JPH09152342A - 車両位置検出装置 - Google Patents

車両位置検出装置

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JPH09152342A
JPH09152342A JP31453095A JP31453095A JPH09152342A JP H09152342 A JPH09152342 A JP H09152342A JP 31453095 A JP31453095 A JP 31453095A JP 31453095 A JP31453095 A JP 31453095A JP H09152342 A JPH09152342 A JP H09152342A
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淳 市村
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正継 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 推測航法が困難なときGPSだけを用いて車
両位置を推測する。 【解決手段】 ナビゲーション装置1では、予め定める
周期毎に方位センサ11、距離センサ12、GPS受信
機13からの出力信号がセンサ信号処理回路14に与え
られる。回路14は、各出力信号に基づいて車両の推測
現在位置および進行方位を推測し、マップマッチング処
理部4に与える。処理部4は、記憶装置5に記録される
道路データに基づいて、マップマッチング処理を行い、
推測現在位置を補正する。表示装置6の目視表示領域に
は、道路データが目視表示され、その補正現在位置に対
応する位置に予め定める図形が重ねて表示される。回路
14は、センサ11,12の出力信号をGPS受信機1
3の計測結果で補正して、位置および方位を推測する。
かつセンサ11,12からの出力が異常であるとき、G
PS受信機13からの出力だけに基づいて位置および方
位を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用ナビゲーシ
ョン装置に用いられる車両位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ナビゲーション装置は、自動車などの移
動体の走行した経路を算出し、表示装置に表示される地
図画面に車両が現在走行している現在位置を表示して、
運転者を支援する装置である。車両の現在位置は、たと
えばGPS(GlobalPositioning System;全世界測位シ
ステム)によって計測される。GPSは、トンネルなど
測位衛星からの信号が受信できない場所では使用するこ
とができない。ゆえに、GPS受信機単体では、常時車
両の現在位置および進行方位を検出することは困難であ
る。
【0003】近年ナビゲーション装置では、GPS受信
機を用いた位置検出機構と、推測航法を行う位置検出機
構の2系統の位置検出機構を備える、いわゆるハイブリ
ッド型の位置検出装置が用いられている。ハイブリッド
型の位置検出装置では、一方の位置検出手段において正
確な位置の検出が困難であるときに、他方の位置検出手
段でその位置検出を補う構成であるものが多い。たとえ
ばGPS受信機を用いた位置検出機構を主に用い、GP
S受信機の受信状態が悪化しているとき、また計測され
る現在位置の誤差が大きくなるときに、推測航法によっ
て車両の現在位置を計測を行う。推測航法とは、走行距
離および相対的な進行方位から車両の相対的な現在位置
を推測する手法である。進行方位とは、現在位置を通過
したときにおける車両の走行する方向に沿った方位であ
る。
【0004】また、推測航法を主に用い、GPS受信機
によって計測された絶対位置を用いて、推測航法で推定
される相対位置の誤差を収束させることもある。さらに
また、GPS受信機および推測航法などの位置検出機構
の他に、マップマッチング処理と称される位置補正処理
を行う装置がある。マップマッチング処理では、車両の
走行軌跡を検出し、この走行軌跡と車両の現在位置周辺
の道路形状とを比較して、走行軌跡と道路形状とが類似
した道路上に車両の現在位置を補正する。すなわち、車
両が必ず道路を走行していると仮定して車両の位置補正
を行う。
【0005】特開昭62−272115号公開公報に
は、GPSを用いて磁気コンパスによって計測される方
位信号を補正する技術が開示されている。本発明のGP
S航法装置では、移動体が走行しているときに走行速度
が設定値を超えると、GPSである受信位置演算装置か
らの方位情報と、磁気コンパスからの方位情報とが比較
される。2つの方位情報に誤差があるとき、受信位置演
算装置から出力される方位信号を基準として磁気コンパ
スから出力される方位信号の大きさを加減し、情報の誤
差が零となるように補正する。
【0006】また、特開平3−23491号公開公報に
は、車両の進行方位を検出する地磁気センサと車両の絶
対位置を検出するGPS装置とを備える車載ナビゲーシ
ョン装置に関する技術が開示されている。本公報の車載
ナビゲーション装置では、地磁気センサの出力データが
異常であることを検出すると、異常検出後に地磁気セン
サの出力データが安定するのを待って、そのときの出力
データを補正データとして取込む。かつ、GPS装置の
出力データに基づいて車両の絶対方位を求め、補正デー
タおよび絶対方位を用いて、前記地磁気センサの出力デ
ータを補正する。また、地磁気センサの出力データの異
常は、たとえば地磁気センサによって検出される車両の
走行方位とGPS装置によって検出される絶対方位との
方位差が予め定める値を超えるか否かによって判定され
る。
【0007】このようなナビゲーション装置およびGP
S航法装置では、地磁気センサおよび地磁気コンパスな
ど、地磁気を用いて車両の進行方位を検出している。地
磁気センサは、大型車が車両の側方を通過することによ
って地磁気が乱れたとき、誤差が生じる。また、踏切な
ど強磁性体の上を通過したときにも誤差を生じる。さら
にまた、車両の車体への着磁が生じると、誤差が常に発
生するようになる。このように、地磁気を用いて進行方
位を検出するとき、外部要因に起因した誤差が生じる可
能性が大きい。
【0008】本件出願人は、特開平4−172214号
公開公報において、地磁気センサとレート式方位センサ
とを併用し、長時間範囲にわたって良好な検出角度が維
持される方位センサに関する技術を提案している。この
方位センサでは、地磁気センサが出力した方位と、レー
ト式方位センサが出力した方位とを加重平均して補正方
位を算出する。この補正方位をレート式方位センサの基
準方位とする。レート式方位センサは、回転速度を検出
して基準方位からの回転速度を算出し、与えられた基準
方位に加算して方位を出力する。加重平均における重み
付け係数は、方位センサを取付けた物体の走行時間の関
数に基づいて定められる。また、重み付け係数は、方位
センサの温度または方位センサの周囲の温度をパラメー
タとする関数によって求められる。
【0009】また特開昭59−218913号公開公報
には、地磁気センサとレートセンサとを併設し、各セン
サの出力に重み付けをした後に合成して移動体の移動方
向を検出する移動方向検出方式が開示されている。本公
報の検出方式では、レートセンサによって検出された検
出角度と、地磁気センサによって検出された検出角度と
をそれぞれ補正係数を用いて重み付けした後に合成す
る。補正係数は、たとえば自動車の移動状況に合わせて
その時間変化が予め設定されている。また、自動車のノ
ンストップ走行時間が長くなるときは、ノンストップ走
行時間に比例してレートセンサの角度合成の際における
レートセンサの割合を減じ、地磁気センサの割合を増や
すように設定される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した移動方向検出
方式において使用されるレートセンサ(ジャイロ)は、
温度変化などによって出力信号のオフセットなどの特性
が経時変化する。従来技術のジャイロでは、このオフセ
ットを除去するために、車両の車速が零になったことを
検知して、そのときの出力信号の値を基準とする零点補
正を行う。このとき、たとえば車速センサによって検出
されるべき車速が得られないと、ジャイロの零点補正を
行うことができなくなる。零点補正が行われないと、出
力信号のオフセットが経時変化し続けることとなるの
で、ジャイロの誤差が大きくなる。またジャイロでは、
計測した旋回量を累積加算して相対方位を推定するの
で、各旋回量に含まれる微小分の誤差が累積し、誤差が
増大する。
【0011】車速センサは、たとえば車両の車輪に回転
力を与える車軸の近傍に取付けられる。走行距離は、車
軸が予め定める回転角度だけ回転したときに出力される
パルスの数と、1パルスあたりの車両の単位移動距離と
から算出される。このとき、タイヤ1回転あたりに出力
されるパルス数は、車種によって異なる。また同一車種
においても、装着されるタイヤの大きさが異なると、単
位移動距離が異なる。ゆえに、走行距離を求める前に
は、予め車両を走行させて単位移動距離を学習させる
か、またはナビゲーション装置の使用者が単位移動距離
を設定する必要がある。
【0012】推測航法を行うには、車両の相対方位を検
出するジャイロが方位を検出することができる状態に至
っている必要がある。また、車両の走行距離を検出する
車速センサが、走行距離を検出できる状態に至っている
必要がある。このように、ジャイロおよび車速センサが
それぞれ確実に使用できる状態に至っていないとき、推
測航法を行うことが難しくなる。
【0013】本発明の目的は、ジャイロおよび車速セン
サなど推測航法を行うために必要な構成が使用できない
ときでも、車両の現在位置を検出することができる車両
位置検出装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の絶対的
な現在位置を検出する絶対位置検出手段と、現在位置に
おいて車両が進行する進行方向に対応する絶対的な進行
方位を検出する絶対方位検出手段と、車両が走行した走
行距離を検出する走行距離検出手段と、前記進行方向に
対応する相対的な進行方位を検出する相対方位検出手段
とを備え、絶対位置検出手段、絶対方位検出手段、走行
距離検出手段および相対方位検出手段からの出力に応答
し、車両の現在位置および進行方位を推測する機能を有
する車両位置検出装置において、絶対位置検出手段、絶
対方位検出手段、走行距離検出手段、および相対方位検
出手段からの出力に応答し、各検出値を比較して有効性
を判定する判定手段と、判定手段の出力に応答し、走行
距離検出手段または相対方位検出手段からの検出値が有
効でないと判定されるとき、絶対位置検出手段および絶
対方位検出手段からの出力に基づいて車両の現在位置お
よび進行方位を推測する位置方位推測手段とを含むこと
を特徴とする車両位置検出装置である。本発明に従え
ば、車両位置検出装置は、検出手段の出力に基づいて、
車両の現在位置および走行方位を決定する。たとえば車
両検出装置は、絶対位置検出手段、絶対方位検出手段、
走行距離検出手段、および相対方位検出手段を備える。
絶対位置検出手段はたとえばGPSによって実現され、
車両の絶対的な現在位置である現在位置を検出する。絶
対方位検出手段はたとえばGPSおよび地磁気センサな
どで実現され、絶対的な進行方位である絶対方位を検出
する。進行方位とは、現在位置を車両が通過した瞬間に
おける車両の走行方向を示し、車両の走行方向に対応す
る。走行距離検出手段は、車両が走行した走行距離を検
出する。走行距離は、たとえば車速センサから出力され
る車速パルス信号を用い、車両の車輪の回転量に基づい
て検出される。相対方位検出手段は、前記進行方向に対
応する相対的な進行方位である相対方位を検出する。相
対方位は、車両が旋回したときの旋回量を検出し、その
旋回量を累積して求められる。車両位置検出装置は、こ
れら検出手段の出力に基づいて車両の現在位置および進
行方位を推測する。当該装置では、走行距離検出手段お
よび相対方位検出手段を主として用い、これらの検出手
段からの出力を絶対位置検出手段および絶対方位検出手
段の出力によって補正する。すなわち車両位置検出装置
では、いわゆる推測航法を行い、その推測結果を絶対位
置および絶対方位によって補正する。走行距離検出手段
として予め車両に取付けられた構成を利用するときは、
走行距離に対応して構成から出力される出力信号の形式
が、車両毎に異なることがある。たとえば車速センサを
用いるとき、車輪が一回転する間に出力されるパルス数
が車速毎に異なることがある。ゆえに車速センサを用い
て車両位置検出手段に位置検出を行わせるとき、1パル
ス当たりの単位走行距離を設定するまで、正確な走行距
離を算出することができない。また相対方位検出手段
は、たとえば車両の旋回動作における旋回量を検出し、
この旋回量を累積加算して相対方位を検出する。この検
出手段では、少なくとも1度車両の絶対方位を基準とし
て与えないと、たとえば北を基準とする進行方位を特定
することができない。また、ジャイロでは、旋回量を電
気信号のレベル変化に対応させて出力することが多い。
ジャイロの構成によっては、このレベルの基準点が経時
変化するので、時々基準点を補正している。この基準点
の補正は車両が停止しているときに行われることが一般
的であるけれども、高速道路などでは、車両が停止する
時間間隔が長く、基準点補正がなかなか行われない。ゆ
えに、基準点のずれが大きくなり、出力誤差が増大す
る。本発明の車両位置検出装置では、判定手段におい
て、前記各検出手段からの検出値を比較して、走行距離
検出手段または相対方位検出手段からの検出値の有効性
が判定される。すなわち、推測航法によって得られる相
対位置および相対方位がナビゲーションに使用できる程
度に正しいか否かが判定される。位置方位推測手段は、
判定手段が走行距離検出手段または相対方位検出手段か
らの検出値が有効でないと判定すると、絶対位置検出手
段および絶対方位検出手段からの出力にだけ基づいて、
車両の現在位置および進行方位を推測する。このよう
に、本発明の車両検出装置では、推測航法によって得ら
れた相対位置および相対方位を、絶対位置および絶対方
位によって補正して車両の現在位置と進行方位とを推測
する。また、推測航法が行えなくなったときには、絶対
位置および絶対方位だけに基づいて車両の現在位置と進
行方位とを推測する。これによって、たとえば装置に推
測航法を行うために必要な基準方位および単位走行距離
などが与えられていないときにも、車両の現在位置を進
行方位とを推測することができる。また、たとえばジャ
イロの基準点補正が長い間行われないときにも、車両の
現在位置を進行方位とを推測することができる。したが
って、装置の各検出手段の状態に拘わらず使用者に現在
位置および進行方位を常に提示することができる。
【0015】また本発明は、前記判定手段は、絶対位置
検出手段からの検出値によって車両が走行中であると判
定される場合に、前記走行距離検出手段からの出力が得
られないとき、走行距離検出手段からの検出値が有効で
ないと判定することを特徴とする。本発明に従えば、前
記判定手段は、まず絶対位置検出手段からの検出値に基
づいて、車両が走行中であるか否かを判定する。たとえ
ば絶対方位検出手段がGPS受信機であるとき、車両が
たとえば10km/h以上の車速で走行しているとき
に、比較的安定して絶対方位を検出することができる。
ゆえにまず車両が走行中であり、絶対方位を検出するこ
とができるか否かが判断される。走行中であると判定さ
れると、前記走行距離検出手段からの出力が得られるか
否かを判定する。推測航法では走行距離と相対方位とか
ら車両の相対位置を推測するので、走行距離が得られな
いと推測航法を行うことができない。ゆえに出力が得ら
れないとき、走行距離検出手段からの検出値が有効でな
いと判定する。これによって、位置方位推測手段は推測
航法と絶対位置および絶対方位とを用いた位置方位の推
測動作を停止して、絶対位置および絶対方位だけに基づ
いた位置方位の推測動作を行うことができる。ゆえに、
たとえば本発明の装置が搭載された車両において、走行
距離を検出することができないときにも、車両の現在位
置および進行方位を検出することができる。
【0016】また本発明は、前記判定手段は、絶対位置
検出手段からの検出値に基づいた走行距離を算出し、こ
の走行距離と走行距離検出手段で検出された走行距離と
の差が予め定める値以上であるとき、走行距離検出手段
からの検出値が有効でないと判定することを特徴とす
る。本発明に従えば、前記判定手段は、まず絶対位置検
出手段からの検出値に基づいて走行距離を算出する。次
いで、この走行距離と走行距離検出手段で検出された走
行距離との差分を求め、この差分が予め定める値以上で
あるか否かを判定する。差分が予め定める値以上である
とき、走行距離検出手段からの検出値が有効でないと判
定する。たとえば走行距離は、車輪の回転量と走行距離
とが比例することに基づき、車輪の回転量から検出され
る。ゆえに車両が砂利道および雪道を走行して車輪がス
リップすると、車輪の回転量と走行距離とが比例しなく
なる。ゆえに、走行距離に誤差が生じる。絶対位置に基
づいて得られる走行距離は、車両の実際の走行距離とほ
ぼ一致すると考えられる。ゆえに、絶対位置に基づいて
得られる走行距離と走行距離検出手段から得られた走行
距離との差分は、検出手段の走行距離の誤差であると見
なされる。この誤差が大きいとき、この走行距離を用い
て得られる相対位置の誤差も大きくなると考えられる。
このとき判定手段は走行距離検出手段からの検出値が有
効でないと判定する。これによって、位置方位推測手段
は推測航法と絶対位置および絶対方位とを用いた位置方
位の推測動作を停止して、絶対位置および絶対方位だけ
に基づいた位置方位の推測動作を行うことができる。こ
れによって、この推測動作までに累積された車両の現在
位置の誤差を収束させることができる。ゆえに誤差が無
限に増大して誤差発散を生じることを防止することがで
きる。
【0017】また本発明は、前記走行距離検出手段は、
車両の走行状態を検出して、走行距離に対応する信号を
出力する距離検出素子と、距離検出素子の出力信号に対
して、車両に固有の距離係数を用いて走行距離を演算す
る距離演算手段とをさらに含み、前記判定手段は、前記
絶対位置検出手段からの検出値に基づいて、距離係数が
不確定であると判定されるとき、走行距離検出手段から
の検出値が有効でないと判定することを特徴とする。本
発明に従えば、前記走行距離検出手段は、距離検出素子
および距離演算手段を有する。距離演算素子は、車両の
走行状態を検出して、走行距離に対応する信号を出力す
る。距離検出素子はたとえば車速センサであり、車輪に
回転力を伝達する車軸が予め定める回転角度だけ回転す
ると、パルスを出力する。距離演算手段は、たとえば距
離検出素子の出力信号のパルス数を計数し、車両に固有
の距離係数を用いて走行距離を演算する。距離係数は、
たとえばパルスの数で車輪の回転量を示す出力信号を走
行距離に換算する換算係数である。前述したように、走
行距離検出手段によって検出される走行距離と実際の走
行距離との間には、車輪のスリップなどに基づくずれが
ある。車輪のスリップは、たとえば車両が走行する道路
の状態によって異なる。たとえば砂利道および雪道など
では、スリップが多い。また、道路が上り坂であるか下
り坂であるかによっても異なる。このような変化を加味
するために、距離係数は、たとえば位置方位の推定動作
が行われる度に、過去の距離係数が絶対位置検出手段か
らの絶対位置に基づいて算出される走行距離に基づいて
補正され、更新される。ゆえに。この距離係数が求めら
れないとき、また求めた値が異常であるときなど、距離
係数が不確定であるときは、得られる走行距離の誤差が
大きくなると考えられる。この誤差が大きいとき、この
走行距離を用いて得られる相対位置の誤差も大きくなる
と考えられる。ゆえに、前記判定手段は、絶対位置検出
手段からの検出値に基づいて距離係数が不確定であると
判定されるとき、走行距離検出手段からの検出値が有効
でないと判定する。これによって、位置方位推測手段は
推測航法と絶対位置および絶対方位を用いた位置方位の
推測動作を停止して、絶対位置および絶対方位だけに基
づいた位置方位の推測動作を行うことができる。これに
よって、距離係数が不確定であるときでも、位置方位の
推測動作を実行することができる。
【0018】また本発明は、前記相対方位検出手段は、
車両の旋回状態を検出して、角度変化分に対応する信号
を出力する方位検出素子と、方位検出素子の出力信号に
対して、感度係数を用いて相対方位を演算する方位演算
手段とをさらに含み、前記判定手段は、前記絶対方位検
出手段からの検出値に基づいて、感度係数が不確定であ
ると判定されるとき、相対方位検出手段からの検出値が
有効でないと判定することを特徴とする。本発明に従え
ば、前記相対方位検出手段は、方位検出素子と方位演算
素子とをさらに備える。方位検出素子はたとえばジャイ
ロであり、車両の旋回状態を検出して、角度変化分に対
応して信号レベルが増減する信号を出力する。方位演算
手段は、方位検出素子の出力信号に対して、感度係数を
用いて、信号レベル変化を車両の角度変化分に換算す
る。この角度変化分を過去の相対方位に累積加算して、
相対方位を演算する。感度係数とは、いわゆる換算係数
である。ジャイロでは、たとえばジャイロが設置されて
いる場所の温度環境が変化すると、その特性が変化する
ことがある。このような変化分を加味するために、感度
係数は位置方位の推定動作が行われる度に絶対方位に基
づいて補正され、更新される。この感度係数の更新がで
きないとき、また更新結果の値が異常であるなどで感度
係数が不確定であるとき、換算される相対方位に誤差が
生じると考えられる。この誤差が大きいとき、この相対
方位を用いて得られる相対位置の誤差も大きくなると考
えられる。ゆえに、前記判定手段は、感度係数が不確定
であると判定されるとき、相対方位検出手段からの検出
値が有効でないと判定する。これによって、位置方位推
測手段は推測航法と絶対位置および絶対方位とを用いた
位置方位の推測動作を停止して、絶対位置および絶対方
位だけに基づいた位置方位の推測動作を行うことができ
る。これによって、感度係数が不確定であるときでも、
位置方位の推測動作を実行することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるナビゲーション装置1の機能的構成を示すブロック
図である。図2は、ナビゲーション装置1の電気的構成
を示すブロック図である。図1および図2を併せて説明
する。
【0020】ナビゲーション装置1は、予め定める周期
毎に位置方位推測部3を用いて推測した車両の推測現在
位置および進行方位を、マップマッチング処理部4に与
える。マップマッチング処理部4は、記憶装置5から推
測現在位置近傍の道路に関する道路データを読出し、こ
の道路データで表される道路のうち車両の走行軌跡と類
似した道路形状の道路の上に推測現在位置を補正するマ
ップマッチング処理を行う。また、道路データとは別に
記憶装置5に記憶された表示地図が読出され、表示装置
6の目視表示領域に目視表示される。かつ目視表示され
た表示地図には、車両の推測現在位置のマッチング結果
である補正現在位置に対応する位置に重ねて、たとえば
予め定める図形が表示される。これによって、ナビゲー
ション装置1が認識する車両の現在位置を、装置1の使
用者に提示する。
【0021】位置方位推測部3は、たとえば方位センサ
11、距離センサ12、GPS受信機13、およびセン
サ信号処理回路14を含んで構成される。
【0022】方位センサ11は、車両の相対的な進行方
位を検出して、その出力をセンサ信号処理回路14に導
出する。
【0023】方位センサ11は、たとえば振動ジャイ
ロ、光ファイバジャイロ、ガスレートセンサなど、装置
内部の回転体の回転速度または回転角速度を出力する装
置で実現される。このような装置から出力が与えられる
と、センサ信号処理回路14は、出力に基づいて基準点
からの回転角度または回転角速度を算出し、基準となる
角度と加算することによって、進行方位を求める。この
ように振動ジャイロ、光ファイバジャイロ、ガスレート
センサなどを用いたとき、算出される進行方位は相対方
位である。この相対方位は、センサ信号処理回路14に
与えられる。
【0024】距離センサ12は、たとえば車速センサで
実現される。車速センサは、車両が予め定める単位走行
距離だけ走行する度にパルスを出力する車速パルス信号
をセンサ信号処理回路14に導出する。車速センサは、
たとえば車両の車輪に回転力を与える車軸などの構成近
傍に取付けられ、この構成が回転するときの回転角度に
対応して、1回転当たり車両毎に設定された予め定める
パルス数のパルスを出力する。センサ信号処理回路14
は、出力された車速パルス信号のパルス数をカウンタに
よって計数し、計数されたパルス数に基づいて、車両の
走行距離を求める。走行距離は、センサ信号処理回路1
4に与えられる。
【0025】GPS受信機13は、車両の現在位置の位
置座標を計測する。GPS受信機13は、地球周回軌道
を回る複数の測位衛星15のうち、少なくとも4個以上
の測位衛星15からの信号を受信し、信号の到達時間差
などから各衛星15と車両との距離を求める。この求め
られた距離から三角測量法に基づいて、車両の現在位置
の緯度経度など、絶対位置座標を求める。ゆえに、GP
S受信機13から出力される車両の現在位置は、車両の
絶対位置である。
【0026】またGPS受信機13では、車両が予め定
める速度以上で走行しているとき、測位衛星15からの
信号の周波数が移動方向に応じて推移するドップラ効果
を利用して、車両の絶対的な進行方位である絶対方位を
求める。すなわち、車両および測位衛星15の位置、な
らびに信号の周波数の推移量から、車両の絶対方位を求
める。また、車両の絶対方位は、たとえば地磁気センサ
を用い、地球上の地磁気を検出することによって計測さ
れてもよい。このように求められた絶対位置および絶対
方位は、センサ信号処理回路14に与えられる。
【0027】センサ信号処理回路14では、予め定める
周期毎にセンサ11,12およびGPS受信機13から
の出力が与えられると、後述するように、車両の相対的
な現在位置である相対位置、および相対方位の推測を行
う。
【0028】中央処理装置16およびメモリ17は、セ
ンサ信号処理回路14およびマップマッチング処理部4
の構成を兼ねる。各センサ11,12およびGPS受信
機13からの出力、ならびに位置方位推測部3からマッ
プマッチング処理部4に与えられる車両の推測現在位置
および進行方位は、メモリ17にストアされる。中央処
理装置16は、これら入力結果および記憶装置15から
の道路データを用いて、各種の演算を行う。
【0029】記憶装置5は、道路データを記録する道路
データ記録媒体19に、各種の地図に対応する道路デー
タを記録する。また記録媒体19には、前述した表示地
図の地図データもまた記録される。記録媒体19に記憶
される道路は、道路の長さおよび走行可能方向だけを示
す線分として簡略化されて表される。道路の走行可能方
向を道路方位と称する。道路は、線分であるリンクが複
数接続されて構成される。リンクは、たとえば道路の曲
がり角および交差点などを両端とし、この端部をノード
と称する。
【0030】この記録媒体19は、CD−ROM、IC
カードなど、記憶装置5から着脱可能な構成で実現され
る。また、ハードディスク装置のディスクのように、着
脱不可な構成であってもよい。記録媒体19に記録され
る道路データは、道路データ読出し装置20を用いて読
出され、マップマッチング処理部4の中央処理装置16
に与えられる。
【0031】図3は、図1のナビゲーション装置のセン
サ信号処理回路14において行われる位置方位推測動作
を説明するためのフローチャートである。本実施形態の
ナビゲーション装置1では、GPS受信機13の出力か
ら車両の現在位置の絶対位置および車両の進行方向の絶
対方位を検出する。また方位センサ11および距離セン
サ12からの出力に基づいて、車両の進行方位の相対方
位および走行距離を検出する。センサ信号処理回路14
では、走行距離および相対方位を絶対位置および絶対方
位で補正し、補正結果を用いて推測航法を行うことによ
って、車両の現在位置および進行方位を推測する。推測
航法とは、走行距離および相対的な進行方位から車両の
相対的な現在位置を推測する手法である。推測航法を行
うことができないとき、絶対方位および絶対位置だけを
用いて位置方位の推測を行う。
【0032】ナビゲーション装置1に電源が投入され起
動されると、ステップa1からステップa2に進む。ス
テップa2では、推測動作の初期設定が行われる。後述
の判定において、異常が生じた回数を計数するためのカ
ウンタC1,C2,C3にそれぞれ0を代入してリセッ
トする。カウンタC1,C2,C3の値は、それぞれ推
測航法を行うか否かを判定するための判定指標である。
初期設定が終了すると、ステップa2からステップa3
に進む。
【0033】ステップa3では、車両の車速Vが予め定
める車速Vcよりも大きいか否かが判断される。この車
速Vは、絶対位置および絶対方位、すなわちGPS受信
機13からの出力に基づいて求められる。予め定める車
速Vcは、たとえば10km/hである。車両の車速V
が予め定める車速Vc以下であるとき、車両はほぼ停車
していると考えられる。車速が予め定める車速Vc以下
に低下すると、GPS受信機13において受信される測
位衛星15からの信号の周波数の推移量が小さくなり、
絶対方位を検出することが困難となる。ゆえに、車両が
予め定める車速Vc以上の車速で走行していないときに
は推測航法によって車両の進行方位を求めることが好ま
しい。車両の車速Vが予め定める車速Vcよりも大き
く、GPS受信機13を用いて絶対方位を検出すること
ができるとき、ステップa3からステップa4に進む。
【0034】ステップa4では、たとえば車速センサで
ある方位センサ11から出力される車速パルス信号のパ
ルス数Sが0であるか否かが判断される。このパルス数
Sは、たとえば1つ前の推測動作から最新の推測動作ま
での間に出力される車速パルス信号に含まれるパルス数
である。このパルス数Sが0であると言うことは、たと
えば車速センサである距離センサ12が正常に働いてい
ないと考えられる。また車種によっては、車両に取付け
られている車速センサから車速パルス信号をナビゲーシ
ョン装置に与えるための端子を持たないことがある。こ
のときにもまた、パルス数Sが0と計数される。パルス
数Sが0であると判定されると、ステップa4からステ
ップa5に進む。
【0035】ステップa5では、カウンタC1に1を加
算して更新する。カウンタC1は、車両走行中に車速入
力がないと判定される回数を計数するためのカウンタで
ある。カウンタC1を更新すると、ステップa5からス
テップa6に進む。ステップa6では、カウンタC1の
値が予め定める値C1cよりも大きいか否かが判断され
る。
【0036】たとえば、車両が停止しているとき、GP
S受信機13の出力に基づく車速Vが、誤って予め定め
る車速Vc以上となることがある。このようなときにG
PS受信機13の出力だけを用いた推測動作を行うと、
正しい車両の現在位置および進行方位を推測することが
できない。ゆえに本実施形態のセンサ信号処理回路14
では、車両が車速Vc以上で走行しかつ車速パルスのパ
ルス数Sが0である回数が予め定める回数C1c以上で
あるときにだけ、車速入力なしと判定する。このとき
は、GPS受信機13の出力だけに基づいて位置方位が
推定される。
【0037】また、ステップa3において車速Vが予め
定める車速Vc以下であるとき、およびステップa4に
おいてパルス数Sが少なくとも1以上であるときには、
ステップa7に進む。ステップa7では、車速入力があ
ったと判定され、カウンタC1に0を代入してリセット
する。カウンタC1のリセットが終了すると、ステップ
a7からステップa8に進む。また、ステップa6にお
いてカウンタC1の値が定数C1c以下であるときにも
またステップa8に進む。
【0038】ステップa8では、GPS受信機13から
の出力に基づいて求められる移動距離Lgが、予め定め
る移動距離Lgcよりも大きいか否かが判断される。移
動距離Lgは、たとえば1つ前の推測動作から最新の推
測動作までの間に車両が移動した走行距離である。この
移動距離Lgが予め定める移動距離Lgcよりも大きい
とき、GPS受信機13からの出力を位置方位の推測に
使用することができると判定される。
【0039】すなわち移動距離Lgは、GPSを用いた
位置検出の信頼性を図る判定指標である。GPSを用い
た位置検出の信頼性が大きく、検出された絶対位置およ
び絶対方位が有効であると判定されるときだけ、GPS
受信機13からの出力だけに基づいた位置検出が許容さ
れる。移動距離Lgが予め定める移動距離Lgcよりも
大きいと判断されたときには、ステップa8からステッ
プa9に進む。
【0040】ステップa9では、距離差ΔLの値が予め
定める差分ΔLcよりも大きいか否かが判断される。距
離差ΔLは、以下の式で示される。
【0041】 ΔL=|Lg−Lv| …(1) Lgは、GPS受信機13からの出力に基づいて算出さ
れ移動距離である。Lvは、距離センサ12からの出力
に基づいて算出された移動距離である。これらの移動距
離Lg,Lvは、1つ前の推測動作から最新の推測動作
までに車両が移動した走行距離である。距離差ΔLが予
め定める差分ΔLcよりも大きいとき、距離センサ12
からの出力が異常であり、走行距離が正しく求められて
いないと判定される。このとき、距離センサ12からの
出力が異常であると判定してステップa9からステップ
a10に進む。
【0042】たとえば、距離センサは車両の車輪に回転
力を与える車軸の回転角度に応じて車速パルスを出力す
る。センサ信号処理回路14では、出力される車速パル
スのパルス数を計数し、回転角度に走行距離が比例する
ものと仮定して走行距離を求める。このとき、車輪がス
リップすると、車両の実際の走行距離と車輪の回転角度
とが比例しなくなる。このとき、GPS受信機13の移
動距離Lgと距離センサ12の移動距離Lvとが大きく
異なる。このような差は、たとえば砂利道や雪道などス
リップしやすい道路において多く発生する。
【0043】ステップa10では、カウンタC2に1を
加算して更新する。カウンタC2は、GPS受信機13
からの出力が有効であり、かつ距離センサ12からの出
力が異常であると判定される回数を計数するためのカウ
ンタである。カウンタC2の更新が終了すると、ステッ
プa10からステップa11に進む。
【0044】ステップa11では、カウンタC2の値が
予め定める定数C2cよりも大きいか否かが判断され
る。カウンタC2の値が予め定める定数C2c以下であ
ると判定されるときは、ステップa11からステップa
13に進む。センサ信号処理回路14では、カウンタC
2の値が定数C2cよりも大きく距離センサ12の出力
が異常であると複数回連続して判定されたときだけ、G
PS受信機13からの出力だけに基づいた位置方位の推
測を行う。
【0045】また、ステップa8において移動距離Lg
が予め定める移動距離Lgc以下であるとき、および距
離差ΔLの値が予め定める差分ΔLc以下であるとき、
ステップa12に進む。このとき、距離センサ12から
出力される走行距離は正しいと判定される。ステップa
12では、カウンタC2の値に0を代入してリセットす
る。カウンタC2のリセットが終了すると、ステップa
12からステップa13に進む。
【0046】距離センサ12からの出力がセンサ信号処
理回路14に与えられ、かつ距離センサ12で検出され
た走行距離が正しいと判断されるとき、ステップa13
において車速係数αnを求める。車速係数αnとは、距
離センサ12から出力される車速パルス信号のパルス数
から、車両の走行距離を換算するための換算係数であ
る。車速係数αnは、以下の式で表される。
【0047】
【数1】
【0048】αnは、最新の推測動作において用いられ
る車速係数である。α(n−1)は、最新の推測動作か
ら1つ前の推測動作において用いられた車速係数であ
る。Sは、1つ前の推測動作から最新の推測動作までに
距離センサ12から出力された車速パルス信号のパルス
数である。Lgは、GPS受信機13からの出力に基づ
いて求められた移動距離である。また、K1は重み係数
である。
【0049】このように、車速係数αnは位置方位の推
測動作が行われるたびに更新される。車速係数αnは車
速パルス信号の1パルスに対応する単位移動距離であ
り、たとえば車種毎に異なる。また同一車種であって
も、装着される車輪の直径が異なると、異なる。さらに
また、車輪のスリップなどによって車速パルス信号のパ
ルス数から換算される走行距離と実際の車両の走行距離
とが一致しないことがある。
【0050】ゆえにセンサ信号処理回路14では、距離
センサ12の移動距離LvとGPS受信機13の移動距
離Lgとをそれぞれ重み付けして加算し、この加算結果
をパルス数Sによって除算して、最新の推測動作におけ
る車速係数αnを求める。
【0051】このとき重み係数K1は、1以下に設定さ
れる。また、車両が停止しているとき、測位衛星15か
らの信号が受信できないときなどGPS受信機13を用
いた位置検出ができないときには、重み係数K1を1と
する。さらにまたこの重み係数K1は、たとえば走行距
離が長くなるほど大きくする。さらに、GPS受信機1
3によって行われる位置検出の信頼性が大きくなるほ
ど、重み係数K1を大きくするようにしてもよい。GP
S受信機13の信頼性は、たとえばGPS受信機13か
ら出力される判定用信号によって判定することができ
る。判定用信号は、たとえば位置計測用の信号を受信し
た測位衛星15の見かけ上の位置配置、当該信号の受信
電界強度、および当該信号を受信した測位衛星15の数
などに基づいて決定される。
【0052】また、この車速係数αnの演算ができない
とき、また演算された車速係数αnが不確定であるとき
にも、GPS受信機13だけに基づいた推測動作を行う
ようにしてもよい。車速係数αnが不確定であるとは、
たとえば車速係数αnの値が予め定める範囲以外となる
ときである。また重み係数K1、パルス数S、移動距離
Lgなど、車速係数αnを演算するために必要なパラメ
ータを得ることができないときもまた、求められた車速
係数αnが不確定であると判定される。
【0053】車速計数の演算が終了すると、ステップa
13からステップa14に進む。ステップa14では、
方位差Δθが予め定める差分Δθcよりも大きいか否か
が判断される。方位差Δθは、以下の式で求められる。
【0054】 Δθ=|θg−θv| …(3) θgは、GPS受信機13からの出力に基づいて求めら
れた車両の絶対方位である。θvは、方位センサ11か
らの出力に基づいて求められた車両の相対方位である。
方位差Δθが予め定める差分Δθcよりも大きいとき、
方位センサ11からの出力が異常であり、計測された相
対方位が正しくないと判定される。このときには、GP
S受信機13からの出力に基づいて位置方位の推測動作
が行われる。
【0055】方位センサ11は、たとえば振動ジャイロ
で実現される。ジャイロで検出された相対方位とGPS
受信機13によって検出された絶対方位との安定度を比
較すると、短時間ではジャイロの相対方位のほうがより
安定している。また長時間ではGPS受信機からの絶対
方位のほうがより安定している。また、ジャイロで検出
された走行方位は一回の検出での誤差が小さいけれども
長時間検出を続けると、誤差が累積されて増大する。ま
たGPS受信機13は、進行方位の誤差が累積して増大
することはないけれども、トンネルなど測位衛星からの
信号を受信できない位置に至ると測定ができなくなるこ
とがある。センサ信号処理回路14では、方位センサ1
1の相対方位をGPS受信機13の絶対方位で補正し
て、車両の進行方位を推測する。
【0056】ステップa14において方位差Δθが差分
Δθcよりも大きいと判断されるとき、方位センサ11
からの出力が異常であると判定される。このときには、
ステップa14からステップa15に進む。ステップa
15ではカウンタC3に1加算して更新する。カウンタ
C3は、方位センサ11からの出力が異常であると判定
された回数を計数するためのカウンタである。カウンタ
C3を更新するとステップa15からステップa16に
進む。
【0057】ステップa16では、カウンタC3の値が
予め定める定数C3cよりも大きいか否かが判断され
る。カウンタC3の値が定数C3c以下であるときに
は、ステップa18に進む。
【0058】ステップa14において、方位差Δθが予
め定める差分Δθc以下であると判定されたとき、ステ
ップa14からステップa17に進む。ステップa17
では、方位センサ11の相対方位が正しいと判断され
る。このときには、カウンタC3に0を代入してリセッ
トする。カウンタC3をリセットすると、ステップa1
7からステップa18に進む。また、ステップa16に
おいてカウンタC3の値が予め定める定数C3c以下で
あると判断されるときもまた、ステップa18に進む。
【0059】ステップa18では、方位センサ11の相
対方位をGPS受信機13の絶対方位で補正する。補正
された相対方位θvnは、以下の式で求められる。
【0060】 θvn=K2×(θv(n−1)+Δθv)+(1−K2)×θg …(4) θvnは、最新の車両の補正相対方位である。θv(n
−1)は、1つ前の推測動作において検出された車両の
補正相対方位である。Δθvは、最新の推測動作におい
て方位センサ11から出力された相対方位の角度変化分
である。K2は、重み係数である。このように、最新の
車両の補正相対方位は、ひとつ前の進行方位θv(n−
1)に最新の角度変化分を加算して相対方位を求め、こ
の相対方位とGPS受信機13の絶対方位θgとを加重
演算して求める。このとき、重み係数K2は1以下に設
定される。また重み係数K2は、車速係数αnを求める
ときに用いる重み係数K1と同様に、GPS受信機13
の信頼性に応じて変化させてもよい。
【0061】また、方位センサ11からの出力は、たと
えば予め定める値を中心としてレベルが増加または減少
する電気信号として与えられる。センサ信号処理回路1
4は、この電気信号を感度係数と称される換算係数を用
いて角度に換算する。このとき、方位センサ11の構成
によって、中心となる予め定める値のオフセットが経時
変化することがある。
【0062】方位センサ11では、たとえば車両が停止
し車速が0であるときの方位センサ11からの出力を予
め定める中心値とするような零点補正を行っている。こ
のような零点補正が長時間行われていないとき、方位セ
ンサ11からの出力の誤差がきわめて大きくなると考え
られる。ゆえに、方位センサ11の零点補正が予め定め
る区間行われていないとき、GPS受信機13からの出
力だけに基づいて位置方位の推測を行わせるようにして
もよい。また、感度係数などの換算係数が定められない
ときにもまたGPS受信機13からの出力だけに基づい
た位置方位推測動作を行ってもよい。
【0063】方位の演算が終了すると、ステップa18
からステップa19に進む。ステップa19では、推測
航法によって、位置方位を推定する。まず、ステップa
13において求められた車速計数αnを用いて、車速パ
ルス信号のパルス数Sを車両の移動距離に換算し、過去
の走行距離に累積加算して、走行距離を得る。得られた
走行距離とステップa18において求められた車両の補
正相対方位θvnとに基づいて、車両の現在位置および
進行方位を推定する。車両の現在位置および進行方位が
得られると、ステップa19からステップa3に戻り、
次にセンサ11,12およびGPS受信機13からの出
力が与えられることを待つ。
【0064】また、ステップa16において、カウンタ
C3の値が予め定める定数C3cよりも大きいときに
は、方位センサ11の相対方位が異常であると判断され
る。このときは、ステップa16からステップa20に
進む。また、ステップa6においてカウンタC1の値が
定数C1cよりも大きいと判断されるとき、およびステ
ップa11においてカウンタC2の値が定数C2cより
も大きいと判断されるときにもまたステップa20に進
む。ステップa20では、GPS受信機13からの出力
だけに基づいて車両の現在位置および進行方位が推定さ
れる。すなわち車両の絶対位置および絶対方位から、車
両の現在位置および進行方位が推定される。位置方位の
推測が終了すると、ステップa3に戻る。
【0065】このようにセンサ信号処理回路14では、
距離センサ12および方位センサ11からの出力が異常
であるとき、GPS受信機13だけを用いて位置方位推
測を行う。これによって、方位センサ11および距離セ
ンサ12が使用できないときにも車両の現在位置および
進行方位を検出することができる。
【0066】推測航法では、過去の推測動作において推
定された車両の現在位置および進行方位を基準として、
最新の位置方位推測を行う。本実施形態のセンサ信号処
理回路14では、方位センサ11および距離センサ12
からの出力の誤差が大きくなると、GPS受信機13か
らの出力を用いた位置方位推測に切換える。すなわち過
去の車両の現在位置および進行方位に含まれる誤差が大
きくなったとき、GPS受信機13からの絶対位置およ
び絶対方位から改めて車両の現在位置および進行方位を
推測する。ゆえに次の推測動作において基準となる最新
の現在位置および進行方位には、それまでの推測動作に
おいて累積された誤差が含まれない。これによって、誤
差が累積して誤差発散が生じることを防止することがで
きる。したがって、雪道および砂利道など車輪がスリッ
プしやすい悪路走行時においても車両の現在位置および
走行方位を正しく推定することができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両位置
検出装置は複数の検出手段を有し、走行距離および相対
方位から得られる相対位置を絶対位置で補正して、車両
の現在位置を推測する。同時に相対方位を絶対方位で補
正して、車両の進行方位を推測する。走行距離または相
対方位が実際の走行距離および進行方位と大きく異なる
などして有効でなくなると、絶対位置および絶対方位だ
けに基づいて、車両の現在位置および走行方位を推測す
る。すなわち、推測される相対位置および相対方位と車
両の実際の現在位置および走行方位との差が、ナビゲー
ションに使用できないほど大きくなると、誤差発生の少
ない検出手段から出力される絶対位置および絶対方位に
基づいて位置方位の推測を行う。
【0068】これによって、たとえば走行距離および相
対方位を検出する手段が正しい値を出力することができ
ない状態にあるときも、車両の現在位置を進行方位とを
推測することができる。したがって、装置の各検出手段
の状態に拘わらず使用者に現在位置および進行方位を常
に提示することができる。
【0069】また本発明によれば、前記判定手段は、車
両が走行中に前記走行距離検出手段からの出力が得られ
ないとき、絶対位置および絶対方位だけに基づいて位置
方位の推測動作を行う。ゆえに、たとえば本発明の装置
が搭載された車両において走行距離を検出することがで
きないときにも、車両の現在位置および進行方位を検出
することができる。
【0070】さらにまた本発明によれば、前記判定手段
は、絶対位置に基づいて算出した走行距離を基準とし
て、走行距離検出手段からの走行距離との差分を求め
る。このの差分が予め定める値以上であり、検出手段か
らの走行距離に誤差が大きいとき、絶対位置および絶対
方位だけに基づいて位置方位の推測動作を行う。これに
よって、次の推測動作では、誤差が少ないと見なされる
絶対位置を基準として現在位置が推測される。ゆえに、
この推測動作までに累積された車両の現在位置の誤差を
収束させることができる。したがって、誤差が無限に増
大して誤差発散を生じることを防止することができる。
これによって、たとえば雪道および砂利道など、車輪が
スリップしやすい道路を走行するときにも、確実に車両
の現在位置および進行方位を推測して、ナビゲーション
を続行することができる。
【0071】また本発明によれば、前記走行距離検出手
段は、距離検出素子から出力される出力信号を換算し
て、走行距離を求める。この換算に用いられる距離係数
が計算できないなどして不確定であるとき、得られる走
行距離の誤差が大きくなり、相対位置がずれると考えら
れる。このときは推測航法と絶対位置および絶対方位を
用いた位置方位の推測動作を停止して、絶対位置および
絶対方位だけに基づいて位置方位の推測動作を行う。ゆ
えに確実な走行距離が得られないときにも位置方位の推
測動作を実行することができる。これによってナビゲー
ションを続行することができる。
【0072】さらにまた本発明によれば、前記相対方位
検出手段は、方位検出素子から出力さえる角度信号を感
度係数を用いて換算して車両の角度変化分を得る。この
角度変化分を累積加算して、車両の進行方位を得る。こ
の換算に用いる感度係数が不確定であるとき、換算され
る相対方位に誤差が生じ、相対位置の誤差が大きくな
り、相対位置がずれると考えられる。このときは推測航
法と絶対位置および絶対方位を用いた位置方位の推測動
作を停止して、絶対位置および絶対方位だけに基づいて
位置方位の推測動作を行う。ゆえに確実な進行方位が得
られないときにも位置方位の推測動作を実行することが
できる。これによって、ナビゲーションを続行すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるナビゲーション装
置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置1の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】ナビゲーション装置1において行われる位置方
位推測動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置 3 位置方位推測部 4 マップマッチング処理部 5 記憶装置 6 表示装置 11 方位センサ 12 距離センサ 13 GPS受信機 14 センサ信号処理回路 19 道路データ記録媒体 20 道路データ読出し装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の絶対的な現在位置を検出する絶対
    位置検出手段と、現在位置において車両が進行する進行
    方向に対応する絶対的な進行方位を検出する絶対方位検
    出手段と、車両が走行した走行距離を検出する走行距離
    検出手段と、前記進行方向に対応する相対的な進行方位
    を検出する相対方位検出手段とを備え、絶対位置検出手
    段、絶対方位検出手段、走行距離検出手段および相対方
    位検出手段からの出力に応答し、車両の現在位置および
    進行方位を推測する機能を有する車両位置検出装置にお
    いて、 絶対位置検出手段、絶対方位検出手段、走行距離検出手
    段、および相対方位検出手段からの出力に応答し、各検
    出値を比較して有効性を判定する判定手段と、判定手段
    の出力に応答し、走行距離検出手段または相対方位検出
    手段からの検出値が有効でないと判定されるとき、絶対
    位置検出手段および絶対方位検出手段からの出力に基づ
    いて車両の現在位置および進行方位を推測する位置方位
    推測手段とを含むことを特徴とする車両位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、絶対位置検出手段から
    の検出値によって車両が走行中であると判定される場合
    に、前記走行距離検出手段からの出力が得られないと
    き、走行距離検出手段からの検出値が有効でないと判定
    することを特徴とする請求項1記載の車両位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、絶対位置検出手段から
    の検出値に基づいた走行距離を算出し、この走行距離と
    走行距離検出手段で検出された走行距離との差が予め定
    める値以上であるとき、走行距離検出手段からの検出値
    が有効でないと判定することを特徴とする請求項1記載
    の車両位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記走行距離検出手段は、 車両の走行状態を検出して、走行距離に対応する信号を
    出力する距離検出素子と、 距離検出素子の出力信号に対して、車両に固有の距離係
    数を用いて走行距離を演算する距離演算手段とをさらに
    含み、 前記判定手段は、前記絶対位置検出手段からの検出値に
    基づいて、距離係数が不確定であると判定されるとき、
    走行距離検出手段からの検出値が有効でないと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記相対方位検出手段は、 車両の旋回状態を検出して、角度変化分に対応する信号
    を出力する方位検出素子と、 方位検出素子の出力信号に対して、感度係数を用いて相
    対方位を演算する方位演算手段とをさらに含み、 前記判定手段は、前記絶対方位検出手段からの検出値に
    基づいて、感度係数が不確定であると判定されるとき、
    相対方位検出手段からの検出値が有効でないと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両位置検出装置。
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