JP4557737B2 - コンロ - Google Patents

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Description

本発明は、載置部に載置されている被加熱物を加熱するバーナと、
前記載置部の下方側箇所に設置されて、前記被加熱物から放射される赤外線の赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段と、
その赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて、前記被加熱物の温度を求める温度導出手段とが設けられたコンロに関する。
かかるコンロは、五徳等の載置部の下方側箇所に設置された赤外線強度検出手段により、載置部に載置されている被加熱物から放射される赤外線の赤外線強度を検出し、温度導出手段により、前記赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて、被加熱物の温度を求めるように構成して、被加熱物の温度を非接触にて求めることができるようにしたものである。そして、そのように求められる温度は、例えば、鍋等の被加熱物内における加熱対象物の加熱温度の調節や過熱防止等のためのバーナの作動制御用に用いられる。
このようなコンロにおいて、従来は、赤外線強度検出手段を、バーナにおける環状のケーシング部材の中央部に、その環状のケーシング部材の上面から下方に引っ込めた状態で且つ被加熱物の底部に臨ませた状態で設け、載置部に載置されている被加熱物の底部から放射される赤外線をその赤外線強度検出手段に直接入射させて、赤外線強度を検出するように構成していた。
尚、前記環状のケーシング部材の内周部には、燃料ガスと燃焼用空気との混合気を噴出する複数の炎口が互いに間隔を開けて設けられており、それら複数の炎口から混合気が環状のケーシング部材の中心に向けて噴出されて、火炎が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−4664号公報
しかしながら、従来では、赤外線強度検出手段を、環状のケーシング部材の中央部に、被加熱物の底部に臨ませた状態で設けていたことから、鍋等の被加熱物から零れた煮零れ等の汚物が赤外線強度検出手段に付着し易かった。そして、赤外線強度検出手段に汚物が付着すると、赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度が弱くなるので、温度導出手段にて被加熱物の温度を精度良く求めることができなくなる。
そこで、温度導出手段にて被加熱物の温度を精度良く求めることができるようにすべく、赤外線強度検出手段に付着した汚物を除去するための赤外線強度検出手段の清掃を行うにしても、従来では、汚物が赤外線強度検出手段に付着し易いので、その赤外線強度検出手段の清掃の頻度が高くなり、又、赤外線強度検出手段が環状のケーシング部材の中央部にその上面から下方に引っ込んだ状態で設けられているので、赤外線強度検出手段に付着した汚物を除去し難く、もって、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担が重かった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被加熱物の温度を精度良く求めることを可能にしながら、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担を軽減し得るコンロを提供することにある。
本発明のコンロは、載置部に載置されている被加熱物を加熱するバーナと、
前記載置部の下方側箇所に設置されて、前記被加熱物から放射される赤外線の赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段と、
その赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて、前記被加熱物の温度を求める温度導出手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記赤外線強度検出手段に汚物が付着するのを抑制する汚れ抑制手段が設けられ
前記バーナが、円周状の外周部に混合気を噴出する複数の炎口を備える外炎用ケーシング部材を備えたブンゼン燃焼式の外炎式に構成されて、前記外炎用ケーシング部材を、天板に形成されたバーナ嵌め込み口に、前記炎口が前記天板よりも上方に位置するように嵌め込んだ状態で設けられ、
前記外炎用ケーシング部材の中心に、その軸心方向に沿い且つその軸心方向に貫通する状態で、前記被加熱物から放射された赤外線が上下方向に通過可能な赤外線通過孔が備えられ、
赤外線を透過可能な覆い体が、前記赤外線通過孔の上端部を塞ぐ状態で設けられ、
前記赤外線強度検出手段が、前記赤外線通過孔の下方側箇所に、前記覆い体を透過して前記赤外線通過孔を通過した赤外線が入射可能なように設けられ、
前記汚れ抑制手段が、前記覆い体にて汚物を受け止め排除するように構成されている点を特徴とする。
即ち、汚れ抑制手段にて、赤外線強度検出手段に汚物が付着するのが抑制される。
そして、赤外線強度検出手段に汚物が付着するのが抑制されるので、赤外線強度検出手段にて赤外線強度を精度良く検出して、温度導出手段にて被加熱物の温度を精度良く求めることを可能にしながら、付着した汚物を除去するための赤外線強度検出手段の清掃が不要となる、又は、その清掃の頻度が低くなるようにすることが可能となる。
従って、被加熱物の温度を精度良く求めることを可能にしながら、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担を軽減し得るコンロを提供することができるようになった。
さらに、第1特徴構成によれば、バーナに、被加熱物から放射された赤外線が上下方向に通過可能な赤外線通過孔が備えられ、赤外線を透過可能な覆い体が、前記赤外線通過孔の上端部を塞ぐように設けられ、赤外線強度検出手段が、前記赤外線通過孔の下方側箇所に、前記覆い体を透過して前記赤外線通過孔を通過した赤外線が入射可能なように設けられているので、赤外線強度検出手段にて、被加熱物から放射された赤外線の赤外線強度の検出が可能なようにしながらも、被加熱物から零れた煮零れ等の落下する汚物が覆い体にて受け止められて、赤外線強度検出手段に付着するのが抑制される。
尚、覆い体に付着した汚れは除去する必要があるが、その覆い体を設けるに、被加熱物から放射された赤外線が上下方向に通過可能なようにバーナに備えられた赤外線通過孔の上端部に設けることにより、覆い体の設置箇所として、その清掃を行い易い箇所に設定することが可能となるので、覆い体の清掃が容易なようにすることが可能となる。
従って、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担をより一層軽減することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記汚れ抑制手段が、汚物を排除する汚物付着防止用空気を強制通風する送風手段を備えて構成され、
前記送風手段が、前記汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部の上部に沿って通風するように構成されている点を特徴とする。
即ち、汚れ抑制手段により通風される汚物付着防止用空気により汚物が排除されて、汚物が赤外線強度検出手段に付着するのが抑制される。
つまり、汚物付着防止用空気の通風により汚物を排除することにより、煮零れ等の被加熱物から落下する汚物はもちろんのこと、浮遊している塵埃等の汚物をも排除することが可能となり、汚物が赤外線強度検出手段に付着するのが一層抑制される。
従って、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担を一層軽減することができるようになった。
さらに、第2特徴構成によれば、送風手段により強制的に通風される汚物付着防止用空気により汚物が排除されて、汚物が赤外線強度検出手段に付着するのが抑制される。
そして、送風手段の通風能力を大きくすることにより、汚物を排除する能力を高くして、赤外線強度検出手段へ汚れが付着するのを抑制する能力を高くすることが可能となる。
つまり、汚れ抑制手段を、汚物付着防止用空気を通風するように構成する場合に、汚物付着防止用空気を強制通風する送風手段を備えて構成することにより、赤外線強度検出手段へ汚れが付着するのをより一層抑制することが可能となるのである。
従って、赤外線強度検出手段の清掃に係る負担を更に軽減することができるようになった。
特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記赤外線強度検出手段が、前記被加熱物から放射される赤外線における互いに異なる複数の波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成され、
前記温度導出手段が、前記赤外線強度検出手段にて検出される前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に基づいて、前記被加熱物の温度を求めるように構成されている点を特徴とする。
即ち、赤外線強度検出手段により、被加熱物から放射される赤外線における互いに異なる複数の波長域夫々についての赤外線強度が検出され、温度導出手段により、赤外線強度検出手段にて検出される複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に基づいて、被加熱物の温度が求められる。
つまり、複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に基づいて被加熱物の温度を求めることにより、以下に説明するように、放射率の異なる被加熱物が加熱対象となる場合においても、加熱対象となる各被加熱物の温度を放射率の違いに拘らず正確に求めることができる。
即ち、例えば、前記複数の波長域を2つの波長域として、それら2つの波長域夫々についての赤外線強度の比を、前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係とすることにより、2つの波長域夫々についての赤外線強度の比は、被加熱物の放射率がキャンセルされて、被加熱物の温度のみが変数となる関数となるので、2つの波長域夫々についての赤外線強度の比に基づいて、被加熱物の温度をその被加熱物の放射率に依存することなく正確に検出することができるのである。
説明を加えると、被加熱物から放射される特定の波長範囲の放射エネルギは、その特定の波長範囲における黒体の放射エネルギに被加熱物の放射率を乗じたものとなるので、2つの波長域夫々についての赤外線強度の比は、被加熱物の放射率がキャンセルされて、被加熱物の温度のみが変数となる関数になるのである。
要するに、放射率の違いに拘らず、被加熱物の温度を正確に検出することができるようになった。
特徴構成は、上記第1〜第特徴構成のいずれかに加えて、
前記赤外線強度検出手段が、赤外線の波長範囲のうちの前記バーナの火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い範囲内に設定された波長域の赤外線強度を検出するように構成されている点を特徴とする。
即ち、赤外線強度検出手段により、赤外線の波長範囲のうちのバーナの火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い範囲内に設定された波長域の赤外線強度が検出されるので、被加熱物から放射される赤外線の赤外線強度が、火炎から放射される赤外線による影響を抑制した状態で精度良く検出される。
そして、そのように赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて、被加熱物の温度を、火炎からの赤外線による影響を抑制して精度良く求めることができる。
従って、被加熱物の温度をより一層精度良く求めることができるようになった。
〔第1の参考の実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1の参考の実施形態を説明する。
図1に示すように、コンロは、円形の加熱口1aを有する平板状の天板1、加熱口1aの上方に離間させて鍋等の被加熱物Nを載置可能な載置部としての五徳2、その五徳2上に載置される被加熱物Nを加熱するバーナ30、五徳2の下方側箇所に設置されて、被加熱物Nから放射される赤外線の赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段としての赤外線強度検出部40、その赤外線強度検出部40にて検出される赤外線強度に基づいて、被加熱物Nの温度を求める温度導出手段としての温度導出部4、及び、バーナ30の作動を制御する燃焼制御部3等を備えて構成してある。
更に、コンロには、前記赤外線強度検出部40に汚物が付着するのを抑制する汚れ抑制手段としての汚れ抑制部Pを設けてある。
以下、コンロの各部について説明を加える。
先ず、前記バーナ30について説明を加えると、この第1の参考の実施形態においては、前記バーナ30は、ブンゼン燃焼式の内炎式に構成してある。
つまり、その内炎式のバーナ30は、燃料供給路5を通じて供給される燃料ガスGを噴出するガスノズル31、そのガスノズル31から燃料ガスGが噴出されると共に、その燃料ガスGの噴出に伴う吸引作用により一次燃焼用空気Aが供給される混合管32、及び、内周部に混合気を噴出する複数の炎口33を備えて、前記混合管32から混合気が供給される環状の内炎用ケーシング部材34等を備えて構成してある。
そして、前記バーナ30を、前記加熱口1aの下方に位置させて設けてある。
この内炎式のバーナ30においては、混合管32から内炎用ケーシング部材34内に供給された燃料ガスGと一次燃焼用空気Aとの混合気が炎口33から内炎用ケーシング部材34の中心に向けて略水平方向に噴出され、その噴出された燃料ガスGと一次燃焼用空気Aとの混合気が燃焼して、火炎Fが前記加熱口1aを通って上向きに形成される。
前記燃料供給路5には、前記ガスノズル31への燃料ガスGの供給を断続する燃料供給断続弁6と、ガスノズル31への燃料ガスGの供給量を調節する燃料供給量調節弁7を設けてある。
また、バーナ30の内炎用ケーシング部材34内の下方には、加熱口1aを介して落下した煮零れ等を受けるための汁受皿8を設けてある。
次に、前記赤外線強度検出部40及び前記温度導出部4について説明を加える。
この第1の参考の実施形態においては、赤外線強度検出部40を、被加熱物Nから放射される赤外線における互いに異なる2つの波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成してある。
又、前記温度導出部4を、前記赤外線強度検出部40にて検出される前記2つの波長域夫々についての赤外線強度の比(前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に相当し、以下、赤外線強度比と記載する場合がある)に基づいて、被加熱物Nの温度を求めるように構成してある。
前記2つの波長域は、赤外線の波長範囲のうちの前記バーナ30の火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い範囲内に設定してある。
赤外線強度検出部40について、更に説明を加える。
図2に示すように、赤外線強度検出部40は、通過させる赤外線の波長域が互いに異なる2個のバンドパスフィルタ41a,41bと、それら2個のバンドパスフィルタ41a,41bを通過した赤外線を各別に検出する2個の赤外線検出素子42a,42bとを備えて構成して、被加熱物Nから放射される赤外線における互いに異なる2つの波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成してある。ちなみに、前記バンドパスフィルタ41a,41bは、所定の波長域の赤外線のみを選択的に透過させるように構成されている。
更に、説明を加えると、光入射用の開口部44を備えたパッケージング43内に、前記開口部44を通じて入射する赤外線を検出可能なように、前記2個の赤外線検出素子42a,42bを並べて設け、前記開口部44における一方の赤外線検出素子42aに対して赤外線が入射する部分に一方のバンドパスフィルタ41aを設け、前記開口部44における他方の赤外線検出素子42bに対して赤外線が入射する部分に他方のバンドパスフィルタ41bを設けてある。
又、パッケージング43内には、前記2個の赤外線検出素子42a,42bを駆動させる駆動部45を設けてある。
更に、前記2個のバンドパスフィルタ41a,41bの表面の全面を覆うように、赤外線を透過可能なカバー部材46を設けて、そのカバー部材46にて、前記2個のバンドパスフィルタ41a,41bを保護するように構成してある。
図1に示すように、上述のように構成した赤外線強度検出部40を、前記汁受皿8の中央部に形成した開口部の下方に配設して、その赤外線強度検出部40にて、五徳2に載置された被加熱物Nの底部から放射されて前記汁受皿8の開口部を通過した赤外線における2つの波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成してある。
以下、前記2つの波長域の設定の仕方について説明する。
図3に、実際のバーナ30にて形成される火炎から放射される赤外線の放射強度スペクトル分布を示す。図3に示すように、赤外線の波長範囲のうち、1.5μm以上且つ1.8μm以下の範囲、2.0μm以上且つ2.4μm以下の範囲、3.1μm以上且つ4.2μm以下の範囲、及び、8.0μm以上且つ12.0μm以下の範囲では、火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い。
従って、前記2つの波長域を、1.5μm以上且つ1.8μm以下の範囲内、2.0μm以上且つ2.4μm以下の範囲内、3.1μm以上且つ4.2μm以下の範囲内、及び8.0μm以上且つ12.0μm以下の範囲内に設定することにより、前記2つの波長域を、赤外線の波長範囲のうちの前記バーナ30の火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い範囲内に設定することができる。
そして、この第1の参考の実施形態では、例えば、前記2つの波長域を、3.1μm以上且つ4.2μm以下の範囲内における互いに異なる波長域に設定してある。
以下、前記赤外線検出素子42a,42bについて説明する。
PbS(硫化鉛)又はPbSe(セレン化鉛)を赤外線セルとして用いて構成した赤外線検出素子42a,42bは、1.5μmから5.0μmの範囲内の赤外線を常温(300K)の動作温度にて検出可能であり、しかも、3.1μm以上且つ4.2μm以下の範囲内の赤外線に対する感度が比較的高くて検出出力が大きい。
従って、上述のように、前記2つの波長域を3.1μm以上且つ4.2μm以下の範囲内に設定する場合、赤外線検出素子42a,42bを、PbS(硫化鉛)又はPbSe(セレン化鉛)を赤外線セルとして用いて構成するのが好ましい。
次に、前記温度導出部4により被加熱物の温度を求める温度導出処理について、説明する。尚、以下の説明では、前記2つの波長域をλ1,λ2にて示す。ちなみに、波長域λ2の方が波長域λ1よりも長波長側になる。
図4に、予め実験により求めた前記赤外線強度検出部40における前記2つの波長域λ1,λ2夫々についての出力値(赤外線強度に対応する)と被加熱物の温度との関係を示す。ちなみに、この図4に示す関係は、放射率が0.92の被加熱物を用いて得たものである。
又、図5に、被加熱物の温度と、赤外線強度検出部40における波長域λ1に対応する出力値と波長域λ2に対応する出力値との比である出力比(前記赤外線強度比に対応する)との関係(以下、温度対赤外線強度比の関係と記載する場合がある)を示す。
ちなみに、この図5に示す温度対赤外線強度比の関係は、以下のようにして求めたものである。
即ち、放射率εの異なる複数の被加熱物夫々について、被加熱物の温度を複数の温度に異ならせて、複数の温度夫々について前記出力比を得る。そして、そのように放射率εの異なる複数の被加熱物について得たデータに基づいて、温度と出力比との関係の近似式を求めて、その求めた近似式を温度対赤外線強度比の関係としてある。
従って、放射率εが種々に異なる被加熱物N夫々の温度対赤外線強度比の関係を、共通の1つの温度対赤外線強度比の関係とすることができるのである。
上述のように求めた図5に示す如き温度対赤外線強度比の関係を、前記温度導出部4の記憶部(図示省略)に記憶させてある。
そして、前記温度導出部4は、赤外線強度検出部40における波長域λ2に対応する出力値と波長域λ1に対応する出力値との出力比(前記赤外線強度比に対応する)を求め、記憶している温度対赤外線強度比の関係から被加熱物Nの温度を求めるように構成してある。
従って、被加熱物Nの温度をその被加熱物Nの放射率に依存することなく正確に検出することができる。
前記温度導出部4にて求められた温度は、前記燃焼制御部3に出力され、この燃焼制御部3は、前記温度導出部4にて求められた温度に基づいて、前記燃料供給断続弁6、前記燃料供給量調節弁7等を制御することにより、被加熱物Nの自動温度制御、被加熱物Nの過昇温時の緊急消火制御等を行うように構成してある。
前記自動温度制御及び緊急消火制御については、公知の各種制御を採用することが可能であるので、詳細な説明を省略して、一例を上げて簡単に説明する。
前記燃焼制御部3は、前記自動温度制御では、前記温度導出部4にて求められた被加熱物Nの温度が温度設定部(図示省略)等により設定された目標温度になるように、前記燃料供給量調節弁7の開度を調節することにより、前記バーナ30の火力を調節する。
前記燃焼制御部3は、前記緊急消火制御では、前記温度導出部4にて求められた被加熱物Nの温度が過昇温防止用のハイカット温度に達すると、前記燃料供給断続弁6を閉弁することにより、前記バーナ30を消火する。
次に、前記汚れ抑制部Pについて、説明を加える。
図1に示すように、この第1の参考の実施形態においては、汚れ抑制部Pを、汚物を排除する汚物付着防止用空気を通風するように構成してある。
更に、汚れ抑制部Pを、汚物付着防止用空気を強制通風する送風手段としての送風機11を備えて構成してある。
説明を加えると、前記送風機11を、前記赤外線強度検出部40の横側方に配設して、その送風機11により、汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部40に向けて横方向に通風するように構成してある。
そして、前記送風機11により、汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部40の上部に沿って通風させることにより、被加熱物Nから零れた煮零れ等の汚物、及び、浮遊している塵埃等の汚物を吹き飛ばして、汚物が赤外線強度検出部40の上部に付着するのを抑制するようにしてある。
以下、本発明の第2〜第6の参考の実施形態、及び本発明の実施形態を説明するが、各実施形態においては、主として前記汚れ抑制部Pの構成が異なる以外は、第1の参考の実施形態と同様に構成してあるので、第1の参考の実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、前記汚れ抑制部Pについて説明する。
〔第2の参考の実施形態〕
以下、第2の参考の実施形態を説明する。
図6に示すように、この第2の参考の実施形態においては、上記の第1の参考の実施形態と同様に、汚れ抑制部Pを、汚物を排除する汚物付着防止用空気を通風するように構成し、又、汚れ抑制部Pを、その汚物付着防止用空気を強制通風する送風手段としての送風機11を備えて構成してあるが、更に、送風機11に、赤外線強度検出部40における被加熱物からの赤外線の入射部としてのカバー部材46に汚物付着防止用空気を噴射するノズル12を備えてある。
説明を加えると、第1の参考の実施形態と同様に、前記バーナ30を内炎式に構成し、その内炎式のバーナ30の内炎用ケーシング部材34内の下方に、前記汁受皿8を設けてある。
前記赤外線強度検出部40は、上記の第1の参考の実施形態と同様に、前記汁受皿8の中央部に形成した開口部の下方に配設し、前記送風機11を、前記赤外線強度検出部40の横側方に配設してある。
前記送風機11の吐出口に通風ダクト13を接続し、その通風ダクト13の先端に、前記ノズル12を、汚物付着防止用空気を前記赤外線強度検出部40のカバー部材46に向けて噴射するように接続してある。
そして、送風気11から送風されてきた汚物付着防止用空気を、ノズル12を用いて赤外線強度検出部40における赤外線の入射部としてのカバー部材46に集中的に噴射するようにすることにより、汚物がそのカバー部材46が付着するのを効果的に抑制することができる。
〔第3の参考の実施形態〕
以下、第3の参考の実施形態を説明する。
図7に示すように、この第3の参考の実施形態においては、上記の第1の参考の実施形態と同様に、汚れ抑制部Pを、汚物を排除する汚物付着防止用空気を通風するように構成してあるが、赤外線強度検出部40を、前記バーナ30に二次燃焼用空気Aを供給する二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aの通流域に設けて、前記汚れ抑制部Pを、前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aを汚物付着防止用空気として、汚物を排除するように構成してある。
更に、赤外線強度検出部40を、前記バーナ30の内炎用ケーシング部材34の下方に入り込んだ箇所に、その赤外線強度検出部40における赤外線の入射部としてのカバー部材46を被加熱物Nの底部に対して斜め上向きに臨ませた状態で設けて、前記汚れ抑制部Pを、前記バーナ30の内炎用ケーシング部材34にて前記赤外線強度検出部40を覆うことにより、その赤外線強度検出部40への汚物の付着を抑制するように構成してある。
つまり、この第3の参考の実施形態においては、前記汚れ抑制部Pとして、前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aを汚物付着防止用空気として汚物を排除するように構成したものと、前記バーナ30にて前記赤外線強度検出部40を覆うことによりその赤外線強度検出部40への汚物の付着を抑制するように構成したものとの2種を設けてある。
説明を加えると、第1の参考の実施形態と同様に、前記バーナ30を内炎式に構成し、その内炎式のバーナ30の内炎用ケーシング部材34内の下方に、前記汁受皿8を設けてある。
その汁受皿8には、その上縁部に沿って、前記二次空気取入口14を形成するための複数の切り欠き8aを間隔を開けて形成してある。
そして、前記内炎用ケーシング部材34の底面と前記複数の切り欠き8aとにより、複数の前記二次空気取入口14を、バーナ30の内炎用ケーシング部材34の下方に入り込んだ箇所に、周方向に沿って間隔を開けて形成してある。
前記赤外線強度検出部40を、前記複数の二次空気取入口14のうちの一つの二次空気取入口14からの二次燃焼用空気の通流域に、前記バーナ30の内炎用ケーシング部材34の下方に入り込ませた状態で且つカバー部材46を被加熱物Nの底部に対して斜め上向きに臨ませた状態で設けてある。
従って、二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aが汚物付着防止用空気として、前記赤外線強度検出部40を覆うように通流するので、その汚物付着防止用空気により、被加熱物Nから零れた煮零れ等の汚物、及び、浮遊している塵埃等の汚物が排除されて、汚物が赤外線強度検出部40に付着するのを抑制される。
更に、赤外線強度検出部40が、前記バーナ30の内炎用ケーシング部材34の下方に入り込んだ箇所に設けられているので、被加熱物Nから零れた煮零れ等の落下する汚物が前記内炎用ケーシング部材34にて受け止められて、赤外線強度検出部40に付着するのが抑制される。
〔第4の参考の実施形態〕
以下、第4の参考の実施形態を説明する。
図8に示すように、この第4の参考の実施形態においては、上記の第1の参考の実施形態と同様に、汚れ抑制部Pを、汚物を排除する汚物付着防止用空気を通風するように構成してあるが、赤外線強度検出部40を、前記バーナ30に二次燃焼用空気Aを供給する二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aの通流域に設けて、前記汚れ抑制部Pを、前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aを汚物付着防止用空気として、汚物を排除するように構成してある。
説明を加えると、前記バーナ30は、ブンゼン燃焼式の外炎式に構成してある。
つまり、前記バーナ30は、第1の参考の実施形態と同様のガスノズル31及び混合管32と、円周状の外周部に混合気を噴出する複数の炎口35を備えて、前記混合管32から混合気が供給される外炎用ケーシング部材36とを備えて構成してある。
この外炎式のバーナ30においては、混合管32から外炎用ケーシング部材36内に供給された燃料ガスGと一次燃焼用空気Aとの混合気が炎口35から外炎用ケーシング部材36の径方向外方に向けて噴出され、その噴出された燃料ガスGと一次燃焼用空気Aとの混合気が燃焼して、火炎Fが形成される。
前記汁受皿8は、その中央部に形成した開口部に前記外炎用ケーシング部材36を挿入させた状態で設けてある。
その汁受皿8には、前記二次空気取入口14を形成するための複数の開口部8bを間隔を開けて形成してある。
そして、前記複数の開口部8bにより、複数の前記二次空気取入口14を、バーナ30の周方向に沿って間隔を開けて形成してある。
前記赤外線強度検出部40を、前記汁受皿8の上方における前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aの通流域に設けてある。
従って、二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aが汚物付着防止用空気として、前記赤外線強度検出部40を覆うように通流するので、その汚物付着防止用空気により、被加熱物Nから零れた煮零れ等の汚物、及び、浮遊している塵埃等の汚物が排除されて、汚物が赤外線強度検出部40に付着するのを抑制される。
本発明の実施形態〕
以下、本発明の実施形態を説明する。
図9に示すように、この本発明の実施形態においては、上記の第1の参考の実施形態と同様に、汚れ抑制部Pを、汚物を排除する汚物付着防止用空気を通風するように構成し、更に、その汚れ抑制部Pを、汚物付着防止用空気を強制通風する送風機11を備えて構成してある。
更に、前記バーナ30に、被加熱物Nから放射された赤外線が上下方向に通過可能な赤外線通過孔37を備え、赤外線を透過可能な覆い体15を、前記赤外線通過孔37の上端部を塞ぐように設け、前記赤外線強度検出部40を、前記赤外線通過孔37の下方側箇所に、前記覆い体15を透過して前記赤外線通過孔37を通過した赤外線が入射可能なように設けて、前記汚れ抑制部Pを、前記覆い体15にて汚物を受け止め排除するように構成してある。
つまり、この本発明の実施形態においては、前記汚れ抑制部Pとして、汚物付着防止用空気を強制通風する送風機11を備えて構成したものと、前記覆い体15にて汚物を受け止め排除するように構成したものとの2種を設けてある。
説明を加えると、前記バーナ30は、上記の第4の参考の実施形態と同様に、前記ガスノズル31、前記混合管32及び前記外炎用ケーシング部材36等を備えたブンゼン燃焼式の外炎式に構成してある。
この本発明の実施形態では、前記外炎用ケーシング部材36の中心に、その軸心方向に沿い且つその軸心方向に貫通する状態で、前記赤外線通過孔37を設け、更に、その赤外線通過孔37における外炎用ケーシング部材36の上面部の開口部(前記上端部に相当する)に、前記覆い体15を嵌め込んである。
前記天板1には、前記外炎用ケーシング部材36を嵌め込むためのバーナ嵌め込み口1bを形成してある。
そして、前記バーナ30は、前記炎口35が天板1よりも上方に位置するように、前記外炎用ケーシング部材36を前記バーナ嵌め込み口1bに嵌め込んだ状態で設けてある。
このようにバーナ30を設けた状態では、前記覆い体15は、前記天板1よりも上方に位置することになる。
前記赤外線強度検出部40は、前記バーナ30の下方側箇所に、前記カバー部材46を前記赤外線通過孔37の下端開口部に臨ませた状態で設けて、前記覆い体15を透過して前記赤外線通過孔37を通過した赤外線をカバー部材46を介して赤外線強度検出部40に入射させるように構成してある。
前記送風機11は、前記赤外線強度検出部40の横側方に配設して、その送風機11により、汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部40に向けて横方向に通風するように構成してある。
従って、被加熱物Nから零れた煮零れ等の汚物は、覆い体15にて受け止められるので、赤外線強度検出部40に付着するのが防止され、並びに、前記送風機11により、汚物付着防止用空気が赤外線強度検出部40の上部に沿って通風されるので、浮遊している塵埃等の汚物が吹き飛ばされて、汚物が赤外線強度検出部40の上部に付着するのが抑制される。
又、覆い体15に付着した汚れは除去する必要があるが、その覆い体15は、被加熱物Nから放射された赤外線が上下方向に通過可能なようにバーナ30に備えられた赤外線通過孔37の上端部に設けることにより、上述のように、天板1よりも上方に位置させて設けてあるので、覆い体の清掃が容易である。
〔第5の参考の実施形態〕
以下、第5の参考の実施形態を説明する。
図10に示すように、この第5の参考の実施形態においては、被加熱物Nからの赤外線が前記赤外線強度検出部40に入射するのを遮断する複数の遮蔽部としての羽根体51を周方向に間隔を隔てて備える回転体52を駆動回転させることにより、被加熱物Nからの赤外線を断続的に赤外線強度検出部40に入射させるチョッパ50を、赤外線強度検出部40の上方箇所に設け、羽根体51における回転方向下手側の縁部に、径方向に沿う姿勢の汚物受け止め用の起立壁部16を備えて、前記汚れ抑制部Pを、チョッパにて汚物を受け止め排除するように構成してある。
説明を加えると、第1の参考の実施形態と同様に、前記バーナ30を内炎式に構成し、その内炎式のバーナ30の内炎用ケーシング部材34内の下方に、前記汁受皿8を設けてある。
前記赤外線強度検出部40は、上記の第1の参考の実施形態と同様に、前記汁受皿8の中央部に形成した開口部の下方に配設し、前記チョッパ50は、汁受皿8と赤外線強度検出部40のカバー部材46との間に配設してある。
図11にも示すように、前記チョッパ50は、上面部及び下面部それぞれに光通過用の開口を備えた扁平状のチョッパケーシング53内に、前記複数(この実施形態では4枚)の羽根体51を備えた前記回転体52を回転自在に支持して設けて、その回転体52を電動モータ54にて駆動回転するように構成してある。
尚、前記電動モータ54にて、前記回転体52を例えば3000回/minの回転数にて回転させる。
前記赤外線強度検出部40には、前記赤外線受光素子42にて得られた赤外線強度に応じた交流信号を増幅する増幅部を設けてあるが、その増幅部は周知の種々の構成を採用することができるので、詳細な説明及び図示を省略する。
前記複数の羽根体51夫々における回転方向下手側の縁部に、前記起立壁部16を径方向に沿う姿勢で立設してある。各起立壁部16の高さは、1枚の起立壁部16が通過直後に、その起立壁部16とそれに対して回転方向下手側に隣接する起立壁部16との間に落下した汚物を、それが羽根体51の上面に達するよりも前に、前記回転方向下手側に隣接する起立壁部16にて受け止めることが可能な高さに設定してある。
従って、煮零れ等の汚物が赤外線強度検出部40のカバー部材46に向かって落下しても、その落下する汚物が、チョッパ50の回転体52と一体的に回転している起立壁部16に受け止められて、遠心力により径方向外方に飛ばされるので、汚物が赤外線強度検出部40に付着するのが抑制される。
〔第6の参考の実施形態〕
以下、第6の参考の実施形態を説明する。
図12に示すように、この第6の参考の実施形態においては、上記の第5の参考の実施形態と同様に、チョッパ50を赤外線強度検出部40の上方箇所に設けてあるが、遮蔽部としての羽根体51には、第5の参考の実施形態の如き起立壁部16は備えずに、前記赤外線強度検出部40を拭う拭い体17を設けて、前記汚れ抑制部Pを、前記チョッパ50にて、前記赤外線強度検出部40に付着した汚物を拭い清掃するように構成してある。
説明を加えると、上記の第5の参考の実施形態と同様に、前記バーナ30を内炎式に構成し、その内炎式のバーナ30の内炎用ケーシング部材34内の下方に、前記汁受皿8を設けて、前記赤外線強度検出部40を、前記汁受皿8の中央部に形成した開口部の下方に配設してある。
そして、前記チョッパ50は、第5の参考の実施形態と同様に、汁受皿8と赤外線強度検出部40のカバー部材46との間に配設してある。
尚、前記チョッパ50は、第5の参考の実施形態において図11を用いて説明したものと同様であるので、詳細な説明を省略する。
前記拭い体17は、フェルト材等、弾性を備え且つ柔軟で吸水性を有する材料にて形成してある。
そして、その拭い体17を、複数の羽根体51夫々の下面に、回転体52の回転に伴って赤外線強度検出部40のカバー部材46に摺接するように貼付して、回転体52の回転に伴って、拭い体17にて赤外線強度検出部40のカバー部材46を拭うことができるように構成してある。
従って、チョッパ50の回転体52と一体的に回転している拭い体17により赤外線強度検出部40のカバー部材46が拭われることから、汚物が赤外線強度検出部40のカバー部材46に付着しても、その付着した汚れが拭い体17により即座に拭われるので、汚物が赤外線強度検出部40に付着するのが抑制される。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第3の参考の実施形態において、上記第5の参考の実施形態の如き起立壁部16を備えたチョッパ50、又は、上記第6の参考の実施形態の如き拭い体17を設けたチョッパ50を、前記赤外線強度検出部40の前記カバー部材46の斜め上方に設けても良い。
この場合、前記汚れ抑制部Pとしては、前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aを汚物付着防止用空気として汚物を排除するように構成したものと、前記バーナ30にて前記赤外線強度検出部40を覆うことによりその赤外線強度検出部40への汚物の付着を抑制するように構成したものと、前記チョッパ50にて汚物を受け止め排除するように構成したものとの3種、又は、前記二次空気取入口14から取り入れられた二次燃焼用空気Aを汚物付着防止用空気として汚物を排除するように構成したものと、前記バーナ30にて前記赤外線強度検出部40を覆うことによりその赤外線強度検出部40への汚物の付着を抑制するように構成したものと、前記チョッパ50にて、前記赤外線強度検出部40に付着した汚物を拭い清掃するように構成したものとの3種を設けることになる。
(ロ) 前記赤外線強度検出部40を、前記内炎式のバーナ30の環状の内炎用ケーシング部材34内の下方に入り込んだ箇所における、前記二次燃焼用空気Aの通流域から外れた箇所に、前記カバー部材46を被加熱物Nの底部に対して斜め上向きに臨ませた状態で設け、更に、第1の参考の実施形態の如き送風機11を、汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部40に向けて通風するように設けても良い。
この場合は、前記汚れ抑制部Pとしては、汚物付着防止用空気を強制通風する送風機11を備えて構成したものと、前記バーナ30にて前記赤外線強度検出部40を覆うことによりその赤外線強度検出部40への汚物の付着を抑制するように構成したものとの2種を設けてある。
更に、前記送風機11に、第2の参考の実施形態の如きノズル12を備えても良い。
(ハ) 上記の本発明の実施形態において、前記送風機11に、第2の参考の実施形態の如きノズル12を備えても良い。
) 上記の第1の参考の実施形態、第2の参考の実施形態又は第4の参考の実施形態において、上記第5の参考の実施形態の如き起立壁部16を備えたチョッパ50、又は、上記第6の参考の実施形態の如き拭い体17を設けたチョッパ50を、前記赤外線強度検出部40の前記カバー部材46の上方に設けても良い。
) 上記の各実施形態においては、前記赤外線強度検出部40を、被加熱物Nから放射される赤外線における互いに異なる2つの波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成する場合について例示したが、1つの波長域の赤外線強度を検出するように構成したり、3つ以上の波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成しても良い。
前記赤外線強度検出部40を、被加熱物Nから放射される赤外線における互いに異なる複数の波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成する場合、前記温度導出部4による前記温度導出処理の具体的な構成は、上記の各実施形態において例示した構成、即ち、前記被加熱物の温度を前記2つの波長域夫々についての赤外線強度の比に基づいて求める構成に限定されるものではない。
例えば、予め、放射率の異なる複数の被加熱物を用いて、被加熱物の温度を複数の温度に異ならせて、複数の温度夫々について、前記複数の波長域夫々についての赤外線強度を得て、そのように得た前記複数の波長域夫々についての赤外線強度を、前記複数の温度夫々に対応させた状態でマップデータにして記憶させておく。
そして、前記マップデータから、前記赤外線強度検出部40にて検出される前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に一致する又は類似する赤外線強度の関係を求めると共に、その求めた赤外線強度の関係に対応する温度を求め、その求めた温度を被加熱物の温度とするように構成する。
第1の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図 赤外線強度検出部の縦断面図 火炎から放射される赤外線の放射強度スペクトル分布を示す図 被加熱物の温度と赤外線強度検出部の出力との関係を示す図 被加熱物の温度と赤外線強度検出部の出力比との関係を示す図 第2の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図 第3の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図 第4の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図 本発明の実施形態に係るコンロの概略構成図 5の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図 チョッパの斜視図 6の参考の実施形態に係るコンロの概略構成図
符号の説明
2 載置部
4 温度導出手段
8 汁受皿
11 送風手段
12 ノズル
14 二次空気取入口
15 覆い体
16 起立壁部
17 拭い体
30 バーナ
37 赤外線通過孔
40 赤外線強度検出手段
46 入射部
50 チョッパ
51 遮蔽部
52 回転体
N 被加熱物
P 汚れ抑制手段

Claims (4)

  1. 載置部に載置されている被加熱物を加熱するバーナと、
    前記載置部の下方側箇所に設置されて、前記被加熱物から放射される赤外線の赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段と、
    その赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて、前記被加熱物の温度を求める温度導出手段とが設けられたコンロであって、
    前記赤外線強度検出手段に汚物が付着するのを抑制する汚れ抑制手段が設けられ
    前記バーナが、円周状の外周部に混合気を噴出する複数の炎口を備える外炎用ケーシング部材を備えたブンゼン燃焼式の外炎式に構成されて、前記外炎用ケーシング部材を、天板に形成されたバーナ嵌め込み口に、前記炎口が前記天板よりも上方に位置するように嵌め込んだ状態で設けられ、
    前記外炎用ケーシング部材の中心に、その軸心方向に沿い且つその軸心方向に貫通する状態で、前記被加熱物から放射された赤外線が上下方向に通過可能な赤外線通過孔が備えられ、
    赤外線を透過可能な覆い体が、前記赤外線通過孔の上端部を塞ぐ状態で設けられ、
    前記赤外線強度検出手段が、前記赤外線通過孔の下方側箇所に、前記覆い体を透過して前記赤外線通過孔を通過した赤外線が入射可能なように設けられ、
    前記汚れ抑制手段が、前記覆い体にて汚物を受け止め排除するように構成されているコンロ。
  2. 前記汚れ抑制手段が、汚物を排除する汚物付着防止用空気を強制通風する送風手段を備えて構成され、
    前記送風手段が、前記汚物付着防止用空気を赤外線強度検出部の上部に沿って通風するように構成されている請求項1記載のコンロ。
  3. 前記赤外線強度検出手段が、前記被加熱物から放射される赤外線における互いに異なる複数の波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成され、
    前記温度導出手段が、前記赤外線強度検出手段にて検出される前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に基づいて、前記被加熱物の温度を求めるように構成されている請求項1又は2記載のコンロ。
  4. 前記赤外線強度検出手段が、赤外線の波長範囲のうちの前記バーナの火炎からの放射が無い又は放射強度が弱い範囲内に設定された波長域の赤外線強度を検出するように構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載のコンロ。
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