JP2003254538A - ガスコンロ - Google Patents

ガスコンロ

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JP2003254538A
JP2003254538A JP2002058372A JP2002058372A JP2003254538A JP 2003254538 A JP2003254538 A JP 2003254538A JP 2002058372 A JP2002058372 A JP 2002058372A JP 2002058372 A JP2002058372 A JP 2002058372A JP 2003254538 A JP2003254538 A JP 2003254538A
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burner
gas
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top plate
receiving port
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JP2002058372A
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English (en)
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Naho Ueda
奈穂 上田
Kanji Kawarabayashi
幹治 河原林
Toshishige Momose
敏成 百瀬
Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
Hikomori Muranaka
彦司 村中
Kazuko Kuwabara
和子 桑原
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスコンロにおいて、低廉化を図りながら、
非使用時の天板の清掃を行い易いようにする。 【解決手段】 混合管部13及び燃焼部12を備えるバ
ーナ本体部Mと混合管部13のガス受入口13iにガス
燃料を噴出するガス噴出部Fとを有するバーナBが、燃
焼部12の少なくとも一部を天板3の上方に突出させ
て、天板3の下方に配設されているガスコンロであっ
て、ガス噴出部Fを定位置に位置させた状態又はガス噴
出部Fを混合管部13から分離させた状態でバーナ本体
部Mを昇降させて、燃焼部12の少なくとも一部を天板
3の上方に突出させた状態とする使用位置と燃焼部12
を含めてバーナ本体部Mの全体を天板3からの非突出状
態とする非使用位置とに切り換えるバーナ昇降手段Eが
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合管部及び燃焼
部を備えるバーナ本体部と前記混合管部のガス受入口に
ガス燃料を噴出するガス噴出部とを有するバーナが、前
記燃焼部の少なくとも一部を天板の上方に突出させて、
前記天板の下方に配設されているガスコンロに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるガスコンロは、バーナを、その燃
焼部の少なくとも一部、例えば炎を形成する炎形成部分
を天板の上方に突出させた状態で、天板の下方に配設す
るものである。そして、そのようにバーナを配設した状
態で、ガス噴出部から混合管部のガス受入口にガス燃料
を噴出して、そのガス燃料の噴出に伴ってガス受入口に
燃焼用空気を吸引し、それらガス燃料と燃焼用空気とを
混合管部にて混合させて燃焼部にて燃焼させることによ
り、燃焼部の上方に配置した鍋等の被加熱物を加熱する
ものである。かかるガスコンロにおいて、従来は、バー
ナ本体部を、燃焼部の少なくとも一部を天板の上方に突
出させた状態で、上下方向において一定位置に位置させ
るように固定的に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来では、バ
ーナ本体部の燃焼部の少なくとも一部が常に天板よりも
上方に突出しているので、バーナを燃焼させない非使用
時に天板を清掃するときは、バーナ本体部の天板よりも
上方に突出している部分が邪魔になって、清掃し難いと
いった問題があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ガスコンロにおいて、低廉化を
図りながら、非使用時の天板の清掃を行い易いようにす
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記ガス噴出部を定位置
に位置させた状態又は前記ガス噴出部を前記混合管部か
ら分離させた状態で前記バーナ本体部を昇降させて、前
記燃焼部の少なくとも一部を前記天板の上方に突出させ
た状態とする使用位置と前記燃焼部を含めて前記バーナ
本体部の全体を前記天板からの非突出状態とする非使用
位置とに切り換えるバーナ昇降手段が設けられているこ
とにある。請求項1に記載の特徴構成によれば、バーナ
昇降手段により、ガス噴出部を定位置に位置させた状態
又はガス噴出部を混合管部から分離させた状態でバーナ
本体部を昇降させて、燃焼部の少なくとも一部を天板の
上方に突出させた状態とする使用位置と燃焼部を含めて
バーナ本体部の全体を天板からの非突出状態とする非使
用位置とに切り換えることが可能となる。つまり、バー
ナを燃焼させる使用時には、燃焼部の少なくとも一部、
例えば炎形成部分を天板の上方に突出させた状態とする
使用位置に切り換えることにより、バーナを適切に燃焼
させて被加熱物を加熱することができ、一方、バーナを
燃焼させない非使用時には、燃焼部を含めてバーナ本体
部の全体を天板からの非突出状態とする非使用位置に切
り換えることにより、バーナ本体部は天板から全く突出
しない状態となっているので、天板を清掃するときに
は、バーナ本体部が邪魔にならず、清掃し易い。しか
も、そのように使用位置と非使用位置とに切り換えるよ
うにバーナ本体部を昇降させるに当たっては、ガス噴出
部を定位置に位置させた状態又はガス噴出部を混合管部
から分離させた状態で、バーナ本体部を昇降させるの
で、以下に説明するように、バーナ本体部を昇降させる
ためのバーナ本体部昇降構成の簡素化を図りながら、バ
ーナ本体部を昇降させることが可能となる。説明を加え
ると、バーナは、ガス噴出部から混合管部のガス受入口
へのガス燃料の噴出に伴うエジェクタ作用によって燃焼
用空気を吸引する構成であることから、本来、バーナ本
体部とガス噴出部とは、相対位置関係を固定させたよう
に融通のない状態で設ける必要がなく、融通のある融通
状態で設けることが可能である。そこで、バーナ本体部
とガス噴出部とを相対移動が可能な融通状態で設けるこ
とが可能であることを利用して、ガス噴出部を定位置に
位置させた状態又はガス噴出部を混合管部から分離させ
た状態で、バーナ本体部を昇降させるように構成するこ
とが可能であり、そして、そのように、ガス噴出部を定
位置に位置させた状態又はガス噴出部を混合管部から分
離させた状態で、バーナ本体部を昇降させるようにする
ことにより、バーナ本体部をガス噴出部と一体的に昇降
させるように構成する場合に比べて、構成の簡素化を図
ることができるのである。つまり、バーナ本体部をガス
噴出部と一体的に昇降させようとすると、ガス噴出部に
はガス燃料供給用のガス燃料供給管が接続されているこ
とから、そのようにガス燃料供給管が接続されたガス噴
出部を昇降させる必要があり、昇降構成が複雑となる。
又、ガス燃料供給用のガス燃料供給管が接続されたガス
噴出部とバーナ本体部との相対位置関係を保った状態
で、それらを昇降させる必要があるが、そのためには、
ガス噴出部とバーナ本体部とを頑丈に接続する必要があ
り、その接続構成が複雑となる。これに対して、ガス噴
出部を定位置に位置させた状態又はガス噴出部を混合管
部から分離させた状態で、バーナ本体部を昇降させるよ
うにすると、バーナ本体部だけを他に束縛されることの
ない独立した状態で昇降させるので、その昇降構成が簡
素になり、又、ガス噴出部とバーナ本体部とを接続する
構成が不要となり、もって、構成の簡素化を図ることが
できる。要するに、構成の簡素化を図りながら、燃焼部
の少なくとも一部を天板の上方に突出させた状態とする
使用位置と燃焼部を含めてバーナ本体部の全体を天板か
らの非突出状態とする非使用位置とに切り換えるよう
に、バーナ本体部を昇降させることができるので、ガス
コンロにおいて、低廉化を図りながら、非使用時の天板
の清掃を行い易いようにすることができた。
【0006】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を横
向きにして配設され、前記バーナ本体部における前記ガ
ス受入口が形成される端部に、前記ガス噴出部が前記ガ
ス受入口の径方向に沿って前記ガス受入口の内外にわた
って動くのを許容する切り欠きが設けられ、前記バーナ
昇降手段が、前記ガス噴出部を前記切り欠きを通した移
動により、前記混合管部から分離させた状態で、前記バ
ーナ本体部を上下方向に移動させることにより昇降させ
るように構成されていることにある。請求項2に記載の
特徴構成によれば、バーナ昇降手段により、ガス噴出部
を切り欠きを通した移動により混合管部から分離させた
状態で、バーナ本体部を上下方向に移動させることによ
り昇降させて、燃焼部の少なくとも一部を天板の上方に
突出させた状態とする使用位置と燃焼部を含めてバーナ
本体部の全体を天板からの非突出状態とする非使用位置
とに切り換えることが可能となる。つまり、バーナ本体
部が上昇されて、使用位置に切り換えられた状態では、
ガス噴出部がガス受入口に挿入されて、ガス燃料が適切
にガス受入口に噴出される状態となって、バーナを燃焼
させることが可能となり、その状態から、ガス噴出部が
切り欠きを通ってガス受入口の外部に退避して混合管部
から分離した状態で、バーナ本体部が下降されて、非使
用位置に切り換えられる。そして、ガス噴出部をガス受
入口の外部に退避させて、バーナ本体部を昇降させる構
成であることから、ガス噴出部に規制されることなくバ
ーナ本体部を昇降させることができて、バーナ本体部を
昇降させるストロークを大きくとることが可能となり、
使用位置に切り換えたときには、燃焼部の少なくとも一
部を天板よりも上方に極力高く突出させることが可能と
なるので、天板の過熱を抑制することができる。従っ
て、天板の過熱を抑制することができることから、鍋等
から吹き零れた煮汁等が天板に焦げ付くのを抑制するこ
とができるものとなって、天板の汚れが落とし難くなる
のを抑制することができるので、天板の清掃を一層行い
易いようにすることができる。
【0007】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を横
向きにして配設され、前記バーナ本体部における前記ガ
ス受入口が形成される端部に、定位置に位置させた前記
ガス噴出部が前記バーナ本体部を昇降させたときに前記
ガス受入口の径方向に沿って前記ガス受入口の内外に通
るのを許容する切り欠きが設けられ、前記バーナ昇降手
段が、前記ガス噴出部を定位置に位置させた状態で、前
記バーナ本体部を上下方向に移動させることにより昇降
させるように構成されていることにある。請求項3に記
載の特徴構成によれば、バーナ昇降手段により、定位置
に位置させたガス噴出部をバーナ本体部の切り欠きを通
して、ガス受入口の径方向に沿ってガス受入口の内外に
通しながら、バーナ本体部を上下方向に移動させること
により昇降させて、燃焼部の少なくとも一部を天板の上
方に突出させた状態とする使用位置と燃焼部を含めてバ
ーナ本体部の全体を天板からの非突出状態とする非使用
位置とに切り換えることが可能となる。つまり、バーナ
本体部が上昇されて、使用位置に切り換えられた状態で
は、定位置に位置するガス噴出部がガス受入口に挿入さ
れて、ガス燃料が適切にガス受入口に噴出される状態と
なって、バーナを燃焼させることが可能となり、その状
態から、定位置に位置するガス噴出部をバーナ本体部の
切り欠きを通じてガス受入口内から外へその径方向に通
しながら、バーナ本体部が下降されて、非使用位置に切
り換えられる。そして、ガス噴出部を、バーナ本体部の
切り欠きを通してガス受入口の径方向に沿ってガス受入
口の内外に通して、バーナ本体部を昇降させる構成であ
ることから、ガス噴出部に規制されることなくバーナ本
体部を昇降させることができて、バーナ本体部を昇降さ
せるストロークを大きくとることが可能となり、使用位
置に切り換えたときには、燃焼部の少なくとも一部を天
板よりも上方に極力高く突出させることが可能となるの
で、天板の過熱を抑制することができる。従って、天板
の過熱を抑制することができることから、鍋等から吹き
零れた煮汁等が天板に焦げ付くのを抑制することができ
るものとなって、天板の汚れが落とし難くなるのを抑制
することができるので、天板の清掃を一層行い易いよう
にすることができる。
【0008】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を横
向きにして配設され、前記バーナ昇降手段が、前記ガス
噴出部を定位置に位置させた状態で、前記バーナ本体部
を、そのガス受入口形成側を揺動中心側として揺動させ
ることにより昇降させるように構成されていることにあ
る。請求項4に記載の特徴構成によれば、バーナ昇降手
段により、ガス噴出部を定位置に位置させた状態で、バ
ーナ本体部をそのガス受入口形成側を揺動中心側として
揺動させることにより昇降させて、燃焼部の少なくとも
一部を天板の上方に突出させた状態とする使用位置と燃
焼部を含めてバーナ本体部の全体を天板からの非突出状
態とする非使用位置とに切り換えることが可能となる。
つまり、バーナ本体部におけるガス受入口が形成される
端部には、本来、ガス受入口により外部に開く端部空間
が存在することから、バーナ本体部をそのガス受入口形
成側を揺動中心側として揺動させるようにすると、ガス
噴出部がガス受入口を通して混合管部内に挿入される状
態であっても、バーナ本体部の端部空間を利用して、揺
動中心周りでのガス噴出部とバーナ本体部との相対移動
を許容させて、バーナ本体部を揺動させて昇降させるこ
とが可能となり、もって、使用位置と非使用位置とに切
り換えることができる。そして、バーナ本体部に本来存
在する端部空間を利用して、ガス噴出部を定位置に位置
させた状態で、バーナ本体部を昇降させるので、そのよ
うにバーナ本体部を昇降させるに当たっては、バーナ本
体部に、ガス噴出部との相対移動を許容するための改造
を加える必要がない。従って、一段と低廉化を図りなが
ら、天板の清掃を行い易いようにすることができる。
【0009】〔請求項5記載の発明〕請求項5に記載の
特徴構成は、前記バーナ本体部が、前記混合管を前記ガ
ス受入口が下向きとなる状態で長手方向が上下方向に沿
うように形成して、その上部に前記燃焼部を備えるよう
に構成され、前記バーナ昇降手段が、前記ガス噴出部を
定位置に位置させた状態で、前記バーナ本体部を上下方
向に移動させることにより昇降させるように構成されて
いることにある。請求項5に記載の特徴構成によれば、
バーナ本体部における下向きにガス受入口が形成される
端部には、ガス受入口に連なって上方に延びる端部空間
が存在するものとなり、その端部空間を利用してガス噴
出部とバーナ本体部との上下方向での相対移動を許容さ
せる状態で、バーナ昇降手段により、ガス噴出部を定位
置に位置させた状態で、バーナ本体部を上下方向に移動
させることにより昇降させて、燃焼部の少なくとも一部
を天板の上方に突出させた状態とする使用位置と燃焼部
を含めてバーナ本体部の全体を天板からの非突出状態と
する非使用位置とに切り換えることが可能となる。つま
り、バーナ本体部を、混合管をガス受入口が下向きとな
る状態で長手方向が上下方向に沿うように形成して、そ
の上部に燃焼部を備えるように構成することにより、バ
ーナ本体部におけるガス受入口が形成される端部には、
本来的に、ガス受入口に連なって上方に延びる端部空間
が存在するものとなることから、その端部空間を利用し
て、ガス噴出部とバーナ本体部との上下方向での相対移
動を許容させる状態で、バーナ昇降手段により、ガス噴
出部を定位置に位置させた状態で、バーナ本体部を上下
方向に移動させることにより昇降させることが可能とな
るのである。そして、バーナ本体部に本来存在する端部
空間を利用して、ガス噴出部を定位置に位置させた状態
で、バーナ本体部を昇降させるので、そのようにバーナ
本体部を昇降させるに当たっては、バーナ本体部に、ガ
ス噴出部との相対移動を許容するための改造を加える必
要がない。しかも、端部空間は上方に長く延びることか
ら、ガス噴出部に規制されることなくバーナ本体部を昇
降させることができて、バーナ本体部を昇降させるスト
ロークを大きくとることが可能となり、使用位置に切り
換えたときには、燃焼部の少なくとも一部を天板よりも
上方に極力高く突出させることが可能となるので、天板
の過熱を抑制することができる。そして、鍋等から吹き
零れた煮汁等が天板に焦げ付くのを抑制することができ
るものとなって、天板の汚れが落とし難くなるのを抑制
することができる。従って、バーナ本体部にガス噴出部
との相対移動を許容するための改造を加える必要がない
ようにして、一段と低廉化を図りながら、天板の汚れが
落とし難くなるのを抑制するようにして、天板の清掃を
一層行い易いようにすることができる。
【0010】〔請求項6記載の発明〕請求項6に記載の
特徴構成は、前記ガス噴出部が、ガス燃料噴出に伴って
燃焼用空気を吸引するエジェクタを構成するアダプタ部
材を一体的に備えるように構成されていることにある。
請求項6に記載の特徴構成によれば、ガス噴出部によ
り、ガス燃料の噴出に伴って、アダプタ部材にて構成さ
れるエジェクタにて燃焼用空気が吸引され、そのように
吸引された燃焼用空気がガス燃料と共に、混合管部のガ
ス受入口に噴出される。つまり、使用位置と非使用位置
とに切り換えるべくバーナ本体部を昇降させるにして
も、バーナは、ガス噴出部からガス受入口へのガス燃料
の噴出に伴うエジェクタ作用によって燃焼用空気を吸引
する構成であることから、バーナを安定燃焼させるべ
く、吸引する燃焼用空気量を適量にして空気比を適正に
するには、バーナ本体部を使用位置に位置させた状態
で、エジュクタを構成するガス燃料噴出用のノズル部分
とその外周側の燃焼用空気吸引孔との相対位置関係を適
切になるようにする必要がある。そこで、ガス噴出部
に、エジェクタを構成するアダプタ部材を、ノズル部分
と燃焼用空気吸引孔との相対位置関係が適切になるよう
に一体的に備えさせて、ガス噴出部にてエジェクタを構
成するようにする。そして、そのようにアダプタ部材を
一体的に備えてエジェクタを構成するガス噴出部を定位
置に位置させた状態又はそのガス噴出部を混合管部から
分離させた状態でバーナ本体部を昇降させて、使用位置
と非使用位置とに切り換えるようにすると、バーナ本体
部が使用位置に位置する状態で、バーナ本体部とガス噴
出部との相対位置関係が多少変化したとしても、ガス噴
出部側でノズル部分と燃焼用空気吸引孔との相対位置関
係が適切に決まっているので、ガス噴出部にて、燃焼用
空気量を適量に吸引してガス燃料と共にガス受入口に噴
出することが可能となり、バーナを適正な空気比にて燃
焼させ易くなる。従って、バーナ本体部を昇降させるよ
うにして、天板の清掃を行い易いようにしながらも、バ
ーナの燃焼の安定化を促進させることができるようにな
った。
【0011】〔請求項7記載の発明〕請求項7に記載の
特徴構成は、前記バーナ本体部が前記使用位置であるか
否かを検出する使用状態検出手段が設けられ、前記バー
ナの燃焼を制御する制御手段が、前記使用状態検出手段
が前記使用位置ではないことを検出しているときは、前
記バーナを点火させるための点火動作を禁止するように
構成されていることにある。請求項7に記載の特徴構成
によれば、制御手段は、バーナ本体部が使用位置ではな
いことを使用状態検出手段が検出しているときは、バー
ナを点火させるための点火動作を禁止する。つまり、バ
ーナ本体部が使用位置ではない状態、例えば、バーナ本
体部の燃焼部が天板と同高さとなる又は天板よりも下方
に引退する状態であって、バーナを点火させるのに不適
切な状態において、バーナを点火させるための点火操作
が行われても、制御手段により点火動作が禁止されるの
で、バーナは燃焼しない。ちなみに、バーナ本体部の燃
焼部が天板と同高さとなる又は天板よりも下方に引退す
る状態でバーナが点火されると、天板が過熱される虞が
有る。従って、バーナ本体部を昇降させるようにして、
天板の清掃を行い易いようにしながらも、バーナ本体部
の位置が点火させるのに不適切な位置であるのにも係ら
ずバーナが点火されるといった不都合を防止することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図面に基
づいて、本発明をビルトインタイプのガスコンロに適用
した場合の第1実施形態を説明する。図1及び図2に示
すように、ガスコンロは、角筒状のケーシング1を用い
て、鍋N等の被加熱物を加熱する3台のバーナB、1台
のグリルG及びガスコンロの各種制御を司る制御部2を
組み付け、並びに、天板3をケーシング1の上部開口部
を閉じる状態で設けて構成し、更に、天板3上には、各
バーナBに対応させて、被加熱物を載置する五徳4を取
り外し可能な状態で載置支持するように構成してある。
ケーシング1の前面部には、各バーナBに対応させて、
バーナBを点火及び消火させるための指令情報を制御部
2に送るバーナ点火スイッチ5、バーナBの燃焼量を調
節するための指令情報を制御部2に送るバーナ火力調整
スイッチ6、グリルGのバーナ(図示省略)を点火及び
消火させるための指令情報を制御部2に送るグリル点火
スイッチ7、グリルGのバーナの燃焼量を調節するため
の指令情報を制御部2に送るグリル火力調整スイッチ
8、及び、グリルGの開閉扉9を設けてある。
【0013】図2及び図3に示すように、バーナBは、
混合管部13及び燃焼部12を備えるバーナ本体部Mと
混合管部13のガス受入口13iにガス燃料を噴出する
ガス噴出部Fとを有する。そして、第1実施形態におい
ては、ガス噴出部Fを定位置に位置させた状態でバーナ
本体部Mを昇降させて、燃焼部12の一部を天板3の上
方に突出させた状態とする使用位置と燃焼部12を含め
てバーナ本体部Mの全体を天板3からの非突出状態とす
る非使用位置とに切り換えるバーナ昇降手段Eを設けて
ある。
【0014】バーナ昇降手段Eは、昇降操作用のアクチ
ュエータA(図6参照)を備えて、そのアクチュエータ
Aにてバーナ本体部Mを昇降させるように構成してあ
り、図1に示すように、ケーシング1の前面部には、各
バーナBに対応させて、バーナ本体部Mを使用位置と非
使用位置とに切り換えるための指令情報を制御部2に送
るバーナ位置切換スイッチ10を設けてあり、制御部2
は、バーナ位置切換スイッチ10からの指令情報に基づ
いて、使用位置と非使用位置とに切り換えるべく、アク
チュエータAの作動を制御するように構成してある。
【0015】図1ないし図5に基づいて、バーナBにつ
いて説明を加える。尚、図4及び図5の各図において、
(イ)はガスコンロの要部の縦断側面図であり、(ロ)
は(イ)のロ−ロ矢視図である。3台のバーナBとし
て、燃焼量が最も大きい高火力バーナB1と、その高火
力バーナB1よりも燃焼量が小さい標準バーナB2と、
燃焼量が最も小さい小火力バーナB3とを設けてあり、
以下の説明において、3台のバーナBを区別して説明す
る必要がある場合は、高火力バーナB1、標準バーナB
2、小火力バーナB3とそれぞれ称して説明する。ちな
みに、高火力バーナB1と標準バーナB2とは、左右方
向に並べて設け、小火力バーナB3は、左右方向に並ぶ
高火力バーナB1及び標準バーナB2の奥側に設けてあ
る。
【0016】各バーナBの構成は、燃焼量の違いに対応
して大きさが異なるが、構成は同様である。バーナBの
バーナ本体部Mは、外周部に複数の炎孔11を間隔を隔
てて備えた上述の燃焼部12、その燃焼部12にガス燃
料と空気との混合ガスを供給する上述の混合管部13、
バーナBに点火する点火プラグ14、及び、バーナBが
燃焼しているか否かを検出する熱電対15を一体的に備
えるように構成してある。つまり、バーナBは、外周部
にて外方に向けて炎を形成する外炎式に構成してある。
【0017】燃焼部12は、その上部に、大径部が上側
に位置し且つ上面が平面状の逆円錐台形状の上部張り出
し部12hを備えるように構成してあり、炎孔11は、
上部張り出し部12hの下側に設けてある。混合管部1
3は、後述するガス噴出部Fを構成するガスノズル16
の先端部が挿入されるガス受入口13iを備え、ガスノ
ズル16からガス受入口13iにガス燃料が噴出供給さ
れると、そのガス燃料の噴出供給に伴って燃焼用空気が
ガス受入口13iに吸引され、それらガス燃料と燃焼用
空気とを混合させて、燃焼部12に供給するように構成
してある。
【0018】又、バーナ本体部Mの混合管部13におけ
るガス受入口13iが形成される端部の上部には、定位
置に位置させたガスノズル16がバーナ本体部Mを昇降
させたときにガス受入口13iの径方向に沿ってガス受
入口13iの内外に通るのを許容する切り欠き13sを
形成してある。又、燃焼部12の側部には、バーナ昇降
手段EにてバーナBが昇降されるに伴って、後述するバ
ーナ位置検出用マイクロスイッチ28をオンオフさせる
ように、突起部12tを設けてある。
【0019】そして、上述のように構成したバーナ本体
部Mを、混合管部13のガス受入口13iが横向きにな
る姿勢で、一対の昇降案内部17により昇降自在に支持
し、且つ、後述するバーナ昇降手段Eにて、燃焼部12
の上部の炎孔形成部分を天板3の上方に突出させた状態
とする使用位置とバーナ本体部Mの全体を天板3からの
非突出状態とする非使用位置とに切り換えるように昇降
操作自在なように設けてある。
【0020】一対の昇降案内部17は、バーナ本体部M
の混合管部13の長手方向両端側に振り分けて配置して
ある。昇降案内部17について説明を加えると、ケーシ
ング1内には、そのケーシング1やグリルGに支持させ
る状態で、各部材を設置するためのフレーム29を設け
てあり、昇降案内部17はそのフレーム29に支持して
ある。そして、昇降案内部17は、フレーム29に立設
した案内筒17bと、バーナBの底部に下向きに取り付
けて、案内筒17bに上下方向に摺動自在に内嵌した棒
状の被案内体17aとから構成してある。
【0021】図3ないし図5に示すように、ガス噴出部
Fはガスノズル16にて構成し、そのガスノズル16
は、バーナ本体部Mが使用位置に位置するときに、混合
管部13のガス受入口13iに挿入される状態となる定
位置に位置させて、フレーム29を用いて固定的に設
け、そのガスノズル16には、都市ガス等のガス燃料を
供給するガス供給路18を接続し、ガス供給路18に
は、バーナBへのガス供給を断続する電磁式の開閉弁1
9、及び、バーナBへのガス供給量を調節する流量調整
弁20を設けてある。そして、ガスノズル16にてガス
燃料をガス受入口13iに噴出供給すると、その噴出に
伴うエジェクタ作用により燃焼用空気をガス受入口13
iに吸引するようにして、ガスノズル16と混合管部1
3のガス受入口13iとによりエジェクタHを構成して
ある。
【0022】つまり、図4及び図5に示すように、定位
置に位置させたガスノズル16を切り欠き13sを通じ
てガス受入口13iの内外に通す状態で、バーナ昇降手
段Eによりバーナ本体部Mが昇降されて使用位置と非使
用位置とに切り換えられ、使用位置に切り換えられる
と、図5に示すように、ガスノズル16がガス受入口1
3iに挿入されて、バーナBを燃焼させることが可能な
状態となり、非使用位置に切り換えられると、図4に示
すように、ガスノズル16がガス受入口13i外に出た
状態となる。
【0023】図1ないし図5に基づいて、天板3につい
て説明を加える。天板3には、各バーナBの設置位置に
対応させて、バーナ本体部Mの燃焼部12を挿通させる
バーナ挿通孔3hを設けると共に、五徳4を載置すると
きに位置決めするための環状の凹部3dを設け、更に、
天板3の奥側には、グリルGにおける燃焼排ガスを排気
する排気口3e(図1参照)を設けてある。バーナ挿通
孔3hの内周面は、上部張り出し部12hの側周面と略
平行状態で対向するように、下方ほど小径となる先細り
状に形成し、そのバーナ挿通孔3hの先細り状の内周面
には、バーナBが下降してきてその上部張り出し部12
hがバーナ挿通孔3h内に入り込んだときに、上部張り
出し部12hの側周面に密着して、バーナ挿通孔3hの
内周面と上部張り出し部12の側周面との間をシールす
るシール材21を付設してある。
【0024】そして、バーナ本体部Mの燃焼部12の上
部に逆円錐台形状の上部張り出し部12hを備えること
により、ごみ等がバーナ挿通孔3hからケーシング1内
に落ち込むのを抑制し、又、バーナ本体部Mが下降した
ときに、燃焼部12の外周部と天板3のバーナ挿通孔3
hの内周部との間をシール材21によりシールすること
により、鍋N等からふきこぼれた煮汁や掃除用の洗浄液
等の液体が、燃焼部12と天板3との隙間を通ってケー
シング1内に入り込むのを抑制するようにしてある。
【0025】図1及び図2基づいて、五徳4について説
明を加えると、五徳4は、リング状の支持部4m上に、
5本の爪部4nを放射状に支持するように構成してあ
り、そのように構成した五徳4は、リング状の支持部4
mを天板3の凹部3d内に入れ込むことにより、天板3
上に所定の位置に位置決めした状態で載置することが可
能である。そして、五徳4を天板3上に載置した状態で
は、爪部4nがバーナ本体部Mの燃焼部12よりも高く
なるように構成してある。
【0026】次に、図6に基づいて、バーナ昇降手段E
について説明を加える。バーナ昇降手段Eは、3台のバ
ーナ本体部Mを各別に使用位置と非使用位置とに切り換
えるべく、3台のバーナ本体部Mそれぞれに対して設け
てある。バーナ昇降手段Eについて説明を加えると、バ
ーナ昇降手段Eは、電磁石26による磁力を利用してバ
ーナ本体部Mを昇降させる電磁式に構成してある。具体
的には、フレーム29上に立設した支持軸22と、その
支持軸22の上端に取り付けた円板状の案内体23と、
底部の孔24hに支持軸22を挿通した状態で、案内体
23に対して上下方向に摺動自在に外嵌した有底円筒状
の被案内筒24と、その被案内筒24の底部と案内体2
3との間に被案内筒24と案内体23とを離間させる方
向に付勢力を作用させるように配設されたバネ体25
と、案内体23の下面に取り付けられた電磁石26と、
被案内筒24の底部の上面に取り付けられて電磁石26
の磁力により吸着される吸着体27とを備えて構成して
あり、被案内筒24の上端部に、バーナ本体部Mを載置
状態で取り付けてある。
【0027】そして、図6の(イ)に示すように、電磁
石26に通電しない非通電状態では、電磁石26により
吸着体27に対して吸引力が作用しないので、バネ体2
5の付勢力により、バーナ本体部Mが下降され、その非
通電状態では、バーナ本体部Mの燃焼部12の上部張り
出し部12hの上面が天板3と面一となって、バーナ本
体部Mの全体を天板3から非突出状態とする非使用位置
になるように構成してある。又、図6の(ロ)に示すよ
うに、電磁石26に通電する通電状態では、電磁石26
により吸着体27に対して吸引力が作用して、バネ体2
5の付勢力に抗して電磁石26に吸着体27が当接する
ことにより、バーナ本体部Mが上昇され、その通電状態
では、バーナ本体部Mの燃焼部12の炎孔形成部分が天
板3よりも上方に位置する使用位置となるようにして、
バーナBを適切に燃焼させることができるように構成し
てある。つまり、電磁石26がアクチュエータAとして
機能し、電磁石26に通電しないようにすると、バーナ
本体部Mが下降されて天板3と同高さになって、非使用
位置に切り換えられ、電磁石26に通電するようにする
と、バーナ本体部Mが上昇されて燃焼部12が天板3よ
りも上方に突出して、使用位置に切り換えられるように
構成してある。
【0028】尚、図1においては、標準バーナB2及び
小火力バーナB3それぞれのバーナ本体部Mが非使用位
置に切り換えられ、高火力バーナB1のバーナ本体部M
が使用位置に切り換えられている状態を示し、又、図2
においては、標準バーナB2のバーナ本体部Mが非使用
位置に切り換えられ、高火力バーナB1のバーナ本体部
Mが使用位置に切り換えられている状態を示す。そし
て、図1においては標準バーナB2及び小火力バーナB
3に対応して示し、図2においては標準バーナB2に対
応して示すように、非使用位置に切り換えると、バーナ
本体部Mの燃焼部12の上面が天板3と面一となり、
又、五徳4を天板3から簡単に取り外すことができるの
で、そのようにバーナ本体部Mの燃焼部12の上面が天
板3と面一となり、五徳4を天板3から取り外した状態
では、天板3上に、例えば加熱対象ではない鍋Nを載置
したり、天板3上で調理作業をしたりすることが可能と
なり、天板3を調理台として使用することができ、又、
天板3の清掃が行い易い。又、使用するバーナBについ
てはバーナ本体部Mを使用位置に切り換え、使用しない
バーナBについてはバーナ本体部Mを非使用位置に切り
換えておくと、使用していないバーナBのバーナ本体部
Mに、使用中のバーナBにて加熱されている被加熱物か
らの飛散物がかかるのを抑制することができて、使用し
ていないバーナBのバーナ本体部Mが汚れるのを抑制す
ることができる。
【0029】又、図2ないし図6に示すように、各バー
ナBに対応して、バーナ昇降手段Eによりバーナ本体部
Mが昇降されるのに伴って、バーナ本体部Mが最高位置
に上昇すると燃焼部12の突起部12tに当接してオン
状態となり、バーナ本体部Mが最高位置から下降すると
オフ状態となるように、バーナ位置検出用マイクロスイ
ッチ28を設けてある。つまり、バーナ本体部Mが最高
位置に上昇して使用位置となると、バーナ位置検出用マ
イクロスイッチ28がオン状態となり、使用位置である
ことを検出することができ、バーナ本体部Mが最高位置
から下降するとオフ状態となって使用位置ではないこと
を検出するようにして、そのバーナ位置検出用マイクロ
スイッチ28を、使用位置であるか否かを検出する使用
状態検出手段として機能させるように構成してある。
【0030】次に、図7に基づいて、制御部2の制御構
成について説明する。尚、制御部2は、3台のバーナB
のいずれにおいても同様の制御構成となるように構成し
てあるので、以下の説明では、制御部2の制御構成を、
一つのバーナBを対象にして説明する。尚、グリルGに
対応する制御構成は、本発明と直接関係無く、又、周知
であるので、説明及び図示は省略する。
【0031】図7に示すように、制御部2は、バーナ点
火スイッチ5、バーナ火力調整スイッチ6、バーナ位置
切換スイッチ10、熱電対15及びバーナ位置検出用マ
イクロスイッチ28それぞれから信号が入力され、点火
プラグ14、開閉弁19、流量調整弁20及びアクチュ
エータAとしての電磁石26それぞれの作動を制御する
ように構成してある。
【0032】先ず、バーナBの燃焼作動を制御するバー
ナ燃焼制御について説明する。制御部2は、バーナ点火
スイッチ5から点火指令が送られると、バーナ位置検出
用マイクロスイッチ28が使用位置であることを検出し
ているときは、開閉弁19を開弁すると共に点火プラグ
14を作動させて、バーナBを点火させる点火制御(点
火動作に相当する)を実行し、バーナ位置検出用マイク
ロスイッチ28が使用位置でないことを検出していると
きは、点火制御を実行しない。そして、熱電対15がバ
ーナBが燃焼している燃焼状態を検出すると、点火プラ
グ14の作動を停止させて点火制御を終了し、以降、燃
焼監視制御を実行する。その燃焼監視制御においては、
バーナ火力調整スイッチ6からの燃焼量指示信号に基づ
いて、燃焼量指示信号にて指令される燃焼量となるよう
に流量調整弁20の作動を制御してバーナBの燃焼量を
調整し、並びに、熱電対15の検出情報に基づいてバー
ナBの燃焼を監視し、バーナBが立ち消えすると、開閉
弁19を閉弁する。そして、燃焼監視制御の実行中に、
バーナ点火スイッチ5から消火指令が送られると、開閉
弁19を閉弁する消火制御を実行する。
【0033】次に、バーナ昇降手段Eにより使用位置と
非使用位置とに切り換えるバーナ位置切換制御について
説明する。制御部2は、バーナ位置切換スイッチ10に
より、非使用位置から使用位置への切換が指令される
と、アクチュエータAとしての電磁石26に通電して、
バーナBを最高位置にまで上昇させるバーナ上昇制御を
実行する。
【0034】又、バーナ位置切換スイッチ10により、
使用位置から非使用位置への切換が指令されると、熱電
対15によりバーナBの消火が検出されているときは、
電磁石26への通電を停止して、バーナBを最低位置に
まで下降させるバーナ下降制御を実行して、非使用位置
に切り換え、熱電対18によりバーナBの燃焼が検出さ
れているときは、バーナ下降制御を実行しない。従っ
て、バーナBが燃焼している状態で、誤ってバーナ位置
切換スイッチ10により非使用位置への切換を指令し
て、非使用位置となるようにバーナBが下降されるとい
った不都合を防止することができる。
【0035】以下、本発明の第2ないし第4の各実施形
態を説明するが、各実施形態においては、主としてバー
ナB及びバーナ昇降手段Eの構成が異なる以外は略第1
実施形態と同様に構成してあるので、第1実施形態と同
じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重
複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明
を省略し、主として、バーナB及びバーナ昇降手段Eに
ついて説明する。
【0036】〔第2実施形態〕以下、図8に基づいて、
第2実施形態を説明する。尚、図8の(イ)は、バーナ
本体部Mが非使用位置に切り換えられた状態を示し、
(ロ)は、バーナ本体部Mが使用位置に切り換えられた
状態を示す。図8に示すように、第2実施形態において
は、バーナ本体部Mは、第1実施形態において設けた切
り欠き13sを省略した以外は、第1実施形態と同様に
構成してある。そして、上述のように構成したバーナ本
体部Mを、フレーム29上に立設した軸支部30によ
り、ガス受入口13iを横向きにした姿勢で、混合管部
13におけるガス受入口13iが形成される端部にて、
混合管部13の長手方向に直交する横軸心P周りに上下
方向に揺動自在に支持して設けてある。
【0037】第1実施形態と同様に、ガス噴出部Fはガ
スノズル16にて構成し、そのガスノズル16は、ガス
受入口形成側を揺動中心側として上下方向に揺動される
バーナ本体部Mの横向きのガス受入口13iに挿入した
状態で、定位置に位置させて、フレーム29を用いて固
定的に設けてある。要するに、ガスノズル16と混合管
部13のガス受入口13iとによりエジェクタHを構成
してある。
【0038】第1実施形態と同様に、バーナ昇降手段E
は、3台のバーナ本体部Mを各別に使用位置と非使用位
置とに切り換えるべく、3台のバーナ本体部Mそれぞれ
に対して設けてあるが、第2実施形態においては、バー
ナ昇降手段Eは、ガスノズル16を定位置に位置させた
状態で、バーナ本体部Mを、そのガス受入口形成側の端
部の横軸心P周りに揺動させることにより昇降させるよ
うに構成してある。
【0039】バーナ昇降手段Eについて説明を加える
と、バーナ昇降手段Eは、ガス受入口形成側とは反対側
にてバーナ本体部Mを受ける状態で設けられるカム体3
1と、そのカム体31を横軸心周りに回転駆動するアク
チュエータAとしての電動モータ32とを備えて、カム
式に構成してある。カム体31の輪郭は、カム体31が
所定の回転位置に回転した状態で、バーナ本体部Mが最
低位置に下降して、バーナ本体部Mの全体を天板3から
の非突出状態とする非使用位置に切り換えられ、又、別
の所定の回転位置においては、バーナ本体部Mが最高位
置に上昇して、燃焼部12の上部の炎孔形成部分が天板
3よりも上方に位置する使用位置に切り換えられるよう
に設定してある。
【0040】そして、バーナ本体部Mにおけるガス受入
口13iから先方に延びる端部空間を利用して、バーナ
本体部Mとガスノズル16との相対移動を許容する状態
で、ガス受入口形成側を揺動中心側としてバーナ本体部
Mが上下方向に揺動されて、使用位置と非使用位置とに
切り換えられ、使用位置に切り換えられた状態では、ガ
スノズル16とバーナ本体部Mとの相対位置関係が、ガ
スノズル16のガス燃料噴出方向が混合管部13の軸心
と略同軸心状となり、ガスノズル16からのガス燃料の
噴出に伴って、適切な空気比にて燃焼用空気がガス受入
口13iから吸引されるように構成してある。
【0041】又、第1実施形態と同様に、バーナ昇降手
段Eによりバーナ本体部Mが昇降されるのに伴って、バ
ーナ本体部Mが最高位置に上昇すると燃焼部12の突起
部12tに当接してオン状態となり、バーナ本体部Mが
最高位置から下降するとオフ状態となるように、バーナ
位置検出用マイクロスイッチ28を設けてある。
【0042】第2実施形態における制御部2の制御構成
のブロック図は図7に示す通りであり、その制御構成
は、同じく図7を用いて説明した第1実施形態における
制御構成と同様であるので、詳細な説明は省略するが、
第2実施形態では、バーナ位置切換制御においては、バ
ーナ位置切換スイッチ10からの指令に基づいて、使用
位置と非使用位置とに切り換えるべくバーナ本体部Mを
昇降させるように、アクチュエータAとしての電動モー
タ32の回転を制御する。
【0043】〔第3実施形態〕以下、図9に基づいて、
第3実施形態を説明する。尚、図9の(イ)は、バーナ
本体部Mが非使用位置に切り換えられた状態を示し、
(ロ)は、バーナ本体部Mが使用位置に切り換えられた
状態を示す。図9に示すように、バーナ本体部Mは、混
合管13をガス受入口13iが下向きとなる状態で長手
方向が上下方向に沿うように形成して、その上部に燃焼
部12を備えるように縦長に構成してある。そして、上
述のように構成したバーナ本体部Mを、混合管13のガ
ス受入口13iが下向きとなる姿勢にて、混合管13の
周方向に等間隔で配置した3台の昇降案内部17にて昇
降自在に支持してある。尚、第1実施形態と同様の昇降
案内部17にて昇降自在に支持してある。但し、昇降案
内部17は、第1実施形態と同様であるので説明を省略
する。
【0044】ガス噴出部Fは、ガスノズル16と、その
ガスノズル16からのガス燃料噴出に伴って燃焼用空気
を吸引するエジェクタHを構成するアダプタ部材として
の有底円筒状の吸引アダプタ33を一体的に備えるよう
に構成してある。説明を加えると、有底円筒状の吸引ア
ダプタ33は、底部の中央に、ガスノズル挿通孔を備
え、その外周に燃焼用空気吸引孔33iを形成してあ
る。そして、その吸引アダプタ33とガスノズル16と
を、ガスノズル16を吸引アダプタ33のガスノズル挿
通孔に挿通した状態で一体的に組み付けて、エジェクタ
Hを構成し、ガスノズル16からのガス燃料噴出に伴う
エジェクタ作用により、吸引アダプタ33の燃焼用空気
吸引孔33iから燃焼用空気が吸引されるように構成し
てある。
【0045】そして、ガスノズル16と吸引アダプタ3
3とを一体的に組み付けて構成したガス噴出部Fを、ガ
スノズル16のガス燃料噴出方向が上向きになる姿勢
で、定位置に位置させて、フレーム29を用いて固定的
に設け、バーナ本体部Mは、その混合管部13における
ガス受入口13iが形成される端部を、吸引アダプタ3
3に対して挿入した状態で、昇降自在に支持して設けて
ある。
【0046】第1実施形態と同様に、バーナ昇降手段E
は、3台のバーナ本体部Mを各別に使用位置と非使用位
置とに切り換えるべく、3台のバーナ本体部Mそれぞれ
に対して設けてあるが、第3実施形態においては、バー
ナ昇降手段Eは、ガス噴出部Fを定位置に位置させた状
態で、バーナ本体部Mを上下方向に移動させることによ
り昇降させるように構成してある。
【0047】バーナ昇降手段Eについて説明を加える
と、バーナ昇降手段Eは、第2実施形態と同様に、バー
ナ本体部Mを受ける状態で設けられるカム体31と、そ
のカム体31を横軸心周りに回転駆動するアクチュエー
タAとしての電動モータ32とを備えて、カム式に構成
してある。カム体31の輪郭は、カム体31が所定の回
転位置に回転した状態で、バーナ本体部Mが最低位置に
下降して、バーナ本体部Mの燃焼部12の上面が天板3
と面一となって非使用位置に切り換えられ、又、別の所
定の回転位置においては、バーナ本体部Mが最高位置に
上昇して、燃焼部12の上部の炎孔形成部分が天板3よ
りも上方に位置する使用位置に切り換えられるように設
定してある。
【0048】そして、バーナ本体部Mにおけるガス受入
口13iから上方に延びる端部空間を利用して、バーナ
本体部Mとガスノズル16との相対移動を許容する状態
で、バーナ本体部Mが上下方向に移動されて、使用位置
と非使用位置とに切り換えられるように構成してある。
【0049】ガス噴出部Fは、吸引アダプタ33とガス
ノズル16とを一体的に組み付けて、エジェクタHを構
成してあるので、ガス噴出部Fにより、ガス燃料と共
に、そのガス燃料の噴出に伴って吸引された燃焼用空気
が混合管部13のガス受入口13iに噴出される。従っ
て、バーナ本体部Mを昇降させて、使用位置と非使用位
置とに切り換えることにより、バーナ本体部Mが使用位
置に位置する状態で、バーナ本体部Mとガス噴出部Fと
の相対位置関係が多少変化しても、ガス噴出部側でガス
ノズル16と燃焼用空気吸引孔33iとの相対位置関係
が適切に決まっているので、ガス噴出部Fにて、燃焼用
空気量を適量に吸引してガス燃料と共にガス受入口13
iに噴出することが可能となり、バーナBを適正な空気
比にて燃焼させることが可能となる。
【0050】又、第1実施形態と同様に、バーナ昇降手
段Eによりバーナ本体部Mが昇降されるのに伴って、バ
ーナ本体部Mが最高位置に上昇すると燃焼部12の突起
部12tに当接してオン状態となり、バーナ本体部Mが
最高位置から下降するとオフ状態となるように、バーナ
位置検出用マイクロスイッチ28を設けてある。
【0051】第3実施形態における制御部2の制御構成
のブロック図は図7に示す通りであり、その制御構成
は、同じく図7を用いて説明した第1実施形態における
制御構成と同様であるので、詳細な説明は省略するが、
第2実施形態では、バーナ位置切換制御においては、バ
ーナ位置切換スイッチ10からの指令に基づいて、使用
位置と非使用位置とに切り換えるべくバーナ本体部Mを
昇降させるように、アクチュエータAとしての電動モー
タ32の回転を制御する。
【0052】〔第4実施形態〕以下、図10に基づい
て、第4実施形態を説明する。尚、図10の(イ)は、
バーナ本体部Mが非使用位置に切り換えられた状態を示
し、(ロ)は、バーナ本体部Mが使用位置に切り換えら
れた状態を示す。図10に示すように、第4実施形態で
は、バーナ本体部Mにおいては、そのガス受入口13i
が形成される端部に、ガス噴出部Fがガス受入口13i
の径方向に沿ってガス受入口13iの内外にわたって動
くのを許容する切り欠き13dを設け、又、混合管13
におけるガス受入口13iを、吸引用蓋体34にて閉塞
した以外は、第1実施形態と同様に構成してある。吸引
用蓋体34には、その中央部から径方向外方に向かって
延びて、切り欠き13dに連なる空気吸引兼用ノズル挿
通スリット34s、及び、燃焼用空気吸引孔34iを形
成してある。そして、上述のように構成したバーナ本体
部Mを、第1実施形態と同様に、混合管部13の長手方
向両端側に振り分けて配置した一対の昇降案内部17に
て、昇降自在に支持して設けてある。
【0053】第1実施形態と同様に、バーナ昇降手段E
は、3台のバーナ本体部Mを各別に使用位置と非使用位
置とに切り換えるべく、3台のバーナ本体部Mそれぞれ
に対して設けてあるが、第4実施形態においては、バー
ナ昇降手段Eは、ガス噴出部Fを切り欠き13dを通し
た移動により、混合管部13から分離させた状態で、バ
ーナ本体部Mを上下方向に移動させることにより昇降さ
せるように構成してある。
【0054】バーナ昇降手段Eについて説明を加える
と、バーナ昇降手段Eは、第2実施形態と同様に、バー
ナ本体部Mを受ける状態で設けられるカム体31と、そ
のカム体31を横軸心周りに回転駆動するアクチュエー
タAとしての電動モータ32とを備えて、カム式に構成
してある。カム体31の輪郭は、カム体31が所定の回
転位置に回転した状態で、バーナ本体部Mが最低位置に
下降して、バーナ本体部Mの燃焼部12の上面が天板3
と面一となって非使用位置に切り換えられ、又、別の所
定の回転位置においては、バーナ本体部Mが最高位置に
上昇して、燃焼部12の上部の炎孔形成部分が天板3よ
りも上方に位置する使用位置に切り換えられるように設
定してある。
【0055】第1実施形態と同様に、ガス噴出部Fはガ
スノズル16にて構成してあるが、そのガスノズル16
は、屈曲部が直角になる状態で側面視で概ねZ字状に屈
曲させたアーム状ガス管35の先端に接続し、そのアー
ム状ガス管35を、ガスノズル16がカム体31の回転
軸心方向に延びる姿勢で、ガスノズル16側とは反対側
の屈曲部にて、カム体31と一体回転するようにカム体
31に接続してある。アーム状ガス管35の基端側は、
接続相手と連通する状態で相対回転自在な継ぎ手36を
介して、ガス供給路18に接続してある。
【0056】そして、カム体31が所定の回転角度にて
回転方向が反転されることにより、バーナ本体部Mが昇
降されて使用位置と非使用位置とに切り換えられるのに
伴って、バーナ本体部Mが使用位置に位置するときには
ガスノズル16を混合管部13のガス受入口13iの中
央部に挿入させ、非使用位置に位置するときにはガスノ
ズル16をガス受入口13i外に退出させるべく、ガス
ノズル16が空気吸引兼用ノズル挿通スリット34s及
び切り欠き3dを通って、ガス受入口13iの径方向に
沿ってガス受入口13iの内外にわたって動かすよう
に、バーナ本体部Mとガスノズル16とを連係させてあ
る。
【0057】そして、バーナ本体部Mが使用位置に位置
するときは、ガスノズル16が混合管部13のガス受入
口13iの中央部に挿入される状態となって、ガスノズ
ル16からのガス燃料の噴出に伴って、空気吸引兼用ノ
ズル挿通スリット34s及び燃焼用空気吸引孔34iか
ら燃焼用空気が吸引されるようになっている。つまり、
ガスノズル16と吸引用蓋体34の混合管部13の空気
吸引兼用ノズル挿通スリット34s及び燃焼用空気吸引
孔34iとによりエジェクタHを構成してある。
【0058】又、第1実施形態と同様に、バーナ昇降手
段Eによりバーナ本体部Mが昇降されるのに伴って、バ
ーナ本体部Mが最高位置に上昇すると燃焼部12の突起
部12tに当接してオン状態となり、バーナ本体部Mが
最高位置から下降するとオフ状態となるように、バーナ
位置検出用マイクロスイッチ28を設けてある。
【0059】第4実施形態における制御部2の制御構成
のブロック図は図7に示す通りであり、その制御構成
は、同じく図7を用いて説明した第1実施形態における
制御構成と同様であるので、詳細な説明は省略するが、
第2実施形態では、バーナ位置切換制御においては、バ
ーナ位置切換スイッチ10からの指令に基づいて、使用
位置と非使用位置とに切り換えるべくバーナ本体部Mを
昇降させるように、アクチュエータAとしての電動モー
タ32の回転を制御する。
【0060】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の第1、第2及び第4の各実施形態におい
て、ガス噴出部Fを、ガスノズル16と、そのガスノズ
ル16からのガス燃料噴出に伴って燃焼用空気を吸引す
るエジェクタHを構成するアダプタ部材を一体的に備え
るように構成しても良い。その場合、第1実施形態を例
として図11に例示するように、アダプタ部材は、開口
部が混合管部13のガス受入口13iよりも小径となる
先細り有低円筒状の吸引アダプタ37にて構成して、そ
の吸引アダプタ37の先端開口部がガス受入口13iに
挿入される状態で設けるようにしても良い。先細り有低
円筒状の吸引アダプタ37は、底部の中央に、ガスノズ
ル挿通孔を備え、その外周に燃焼用空気吸引孔37iを
形成してあり、その吸引アダプタ37とガスノズル16
とを、ガスノズル16を吸引アダプタ37のガスノズル
挿通孔に挿通した状態で一体的に組み付けて、エジェク
タHを構成し、ガスノズル16からのガス燃料噴出に伴
うエジェクタ作用により、吸引アダプタ37の燃焼用空
気吸引孔37iから燃焼用空気が吸引されるように構成
してある。
【0061】(ロ) バーナ昇降手段Eの構成は、上記
の各実施形態において例示した構成に限定されるもので
はない。例えば、バーナ本体部M側にラックを取り付
け、フレーム29側に、ラックに噛み合うピニオンをつ
りつけて、ピニオンを正転並びに逆転させることによ
り、バーナ本体部Mを昇降させて使用位置と非使用位置
とに切り換えるように構成しても良い。その場合、ピニ
オンを回転駆動するアクチュエータとして電動モータを
設けてもよいし、ピニオンを手動にて回動操作するよう
に構成しても良い。又、上記の第2ないし第4の各実施
形態において、アクチュエータAとしての電動モータ3
2を省略して、カム体32を手動にて回転して、バーナ
本体部Mを昇降操作するように構成しても良い。又、油
圧又は空圧シリンダにて昇降させるように構成しても良
い。
【0062】(ハ) 上記の各実施形態においては、非
使用位置ではバーナ本体部Mの燃焼部12が天板3と同
高さとなるように構成する場合について例示したが、非
使用位置ではバーナ本体部Mの燃焼部12が天板3より
も下方に引退するように構成しても良い。
【0063】(ニ) バーナ本体部Mに、燃焼部12よ
りも上方に突出する状態で、鍋Nの底に当接して鍋底の
温度を検出する温度センサを設ける場合があるが、その
場合は、バーナ昇降手段Eにて温度センサをバーナ本体
部Mと一体的に昇降させるように構成し、非使用位置に
切り換えられた状態では、温度センサも含めてバーナ本
体部Mの全体を天板3からの非突出状態とする。
【0064】(ホ) 上記の実施形態においては、バー
ナ本体部Mを外炎式に構成する場合について例示した
が、バーナ本体部Mを、炎を内向けに形成する炎孔を環
状に備えた内炎式に構成しても良い。
【0065】(ヘ) 上記の実施形態においては、制御
部2をバーナ点火スイッチ5からの指令に基づいて点火
制御及び消化制御を実行させるように構成することによ
り、バーナBの点火及び消火を自動的に行わせるように
構成する場合について例示したが、手動にてバーナBの
点火及び消火を行うように構成しても良い。尚、手動に
てバーナBの点火及び消火を行う場合は、例えば、以下
のように構成した器具栓を設ける。即ち、器具栓は、始
端位置にあるボタンを最奥にまで押し込み操作すると、
ガス燃料供給断続用の開閉弁を開弁すると共に点火プラ
グを作動させて点火操作が行われ、押し込み力を開放す
ると、ボタンが開閉弁の開弁状態を維持する中間位置に
保持され、その中間位置にあるボタンを押し込み操作す
ると、ボタンが始端位置に戻って開閉弁が閉弁されて消
火操作が行われるように構成する。
【0066】(ト) 本発明を適用することができるガ
スコンロは、上記の実施形態において例示した如きビル
トインタイプのガスコンロに限定されるものではなく、
例えば、コンロ台上に載置される形態で設置されるガス
コンロ等にも適用することができる。又、上記の実施形
態の如き3台のバーナBを備えた所謂三口のガスコンロ
以外に、2台のバーナBを備えた所謂二口のガスコンロ
や、1台のバーナBを備えた所謂一口のガスコンロ等、
種々のガスコンロに適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るガスコンロの全体概略構成
を示す斜視図
【図2】第1実施形態に係るガスコンロの縦断正面図
【図3】第1実施形態に係るガスコンロの縦断側面図
【図4】第1実施形態に係るガスコンロにおけるバーナ
の昇降を説明する図
【図5】第1実施形態に係るガスコンロにおけるバーナ
の昇降を説明する図
【図6】第1実施形態に係るガスコンロのバーナ昇降手
段を示す縦断面図
【図7】実施形態に係るガスコンロの制御構成を示すブ
ロック図
【図8】第2実施形態に係るガスコンロの縦断側面図
【図9】第3実施形態に係るガスコンロの縦断側面図
【図10】第4実施形態に係るガスコンロのバーナ昇降
手段を示す斜視図
【図11】別実施形態に係るガスコンロの縦断側面図
【符号の説明】
2 制御手段 3 天板 12 燃焼部 13 混合管部 13d 切り欠き 13s 切り欠き 13i ガス受入口 28 使用状態検出手段 33,37 アダプタ部材 B バーナ E バーナ昇降手段 F ガス噴出部 H エジェクタ M バーナ本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 敏成 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 萩原 伸一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 村中 彦司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 桑原 和子 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合管部及び燃焼部を備えるバーナ本体
    部と前記混合管部のガス受入口にガス燃料を噴出するガ
    ス噴出部とを有するバーナが、前記燃焼部の少なくとも
    一部を天板の上方に突出させて、前記天板の下方に配設
    されているガスコンロであって、 前記ガス噴出部を定位置に位置させた状態又は前記ガス
    噴出部を前記混合管部から分離させた状態で前記バーナ
    本体部を昇降させて、前記燃焼部の少なくとも一部を前
    記天板の上方に突出させた状態とする使用位置と前記燃
    焼部を含めて前記バーナ本体部の全体を前記天板からの
    非突出状態とする非使用位置とに切り換えるバーナ昇降
    手段が設けられているガスコンロ。
  2. 【請求項2】 前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を
    横向きにして配設され、 前記バーナ本体部における前記ガス受入口が形成される
    端部に、前記ガス噴出部が前記ガス受入口の径方向に沿
    って前記ガス受入口の内外にわたって動くのを許容する
    切り欠きが設けられ、 前記バーナ昇降手段が、前記ガス噴出部を前記切り欠き
    を通した移動により、前記混合管部から分離させた状態
    で、前記バーナ本体部を上下方向に移動させることによ
    り昇降させるように構成されている請求項1記載のガス
    コンロ。
  3. 【請求項3】 前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を
    横向きにして配設され、 前記バーナ本体部における前記ガス受入口が形成される
    端部に、定位置に位置させた前記ガス噴出部が前記バー
    ナ本体部を昇降させたときに前記ガス受入口の径方向に
    沿って前記ガス受入口の内外に通るのを許容する切り欠
    きが設けられ、前記バーナ昇降手段が、前記ガス噴出部
    を定位置に位置させた状態で、前記バーナ本体部を上下
    方向に移動させることにより昇降させるように構成され
    ている請求項1記載のガスコンロ。
  4. 【請求項4】 前記バーナ本体部が、前記ガス受入口を
    横向きにして配設され、 前記バーナ昇降手段が、前記ガス噴出部を定位置に位置
    させた状態で、前記バーナ本体部を、そのガス受入口形
    成側を揺動中心側として揺動させることにより昇降させ
    るように構成されている請求項1記載のガスコンロ。
  5. 【請求項5】 前記バーナ本体部が、前記混合管を前記
    ガス受入口が下向きとなる状態で長手方向が上下方向に
    沿うように形成して、その上部に前記燃焼部を備えるよ
    うに構成され、 前記バーナ昇降手段が、前記ガス噴出部を定位置に位置
    させた状態で、前記バーナ本体部を上下方向に移動させ
    ることにより昇降させるように構成されている請求項1
    記載のガスコンロ。
  6. 【請求項6】 前記ガス噴出部が、ガス燃料噴出に伴っ
    て燃焼用空気を吸引するエジェクタを構成するアダプタ
    部材を一体的に備えるように構成されている請求項1〜
    5のいずれか1項に記載のガスコンロ。
  7. 【請求項7】 前記バーナ本体部が前記使用位置である
    か否かを検出する使用状態検出手段が設けられ、 前記バーナの燃焼を制御する制御手段が、前記使用状態
    検出手段が前記使用位置ではないことを検出していると
    きは、前記バーナを点火させるための点火動作を禁止す
    るように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のガスコンロ。
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