JPH09277414A - 建材用透湿防水シートおよびその製造方法 - Google Patents

建材用透湿防水シートおよびその製造方法

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JPH09277414A
JPH09277414A JP9661796A JP9661796A JPH09277414A JP H09277414 A JPH09277414 A JP H09277414A JP 9661796 A JP9661796 A JP 9661796A JP 9661796 A JP9661796 A JP 9661796A JP H09277414 A JPH09277414 A JP H09277414A
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moisture
waterproof sheet
permeable waterproof
sheet
building materials
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JP9661796A
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English (en)
Inventor
Katsumi Senba
克己 仙波
Toshiyuki Ishii
利幸 石井
Takayuki Kajiwara
梶原  孝之
Tsutomu Izeki
勉 伊関
Toshiyuki Enomoto
敏行 榎本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐釘引裂性を有する建材用透湿防水シ
ート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリエチレン系樹脂100重量部、無機
充填剤40〜300重量部及び紫外線吸収剤0.01〜
5重量部を含み少なくとも一軸方向に延伸された多孔性
シートと、ポリオレフィン系樹脂100重量部及び紫外
線吸収剤0.01〜5重量部を含む織布とを積層、熱融
着された建材用透湿防水シートであって、該織布が縦横
各ヤーンの交点で接着固定され、且つ該建材用透湿防水
シートの釘引裂強度が少なくとも150N/10cm、
引張強度が少なくとも200N/5cm、剥離強度が少
なくとも1000g/5cm、且つ透湿度が4000〜
20000g/m2・24hrである建材用透湿防水シ
ート及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建材用透湿防水シ
ート及びその製造方法に関する。詳しくは、高い透湿性
を有するポリエチレン系多孔性シートに補強材としてポ
リオレフィン系織布を積層した、優れた耐釘引き裂き
性、引張強度、剥離強度及び高透湿性を有し、特に屋根
用透湿防水シートとして有用な建材用透湿防水シート及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、透湿防水シートの建築分野への進
出には目を見張るものがある。特に、外壁用下地材(ハ
ウスラップシート)として、透湿防水シートが従来のア
スファルトフェルト市場を奪う形で利用されている。外
壁用下地材は、アスファルトフェルトに比べて透湿性が
あり、また、1本(100m長×1m巾)の重量が8k
g程度であり重量がフェルトの約半分であるため、運
搬、展張作業等の作業性に優れる。また、強度が大きい
ため、木材等の建築資材と強く接触したり、展張時に強
風にさらされた場合でも破れる等の問題がない。また、
フェルトは施工後すぐにサイディングできない場合に
は、風雨を避けるためにシート類を貼る必要があるが、
透湿防水シートは、撥水性が良好のためその手間が省け
る等の利点がある。外壁用下地材に要求される物性とし
ては、機械的強度に優れていることが当然であるが、建
材用透湿防水シートは、通常、タッカーによって固定さ
れることを考慮するとタッカーによって破れない性質、
すなわちタッカー強度が優れていることが重要である。
木製の柱、梁、板等の腐敗の原因となる結露を防止する
透湿性、防水性に優れていることも必要である。また、
耐久性も必要である。
【0003】従来の外壁用下地材は、ポリエチレンの繊
維を高温高圧加工したタイプ(例えば、デュポン社製、
商品名:タイベック)と多孔性シートに補強材を積層す
るタイプに大別できる。補強材としては、通常、ポリオ
レフィン先駆フィルムを一軸延伸したフィルムをテープ
状にスリットし、得られたテープ状物を熱あるいは接着
材によって縦横に交差積層した不織布が汎用されてい
る。
【0004】一方、屋根用下地材には、雨水は通さずに
湿気を逃す材質が求められている。屋根用下地材は、通
常、アンダールーフィングシートと称され、アスファル
トルーフィングが使用されている。しかし、通気性が低
いため雨水が釘穴部分から浸入した場合、水分が屋根野
地板に吸収されて残り、最終的に屋根野地板が腐敗する
という問題がある。
【0005】外壁用下地材を屋根用下地材に使用するた
めの検討がなされているが、後者は前者に比較して要求
される特性が厳しい。特に厳しいのは強度物性である。
屋根用下地材は、通常、タッカーではなく釘によって固
定されるため、釘を打ちつける際、または、打ちつけ後
に展張作業者が瓦施工等のためにその上を歩行すること
に起因している。また、一般的に屋根は傾斜しているの
で、歩行時のシートへの力の掛かり方が不均一になる。
従って、釘に対する強度が弱い場合、シートに局部的に
強い張力等が掛った場合、シートに局部的変形が起こ
り、その部分から裂けが発生する。裂けが発生すると、
釘穴部分が広がり、その部分から雨水等が屋根野地板側
に浸入し、屋根野地板が腐敗する原因となる。
【0006】特開昭57−121673号公報には、無
機充填剤40〜80重量%を含有したポリオレフィンの
シートを延伸して得られた多孔性シートの少なくとも片
面に、該ポリオレフィン多孔性シートの融点より30℃
以上低い温度で該ポリオレフィン多孔質シートに融着で
き、且つ多孔率が30%以上の偏平な孔空きフィルム状
シートを該ポリオレフィン多孔質シートの融点より20
〜70℃低い温度で熱融着することを特徴とするポリオ
レフィン複合シートの製造方法が開示されている。そし
て、偏平な孔空きフィルム状シートとして、ポリエチレ
ン製、EVA/PVA製、ナイロン製等の不織布が使用
されることが記載されている。しかし、この複合シート
は釘引裂強度が充分でなく、屋根用下地材には適さな
い。
【0007】特開平5−124144号公報には、ポリ
エチレン多孔性フィルムと鞘成分がポリエチレンである
熱融着性繊維からなる不織布とが熱圧着された防水透湿
シートが開示されている。しかしながら、該シートは引
張強力が小さく屋根用下地材には適さない。また、特開
昭64−90746号公報には、水蒸気透過速度が1日
につき約1000g/m2以上であり、空気抵抗が約1
00ガーレイ秒以上である連続の通気性ポリオレフィン
フィルムおよびそれに積層される目の荒い網構造物であ
って、伸び率が約30%未満、エルメンドルフ引き裂き
強度約300g以上、および破壊荷重が約15lb/l
n(6.7kg/25mm)以上であるものからなる積
層物が開示されている。しかしながら、この積層物も釘
引裂強度が充分でなくやはり屋根用下地材には適さな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、建材用
透湿防水シートの釘引裂強度を改善するための要因につ
いて種々検討したところ、多孔性シートに補強材が積層
された建材用透湿防水シートについては、補強材を構成
するテープ状物等のヤーン類が縦横それぞれの交差位置
において強固に形成されていること、及び多孔性シート
と補強材とが強固に固定されていることが重要であるこ
とがわかった。すなわち、釘等によって固定された建材
用透湿防水シートが、外部からの応力により固定用釘に
よってあけられた穴の部分から破れる現象は、補強材を
構成しているテープ状物等のヤーン類が縦横それぞれの
交差点において位置ずれをおこして引裂かれるか、ある
いは、多孔性シートと補強材が積層面から剥離して引き
裂かれることがわかった。
【0009】不織布タイプの場合、テープ状物を熱ある
いは接着材によって縦横に交差積層しているだけである
ので、縦糸の上に横糸が積層されているか、逆に横糸の
上に縦糸が積層されているかのどちらかとなる。引き裂
かれる際には、引き裂かれる方向に対して直角方向(例
えば、縦方向に引き裂かれた場合には横糸)の糸がその
方向(この場合は縦糸)の糸と引き剥がされていくこと
になる。従って、釘の引き裂き強度を改良する方法とし
ては、テープ状物同士の接着力、およびテープ状物と多
孔性シートとの接着力を上げることが必要であるが、熱
融着の場合は、接着力を上げるために接着温度を上げな
くてはならず、その結果積層シートの透湿性が低下して
しまい、また接着材を用いる場合には接着剤量を増やす
ことによるコストアップ、あるいは接着剤がはみ出して
多孔性シート側に付着した場合の透湿性の低下、あるい
は、巻物にした場合次の層に接着剤が付着して、はがし
にくくなる等の問題があり、釘引裂強度の向上には自ず
と限界があった。また、補強材に使用する樹脂の融点を
低くすることで透湿性を落とさずに接着力を高める方法
もあるが、屋根用に使用する場合、屋根は壁に比べて温
度が上昇してしまうので、使用中あるいは施工中に該樹
脂が溶融してしまう問題が発生する可能性がある。
【0010】上記問題点に鑑み、本発明の目的は、高い
透湿性を有するポリエチレン系多孔性シートに補強材と
してポリオレフィン系織布を積層した、優れた耐釘引裂
性、引張強度、剥離強度、透湿性及び耐紫外線性を有
し、特に屋根用透湿防水シートとして有用な建材用透湿
防水シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、紫外線吸収剤を含むポリエチレン系多孔性シ
ートに、補強材として紫外線吸収剤を含むポリオレフィ
ン系織布を特定の条件下で熱融着することにより、釘引
裂強度が少なくとも150N/10cm、引張強度が少
なくとも200N/5cm、剥離強度が少なくとも10
00g/5cm、透湿度が4000〜20000g/m
2・24hrである積層体が得られ、かかる特性を有す
る積層体が建材用透湿防水シートとして有用であること
を見出し、本発明に到った。
【0012】すなわち、本発明は、ポリエチレン系樹脂
100重量部に対して、無機充填剤40〜300重量部
及び紫外線吸収剤0.01〜5重量部を含む樹脂組成物
から得られた少なくとも一軸方向に延伸された多孔性シ
ートと、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して紫
外線吸収剤0.01〜5重量部を含むポリオレフィン系
織布とを積層し、熱融着して得られた建材用透湿防水シ
ートであって、該ポリオレフィン系織布が縦ヤーン及び
横ヤーンの交点で接着または融着により固定されたもの
であり、且つ、建材用透湿防水シートの釘引裂強度が少
なくとも150N/10cm、引張強度が少なくとも2
00N/5cm、剥離強度が少なくとも1000g/5
cm、透湿度が4000〜20000g/m2・24h
rであることを特徴とする建材用透湿防水シートであ
る。
【0013】また、本発明の他の発明は、ポリエチレン
系樹脂100重量部に対して、無機充填剤40〜300
重量部及び紫外線吸収剤0.01〜5重量部を含む樹脂
組成物から得られたフィルムを少なくとも一軸方向に延
伸した多孔性シートと、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対して紫外線吸収剤0.01〜5重量部を含むポ
リオレフィン系織布とを積層、熱融着する建材用透湿防
水シートの製造方法であって、ポリオレフィン系織布
が、芯成分を鞘成分で被覆して形成された縦ヤーン及び
横ヤーンで形成され、各縦ヤーン及び横ヤーンの交点が
接着または融着により固定されたものであり、多孔性シ
ートの融点、鞘成分の融点及び芯成分の融点が下記式
(1)及び(2)を満足する関係にあり、多孔性シート
とポリオレフィン系織布とを下記式(3)及び(4)を
満足する条件下で熱融着し、 (M2+3)≦M1 ・・(1) (M2+5)≦M3 ・・(2) M2≦T≦(M1−3) ・・(3) T≦(M3−3) ・・(4) 〔各式中、T:熱融着温度(℃)、M1:多孔性シート
の融点(℃)、M2:鞘成分の融点(℃)、M3:芯成分
の融点(℃)〕且つ、建材用透湿防水シートの釘引裂強
度を少なくとも150N/10cm、引張強度を少なく
とも200N/5cm、剥離強度を少なくとも1000
g/5cm、及び、透湿度を4000〜20000g/
2・24hrとすることを特徴とする建材用透湿防水
シートの製造方法である。
【0014】本発明において、建材用透湿防水シートの
釘引裂強度、引張強度、剥離強度および透湿度は、後述
の実施例に記載した方法によって測定した特性値を意味
する。
【0015】本発明の建材用透湿防水シートは、紫外線
吸収剤を含むポリエチレン系多孔性シートと紫外線吸収
剤を含むポリオレフィン系織布が、特定の条件下で熱融
着されたものあり、優れた釘引裂強度、引張強度及び剥
離強度を有する。特に、釘引裂強度が少なくとも150
N/10cmであることに特徴がある。また、透湿度に
ついては、資材である多孔性シートの透湿度に比べて遜
色ない程度の特性を有する。そのため、外壁用下地材と
して有用であることは勿論、透湿性屋根用下地材として
も極めて有用である。
【0016】本発明の建材用透湿防水シートが高い釘引
裂強度を有する理由については定かではないが、引き裂
かれる際には、引き裂かれる方向に対して直角方向(例
えば、縦方向に引き裂かれた場合には横ヤーン)のヤー
ンがその方向(この場合は縦ヤーン)のヤーンと引き剥
がされていくことになるが、補強材に交点を接着または
融着によって固定した織布を使用しているため、例えば
1本目の横ヤーン(この横ヤーンは縦ヤーンの上に積層
されているとする)が縦ヤーンと引き剥がされても次の
ヤーンは横ヤーンが縦ヤーンの下に入りこんでおり、そ
れを引き剥がすためには縦ヤーンと横ヤーンの接着力の
他に縦ヤーンを引きちぎる必要があるためと予想され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の建材用透湿防水シートに
使用するポリエチレン系多孔性シートは、ポリエチレン
系樹脂に特定量の無機充填剤及び紫外線吸収剤を含む樹
脂組成物に必要に応じてさらに他の添加剤を添加して得
られた樹脂組成物から、例えば、溶融押出成形等により
未延伸シートを成形し、次いで得られた未延伸シートを
一軸または二軸延伸することによって製造される。
【0018】また、積層相手として用いられるポリオレ
フィン系織布は、ポリオレフィン系樹脂に特定量の紫外
線吸収剤、さらに必要に応じて他の添加剤を添加して得
られた樹脂組成物から、例えば溶融押出成形等により未
延伸シートを成形し、次いで得られた未延伸シートを一
軸または二軸延伸して得られたシートをスリットしてテ
ープ状とし、このテープ状物を縦横それぞれのヤーンと
して用いそれらを織って織布とする。織布とした後、縦
横それぞれのヤーンの交点を接着または熱融着により固
定される。
【0019】本発明の建材用透湿防水シートは、上記ポ
リエチレン系多孔性シートとポリオレフィン系織布とを
積層し、さらに特定の条件下で熱融着熱することにより
得られる。
【0020】以下、本発明の建材用透湿防水シート及び
その製造方法について詳細に説明する。本発明に用いる
ポリエチレン系多孔性シートの製造に使用するポリエチ
レン系樹脂として、エチレン−α−オレフィン共重合体
(線型低密度ポリエチレン)、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられ
る。これらは、ツィーグラー触媒を用いて製造された樹
脂であっても、また、メタロセン触媒の如きシングルサ
イト触媒を用いて製造された樹脂であってもよい。これ
らの内、エチレンと炭素数が4〜10のα−オレフィン
との共重合体である線型低密度ポリエチレン樹脂が好ま
しい。フィルムの成形性、延伸性等を考慮すると、ポリ
エチレン系樹脂のメルトインデックスは、0.5〜5g
/10min程度であることが好ましい。また、ポリエ
チレン系樹脂の密度は0.915g/cm3以上である
ことが好ましい。密度が0.915g/cm3未満であ
ると融点が低下し、補強材との熱融着の際に透湿性が低
下し易くなる。密度が高くなることによる不具合は特に
ない。
【0021】無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、タルク等が挙
げられる。これらの内、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、水酸化マグネシウム等が好ましい。これらは単独で
用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。建
材用透湿防水シートの難燃性を考慮した場合には水酸化
マグネシウムが好ましい。
【0022】ポリエチレン系樹脂と無機充填剤との組成
比は、シートの成形性、延伸性、得られる多孔性シート
の通気性、透湿性等に影響を及ぼす。無機充填剤の量が
少ないと、ポリエチレン系樹脂と無機充填剤との界面剥
離によって得られる隣接したボイド同士が連通しなくな
り良好な通気性、透湿性等を有する多孔性シートが得ら
れない。また、無機充填剤の量が多いと、シート成形す
る場合に成形不良を生じたり、延伸性が低下して十分な
延伸が行えなくなるので好ましくない。かかる観点か
ら、ポリエチレン系樹脂と無機充填剤との組成比は、ポ
リエチレン系樹脂が100重量部に対し、無機充填剤4
0〜300重量部であることが好ましい。更に好ましく
は、ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、無機充填
剤が60〜250重量部である。
【0023】無機充填剤の平均粒径は20μm以下のも
のが好ましい。更に好ましくは10μm以下であり、
0.5〜5μmのものが最も好ましい。ポリエチレン樹
脂と無機充填剤との分散性を考慮すると、無機充填剤は
表面処理が施されたものが好ましい。表面処理剤として
は、無機充填剤の表面を被覆することにより、その表面
を疎水化できるものが好ましく、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸またはそれらの金属塩等
を挙げることができる。
【0024】紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−
ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデ
シロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、ビス(5−
ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)
メタン等のベンゾフェノン系化合物、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−
ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,
6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチ
ルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン
ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]等のベンゾトリアゾール系化合物等が挙げられる。
【0025】紫外線吸収剤の添加量は、ポリエチレン系
樹脂100重量部に対し0.01〜5重量部である。好
ましくは0.05〜4重量部である。0.01重量部未
満では耐光性改良の効果が少なく、また、5重量部を超
えると浮き出し等の弊害がある他、コストアップになり
好ましくない。
【0026】ポリエチレン系多孔性シートには、本発明
の目的を妨げない範囲で安定剤、酸化防止剤、着色剤、
難燃剤、紫外線吸収剤等の他の添加剤を添加してもよ
い。
【0027】ポリエチレン系樹脂に対し、無機充填剤及
び紫外線吸収剤、さらに必要に応じてその他の添加物を
混合して樹脂組成物を製造する方法には特に制限はな
い。例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、
スーパーミキサー、タンブラー型ミキサー等を用いて混
合した後、一軸または二軸スクリュー型押出機を用いて
混練してペレット化する方法が挙げられる。
【0028】また、上記樹脂組成物からポリエチレン系
多孔性シートを製造する方法にも特に制限はない。例え
ば、上記ペレットをポリエチレン系樹脂の融点以上、好
ましくは(融点+20)℃以上、分解温度未満の温度に
おいて、Tダイ等が装着された押出成形機、円形ダイが
装着されたインフレーション成形機等の公知の成形機を
用いて溶融、製膜して未延伸シートを製造する。場合に
よってはペレット化せず直接成形機で製膜することもで
きる。未延伸シートを、ロール法、テンター法等の公知
の方法により、室温〜樹脂の軟化点(JIS K−67
60に規定される方法により測定した値)において、少
なくとも一軸方向に延伸して、ポリエチレン系樹脂と無
機充填剤との界面剥離を起こさせることにより多孔性シ
ートを製造する。
【0029】延伸は、一段で行ってもよいし、多段階に
分けて行ってもよい。延伸倍率は、延伸時のシート破
れ、得られる延伸シートの通気性、透湿度等に関係する
ので、延伸倍率が高過ぎても低過ぎても好ましくない。
かかる観点から、延伸倍率は少なくとも1軸方向に1.
2〜6倍であることが好ましい。さらに好ましくは、
1.5〜5倍である。2軸延伸する場合は、最初に機械
方向、またはそれと直角をなす方向に1軸延伸し、次い
で、該方向と直角をなす方向に2軸目の延伸を行う方
法、及び、機械方向、及びそれと直角をなす方向に同時
に2軸延伸する方法がある。いずれの方法も適用でき
る。また、延伸した後、必要に応じて得られた多孔性シ
ートの開孔の形態を安定させるために熱固定処理を行っ
ても良い。熱固定処理としては、樹脂の軟化点〜融点未
満の温度において、0.1〜100秒間熱処理する方法
が挙げられる。
【0030】多孔性シートの厚みには特に制限はない
が、通常、10〜150μm程度である。好ましくは2
0〜100μmである。10μm未満ではフィルム強度
が小さく破れ易くなり、150μmを超えると物性的に
は問題はないが、コストが高くなり好ましくない。
【0031】本発明に用いるポリオレフィン系織布は、
ポリオレフィン系縦ヤーンと横ヤーンとが交互に織られ
た織布である。縦ヤーン及び横ヤーンとしては、テープ
状ヤーン、モノフィラメント状ヤーン、マルチフィラメ
ント状ヤーン等が挙げられる。多孔性シートとの熱融着
性、密着性等を考慮すると、これらの内、テープ状ヤー
ンが好ましい。また、縦ヤーン及び横ヤーンは、主とし
て強度保持部となる芯成分を、熱融着性に優れた鞘成分
で被覆した形状で形成されていることが好ましい。そし
て、多孔性シートとの熱融着性、得られる建材用透湿防
水シートの剥離強度、釘引裂強度等を考慮すると、ポリ
エチレン系多孔性シートの融点、ポリオレフィン系織布
を形成する縦ヤーン及び横ヤーンの鞘成分の融点、同芯
成分の融点が下記式(1)及び(2)を同時に満足する
ように上記樹脂から選定することが好ましい。また、ポ
リエチレン系多孔性シートとポリオレフィン系織布との
熱融着温度は、下記式(3)及び(4)を同時に満足す
る条件で実施することが好ましい。 (M2+3)≦M1 ・・(1) (M2+5)≦M3 ・・(2) 〔各式中、M1:多孔性シートの融点(℃)、M2:鞘成
分の融点(℃)、M3:芯成分の融点(℃)〕
【0032】上記式(1)を満足させることにより、ポ
リエチレン系多孔性シートとポリオレフィン系織布とを
熱融着する際に多孔性シートの透湿度の低下を防止する
ことができる。また、上記式(2)を満足させることに
より、熱融着する際に芯成分の溶融を防止することがで
きる。これらの各融点とポリエチレン系多孔性シートと
ポリオレフィン系織布との熱融着温度を考慮すると、上
記式(1)及び(2)、並びに、下記式(3)及び
(4)を同時に満足する条件下にあることが好ましい。 M2≦T≦(M1−3) ・・(3) T≦(M3−3) ・・(4) 〔各式中、T:熱融着温度(℃)、M1:多孔性シート
の融点(℃)、M2:鞘成分の融点(℃)、M3:芯成分
の融点(℃)〕
【0033】かかる観点から、ポリオレフィン系織布を
形成する縦横各ヤーンの芯成分は高密度ポリエチレンま
たはポリプロピレンであり、鞘成分は低密度ポリエチレ
ンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体であることが好
ましい。さらに好ましくは、芯成分は高密度ポリエチレ
ンであり、鞘成分は低密度ポリエチレンである。尚、こ
こで芯成分とはテープ状物等の各ヤーンの内層を意味
し、鞘成分とはその外層を表す。また、ポリエチレン系
多孔性シートはエチレン−α−オレフィン共重合体(線
型低密度ポリエチレン)製であることが好ましい。
【0034】ポリオレフィン系織布には、耐光性を考慮
して、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、紫外
線吸収剤が0.01〜5重量部添加されたものが使用さ
れる。紫外線吸収剤としては、多孔性シートに使用され
るものと同様のものが使用される。さらに、本発明の目
的を妨げない範囲で充填剤、安定剤、酸化防止剤、着色
剤、難燃剤等の他の添加剤を添加してもよい。
【0035】ポリオレフィン系樹脂と紫外線吸収剤、さ
らに必要に応じて他の添加物とを混合して樹脂組成物を
製造する方法には特に制限はない。例えば、芯成分また
は鞘成分をそれぞれ形成する樹脂及び紫外線吸収剤等
を、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、スーパー
ミキサー、タンブラー型ミキサー等を用いて混合した
後、一軸または二軸スクリュー型押出機を用いて混練し
てペレット化する。次いで、それらの各ペレットをポリ
オレフィン系樹脂の融点以上、好ましくは(融点+2
0)℃以上、分解温度未満の温度において、Tダイ等が
装着された押出成形機、円形ダイが装着されたインフレ
ーション成形機等の公知の成形機2台を用いて2層に成
形して、シートとなし、それをスリットしてテープ状に
成形する方法が挙げられる。ペレット化せず直接成形機
で成形することもできる。
【0036】芯成分と鞘成分の比は得られる織布の強度
および融着強度に影響を与える。本発明に用いられる織
布は、芯成分で強度を持たせて鞘成分で接着力を与える
形になるので、芯成分の比が多い場合は強度は大きくな
るが、接着力が低下し、鞘成分の比が多い場合は接着力
は増加するが、強度は低下する傾向にある。かかる点を
考慮すると、縦横各ヤーンの芯成分の割合は、芯成分と
鞘成分の総量の50〜95重量%であることが好まし
い。さらに好ましくは、55〜90重量%である。
【0037】縦横各ヤーンは、ロール法、テンター法等
の公知の方法により、室温以上、融点未満の温度におい
て少なくとも一軸方向に延伸することが好ましい。その
場合の延伸倍率は1.5〜10倍程度が好ましく、2〜
8倍がさらに好ましい。また、縦横各ヤーンは、200
〜1500デニールの範囲の物が好ましく、300〜1
200デニールの範囲の物が特に好ましい。織布を織る
際には、縦横各ヤーンが1インチ当たり4〜15本程度
が交互に交差するように織ることが好ましい。特に好ま
しくは5〜10本程度である。織布の重量は10〜10
0g/m2程度が好ましい。10g/m2未満の場合は高
強度の建材用透湿防水シートが得難くい。また、100
g/m2を超えても特に問題はないが、コストが高くな
り好ましくない。織布の種類としては、フラットヤーン
タイプあるいはテープヤーンタイプの物が好ましい。
【0038】本発明に用いる織布は製織後、縦横各ヤー
ンは、それらの交点で互いに接着あるいは融着により固
定されている。接着によって固定する場合の接着剤とし
ては、例えばホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤、
イソシアネート系接着剤、ゴム系粘着剤などが好まし
い。また、塗布方法は全面的、または点状、線状など部
分的に行ういずれの方法でもよいが、全面に塗布する場
合は透湿性能が損なわれないようにする。接着点が均一
に分散した部分的接着方法が好ましい。熱により融着す
る場合の融着温度は、芯成分の融点よりも3℃以上低い
温度で行うことが好ましい。融着温度がそれを超える場
合は、芯成分の融解が始まり、織布が変形してしまい好
ましくない。また、融着圧力は10〜300N/cm2
程度が好ましい。10N/cm2未満では、接着強度が
十分に得られず、300N/cm2超えると織布を構成
する縦横各ヤーンが潰れてしまい好ましくない。
【0039】ポリエチレン系多孔性シートとポリオレフ
ィン系織布とを積層し、熱融着する温度は、得られる建
材用透湿防水シートの剥離性、引張強度、釘引裂強度、
透湿性等に影響する。熱融着温度が高過ぎると熱融着の
際に織布の芯成分と多孔性シートが溶融して、透湿性が
低下する。逆に低過ぎると融着強度が充分に得られず剥
離性、釘引裂強度等が低下する。かかる観点から、熱融
着温度は、上記式(3)及び(4)を満足する範囲にあ
ることが好ましい。また、加熱する場合には多孔性シー
ト、織布の両方から加熱してもよいが、好ましくは、織
布側のみを加熱して、加熱していない多孔性シートに熱
融着することが好ましい。熱融着する際の圧力は、10
〜300N/cm2程度が好ましい。10N/cm2未満
では、接着強度が十分に得られず、300N/cm2
超えると織布を構成する縦横各ヤーンが潰れてしまい好
ましくない。
【0040】上記の如くして得られる積層シートは、釘
引裂強度が少なくとも150N/10cm、引張強度が
少なくとも200N/5cm、剥離強度が少なくとも1
000g/5cm、且つ、透湿度が4000〜2000
0g/m2・24hrの特性を有し、建材用透湿防水シ
ートとしての要件を満たすものである。本発明の建材用
透湿防水シートは、特に、釘引裂強度が150N/10
cm以上であることに特徴がある。
【0041】建材用透湿防水シートが、例えば屋根用透
湿防水シートとして用いられる場合、通常、家屋の屋根
は傾斜しており、屋根用透湿防水シートはその傾斜した
屋根野地板に配設されるものであるから、釘引裂強度が
150N/10cm未満であると、施工時に作業者の歩
行等による応力によってシートに裂けが発生し、その結
果釘穴部分が広がり、その部分から雨水等が屋根野地板
側に浸入し、屋根野地板が腐敗する原因となる。釘引裂
強度の上限については特に制限はないが、高くしようと
すると目付が上がり、織布の1インチ当たりのヤーン数
が増加する等でコストが高くなる。また、透湿性が阻害
される等の問題が発生するので好ましくない。これらの
点を考慮すると釘引裂強度の上限は1000N/10c
m程度である。好ましい釘引裂強度は200〜800N
/10cmである。
【0042】また、本発明の建材用透湿防水シートの引
張強度は少なくとも200N/5cmである。これ未満
では、建材用としては強度が不足し、木材等にぶつけた
場合に破れたり、強風によって破れてしまうことが起こ
り好ましくない。また、引張強度の上限については特に
制限はないが、高くしようとすると目付が上がり、織布
の1インチ当たりのヤーン数が増加する等でコストが高
くなる。また、透湿性が阻害される等の問題が発生し好
ましくない。これらの点を考慮すると引張強度の上限は
1000N/5cm程度である。好ましくは、250〜
800N/5cmである。
【0043】本発明の建材用透湿防水シートの透湿度は
4000〜20000g/m2・24hrである。透湿
度が4000g/m2・24hr未満である場合には、
結露等の問題が発生する可能性があり好ましくない。ま
た、20000g/m2・24hrを超えると防風性あ
るいは防水性に問題が生じてしまい好ましくない。ま
た、剥離強度は少なくとも1000g/5cmである。
1000g/5cm未満では、例えば施工時に多孔性フ
ィルムと織布とが剥離して、織布が補強材として機能し
難くなり、また、多孔性フィルムと織布とが位置ずれを
起こし施工者が滑ることなどがあり施工性が悪くなる。
剥離強度は高い程好ましいが、その上限は多孔性フィル
ムの引張破断強度と同等程度でよい。
【0044】本発明の建材用透湿防水シートを屋根用透
湿防水シートとして使用する場合、通常、多孔性シート
が白色であるから、施工時に太陽光の反射により眩しく
なり、作業者にとっては目が疲れる等の問題が起こる。
そこで、多孔性シート、織布の少なくとも一方を着色し
て積層シートに防眩性を与えることが好ましい。好まし
くは、通常、屋根用透湿防水シート等は織布側を表側に
して配設されることを考慮すると、積層シートの織布側
から測定した波長550nmの光線の全光線反射率が8
0%未満であることが好ましい。全光線反射率が80%
以上では、防眩性が不十分である。色については特に限
定はないが、建材用としては、黒、青、緑、茶色系統の
色が好ましく用いられる。
【0045】多孔性シート、織布の両方を着色する場
合、共に同じ色にしても良いし、異なる色にしてもよ
い。また、織布についても縦横各ヤーン両方を着色して
もよいし、どちらか一方のみを着色してもよい。また、
両方を着色する場合、各ヤーンの色を同じにしても良い
し、変えても構わない。着色の方法については特に制限
はないが、一般的には、樹脂と他の添加剤を混合して樹
脂組成物を製造する際に所望の色の顔料を含むマスター
バッチを一緒に混合する方法が用いられる。
【0046】また、本発明の建材用透湿防水シートを壁
用下地材(ハウスラップ用)として用いる時は、織布面
側が必ずしも表側になるように施工しなくても構わない
が、屋根用透湿防水シート(アンダールーフィングシー
ト)として用いる場合には、織布面が表側となるように
配設することが好ましい。これは、織布面側は凹凸が大
きいため、織布面側を下側にすると、多孔性シートと屋
根野地板との間に隙間が生じ、釘を打ちつけた際、多孔
性シートの釘穴があいた部分が板に接触できないため、
そこから雨水等が漏れる場合がある。一方、織布側を表
側にした場合、多孔性シートは屋根野地板に全面で接触
しているため、そこに釘を打ちつけた場合、多孔性シー
トの釘穴があいた部分が板に接触あるいは、釘と一緒に
板の釘穴部分に入り込むため、そこから雨水等が漏れる
ことはほとんど無い。
【0047】
【実施例】以下、本発明について更に具体的に説明する
ため、以下に実施例を示す。尚、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。実施例に示したメルトイ
ンデックス(以下、MIという)、透湿度、釘引裂強
度、引張強度、引張伸度、剥離伸度、融点および全光線
反射率は、下記方法により測定した値である。
【0048】(1)メルトインデックス(以下、MIと
いう、g/10min) ASTM D−1238−57T(E)に規定される方
法により、温度190℃、荷重2160gの条件下で測
定する。 (2)透湿度(g/m2・24hr) 温度40℃、相対湿度90%において、JIS−Z02
08(CaCl2法)に規定される方法により測定時間
を2時間として測定する。
【0049】(3)釘引裂強度(N/10cm) オーストリアのテスト基準▲O▼(O−ウムラウト)−
NORM−B3690に規定される方法に従って以下の
通り測定する。長さ300mm、幅100mmの試料を
採取する。試料の長さ方向の端から50mm、幅方向の
両端からそれぞれ33.5mmの位置に、径2mmの穴
を2個あける。試料の各穴を同位置に設けられた径2m
mの釘にはめ込み、チャック間距離が200mmとなる
ように試料の他端をテンシロン引張試験機(東洋ボール
ドウィン社製、商品名:テンシロン)にセットする。引
張速度100mm/minにて試料が50mm伸びるま
で引張り、得られた応力−歪み曲線を伸び0〜50mm
について積分し、釘引裂強度とする。
【0050】(4)引張強度(N/5cm) DIN 53857に従って以下の通り測定する。長さ
200mm、巾100mmの試料について、テンシロン
引張試験機(東洋ボールドウィン社製、商品名:テンシ
ロン)を用いて、チャック間距離100mm、引張速度
100mm/minの条件にて測定し、破断した時の強
度の2分の1の値を引張強度とする。 (5)引張伸度(%) (4)項で試験した際の破断時の伸び率を引張伸度とす
る。
【0051】(6)全光線反射率(%) JIS−K7105の測定法Bに準拠して、分光光度計
〔日立製作所(株)製、形式:U−3400〕を用いて
波長300〜800nmの波長別反射率を測定し、波長
550nmの光の全光線反射率を代表値とする。尚、標
準反射板として酸化アルミニウムを用いた時の反射率を
100とした時の相対値で示す。尚、試料の織布側に光
線を照射して測定する。 (7)融点(℃) ASTM D2117に従って測定する。
【0052】(8)剥離強度(g/5cm) 試料(長さ:100mm、幅:50mm)の長さ方向の
端から20mmの位置まで多孔性フィルムと織布とを剥
離してそれぞれの掴みしろとする。テンシロン引張試験
機(東洋ボールドウィン社製、商品名:テンシロン)を
用いて、チャック間距離40mm、引張速度100mm
/minの条件にて25mm引き剥がし、得られる応力
−歪み曲線を伸び0〜50mmについて積分し、剥離強
度とする。尚、〔表1〕に「フィルム破壊」と記載した
のは、多孔性フィルムと織布が剥離する前に破れたこと
を示す。
【0053】実施例1 線形低密度ポリエチレン〔三井石油化学工業(株)製、
商品名:ウルトゼックス2022L、密度:0.920
g/cm3、MI:2.1g/10min、融点120
℃、α−オレフィン:4−メチルペンテン−1〕100
重量部に対し、炭酸カルシウム〔同和カルファイン
(株)製、商品名:SST−40、平均粒子径:1.1
μm〕150重量部、ヒマシ油〔伊藤製油(株)製、商
品名:菱形特A〕7.5重量部、および紫外線吸収剤と
してアデカアーガス(株)製、商品名LA−31および
LA−63Pを各0.25重量部をタンブラーミキサー
にて混合した後、タンデム型押出機を用いて200℃に
おいて均一に混練しペレット状に加工した。このペレッ
トをTダイが装着された押出成形機を用いて、240℃
において溶融製膜した後、70℃に加熱した予熱ロール
と延伸ロールとの間で3.5倍の延伸倍率で機械方向に
一軸延伸し、厚さ40μmのポリエチレン系多孔性シー
トを得た。
【0054】ポリオレフィン系織布として、織布〔萩原
工業(株)製、商品名:メルタックE35H、芯成分が
高密度ポリエチレン(以下、HDPEという、融点13
0℃)、鞘成分が低密度ポリエチレン(以下、LDPE
という、融点107℃)であり、芯成分と鞘成分の重量
比が80対20、350デニール、1インチ当たりの縦
横ヤーン本数がそれぞれ8本のフラットヤーンタイプの
織布、目付25g/m 2、ブルー着色品〕を用い、上記
多孔性シートと上記織布を熱融着温度112℃、熱融着
圧力60N/cm2、速度50m/minの条件で熱融
着して積層シートを成形し、建材用透湿防水シートを得
た。得られた建材用透湿防水シートの釘引裂強度、引張
強伸度、透湿度、剥離強度および全光線反射率を前述の
方法にて測定した。得られた建材用透湿防水シートは釘
引裂強度が大きく、また、引張強伸度、透湿度について
も良好であった。主な製造条件を〔表1〕、特性値を
〔表2〕に示す。
【0055】実施例2 多孔性シートの基材樹脂として、日本ユニカー(株)
製、商品名:NUCG−5221(密度:0.921g
/cm3、MI:2.0g/10min、融点121
℃、α−オレフィン:ヘキセン)を用いた以外は、実施
例1と同様の方法で建材用透湿防水シートを得た。得ら
れたシートの物性を実施例1と同様にして測定し、その
結果を〔表2〕に示す。
【0056】実施例3 ポリオレフィン系織布として、萩原工業(株)製、商品
名:メルタックE50H(500デニール、目付35g
/m2である以外はメルタックE35Hと同じ)を用い
た以外は、実施例1と同様の方法で建材用透湿防水シー
トを得た。得られたシートの物性を実施例1と同様にし
て測定し、その結果を〔表2〕に示す。
【0057】実施例4 実施例1で用いた線型低密度ポリエチレン100重量部
に無機充填剤として、硫酸バリウム〔バライト工業
(株)製、商品名:HD、平均粒子径:0.94μm〕
を230重量部、ステアリン酸カルシウム3重量部、お
よび実施例1と同じ紫外線吸収剤各0.3重量部から実
施例1と同様の方法で多孔性シートを得、実施例1と同
様の方法で建材用透湿防水シートを得た。得られたシー
トの物性を実施例1と同様にして測定し、その結果を
〔表2〕に示す。
【0058】実施例5 実施例1で用いた線型低密度ポリエチレン100重量部
に無機充填剤として、実施例1と同様の炭酸カルシウム
125重量部と水酸化マグネシウム〔協和化学工業
(株)製、商品名:キスマ5A、平均粒子径:0.7μ
m〕25重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方
法で多孔性シートを得、実施例1と同様の方法で建材用
透湿防水シートを得た。得られたシートの物性を実施例
1と同様にして測定し、その結果を〔表2〕に示す。
【0059】実施例6 熱融着温度を116℃とした以外は、実施例1と同様の
方法で建材用透湿防水シートを得た。得られたシートの
物性を実施例1と同様にして測定し、その結果を〔表
2〕に示す。
【0060】実施例7 実施例1で用いた線型低密度ポリエチレン、炭酸カルシ
ウム、ヒマシ油の他に着色剤として、大日本インキ化学
工業(株)製、商品名:PEONY Black UF
−310を樹脂組成物100重量部に対して1重量部添
加した以外は、実施例1と同様の方法で積層シートを得
た。得られた積層シートの物性を実施例1と同様にして
測定し、その結果を〔表2〕に示す。
【0061】比較例1 市販品の透湿性防水シート(デュポン社製、商品名:タ
イベック、目付:65g/m2)の物性を実施例1と同
様にして測定し、その結果を〔表2〕に示す。タイベッ
クは釘引裂強度、引張強度が小さかった。
【0062】比較例2 織布の代わりに、ユニチカ(株)製不織布、商品名:エ
ルベス(鞘成分ポリエチレン、芯成分ポリエチレンテレ
フタレート、鞘/芯重量比50/50、目付15g/m
2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層シー
トを得た。得られた積層シートの物性を実施例1と同様
にして測定し、その結果を〔表2〕に示す。この積層シ
ートは釘引裂強度、引張強度が小さかった。
【0063】比較例3 織布の代わりに、日石プラフト(株)製不織布、商品
名:ワリフEX(鞘成分低密度ポリエチレン、芯成分高
密度ポリエチレン、鞘/芯重量比34/66、目付48
g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積
層シートを得た。得られた積層シートの物性を実施例1
と同様にして測定し、その結果を〔表2〕に示す。この
積層シートは釘引裂強度が小さかった。
【0064】比較例4 熱融着温度を120℃とした以外は、実施例1と同様の
方法で積層シートを得た。得られた積層シートの物性を
実施例1と同様にして測定し、その結果を〔表2〕に示
す。得られた積層シートは透湿度が小さく建材用透湿防
水シートには適さないものであった。
【0065】比較例5 熱融着温度を105℃とした以外は、実施例1と同様の
方法で積層シートを得た。得られた積層シートの物性を
実施例1と同様にして測定し、その結果を〔表2〕に示
す。得られた積層シートの剥離強度が小さかった。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明により、優れた耐釘引裂性、引張
強度、剥離強度、高透湿性及び耐紫外線性を有し、特に
屋根用透湿防水シートとして有用な建材用透湿防水シー
トが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 103 B32B 27/32 103 (72)発明者 伊関 勉 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 榎本 敏行 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン系樹脂100重量部に対し
    て、無機充填剤40〜300重量部及び紫外線吸収剤
    0.01〜5重量部を含む樹脂組成物から得られた少な
    くとも一軸方向に延伸された多孔性シートと、ポリオレ
    フィン系樹脂100重量部に対して紫外線吸収剤0.0
    1〜5重量部を含むポリオレフィン系織布とを積層し、
    熱融着して得られた建材用透湿防水シートであって、該
    ポリオレフィン系織布が縦ヤーン及び横ヤーンの交点で
    接着または融着により固定されたものであり、且つ、建
    材用透湿防水シートの釘引裂強度が少なくとも150N
    /10cm、引張強度が少なくとも200N/5cm、
    剥離強度が少なくとも1000g/5cm、透湿度が4
    000〜20000g/m2・24hrであることを特
    徴とする建材用透湿防水シート。
  2. 【請求項2】 ポリエチレン系樹脂がエチレンと炭素数
    4〜10のα−オレフィンとの共重合体であることを特
    徴とする請求項1記載の建材用透湿防水シート。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系織布の縦ヤーン及び横
    ヤーンが、それぞれ芯成分を鞘成分で被覆して形成さ
    れ、且つ、芯成分が高密度ポリエチレンまたはポリプロ
    ピレンであり、鞘成分が低密度ポリエチレンまたはエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求
    項1記載の建材用透湿防水シート。
  4. 【請求項4】 芯成分が高密度ポリエチレンであり、且
    つ、鞘成分が低密度ポリエチレンであることを特徴とす
    る請求項3記載の建材用透湿防水シート。
  5. 【請求項5】 芯成分が芯成分と鞘成分の総量の50〜
    95重量%を占めることを特徴とする請求項3記載の建
    材用透湿防水シート。
  6. 【請求項6】 建材用透湿防水シートが、屋根用透湿防
    水シートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の建材用透湿防水シート。
  7. 【請求項7】 ポリエチレン系樹脂100重量部に対し
    て、無機充填剤40〜300重量部及び紫外線吸収剤
    0.01〜5重量部を含む樹脂組成物から得られたフィ
    ルムを少なくとも一軸方向に延伸した多孔性シートと、
    ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して紫外線吸収
    剤0.01〜5重量部を含むポリオレフィン系織布とを
    積層、熱融着する建材用透湿防水シートの製造方法であ
    って、ポリオレフィン系織布が、芯成分を鞘成分で被覆
    して形成された縦ヤーン及び横ヤーンで形成され、各縦
    ヤーン及び横ヤーンの交点が接着または融着により固定
    されたものであり、多孔性シートの融点、鞘成分の融点
    及び芯成分の融点が下記式(1)及び(2)を満足する
    関係にあり、多孔性シートとポリオレフィン系織布とを
    下記式(3)及び(4)を満足する条件下で熱融着し、
    且つ、建材用透湿防水シートの釘引裂強度を少なくとも
    150N/10cm、引張強度を少なくとも200N/
    5cm、剥離強度を少なくとも1000g/5cm、及
    び、透湿度を4000〜20000g/m2・24hr
    とすることを特徴とする建材用透湿防水シートの製造方
    法。 (M2+3)≦M1 ・・(1) (M2+5)≦M3 ・・(2) M2≦T≦(M1−3) ・・(3) T≦(M3−3) ・・(4) 〔各式中、T:熱融着温度(℃)、M1:多孔性シート
    の融点(℃)、M2:鞘成分の融点(℃)、M3:芯成分
    の融点(℃)〕
  8. 【請求項8】 ポリエチレン系樹脂がエチレンと炭素数
    4〜10のα−オレフィンとの共重合体であることを特
    徴とする請求項7記載の建材用透湿防水シートの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 芯成分が高密度ポリエチレンまたはポリ
    プロピレンであり、鞘成分が低密度ポリエチレンまたは
    エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする
    請求項7記載の建材用透湿防水シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 芯成分が高密度ポリエチレンであり、
    且つ、鞘成分が低密度ポリエチレンであることを特徴と
    する請求項7記載の建材用透湿防水シートの製造方法。
  11. 【請求項11】 芯成分が芯成分と鞘成分の総量の50
    〜95重量%を占めることを特徴とする請求項7記載の
    建材用透湿防水シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 建材用透湿防水シートが、屋根用透湿
    防水シートであることを特徴とする請求項7〜11のい
    ずれかに記載の建材用透湿防水シートの製造方法。
JP9661796A 1996-04-18 1996-04-18 建材用透湿防水シートおよびその製造方法 Pending JPH09277414A (ja)

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