JPH07301541A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH07301541A
JPH07301541A JP9436694A JP9436694A JPH07301541A JP H07301541 A JPH07301541 A JP H07301541A JP 9436694 A JP9436694 A JP 9436694A JP 9436694 A JP9436694 A JP 9436694A JP H07301541 A JPH07301541 A JP H07301541A
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JP
Japan
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sensor
traveling
azimuth
vehicle speed
speed
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JP9436694A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Hoshino
雅俊 星野
Yasuhiro Gunji
康弘 郡司
Shigeru Obo
茂 於保
Koji Kuroda
浩司 黒田
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ZANABUI INFORMATICS KK
Hitachi Ltd
Original Assignee
ZANABUI INFORMATICS KK
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動体ナビゲーションにおいて複数の方位測定
手段、速度測定手段を用いて、それぞれの測定手段の誤
差を補正し、ナビゲーションの精度を向上する。 【構成】方位および速度を出力するGPS受信機10、
角速度を出力するジャイロ11、車輪の回転数より速度
を出力する車速センサ12を備える。これらの出力から
ジャイロ用カルマンフィルタ13と車速センサ用カルマ
ンフィルタ14は、それぞれジャイロ11のバイアスお
よび車速センサ12のスケールファクタ誤差、バイアス
の推定値を求める。誤差補正装置15は、推定値を用い
て、ジャイロ11の出力する角速度、車速センサ12の
出力する速度を補正する。ロケータ16では補正後の角
速度、速度より、地図データを参照しながら現在の位
置、進行方位を出力し、結果をディスプレイ18に表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の移動体に搭
載されるナビゲーション装置に関し、特に、ナビゲーシ
ョン装置における慣性航法に用いられるジャイロ、地磁
気センサ、車速センサ等のセンサの測定値を自動的に補
正する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体、特に自動車に用いられるナビゲ
ーション装置では、GPS(全世界測位システム)やビ
ーコン等を利用して、現在位置を求める電波航法と、セ
ンサで測定した移動にともなう進行方位および移動距離
を積算することにより現在位置を求める慣性航法の技術
が広く用いられている。
【0003】また、位置精度を重視するナビゲーション
装置では、この2つの技術を組み合わせて用いることが
行われている。
【0004】このような、電波航法と慣性航法とを組み
合わせて用いるナビゲーション装置としては、たとえ
ば、GPS受信機で、受信機とGPS衛星との距離(レ
ンジ)、および、その変化率(レンジレート)を検出
し、衛星が4つ以上受信可能なときは一点測位演算によ
り位置を求め、電波が地形や建物に遮蔽され位置情報が
得られないときには、慣性航法により位置を計算するナ
ビゲ−ション装置が知られている。
【0005】ところで、慣性航法では、一般的にジャイ
ロ、地磁気センサ等で進行方位を測定し、車輪の回転数
から速度を求める車速センサ等で移動距離(速度)を測
定し、これらの積分により位置を計算する。しかし、こ
のようにセンサの測定値の積分により位置を計算するた
めに、慣性航法には、センサの測定誤差が、わずかで
も、これが時間とともに累積され、測定位置誤差が時間
とともに増大するという欠点がある。
【0006】そこで、電波航法と慣性航法とを組み合わ
せて用いるナビゲーション装置では、電波航法で測定し
た測定値を利用して、慣性航法で用いるセンサを補正す
ることが行なわれることがある。
【0007】たとえば、特開平3ー110415号記載
の技術では、ジャイロの角速度変化から自動車が直進し
ているかどうかを検知し、直進中であればオフセットキ
ャンセルをかけジャイロのゼロ点ドリフトを修正し、そ
のときのGPS受信機が決定した方位を初期値とし、ジ
ャイロ出力(角速度)を積算し進行方位とする処理を繰
り返すことにより、ジャイロのドリフトを除去しながら
方位を求めている。
【0008】また、特開平2ー212714号公報記載
の技術では、GPSの精度が良いときに(PDOPが所
定の値以下のとき)、GPS受信機で決定した位置情報
より走行距離を求め、これと車速センサで求めた対応す
る走行距離と比較し、GPSによる走行距離を基準にし
て車速センサの、タイヤの径変化によって起こるスケー
ルファクタ誤差を計算し、補正する。
【0009】また、自動車用のナビゲーション装置で
は、運転者が時々適当なスケールファクタを入力し、タ
イヤの径変化によるスケールファクタの変化に対応する
技術も知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平3ー1
10415号記載の技術では、GPS受信機が決定した
方位を初期値として以降の方位を求める。したがい、こ
の時点のGPSの精度にその後の方位精度が大きく影響
されることになる。しかし、GPSの精度は常に保証さ
れているわけではなく、運用側の都合等により精度が低
下されることがある。したがい、この場合、補正の効果
は期待できない。一方、ビ−コンを利用すれば、正確な
位置、方位を求めることができるが、ビ−コンを利用で
きる地域は限られている。
【0011】また、前述した特開平2ー212714号
公報記載の技術では、GPS受信機によって決定した位
置の差分より走行距離を求めるが、現在のGPS受信機
の性能では位置出力周期として数秒を要するため、その
間は直進走行を仮定して走行距離を求めることになる。
このため、正確な走行距離を求めることができず、正確
に車速センサを補正することができない。
【0012】そこで、本発明は、電波航法と慣性航法と
を組み合わせて用いるナビゲーション装置において慣性
航法に用いるセンサを、より精度良く補正することので
きるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0013】
【問題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、GPS衛星との距離の変化率に応じて進行方
位を算出するGPS受信機と、進行方位を検出する方位
センサと、あらかじめ定めた、前記GPS受信機が算出
する進行方位と方位センサが検出する進行方位との関係
に従って、前記GPS受信機が算出した進行方位と方位
センサが検出した進行方位より、方位センサの検出誤差
を推定する手段と、推定した誤差を用いて、方位センサ
が検出した進行方位を補正する手段とを有することを特
徴とするナビゲ−ション装置を提供する。
【0014】また、本発明は、前記目的達成のために、
GPS衛星との距離の変化率に応じて走行速度を算出す
るGPS受信機と、走行速度を検出する車速センサと、
あらかじめ定めた、前記GPS受信機が算出する走行速
度と車速センサが検出する走行速度と車速センサの検出
誤差との関係に従って、前記GPS受信機が算出した走
行速度と車速センサが検出した走行速度より、車速セン
サの検出誤差を推定する手段と、推定した誤差を用いて
車速センサが検出した走行速度を補正する手段とを有す
ることを特徴とするナビゲ−ション装置を提供する。
【0015】また、望ましくは、前記検出誤差を推定す
る手段としてカルマンフィルタを備える。
【0016】
【作用】本発明に係るナビゲーション装置によれば、G
PS受信機でGPS衛星との距離の変化率に応じて進行
方位を算出する。そして、GPS受信機が算出する進行
方位と方位センサが検出する進行方位と方位センサの検
出誤差との関係に従って、前記GPS受信機が算出した
進行方位と方位センサが検出した進行方位より、方位セ
ンサの検出誤差を推定し、推定した誤差を用いて、方位
センサが検出した進行方位を補正する。
【0017】また、本発明に係るナビゲーション装置に
よれば、GPS受信機は、GPS衛星との距離の変化率
に応じて走行速度を算出する。そして、GPS受信機が
算出する走行速度と車速センサが検出する走行速度と車
速センサの検出誤差との関係に従って、前記GPS受信
機が算出した走行速度と車速センサが検出した走行速度
より、車速センサの検出誤差を推定し、推定した誤差を
用いて車速センサが検出した走行速度を補正する。
【0018】このように、本発明によれば、GPS受信
機は、GPS衛星との距離の変化率に応じて進行方向や
走行速度を算出する。ここで、GPS衛星との距離の変
化率に応じて算出した進行方向や走行速度は、GPSの
精度劣化による影響が少ないので、より精度良くセンサ
を補正することができる。
【0019】また、特に、前記検出誤差を推定する手段
としてカルマンフィルタを備えれば、最小分散推定によ
り、精度よく誤差を推定することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係るナビゲーション装置の実
施例について説明する。
【0021】図1に、本実施例に係るナビゲーション装
置の構成を示す。
【0022】図示するように、本実施例に係るナビゲー
ション装置は、センサとしてGPS受信機10、ジャイ
ロ11、車速センサ12を備える。また、ジャイロ用カ
ルマンフィルタ13と車速センサ用カルマンフィルタ1
4の2つのカルマンフィルタ、誤差補正装置15、地図
データベ−ス17、ディスプレイ18を備えている。
【0023】以下、本実施例に係るナビゲーション装置
の動作について説明する。
【0024】まず、全体の動作について説明する。
【0025】GPS受信機10はレンジレートをもとに
方位および速度を算出する。すなわち、GPS受信機と
GPS衛星との距離の変化率(レンジレート)から直
接、速度ベクトルを求め、これより方位および速度を算
出する。GPSの精度が劣化されている場合でも、レン
ジレートから算出した速度ベクトルの誤差は方位に換算
して約1度程度と精度は高い。また、速度値も、同様に
精度は高い。
【0026】なお、このようにレンジレートをもとに方
位および速度を算出するのは、GPS受信機とGPS衛
星との距離(レンジ)から受信機の位置を計算した場
合、GPSの精度が劣化されている期間では100m程
度の誤差を含むことになるため、これと次の時刻に同様
に計算した位置との差分を速度ベクトルとし、方位およ
び速度を算出すると誤差が大きくなりすぎるからであ
る。
【0027】また、ジャイロ11は角速度ωgを測定し
出力する。また、車速センサ12は、車輪の回転数から
速度Vodを算出し出力する。
【0028】ジャイロ用カルマンフィルタ13は、GP
S受信機10が算出した方位と、ジャイロ11が測定し
た角速度ωgを入力とし、進行方位と、ジャイロのバイ
アスbを推定する。車速センサ用カルマンフィルタ14
は、GPS受信機10が算出した速度と車速センサ12
の測定した速度を入力とし、速度、車速センサ12のス
ケールファクタ誤差ε、およびバイアスδを推定する。
【0029】誤差補正装置15は、2つのカルマンフィ
ルタ13、14で推定した車速センサのスケールファク
タ誤差εとバイアスδ、ジャイロ11のバイアスδを入
力し、ジャイロ11の測定した角速度ωgと車速センサ
12の測定した速度Vodを補正し、補正した速度Vと
各速度ωと出力する。
【0030】ロケータ16は、補正された速度Vと角速
度ωより現在の位置(x,y)、進行方位θを、以下3
式より求める。
【0031】 x(k+1)=x(k)+V(k)cosθ(k)...(式1) y(k+1)=y(k)+V(k)sinθ(k)...(式2) θ(k+1)=θ(k)+ω(k)Ts ...(式3) ただし、(3式)において、Tsは前回(k)の計算か
ら今回(k+1)の計算までの期間を表している。
【0032】さて、このようにして現在の位置(x,
y)、進行方位θを求めたら、これと道路地図データベ
ース17に格納されている道路地図情報とを照合し、ロ
ケ−タ16は、マップマッチングの手法により現在位置
が基本的には道路上になるようにする。また、ロケータ
16は、算出した位置、進行方位を、ディスプレイ18
に道路地図情報が示す道路地図と共に表示し、運転者が
現在位置を確認可能とする。
【0033】以下、ジャイロ用カルマンフィルタ13、
車速センサ用カルマンフィルタ14、誤差補正装置の動
作の詳細について説明する。
【0034】まず、ジャイロ用カルマンフィルタ13の
動作について説明する。
【0035】カルマンフィルタ(Kalman fil
ter)は、内部構造(信号生成過程)が既知である線
形ダイナミカルシステムの出力が雑音に乱されて観測さ
れる場合に、その観測値より内部状態を最小分散の意味
で推定する最適線形フィルタである。
【0036】このカルマンフィルタは、通信分野の最適
フィルタ設計技術や、各種制御システムにおける状態予
測等に広く用いられ、広く知られているフィルタである
ので、カルマンフィルタ一般に関する詳細な説明は省略
し、カルマンフィルタに関する本実施例固有の事柄のみ
を説明する。
【0037】さて、カルマンフィルタは、内部構造(信
号生成過程)を線形の状態方程式で表し、観測機構を線
形の観測方程式で表すことができれば、生成することが
できる。
【0038】そこで、本実施例では、方位θとジャイロ
11のバイアスbの信号生成過程を、式4、式5の状態
方程式で表す。
【0039】 θ(k+1)=θ(k)+b(k)T+ωg(k)T+V1(k)...(式4 ) b(k+1)=b(k)+V2(k) ...(式5) ここで、Tはジャイロ11の角速度ωgの出力の時間間
隔である。また、V1(k)、V2(k)は予測誤差で
ありほぼ平均0の白色雑音と考える。
【0040】式4は、進行方位θ(k+1)は、前回算
出した進行方位θ(k)に、ジャイロ11出力した角速
度ωgとTとの積を加算し、ジャイロ11で測定した角
速度ωg(k)に含まれるジャイロのバイアス−b
(k)とTとの積を減算することにより求まることを表
している。なお、ジャイロバイアス−bは短時間Tで
は、ほぼ一定と仮定する。
【0041】次に、GPS受信機10の方位出力θgp
sとジャイロ11の角速度出力ωgを積算して求めたジ
ャイロ方位θgyroとの観測機構を、実際の進行方位
θとジャイロのバイアス−bを用いて式6、式7の観測
方程式で表す。
【0042】 θgps(k)=θ(k)+ω1(k) ...(式6) θgyro(k)=θ(k)+b(k)S+ω2(k)...(式7) ただし、ω1(k)、ω2(k)は観測雑音であり、ほ
ぼ平均0白色雑音と仮定する。
【0043】また、θgyro(k)は、図2に示すよ
うに、単純にジャイロ11の角速度出力ωgと時間の積
算を行なうと、ジャイロバイアスbの影響で時間の経過
とともに進行方位θ(k)からのずれが累積される。そ
こで、θgyro(k)としては、ジャイロ11の角速
度出力ωgのS秒間の積算を、S秒前の確からしい進行
方位、たとえば、ジャイロ11から出力されたS秒前の
進行方位θgps(k−1)や自身が推定した進行方位
に加算した値を用いる。
【0044】なお、θgps(k)には進行方位に若干
の観測雑音ω1(k)があるものの、平均的にはほぼ正
確であるとする。
【0045】さて、ジャイロ用カルマンフィルタ13
は、図3(a)に示すように、式4、式5を状態方程
式、式6、式7を観測方程式としてカルマンフィルタの
一般的な計算方法である繰り返し計算を行い(ステップ
20、21)収束したら、推定したジャイロバイアスb
をロケ−タ16に出力する(ステップ22)。なお、こ
の際、進行方位も推定される。そして、直ちに自身をリ
セットし、再びステップ20からの処理を繰り返し(ス
テップ23)、センサ誤差が変化した場合に、なるべく
短い時間で新しい誤差を推定できるようにする。
【0046】次に、車速センサ用カルマンフィルタ14
について説明する。
【0047】まず、車速センサ12の出力する速度をV
od、真の車速をV'とすると車速センサ12の主な誤
差要因であるスケールファクタ誤差ε、バイアスδの関
係は式8で表される。
【0048】 Vod=(1+ε)V'+δ...(式8) ここで、スケールファクタ誤差はタイヤの空気圧変化、
磨耗あるいはタイヤ交換によりタイヤ径があらかじめ仮
定した値からずれると発生する誤差である。車速センサ
により走行距離を求めるとき、走行距離が長くなればわ
ずかのスケールファクタ誤差であっても距離誤差として
は大きくなりナビゲーションの精度が悪化する。また、
バイアスはタイヤのスリップに対応する。タイヤはある
速度以上では常にスリップしていると考えられる。
【0049】さて、本実施例では、車速センサ用カルマ
ンフィルタ14を実現するために、スケールファクタ誤
差εの信号生成過程と、バイアスδの信号生成過程を式
9、式10の状態方程式で表す。
【0050】 ε(k+1)=ε(k)+V3(k)...(式9) δ(k+1)=δ(k)+V4(k)...(式10) ただし、ここでは。車速センサ12のスケールファクタ
誤差ε、バイアスδは短時間ではほぼ変化しないとす
る。また、V3(k)、V4(k)は予測誤差であり、
ほぼ平均0の白色雑音を仮定する。
【0051】次に、GPS受信機10の出力する速度V
gpsが、ほぼ正確であるとすると、車速センサ12の
出力する速度VodとGPS受信機10の出力する速度
Vgpsの観測過程を、式8を用いて示すと、式11の
観測方程式で表すことができる。
【0052】 Vod(k)/Vgps(k) =1+ε(k)+δ(k)/Vgps(k)+ω3(k)...(式11) ただし、ω3(k)は観測雑音であり、ほぼ平均0白色
雑音と仮定する。
【0053】さて、車速センサ用カルマンフィルタ13
は、図3(b)に示すように、式9、式10を状態方程
式、式11を観測方程式とするカルマンフィルタの一般
的な計算方法である繰り返し計算を行い(ステップ2
4、25)、収束したら、推定した車速センサのスケー
ルファクタ誤差ε、バイアスδをロケ−タ16に出力す
る(ステップ26)。また、この際、速度も推定する。
そして、直ちに自身をリセットし、再びステップ24か
らの処理を繰り返し(ステップ27)、センサ誤差が変
化した場合に、なるべく短い時間で新しい誤差を推定で
きるようにする。
【0054】なお、2つのカルマンフィルタのリセット
の周期は異なっていてもよく、ジャイロ11と、車速セ
ンサ12は独立して補正するようにしてもよい。
【0055】次に、誤差補正装置15の動作を説明す
る。
【0056】図2(c)に誤差補正装置15の行なう誤
差補正処理を示す。
【0057】誤差補正装置15は、2つのカルマンフィ
ルタ13、14より受け取ったジャイロ11のバイアス
bを用いて、ジャイロ11の測定した角速度ωgを(式
12)に従い該補正し、補正した角速度ωを出力する
(ステップ29)。
【0058】ω=ωg+b....(式12) また、車速センサ12のセンサスケールファクタ誤差ε
とバイアスδを用いて車速センサ12の測定した速度V
odを(式13)に従い補正し、補正した速度Vを出力
する(ステップ30)処理を繰り返す。
【0059】 {Vod/(1+ε)}−{δ/(1+ε)}...(式13) また、カルマンフィルタ13、14より、ジャイロ11
のバイアスb、もしくは、車速センサ12のセンサスケ
ールファクタ誤差εとバイアスδとを受け取ったら、補
正に用いるジャイロ11のバイアスb、もしくは、車速
センサ12のセンサスケールファクタ誤差εとバイアス
δを受け取った値に更新して処理を繰り返す。このよう
にすることにより、ジャイロ11と車速センサ12の誤
差が時間をかけて変化した場合でも常に正しい補正をす
ることができる。
【0060】誤差補正装置15で補正した角速度ω、速
度Vは、ロケータ16に入力される。
【0061】以上、本発明の実施例について説明した。
【0062】なお、以上の実施例では、ロケ−タ16
が、誤差補正装置15で補正した角速度ω、速度Vを用
いて、現在の位置(x,y)、進行方位θを求めたが、
GPSを良好に利用可能な期間は、現在の位置(x,
y)と進行方位θの決定に、2つのカルマンフィルタ1
3、14が求めた方位の推定値と、速度の推定値の一方
または両方を、誤差補正装置15で補正した角速度ω、
速度Vと組み合わせてもしくは組み合わせずに利用する
ようにしてもよい。また、角速度センサに代えて、地磁
気センサにより直接方位を求めるようにしてもよい、こ
の場合は、角速度センサに代えて、地磁気センサの検出
誤差を補正することになる。
【0063】以上のように、本実施例によれば、レンジ
レート出力をもとにGPS受信機で計算した方位、速度
を用いるため、GPSの精度劣化による影響が少ない。
【0064】また、このようなGPSの精度劣化によく
影響が少ないGPS受信機の方位、速度によって、ジャ
イロや車速センサを、常時補正することができるので、
これらを、より精度良く補正することができる。
【0065】また、カルマンフィルタによれば、最小分
散推定により精度よく誤差を推定することができる。し
たがい、レンジシ−トにより求めた方位や速度の代わり
に、ビ−コンを利用して求めた方位や速度、または、G
PSを用いた位置算出より求めた方位や速度を用いるよ
うにしても、従来に比べより精度よく車速センサや角速
度センサを補正することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電波航
法と慣性航法とを組み合わせて用いるナビゲーション装
置において慣性航法に用いるセンサを、より精度良く補
正することのできるナビゲーション装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】ジャイロによる測定方位の誤差の累積を表す図
である。
【図3】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の補
正動作を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
10 GPS受信機 11 ジャイロ 12 車速センサ 13 ジャイロ用カルマンフィルタ 14 車速センサ用カルマンフィルタ 15 誤差補正装置 17 地図データベ−ス 18 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 於保 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 黒田 浩司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星との距離の変化率に応じて進行
    方位を算出するGPS受信機と、進行方位を検出する方
    位センサと、あらかじめ定めた、受信機が算出する進行
    方位と方位センサが検出する進行方位と方位センサの検
    出誤差との関係に従って、前記GPS受信機が算出した
    進行方位と方位センサが検出した進行方位より、方位セ
    ンサの検出誤差を推定する手段と、推定した誤差を用い
    て、方位センサが検出した進行方位を補正する手段とを
    有することを特徴とするナビゲ−ション装置。
  2. 【請求項2】GPS衛星との距離の変化率に応じて走行
    速度を算出するGPS受信機と、走行速度を検出する車
    速センサと、あらかじめ定めた、前記GPS受信機が算
    出する走行速度と車速センサが検出する走行速度と車速
    センサの検出誤差との関係に従って、前記GPS受信機
    が算出した走行速度と車速センサが検出した走行速度よ
    り、車速センサの検出誤差を推定する手段と、推定した
    誤差を用いて車速センサが検出した走行速度を補正する
    手段とを有することを特徴とするナビゲ−ション装置。
  3. 【請求項3】GPS衛星との距離の変化率に応じて進行
    方位を算出するGPS受信機と、車輪の回転数により走
    行速度を検出する車速センサと、前記GPS受信機が算
    出した進行方位と角速度センサが検出した角速度より、
    カルマンフィルタ(Kalman filter)を用
    いて角速度センサの角速度検出バイアスを推定するカル
    マンフィルタ手段と、推定した角速度センサの検出バイ
    アスを用いて車速センサが検出した走行速度を補正する
    手段とを有することを特徴とするナビゲ−ション装置。
  4. 【請求項4】GPS衛星との距離の変化率に応じて走行
    速度を算出するGPS受信機と、車輪の回転数により走
    行速度を検出する車速センサと、前記GPS受信機が算
    出した走行速度と車速センサが検出した走行速度より、
    カルマンフィルタ(Kalman filter)を用
    いて、車速センサのスケールファクタ誤差と、前記走行
    速度の検出バイアスを推定するカルマンフィルタ手段
    と、推定した車速センサのスケールファクタ誤差と、前
    記走行速度の検出バイアスを用いて車速センサが検出し
    た走行速度を補正する手段とを有することを特徴とする
    ナビゲ−ション装置。
  5. 【請求項5】受信した電波に基づいて進行方位を算出す
    る受信機と、進行方位を検出する方位センサと、あらか
    じめ定めた検出誤差の生成モデルと、受信機が算出する
    進行方位と方位センサが検出する進行方位と方位センサ
    の検出誤差とを関連付けた、受信機が算出する進行方位
    と方位センサが検出する進行方位の、あらかじめ定めた
    観測モデルに従ったカルマンフィルタ(Kalman
    filter)を用いて、前記受信機が算出した進行方
    位と方位センサが検出した進行方位より、方位センサの
    検出誤差を推定する手段と、推定した誤差を用いて、方
    位センサが検出した進行方位を補正する手段とを有する
    ことを特徴とするナビゲ−ション装置。
  6. 【請求項6】受信した電波に基づいて走行速度を算出す
    る受信機と、走行速度を検出する車速センサと、あらか
    じめ定めた検出誤差の生成モデルと、前記GPS受信機
    が算出する走行速度と車速センサが検出する走行速度と
    車速センサの検出誤差を関連付けた、前記GPS受信機
    が算出する走行速度と車速センサが検出する走行速度
    の、あらかじめ定めた観測モデルに従ったカルマンフィ
    ルタ(Kalman filter)を用いて、前記受
    信機が算出した走行速度と車速センサが検出した走行速
    度より、車速センサの検出誤差を推定する手段と、推定
    した誤差を用いて車速センサが検出した走行速度を補正
    する手段とを有することを特徴とするナビゲ−ション装
    置。
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