JP2014034161A - 竪型射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上プラテンの傾きを低減できる竪型射出成形機を提供すること。
【解決手段】竪型射出成形機10は、下金型11が取り付けられ、フレームFrに固定される下プラテン13と、上金型12が取り付けられ、下プラテン13に対して上下方向に移動可能な上プラテン14と、上金型12の上方に配設され、型締め時に上金型12と下金型11との間に形成されるキャビティ空間に成形材料を充填する射出装置30と、上プラテン14と射出装置30とを連結する連結機構40と、フレームFrに固定され、連結機構40を上下方向に案内するガイドGdと、上プラテン14を支持するn本(nは3以上の自然数)のタイバー17とを備える。上方から見たとき、上プラテン14における連結機構40との連結部41の中心41Cが、各タイバー17の中心を頂点とするn角形P内に位置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、竪型射出成形機に関する。
竪型射出成形機は、加熱シリンダ内の溶融樹脂をノズルから射出し、金型装置内のキャビティ空間に溶融樹脂を充填する射出装置を備える。金型装置は上金型及び下金型で構成され、型締め時に上金型と下金型との間にキャビティ空間が形成される。キャビティ空間に充填された溶融樹脂は、冷却固化され、型開き後に成形品として取り出される。
この竪型射出成形機は、下金型が取り付けられる下プラテンと、上金型が取り付けられる上プラテンと、上プラテンと射出装置とを連結する連結機構と、連結機構を上下方向に案内するガイドとをさらに備える(例えば、特許文献1参照)。上プラテンが上下動することで、上金型が下金型に接離し、型開閉及び型締めが行われる。
特開平11−333853号公報
上プラテンの中央部には、射出装置のノズルを挿入するノズル孔が形成される。そのため、上プラテンにおける連結機構との連結部は上プラテンの端部に設けられおり、上プラテンの端部が射出装置の重量等で下方に押され、上プラテンが傾くことがあった。上プラテンが傾くと、上金型の中心線と、下金型の中心線とがずれてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、上プラテンの傾きを低減できる竪型射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による竪型射出成形機は、
下金型が取り付けられ、フレームに固定される下プラテンと、
上金型が取り付けられ、前記下プラテンに対して上下方向に移動可能な上プラテンと、
前記上金型の上方に配設され、型締め時に前記上金型と前記下金型との間に形成されるキャビティ空間に成形材料を充填する射出装置と、
前記上プラテンと前記射出装置とを連結する連結機構と、
前記フレームに固定され、前記連結機構を上下方向に案内するガイドと、
前記上プラテンを支持するn本(nは3以上の自然数)のタイバーとを備え、
上方から見たとき、前記上プラテンにおける前記連結機構との連結部の中心が、各タイバーの中心を頂点とするn角形内に位置する。
本発明によれば、上プラテンの傾きを低減できる竪型射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による竪型射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による竪型射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態の上プラテンにおける連結機構との連結部を示す上面図である。 本発明の一実施形態による連結機構のノズルタッチ解除時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による連結機構のノズルタッチ時の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態による竪型射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。図1は、射出装置30のノズル32(図2参照)を上金型12から上方に引き離したノズルタッチ解除時の状態を示す。図2は、本発明の一実施形態による竪型射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。図2は、射出装置30のノズル32を上金型12に押し付けたノズルタッチ時の状態を示す。
竪型射出成形機10は、フレームFrに固定される下プラテン13と、下プラテン13に対して上下方向に移動可能な上プラテン14とを備える。下プラテン13には下金型11が取り付けられ、上プラテン14には上金型12が取り付けられる。上プラテン14が上下動することで、上金型12が下金型11に接離し、型開閉及び型締めが行われる。下金型11及び上金型12で金型装置が構成される。
下プラテン13は、ロータリーテーブル15を回転自在に支持する。下金型11は、図1及び図2に示すようにロータリーテーブル15を介して、下プラテン13に取り付けられてよい。ロータリーテーブル15の回転中心の周りに等ピッチ(例えば180°ピッチ)で複数(例えば2つ)の下金型11が取り付けられる。型開き状態で、ロータリーテーブル15が180°回転すると、下金型11の位置が上金型12と対向する成形位置と、成形品の取り出し位置との間で切り替わる。取り出し位置は、下金型11にインサート部品をセットする段取り位置を兼ねてよい。
尚、本実施形態の下金型11は、ロータリーテーブル15を介して、下プラテン13に取り付けられるが、下プラテン13に直接取り付けられてもよい。
竪型射出成形機10は、下プラテン13よりも下方に配設される第3プラテン16と、第3プラテン16と上プラテン14とを連結する複数(例えば3本)のタイバー17と、第3プラテン16と下プラテン13との間に配設されるトグル機構20と、トグル機構20を作動させる型締め用モータ21とをさらに備える。尚、下プラテン13やフレームFrに対するトグル機構20の向きは図1及び図2に示す向きに限定されない。
型締め用モータ21の回転は、ベルトやプーリ等の連結部材22を介して、ねじ軸23に伝えられる。ねじ軸23の回転によって上下動するナット24は、トグル機構20のクロスヘッド25に固定されている。ねじ軸23及びナット24等で、型締め用モータ21の回転運動を、クロスヘッド25の直線運動に変換する運動変換部としてのボールねじ機構が構成される。クロスヘッド25は、上下方向に移動自在となっている。
トグル機構20は、例えばクロスヘッド25の他、クロスヘッド25に揺動自在に取り付けられた第1トグルレバー26、第3プラテン16に揺動自在に取り付けられた第2トグルレバー27、及び下プラテン13に揺動自在に取り付けられたトグルアーム28を有する。第1トグルレバー26と第2トグルレバー27とが、また、第2トグルレバー27とトグルアーム28とが、それぞれ、ピン結合される。このトグル機構20は、いわゆる、内巻5節点ダブルトグル機構である。
型開き完了の状態(図1の状態)で、型締め用モータ21を正方向に駆動し、トグル機構20を作動させると、第3プラテン16が下降される。これに伴って、互いに対向する上金型12と下金型11とが接近し、型閉じが行われる。型閉じ中に、上金型12のガイドポスト18が下金型11のガイド孔に挿入されることで、上金型12と下金型11との位置決めが行われる。図2に示すように、互いに対向する上金型12と下金型11とが接触すると、型閉じが完了する。
尚、ガイドポストとガイド孔の配置は逆でもよく、上金型12がガイド孔を有し、下金型11がガイドポストを有してもよい。
続いて、型締め用モータ21をさらに正方向に駆動すると、トグル機構20は、型締め用モータ21による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を発生させる。その型締力によって型締めが行われる。そして、型締め状態の上金型12と下金型11との間に形成されるキャビティ空間に、射出装置30が溶融樹脂を充填する。溶融樹脂は、キャビティ空間で冷却固化され、成形品となる。
続いて、型締め用モータ21を逆方向に駆動し、トグル機構20を作動させると、第3プラテン16が上昇される。これに伴って、上プラテン14が上昇され、図1に示すように、互いに対向する上金型12と下金型11とが離間し、型開きが行われる。型開き中に、上金型12のガイドポスト18が下金型11のガイド孔から引き抜かれる。型開き後、回転モータ15を駆動して、下プラテン13を180°回転させた後、取り出し位置の下金型11から成形品が取り出される。
尚、本実施形態では、トグル機構20を使用して型締め用モータ21による推進力を増幅するが、トグル機構20を使用することなく、型締め用モータ21によって発生した推進力を直接型締力として用いてもよい。また、第3プラテン16と、下プラテン13との間に流体圧シリンダ(例えば油圧シリンダ)が設けられ、流体圧シリンダによって型締力を発生させてもよい。
図1及び図2に示すように、竪型射出成形機10は、射出装置30と、射出装置30と上プラテン14とを連結する連結機構40と、連結機構40を上下方向に案内するガイドGdとをさらに備える。ガイドGdはフレームFrに固定されている。
射出装置30は、加熱シリンダ31内の溶融樹脂をノズル32から射出し、型締め状態で上金型12と下金型11との間に形成されるキャビティ空間に溶融樹脂を充填する。図1及び図2に示すように射出装置30は上金型12の上方に配設され、上プラテン14の中央部には加熱シリンダ31のノズル32を挿入するノズル孔19(図3参照)が形成されている。ノズル32は、溶融樹脂を射出するとき、図2に示すように上金型12のスプルーブッシュに押し付けられる。ノズル32から射出された溶融樹脂は、上金型12のスプルー等を介してキャビティ空間に充填される。上方から見たとき、上金型12は、各タイバー17の中心を頂点とする多角形P(図3参照)内に位置してよい。タイバー17の本数をn(nは3以上の自然数、図3ではn=3)とすると、多角形Pはn角形となる。
連結機構40は、図2に示すように、射出装置30と上プラテン14とを連結する。型開閉時に上プラテン14が上下動するとき、上プラテン14と共に、連結機構40及び射出装置30が上下動できる。
連結機構40及び射出装置30は上下方向に移動自在となっているため、図1に示すように上プラテン14が射出装置30の重量等(連結機構40の重量を含む)を支持する。上プラテン14は、上プラテン14から下方に延びるn本のタイバー17で支持されている。タイバー17は、上プラテン14の重量等(連結機構40の重量、射出装置30の重量を含む)を支持する。尚、型締め時には、図2に示すように、主に金型装置が、上プラテン14の重量等を支持する。
図3は、本発明の一実施形態の上プラテンにおける連結機構との連結部を示す上面図である。図3において、各タイバー17の中心を頂点とする多角形Pを太線で示す。
本実施形態では、図3に示すように、上方から見たとき、上プラテン14における連結機構40との連結部41の中心41Cが、各タイバー17の中心を頂点とする多角形P内に位置する。ここで、「連結部の中心」とは、連結部41が複数の場合、複数の連結部41の中心を意味する。尚、連結部41は1つのみ設けられてもよい。
上方から見たとき、複数の連結部41の中心41Cが多角形P内に位置していれば、上プラテン14の連結部41が射出装置30の重量等によって下方に押されるとき、全てのタイバー17が上プラテン14を上方に押し返す。そのため、上プラテン14が傾きにくく、上金型12の中心線と、上金型12と対向する下金型11の中心線とがずれにくい。よって、型閉じ中に、上金型12のガイドポスト18が、下金型11のガイド孔に円滑に挿入できる。
上方から見たとき、複数の連結部41の中心41Cは多角形Pの中央部に位置してよく、上プラテン14の中央部に位置してよい。即ち、上方から見たとき、複数の連結部41の中心41Cは、上プラテン14のノズル孔19内に位置してよい。上プラテン14の重量等が、複数のタイバー17に均等に配分され、上プラテン14がより傾きにくくなる。
上プラテン14の傾きをさらに低減するため、上方から見たとき、各連結部41の中心が、多角形P内に位置してよい。
連結機構40は、図2等に示すように、連結ピン42を介して上プラテン14の連結部41と連結されており、上プラテン14に対して連結ピン42の中心線を中心に回動自在である。上プラテン14の連結部41、及び連結機構40には、それぞれ、連結ピン42を挿通する連結ピン孔が形成されている。連結機構40が変形するとき、その変形が上プラテン14に伝達されにくく、上プラテン14が傾きにくい。
尚、本実施形態の連結ピン42は、連結機構40の連結ピン孔、連結部41の連結ピン孔に挿通されるが、連結機構40及び連結部41のいずれか一方に固定されてもよい。
次いで、図4及び図5に基づいて、連結機構40の構成について説明する。図4は、本発明の一実施形態による連結機構のノズルタッチ解除時の状態を示す図である。図5は、本発明の一実施形態による連結機構のノズルタッチ時の状態を示す図である。
連結機構40は、上金型12に対して射出装置30のノズル32を接離するため、上プラテン14と連結されるブラケット50と、射出装置30が固定されるベース60と、ブラケット50に対してベース60を相対的に昇降させる昇降機構70とを含む。ブラケット50、及びベース60は、それぞれ独立に、ガイドGdに沿って上下動自在となっている。
ブラケット50は、ガイドGdに沿って上下動自在なスライダ51と、スライダ51に固定されるブラケット本体52と、ブラケット本体52から突出する一対のアーム53とを備える。各アーム53の先端部は、上プラテン14の連結部41と連結される。
各アーム53の先端部は、上プラテン14の連結部41の溝に挿入され、連結ピン42を介して連結部41と連結される。アーム53は、上プラテン14に対して連結ピン42の中心線を中心に回動自在である。
連結ピン42の中心線は、水平となっており、上方から見たとき、アーム53の突出方向と垂直となっている。そのため、アーム53が撓むとき、その変形が上プラテン14に伝達されにくく、上プラテン14が傾きにくい。
ベース60は、ガイドGdに沿って上下動自在なスライダ61と、スライダ61に固定されるベース本体62とを備える。ベース本体62に、射出装置30が固定される。
昇降機構70は、ブラケット50に対してベース60を相対的に昇降させるものである。昇降機構70は、ノズルタッチ用モータ71と、ノズルタッチ用モータ71の回転運動を上下方向の直線運動に変換する運動変換部としてのボールねじ機構72とを備える。
ノズルタッチ用モータ71の筐体はモータ取り付け部75に固定され、モータ取り付け部75にはロッド76を挿通するロッド孔が複数形成されている。ロッド孔はロッド76を上下方向に案内する。各ロッド76の上端部にはロッド孔よりも大きいストッパ77が設けられ、各ロッド76の下端部はベース本体62に固定される。ストッパ77と、ベース本体62との間で、ベース本体62等に対してモータ取り付け部75が相対移動可能となっている。ベース本体62とモータ取り付け部75との間には、ロッド76の外周を囲むようにコイルバネ78が配設されている。
ボールねじ機構72は、例えば、ブラケット50(詳細にはブラケット本体52)に固定されるナット73、及びナット73に螺合されるねじ軸74等で構成される。ねじ軸74は、カップリングを介してノズルタッチ用モータ71の出力軸と同軸的に連結されている。
ストッパ77がモータ取り付け部75に当接している状態で、ノズルタッチ用モータ71を回転駆動すると、ねじ軸74が回転しながらナット73に対して相対的に上下動し、ナット73が固定されるブラケット50に対して、ベース60が相対的に昇降する。
尚、昇降機構70の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、上記実施形態では、ノズルタッチ用モータ71がベース60側に、ボールねじ機構72のナット73がブラケット50側に配されるが、ノズルタッチ用モータ71とナット73との配置は逆でもよい。つまり、ナット73がベース本体62に固定され、ねじ軸が回転することで、ねじ軸に対してナットが相対的に上下動し、ブラケット50に対してベース60が相対的に昇降してもよい。また、上記実施形態の昇降機構70は、ノズルタッチ用モータ71の回転運動をボールねじ機構72で上下方向の直線運動に変換して、ブラケット50に対してベース60を相対的に昇降させるが、油圧シリンダ等の流体圧シリンダによってブラケット50に対してベース60を相対的に昇降させてもよい。
次に、上記構成の昇降機構70の動作について説明する。
図5に示す状態から、上金型12に対して射出装置30を相対的に下降させるときは、ノズルタッチ用モータ71を正方向に回転駆動して、ねじ軸74を回転させながらナット73に対して相対的に下降させる。ナット73が固定されたブラケット50に対してベース60が相対的に下降し、上金型12に対して射出装置30が相対的に下降する。上金型12に対して射出装置30が相対的に下降する間、ストッパ77がモータ取り付け部75に当接し、モータ取り付け部75とベース本体62との位置関係は変わらない。射出装置30のノズル32が、上プラテン14のノズル孔19に挿入され、上金型12に当接し、ノズルタッチが行われる。射出装置30が上金型12に当接すると、上金型12に対する射出装置30の下降が止まる。
引き続き、ノズルタッチ用モータ71を正方向に回転駆動すると、上金型12に対して射出装置30が相対的に下降する代わりに、図6に示すようにベース本体62に対してモータ取り付け部75が相対的に下降し、ベース本体62とモータ取り付け部75の間に介在するコイルバネ78が縮む。コイルバネ78の弾性復元力が強くなり、ノズル32を上金型12に押し付けるノズルタッチ力が強くなる。ノズルタッチ力が設定値に達すると、ノズルタッチ用モータ71の駆動が停止される。ノズルタッチ用モータ71は、電磁ブレーキ付きのモータであってよく、駆動停止後、電磁ブレーキによって出力軸の回転を止める。これにより、駆動停止後もノズルタッチ力が設定値に維持される。ノズルタッチ力は、モータ取り付け部75の位置を検出する位置検出器によって測定される。ノズル32が所定のノズルタッチ力で上金型12に押し付けられるので、ノズル32と上金型12との間からの溶融樹脂の漏出を防止できる。
一方、図6に示す状態から、上金型12に対して射出装置30を相対的に上昇させるときは、ノズルタッチ用モータ71を逆方向に回転駆動して、ねじ軸74を回転させながらナット73に対して相対的に上昇させる。そうすると、ベース本体62に対してモータ取り付け部75が相対的に上昇し、コイルバネ78が元の状態に戻る。モータ取り付け部75がストッパ77と当接するまで、上金型12に対して射出装置30は相対的に上昇しない。モータ取り付け部75がストッパ77と当接した後、引き続き、ノズルタッチ用モータ71を逆方向に回転駆動して、ねじ軸74を回転させながらナット73に対して相対的に上昇させると、ナット73が固定されたブラケット50に対してベース60が相対的に上昇する。射出装置30のノズル32が、上金型12から上方に引き離され、上プラテン14のノズル孔19から引き出され、ノズルタッチ解除が行われる。
ところで、ノズルタッチ力が生じていると、反作用で、上プラテン14の連結部41が上方に引っ張られる。
本実施形態では、図3に示すように、上方から見たとき、複数の連結部41の中心41Cが、各タイバー17の中心を頂点とする多角形P内に位置する。そのため、上プラテン14の連結部41が上方に引っ張られるとき、全てのタイバー17が上プラテン14を引き止める。よって、上プラテン14が傾きにくく、上金型12の中心線と、上金型12と対向する下金型11の中心線とがずれにくい。
以上、竪型射出成形機の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、種々の変形、改良が可能である。
10 竪型射出成形機
11 下金型
12 上金型
13 下プラテン(第1プラテン)
14 上プラテン(第2プラテン)
16 第3プラテン
17 タイバー
18 ガイドポスト
19 ノズル孔
20 トグル機構
21 型締め用モータ
30 射出装置
31 加熱シリンダ
32 ノズル
40 連結機構
41 連結部
41C 連結部の中心
42 連結ピン
50 ブラケット
51 スライダ
52 ブラケット本体
53 アーム
60 ベース
61 スライダ
62 ベース本体
70 昇降機構
71 ノズルタッチ用モータ
72 ボールねじ機構
73 ナット
74 ねじ軸
75 モータ取り付け部
76 ロッド
77 ストッパ
78 コイルバネ

Claims (5)

  1. 下金型が取り付けられ、フレームに固定される下プラテンと、
    上金型が取り付けられ、前記下プラテンに対して上下方向に移動可能な上プラテンと、
    前記上金型の上方に配設され、型締め時に前記上金型と前記下金型との間に形成されるキャビティ空間に成形材料を充填する射出装置と、
    前記上プラテンと前記射出装置とを連結する連結機構と、
    前記フレームに固定され、前記連結機構を上下方向に案内するガイドと、
    前記上プラテンを支持するn本(nは3以上の自然数)のタイバーとを備え、
    上方から見たとき、前記上プラテンにおける前記連結機構との連結部の中心が、各タイバーの中心を頂点とするn角形内に位置する、竪型射出成形機。
  2. 前記連結機構は、前記ガイドに沿って上下動自在なスライダ、該スライダに固定されるブラケット本体、及び該ブラケット本体から突出するアームを備え、
    該アームの先端部が、前記上プラテンの連結部と連結される、請求項1に記載の竪型射出成形機。
  3. 前記連結機構は、連結ピンを介して前記上プラテンの連結部と連結されており、前記上プラテンに対して前記連結ピンの中心線を中心に回動自在である、請求項1又は2に記載の竪型射出成形機。
  4. 前記連結機構は、前記ガイドに沿って上下動自在なスライダ、該スライダに固定されるブラケット本体、及び該ブラケット本体から突出するアームを備え、
    該アームの先端部が、連結ピンを介して前記上プラテンの連結部と連結されており、前記上プラテンに対して前記連結ピンの中心線を中心に回動自在であり、
    前記連結ピンの中心線は、水平となっており、上方から見たとき、前記アームの突出方向と垂直となっている、請求項1に記載の竪型射出成形機。
  5. 前記連結機構は、
    前記射出装置が固定されるベースと、
    前記上プラテンと連結されるブラケットに対して前記ベースを相対的に昇降させる昇降機構とを備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の竪型射出成形機。
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