JP4546268B2 - 移動金型の支持装置及び型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば射出成形用金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形機等において、移動金型を支持する支持盤の支持装置及び型締装置に関する。
射出成形用金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する型締装置の1例を図19に示す。この型締装置は、土台となるフレームaを備える。このフレームaには固定金型bを取付けられた固定プラテンcが設けられている。またこの型締装置は、前記固定プラテンcにタイバーdを介して移動プラテンeを進退自在に有している。この移動プラテンeには移動金型fが取付けられている。移動金型fは固定金型bに対して進退自在である。
フレームaには左右一対のリニアガイドgが設けられている。このリニアガイドgには移動金型支持部材hを介して移動プラテンeが直線移動自在に支持されている。さらに、リニアガイドgに沿って左右一対の型開閉用油圧シリンダiが配置されている。この型開閉用油圧シリンダiのロッドjが、移動プラテンeの左右両側部に連結されている。そして、型閉めの際には、型開閉用油圧シリンダiにより移動プラテンeを固定プラテンc側に移動させることにより、固定金型bと移動金型fの型面を接合させる。
また固定プラテンcの内部には図示しない油圧型締シリンダが設けられている。タイバーdの基端部は図示しないピストン部を有している。このピストン部は前記油圧型締シリンダ内に包含されている。前記油圧型締シリンダ内の空間は、前記タイバーdのピストン部により型締め側室と型開放側室の2つに区切られている。
また射出成形機は、移動プラテンeの背面にハーフナットkを有する。ハーフナットkは図示しない開閉手段によりタイバーdの係合部に係合される。ハーフナットkとタイバーdが係合されることにより移動プラテンeとタイバーdは固定される。
移動プラテンeとタイバーdが固定された状態で、前期油圧型締シリンダの型締め側室に圧油を導入することにより、タイバーdを介して固定金型bと移動金型fの型締が行われる。
移動金型支持部材hは、リニアガイドg上を直線移動自在に取付けられている。この前記移動金型支持部材hは、移動プラテンeの型開閉方向に長手方向をもつ部材である。よって移動プラテンeの倒れに対するモーメントを受けることにより平行度を維持しながら型開閉を行うことができる。
しかしながら、型締時に、図示しない油圧型締シリンダによって移動プラテンeに強固な力を加え移動金型fと固定金型bの型締を行うと、移動プラテンeの外周縁が固定プラテンc側に変形する。また固定プラテンcの外周縁が移動プラテンe側に変形する。
すなわち、固定プラテンc及び移動プラテンeは、側面視でも、平面視でも略円弧状に変形する。従って、リニアガイドgと移動金型支持部材hとの摺動抵抗が大きくなるという問題がある。
特に移動プラテンをサーボモータとボールねじとの組合せによって駆動するハイブリッド式射出成形機を採用した場合、この摺動抵抗を下げる要求は強い。よって従来からさまざまな工夫が試みられている。
特許文献1及び特許文献2に、リニアガイドと移動金型支持部材との摺動抵抗を下げる工夫がなされた型締装置が記載されている。
特許文献1及び特許文献2に記載のハイブリッド式射出成形機は、ボールねじのナット部と移動ダイプレート(本願発明でいう移動プラテン)との取付け部に皿ばねを備える。これにより移動ダイプレートの取付け部が傾いても皿ばねが撓み、ナット部からボールねじのねじ部に曲げ力が作用するのを避けることができる。
また特許文献3にはボールねじのナット部を球面体を備えたブラケットによって支持した型締装置が記載されている。この型締装置では、移動ダイプレート(本願発明でいう移動プラテン)の取付け部が傾いても球面体の回転によってナット部からボールねじのねじ部に曲げ力が作用するのを避けることができる。
さらに、特許文献4及び特許文献5記載の型締装置は、移動プラテンと支持部材との間に、支持部材に作用する荷重を吸収するための弾性部材を備えている。この型締装置では、この荷重を吸収するための弾性部材として、例えばコイルスプリングまたは皿ばねが用いられる。この弾性部材を備えることで移動プラテンの変形を規制することなく、荷重を吸収することができる。
また、特許文献6記載の装置では、リニアガイドに沿って摺動するプラテンサポート部材を備えている。移動プラテンと前記プラテンサポート部材とは連結部材によって回動自在に連結されている。これによりこの型締装置では、移動プラテンが変形してもリニアガイドに変形が伝わらない。
また、特許文献7記載の装置では、移動プラテンとリニアガイドとの間に、移動プラテンの変形を吸収する変形吸収機構を備えている。これにより移動プラテンが変形してもリニアガイドに変形が伝わらない。
特開2002−154146号公報 特開2002−225101号公報 特開2002−327826号公報 特開2003−071894号公報 実公平4−38936号公報 特開2003−266503号公報 特開2004−330449号公報
しかしながら前記特許文献1、2及び3記載の装置では、ボールねじの構造が非常に複雑になってしまう。また特許文献4及び5記載の装置では、移動プラテンの前後方向の変形は吸収できるが、左右方向の変形が吸収できない。
この発明は、移動プラテンが前後方向及び左右方向に変形しても、その変形を吸収し、リニアガイド、移動プラテン及び金型等に影響を及ぼすことがない移動金型の支持装置及び型締装置を提供するものである。
本発明にかかる移動金型支持装置は、リニアガイド、ベース、駆動機構、移動プラテン、移動金型支持部材、及び固定部材を備える。前記ベースは前記リニアガイドに案内され直線移動自在である。また前記ベースは前記駆動機構により直線移動させられる。前記ベースには前記移動プラテンが搭載されている。前記移動プラテンには移動金型が取付けられる。前記移動金型支持部材は、前記移動プラテンの下端部に別体に設けられ、前記移動プラテンと前記ベースとの間に取付けられている。前記固定部材は、前記移動プラテンを前記ベースに固定する固定部材であり、前記移動金型支持部材の前面又は後面のうち該前面又は後面の中心線より高い部位に配置され、型締時の圧力により前記移動プラテンが変形したとき、該変形による前記移動プラテンのベース移動方向及び鉛直方向の変位を吸収する。なおここでいう鉛直方向とは、地球の重力方向と一致する方向である。
本発明のさらに好ましい形態では、前記固定部材は、前記移動プラテンの変位に合わせて弾性変形することで前記移動プラテンの変位を吸収する弾性部材、特に皿ばね又はコイルスプリングである。その他の好ましい形態として、前記固定部材は、前記移動プラテンの変位に合わせて変位することで前記移動プラテンの変位を吸収する緩衝部材、特に油圧シリンダ又は空圧シリンダである。
また本発明にかかる型締装置は、固定プラテン、移動プラテン、型締機構、リニアガイド、ベース、駆動機構、移動金型支持部材、及び固定部材を具備する。前記固定プラテンには固定金型が取付けられる。前記移動プラテンには移動金型が取付けられる。前記移動プラテンは前記固定プラテンに対して進退自在である。前記型締機構は、前記移動プラテンを前記固定プラテンに押圧することで前記固定金型と前記移動金型とを型締する。前記ベースは前記移動プラテンを搭載している。前記ベースは前記リニアガイドにより案内され直線移動自在である。また前記ベースは前記駆動機構により直線移動させられる。前記移動金型支持部材は、前記移動プラテンの下端部に別体に設けられ、前記移動プラテンと前記ベースとの間に取付けられている。前記固定部材は、前記移動プラテンを前記ベースに固定する固定部材であり、前記移動金型支持部材の前面又は後面のうち該前面又は後面の中心線より高い部位に配置され、型締時の圧力により前記移動プラテンが変形したとき、該変形による前記移動プラテンのベース移動方向及び鉛直方向の変位を吸収する。
この構成によれば、移動プラテンに左右方向及び前後方向の変形が加わったとき、前記固定機構により該変形を吸収することができる。これにより、移動プラテン、固定金型、移動金型及びリニアガイドへの影響を緩和することができる。つまり型締装置の長寿命化を図ることができる。
以下に本発明の第1の実施形態にかかる型締装置100について、図1から図9を参照して説明する。図1はハイブリッド式射出成形機の型締装置100の側面図である。図2は同平面図である。図3は図1のF−F線に沿う断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態にかかる型締装置100は、その土台となるフレーム1と、固定プラテン2と移動プラテン3を備える。フレーム1には固定プラテン2が固定されている。固定プラテン2には固定金型4が取付けられている。移動プラテン3には固定金型4に対して対向する移動金型5が取付けられている。固定プラテン2には複数本のタイバー6が突出して設けられている。これらタイバー6に沿って移動プラテン3は固定プラテン2に近接又は離間する方向に進退自在である。
また型締装置100は、移動プラテン3を支持する支持装置200を備える。支持装置200はリニアガイド7、ベース8及び移動金型支持部材9などを有する。
フレーム1上には左右一対のリニアガイド7が設けられている。これらリニアガイド7には左右一対のベース8が移動プラテン3の進退方向に沿って直線移動自在に支持されている。ベース8にはこれとは別体の移動金型支持部材9が搭載されている。この移動金型支持部材9には移動プラテン3が固定されている。従って、それぞれリニアガイド7又はタイバー6に案内されることで、ベース8、移動プラテン3及び移動金型支持部材9は一体に直線移動する。
フレーム1の左右にはサーボモータ10が図示しない支持機構に支持されて配設されている。サーボモータ10の回転軸にはリニアガイド7と平行にねじ部11が設けられている。このねじ部11にはナット部12が螺合され、ボールねじ13が構成されている。そして、ナット部12は前記ベース8から外側に突出する取付け部14に固定されている。取付け部14はベース8と一体に設けられている。
従って、サーボモータ10の回転運動はボールねじ13によって直線運動に変換される。この直線運動によりベース8はリニアガイド7に案内されて直線移動する。つまりベース8に搭載された移動プラテン3と移動金型支持部材9は、サーボモータ10が回転するとタイバー6に案内されて一体に直線移動する。
また固定プラテン2の内部には油圧型締シリンダ2aが設けられている。タイバー6の基端部はピストン部6a有している。このピストン部6aが油圧型締シリンダ2aの内部に包含されている。油圧型締シリンダ2a内の空間は、タイバー6のピストン部6aにより型締め側室2bと型開放側室2cの2つに区切られている。型締め側室2bは、型締をするときに容積が増加する側の室のことである。型開放側室2cは、型締をするときに容積が減少する側の室のことである。
また型締装置100は、移動プラテン3の背面にハーフナット3aを有する。ハーフナット3aは図示しない開閉手段によりタイバー6の係合溝に係合される。ハーフナット3aとタイバー6が係合されることにより移動プラテン3とタイバー6は固定される。
移動プラテン3とタイバー6が固定された状態で、油圧型締シリンダ2aの型締め側室2bに圧油を導入することにより、タイバー6を介して移動プラテン3を固定プラテン2に押圧する。これにより固定金型4と移動金型5の型締が行われる。
また、ベース8と移動金型支持部材9との間には、第1の楔15と第2の楔16が設けられている。第1の楔15と第2の楔16は、ベース8に対する移動金型支持部材9の前後方向Aの傾き(移動プラテン3の移動方向を法線方向に持つ水平軸回りの傾き、図1において紙面に垂直な軸回りの傾き)を調整する調整機構である。第1の楔15と第2の楔16は、ベース8に搭載される部材の重心位置の前後に分けてそれぞれ配置される。
また、ベース8は先端部と後端部とに一段高くなっている起立部を有する。後端部の起立部は移動プラテン前進方向側に(図1において右側に)垂直面8aを有する。この垂直面8aと移動金型支持部材9の後面(図1において左側の側面)9aとの間に第3の楔17が設けられる。第3の楔17は、ベース8に対する移動金型支持部材9の左右方向の傾き(鉛直軸回りの傾き、図2において紙面に垂直な軸回りの傾き)を調整する調整機構である。
第1から第3の楔15から17の構造は、基本的には同一構造であり、図4及び図5に示すように構成されている。すなわち、楔本体18は斜面19aを有する差込部19を備える。差込部19の基端部に起立部20が一体に設けられている。起立部20には第1と第2のねじ孔21,22が穿設されている。第1のねじ孔21には第1のボルト23が螺合され、その先端部は移動金型支持部材9の側壁に当接している。第2のねじ孔22には第2のボルト24が螺合され、そのねじ部24aは移動金型支持部材9の側壁に設けられたねじ孔24bに螺合している。
従って、図4及び5に示すように、第1のボルト23を緩め、第2のボルト24をねじ込むと、楔本体18が移動金型支持部材9に対して前進する。逆に、図6、7に示すように、第2のボルト24を緩め、第1のボルト23をねじ込むと、楔本体18が移動金型支持部材9に対して後退するようになっている。
さらに、図1から図3に示すように、第1の楔15は、移動プラテン3の前部側における左右のベース8と移動金型支持部材9との間に設けられている。第2の楔16は、移動プラテン3の後部側おける左右のベース8と移動金型支持部材9との間に設けられている。従って、第1と第2の楔15,16によってベース8に対する移動金型支持部材9の前後方向Aの傾きを調整することができる。
また、第3の楔17は、左右のベース8の後部側の起立部と移動金型支持部材9との間に設けられている。具体的には、第3の楔17は、第1及び第2の楔15、16に対して直角になるように、ベース8の垂直面8aと移動金型支持部材9の後面9aとの間に設けられている。従って、第3の楔17によって、ベース8に対する移動金型支持部材9の左右方向Bの傾きを調整することができる。
また、第1の楔15に対向する移動金型支持部材9の上面9bには第1の弾性部材25が設けられている。第1の弾性部材25は、移動金型支持部材9をベース8方向(鉛直方向、図1において下向き方向)に弾性的に押圧する。第1の弾性部材25は移動プラテン3をベース8に固定する第1の固定部材として機能する。すなわち、図8に示すように、ベース8にはバネホルダ26が固定される。このバネホルダ26には移動金型支持部材9の上面9bに対向するように鉛直方向に凹陥部からなるバネ収納部27が設けられている。このバネ収納部27には押圧ピストン28と複数枚の皿ばね29が収納される。皿ばね29はバネ収納部27を閉塞する蓋体30によって圧縮状態に保持されている。従って、押圧ピストン28は皿ばね29の弾性力によって移動金型支持部材9の上面9bに弾性的に押圧されている。つまり、左右一対の移動金型支持部材9は皿ばね29によって左右一対のベース8に対して鉛直下方向へ押圧されている。
また、ベース8の前部には第2の弾性部材31が設けられている。第2の弾性部材31は、第3の楔17に対向するように移動金型支持部材9を移動プラテン後退方向(図1において左方向)に弾性的に押圧する。第2の弾性部材31は移動プラテン3をベース8に固定する第2の固定部材として機能する。すなわち、図9に示すように、ベース8にはL字形の当て板32が固定されている。この当て板32には移動金型支持部材9の前面9cに対向する垂直面32aが設けられている。
移動金型支持部材9には前後方向(図1において左右方向)に凹陥部からなるバネ収納部33が設けられている。このバネ収納部33には押圧ピストン34と複数枚の皿ばね35が収納されている。皿ばね35はバネ収納部33を閉塞する蓋体36によって圧縮状態に保持されている。従って、押圧ピストン34は皿ばね35の弾性力によって当て板32の垂直面32aに弾性的に押圧されている。つまり、左右一対の移動金型支持部材9は皿ばね35によって左右一対のベース8に対して前後方向へ押圧されている。
ベース8と移動金型支持部材9との間には移動プラテン3が変形したとき、その変形を吸収する第1と第2の弾性部材25,31が設けられている。これにより移動プラテン3の前後方向A・左右方向Bの変形を吸収するようになっている。すなわち、移動プラテン3はリニアガイド7によって直線移動自在であるが、移動プラテン3のリニアガイド7の近傍において、第1と第2の弾性部材25,31によって前後方向及び左右方向に弾性的に支持されている。そして、移動プラテン3に変形が加わったとき、その変形を吸収し、移動プラテン3、固定及び移動金型4,5及びリニアガイド7への影響を緩和するようになっている。
次に、射出成形機の型締装置100の作用について説明する。
まず、第1と第2の楔15,16によってベース8に対する移動金型支持部材9の前後方向Aの傾きを調整することができる。この場合、第1のボルト23を緩め、第2のボルト24をねじ込むと、楔本体18が移動金型支持部材9に対して前進する。逆に、第2のボルト24を緩め、第1のボルト23をねじ込むと、楔本体18が移動金型支持部材9に対して後退する。これにより、第1と第2の楔15,16によって移動プラテン3をフレーム1に対して垂直に調整できる。また、左右に配置された第3の楔17も同様である。第3の楔17の第1のボルト23と第2のボルト24と緩めたり、締め付けることにより、ベース8に対する移動金型支持部材9の左右方向Bの傾きを調整することができる。これにより移動プラテン3をリニアガイド7に対して直角に調整できる。
次に、固定プラテン2に取付けられた固定金型4と移動プラテン3に取付けられた移動金型5とを型閉めする場合、左右のサーボモータ10を同時に駆動する。サーボモータ10の回転運動はボールねじ13によって直線運動に変換され、ベース8はリニアガイド7に案内されて直線移動する。これによりベース8に搭載された移動プラテン3と移動金型支持部材9とはタイバー6に案内されて一体に直線移動する。そして、固定金型4と移動金型5とを型閉めする。
次に型締を行う。まず固定金型4と移動金型5が型閉めされた状態で、ハーフナット3aを図示しない開閉手段により閉じる。つまりハーフナット3aとタイバー6の係合溝を係合させる。これにより移動プラテン3とタイバー6を固定する。次に油圧型締シリンダ2aの型締め側室2bに圧油を導入する。これによりタイバー6を固定プラテン2側に引き込み、固定金型4と移動金型5の型締が行われる。
そして、固定金型4と移動金型5とを型締した後、射出成形機(図示しない)の射出ノズルから所定量の溶融樹脂を射出する。これにより溶融樹脂は固定金型4と移動金型5との間に形成されるキャビティ(図示しない)に充填される。なおここで溶融樹脂は材料の一例である。溶融樹脂の充填が完了すると、公知の手段によって射出プレス工程に入る。射出プレス工程では、高圧型締力を発生させてキャビティ内の溶融樹脂を高圧でプレスする。その後、保圧及び冷却工程を経て成形品が成形される。
このとき、油圧型締シリンダ2aによって高圧型締力を発生すると、移動プラテン3が前後方向Aに傾いたり、左右方向Bに傾く。また、移動プラテン3の外周縁が固定プラテン2側に変形する。換言すると移動プラテン3は、側面視でも、平面視でも略円弧状に変形する。
このとき、移動プラテン3の前後方向Aの傾きは、第1の弾性部材25の弾性変形によって吸収する。移動プラテン3の左右方向Bの傾きは、第2の弾性部材31の弾性変形によって吸収する。このため、移動金型支持部材9は上下・左右方向に傾むくが、移動金型支持部材9はベース8に対して別体であるため、ベース8に負荷が加わることはない。つまり、移動金型支持部材9は上下・左右方向に傾いても、運動自在に支持されているベース8には負荷が加わることはない。よってベース8はリニアガイド7に対して円滑に摺動することができる。
また移動プラテン3に変形が加わったとき、第1の弾性部材25と第2の弾性部材31が弾性変形し、移動プラテン3の変形を吸収する。よって移動プラテン3が変形しても、固定及び移動金型4,5及びリニアガイド7への影響を緩和するようになっている。
これらにより、リニアガイド7、ベース8を保護でき、装置の長寿命化を図ることができる。
なお、前記第1の実施形態においては、移動金型支持部材9の上面に移動プラテン3を固定した。しかし図10に示すように、移動金型支持部材9に固定孔9dを設け、この固定孔9dに移動プラテン3を嵌合固定してもよい。又は図11に示すように、移動プラテン3の下端部3bと移動金型支持部材9を一体に構成してもよい。つまり、移動金型支持部材9が移動プラテン3の一部であってもよい。
また、第1及び第2の弾性部材25,31に皿ばね29,35を設けたが、コイルスプリングでもよく、弾性部材の構造に限定されるものではない。また第2の弾性部材31と第3の楔17を位置を前後逆に配置してもよい。
次に本発明の第2の実施形態について図12を参酌して説明する。なお第1の実施形態の型締装置100と同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
前記第1の実施形態においては、移動金型支持部材9を上方からベース8に押圧する第1の弾性部材25と、移動金型支持部材9の前方から後方に押圧する第2の弾性部材31とを備えている。
しかし、本実施形態にかかる型締装置の移動金型支持装置200bでは、図12に示すように、移動金型支持部材9の前面(図12において右側の側面)9cに弾性部材37が設けられる。具体的には弾性部材37は、移動金型支持部材9の前面9cの中心線より高い部位(中心線を基準にベース8から離れた部位)に、その移動プラテン3の後退方向(図12において左方向)に押圧するように設ける。弾性部材37の構造は第1の実施形態にかかる第2の弾性部材31と同じ構造である。この弾性部材37によって移動金型支持部材9を水平方向に押圧することにより、移動プラテン3に前後方向の回転モーメントを作用させて移動金型支持部材9を鉛直方向に押圧することができる。つまり第1の弾性部材25を省略できる。なお第1の実施形態と同様に、弾性部材37と第3の楔17を位置を前後逆に配置してもよい。
次に本発明の第3の実施形態について図13、図15及び図16を参酌して説明する。なお第1の実施形態の型締装置100と同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。第3の実施形態にかかる移動金型支持装置200cでは、第1の実施形態の型締装置100が備える第1の弾性部材25および第2の弾性部材31の代わりに第1の緩衝部材41および第2の緩衝部材42を備えている。
第3の実施形態にかかる移動金型支持装置200cには、第1の実施形態と同様に第1の楔15が設けられている。第1の楔15に対向する移動金型支持部材9の上面9bには、第1の緩衝部材41が設けられている。第1の緩衝部材41は移動プラテン3をベース8に固定する第1の固定部材として機能する。第1の緩衝部材は、油圧シリンダ(油圧ダンパー)などを有する。
すなわち、第1の緩衝部材は、油圧シリンダ45とピストン46を備えている。油圧シリンダ45は、取付け部材41aに取付けられている。取付け部材41aはベース8に取付けられている。よって油圧シリンダ45はベース8に固定されている。油圧シリンダ45は、取付け部材41aの外面において移動金型支持部材9の上面9bと対向する位置に配置されている。ピストン46は、油圧シリンダ45に内包され進退自在である。ピストン46にはロッド47の基端部が取付けられている。ロッド47の先端部47aは油圧シリンダ45及び取付け部材41aを突出し、移動金型支持部材9の上面9bに当接している。
図15、図16は油圧シリンダ45の構成を模式的に示した図である。図に示すように、油圧シリンダ45の内部はピストン46により前室(ロッド側のシリンダ室)51と後室(へッド側のシリンダ室)52が形成されている。
前室51は配管53を介して第1のタンク54に接続されている。後室52は配管55を介して切替弁56に接続されている。この切替弁56は第2のタンク57および油圧ポンプ58に接続されている。そして切替弁56の切替えによって油を後室52に供給すると、前室51の油が第1のタンク54へ逃げてピストン46を介してロッド47が突出する。この突出したロッド47が移動金型支持部材9の上面9bに当接し押圧することで、移動プラテン3がベース8に固定される。つまり左右一対の移動金型支持部材9は油圧シリンダ45によって左右一対のベース8に対して鉛直方向に固定される。
また外部からロッド先端部47aを介してピストン46に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン46が没入して後室52内の油が第2のタンク57へ逃げるようになっている。
またベース8の前部には第2の緩衝部材42が設けられている。第2の緩衝部材は第3の楔17に対向するように設けられている。第2の緩衝部材42は移動プラテン3をベース8に固定する第2の固定部材として機能する。第2の緩衝部材は、油圧シリンダ(油圧ダンパー)などからなる。
すなわち、第2の緩衝部材は、油圧シリンダ61とピストン62を備えている。油圧シリンダ61は、ベース8の取付け部8bに取付けられている。よって油圧シリンダ61はベース8に固定されている。油圧シリンダ61は、取付け部8bの外面において移動金型支持部材9の前面9cと対向する位置に配置されている。ピストン62は、油圧シリンダ61に内包され進退自在である。ピストン62にはロッド63の基端部が取付けられている。ロッド63の先端部63aは油圧シリンダ61を突出し、移動金型支持部材9の前面9cに当接している。
油圧シリンダ61の内部はピストン62により前室(ロッド側のシリンダ室)51と後室(へッド側のシリンダ室)52が形成されている。これらの構成及び機能は第1の緩衝部材41と同じ構成及び機能なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の緩衝部材42の切替弁56の切替えによって油を油圧シリンダ61の後室52に供給すると、前室51の油が第1のタンク54へ逃げてピストン62を介してロッド63が突出する。この突出したロッド63が移動金型支持部材9の前面9cに当接し押圧することで、移動プラテン3がベース8に固定される。つまり左右一対の移動金型支持部材9は油圧シリンダ61によって左右一対のベース8に対してベース8の移動方向と平行な方向に固定される。
また外部からロッド先端63aを介してピストン62に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン62が没入して後室52内の油圧が第2のタンク57へ逃げるようになっている。
次に移動金型支持装置200cの作用について説明する。
油圧型締シリンダ2aによって高圧型締力が発生すると、移動プラテン3の外周縁が固定プラテン2側に変形し、移動プラテン3は側面視でも平面視でも略円弧状に変形する。ベース8と移動金型支持部材9との間には移動プラテン3が変形したとき、その変形を吸収する第1と第2の緩衝部材が設けられている。
移動プラテン3が前後方向Aに傾き、変形が生じたときは、その変形による力がロッド47を介してピストン46に伝わる。ピストン46に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン46が没入して油圧シリンダ45の後室52に内の油が第2のタンク57へ逃げる。つまり進退自在に設けられたピストン46が後退することで、移動プラテン3の変形が吸収される。
また移動プラテン3が左右方向Bに傾き、変形が生じたときは、その変形による力がロッド63を介してピストン62に伝わる。ピストン62に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン62が没入して油圧シリンダ61の後室52に内の油が第2のタンク57へ逃げる。つまり進退自在に設けられたピストン62が後退することで、移動プラテン3の変形が吸収される。
このように、移動金型支持部材9は移動プラテン3の動きに合わせて上下・左右方向に傾くが、移動金型支持部材9はベース8に対して別体であるため、ベース8に負荷が加わることはない。つまり、移動金型支持部材9は上下・左右方向に傾いても、運動自在に支持されているベース8に負荷が加わることはない。よってベース8はリニアガイド7に対して円滑に摺動することができる。また移動プラテン3の外周縁が変形した場合も、第1の緩衝部材41と第2の緩衝部材42により、同様にその変形を吸収できる。
これにより移動プラテン3の変形の影響を緩和でき、固定及び移動金型4、5及びリニアガイド7への影響を緩和するようになっている。これらにより、リニアガイド7、ベース8を保護でき、装置の長寿命化を図ることができる。
次に本発明の第4の実施形態について図14を参酌して説明する。なお第1の実施形態の移動金型支持装置200又は第3の実施形態の移動金型支持装置200cと同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。第4の実施形態にかかる移動金型支持装置200dでは、第3の実施形態ではベース8に固定されていた油圧シリンダ45および油圧シリンダ61が移動金型支持部材9に取付けてある。
すなわち、第1の緩衝部材41は、油圧シリンダ45bとピストン46を備えている。油圧シリンダ45bは、移動金型支持部材9の上面9bに取付けられている。油圧シリンダ45bは、取付け部材41bの内面に対向する位置に配置されている。取付け部材41bはベース8に固定されている。ピストン46は、油圧シリンダ45bに内包され進退自在である。ピストン46にはロッド47の基端部が取付けられている。ロッド47の先端部47aは油圧シリンダ45bを突出し、取付け部材41bに当接している。
そして切替弁56の切替えによって油圧を油圧シリンダ45bの後室52に供給すると、前室51の油が第1のタンク54へ逃げてピストン46を介してロッド47が突出する。この突出したロッド47が取付け部材41bに当接し押圧することで、移動プラテン3がベース8に固定される。つまり左右一対の移動金型支持部材9は油圧シリンダ45bによって左右一対のベース8に対して鉛直方向に固定される。
また外部から油圧シリンダ45bを介してピストン46に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン46が没入して後室52内の油が第2のタンク57へ逃げるようになっている。
第2の緩衝部材は、油圧シリンダ61bとピストン62を備えている。油圧シリンダ61bは、移動金型支持部材9の前面9cに取付けられている。油圧シリンダ61bは、取付け部8bの内面に対向する位置に配置されている。取付け部8bはベース8の一部である。ピストン62は、油圧シリンダ61bに内包され進退自在である。ピストン62にはロッド63の基端部が取付けられている。ロッド63の先端部63aは油圧シリンダ61bを突出し、取付け部8bに当接している。
第2の緩衝部材42の切替弁56の切替えによって油圧を油圧シリンダ61bの後室52に供給すると、前室51の油圧が第1のタンク54へ逃げてピストン62を介してロッド63が突出する。この突出したロッド63が取付け部8bに当接し押圧することで、移動プラテン3がベース8に固定される。つまり左右一対の移動金型支持部材9は油圧シリンダ61bによって左右一対のベース8に対してベース8の移動方向と平行な方向に固定される。
また外部から油圧シリンダ61bを介してピストン62に設定圧力以上の圧力が加わると、ピストン62が没入して後室52内の油圧が第2のタンク57へ逃げるようになっている。
次に移動金型支持装置200dの作用について説明する。
移動プラテン3が前後方向Aに傾き、変形が生じたときは、その変位に合わせて油圧シリンダ45bが変位する。一方ピストン46はロッド47を介して取付け部材41bに固定されているので変位できない。よって油圧シリンダ45bの変位により後室52の圧力が上昇する。後室52の圧力が設定圧力以上になると、油圧シリンダ45bが後室52を狭める方向に変位し、後室52に内の油が第2のタンク57へ逃げる。つまり油圧シリンダ45bのピストン46が変位することで、移動プラテン3の変形が吸収される。
また移動プラテン3が左右方向Bに傾き、変形が生じたときは、その変位に合わせて油圧シリンダ61bが変位する。一方ピストン62はロッド63を介して取付け部8bに固定されているので変位できない。よって油圧シリンダ61bの変位により後室52の圧力が上昇する。後室52の圧力が設定圧力以上になると、油圧シリンダ61bが後室52を狭める方向に変位し、後室52に内の油が第2のタンク57へ逃げる。つまり油圧シリンダ61bのピストン62が変位することで、移動プラテン3の変形が吸収される。
このように、移動金型支持部材9は上下・左右方向に傾いても、運動自在に支持されているベース8に負荷が加わることはない。よってベース8はリニアガイド7に対して円滑に摺動することができる。また移動プラテン3の外周縁が変形した場合も、第1の緩衝部材41と第2の緩衝部材42により、同様にその変形を吸収できる。
なお第3又は第4の実施形態における第2の緩衝部材42と第3の楔17を位置を前後逆に配置してもよい。
次に本発明の第5の実施形態について図17及び図18を参酌して説明する。なお第1の実施形態の移動金型支持装置200、第3の実施形態の移動金型支持装置200c又は第4の実施形態の移動金型支持装置200dと同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
前記第3または第4の実施形態においては、移動金型支持部材9を上方からベース8に押圧する第1の緩衝部材41と、移動金型支持部材9の前方から後方に押圧する第2の緩衝部材42とを備えている。
しかし、図17及び図18に示すように、本実施形態にかかる移動金型支持装置200eは、移動金型支持部材9の前面(図17において右側の側面)9cに緩衝部材71を設けている。具体的には緩衝部材71は、移動金型支持部材9の前面9cの中心線より高い部位(中心線を基準にベース8から離れた部位)に、その移動プラテン3の後退方向(図17において左方向)に押圧するように設ける。これにより第2の実施形態と同様の理由で、第1の緩衝部材41を省略することができる。なお第1の実施形態と同様に、緩衝部材71と第3の楔17を位置を前後逆に配置してもよい。
また第3から第5までの実施形態にかかる緩衝部材として油圧シリンダを採用したが、緩衝部材であればなんでもよく、例えば空圧シリンダ(空圧ダンパー)又はダッシュポットなどでもよい。
また、第1から第5の実施形態では、ベース8を直線移動させる駆動機構としてサーボモータ10を採用された型締装置について説明したが、ベース8を移動させる駆動機構ならこれに限られず、例えば型開閉用の油圧シリンダ等でよい。また、射出成形機の型締装置について説明したが、例えば、ダイカストマシーンやプレス機等においても同様に適用できる。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態かかる射出成形機の型締装置の側面図。 図1に示された型締装置の平面図。 図1に示された型締装置のF−F線に沿う断面図。 図1に示された型締装置に組み込まれた楔機構と型締装置の一部を示す平面図。 図4に示された楔機構と型締装置の一部を示す側面図。 図4に示された楔機構の楔本体が移動金型支持部材に対して後退した状態を示す平面図。 図4に示された楔機構の楔本体が移動金型支持部材に対して後退した状態を示す側面図。 図1に示された型締装置に組み込まれた第1の弾性部材と型締装置の一部を示す側面図 図1に示された型締装置に組み込まれた第2の弾性部材と型締装置の一部を示す平面図。 図1に示された型締装置に組み込まれた移動プラテンと移動金型支持部材の変形例を示す図。 図1に示された型締装置に組み込まれた移動プラテンと移動金型支持部材の他の変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態にかかる射出成形機の型締装置に組み込まれた弾性部材の配置構造を示す側面図。 本発明の第3の実施形態にかかる射出成形機の型締装置に組み込まれた緩衝部材の配置構造を示す一部断面図。 本発明の第4の実施形態にかかる射出成形機の型締装置に組み込まれた緩衝部材の配置構造を示す一部断面図。 図13に示された型締装置に組み込まれた緩衝部材の構成を示す断面図。 図15に示された緩衝部材に移動プラテンの変形よる圧力が加えられた状態を示す緩衝部材の断面図。 本発明の第5の実施形態にかかる射出成形機の型締装置に組み込まれた緩衝部材の配置構造を示す一部断面図。 本発明の第5の実施形態にかかる射出成形機の型締装置に組み込まれた緩衝部材の配置構造の変形例を示す一部断面図。 従来の射出成形機の型締装置の側面図。
符号の説明
A…前後方向
B…左右方向
1…フレーム
2…固定プラテン
3…移動プラテン
3b…下端部
4…固定金型
5…移動金型
6…タイバー
7…リニアガイド
8…ベース
9…移動金型支持部材
10…サーボモータ
25…第1の弾性部材
31…第2の弾性部材
41…第1の緩衝部材
42…第2の緩衝部材
100…型締装置
200…支持装置

Claims (6)

  1. リニアガイドと、
    前記リニアガイドに案内され直線移動自在なベースと、
    前記ベースを直線移動させる駆動機構と、
    前記ベースに搭載され、移動金型が取付けられる移動プラテンと、
    前記移動プラテンの下端部に別体に設けられ、前記移動プラテンと前記ベースとの間に取付けられた移動金型支持部材と、
    前記移動プラテンを前記ベースに固定する固定部材であって、前記移動金型支持部材の前面又は後面のうち該前面又は後面の中心線より高い部位に配置され、型締時の圧力により前記移動プラテンが変形したとき、該変形による前記移動プラテンのベース移動方向及び鉛直方向の変位を吸収する固定部材と、
    を具備することを特徴とする移動金型の支持装置。
  2. 請求項に記載の移動金型の支持装置において、
    前記固定部材は、前記移動プラテンの変位に合わせて弾性変形することで前記移動プラテンの変位を吸収する弾性部材であることを特徴とする移動金型の支持装置。
  3. 請求項に記載の移動金型の支持装置において、
    前記弾性部材は、皿ばね、コイルスプリングのいずれかであることを特徴とする移動金型の支持装置。
  4. 請求項に記載の移動金型の支持装置において、
    前記固定部材は、前記移動プラテンの変位に合わせて変位することで前記移動プラテンの変位を吸収する緩衝部材であることを特徴とする移動金型の支持装置。
  5. 請求項に記載の移動金型の支持装置において、
    前記緩衝部材は、油圧シリンダ、空圧シリンダのいずれかであることを特徴とする移動金型の支持装置。
  6. 固定金型を取付ける固定プラテンと、
    移動金型を取付ける移動プラテンであって、前記固定プラテンに対して進退自在な移動プラテンと、
    前記移動プラテンを前記固定プラテンに押圧することで前記固定金型と前記移動金型とを型締する型締機構と、
    前記移動プラテンを搭載したベースと、
    前記ベースを直線移動自在に案内するリニアガイドと、
    前記ベースを直線移動させる駆動機構と、
    前記移動プラテンの下端部に別体に設けられ、前記移動プラテンと前記ベースとの間に取付けられた移動金型支持部材と、
    前記移動プラテンを前記ベースに固定する固定部材であって、前記移動金型支持部材の前面又は後面のうち該前面又は後面の中心線より高い部位に配置され、型締時の圧力により前記移動プラテンが変形したとき、該変形による前記移動プラテンのベース移動方向及び鉛直方向の変位を吸収する固定部材を具備することを特徴とする型締装置。
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