JP2002137681A - トラックシート - Google Patents

トラックシート

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JP2002137681A
JP2002137681A JP2000335444A JP2000335444A JP2002137681A JP 2002137681 A JP2002137681 A JP 2002137681A JP 2000335444 A JP2000335444 A JP 2000335444A JP 2000335444 A JP2000335444 A JP 2000335444A JP 2002137681 A JP2002137681 A JP 2002137681A
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weight
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ethylene
polypropylene
sheet
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JP2000335444A
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English (en)
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Yuichi Kaihara
祐一 貝原
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Hagiwara Industries Inc
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Hagiwara Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で成形性にすぐれ、柔軟性、剥離強度に
すぐれ、はためきに対してもしわやひび割れの発生する
ことのないトラックシートを提供すること。 【解決手段】 ポリプロピレン延伸糸を経緯糸に用いた
織布の両面に、(a) ポリプロピレン系樹脂、(b) 低密度
ポリエチレン系樹脂、(c) エチレン-α-オレフィン共重
合体ゴム、(d) スチレン系熱可塑性エラストマーおよび
(e) 鉱物油系軟化剤を特定比率で配合した組成物を用い
てラミネート層を設けたトラックシートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックシートに
関する。
【0002】
【従来技術】従来、トラックの荷台に積載した貨物の転
落を防止したり、雨天等の悪天候の際に貨物を保護する
ためにカバーシートが用いられてきた。このようなカバ
ーシートとしては、ナイロンやポリエステル製の織編布
の表面をポリ塩化ビニル等でコーティングを施したター
ポリンなどが用いられていた。このターポリンは、織編
布の強力が十分であるうえに柔軟性がありトラックシー
トとして好適に用いられてきたが、欠点として、積層さ
れるポリ塩化ビニルは燃焼時に有毒ガスが発生するとい
う問題や、可塑剤がブリードすることによる汚れや臭い
等の問題があるとともに、ポリ塩化ビニルの比重が大き
く、シートが重くて取り扱いが困難であるという問題も
あった。
【0003】このような問題を解決するために、近年、
軽量で、フィラメント成形性にすぐれ、有毒ガスの発生
の恐れのないポリオレフィンからなるトラックシートが
試みられている。その一例としては、高密度ポリエチレ
ンからなるフラットヤーンを経緯糸に用いた織編布の両
面に低密度ポリエチレンからなるラミネート層を積層し
たものなどが一般的であるが、例えば、高密度ポリエチ
レンからなる繊度2800デシテクス(dt)のフラット
ヤーンを打込密度14×14本/2.54cmで平織し
た織布の両面に、低密度ポリエチレンからなる厚み各1
00μmのラミネート層を設けたシートは、繊度280
0dtのフラットヤーンからなる織布が柔軟性に劣り、か
つトラックシートとして使用中に、はためきにより織布
とラミネート層とが剥離し易くなるという問題があり、
また、柔軟性及び耐傷付き性を向上させるために、繊度
1700dtのフラットヤーンを打込密度14×14本/
2.54cmで平織した織布の両面に、剥離強度を向上
させるてめに低密度ポリエチレンからなる厚み各150
μmのラミネート層を設けたシートは、ラミネート層を
厚くしたために柔軟性が一層低下するとともに、使用中
のはためきによりしわが発生し、ひび割れやクラッキン
グを発生させるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、軽量で、フィラメント成
形性にすぐれたポリオレフィン延伸糸を用いて織成した
織布の両面に、柔軟性、剥離強度にすぐれ、はためきに
対してもしわやひび割れの発生することのないポリオレ
フィン系樹脂からなるラミネート層を備えた耐候性にす
ぐれたトラックシートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のトラックシートは、ポリプロピレン延伸糸
を経緯糸に用いた織布の両面に、下記(a)〜(e)成分から
構成される組成物からなるラミネート層を設けてなる構
成からなるものである。 (a) ポリプロピレン系樹脂と、(b) 低密度ポリエチレン
系樹脂と、(c) エチレン-α-オレフィン共重合体ゴム
と、(d) スチレン系熱可塑性エラストマーと、(e) 鉱物
油系軟化剤と、から構成され、前記(a)/(b)の重量比が
90/10〜50/50であり、前記(c)/(d)の重量比
が10/90〜50/50であり、かつ前記(a)+(b)の
合計100重量部に対する前記(c)+(d)の配合量が80
〜140重量部で、さらに前記(a)+(b)+(c)+(d)の合
計100重量部に対する前記(e)の配合量が5〜20重
量部である組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリプロピレン延伸糸に用いるポリプロ
ピレンとしては、プロピレン単独重合体、エチレンープ
ロピレンブロック共重合体あるいはランダム共重合体な
どの公知のポリプロピレン共重合体またはそれらの混合
物を使用することができる。これらの内では、延伸効果
の得られるプロピレン単独重合体が好ましい。上記ポリ
プロピレンのメルトフローレート(以下、MFRと記
載)は0.1〜30g/10minが好ましく、1〜2
0g/10minがより好ましい。
【0007】上記延伸糸の形態としては、ダイスから押
出し一軸延伸を施して形成したモノフィラメント、マル
チフィラメント、成形したフィルムをスリット後一軸延
伸を施して得たフラットヤーン、フラットヤーンに割繊
処理を施して得たスプリットヤーンなどいずれも使用で
きる。これらのうちでは、柔軟性の点でマルチフィラメ
ントあるいはスプリットヤーンが好ましい。
【0008】上記延伸糸の製造方法はとくに限定される
ものではなく、公知の製造方法により一軸延伸を施した
延伸糸を形成する。延伸倍率は4〜12倍であることが
肝要で、6〜10倍がより好ましい。延伸倍率が4倍未
満では、引張強度が不十分となり本発明の目的を達成す
るのが困難となり、12倍を超えると延伸切れなどのた
めに生産性が低下して好ましくない。延伸処理はポリオ
レフィンの融点以下、軟化点以上の温度にて行われる
が、加熱方式としては、熱ロール式、熱板式、赤外線
式、熱風式等いずれの方式も採用でき、これらの内では
熱ロール式が延伸効率、高速生産性、安定性の上で好ま
しい。成形された未延伸糸は加熱され、前後ロールの周
速度差により延伸を行う。
【0009】上記延伸糸の繊度は100〜3000デシ
テクス(以下、dtと略記する)が好ましく、500〜2
000dtがより好ましい。繊度が100dt未満では強度
が不十分となり、3000dtを超えると柔軟性が劣り取
扱い性が低下するので好ましくない。
【0010】上記織布の織組織としては、平織、綾織、
絡み織、模紗織など種々の組織が使用される。経糸およ
び緯糸の打込密度は5〜30本/2.54cmが好まし
く、10〜20本/2.54cmがより好ましい。ま
た、織布の目付量は50〜500g/mが好ましく、
100〜250g/mがより好ましい。
【0011】本発明のトラックシートは、上記織布の両
面に、下記(a)〜(e)成分から構成される組成物からなる
ラミネート層を設けてなるものである。
【0012】本発明に用いられる(a)成分であるポリプ
ロピレン系樹脂は、プロピレン単独重合体、エチレンー
プロピレンブロック共重合体あるいはランダム共重合体
などの公知のポリプロピレン共重合体またはそれらの混
合物を使用することができる。上記ポリプロピレン系樹
脂のMFRは0.1〜30g/10minが好ましく、
1〜20g/10minがより好ましい。
【0013】本発明に用いられる(b)成分である低密度
ポリエチレン系樹脂は、密度が0.905〜0.930g
/cmのポリエチレンで、高圧法により製造された低
密度ポリエチレン、中、低圧法で製造されたエチレンと
炭素数4以上のαーオレフィンとの共重合体で、沸騰n
−ヘキサン抽出分が20重量%以下の直鎖状低密度ポリ
エチレン、およびメタロセン触媒により製造されたエチ
レンと炭素数4以上のαーオレフィンとの共重合体で、
分子量分布(Mw/Mn)が1.8〜3.5のエチレン・
αーオレフィン共重合体から選択される少なくとも1種
である。上記低密度ポリエチレン系樹脂のMFRは1〜
50g/10minが好ましく、10〜30g/10m
inがより好ましい。これらのうちではメタロセン触媒
により製造されたエチレン・αーオレフィン共重合体が
好ましい。
【0014】上記(a)成分/(b)成分の重量比は90/1
0〜50/50であり、好ましくは80/20〜60/
40である。(b)成分の重量比が10重量%未満ではラ
ミネート層成形時の加工性が低下して好ましくなく、5
0重量%を超えると機械的強度、剥離強度が低下して好
ましくない。
【0015】本発明に用いられる(c)成分であるエチレ
ン-α-オレフィン共重合体ゴムは、エチレンとプロピレ
ン、ブテンー1、ヘキセンー1、4−メチルペンテンー
1、オクテンー1等のα-オレフィンとの共重合体で、
α-オレフィンの共重合割合は5〜60モル%である。
またα-オレフィンに加え、ブタジエン、1、4−ペン
タジエン等のジエンモノマーを共重合させることも可能
である。該エチレン-α-オレフィン共重合体ゴムのMF
Rは1g/10min以下が好ましい。また、エチレン
-α-オレフィン共重合体ゴムの135℃における極限粘
度[η]は2〜10dl/gが好ましい。さらに、エチ
レン-α-オレフィン共重合体ゴムのショアA硬度は90
以下が好ましい。上記エチレン-α-オレフィン共重合体
ゴムの好適な製造方法としては、特開昭57−1792
07号公報に示された例を挙げることができる。
【0016】本発明に用いられる(d)成分であるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーは、モノビニル置換芳香族炭
化水素の重合体ブロックと共役ジエンのエラストマー性
重合体ブロックとのブロック共重合体を水素添加処理し
て得られる水素添加誘導体であり、モノビニル置換芳香
族炭化水素としては、スチレン、α-メチルスチレン等
が好ましい。また、共役ジエン単量体はブタジエンもし
くはイソプレンが好ましく、両者の混合物でもよい。ブ
ロック共重合体のJISK−7210に準拠し温度20
0℃、荷重10kgfの条件で測定したMFRは0.1
g/10min以下が好ましい。また、ブロック共重合
体中に占めるモノビニル置換芳香族炭化水素のブロック
共重合体の割合は10〜60重量%であるのが好まし
い。このようなスチレン系熱可塑性エラストマーとして
は、「ハイブラー」、「セプトン」(商品名:株式会社
クラレ製)などが挙げられる。
【0017】上記(c)成分/(d)成分の重量比が10/9
0〜50/50であり、好ましくは15/85〜30/
70である。(d)成分の重量比が50重量%未満では、
柔軟性、耐揉み性などの改良効果が少ないので好ましく
なく、90重量%を超えると、機械的強度、耐熱性、ヒ
ートシール性などの改良効果が少ないので好ましくな
い。また前記(a)+(b)の合計100重量部に対する上記
(c)+(d)の配合量が80〜140重量部で、100〜1
20重量部が好ましい。(c)+(d)の配合量が80重量部
未満では柔軟性、耐揉み性などの改良効果が少なく、1
40重量部を超えると機械的強度、剥離強度、ヒートシ
ール性などが低下し好ましくない。
【0018】本発明に用いられる(e)成分である鉱油系
軟化剤は、ゴムに一般的に配合される高沸点の石油系軟
化剤で、パラフィン系軟化剤、ナフテン系軟化剤、アロ
マ系軟化剤等が挙げられる。これらのうちではパラフィ
ン系軟化剤が好ましい。
【0019】上記(e)成分の前記(a)+(b)+(c)+(d)の
合計100重量部に対する配合量が5〜20重量部であ
り、好ましくは8〜15重量部である。(e)成分の配合
量が5重量部未満では柔軟性、耐揉み性に劣り、20重
量部を超えるとべたつきが生じるので好ましくない。
【0020】本発明のトラックシートには、耐候性を向
上させるために耐候剤として紫外線吸収剤またはヒンダ
ードアミン系光安定剤を配合するのが好ましい。上記紫
外線吸収剤としては、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒ
ドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノン、5,5′-メチ
レンビス(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノ
ン)等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2-(2′-ヒ
ドロキシ -5′-メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2-(2′-ヒドロキシ-5′-t-オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-3′,5′-
ジ-t-ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾー
ル、2-(2′-ヒドロキシ-3′-t-ブチル-5′-メチル
フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2,2′-メ
チレンビス(4-t-オクチル-6-ベンゾトリアゾル)フ
ェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、レゾ
ルシノールモノベンゾエート、2,4-ジ-t-ブチルフェ
ニル-3′-5′-ジ-t-ブチル-4′-ヒドロキシベンゾエ
ート、ヘキサデシル-3-5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ
ベンゾエート等のベンゾエート系紫外線吸収剤などが挙
げられる。上記紫外線吸収剤の配合割合はラミネート層
を形成する組成物に対して0.05〜5重量%が好まし
く、0.1〜1重量%がより好ましい。
【0021】上記ヒンダードアミン系光安定剤として
は、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)
セバケート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-
4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシ
レート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ
リジル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテト
ラカルボキシレート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2,
2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジノールとコハク酸
ジエチルの重縮合物、1,6-ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジルアミノ)ヘキサンと2,4-ジクロ
ロ-6-第3オクチルアミノ-s-トリアジンの重縮合物等
が挙げられる。上記光安定剤の配合割合はラミネート層
を形成する組成物に対して0.05〜5重量%が好まし
く、0.1〜1重量%がより好ましい。
【0022】また、耐候性を長期間持続向上させるため
に、ヒンダードアミン系光安定剤としてエチレンと環状
アミノビニル化合物とを共重合させて得られたヒンダー
ドアミンを側鎖に有する高分子系ヒンダードアミン系光
安定剤を使用するのが好ましい。上記エチレン系共重合
体としては、エチレン(A)と下記一般式(1)で示さ
れる環状アミンビニル化合物(B)との共重合体であっ
て、特願平2ー192970号公報に詳細に記載されて
いる高圧ラジカル共重合法により製造される。この高分
子系ヒンダードアミン系光安定剤の具体的製品として
は、KOKANOX(商品名:三菱化学株式会社製)が
挙げられる。上記高分子系ヒンダードアミン系光安定剤
の配合割合はラミネート層を形成する組成物に対して好
ましくは0.1〜15重量%、さらに好ましくは1〜1
0重量%である。耐候剤としては、上記高分子系ヒンダ
ードアミン系光安定剤が最も好ましい。
【0023】
【化1】 (式中、R及びRは水素原子またはメチル基を、R
は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基をそれぞ
れ示す)
【0024】本発明で用いられる上記組成物に対して
は、酸化防止剤、無機充填材、滑剤、帯電防止剤、顔
料、難燃剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を本発明
の特性を本質的に阻害しない範囲で添加することができ
る。
【0025】上記組成物を製造する方法は特に限定され
るものではなく、公知の方法で製造することができる。
例えば、上記(a)〜(e)成分および所望により他の添加剤
等を配合し、これらを通常のタンブラーやヘンシェル型
ミキサー等でドライブレンドしたり、あるいはバンバリ
ーミキサー、加圧ニーダー、混練押出機、二軸押出機、
ロール等の通常の混練機で溶融混練して均一に分散して
組成物を製造することができる。混練機は非開放型装置
が好ましく、窒素等の不活性ガス雰囲気下で混練するの
が好ましい。
【0026】上記組成物を用いて、前記織布の少なくと
も片面にラミネート層を設けて加工シートを形成する。
ラミネート層を設ける方法としては、押出ラミネート
法、ドライラミネート法、カレンダー加工法などもある
が、押出ラミネート法が好ましい。ラミネート層の厚み
は、30〜300μmが好ましく、50〜250μmが
より好ましい。30μm未満では剥離強度が不十分とな
り、300μmを超えると柔軟性が失われるので好まし
くない。
【0027】こうして得られた加工シートは、所定の大
きさに裁断され、積荷固着用のペケットなどが付着され
てトラックシートが形成される。トラックシートは、縁
を折曲げて熱接着または縫合などにより縁加工が施さ
れ、縁加工には補強用紐などを縁加工部に封入するのが
好ましい。また、縁加工部分には、鳩目を所定間隔に配
置して鳩目を使用してロープ等で連結するなどの方法を
採用することができる。このようにしてトラック荷台の
サイズに見合うトラックシートが形成される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラック
シートは、ポリプロピレン延伸糸を経緯糸に用いた織布
の両面に特定成分からなる組成物からなるラミネート層
を設けてなるシートで、軽量で加工性にすぐれる上に、
引張強度、引裂強度などの機械的性質、高剥離強度、耐
揉み性、耐寒性、柔軟性、ヒートシール性、ヒートシー
ル後の引張強度、剥離強度、耐クリープ性及び耐候性等
にすぐれ、かつ、焼却時に有毒ガスを発生しないという
実用的効果を奏するものである。
【0029】
【実施例】実施例1:ポリプロピレン(MFR=20g
/10min)からなる、繊度760dt/120fのマ
ルチフィラメントを経緯糸に用いて、打込密度20×2
0本/2.54cmで平織で目付重量122g/m
織布を形成した。一方、(a)ポリプロピレン(MFR=
30)100重量部、(b)メタロセン触媒によるエチレ
ン・αーオレフィン共重合体(MFR=25、密度=
0.925g/cm)40重量部、(c)エチレン-α-オ
レフィン共重合体ゴム(MFR=0.4g/10mi
n、η=4.0dl/g、ショアA=65)30重量
部、(d)スチレン系熱可塑性エラストマー(商品名:セ
プトン4005、株式会社クラレ製)130重量部、
(e)パラフィン系オイル(98℃における動粘度38c
st)30重量部及び耐候剤としてKOKANOX X
J100H(商品名:三菱化学株式会社製)20重量部
をヘンシェル型ミキサーで混合後押出機で溶融混練した
ペレットを得た。ついで、該ペレットを用いて前記織布
の両面に樹脂温度230℃で押出ラミネート法により表
裏面各200μmの厚みでラミネート層を設けたトラッ
クシートを製造した。得られたトラックシートは、目付
重量は465g/mと軽量で柔軟性にすぐれ、JIS
L1096に準拠して測定した引張強度1220N/
3cm、伸び21%、引裂強度260Nと機械的性質も
良好で、耐揉み試験(JIS M7102準拠6000
回)では外観にしわやひび割れの発生及び剥離もなく、
ウエザオメーター照射1600H後引張伸び残率が90
%で耐候性にもすぐれ、トラックシートとして好適に用
いられた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/08 C08L 23/08 23/12 23/12 23/16 23/16 53/02 53/02 91/00 91/00 Fターム(参考) 4F100 AK06B AK06C AK07A AK07B AK07C AK12B AK12C AK62B AK62C AL05B AL05C AL09B AL09C AN02B AN02C BA03 BA06 BA10B BA10C CA30B CA30C DG07A DG12A EH23 EJ37A GB31 JK06 JK13 JK14 JL01 JL03 JL04 4J002 AE05U BB03X BB05Y BB12W BB15X BP01Z GN00 GT00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン延伸糸を経緯糸に用いた
    織布の両面に、下記(a)〜(e)成分から構成される組成物
    からなるラミネート層を設けてなるトラックシート。 (a) ポリプロピレン系樹脂と、 (b) 低密度ポリエチレン系樹脂と、 (c) エチレン-α-オレフィン共重合体ゴムと、 (d) スチレン系熱可塑性エラストマーと、 (e) 鉱物油系軟化剤と、 から構成され、前記(a)/(b)の重量比が90/10〜5
    0/50であり、前記(c)/(d)の重量比が10/90〜
    50/50であり、かつ前記(a)+(b)の合計100重量
    部に対する前記(c)+(d)の配合量が80〜140重量部
    で、さらに前記(a)+(b)+(c)+(d)の合計100重量部
    に対する前記(e)の配合量が5〜20重量部である組成
    物。
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