JP4550255B2 - 車両ナビゲーション・システムの推測航法距離計算値を改良する方法及び装置 - Google Patents

車両ナビゲーション・システムの推測航法距離計算値を改良する方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概略的には車両のナビゲーション・システムに関する。より具体的には、本発明は、ナビゲーション・システムによる車両位置の正確な判定を確実なものとするために、車両のオドメーター・センサーからの読取り値の校正を休む間もなく行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の車両用ナビゲーション・システムは、車両の位置を特定するために、複数の独立した位置判定手段を用いるハイブリッド形となっている。位置判定手段には、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)衛星、推測航法システム及び地図データベースが含まれる。一般的に、この様なシステムの中の一つが、ナビゲーション・システムの一次機能を実行することになり、残りの判定手段は、一次システムでの累積誤差を校正するのに用いられる。それぞれの判定手段には、特有の利点と制約がある。
【0003】
GPSは、車両の位置を判定するために用いられる電磁波測位システムである。GPSには、Navstar GPS及びそれの後継版、つまり微分GPS(DGPS)、WAASなどの電磁波測位システム、が含まれる。Navstarは、アメリカ国防省により開発された宇宙空間の衛星による無線ナビゲーションを用いるGPSシステムである。Navstar GPS受信機は、ユーザーに、連続的な三次元位置、速度及び時間のデータを与える。Navstar GPSは、宇宙領域、制御領域そしてエンド・ユーザー領域の3つの主要な領域からなる。宇宙領域は、地表上の6個の軌道面内に位置する24個の業務用衛星の一群からなる。衛星は、円形軌道内にあり、そして、いかなる時にも地球上のいかなる地点からも最低5個の衛星をGPSユーザーが見える様な方位に、ある。衛星は、ラジオ周波数(RF)信号を発し、それは、ナビゲーション・データ提供のために、精密レンジング信号と粗い認識コード・レンジング信号により変調される。このナビゲーション・データは、全てのGPS衛星についてGPS制御領域により演算及び制御され、それには、衛星の時間、時刻修正及び暦のパラメーター、暦そして健全度合が、含まれる。ユーザー領域は、GPS受信機とアンテナ及び処理器の様なそれの補助装置との集合であり、それは、ユーザーが、コードを受信して、位置、速度及び時間的計側値を得るのに必要な情報を処理することを、可能とする。GPSによる測位には、車両ナビゲーションに関連して、2つの主要な欠点がある。第1に、GPS信号の一般市民が利用可能な部分には、誤差が含められている。米国政府は、100メートルの範囲の位置誤差を入れている。市街地において、互いに100メートル離れていないものがある程に街路が近接しているが故に、これは、不適切なナビゲーション能力を招く可能性がある。GPSの第2の欠点は、建物のような多くの障害物がある市街地にユーザーがいる際に、適切な位置判定をするのに充分な数の衛星からの情報を受けることが出来ない場合がある、ということである。充分な数の衛星が存在する場合でさえも、建物などからの衛星信号の複数の反射波に起因するマルチパス誤差の存在が、GPSのみに基く適切な測位を阻害する可能性がある。この理由のために、GPSは、推測航法及び地図データベースの様な、他の位置判定手段とのハイブリッド・ナビゲーション・システムにおいて、用いられるのが一般的である。
【0004】
従来のシステムは、現在の車両位置を計算するために、地図データベースに記憶された道路ネットワークを用いる。この様なシステムは、マップ・マッチングを実行するために、GPS又は推測航法のいずれかが導く距離及び走行方位情報を送る。マップ・マッチングは、データベースに記憶された道路ネットワーク及び入力位置と走行方位のデータに基き、現在位置を計算する。この様なシステムはまた、センサーを校正するために、マップ・マッチングを用いる。しかしながら、マップ・マッチングは、地図の誤差に起因する不正確さを持ち、それと共に、マップ・マッチングが時間的に戻ってデータを位置に適合させなければならないという事実から生じる本来的な不正確さ、を持つ。その様であるので、マップ・マッチングは、絶対位置が地図上で特定される場合にのみ、センサーを校正するか又は、位置判定手段として機能することが出来る。しかしながら、長く直線の続く高速道路では、マップ・マッチングを用いるセンサー校正又は位置判定が、かなりの期間にわたり行われない場合がある。
【0005】
現在の陸上推測航法システムは、既知の位置から車両位置を推測するために、車速センサー、レート・ジャイロ、後進段検出部及び車輪センサーを用いる。これら各種のセンサーから受信するデータの精度が、車両の位置の信頼性ある判定に本質的であることは、明らかである。
【0006】
車両のオドメーターから受信するデータの精度は、車輪径及びパルス・レートを含む多くの要因により、影響される。オドメーターは、走行距離を表すものとして、車輪の回転数を検出するので、タイヤ径が測定走行距離の精度に直接関連する。現在のナビゲーション・システムについては、車両のタイヤ径が判ると、車輪回転数を走行距離に適切に関連させるために、ナビゲーション・システムに手動でプログラムすることが出来る。しかしながら、タイヤは路面との接触により摩耗するので、車両のタイヤ径が経時変化することは、周知である。更に、タイヤの空気圧及び車両にかかる荷重の様な要因が、いずれの時点においても、オドメーターにより指示される走行距離の変化を生じる。その様な変化を考慮して、タイヤ径を、周期的にシステムに再設定することが出来るが、これは、明らかに非現実的である。それは、難しい手動の再設定が、頻繁に、場合によっては、ナビゲーション・システムが使用される毎に、要求されることになるからである。
【0007】
オドメーターにより指示される計測距離におけるその他の誤差の原因として考えられるのは、オドメーターのパルス・レートとナビゲーション・システムのパルス・レートの設定との間の不整合である。オドメーターが発生する特定の数(例えば2000)のパルスが、単位距離(例えば、1マイル = 約1.6 km)を表す。例えば、日産車は、2000パルス/マイルを用いるのに対し、Ford車は8000パルス/マイルを用いている。それで、各ナビゲーション・システムは、組込まれる車両の形式に対応した構成とされなければならず、そうでなければ、非常に大きな誤差が生じる可能性がある。例えば、Fordに組込まれたナビゲーション・システムのパルス・レート設定が、日産のパルス・レートに対応すると、4倍の誤差が導入されることになる。パルス・レート設定は、ナビゲーション・システムが組込まれる前に行われるのが一般的で、例えば、車両のオドメーターが変ったり、ナビゲーション・システムが別の車両に組込まれる場合には、変更するのが困難である。それで、誤差を検出することは初歩的なことと言えるかもしれないが、誤差の修正は問題を生じ易いままである。
【0008】
名称が"Method and Apparatus for Calibration of a Distance Sensor in a Vehicle Navigation System"である米国特許5,898,390号は、パルス・レート及びタイヤ径に起因するオドメーター誤差を補償するためにオドメーター読取り値を修正する方法及び装置を、開示している。その方法及び装置は、オドメーター読取り値から導かれる第1距離推定値を第2距離推定値を用いて修正するもので、第2距離推定値は、外部ナビゲーション・システムつまりGPSにより発生されるのが典型的である。加えて、パルス・レート設定は、第1と第2の距離推定値の間の偏差を無くす様に、調整され得る。パルス・レート設定とタイヤ径だけが、オドメーター誤差の主要な原因であるならば、この特許の内容で、信頼性あるナビゲーション・システムを作ることが可能になると考えられる。しかしながら、この特許が考慮していなかったオドメーターのはるかに大きな誤差源が、簡単に述べる様に、存在する。この未配慮は、建物の様な障害物が、オドメーターに基く距離推定値のGPS主導の再校正の頻度を小さくする市街地環境において、特に意味を持つ。この様な再校正がないので、オドメーター誤差の別の遥かに重要な発生源が、GPS再校正が可能でない期間に、オドメーター距離推定値に受入れ難い累積誤差を招くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
それで、ここで必要とされるのは、車両ナビゲーション・システムにおけるオドメーター距離推定値から誤差を取除く装置及び方法である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のナビゲーション・システムが、タイヤ径の変化及び/又はスリップに起因するオドメーター計側値の誤差を自動的に補償し、スリップが存在する際にオドメーターの再校正を回避する、のを可能とする。この様な能力が、車両のナビゲーション・システムの正確性及び信頼性を向上する。例えば駆動力の低下である、車両のスリップは、路面が濡れているか、雪又は氷で覆われている場合に、起こり得る。それは、道路が乾燥していても、車両が急激に加速又は減速する場合には、起こり得る。それはまた急な角を曲がる際にも起こり得る。オドメーターは、駆動輪、エンジン又は変速機に接続されるのが一般的であるので、オドメーターから導かれる距離推定値には大きな誤差源が存在する可能性がある。システムを再校正するためのGPS信号が無い場合であっても、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)又はトラクション・コントロール・システム(TCS)から簡単に導かれるスリップ信号を用いて、車両のスリップを考慮することが出来る。これは、システムの正確性を高めることが出来、そのことは、GPS信号が利用出来ない場合がある市街地環境において特に認識し易い。
【0011】
本発明の実施形態においては、車両におけるオドメーター誤差を修正する装置が開示される。装置は、オドメーター、スリップ・センサー及び第1と第2のロジックを、含む。オドメーターは、車両が走行した距離を示すオドメーター表示信号を生成する。スリップ・センサーは、車両のスリップを示すスリップ表示信号を生成する。第1ロジックは、スリップ・センサーとオドメーターに結合し、オドメーター距離推定値を形成するために、スリップ表示信号とオドメーター表示信号を変換パラメーターと組み合せる。第2ロジックは、第1期間に車両が走行した距離に対応する調整後のオドメーター距離推定値を形成するために、スリップ表示信号を表す値でオドメーター距離推定値を調整する。
【0012】
本発明の実施形態において、車両ナビゲーション・システムが開示される。ナビゲーション・システムが、オドメーター、スリップ・センサー、方位センサー、無線ナビゲーション・センサー及び第1と第2のロジックを、含む。オドメーターは、車両が走行した距離を表示するオドメーター表示信号を生成する。スリップ・センサーは、車両のスリップを表すスリップ表示信号を生成する。方位センサーは、車両の方位を表す方位表示信号を生成する。第1のロジックは、オドメーター変換パラメーターを用いて、オドメーター表示信号を第1距離推定値に変換する。加えて、第1ロジックは、既知の位置、第1距離推定値及び、その表示が上記方位センサーから得られる車両の方位、に基いて、車両の位置を判定する。無線ナビゲーション・システムは、無線ナビゲーション信号を受信する。第2ロジックは、無線ナビゲーション信号をその車両についての外部距離推定値に変換し、外部距離推定値が信頼性があるか否かを判断する。外部距離推定値が信頼性があると認められる場合には、第1ロジックにより利用されるオドメーター変換パラメーターが調整される。
【0013】
本発明の別の実施形態において、車両が走行した距離を判定する方法が、開示される。その方法は、第1の期間に、オドメーターの表示信号及びスリップ表示信号を得る工程、
上記オドメーター表示信号を表す値を変換パラメーターと組合わせて、オドメーター距離推定値を形成する工程、及び
該オドメーター距離推定値を上記スリップ表示信号を表す値で調整し、上記第1の期間に上記車両が進行した距離に対応する調整後のオドメーター距離推定値を形成する工程、
を有する。
【0014】
本発明の更に別の実施形態において、車両を経路案内する方法が開示される。この経路案内方法は、
第1の期間に、車両が走行した距離を表すオドメーター表示信号、上記車両のスリップを表すスリップ表示信号及び、上記車両の方位を表す方位表示信号、を得る工程、
上記オドメーター表示信号を第1距離推定値に変換する工程、
既知の位置、上記変換工程中に得られた上記第1距離推定値及び、その表示が上記最初の工程で得られた上記車両の方位、に基き、上記車両の位置を判定する工程、
上記第1の期間に、無線ナビゲーション信号から、上記車両についての外部距離推定値を得る工程、
該外部距離推定値が信頼性があるか否かを判断する工程、及び
上記外部距離推定値が上記判断工程で判断されて信頼性がある場合には、上記変換工程で用いられるオドメーター変換パラメーターを調整する工程、
を有する。
【0015】
本発明の特徴及び効果についての更なる理解は、明細書の残りの部分及び図面を参照することにより、理解され得る。
【0016】
本発明のこれらのものなどの特徴及び効果は、添付の図面と関連させれば、以下の詳細な説明から、当業者には明らかであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、車両のナビゲーション・システムが、タイヤ径の変化及び/又はスリップに起因するオドメーター計測誤差を自動的に補償し、スリップが存在する場合にはオドメーターの再校正を回避するのを、可能とする。この様な能力が、車両ナビゲーション・システムの正確性及び信頼性を向上させる。例えば駆動力の低下である、車両のスリップは、路面が濡れているか、雪又は氷で覆われている場合に、起こり得る。それは、道路が乾燥していても、車両が急激に加速又は減速する場合には、起こり得る。それはまた急な角を曲がる際にも起こり得る。オドメーターは、駆動輪、エンジン又は変速機に接続されるのが一般的であるので、オドメーターから導かれる距離推定値の大きな誤差源が存在する場合がある。システムを再校正するためのGPS信号が無い場合であっても、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)又はトラクション・コントロール・システム(TCS)から簡単に導かれるスリップ信号を用いて、車両のスリップを考慮することが出来る。これは、システムの正確性を高めることが出来、それは、GPS信号が利用出来ない場合がある市街地環境において特に認識し易い。
【0018】
図1は、自動車100の上面図を示す。自動車は、前輪110-112及び後輪120-122を持つ。自動車は、車両ナビゲーション(NAV)モジュール132及び、トラクション・コントロール・システム(TCS)及び/又はアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)モジュール134、を含む。TCS/ABSモジュールは、スリップを最小化する様に車両の加速と減速を制御するために、前輪センサー114, 116と後輪センサー124, 126から受ける情報を用いる。スリップは、ウェット/乾燥、傾斜/平坦そして雪/氷などの道路条件のいかなるものの下でも起こり得る。車両の加速又は減速が、スリップを誘発する場合もある。ABS及びTCSは、駆動輪と非駆動輪の回転速度の偏差を制御する働きをするのが、一般的である。車両挙動を制御する途上で、TCS/ABSモジュールはスリップ信号を生成する。スリップ信号は、駆動輪と非駆動輪の相対回転速度に対応する。その信号には、例えば、平均前輪速度、平均後輪速度である、多くのパラメーターが含まれ得る。TCS/ABSモジュール又は代替源からのこの信号は、ナビゲーション・モジュール132への入力を与える。ナビゲーション・モジュールはまた、距離センサー130からの入力を受信する。図示の実施形態において、距離センサーはオドメーターである。オドメーターは、エンジン、変速機、デファレンシャル又は車輪において、駆動系に接続されるのが、一般的である。
【0019】
図2は、車両ナビゲーションを実行する反復過程を示すグラフである。グラフは、時間t0-t4における車両位置x0-x4の連続的な近似を示している。単純化のために、X軸に沿って車両が直線運動すると仮定する。当業者には明らかであろうが、ナビゲーション・システム全体としては、車両方位を推測するために、同様の反復過程を行なうことになる。初期位置x0から始まり、車両位置の連続的な推定値x0-x4が時間t0-t4において、期間t0-t1, t1-t2, t2-t3, t3-t4のそれぞれにおける走行距離△D1-△D4の推定値を用いて、作られる。いかなる期間においても、サンプル期間における車両の走行距離と方位変化の両方の、好ましくは独立した複数の推定値が、得られる。これらは、推測航法センサー(例えば、ジャイロ、加速度計)そしてGPSの様な、情報源から引き出され得る。GPS以外の無線ナビゲーション・システムを用いる場合もあり、その様なものには、地上又は衛星に基礎を置く信号源が含まれる。各センサーは、一定誤差及び変動誤差の両方を含んでいる。図2に示された例において、時間t3における車両位置はx3である。期間t3-t4に△Da4だけ走行した実距離222のGPSシステム及びオドメーターそれぞれからの異なる推定値220と224が存在している。GPSの推定値△Dg4は、実走行距離より短くなっている。オドメーターの推定値△D04は、実走行距離を越えている。サンプリング期間でのオドメーター誤差には二つの出所がある。スリップ又はタイヤ径が、オドメーターからの走行距離の過大/過小推定値を、生じる可能性がある。図示の例において、スリップ及びタイヤ径の両方がそれぞれ、オドメーターからの走行距離の過大推定値226, 228に寄与している。与えられたサンプリング期間のいずれにおいても、ある推定値が、他のものよりも信頼性が高い可能性がある。本発明の車両ナビゲーション・システムは、オドメーターからの推測航法距離推定値の精度を高めると共に、スリップが許容レベルを越えた時にオドメーターの再校正を回避するために、スリップ信号を用いる。例えばオドメーターである一次距離測定装置の精度を向上することにより、それが一部であるナビゲーション・システム全体の精度が向上する。
【0020】
図3は、ハイブリッド形態の車両用ナビゲーション・システムの構成部品についてのハードウェア・ブロック図である。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)310及びトラクション・コントロール・システム(TCS)312が、ハイブリッド・ナビゲーション・システム132に接続されるのが示されている。ハイブリッド・ナビゲーション・システムは、距離センサー、地磁気センサーつまりジャイロ、そして、後進段センサーからなる、推測航法センサー314-318を、含んでいる。本発明の実施形態において、距離センサーは、エンジン、変速機、駆動系又は車輪のいずれかに接続されたオドメーターである。地磁気センサーは、車両の方位を測定しそしてそれに対応するセンサー信号を形成するコンパスである。加えて、GPSモジュール320が示されている。すべてのセンサーはインターフェース330を経由してシステム・バス350に接続されている。CPU 332, RAM 334, ROM 336、主メモリー328及びI/Oインターフェース338がシステム・バスに接続されているのも示されている。出力通報機342及びユーザー・インターフェース344がI/Oインターフェース338に接続されるのが示されている。
【0021】
GPSモジュール320は、例えば衛星ベースのナビゲーション・システムからの信号を受ける。推測航法センサー314, 318そしてGPSモジュールからのデータは、以下の図4乃至6と関連させて記載され説明される過程を実行するCPU 332へ、送信される。主メモリー328は、地図データベース324と共に、マップ・マッチング及びGPS測位そして推測航法を、以下の図4乃至6と関連させて説明される過程に従い実行する、プログラム・コードを、記憶する。RAM 334は、その様なソフトウェア・プログラムを実行するのに必要な情報の読み出し及び書込みを、許容する。ROM 336は、システムBIOSを記憶することが出来る。I/Oインターフェース338が、CPU 332により処理されるデータを受け、そのデータを、音声、動画、テキスト又はそれらの組合せとして、ユーザーへ示すために、出力通報機342へ送信する。ユーザーは、キーボードであっても音声認識システムであっても良いユーザー・インターフェース344を介して、目的地の様なデータを、入力することが出来る。
【0022】
主メモリー328に記憶された地図データベース324は、道路の交差点つまり結節点、道路の区間、目標物そして重要度の高い地点などの地理的情報を示すために、緯度と経度の座標の様な位置データを、有することが出来る。データベースは更に、道路と場所の名前、分岐、一方通行規制、速度制限、形状、高度などの特性の様な、道路又は場所の特徴を表すデータを有する。加えて、地図データベースは、個別のノード及び道路区間に付随するコストの値を、含む場合がある。この様なコスト値は、それぞれのノード又は区間を進行するための期間の推定値を記録することになろう。区間コストは、両方がその区間での進行時間に影響する速度制限又は区間長さの様な道路特性に、反映し得る。加えて、データベースは、路地、市道、県道、高速道路などの、道路の種別つまり形式に関連する、道路階層値を含む場合もある。
【0023】
図4は、スリップに起因する誤差を含む、オドメーター誤差を修正するロジックを持つ、ハイブリッドGPS/推測航法モジュール400の、詳細な実施形態を示す、ソフトウェア/ハードウェア・ブロック図である。ここに開示されたロジック/処理は、図3と関連させて先に説明したハードウェアに組込むことが出来る。ハイブリッドGPS/推測航法モジュールは、距離センサー314、後進段センサー318及び地磁気センサーつまりジャイロ316を含む、推測航法センサーからの入力を受入れる。ハイブリッド・モジュールはまた、GPSモジュール320、ABS 310及びTCS 312を含む、他の情報源からの入力も受入れる。推測航法/慣性誘導モジュール400の出力は、選択的なものであるマップ・マッチング・ロジック/処理434(図6参照)への入力を与える。それは、次に、システム/ユーザーへの更新後の距離及び方位情報440を与える。推測航法及び慣性誘導モジュール400は、乗算器402、レジスター404、積分器406、校正ユニット408、サンプラー424、乗算器430及びコンバイナー432を含む。校正ユニット408は、スリップ比較器410、スリップ閾値レジスター412、GPS比較器414、GPS閾値レジスター416、除算器418そしてスイッチ420を含む。
【0024】
図示の実施形態において、この場合にはオドメーターである距離センサー314は、オドメーターが接続される駆動系部材(例えば変速機、ドライブ・シャフトや車両)の回転数に比例するオドメーター信号を、発生する。その信号は、サンプラー424でサンプリングされ、レジスター404に記憶されたオドメーター変換パラメーターk1によりそれが乗算される乗算器402に送られる。変換係数は、オドメーター信号を推定走行距離へ変換する。乗算器の出力、つまりサンプリング期間に車両が走行した距離のオドメーターが導く推定値が、コンバイナー432へ送られる。図示の実施形態において、ABS及び/又はトラクション・コントロール・モジュールが、自由(非駆動)輪速/駆動輪速の比率に比例したスリップ信号を、生成する。スリップ信号は、アナログ・フォーマットで生成されても、デジタル・フォーマットで生成されても良く、サンプラー424におけるサンプリングの対象とされ得る。本発明の実施形態においては、スリップ信号はABS/TCSモジュールで(デジタル的に)演算され、シリアル通信プロトコル(Serial Communication Protocol略してSCP)バス、高機能輸送システム・データ・バス(Intelligent Transportation System data bus略してIDB)又は制御器領域ネットワーク(Controller Area Network略してCAN)バスを介し、ナビゲーション・システムへ供給される。乗算器430への他の入力は、信号線452上の、上述のオドメーターが導く走行距離の推定値である。スリップの修正がされたオドメーター出力が、コンバイナー432への入力として供給される。GPSモジュール320は、距離と方位の両方の情報を持つ車両の速度ベクトルを与える。サンプリングされたGPS信号は、積分器406によりサンプリング期間に亘り積分され、GPSによる距離と方位の推定値を、それぞれ信号線454, 456を介して、コンバイナー432へ向け発生する。地磁気センサー又はジャイロが、車両の方位に対応する信号をサンプラー424へ与える。サンプリングされたこの方位信号は、信号線458を介してコンバイナー432へ与えられる。本発明の別の実施形態においては、データ処理が、デジタル形式ではなくアナログ形式で実現される。
【0025】
それでコンバイナーは、信号線450, 454で距離の、そして、信号線456, 458で方位の、複数の独立した推定値を受ける。コンバイナーは、最も信頼性が高い入力信号又はその組合せを用いて、車両の距離と方位の変化の更新後の推定値を発生する。これらは、マップ・マッチング・モジュール434へ与えられる。車両が走行した距離の更新後の推定値を更新するためにコンバイナー内で実行される処理は、次の図5に記載されている。
【0026】
ここまで、校正ユニット408の動作を説明していなかった。そのユニットは、レジスター404へ入力を与え、その入力がオドメーター変換パラメーターの修正につながる。オドメーターから導かれる距離推定値は、オドメーター変換パラメーターの絶対値の小さな変化にも敏感である。この理由により、変換パラメーターは、制御された条件の下でのみ修正されるということが必要である。この様な制御された条件には、車両のスリップが許容可能閾値を下回っている期間に生じる信頼性ある代わりの距離推定値が、含まれる。この目的は、推定器408内に示されるロジックにより、達成される。スリップ比較器410及びGPS比較器412は、スリップ及びGPS距離値を、それぞれレジスター412, 416に記憶されたスリップ及びGPS閾値と比較する。GPS距離推定値は、それが導かれる速度ベクトルが例えば1.5 m/sの閾値を越える場合には、信頼性あるものと見做され得る。この値を下回ると、GPS速度ベクトルの人為的に起こされる不規則変動が、そこから導かれる距離推定値を不正確なものにする。反対に、スリップ信号は、オドメーター変換パラメーターに対する修正の保証がなされるために、閾値未満であるべきである。例えば、車両が氷上にあるか急加速中であれば、オドメーター信号自体が、本質的には間欠的なものであるスリップに関連した大きな誤差を含むので、オドメーター変換パラメーターに対する修正は不適切なものと考えられよう。
【0027】
スリップがスリップ閾値を下回り、GPS速度/距離がGPS閾値を上回る場合には、両方の比較器の出力が正となることになり、それにより、スイッチ420を閉じて、除算器418の出力を直接レジスター404へ接続する。これが、信号線452, 454からのフィードバックになり、それは、オドメーターからの距離推定値をGPSからの距離推定値と釣合わせる作用をする。
【0028】
それで、変換パラメーターは、パラメーター調整の信頼性が高い期間においてのみ、調整される。これは、オドメーターからの距離推定値が、GPSが信頼できないか、スリップが許容出来ない程大きいかのいずれかである、続く期間におけるオドメーターが導く距離推定値の信頼性を高める。
【0029】
図示の実施形態において、スリップ、オドメーター及びGPSの3つの信号それぞれが、サンプラー424により、サンプリングされる。本発明のアナログ形式の実施形態においては、サンプラーの使用は回避され得る。
【0030】
図5及び6は、本発明の実施形態による、車両ナビゲーション・システムにおける、距離と方位の推定値及び距離の再校正に伴なう反復処理の詳細を示す、処理フロー図である。処理は、スタート・ブロック500で開始し、判断処理502へ進む。判断処理502において、TCS/ABSが作動しているか、例えばオドメーター(O)、スリップ(S)及び方位(H)の推測航法センサーが作動しているかについての、判断がなされる。それらが作動中であれば、制御は処理504に進む。処理504において、全てのレジスターは、車両の位置及び方位に対する新たな更新が行われ得る様に、初期化される。そして、制御は、処理ブロック510-516に並列に進む。処理510は、例えば速度ベクトルであるGPS信号の取得を扱う。処理512は、例えばオドメーターのパルスである推測航法距離信号の取得を扱う。処理514は、例えば、車載のABS又はTCSシステムからの推測航法スリップ信号の取得を扱う。処理516は、例えばジャイロ、電子コンパスからの推測航法方位信号の取得を扱う。制御はそして、判断処理520へ進む。判断処理520において、この特定の評価のための期間が経過したか否かの判断がなされる。経過していない場合には、推測航法及びGPSの信号/データの収集が継続する。データの収集には、例えば、データのフィルター処理、平均化処理又は積分が含まれることがある。オドメーター信号は、時間で積分されるのが一般的である。スリップ信号は、時間で平均され得る。方位及びGPS信号は、評価期間に一回サンプリングされても、時間平均されても良い。
【0031】
評価期間が終了すると、制御は判断処理520から処理522へ進む。処理522において、距離センサーからの総蓄積信号(例えば、サンプル期間でのオドメーター・パルスの累積カウント値)が、その期間についての推測航法に基く距離推定値Dodomを得るために、オドメーター変換係数k1(図4の符号402, 404を参照)で乗算される。そして、制御は、処理524に進む。処理524において、サンプリング期間についてのスリップ推定がなされる。例えば、スリップは、サンプリング期間での、例えばDodomの割合である平均値として、表すことが出来る。場合によっては、次に制御は処理526に進む。選択的な処理526において、推測航法距離推定値Dodomは、図2において上述した様に、スリップで調整されても良い。制御はそして、判断処理528へ進む。
【0032】
判断処理528において、サンプリング期間中に、信頼性あるGPS信号が得られたか否かの判断がなされる。その判断は、GPS信号の利用可能性及び信頼性を含む多くの要因に基くものとすることが出来る。1.5 m/s未満の大きさのGPS速度ベクトルは、信頼性がないと見做され得る。GPS信号が信頼性がないとの判断がなされる場合には、制御は、判断処理550へ進む。判断処理550においては、推測航法から導かれる距離推定値が信頼出来るかについての判断がなされる。図示の実施形態において、その判断は車両のスリップが閾値を上回るか又は下回るかに基いている。スリップが大きい、つまり、閾値を上回る場合には、推測航法距離推定値は、スリップが誘発するオドメーター誤差に起因して信頼性があるとは言えない可能性がある。制御はそして、処理554へ進む。処理554においてナビゲーション・システムは、サンプリング期間にGPS若しくは推測航法のいずれも信頼できないので、車両位置を更新することが出来ないということに伴なう処理を実行する。制御はそして、推測航法システムの再初期化のために処理556へ進む。車両位置は、例えば、前の速度と方位を用いた走行距離の推定値を用いれば、更新することが出来る。そして、制御は、判断処理502と次の推定期間の開始へ戻る。
【0033】
反対に、判断処理550において、スリップが例えば許容可能な閾値を下回る程小さいという判断がなされる場合には、制御は処理552へ進む。処理552において、サンプリング期間に車両が走行した距離に関する最良の推定値が、上述の様に、スリップ修正がされたか、されないかのいずれかである、推測航法が導く推定値に等しく設定される。GPSは、信頼できないので、最良の推定値を発生するためには、用いられない。制御はそして、処理558へ進む。
【0034】
判断処理528において逆に、サンプリング期間にGPSが信頼性あるデータを発生しているという判断がされた場合には、制御は処理530へ進む。処理530において、サンプリング期間におけるGPSが導いた距離推定値が得られる。これは、図4において上述した様に、GPS速度ベクトルの積分値を含む場合がある。そして場合によっては、制御は判断処理532へ進む。判断処理532において、推測航法が導く距離推定値がGPSが導く距離推定値の許容範囲内にあるか否かについての判断がなされる。そうであれば、制御は処理552へ進む。処理552において、サンプリング期間に車両が走行した距離の最良の推定値、例えばDnが、推測航法が導く距離推定値に等しく設定される。これは、推定システムつまりGPS及び推測航法の一方から他方への飛び越しの結果としての車両の位置の不必要な変化を回避するので、適切なものとなり得る。そして制御は処理558へ進む。
【0035】
反対に、判断処理532において、GPSと推測航法が導く距離の推定値が実質的に一致していない場合には、制御は判断処理534へ進む。判断処理534において、サンプリング期間に車両が経験したスリップが許容レベルを上回ったか否かについての判断がなされる。スリップが大きい、例えば、許容可能レベルより上にある場合には、制御は処理538へ進む。オドメーター信号には、スリップが誘発したかなりの不正確さが入っているので、処理538において、サンプリング期間中の最良の距離推定値は、GPSが導く距離推定値Dgに等しく設定される。制御はそして、処理558へ進む。
【0036】
判断処理534において逆に、サンプリング期間にスリップが小さければ、制御は処理536へ進む。処理536において、サンプリング期間の車両走行距離の最良の推定値Dnが、推測航法が導く距離推定値Dr及びGPSが導く距離推定値Dgの加重和に等しく設定される。本発明の別の実施形態においては代わりに、最良の距離推定値が、GPSが導く距離推定値に等しく設定されることがあり得る。いずれの場合にも、制御は処理540へ進む。
【0037】
処理540において、オドメーターの変換パラメーターk1(図4の符号404を参照)は、次のサンプリング期間にDrをDgの近傍値に近付けるために、再校正される。スリップは小さく、GPSは信頼性があるので、再校正は適切であり、それにより、オドメーター変換パラメーターの誤った調整を回避する。その様にオドメーターの変換パラメーターの再校正を限定することにより、スリップ関連の誤差がオドメーター変換パラメーターに導入されるのが、回避される。これは、信頼性あるGPSデータの期間が長い領域での、特別な効果である。そして、制御は処理558へ進む。
【0038】
処理558において、GPSが導く方位推定値と推測航法が導く方位推定値の両方が、計算され、評価され、そして、単独又は組合わせて、サンプリング期間での最良の方位推定値として、設定される。上述のものと同様の基準を、この判断において、用いることが出来る。そして、制御は処理560へ進む。処理560において、マップ・マッチングと、図6に記載された地図データベース処理が、実行される。これらの結果は、車両位置に対する更なる調整と、ユーザーへの更新された車両の位置と方位の次の処理562における表示となる。制御はそして、次のサンプリング期間中の車両の位置と方位の評価についての判断処理502へ、戻る。
【0039】
本発明の実施形態において、処理558で実行される方位調整の正確性を向上させるために、誤差修正を組込むことが出来る。方位情報は、例えば、ジャイロスコープ又は地磁気センサーにより得ることが出来る。ジャイロスコープを推測航法センサーとして用いる本発明の実施形態において、ドリフト及び倍率に対する修正を行うことが有利となり得る。ジャイロの換算係数及びドリフトは、ジャイロ出力の精度に影響する主要なパラメーターであり、それで、方位の精度に影響する。ジャイロの換算係数は、ジャイロからの電圧出力を角速度へ変換するのに用いられる。ジャイロのドリフト係数は、全ての速度計側値を公称ゼロ点と照合するジャイロの能力を特徴付ける。ゼロ点は、温度が主要なものである環境因子の変化に起因して、ドリフトする。ナビゲーション・システムを持つ車両が屈曲路を走行する時に、ジャイロのゼロ点を校正するのは、非常に困難である。ABS/トラクション制御システム・モジュールは、ドリフトを低減し、換算係数の精度を向上するのに、用いることが出来る。これらのシステム、ABS/トラクション制御は、平均の前後車輪速と共に、左右車輪速間の差を、発生する。前後輪両方についての左右車輪速のこの差は、車両が屈曲路を走行する時の車両の方位変化についての情報を含んでいる。それで、この情報は、屈曲路を走行する状況におけるジャイロのゼロ点の校正に用いることが出来、処理558で実行される方位の再校正における改良された結果につながる。
【0040】
図6は、車両ナビゲーション・システムの精度と機能性を向上させるために、図5に示されるナビゲーション・システムに統合されたマップ・マッチング及び地図データベースを高度に示す処理フロー図である。処理は、判断ブロック600で開始し、そこにおいては、ある信頼性要件に合致する、目標物や曲り角の様な、新たな地図読取り値があるか否かについての判断がなされる。そして、車両の軌跡は、先に合致した位置に近接する既知の道路に対して、絶対法又は確率法を用いて、比較される。現在の軌跡に最も近い形状の道路と先に合致した道路が、車両が明らかに走行している道路として、選択される。例えば、地図データベース324が絶対計側値(例えば位置/方位、図3を参照)を発生している場合、それら計測値は、信頼性がなければ、用いられ得ない。ある期間においてマップ・マッチング・データにおける一致係数が信頼性がない、又は得られない場合には、制御は直接処理562へ進む。逆に、信頼性ある地図データベース情報が利用可能である場合には、制御は処理602へ進む。処理602において、必要とされるパラメーターの変換がなされた後で、マップ・マッチング・データについての信頼性係数が、推測航法とGPSのハイブリッド・ナビゲーション・モジュール400(図3参照)からのデータと比較される。制御はそして、判断処理604へと進む。判断処理604において、地図データベースのデータが推測航法及び/又はGPSが導くデータと矛盾がないか否かについての判断がなされる。この判断が肯定的であれば、制御は直接に処理562へ進む。逆に、データに矛盾があれば、制御は判断処理606へ進む。判断処理606において、地図データベース・ロジックの再校正が要求されているかについての判断がなされる。再校正が要求されていれば、制御は再校正処理608へ進む。再校正処理608において、マップ・マッチング処理が再校正される。制御はそして、地図データベース・ロジック処理562へ進む。
【0041】
判断処理606において反対に、否定的な判断に到達した、つまり、再校正が必要ではない場合には、制御は判断処理610へ進む。判断処理610において、推測航法/GPSが導く位置及び方位が修正される必要があるか否かについての判断がなされる。その判断が否定的であれば、制御は処理562へ直接進む。反対に、推測航法とGPSのハイブリッド・ロジック400(図4参照)により決定された位置と方位の移動が、地図データベースにより実行される信頼性のより高い瞬間的なマップ・マッチング処理とそれを直列にするために、なされる必要があるとの判断がなされる場合には、制御は処理612へ進む。処理612において、推測航法とGPSのハイブリッド・ロジックにより決定された位置と方位が、マップ・マッチング/データベース・モジュールにより決定された位置と方位へ、移される。位置と方位を移動するための判断は、ある閾値条件に合致した場合にのみ、実行され得る。例えば、データに矛盾があるが、その程度がある閾値を下回る場合には、位置の移動がなされることはない。これが、ユーザーに対しジグザクの判断を示すことと、それが起こし得る混乱を、回避する。しかしながら、誤差がある閾値を越える場合には、制御は処理612へ進められることになる。処理612において、マップ・マッチング/データベースが判断した位置と方位が、推測航法が判断した位置と方位の代わりとなることになり、そして、更に詳細な推測航法判断がなされることになる基礎として利用され得る。制御はそして、処理562へと進む。処理562において、更新後の位置と方位の情報が、出力通信モジュール342(図3参照)を介して、ユーザーへ表示される。
【0042】
本発明は、それの特定の実施形態を参照して、具体的に示され、記載されたが、本発明の思想又は範囲から逸脱することなしに、形態及び詳細における上述の変更や他の変更をなすことが出来るということが、当業者には理解されるであろう。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、車両のナビゲーション・システムが、タイヤ径の変化及び/又はスリップに起因するオドメーター計側値の誤差を自動的に補償し、スリップが存在する際にオドメーターの再校正を回避する、のを可能とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の平面図である。
【図2】本発明に従い、車両位置を反復的に計算するのに用いられる実際の距離と検出された距離を示すグラフである。
【図3】本発明を実施するハイブリッド車両ナビゲーション・システムの実施形態のハードウェア・ブロック図である。
【図4】オドメーターの再校正に付随するロジックを詳細に示す、ハードウェア/ソフトウェアの結合ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態による、車両ナビゲーション・システムの距離推定と再校正部分を示す処理フロー図である。
【図6】本発明の実施形態による、車両ナビゲーション・システムの距離推定と再校正部分を示す処理フロー図である。
【符号の説明】
100 車両

Claims (9)

  1. 車両が走行した距離を判定する方法であって、
    第1期間に、車両が走行した距離を示すオドメーターからのオドメーター表示信号と、前記車両のスリップを示すスリップ・センサーからのスリップ表示信号と、前記車両の方位を示す方位センサーからの方位表示信号と、を取得する工程と、
    オドメーター変換パラメーターを用いて前記オドメーター表示信号を第1距離推定値へ変換する工程と、
    前回決定した既知の位置に基づく車両の位置と前記変換工程で取得した前記第1距離推定値と前記取得した方位表示信号に基づく車両の方位とを決定する工程と、
    前記車両が走行した外部距離推定値を無線ナビゲーションシステムから受信する工程と、
    前記外部距離推定値が信頼できるか否かを判定する工程と、
    前記外部距離推定値が信頼できると判定された場合に、前記オドメーター変換パラメーターを調整し、前記第1距離推定値と前記外部距離推定値との差が閾値内に入らない場合で、かつ、前記取得されたスリップ表示信号の示すスリップ量がスリップ閾値より小さい場合に、第1の重み係数と前記第1距離推定値との積と、第2の重み係数と前記外部距離推定値との積と、の和に基づいて前記第1期間に車両が走行した距離を決定する工程とを備え、
    前記決定工程において、前記車両の左右車輪の速度差を決定し、前記速度差に基づき前記車両の方位表示信号を校正することを特徴とする方法。
  2. 前記外部距離推定値を信頼できると判定した場合に、前記第1距離推定値を決定する工程で決定された前記車両の位置の誤差を修正する工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記決定された第1距離推定値と前記外部距離推定値との差を計算する工程と、
    前記外部距離推定値が信頼でき、前記計算の工程で計算された差が第1閾値を超える場合に、前記決定された前記車両の位置の誤差を修正する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記スリップ表示信号から得られたデータを用いて前記第1距離推定値を修正する工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記外部距離推定値が信頼でき、かつ、前記取得したスリップ表示信号から得られたデータの値が第2閾値以下の場合に、前記変換する工程で用いたオドメーター変換パラメーターを調整する工程を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記オドメーター変換パラメーターは、走行した距離とオドメーター表示信号に示された回転数との比に比例する定数を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1距離推定値を求めるために前記オドメーターの表示値に前記定数を乗算する工程を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記無線ナビゲーションシステムは、前記車両が走行した前記外部距離推定値を生成するGPSセンサーを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記車両の運動を追跡するために、前記取得工程、前記変換工程、前記決定工程、前記受信工程、前記判定工程および前記調整工程が、継続する複数の期間において、複数回繰り返されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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