JP4558449B2 - 積層シート - Google Patents

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Description

本発明は、トラック等の車両用幌、屋外シート、テント等の防水シートとして好適に用いられる、軽量で、高強度な積層シートに関する。
トラック等の車両用の幌、屋外シート、テント等として使用されるシート材としては、従来は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる紡績糸で織った基布の両面にポリ塩化ビニル樹脂(PVC)からなる層を積層した積層シートが使用されていた。この積層シートにおいては、基布は積層シートに主として強度を付与し、PVC層は積層シートに主として防水性を付与している。
この積層シートにおいては、PETとPVCとが、熱融着によって接着することが難しいため、PETからなる短繊維の紡績糸を用いることで、毛羽立ちの多い基布を構成し、これにPVCを含浸させて、PVCを加熱硬化させることによって、基布とPVC層との接着強度を確保している。
しかし、短繊維の紡績糸からなる基布は、その繊維の構造上、裂け易く、積層シートに好適な強度、特に、好適な裂け強度を付与することができなかった。このような積層シートでは、車両用の幌として用いた場合、特に、トラックの幌として用いた場合に、走行中に街路樹の枝等の突起物と接触することにより幌が裂けるおそれがあるという問題があった。
また、PETの長繊維を束ねて作製したフィラメント糸からなる基布を用いた場合は、積層シートに裂け強度を付与することはできるが、基布に上記の毛羽立ちが少ないので、基布とPVC層とを十分に接着することができなかった。また、基布とPVC層とを接着するために接着剤を用いた場合は、柔軟な基布の風合いが損なわれて積層シートが硬くなったり、積層シートの製造において接着剤の塗布工程が必要になったりという問題があった。
さらに、近年の環境対策の観点から、PVCを用いた積層シートを単純に廃棄できないという問題が生じ、PVCに代わる新たな材料を使用することが求められていた。
特許文献1には、ポリプロピレンを主成分とする樹脂製の偏平糸またはマルチフィラメント糸よりなる基布の少なくとも片面に、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンラバーとのポリマーアロイ化した樹脂(TPO樹脂)からなるラミネート層を有する加工布が記載されている。
特開平11−268210号公報
特許文献1に記載の加工布においては、PVCを用いていないので、環境対策の観点からは好ましいが、基布の糸密度が小さく、製造した加工布の引き裂き強度は十分なものではなかった。また、特に、強度の大きなマルチフィラメント糸を用いた場合は、基布とラミネート層との接着力が劣ったものであった。
トラック等の車両用幌として用いる場合、車両の走行時においては、幌とその幌を支えるフレームとがはためくように衝突を繰り返す。この場合、上記のように基布とラミネート層との接着力が劣っていると、基布とラミネート層とが剥離し、加工布の強度が落ちたり、防水性が劣化したりするといった問題があった。
そこで、本発明は、PVCを使用しないため環境上好ましく、防水性および意匠性を有するとともに、軽量でかつ強度が大きく、さらに各層の接着力が良好な積層シートを提供することを課題とする。
良好な強度、特に良好な引裂強度を得るために、単純に糸密度を増加させることは、製造技術上難しく、また製造コストの上昇につながるため好ましくない。そのような状況において、本願発明者は、複数本の糸をまとめて縦糸および横糸として、これら複数本の糸からなる縦糸および横糸を織り込んで基布を形成したところ、製造技術および製造コスト上の問題を解決するとともに、上記良好な性能を有する積層シートを製造できることを見出し、以下の発明を完成するにいたった。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
第一の本発明は、ポリオレフィン樹脂製糸からなる織布の少なくとも一方の面に、ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層を有する積層シートであって、この積層シートのJIS L 1096に規定されるシングルタング法(A―1法)により測定した、積層シートの縦方向および横方向の引裂強度のいずれもが100N以上である積層シートである。
織布は、複数本のポリオレフィン樹脂製糸がまとまって縦糸および横糸のそれぞれを構成してなることが好ましい。
ポリオレフィン樹脂製糸は、ポリプロピレン樹脂製のマルチフィラメント糸であることが好ましい。
織布は、太さ110〜2200dtexのポリオレフィン樹脂製糸を、織布の縦および横25.4mmあたり、31〜100本の密度にて織り込んでなることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層は、ポリプロピレンとポリオレフィン系ゴム成分との混合物、ポリプロピレンとスチレン系ブロック共重合体との混合物、ポリプロピレンとポリオレフィン系ゴム成分とスチレン系ブロック共重合体との混合物のいずれかから構成される層であることが好ましい。
上記の積層シートは、下記試験方法により実施したフラッパリング試験において、ラミネート層の剥がれや、織布の切れが生じない積層シートであることが好ましい。
試験方法:図2に試験形態を示したように、7×30cmの積層シート(5)の長手方向の一端側を固定し、送風口(10)において風速28.8m/secにて3時間送風し、積層シート(5)をはためかせ、積層シートの表面および裏面にぶつかるように配置したステンレス鋼棒(7、8)に、積層シート(5)を打ちつける。
第二の本発明は、上記の積層シートから構成される車両用幌である。
第三の本発明は、複数本のポリオレフィン樹脂製糸がまとまって構成された縦糸および横糸を織り込んで織布を形成し、この織布の少なくとも一方の面にポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層を積層する、積層シートの製造方法である。
本発明の積層シートは、PVCを使用していないので環境上好ましく、防水性および意匠性を有するとともに、軽量で、かつ強度が大きく、さらに各層の接着力が良好である。よって、特に、車両用の幌として好適に用いることができる。また、本発明の積層シートの製造方法によると、このような良好な性能を有する積層シートを、効率よく、低コストにて製造することができる。
本発明の積層シートは、ポリオレフィン樹脂製糸からなる織布の少なくとも一方の面に、ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層を有する。
織布を構成するポリオレフィン樹脂製糸とは、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、またはこれらの混合物からなる糸である。車両用の幌として使用する場合、特に、ウイングトラックの幌として使用する場合は、より軽量であることが望ましいことから、上記の材料の中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの混合物からなる糸を用いることが好ましい。さらに、車両用の幌等の屋外において使用するシートにおいては、直射日光下での使用に耐えるべく耐熱性を有することが必要とされる。このような耐熱性を有することから、この中でも、特にポリプロピレンからなる糸を用いることが好ましい。
また、織布を構成するポリオレフィン樹脂製糸には、耐候剤が添加されていることが好ましい。これにより屋外で使用される用途において、本発明の積層シートを長期にわたり好適に使用することができる。耐候剤の種類は、通常、樹脂に添加されるものであれば特に限定されないが、例えば、ヒンダードアミン系のラジカル捕捉剤等を挙げることができる。また添加量は、本発明の効果を損なわない程度であれば特に限定されない。
また、酸化防止剤等の添加剤を、本発明の効果を損なわない程度に添加することもできる。
ポリオレフィン樹脂製糸は、積層シートに良好な強度を付与する点から、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸等のフィラメント糸(長繊維)であることが好ましい。中でも、強度が大きく、耐久性の良い織布を形成できることからマルチフィラメント糸であることがより好ましい。
ポリオレフィン樹脂製糸の太さは、110〜2200dtex、好ましくは220〜1100dtex、より好ましくは440〜800dtexである。
本発明の織布は、複数本のポリオレフィン樹脂製糸がまとまって縦糸および横糸のそれぞれを構成していることが好ましい。「複数本」とは、二本以上のことをいい、好ましくは、二本または三本であり、より好ましくは、二本である。また、「まとまって」とは、これら複数本の糸が、一群となって隣接配置され、あたかも通常の織布における一本の糸のように織り込まれている状態をいう。例えば、織布は、二本のポリオレフィン樹脂製糸がまとまって夫々一つの横糸および一つの縦糸を形成し、織り込まれた構造を有している。また、上記の一群となった複数本の糸は、それぞれの糸が並んで配置されており、複数本の糸が撚って束ねられた構造を有する糸とは異なるものである。糸が撚って束ねられた糸である場合は、撚って束ねられた糸全体で1本として、上記の「複数本」を計算する。
また、縦糸と横糸を構成するポリオレフィン樹脂製糸の本数は、異なっていてもよく、例えば、二本のポリオレフィン樹脂製糸からなる縦糸と、三本のポリオレフィン樹脂製糸からなる横糸が織り込まれていてもよい。
織布におけるポリオレフィン樹脂製糸の密度(25.4mm当たりの打ち込み本数)は、織布の縦および横25.4mm当たり、30〜100本であることが好ましい。具体的には、太さが170dtexの糸を用いた場合は、75〜89本であることが好ましく、太さが280dtexの糸を用いた場合は、58〜71本であることが好ましく、太さが560dtexの糸を用いた場合は、39〜51本であることが好ましく、太さが1120dtexの糸を用いた場合は、26〜38本であることが好ましく、太さが1670dtexの糸を用いた場合は、20〜32本であることが好ましい。
織布の厚みとしては、0.05mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることがより好ましい。また、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。織布の厚みが薄すぎると、積層シートに必要な強度を付与できなくなる。また、織布の厚みが厚すぎると、積層シートが硬くなり、柔軟性、屈曲性が損なわれるとともに、積層シートがゴワゴワした風合いとなってしまうので、柔らかい風合いを必要とする用途に適用できなくなる。
ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層における、ポリオレフィン系樹脂とは、オレフィンを単量体単位として含む樹脂をいう。「ポリオレフィン系樹脂」としては、ポリオレフィン樹脂とポリオレフィン系ゴムとが挙げられる。
ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、およびこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。
ポリオレフィン系ゴムとしては、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレン−プロピレン−ブタジエンゴム、およびこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂のラミネート層における含有率は、ラミネート層全体の質量を基準(100質量%)として、下限が、通常10質量%以上、好ましくは20質量%以上、上限が、通常99質量%以下、好ましくは90質量%以下、特に好ましくは80質量%以下である。あまりにポリオレフィン系樹脂の含有率が高すぎると、ラミネート層が固くなり、積層シートのハンドリング性、幌等として取り付ける際の作業性が低下しやすくなる。また、あまりにポリオレフィン系樹脂の含有率が低すぎると、ゴム成分の相対的な比率が大きくなり、ラミネート層と織布との接着性が低下しやすくなる。
積層シートは、柔らかく屈曲性に富んでいることで、その応用性に優れたものとなることから、ラミネート層にゴム成分を含有させる。特に、ウイングトラックの幌(ボディ)として使用される場合は、まず幌を形成する段階において、シートを熱融着によって繋ぎ合わせて、立体的な幌の形状とするため、作業性の観点から幌を形成するシートが柔らかく屈曲性に富んでいることが必要とされる。また、ウイングを開閉する段階においては、ウイングのフレームにシートが追従するように、積層シートが柔軟性と屈曲性を有することが要求される。
「ゴム成分」としては、前記のポリオレフィン系樹脂自体がゴム性を有していれば、ポリオレフィン系樹脂をゴム成分として用いても良いし、また別個のゴム成分を用いてもよい。ゴム成分の具体例としては、前記のポリオレフィン系ゴム、スチレン系ゴム、およびスチレン系ブロック共重合体等を挙げることができる。これらは、二種以上を混合してゴム成分とすることもできる。
スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)共重合体、スチレン−ブチレン−スチレン(SBS)共重合体、スチレン−エチレンプロピレン−スチレン(SEPS)共重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)共重合体等のトリブロック型共重合体;スチレン−イソプレン(SI)共重合体、スチレン−ブチレン(SB)共重合体等のジブロック型共重合体等を挙げることができる。これらのスチレン系ブロック共重合体は、単独でも、二種以上を混合して用いてもよい。
ゴム成分として、ポリオレフィン系ゴムと、スチレン系ゴムおよび/またはスチレン系ブロック共重合体とを、組み合わせて使用すると、積層シートがしなやかになり、製造時のハンドリング性、幌を取り付ける際の作業性等が向上するので好ましい。
ゴム成分のラミネート層における含有率は、ラミネート層の全体の質量を基準(100質量%)として、下限が通常3質量%以上、好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上、上限が通常90質量%以下である。あまりにゴム成分の含有率が高すぎると、ラミネート層と織布との接着性が低下しやすくなる。また、あまりにゴム成分の含有率が低すぎると、ラミネート層が固くなり、積層シートのハンドリング性、幌等として取り付ける際の作業性が低下しやすくなる。
上記のゴム成分の配合方法としては、ブレンダー機によりポリオレフィン系樹脂とゴム成分とをドライブレンドしたり、押出機や混練機で溶融混練したり等により混合して配合することができるが、ラミネート層の成形性が良くなり、積層シートの耐衝撃性、耐引裂性が向上する等の理由から、ポリオレフィン樹脂の重合段階において、ゴム成分を混合してポリオレフィン樹脂の重合を行うことにより、ゴム成分を配合することが好ましい。特に、ポリオレフィン樹脂としてポリプロピレンを用いる場合は、プロピレンの重合段階においてゴム成分を混合してから重合させてゴム成分を配合する方法が好ましい。
また、ラミネート層には、耐候剤が添加されていることが好ましい。耐候剤としては、一般的に樹脂に添加されるものであれば特に限定されないが、例えば、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系のラジカル捕捉剤等を用いることができる。耐候剤は、単独で添加してもよいし、二種類以上を混合して添加してもよい。
その他、必要に応じて、本発明の効果を損なわない程度に、酸化防止剤、滑剤、顔料等の添加剤を加えることもできる。
ラミネート層の層厚は、0.01mm以上であることが好ましく、0.05mm以上であることがより好ましい。また、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。ラミネート層が薄すぎると、必要な強度が得られなくなり、また、厚すぎると、シートが硬くなり、柔軟性や屈曲性が損なわれるとともに、ゴワゴワした風合いとなってしまうので、柔らかい風合いを必要とする用途に適用できなくなる。
上記で説明した織布を構成するポリオレフィン樹脂糸と、ラミネート層を構成する樹脂とは、同一材料で形成されていることが好ましく、少なくとも、同一の樹脂を主成分とする材料で形成されていることが好ましい。これにより、織布とラミネート層とを熱接着することが可能となり、また、本発明の積層シートをリサイクル容易とすることができる。また、この中でも、織布およびラミネート層をともに、ポリプロピレンを主成分とする材料で構成することがより好ましい。この場合は、積層シートがより軽量となるので、例えば、本発明の積層シートをトラックウイングの幌として用いた場合において、ウイングの開閉をするための駆動装置(例えば、モーター)の負担を軽減することができる。
本発明の積層シートは、織布の上にラミネート層を積層することにより製造される。まず、織布は、複数本のポリオレフィン樹脂製糸がまとまって構成された縦糸および横糸を平織りにすることによって製造される。ラミネート層を形成する樹脂は、ゴム成分、スチレン系ブロック共重合体および耐候剤等を添加する場合は、これらとあらかじめドライブレンドされ、その後、織布上にラミネートされる。図1にラミネート層を形成するためのラミネート機の概略図を示した。ドライブレンドされた樹脂は、T−ダイ押出機3に導入され、加熱下溶融混練される。織布はコイル状に巻かれて繰り出しロール1から繰り出される。ここから繰り出された織布上にT−ダイ押出機3から樹脂が押し出され、ラミネート層が形成される。ラミネート層は、冷却ロール2により冷却され、最終的に巻き上げロール4に巻き取られる。これにより、織布上にラミネート層を有する本発明の積層シートが製造される。
また、織布の両面に押出ラミネートすることにより、織布の両面にラミネート層を有する積層シートを得ることもできる。このような積層シートは、両面が防水性および意匠性に優れているので特に好ましい。その製法としては、図1に示したような、一つのT―ダイ押出機を備えたラミネート機に織布を二度通すことによって、織布の両面にラミネート層を形成することができる。また、二つのT−ダイ押出機を有するラミネート機によって、織布の両面に一度にラミネート層を形成してもよい。
本発明の積層シートの全体の層厚は、0.1mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましい。また。3mm以下であることが好ましく、1.5mm以下であることがより好ましい。積層シート全体の厚みが薄すぎると、必要な強度が得られなくなり、また、厚すぎると、シートが硬くなり、柔軟性や屈曲性が損なわれるとともに、ゴワゴワした風合いとなってしまうので、柔らかい風合いを必要とする用途に適用できなくなる。
本発明の積層シートのJIS L 1096に規定されるシングルタング法により測定した引裂強度は、積層シートの縦方向および横方向のいずれにおいても、100N以上であることが好ましく。また、150N以上であることがより好ましく、200N以上であることが特に好ましい。本発明における引裂強度は、JIS L 1096に規定されるシングルタング法(A−1法)に基づいて、5cm×25cmの試験片を用いて、引張速度を10cm/minとして測定を行った値である。
本発明の積層シートは、防水性、意匠性を有するとともに、良好な引裂強度を有し、さらに各層の接着力が良好であることから、車両用の幌、屋外シート、テント等の防水シート等として好適に用いることができる。ここで、車両用の幌には、車両の荷台の天井部から側面部にわたって金属のフレームで骨組みし、この骨組みに幌材をはり、骨組みの天井部分が固定されており、骨組みの側面部が側面の上端部を軸にして外側方向に開閉可能な構造を有するいわゆるウイングトラックのボディが含まれる。特に、良好な引き裂き強度を有することから、走行中に、街路樹の枝等の突起物と触れる可能性のあるトラック等の車両用の幌として好ましく、また、各層の接着力が良好であることから、走行中に幌がはためいて、フレームとぶつかり合ったとしても、積層シートの各層が剥がれることはなく、耐久性のよい車両用の幌として使用することができる。また、織布およびラミネート層をともに、ポリプロピレンを主成分とする材料で構成した場合にいては、積層シートがより軽量となることから、特に、トラックウイングの幌(ボディ)として好適に使用することができ、この場合は、ウイングを開閉する時の駆動装置の負担を大幅に軽減することができる。
(実施例1)
ポリオレフィン樹脂製糸として、560dtexのポリプロピレン製マルチフィラメント糸を二本ずつまとめて縦糸および横糸として、縦46本/25.4mmおよび横44本/25.4mmの密度にて、縦横ダブル平織りにより、平均厚み0.5mmの織布を得た。ラミネート層となる樹脂としては、ポリプロピレンにエチレン−プロピレンゴム(EPR)を重合段階にてブレンドしたリアクターTPO樹脂(密度880kg/m、メルトフローレート(以下、「MFR」と省略する。)=25g/10分(230℃、21.2N)(本発明において、MFRは、JIS K7210に基づいて測定した値である。以下同様。))を100質量部、スチレン系ブロック共重合体としてスチレン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)共重合体(密度890kg/m)を20質量部、耐候剤としてラジカル捕捉材のマスターバッチ(ラジカル捕捉材を13質量%含有する。)を5質量部、滑剤としてF171M(日本ポリエチレン社製)を3質量部、着色用の顔料(大日精化工業社製)を5質量部からなる混合物を用いて、これをブレンダー機によりドライブレンドした。
このドライブレンドした混合物を図1に示すT−ダイを備えた押出ラミネート機に導入し、190〜270℃で溶融混練しながら押し出していき、織布の片面にキャスト温度270℃にて押し出してラミネートし、ミラーロールにて冷却した。これにより、艶加工が表面に施された積層シートの表面となる160μmのラミネート層を得た。その後、同様に織布の他方の面にもラミネートし、マットロールにて冷却した。これにより、艶消し加工が表面に施された積層シートの裏面となる130μmのラミネート層を得た。以上の工程により、織布の両面にラミネート層を有する本発明の積層シートを得た。このシートについて下記の評価方法に従って評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
ポリエチレンテレフタレートからなる紡績糸により形成した織布に、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を積層した積層シート(フレッシュナーSR−K、クラレ社製)を用いて下記の評価方法に従って評価した。結果を表1に示す。
(比較例2)
470dtexのポリプロピレンからなる紡績糸により形成した織布に、TPO樹脂を押出ラミネートした積層シート(ニューポリプロシート、大和紡績社製)を用いて下記の評価方法に従って評価した。結果を表1に示す。
(比較例3)
560dtexのポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント糸を一本ずつ縦糸、横糸として、縦22本/25.4mmおよび横21本/25.4mmの密度にて、織り込んで織布を形成した。この織布の両面に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)(LV540、MFR=2.5g/10分(230℃、21.2N)、日本ポリケム社製)を、カレンダー法によってラミネートした。得られた積層シートを用いて下記の評価方法に従ってフラッパリング試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
590dtexのポリエチレンテレフタレートからなる紡績糸を一本ずつ縦糸、横糸として、縦49本/25.4mmおよび横46本/25.4mmの密度にて、織り込んで織布を形成した。この織布の両面に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)(LV540、MFR=2.5g/10分(230℃、21.2N)、日本ポリケム社製)を、カレンダー法によってラミネートした。得られた積層シートを用いて下記の評価方法に従ってフラッパリング試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例5)
590dtexのポリエチレンテレフタレートからなる紡績糸を一本ずつ縦糸、横糸として、縦49本/25.4mmおよび横46本/25.4mmの密度にて、織り込んで織布を形成した。この織布の両面に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)(LV570、MFR=15g/10分(230℃、21.2N)、日本ポリケム社製)を、T−ダイを備えた押出機によってラミネートした。得られた積層シートを用いて下記の評価方法に従ってフラッパリング試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例6)
590dtexのポリエチレンテレフタレートからなる紡績糸を一本ずつ縦糸、横糸として、縦49本/25.4mmおよび横46本/25.4mmの密度にて、織り込んで織布を形成した。この織布の両面に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)(LV570、MFR=15g/10分(230℃、21.2N)、日本ポリケム社製)30質量部と、接着性樹脂(MODIC A515、密度950kg/m、MFR=9.5g/10分(230℃、21.2N)、三菱化学社製)70質量部との混合物を、T−ダイを備えた押出機によってラミネートした。得られた積層シートを用いて下記の評価方法に従ってフラッパリング試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例7)
1890dtexのポリエチレンからなるフラットヤーン(偏平糸)を一本ずつ縦糸、横糸として、縦14本/25.4mmおよび横14本/25.4mmの密度にて、織り込んで織布を形成した。この織布の両面に、ポリエチレン樹脂をT−ダイを備えた押出機によって、40μmの厚みにてラミネートした。得られた積層シートを用いて下記の評価方法に従ってフラッパリング試験を行った。結果を表1に示す。
(評価方法)
<引裂強さ>
積層シートの引裂強さは、JIS L 1096に規定されるシングルタング法(A−1法)に基づいて測定した。試料の大きさは5cm×25cmとし、引張速度は10cm/minとした。
<フラッパリング試験>
図2に試験形態を示したように、7cm×30cmの大きさの積層シートを試験片5とし、この試験片5の長手方向の一端をホルダ6により挟んで固定し、二本のステンレス鋼棒7、8(直径12mm)を図示したように水平に(紙面垂直方向に)配置して、送風口10から、図2の左方向から右方向に向けて風速28.8m/secにて送風した。積層シート5は、図示したように、二本のステンレス鋼棒7、8の間においてはためき、棒7、8に打ち付けられる。三時間経過後の積層シートについて、以下の基準により評価を行った。
○:織布が切れず、ラミネート層が剥がれていない。
×:織布が切れたり、あるいはラミネート層が剥がれたりしていた。
Figure 0004558449
(評価結果)
実施例1の積層シートは、縦方向および横方向ともに良好な引裂強度を示した。また、フラッパリング試験の結果も良好であった。これに対し、比較例1および比較例2の積層シートは、縦方向および横方向ともに引裂強度が劣っていた。比較例3および比較例7の積層シートは、フラッパリング試験によって織布が切断された。比較例4、比較例5および比較例6の積層シートは、フラッパリング試験によって織布とラミネート層とが剥がれた。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う積層シート、その製造方法および車両用幌もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明において使用する、ラミネート機の概略を示した図である。 フラッパリング試験の試験形態を示した模式図である。
符号の説明
1 繰り出しロール
2 冷却ロール
3 T−ダイ押出機
4 巻き上げロール
5 積層シート(試験片)
6 ホルダ
7 ステンレス鋼棒
8 ステンレス鋼棒
10 送風口

Claims (7)

  1. ポリオレフィン樹脂製糸からなる織布の少なくとも一方の面に、ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層を有する積層シートであって、
    前記織布が、複数本のポリプロピレン樹脂製のマルチフィラメント糸からなるポリオレフィン樹脂製糸がまとまって平織りされることにより縦糸および横糸のそれぞれを構成してなり、
    該複数本のポリオレフィン樹脂糸が一群となって隣接配置され、該隣接配置された一群のポリオレフィン樹脂糸が縦糸および横糸として織り込まれて織布が形成されており、
    前記織布が、太さ110〜2200dtexの前記ポリオレフィン樹脂製糸を、織布の縦および横25.4mmあたり、20〜100本の密度にて織り込んでなり、
    この積層シートのJIS L 1096に規定されるシングルタング法(A−1法)により測定した、積層シートの縦方向および横方向の引裂強度のいずれもが100N以上である積層シート。
  2. 前記織布が、太さ560〜1120dtexの前記ポリオレフィン樹脂製糸を、織布の縦および横25.4mmあたり、26〜51本の密度にて織り込んでなる請求項に記載の積層シート。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層が、ポリプロピレンとポリオレフィン系ゴム成分との混合物、ポリプロピレンとスチレン系ブロック共重合体との混合物、ポリプロピレンとポリオレフィン系ゴム成分とスチレン系ブロック共重合体との混合物のいずれかから構成される層である請求項1または2に記載の積層シート。
  4. 前記ポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層が、ポリプロピレンとポリオレフィン系ゴム成分とスチレン系ブロック共重合体との混合物であって、該スチレン系ブロック共重合体が、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)共重合体、スチレン−ブチレン−スチレン(SBS)共重合体、スチレン−エチレンプロピレン−スチレン(SEPS)共重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)共重合体、スチレン−イソプレン(SI)共重合体、および、スチレン−ブチレン(SB)共重合体からなる群から選ばれる一つの樹脂あるいは二種以上の樹脂混合物である、請求項1〜のいずれかに記載の積層シート。
  5. 下記試験方法により実施したフラッパリング試験において、ラミネート層の剥がれや、織布の切れが生じない、請求項1〜のいずれかに記載の積層シート。
    試験方法:7×30cmの積層シートの長手方向の一端側を固定し、風速28.8m/secにて3時間送風し、積層シートをはためかせ、積層シートの表面および裏面にぶつかるように配置したステンレス鋼棒に、積層シートを打ちつける。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の積層シートから構成される車両用幌。
  7. 複数本のポリオレフィン樹脂糸を一群として隣接配置し、該隣接配置した一群のポリオレフィン樹脂糸を縦糸および横糸として平織りにして織り込んで、太さ110〜2200dtexの該ポリオレフィン樹脂製糸が織布の縦および横25.4mmあたり、20〜100本の密度にて織り込んでなる織布を形成し、
    この織布の少なくとも一方の面にポリオレフィン系樹脂およびゴム成分を含有するラミネート層を積層する、積層シートの製造方法。
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