JP4552419B2 - 誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ - Google Patents

誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ Download PDF

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Description

この発明は、誘電体セラミックおよびこの誘電体セラミックを用いて構成される積層セラミックコンデンサに関するもので、特に、積層セラミックコンデンサにおける誘電体セラミック層の薄層化を有利に図り得るようにするための改良に関するものである。
積層セラミックコンデンサは、以下のようにして製造されるのが一般的である。
まず、その表面に、所望のパターンをもって内部電極となる導電材料を付与した、誘電体セラミック粉末を含むセラミックグリーンシートが用意される。このセラミックグリーンシートは、誘電体セラミックとしてのたとえばBaTiO3を主成分とする粉末を、凝集体ではなく、可能な限り一次粒子の状態になるまで、たとえばボールミルによって粉砕して分散させたセラミックスラリーをシート状に成形することによって得られる。
次に、上述した導電材料を付与したセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートが積層され、熱圧着され、それによって一体化された生の積層体が作製される。
次に、この生の積層体は焼成され、それによって、焼結後の積層体が得られる。この積層体の内部には、上述した導電材料をもって構成された内部電極が形成されている。
次いで、積層体の外表面上に、内部電極の特定のものに電気的に接続されるように、外部電極が形成される。外部電極は、たとえば、導電性金属粉末およびガラスフリットを含む導電性ペーストを積層体の外表面上に付与し、焼き付けることによって形成される。
このようにして、積層コンデンサが完成される。
上述した内部電極のための導電材料として、古くは、パラジウムまたはパラジウム−銀合金などが用いられていたが、近年、積層セラミックコンデンサの製造コストをできるだけ低くするため、たとえばニッケルまたは銅のような比較的安価な卑金属を用いることが多くなってきている。しかしながら、卑金属をもって内部電極を形成した積層セラミックコンデンサを製造しようとする場合、焼成時における卑金属の酸化を防止するため、中性または還元性雰囲気中での焼成を適用しなければならず、そのため、積層セラミックコンデンサにおいて用いられる誘電体セラミックは、耐還元性を有していなければならない。
積層セラミックコンデンサにおいて、容量温度特性がたとえばJIS規格のB特性を満足させようとする場合、上述のような耐還元性を有する誘電体セラミックとして、たとえば、BaTiO3を主成分とし、これに希土類元素の酸化物、Mn、Fe、NiまたはCuなどのいわゆるアクセプター元素の酸化物および焼結助剤などを添加したものが用いられている。
たとえば、特開平5−9066号公報(特許文献1)、特開平5−9067号公報(特許文献2)、特開平5−9068号公報(特許文献3)または特開平9−270366号公報(特許文献4)においては、高い誘電率を有し、誘電率の温度変化が小さく、高温負荷寿命が長い、誘電体セラミックの組成が提案されている。
また、誘電体セラミックの構造および組織に着目すると、特開平6−5460号公報(特許文献5)、特開2001−220224号公報(特許文献6)または特開2001−230149号公報(特許文献7)においては、いわゆるコアシェル構造の誘電体セラミックが提案されている。
また、特開2001−313225号公報(特許文献8)においては、いわゆるコアシェル構造であるが、コア部がシェル部から部分的に露出している誘電体セラミックが提案されている。
特開平5−9066号公報 特開平5−9067号公報 特開平5−9068号公報 特開平9−270366号公報 特開平6−5460号公報 特開2001−220224号公報 特開2001−230149号公報 特開2001−313225号公報
近年のエレクトロニクス技術の発展に伴い、電子部品の小型化が急速に進行し、積層セラミックコンデンサについても、小型化かつ大容量化の傾向が顕著になってきている。積層セラミックコンデンサの小型化かつ大容量化を図る有効な手段として、誘電体セラミック層の薄層化が挙げられる。誘電体セラミック層の厚みは、商品レベルでは2μm以下、実験レベルでは1μm以下となってきている。
また、電気回路を、温度の変動にも関わらず、安定に動作させるためには、これに用いられるコンデンサについても、温度に対して、安定なものでなければならない。
以上のようなことから、容量の温度変化が小さく、誘電体セラミック層が薄層化されても、電気絶縁性が高く、信頼性に優れる、積層セラミックコンデンサの実現が強く望まれている。
前述した特許文献1、2および3に記載された誘電体セラミックは、EIA規格におけるX7R特性を満足し、かつ高い電気絶縁性を示すものの、誘電体セラミック層を薄層化したとき、具体的には、5μm以下、特に3μm以下というように薄層化したときの容量温度特性および信頼性に関しては、必ずしも、市場の要求を十分満たし得るものではない。
同様に、特許文献4に記載される誘電体セラミックも、誘電体セラミック層が薄層化されるに従って、容量温度特性および信頼性が悪化するという問題がある。
また、特許文献5、6および7に記載される、いわゆるコアシェル型の誘電体セラミックは、コア部がシェル部によって囲まれており、これらコア部とシェル部とでは熱膨張係数が異なるので、焼結後の冷却過程において、コア部にはシェル部から静水圧のような内部応力がかかってしまう。一般に、BaTiO3のような強誘電体に静水圧をかけた場合、キュリー点が低温側にシフトすることが知られている。また、一般に、BaTiO3を主成分とする誘電体セラミックでは、キュリー点が120℃付近にあることによって、誘電率の温度依存性を小さくしている。特許文献5、6および7に記載の誘電体セラミックにおいては、コア部はBaTiO3を主体としているため、このような誘電体セラミックを用いた積層セラミックコンデンサには、特に誘電体セラミック層を薄層化した際に容量温度特性が悪化してしまうという問題がある。また、誘電体セラミック層が薄層化されたとき、信頼性が低下するという問題もある。
また、特許文献8に記載のような構造を有する誘電体セラミックでは、その構造制御を焼成温度で行なっているため、電気的特性のばらつきが生じやすく、そのため、誘電体セラミック層を薄層化した場合、容量温度特性および信頼性を安定して確保できないという問題がある。
以上のようなことから、積層セラミックコンデンサの小型化かつ大容量化に対応することを目的として、誘電体セラミック層を薄層化した場合、交流信号レベルを薄層化する前と同じにすると、誘電体セラミック層の1層あたりに印加される電界強度が大きくなるため、容量温度特性が著しく低下してしまう。また、信頼性に関しても、誘電体セラミック層を薄層化した場合、直流定格電圧を薄層化する前と同じにすると、誘電体セラミック層の1層あたりに印加される電界強度が大きくなるため、これが著しく低下してしまう。
そこで、誘電体セラミック層を薄層化しても、誘電率の温度依存性が悪化せず、また、信頼性に優れた、積層セラミックコンデンサの実現が望まれるところである。
この発明の目的は、上述のような要望を満たし得る、誘電体セラミックおよびこの誘電体セラミックを用いて構成される積層セラミックコンデンサを提供しようとすることである。
この発明に係る誘電体セラミックは、ABO3(Aは、BaおよびCa、またはBaおよびCaならびにその一部が置換されたSrであり、Bは、Ti、またはTiならびにその一部が置換されたZrおよびHfの少なくとも1種であって、Zrの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0.01モルであり、Hfの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0,01モルである。)を主成分とし、さらに希土類元素を含む、誘電体セラミックであって、次のような構成を備えることを特徴としている。
すなわち、当該誘電体セラミックを構成する結晶粒子の70%以上について、その断面を観察したとき、断面積の5〜70%において希土類元素が固溶した希土類元素固溶領域が占め、断面の外周の10〜80%において希土類元素が固溶していない希土類元素非固溶領域が占めていることを第1の特徴としている。
また、結晶粒子の内部における希土類元素の平均濃度が、結晶粒子間を占める粒界における希土類元素の平均濃度の1/2以下とされることを第2の特徴としている。
この発明に係る誘電体セラミックは、いわゆるアクセプター元素としてのMn、Ni、Fe、Cu、Mg、Al、CrおよびVの少なくとも1種をさらに含んでいてもよい。
また、この発明に係る誘電体セラミックは、Si、B(ホウ素)およびLiの少なくとも1種を含む焼結助剤をさらに含んでいてもよい。
この発明は、さらに、上述のような誘電体セラミックを用いて構成される積層セラミックコンデンサにも向けられる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、複数の積層された誘電体セラミック層および誘電体セラミック層間の特定の界面に沿って形成された内部電極を含む、積層体と、内部電極の特定のものに電気的に接続されるように積層体の外表面上に形成される外部電極とを備えるもので、誘電体セラミック層が、上述したような誘電体セラミックからなることを特徴としている。
以上のように、この発明に係る誘電体セラミックによれば、誘電体セラミックを構成する結晶粒子の70%について、その断面を観察したとき、断面積の5〜70%において希土類元素固溶領域が占め、断面の外周の10〜80%において希土類元素非固溶領域が占めているので、これをもって積層セラミックコンデンサの誘電体セラミック層を構成した場合、誘電体セラミック層を薄層化しても、薄層化したほどには誘電率の温度依存性が悪化せず、また、信頼性に優れたものとすることができる。
したがって、この誘電体セラミックをもって積層セラミックコンデンサの誘電体セラミック層を構成すれば、良好な容量温度特性および信頼性を維持しながら、誘電体セラミック層の薄層化によって、積層セラミックコンデンサの小型化かつ大容量化を図ることができる。特に、この発明に係る誘電体セラミックによれば、誘電体セラミック層の厚みを0.5μm程度にまで問題なく薄層化することができる。
また、この発明に係る誘電体セラミックによれば、結晶粒子内部における希土類元素の平均濃度が、結晶粒子間を占める粒界における希土類元素の平均濃度の1/2以下になるようにされるので、信頼性をより高めることができる。
図1は、この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。
積層セラミックコンデンサ1は、積層体2を備えている。積層体2は、積層される複数の誘電体セラミック層3と、複数の誘電体セラミック層3の間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形成される複数の内部電極4および5とをもって構成される。内部電極4および5は、積層体2の外表面にまで到達するように形成されるが、積層体2の一方の端面6にまで引き出される内部電極4と他方の端面7にまで引き出される内部電極5とが、積層体2の内部において交互に配置されている。
積層体2の外表面上であって、端面6および7上には、外部電極8および9がそれぞれ形成されている。また、外部電極8および9上には、ニッケル、銅などからなる第1のめっき層10および11がそれぞれ形成され、さらにその上には、半田、錫などからなる第2のめっき層12および13がそれぞれ形成されている。
このような積層セラミックコンデンサ1において、誘電体セラミック層3は、ABO3(Aは、BaおよびCa、またはBaおよびCaならびにその一部が置換されたSrであり、Bは、Ti、またはTiならびにその一部が置換されたZrおよびHfの少なくとも1種であって、Zrの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0.01モルであり、Hfの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0,01モルである。)を主成分とし、さらに希土類元素を含む、誘電体セラミックから構成される。
この誘電体セラミックは、次のような構造的特徴を有している。図2は、誘電体セラミックを構成する典型的な結晶粒子21を図解的に示す断面図である。誘電体セラミックを構成する結晶粒子の70%以上については、図2に示すような断面を有している。
図2を参照して、結晶粒子21は、希土類元素が固溶した希土類元素固溶領域22と、希土類元素が固溶していない希土類元素非固溶領域23とを有している。そして、結晶粒子21の断面積の5〜70%において希土類元素固溶領域22が占め、また、断面の外周の10〜80%において希土類元素非固溶領域23が占めている。図2において、希土類元素非固溶領域23によって占められる外周の範囲24が両方向矢印によって示されている。なお、この範囲24は、結晶粒子21の断面の外周において複数箇所に分布して存在していてもよい。
上述のように誘電体セラミックを構成する結晶粒子の70%以上について、図2に示した結晶粒子21のように、断面積の5〜70%において希土類元素固溶領域22が占め、断面の外周の10〜80%において希土類元素非固溶領域23が占めるようにすることによって、図1に示した誘電体セラミック層3を薄層化しても、薄層化したほどには誘電率の温度依存性が悪化せず、また、信頼性に優れたものとすることができる。したがって、このような誘電体セラミックからなる誘電体セラミック層3を備える積層セラミックコンデンサ1は、容量温度特性および信頼性に優れたものとすることができる。
誘電体セラミックは、通常、結晶粒子と結晶粒子間を占める粒界とから構成されるが、結晶粒子の内部における希土類元素の平均濃度は、粒界における希土類元素の平均濃度の1/2以下とされることが好ましい。これによって、図1に示した誘電体セラミック層3が薄層化された場合の信頼性を、より向上させることができる。
誘電体セラミックは、いわゆるアクセプター元素としてのMn、Ni、Fe、Cu、Mg、Al、CrおよびVの少なくとも1種をさらに含んでいてもよい。
また、誘電体セラミックは、Si、B(ホウ素)およびLiの少なくとも1種を含む焼結助剤をさらに含んでいてもよい。
内部電極4および5は、たとえば、ニッケル、ニッケル合金、銅または銅合金のような卑金属を導電成分として含んでいる。
また、外部電極8および9は、導電性金属粉末の焼結層またはガラスフリットを添加した導電性金属粉末の焼結層をもって構成される。
次に、この積層セラミックコンデンサ1の製造方法について説明する。
誘電体セラミック層3を構成する誘電体セラミックを得るため、図3に示す各工程が順次実施される。
まず、図3(1)に示すように、ABO3を合成することによって、複数個のABO3一次粒子31が凝集した状態にあるABO3凝集体32が作製される。この段階において、ABO3凝集体32は、一次粒子31にまでは粉砕されず、適切な粉砕条件によって、適正な凝集状態が維持される。このような凝集状態にあるABO3凝集体32をより効率的に得るためには、たとえばスプレードライヤなどを用いるとよい。ABO3凝集体32は、そのほとんどが4個以上かつ20個以下のABO3一次粒子31からなることが好ましい。
他方、同じく図3(1)に示すように、希土類元素の化合物粉末33が用意される。
次に、ABO3凝集体32と希土類元素の化合物粉末33とが所定の割合で混合され、かつ大気中において仮焼される。その結果、図3(2)に示すように、ABO3凝集体32の表面部分に希土類元素が拡散しかつ固溶することによって希土類元素固溶表面部分34が形成される。
次に、希土類元素固溶表面部分34を有するABO3凝集体32が粉砕され、図3(3)に示すように、ABO3凝集体32が、たとえばABO31次粒子31にまで粉砕される。このとき、ABO31次粒子31は、所定の割合で、希土類元素固溶表面部分34を有するものを含んでいる。なお、ABO3凝集体32は、図3(3)に示すように、ABO3一次粒子31にまで粉砕されることが好ましいが、数個のABO3一次粒子31が凝集した状態のものが残っていてもよい。
このようにして、焼成されるべき誘電体セラミック粉末35が得られるが、この誘電体セラミック粉末35に、必要に応じて、アクセプター元素としてのMn、Ni、Fe、Cu、Mg、Al、CrおよびVの少なくとも1種を含む化合物がさらに混合されても、Si、B(ホウ素)およびLiの少なくとも1種を含む焼結助剤が混合されてもよい。また、仮焼前に添加した希土類元素に加え、さらにこの段階でも希土類元素を添加してもよい。仮焼前に添加した希土類元素は、主として、結晶粒子の内部に存在し、この段階で添加した希土類元素(すなわち、仮焼後、本焼成前に添加する希土類元素)は、主として、粒界に存在する。
次に、上述のようにして得られたセラミック粉末35またはそれを含む混合粉末に、有機バインダおよび溶剤を添加し、混合することによって、スラリーが作製され、このスラリーを用いて、誘電体セラミック層3となるセラミックグリーンシートが成形される。
次いで、特定のセラミックグリーンシート上に、内部電極4または5となるべき導電性ペースト膜がたとえばスクリーン印刷によって形成される。この導電性ペースト膜は、たとえば、ニッケル、ニッケル合金、銅または銅合金を導電成分として含んでいる。なお、内部電極4および5は、スクリーン印刷法のような印刷法のほか、たとえば、蒸着法、めっき法などによって形成されてもよい。
次いで、上述のように導電性ペースト膜を形成したセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートが積層され、熱圧着された後、必要に応じてカットされる。このようにして、複数のセラミックグリーンシート、およびセラミックグリーンシート間の特定の界面に沿ってそれぞれ形成された内部電極4および5となるべき導電性ペースト膜が積層された構造を有する生の積層体が得られる。この生の積層体において、導電性ペースト膜は、その端縁をいずれかの端面に露出させている。
次いで、生の積層体は、還元性雰囲気中において焼成される。これによって、図1に示すような焼結後の積層体2が得られる。この積層体2において、前述のセラミックグリーンシートによって、誘電体セラミック層3が構成され、導電性ペースト膜によって、内部電極4または5が構成される。
次いで、内部電極4および5の露出した各端縁にそれぞれ電気的に接続されるように、積層体2の端面6および7上に、それぞれ、外部電極8および9が形成される。
外部電極8および9の材料としては、内部電極4および5と同じ材料を用いることができるが、銀、パラジウム、銀−パラジウム合金なども使用可能であり、また、これらの金属粉末に、B23−SiO2−BaO系ガラス、Li2O−SiO2−BaO系ガラス、B23−Li2O−SiO2−BaO系ガラスなどからなるガラスフリットを添加したものも使用可能である。積層セラミックコンデンサ1の用途、使用場所などを考慮に入れて適当な材料が選択される。
また、外部電極8および9は、通常、上述のような導電性金属の粉末を含むペーストを、焼成後の積層体2の外表面上に塗布し、焼き付けることによって形成されるが、焼成前の生の積層体の外表面上に塗布し、積層体2を得るための焼成と同時に焼き付けることによって形成されてもよい。
その後、外部電極8および9上に、ニッケル、銅などのめっきを施し、第1のめっき層10および11を形成する。そして、この第1のめっき層10および11上に、半田、錫などのめっきを施し、第2のめっき層12および13を形成する。なお、外部電極8および9上に、このようなめっき層10〜13のような導体層を形成することは、積層セラミックコンデンサ1の用途によっては省略されることもある。
以上のようにして、積層セラミックコンデンサ1が完成される。
このようにして得られた積層セラミックコンデンサ1において、誘電体セラミック層3を構成する誘電体セラミックは、図3(4)に示すような焼結体36となっている。この焼結体36は、複数個の結晶粒子21をもって構成されるが、この結晶粒子21の70%以上については、図2を参照して前述したように、その断面を観察したとき、断面積の5〜70%において希土類元素固溶領域22が占め、断面の外周の10〜80%において希土類元素非固溶領域23が占めている。
誘電体セラミックの主成分である、図3(3)に示したABO3一次粒子31の平均粒子径(平均一次粒子径)は、誘電体セラミック層3の薄層化により対応するためには、0.05〜0.7μmの範囲になるようにされることが好ましい。このように、0.05〜0.7μmの平均粒子径を有するABO3一次粒子31を主成分とすることにより、誘電体セラミック層3は、0.5μm程度の厚みまで問題なく薄層化することができる。
なお、誘電体セラミックの原料粉末の作製や、その他の積層セラミックコンデンサ1の製造工程のいずれかの段階において、Al、Zr、Fe、Hf、Na、N等が不純物として混入する可能性があるが、これら不純物の混入は、積層セラミックコンデンサ1の電気的特性上、問題となることはない。
また、積層セラミックコンデンサ1の製造工程のいずれかの段階において、内部電極4および5にFe等が不純物として混入する可能性もあるが、この不純物の混入についても、電気的特性上、問題となることはない。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
[実験例1]
参考例1
参考例1は、主成分となるABO3として、BaTiO3を用い、添加成分として、Y23、NiO、MnO2およびSiO2を用いたものである。なお、この参考例1は、ABO3のAにおいて、BaおよびCaの双方を含まない点で、この発明の範囲外のものである。
まず、ABO3の出発原料として、TiCl4およびBa(NO32を準備し、これらを、蓚酸により蓚酸チタニルバリウム{BaTiO(C24)・4H2O}として沈殿させ、沈殿物を得た。この沈殿物を1000℃の温度でスプレードライヤを用いて加熱分解させて、BaTiO3を合成し、それによって、BaTiO3凝集体を作製した。
次に、BaTiO3凝集体を、ボールミルによって5時間粉砕した。この粉砕後のBaTiO3凝集体を電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、約70%以上の粒子が4〜8個の一次粒子で構成される凝集体であることが確認された。
次に、上述の粉砕後のBaTiO3凝集体100モルに対して、1モルのY23を混合し、1000℃の温度で2時間仮焼することによって、Yが表面部分に固溶したBaTiO3凝集体を得た。このBaTiO3凝集体をX線回折法によって分析し、仮焼前のものと比較したところ、回折ピークにわずかな変化が見られ、BaTiO3とY23との反応が起こっていることが推測された。
次に、仮焼後のBaTiO3凝集体を、ボールミルによって24時間粉砕することによって、Yが表面部分に固溶したBaTiO3粉末を得た。
次に、上述のYが表面部分に固溶したBaTiO3粉末100モルに対して、0.5モルのNiO粉末と0.5モルのMnO2粉末と2モルのSiO2粉末とを混合し、焼成されるべき誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
次に、この混合粉末に、ポリビニルブチラール系バインダおよびエタノール等の有機溶剤を加え、ボールミルを用いた湿式混合を実施することによって、セラミックスラリーを作製した。
次に、セラミックスラリーを、ドクターブレード法によって、焼成後の誘電体セラミック層の厚みが1.5μmになるような厚みをもってシート状に成形し、矩形のセラミックグリーンシートを得た。
次に、セラミックグリーンシート上に、ニッケルを導電成分として含む導電性ペーストをスクリーン印刷し、内部電極となるべき導電性ペースト膜を形成した。
次いで、導電性ペースト膜が引き出されている側が互い違いとなるように、導電性ペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートを積層し、生の積層体を得た。
次に、生の積層体を、窒素雰囲気中において350℃の温度に加熱し、バインダを燃焼させた後、酸素分圧10-10MPaのH2−N2−H2Oガスからなる還元性雰囲気中において、1200℃の温度で2時間焼成し、焼結した積層体を得た。
次いで、積層体の両端面上に、B23−Li2O−SiO2−BaO系ガラスフリットを含有するとともに銅を導電成分とする導電性ペーストを塗布し、窒素雰囲気中において700℃の温度で焼き付け、内部電極と電気的に接続された外部電極を形成した。
このようにして得られた積層セラミックコンデンサの外形寸法は、幅1.6mm、長さ3.2mmおよび厚さ1.2mmであり、内部電極間に介在する誘電体セラミック層の厚みは、1.5μmであった。また、有効誘電体セラミック層の数は100であり、1層あたりの対向電極面積は2.1mm2であった。
(比較例1−1)
比較例1−1では、粉砕後のBaTiO3凝集体とY23とを混合した後、仮焼するに際して、900℃の温度を適用したことを除いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
この比較例1−1では、仮焼後のBaTiO3凝集体に固溶するYが、参考例1の場合よりも少量であった。
(比較例1−2)
比較例1−2では、粉砕後のBaTiO3凝集体とY23とを混合した後、仮焼するに際して、1100℃の温度を適用したことを除いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
この比較例1−2では、仮焼後のBaTiO3凝集体をX線回折法で分析し、仮焼前のものと比較したところ、回折ピークに変化が見られ、格子定数が小さくなっていることがわかった。これは、YがBaTiO3凝集体の内部のより広い範囲に固溶したためであると推測される。これによって、比較例1−2では、BaTiO3凝集体に固溶したYは、参考例1の場合よりも多くなった。
(比較例1−3)
比較例1−3では、BaTiO3を合成した後、これをボールミルによって48時間処理して十分に粉砕し、凝集状態をできるだけ解砕したことを除いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
この比較例1−3では、上述の粉砕後のものを電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、約90%以上の粒子が一次粒子として分散していることが確認された。これによって、仮焼後において、参考例1の場合よりも、YがBaTiO3粒子の表面に広い範囲で固溶した。言い換えると、Yが固溶したシェル部によって、コア部がすべて覆われた、いわゆるコアシェル構造の誘電体セラミックが得られた。
(比較例1−4)
比較例1−4では、蓚酸チタニルバリウム{BaTiO(C24)・4H2O}沈殿物の加熱分解温度を1150℃としたことを除いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
この比較例1−4において得られたBaTiO3凝集体を電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、約80%以上の粒子が20個以上の一次粒子で構成されている凝集体であることが確認された。したがって、BaTiO3凝集体は、参考例1の場合と比べて大きいので、Yがより狭い範囲でBaTiO3粒子の表面部分に固溶した誘電体セラミックを得ることができた。
実施例1
実施例1では、主成分となるABO3として、(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3を用い、添加成分として、Y23、MgO、MnO2およびSiO2を用いたものである。
まず、ABO3の出発原料として、BaCO3、CaCO3、TiO2およびZrO2を準備し、これらを所定の組成となるように秤量し、次いで、これらの混合物を1150℃の温度で仮焼することによって、(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3を合成するとともに、その凝集体を得た。
この凝集体を電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、約70%以上の粒子が4〜8個の一次粒子で構成される凝集体であることが確認された。
次に、参考例1の場合と同様の方法によって、上記凝集体にY23を混合し、仮焼することによって、Yが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3凝集体を得た。この凝集体をX線回折法によって分析し、仮焼前のものと比較したところ、回折ピークにわずかな変化が見られ、(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3とY23との反応が起こっていることが推測された。
次に、参考例1の場合と同様の方法によって、仮焼後の凝集体を粉砕することによって、Yが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末を得た。
次に、上述のYが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末100モルに対して、1.0モルのMgO粉末と0.3モルのMnO2粉末と2.5モルのSiO2粉末とを混合するとともに、さらに0.2モルのY23粉末を混合し、焼成されるべき誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。ここで、Y23を添加している点およびNiOに代えてMgOを添加している点において、参考例1の場合と異なっている。
以後、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
(比較例2)
比較例2では、(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3を合成した後、これをボールミルによって48時間処理して十分に粉砕し、凝集状態をできるだけ解砕したことを除いて、実施例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
この比較例2では、上述の粉砕後のものを電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、約90%以上の粒子が一次粒子として分散していることが確認された。また、Y23を混合した後の仮焼によって、(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.99Zr0.01)O3の各粒子をそれぞれ覆うようにYが固溶した粉末となっていて、前述した比較例1−3と同様のいわゆるコアシェル構造の誘電体セラミックとなっていた。
(評価)
このようにして得られた参考例1、比較例1−1〜1−4、実施例1および比較例2の各々に係る積層セラミックコンデンサについて、次のような評価を行なった。
まず、積層セラミックコンデンサに備える誘電体セラミック層を構成するセラミックの構造を、TEM−EDXを用いて観察および分析した。
より詳細には、誘電体セラミックを構成する結晶粒子の断面を観察し、この断面上の任意の代表点について希土類元素としてのYの存在の有無を評価し、このYの有無に基づき、結晶粒子の断面を領域分けした。そして、この領域分けから、結晶粒子の全体の断面積に対する、Yが固溶した領域の断面積の割合(以下、「断面積割合」と言う。)を求めた。
また、誘電体セラミックを構成する結晶粒子の断面の外周上の任意の代表点についてYの存在の有無を評価し、このYの有無に基づき、結晶粒子の外周を領域分けした。そして、この領域分けから、結晶粒子の外周全長に対する、Yが固溶していない領域の外周長の割合(以下、「外周割合」と言う。)を求めた。
また、上述の断面積割合が5〜70%でありかつ外周割合が10〜80%であるという条件(以下、「断面積・外周条件」と言う。)を満足する結晶粒子の割合を求めた。
さらに、誘電体セラミックを構成する結晶粒子および結晶粒子間を占める粒界の各々の断面における任意の代表点についてのYの濃度を求め、これらYの濃度の平均値を結晶粒子内部と粒界との各々について求め、その結果から、粒界におけるYの平均濃度に対する、結晶粒子内部におけるYの平均濃度の割合(以下、「結晶粒子内濃度/粒界濃度」と言う。)を求めた。
表1には、上述の断面積・外周条件を満足する結晶粒子の割合および結晶粒子内濃度/粒界濃度が示されている。
Figure 0004552419
また、表2には、断面積・外周条件を満足する結晶粒子の内訳として、これらの結晶粒子についての断面積割合および外周割合の各々の分布範囲、ならびに、断面積・外周条件を満足しない結晶粒子の内訳として、これらの結晶粒子についての断面積割合および外周割合の各々の分布範囲が示されている。
Figure 0004552419
また、各試料に係る積層セラミックコンデンサに備える誘電体セラミック層の室温(25℃)での誘電率を、1kHzおよび1Vrmsの条件下で測定した。
また、温度変化に対する静電容量の変化率を求めた。この温度変化に対する静電容量の変化率については、20℃での静電容量を基準とした−25℃での変化率および85℃での変化率(JIS規格のB特性)と、25℃での静電容量を基準とした−55℃での変化率および125℃での変化率(EIA規格のX7R特性)とを評価した。
また、高温負荷試験を実施した。高温負荷試験は、100個の試料の各々に対して、温度125℃において、電界強度が8kV/mmになるように12Vの電圧を印加した場合と、より厳しく、電界強度が14kV/mmになるように21Vの電圧を印加した場合との各々について、その絶縁抵抗の経時変化を求め、絶縁抵抗値が1000時間経過するまでに200kΩ以下になった試料を不良と判定し、不良となった試料数を求めた。
これらの評価結果が表3に示されている。
Figure 0004552419
表1に示すように、断面積・外周条件を満足する結晶粒子の割合は、参考例1では76%であり、実施例1では92%であり、いずれも、70%以上の値を示している。また、結晶粒子内濃度/粒界濃度については、参考例1では45%であり、実施例1では15%であり、いずれも50%以下すなわち1/2以下である。
なお、表2に示すように、断面積・外周条件を満足する結晶粒子の内訳は、参考例1では、断面積割合が22〜57%の範囲に分布し、外周割合が31〜80%の範囲に分布し、実施例1では、断面積割合が44〜63%の範囲に分布し、外周割合が10〜39%の範囲に分布していることがわかる。
以上のようなことから、参考例1および実施例1によれば、表3に示すように、各々の容量温度特性についてJIS規格のB特性およびEIA規格のX7R特性を満足し、高温負荷試験における信頼性が良好であることがわかる。
特に、参考例1とこの発明の範囲内の実施例1とを比較すると、表1に示すように、結晶粒子内濃度/粒界濃度については、実施例1の方が参考例1よりも大幅に低い。そのため、表3に示すように、高温負荷試験において、実施例1は、参考例1よりも、特に14kV/mmの電界を印加したときの信頼性に優れている。
これらに対して、比較例1−1、1−2、1−3、1−4および2は、表1に示すように、断面積・外周条件を満足する結晶粒子の割合がいずれも70%未満であり、その結果、表3に示すように、容量温度特性または高温負荷試験における信頼性について劣っていた。
特に、比較例1−1は、前述したように、BaTiO3凝集体に固溶したYが少量であったため、表2に示すように、断面積割合が低く、そのため、表3に示すように、十分な信頼性を確保できなかった。
比較例1−2は、前述したように、BaTiO3凝集体に固溶したYが多量であったため、表2に示すように、断面積割合が高く、そのため、表3に示すように、容量温度特性が劣るものとなった。
比較例1−3は、前述のように、Y23と混合されるべきBaTiO3凝集体のほとんどが一次粒子にまで粉砕されたため、表2に示すように、外周割合が低く、そのため、表3に示すように、容量温度特性が劣るものとなった。
比較例1−4は、前述したように、Y23と混合されるべきBaTiO3凝集体のほとんどが20個以上の一次粒子から構成されていたため、表2に示すように、外周割合が高く、そのため、表3に示すように、十分な信頼性を確保できなかった。
比較例2は、比較例1−3と同様の理由により、外周割合が低く、そのため、表3に示すように、容量温度特性が劣るものとなった。
なお、以上の実験例では、希土類元素としてYを用いたが、他の希土類元素についても、同様の結果が得られることが確認されている。
[実験例2]
実施例2−1)
(Ba0.80Ca0.20)(Ti0.996Hf0.004)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Sm添加量が0.5モル、Tm添加量が0.5モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、SmおよびTmが表面部分に固溶した(Ba0.80Ca0.20)(Ti0.996Hf0.004)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.80Ca0.20)(Ti0.996Hf0.004)O3粉末100モルに対して、Gd添加量が0.2モル、Yb添加量が0.2モル、Mn添加量が0.3モル、Cr添加量が1.5モル、Si−Li−Oからなる焼結助剤(Si:Li=0.9:0.1)が1.6モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−2)
(Ba0.81Ca0.19)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Tb添加量が0.2モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Tbが表面部分に固溶した(Ba0.81Ca0.19)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.81Ca0.19)TiO3粉末100モルに対して、Eu添加量が0.2モル、Ni添加量が1.0モル、Mg添加量が1.0モル、Si−Oからなる焼結助剤が0.5モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−3)
(Ba0.96Ca0.04)(Ti0.99Zr0.01)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Tb添加量が0.3モル、Y添加量が1.0モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、TbおよびYが表面部分に固溶した(Ba0.96Ca0.04)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.96Ca0.04)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末100モルに対して、Ho添加量が0.2モル、Er添加量が0.1モル、Mg添加量が1.0モル、Mn添加量が0.2モル、Fe添加量が0.2モル、Si−B−Oからなる焼結助剤(Si:B=0.75:0.25)が1.1モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−4)
(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.995Hf0.005)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Pr添加量が1.0モル、Yb添加量が1.0モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、PrおよびYbが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.995Hf0.005)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.995Hf0.005)O3粉末100モルに対して、Y添加量が0.5モル、V添加量が0.1モル、Al添加量が0.5モル、Mn添加量が0.2モル、Si−B−Oからなる焼結助剤(Si:B=0.85:0.15)が1.4モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−5)
(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Er添加量が1.0モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Erが表面部分に固溶した(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3粉末100モルに対して、Nd添加量が0.1モル、Dy添加量が0.1モル、Ni添加量が1.0モル、Al添加量が1.0モル、Si−Oからなる焼結助剤が1.0モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
参考例2
BaTiO3の凝集体100モルに対して、Dy添加量が2.5モル、Ce添加量が0.3モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、DyおよびCeが表面部分に固溶したBaTiO3粉末を得た。なお、この参考例2は、ABO3のAにおいて、BaおよびCaの双方を含まない点で、この発明の範囲外のものである。
次に、このBaTiO3粉末100モルに対して、Er添加量が0.2モル、Gd添加量が0.1モル、Cu添加量が0.5モル、Cr添加量が0.8モル、Si−Li−Oからなる焼結助剤(Si:Li=0.95:0.05)が1.9モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−6
(Ba0.98Ca0.02)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Tm添加量が1.5モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Tmが表面部分に固溶した(Ba0.98Ca0.02)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.98Ca0.02)TiO3粉末100モルに対して、Sm添加量が0.1モル、Ho添加量が0.2モル、Mn添加量が0.2モル、Mg添加量が3.0モル、Si−B−Oからなる焼結助剤(Si:B=0.65:0.35)が2.3モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−7
(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.985Zr0.005Hf0.01)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Ce添加量が1.8モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Ceが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.985Zr0.005Hf0.01)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.95Ca0.05)(Ti0.985Zr0.005Hf0.01)O3粉末100モルに対して、Dy添加量が0.3モル、Fe添加量が0.1モル、V添加量が0.1モル、Cu添加量が1.0モル、Si−Oからなる焼結助剤が1.2モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−8
(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Ho添加量が2.5モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Hoが表面部分に固溶した(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.90Ca0.09Sr0.01)TiO3粉末100モルに対して、Tm添加量が0.1モル、Tb添加量が0.2モル、Fe添加量が0.2モル、Cr添加量が0.3モル、Mn添加量が0.3モル、Si−Li−B−Oからなる焼結助剤(Si:Li:B=0.8:0.1:0.1)が1.8モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−9
(Ba0.95Ca0.05)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Gd添加量が0.5モル、Lu添加量が0.8モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、GdおよびLuが表面部分に固溶した(Ba0.95Ca0.05)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.95Ca0.05)TiO3粉末100モルに対して、Dy添加量が0.1モル、Sm添加量が0.1モル、Cr添加量が0.5モル、Mg添加量が1.5モル、Si−Li−Oからなる焼結助剤(Si:Li=0.97:0.03)が2.4モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−10
(Ba0.90Ca0.10)TiO3を合成し、この凝集体100モルに対して、Ce添加量が0.1モル、Er添加量が1.6モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、CeおよびErが表面部分に固溶した(Ba0.90Ca0.10)TiO3粉末を得た。
次に、この(Ba0.90Ca0.10)TiO3粉末100モルに対して、Gd添加量が0.3モル、Mn添加量が0.1モル、Al添加量が0.3モル、Si−B−Oからなる焼結助剤(Si:B=0.7:0.3)が0.5モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−11
(Ba0.91Ca0.08Sr0.01)(Ti0.99Zr0.01)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Ho添加量が1.0モル、Tm添加量が1.0モルとなるように、各原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、HoおよびTmが表面部分に固溶した(Ba0.91Ca0.08Sr0.01)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.91Ca0.08Sr0.01)(Ti0.99Zr0.01)O3粉末100モルに対して、Pr添加量が0.4モル、Ni添加量が2.0モル、V添加量が0.2モル、Si−Li−Oからなる焼結助剤(Si:Li=0.88:0.12)が2.2モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例2−12
(Ba0.92Ca0.08)(Ti0.995Zr0.005)O3を合成し、この凝集体100モルに対して、Lu添加量が0.9モルとなるように、原料粉末を混合した以外は、実施例1と同様にして、Luが表面部分に固溶した(Ba0.92Ca0.08)(Ti0.995Zr0.005)O3粉末を得た。
次に、この(Ba0.92Ca0.08)(Ti0.995Zr0.005)O3粉末100モルに対して、Gd添加量が0.1モル、Tm添加量が0.2モル、Mn添加量が0.1モル、Cu添加量が0.4モル、Si−Li−B−Oからなる焼結助剤(Si:Li:B=0.6:0.1:0.3)が0.2モルとなるように、各原料粉末を調合して、誘電体セラミック粉末となる混合粉末を得た。
そして、上記混合粉末を用いて、参考例1の場合と同様の操作を経て、積層セラミックコンデンサを作製した。
(評価)
このようにして得られた実施例2−1〜2−5、参考例2および実施例2−6〜2−12の各々に係る積層セラミックコンデンサについて、実験例1の場合と同様の条件にて、誘電率、容量温度特性および高温負荷試験故障数を評価した。これらの評価結果が表4に示されている。
Figure 0004552419
また、実施例2−1〜2−5、参考例2および実施例2−6〜2−12の各々に係る積層セラミックコンデンサにおける誘電体セラミック層は、すべて、結晶粒子の70%以上について、その断面を観察したとき、断面積の5〜70%において希土類元素が固溶した希土類元素固溶領域が占め、その断面の外周の10〜80%において希土類元素が固溶していない希土類元素非固溶領域が占めていることが観察された。また、結晶粒子の内部における希土類元素の平均濃度が、粒界における希土類元素の平均濃度の1/2以下であることが観察された。
以上、実施例2−1〜2−5、参考例2および実施例2−6〜2−12の評価結果からわかるように、主成分、希土類元素、アクセプター元素および焼結助剤の各々について、種々に変更されても、誘電率が高く、容量温度特性に優れ、高温負荷に対する信頼性にも優れた積層セラミックコンデンサを得ることができる。
この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。 この発明による誘電体セラミックを構成する1個の結晶粒子21を図解的に示す断面図である。 この発明に係る誘電体セラミックを製造する方法に含まれる典型的な工程を順次図解的に示す断面図である。
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層体
3 誘電体セラミック層
4,5 内部電極
8,9 外部電極
21 結晶粒子
22 希土類元素固溶領域
23 希土類元素非固溶領域
24 希土類元素非固溶領域が占める外周範囲
31 ABO3一次粒子
32 ABO3凝集体
33 希土類元素の化合物粉末
34 希土類元素固溶表面部分
35 誘電体セラミック粉末
36 焼結体

Claims (4)

  1. ABO3(Aは、BaおよびCa、またはBaおよびCaならびにその一部が置換されたSrであり、Bは、Ti、またはTiならびにその一部が置換されたZrおよびHfの少なくとも1種であって、Zrの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0.01モルであり、Hfの置換量の上限値は、Bの1モルに対して0.01モルである。)を主成分とし、さらに希土類元素を含む、誘電体セラミックであって、
    当該誘電体セラミックを構成する結晶粒子の70%以上について、その断面を観察したとき、断面積の5〜70%において希土類元素が固溶した希土類元素固溶領域が占め、断面の外周の10〜80%において希土類元素が固溶していない希土類元素非固溶領域が占めているとともに、前記結晶粒子の内部における希土類元素の平均濃度が、前記結晶粒子間を占める粒界における希土類元素の平均濃度の1/2以下であることを特徴とする、誘電体セラミック。
  2. Mn、Ni、Fe、Cu、Mg、Al、CrおよびVの少なくとも1種をさらに含む、請求項1に記載の誘電体セラミック。
  3. Si、B(ホウ素)およびLiの少なくとも1種を含む焼結助剤をさらに含む、請求項1または2に記載の誘電体セラミック
  4. 複数の積層された誘電体セラミック層および前記誘電体セラミック層間の特定の界面に沿って形成された内部電極を含む、積層体と、
    前記内部電極の特定のものに電気的に接続されるように前記積層体の外表面上に形成される外部電極と
    を備え、
    前記誘電体セラミック層は、請求項1ないしのいずれかに記載の誘電体セラミックからなることを特徴とする、積層セラミックコンデンサ。
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