球8は通過手段51〜53よりも第2入球口45に入りやすくなっている。
第2入球口45に入らずに複数の通過手段51〜53いずれかに入った遊技球8は、その通過手段51〜53のガイド部64〜66に案内されて第1入球口44に入るか、または、この通過手段51〜53のガイド部64〜66が形成されていない方の縁部61(61b、61d、61f)を越えて第2入球口45に入る。
本実施形態の遊技機1は、例えば、遊技球8が第1入球口44に入ったときに、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)の大当たりを発生させ、遊技球8が第2入球口45に入ったときに、大当たりよりもラウンド数(例えば、3ラウンド、7ラウンド、10ラウンド等)の少ない中当たりを発生させ、遊技球8が第3入球口106に入ったときに、賞球なしか、または例えば10〜15個程度の少数の一般賞球の払い出しがなされるように設定される。
これによって、振分部材35は、遊技球8が球受け部40の中心部に進めば進む程、賞球が多く得られる全く新規な構成になる。また、遊技者は、遊技球8が球受け部40の中央部の第1入球口44まで届いてほしいと期待しながら遊技を楽しむことができるようになる。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。
図15、図16は、遊技機1および振分装置21の他の実施形態を示している。本実施形態に係る遊技機1は、図15に示すように、遊技盤4に遊技球8が通過可能なゲート20が設けられており、この点において、図1で示した遊技機1と異なる。本実施形態に係る遊技機1は、遊技盤4に打ち出された遊技球8がゲート20を通過する度に、振分装置21の振分部材35をその軸部41まわりに所定の角度で回動させる構成となっている。
本実施形態に係る振分装置21は、上述した図1〜図5の実施形態と同様に、振分部材35の軸部41を支持する支持部80と、第1回収通路83、第2回収通路84、第1回収通路83に設けられたセンサ85、第2回収通路84に設けられていて、遊技球8がこの第2回収通路84を通過するときにこの遊技球8を感知してその信号を制御装置に発信するセンサ88を備えている。
本実施形態に係る振分装置21は、前述した作動機構81の代わりに、振分部材35の軸部41に所定の回動をさせる駆動手段115を備えている。この駆動手段115は、振分部材35の軸部41に設けられた歯車93と、この歯車93とかみ合う歯車117と、歯車117を回転駆動するモータ118と、この第2回収通路84を通過する遊技球8を感知するセンサ119と、遊技機1内に設けられた通過判定器120、モータ駆動回路121等を有する。
本実施形態では、第1回収通路83は、第2回収通路84に合流して繋がっている。駆動手段115のセンサ119は、第1回収通路83と第2回収通路84との合流位置よりも下流側に設けられており、第1回収通路83を通過してきた遊技球8も感知するようになっている。
本実施形態によれば、球受け部40に投入された遊技球8が第2入球口45に入り、第2回収通路84を通過するときにセンサ119がこの遊技球8を感知する。このセンサ119が感知した信号は、通過判定器120により判定され、モータ駆動回路121によりモータ118が一定時間駆動される。
これにより、振分部材35の軸部41が回転し、球受け部40は所定の角度で回動する。これによって、遊技者には、図1〜図5の実施形態と同様に、球受け部40が偶発的にその向きを変えるように見える。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態は、図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図17は、振分装置21の他の実施形態を示している。この実施形態に係る振分装置21は、図1〜図5の実施形態で示した支持台36に代えて、遊技盤4の抽選室17にステージ126を備えており、振分部材35は、このステージ126に支持されている。ステージ126の上面は、遊技盤4の表側に向かうにつれて徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている。
このステージ126には、振分部材35の軸部41を支持する支持部128が設けられている。この支持部128は、ステージ126に上下貫通する孔を形成し、この孔に軸受を設けたものである。振分部材35の軸部41は、この支持部128の軸受に回転自在に支持されている。
ステージ126の下方側であって、遊技盤4の裏側には、振分部材35の軸部41を回転駆動する駆動手段115が設けられている。この駆動手段115は、振分部材35の軸部41に同心状に設けられた歯車93と、この歯車93とかみ合う歯車129が回転軸に設けられたモータ130を有する。本実施形態では、駆動手段115のモータ130は、振分部材35の軸部41を常に回転駆動している。
遊技盤4の裏側には、振分部材35の軸部41に形成された排出通路70と繋がるとともに、排出通路70から排出された遊技球8を始動口19へと誘導する誘導通路131が設けられている。この誘導通路131は、遊技盤4を貫通して形成されており、遊技盤4の表側に設けられた始動口19へと誘導するようになっている。始動口19には、この始動口19に入った遊技球8を遊技機1内に回収する回収通路133が繋がっている。この回収通路133には、遊技球8の通過を感知するセンサ132が設けられている。
本実施形態において、遊技盤4の始動口19は、例えば、遊技盤4の表側に設けられたデジタル式の抽選表示部(図示せず)を始動するために用いられる。遊技機1は、前記始動口19に入った遊技球8を感知したセンサ132から送られた信号をこの遊技機1内の制御装置で受け、この制御装置によって抽選表示部を制御するようになっている。
案内樋32から振分部材35の球受け部40に投入された遊技球8は、旋回通路47、通過手段51〜54を経て第1入球口44に入るか、または、第1入球口44に到達する前に第2入球口45に入る。遊技球8が第1入球口44に入った場合、この遊技球8は、振分部材35の軸部41に形成された排出通路70、誘導通路131を経て始動口19に入る。
遊技球8は、始動口19に入ると、回収通路133を通じて遊技機1内に回収される。その際、センサ132がこの遊技球8を感知して遊技機1内の制御装置にその信号を送る。制御装置はこの信号を受けて、大当たり当否の抽選、および抽選表示部の始動・制御等を行うようになっている。
遊技球8が球受け部40の第2入球口45に入った場合、この遊技球8は、ステージ126に落ち、このステージ126の傾斜に沿って転動し、遊技盤4の表側に落ちる。遊技球8が遊技盤4の表側に落ちる際、その場所によっては、始動口19に入る場合がある。始動口19を逸れた遊技球8は、他の普通入賞口23に入るか、または遊技盤4の下部まで落ちてアウト口25を通じて遊技機1内に回収される。
この遊技機1では、第1入球口44に入った遊技球8は、排出通路70、誘導通路131を通じてほぼ確実に始動口19に入るようになっているが、第2入球口45に入った遊技球8は、第1入球口44に入った場合と比較して、始動口19に入りにくい。すなわち、本実施形態においては、第1入球口44は、第2入球口45よりも遊技球8が始動口19に入りやすい有利な孔となっており、他方、第2入球口45は、第1入球口44よりも遊技球8が始動口19に入りにくい不利な孔となっている。
本実施形態の振分装置21およびこの振分装置21を備えた遊技機1によれば、振分部材35の球受け部40に、旋回通路47、第1入球口44、第2入球口45、複数の通過手段51〜54、始動口19等の複数の構成要素を組み合わせて構成することにより、従来にはない全く新規な構成となる。
また、この振分装置21を備えた遊技機1を使用する遊技者は、球受け部40に投入された遊技球8が第1入球口44を通じて確実に始動口19に入り、抽選表示部を始動させてほしいと期待しながら、その遊技を楽しむことができる。また、遊技者は、遊技球8が第2入球口45に入ったとしても、なんとか遊技球8がステージ126から始動口19へと入ってほしいと期待しながら、その遊技を楽しむことができる。したがって、この振分部材35、振分装置21、およびこれらを有する遊技機1は、遊技者の遊技意欲を駆り立てるとともに飽きのこない構成になっている。
また、振分装置21の振分部材35は、駆動手段115のモータ130によって常に回転駆動されていることから、これによっても遊技者にとって飽きのこない、常に楽しめる構成になっている。
図18〜図20は、振分装置21の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35は、図1〜図5の実施形態で示したものと同様に、球受け部40と軸部41を有し、球受け部40の転動面43には、旋回通路47、第1入球口44、第2入球口45、通過容易性の異なる4つの通過手段51〜54等が形成されている。また、本実施形態に係る振分装置21は、図1〜図5の実施形態と同様に、支持台36、駆動手段115を備えている。
本実施形態では、支持台36と振分部材35の球受け部40との間に、この球受け部40が所定角度回動したときに、遊技球8を通過手段51〜54に案内する案内部材135が設けられている。本実施形態では、案内部材135は、複数の通過手段51〜54のうち、最も通過容易性の高い第1通過手段51に遊技球8を案内できるようになっている。この案内部材135は、遊技球8を第1通過手段51に案内する案内部136と、この案内部136を支持する支持軸部137と、支持台36と係合する係合突起部138とを有する。
案内部136には、所定の曲率半径で湾曲形成された曲面とされた案内面136aが形成されている。この案内部136は、図18に示すように、支持軸部137に対してほぼ直角となるように、この支持軸部137の一端部から突出して形成されている。係合突起部138は、支持軸部137に対してほぼ直角となるように、この支持軸部137の他端部から突出して形成されている。係合突起部138は、案内部136と同じ方向ほぼ平行に突出している。
球受け部40には、案内部材135の支持軸部137を回動可能に支持する支持部139が設けられている。この支持部139は、球受け部40の旋回通路47のガイド部47aと一体に形成されている。この支持部139には、支持軸部137が挿通される孔139aが上下方向に貫通して形成されている。案内部材135は、その支持軸部137が支持部139の孔139aに挿通された状態で、この支持部139に支持軸部137まわりに回動自在に支持されている。
図19、図20に示すように、案内部材135は、その案内部136が球受け部40の転動面43(旋回通路47)から逸れた位置で待機する待機姿勢Kと、この案内部136が球受け部40の転動面43上に移動して遊技球8を第1通過手段51に案内する案内姿勢Lとに姿勢変更可能となっている。
支持軸部137と球受け部40の間には、この支持軸部137を案内姿勢Lとなるように付勢するコイルバネ140が設けられている。コイルバネ140の内側には、支持軸部137が挿通されている。このコイルバネ140は、その一端部が球受け部40の下面40aに固定され、他端部が案内部材135の係合突起部138に固定されている。
支持台36には、その上部にフランジ部141が形成されている。このフランジ部141には、案内部材135が所定角度回動したときに、係合突起部138が入る凹部142が形成されている。また、このフランジ部141には、凹部142に係合している係合突起部138の向きを変えるカム部143が設けられている。
案内部材135が案内姿勢Lにあるとき、係合突起部138は、支持台36のフランジ部141に形成された凹部142に入った状態になる。この状態では、案内部136は、転動面43上に位置しており、平面視において、転動面43の旋回通路47の通過面47bと重なっている。これにより、案内部136は、旋回通路47を遮った状態になる。また、案内部材135が案内姿勢Lにあるとき、案内部136は、第1通過手段51の近傍に位置する。これによって、案内樋32から球受け部40に投入されて旋回通路47を旋回する遊技球8は、案内面136aに当たって第1通過手段51に案内される。
第1通過手段51を通過した遊技球8は、第1入球口44に入り、振分部材35の軸部41の排出通路70、支持台36の第1回収通路83を通って遊技機1内に回収される。遊技球8が第1回収通路83を通ったとき、この第1回収通路83に設けられたセンサ85が遊技球8を感知し、その信号を遊技機1内の制御装置に発信し、制御装置の制御により、大当たり遊技が始まる。
また、このとき、制御装置は、係合突起部138が凹部142から外れるようにすべく、モータ118を駆動させて振分部材35の軸部41をさらに大きく回動させる。案内部材135が案内姿勢Lにある状態から、振分部材35の軸部41が回動すると、案内部材135は、係合突起部138が凹部142から外れる。このときコイルバネ140が収縮し、係合突起部138はその弾性力によって凹部142側に付勢される。
係合突起部138が凹部142から外れるとき、カム部143が案内部材135の係合突起部138をフランジ部141の外周面141a側に押し、案内部材135は、この係合突起部138がフランジ部141の外周面141aに接したとき、待機姿勢Kに変わる。このように係合突起部138がフランジ部141の外周面141aに接したとき、案内部136は、その向きを変えて球受け部40の転動面43から逸れた位置に移動する。
案内部材135は、待機姿勢Kになると、係合突起部138が凹部142に再び入るまで、この待機姿勢Kを維持する。案内部材135が待機姿勢Kにあるとき、案内部材135の係合突起部138は、コイルバネ140に付勢された状態で、フランジ部141の外周面141aに接した状態で、球受け部40の回動に応じてこの外周面141aに対して摺動する。
本実施形態に係る振分装置21は、上記のような構成から、フランジ部141に1つの凹部142が形成されている場合に、案内部材135は、案内姿勢Lから待機姿勢Kに変わったとき、振分部材35が約360°回動した場合に、再び案内姿勢Lに姿勢が変わるようになっている。
以上のように、案内部材135は、待機姿勢Kと案内姿勢Lとに姿勢を変更できるようになっている。すなわち、振分部材35と支持台36の間には、案内部材135を待機姿勢Kと案内姿勢Lとに変更させる姿勢変更手段145が設けられている。この姿勢変更手段145は、案内部材135の係合突起部138と、コイルバネ140と、支持台36のフランジ部141およびこのフランジ部141に形成された凹部142と、カム部143とによって構成される。
このように、案内部材135は、第2入球口45に所定数の遊技球8が入り、所定数の遊技球8が第2回収通路84を通過することによって球受け部40が所定の回動をしたときに、姿勢変更手段145によって待機姿勢Kから案内姿勢Lに変更されるため、遊技者は、第1入球口44に遊技球8が入らずに、第2入球口45に入ってばかりの状態であっても、所定数の遊技球8が第2入球口45に入った場合に案内部材135が遊技球8を第1通過手段51を介して第1入球口44に案内し、大当たりが発生することを期待しながら、遊技を楽しむことができる。したがって、この案内部材135が設けられた振分装置21は、遊技者にとって飽きのこない構成になっている。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同じである。本実施形態は、図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図21は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に、1つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、旋回通路47、1つの通過手段51、案内面57等が形成されている。本実施形態では、通過手段51は、旋回通路47側と案内面57側とに架け渡された軸部151と、この軸部151まわりに回転自在に設けられていて、遊技球8を旋回通路47から案内面57へと通過させることが可能な連絡部材152とを有する。
連絡部材152は、所定の曲率半径で凹状に湾曲形成された複数(図例では3つ)の湾曲面152aを有している。この湾曲面152aは、遊技球8が通過する通過面となっている。本実施形態では、複数の湾曲面152aの曲率半径をそれぞれ変えることで、連絡部材152には、通過容易性の異なる複数の通過面とすることができる。また、複数の湾曲面152aの曲率半径を等しくすることで、遊技球8の通過容易性を等しくするようにしてもよい。
本実施形態に係る振分部材35は、連絡部材152が軸部151まわりに回転自在にされていることから、遊技球8が連絡部材152の通過面(湾曲面152a)に移ったときに、その速度が大きすぎると連絡部材152が回転し、遊技球8は、連絡部材152の通過面から逸れて第2入球口45に落とされるようになっている。
また、本実施形態に係る振分部材35は、遊技球8が連絡部材152が回転しない程度の所定の速度で旋回通路47からこの連絡部材152に移ったときにのみ、この遊技球8が連絡部材152の通過面を通過して第1入球口44に入球するようになっている。なお、本実施形態に係る振分部材35の球受け部40には複数の通過手段51を設けるようにしてもよい。本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同様である。本実施形態においても図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図22は、振分部材35の他の実施形態を示している。本実施形態では、振分部材35の球受け部40に1つの第1入球口44、第1入球口44を包囲する環状の第2入球口45、旋回通路47、1つの通過手段51、案内面57等が形成されている。
本実施形態に係る振分部材35の通過手段51は、環状の第2入球口45を跨いで旋回通路47と案内面57とに架け渡される一対の棒状の連絡部材155a、155bを有する。旋回通路47と案内面57とに架け渡された一対の連絡部材155a、155bの間隔は、遊技球8の直径よりも小さくなっており、これによって、遊技球8は、一対の連絡部材155a、155bの間を通って旋回通路47から案内面57に向かって通過可能となっている。本実施形態では、通過手段51は、一対の連絡部材155a、155bの間隔を大小変化させることで、遊技球8の通過容易性を変えることができる。
この振分部材35には、一対の連絡部材155a、155bからなる複数の通過手段(すなわち、複数対の棒状部材)を設けるようにしてもよい。また、通過手段51である一対の連絡部材155a、155bは、旋回通路47と案内面57との架け渡された状態でこれらに固着されていてもよく、また、旋回通路47と案内面57に各連絡部材155a、155bの端部が嵌る凹部(溝部)を形成し、各凹部に連絡部材152の端部を嵌め込むことによって、一対の連絡部材155a、155bを旋回通路47と案内面57とに架け渡すようにしてもよい。
また、旋回通路47と案内面57に複数の凹部を形成することによって、連絡部材155a、155bの間隔や位置等を変更できるようになる。このようにすることで、振分部材35は、基本的な構成をそのままとして、遊技球8の第1入球口44への入球確率を調整することができるようになり、設計の自由度が非常に高いものになる。また、連絡部材155a、155bは、棒状に限らず、板状その他の種々の形状であってもよい。連絡部材155a、155bとしては、直線状の棒状のものに限らず、円弧状、曲線状その他の種々の形状のものを採用できる。なお、本実施形態のその他の構成は、図1〜図5の実施形態と同様である。本実施形態においても図1〜図5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は上記の実施の形態に限らず、種々の変更・変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態で示した第1入球口44は円形でなくてもよく、楕円形、多角形、星形等その他の種々の開口形状を採用できる。上記の実施の形態では、振分部材35の球受け部40の第1入球口44と振分部材35の軸部41とが同心状に形成された例を示したが、これらがずれて形成されていてもよい。振分部材35の球受け部40に形成される第1入球口44の数は、4以上の複数であってもよい。図14の実施形態では、振分部材35の球受け部40に2つの旋回通路101、102が形成されていたが、球受け部40には、3つ以上の複数の旋回通路を形成してもよい。
上記の実施の形態では、振分部材35は、球受け部40と軸部41とを有するものを例示したが、軸部41を設けずに球受け部40のみの構成とし、この振分部材35の球受け部40を支持台36に直接固定する構成を採用してもよい。上述した図7の実施形態では、第2入球口45、2つの通過手段51、52が第1入球口44を中心に点対称に配置された構成を例示したが、これに限らずこれらが非対称配置のものであってもよい。
また、支持台36のフランジ部141には、複数の凹部142、複数のカム部143を形成してもよい。これに応じて振分部材35と支持台36の間に複数の案内部材135を設けるようにしてもよい。上述した図18〜図20の実施形態では、案内部材135が案内姿勢Lにあるときに、遊技球8を第1通過手段51に案内するように球受け部40に設けられていたが、他の通過手段52〜54を案内するように設けられていてもよい。
上記の実施形態では、環状の第2入球口45として円環状のものを例示したが、これに限らず、第2入球口45を第1入球口44を取り囲むように連続状に形成されたものであればよく、この第2入球口45を四角状等の多角形状で環状に形成したり、楕円環状に形成したり、星形等の種々の異形形状によって環状に構成するようにしてもよい。
上記の実施形態では、作動機構81の受け部材97を第2回収通路84に形成された収容室84aに配置し、第2回収通路84を通過する遊技球8によって作動機構81を作動させる例を示したが、これに限らず、第1回収通路83に受け部材97を収納する収納室を形成し、この収納室に受け部材97を配置してこの作動機構81を作動させるようにしてもよい。すなわち、作動機構81を第1回収通路83、第2回収通路84のうちの少なくとも一方(一方または両方)を通過する遊技球8によって作動するように構成してもよい。
上記の実施形態では、このセンサ88は、第2回収通路84に設けられていたが、第1回収通路83と第2回収通路84の一方に設けられていてもよく、第1回収通路83と第2回収通路84の両方に設けられていても良い。すなわち、センサ88は、第1回収通路83と第2回収通路84の少なくとも一方に設けられていればよい。
遊技機の一実施形態を示す正面図である。 振分装置の断面図である。 振分部材の平面図である。 (a)は、図3のA−A線における断面図を示し、(b)は、図3のB−B線における断面図を示し、(c)は、図3のC−C線における断面図を示し、(d)は、図3のD−D線における断面図を示す。 案内部材の正面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 (e)は、図8のE−E線における断面図を示し、(f)は、図8のF−F線における断面図を示し、(g)は、図8のG−G線における断面図を示し、(h)は、図8のH−H線における断面図を示す。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 振分部材の他の実施形態の平面図である。 遊技機の他の実施形態を示す正面図である。 振分装置の他の実施形態の平面図である。 振分装置の他の実施形態の平面図である。 振分装置の他の実施形態の断面図である。 振分部材の平面図である。 図18のI−I線における断面図である。 振分部材の他の実施形態の斜視図である。 振分部材の他の実施形態の斜視図である。
符号の説明
1…遊技機、8…遊技球、17…抽選室、21…振分装置、35…振分部材、36…支持台、40…球受け部、41…軸部、43…転動面、44…第1入球口、45…第2入球口、47…旋回通路、51…通過手段(第1通過手段)、52…通過手段(第2通過手段)、53…通過手段(第3通過手段)、54…通過手段(第4通過手段)、80…支持部、81…作動機構、83…第1回収通路、84…第2回収通路、85…センサ、115…駆動手段、119…センサ、135…案内部材、145…姿勢変更手段

Claims (6)

  1. 遊技球が投入されて転動する転動面を有する球受け部を備え、この球受け部の転動面には、投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、
    旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口とこの第1入球口のまわりを包囲する環状の第2入球口とが形成されており、
    第2入球口を跨いで旋回通路と第1入球口とに架け渡されるように形成されるとともに、旋回通路から逸れた遊技球を第1入球口と第2入球口とに振り分けて入球可能とする通過手段が転動面に設けられていることを特徴とする遊技球の振分部材。
  2. 前記転動面には遊技球の通過容易性の異なる複数の通過手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技球の振分部材。
  3. 遊技球が投入されて転動する転動面が形成された球受け部とこの球受け部を回転可能に支持する軸部とを有する遊技球の振分部材と、振分部材を支持する支持台とを備えた遊技球の振分装置であって、
    球受け部の転動面には、この転動面に投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口とこの第1入球口のまわりに位置する第2入球口とが形成されており、
    支持台は、振分部材の軸部を回転自在に支持する支持部と、第1入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第1回収通路と、第2入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第2回収通路と、第1回収通路と第2回収通路の少なくとも一方を通過する遊技球を受けることにより振分部材の軸部を回動作動させる作動機構とを備えていることを特徴とする遊技球の振分装置。
  4. 遊技球が投入されて転動する転動面が形成された球受け部とこの球受け部を回転可能に支持する軸部とを有する遊技球の振分部材と、振分部材を支持する支持台とを備えた遊技球の振分装置であって、
    球受け部の転動面には、この転動面に投入された遊技球が旋回する旋回通路が形成され、旋回通路の内側には、遊技球が入る第1入球口とこの第1入球口のまわりに位置する第2入球口とが形成されており、
    支持台は、振分部材の軸部を回転自在に支持する支持部と、第1入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第1回収通路と、第2入球口に入った遊技球を通過させて回収するための第2回収通路と、第1回収通路と第2回収通路の少なくとも一方を通過する遊技球を感知するセンサを有するとともにこのセンサが前記遊技球を感知することにより振分部材の軸部を所定の回動角度で回動駆動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする遊技球の振分装置。
  5. 前記第2入球口は、第1入球口を包囲するように環状に形成されており、前記転動面には、第2入球口を跨いで旋回通路と第1入球口とに架け渡されるように形成されるとともに、旋回通路から逸れた遊技球を第1入球口と第2入球口とに振り分けて入球可能とする通過手段が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技球の振分装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の遊技球の振分装置を備えた遊技機であって、前記球受け部と支持台の間には、前記軸部が所定角度回動したときに、旋回通路を旋回している遊技球を通過手段に案内する案内部材が設けられ、
    前記支持台と振分部材の間には、軸部が所定角度回動したときに、案内部材を転動面から逸れた待機姿勢から、球受け部の転動面上に移って遊技球を通過手段に案内する案内姿勢に変更させるとともに、軸部がさらに所定角度回動したときに案内姿勢から待機姿勢に変更させる姿勢変更手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
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