JP2002067252A - 積層シート - Google Patents
積層シートInfo
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- JP2002067252A JP2002067252A JP2000255219A JP2000255219A JP2002067252A JP 2002067252 A JP2002067252 A JP 2002067252A JP 2000255219 A JP2000255219 A JP 2000255219A JP 2000255219 A JP2000255219 A JP 2000255219A JP 2002067252 A JP2002067252 A JP 2002067252A
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- JP
- Japan
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- polyester
- laminated sheet
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- coating layer
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高強力で、耐熱性、腰の強さにすぐれたポリ
エステル製の積層シートを提供する。 【解決手段】 ポリエステル製延伸糸を織編成してなる
基布の少なくとも片面に、ポリエステルあるいはポリエ
ステルを主成分とする特定の組成物を用いて押出ラミネ
ート法により被覆層を形成してなる積層シートである。
エステル製の積層シートを提供する。 【解決手段】 ポリエステル製延伸糸を織編成してなる
基布の少なくとも片面に、ポリエステルあるいはポリエ
ステルを主成分とする特定の組成物を用いて押出ラミネ
ート法により被覆層を形成してなる積層シートである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層シートに関
し、さらに詳しくは、耐熱性、腰の強さにすぐれたポリ
エステルを主成分とする積層シートであって、フレキシ
ブルコンテナ、テントシート、自立性容器などに好適に
用いられる。
し、さらに詳しくは、耐熱性、腰の強さにすぐれたポリ
エステルを主成分とする積層シートであって、フレキシ
ブルコンテナ、テントシート、自立性容器などに好適に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキシブルコンテナ原反とし
て、ナイロンやポリエステル繊維からなる基布にポリ塩
化ビニルなどを積層したターポリンが多用されている。
しかし、積層したポリ塩化ビニルは可塑剤のブリードに
より汚れやすく、焼却時に有毒ガスが発生するという欠
点などがあった。また、ポリ塩化ビニルの代わりにポリ
オレフィンを積層してもナイロンやポリエステルとポリ
オレフィンは接着性が不良で十分な剥離強力は得られな
いという問題があった。
て、ナイロンやポリエステル繊維からなる基布にポリ塩
化ビニルなどを積層したターポリンが多用されている。
しかし、積層したポリ塩化ビニルは可塑剤のブリードに
より汚れやすく、焼却時に有毒ガスが発生するという欠
点などがあった。また、ポリ塩化ビニルの代わりにポリ
オレフィンを積層してもナイロンやポリエステルとポリ
オレフィンは接着性が不良で十分な剥離強力は得られな
いという問題があった。
【0003】そこで、近年、フィラメント成形性にすぐ
れ、高強力な延伸糸の得られるポリオレフィンを用い
て、ポリオレフィン延伸糸からなる基布に同種のポリオ
レフィン層をラミネートした積層シートが用いられてい
る。しかしながら、ポリオレフィンは耐熱性に劣り、例
えば、上記積層シートを用いたポリオレフィン製フレキ
シブルコンテナに直接高温の製品を充填することはでき
ないために、さらに耐熱性にすぐれたフレキシブルコン
テナ用原反が要望されていた。
れ、高強力な延伸糸の得られるポリオレフィンを用い
て、ポリオレフィン延伸糸からなる基布に同種のポリオ
レフィン層をラミネートした積層シートが用いられてい
る。しかしながら、ポリオレフィンは耐熱性に劣り、例
えば、上記積層シートを用いたポリオレフィン製フレキ
シブルコンテナに直接高温の製品を充填することはでき
ないために、さらに耐熱性にすぐれたフレキシブルコン
テナ用原反が要望されていた。
【0004】さらに、ポリオレフィン製の積層シートは
腰が弱く、この積層シートを用いて立方体状の分別収集
容器などを制作すると、自立性、保形性に劣り容器とし
て使用に耐えられないものであった。
腰が弱く、この積層シートを用いて立方体状の分別収集
容器などを制作すると、自立性、保形性に劣り容器とし
て使用に耐えられないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、耐熱性を必要
とし、腰の強いフレキシブルコンテナとして耐熱性にす
ぐれたポリエステル製延伸糸からなる織布の両面に同種
のポリエステルを積層した積層シートが試みられてき
た。しかし、このようにポリエステルを押出ラミネート
法により積層しようとすると、ネックインが大きく、膜
揺れ現象のために耳部が不安定となり、これを解消する
ためには生産速度を落とさなければならないという問題
もあった。
とし、腰の強いフレキシブルコンテナとして耐熱性にす
ぐれたポリエステル製延伸糸からなる織布の両面に同種
のポリエステルを積層した積層シートが試みられてき
た。しかし、このようにポリエステルを押出ラミネート
法により積層しようとすると、ネックインが大きく、膜
揺れ現象のために耳部が不安定となり、これを解消する
ためには生産速度を落とさなければならないという問題
もあった。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たもので、高強力で、耐熱性、腰の強さにすぐれ、か
つ、生産性にすぐれたポリエステル製の積層シートの提
供を目的とする。
たもので、高強力で、耐熱性、腰の強さにすぐれ、か
つ、生産性にすぐれたポリエステル製の積層シートの提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1発明の積層シートは、ポリエステル製延伸
糸を織編成してなる基布の少なくとも片面に、ポリエス
テルを用いて押出ラミネート法により被覆層を形成して
なる構成とするものである。
め、本願第1発明の積層シートは、ポリエステル製延伸
糸を織編成してなる基布の少なくとも片面に、ポリエス
テルを用いて押出ラミネート法により被覆層を形成して
なる構成とするものである。
【0008】また、本願第2発明の積層シートは、ポリ
エステル製延伸糸を織編成してなる基布の少なくとも片
面に、下記組成物を用いて押出ラミネート法により被覆
層を形成してなる構成とするものである。 (組成物) (a)ポリエステル 50〜90重量% (b)エポキシ基含有エチレン共重合体、カルボン酸ま
たはその酸無水物基含有オレフィン系共重合体、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも1
種 10〜50重量%
エステル製延伸糸を織編成してなる基布の少なくとも片
面に、下記組成物を用いて押出ラミネート法により被覆
層を形成してなる構成とするものである。 (組成物) (a)ポリエステル 50〜90重量% (b)エポキシ基含有エチレン共重合体、カルボン酸ま
たはその酸無水物基含有オレフィン系共重合体、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも1
種 10〜50重量%
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリエステル
は、芳香族ジカルボン酸、あるいはそのジアルキルエス
テルなどの2官能成分とグリコール成分とを重縮合させ
て得られるものであって、代表的な例としては、酸成分
としてテレフタル酸とグリコール成分としてエチレング
リコールとからなるポリエチレンテレフタレート(PE
T)、酸成分としてテレフタル酸とグリコール成分とし
てテトラメチレングリコールを用いたポリブチレンテレ
フタレート(PBT)などが挙げられる。また、ポリエ
ステルとして、単独のホモポリエステルであってもよい
が、複数のホモポリエステルあるいはコポリエステルの
混合物であってもよく、コポリエステルとしては、芳香
族ジカルボン酸成分においてテレフタル酸の1部として
イソフタル酸、アジピン酸、2,6-ナフタレンジカルボン
酸などが共重合したものであってもよく、また、グリコ
ール成分においてエチレングリコールの1部がプロピレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレン
グリコールなどが共重合したものであってもよい。ポリ
エステルは融点が200〜260℃のものが好ましい。
これらの内では、PETが好ましい。
は、芳香族ジカルボン酸、あるいはそのジアルキルエス
テルなどの2官能成分とグリコール成分とを重縮合させ
て得られるものであって、代表的な例としては、酸成分
としてテレフタル酸とグリコール成分としてエチレング
リコールとからなるポリエチレンテレフタレート(PE
T)、酸成分としてテレフタル酸とグリコール成分とし
てテトラメチレングリコールを用いたポリブチレンテレ
フタレート(PBT)などが挙げられる。また、ポリエ
ステルとして、単独のホモポリエステルであってもよい
が、複数のホモポリエステルあるいはコポリエステルの
混合物であってもよく、コポリエステルとしては、芳香
族ジカルボン酸成分においてテレフタル酸の1部として
イソフタル酸、アジピン酸、2,6-ナフタレンジカルボン
酸などが共重合したものであってもよく、また、グリコ
ール成分においてエチレングリコールの1部がプロピレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレン
グリコールなどが共重合したものであってもよい。ポリ
エステルは融点が200〜260℃のものが好ましい。
これらの内では、PETが好ましい。
【0010】本発明において延伸糸を形成するポリエス
テルとして、PETに対して、PBTを配合するのが、
例えば、フラットヤーン形成時に縦割れを防止したり、
織成時に織り劣化を防止するために好ましい。PETに
対するPBTの配合割合は5〜30重量%が好ましい。
配合割合が5重量%未満では上記効果の発現が困難で、
30重量%を超えるとフラットヤーン成形性が低下して
好ましくない。
テルとして、PETに対して、PBTを配合するのが、
例えば、フラットヤーン形成時に縦割れを防止したり、
織成時に織り劣化を防止するために好ましい。PETに
対するPBTの配合割合は5〜30重量%が好ましい。
配合割合が5重量%未満では上記効果の発現が困難で、
30重量%を超えるとフラットヤーン成形性が低下して
好ましくない。
【0011】また、本発明において延伸糸形成または押
出ラミネート法による被覆層形成に使用されるポリエス
テルとして、再生ポリエステルが使用できる。再生ポリ
エステルは、通常、ポリエチレンテレフタレート製飲料
用容器(通称ペットボトル)を破砕し、再ペレット化し
て用いるもので、再ペレット化工程において、吸水や熱
履歴などにより低下した固有粘度(η値)を固相重合で
調整して使用することができる。また、再生ポリエステ
ルは、上記バージンのポリエステルと適宜混合して使用
できる。
出ラミネート法による被覆層形成に使用されるポリエス
テルとして、再生ポリエステルが使用できる。再生ポリ
エステルは、通常、ポリエチレンテレフタレート製飲料
用容器(通称ペットボトル)を破砕し、再ペレット化し
て用いるもので、再ペレット化工程において、吸水や熱
履歴などにより低下した固有粘度(η値)を固相重合で
調整して使用することができる。また、再生ポリエステ
ルは、上記バージンのポリエステルと適宜混合して使用
できる。
【0012】本発明に使用するポリエステルの固有粘度
(η値)は、延伸糸形成用としては0.3〜1.1dl/
gが好ましく、0.5〜1.0dl/gがより好ましく、
0.7〜0.9dl/gがもっとも好ましい。延伸糸形成
用としてη値が0.3dl/g未満では、成形性が容易
ではない上延伸効果を得ることが困難で、1.1dl/
gを超えると延伸糸の成形性が低下する。また、被覆層
形成用としては、0.7〜1.3dl/gが好ましく、
0.9〜1.1dl/gがより好ましい。被覆層形成用と
してη値が0.7dl/g未満では、ネックインが大き
く、膜揺れ現象により耳部が不安定になるので好ましく
なく、1.3dl/gを超えるとドローダウン性が低下
して好ましくない。
(η値)は、延伸糸形成用としては0.3〜1.1dl/
gが好ましく、0.5〜1.0dl/gがより好ましく、
0.7〜0.9dl/gがもっとも好ましい。延伸糸形成
用としてη値が0.3dl/g未満では、成形性が容易
ではない上延伸効果を得ることが困難で、1.1dl/
gを超えると延伸糸の成形性が低下する。また、被覆層
形成用としては、0.7〜1.3dl/gが好ましく、
0.9〜1.1dl/gがより好ましい。被覆層形成用と
してη値が0.7dl/g未満では、ネックインが大き
く、膜揺れ現象により耳部が不安定になるので好ましく
なく、1.3dl/gを超えるとドローダウン性が低下
して好ましくない。
【0013】本発明において組成物の(b)成分として
は、エポキシ基含有エチレン共重合体、カルボン酸また
はその酸無水物基含有ポリオレフィン系共重合体、スチ
レン系熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも
1種が用いられる。
は、エポキシ基含有エチレン共重合体、カルボン酸また
はその酸無水物基含有ポリオレフィン系共重合体、スチ
レン系熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも
1種が用いられる。
【0014】上記エポキシ基含有エチレン共重合体は、
エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸グリシジルエス
テルとの共重合体あるいはこれにエチレン系不飽和化合
物を共重合させた多元共重合体であって、具体的には、
エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレ
ン−グリシジルアクリレート共重合体、エチレン−グリ
シジルメタクリレート−メチルアクリレート3元共重合
体、エチレン−グリシジルメタクリレート−アクリロニ
トリル・スチレングラフト共重合体などが挙げられる。
エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸グリシジルエス
テルとの共重合体あるいはこれにエチレン系不飽和化合
物を共重合させた多元共重合体であって、具体的には、
エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレ
ン−グリシジルアクリレート共重合体、エチレン−グリ
シジルメタクリレート−メチルアクリレート3元共重合
体、エチレン−グリシジルメタクリレート−アクリロニ
トリル・スチレングラフト共重合体などが挙げられる。
【0015】上記カルボン酸またはその酸無水物基含有
オレフィン系共重合体は、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィンに、マレイン酸またはその無水物、フマル酸、イタ
コン酸またはその無水物、クロトン酸またはその無水物
などをグラフト化した共重合体、あるいはエチレンと前
記カルボン酸またはその無水物およびエチレン系不飽和
化合物との多元共重合体であって、具体的には、無水マ
レイン酸変性低密度ポリエチレン、無水マレイン酸変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸変性ポ
リプロピレン、エチレン−無水マレイン酸−メチルアク
リレート3元共重合体などが挙げられる。
オレフィン系共重合体は、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィンに、マレイン酸またはその無水物、フマル酸、イタ
コン酸またはその無水物、クロトン酸またはその無水物
などをグラフト化した共重合体、あるいはエチレンと前
記カルボン酸またはその無水物およびエチレン系不飽和
化合物との多元共重合体であって、具体的には、無水マ
レイン酸変性低密度ポリエチレン、無水マレイン酸変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸変性ポ
リプロピレン、エチレン−無水マレイン酸−メチルアク
リレート3元共重合体などが挙げられる。
【0016】上記スチレン系熱可塑性エラストマーは、
ハードセグメントとしてポリスチレン、ソフトセグメン
トとしてはポリイソプレンあるいはポリビタジエンまた
はこれに水素添加したものがあり、市販品としては、
「クレイトンD」、「クレイトンG」(商品名:シェル
ケミカル株式会社製)、「ハイブラー」、「セプトン」
(商品名:株式会社クラレ製)などが挙げられる。
ハードセグメントとしてポリスチレン、ソフトセグメン
トとしてはポリイソプレンあるいはポリビタジエンまた
はこれに水素添加したものがあり、市販品としては、
「クレイトンD」、「クレイトンG」(商品名:シェル
ケミカル株式会社製)、「ハイブラー」、「セプトン」
(商品名:株式会社クラレ製)などが挙げられる。
【0017】本発明において、被覆層形成用の組成物の
配合割合は、(a)成分50〜90重量%、(b)成分
10〜50重量%であって、好ましくは(a)成分60
〜80重量%、(b)成分20〜40重量%である。
(a)成分の配合割合が50重量%未満では本発明の目
的である耐熱性および腰の強さの達成が困難となり、9
0重量%を超えると被覆層形成工程においてネックイン
や膜揺れ現象が増加し好ましくない。
配合割合は、(a)成分50〜90重量%、(b)成分
10〜50重量%であって、好ましくは(a)成分60
〜80重量%、(b)成分20〜40重量%である。
(a)成分の配合割合が50重量%未満では本発明の目
的である耐熱性および腰の強さの達成が困難となり、9
0重量%を超えると被覆層形成工程においてネックイン
や膜揺れ現象が増加し好ましくない。
【0018】上記組成物の280℃におけるMFRは1
〜10g/10minが好ましく、2〜5g/10mi
nがより好ましい。MFRが1g/10min未満では
生産性が劣り、10g/10minを超えると成形性が
不安定となる。また、組成物の280℃におけるメルト
テンションは1〜10gが好ましく、3〜7gがより好
ましい。メルトテンションが1g未満では被覆層形成工
程においてネックインが大きく、膜揺れ現象により耳部
が不安定になるので好ましくなく、10gを超えるとド
ローダウン性が低下して好ましくない。
〜10g/10minが好ましく、2〜5g/10mi
nがより好ましい。MFRが1g/10min未満では
生産性が劣り、10g/10minを超えると成形性が
不安定となる。また、組成物の280℃におけるメルト
テンションは1〜10gが好ましく、3〜7gがより好
ましい。メルトテンションが1g未満では被覆層形成工
程においてネックインが大きく、膜揺れ現象により耳部
が不安定になるので好ましくなく、10gを超えるとド
ローダウン性が低下して好ましくない。
【0019】本発明において、延伸糸形成用のポリエス
テルに対しフラットヤーンの縦割れ防止、織り劣化防止
などの改質上、あるいは被覆層形成用の組成物に対して
押出加工性、押出ラミネート法におけるネックインや膜
揺れ現象防止などの成形性向上のために、本発明の特性
を本質的に阻害しない範囲で、ポリオレフィン、ポリア
ミド、ポリスチレンなどの熱可塑性樹脂を適宜混合する
ことができる。これらのうちでは、取扱いが容易で廉価
なポリオレフィンが好ましい。
テルに対しフラットヤーンの縦割れ防止、織り劣化防止
などの改質上、あるいは被覆層形成用の組成物に対して
押出加工性、押出ラミネート法におけるネックインや膜
揺れ現象防止などの成形性向上のために、本発明の特性
を本質的に阻害しない範囲で、ポリオレフィン、ポリア
ミド、ポリスチレンなどの熱可塑性樹脂を適宜混合する
ことができる。これらのうちでは、取扱いが容易で廉価
なポリオレフィンが好ましい。
【0020】上記ポリオレフィンとしては、具体的には
ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレンなどが挙げられるが、ポリプロピレンが好ま
しい。ポリプロピレンは、プロピレン単独重合体、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチ
レンランダム共重合体などいずれも使用でき、これらの
うち1種単独でも、2種以上組み合わせて使用してもよ
い。プロピレンのメルトフローレート(MFR)は、1
〜30g/10minが好ましく、3〜10g/10m
inがより好ましい。
ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレンなどが挙げられるが、ポリプロピレンが好ま
しい。ポリプロピレンは、プロピレン単独重合体、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチ
レンランダム共重合体などいずれも使用でき、これらの
うち1種単独でも、2種以上組み合わせて使用してもよ
い。プロピレンのメルトフローレート(MFR)は、1
〜30g/10minが好ましく、3〜10g/10m
inがより好ましい。
【0021】上記熱可塑性樹脂の配合割合は、ポリエス
テルに対して、1〜50重量%が好ましく、5〜20重
量%がより好ましい。配合割合が1重量%未満では、他
の樹脂を配合した効果が得られず、50重量%を超える
と本発明の特性が失われるので好ましくない。
テルに対して、1〜50重量%が好ましく、5〜20重
量%がより好ましい。配合割合が1重量%未満では、他
の樹脂を配合した効果が得られず、50重量%を超える
と本発明の特性が失われるので好ましくない。
【0022】さらに、本発明においては、本発明の特性
を本質的に阻害しない範囲で、延伸糸の縦割れ、成形加
工性、滑性、表面外観などを向上させる目的で、延伸糸
形成用のポリエステルに無機充填材を配合することがで
きる。無機充填材としては、炭酸カルシウム、タルク、
シリカ、クレー、ハイドロタルサイト等が好適に用いら
れる。これらのうちでは炭酸カルシウムが好ましい。無
機充填材の配合量は、ポリエステルに対して、0.5〜
10重量%が好ましく、1〜5重量%がより好ましい。
配合量が0.5重量%より小さいと上記目的の達成が困
難となり、5重量%を超えると延伸糸の柔軟性が失われ
るとともに糸切れが生じて好ましくない。
を本質的に阻害しない範囲で、延伸糸の縦割れ、成形加
工性、滑性、表面外観などを向上させる目的で、延伸糸
形成用のポリエステルに無機充填材を配合することがで
きる。無機充填材としては、炭酸カルシウム、タルク、
シリカ、クレー、ハイドロタルサイト等が好適に用いら
れる。これらのうちでは炭酸カルシウムが好ましい。無
機充填材の配合量は、ポリエステルに対して、0.5〜
10重量%が好ましく、1〜5重量%がより好ましい。
配合量が0.5重量%より小さいと上記目的の達成が困
難となり、5重量%を超えると延伸糸の柔軟性が失われ
るとともに糸切れが生じて好ましくない。
【0023】本発明で用いられる熱可塑性樹脂に対して
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電
防止剤、顔料、難燃剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加
剤を本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添加する
ことができる。
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電
防止剤、顔料、難燃剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加
剤を本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添加する
ことができる。
【0024】本発明において、延伸糸とは、ポリエステ
ルを用いて延伸効果により高強力を備えていればよく、
延伸糸の形態としては、モノフィラメント、マルチフィ
ラメント、フラットヤーンなどいずれも使用でき、柔軟
性の点からマルチフィラメント、フラットヤーンが好ま
しく、特にフレキシブルコンテナ用途にはフラットヤー
ンがもっとも好ましい。延伸糸の製造方法は特に限定さ
れるものではなく、公知の技術を採用すればよい。
ルを用いて延伸効果により高強力を備えていればよく、
延伸糸の形態としては、モノフィラメント、マルチフィ
ラメント、フラットヤーンなどいずれも使用でき、柔軟
性の点からマルチフィラメント、フラットヤーンが好ま
しく、特にフレキシブルコンテナ用途にはフラットヤー
ンがもっとも好ましい。延伸糸の製造方法は特に限定さ
れるものではなく、公知の技術を採用すればよい。
【0025】上記フラットヤーンの製造法として、具体
的には、原料ポリエステルを押出機を用いて溶融温度は
好ましくは260〜290℃で溶融押出し、インフレー
ション法またはTダイ法によりフィルムを形成し、冷却
固化後、スリットして延伸し、緩和熱処理を行ってフラ
ットヤーンを得ることができる。延伸は、通常、2段延
伸が好ましく、第1段延伸として60〜120℃で3〜
6倍に延伸し、第2段延伸として150〜200℃で2
〜3倍に延伸し、その後180〜220℃で緩和熱処理
を行なう。
的には、原料ポリエステルを押出機を用いて溶融温度は
好ましくは260〜290℃で溶融押出し、インフレー
ション法またはTダイ法によりフィルムを形成し、冷却
固化後、スリットして延伸し、緩和熱処理を行ってフラ
ットヤーンを得ることができる。延伸は、通常、2段延
伸が好ましく、第1段延伸として60〜120℃で3〜
6倍に延伸し、第2段延伸として150〜200℃で2
〜3倍に延伸し、その後180〜220℃で緩和熱処理
を行なう。
【0026】また、原料ポリエステルは、押出機投入前
に乾燥機を用いて150〜160℃で、4〜5時間乾燥
するのが好ましい。
に乾燥機を用いて150〜160℃で、4〜5時間乾燥
するのが好ましい。
【0027】上記延伸糸の繊度としては、500〜50
00デシテクス(dt)が好ましく、1000〜3000
dtがより好ましい。繊度が500dt未満では基布として
引張強力などの機械的特性が不充分となり、5000dt
を超えると柔軟性が劣り、さらにラミネート層との接着
が不充分となり好ましくない。
00デシテクス(dt)が好ましく、1000〜3000
dtがより好ましい。繊度が500dt未満では基布として
引張強力などの機械的特性が不充分となり、5000dt
を超えると柔軟性が劣り、さらにラミネート層との接着
が不充分となり好ましくない。
【0028】上記延伸糸を経緯糸に用いて織編成し基布
を形成する。打込密度は5〜40本/2.54cmが好
ましく、10〜20本/2.54cmがより好ましい。
また、基布の目付量としては、100〜500g/m2
が好ましく、150〜300g/m2がより好ましい。
織布の織組織としては、平織、綾織、絡み織、模紗織な
ど種々の形状が使用され、編布としては、横編み、縦編
みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、ミラニー
ズ編、ラッセル編等が挙げられる。
を形成する。打込密度は5〜40本/2.54cmが好
ましく、10〜20本/2.54cmがより好ましい。
また、基布の目付量としては、100〜500g/m2
が好ましく、150〜300g/m2がより好ましい。
織布の織組織としては、平織、綾織、絡み織、模紗織な
ど種々の形状が使用され、編布としては、横編み、縦編
みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、ミラニー
ズ編、ラッセル編等が挙げられる。
【0029】上記のようにして得られた基布の少なくと
も片面に、前記組成物を用いて押出ラミネート法により
被覆層を形成して積層シートを得ることができる。組成
物の280℃におけるMFRは1〜10g/10min
が好ましく、2〜5g/10minがより好ましい。M
FRが1g/10min未満では生産性が劣り、10g
/10minを超えると成形性が不安定となる。また、
組成物の280℃におけるメルトテンションは1〜10
gが好ましく、3〜7gがより好ましい。メルトテンシ
ョンが1g未満ではネックインが大きく、膜揺れ現象に
より耳部が不安定になるので好ましくなく、10gを超
えるとドローダウン性が低下して好ましくない。押出ラ
ミネート法においては、溶融温度は260〜290℃が
好ましく、冷却ロールの表面温度は10〜50℃が好ま
しい。
も片面に、前記組成物を用いて押出ラミネート法により
被覆層を形成して積層シートを得ることができる。組成
物の280℃におけるMFRは1〜10g/10min
が好ましく、2〜5g/10minがより好ましい。M
FRが1g/10min未満では生産性が劣り、10g
/10minを超えると成形性が不安定となる。また、
組成物の280℃におけるメルトテンションは1〜10
gが好ましく、3〜7gがより好ましい。メルトテンシ
ョンが1g未満ではネックインが大きく、膜揺れ現象に
より耳部が不安定になるので好ましくなく、10gを超
えるとドローダウン性が低下して好ましくない。押出ラ
ミネート法においては、溶融温度は260〜290℃が
好ましく、冷却ロールの表面温度は10〜50℃が好ま
しい。
【0030】上記被覆層の厚みとしては、30〜200
μmが好ましく、50〜150μmがより好ましい。接
着層の厚みが30μm未満では、被覆層の強度が不十分
になるとともに接着力が不十分となり好ましくなく、2
00μmを越えると荷重が増加するとともに剛性が増し
て好ましくない。積層シートの目付量としては、150
〜800g/m2が好ましく、200〜500g/m2
がより好ましい。
μmが好ましく、50〜150μmがより好ましい。接
着層の厚みが30μm未満では、被覆層の強度が不十分
になるとともに接着力が不十分となり好ましくなく、2
00μmを越えると荷重が増加するとともに剛性が増し
て好ましくない。積層シートの目付量としては、150
〜800g/m2が好ましく、200〜500g/m2
がより好ましい。
【0031】押出ラミネート法により基布の少なくとも
片面に被覆層を設ける前に、接着性向上のために、予め
基布の表面をコロナ放電処理またはプラズマ処理等の表
面処理を施すことが好ましい。
片面に被覆層を設ける前に、接着性向上のために、予め
基布の表面をコロナ放電処理またはプラズマ処理等の表
面処理を施すことが好ましい。
【0032】上記のようにして得られた積層シートは、
耐熱性にすぐれ、腰が強く、基布と被覆層との剥離強力
が強いために引張強力にすぐれ、フレキシブルコンテナ
としては高温の製品を直接充填可能で、その用途向けに
好適に用いられる。また、テントシート向けには、風に
よるはためきなどに対して剥離強力が強く好適に用いら
れる。さらに、立方体状に形成した分別収集容器などと
しては、腰が強く自立性容器として好適に用いることが
できる。
耐熱性にすぐれ、腰が強く、基布と被覆層との剥離強力
が強いために引張強力にすぐれ、フレキシブルコンテナ
としては高温の製品を直接充填可能で、その用途向けに
好適に用いられる。また、テントシート向けには、風に
よるはためきなどに対して剥離強力が強く好適に用いら
れる。さらに、立方体状に形成した分別収集容器などと
しては、腰が強く自立性容器として好適に用いることが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の積層シー
トは、ポリエステル製延伸糸を織編成してなる基布の少
なくとも片面に、ポリエステルを主成分とする特定の組
成物を用いて押出ラミネート法により被覆層を形成して
なる構成とするもので、耐熱性いすぐれ、腰の強いシー
トであって、かつ、基布と被覆層は同種のポリエステル
樹脂であるため接着性にすぐれ、したがって、高剥離強
力であって高引張強力のシートが得られる。この積層シ
ートを基材としてフレキシブルコンテナに用いると、高
温の製品を直接充填することが可能な特定の用途向けに
好適に使用され、また、高剥離強力であることから耐は
ためき性にすぐれテントシートとして好適に用いられ、
さらに、腰の強い特性を生かして、積層シートを裁断、
縫製して立方体状の分別収集容器などの自立性容器とし
て保形性にすぐれて好適に用いられる効果を奏する。
トは、ポリエステル製延伸糸を織編成してなる基布の少
なくとも片面に、ポリエステルを主成分とする特定の組
成物を用いて押出ラミネート法により被覆層を形成して
なる構成とするもので、耐熱性いすぐれ、腰の強いシー
トであって、かつ、基布と被覆層は同種のポリエステル
樹脂であるため接着性にすぐれ、したがって、高剥離強
力であって高引張強力のシートが得られる。この積層シ
ートを基材としてフレキシブルコンテナに用いると、高
温の製品を直接充填することが可能な特定の用途向けに
好適に使用され、また、高剥離強力であることから耐は
ためき性にすぐれテントシートとして好適に用いられ、
さらに、腰の強い特性を生かして、積層シートを裁断、
縫製して立方体状の分別収集容器などの自立性容器とし
て保形性にすぐれて好適に用いられる効果を奏する。
【0034】
【実施例】実施例1:ポリエチレンテレフタレート(η
=0.8dl/g)を乾燥機により150℃、5時間乾
燥後、押出機で溶融温度270℃で押出し、Tダイを用
いてチルロール冷却方式で冷却してフィルムを形成し、
冷却固化したフィルムを8mm幅にスリットした後、第
1段延伸を90℃で倍率4倍で延伸し、ついで第2段延
伸を190℃で倍率2倍で延伸後、200℃で緩和熱処
理を行って繊度2000dtのフラットヤーンを形成し
た。押出機の運転はサージングを起こすことなく安定的
であった。得られたフラットヤーンは、引張強度3.6c
N/dt、伸び10.0%であった。上記フラットヤーンを
用いて打込密度14×14本/2.54cmで平織の基
布を形成した。基布の目付量は220g/m2であっ
た。上記基布の両面にコロナ放電処理後、ポリエチレン
テレフタレート(η=1.0dl/g)85重量%に対
して、ポリプロピレン(MFR=8.0g/10mi
n)15重量%を配合した組成物を用意した。この組成
物の280℃におけるMFRは5.6g/10min、
280℃におけるメルトテンションは4.6gであっ
た。この組成物を用いて、押出ラミネート法により押出
温度290℃、冷却ロール表面温度30℃で、厚み各5
0μmで被覆層を積層し積層シートを得た。積層シート
の目付量は330g/m2、引張強さは1440N/5
cmであった。上記積層シートを縫製によりフレキシブ
ルコンテナを得た。このポリエステル製フレキシブルコ
ンテナは、高強力で、耐熱性を有し、100℃の合成樹
脂製品を直接充填可能で、好適に使用された。
=0.8dl/g)を乾燥機により150℃、5時間乾
燥後、押出機で溶融温度270℃で押出し、Tダイを用
いてチルロール冷却方式で冷却してフィルムを形成し、
冷却固化したフィルムを8mm幅にスリットした後、第
1段延伸を90℃で倍率4倍で延伸し、ついで第2段延
伸を190℃で倍率2倍で延伸後、200℃で緩和熱処
理を行って繊度2000dtのフラットヤーンを形成し
た。押出機の運転はサージングを起こすことなく安定的
であった。得られたフラットヤーンは、引張強度3.6c
N/dt、伸び10.0%であった。上記フラットヤーンを
用いて打込密度14×14本/2.54cmで平織の基
布を形成した。基布の目付量は220g/m2であっ
た。上記基布の両面にコロナ放電処理後、ポリエチレン
テレフタレート(η=1.0dl/g)85重量%に対
して、ポリプロピレン(MFR=8.0g/10mi
n)15重量%を配合した組成物を用意した。この組成
物の280℃におけるMFRは5.6g/10min、
280℃におけるメルトテンションは4.6gであっ
た。この組成物を用いて、押出ラミネート法により押出
温度290℃、冷却ロール表面温度30℃で、厚み各5
0μmで被覆層を積層し積層シートを得た。積層シート
の目付量は330g/m2、引張強さは1440N/5
cmであった。上記積層シートを縫製によりフレキシブ
ルコンテナを得た。このポリエステル製フレキシブルコ
ンテナは、高強力で、耐熱性を有し、100℃の合成樹
脂製品を直接充填可能で、好適に使用された。
【0035】実施例2:ポリエチレンテレフタレート
(η=0.8dl/g)に対して、ポリブチレンテレフ
タレート(η=0.9dl/g)30重量%を配合した
ポリエステルを原料としてフラットヤーンを形成した他
は実施例1と同様に行った。得られたフラットヤーンの
縦割れも少なく、織り劣化も減少し腰の強い積層シート
が得られた。積層シートの引張強さは1480N/5c
mで、積層シートを裁断縫製し、1m立方体で上方に開
口部を設けた分別収集容器として使用したが、自立性、
保形性にすぐれ好適に使用された。
(η=0.8dl/g)に対して、ポリブチレンテレフ
タレート(η=0.9dl/g)30重量%を配合した
ポリエステルを原料としてフラットヤーンを形成した他
は実施例1と同様に行った。得られたフラットヤーンの
縦割れも少なく、織り劣化も減少し腰の強い積層シート
が得られた。積層シートの引張強さは1480N/5c
mで、積層シートを裁断縫製し、1m立方体で上方に開
口部を設けた分別収集容器として使用したが、自立性、
保形性にすぐれ好適に使用された。
【0036】実施例3:ポリエチレンテレフタレート
(η=0.8dl/g)に対して、再生ポリエステル
(η=0.6dl/g)50重量%を配合したポリエス
テルを原料としてフラットヤーンを形成した他は実施例
1と同様に行った。得られた積層シートの引張強さは1
320N/5cmで、テントシート用途に好適に使用さ
れた。
(η=0.8dl/g)に対して、再生ポリエステル
(η=0.6dl/g)50重量%を配合したポリエス
テルを原料としてフラットヤーンを形成した他は実施例
1と同様に行った。得られた積層シートの引張強さは1
320N/5cmで、テントシート用途に好適に使用さ
れた。
【0037】実施例4:ポリエチレンテレフタレート
(η=0.8dl/g)に対して、ポリプロピレン(M
FR=5.0g/10min)10重量%、炭酸カルシ
ウム3重量%を配合した組成物を原料としてフラットヤ
ーンを形成した他は実施例1と同様に行った。フラット
ヤーン成形用の押出機の運転はサージングを起こすこと
なくさらに安定的で生産性を1割向上できた。得られた
フラットヤーンの縦割れも少なく高強力の積層シートが
得られた。積層シートの引張強さは1420N/5cm
で、フレキシブルコンテナ用途に好適に使用された。
(η=0.8dl/g)に対して、ポリプロピレン(M
FR=5.0g/10min)10重量%、炭酸カルシ
ウム3重量%を配合した組成物を原料としてフラットヤ
ーンを形成した他は実施例1と同様に行った。フラット
ヤーン成形用の押出機の運転はサージングを起こすこと
なくさらに安定的で生産性を1割向上できた。得られた
フラットヤーンの縦割れも少なく高強力の積層シートが
得られた。積層シートの引張強さは1420N/5cm
で、フレキシブルコンテナ用途に好適に使用された。
【0038】実施例5:実施例1で用いた基布を用い、
ポリエチレンテレフタレート(η=1.0dl/g)7
0重量%、スチレン系熱可塑性エラストマー(商品名:
クレイトンG、シェルケミカル株式会社製)30重量%
からなる組成物を用いて、押出ラミネート法により被覆
層を積層した他は実施例1と同様に行った。押出ラミネ
ート用の押出機の運転は安定していて、ネックインは5
0%改善され、膜揺れ現象の減少し、押出ラミネートの
生産性は30%向上した。得られた積層シートの引張強
さは1440N/5cmで、フレキシブルコンテナ用途
に好適に使用された。
ポリエチレンテレフタレート(η=1.0dl/g)7
0重量%、スチレン系熱可塑性エラストマー(商品名:
クレイトンG、シェルケミカル株式会社製)30重量%
からなる組成物を用いて、押出ラミネート法により被覆
層を積層した他は実施例1と同様に行った。押出ラミネ
ート用の押出機の運転は安定していて、ネックインは5
0%改善され、膜揺れ現象の減少し、押出ラミネートの
生産性は30%向上した。得られた積層シートの引張強
さは1440N/5cmで、フレキシブルコンテナ用途
に好適に使用された。
【0039】実施例6:実施例2で用いた基布を用い、
ポリエチレンテレフタレート(η=1.0dl/g)7
0重量%、エチレン−グリシジルメタクリレート−メチ
ルアクリレート3元共重合体30重量%からなる組成物
を用いて、押出ラミネート法により被覆層を積層した他
は実施例2と同様に行った。押出ラミネート用の押出機
の運転は安定していて、ネックインは40%改善され、
膜揺れ現象の減少し、押出ラミネートの生産性は30%
向上した。得られた積層シートの引張強さは1400N
/5cmで、フレキシブルコンテナ用途に好適に使用さ
れた。
ポリエチレンテレフタレート(η=1.0dl/g)7
0重量%、エチレン−グリシジルメタクリレート−メチ
ルアクリレート3元共重合体30重量%からなる組成物
を用いて、押出ラミネート法により被覆層を積層した他
は実施例2と同様に行った。押出ラミネート用の押出機
の運転は安定していて、ネックインは40%改善され、
膜揺れ現象の減少し、押出ラミネートの生産性は30%
向上した。得られた積層シートの引張強さは1400N
/5cmで、フレキシブルコンテナ用途に好適に使用さ
れた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03B AK03C AK03J AK04B AK04C AK04J AK12B AK12C AK41A AK41B AK41C AK53B AK53C AL01B AL01C AL05B AL05C AL06B AL06C AL07B AL07C AL09B AL09C BA03 BA06 BA10B BA10C BA16 DG12A DG13A EH23 EJ37A EJ55 GB16 GB90 JJ03 JK01 JK02 JK06 YY00B YY00C 4J002 BB072 BB092 BB212 BC052 BN052 CF001 CF051 CF061 CF071 GC00 GF00 GG01
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステル製延伸糸を織編成してなる
基布の少なくとも片面に、ポリエステルを用いて押出ラ
ミネート法により被覆層を形成してなる積層シート。 - 【請求項2】 ポリエステル製延伸糸を織編成してなる
基布の少なくとも片面に、下記組成物を用いて押出ラミ
ネート法により被覆層を形成してなる積層シート。 (組成物) (a)ポリエステル 50〜90重量% (b)エポキシ基含有エチレン共重合体、カルボン酸ま
たはその酸無水物基含有オレフィン系共重合体、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも1
種 10〜50重量%
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000255219A JP2002067252A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000255219A JP2002067252A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 積層シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067252A true JP2002067252A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18744047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000255219A Pending JP2002067252A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067252A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7127233B1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-08-29 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体及び積層体成形品の成形方法 |
WO2022186370A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体及び積層体成形品の成形方法 |
WO2022186371A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000095925A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-04-04 | Kureha Elastomer Kk | エラストマ―組成物および積層体 |
JP2000136482A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-16 | Hagihara Industries Inc | クロスシート |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000255219A patent/JP2002067252A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000095925A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-04-04 | Kureha Elastomer Kk | エラストマ―組成物および積層体 |
JP2000136482A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-16 | Hagihara Industries Inc | クロスシート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7127233B1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-08-29 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体及び積層体成形品の成形方法 |
WO2022186370A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体及び積層体成形品の成形方法 |
WO2022186371A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体 |
US12109795B2 (en) | 2021-03-05 | 2024-10-08 | Diatex Co., Ltd. | Layered sheet and method for molding layered sheet molded product |
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